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分岐ぶんき

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
分岐ぶんきれい
身延線みのぶせん甲斐岩間かいいわまえき

分岐ぶんき(ぶんきき[1]、ぶんぎき[2]えい: railroad switch, turnout)とは、鉄道てつどう線路せんろにおいて線路せんろ分岐ぶんきさせ、列車れっしゃまた車両しゃりょう進路しんろ選択せんたくする機構きこう。アメリカ英語えいごでの正式せいしき名称めいしょうは、ターンアウトスイッチ。アメリカでは、分岐ぶんきのうち、進路しんろ転換てんかんする部分ぶぶんのことをポイント(point)という[3]

構造こうぞう

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かたひら分岐ぶんき概略がいりゃく

分岐ぶんき一般いっぱんてきに1せん線路せんろを2せん(またはそれ以上いじょう)に分岐ぶんきさせるものであり、下記かきの4つの部位ぶいからる。1せんがわぜんはし、2せんがわ後端こうたんしょうする。

ポイント
概略がいりゃくちゅう (1) 。トングレール(列車れっしゃ分岐ぶんきさせるさきとがったレールのこと)およびトングレールが密着みっちゃくする基本きほんレール部分ぶぶんす。ポイントには、ポイントはし支点してんさきとがったレールをうごかす先端せんたんポイントとポイントぜんはし支点してんさきとがってない普通ふつうのレールをうごかすどんはしポイントがある。また、トングレールの線形せんけい直線ちょくせん進路しんろよう直線ちょくせん分岐ぶんき進路しんろようえん曲線きょくせん普通ふつうとなっている。
リード
概略がいりゃくちゅう (2) 。トングレールとクロッシングむす部分ぶぶんす。一般いっぱんてきに、分岐ぶんきせんがわはリード曲線きょくせんとなる。この曲線きょくせん半径はんけいリード半径はんけいび、リード半径はんけい大小だいしょう分岐ぶんき列車れっしゃ通過つうか制限せいげん速度そくど決定けっていするおおきな要因よういんとなる。
クロッシング
概略がいりゃくちゅう (3) 。分岐ぶんきでレールが交差こうさしている部分ぶぶんす。内方ないほう分岐ぶんき外方そっぽ分岐ぶんき以外いがいのクロッシングは、通常つうじょう直線ちょくせんになっているが、曲線きょくせん半径はんけいおおきくするためにクロッシング曲線きょくせんにした曲線きょくせんクロッシングもある。クロッシングには、固定こていクロッシングと可動かどうクロッシングがあり、前者ぜんしゃほうは、ノーズ部分ぶぶん普通ふつうのレールをそぎして組合くみあわせ、車輪しゃりんのフランジがとお隙間すきまもうけたものであり[4]後者こうしゃほうはノーズ部分ぶぶん車輪しゃりん進行しんこう方向ほうこう可動かどうできるようにしたものである。
ガード
クロッシング相手方あいてがたのレール部分ぶぶん列車れっしゃことせん進入しんにゅうするのをふせぐためにもうけてあるガードレールす。

専門せんもんてきには、たとえば「弾性だんせい分岐ぶんき」といえば弾性だんせいポイントを使用しようした分岐ぶんき全体ぜんたいし、「弾性だんせいポイント」といえば上記じょうき4部位ぶいのうちの「ポイント」だけをす。

分岐ぶんき固定こていクロッシングの構造こうぞうのモデル
A ストックレール(基本きほんレール)
B ガードレール
C ウイングレール
D 間隔かんかくざい
E クロッシング交点こうてん
F はなはしちょうレール
G はなはしたんレール
H クロッシングぜんはし
I クロッシングはし
J リードレール
K フランジウェイ
L はまざい

分岐ぶんき通常つうじょうしめしたような構造こうぞうになっている。くろせんストックレール基本きほんレール)、茶色ちゃいろせんトングレール先端せんたん軌条きじょう)、あかせんリードレールむらさきせんウィングレールあおせんガードレールまもる軌条きじょう:ごりんきじょう)、オレンジしょくせんしゅレールみどりせん全体ぜんたいクロッシングべい:フログ)とばれ[5]、クロッシングを構成こうせいするもっとも先端せんたん頭部とうぶとがったレールをノーズレールはなはしレール)と[5]進路しんろ変更へんこうをするときは、トングレールを分岐ぶんきがわ反対はんたいがわのストックレールに移動いどうする。なお、弾性だんせい分岐ぶんきでは、トングレールとリードレールとウィングレールが一体化いったいかされている。

分岐ぶんきは、通常つうじょうはある一定いってい方向ほうこう本線ほんせん)に列車れっしゃ進入しんにゅうさせるようになっている。これを定位ていいという。また、通常つうじょうとはことなる方向ほうこうふく本線ほんせん)に列車れっしゃ進入しんにゅうするようになっていることをはんという。また列車れっしゃ分岐ぶんき分岐ぶんきする方向ほうこうかうことを対向たいこうといい、列車れっしゃ分岐ぶんき合流ごうりゅうする方向ほうこうかうことをむこうという。

ノーズ付近ふきんられるすき車輪しゃりんフランジがスムーズに通過つうかできるようにもうけられたもので、フランジウェイぶ。磨耗まもう防止ぼうし[6] とこのすきによるせんへのあやま進入しんにゅうふせぐため高速こうそく通過つうかする車両しゃりょう減速げんそくいられる。このため、高速こうそく運転うんてんおお線区せんくには下記かきのノーズ可動かどうしき分岐ぶんきおおもちいられる。

ノーズ可動かどうしき分岐ぶんき

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上記じょうきのフランジウェイによる問題もんだいてん解決かいけつするため、ノーズまたはウィングレールを可動かどうしきにしてウィングレール(ノーズ)に密着みっちゃくさせることでフランジウェイをふさいで、高速こうそく通過つうか確実かくじつにしているものであり、おも新幹線しんかんせんなどの高速こうそく鉄道てつどう多用たようされている[7]。その場合ばあい、ノーズ(ウィングレール)はトングレールと連動れんどうするようになっている。

可動かどうしきノーズの概略がいりゃく

みぎ可動かどうしきノーズ(ノーズ可動かどうクロッシング)の概略がいりゃくしめす。このうち水色みずいろのレールが緑色みどりいろのレールをじくにしてうごくことによって、フランジウェイをふさいでいる(では直進ちょくしん場合ばあいのフログの状態じょうたい[8]ことせん進入しんにゅうのリスクがちいさくなることからクロッシングのガードレールが省略しょうりゃくされることがある。従来じゅうらい可動かどうしきノーズは、新幹線しんかんせんたけではなく在来ざいらいせん私鉄してつせんにおいても北越ほくえつ急行きゅうこうほくほくせん京成けいせい成田なりたスカイアクセスなどのように高速こうそく通過つうかおお分岐ぶんき中心ちゅうしん設置せっちされていたが、騒音そうおん低減ていげん目的もくてき高速こうそく通過つうかおこなわない一般いっぱんてき分岐ぶんきにおいてもノーズ可動かどうしき分岐ぶんき採用さいようする事例じれいえている[9]新幹線しんかんせんなどの高速こうそく鉄道てつどうにおいて、高速こうそく通過つうかする箇所かしょでは、さらにトングレールとリードレールを一体化いったいかしてたわませる構造こうぞうとしているが、基本きほんレールとトングレールとのあいだ密着みっちゃく接着せっちゃくともう)せず隙間すきまがあると、高速こうそく走行そうこう支障ししょうあたえるため、その2ほんのレールが密着みっちゃくしているかどうかを監視かんしする接着せっちゃく照査しょうさ[10]基本きほんレールの外側そとがわに2だいずつ設置せっちしており、分岐ぶんき開通かいつう方向ほうこう表示ひょうじする開通かいつう方向ほうこう表示ひょうじをクロッシング手前てまえ対向たいこう方向ほうこう)のレールのあいだ設置せっちしており、開通かいつうがわには黒地くろじ緑色みどりいろたてせん2ほん表示ひょうじあらわれて、開通かいつうがわには白地しろじ赤色あかいろの×しるしあらわれるようになっている。

