松まつ鳳おおとり山さん裕也ゆうや

松まつ鳳おおとり山さん 裕也ゆうや
十じゅう両りょう土俵入どひょういりする松谷まつや関せき（当時とうじ）
基礎きそ情報じょうほう
四股しこ名めい	松谷まつや→松まつ鳳おおとり山さん
本名ほんみょう	松谷まつや 裕也ゆうや
愛称あいしょう	マツタニ、アシュラマン、壊こわし屋や、悪魔あくま、角界かくかいのブラックダイヤモンド
生年月日せいねんがっぴ	(1984-02-09) 1984年ねん2月がつ9日にち（40歳さい）
出身しゅっしん	福岡ふくおか県けん築上ちくじょう郡ぐん築上ちくじょう町まち（旧きゅう：椎田しいだ町まち）
身長しんちょう	176cm
体重たいじゅう	133kg
BMI	44.69
所属しょぞく部屋へや	松まつヶ根ね部屋へや→二に所しょノ関せき部屋へや→放ひ駒こま部屋へや
得意とくい技わざ	突つき・押おし
成績せいせき
現在げんざいの番付ばんづけ	引退いんたい
最高さいこう位い	東ひがし小結こむすび
生涯しょうがい戦歴せんれき	582勝しょう605敗はい22休きゅう（96場所ばしょ）
幕内まくうち戦歴せんれき	350勝しょう415敗はい（51場所ばしょ）
優勝ゆうしょう	十両じゅうりょう優勝ゆうしょう1回かい 幕下まくした優勝ゆうしょう2回かい 序じょ二に段だん優勝ゆうしょう1回かい
賞しょう	殊勲賞しゅくんしょう1回かい 敢闘かんとう賞しょう3回かい
データ
初はつ土俵どひょう	2006年ねん3月がつ場所ばしょ
入幕にゅうまく	2011年ねん11月場所ばしょ
引退いんたい	2022年ねん5月場所ばしょ （番付ばんづけ上じょうは2022年ねん7月がつ場所ばしょ）
趣味しゅみ	ビリヤード・自転車じてんしゃ
備考びこう
金星かなぼし5個こ（日馬くさま富士ふじ3個こ、鶴つる竜りゅう2個こ）
2022年ねん6月22日にち現在げんざい ■テンプレート  ■プロジェクト 相撲すもう

松まつ鳳おおとり山さん 裕也ゆうや（しょうほうざん ゆうや、1984年ねん2月がつ9日にち - ）は、福岡ふくおか県けん築上ちくじょう郡ぐん築上ちくじょう町まち（旧きゅう：椎田しいだ町まち）出身しゅっしんで放ひ駒こま部屋へや（入門にゅうもん時じは松まつヶ根ね部屋へや、一時いちじ二に所しょノ関せき部屋へや）に所属しょぞくした元もと大相撲おおずもう力士りきし。本名ほんみょうは松谷まつや 裕也ゆうや（まつたに ゆうや）、愛称あいしょうはマツタニ。身長しんちょう176cm、体重たいじゅう133kg、血液けつえき型がたはA型がた。最高さいこう位いは東ひがし小結こむすび（2013年ねん7月がつ場所ばしょ、11月場所ばしょ）。趣味しゅみはビリヤード・自転車じてんしゃ。好物こうぶつはチャーハン、火ひ鍋なべ。嫌きらいなものはセロリ。

来歴らいれき

幼稚園ようちえん時代じだいに空手からてや水泳すいえいなどを習ならったが、この頃ころはどれも中途半端ちゅうとはんぱであったといい、岩丸いわまる小学校しょうがっこう時代じだいには相撲すもう1本ほんに絞しぼり県けん大会たいかいにも出でていたものの稽古けいこは大会たいかい前まえに行おこなう程度ていどであったという。幼少ようしょう期きの松谷まつやはお菓子かしよりご飯はんを食たべる子こであったといい、小学校しょうがっこう高学年こうがくねんの頃ころからチャーハンなどを自炊じすいして食たべることが多おおく、このころから体からだが大おおきくなったとのことである。椎田しいだ中学校ちゅうがっこう入学にゅうがく後ごは相撲すもうを中断ちゅうだんして野球やきゅう部ぶに所属しょぞくしていたが、中学ちゅうがく2年ねん時じに体からだが大おおきくなりすぎて動うごきが悪わるくなったので柔道じゅうどう部ぶの顧問こもんから誘さそわれて柔道じゅうどうに転向てんこう。実質じっしつ野球やきゅう部員ぶいん失格しっかくをい渡いわたされたようなものであったため当初とうしょ柔道じゅうどう部ぶの活動かつどうには乗のり気きではなかった。高校こうこう進学しんがくを間近まぢかにした頃ころ、近所きんじょに住すんでいた人物じんぶつが大分おおいた県立けんりつ宇佐うさ産業さんぎょう科学かがく高等こうとう学校がっこうの卒業生そつぎょうせいである垣かき添の父ちちと知しり合あいである縁えんから当時とうじ身長しんちょう170cm、体重たいじゅう90kgの巨体きょたいを持もっていた松谷まつやを同校どうこう相撲すもう部ぶの真砂まさご昌史まさふみ監督かんとくに紹介しょうかいし、これを受うけて松谷まつやは本格ほんかく的てきに相撲すもうを行おこなうようになった。相撲すもうに転向てんこうした背景はいけいには福岡ふくおかの柔道じゅうどうのレベルの高たかさもあり、中学ちゅうがくの県けん大会たいかいでも勝かてない自分じぶんが高校こうこうから柔道じゅうどうを本格ほんかく的てきに行いっても遅おそいと松谷まつやは思おもっていた。他ほかにも柔道じゅうどうや相撲すもうの腕うでを買かわれて数すう校こうから勧誘かんゆうがあり、初はじめは自宅じたくから遠とおいことを気きにして宇佐うさ産業さんぎょうへの進学しんがくを躊躇ちゅうちょしていたが「練習れんしゅう後ご、責任せきにんを持もって送おくり届とどけます」と真砂まさごが申もうし出でたことが決きめ手てとなったといい、実際じっさいに高校こうこう時代じだいには真砂まさごを始はじめとして指導しどう者しゃ達たちが交代こうたいで送迎そうげいを担当たんとうしていた。高校こうこう2、3年ねんと選抜せんばつ高校こうこう相撲すもう宇佐うさ大会たいかいに出場しゅつじょうし、ベスト8になったが共ともに琴きん奨すすむ菊きくに敗やぶれている（琴きん奨すすむ菊きくとは同どう学年がくねんかつ同郷どうきょう）。

