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尊厳そんげんの革命かくめい

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア（Wikipedia）』
ウクライナ危機きき > 尊厳そんげんの革命かくめい
尊厳そんげんの革命かくめい
ユーロマイダン内うちで発生はっせい
キーウの独立どくりつ広場ひろばにて、政府せいふ軍ぐんと抗議こうぎ者しゃとの争乱そうらん（2014年ねん2月がつ18日にち）
日時にちじ2014年ねん2月がつ18日にちから23日にちまで (5日間にちかん)[1][2][3]
場所ばしょウクライナの主おもにキーウ独立どくりつ広場ひろば、インスティツカ・ストリート、マリンスキー公園こうえん（英語えいご版ばん）
北緯ほくい50度ど27分ふん0秒びょう 東経とうけい30度ど31分ふん27秒びょう / 北緯ほくい50.45000度ど 東経とうけい30.52417度ど / 50.45000; 30.52417
目的もくてき
手段しゅだん
結果けっかユーロマイダン/反対はんたい派はの勝利しょうり
参加さんか集団しゅうだん
指導しどう者しゃ
人数にんずう

キーウ:
40万まん–80万まん人にんの抗議こうぎ者しゃ[14]
1万まん2000人にんの自衛じえいソトニア[15][16]

ウクライナ全土ぜんど:
5万まん人にん (リヴィウ)[17]
2万まん人にん(チェルカースィ)[18]
1万まん人にん以上いじょう(テルノーポリ)[19]
他た地域ちいきはen:Euromaidan#Protests across Ukraineを参照さんしょう

キーウ法ほう執行しっこう機関きかん:

  • 4000人にん(ベルクト)
  • 1000人にん(内部ないぶ部隊ぶたい)
  • 3000–4000人にん(チフスキー)[20]
親しん政府せいふ/反はんEUデモ:
2-6万まん人にん(キーウ)
4万まん人にん(ハリコフ)[21]
1万まん5000人にん(ドネツィク)[22]
10,000 1万まん人にん(シンフェロポリ)[23]
2500人にん(親おや露ろ派は)(セヴァストポリ)[24]
死傷ししょう者しゃ数すう
死者ししゃ: 100人にん[25]
行方ゆくえ不明ふめい者しゃ: 166人にん[26]
負傷ふしょう者しゃ: 1,100人にん以上いじょう[27][28]
逮捕たいほ者しゃ: 77人にん[29]
死者ししゃ: 13人にん[30]
負傷ふしょう者しゃ: 272人にん[28]
捕虜ほりょ: 67人にん[31]
死者ししゃ: 113人にん
負傷ふしょう者しゃ: 1,811人にん
ウクライナ保険ほけん省しょう（英語えいご版ばん）による(2014年ねん4月がつ16日にち6時じ時点じてん(キーウ時間じかん)[32]
騒乱そうらん中ちゅうの死者ししゃ・行方ゆくえ不明ふめい者しゃ: 780人にん
医療いりょうボランティアの推定すいてい[33]

尊厳そんげんの革命かくめい（そんげんのかくめい、ウクライナ語ご: Революція гідності、ラテン文字もじ：Revoliutsiia hidnosti、英語えいご: Revolution of Dignity）、マイダン革命かくめい（ウクライナ語ご: Українська революція 2013–2014 років、ラテン文字もじ：Ukrainska 86*revoliutsiia 2013–2014 rokiv、英語えいご: Maidan revolution）、またはユーロ・マイダン革命かくめい[34][35]は、2014年ねん2月がつ中ちゅう下旬げじゅんにウクライナで起おこった革命かくめいである[36][37][38][39]。

首都しゅとキーウで勃発ぼっぱつしたウクライナ政府せいふ側がわとユーロマイダンデモ参加さんか者しゃの暴力ぼうりょく的てき衝突しょうとつの結果けっか、当時とうじのヴィクトル・ヤヌコーヴィチ大統領だいとうりょうが失脚しっきゃくし、隣国りんごくロシアへ亡命ぼうめいすることになった[40]。

新あらたな政権せいけんの発足ほっそく（第だい一いち次じヤツェニュク政権せいけん）や2004年ねん憲法けんぽうの復活ふっかつ、数すうか月げつ以内いないの臨時りんじ大統領だいとうりょう選挙せんきょの実施じっしなど多おおくの成果せいかをあげており、ウクライナの社会しゃかい・政治せいじに膨大ぼうだいな変化へんかをもたらした[41]。なお、このクーデターに背後はいごでアメリカが関与かんよしていたことを、当時とうじのバラク・オバマ米べい大統領だいとうりょうが明言めいげんしている[42][43]。

背景はいけい

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ソ連それん崩壊ほうかい後ご、ウクライナは数すう年間ねんかんは汚職おしょくや経営けいえい管理かんりの誤あやまり、経済けいざい成長せいちょうの停滞ていたい、フリヴニャの平価へいか切きり下さげや公的こうてき市場いちばからの資金しきん調達ちょうたつという様々さまざまな問題もんだいを抱かかえていた[44][45][46]。

2000年代ねんだいには欧州おうしゅう連合れんごう（EU）との良好りょうこう関係かんけいを築きずこうと模索もさくし[47][48]、実際じっさいにEUと連合れんごう協定きょうていを結むすぶ協議きょうぎを行おこなっていた[49]。当初とうしょ、ヤヌコーヴィチ大統領だいとうりょうはこの協定きょうていに署名しょめいする意思いしを示しめしたが、最終さいしゅう的てきには署名しょめいを拒否きょひした[50]。ヤヌコーヴィチ大統領だいとうりょうはドネツク出身しゅっしんであり、ロシア系けい住民じゅうみんだったため、ロシアと良好りょうこうな関係かんけいを築きずこうとした。また、当時とうじのヤヌコーヴィチ大統領だいとうりょうはウクライナ国内こくないにある病院びょういんなどの公共こうきょう施設しせつを破壊はかいしようとした。これがユーロマイダンにつながる反はん政府せいふデモを引ひき起おこした[51]（このデモの間あいだ、ヤヌコーヴィチ大統領だいとうりょうはロシアと数すう十じゅう億おくドルに及およぶ融資ゆうし・協定きょうていについて締結ていけつしている〈2013年ねん12月17日にちのウクライナ–ロシア間あいだ協定きょうてい（英語えいご版ばん）〉[51]）。

ウクライナの治安ちあん部隊ぶたいはデモ活動かつどうの鎮圧ちんあつに努つとめたが、デモ活動かつどうは高たかまるばかりでキーウの通とおりで激はげしい衝突しょうとつが起おこった[52]。2014年ねん2月がつ21日にちにヤヌコーヴィチ大統領だいとうりょうと野党やとうリーダーらが危機きき回避かいひの文書ぶんしょに署名しょめいし、政権せいけん側がわは憲法けんぽう改正かいせい、大統領だいとうりょう選せんの早期そうき実施じっしなどの譲歩じょうほを行おこなった。しかしヤヌコーヴィチ大統領だいとうりょうは首都しゅとキーウを離はなれて、東ひがしウクライナに脱出だっしゅつ、憲法けんぽう改正かいせい法ほうへの署名しょめいを拒否きょひした[53]。

最高さいこう会議かいぎはこれを職務しょくむ放棄ほうきと見みなして大統領だいとうりょうの失職しっしょくを宣言せんげんした。代かわりに議会ぎかい議長ぎちょうのトゥルチノフが、大統領だいとうりょう代行だいこうを兼務けんむすることになった。大統領だいとうりょう選せんは5月25日にちに投票とうひょうが行おこなわれることが決きまった[53]。新あらたに発足ほっそくした暫定ざんてい政権せいけんはEU協定きょうていの署名しょめいと国くにの司法しほう制度せいど・政治せいじ・財政ざいせい・経済けいざい政策せいさくの改革かいかくに合意ごういし、国際こくさい通貨つうか基金ききんは前述ぜんじゅつの改革かいかくの実行じっこうを条件じょうけんに180億おくドル以上いじょうの融資ゆうしを約束やくそくした[54]。

一方いっぽうで暫定ざんてい政権せいけんの発足ほっそくに否定ひてい的てきであったロシアは、ヤヌコーヴィチ政権せいけんの崩壊ほうかいをクーデターによるものと位置付いちづけ[55]、ウクライナへの軍事ぐんじ介入かいにゅうを行おこなった[56][57]。

概要がいよう

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衝突しょうとつで火災かさいが起おきた労働ろうどう組合くみあい会館かいかん。

キーウにおける反はん政府せいふデモ活動かつどうは比較的ひかくてき平穏へいおんに行おこなわれていたが、それは警察けいさつとの衝突しょうとつが発生はっせいする2014年ねん2月がつ18日にちまでだった。それからの数日すうじつ間あいだで13人にんの警察官けいさつかんを含ふくむ82人にんが死亡しぼう（報告ほうこくにより人数にんずうはばらつきがある）しており、1100人にん以上いじょうが負傷ふしょうしている[58][59]。

キーウの独立どくりつ広場ひろばで行おこなわれる大おおきな集会しゅうかいに集つどう抗議こうぎ者しゃたち。
キーウにて、線せんを形成けいせいする機動きどう隊たい（2月がつ12日にち）。

2010年ねんにヤヌコーヴィチが大統領だいとうりょうに選出せんしゅつされると、憲法けんぽう裁判所さいばんしょは2004年ねんの改憲かいけんを違憲いけんとしたが、2014年ねん2月がつ18日にち、約やく2万まん人にんのユーロマイダンの抗議こうぎ者しゃはウクライナの2004年ねんの改憲かいけんを復活ふっかつさせるよう求もとめ、ウクライナ議会ぎかいへ進すすんだ。しかし、警察けいさつがその先さきを塞ふさぎ、対立たいりつは激はげしさを増ますことになる。BBCの特派とくは員いんは、それぞれが相手あいてを非難ひなんしていると報ほうじた[60]。

警察けいさつはキーウの独立どくりつ広場ひろばの一部いちぶ・抗議こうぎ者しゃのキャンプの撤去てっきょを行おこない[60]、また数すう千せん人にん規模きぼに及およぶデモ鎮圧ちんあつのため催涙さいるい剤ざいやスタングレネードやゴム弾だん、そして（自動じどう小銃しょうじゅうやスナイパーライフルを含ふくむ）実弾じつだんも使用しようした。抗議こうぎ者しゃも大おおきな石いしやバット、銃器じゅうき、火炎瓶かえんびん[61]を使用しよう・抵抗ていこうしながら、地域ちいき党とう本部ほんぶへの侵入しんにゅうに成功せいこうする。

ユーロマイダンの本部ほんぶであった労働ろうどう組合くみあい会館かいかんビル（ウクライナ語ご版ばん）は火災かさいによる被害ひがいを受うけた。政治せいじ評論ひょうろん家かはウクライナは内戦ないせんの瀬戸際せとぎわに立たっていると示唆しさした[62]。リヴィウ州しゅうなど、いくつかの地域ちいきは中央ちゅうおう政府せいふからの政治せいじ的てき独立どくりつを宣言せんげんした[63]。

2月がつ19日にち、当局とうきょくにより事実じじつ上じょうの非常ひじょう事態じたい宣言せんげんが発令はつれいされ、検問けんもん所しょの設置せっちやキーウの学校がっこう閉鎖へいさ、公共こうきょう交通こうつう機関きかんの規制きせいなどの措置そちがなされた[64]。

2月がつ20日はつか、ヴィタリー・ザハルシェンコ内務ないむ大臣だいじんは抗議こうぎ者しゃに対たいする実弾じつだんの使用しようを許可きょかする行政ぎょうせい命令めいれいを制定せいていしたと発表はっぴょうした[65]。これに対たいして、抗議こうぎ者しゃは軍隊ぐんたいの使用しようを非難ひなん、内務省ないむしょうなどの全すべての機関きかんに中止ちゅうしを要求ようきゅうするよう署名しょめい活動かつどうを行おこなったと発表はっぴょう、議会ぎかい議長ぎちょうのヴォロディミール・ヴァシーリョーヴィッチ・リーバック（英語えいご版ばん）はこれら抗議こうぎ者しゃに対たいする軍事ぐんじ行動こうどうを行おこなうとした[66]。議会ぎかいはザハルシェンコの行政ぎょうせい命令めいれいの執行しっこうを猶予ゆうよしている。

キーウは衝突しょうとつが続つづいており、直近ちょっきん48時じ間あいだの衝突しょうとつでは少すくなくとも死者ししゃ77人にんとなっている[67]。

ヤヌコーヴィチ大統領だいとうりょうは2月がつ21日にちに野党やとう指導しどう者しゃとの妥協だきょう案あん(ウクライナ政治せいじ危機ききの解決かいけつに関かんする合意ごうい（英語えいご版ばん）)に署名しょめいし、改憲かいけんを約束やくそくした。また、12月に早期そうき選挙せんきょを開催かいさいするよう呼よびかけている。

合意ごういはされたものの、いまだキーウでは数すう千せん人にんによる抗議こうぎ活動かつどうが続つづけられており、議会ぎかいや内務省ないむしょうなど、キーウ政府せいふ地域ちいきの全体ぜんたいを支配しはいしていた[68]。

2月がつ21日にち、議会ぎかいに弾劾だんがいについての法案ほうあんが提出ていしゅつされる中なか[69]、ヤヌコーヴィチ大統領だいとうりょうが南東なんとう部ぶで行おこなわれる会議かいぎへ出席しゅっせきするためハルキウへ出発しゅっぱつしたとメディアが報ほうじている。

2月がつ22日にち、抗議こうぎ者しゃがキーウを実効じっこう支配しはいしており、またヤヌコーヴィチ大統領だいとうりょうが首都しゅとからウクライナ東部とうぶへ逃のがれたとの報告ほうこくがされた[70][71]。ヴェルホーヴナ・ラーダはヤヌコーヴィチ大統領だいとうりょうの弾劾だんがいを決定けってい、5月25日にちに大統領だいとうりょう選挙せんきょを行おこなうことに反対はんたいなしの賛成さんせい328票ひょうを得えた[72]。

2月がつ23日にち、暫定ざんてい大統領だいとうりょうとしてオレクサンドル・トゥルチノフが議会ぎかい議長ぎちょうより選出せんしゅつされ[1]、2月がつ24日にちにはヤヌコーヴィチ元もと大統領だいとうりょうに向むけた逮捕たいほ状じょうが新しん政府せいふにより発行はっこうされた[73]。以降いこう数日すうじつにわたりクリミアでは親しん露ろ派はの政治せいじ家か・活動かつどう家かによる集会しゅうかいが行おこなわれ、彼かれらはロシアに対たいし、勢いきおいの増ますウクライナの「ファシスト達いたる」からクリミアを守まもるようにと要求ようきゅうした[74]。

2月がつ28日にち、ヤヌコーヴィチ元もと大統領だいとうりょうはロシア南部なんぶで行おこなわれた記者きしゃ会見かいけんで、ロシア人じん記者きしゃからの質問しつもんに答こたえており、それによると、5月がつ下旬げじゅんに予定よていされている選挙せんきょを違法いほうだとして参加さんかしない意思いしを表明ひょうめいし、また2月がつ21日にちに結むすんだ合意ごういが状況じょうきょう安定あんていにつながる可能かのう性せいがあるとしながら、野党やとうは同意どういしなかったことを述のべた[75]。

3月1日にち、ウラジーミル・プーチン大統領だいとうりょうのウクライナのロシア軍ぐん配備はいび要請ようせいがロシア議会ぎかいにより承認しょうにんされた[76]。

騒乱そうらんの前ぜん段階だんかい

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キーウにて、親おやEUユーロマイダンデモ参加さんか者しゃ(2013年ねん12月がつ)

ヤヌコーヴィチはリトアニアの首都しゅとヴィリニュスで行おこなわれた東方とうほうパートナーシップ会合かいごうで、欧州おうしゅう連合れんごうとの政治せいじ・自由じゆう貿易ぼうえき協定きょうていの署名しょめいを拒否きょひしており、ロシアとの緊密きんみつ関係かんけいを模索もさくし始はじめた。これに起因きいんし、2013年ねん11月に最初さいしょの抗議こうぎ活動かつどうが生しょうじている。ミコラ・アザロフ首相しゅしょうは200億おくユーロ(270億おく米あめりかドル)の融資ゆうし・援助えんじょを必要ひつようとしていた[77]。欧州おうしゅう連合れんごうは6億おく1000万まんユーロ(8億おく3800万まん米あめりかドル)の融資ゆうしを提供ていきょうする意向いこう[78]であったのに対たいして、ロシアは150億おくドルの提供ていきょう[78]に加くわえ、ガス価格かかくの引ひき下さげの意向いこうを表明ひょうめいしていた[78]。また、欧州おうしゅう連合れんごうは資金しきん提供ていきょうの見返みかえりとしてウクライナに法律ほうりつの改正かいせい・改革かいかくを要求ようきゅうしているが、ロシアはそれを要求ようきゅうしていなかった[77]。

ロシアはウクライナに経済けいざい的てきな圧力あつりょくをかけ、欧州おうしゅう連合れんごうとの交渉こうしょう反対はんたいのプロパガンダキャンペーンを行おこなっていた[79]。

ヤヌコーヴィチはウクライナ西部せいぶでは支持しじされていなかったが、ロシア語ご話者わしゃが多おおい南東なんとう部ぶでは支持しじを得えていた。同国どうこくの西部せいぶはハプスブルグ帝国ていこくに、東部とうぶはロシア帝国ていこくに歴史れきし的てきには属ぞくし、言語げんごから宗教しゅうきょうまで異ことなっているという背景はいけいもある。