種類しゅるい

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形状けいじょうによる分類ぶんるい

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かたひら分岐ぶんき
直線ちょくせん軌道きどうから分岐ぶんきせんだけを曲線きょくせん分岐ぶんきさせる形状けいじょうのもの。基本きほんせん直線ちょくせんであり、分岐ぶんきせん曲線きょくせんとなる。基本きほんせんから分岐ぶんきせん右側みぎがわ分岐ぶんきするものを「みぎへんひら分岐ぶんき」、左側ひだりがわ分岐ぶんきするものを「ひだりへんひら分岐ぶんき」とぶ。
両開りょうびら分岐ぶんき
直線ちょくせん軌道きどうから分岐ぶんきせん左右さゆう同一どういつ角度かくどひらいて分岐ぶんきさせる形状けいじょうのもの。Y分岐ぶんきぶこともある。
振分ふりわけ分岐ぶんき(ふりわけぶんき)
直線ちょくせん軌道きどうから分岐ぶんきせん左右さゆうひとしくない角度かくどひらいて分岐ぶんきさせる形状けいじょうのもの。りつは9:1、4:1、7:3、3:1、2:1、3:2のものが一般いっぱんされている。
内方分岐 外方分岐(画像左方の本線が基本線、小田急電鉄新松田駅)
内方ないほう分岐ぶんき
外方そっぽ分岐ぶんき画像がぞうひだりかた本線ほんせん基本きほんせん小田急電鉄おだきゅうでんてつしん松田まつだえき
内方ないほう分岐ぶんき
曲線きょくせん区間くかん基本きほんせん分岐ぶんきせんともにどう方向ほうこう曲線きょくせん構成こうせいされているもの。みぎカーブの場合ばあいは「みぎ内方ないほう分岐ぶんき」、ひだりカーブの場合ばあいは「ひだり内方ないほう分岐ぶんき」とぶ。
外方そっぽ分岐ぶんき
曲線きょくせん区間くかん基本きほんせん分岐ぶんきせんぎゃく方向ほうこう分岐ぶんきさせる形状けいじょうのもの。根元ねもと曲線きょくせん両開りょうびらきや振分ふりわけ分岐ぶんきかんがえることができる。基本きほんせんひだりカーブの場合ばあいは「みぎ外方そっぽ分岐ぶんき」、みぎカーブの場合ばあいは「ひだり外方そっぽ分岐ぶんき」とぶ。基本きほんせんがわカント設定せっていされている場合ばあい分岐ぶんきがわではぎゃくカントとなるので、分岐ぶんきがわ速度そくど制限せいげんきびしくなる。
かたわたせんわたせん(クロスオーバー、シングルクロス)
複線ふくせん区間くかんなど複数ふくすう線路せんろ並行へいこうする箇所かしょにおいて、隣接りんせつする線路せんろにたすきけされた形状けいじょうのもの。大抵たいていかたひら分岐ぶんき構成こうせいされるが、内外ないがいかた分岐ぶんき振分ふりわけ分岐ぶんき各種かくしゅスリップ・スイッチで構成こうせいされることもよくあり、ふく分岐ぶんき構成こうせいされることもある。複線ふくせん区間くかんでは上下じょうげせんに、また複線ふくせん区間くかんから単線たんせん分岐ぶんきする箇所かしょなどで多用たようされる。
シザースクロッシング (イギリス、リーズえき)
りょうわたせん(ダブルクロッシング、シザーズクロッシング、scissors crossing、SC)
両方向りょうほうこうへのかたわたせんどういち箇所かしょかさねて配置はいちしたもの。やはりさまざまな形状けいじょう分岐ぶんき構成こうせいされる。軌道きどう中心ちゅうしん間隔かんかくせまいとフランジウェイがえるので、直線ちょくせんがわでもれがおおきくなることがある。従来じゅうらいは、ダイヤモンドクロッシング速度そくど制限せいげんによって(角度かくどゆる分岐ぶんきではフランジウェイが過大かだいになり、適切てきせつなフランジウェイを設定せっていすると分岐ぶんきかくきゅうになる)、新幹線しんかんせんのように分岐ぶんきがわでもたか進入しんにゅう速度そくどもとめられる本線ほんせんじょうには設置せっちできず、わりにかたわたりを2くみずつ設置せっちしていた。
しかし、中央ちゅうおうせん東京とうきょうえきなどでられる弾性だんせい可動かどうしきダイヤモンドクロッシングをもつシザーズクロッシングが開発かいはつされたので、東北新幹線とうほくしんかんせん八戸はちのへえきのように通過つうか列車れっしゃ設定せっていされている、あるいは予定よていされている新幹線しんかんせん本線ほんせんじょうにももうけられるようになった。日本にっぽんでの名称めいしょうは、事業じぎょうしゃとうごとにれがみられるが、2002ねん平成へいせい14ねん改正かいせいJIS E 1311「鉄道てつどう分岐ぶんきるい用語ようご」においては「シーサースクロッシング」と規定きていしている。このほか鉄道てつどう模型もけい製品せいひんめいではダブルクロスとしょうすることもある。
ヨーロッパなどそう単線たんせん一般いっぱんてき地域ちいきでは費用ひよう削減さくげん高速こうそく対応たいおうのためにかたわたせん連続れんぞくして使用しようすることがおおく、りょうわたせんえき構内こうないなど用地ようちかぎられている場合ばあいめられる。
かたわたづけ交差こうさ(シングル・スリップ・スイッチ、Single slip switch、SSS)
ダイヤモンドクロッシングにわたせんを1ほん付加ふかすることで、交差こうさする線路せんろのうちいち方向ほうこうへの分岐ぶんき可能かのうなもの。もう一方いっぽう交差こうさしかできない。かたひら分岐ぶんきとの組合くみあわせでりょうわたせんのようにもちいることもある。直線ちょくせんがわにも速度そくど制限せいげんがあるので、高速こうそく列車れっしゃ通過つうかするえき設置せっちされることはまれである。
りょうわたづけ交差こうさ(ダブル・スリップ・スイッチ、Double slip switch、DSS)
シングル・スリップ・スイッチにさらにわたせんを1ほん付加ふかし、交差こうさする線路せんろ双方向そうほうこう分岐ぶんきできるようにしたもの。りょうわたせん同等どうとう機能きのうつが、2つ以上いじょう進路しんろ同時どうじ構成こうせいすることはできない。また、シングルスリップと同様どうよう直線ちょくせんがわにも制限せいげんがかかる。ターミナルえき操車そうしゃじょうもちいるほか、敷地しきち制約せいやくからもちいられる。
アウトサイド・スリップ・スイッチ (Outside slip switch)
ダブルスリップスイッチと同様どうよう分岐ぶんきであるが、リードレールを2つとも中央ちゅうおうのダイヤモンド中央ちゅうおうくことで、比較的ひかくてき高速こうそくでの通過つうか可能かのうとしている。ダブルスリップの一種いっしゅとしてあつかわれる場合ばあいもある。ただし、ダブルスリップとくら敷地しきちり、そのうえりょうわたせんのように2列車れっしゃ同時どうじ進入しんにゅうさせることもできないため、ごくまれに使つかわれるのみである。
東急とうきゅう大井おおいまちせん自由じゆうおかにあった三枝さえぐさ分岐ぶんき
三枝さえぐさ分岐ぶんき
左右さゆう2つのかたひら分岐ぶんきかさねて3方向ほうこう分岐ぶんきできるようにしたもの。
ふく分岐ぶんき庄内しょうないえき
ふく分岐ぶんき
左右さゆう2つのかたひらきまたは振分ふりわけ分岐ぶんきかさねて3方向ほうこう分岐ぶんきできるようにしたもの。三枝さえぐさ分岐ぶんきえだ左右さゆう対称たいしょうかれるが、ふく分岐ぶんきでは分岐ぶんきてん前後ぜんごにずれている。

ばんすう

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分岐ぶんきにおいて基準きじゅんせんから分岐ぶんきせんかれる角度かくどについては、角度かくど直接ちょくせつ規定きていする方式ほうしきと、りょうせんひらきとそれにようするながさの比率ひりつもとづいて規定きていする方式ほうしきの2種類しゅるい大別たいべつされる。世界せかいてきひろ採用さいようされているのは後者こうしゃ方式ほうしきで、日本にっぽんではこの比率ひりつしめ数値すうちについて「ばんすう」としょうしている。分岐ぶんきばんすう定義ていぎ呼称こしょう表記ひょうき方法ほうほうは、くにによってつぎとお差異さいがある。

中心線ちゅうしんせんほう

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  • 中心線ちゅうしんせんほう英語えいご: Centre line method[11])は、クロッシング(フログ)において交差こうさする軌間きかんせん接線せっせん角度かくど交差こうさかく)または軌道きどう中心ちゅうしんせん交点こうてんにおける接線せっせん角度かくど分岐ぶんきかく)を、かく中心ちゅうしんせんながさとりょう接線せっせんひらきの比率ひりつをもってしめし、「No.15」(=15ばん)のように番号ばんごうばんすう)として呼称こしょうする。交差こうさばんすうまたは分岐ぶんきばんすうNと、交差こうさかくまたは分岐ぶんきかくθしーたとの関係かんけいつぎしきあらわされる。
  • イギリス[11]北米ほくべい日本にっぽんなどで採用さいよう

直角ちょっかくほう

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  • 直角ちょっかくほうまたはコールほう英語えいご: Right angle method / Cole's method[11])は、クロッシング(フログ)において交差こうさする軌間きかんせん接線せっせん角度かくど交差こうさかく)または軌道きどう中心ちゅうしんせん交点こうてんにおける接線せっせん角度かくど分岐ぶんきかく)を、一方いっぽう接線せっせん底辺ていへんとしのこ一方いっぽう接線せっせん斜辺しゃへんとする直角ちょっかく三角形さんかっけい底辺ていへんたかさの比率ひりつ正接せいせつ)をもってしめす。ヨーロッパでは分岐ぶんきせん曲線きょくせん半径はんけいわせて「190-1:9」(=半径はんけい190m、9ばん)のように単位たんい分数ぶんすうかたち表記ひょうきする。ロシアおよびCIS諸国しょこくでは「1/11」(=11ばん)のように単位たんい分数ぶんすうとして表記ひょうきする。インドでは「1 in 9」(9ばん)のように表記ひょうきする。交差こうさばんすうまたは分岐ぶんきばんすうNと、交差こうさかくまたは分岐ぶんきかくθしーたとの関係かんけいつぎしきあらわされる。
  • ヨーロッパ・ロシア・CIS諸国しょこく・インド[11]などで採用さいよう

二等辺三角形にとうへんさんかっけいほう

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  • 交差こうさかくまたは分岐ぶんきかく二等辺三角形にとうへんさんかっけい等辺とうへん底辺ていへんながさのばんすうしめ二等辺三角形にとうへんさんかっけいほう英語えいご: Isosceles triangle method[11])は路面ろめん電車でんしゃなどの軌道きどう分岐ぶんきもちいられることがおお[12]交差こうさばんすうまたは分岐ぶんきばんすうNと、交差こうさかくまたは分岐ぶんきかくθしーたとの関係かんけいつぎしきあらわされる。

日本にっぽん

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分岐ぶんきばんすうは、基準きじゅんせんから分岐ぶんきせんかれる角度かくど大小だいしょうしめすもので、かたひらき、両開りょうびらきなどといった分岐ぶんき形状けいじょうとは無関係むかんけいに、分岐ぶんきもちいられているクロッシング(フログ)ばんすう分岐ぶんき全体ぜんたいばんすうとして呼称こしょうする[13][14]。クロッシングばんすう中心線ちゅうしんせんほう採用さいようし、クロッシングせっするりょう軌条きじょう軌間きかんせん二等辺三角形にとうへんさんかっけいたかさ(略図りゃくず)と底辺ていへん略図りゃくず)のをもってしめ[14][15][16]