駒澤大学こまざわだいがく仏教ぶっきょう学部がくぶに進学しんがくし、1年生ねんせいから団体だんたい戦せんのレギュラーを務つとめた。大学だいがく在学ざいがく中ちゅうには国民こくみん体育たいいく大会たいかいの成年せいねん男子だんしAで準じゅん優勝ゆうしょう（優勝ゆうしょうは下田しもだ圭けい将しょう）などの実績じっせきを残のこした。こうした活躍かつやくぶりに着目ちゃくもくした数すう多おおくの部屋へやから入門にゅうもんの勧誘かんゆうを受うける。その中なかでも、最初さいしょに声こえを掛かけてくれた松まつヶ根ね親方おやかた（元もと大関おおぜき・若わか嶋津しまづ）の「外国がいこく人じん力士りきしを倒たおせるよう一緒いっしょに頑張がんばろう」との言葉ことばで入門にゅうもんを決意けついし、松まつヶ根ね部屋へやへ入門にゅうもんして2006年ねん3月がつ場所ばしょにおいて前ぜん相撲すもうから初はつ土俵どひょうを踏ふんだ。入門にゅうもんの意志いしを家族かぞくが聞きいたのは大学だいがく4年ねんの正月しょうがつに帰省きせいした時ときであり、母ははは松谷まつやの決意けついに反対はんたいせず送おくり出だした。後年こうねん語かたったところによると「小ちいさい頃ころは実業じつぎょう家かになりたかった。今いまはともかく、大学だいがく時代じだいには相撲すもうで稼かせいでから実業じつぎょう家かになろうと思おもっていた」という。

序じょ二に段だんへ昇進しょうしんした2006年ねん7月がつ場所ばしょでは7戦せん全勝ぜんしょうの成績せいせきを挙あげて優勝ゆうしょう決定けってい戦せんまで進出しんしゅつし、優勝ゆうしょう決定けってい戦せんで境澤さかいざわ（尾上おがみ部屋へや）に勝利しょうりして序じょ二に段だん優勝ゆうしょうを果はたした。2007年ねん3月がつ場所ばしょに幕下まくしたへ昇進しょうしんし（本人ほんにんとしては髷まげを結ゆわえる前まえに幕下まくしたに昇進しょうしんしたかったと語かたっている）、その3月場所ばしょで6勝しょう1敗はいと大おおきく勝かち越こし、翌よく5月がつ場所ばしょにおいても6勝しょう1敗はいと大おおきく勝かち越こした。翌よく7月がつ場所ばしょは東ひがし幕下まくした9枚まい目めの位置いちで3勝しょう4敗はいと負まけ越こし、入門にゅうもんしてから初はつとなる負まけ越ごしを記録きろくした。

2010年ねん3月がつ場所ばしょでは東ひがし幕下まくした筆頭ひっとうの位置いちで4勝しょう3敗はいと勝かち越こしを決きめ、翌よく5月がつ場所ばしょにおいて新しん十じゅう両りょうへ昇進しょうしんした。駒澤大学こまざわだいがくからの十両じゅうりょう昇進しょうしんは尾形おがた以来いらい33年ねんぶり2人にん目め、築上ちくじょう町まち出身しゅっしんの関取せきとりは2009年ねんに十じゅう両りょう昇進しょうしんした琴きん禮れい（佐渡さどヶ嶽だけ部屋へや）以来いらい3人にん目めとなった。

2010年ねん8月がつ12日にち、大相撲おおずもう野球やきゅう賭博とばく問題もんだいの警視庁けいしちょう捜査そうさにより同おなじ松まつヶ根ね部屋へや所属しょぞくの三さん段だん目め・若わか力ちから堂どうと共ともに野球やきゅう賭博とばくに関与かんよしていたことが明あきらかになり、松まつヶ根ね親方おやかたらと記者きしゃ会見かいけんで謝罪しゃざいした。2010年ねん6月がつに行おこなわれた相撲すもう協会きょうかいの2度どの調査ちょうさに対たいして賭博とばく申告しんこくをしていなかったため当初とうしょの方針ほうしん通どおり解雇かいこの可能かのう性せいもあったが温情おんじょう的てきに本場所ほんばしょの出場しゅつじょう停止ていし2場所ばしょ（2010年ねん9月がつ場所ばしょ・11月場所ばしょ）の処分しょぶんに落おち着つき、その影響えいきょうにより十じゅう両りょうから幕下まくしたへと陥落かんらくした。後年こうねんでは刑事けいじ事件じけんを起おこしながら協会きょうかいの聴取ちょうしゅに嘘うその回答かいとうをした場合ばあい、大だい砂嵐すなあらしの例れいによって解雇かいこや引退いんたい勧告かんこくが相場そうばとされるため、現在げんざいの感覚かんかくでは甘あまい処分しょぶんと言いえる。破門はもんを避さけてもなお自みずから角界かくかいから身みを引ひくことも考かんがえたが母ははから「ここでやめたら支ささえてくれた人ひとに恩返おんがえしもできない」と説得せっとくされて思おもい直なおし「稽古けいこしていい相撲すもうを取とること」に集中しゅうちゅうした。

西にし幕下まくした51枚まい目めの位置いちまで番付ばんづけを落おとした謹慎きんしん明あけの2011年ねん1月がつ場所ばしょでは、幕下まくした力士りきしを寄よせ付つけない強つよさを見みせ、7戦せん全勝ぜんしょうの成績せいせきを挙あげて幕下まくした優勝ゆうしょうを果はたした。翌よく5月がつ技量ぎりょう審査しんさ場所ばしょでも7戦せん全勝ぜんしょうの成績せいせきで幕下まくした連覇れんぱを達成たっせいした。翌よく7月がつ場所ばしょでは大相撲おおずもう八百長やおちょう問題もんだいにより多おおくの力士りきしが引退いんたいした影響えいきょうもあり、十両じゅうりょうへの復帰ふっきを果はたすと共ともに自己じこ最高さいこう位いの東ひがし十じゅう両りょう3枚まい目めまで番付ばんづけを大おおきく上あげた。その7月がつ場所ばしょでは7勝しょう8敗はいと負まけ越こしたものの、翌よく9月がつ場所ばしょでは東ひがし十じゅう両りょう5枚まい目めの位置いちで11勝しょう4敗はいと大おおきく勝かち越こした。翌よく11月がつ場所ばしょにおいて新しん入幕にゅうまくを果はたし、同時どうじにそれまで「松谷まつや」という本名ほんみょうで取とっていた四股しこ名めいを「松まつ鳳おおとり山さん」と改あらためた。駒澤大学こまざわだいがく元もと総長そうちょうの大谷おおや哲夫てつおが提示ていじした複数ふくすうの案あんから両親りょうしんと相談そうだんして選えらんだもので、「鳳おおとり」は大谷おおやが住職じゅうしょくを務つとめる鳳おおとり仙山せんのやま長ちょう泰やすし寺てらの山号さんごうに因ちなんでいる。

2011年ねん11月場所ばしょの番付ばんづけは東ひがし前頭まえがしら15枚まい目め。この場所ばしょでは10勝しょう5敗はいという好成績こうせいせきを挙あげた。自己じこ最高さいこう位いとなる西にし前頭まえがしら3枚まい目めの位置いちまで番付ばんづけを上あげた2012年ねん7月がつ場所ばしょでは、10日とおか目めまで3勝しょう7敗はいの成績せいせきだったものの、11日にち目めから5連勝れんしょうして8勝しょう7敗はいと勝かち越こした。東ひがし前頭まえがしら筆頭ひっとうへ番付ばんづけを上あげた翌よく9月がつ場所ばしょでは、4日にち目めに大関おおぜき・琴きん欧おう洲しゅうを破やぶったものの、最終さいしゅう的てきに7勝しょう8敗はいと負まけ越こした。翌よく11月がつ場所ばしょは3大関おおぜき（琴きん欧おう洲しゅう・把わ瑠都・稀まれ勢ぜいの里さと）を破やぶる活躍かつやくを見みせ、10勝しょう5敗はいの好成績こうせいせきを挙あげて自身じしん初はつとなる敢闘かんとう賞しょうを受賞じゅしょうした。