当初とうしょの集会しゅうかいは平和へいわ的てきであったが、ヤヌコーヴィチ支持しじ者しゃにより管理かんりされている議会ぎかいで抗議こうぎの抑圧よくあつを行おこなう法律ほうりつが可決かけつされると、2014年ねん1月がつには暴力ぼうりょく的てきな集会しゅうかいに変貌へんぼうした。

欧州おうしゅう連合れんごうとアメリカはヤヌコーヴィチに争あらそいを平和へいわ的てきに解決かいけつするために交渉こうしょうするよう促うながし、暴力ぼうりょくの責任せきにんが問とわれた場合ばあいは政府せいふ関係かんけい者しゃに制裁せいさいを課かす旨むね述のべた[80]。

2月がつの暴動ぼうどうが生しょうじるまで、積極せっきょく的てき行動こうどう主義しゅぎの抗議こうぎ者しゃは建物たてものの占領せんりょうを止とめるのと引ひき換かえに刑事けいじ告発こくはつを免まぬかれるとする恩赦おんしゃが行おこなわれた[81]。結果けっか的てきに占領せんりょうした建物たてものから立たち退のき、またキーウの活動かつどう家かがフルシェブスコホ・ストリートを退去たいきょした。2月16日にちにはキーウ市庁舎しちょうしゃが政府せいふにより管理かんりされるようになった[81]。これまで抗議こうぎ活動かつどうに参加さんかした人ひとは2月がつ17日にち以降いこう釈放しゃくほう予定よていであった[81]。

2月がつ14日にち、ヤヌコーヴィチは'様々さまざまな方法ほうほうで解決かいけつするよう奨励しょうれい・扇動せんどうされたが、戦争せんそうを望のぞんでいない。そのような方法ほうほうを徹底的てっていてきに使つかうことで何なにかしらの意思いし決定けっていをしたくはない'と述のべた[82]。

また、すべての政治せいじ家かに対たいして、急進きゅうしん主義しゅぎの自粛じしゅくとともに行動こうどうも法律ほうりつで許容きょようされる範囲はんいを超こえないよう理解りかいを求もとめた[82]。

外国がいこくの関与かんよ

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ロシアとの関かかわり

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2013年ねん12月17日にちのウクライナ–ロシア間あいだ協定きょうてい（英語えいご版ばん）
「ウクライナとロシアの関係かんけい」も参照さんしょう

ロシアとのさらなる関係かんけいを構築こうちくしようとするヤヌコーヴィチの姿勢しせいは抗議こうぎ活動かつどうの大おおきな動機どうきとなった。やがてロシアからの150億おくドルのうち20億おくドルの資金しきん調達ちょうたつを受うけ入いれたが、これはプーチン大統領だいとうりょうとの良好りょうこう関係かんけいを模索もさくする兆候ちょうこうとして解釈かいしゃくされた[83]。 ロシア当局とうきょくはウクライナ政府せいふに対たいして抗議こうぎ鎮圧ちんあつに向むけた決定的けっていてきな行為こういを執とるよう圧力あつりょくをかけており、ロシアからの20億おくドルの資金しきん調達ちょうたつが行おこなわれた数時間すうじかん後ごにユーロマイダンの抗議こうぎ者しゃに対たいする警察けいさつの攻撃こうげきが命令めいれいされている[84][85]。欧州おうしゅう各地かくちの政府せいふ閣僚かくりょうはロシアが事態じたいを悪化あっかさせたとして非難ひなんした[86]。

2月がつ20日はつかのインタビューでロシア連邦れんぽう軍ぐん参謀さんぼう本部ほんぶ情報じょうほう総局そうきょく大佐たいさを務つとめていたアレクサンドル・ムシェンコ[87]はこの争あらそいは力ちからで解決かいけつすることが可能かのうで、ウクライナは独立どくりつ国家こっかとして存在そんざいし得えないことを証明しょうめいしたと述のべた[87][88]。

ヘンナディー・モスカル（英語えいご版ばん）元もと内務ないむ次官じかんが公表こうひょうした政府せいふの文書ぶんしょでは、抗議こうぎ者しゃの鎮圧ちんあつに関かんする助言じょげんを行おこなっていることが示しめされている。それによると、作戦さくせん名めい「ウェーブ」「ブーメラン」とある作戦さくせんは群衆ぐんしゅうを追おい散ちらさせ、抗議こうぎ者しゃの拘束こうそくのために狙撃そげき兵へいを用もちいるといったものである。計画けいかくには2万まん2000人にんの治安ちあん部隊ぶたいをキーウに配置はいちすると言いった内容ないようも含ふくまれている[89]。文書ぶんしょ内ないでは、ロシア連邦れんぽう軍ぐん参謀さんぼう本部ほんぶ情報じょうほう総局そうきょく元もと副ふく議長ぎちょうはキエフホテルに滞在たいざい、準備じゅんびに大おおきな役割やくわりを果はたしたことについても触ふれられている(ウクライナのセキュリティサービスによって支払しはらわれている)[90]。しかし、文書ぶんしょの信頼しんらい性せいについては確認かくにんできず疑うたがわしいとロイター通信つうしんは報ほうじている[91]。

アルセン・アヴァコフ（英語えいご版ばん）内相ないしょうは一連いちれんの争あらそいについて、ウクライナ以外いがいの第三者だいさんしゃによって引ひき起おこされたとし、調査ちょうさが進行しんこうしていると述のべている[92]。

2月がつ21日にち、約やく100人にんを殺害さつがいしたことによる撤収てっしゅうが失敗しっぱいすると、ヤヌコーヴィチは譲歩じょうほを見みせた。これに対たいし、ロシアのドミートリー・メドヴェージェフ首相しゅしょうはヤヌコーヴィチのいい加減かげんな行動こうどうを止とめる必要ひつようを指摘してき、また資金しきん提供ていきょうを控ひかえると述のべた。ロシア政治せいじ顧問こもんのサルゲイ・アレクサンドロビッチ・マルコフ（英語えいご版ばん）は野党やとうが権力けんりょくを乱用らんようしないよう法律ほうりつで許容きょようされる範囲はんい内ないにおける全すべてのことを行おこなうと述のべた[93]。

2月がつ24日にち、ロシア外務省がいむしょうはウクライナ人じんに過激かげき派はが定着ていちゃくしないように取とり締しまることを促うながす声明せいめいを発表はっぴょう[94]、メドヴェージェフ首相しゅしょうはウクライナの暫定ざんてい政権せいけんを合法ごうほうだとは認みとめなかった[95]。

ヤヌコヴィッチが大統領だいとうりょうを辞職じしょくした後のち、2014年ねん4月がつ3日にちに行おこなわれたウクライナの新あらたな内務相ないむしょう、最高さいこう検察官けんさつかん、最高さいこう治安ちあん責任せきにん者しゃの記者きしゃ会見かいけんでは、抗議こうぎ者しゃの弾圧だんあつにはロシア連邦れんぽう安全あんぜん保障ほしょう局きょく(FSB)の職員しょくいん30人にん以上いじょうが関かかわっているとし、キーウ付近ふきんの空港くうこうに多量たりょうの爆発ばくはつ物ぶつを持もち込こんでいると述のべた。ウクライナ国家こっか安全あんぜん保障ほしょう局きょく暫定ざんてい局長きょくちょうのヴァレンティン・ナリーヴァイチェンコはロシア安全あんぜん保障ほしょう局きょくの職員しょくいんがユーロマイダンの抗議こうぎ者しゃ弾圧だんあつのためにキーウに駐留ちゅうりゅうしており、ロシアにウクライナの治安ちあんを報告ほうこくしているとして、また反はんテロリスト活動かつどうの計画けいかく・実行じっこうに参加さんかした証拠しょうこを立証りっしょうしていると述のべた。また、調査ちょうさではオレクサンドル・ヤキーメンコ（英語えいご版ばん）がウクライナ駐在ちゅうざいのロシア連邦れんぽう保安ほあん局きょく捜査そうさ官かんから報告ほうこくを受うけ、状況じょうきょう報告ほうこく会かいを開ひらいていたことを明あきらかにした。このことについて、ロシア連邦れんぽう保安ほあん局きょくは根拠こんきょのない主張しゅちょうとして否定ひてい、事実じじつであった場合ばあいのコメントを拒否きょひしている[96]。

アメリカとの関かかわり

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2013年ねん12月、ジョン・マケイン共和党きょうわとう上院じょういん議員ぎいんは全ぜんウクライナ連合れんごう「自由じゆう」総裁そうさいオレフ・チャフニーボク（英語えいご版ばん）とヤツェニュクを訪たずねた。同年どうねん12月がつ15日にちのガーディアンが報ほうじたところによると革命かくめいを支持しじした大衆たいしゅうに呼よびかけたという。

記録きろくされた時期じきは不明ふめいだが、2014年ねん2月がつ4日にちにリークされた電話でんわの録音ろくおんには、ビクトリア・ヌーランド国務こくむ次官補じかんほ（欧州おうしゅう・ユーラシア担当たんとう）とジェフリー・ロース・パイアット（英語えいご版ばん）在ざいウクライナ米べい大使たいしが、野党やとう指導しどう者しゃに期待きたいする役割やくわりについて話はなし合あっている様子ようすが記録きろくされていた。

ヌーランド: "クリチコは政府せいふに入はいるべきではないと思おもう。必要ひつようとは思おもえないし、いい考かんがえとも思おもえない。"

パイアット: "彼かれは政府せいふに入いれずに、政治せいじ的てき準備じゅんびや得意とくいなことをやらせておけばいい。"

ヌーランド: "ヤツェニュクは経済けいざいと政治せいじの経験けいけんを有ゆうしている人ひとだと思おもう。クリチコが入はいると上手うまくいかないだろう。国際こくさい的てきに信頼しんらいされている人ひとに来きてもらい一役ひとやく買かってもらいたい。"[97]

盗聴とうちょうされた会話かいわの中なかでヌーランド氏しは、国連こくれん（UN）の潘はん基はじめ文ぶん事務じむ総長そうちょうがオランダのロバート・セリー元もと駐ちゅうウクライナ大使たいしを国連こくれん特使とくしとしてウクライナへ派遣はけんする意向いこうだと聞きいたと明あかし、「そうなれば素晴すばらしい。このばらばらな状態じょうたいを国連こくれんが手堅てがたくまとめてくれるだろう。EUなんか、くそくらえ」と、ウクライナ情勢じょうせいをめぐり対応たいおうを異ことにするEUへの不満ふまんをぶちまけている。[98][99]

アメリカ国務省こくむしょう報道ほうどう官かんのジェン・サキは「この会話かいわは、アメリカがウクライナの政治せいじに干渉かんしょうしようとする計画けいかくの証拠しょうこではないし、現地げんちでの出来事できごとや提案ていあんについて話はなし合あうことは、当あたり前まえのことだ」と述のべた[100]。

ロシアのマスコミは、2015年ねん2月がつのCNNのインタビューでオバマ大統領だいとうりょうが「ウクライナで権力けんりょくを移行いこうする取引とりひきを仲介ちゅうかいした後のち[101][102]」と発言はつげんしたことについて、アメリカがヤヌコビッチ政権せいけん打倒だとうに何なんらかの関与かんよをしていた可能かのう性せいを示唆しさしていると疑うたがった。アメリカ国務省こくむしょうはこの発言はつげんについて「ヤヌコビッチ大統領だいとうりょうがその責任せきにんを放棄ほうきしたあとに、権力けんりょくを移行いこうするためウクライナの政府せいふや野党やとうらとアメリカ政府せいふが協力きょうりょくしたことは事実じじつだ。そしてその取とり組くみにはロシアやヨーロッパの政府せいふも参画さんかくしている」と説明せつめいした[103]。

法政大学ほうせいだいがく教授きょうじゅの下斗米しもとめ伸夫のぶおは、当時とうじのバラク・オバマ米べい大統領だいとうりょうが2015年ねん1月がつ末まつのCNNのインタビューにおいて、ウクライナ介入かいにゅうの事実じじつを認みとめたと認識にんしきしている[42]。

経過けいか

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「ユーロマイダンのタイムライン」も参照さんしょう

2月がつ18日にち

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初期しょきの衝突しょうとつ(マリンスキーとリプキー)

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バリケードを築きずくデモ参加さんか者しゃ。
軍隊ぐんたいを運はこんでいたトラックがキーウ市しの中心ちゅうしんで燃もえたのは2月がつ18日にちのことであった。
レンガや火炎瓶かえんびんを警察けいさつに投なげつける抗議こうぎ者しゃ。

2月がつ18日にちの夜よる、右派うはセクターはすべての党員とういんに平和へいわ攻勢こうせいの準備じゅんびをするよう呼よびかけ、マイダン集団しゅうだん連合れんごう（英語えいご版ばん）は全すべての市民しみんに学生がくせい組合くみあいが参加さんかすることに同意どういした平和へいわ攻勢こうせいに参加さんかするよう勧告かんこくしており、2月がつ18日にちの朝あさには8時じ30分ふんに議会ぎかいへ向むけて行進こうしんすることを報告ほうこくしている[104]。

同日どうじつ朝あさ、2万まん人にんに及およぶデモ隊たいがヴェルホーヴナ・ラーダ[83]に向むけて行進こうしんした。議会ぎかいは野党やとうによる改憲かいけん・政府せいふに対たいする要求ようきゅうの受うけ入いれを検討けんとうするとしている。

9時じ45分ふん頃ごろ、デモ隊たいはウクライナ中央ちゅうおう警察けいさつ所しょ[105]付近ふきんの輸送ゆそうトラックのバリケードを破壊はかいし、非常ひじょう線せんを押おし退のけた[106]。衝突しょうとつの発生はっせいは、24人にんのデモ隊たいが警察けいさつ車両しゃりょうを動うごかしたことにより議会ぎかいに通つうじる道みちを閉鎖へいさしたあとのことであった[61]。

10時じ00分ふん、全ぜんウクライナ連合れんごう「祖国そこく」党員とういんのレシャー・ユリウィブナ・オロベット（英語えいご版ばん）国会こっかい議員ぎいんはショットガン(Fort-500T)で武装ぶそうした警察けいさつがショブオヴィッチナ・ストリートとリプスカ・ストリートで閃光せんこう弾だんやスタングレネードで攻撃こうげきし始はじめたことを報告ほうこくした[105]。

10時じ08分ふん、警官けいかん隊たいがヴェルホーヴナ・ラダのビルに近ちかづくにつれ、抗議こうぎ者しゃは警察官けいさつかんの別べつの非常ひじょう線せんから抵抗ていこう[105]、抗議こうぎ者しゃの数かずは膨ふくれ上あがり、5万まん人にんに上昇じょうしょうしたとの報告ほうこくがされた[105]。

10時じ18分ふんには舗装ほそうされた道路どうろ破壊はかいのためと見みられるインスティチャツカ・ストリートでの爆発ばくはつ・爆ばく煙けむりが報告ほうこくされ[105]、抗議こうぎ者しゃが警察官けいさつかんに対たいして石畳いしだたみを投なげるなど過激かげきの様相ようそうを見みせ、当局とうきょく者しゃもまた、抑圧よくあつのため群衆ぐんしゅうに向むけてスタングレネードを投なげる始末しまつであった[105]。ディナモ・スタジアムに立たてこもり、タイヤに着火ちゃっかした抗議こうぎ者しゃもいた[105]。

10時じ30分ふん、議会ぎかいは2004年ねん憲法けんぽうを復活ふっかつさせるか投票とうひょうを行おこなう予定よていであったが[105]、ヴォロディミール・ヴァシーリョーヴィッチ・リバック（英語えいご版ばん）が議案ぎあんを登録とうろくしなかったため、実現じつげんしなかった[61]。

10時じ33分ふん、抗議こうぎ者しゃと警察けいさつの衝突しょうとつがショブオヴィッチナ・ストリートに移うつり始はじめた[105]。抗議こうぎ者しゃは、マリンスキー公園こうえんにいたヤヌコーヴィチの警察官けいさつかんに、お前まえらは傭兵ようへいだと言いいながら、200フリブニャ紙幣しへいを彼かれらの面前めんぜんで振ふり始はじめた[105]。

活動かつどう家かのオレクサンドル・アロンツェは狙撃そげき兵へいが一般人いっぱんじんを標的ひょうてきにしていると報告ほうこく[105]、11時じ00分ふんまでに重傷じゅうしょうを負おった抗議こうぎ者しゃは数多かずおおい[105]。抗議こうぎ者しゃにより火炎瓶かえんびん[105]が投なげられ、ショブコブニーチャ・ストリートではダンプトラックのバリケードが燃もやされている[105]。

11時じ10分ふん頃ごろに警察官けいさつかんはショットガンを使用しようしはじめ、また屋根やねの上うえから群衆ぐんしゅうに向むけて手榴弾しゅりゅうだんを投なげている[105]。

リヴィウの国内こくない軍ぐん部隊ぶたいの本部ほんぶ周辺しゅうへんにて、抗議こうぎ活動かつどうにより燃もえたバリケード

地域ちいき党とうの奇襲きしゅうと警察けいさつの報復ほうふく

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11時じ23分ふん、ベルクト特殊とくしゅ部隊ぶたいは群衆ぐんしゅうに攻撃こうげきしようとしたが、逆ぎゃくに抗議こうぎ者しゃから攻撃こうげきされている[105]。