分岐ぶんきるい名称めいしょうまえに、分岐ぶんきもちいているクロッシングのばんすう付加ふかし、「8ばんへんひら分岐ぶんき」「10ばんシザーズクロッシング」のように呼称こしょうする[13]。クロッシングばんすうおうじて、クロッシング後方こうほうにおける両方りょうほう軌間きかんせん[17]接線せっせんがなす角度かくど「クロッシングかく」がさだめられている。曲線きょくせん分岐ぶんき場合ばあい両方りょうほう軌間きかんせんの交角[13](クロッシング交点こうてんにおいていた2ほん接線せっせんがなす角度かくど[14])をもってクロッシングかくとする。

なお、曲線きょくせんダイヤモンドクロッシングでは、両方りょうほう軌道きどう中心ちゅうしんせん交差こうさする角度かくどをクロッシングかくえ、それに相応そうおうするクロッシングばんすう呼称こしょうする[13]。シザーズクロッシングでは、使用しようする分岐ぶんきもちいられているクロッシングのばんすう呼称こしょうする[13]

クロッシングばんすう
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かつて「わだちまた番号ばんごう(てっさばんごう)」ともばれた。JIS E 1301で、クロッシングばんすうおよびその角度かくどつぎのように規定きていされている[13]

クロッシングばんすう クロッシングかく 備考びこう[14]
4ばん 14°18' 8ばんクロッシングかくの2ばい
5ばん 11°26' 10ばんクロッシングかくの2ばい
6ばん 9°32' 12ばんクロッシングかくの2ばい
7ばん 8°10' 14ばんクロッシングかくの2ばい
8ばん 7°09' 計算けいさんしきにより算出さんしゅつ
9ばん 6°22'
10ばん 5°43'
12ばん 4°46'
14ばん 4°05'
16ばん 3°34.5' 8ばんクロッシングかくの1/2
20ばん 2°51.5' 10ばんクロッシングかくの1/2
  • 8ばん9ばん10ばん12ばん14ばんのクロッシングかくは、クロッシングばんすうとクロッシングかくかんする上記じょうき計算けいさんしきにより、ぶん未満みまん四捨五入ししゃごにゅうしてさだめたものである[14]
  • のクロッシングばんすうのクロッシングかくは、つぎのようにして機械きかいてきさだめたものであり[14]計算けいさんしきによって算出さんしゅつする角度かくどとは誤差ごさがある[18]
    • 4ばん5ばん6ばん7ばんのクロッシングかくは、それぞれ8ばん、10ばん、12ばん、14ばんのクロッシングかくの2ばいとする。
    • 16ばん20ばんのクロッシングかくは、それぞれ8ばん、10ばんのクロッシングかくの1/2とする。

ドイツにおいて、クロッシングばんすう (Herzstückverhältnis) は分子ぶんしを1とした単位たんい分数ぶんすうもちいてしめす(8ばん=1:8)。ばんすうはヨーロッパ標準ひょうじゅん直角ちょっかくほうもちいている。ドイツ連邦れんぽう鉄道てつどう (DB) および現在げんざいのドイツ鉄道てつどう (DBAG) では、ばんすうふく形式けいしき分岐ぶんきるい分類ぶんるい呼称こしょうしている。

れいEW 60-500-1:12 L Fz H

略号りゃくごう 意味いみ 略号りゃくごうれい
EW 分岐ぶんき形式けいしき 単純たんじゅん分岐ぶんき (EW)、外方そっぽ分岐ぶんき (ABW)、内方ないほう分岐ぶんき (IBW)、ふく分岐ぶんき (DW)、かたふく分岐ぶんき (EinsDW)
60 レール種類しゅるい UIC60レール (60)、S49レールb(49 - ドイツ国有こくゆう鉄道てつどう、ドイツ連邦れんぽう鉄道てつどう、ドイツ国営こくえい鉄道てつどう)、S54レール(54 - ドイツ連邦れんぽう鉄道てつどう)、R65レール(65 - ドイツ国営こくえい鉄道てつどう
500 曲線きょくせん半径はんけい 分岐ぶんきせん曲線きょくせん半径はんけい単位たんいm。
1:12 ばんすう 単位たんい分数ぶんすう表記ひょうきする。れいでは12ばん
L 分岐ぶんき方向ほうこう ひだり (L)、みぎ (R)
Fz ポイント構造こうぞう 弾性だんせいトングレール (Fz)、弾性だんせいポイントブレード (Fsch)、ピボットしきトングレール (Gz)
H 枕木まくらぎ材質ざいしつ 木製もくせい (H)、木製もくせいのうち広葉樹こうようじゅざい (Hh)、はがねせい (St)、コンクリート (B)

現在げんざいのドイツ鉄道てつどうおも使つかわれている分岐ぶんきれいである(分岐ぶんき呼称こしょうのxxはレール種類しゅるいおうじた任意にんい数字すうじはいる)。

単純たんじゅん分岐ぶんき ノーズ 許容きょよう通過つうか速度そくど
EW xx-190-1:7,5/6,6(分岐ぶんき半径はんけい190m、7.5ばん/6.5ばん 可動かどう 40 km/h
EW xx-190-1:7,5(分岐ぶんき半径はんけい190m、7.5ばん 可動かどう 40 km/h
EW xx-190-1:9(分岐ぶんき半径はんけい190m、9ばん 固定こてい 40 km/h
EW xx-300-1:9(分岐ぶんき半径はんけい300m、9ばん 可動かどう 50 km/h
EW xx-500-1:12(分岐ぶんき半径はんけい500m、12ばん 可動かどう 60 km/h
EW xx-500-1:14(分岐ぶんき半径はんけい500m、14ばん 固定こてい 60 km/h
EW xx-760-1:14(分岐ぶんき半径はんけい760m、14ばん 可動かどう 80 km/h
EW xx-1200-1:18,5(分岐ぶんき半径はんけい1200m、18.5ばん 可動かどう 100 km/h
EW xx-2500-1:26,5(分岐ぶんき半径はんけい2500m、26.5ばん 可動かどう 130 km/h
曲線きょくせん分岐ぶんきいちれい
ABW xx-215-1:4,8(分岐ぶんき半径はんけい215m、4.8ばん 可動かどう 40 km/h

またICE運行うんこうするマンハイム-シュトゥットガルト高速こうそくせんおよびハノーファー-ヴュルツブルク高速こうそくせんよう開発かいはつされた高速こうそく分岐ぶんき (Schnellfahrweichen) にはつぎのようなものがある。分岐ぶんき呼称こしょう末尾まつびの「-fb」は弾性だんせい可動かどうノーズきをしめす。ふくこころ曲線きょくせん使用しよう分岐ぶんき分岐ぶんきせんがわことなる半径はんけい曲線きょくせんわせたものにしており、EW 60-7000/6000-1:42の場合ばあい、トングレール半径はんけい7000m、分岐ぶんき中央ちゅうおうより後方こうほう半径はんけい6000mとなっている。

分岐ぶんき呼称こしょう 許容きょよう通過つうか速度そくど
基準きじゅんせんがわ / 分岐ぶんきせんがわ
EW 60-1200-1:18,5-fb(分岐ぶんき半径はんけい1200m、18.5ばん 280 km/h / 100 km/h
EW 60-2500-1:26,5-fb(分岐ぶんき半径はんけい2500m、26.5ばん 280 km/h / 130 km/h
ふくこころ曲線きょくせん使用しよう分岐ぶんき
EW 60-6000/3700-1:32,5-fb(分岐ぶんき半径はんけい6000m+3700m、32.5ばん 280 km/h / 160 km/h
EW 60-7000/6000-1:42-fb(分岐ぶんき半径はんけい7000m+6000m、42ばん 280 km/h / 200 km/h

ドイツ鉄道てつどう開発かいはつ1998ねん使用しよう開始かいししたクロソイド分岐ぶんき (Klothoidenweichen) にはつぎのようなものがある。分岐ぶんきせんがわ曲線きょくせん緩和かんわ曲線きょくせん一種いっしゅであるクロソイド曲線きょくせんとして衝動しょうどうおよびレール損耗そんこう低減ていげんはかったもので、EW 60-10000/4000-1:39の場合ばあい、トングレール先端せんたん半径はんけい10000mとし、分岐ぶんき中央ちゅうおうにかけて半径はんけい4000mまできょくりつ逓増ていぞうしたのち、分岐ぶんき後方こうほうにかけてふたた半径はんけい10000mまできょくりつ逓減ていげんする。この特徴とくちょうのため、クロッシングばんすうだけでは従来じゅうらい分岐ぶんき規模きぼ単純たんじゅん比較ひかくできない。

このうち、分岐ぶんきせんがわでも220km/hでの通過つうか可能かのうとした40.15ばんクロソイド分岐ぶんきEW 60-16000/6100-1:40,15-fbはベルリン-ハレせんビターフェルトえき構内こうないにおいてハレ方面ほうめんライプツィヒ方面ほうめん分岐ぶんきように2使用しようされており、ばんすうは42ばん高速こうそく分岐ぶんきEW 60-7000/6000-1:42-fbよりちいさいものの、分岐ぶんき1ながさは169.2mにたっし、ドイツ国内こくない最大さいだい分岐ぶんきである。

分岐ぶんき呼称こしょう 許容きょよう通過つうか速度そくど
基準きじゅんせんがわ / 分岐ぶんきせんがわ
EW 60-3000/1500-1:18,5(分岐ぶんき半径はんけい3000m-1500m-3000m、18.5ばん 330 km/h / 100 km/h
EW 60-4800/2450-1:24,26(分岐ぶんき半径はんけい4800m-2450m-4800m、24.26ばん 330 km/h / 130 km/h
EW 60-10000/4000-1:39(分岐ぶんき半径はんけい10000m-4000m-10000m、39ばん 330 km/h / 160 km/h
EW 60-16000/6100-1:40,15(分岐ぶんき半径はんけい16000m-6100m-16000m、40.15ばん 330 km/h / 220 km/h

チェコ、スロバキア

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画面がめん中央ちゅうおう手前てまえ分岐ぶんきしダイヤモンドクロッシングおよびダブルスリップスイッチを左上ひだりうえおくみじかいホームにいた配線はいせんは、段階だんかいしき分岐ぶんき時代じだい直線ちょくせんだったが、比率ひりつしき分岐ぶんき置換おきかえたさい、わずかなクロッシングかくちがいから直線ちょくせんにすることができず、途中とちゅう曲線きょくせんはいった(チェコ・プラハ中央ちゅうおうえき