2013年ねん1月がつ場所ばしょでは新しん三さん役やく（西にし小結こむすび）に昇進しょうしんした。この場所ばしょからしばらく種子島たねがしま酒造しゅぞうから贈おくられた黄金おうごんの締しめ込こみを本場所ほんばしょに採用さいようしていた。場所ばしょ2日にち目めのNHK大相撲おおずもう中継ちゅうけいでは北きたの富士ふじから黄金おうごんの締しめ込こみについて「肌はだが黒くろいから、よく似合にあいますよね。白はく鵬ほうがしたときは何なんとなくしっくりこなかったんですよね」と評ひょうされた。この場所ばしょは7日にち目めに大関おおぜき・琴きん奨すすむ菊きくを破やぶったが最終さいしゅう的てきに4勝しょう11敗はいと大おおきく負まけ越こした。平幕ひらまくへ降下こうかした翌よく3月がつ場所ばしょは序盤じょばん好調こうちょうだったが、終盤しゅうばんにかけて負まけが込こみ7勝しょう8敗はいと2場所ばしょ連続れんぞくで負まけ越こした。翌よく5月がつ場所ばしょは14日にち目めに大関おおぜき・琴きん欧おう洲しゅうを破やぶり、最終さいしゅう的てきには8勝しょう7敗はいと勝かち越こした。翌よく7月がつ場所ばしょは3場所ばしょぶりの小結こむすび（東ひがし小結こむすび）復帰ふっき。この場所ばしょは7勝しょう8敗はいと負まけ越こしたが、14日にち目めに大関おおぜき・琴きん欧おう洲しゅうを2場所ばしょ連続れんぞくで破やぶった。東ひがし前頭まえがしら筆頭ひっとうへ下さがった翌よく9月がつ場所ばしょは2日にち目めに横綱よこづな・日馬くさま富士ふじを押おし出だして横綱よこづな戦せんでの初はつ勝利しょうり、並ならびに初はつ金星かなぼしを獲得かくとくした。その後ごも6日にち目めに大関おおぜき・琴きん欧おう洲しゅう、8日にち目めに大関おおぜき・琴きん奨すすむ菊きくを破やぶる活躍かつやくで、千秋楽せんしゅうらくに8勝しょう7敗はいと勝かち越こしを決きめ、2回かい目めの敢闘かんとう賞しょうを受賞じゅしょうした。翌よく11月がつ場所ばしょは2場所ばしょぶりの小結こむすび（東ひがし小結こむすび）復帰ふっき。小結こむすび復帰ふっきは2回かい目め。この場所ばしょは4勝しょう11敗はいと大おおきく負まけ越こしたが、3日にち目めに大関おおぜき・琴きん欧おう洲しゅうを4場所ばしょ連続れんぞくで破やぶった。

2014年ねん3月がつ場所ばしょは4度目どめの小結こむすび在位ざいいとなったものの終盤しゅうばんの4連敗れんぱいが響ひびいて5勝しょう10敗はいに終おわった。翌よく5月がつ場所ばしょは東ひがし前頭まえがしら5枚まい目めの地位ちいで8勝しょう7敗はいとして、場所ばしょ後ごの6月がつ21日にちには挙式きょしき披露宴ひろうえんを都内とないのホテルで行おこない、大関おおぜき・稀まれ勢ぜいの里さとら二に所しょノ関せき一門いちもんの関取せきとり、親方おやかた衆しゅ、関係かんけい者しゃら約やく400人にんが出席しゅっせきした 。同年どうねん11月がつ場所ばしょは結果けっかとして松まつヶ根ね部屋へや所属しょぞくとして最後さいごの場所ばしょとなり、この場所ばしょは新しん入幕にゅうまくとなった2011年ねん11月場所ばしょ以来いらいの前頭まえがしら二に桁けた台だいの地位ちいを与あたえられたが2日にち目めから5連敗れんぱいするなど振ふるわず、これが尾おを引ひいて千秋楽せんしゅうらくに負まけて7勝しょう8敗はいの不振ふしんに甘あまんじてしまった。

2015年ねん3月がつ場所ばしょは東ひがし前頭まえがしら8枚まい目めで迎むかえたが、初日しょにちから13連敗れんぱいを喫きっするなど1勝しょう14敗はいと大おおきく負まけ越こし十じゅう両りょう転落てんらく。5月場所ばしょ、7月がつ場所ばしょともに負まけ越こし、引退いんたいも考かんがえたが「オレやりきったかなと考かんがえたら、やりきってなかった。だったらもう1回かい頑張がんばらないと」と目めが覚さめた。9月場所ばしょでは一転いってん、13勝しょう2敗はいで初はつの十両じゅうりょう優勝ゆうしょうを飾かざり再さい入幕にゅうまくを果はたした。西にし前頭まえがしら10枚まい目めで迎むかえたご当地とうち福岡ふくおかでの11月場所ばしょは、14日にち目めまでに12勝しょう2敗はいの快かい進撃しんげきを見みせ、優勝ゆうしょう争あらそいが自身じしんと13勝しょう1敗はいの横綱よこづな・日馬くさま富士ふじ、12勝しょう2敗はいの横綱よこづな・白はく鵬ほうの3人にんに絞しぼられていたため、千秋楽せんしゅうらくに白星しろぼしを挙あげれば優勝ゆうしょう決定けってい戦せんに持もち込こまれる可能かのう性せいがあったが、安美やすみ錦にしきに敗やぶれ12勝しょう3敗はいの優勝ゆうしょう次点じてんに終おわった（なお、日馬くさま富士ふじと白はく鵬ほうも敗やぶれたため、優勝ゆうしょう争あらそいを演えんじた3力士りきし全すべてが敗やぶれて優勝ゆうしょうが決きまる珍事ちんじとなった）。しかし、好成績こうせいせきが評価ひょうかされ3度目どめの敢闘かんとう賞しょうを受賞じゅしょうした。2016年ねん1月がつ場所ばしょは2日にち目めにこの年としで最初さいしょの白星しろぼしとなる日馬くさま富士ふじからの金星きんぼしを獲得かくとくしたが、上位じょういの壁かべに阻はばまれて5勝しょう10敗はいの負まけ越ごし。続つづく3月がつ場所ばしょも4勝しょう11敗はいと大敗たいはいに終おわるが、西前にしまえ頭あたま11枚まい目めまで番付ばんづけを後退こうたいさせた5月がつ場所ばしょでは11勝しょう4敗はいと好成績こうせいせき。同年どうねん9月がつ場所ばしょでは初日しょにちから2連勝れんしょうしたものの3日にち目めから3連敗れんぱい、8日にち目めは勇いさみ足あしに「勝かったと思おもったけど、土俵どひょうが丸まるかった。四角よつかどだったら（足あしが）出でていなかった」と迷言めいげんを残のこした。幕内まくうちでの勇いさみ足あしは2015年ねん3月がつ場所ばしょ9日にち目め以来いらいで、その時ときも松まつ鳳おおとり山さんが勇いさみ足あしによる敗戦はいせんを喫きっしている。11日にち目めの千代ちよの国くに戦せんでは激はげしい突つっ張はり合あいを制せいして白星しろぼしを挙あげるも、12日にち目めから給金きゅうきん相撲すもうを3連敗れんぱい、千秋楽せんしゅうらくに勝かって8勝しょう7敗はい。11月場所ばしょも8勝しょう7敗はいと勝かち越こし。前頭まえがしら2枚まい目めとなり、久ひさしぶりに横綱よこづな・大関おおぜき陣じんと顔かおを合あわせる地位ちいに戻もどった。