その2分ふん後ご、抗議こうぎ者しゃが地域ちいき党とう本部ほんぶの玄関げんかん口こうを破壊はかいしたことが報告ほうこくされた(本部ほんぶはリプスカ・ストリート)[105]。11時じ30分ふんにはジャーナリストのテチアナ・チョルノビル（英語えいご版ばん）含ふくむ[61]抗議こうぎ者しゃが地域ちいき党とう本部ほんぶに放火ほうかしている[107][108]。その後ご12時じ30分ふんまでに地域ちいき党とう本部ほんぶは警察けいさつによる管理かんりになっている[61]。

12時じ12分ふん、健康けんこう大臣だいじんライサ・ボガティロヴァ（英語えいご版ばん）が抗議こうぎ者しゃに襲おそわれるも、無事ぶじに逃にげている[105]。

13時じまでに数すう千せん人にんの警察けいさつが政府せいふ地区ちくを包囲ほうい、抗議こうぎ者しゃを追跡ついせきし始はじめた[61]。1人ひとりの抗議こうぎ者しゃが頭あたまに負傷ふしょうしており、警察官けいさつかんを起訴きそすることが道理どうりで、他たの皆みなも壊こわしているとキリフ・ポストに語かたった。

国内こくない軍ぐんと抗議こうぎ者しゃを分断ぶんだんする防御ぼうぎょ線せん

13時じ30分ふん、インスティチャツカ・ストリートの4人にんの役員やくいんがビルの上うえから群衆ぐんしゅうに向むけて手榴弾しゅりゅうだんを投なげると、抗議こうぎ者しゃがそのビルを攻撃こうげき、一部いちぶを燃もやした。抗議こうぎ者しゃは屋上おくじょうに移動いどう、警察けいさつに退去たいきょするよう強制きょうせいした[61]。2月18日にちでは最もっとも激はげしい衝突しょうとつとして扱あつかわれている。ベルクトや国内こくない軍ぐんは本格ほんかく的てきに群衆ぐんしゅうに対たいする攻撃こうげき行動こうどうを開始かいしした[105]。放水ほうすい砲ほうを使用しようして突撃とつげきした警察官けいさつかんも報告ほうこくされている[105]。

18時じまでに催涙さいるいガスを用もちいていた警察官けいさつかんはマリンスキー公園こうえんから1万まん人にんの抗議こうぎ者しゃを追おい出だすことに成功せいこうしている。しかし、デモ隊たいは手榴弾しゅりゅうだんを投なげ、煙けむりで公園こうえんを満みたす抵抗ていこうを続つづけた。また、反はん政府せいふの活動かつどう家かが親しん政府せいふ派はと反はん政府せいふの軍ぐんとで分断ぶんだんしようとしている[61]。

AK-74のアサルトライフルで武装ぶそうした警察けいさつの写真しゃしんが公開こうかいされている[109][110]。ヘンナディー・モスカル議員ぎいんはこの警察けいさつがアルファ部隊ぶたいであると推測すいそくした[111]。

ベルクトの指導しどう者しゃであるウラジーミル・クラシェフスキーは黄色きいろい腕章わんしょう含ふくむ黒くろく武装ぶそうした国内こくない軍ぐんの避難ひなんの助たすけになるよう派遣はけんされた[11]。

抗議こうぎ者しゃは再度さいど市役所しやくしょを占領せんりょうした[112]。また、ロシア国営こくえい新聞しんぶんイズベスチヤによると、バット・鉄棒てつぼうで武装ぶそうした野党やとう活動かつどう家かが地域ちいき党とうへ奇襲きしゅう、ヴァレリー・コンスタンティノヴィッチ・ザハロフを死しに追おいやったという[113]。

マイダンへの前進ぜんしん

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抗議こうぎ者しゃと国内こくない軍ぐんの衝突しょうとつ

15時じ45分ふん、数すう百ひゃく人にんの警察官けいさつかんが議会ぎかいに向むけて進すすみ、抗議こうぎ者しゃに向むかって攻撃こうげきした[114]。これについて、警察官けいさつかんはインスティチャツカ・ストリートのキリフ・ポストのジャーナリストのガスマスクを掴つかみながら「私わたしも皆みなもこれが好すきだ！」と述のべたという[61]。

キーウの衝突しょうとつで地面じめんに倒たおされた警察官けいさつかん

16時じ、ウクライナ治安ちあん局きょくのオレクサンドル・ヤキーメンコと内務ないむ大臣だいじん代理だいりのザクハルチェンコ長官ちょうかんは抗議こうぎ者しゃに向むけて「18時じまでにこの無法むほうが終おわらないものなら我々われわれはありとあらゆる法的ほうてき手段しゅだんを使つかって命令めいれいしなければならない」と公おおやけに警告けいこくした[61]。

警察官けいさつかんは十じゅう月がつ宮殿きゅうでんの抗議こうぎ者しゃに向むかってインスティチャツカ・ストリート沿ぞいの橋はしから煉瓦れんがを投なげているなど、暴動ぼうどうとも取とれる行動こうどうを取とるのが多おおくなっている[61]。

20時じ、未み確認かくにんの50人にんがカナダ領事館りょうじかんに侵入しんにゅうしようとしている旨むね報告ほうこくがあった[115]。

マイダンでの攻撃こうげき

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警告けいこく後ご、警察けいさつは独立どくりつ広場ひろばに数すう千せん人にんの抗議こうぎ者しゃのために銃器じゅうき・放水ほうすい砲ほうで武装ぶそうした兵士へいしを派遣はけんした。テントを家いえ代かわりにしていた抗議こうぎ者しゃは燃もえた[61]。警察けいさつは明あきらかに武装ぶそうした個人こじんであり、反はんテロ活動かつどうの一環いっかんとして必要ひつようであったと兵士へいしの行動こうどうを正当せいとう化かしている[116]。

野党やとう指導しどう者しゃアルセニー・ヤツェニュクは両者りょうしゃに朝あさまで停戦ていせんするよう求もとめ[28]、抗議こうぎ者しゃはタイヤなど、燃もやしたものを積つみ、治安ちあん部隊ぶたいとの間あいだで火ひの壁かべを作つくっている[28]。

テレビチャンネル5 Kanalの放送ほうそうはウクライナ全土ぜんどで閉鎖へいさされている[28][117]が、衛星えいせいを介かいしてでは利用りよう可能かのうであり、YouTubeのライブも利用りよう可能かのうであった[28]。数時間すうじかん後ごにサービスを再開さいかいしている。

キーウの労働ろうどう組合くみあいビルは警察けいさつ攻撃こうげき後ご、ユーロマイダンの本部ほんぶとして用もちいられた

22時じ頃ごろ、警察けいさつが独立どくりつ広場ひろば東部とうぶの抗議こうぎ者しゃの防御ぼうぎょ線せんを超こえたと報告ほうこくされた[118]。占領せんりょうされた労働ろうどう組合くみあいビルを取とり返かえそうとしているが失敗しっぱいしている[28]。

大統領だいとうりょう補佐ほさ官かんハンナ・ヘルマン（英語えいご版ばん）は元もとの平和へいわに戻もどり、群衆ぐんしゅうが後あとずされば政府せいふと野党やとうの交渉こうしょうがされるに過すぎないとし、加くわえて、さらなる武装ぶそう対立たいりつの要求ようきゅうはウクライナ国民こくみんと政府せいふに対たいする大おおきな犯罪はんざいであると述のべた[28]。

ウクライナのヴィクトール・プションカ検察官けんさつかんはこの抗議こうぎの主催しゅさいが責任せきにんを持もつべきであり、最もっとも重おもい刑罰けいばつを要求ようきゅうすると述のべている[116]。

活動かつどう家かは翌日よくじつ1時じ35分ふんに消きえた街灯がいとうが決定的けっていてきな攻撃こうげきの始はじまりを示しめしていると信しんじたという[119]。

野党やとう指導しどう者しゃとヤヌコーヴィチ大統領だいとうりょうの会談かいだん

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ヤヌコーヴィチ大統領だいとうりょうとの会談かいだんを終おえた野党やとう指導しどう者しゃビタリ・クリチコは会談かいだんが成功せいこうしなかったことをフロマドスケテレビ（英語えいご版ばん）に語かたった。2月18日にちに生しょうじた20人にんの死者ししゃに対たいして責任せきにんがあったというヤヌコーヴィチ大統領だいとうりょうの主張しゅちょうに1時間じかん以上いじょう耳みみを傾かたむけ、それによると抗議こうぎ者しゃが独立どくりつ広場ひろばを去さることを強制きょうせいするよう要求ようきゅうした[28]という。伝つたえられるところでは野党やとう指導しどう者しゃを刑事けいじ告発こくはつで脅おどしたとのことである[120]。

ヤヌコーヴィチ大統領だいとうりょうはウクライナのテレビで野党やとう指導しどう者しゃに向むけ、法ほう執行しっこう機関きかんと衝突しょうとつする根本こんぽん的てきな要素ようそから私わたしは逃のがれると述のべ、そうでないならば彼かれらと別べつの話はなしをするだろうと語かたっている[121]。野党やとう指導しどう者しゃは民主みんしゅ主義しゅぎの基盤きばんを無視むししているとも付つけ加くわえている[121]。

2月がつ20日はつか、野党やとう3党とう（全ぜんウクライナ連合れんごう「祖国そこく」・UDAR・全ぜんウクライナ連合れんごう「自由じゆう」）は我々われわれは決けっして人々ひとびとを武器ぶきと呼よぶことはない理りにかなった位置いちにあり、各々おのおのの死亡しぼうは我々われわれ一人ひとり一いち人にんにおける個人こじんの悲劇ひげきであると声明せいめいで主張しゅちょうしている[122]。

その後ご、当局とうきょく者しゃは政権せいけん交渉こうしょうのために多おおくの人々ひとびとの死しを招まねいた政策せいさくは不愉快ふゆかい極きわまりないものだが、可能かのうな限かぎりすべてを行おこなう。しかし流血りゅうけつ沙汰ざたを防ふせぐのは不可能ふかのうであると述のべている[123]。抗議こうぎ行動こうどうを解消かいしょうすることは逆ぎゃく効果こうかで非ひ現実げんじつ的てきであり、マイダンをまとめたのは我々われわれではないし、それを分散ぶんさんさせるのも我々われわれではない。彼かれらの要望ようぼうがいつどのように満みたされるかによって一人ひとり一いち人にんが何なにをするべきか決きめるべきだとも語かたっている[123]。

2月がつ19日にち

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抗議こうぎ者しゃに対たいしてファランクスを形成けいせいしている国内こくない軍ぐん。後うしろに立たっているのはベルクトである

キエフ地下鉄ちかてつや主要しゅよう道路どうろは警察けいさつにより閉鎖へいさされている[124]。フレシチャーティクの大半たいはんの店みせも閉鎖へいさされており、ユーロニュースの特派とくは員いんはバリケードから離はなれる生活せいかつはいつものように仕事しごとだと述のべている[125]。

早朝そうちょう、チフスキーは2人ふたりの抗議こうぎ者しゃに対たいして発砲はっぽう、うち1人にんが殺ころされており[126]、この時点じてんで死者ししゃは合あわせて26人にんに上あがっていた[127]。

ウクライナ保安庁ほあんちょう(SBU)は反はんテロ活動かつどうを開始かいし、情報じょうほう部ぶは権力けんりょくを奪取だっしゅしようとする違法いほう行為こうい(クーデター)関係かんけいで無名むめいの政治せいじ家かを調査ちょうさし始はじめた[124]。保安庁ほあんちょうのウェブサイトによると、反はんテロ活動かつどう開始かいしを決定けっていした経緯けいいには保安庁ほあんちょうの他ほかにも内務省ないむしょう・ウクライナ国防省こくぼうしょう・ウクライナ国境警備隊こっきょうけいびたいを中心ちゅうしんに地方ちほう政府せいふが関係かんけいしているという[128]。このことについて、政治せいじ評論ひょうろん家かタラス・ベレソベットは治安ちあん局きょくは裁判所さいばんしょ命令めいれいや法的ほうてき保護ほごなしに自由じゆうに抗議こうぎ者しゃの検査けんさができ、資産しさんも押収おうしゅうすることができ、拘束こうそくすることができると述のべた[128]。

早朝そうちょう、オレナ・ルカシュ（英語えいご版ばん）は根本こんぽん的てきな措置そちを認みとめない宣言せんげんに冠かんする署名しょめいについて野党やとうが拒否きょひしたことを発表はっぴょう、ヤヌコーヴィチ大統領だいとうりょうは建物たてものを占領せんりょうして武器ぶきを押収おうしゅうすることをやめさせるよう野党やとうに要求ようきゅうしている[129]。

防衛ぼうえい大臣だいじんのパヴロ・レベドイェフ（英語えいご版ばん）はドニプロからキーウに数すう機きの空挺くうてい部隊ぶたいを送おくったことを認みとめた[130]。暗号あんごう化かされた電報でんぽうが発見はっけんされている。新あらたに任命にんめいされたユーリィ・イーリンウクライナ軍ぐん参謀さんぼう総長そうちょうは軍隊ぐんたい配備はいびのために直接ちょくせつ命令めいれいを発令はつれいしている[131]。

また、2月がつ19日にちにはAn-26軍ぐんがロシアに機密きみつ飛行ひこうを行おこなっており、反はん暴動ぼうどう兵器へいき・弾薬だんやくの大量たいりょう奪取だっしゅが行おこなわれている。2015年ねんに知しられたことである[132]。

ユーロニュースの特派とくは員いんはウクライナ全土ぜんどから抗議こうぎ者しゃが来訪らいほう、独立どくりつ広場ひろばに密集みっしゅうしていると報ほうじた[133]。14時じ50分ふんまでに約やく5000人にんが四角形しかっけい状じょうに集あつまっている[128]。

右派うはセクターは郵便ゆうびん局きょくが新あたらしい拠点きょてんとして機能きのうし、キーウ中央ちゅうおう郵便ゆうびん局きょくやテレビ・ラジオのための国家こっか委員いいん会かいを占しめていた[128][134]。

ユーロマイダンの本部ほんぶである燃もえた労働ろうどう組合くみあいビル
狙撃そげき兵へいの視界しかいを遮さえぎるためにキエフ音楽おんがく院いん付近ふきんでタイヤを燃もやしている抗議こうぎ者しゃ

ヤヌコーヴィチ大統領だいとうりょうはウクライナ軍ぐん参謀さんぼう総長そうちょうヴォロディミール・ザマナを解任かいにん、海軍かいぐん総そう司令しれい官かんであったユーリィ・イーリンを新あらたに任命にんめいした[135]。防衛ぼうえい省しょうは軍事ぐんじ施設しせつの守備しゅびに向むけてウクライナ全土ぜんどに部隊ぶたいを配置はいちしていると発表はっぴょうしているが[135]、保安庁ほあんちょう監督かんとくのオレクサンドル・ヤキーメンコは軍ぐん・武器ぶきの基地きち数カ所すうかしょが攻撃こうげきされていると述のべている[136]。

欧州おうしゅう投資とうし銀行ぎんこうはウクライナにおける活動かつどうを凍結とうけつ[137]、しばらくの間あいだはウクライナで仕事しごとをする人々ひとびとに無責任むせきにんな、政治せいじ的てきに間違まちがった状況じょうきょうをどうにかするよう述のべている[138]。 夜よる遅おそくの政府せいふと野党やとう指導しどう者しゃの会談かいだん後ご、双方そうほうは停戦ていせん宣言せんげんを行おこない、交渉こうしょうを行おこなうことに合意ごういした[128][139]。

政府せいふ側がわはこの流血りゅうけつ沙汰ざたを終おえ、社会しゃかい平和へいわ・国くにの状況じょうきょうを安定あんていさせる目的もくてきで交渉こうしょうを開始かいしすることに同意どういしたとヤヌコーヴィチ大統領だいとうりょうは声明せいめいで述のべた[139]。野党やとうの政治せいじ家かであるヤツェニュクは停戦ていせん宣言せんげんは夜間やかんに攻撃こうげきをしないというヤヌコーヴィチ大統領だいとうりょうの約束事やくそくごとが関かかわっているとしている[139]。右派うはセクターはこの停戦ていせんに同意どういしていない[140]。

ユーロニュースの独立どくりつ広場ひろばの報道ほうどう官かんは抗議こうぎ者しゃが増ふえていると報告ほうこく、また、多おおくの人々ひとびとのインタビューでは、被害ひがい者しゃの方ほうが多おおく、ひどく殴なぐられるほどまた抗議こうぎ者しゃが増ふえるだろうと述のべている[141]。

2月がつ20日はつか

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警察けいさつ・狙撃そげき兵へい

0時じ35分ふん、ヤヌコーヴィチは2月がつ20日にちを抗議こうぎにより亡なくなった人々ひとびとを悼いたむ日ひであることを宣言せんげんしたとインテルファクス通信つうしんが報ほうじている[142]。 3時じ50分ふん、活動かつどう家かは抗議こうぎの間あいだ、ロシア内務省ないむしょう職員しょくいんの制服せいふくから肩かたのパッチを取とったとし、ロシア関与かんよ疑惑ぎわくの証拠しょうことして提出ていしゅつしたと主張しゅちょうした[143]。停戦ていせん合意ごういが結むすばれたにもかかわらず、独立どくりつ広場ひろばは抗議こうぎ者しゃによる銃声じゅうせいが響ひびいたという[144]。