1918ねんにオーストリア帝国ていこく鉄道てつどう (kkStB) とハンガリー国家こっか鉄道てつどう (MÁV) を承継しょうけいしたチェコスロバキア時代じだいチェコスロバキア国鉄こくてつ (ČSD) では、1970年代ねんだいまで、かくながさとひらきの比率ひりつによるばんすうではなく、分岐ぶんきかく直接ちょくせつさだめる「段階だんかいしき分岐ぶんき(チェコ:Soustava stupňových výhybek, スロバキア:Sústava stupňových výhybiek)を採用さいようしていた。概要がいようつぎとおりである[19]

  • 単純たんじゅん分岐ぶんきかたひら分岐ぶんき)は、標準ひょうじゅん分岐ぶんきかくを6°または7°とし、分岐ぶんきせん半径はんけいは150mから200m。許容きょよう通過つうか速度そくどは30km/hから40km/h。
  • ふく分岐ぶんきは6° (4°+2°) または7° (5°+2°) とし、えき構内こうないなどにおいて6°単純たんじゅん分岐ぶんきまたは7°単純たんじゅん分岐ぶんきによって本線ほんせんから分岐ぶんきして平行へいこうする多数たすう側線そくせん構成こうせいする配線はいせん場合ばあい本線ほんせんより分岐ぶんきしたつぎ分岐ぶんきに4°+2°ふく分岐ぶんきまたは5°+2°ふく分岐ぶんきを1き、本線ほんせんと10°または12°の角度かくどたもちつつ側線そくせん分岐ぶんきする形態けいたい一般いっぱんてきもちいられた。つぎは7°単純たんじゅん分岐ぶんきおよび5°+2°ふく分岐ぶんき使用しようした側線そくせんぐん配線はいせんしきである。

  • 両開りょうびら分岐ぶんきは10° (5°+5°) を標準ひょうじゅんとし、分岐ぶんきせん曲線きょくせん半径はんけいは230m。
  • 高速こうそく分岐ぶんき分岐ぶんきかく未満みまん分岐ぶんきせん通過つうか許容きょよう速度そくどを40km/h以上いじょうとしたもので、5°(曲線きょくせん半径はんけい500m、通過つうか許容きょよう速度そくど60km/h)、4°(曲線きょくせん半径はんけい800m、通過つうか許容きょよう速度そくど80km/h)、3°6'(曲線きょくせん半径はんけい1200m、通過つうか許容きょよう速度そくど100km/h)の3しゅ設定せっていされた。

チェコスロバキア国鉄こくてつ1970年代ねんだいしん規格きかくのS49レールおよびR65レールの採用さいようにあたって交差こうさかくまたは分岐ぶんきかくばんすうもちいた「比率ひりつしき分岐ぶんき(チェコ:Soustava poměrových výhybek, スロバキア:Sústava pomerových výhybiek)を導入どうにゅうしてしん設計せっけい分岐ぶんき設定せっていした。現在げんざいもチェコ(鉄道てつどう施設しせつ管理かんり公団こうだん)、スロバキア(スロバキア国鉄こくてつ両国りょうこくでは、比率ひりつしき分岐ぶんきとそれ以前いぜん段階だんかいしき分岐ぶんき混在こんざいしている。

比率ひりつしき分岐ぶんきにおけるばんすうはヨーロッパ標準ひょうじゅん直角ちょっかくほうもちいている。単純たんじゅん分岐ぶんき場合ばあい分岐ぶんき半径はんけい300m(許容きょよう通過つうか速度そくど50km/h)または分岐ぶんき半径はんけい190m(どう40km/h)の1:9(9ばん分岐ぶんき標準ひょうじゅんに、1:12(12ばん分岐ぶんき、1:14(14ばん分岐ぶんき設定せってい。また高速こうそく分岐ぶんきとして許容きょよう通過つうか速度そくど100km/hの1:18,5(18.5ばん分岐ぶんきもうけた。またえき構内こうないようとして1:7,5(7.5ばん分岐ぶんき側線そくせんようとして1:6(6ばん)および1:6,5(6.5ばん分岐ぶんき設定せっていした。

現行げんこう比率ひりつしき分岐ぶんき規格きかくつぎとおりである。分岐ぶんきせん曲線きょくせん半径はんけい許容きょよう通過つうか速度そくどについては、通過つうかよこ方向ほうこう加速度かそくどが0.65 m/s²をえないようさだめられている。

ばんすう 曲線きょくせん半径はんけい 許容きょよう通過つうか速度そくど
1:6(6ばん 150 m 30 km/h
1:7,5(7.5ばん 150 m 30 km/h
1:7,5(7.5ばん 190 m 40 km/h
1:9(9ばん 190 m 40 km/h
1:9(9ばん 300 m 50 km/h
1:11(11ばん 300 m 50 km/h
1:12(12ばん 500 m 60 km/h
1:14(14ばん 760 m 80 km/h
1:18,5(18.5ばん 1200 m 100 km/h
1:26,5(26.5ばん 2500 m 120 km/h

ばんすうかんするトピックス

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構造こうぞうじょう種類しゅるい

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すべりぶしポイント

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トングレール(分岐ぶんき分岐ぶんき部分ぶぶんのレール)の後端こうたん部分ぶぶんゆうあいだ隙間すきま)をもうけ、ポイント転換てんかんさいにトングレールはしすべ移動いどうしながら動作どうさするポイントのこと。大正たいしょう14ねんがた分岐ぶんき側線そくせんよう分岐ぶんきなどに使用しようされる。

関節かんせつポイント

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トングレール(分岐ぶんき分岐ぶんき部分ぶぶんのレール)の後端こうたん部分ぶぶんゆうあいだ隙間すきま)をもうけ、ポイント転換てんかんさいにトングレールはし中心ちゅうしんにして回転かいてんするように動作どうさするポイントのこと。50Nレール使用しよう本線ほんせんよう分岐ぶんきなど、全国ぜんこくてきもっとおお使用しようされてきたが、トングレールはし部分ぶぶんでの衝撃しょうげき損傷そんしょうおおきいので、主要しゅよう幹線かんせんでは次項じこう弾性だんせいポイントにさらかわされつつある。

弾性だんせいポイント(弾性だんせい分岐ぶんき

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16ばん両開りょうびら弾性だんせい分岐ぶんき

トングレールとリードレールを一体化いったいかしてトングレールの後端こうたんをなくしたポイントのこと。トングレールはしレール底面ていめんきがもうけてあり、トングレール全体ぜんたいをたわませて転換てんかんする。弾性だんせいポイントを使用しようした分岐ぶんきのことを弾性だんせい分岐ぶんきしょうする。分岐ぶんき通過つうか振動しんどう騒音そうおんさえられ、通過つうか速度そくど向上こうじょうできる特徴とくちょうがある(直線ちょくせんがわはポイントに由来ゆらいする速度そくど制限せいげん事実じじつじょうない[21])。

新幹線しんかんせん高速こうそく列車れっしゃおお路線ろせんおお使用しようされるが、一般いっぱんてき分岐ぶんきより高価こうかとなる。在来ざいらいせんでは、JR四国しこく予讃線よさんせん本山もとやまえき最初さいしょ設置せっちされ、160 km/hで通過つうかした実績じっせきがある。

乗越のりこえ分岐ぶんき

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安全あんぜん側線そくせん設置せっちされる分岐ぶんき乗越のりこしトングレールと乗越のりこしクロッシングの両方りょうほうまたはどちらか一方いっぽうもちいられている。信号しんごうおかせすすむ車両しゃりょう本線ほんせんから脱線だっせんさせるため、信号しんごう連動れんどうしている転轍機てんてつき転換てんかんする。脱線だっせんさせるがわ定位ていいとなっており、脱線だっせん分岐ぶんきがわからもどことかんがえられていない。

よこ装置そうち
保守ほしゅようしゃ保守ほしゅ基地きちせんへの出入でいりのために使用しようする簡易かんい分岐ぶんき取扱とりあつかいにあたっては基本きほんてき線路せんろ閉鎖へいさ手続てつづきが必要ひつようで、分岐ぶんきがわからの通過つうか可能かのうであることが乗越のりこえ分岐ぶんきとのおおきなちがいである。本線ほんせん線路せんろには普通ふつうレールがもちいられており、かけせん存在そんざいしない。JRの在来ざいらいせんでは手動しゅどう可動かどうしきよこ装置そうちおお設置せっちされており、あつかいのさいよこうつわという部品ぶひん本線ほんせん線路せんろかぶせることで分岐ぶんきがわ進路しんろ構成こうせいする。大手おおて私鉄してつでは、油圧ゆあつ装置そうちよこレールを横滑よこすべりさせるタイプのものが使用しようされている。新幹線しんかんせんでは保守ほしゅ基地きちせんへつながる線路せんろよこ移動いどう本線ほんせん線路せんろおおう。本線ほんせん線路せんろ直交ちょっこうし、保守ほしゅようしゃが90てんしゃすることで本線ほんせん線路せんろせんするタイプもある。
列車れっしゃ営業えいぎょう車両しゃりょう分岐ぶんきがわはいることは想定そうていされておらず、使用しよう完全かんぜんはず必要ひつようがある。はずしをわすれた状態じょうたい営業えいぎょう列車れっしゃ走行そうこうし、脱線だっせん事故じここした事例じれいもある[22][23]

分岐ぶんきでの速度そくど制限せいげん

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在来ざいらいせんでの分岐ぶんき分岐ぶんきがわは、分岐ぶんきがわ曲線きょくせん半径はんけいであるリード半径はんけい分岐ぶんき強度きょうど心地ごこち分岐ぶんき保守ほしゅなどを総合そうごうして、安全あんぜん比率ひりつ一般いっぱん曲線きょくせんよりちいさい5.5として、速度そくど制限せいげんめられる。