靖国神社やすくにじんじゃ奉納ほうのう大相撲おおずもう 土俵入どひょういりする松まつ鳳おおとり山さん関せき（2017年ねん4月がつ17日にち撮影さつえい）

靖国神社やすくにじんじゃ奉納ほうのう大相撲おおずもう 松まつ鳳おおとり山さん関せきの相手あいては嘉よしみ風ふう関せき（2017年ねん4月がつ17日にち撮影さつえい）

2017年ねん1月がつ場所ばしょは、初日しょにちにいきなり大関おおぜきの照あきらノ富士ふじを破やぶる好こうスタート。2日にち目めの鶴つる竜りゅう戦せんは、右みぎ小手こて投なげで一旦いったんは軍配ぐんばいが松まつ鳳おおとり山さんに上あがったものの、差さし違ちがえで敗北はいぼくとなった。この相撲すもうでは松まつ鳳おおとり山さんの左足ひだりあしが先さきに出でたものの、同時どうじに鶴つる竜りゅうも死しに体たいになっており、取直とりなおしが妥当だとうではないかという意見いけんも多おおく出でたが、本人ほんにんは「全然ぜんぜんダメ。自分じぶんの足あしが出でた感触かんしょくがあった」と潔いさぎよく敗北はいぼくを認みとめた。それでも気持きもちを切きらさず、3日にち目めに日馬くさま富とみ士しを破やぶり、3つ目めの金星かなぼし（いずれも相手あいては日馬くさま富士ふじ）を獲得かくとく。8日にち目めの琴きん奨すすむ菊きく戦せんも勝利しょうりし、横綱よこづな・大関おおぜき戦せんを3勝しょう4敗はいと悪わるくない数字すうじで中日ちゅうにちを折おり返かえしたが、中日ちゅうにち以降いこう星ほしを稼かせげず12日にち目めに正代しょうだいに敗やぶれて8敗はい目めを喫きっし、負まけ越こしが確定かくてい。それでも残のこりを3連勝れんしょうとして1つの負まけ越こしに抑おさえた。3月場所ばしょは1枚まい下降かこうの東ひがし前頭まえがしら3枚まい目めで迎むかえた。初日しょにちから5連敗れんぱいと星ほしが上あがらなかったが、6日にち目めに横綱よこづな・鶴つる竜りゅうを破やぶって2場所ばしょ連続れんぞくの金星きんぼしを獲得かくとく。しかしそこから再ふたたび連敗れんぱいし、9日にち目めに負まけ越こしが決きまったが、そこから少すこし持もち直なおして5勝しょう10敗はいで終おえた。東ひがし前頭まえがしら8枚まい目めで迎むかえた5月がつ場所ばしょも10日とおか目めに負まけ越こしを喫きっするなど中盤ちゅうばんまで不調ふちょうであったが、11日にち目めから4連勝れんしょうしたこともあって6勝しょう9敗はいと踏ふみとどまった。この場所ばしょ中ちゅう、足あしを滑すべらせて負まけた取組とりくみをNHK大相撲おおずもう中継ちゅうけいのインタビューでアナウンサーに触ふれられたが「弱よわいから負まけたんです。気持きもちを切きり替かえて頑張がんばります」と答こたえ、このい訳いわけをしない姿勢しせいに対たいして場所ばしょ後ごの相撲すもう雑誌ざっしの投書とうしょで絶賛ぜっさんして「好感こうかん度どがとんでもなく上あがった」と答こたえるファンもいた。7月は西にし前頭まえがしら10枚まい目めと、およそ1年ねんぶりに二に桁けたの番付ばんづけに落おとして臨のぞんだ。中盤ちゅうばんまでの星取ほしとりは5分ふんだったが、11日にち目めから5連勝れんしょうで10勝しょう5敗はいと二に桁けたの勝かち星ぼしを挙あげた。東ひがし前頭まえがしら4枚まい目めに番付ばんづけを戻もどした9月がつ場所ばしょは、5日にち目めに大関おおぜき・照あきらノ富士ふじ、12日にち目めには大関おおぜき・豪ごう栄さかえ道どうを破やぶるなど、三さん役やく以上いじょうの力士りきしとの対戦たいせんを4勝しょう3敗はいと勝かち越こし、8勝しょう7敗はいで勝かち越こしを決きめた。東ひがし前頭まえがしら3枚まい目めで迎むかえた11月場所ばしょは、初日しょにちに関脇せきわけ・嘉よしみ風ふう、2日にち目めには大関おおぜき・照あきらノ富士ふじを2場所ばしょ連続れんぞくで破やぶる好こうスタートを切きった。5日にち目めには横綱よこづな・稀まれ勢ぜいの里さとに対たいして終始しゅうし攻せめ込こむ健闘けんとうを見みせたが敗やぶれた。それでも7日にち目めには大関おおぜき・豪ごう栄さかえ道どうを2場所ばしょ連続れんぞくで破やぶるなど序盤じょばんは存在そんざい感かんを見みせたが、中日ちゅうにち以降いこう8連敗れんぱいを喫きっして3勝しょう12敗はいに終おわった。この年とし6場所ばしょで51敗はいを喫きっしたのは幕内まくうち最多さいた敗はい記録きろくとなった。