4時じ20分ふん、イヴァーノ＝フランキーウシクに5台だいの抗議こうぎ者しゃを乗のせたバスが到着とうちゃくした[145]。 両者りょうしゃは争あらそいのために互たがいに批判ひはんしあっている[146]。ヤキーメンコはウクライナのユーロマイダンの政府せいふが2月がつ20日はつかに狙撃そげき兵へいを雇やとう責任せきにんがあると主張しゅちょうしている[147]。

ウクライナ大統領だいとうりょう府ふは狙撃そげき兵へいが抗議こうぎ者しゃによる攻撃こうげきを受うけたと主張しゅちょう、スナイパーライフル含ふくむ銃器じゅうきを使つかっていると述のべた[148]。抗議こうぎ者しゃは火炎瓶かえんびんや爆発ばくはつ物ぶつを投なげ、戦争せんそうの開始かいしを警察けいさつに促うながした[146]。野党やとう政治せいじ家かのクリチコは人々ひとびとを攻撃こうげきすることで対立たいりつ関係かんけいを作つくるために武装ぶそうした凶悪きょうあく犯はんは放はなたれたのだと述のべた[148]。

9時じ25分ふん、キエフ音楽おんがく院いんに治安ちあん部隊ぶたいが火ひをつけようとすると、抗議こうぎ者しゃはベルクトを十じゅう月がつ宮殿きゅうでん（英語えいご版ばん）へ押おし戻もどした[149]。なお、十じゅう月がつ宮殿きゅうでんは負傷ふしょう者しゃの手当てあてのためにも使つかわれている[150]。

9時じ32分ふん、議会ぎかいの招集しょうしゅうが行おこなわれないことが発表はっぴょうされた[149]。

ユーロマイダンの抗議こうぎ者しゃは盾たてや火炎瓶かえんびんを所持しょじしながら警察けいさつに向むけて行進こうしんし、退去たいきょさせた。結果けっか、独立どくりつ広場ひろばは再ふたたび抗議こうぎ者しゃによる支配しはいに戻もどり、67人にんの警察官けいさつかんが捕とらえられた[151][152]。

10時じ49分ふん、十じゅう月がつ宮殿きゅうでん付近ふきんの防御ぼうぎょ線せんで衝突しょうとつの最中さいちゅう、ウクライナの家いえで眠ねむっているところを法ほう執行しっこう機関きかんの職員しょくいんが逮捕たいほされた[151]。大半たいはんの男性だんせいは18-19歳さいであり、訓練くんれんもなく、警棒けいぼうのみで武装ぶそうされているだけであった。軽傷けいしょうは医師いしにより治療ちりょうされている[151]。

捕とらえられた警察官けいさつかんはクリミアやドニプロ、クルィヴィーイ・リーフやルハーンシク東部とうぶの出身しゅっしんであった[146]。

国内こくない軍ぐんも衝突しょうとつの間あいだに降伏ごうぶくし（大半たいはんは19-20歳さいの徴兵ちょうへい[153]）[154]、ウクライナエネルギー企業きぎょうの本部ほんぶ及および十じゅう月がつ宮殿きゅうでんで捕虜ほりょとなった[151]。

キーウ・ポストによると、10時じ時点じてんでもデモ参加さんか者しゃは1万まんから2万まん人にんほど残のこっていたという[151]。ウクライナ独立どくりつ通信つうしん社しゃの特派とくは員いんによると、独立どくりつ広場ひろばには3万まん人にんを超こえる人ひとが居いたという[155]。

10時じ55分ふん、アンドリー・クリュイェフ（英語えいご版ばん）はヤヌコーヴィチ大統領だいとうりょうは要求ようきゅうされたウクライナ憲法けんぽうの改憲かいけんについて野党やとうとの合意ごういを結むすぶ準備じゅんびができていると発表はっぴょう、衝突しょうとつが政治せいじ家かに迅速じんそくな合意ごういを結むすぶ原因げんいんとなったという[156]。

マスクをしているエアライフルを持もった抗議こうぎ者しゃ

抗議こうぎ者しゃの拠点きょてんの一ひとつとなっているキーウとリヴィウの電車でんしゃは一時いちじ的てきに運転うんてんを停止ていしした。広報こうほう担当たんとう者しゃによると、これは電線でんせんの損傷そんしょうが原因げんいんだという[157]。

偶然ぐうぜんながら、武装ぶそう器具きぐがリヴィウにある内務省ないむしょうの武器ぶき庫こから押収おうしゅうされ、キーウ郊外こうがいへ運搬うんぱんされたという報告ほうこくがある[158]。

キーウ市し国家こっか行政府ぎょうせいふ（英語えいご版ばん）[159]のヴォロディミール・マケイェンコー（英語えいご版ばん）は地域ちいき党とうを辞任じにんしたが、キーウ市しが確実かくじつに機能きのうするようにと、キーウ市し国家こっか行政府ぎょうせいふの任務にんむを継続けいぞくしている[148]。その後ご、キエフ地下鉄ちかてつに再開さいかいするよう命めいじた[148]が、15時じまでに地下鉄ちかてつが再開さいかいすることはなく、地上ちじょうにおける輸送ゆそうもあまりない[160]。部分ぶぶん的てきながら、地下鉄ちかてつは夕方ゆうがたに再開さいかいしているが、乗換のりかえ駅えきは引ひき続つづき閉鎖へいさされていた[161]

キーウにある在ざいウクライナ英国えいこく大使館たいしかんは一時いちじ的てきに閉鎖へいさされた[162]。

ラジオ・フリー・ヨーロッパは警察けいさつの特別とくべつ部隊ぶたいが抗議こうぎ者しゃに対たいしてAK-74やスナイパーライフルを撃うっている映像えいぞうを公開こうかいした[163]。

ザクハルチェンコ内務ないむ大臣だいじんは反はんテロ活動かつどうの仕事しごとの一環いっかんとして関連かんれんした命令めいれいに署名しょめいし、法ほう執行しっこう機関きかんは戦闘せんとう武器ぶきを備そなえ、法律ほうりつに沿そって警察けいさつと同様どうように使用しようされるだろうと述のべた[164]。

内務省ないむしょうのウェブサイトでは機動きどう隊たいは抗議こうぎ者しゃに人質ひとじちがいる場合ばあい、武器ぶきを使用しようする権利けんりを持もてるということが書かいてある[165]。また、狙撃そげき兵へいが警察官けいさつかん20人にんを負傷ふしょうさせたと述のべている[165]。

15時じにインテルファクス-ウクライナ通信つうしん社しゃ（英語えいご版ばん）は無名むめいの個人こじんがキーウ大統領だいとうりょう行政ぎょうせいビル（英語えいご版ばん）に向むかっている影響えいきょうで銃撃じゅうげきや爆発ばくはつが発生はっせいしたと報ほうじている。ユーロマイダンの自衛隊じえいたいは抗議こうぎ者しゃに独立どくりつ広場ひろばを出でないよう繰くり返かえし訴うったえた[166]。

外交がいこう上じょうの奮闘ふんとう

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衝突しょうとつは3人にんの外務がいむ相しょうが訪問ほうもんする前まえに発生はっせいした（ポーランドのラドスロー・シコルスキー（英語えいご版ばん）、フランスのローラン・ファビウス、ドイツのフランク＝ヴァルター・シュタインマイヤー）。ウクライナの野党やとうによる妥協だきょう案あんを促進そくしんするため、ヤヌコーヴィチ大統領だいとうりょうに会あうことになっていた[167][168]。会議かいぎは安全あんぜん上じょうの理由りゆうで1時じ間あいだ遅おくれて開始かいしされた[167]。

会議かいぎ前まえ、フランスのファビウス外務がいむ相しょうはBFM TVのインタビューに対たいして、ウクライナの政府せいふによる選挙せんきょ以外いがいに解決かいけつ策さくはないと答こたえている[169]。会議かいぎは6時じ間あいだに渡わたって続つづいた[170]。当時とうじのポーランドの首相しゅしょうであるドナルド・トゥスクは記者きしゃ団だんに対たいして年内ねんない早々そうそうに大統領だいとうりょう・議会ぎかい選挙せんきょを行おこないたいというヤヌコーヴィチ大統領だいとうりょうの意欲いよくに同意どういしたと述のべている。また、ヤヌコーヴィチは今後こんご10日とおか以内いないに国家こっか統一とういつ政府せいふ形成けいせいを目指めざし、夏なつになる前まえに改憲かいけんの意思いしがあったと述のべた。関連かんれん文書ぶんしょの署名しょめいについて交渉こうしょうする予定よていであった[171][172]。

ヤヌコーヴィチ大統領だいとうりょうとロシアのプーチン大統領だいとうりょう間あいだで電話でんわ会談かいだんが行おこなわれた後のち、ロシア人権じんけん委員いいん会かい代表だいひょうのウラジーミル・ルキンはヤヌコーヴィチの要請ようせいにより政府せいふ・野党やとう間あいだの交渉こうしょうの仲介ちゅうかい者しゃとして派遣はけんされた[167]。

アメリカはウクライナ当局とうきょく者しゃ20人にんに対たいして政治せいじ的てき抑圧よくあつに関係かんけいする人権じんけん侵害しんがいをこちらにも命めいじる責任せきにんがあるとして、ビザ禁止きんし措置そちを取とった[167]。 欧州おうしゅう連合れんごうも政治せいじ的てき抑圧よくあつに関係かんけいする人ひとの金融きんゆう資産しさん凍結とうけつ・ビザ禁止きんし措置そち及および政治せいじ的てき抑圧よくあつのために使つかわれた武器ぶきなどのウクライナへの輸出ゆしゅつ禁止きんしの措置そちの発表はっぴょうを行おこなっている[173][174][175]。欧州おうしゅう理事りじ会かいはウクライナの情勢じょうせいに照てらして実施じっしする規模きぼを判断はんだんすると結論けつろんを出だした[176]。

ウクライナの政治せいじ動向どうこう

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地域ちいき党とう党首とうしゅのオレクサンドル・イェフレモフ（英語えいご版ばん）は、ウクライナ南東なんとう部ぶの独立どくりつ宣言せんげんについて、法ほう執行しっこうの仲介ちゅうかい者しゃや地元じもとの長ちょうと国くにから独立どくりつする可能かのう性せいについて議論ぎろんするためルハーンシクを訪おとずれた[177][注釈ちゅうしゃく 1]。

クリミア最高さいこう評議ひょうぎ会かい議長ぎちょうのウラジーミル・コンスタンティノフ（英語えいご版ばん）はモスクワを訪おとずれた。その場ばで、仮かりに戦争せんそうが起おこるなら、クリミア自治じち共和きょうわ国こくはウクライナから独立どくりつするであろうと発表はっぴょうした[180][181]。

地域ちいき党とう所属しょぞく議員ぎいんのセルヒー・ティヒピコ（英語えいご版ばん）は野党やとう議員ぎいんの交代こうたいやヴォロディミール・ヴァシーリョヴィッチ・ライバックヴェルホーヴナ・ラーダ最高さいこう議会ぎかい議長ぎちょうの辞任じにん、早期そうき選挙せんきょを要求ようきゅうしている。

その際さい、こう述のべている:大統領だいとうりょう、最高さいこう議長ぎちょう、首相しゅしょう代理だいり、野党やとう指導しどう者しゃ…国くにの状況じょうきょうを完全かんぜんに把握はあくしていないのみならず、平和へいわのための解決かいけつ策さくすら提示ていじしない。これは怠慢たいまんに他たならないものであり、これが更さらなる対立たいりつ・死者ししゃの増加ぞうかに至いたっている[182]。この国くにの危機ききを解決かいけつするためには、交渉こうしょうより進すすんだ段階だんかいに踏ふみ切きることが必要ひつようである[182]。

夕方ゆうがた、ティヒピコは野党やとう政治せいじ家かのヤツェニュクとクリチコと会談かいだんを行おこなった[183]。

キーウ市し国家こっか行政府ぎょうせいふを務つとめているヴォロディミール・マケイェンコと17人にんの上院じょういん議員ぎいんが地域ちいき党とうを離党りとうした[184]。リウネとジトーミルでは地域ちいき党とうから多おおくの議員ぎいんが離党りとうしている[185]。

地域ちいき党とう所属しょぞく10人にんと無所属むしょぞく議員ぎいん2人にん[注釈ちゅうしゃく 2]はウクライナ憲法けんぽう改憲かいけんを含ふくめた大統領だいとうりょうの政権せいけん復帰ふっきを求もとめた[186][注釈ちゅうしゃく 3]。また、ウクライナ国民こくみんに対たいして誓約せいやくを締結ていけつし、抗議こうぎにおいて法ほう執行しっこう機関きかんの参加さんかがウクライナ国民こくみんと抗議こうぎ者しゃ、ギャングが関係かんけいしているのを許ゆるさず、犯人はんにんの後追あとおいのため銃器じゅうきを注文ちゅうもんしているという治安ちあん部隊ぶたいを訪おとずれている[186]。

16時じ42分ふん、議会ぎかいは緊急きんきゅう招集しょうしゅうされた[187]。地域ちいき党とうは参加さんかしていない[188]。

ウクライナ独立どくりつ通信つうしん社しゃの特派とくは員いんは450人にんのうち227人にんの大半たいはんが野党やとうから、一部いちぶ地域ちいき党とう所属しょぞく議員ぎいんもいたという[189]。238人にんのうち236人にんが最近さいきんの暴動ぼうどうを非難ひなんする抗議こうぎ者しゃに対たいする武器ぶきの使用しよう、また同おなじ理由りゆうで展開てんかいされる軍隊ぐんたいと警察けいさつの撤退てったいを求もとめた[190][191]。ウクライナ共産党きょうさんとうや地域ちいき党とうは約やく8割わりの欠場けつじょうを決きめた[192]。議員ぎいんは国内こくない軍ぐん・ウクライナ軍ぐん、保安庁ほあんちょうや他たの政府せいふ機関きかんがウクライナ憲法けんぽうに反はんしたとして、反はんテロ活動かつどうの実行じっこうを禁きんじた[193]。議員ぎいんはまた独立どくりつ広場ひろば、道みちや橋はし、キーウとほかの都市としに通つうじる通とおりを塞ふさがないよう命令めいれいされている[193]。地域ちいき党とう所属しょぞく議員ぎいんは新あらたに反はん危機きき団体だんたいを形成けいせいすることに合意ごういした[194]

夜よる遅おそく、地域ちいき党とうから5人にんの議員ぎいんが離党りとうしたことが発表はっぴょうされた[195]。

クリミア最高さいこう評議ひょうぎ会かいは2月がつ21日にちに臨時りんじ会合かいごうの開催かいさいを要請ようせいしている。クリミア・タタール民族みんぞく会議かいぎはロシアの軍事ぐんじ介入かいにゅうもあり、明日あした、クリミア半島くりみあはんとうに混沌こんとん・災害さいがいがもたらされる決定けっていを下くだす日ひになるかもしれないと述のべた[196]。

クリミア半島くりみあはんとうは独特どくとくな地政学ちせいがく的てき性質せいしつや人口じんこう統計とうけいというのもあり、クリミア半島くりみあはんとうに対たいするロシアの干渉かんしょうの可能かのう性せいについては数すう人にんの学者がくしゃにより検討けんとうされている[197]。

2月がつ21日にち

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2月がつ21日にち、ユーロマイダンに集つどう群衆ぐんしゅう

武装ぶそう勢力せいりょく軍ぐんの副ふく参謀さんぼう長ちょうであるユリ・ドュマンスキーは対立たいりつにおける軍ぐんの関与かんよに同意どういせず、辞任じにんした[198]。その際さい、軍ぐんは紛争ふんそうに関与かんよしており、これが大量たいりょう死しを招まねく可能かのう性せいがあると述のべている[199]。ジャーナリストのアルテム・シェフチェンコ（英語えいご版ばん）はBTR10機きがコサチア湾わんから出発しゅっぱつし、護衛ごえいされながらもロシアの黒海こっかい艦隊かんたいに就ついたとウクライナ軍ぐんが発表はっぴょうしたと述のべた[200]。また、シェフチェンコは1500人にんの空そら兵へい、400人にんの海兵かいへい(第だい25独立どくりつ空挺くうてい旅団りょだん・第だい1海兵かいへい旅団りょだん・第だい831反はん破壊はかい隊たい・第だい2海兵かいへいスペツナズ含ふくむ)が2月がつ20日はつかに保安庁ほあんちょうの指揮しきの下した、反はんテロ活動かつどうのために移動いどうしたとしている[201]。

地域ちいき党とう所属しょぞくの多おおくの議員ぎいんやその家族かぞくが首都しゅとを逃のがれた報道ほうどうがある[202]。内務ないむ大臣だいじんのザクハルチェンコと検事けんじ総長そうちょうのヴィクトア・プションカも含ふくまれているという[203]。

その後ご、マイダンの活動かつどう家かは2月がつ20日はつかに捕虜ほりょとなった国内こくない軍ぐん兵士へいしを解放かいほう[153]、またラデイフ（英語えいご版ばん）の全員ぜんいんの警察官けいさつかんがキーウの抗議こうぎに加くわわっている[204]。

ウクライナ保安庁ほあんちょうは2月がつ19日にち、正式せいしきに反はんテロ活動かつどうの準備じゅんびを終おえた[205]。

交渉こうしょう

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ウクライナにおける政治せいじ的てき危機ききの解決かいけつに関かんする合意ごうい（英語えいご版ばん）の締結ていけつについては数時間すうじかんに渡わたり交渉こうしょうが行おこなわれている（2月がつ21日にちに欧州おうしゅう連合れんごうの仲介ちゅうかい者しゃ、3カ国かこくの外相がいしょう（ポーランドのラドスロー・シコルスキー、フランスのローラン・ファビウス、ドイツのフランク＝ヴァルター・シュタインマイヤー）による）[206][207]。公式こうしきの合意ごういと呼よばれることがあるが、非公式ひこうしきに2月21日にちの合意ごういと呼よばれる。野党やとう指導しどう者しゃや大統領だいとうりょうにより夜通よどおしの交渉こうしょうが行おこなわれ、署名しょめいに至いたった[208][209]。