在来ざいらいせんでの分岐ぶんき直線ちょくせんがわは、分岐ぶんきのクロッシングの強度きょうど、トングレールの開口かいこう、クロッシング部分ぶぶんのガイドレールおよびウイングレール(つばさレール)の背面はいめんよこあつ限度げんど保守ほしゅりょう増加ぞうかなどの理由りゆうにより速度そくど制限せいげんがあり、高速こうそく列車れっしゃにおいては直線ちょくせん最高さいこう速度そくど走行そうこうしても分岐ぶんき存在そんざいする通過つうかえきでは減速げんそく余儀よぎなくされ、「ノコギリ運転うんてん」とばれる加速かそく減速げんそくかえしていた。これについては改善かいぜん対策たいさくおこなわれており、枕木まくらぎ強化きょうか分岐ぶんきのレールに使用しようされるヒールボルトの強化きょうか分岐ぶんき下部かぶ設置せっちされている床板とこいた強化きょうか車輪しゃりんおよびレールの保守ほしゅ限度げんど見直みなおしにより、従来じゅうらい制限せいげん速度そくどである100 km/hから120 km/hにげられており、通過つうかえきでの減速げんそくくしておもててい速度そくど向上こうじょうはかられている。

ポイント融雪ゆうせつ

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凍結とうけつ積雪せきせつにより分岐ぶんき転換てんかん不能ふのうになる事態じたいきる[24][25]。トングレールの固着こちゃくやトングレールによる氷雪ひょうせつかたまりはさみをふせぐため[26]冬季とうきはポイントした側面そくめんからてる融雪ゆうせつ融雪ゆうせつカンテラ)[27][28]電熱でんねつ使つか凍結とうけつちゃくごおりふせぐことが積雪せきせつのほとんど地域ちいきにおいておこなわれる。また積雪せきせつではわりに温水おんすい熱風ねっぷうもちいた融雪ゆうせつ装置そうち設置せっちする[29]北海道ほっかいどう東北とうほく地方ちほうのほとんどのえき信号しんごうじょうではうたててつ部分ぶぶんにカバーをかぶせたり、防雪ぼうせつシェルターでおおったりしている。北海道ほっかいどう新幹線しんかんせんにおいてはかしたゆきがほどなくして再度さいどこおることから空気くうきジェットによりトングレールにはさまった氷雪ひょうせつばし、氷雪ひょうせつかたまりはさみをふせいでいる[29]ひとによる除雪じょせつ融雪ゆうせつざいぼうごおりざい散布さんぷ[30]圧縮あっしゅく空気くうきばしもおこなわれるが、様々さまざま方式ほうしきのポイント融雪ゆうせつ考案こうあんされた[31][32]

融雪ゆうせつカンテラ
ポイントのした灯油とうゆストーブのようなとも器具きぐ設置せっちするタイプ。おおきな工事こうじ必要ひつようとせず、あまり降雪こうせつしない場所ばしょ使用しようされている[33][34]
まれに、火災かさい間違まちがわれる[35]
散水さんすい融雪ゆうせつ装置そうち
温水おんすい散布さんぷすることで融雪ゆうせつする装置そうち[36][37]
温水おんすいマットしき融雪ゆうせつ装置そうち
温水おんすい循環じゅんかんするマットをした設置せっちする方式ほうしき[31]
電気でんき融雪ゆうせつ
電気でんき融雪ゆうせつには、直接ちょくせつ加熱かねつ方式ほうしき電気でんき融雪ゆうせつ温風おんぷうしき電気でんき融雪ゆうせつ存在そんざいする[25]。レールを直接ちょくせつヒーターであたためるか、電気でんきヒーターであたためた温風おんぷうきかける方式ほうしきである[25]
JR東海とうかいでは、2014ねん時点じてん電気でんき融雪ゆうせつ143えき熱風ねっぷうしき融雪ゆうせつ13えき設置せっちしている[38]

豪雪ごうせつ地帯ちたい山間さんかん信号しんごうじょうではポイントの周囲しゅうい軌道きどうごとスノーシェルターおお場合ばあいがある。

うたててつ

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分岐ぶんきのポイント操作そうさし、車両しゃりょう進路しんろえる装置そうちうたててつ[39](てんてつき)とぶ。"てつ「わだち」"の常用漢字じょうようかんじがい[40]であり、うたててつ表記ひょうきされる。てんてつのうち、転換てんかんおこな機械きかいてんてつ[41](てんてつき)という。てんてつには構造こうぞう用途ようとによる分類ぶんるい使用しよう動力どうりょくによる分類ぶんるい以下いか区分くぶんがある。

構造こうぞうじょう種類しゅるい用途ようとによる分類ぶんるい[42]

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  • 普通ふつうてんてつ
  • 三枝さえぐさてんてつ
  • 脱線だっせんてんてつ
  • 乗越のりこしてんてつ
  • 脱線だっせん

使用しよう動力どうりょくによる分類ぶんるい[42]

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  • 動力どうりょくてんてつ電気でんきおよ空気くうきちからとうにより転換てんかんするもの
  • 発条はつじょうてんてつひとおよ発条はつじょう(ばね)のちからにより転換てんかんするもの
  • 手動しゅどうてんてつひとちからによりてんてつ転換てんかんするもの

動力どうりょくてんてつ

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電気でんきてんてつ

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電気でんきてんてつ装置そうちるい
Aトングレール、Bスイッチアジャスター、Cフロントロッド、D接続せつぞく桿、Eくさりじょう桿のカバー、Fスイッチアジャスターロッド、G動作どうさ桿のカバー、Hモーター、I手回てまわしハンドルあなぶたをされて施錠せじょうしている状態じょうたい)、J手回てまわ完了かんりょう表示ひょうじまど、K床板とこいた、Lダイバー(てんてつぼう)、踏切ふみきりから撮影さつえい

電気でんきてんてつ電気でんき動力どうりょくげんとする動力どうりょくてんてつの1つである。電気でんき指令しれいによって本体ほんたい内部ないぶにある制御せいぎょリレーと回路かいろ制御せいぎょ作動さどうし、そのモーターないし空気くうきシリンダーが動作どうさしてそれを動力どうりょくげんとしてえるてんてつで、1箇所かしょ集中しゅうちゅう制御せいぎょするさいもちいられており、分岐ぶんき開通かいつう方向ほうこう連動れんどう装置そうちひとし遠隔えんかく装置そうち出力しゅつりょくする。構造こうぞうとしてはレールをえる転換てんかんと、分岐ぶんき列車れっしゃ通過つうかしているあいだてんてつ転換てんかんしないようにくさりじょうする転換てんかんくさりじょうとで構成こうせいされており、前者ぜんしゃはモーターからフリクションクラッチ[43]減速げんそく歯車はぐるまかいして転換てんかんローラーにつながり、そこから動作どうさ桿とスイッチアジャスターロッドとスイッチアジャスタをかいしてダイバー(てんてつぼう)でトングレールに接続せつぞくされており、後者こうしゃ転換てんかんからロックピースとくさりじょう桿をかいして[44] 接続せつぞく桿につながり、それがトングレールの先端せんたんにあるフロントロッドに接続せつぞくされている。また、手動しゅどう転換てんかんできるようにてんてつ本体ほんたい手回てまわしハンドルあながあり[45]手動しゅどう完全かんぜん転換てんかんしてそのくさりじょう状態じょうたいになったときに、手回てまわ完了かんりょう表示ひょうじまど矢印やじるし表示ひょうじるようになっている。電気でんきてんてつ種類しゅるいとしてはNSかたちとGかたちほか本線ほんせん以外いがい側線そくせんようにYSがたがある。

でんそらてんてつ

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でんそらてんてつ転換てんかんする動力どうりょく圧搾あっさく空気くうきもちいる動力どうりょくてんてつである。圧搾あっさく空気くうき配給はいきゅう制御せいぎょをする電磁でんじべん圧搾あっさく空気くうきてんてつシリンダ、シリンダのピストンによってうごかされる転換てんかんくさりじょう回路かいろ制御せいぎょとうからなる。でんそらてんてつもちいる場合ばあい圧搾あっさく空気くうき発生はっせいさせる設備せつびおよびかくてんてつ配給はいきゅうする設備せつび必要ひつようであり、多数たすうてんてつがあるようなだい構内こうないなどにてきしている。[46]また、でんそらてんてつ構内こうない浸水しんすい降雪こうせつ被害ひがいをうけやすいえき場合ばあいに、電気でんきてんてつ比較ひかくして有利ゆうりてんがあり[47]東京とうきょう地下鉄ちかてつどう丸ノ内線まるのうちせんげん東京とうきょうメトロ丸ノ内線まるのうちせん建設けんせつさい採用さいようされた[48]

発条はつじょうてんてつ手動しゅどうえるかけいん大井川鐵道おおいがわてつどう井川線いかわせん 奥泉おくいずみえき

発条はつじょうてんてつ(スプリングポイント)