2018年ねん1月がつ場所ばしょは6枚まい下降かこうとやや番付ばんづけ運うんに恵めぐまれ、東ひがし前頭まえがしら9枚まい目めの地位ちいで土俵どひょうに上あがった。この場所ばしょは12日にち目めに勝かち越こしを決きめるなど比較的ひかくてき好調こうちょうであり、9勝しょう6敗はいの勝かち越こしに終おわった。翌よく3月がつ場所ばしょは5枚まい上昇じょうしょうの東ひがし前頭まえがしら4枚まい目めの地位ちいを与あたえられた。この場所ばしょも勝かち越こし、5月場所ばしょは2枚まい上昇じょうしょうの東ひがし前頭まえがしら2枚まい目めを与あたえられた。この場所ばしょは千秋楽せんしゅうらくにギリギリの勝かち越こしとなったが、優勝ゆうしょうした横綱よこづな・鶴つる竜りゅうに唯一ゆいいつの黒星くろぼしを付つけ、かつその鶴づる竜りゅうから金星きんぼしを獲得かくとくしたことが評価ひょうかされて自身じしん初はつの殊勲賞しゅくんしょうを受賞じゅしょうした。7月30日にちの夏なつ巡業じゅんぎょう大津おおつ場所ばしょでは6番ばん申もうし合ごういを行おこなった。同日どうじつの、2017年ねんに年間ねんかん最多さいた敗はいを喫きっして今年ことしもまた最多さいた敗はいとなってしまいそうなので巻まき返かえせるように稽古けいこしたいという趣旨しゅしのコメントを残のこしている。翌よく7月がつ場所ばしょは久々ひさびさに小結こむすびに戻もどったが、見みせ場ばらしい見みせ場ばを作つくることができず、序盤じょばんから負まけが込こんで3勝しょう12敗はいの大敗たいはい。番付ばんづけを東ひがし前頭まえがしら7枚まい目めに大おおきく下さげた9月がつ場所ばしょは、序盤じょばんは3勝しょう1敗はいとまずまずのスタートだったが、中盤ちゅうばん以降いこうに失速しっそくし、7勝しょう8敗はいと2場所ばしょ連続れんぞくの向むこう給金きゅうきんに終おわった。西にし前頭まえがしら7枚まい目めのご当所とうしょ、11月場所ばしょは、序盤じょばんは3連敗れんぱいを喫きっするなどやや躓つまずいたが、6日にち目めに同郷どうきょうの琴きん奨すすむ菊きくとの大だい熱戦ねっせんを演えんじてからは復調ふくちょうし、8日にち目めから5連勝れんしょうで勝かち越こしを決きめた。9勝しょう5敗はいで迎むかえた千秋楽せんしゅうらくは大関おおぜき・栃とちノ心こころとの取とり組くみが組くまれ、口くちから血ちを流ながしながらも上手じょうず投なげで倒たおし、10勝しょう目めを挙あげた。2019年ねん1月がつ場所ばしょは、番付ばんづけ運うんに恵めぐまれず、4枚まい上昇じょうしょうの西にし前頭まえがしら3枚まい目めの地位ちいを与あたえられた。この場所ばしょは初日しょにちから3連敗れんぱい。中盤ちゅうばん以降いこうやや盛もり返かえしたが、13日にち目めからも3連敗れんぱいを喫きっし、5勝しょう10敗はいの大敗たいはい。翌よく場所ばしょも番付ばんづけ運うんに恵めぐまれず、6枚まい半はん下降かこうの東ひがし前頭まえがしら9枚まい目め。この場所ばしょは場所ばしょを通とおして波なみに乗のれず、7勝しょう8敗はいと2場所ばしょ連続れんぞくの負まけ越ごし。5月場所ばしょは東ひがし前頭まえがしら10枚まい目めで迎むかえ、6勝しょう3敗はいの10日とおか目めから4連敗れんぱいを喫きっしたが、14日にち目め、千秋楽せんしゅうらくと連勝れんしょうし、3場所ばしょぶりの勝かち越こしを決きめた。千秋楽せんしゅうらくの相手あいてはこの場所ばしょ新しん入幕にゅうまくの炎ほのお鵬おおとりで、大だい熱戦ねっせんの末すえに右みぎからの上手じょうず投なげで這はわせている。東ひがし前頭まえがしら9枚まい目めの7月がつ場所ばしょは、7日にち目めまでは4勝しょう3敗はいだったが、そこから4連敗れんぱい。結局けっきょくは6勝しょう9敗はいだった。東ひがし前頭まえがしら11枚まい目めの9月がつ場所ばしょは、3勝しょう3敗はいの7日にち目めから3連勝れんしょう。その後ごも白星しろぼしを積つみ重かさねて13日にち目め、この場所ばしょ好調こうちょうだった明生あきおを押おし倒たおして2場所ばしょぶりの勝かち越こしを決きめ、9勝しょう6敗はいで終おえた。東ひがし前頭まえがしら9枚まい目めのご当所とうしょ・11月場所ばしょは場所ばしょを通とおして白星しろぼしを先行せんこうさせ、13日にち目めに2場所ばしょ連続れんぞくの勝かち越こしを決きめて8勝しょう7敗はいだった。

無む観客かんきゃく場所ばしょとして行おこなわれた2020年ねん3月がつ場所ばしょでは中日ちゅうにちに通算つうさん1000回かい出場しゅつじょうを記録きろく。この場所ばしょは10日とおか目めに負まけ越こしを確定かくていさせるなど不調ふちょうで、最終さいしゅう的てきには場所ばしょを4勝しょう11敗はいで終おえた。

自身じしん7場所ばしょぶりの幕内まくうちの土俵どひょうとなる2021年ねん11月場所ばしょは凱旋がいせん帰郷ききょうの場所ばしょとなった。この時点じてんで関取せきとり最年長さいねんちょうだが「今いまでも若手わかてには絶対ぜったいに負まけない、若手わかてより若わかい相撲すもうを取とろうと思おもってやっている」と鼻息はないきを荒あらくし、懸命けんめいなリハビリを行おこなってきた師匠ししょうについて松まつ鳳おおとり山さんは「師匠ししょうが体調たいちょうを崩くずしてリハビリして戻もどってきたのを見みて、同おなじことをやり続つづけて諦あきらめてはいけないと思おもっていた。継続けいぞくは力ちからなり、それはすごく感かんじる」という。翌よく2022年ねんの1月がつ12日にちに12代だい二に所しょノ関せきが停年ていねんを迎むかえるため、12代だい二に所しょノ関せき時代じだいの二に所しょノ関せき部屋へやとしては最後さいごの御ご当地とうち場所ばしょとなるが、本人ほんにんは「努力どりょくの大切たいせつさを教おそわった。恩返おんがえしができれば」と特別とくべつな思おもいを込こめた。この場所ばしょ2日にち目めに剣けん翔しょうを押おし出だしで破やぶった際さいに八角はっかく理事りじ長ちょうは「気持きもちが衰おとろえていないんでしょう。動うごきで取とる力士りきしは、なかなか年齢ねんれいを重かさねるとね。それを克服こくふくしながらだから立派りっぱだ」と絶賛ぜっさんした。

2022年ねん5月がつ場所ばしょは2011年ねん5月がつ技量ぎりょう審査しんさ場所ばしょ以来いらいの低地ていち位いとなる東ひがし十じゅう両りょう12枚まい目めまで番付ばんづけを下さげ、中日ちゅうにちから千秋楽せんしゅうらくまで8連敗れんぱいするなど3勝しょう12敗はいに終おわり、自身じしんが2011年ねん7月がつ場所ばしょから11年間ねんかん続つづけた十じゅう両りょう以上いじょうの地位ちいから陥落かんらくすると同時どうじに、1969年ねん11月場所ばしょで大潮おおしおが十じゅう両りょう昇進しょうしんして以来いらい52年ねんと4場所ばしょ続つづいた福岡ふくおか県けん出身しゅっしん関取せきとりの系譜けいふが途絶とだえることとなった。

