集合しゅうごう住宅じゅうたく

集合しゅうごう住宅じゅうたく（しゅうごうじゅうたく）は、一ひとつの建物たてものの中なかに、複数ふくすうの世帯せたいが入居にゅうきょしている住宅じゅうたくの形態けいたい。

概要がいよう

法規ほうき上うえは共同きょうどう住宅じゅうたく（きょうどうじゅうたく）と長屋ながや（タウンハウス）に大別たいべつされる。この最もっとも古ふるい例れいは、古代こだいローマ時代じだいのインスラと呼よばれるローマ人じんが住すんだ大だい規模きぼなアパートである。これは歴史れきし的てき建造けんぞう物ぶつとしても有名ゆうめいである。その他た、古ふるくからの集合しゅうごう住宅じゅうたくとしては中国ちゅうごくの客きゃく家かの土ど楼ろうが有名ゆうめいである。19世紀せいきのベルリンでは、ミーツカゼルネ（Mietskaserne、賃貸ちんたい集合しゅうごう住宅じゅうたく）という高層こうそう集合しゅうごう住宅じゅうたくが、ドイツ帝国ていこく政府せいふ主導しゅどうのもとで建設けんせつされている^[1]。世界せかい初はつの公営こうえいの集合しゅうごう住宅じゅうたくはロンドンのLCCによるバウンダリーストリート（Boundary Estate、1896年ねん）である。

シンガポール、および中国ちゅうごくの特別とくべつ行政ぎょうせい区くの一ひとつである香港ほんこんとマカオ、果はては日本にっぽんや韓国かんこくなどの一部いちぶのアジア圏けんに見みられるような国土こくどが狭せまく、人口じんこう密度みつどの高たかい地域ちいき、あるいは各国かっこくの都市とし部ぶで多おおく建たてられている。また、公営こうえい住宅じゅうたくの多おおくが共同きょうどう住宅じゅうたくの形態けいたいをとっている。

日本にっぽんでは比較的ひかくてき規模きぼの大おおきい鉄筋てっきんコンクリート造づくり集合しゅうごう住宅じゅうたくをマンションと呼称こしょうする場合ばあいがあるが、後述こうじゅつのように英語えいご本来ほんらいの表現ひょうげんではない。なお、法令ほうれいや国勢調査こくせいちょうさでは「共同きょうどう住宅じゅうたく」の語かたりが用もちいられる。寮りょう、病院びょういん等ひとしとは用途ようとによって、長屋ながやとは全ぜん住戸じゅうこが敷地しきちから建築けんちく物ぶつ内ないを介かいさずに直接ちょくせつ出入でいりする形態けいたいをとるか否ひかによって区別くべつされる。

分類ぶんるい

利用りよう関係かんけいによる分類ぶんるい

集合しゅうごう住宅じゅうたくは利用りよう関係かんけいによって分譲ぶんじょう住宅じゅうたくと賃貸ちんたい住宅じゅうたくに分わけられる^[2]。

住じゅう棟とう形式けいしきによる分類ぶんるい

集合しゅうごう住宅じゅうたくは住じゅう棟とう形式けいしきによって、階段かいだん室しつ型がた、片かた廊下ろうか型がた、中ちゅう廊下ろうか型がた、ボイド型がた、センターコア型がた、ツインコリドール型がたなどに分わけられる^[2]。