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発条はつじょうてんてつ分岐ぶんき対向たいこうから進入しんにゅうするさい方向ほうこう定位ていい常時じょうじ開通かいつうさせておく方向ほうこう[49]固定こていされており、分岐ぶんきはんがわむこうより進入しんにゅうする場合ばあいは、車輪しゃりんによってトングレールをひろげて(割出わりだしともう)通過つうかでき、通過つうか発条はつじょうてんてつ内蔵ないぞうされたスプリングあぶら緩衝かんしょう[50] によって自動的じどうてき定位ていいもどてんてつである。このため発条はつじょうてんてつは、はん方向ほうこうから定位ていい方向ほうこうへの転換てんかん操作そうさ不要ふようである。てんてつ発条はつじょうてんてつとする場合ばあい発条はつじょうてんてつ設備せつびする。必要ひつようおうじて発条はつじょうてんてつもうけられたハンドルにより、手動しゅどうはん固定こていすることができる[51]てんてつ標識ひょうしきは、定位ていいあお円盤えんばんにSの文字もじはん黄色おうしょく羽根はねがたである。
発条はつじょうてんてつはスプリング機構きこうゆうする発条はつじょうてんてつ本体ほんたいのほか、トングレールがどちらかのストックレールに密着みっちゃくしているかを検知けんちしてうたててつ開通かいつう方向ほうこう回路かいろ制御せいぎょまたくさりじょうするため電磁でんじてんてつくさりじょう設置せっちし、前者ぜんしゃはトングレールに接続せつぞくしたロッドを検知けんちする方法ほうほうとストックレールにあなけたのち突起とっきけたセンサーを取付とりつけてトングレールの可動かどうによりそれを作動さどうさせる方式ほうしきがあり、後者こうしゃくさりじょう場合ばあいには内部ないぶのソレノイド電磁石でんじしゃく電源でんげんはい励磁れいじしてうたててつ定位ていい方向ほうこう固定こていさせ、くさりじょう解除かいじょする場合ばあいには内部ないぶのソレノイド電磁石でんじしゃく電源でんげんてんてつ定位ていい方向ほうこう固定こてい解除かいじょすることによりトングレールをひろげることが可能かのうとなる。両者りょうしゃとも進路しんろ設定せっていさい必要ひつよう装置そうちであり、進路しんろ構成こうせい出発しゅっぱつ場内じょうない信号しんごうげんしめさせて列車れっしゃ進行しんこうさせる。
はんがわからの進入しんにゅうにはきびしい速度そくど制限せいげんくわわるため、路面ろめん電車でんしゃ折返おりかえてん優等ゆうとう列車れっしゃ運行うんこうのない単線たんせん区間くかん交換こうかんえきなど、進行しんこう方向ほうこう一定いっていかつ通過つうか速度そくどおそ箇所かしょ使つかわれている。しかし速度そくど制限せいげんや、通過つうかする車輪しゃりんとトングレールの摩耗まもうなどの問題もんだいから減少げんしょう傾向けいこうにあり、設備せつび改良かいりょうなどで発条はつじょうてんてつから電気でんきてんてつ交換こうかんしたケースもある。

手動しゅどうてんてつ

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小湊鉄道線こみなとてつどうせん里見さとみえき構内こうないのスプリングポイント。てんてつ標識ひょうしきに「S」のマークがあるため、スプリングポイントであることがわかる。

うたててつ人力じんりきえる装置そうちである。主要しゅようてんてつにはうたててつ標識ひょうしき設置せっちされる。てんてつ開通かいつう方向ほうこうしめすのに標識ひょうしきまたはランプをもちいるものもある。

ポイントリバー(ダルマ)

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留置とめおきせん保線ほせんよう側線そくせんなど、くさりじょう必要ひつようがなく通過つうか車両しゃりょう比較的ひかくてき軽量けいりょうかつ低速ていそくである場合ばあい、ポイントリバーのハンドル自体じたい重量じゅうりょうによりトングレールをさえつける簡易かんいしきのものである。

うたててつ転換てんかん

うたててつ転換てんかんは、1くみのポイントをうたててつリバーにより現場げんば操作そうさする転換てんかんであり、だい1ごううたててつ転換てんかんだい2ごううたててつ転換てんかんの2種類しゅるいがある[52]てんてつ標識ひょうしき設備せつびする場合ばあいは、定位ていいあお円盤えんばんはん黄色おうしょく羽根はねがたである。てんてつ列車れっしゃ通過つうか振動しんどう勝手かってわることがないようトングレールを固定こていするロック機構きこうがある(ロック方式ほうしき数種類すうしゅるいがある)。連動れんどう装置そうち管理かんりあつかわれる場合ばあい機械きかいてきまたは電気でんきてきくさりじょう装置そうちつ。てんてつ転換てんかん信号しんごう扱所からてこによりてんてつ遠隔えんかく操作そうさすることが原則げんそくであることにたいし、用途ようとなど線路せんろわきのてこで操作そうさできるほう有利ゆうりである場合ばあい採用さいようされる。

にちちゅうせん熱塩あつしおえきまわせんには、スタフ(スタフ閉塞へいそくのスタフであり外見がいけんじょうはタブレットのたま)をセットしないとうごかせないてんてつがあった。これは当該とうがい区間くかん盲腸もうちょうせんでありスタフ閉塞へいそくという自動じどう閉塞へいそく区間くかんであり、また熱塩あつしおえき自体じたい絶対ぜったい信号しんごうたない停留所ていりゅうじょでありながら分岐ぶんきまわしをおこな例外れいがいてきえきであったためである[よう出典しゅってん]本来ほんらい分岐ぶんき停車場ていしゃじょうには場内じょうない出発しゅっぱつ信号しんごう設備せつび必要ひつようである。この処置しょちにより、列車れっしゃ運転うんてんには分岐ぶんきつね固定こていされた状態じょうたいになり、列車れっしゃ進入しんにゅう可能かのうで、かつ、分岐ぶんき操作そうさ可能かのう固定こていされていない)と危険きけん状態じょうたいけることが出来できる。つまり、分岐ぶんき操作そうさできるときは閉塞へいそく進入しんにゅう可能かのう列車れっしゃ当該とうがいえき停車ていしゃしている(=列車れっしゃがスタフをんでいる)か、もしくは閉塞へいそく列車れっしゃ進入しんにゅうできない(スタフを代替だいたい手段しゅだん陸送りくそうした)のどちらかであり、スタフをせたならば分岐ぶんき固定こていされている。

脱線だっせんてんてつ

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定位ていい脱線だっせんするようになっているてんてつ交換こうかんえき待避たいひえきとう安全あんぜん側線そくせんもうけられない場合ばあいもうけられるが、低速ていそくでなければ車両しゃりょう転覆てんぷく危険きけんがあるので、おも保留ほりゅう貨車かしゃ本線ほんせん暴走ぼうそう突入とつにゅう防止ぼうし使つかわれていた。定位ていいのときの標識ひょうしきあか四角よつかどはんのときは黄色おうしょく羽根はねがたである。

分岐ぶんき一種いっしゅとされるもの

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以下いかのものは厳密げんみつには1せん線路せんろをそれ以上いじょう分岐ぶんきさせず、分岐ぶんきではないが、分岐ぶんき一種いっしゅとしてあつかわれることがおおい。

交差こうさダイヤモンド・クロッシング、DC)
線路せんろどうしの平面へいめん交差こうさおこなさいもちいられる。線路せんろ枝分えだわかれはない。分岐ぶんき交差こうさをあわせて分岐ぶんきるいという。
単複たんぷくせんしぼせん(ガントレットトラック)
敷地しきち面積めんせきせま場所ばしょにおいて、2ほん線路せんろかさねるようにして敷設ふせつしたもの。現在げんざい日本にっぽんでは使つかわれていないが、過去かこには名鉄めいてつ瀬戸線せとせん堀川ほりかわ - 土居といあいだられた。
うつりせん
さんせん軌条きじょう軌道きどうにおいて、内側うちがわ軌道きどうのみをはんこう曲線きょくせんにすることで、外側そとがわ軌道きどう共有きょうゆうする線路せんろ前後ぜんごえるもの。

非鉄ひてつ軌道きどう分岐ぶんき装置そうち

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案内あんない軌条きじょうしき鉄道てつどう

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世界せかいてき規格きかくがまちまちであるため複数ふくすう方式ほうしき使用しようされている[53]

自動じどう案内あんない軌条きじょうしき旅客りょかく運送うんそうシステム(AGT)

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日本にっぽんにおけるAGTは、1983ねん当時とうじ建設省けんせつしょう運輸省うんゆしょう指導しどうによる統一とういつ規格きかく標準ひょうじゅんがたしん交通こうつうシステム」が策定さくていされ、案内あんない方式ほうしきは「がわ方案ほうあんない方式ほうしき」が標準ひょうじゅんとなっている。

このシステムでは水平すいへい可動かどう案内あんないばん方式ほうしきによる分岐ぶんき使用しようされている。車両しゃりょうがわには、かく車両しゃりょう下部かぶにある台車だいしゃから案内あんないバーが左右さゆう両側りょうがわびており、そのさき上部じょうぶにはガイドウェイの案内あんない軌条きじょう走行そうこうしてうたてどう方向ほうこう規制きせいさせる案内あんない下部かぶには分岐ぶんき進行しんこう方向ほうこうえるために使用しようする分岐ぶんき案内あんない取付とりつけられている。案内あんないは、走行そうこう軌道きどう(ガイドウェイ)に沿って両側りょうがわ設置せっちされた、HまたはIかたちこうによる案内あんない軌条きじょう車両しゃりょう両側りょうがわにある案内あんない走行そうこうすることで、走行そうこうちゅう車両しゃりょうてんどう方向ほうこう規制きせいして案内あんないする装置そうちであるが、車両しゃりょう分岐ぶんき場所ばしょ通過つうかするさいには案内あんない軌条きじょういちがわはなさなくてはならない。地上ちじょうがわ分岐ぶんき場所ばしょには、2つの可動かどう案内あんないばん固定こてい案内あんないばんがガイドウェイの両側りょうがわ案内あんない軌条きじょうした設置せっちされており、可動かどう案内あんないばん電気でんきてんわだち可動かどうすることによって分岐ぶんき役割やくわりたす。車両しゃりょう可動かどう案内あんないばん車両しゃりょうがわ左右さゆうどちらかの分岐ぶんき案内あんないはいみ、その固定こてい案内あんないばん通過つうかすることによって車両しゃりょう進行しんこう方向ほうこう選択せんたくできる。すなわち両側りょうがわ拘束こうそく案内あんない軌条きじょうはなれ、一時いちじてき片側かたがわのみを拘束こうそくすることによって分岐ぶんきするのである。

札幌さっぽろ市営しえい地下鉄ちかてつ札幌さっぽろ方式ほうしき

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札幌さっぽろ方式ほうしき」における上下じょうげしき分岐ぶんき南北線なんぼくせん自衛隊じえいたいぜんえき)。写真しゃしん直進ちょくしん状態じょうたい

川崎重工業かわさきじゅうこうぎょう開発かいはつした独自どくじ規格きかく(S.S.TRAM、札幌さっぽろ方式ほうしきとも)であり、南北線なんぼくせん東西とうざい東豊線とうほうせん規格きかくことなるが、いずれも中央ちゅうおう案内あんない軌条きじょう方式ほうしき採用さいようしている。

このため、きのちが案内あんない軌条きじょう2ほん浮沈ふちんさせて進路しんろ決定けっていする「上下じょうげしき」を中心ちゅうしんに、基地きちないなどでは、トラバーサーうえ複数ふくすう進路しんろ軌条きじょう設定せっていし、トラバーサーをうごかして進路しんろ決定けっていする「トラバーサしき」を採用さいようしている[54]