5月場所ばしょ後ごの6月がつ22日にち、日本にっぽん相撲すもう協会きょうかいに引退いんたい届とどけを提出ていしゅつして受理じゅりされた。年寄としより株かぶを取得しゅとくしていないことから、協会きょうかいには残のこらず退職たいしょくする見込みこみ。2000年ねん以降いこうで日本にっぽん国籍こくせきを持もっている三さん役やく経験けいけん者しゃが不祥事ふしょうじによる引退いんたいではない形かたちで引退いんたい即そく退職たいしょくというのは追風おいかぜ海うみ、隆りゅう乃若、千代ちよ天山あまやまに続つづき4人にん目め。これだけ長ながく幕内まくうち在位ざいいした松まつ鳳おおとり山さんが協会きょうかいに残のこることすらできなかったことは相撲すもうファンから意外いがいの念ねんを以って受うけ止とめられ、角界かくかいにおける損失そんしつと嘆なげかれた。一部いちぶ報道ほうどうからは「野球やきゅう賭博とばくへの関与かんよとそれを調査ちょうさで申告しんこくしなかった件けんから17代だい荒磯あらいそと手てが合あわず、元々もともと17代だい荒磯あらいそが年寄としより名跡みょうせきを手配てはいした動うごきは無なかった」「17代だい荒磯あらいそが本当ほんとうに可愛かわいがっているのは部屋へやの一山ひとやま本ほんであり、再さい雇用こよう期間きかん満了まんりょう後ごに一山ひとやま本ほんに年寄としより名跡みょうせきを譲ゆずる意向いこうである」とする見解けんかいも聞きかれた。また「17代だい荒磯あらいそは健康けんこう状態じょうたいが悪わるく協会きょうかいでも隠居いんきょ同然どうぜんであったにもかかわらず、なぜ松まつ鳳おおとり山さんに年寄としより名跡みょうせきを譲ゆずらなかったのか」と、17代だい荒磯あらいそへの批判ひはんもあった。

6月28日にちの引退いんたい会見かいけんでは、7月がつ場所ばしょも幕下まくした1桁けた台だいであれば努力どりょく次第しだいで再さい十じゅう両りょうを狙ねらえると考かんがえていたが、相撲すもうを取とるのが怖こわくなったと打うち明あけると18代だい放ひ駒こまもそれに同意どういし、引退いんたいに至いたったとのこと。35歳さいぐらいの時ときに立たてた「40歳さいまで関取せきとりでいる」という目標もくひょうを果はたせなかったことを悔くい、「丈夫じょうぶに産うんでくれた親おやに感謝かんしゃ。先代せんだいにも」とも述のべた。思おもい出での取組とりくみとして初はつ土俵どひょうの前ぜん相撲すもうで初はじめて大相撲おおずもうの土俵どひょうに上あがった一番いちばんを挙あげ、通算つうさん5つの金星きんぼしに関かんしては「必死ひっしすぎて（金星きんせいなど）あまり印象いんしょうに残のこる相撲すもうはない」と振ふり返かえった。引退いんたいして親方おやかたにならず即そく協会きょうかいから退職たいしょくとなった件けんについては「あんまり自分じぶんは指導しどう者しゃに向むいていないと思おもう」と元々もともと残留ざんりゅうする意思いしが無なかったと明あかし、今後こんご糖尿とうにょう病びょうで苦労くろうしてきて食事しょくじの大切たいせつさを勉強べんきょうした経験けいけんなどを活いかして、協会きょうかいの外部がいぶで力士りきしなどアスリートらのサポートを行おこないたいと、栄養えいよう学がくや運動うんどう生理学せいりがくなどを学まなび資格しかくを取得しゅとくすることを視野しやに入いれる意向いこうを示しめした。なお、引退いんたい届とどけ受理じゅりが6月がつ下旬げじゅんとなったこともあり、翌月よくげつ7月がつ場所ばしょの番付ばんづけにも西にし幕下まくした5枚まい目めに名前なまえが載のることとなった。

引退いんたい後ごの7月がつ場所ばしょ5日にち目め（14日にち）、ABEMAの大相撲おおずもうLIVEの解説かいせつ者しゃを務つとめた。引退いんたいを決きめた一番いちばんである5月がつ場所ばしょ14日にち目めの千代ちよの国くに戦せんに話はなしが及およぶと「この一番いちばんをとって（引退いんたいを）思おもいましたね。その前まえまでは全部ぜんぶ出だし切きっても、悔くいはないかなと思おもって…また次つぎの日ひに臨のぞんでいたんですけど、これ負まけたときに『ああ、もう全部ぜんぶ出だし切きったな』と思おもっちゃったんですね」「次つぎの日ひに気持きもちを入いれてもう一いち回かい土俵どひょうに上あがろうと思おもったんですけど、相撲すもうをとるのが怖こわかったので、これはついに来くるときが来きたな」と精神せいしん面めんでの理由りゆうが大おおきかったことを明あかしている。

2023年ねん2月がつ11日にち、両国りょうこく国技こくぎ館かんで断髪だんぱつ式しきを行おこなった。17代だい荒磯あらいそ夫人ふじん、13代だい二に所しょノ関せき、高安たかやすや高安たかやすと同おなじ二に所しょノ関せき一門いちもんの親方おやかた衆しゅや関取せきとり衆しゅら約やく400人にんがはさみを入いれ、止やめばさみは入門にゅうもん時じの師匠ししょうである17代だい荒磯あらいそが入いれた。断髪だんぱつ式しき終盤しゅうばん、断髪だんぱつ者しゃとして、母ははの名前なまえが呼よばれると号泣ごうきゅうした。おいを挟はさんで、父ちちの名前なまえが呼よばれると再ふたたび涙なみだが流ながれた。「泣なかない予定よていでしたけど、両親りょうしんの時ときはきましたね。丈夫じょうぶな体からだに生うんでくれた両親りょうしんのおかげ。ずっと一番いちばん近ちかくで応援おうえんしてくれたのは両親りょうしん。グッとくるものがありました」と、恥はずかしそうに笑わらいながらも感謝かんしゃしていた。引退いんたい当初とうしょはアスリートのサポートを行おこないたい意向いこうを示しめしていたが、断髪だんぱつ式しき時点じてんでは焼肉やきにく屋や開業かいぎょうを目指めざしている模様もよう。「本当ほんとうは断髪だんぱつ式しきまでにオープンしたかったんですけど、なかなか、いい物件ぶっけんがなくて。相撲すもうをやめて、ちゃんこ屋やさんだと、普通ふつうかなと思おもって、焼やき肉にく屋やさんを考かんがえています」と、明あかるい笑顔えがおで話はなした。