2004年ねんの改憲かいけんの復活ふっかつ、同どう憲法けんぽうの9月がつまでの復活ふっかつ、2014年ねん12月がつまでの大統領だいとうりょう選挙せんきょの実施じっし、政府せいふや野党やとう、欧州おうしゅう評議ひょうぎ会かいの抗議こうぎについての共同きょうどう調査ちょうさ、非常ひじょう事態じたい強制きょうせいの拒否きょひ権けん、2月がつ17日にち以降いこう逮捕たいほされた抗議こうぎ者しゃに対たいする恩赦おんしゃ、抗議こうぎ者しゃにより占領せんりょうされた建物たてものの降伏ごうぶく、武器ぶきの回収かいしゅう、新しん選挙せんきょ法ほう施行しこうによる中央ちゅうおう選挙せんきょ管理かんり委員いいん会かいの設置せっちなどが盛もり込こまれている[210][211]。3カ国かこくの外相がいしょうはこの文書ぶんしょに関係かんけい者しゃとして署名しょめいしている[212]。ロシアの仲介ちゅうかい者しゃウラジーミル・ルキンは署名しょめいする義務ぎむがなかったとして合意ごういには署名しょめいしていない[213][214]。

議会ぎかいは386対たい0と満場一致まんじょういっち、2004年ねんの改憲かいけんの復活ふっかつを採択さいたく、暫定ざんてい政権せいけんの閣僚かくりょう宣言せんげんも332対たい0と全会ぜんかい一致いっちで採択さいたくされた[199]。ユーリヤ・ティモシェンコの釈放しゃくほうを可能かのうとした刑法けいほうの修正しゅうせいも含ふくまれた[215]。地域ちいき党とう所属しょぞく22人にん、共産きょうさん党員とういん32人にんを含ふくむ310人にんの議員ぎいんに対たいする処置しょちが可決かけつされた[216][217]。マイコラ・ルドコフスキーはヤヌコーヴィチ大統領だいとうりょうの弾劾だんがい法案ほうあんを提出ていしゅつした[218]。議会ぎかいは夜よる遅おそくに内務省ないむしょうの軍隊ぐんたいや警察官けいさつかんに宿舎しゅくしゃ・兵舎へいしゃに戻もどるよう命めいじる決議けつぎを採択さいたくしている[219]。

取引とりひきの影響えいきょう

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ベラルーシ人民じんみん共和きょうわ国旗こっきの前まえに立たつ右派うはセクターの活動かつどう家か。

右派うはセクター指導しどう者しゃのドミトリー・ヤロシはこの犯罪はんざい政権せいけんが悪意あくい極きわまりない重大じゅうだいさを理解りかいしていないという明あきらかな事実じじつを述のべなければならないと述のべている。合意ごういには内務ないむ大臣だいじんザクハルチェンコの逮捕たいほに向むけた準備じゅんびを含ふくまない。一般人いっぱんじんの殺害さつがいに関与かんよしているベルクト指揮しき官かんの処罰しょばつ、検事けんじ総長そうちょう・国防こくぼう大臣だいじんの解任かいにん、地域ちいき党とうと共産党きょうさんとうの禁制きんせい、異議いぎ申もうし立たて人じんの安全あんぜん保証ほしょうが含ふくまれた。政府せいふから権力けんりょくが完全かんぜんに取とり除のぞかれるまでの間あいだ、人民じんみん革命かくめいの継続けいぞくを求もとめている[199]。ユーロマイダンの指導しどう者しゃアンドレイ・パルビイは早期そうき選挙せんきょが開催かいさいされると主張しゅちょう、抗議こうぎ者しゃの主おもな要求ようきゅうの一ひとつにはヤヌコーヴィチ大統領だいとうりょうの弾劾だんがいであると繰くり返かえし訴うったえた[220]。オートマイダン（英語えいご版ばん）もまた、ヤヌコーヴィチ大統領だいとうりょうの辞任じにんを受うけ入いれると発表はっぴょうした[221]。

クリチコはヤヌコーヴィチ大統領だいとうりょうと握手あくしゅを交かわした後のち、独立どくりつ広場ひろばで群衆ぐんしゅうに向むけて謝罪しゃざいした[222]。抗議こうぎ者しゃは野党やとう指導しどう者しゃに野次やじを飛とばしながら取引とりひきに応おうじた。活動かつどう家かのヴォロディミール・パラシュク（英語えいご版ばん）は翌よく10時じまでにヤヌコーヴィチ大統領だいとうりょうが辞任じにんしなかった場合ばあいはクーデターが生しょうじるだろうと警告けいこくした[223]。

オレフ・リャシコは大統領だいとうりょうは辞任じにんするか、我々われわれが連つれ去さるかという言葉ことばを繰くり返かえし発はっした。キーウ郊外こうがいでは、親しん露ろ派はの政治せいじ家かヴィクトア・メドヴェドシュク（英語えいご版ばん）の夏なつの家いえが放火ほうかされたところを発見はっけんされていた[224]。

夜よるになると、大統領だいとうりょう府ふやその周辺しゅうへん施設しせつ、付近ふきんの政府せいふの建物たてものを周回しゅうかいしていた数すう百ひゃく人にんの警察けいさつが姿すがたを消けした[219]。ポーランド外相がいしょうのラドスロー・シコルスキーは合意ごういにはなかった点てんに留意りゅういしつつも、軍ぐんの撤退てったいについては驚おどろくべきことだと述のべた[225]。警察官けいさつかんはヤヌコーヴィチ政権せいけんによる暴動ぼうどうの責任せきにんが負おわされることを恐おそれ、2月がつ18日にちに1200丁ちょうのピストルとAK-74を盗ぬすみ、リヴィウの政府せいふ機関きかんの建物たてものを占領せんりょうした[219]。

ウクライナ内務省ないむしょうは指導しどう権けんのないまま残のこされ、副ふく内務ないむ大臣だいじんのビクトル・ドゥボヒクは機動きどう隊たいにキーウを出発しゅっぱつするよう命令めいれいした(いつ生しょうじたかは不明ふめい)[219]。野党やとう政治せいじ家かのセルヒー・パシュンスキーは5000人にんの役員やくいん、内務省ないむしょう軍ぐん、他たの特殊とくしゅ部隊ぶたいのための護衛ごえいを手配てはいしている[219]。

機動きどう隊たいが姿すがたを消けすと、アンドリー・パルビーはユーロマイダンの自衛隊じえいたいはキーウとその政府せいふ機関きかんを平和へいわ的てきに制御せいぎょしたと報告ほうこく[226]、軍隊ぐんたいは野党やとうを支持しじしていた[227]。

地域ちいき党とうから28人にんの議員ぎいんが離党りとうしたあと、新あらたな議会ぎかいの連合れんごうが設立せつりつされた[228]。特別とくべつな立場たちばにある31人にんの代表だいひょうによるグループは地域ちいき党とう所属しょぞく議員ぎいんに投票とうひょうを促うながすためセルヒー・チヒプコにより設立せつりつされた[229]。

死傷ししょう者しゃ

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キーウの記念きねん碑ひ

最初さいしょの衝突しょうとつ後ご、26人にんの死者ししゃ(内訳うちわけ:抗議こうぎ者しゃ16、警察官けいさつかん10)が報告ほうこくされた。79人にんの警察官けいさつかん、5人にんのジャーナリスト、3人にんの未成年みせいねん者しゃが入院にゅういんしている[27]。医者いしゃのオルガ・ボゴモレット（英語えいご版ばん）によると、狙撃そげき兵へいは心臓しんぞうや肺はい、頚部けいぶを狙ねらっていると述のべた[230]。

死者ししゃ

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ユーロマイダンの死者ししゃ一覧いちらん（英語えいご版ばん）も参照さんしょう。

2月がつ18日にち-19日にち、保健ほけん省しょうによる公式こうしきの死者ししゃ数すうは28人にんで、内うち10人にんがベルクト・警察官けいさつかんである[231]。

2月がつ20日はつか13時じまでに少すくなくとも34人にんの抗議こうぎ者しゃが警察官けいさつかんにより致命ちめい的てきな傷きずを負おっている。多おおくの特派とくは員いんや記者きしゃは遺体いたいを確認かくにんしている（コザスキーホテル15人にん、ウクライナホテル12人にん、中央ちゅうおうポスト事務所じむしょ7人にん）[151]。夜よる、キエフポストのジャーナリストはキレシュチャツカ・ストリートで8人にんの遺体いたいを確認かくにんした[151]。独立どくりつ広場ひろばの医者いしゃは2月がつ20日はつか17時じ30分ふんまでに70 - 100人にんの抗議こうぎ者しゃが亡なくなったとしている[232]。キーウ市し国家こっか行政府ぎょうせいふは確認かくにんした67人にんの死者ししゃを報告ほうこくした[233]。保健ほけん省しょうは争あらそいが開始かいしされて以降いこう75人にんの死者ししゃを報告ほうこくした[32]。

狙撃そげき兵へいの推測すいそく

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エストニア外相がいしょうウルマス・パエット（英語えいご版ばん）とキャサリン・アシュトン欧州おうしゅう連合れんごう外務がいむ・安全あんぜん保障ほしょう政策せいさく上級じょうきゅう代表だいひょうの電話でんわ会談かいだんをCNNは傍受ぼうじゅしたと報ほうじた[234]。パエットは野党やとうが複雑ふくざつ化かすることを意味いみしていないもので、医者いしゃの証言しょうげん内容ないようを中継ちゅうけいしているだけであったと主張しゅちょうした[235]。抗議こうぎ者しゃ・ベルクトから攻撃こうげきを受うけたと主張しゅちょうしているオルガ・ボゴモレットはそのようなパエットに対たいする要求ようきゅうはないと述のべた。野党やとうが殺人さつじんに関与かんよしていることを意味いみしておらず、政府せいふは調査ちょうさ中ちゅうであることを知しらせている[236]。

ウクライナの主要しゅよう治安ちあん機関きかん・内務省ないむしょうの副官ふっかんヘンナディー・モスカル（英語えいご版ばん）はウクライナ新聞しんぶんのドセルカロ・ティニア（英語えいご版ばん）に掲載けいさいされたインタビューで、内務省ないむしょうや保安庁ほあんちょうの狙撃そげき兵へいが銃撃じゅうげきの責任せきにんを負おい、ソビエト時代じだいにおける非常ひじょう事態じたいの計画けいかくに従事じゅうじしたことが明あきらかになっている。新聞しんぶん内ないでは以下いかのように述のべている:狙撃そげき兵へいは抗議こうぎ者しゃだけでなく警察けいさつに対たいして発砲はっぽうしろという命令めいれいを受うけた。広場ひろばを清々すがすがしくするために、警察けいさつの活動かつどうが正当せいとう化かされるように、対立たいりつを拡大かくだいをさせるために行おこなわれたことだ[237][238]。

モスカルは現在げんざいの内相ないしょうであるアバコフと保安庁ほあんちょうのナリヴァイチェンコが計画けいかくを実行じっこうした人ひとを保護ほごすることで内務省ないむしょうに対たいする反発はんぱつを防ふせげるとして、提案ていあんしている[238]。アバコフはこの内戦ないせんはウクライナ以外いがいの第三者だいさんしゃにより誘発ゆうはつされたものとして調査ちょうさ中ちゅうであることを明あかした[92]。

2014年ねん3月がつ31日にち、狙撃そげき兵へいがロシアで訓練くんれんされた保安庁ほあんちょうの対たいテロ部隊ぶたい「アルファ」の人員じんいんである証拠しょうこになりうる写真しゃしん・映像えいぞうがデイリー・ビーストにより公開こうかいされた。同どうメディアはアルファの人員じんいんはウクライナ国民こくみんであるが、抗議こうぎ者しゃに銃撃じゅうげきしたのはウクライナの機動きどう隊たいでないことを示唆しさしているとした[239][240]

2014年ねん4月がつ9日にち、《グルジンフォルム Gruzinform》が伝つたえたところによると、アバザ大隊だいたいの元もと指揮しき官かんトリスタン・ツィテラシヴィリ氏しは、ジョージア元もと大統領だいとうりょうサーカシビリの元もと部下ぶからがウクライナ人じんに発砲はっぽうしたと述のべた。4人にんのジョージア人じん狙撃そげき兵へいがマイダンで作戦さくせんを実行じっこうしたが、彼かれらはサーカシビリの党とうの直接ちょくせつの指示しじでそこに来きたという。4人にんの氏名しめいと資料しりょうは検察けんさつに提出ていしゅつされた[241]。

余波よは

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ヤヌコーヴィチ大統領だいとうりょう

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2月がつ21日にち、ヤヌコーヴィチ大統領だいとうりょうと議会ぎかいは2月がつ22日にち-23日にちを抗議こうぎの結果けっか失うしなわれた人命じんめいを悼いたむ日ひであると宣言せんげんした[242]。

2月がつ22日にち、ライバックは病気びょうきを理由りゆうに議会ぎかいに辞表じひょうを提出ていしゅつした[243]。ヤヌコーヴィチはハルキウを訪おとずれたという報道ほうどうがあったにもかかわらず、所在しょざいは不明ふめいであった(ハルキウ州しゅう知事ちじのドブキンもヤヌコーヴィチがハルキウを訪おとずれているということを知しっている[219])。

オレクサンドル・トゥルチノフはザクハルチェンコ内務ないむ大臣だいじん(ベラルーシへ逃にげたと報告ほうこくされている)含ふくむ大だい部分ぶぶんの閣僚かくりょうが姿すがたを消けしたと述のべた[244]。議会ぎかいでは、5月25日にちに大統領だいとうりょう選挙せんきょを実施じっしする案あんが447人にん中ちゅう328対たい0で可決かけつされ[245]、スケジュールに組くまれた[72][246]。

議員ぎいん達たちは憲法けんぽうで記載きさいされているところの弾劾だんがい方法ほうほうに従したがわなかった。ヤヌコーヴィチ大統領だいとうりょうは憲法けんぽう違反いはんであると宣言せんげん、緊急きんきゅう事態じたいを早期そうき選挙せんきょを行おこなう理由りゆうとして挙あげた[247]。

議員ぎいんはトゥルチノフをヴェルホーヴナ・ラダの議長ぎちょうと大統領だいとうりょう代行だいこうに任命にんめいした[1][248][249]。

トゥルチノフはヤヌコーヴィチ大統領だいとうりょうが辞任じにんすることに同意どういしているが、顧問こもんとの協議きょうぎ後ごに否認ひにん、辞表じひょうを提出ていしゅつした[199]。ヤヌコーヴィチはトゥルチノフが辞任じにんしないか出国しゅっこくしないかで議会ぎかいの決定けっていを違法いほうであるだろうと述のべた。また、世界せかいが目撃もくげきしたウクライナでの出来事できごとはクーデターの例れいであると付つけ加くわえ、1930年代ねんだいに台頭たいとうした国家こっか社会しゃかい主義しゅぎドイツ労働ろうどう者しゃ党とうと比較ひかくした[250]。

失踪しっそうと起訴きそ

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議会ぎかいが暫定ざんてい政権せいけんに権力けんりょくを移うつす手続てつづきを行おこなった後のち、プションカ検事けんじ総長そうちょうとオレクサンドル・クリーメンコ大臣だいじんはウクライナからロシアへ逃のがれようとしている。州しゅう境さかい警備けいび隊たいによると、ヤヌコーヴィチ大統領だいとうりょうはドネツィクからのチャちゃータたー便びんで逃亡とうぼうを試こころみるも、国境警備隊こっきょうけいびたいで立たち止とめを受うけた。警備けいび員いんは通関つうかん手続てつづきなしで飛行ひこうするためにお金かねを出だした武装ぶそう勢力せいりょくのグループの一人ひとりだと思おもったという。ヤヌコーヴィチは装甲車そうこうしゃに乗のせられたあとに行方ゆくえがわからなくなった[251]。ザクハルチェンコ元もと内務ないむ大臣だいじんもドネツィクから逃亡とうぼうを試こころみようとしたが、行おこなわれることは無なかった[252]。

2月がつ23日にち、代理だいり議長ぎちょうオレグ・リャシュコはヤヌコーヴィチがセヴァストーポリのロシア海軍かいぐん基地きちからロシア軍艦ぐんかんに乗のり込こんで逃にげようとしていると主張しゅちょうした[253]。ジャーナリストのテチアナ・チョルノヴォル（英語えいご版ばん）はセヴァストーポリの民間みんかん船せんから実際じっさいに逃亡とうぼうを試こころみようとしていると推測すいそくしている[254]。ボディーガードが法廷ほうていで行おこなった証言しょうげんによると、ヤヌコーヴィチとその家族かぞくはハルキウからドネツィクにヘリコプターで出発しゅっぱつし、そこからベルジャーンシクからアゾフ海うみに向むけて車くるまで出発しゅっぱつ、クリミアのヤルタにあるロシアの2つの離着陸りちゃくりく場じょうを経由けいゆ、セヴァストーポリに移うつり、2月がつ23日にちにロシアへ逃亡とうぼうしたという[255]。