モノレール・HSST

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モノレールHSST鉄道てつどう分類ぶんるいされ、その線路せんろには分岐ぶんきがある。

またがしき場合ばあいは、上記じょうきまでの2ほんのレールやガイドウェイを使つかうものにくらべると、モノレールの軌道きどうは1ほん車両しゃりょう重量じゅうりょう全体ぜんたいささえるためにはばひろ重量じゅうりょうおおきく、また、その構造こうぞうじょうてつ軌道きどうのそれのようにわだちえる方式ほうしきではなく、軌道きどうつなえる方式ほうしきとなる。おも方式ほうしきとしては関節かんせつしき関節かんせつたわわ(かとう)しき[55] がある。前者ぜんしゃは、1つの分岐ぶんき使用しようして軌道きどううたてわだちさせる支点してんよりそのままげる方式ほうしきで、心地ごこちわるくなってしまう。そのため、本線ほんせんでは使用しようされず、心地ごこち追及ついきゅうする必要ひつようのない、車両しゃりょう基地きちないや、側線そくせんへの分岐ぶんきてん使用しようされる[55][56]後者こうしゃはいくつかのみじかけたわせ軌道きどううたてわだちする方式ほうしきで、それぞれのけた関節かんせつ接続せつぞくされているため、車体しゃたい振動しんどう関節かんせつしき比較ひかくして極力きょくりょくすくなくすることができる[55]。また、構造こうぞうじょう分岐ぶんき形式けいしき通常つうじょう単純たんじゅん複数ふくすう方向ほうこうへの分岐ぶんきかシングルクロスがおおいが、東京とうきょうモノレール羽田空港はねだくうこうだい2ターミナルえきのように、ダブルクロッシングをもうけるれいもある。

つね電導でんどうリニアのひとつである、HSSTでは軌道きどう設置せっち方式ほうしきにダブルビームがたとシングルビームがたがあるが、現在げんざい実用じつようされているシングルビームがたでは、構造こうぞうじょうモジュール(台車だいしゃ相当そうとう)が軌道きどうかか方式ほうしきとなっているため、またがしきモノレールと同様どうよう関節かんせつしき・もしくは関節かんせつたわわしき分岐ぶんき採用さいようされている。

懸垂けんすいしき場合ばあいは、てつ軌道きどうのトングレールとリードレールに相当そうとうするTかたち断面だんめん可動かどうレール[57]うたてわだちさせる支点してん中心ちゅうしん可動かどうして軌道きどううたてわだちする方式ほうしき採用さいようしている。

ビームリプレイスメント(軌道きどう置換ちかん

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軌道きどうげるのではなく、定位ていいはん軌道きどうえることでつなえる方式ほうしきである。

アメリカ・ニューアーク空港くうこうエアトレインでは反転はんてんする軌道きどうだい上下じょうげにそれぞれ定位ていいはん軌道きどうもうけ、回転かいてんさせることで軌道きどうえる分岐ぶんき採用さいようしている[56]

アメリカのウォルト・ディズニー・ワールド・モノレール・システムでは、扇形せんけい軌道きどうだい定位ていいはん軌道きどうもうけ、旋回せんかいさせることで軌道きどうえる分岐ぶんき採用さいようしている。扇形せんけい分岐ぶんきALWEGしゃが1952ねん建設けんせつしたケルン実験じっけんせん日本にっぽんロッキード・モノレールが1962ねん建設けんせつした岐阜ぎふ試験しけんせん、1966ねん開業かいぎょう姫路ひめじ交通こうつうきょくモノレールせん手柄てがらさんえきなどにも存在そんざいした。

ゴムタイヤトラム

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案内あんない車輪しゃりん誘導ゆうどうするレールをもちいる方式ほうしき場合ばあい分岐ぶんき必要ひつようとなる。ふつ:トランスロールしゃトランスロールにおいては、それぞれ分岐ぶんき中央ちゅうおうはしよりに支点してんつ2ほん1くみ案内あんない軌条きじょうがずれて進路しんろ構成こうせいする方式ほうしきや、またがしきモノレールのようにポイント先端せんたん支点してん一本いっぽんのレールをつなぎかえる方式ほうしきもちいられている。また、クロッシングではターンテーブルじょう線路せんろもちいて進路しんろ構成こうせいする必要ひつようがある。

ボンバルディア・トランスポーテ―ションTVR方式ほうしきにおいても同様どうよう分岐ぶんきもちいられているが進路しんろでない軌道きどう一部いちぶカバーにかくれる構造こうぞうとなっており、支持しじ方式ほうしき構造こうぞうじょうクロッシングにターンテーブルはもちいられない。

ケーブルカー

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ケーブルカーでは、丁度ちょうど中間ちゅうかん地点ちてんちがいをすることになるため、その前後ぜんご二又ふたまたもうけ、進行しんこう方向ほうこうによってたがいにべつがわはいるように配線はいせんする。左右さゆう車輪しゃりん片側かたがわりょうフランジ車輪しゃりん、もう片側かたがわはフランジなしのあつみのある車輪しゃりんという特殊とくしゅ構造こうぞう使用しようすることで、分岐ぶんき可動かどうをなくしたものがよく使つかわれる。

超電導ちょうでんどうリニア

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超電導ちょうでんどうリニア(JRマグレブ)の山梨やまなし実験じっけんせんでは、各種かくしゅ方式ほうしき試験しけん結果けっか、モノレールの関節かんせつたわわしき類似るいじした「トラバーサ方式ほうしき」を採用さいようしている[58]