2024年ねん5月がつ19日にち、千葉ちば県けん船橋ふなばし市内しないに「焼肉やきにく・ホルモン松まつ鳳おおとり山さん」を開店かいてんしている。

取とり口くち

立合たちあいの諸手もろて突つきから突つき押おしを基本きほんに相手あいての懐ふところに入はいるかそのまま突とっき切きることが松まつ鳳おおとり山さんの型かたである。元もと和歌わか乃山は2014年ねん3月がつ場所ばしょ前まえの座談ざだん会かいで「当あたる角度かくどが良よいから相手あいても起おきる」と技量ぎりょうに裏打うらうちされた当あたりの力強ちからづよさを評価ひょうかしており、「突つっ張ぱってスパッと二に本ほん入はいる」差さし身みの良よさについても話はなしていた。一方いっぽうで大だい至いたり伸行のぶゆきは同おなじ座談ざだん会かいで「突つっ張ぱっているときに少すこし顎あごが上あがり気味ぎみで、それを直なおせばもっと突つっ張ぱりの威力いりょくが増ます」と指摘してきしていた。他たに、大型おおがた力士りきしが相手あいてであってもまともに寄よりたててねじ伏ふせる相撲すもうも得意とくいである。

立合たちあいで手てを付つかないことが多おおく、2016年ねん10月がつ28日にちに行おこなわれた土俵どひょう祭まつりの後のちに師匠ししょうの二に所しょノ関せきが友とも綱つな審判しんぱん副ふく部長ぶちょうから注意ちゅういを受うけた。2016年ねん11月場所ばしょ前まえの座談ざだん会かいでは鳴戸なると（元もと大関おおぜき・琴きん欧おう洲しゅう）が「松まつ鳳おおとり山さんは四よつ相撲ずもうになっちゃったのかな。前まえは突ついたりしていたんだけど」と言いっており西にし岩がん（元もと関脇せきわけ・若わかの里さと）も「右みぎからの上手じょうず投なげは強つよいですね。そうは言いってもいちばんの持もち味あじは突つっ張ぱりですから、突つき押おしをもっと磨みがいてほしい」と話はなしていた。2017年ねん3月がつ場所ばしょ前まえの座談ざだん会かいでは竹たけ縄なわ（元もと関脇せきわけ・栃とち乃洋）が「投なげ方かたがうまいですよね。足あしを寄よせてから投なげるのはこの人ひと独特どくとくじゃないですか」と評ひょうしていた。2017年ねん3月がつ場所ばしょ中日ちゅうにちの稀まれ勢ぜいの里さと戦せんを終おえた際さいの「大体だいたいの人ひとはもろ差ざしになったら勝かてるのに。いやあ、重おもかった」というコメントから、四よつ相撲ずもうの取とり手しゅであることを本人ほんにんも暗あんに認みとめている。

軽量けいりょうのため格かく上じょうが相手あいてであればもろ差ざしになってもたつくと負まけることがあり、2017年ねん1月がつ場所ばしょ3日にち目めの日馬くさま富士ふじ戦せんで金星きんぼしを獲得かくとくした際さいには「（2本ほん）入はいったら走はしるしかない。投なげられても良よいから前まえに出でようと思おもった」と前日ぜんじつに鶴つる竜りゅうに前まえに出でられて負まけたことを反省はんせいするコメントを残のこしている。裏うらを返かえせばこの金星きんぼしの例れいのように攻せめが早はやければ横綱よこづなクラスの力士りきしにも対抗たいこうできる。合あい口くちを見みるに宝たから富士ふじのような左ひだりの相四あいよつ、豊ゆたか響ひびきや豪ごう風ふうといった押おし一辺倒いっぺんとうの力士りきしには有利ゆうりであるが、碧あお山さんや栃とちノ心しんのようなパワー型がたの右みぎ四よっつ力士りきしや妙義みょうぎ龍りゅうや嘉よしみ風ふうといった機敏きびんな力士りきしには不利ふりである。2017年ねん7月がつ場所ばしょは5秒びょう以内いないに終おわった相撲すもうが15番ばん中ちゅう7番ばん、3秒びょう以内いないに終おわった相撲すもうが15番ばん中ちゅう4番ばんであった一方いっぽうで、10秒びょう以上いじょうかかった相撲すもうが6番ばんと、相撲すもうが速はやい面めんもあれば遅おそい面めんもあると言いったところである。後述こうじゅつの通とおり上位じょうい陣じんを立たて続つづけに負傷ふしょうさせたこともあるが、2017年ねん9月がつ場所ばしょの相撲すもうぶりを見みて武蔵川むさしがわ（元もと横綱よこづな・武蔵丸むさしまる）は場所ばしょ後ごのコラムで「『ちびっ子こギャング』という割わりには、根性こんじょうが今いまひとつないんだよな（笑）。若わかい相手あいてなどにはにらみつけてガッツを見みせるんだけど、日馬くさま富とみ士しとかの上位じょういにはやらないんだもん。上位じょうい陣じんにこそもっと見みせてほしいんだよ!」と注文ちゅうもんを付つけている。2017年ねん11月場所ばしょ前まえの二子山ふたごやま（元もと大関おおぜき・雅まさ山やま）のコラムでは、貴き景勝けいしょうと共ともに叩はたきの巧たくみい力士りきしとして名前なまえが挙あがっており、同年どうねん9月がつ場所ばしょの12日にち目めと13日にち目めを豪ごう栄さかえ道どうが連敗れんぱいしたのはこのように叩はたきの巧たくみい力士りきしとの連戦れんせんであったからと二子山ふたごやまは解説かいせつしている。張はり手ても強つよく、2017年ねん11月場所ばしょ2日にち目めには元もと大関おおぜきの照あきらノ富士ふじが「くらっときた」と、この日ひの取組とりくみで松まつ鳳おおとり山さんに食くった強烈きょうれつな張はり手てを振ふり返かえった。

雑誌ざっし『相撲すもう』の2018年ねん3月がつ場所ばしょ幕内まくうち特製とくせい番付ばんづけでは「34歳さいとベテランながら回転かいてんの速はやい突つっ張ぱりやモロ差さし速攻そっこうは、まだまだ健在けんざいだ」と寸評すんぴょうが書かかれている。

2019年ねん11月場所ばしょは連日れんじつ張はり手てを繰くり出だし、ベテランらしからぬその激はげしい相撲すもうはAbemaTVで解説かいせつを務つとめた旭道山きょくどうざんから絶賛ぜっさんされた。2019年ねんには35歳さいになったが、運動うんどう量りょうと持久じきゅう力りょくは幕内まくうち随一ずいいちで、炎ほのお鵬おおとりにも負まけないスピードを持もつ。2019年ねん7月がつ場所ばしょ中ちゅうには「自分じぶんがスピードNo．1と思おもってますから。それに（炎ほのお鵬おおとりより）嘉よしみ風ふう関せきの方ほうがよっぽど速はやいですよ」と話はなしていた。2016年ねんに四よっつ主体しゅたいの相撲すもうであったところから一転いってん、2019年ねんには動うごき回まわる突とっき押おし力士りきしとしての本領ほんりょうに戻もどったといえる。

2021年ねん11月場所ばしょ中ちゅうにABEMAの大相撲おおずもう中継ちゅうけいの解説かいせつを務つとめた花田はなた虎とら上じょうは、腰高こしだかなのでもっと基本きほんに忠実ちゅうじつに下したから攻せめる相撲すもうを取とるべきだと注文ちゅうもんを付つけている。