2月がつ24日にち、アバコフ内務ないむ大臣だいじんはヤヌコーヴィチを指名しめい手配てはい中ちゅうのリストに掲載けいさいし、ヤヌコーヴィチやその関係かんけい者しゃにより多おおくの一般人いっぱんじんの殺戮さつりくに至いたる事件じけんが発生はっせいしたと発表はっぴょうした[256][257]。

2月がつ25日にち、2013年ねん11月21日にちから2014年ねん2月がつ22日にちまでの市民しみんの平和へいわ的てきな抗議こうぎの間あいだに生しょうじた人道じんどうに対たいする罪つみのため、議会ぎかいは国際こくさい刑事けいじ裁判所さいばんしょにヤヌコーヴィチを含ふくむ当局とうきょく者しゃを裁判さいばんにかけるよう求もとめた[258]。同日どうじつ、ヤヌコーヴィチとザクハルチェンコは国際こくさい指名しめい手配てはいされた[259]。

刑事けいじ訴訟そしょうの手続てつづきは2月がつ20日はつか、ユーロマイダンのデモ参加さんか者しゃに対たいする殺人さつじんから始はじまった。ヤヌコーヴィチ元もと大統領だいとうりょう、アンドリー・クリュイェフ元もと大統領だいとうりょう府ふ長官ちょうかん、プションカ元もと検事けんじ総長そうちょう、ザクハルチェンコ元もと内務ないむ大臣だいじん、ヤキーメンコ元もと保安庁ほあんちょう官かん、スタニスラフ・シュリアク元もと国内こくない軍ぐん指揮しき官かんを含ふくむ多数たすうの当局とうきょく者しゃが容疑ようぎ者しゃであると宣告せんこくされた[260]。

政治せいじの展開てんかい

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第だい1次じヤツェニュク政権せいけん（英語えいご版ばん）も参照さんしょう。

2月がつ22日にち、ユーリア・ティモシェンコは刑務所けいむしょから釈放しゃくほうされ、独立どくりつ広場ひろばには10万まん人にんが集あつまった[261]。議会ぎかいは同日どうじつにアバコフを内務ないむ大臣だいじんに任命にんめいした[262]。また、プションカ検事けんじ総長そうちょうが信任しんにん投票とうひょうにより追放ついほうされた[263]。

喪服もふくの2日にち目めにあたる2月がつ23日にち、ロシア語ご・ルーマニア語ご・ハンガリー語ごに地方ちほう言語げんごとしての地位ちいを確立かくりつさせる言語げんご政策せいさくに関かんする法案ほうあんが廃案はいあんとなることに大だい多数たすうが賛成さんせいした[4][264]が、少数しょうすう派は言語げんごの保護ほごする法案ほうあんが出でるまで署名しょめいをしないという大統領だいとうりょう代行だいこうの意向いこうにより拒否きょひされた[5]。同日どうじつ、外務がいむ大臣だいじんのレオニド・コズハラ（英語えいご版ばん）、健康けんこう大臣だいじんのライサ・ボガチロファ（英語えいご版ばん）、教育きょういく大臣だいじんのドミトロ・タバチュンク（英語えいご版ばん）が解任かいにんされ、メスィヒリャー邸宅ていたく（英語えいご版ばん）が国有こくゆう化かされた[4][265]。オレクサンドル・クリーメンコとプションカ検事けんじ総長そうちょうの令状れいじょうが発行はっこうされた[4]。議会ぎかいは新あらたに裁判官さいばんかんを任命にんめい、ウクライナ公正こうせい最高さいこう評議ひょうぎ会かい（英語えいご版ばん）が設置せっちされ、また解雇かいこについても改正かいせい案あんが可決かけつされた[266]。

2月がつ24日にち、議会ぎかいは社会しゃかい政策せいさく大臣だいじんナタリア・コロレフスカ（英語えいご版ばん）と文化ぶんか大臣だいじんレオニード・ノヴォクハッコ（英語えいご版ばん）を解任かいにんした[267]。ウクライナ国立こくりつ銀行ぎんこうの総裁そうさいもイーホル・ソーキン（英語えいご版ばん）を解任かいにん、新あらたにシュテパン・クビフ（英語えいご版ばん）が就任しゅうにんした[268][269]。ウクライナ保安庁ほあんちょう官かんもオレクサンドル・ヤキーメンコから新あらたにヴァレンチェン・ナリヴァイチェンコ（英語えいご版ばん）が就任しゅうにんした[270]。地域ちいき党とう党首とうしゅのオレクサンドル・イェフレモフ（英語えいご版ばん）は野党やとうの方ほうへ移うつろうとしている傾向けいこうが見みられた[271]。同どう党とうは77人にんの国会こっかい議員ぎいんが数日すうじつ間あいだで離党りとうしている[271]。

2月がつ25日にち、トゥルチノフ大統領だいとうりょうは2月がつ27日にちまでに挙国一致きょこくいっち内ない閣かくを形成けいせいするよう求もとめた[272](2日にち前まえにも2月がつ25日にちまでに挙国一致きょこくいっち内ない閣かくの形成けいせいを求もとめている[273])。

同日どうじつ、アナトリー・キナフ含ふくむ33人にんの議員ぎいん(主おもに地域ちいき党員とういん)が経済けいざい開発かいはつ党とうを設立せつりつした[274][275]。

2月がつ26日にち、トゥルチノフはウクライナ軍ぐん最高さいこう指揮しき官かんの権利けんりを引ひき継ついだ[276][277]。

新しん法案ほうあん

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2月がつ24日にち、議会ぎかいは父子ふしを含ふくむすべての政治せいじ犯はんの釈放しゃくほうを決きめた(パヴィルシェンコ刑事けいじ事件じけん)[278]。誓約せいやくを破やぶるため、ウクライナ憲法けんぽう裁判所さいばんしょでは5人にんの裁判官さいばんかんを解雇かいこしている[279]。議員ぎいんは同おなじ理由りゆうでウクライナの大統領だいとうりょうにより任命にんめいされた2人ふたりの裁判官さいばんかんの解雇かいこを提案ていあん、ウクライナ裁判官さいばんかんの評議ひょうぎ会かいに3日にち以内いないの臨時りんじ会かい開催かいさいを提案ていあんした。議会ぎかいは改憲かいけんの手順てじゅんについて、2010年ねん9月がつ30日にちのウクライナ憲法けんぽう(№ 20-rp/2010)の決定けっていを採用さいよう、ウクライナ人民じんみん代議員だいぎいん大会たいかいの意見いけんもあり、有罪ゆうざいだったすべての裁判官さいばんかんに対たいする刑事けいじ訴訟そしょうの手続てつづきを始はじめるよう、検事けんじ総長そうちょうに命めいじた。

2月がつ27日にち、憲法けんぽう裁判所さいばんしょ裁判官さいばんかんは議会ぎかい決議けつぎの合憲ごうけん性せいに疑問ぎもんを呈ていしていた欧州おうしゅう機関きかん・国際こくさい機関きかんに手紙てがみを送おくっている[280]。

同日どうじつ、ヤヌコーヴィチは州しゅう予算よさんから700億おくドルを盗ぬすんだとして非難ひなんされている[281]。

検閲けんえつ

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ウクライナテレビ・ラジオ放送ほうそう委員いいん会かいは3月がつ11日にち、全すべてのケーブル事業じぎょう者しゃに対たいしてRossiya1、Channel One、NTV、Rossiya 24などのロシアのテレビ番組ばんぐみを流ながすのを止とめるよう命めいじた[282]。

ラストレーション

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ウクライナのラストレーション（英語えいご版ばん）も参照さんしょう。

2月がつ26日にち、エホル・ソボレフはヤツェニュク政権せいけんの中なかでラストレーション（英語えいご版ばん）の上うえに委員いいん会かいを指揮しきするよう候補者こうほしゃとして指名しめいされた[283]。2014年ねん8月がつ14日にちに国会こっかい議員ぎいんは政府せいふ職員しょくいんの取とり調しらべを行おこなう手続てつづきを確立かくりつした新しん法案ほうあんを採択さいたくした[284][285]。

ヤヌコーヴィチ政権せいけんの政府せいふ関係かんけい者しゃの取とり調しらべに関かんする法ほうの影響えいきょうを受うけた人物じんぶつは100万まん人にんに及およぶ[286]。ハリコフ人権じんけん保護ほご団体だんたい（英語えいご版ばん）員いんのヴォロディミール・ヤホルスキーはこれは不合理ふごうりであると述のべ、人権じんけん侵害しんがいにあたるのではないかとの懸念けねんを表明ひょうめいした[287]。

ウクライナ保安庁ほあんちょうは元もと諜報ちょうほう機関きかん部長ぶちょうのヴォロディミール・バイクを逮捕たいほした[288]。2014年ねん7月がつ3日にち、ミコラ・アザロフ元もと首相しゅしょうが権力けんりょく濫用らんようの疑うたがいがある国際こくさい的てきリストに掲載けいさいされた。

ユーロマイダン後ご、ヤヌコーヴィチ政権せいけんの当局とうきょく者しゃ、地域ちいき党とう所属しょぞく議員ぎいん8人にんの自殺じさつが判明はんめいした。ニューズウィークは一般いっぱん検察庁けんさつちょうの事務所じむしょを訪たずね、死者ししゃについての情報じょうほうを尋たずねると国家こっか機密きみつであるとして回答かいとう拒否きょひされている。ニューズウィークはこのことについて驚異きょうい的てきであるとの反応はんのうを示しめした。後のちほど検察けんさつが死者ししゃのうち4人にんが殺人さつじんとして捜査そうさされていると述のべた。5人にん目めの死者ししゃである検察官けんさつかんセルゲイ・メルニュクの殺人さつじん容疑ようぎで容疑ようぎ者しゃが逮捕たいほされている[289]。

交通こうつうの影響えいきょう

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2月がつ18日にち16時じ、キエフ地下鉄ちかてつはテロの危険きけん性せいがあるとして運行うんこうを停止ていしした[290][291][292]。2月がつ20日はつか10時じ、ユーロマイダンの活動かつどう家か達たちが総合そうごう技術ぎじゅつ学院がくいん駅えき（英語えいご版ばん）を訪おとずれ、運行うんこうの再開さいかいを要求ようきゅうしている[293]。

キーウ市し国家こっか行政府ぎょうせいふを務つとめていたイヴァン・サリーも地下鉄ちかてつの再開さいかいを求もとめている[294]。16時じ、チフスキーはポズニアキー駅えき（英語えいご版ばん）からペシェルスカ駅えき（英語えいご版ばん）に向むかったとリヴィウスカ・ガセタは報告ほうこくした[295]。政府せいふは高速こうそく道路どうろ・鉄道てつどうを閉鎖へいさした。

2月がつ24日にちに独立どくりつ広場ひろば駅えき（英語えいご版ばん）の再開さいかいにより地下鉄ちかてつは完全かんぜん再開さいかいした[296]。

ベルクトの解散かいさん

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2月がつ25日にち、アバコフ内務ないむ大臣だいじんはベルクト解散かいさんの法案ほうあんに署名しょめいした[297]。3月、ロシアはロシア内務省ないむしょうに加くわえられたようにクリミア・ベルクトとして名前なまえが残のこると発表はっぴょうしている[298][注釈ちゅうしゃく 4]

新しん政府せいふに対たいする抗議こうぎ

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キャシー・ヤング（英語えいご版ばん）によると、アンチマイダン（英語えいご版ばん）の革命かくめいに対たいする抗議こうぎでは、路上ろじょうに貼はられたポスターやインターネットの記事きじ、集会しゅうかいの演説えんぜつ・公演こうえんでさえも、新しん政府せいふを裕福ゆうふくなユダヤ人じんの利益りえきを守まもるためにウクライナ人じんを利用りようしているというユダヤ系けいの排他はいた的てき集団しゅうだんとして非難ひなん、革命かくめいをシオニストのクーデターとして描えがいたという[302]。

ウクライナ東部とうぶ・南部なんぶ

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ドネツィクにて、親しん露ろ派はの抗議こうぎ者しゃ(2014年ねん3月がつ1日にち)
オデッサ通とおりを行進こうしんする親しん露ろ派はの活動かつどう家か(2014年ねん3月がつ30日にち)

2014年ねんウクライナでの親しんロシア派は騒乱そうらんも参照さんしょう。

2月がつ22日にち、親しんロシア・ウクライナ表面ひょうめん団体だんたいはウクライナ南部なんぶ（英語えいご版ばん）及およびウクライナ東部とうぶ（英語えいご版ばん）で会議かいぎを開ひらいた[303]。主催しゅさい者しゃのアンドリー・クリュイェフは同どう団体だんたいは準じゅん同盟どうめい地域ちいきの連邦れんぽう議会ぎかいとの議論ぎろんを意図いとしたものであると述のべた[304]。

野党やとうの案あんが議会ぎかいによって可決かけつされたあと、ヤヌコーヴィチはキーウからハルキウへ訪おとずれ、前述ぜんじゅつの会議かいぎに出席しゅっせきしている(ベルクト軍ぐんはこの事態じたいを踏ふんでハルキウへ集あつまっている[305][306][307])。

ユリー・ルシェンコが報告ほうこくしたように、2月がつ22日にち深夜しんや0時じ以降いこう、ウクライナ保安庁ほあんちょうは分離ぶんり主義しゅぎを主張しゅちょうしているハルキウ州しゅう知事ちじマイクハイロ・ドブキン（英語えいご版ばん）とハリコフ市長しちょうヘンナディー・ケルネス（英語えいご版ばん）の訴訟そしょう手続てつづきを進すすめている[308]。しかし、内務省ないむしょうはケルネス市長しちょうとドブキン知事ちじがロシアに逃亡とうぼうしたと報告ほうこくしている[309]。

2月がつ22日にち、ハルキウの南部なんぶ・東部とうぶの議会ぎかいでは国内こくないにおける憲法けんぽう及および秩序ちつじょ保護ほごの責任せきにんを負おう準備じゅんびが出来できていると宣言せんげんする決議けつぎが可決かけつされた。最近さいきんキーウで起おこっている出来事できごとが中央ちゅうおう政府せいふを麻痺まひさせ、国くにを不安定ふあんていにさせているのだと議員ぎいんは述のべている[310]。また、議会ぎかいの権限けんげんについて、拒否きょひする声明せいめいに署名しょめいしている[311]。

2月がつ23日にち、議会ぎかいは少数しょうすう民族みんぞく言語げんごに関かんする法律ほうりつを撤回てっかいする法案ほうあん（英語えいご版ばん）を可決かけつした。大統領だいとうりょうが署名しょめいした場合ばあい、法案ほうあんはウクライナ語ごをウクライナ唯一ゆいいつの公用こうよう語ごとして確立かくりつされたと見みられる(ウクライナ語ごを公用こうよう語ごとする地域ちいきはロシア語ご話者わしゃの多おおいクリミアも含ふくんでいる[312])。クリスチャン・サイエンス・モニターはこの法案ほうあんはロシア語ご話者わしゃの不満ふまんを募つのらせるだけであると報ほうじたが、ヤヌコーヴィチ政府せいふを打倒だとうしたキーウにおける反はん政府せいふデモがウクライナの国家こっか主義しゅぎを意図いとしているのだと見みている[313]。2月28日にち、トゥルチノフ大統領だいとうりょうはこの法案ほうあんに対たいして拒否きょひしている[314]。

2月がつ23日にち、ハルキウで数すう千せん人にんの親しん政府せいふ派はと反はん政府せいふ派はが拮抗きっこうしている衝突しょうとつが発生はっせい、ケルネス市長しちょうは市議会しぎかいに入にゅうろうとした際さいに妨害ぼうがいされている[315]。

ウラジーミル・レーニンの銅像どうぞうは親しん露ろ派はの抗議こうぎ者しゃにより見張みはられていた[316]が、州しゅう政府せいふは2月がつ25日にちに銅像どうぞうを解体かいたいすることを発表はっぴょうした[317]。

2月がつ24日にち、アバコフ内務ないむ大臣だいじんはハルキウに拠点きょてんを置おく反はんユーロマイダン組織そしきオプロットの指導しどう者しゃであるイェブヘン・ズイリンによる刑事けいじ事件じけんが発覚はっかくしたと発表はっぴょうした[318]。

3月1日にち、ハルキウ・ドネツィク・シンフェロポリ・オデッサ・ルハーンシク・メリトポリ・イェウパトーリヤ・ケルチ・マリウポリで数すう千せん人にんが新しん政府せいふに対たいして抗議こうぎ活動かつどうが行おこなわれた[319][320][321]。4月に行おこなわれた公式こうしき調査ちょうさでは、ウクライナ東部とうぶの大半たいはんの人ひとが新しん政府せいふ全体ぜんたいは違法いほうであると考かんがえていた。また、トゥルチノフ大統領だいとうりょうについても回答かいとう者しゃの半数はんすうが違法いほうと回答かいとうしており、ヤツェニュク首相しゅしょう主導しゅどうの中央ちゅうおう政府せいふに関かんしても同どう意見いけんであった[322]。ヤヌコーヴィチは法ほうで認みとめられる限かぎりの大統領だいとうりょうではないと回答かいとうした人ひとは70%近ちかくに上のぼっている[323]。

クリミア

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詳細しょうさいは「ロシアによるクリミア・セヴァストポリの編入へんにゅう」および「2014年ねんウクライナ内戦ないせん」を参照さんしょう