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 日本にっぽん国語こくごだい辞典じてん小学館しょうがくかん
  2. ^ 日本にっぽんだい百科全書ひゃっかぜんしょ小学館しょうがくかん
  3. ^ 信号しんごうシステムの進歩しんぽ発展はってん = 近年きんねん20ねん展開てんかい将来しょうらい展望てんぼう =』日本にっぽん鉄道てつどう電気でんき技術ぎじゅつ協会きょうかい、2009ねん、p.53 - p.45。ISBN 978-4-931273-98-6
  4. ^ この部分ぶぶんは、ウイングレール(つばさレール)、はなはしちょうレール、はなはしたんレールを組合くみあわせており、間隔かんかくざいはまざい取付とりつけられているほか、ストックレールにはガードレールが取付とりつけられている。
  5. ^ a b JIS E 1311:2002「鉄道てつどう分岐ぶんきるい用語ようご日本にっぽん産業さんぎょう標準ひょうじゅん調査ちょうさかい経済けいざい産業さんぎょうしょう)。
  6. ^ この部分ぶぶんは、車輪しゃりんのフランジが通過つうかするため、磨耗まもうやすく、そのため、普通ふつうクロッシングのやく10ばい耐久たいきゅうせいつ、一体いったいしき鋳造ちゅうぞうにより製造せいぞうされたこうマンガンこうクロッシングが採用さいようされているところがあり、高速こうそく走行そうこう対応たいおうしている場合ばあいがある。
  7. ^ 日本にっぽんでの採用さいようれい北越ほくえつ急行きゅうこうほくほくせん全線ぜんせん京浜急行電鉄けいひんきゅうこうでんてつ生麦なまむぎえき)、近畿日本鉄道きんきにほんてつどう上鳥羽かみとばこうえき非常ひじょうわたせん)、東京急行電鉄とうきょうきゅうこうでんてつ田園都市線でんえんとしせんあざみえきおよび東横線とうよこせん目黒めぐろせん武蔵むさし小杉こすぎえき非常ひじょうわたせん大井おおいまちせん上野毛かみのげえき同線どうせんみぞくちえきわたせん)、京王けいおう電鉄でんてつ京王線けいおうせん飛田給とびたきゅうえき)、小田急電鉄おだきゅうでんてつ小田原線おだわらせん秦野はだのえき)、京成電鉄けいせいでんてつ成田なりたスカイアクセス成田なりた湯川ゆかわえき)。かつては特急とっきゅう列車れっしゃ多数たすう運転うんてんされていた東北本線とうほくほんせん一部いちぶえきにも採用さいようされていたが、東北新幹線とうほくしんかんせん開通かいつうともな東北本線とうほくほんせん特急とっきゅう列車れっしゃ削減さくげんによってすべ通常つうじょう分岐ぶんき交換こうかんされた。
  8. ^ そのためうたてわだちをポイントとクロッシングに2つ設置せっちする。
  9. ^ 通常つうじょうしき分岐ぶんきはフランジウェイの隙間すきま車輪しゃりん通過つうかするとおおきな騒音そうおん発生はっせいするが、可動かどうしきノーズ分岐ぶんきはフランジウェイによる隙間すきま存在そんざいしないので大幅おおはば騒音そうおん低減ていげん可能かのうたとえば東京急行電鉄とうきょうきゅうこうでんてつあざみえき優等ゆうとう列車れっしゃ停車ていしゃするえきであり上下じょうげせんともに減速げんそくいられるが、それにもかかわらず分岐ぶんき周辺しゅうへん住宅じゅうたく密集みっしゅうのためノーズ可動かどうクロッシングが騒音そうおん低減ていげん目的もくてきもちいられている。
  10. ^ 機械きかいしきとME(マイクロエレクトロニクス)しきの2つがあり、接着せっちゃく状態じょうたい情報じょうほう接着せっちゃく接着せっちゃく)で分岐ぶんき定位ていいはん検知けんちして連動れんどう装置そうち出力しゅつりょくするとともに、基本きほんレールとトングレールとのあいだ隙間すきま許容きょようえている場合ばあいは、分岐ぶんき転換てんかん不能ふのうとして検知けんちするようになっている。
  11. ^ a b c d e Satish Chandra, M.M. Agarwal (2007) RAILWAY ENGINEERING Oxford University Press India. pp.263-265
  12. ^ Dr.Rajat Rastogi Transportation Engineering - II, Lecture - 20, Crossing and Design of Turnout Department of Civil Engineering, Indian Institute of Technology. pp.9-11
  13. ^ a b c d e f JIS E 1301:1966「鉄道てつどうよう分岐ぶんきるいばんすう日本にっぽん産業さんぎょう標準ひょうじゅん調査ちょうさかい経済けいざい産業さんぎょうしょう
  14. ^ a b c d e f 分岐ぶんきばんすう鉄道てつどう辞典じてん下巻げかん』 p.1578、日本にっぽん国有こくゆう鉄道てつどう、1958ねん3がつ
  15. ^ わだちまた番号ばんごう」、『鉄道てつどう用語ようご辞典じてん』、大阪おおさか鉄道てつどうきょく、1935ねん
  16. ^ 分岐ぶんきばんすうかん日本にっぽん模型もけい趣味しゅみしゃあいだ模型もけい参考さんこうしょふるくから流布るふしている直角ちょっかくほうについては日本にっぽんでは採用さいようされていない。また同様どうよう流布るふしている「分岐ぶんきかたひらき・両開りょうびらきの形状けいじょうによって直角ちょっかくほう中心線ちゅうしんせんほう使つかける」手法しゅほうもとから世界せかい存在そんざいせず、とも日本にっぽん実物じつぶつもちいられている定義ていぎとはまったく無関係むかんけいである。
  17. ^ 軌間きかん表示ひょうじする場合ばあいのレールめんから14mmがった位置いちせん日本にっぽん産業さんぎょう規格きかく JIS E 1311:2002「鉄道てつどう分岐ぶんきるい用語ようご」)。
  18. ^ 基本きほんのクロッシングばんすう以外いがい倍数ばいすうもちいるこの方式ほうしきにより、配線はいせん設計せっけい施工しこう容易よういとなる利点りてんがある。たとえば、基準きじゅんせん平行へいこうとし分岐ぶんきせん左右さゆう対称たいしょう相対そうたいするかたちかれた2の10ばんへんひら分岐ぶんき分岐ぶんきせん交点こうてんでは、規格きかくにより正確せいかくに「10ばんの2ばい角度かくど」に規定きていされている5ばんクロッシング(フログ)をもちいる5ばんダイヤモンドクロッシングを設置せっちすればいことがかる。
  19. ^ Otto Plášek Soustava stupňových výhybek, Značení a soustavy a výhybek a výhybkových konstrukcí pp.21-23
  20. ^ きょう滬高そく鉄道てつどう全線ぜんせん貫通かんつう 来年らいねん10がつ開通かいつう
  21. ^ 新幹線しんかんせんのような高速こうそく運転うんてんされる場合ばあいにはクロッシングによる制限せいげんしょうじるはずであるが、新幹線しんかんせんでは本線ほんせん分岐ぶんきすべてノーズ可動かどうがたであり、在来ざいらいせんでは線区せんく最高さいこう速度そくど拘束こうそくされるので実用じつようじょう制限せいげんがないこととわらない
  22. ^ 横取よこど装置そうちとは? 横浜よこはま市営しえい地下鉄ちかてつ脱線だっせん事故じこ」の原因げんいん概要がいよう(2019ねん) - 鉄道てつどう模型もけい&鉄道てつどう情報じょうほう sagamier.com(相模原さがみはら鉄道てつどう模型もけいクラブ)、2019ねん6がつ9にち
  23. ^ 分岐ぶんき役割やくわりをするよこ装置そうち一部いちぶ格納かくのうしないまま列車れっしゃ運行うんこうし、本線ほんせん走行そうこうする列車れっしゃ保守ほしゅ基地きちせん進入しんにゅうして脱線だっせんした事例じれい」『運輸うんゆ安全あんぜん委員いいんかいニュースレター』だい7ごう
  24. ^ 鉄道てつどう 分岐ぶんき器用きよう融雪ゆうせつ [鉄道てつどう 分岐ぶんき器用きよう 電気でんき融雪ゆうせつ]”. Good Design Award. 2023ねん1がつ26にち閲覧えつらん
  25. ^ a b c 電力でんりょく”. 鉄道てつどう運輸うんゆ機構きこう. 2023ねん1がつ26にち閲覧えつらん
  26. ^ ノーズ可動かどうしき分岐ぶんきにおいてはノーズ可動かどう
  27. ^ カンテラばれる。合図あいずとうとは別物べつもの
  28. ^ 火事かじではありません」鉄道てつどうの“えんした力持ちからもち”装置そうち話題わだい正体しょうたい江ノ島えのしま電鉄でんてついた”. FNNプライムオンライン. 2022ねん2がつ18にち閲覧えつらん
  29. ^ a b ゆきかう―安全あんぜん安定あんてい輸送ゆそう確保かくほするために―” (pdf). JR東日本ひがしにっぽん秋田あきた支社ししゃ. 2017ねん4がつ12にち閲覧えつらん
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  34. ^ @hankyu_ex (2017ねん1がつ3にち). "2017ねん1がつ3にちのツイート". X(きゅうTwitter)より2023ねん1がつ26にち閲覧えつらん
  35. ^ 真平まっぴら, 若松わかまつ. “線路せんろえてる? いえ「融雪ゆうせつカンテラ」です 阪急電鉄はんきゅうでんてつ投稿とうこう反響はんきょう”. withnews.jp. 2023ねん1がつ26にち閲覧えつらん
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  37. ^ 散水さんすい装置そうち”. 大阪産業大学おおさかさんぎょうだいがく地域ちいき交通こうつう計画けいかく研究けんきゅうしつ. 2023ねん1がつ26にち閲覧えつらん
  38. ^ ゆき対策たいさくについて - JR東海とうかい
  39. ^ 『JIS E 3013:2022 鉄道てつどう信号しんごう保安ほあん用語ようご日本にっぽん産業さんぎょう規格きかく、2022ねん8がつ25にち、7ぺーじ 
  40. ^ 常用漢字じょうようかんじひょう”. 文化庁ぶんかちょう. 2024ねん4がつ7にち閲覧えつらん
  41. ^ 鉄道てつどう信号しんごう技術ぎじゅつ一般いっぱん社団しゃだん法人ほうじん 日本にっぽん鉄道てつどう電気でんき技術ぎじゅつ協会きょうかい、2020ねん11月24にち 
  42. ^ a b 吉村よしむらひろし吉越よしこし三郎さぶろう信号しんごう』(改訂かいてい交友こうゆうしゃ、1984ねん11月15にち、108-109ぺーじ 
  43. ^ 転換てんかん途中とちゅういしなどがはさみ一定いってい以上いじょうちからがかかるとすりどうしてモーターに無理むりちからはたらかないようにする機構きこう、そのにも転換てんかんりょく調整ちょうせい転換てんかん終了しゅうりょう衝撃しょうげきりょく吸収きゅうしゅうしている。
  44. ^ くさりじょう桿にロックピースをまたことにより動作どうさ桿とくさりじょう桿のくさりじょうまたかいじょうおこなう。
  45. ^ あな入口いりくちにハンドルをれてうごかすと電気でんきてんわだちのモーター回路かいろ遮断しゃだんされて、ハンドルで転換てんかんちゅうでもモーターが作動さどうしないようになっている。
  46. ^ 信号しんごう改訂かいてい)』吉村よしむらひろし吉越よしこし三郎さぶろう、1984ねん11月15にち、141-144ぺーじ 
  47. ^ 鉄道てつどう信号しんごう発達はったつ社団しゃだん法人ほうじん信号しんごう保安ほあん協会きょうかい、1980ねん4がつ23にち、167ぺーじ 
  48. ^ 東京とうきょう地下鉄ちかてつどう丸ノ内線まるのうちせん建設けんせつ下巻げかん)』帝都ていと高速度こうそくど交通こうつう営団えいだん、1960ねん3がつ31にち、298-302ぺーじ 
  49. ^ 『JIS E 3013:2022 鉄道てつどう信号しんごう保安ほあん用語ようご日本にっぽん産業さんぎょう規格きかく、2022ねん8がつ25にち、2ぺーじ 
  50. ^ 通過つうかちゅう列車れっしゃをスムーズに通過つうかさせるためと、通過つうか復帰ふっきしばらおくらせる役割やくわりがある。
  51. ^ てんてつ装置そうち』(改訂かいていばん一般いっぱん社団しゃだん法人ほうじん日本にっぽん鉄道てつどう電気でんき技術ぎじゅつ協会きょうかい、2014ねん9がつ30にち、96-97ぺーじ 
  52. ^ 鉄道てつどう信号しんごう技術ぎじゅつ一般いっぱん社団しゃだん法人ほうじん日本にっぽん鉄道てつどう電気でんき技術ぎじゅつ協会きょうかい、2020ねん11月24にち、264ぺーじ 
  53. ^ 1981ねん開業かいぎょうした神戸こうべしん交通こうつうトアイランド線とあいらんどせんでは、ガイドウェイの案内あんない軌道きどうが、下部かぶからがりまたはしず浮沈ふちんしき採用さいようしている。
  54. ^ いしすだれマサ (2017-06-31). “札幌さっぽろ市営しえい地下鉄ちかてつ車両しゃりょうはどのように進路しんろ変更へんこうするの?てんてつなぞせまる(動画どうがあり)”. 北海道ほっかいどうファンマガジン. 2017ねん10がつ15にち閲覧えつらん
  55. ^ a b c 分岐ぶんき紹介しょうかい大阪おおさかモノレール(2016.07.10最終さいしゅう閲覧えつらん)
  56. ^ a b The Switch Myth The Monorail Society (米国べいこく任意にんい団体だんたい) によるモノレールの分岐ぶんきかんする解説かいせつ (英語えいご)
  57. ^ 先端せんたんとリード構成こうせいされており、この2つは連結れんけつじくかいしてつながっている。
  58. ^ 冷泉れいせん彰彦あきひこ実用じつよう技術ぎじゅつはすでに確立かくりつ 超電導ちょうでんどうリニア 乗車じょうしゃ体験たいけんでシミュレーション」『鉄道てつどうジャーナル』だい52かんだい4ごう通巻つうかん618ごう)、鉄道てつどうジャーナルしゃ、2018ねん4がつ1にち、pp.78-90、ISSN 0288-2337 

参考さんこう文献ぶんけん

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関連かんれん項目こうもく

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