山崎やまざき亭ちん治ち

山崎やまざき亭ちん治ち
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生誕せいたん	1884年ねん 新潟にいがた県けん南魚沼みなみうおぬま郡ぐん
死没しぼつ	1978年ねん3月がつ 東京とうきょう都と
出身しゅっしん校こう	柏木かしわぎ聖書せいしょ学院がくいん
職業しょくぎょう	牧師ぼくし・神学校しんがっこう教師きょうし
配偶はいぐう者しゃ	小川おがわせつ
子供こども	山崎やまざき鷲わし夫おっと

山崎やまざき 亭ちん治ち（やまざき ていじ、1884年ねん - 1978年ねん3月がつ）は、日本にっぽんのホーリネス教会きょうかいの牧師ぼくし。後のちに、日本にっぽんホーリネス教会きょうかいの元老げんろうになったホーリネスの指導しどう者しゃの一人ひとり。「荒野あらのの泉いずみ」の翻訳ほんやく者しゃ。

生涯しょうがい

1884年ねん(明治めいじ17年ねん)に新潟にいがた県けん南魚沼みなみうおぬま郡ぐんの農家のうかに生うまれる。

1903年ねん(明治めいじ36年ねん)4月がつに東洋とうよう宣教せんきょう会かいのアーネスト・キルボルンが宇都宮うつのみや市しで福音ふくいん伝道でんどう館かんを設もうけ、バイブルクラスで伝道でんどうを始はじめる。山崎やまざきが宇都宮うつのみや電信でんしん局きょくで電信でんしん技術ぎじゅつ者しゃをしているときに、車田くるまだ秋あき次じと森もり五郎ごろうたちは、英語えいごを習ならうためにキルボルンのバイブル・クラスに出席しゅっせきする。このことがきっかけで山崎やまざきは求道きゅうどう生活せいかつを始はじめ、キリスト教きょうに入信にゅうしんした。1904年ねん(明治めいじ37年ねん)8月がつ28日にち山崎やまざきと車田くるまだと森もりは同おなじ日びに中田なかた重治しげはるより洗礼せんれいを受うけることになった。

1904年ねん10月がつに中央ちゅうおう福音ふくいん伝道でんどう館かんの聖書せいしょ学校がっこうに入学にゅうがくする。卒業そつぎょう後ごは、宇都宮うつのみや、木更津きさらづ、福島ふくしまの福音ふくいん伝道でんどう館かんで牧まき会かいをする。

1913年ねん(大正たいしょう2年ねん)に東京とうきょう神田かんだの東洋とうよう宣教せんきょう会かい本部ほんぶ勤務きんむになり、1916年ねんに聖書せいしょ学院がくいんの教授きょうじゅに就任しゅうにんする。東京とうきょう宣教せんきょう会かい日本にっぽんホーリネス教会きょうかいの組織そしき化かが始はじまると、監督かんとく局きょく会計かいけいを兼務けんむし、品川しながわで開拓かいたくを始はじめた。

1923年ねん牛込うしごめで伝道でんどう中ちゅうに、関東大震災かんとうだいしんさいに被災ひさいする。続つづいて、仙台せんだい教会きょうかいへ赴任ふにんする。

1925年ねん頃ころの大正たいしょう時代じだい末期まっきに仙台せんだい教会きょうかい（現げん、日本にっぽん基督教きりすときょう団だん、仙台せんだい青葉あおば荘そう教会きょうかい）で牧師ぼくしをしていた時ときに、霊的れいてきな困難こんなんを覚おぼえて、出版しゅっぱんされたばかりのL・B・カウマンの「荒野あらのの泉いずみ」を読よみ始はじめ、翻訳ほんやくして、「聖ひじり潮うしお」に掲載けいさいする。

その後ごジャパン・レスキュー・ミッション(Japan Rescue Mission)の伝道でんどう部長ぶちょうとして奉仕ほうしする。しかし、ホーリネス教会きょうかいに復帰ふっきして、中野なかの教会きょうかい、深川ふかがわ教会きょうかいなどを歴任れきにんする。

1942年ねん(昭和しょうわ17年ねん)6月がつのホーリネス弾圧だんあつ事件じけんでは、東京とうきょう拘置こうち所しょなどに2年間ねんかん留置りゅうちされた。1944年ねん5月がつに保釈ほしゃくされて、静岡しずおか県けん沼津ぬまづ市しに疎開そかいするが、翻訳ほんやくを続つづけていた『荒野あらのの泉いずみ』の原稿げんこうが7月がつ17日にち沼津ぬまづ大だい空襲くうしゅうで戦災せんさいで消失しょうしつする。(1960年ねんに「荒野あらのの泉いずみ」を再ふたたび翻訳ほんやくして出版しゅっぱんする。)

1945年ねん(昭和しょうわ20年ねん)11月終戦しゅうせん後ごに治安ちあん維持いじ法ほう違反いはんは免訴めんそになる。

1949年ねん(昭和しょうわ24年ねん)に、東京とうきょうに戻もどり再建さいけんされた日本にっぽんホーリネス教会きょうかいに参加さんかして総務そうむ部長ぶちょうになり、東京とうきょう聖書せいしょ学院がくいん教授きょうじゅに就任しゅうにんする。それに伴ともない、学院がくいん構内こうないに転居てんきょする。1961年ねん、新しん改訳かいやく聖書せいしょの翻訳ほんやく者しゃに選えらばれて、ヨハネの手紙てがみ第だい一いち、第だい二に、第だい三さんを翻訳ほんやくする。

1967年ねん(昭和しょうわ42年ねん)に東京とうきょう聖書せいしょ学院がくいん教授きょうじゅを退官たいかんし、同どう名誉めいよ教授きょうじゅになり、車田くるまだ秋あき次じ、米田よねだ豊ゆたからと共ともに日本にっぽんホーリネス教団きょうだんの元老げんろうになる。

著書ちょしょ・訳書やくしょ

• E・M・バウンズ『祈いのりの目的もくてき』1925年ねん
• L・B・カウマン著ちょ『荒野あらのの泉いずみ』
• 山崎やまざき亭ちん治ち『聖せい言げんに仕つかえた人ひと』1983年ねん

参考さんこう文献ぶんけん

• 米田よねだ勇いさむ「中田なかた重しげる伝でん」
• レテー・カウマン著ちょ、山崎やまざき亭ちん治ち訳やく「荒野あらのの泉いずみ」
• 山崎やまざき鷲わし夫おっと「山崎やまざき亭ちん治ち」『日本にっぽんキリスト教きりすときょう歴史れきし大だい事典じてん』教きょう文ぶん館かん、1988年ねん、1435頁ぺーじ