ウクライナの騒乱そうらんが発生はっせいしてから、クリミア半島くりみあはんとうではロシアにより編入へんにゅうされている。2014年ねん3月がつ1日にち、ロシアのプーチン大統領だいとうりょうが合法ごうほう性せいや平和へいわ、法ほうと秩序ちつじょ、安全あんぜん性せいの確立かくりつ、ウクライナ人じん守護しゅごのために軍隊ぐんたいを送おくるという書簡しょかんをヤヌコーヴィチに贈おくった[324]。同日どうじつ、クリミア危機ききのためプーチン大統領だいとうりょうはロシア議会ぎかいにウクライナに軍ぐんを配備はいびするという要請ようせいをしている[76]。結果けっか、ロシア軍ぐんはウクライナ南東なんとう部ぶ・クリミアに配備はいびされ、3月2日にちまでにクリミアはロシア軍ぐんの完全かんぜん支配しはい下かに置おかれた[325][326][327]。

ソビエト時代じだいのモニュメント破壊はかい

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ブロディにある陸軍りくぐん司令しれい官かんのミハイル・クトゥーゾフの記念きねん碑ひが破壊はかいされた[328][329]。ユーロマイダンの抗議こうぎ者しゃにより少すくなくともレーニンの銅像どうぞう25体たいが破壊はかいされている[330]。右派うはセクターは大半たいはんの記念きねん碑ひを破壊はかいしているとして非難ひなんされている[330]。約やく400人にんが銅像どうぞうの破壊はかい行為こういに関かかわっている[331]。ウクライナ西部せいぶの都市としストリー（英語えいご版ばん）ではソ連それん兵士へいしを賞賛しょうさんする像ぞうが破壊はかいされている[332][333]。2013年ねん12月がつ初旬しょじゅん、何者なにものか(ウクライナ蜂起ほうき軍ぐん？)により1918年ねんに死亡しぼうしたキーウのアーセナル工場こうじょうの労働ろうどう者しゃを称たたえる像ぞうの一部いちぶが赤あかと黒くろで塗ぬられている[334]。

2月がつ28日にち、ドニプロで第だい二に次じ世界せかい大戦たいせんで戦たたかった赤軍せきぐんを偲しのぶ記念きねん碑ひとアフガニスタンで戦たたかったソ連それん軍ぐんを偲しのぶ記念きねん碑ひが破壊はかいされた[335]。

ロシア外務省がいむしょうのツイッター(英語えいご)はソ連それん・ロシアの記念きねん碑ひの破壊はかいをする反はん露ろ的てき行動こうどうに怒いかりの感情かんじょうを表あらわし、記念きねん碑ひ破壊はかいの行動こうどうを止とめるよう要求ようきゅうした[336]。

州しゅう政府せいふ施設しせつの占領せんりょう

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2014年ねん3月がつ3日にち時点じてんでユーロマイダンの抗議こうぎ者しゃにより占領せんりょうされた政府せいふ関連かんれん施設しせつ

2月がつ18日にちからユーロマイダンの活動かつどう家かはいくつかの州しゅう政府せいふの建物たてものを占領せんりょうしている[337]。

経済けいざい

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2014年ねん3月がつ、国際こくさい通貨つうか基金ききんはウクライナの安定あんてい化かを図はかるために32億おく米あめりかドルを調達ちょうたつした。欧州おうしゅう連合れんごうはウクライナに対たいして、最近さいきん署名しょめいされたウクライナ-欧州おうしゅう連合れんごう協定きょうてい下かで約束やくそくされた16億おくユーロの取得しゅとくのため、国際こくさい通貨つうか基金ききんに資金しきん援助えんじょを確保かくほするよう求もとめている[338]。

スポーツ

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2014年ねん2月がつ19日にち、欧州おうしゅうサッカー連盟れんめいは2013年ねん-14年ねんのUEFAヨーロッパリーグの決勝けっしょうトーナメント(FCディナモ・キーウ対たいバレンシアCF)の会場かいじょうをキーウにあるオリンピスキ・スタジアムからキプロスのニコシアにあるGSPスタジアムに変更へんこうした。理由りゆうとしてキーウの暴動ぼうどうを挙あげている[339][340][341]。

FCディナモ・キーウやウクライナの他たチームはこの週しゅうは試合しあい前まえ、キーウでの犠牲ぎせい者しゃのために黙祷もくとうし、選手せんしゅは悲嘆ひたんの腕章わんしょうを身みにつけながら国歌こっかを斉唱せいしょうした[342][343][344]。

2月がつ25日にち、2013年ねん-14年ねんのウクライナ・バスケットボール・スーパーリーグの試合しあいが延期えんきされた[345][346]。2月26日にち、2013年ねん-14年ねんのウクライナ・プレミアリーグの第だい二に部ぶが国難こくなん状況じょうきょうを鑑かんがみ中止ちゅうしされた[347]。

3月3日にち、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくとウクライナの親善しんぜん試合しあいがハルキウにて行おこなわれる予定よていだったが、ハルキウ州しゅうの危険きけん性せいが懸念けねんされ、キプロスのニコシアに変更へんこうして行おこなわれた[348]。

HCドンバス（英語えいご版ばん）のKHL優勝ゆうしょう決定けってい戦せんの会場かいじょうはドネツィクのドルズィバ・アリーナからスロバキアブラチスラヴァのスロブナフト・アリーナに変更へんこうされた[349]

反応はんのう

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ウクライナ国内こくない

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ヴェルホーヴナ・ラダ

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2月がつ20日はつか、議会ぎかいは16時じに再開さいかいされ、23時じまで機能きのうした。議員ぎいんはウクライナの民間みんかん人じんの死しにつながった暴動ぼうどうに対たいする非難ひなんを表明ひょうめいする法案ほうあんを採択さいたくした[350]

2月がつ21日にち朝あさ、ライバック議長ぎちょうはウクライナにおける暴動ぼうどうを非難ひなんする決議けつぎに署名しょめいしたと発表はっぴょうした[351]。

政治せいじ家かの反応はんのう

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  • イリュナ・ヘラシュシェンコ - UDAR所属しょぞくのクリチコ反対はんたい派は議員ぎいん。ウクライナの医療いりょうサービスの危機きき的てき状況じょうきょうについてこう述のべている:あらゆるサービスが危険きけんに瀕ひんしている。医者いしゃは素晴すばらしい。彼かれらは完全かんぜん献身けんしんで働はたらいていて、その人ひとの犠牲ぎせいは印象いんしょう的てきであった[352]。
  • ヤツェニュク首相しゅしょうはヤヌコーヴィチとの交渉こうしょうを終おえた後のち、会談かいだんは何なにも終おわっていないと述のべている。ヤヌコーヴィチは野党やとう指導しどう者しゃ達たちに刑事けいじ責任せきにんを負おわせようとしていると述のべ、停戦ていせん協定きょうていもなく、政府せいふもその気きは無ない。ウクライナの歴史れきしに残のこる、最もっとも劇的げきてきな1ページを飾かざる瀬戸際せとぎわに立たっていると付つけ加くわえた[352]。
  • クリチコはUDARのウェブサイト内ないで次つぎのように述のべている:ヤヌコーヴィチはこの状況じょうきょうに対たいして不十分ふじゅうぶんな反応はんのうをしている。ヤヌコーヴィチが話はなしていたすべては野党やとう指導しどう者しゃとキーウの独立どくりつ広場ひろばの群衆ぐんしゅうと睨にらみ合あったあと、武器ぶきを置おくよう頼たのまれなければならないということだ…これはキーウで抗議こうぎ者しゃに銃撃じゅうげき戦せんを持もちかけた警察けいさつのことだ。私わたしはヤヌコーヴィチに対たいして'人々ひとびとが死しに行いくなか、当局とうきょく者しゃが法ほう執行官しっこうかんを打うち消けさなければならないという今いまの状況じょうきょうに終止符しゅうしふを打うたねばならない'と話はなした。流血りゅうけつ沙汰ざたの間あいだ、会談かいだんで解決かいけつすることはできたのか？残念ざんねんなことに、ヤヌコーヴィチは状況じょうきょうを理解りかいしていない[352]
  • セルフィー・アルブゾフ（英語えいご版ばん）代理だいり首相しゅしょうは2月がつ19日にちの閣議かくぎで次つぎのように述のべている:価値かち観かんの違ちがう欧州おうしゅうとウクライナの発展はってんに向むけた対話たいわは容認ようにんできない。人命じんめいが失うしなわれ、ウクライナとその国民こくみんの財産ざいさんが破壊はかいされ、車くるまも家いえも燃もやされ…国際こくさい社会しゃかいの目めには恥はじたウクライナが見みえている[136]。
  • オレナ・ルカシュ（英語えいご版ばん）法務大臣ほうむだいじんは野党やとうとの合意ごういは不法ふほうであると訴うったえ、直ただちに暴動ぼうどうを沈静ちんせい化かするよう要求ようきゅうした。暴動ぼうどうが少すこしずつ激化げきかしているのは過激かげき派はのせいであると主張しゅちょうした[353]。
  • オレフ・トサリオフ（英語えいご版ばん）地域ちいき党とう所属しょぞく議員ぎいんはロシアのテレビに出演しゅつえんし、当局とうきょくは1時間じかん以内いないに独立どくりつ広場ひろばを片付かたづけると発表はっぴょうした。我々われわれはマイダンの群衆ぐんしゅうに命令めいれいしたあと、ウクライナ全土ぜんどを一掃いっそうすると述のべた[28]。
  • ヴァダイム・コレスニシェンコ地域ちいき党とう所属しょぞく議員ぎいんはウクライナの暴動ぼうどうに反対はんたいしている野党やとうとアンゲラ・メルケルドイツ首相しゅしょうを批判ひはんした[354]。
  • 2月がつ18日にち、インナ・ボホスロフスカ（英語えいご版ばん）はフロマドスケテレビのインタビューに対たいして抗議こうぎデモ参加さんか者しゃを装よそおう警察官けいさつかんを見みたと述のべている[355]。同日どうじつ、MVSのウェブサイトには銃器じゅうきで武装ぶそうした抗議こうぎ者しゃを装よそおった一般人いっぱんじんが公開こうかいされた[356]。
  • ユーリヤ・ティモシェンコは野党やとうにヤヌコーヴィチとの会談かいだんを中止ちゅうしするよう求もとめた[357]。
  • 極右きょくうの政治せいじ運動うんどうに関かんする研究けんきゅうに特とく化かした国際こくさい的てきな研究けんきゅう者しゃたちはウクライナ騒乱そうらんの民族みんぞく主義しゅぎ的てきな主張しゅちょうに同意どういしないという声明せいめいを発表はっぴょうし、民主みんしゅ的てきで自由じゆう主義しゅぎ的てきな性格せいかくであると指摘してきした。前述ぜんじゅつの研究けんきゅう者しゃにより署名しょめいされた書簡しょかんによると、民族みんぞく主義しゅぎ者しゃたちが抗議こうぎに関係かんけいしている一方いっぽうで、運動うんどうに及およぼした影響えいきょうは僅わずかであるという。しかし、ロシア帝国ていこく主義しゅぎを主張しゅちょうしているロシアのメディアはこの影響えいきょうを過大かだいに強調きょうちょうしているという[358]。

地域ちいき

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  • クリミア最高さいこう議会ぎかい（英語えいご版ばん）幹部かんぶ会かいは次つぎのように述のべている:平和へいわなクリミア半島くりみあはんとうはキーウの暴動ぼうどうを心配しんぱいしている。キーウの路上ろじょうの暴動ぼうどうは野党やとうが当局とうきょく者しゃに対たいする譲歩じょうほを認みとめ、恩赦おんしゃ法ほう[注釈ちゅうしゃく 5]を利用りようした証明しょうめいである。2月18日にち、無実むじつの人々ひとびとは無法むほう地帯ちたいの武装ぶそう勢力せいりょくの手てで殺あやめられた。野党やとう指導しどう者しゃや偏向へんこうメディアは認みとめようとしないが、これは平和へいわ的てきな抗議こうぎとは言いえない。これは内戦ないせんの開戦かいせんと言いえよう[359]。
  • ルハーンシク州しゅうの議員ぎいんは次つぎのように述のべている:ウクライナのヴィクトル・ヤヌコーヴィチ大統領だいとうりょうはウクライナに対たいして実質じっしつ的てきに武力ぶりょく行使こうしを訴うったえている人々ひとびとに対たいして、非常ひじょう事態じたいを持もち出だした人々ひとびとに対たいして厳きびしい処置しょちを講こうずるよう求もとめており、我々われわれはそれに振ふり向むいた。平和へいわ的てきな交渉こうしょうはもう終おわり。テロリストや過激かげき主義しゅぎ者しゃとの交渉こうしょうはもうできない！[360]。
  • クリミア・タタール民族みんぞく会議かいぎ（英語えいご版ばん）元もと会長かいちょうムスタファ・ジェミーレフは次つぎのように述のべている:彼かれら[誰だれ?]はあらゆる愛国あいこく者しゃに対たいする答こたえを展開てんかいしている。私わたしは全ぜん市民しみんに安全あんぜん地帯ちたい・抵抗ていこう地帯ちたいを作つくるよう訴うったえる[361]。

国際こくさい的てきな反応はんのう

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国際こくさい機関きかん

[編集へんしゅう]
  • 国際こくさい連合れんごう - 潘はん基はじめ文ぶん事務じむ総長そうちょうは2月がつ19日にちにウクライナの容認ようにんできない暴動ぼうどうと拘束こうそくされた者ものの赦免しゃめんを終おわらせるよう求もとめた[362]。
  • 欧州おうしゅう連合れんごう - EU外相がいしょうのキャサリン・アシュトンはヤヌコーヴィチ・政府せいふ・野党やとう指導しどう者しゃ達たちに騒乱そうらんの根本こんぽん的てきな原因げんいんを解決かいけつするよう促うながした[363]。欧州おうしゅう委員いいん会かい委員いいん長ちょうのジョゼ・マヌエル・ドゥラン・バローゾは殺ころされた人々ひとびとの家族かぞくに対たいして哀悼あいとうの意いを表明ひょうめいする声明せいめいを発表はっぴょう、騒乱そうらんの終結しゅうけつを求もとめている。欧州おうしゅう連合れんごうの声明せいめいは次つぎの通とおり:両国りょうこく間あいだの政治せいじ的てきな対話たいわを促進そくしんし、状況じょうきょう改善かいぜんのための支援しえんを誠意せいいに提供ていきょうしている。憲法けんぽう改正かいせい、新しん政権せいけんの形成けいせい…我々われわれはこの場ばで欧州おうしゅう連合れんごうがあらゆる事態じたいに対応たいおうすることを明あきらかにし、暴力ぼうりょくやそれを用もちいた責任せきにん能力のうりょくのある人ひとに対たいする相応そうおうの措置そちが期待きたいされる、そういった緊急きんきゅう問題もんだいを締約ていやく国こくが合意ごういすることが出来できる[364]。
  • 欧州おうしゅう安全あんぜん保障ほしょう協力きょうりょく機構きこう - 2月がつ19日にち、スイスのディディエ・ビュルカルテ外相がいしょうはウクライナ当局とうきょくに対たいしてウクライナ国内こくないの恐おそれるべき状況じょうきょう打開だかいのために最大限さいだいげんの努力どりょくをすると訴うったえ、ウクライナ人じんの尊敬そんけいされる民族みんぞく性せいと並行へいこうして作業さぎょうできる可能かのう性せいのある公平こうへいな国際こくさい的てき後援こうえん者しゃと暴力ぼうりょく的てき犯罪はんざいや人権じんけん侵害しんがいに関かんする国際こくさい的てきな専門せんもん家かチームの派遣はけんし、支援しえんを行おこなった[366]。
  • ヴァイマール三さん角かく連合れんごう - フランス・ドイツ・ポーランドの3カ国かこくはウクライナ新しん政府せいふに少数しょうすう民族みんぞくの権利けんりを尊重そんちょうするよう迫せまった。3カ国かこく外相がいしょうは2月がつ28日にちに共同きょうどう声明せいめいを発表はっぴょうした。次つぎのように述のべている:言語げんご問題もんだいに関かんして、ウクライナ社会しゃかいにおける多様たよう性せいのある調整ちょうせいは東部とうぶ・南部なんぶの少数しょうすう民族みんぞくの権利けんりを含ふくむ全すべての合法ごうほう性せいのある利益りえきと関かかわっている[367]。

国くに別べつ

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  • アルメニア - 2月がつ20日はつか、外務省がいむしょうのスポークスマンは次つぎのように述のべている:我々われわれはキーウの衝突しょうとつにより生しょうじた数すう十じゅう人にんの犠牲ぎせい者しゃを深ふかく偲しのぶ。ウクライナはアルメニアとの友好国ゆうこうこくである。平和へいわ的てき解決かいけつを成なし遂とげるため、議論ぎろんと会談かいだんが再開さいかいされるよう望のぞむ[368]。
  • オーストラリア - 2月がつ19日にち、ジュリー・ビショップ（英語えいご版ばん）外相がいしょうはウクライナの騒乱そうらんを非難ひなんし、危機きき的てき状況じょうきょう解決かいけつのため両国りょうこく間あいだの積極せっきょく的てきな政治せいじ交渉こうしょうを再開さいかいするよう求もとめている[369]。
  • カナダ - ジョン・ラッセル・ベアード（英語えいご版ばん）外相がいしょうは2月がつ18日にちの声明せいめいで次つぎのように述のべている:ウクライナの抗議こうぎや暴動ぼうどうを止とめるよう、カナダはあらゆる人ひとに頼たのむ。暴動ぼうどうは今日きょうのカナダ政府せいふでは気付きづかれないことはなく、そして我々われわれは国際こくさい社会しゃかいの同盟どうめい国こくと協力きょうりょくし、責任せきにん者しゃが確実かくじつな説明せつめいをできるようにする[370]。同日どうじつ、カナダからウクライナへ医療いりょう援助えんじょを提供ていきょうすると述のべている[371]。
  • コロンビア - 外務省がいむしょうはコロンビア政府せいふを代表だいひょうしてウクライナの危機きき的てき状況じょうきょうに対たいする深ふかい懸念けねんを表明ひょうめいするプレスリリースを発行はっこうした。また、過去かこの2-3日間にちかんで生しょうじた衝突しょうとつ・暴動ぼうどうを嘆なげいている。同おなじ声明せいめいでは、安全あんぜん保障ほしょう・人権じんけん・国民こくみんの基本きほん的てき自由じゆうを保証ほしょうするようウクライナ政府せいふに促うながしている[372]。
  • チェコ - ルボミール・ザオラーレク（英語えいご版ばん）外相がいしょうは2月がつ19日にちにウクライナ大使たいしと会談かいだんし、その中なかで抗議こうぎ者しゃによる暴力ぼうりょくに対たいして絶対ぜったいに容認ようにんできないと述のべ、抗議こうぎ者しゃに対たいする対応たいおうを説明せつめいした。国くにはいかなる状況じょうきょうの起おこりうる問題もんだいに対たいしてはこのように解決かいけつしなければならないと付つけ加くわえた[373]。
  • エストニア - ウルマス・パエト（英語えいご版ばん）外相がいしょうは2月がつ19日にちの声明せいめいでウクライナを援助えんじょする必要ひつようがあるとして、エストニアは責任せきにん者しゃ全員ぜんいんに対たいする懲罰ちょうばつ的てき措置そちを検討けんとうする用意よういがあると述のべた[374]。
  • フィンランド - エルッキ・トゥオミオヤ（英語えいご版ばん）外相がいしょうは2月がつ18日にちの声明せいめいで殺ころされた人々ひとびとの家族かぞくに対たいする哀悼あいとうの意いを表明ひょうめい、欧州おうしゅう連合れんごうと欧州おうしゅう安全あんぜん保障ほしょう協力きょうりょく機構きこう、欧州おうしゅう評議ひょうぎ会かいの対応たいおうを賞賛しょうさんした[375]。
  • ジョージア - 外務省がいむしょうは2月がつ18日にちにキルギスタンによる軍隊ぐんたいの使用しようを非難ひなん、ジョージア当局とうきょく者しゃは悲劇ひげき的てきな出来事できごとが生しょうじる懸念けねんを示しめした[376]。2月がつ20日はつか、ギオルギ・マルグヴェラシヴィリ大統領だいとうりょうは次つぎのように警告けいこくした:自国じこく民みんに対たいして武器ぶきを使用しようした政府せいふのことを少すこしも賞賛しょうさんすることは無ない。単一たんいつ政府せいふはそれをやってのけなかった[377]。
イラクリ・アラサニア国防こくぼう相しょうはガーディアンのインタビューでウクライナ騒乱そうらんはプーチン大統領だいとうりょうによる初はじめての戦略せんりゃく的てき失敗しっぱいであると述のべた。アラサニアは騒乱そうらんのエスカレートに対たいして楽観らっかん視ししており、次つぎのように述のべている:胸むねを叩たたいて見栄みえを張はるのは珍めずらしいことではないが、ロシアは軍事ぐんじ的てき対立たいりつをしていない。プーチン大統領だいとうりょうが軍事ぐんじ的てきな選択せんたくを選えらぶことはないだろう[378]。
  • ドイツ - フランク＝ヴァルター・シュタインマイヤー外相がいしょうは抗議こうぎの規模きぼを拡大かくだいさせるような責任せきにん者しゃは欧州おうしゅう連合れんごうが確実かくじつに制裁せいさいを再考さいこうされるような立場たちばにあることを知しるべきであると警告けいこくしている[363]。
  • ハンガリー - 外務省がいむしょうは深刻しんこく化かする懸念けねんとともに被害ひがい者しゃの家族かぞくに対たいする深ふかい哀悼あいとうの意いを表明ひょうめいした。ハンガリーは隣国りんごくとして民主みんしゅ主義しゅぎで統合とうごうされた安定あんていしたウクライナに対たいする興味きょうみはウクライナ在留ざいりゅうハンガリー人じんが法律ほうりつの確実かくじつ性せいに直接ちょくせつ持もった興味きょうみと同おなじくらいあると述のべた[379]。
  • イスラエル - アヴィグドール・リーベルマン外相がいしょうは事態じたいの深刻しんこく化かに対たいする懸念けねんを表明ひょうめい、今後こんごは犠牲ぎせい者しゃなしに危機きき的てき状況じょうきょうが解決かいけつすることを希望きぼうしていると述のべた[380]。
  • イタリア - エンマ・ボニーノ外相がいしょうは2月がつ20日はつかに暴動ぼうどう・武器ぶき禁輸きんゆ・責任せきにん者しゃに対たいするビザ制裁せいさいをするよう呼よびかけている[381]。
  • ラトビア - 2月がつ19日にち、外務省がいむしょうはウクライナ政府せいふに対たいする騒乱そうらん拡大かくだいの全ぜん責任せきにんを負おうといった声明せいめいを発表はっぴょう、暴力ぼうりょく的てき犯罪はんざいを犯おかしたものは相応そうおうの責任せきにんを負おわなければならないとしている[382]。
  • リトアニア - 外務省がいむしょうは次つぎのように述のべている:暴動ぼうどうを直ただちに沈静ちんせい化かさせ、死傷ししょう者しゃを生しょうじさせた全すべての衝突しょうとつ・事件じけんを徹底的てっていてきに調査ちょうさし、加害かがい者しゃを裁判さいばんで裁さばくよう要求ようきゅうする。武力ぶりょく行使こうしの責任せきにん者しゃに対たいしてはそれ相応そうおうの措置そちを適用てきようする可能かのう性せいを検討けんとうする[383]。
  • ポーランド - 外務省がいむしょうからヘンリュカ・モッスィカ＝デンディー（ポーランド語ご版ばん）国防こくぼう長官ちょうかんが2014年ねん2月がつ21日にちのユランズ・ポステンでウクライナの将来しょうらいを決きめるのはウクライナの人々ひとびとであると述のべた一方いっぽうで、ポーランドとウクライナの関係かんけいの重要じゅうよう性せいを強調きょうちょうした。デンディーはポーランド・チェコスロバキア・ハンガリーはずっと東側ひがしがわ諸国しょこくに属ぞくすると予想よそうしていたその信念しんねんがロシアの指導しどう者しゃボリス・エリツィンにより変かえられたという話はなしがあった。デンディーは過去かこに民主みんしゅ的てきなロシアによる恩恵おんけいを受うけられるのは親おや欧州おうしゅう派はのウクライナのみであるといった状況じょうきょうと現在げんざいの状況じょうきょうに類似るいじ性せいを見出みいだしている[384]。
  • ルーマニア - トラヤン・バセスク大統領だいとうりょうはウクライナ騒乱そうらんが地域ちいきの安全あんぜんを脅おびやかすと述のべ、ルーマニアは希望きぼうの兆きざしがなくなったとして各国かっこくから提案ていあんされた制裁せいさいに同意どういする意向いこうを表明ひょうめい、25人にんの死しはウクライナ政府せいふと抗議こうぎ者しゃ双方そうほうの事実じじつ性せいのある証拠しょうことして働はたらくだろうと付つけ加くわえた[385]。ヴィクトル・ポンタ首相しゅしょうは平和へいわにするよう訴うったえ、外交がいこう努力どりょくは暴力ぼうりょくの沈静ちんせい化かにつながると述のべている[386]。
  • ロシア - ロシア外務省がいむしょうは2月がつ19日にちに次つぎのように述のべている:今いま起おこっていることは、抗議こうぎが拡大かくだいし、合法ごうほう性せいのある当局とうきょく者しゃによる衝突しょうとつ発生はっせいを奨励しょうれいし、それにより、西部せいぶの政治せいじ家かとウクライナの過激かげきとも言いえる軍隊ぐんたいの暴走ぼうそうを見みて見みぬ振ふりをしたヨーロッパ機関きかんによる宥和ゆうわ政策せいさくの直接的ちょくせつてきな結果けっかである[387]。
ロシアはウクライナでの騒乱そうらんをクーデター未遂みすいであると考かんがえるとロシア大統領だいとうりょうの報道ほうどう官かんにより述のべられた[388][389]。
2014年ねん2月がつ20日はつか、ドミートリー・メドヴェージェフ首相しゅしょうはロシアがウクライナに完全かんぜんに協力きょうりょくできるのは関係かんけいが良好りょうこうである時ときだけだと述のべた[148]。ロシアはウクライナの強つよい政府せいふを欲ほしがっていたと付つけ加くわえた[157]。セルゲイ・ラブロフ外相がいしょうは欧州おうしゅう連合れんごうの制裁せいさい措置そちについてはウクライナ騒乱そうらんの責任せきにん者しゃを脅おびやかすとし、また欧州おうしゅう連合れんごうは制裁せいさい措置そちの取とり入いれを考慮こうりょしている一方いっぽうで、任務にんむとはいえ招まねかれざる客きゃくとしてキーウを訪おとずれると述のべた[167]。
2月がつ24日にち、メドヴェージェフは大統領だいとうりょうを変かえた当局とうきょく者しゃの正当せいとう性せいについて疑問ぎもんを呈ていした。また、キーウを放浪ほうろうしながら黒くろマスクでカラシニコフを主導しゅどうしている人々ひとびとを政権せいけんとみなした場合ばあい、その政府せいふと協力きょうりょくすることは難むずかしいことだろうと述のべている[390]。
翌日よくじつ、ラブロフ外相がいしょうはテレビチャンネルのインター（英語えいご版ばん）の信頼しんらい、ウクライナのロシアテレビの放映ほうえい、演説えんぜつの自由じゆう、言語げんご法ほうの廃止はいしに対たいして懸念けねんを表明ひょうめいした。また、政府せいふが過激かげき派は・国家こっか主義しゅぎ者ものの影響えいきょうを防ふせぐことに興味きょうみを持もっていると付つけ加くわえた[391]。
  • スウェーデン - カール・ビルト外相がいしょうは欧州おうしゅう連合れんごうはウクライナの抑圧よくあつ・暴動ぼうどう関係かんけい者しゃの利益りえきに対たいする措置そちをとる行動こうどうを躊躇ちゅうちょしないという声明せいめいを発表はっぴょうした[28]。また、ヤヌコーヴィチは手てが血ちにまみれていると述のべた[392]。
  • トルコ - アフメト・ダウトオール外相がいしょうは記者きしゃ会見かいけんでこう述のべている:ウクライナは黒海こっかい沿岸えんがんに位置いちする戦略せんりゃく的てきに見みても重要じゅうような国くにで、同国どうこくの安定あんていと平和へいわは地域ちいき全体ぜんたいにとっても極きわめて重要じゅうようなことである[393]。
  • イギリス - ウィリアム・ヘイグ外務がいむ英えい連邦れんぽう大臣だいじんは次つぎのように述のべている:ウクライナにおけるヤヌコーヴィチ大統領だいとうりょうの権限けんげんが広ひろく受うけ入いれられなくなったというのは明あきらかであり、イギリスはキーウの新しん政府せいふと協力きょうりょくする。ウクライナには、憲法けんぽう改正かいせい、政治せいじ的てきな改善かいぜん、早期そうき投票とうひょう、腐敗ふはいした政治せいじの撲滅ぼくめつを目指めざす必要ひつようがある一方いっぽうで、国際こくさい社会しゃかいは更さらなる暴力ぼうりょくを阻はばみ、国際こくさい的てきな資金しきん援助えんじょについて同意どういするために新しん政府せいふとともに働はたらかなければならない。ウクライナの財政難ざいせいなんは非常ひじょうに深刻しんこくであり、外部がいぶからの援助えんじょなしに持続じぞくはできない可能かのう性せいがある。ウクライナの経済けいざい危機ききは国家こっかの安定あんてい性せいに対たいする重大じゅうだいかつ重要じゅうような脅威きょういであり、より広範囲こうはんいに打撃だげきを与あたえる可能かのう性せいがある。5月末まつの大統領だいとうりょう選挙せんきょを待またずに、財政ざいせい赤字あかじは縮小しゅくしょうし、減価げんか償却しょうきゃく資産しさん、大量たいりょうの外貨がいか借入かりいれといった事態じたいに直面ちょくめんし、国際こくさい資本しほん市場いちばから撤退てったいする結果けっかを招まねいた。誰だれが大統領だいとうりょうなのか、論争ろんそうがあるが、この状況じょうきょうでは憲法けんぽうがどうであれ、ヤヌコーヴィチが大統領だいとうりょうとして認みとめられないということは明白めいはくである。私わたしは前まえに述のべた目的もくてき達成たっせいのために大統領だいとうりょう代行だいこうと宣言せんげんした人ひととの対話たいわが必要ひつようである。
イギリスがトゥルチノフを大統領だいとうりょうとして認識にんしきしているかどうかについて、ヘイグはイギリスと新しん政府せいふは協力きょうりょく関係かんけいにあると回答かいとうした[394]。
  • アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく - バラク・オバマ大統領だいとうりょうは2月がつ19日にち、ウクライナの暴動ぼうどうが続つづいている状況じょうきょうでもウクライナ軍ぐんの軍事ぐんじ介入かいにゅうは望のぞまれていないことだと警告けいこくした[395][396]。アメリカはウクライナの当局とうきょく者しゃ20人にん及および抗議こうぎ者しゃに対たいして暴力ぼうりょくを奮ふるったと非難ひなんされた人々ひとびとに対たいしてビザ禁止きんし措置そちが課かされた[397]。2月がつ20日はつか、オバマ大統領だいとうりょうはヤヌコーヴィチ政権せいけんを支持しじするロシアに対たいして批判ひはんし、基本きほん的てき人権じんけんの尊重そんちょうを求もとめた[398]。

関連かんれん項目こうもく

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脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ ルハーンシク州しゅう知事ちじのヴァレリー・ホレンコはこう述のべた「我々われわれはウクライナ連邦れんぽうとすることが人々ひとびとの安全あんぜん面めんでは確実かくじつ性せいが高たかいと思おもっている。誰だれがどのように生いきるべきか、どのように祖国そこくを好すきであるべきか、あるいは我々われわれがどんな政治せいじ的てき利益りえきを出だし、それを守まもるのか。我々われわれに教おしえられることは無ない。」[178][179]
  2. ^ 地域ちいき党とうに所属しょぞくしていたのはアンドレイ・デルカッチ、ヴォロディミール・ズバイク、フリーホーリー・スミチウケ、ヴォロディミール・プロディブス、ヴォロディミール・ストルク、マイコラ・ソロカ、ヴィクトア・ボンダー（英語えいご版ばん）、ヴィクトア・チクホノフで、無所属むしょぞく議員ぎいんはオレクサンドル・タバロフ、アンドリー・タバロフである[186]。
  3. ^ 2014年ねん2月がつ4日にち、野党やとうは拘束こうそくされた抗議こうぎ者しゃ全員ぜんいんのための無条件むじょうけん恩赦おんしゃとヴェルホーヴナ・ラダにおける2004年ねんの改憲かいけん復帰ふっきに失敗しっぱいしている[要よう出典しゅってん]。
  4. ^ クリミアとセヴァストポリの帰属きぞく元もとはウクライナかロシアなのかは今いまも論争ろんそう中ちゅうである。多おおくの国くにやウクライナはクリミアをウクライナの自治じち共和きょうわ国こく、セヴァストポリをウクライナにおける特別とくべつ市しと見みなしているのに対たいして、ロシアはクリミアをロシア連邦れんぽう特別とくべつ市し、セヴァストポリを唯一ゆいいつの連邦れんぽう共和きょうわ国こくと見みなしている[299]。いずれも現時点げんじてんではロシアの支配しはい下かにある[300][301]。
  5. ^ 恩赦おんしゃ法ほうは2013年ねん12月27日にちから2014年ねん2月がつ2日にちの間あいだに犯罪はんざいを犯おかしたユーロマイダンの抗議こうぎ者しゃに対たいする罰則ばっそくを免除めんじょするといった内容ないようで、2014年ねん2月がつ17日にちに施行しこうされている[81]。

出典しゅってん

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  • 松里まつざと公孝きみたか『ポスト社会しゃかい主義しゅぎの政治せいじ ――ポーランド、リトアニア、アルメニア、ウクライナ、モルドヴァの準じゅん大統領だいとうりょう制せい』 ちくま新書しんしょ,2021.3.
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東ひがしヨーロッパ
ウクライナ紛争ふんそう
西にしヨーロッパ
南東なんとうヨーロッパ
ユーゴスラビア紛争ふんそう
北きたコーカサス
南みなみコーカサス
関連かんれんトピック
原はら始はじめ・古代こだい
(紀元前きげんぜん300年ねん以前いぜん)
中世ちゅうせい前期ぜんき
(300年ねん - 1240年ねん)
中世ちゅうせい後期こうき
(1240年ねん - 1569年ねん)
近世きんせい
(1569年ねん - 1775年ねん)
近代きんだい
(1775年ねん - 1917年ねん)
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(1917年ねん - 1991年ねん)
現在げんざい
(1991年ねん以降いこう)
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