人物じんぶつ

印象いんしょう・外見がいけん

• 土俵どひょう上じょうでは常つねに気合きあい十分じゅうぶんな怖こわい顔かおをしており非常ひじょうに強面こわおもてなイメージが漂ただよい、後述こうじゅつのように対戦たいせん相手あいてが頻繁ひんぱんに怪我けがをすることも理由りゆうとなって一般いっぱんファンからは「壊こわし屋や」「悪魔あくま」「アシュラマン」といった異名いみょうが与あたえられている。しかし新しん十じゅう両りょうインタビューでは大変たいへん柔和にゅうわな笑顔えがおや語かたり口くちを見みせており、また新しん十じゅう両りょうを決きめた相撲すもうや初はつ金星きんぼしを挙あげた相撲すもうでは花道かどうで涙なみだを流ながすなど、その実じつは人好ひとずきのする優やさしい性格せいかくである。母ははによると反抗はんこう期きが無なかったといい、高校生こうこうせいになってもよく両親りょうしんに学校がっこうでの出来事できごとを話はなしたり一家いっかで焼肉やきにくを食たべに行いったりするなど家族かぞく仲なかは良よかったという。他方たほうでは、2014年ねん5月がつ場所ばしょ2日にち目めに話題わだいの人気にんき力士りきしである遠藤えんどうを破やぶった際さいの心境しんきょうとして「いいじゃないですか。ヒーローになれなくてもヒールにはなれる」と答こたえるなど、その役回やくまわりについて自負じふするところがある。
• 本ほん項こうに掲載けいさいされた写真しゃしんから窺うかがえるように大変たいへんに色いろ黒くろであり、入門にゅうもん後ごに憧あこがれの力士りきしである朝あさ青あお龍りゅうに呼よばれた際さいに出身しゅっしん地ちを聞きかれ、「九州きゅうしゅうです」と答こたえたら「いや、絶対ぜったいに違ちがうだろう」と信しんじてもらえなかったという逸話いつわがある。

趣味しゅみ・嗜好しこう

• 船橋本ふなはしほん町まちの飲食いんしょく店てんの間あいだでは絶大ぜつだいな人気にんきを誇ほこる。因ちなみに松まつ鳳おおとり山さんは船橋ふなばし市内しないにある火ひ鍋なべの専門せんもん店てんに友人ゆうじんに誘さそわれて以来いらいすっかり気きに入いり、週しゅう5回かいもその専門せんもん店てんに通とおったことがある。
• 2016年ねん2月がつ9日にちに32歳さいの誕生たんじょう日びを迎むかえた際さい、同年どうねん1月がつ場所ばしょに幕内まくうち優勝ゆうしょうを果はたした同おなじ二に所しょノ関せき一門いちもんの琴きん奨すすむ菊きくについて「正直しょうじき、どうでもいい」とい放いはなち、自身じしんの相撲すもう道どうに精進しょうじんする意志いしを見みせた。
• 酒さけは飲のめない。お気きに入いりの焼やき肉にく店てんに行いってもひたすら大だいジョッキのウうーロン茶ろんちゃを飲のんでいる。
• 自転車じてんしゃが趣味しゅみであり、2014年ねん11月には134kgの体重たいじゅうでありながらアルミフレームのロードバイクを軽快けいかいに乗のり回まわす様子ようすが伝つたえられた。このロードバイクを愛用あいようするようになったきっかけは、2010年ねんにママチャリを盗ぬすまれた後のちに安田やすだ剛士たけしの漫画まんが作品さくひん『Over Drive』を読よんで影響えいきょうされたことにある。
• 他た競技きょうぎの選手せんしゅの体からだつきを羨うらやましく思おもっており、スポーツ新聞しんぶんのコラムで松まつ鳳おおとり山さんは「それにしても選手せんしゅはみんないい体からだをしてますね。それぞれ競技きょうぎによって筋肉きんにくの付つき方かたが違ちがって面白おもしろい。水泳すいえい選手せんしゅは肩幅かたはばが広ひろく背中せなかの筋肉きんにくも発達はったつしているけど、大だい胸むね筋すじはそれほどでもない。体操たいそうは内村うちむら選手せんしゅとか肩かた回まわりや、胸むね回まわりはすごいけど、足あしを見みると意外いがいに細こまかかったりする。体からだつきも競技きょうぎごとに『特とく化か』してますね。じゃあカヌーはどうなんだろう?バランスを保たもつために体からだ幹みきや腹筋ふっきんが強つよいのかな。力士りきしの僕ぼくは引ひき締しまった体からだがうらやましい。引退いんたいしたら腹筋ふっきんが6つに割われた体からだを目指めざそうかなと思おもってるんですよ。」と話はなしていた。
• 2018年ねん7月がつ場所ばしょには鯱しゃちの描えがかれた染そめ抜ぬきで場所ばしょ入いりした。
• 2020年ねん2月がつ16日にち放送ほうそうの『ジャンクSPORTS』では、部屋へやのちゃんことしてオリジナルの「もずくぶっかけサラダ」を食事しょくじの最初さいしょに食たべるのがこだわりであると明あかされた。
• 2020年ねん1月がつ場所ばしょ10日にち目め、AbemaTVの大相撲おおずもう中継ちゅうけいのインタビューで「白しろいタオルってちょっと貧乏びんぼうくさくないですか?」と発言はつげんしたため、解説かいせつの安治川あじがわから「とにかく白しろいタオルに謝あやまれ」とツッコミを入いれられた。

エピソード

相撲すもう関連かんれん

• 本場所ほんばしょでは太刀持たちもち・露払つゆはらいの経験けいけんはなかったが、2011年ねん12月4日にちに大分おおいた県けん宇佐うさ市しで行おこなわれた白はく鵬ほうの宇佐うさ神宮じんぐう奉納ほうのう土俵入どひょういり（双葉ふたば山さん生誕せいたん100年ねん記念きねん事業じぎょうの一環いっかん）に参加さんかした際さい露払つゆはらいを務つとめた。高校こうこう時代じだいに宇佐うさ産業さんぎょう科学かがく高だか相撲すもう部ぶに所属しょぞくした関係かんけいもあって、このような大役たいやくに抜擢ばってきされた。稀まれ勢ぜいの里さとが横綱よこづなに昇進しょうしんして以降いこう、稀まれ勢ぜいの里さとの横綱よこづな土俵入どひょういりの露払つゆはらいを務つとめており、2017年ねん3月がつ場所ばしょで自身じしん初はじめて本場所ほんばしょで横綱よこづな土俵入どひょういりの従者じゅうしゃを務つとめる。
• 2013年ねん7月がつ場所ばしょ9日にち目めの豪ごう風ふう戦せん、翌よく9月がつ場所ばしょ6日にち目めの琴きん欧おう洲しゅう戦せん、その次つぎの11月場所ばしょ2日にち目めの琴きん奨すすむ菊きく戦せんと3日にち目めの琴きん欧おう洲しゅう戦せんの翌日よくじつに対戦たいせん相手あいてが休場きゅうじょうしており、わずか3場所ばしょの間あいだにのべ3人にんの力士りきしを結果けっかとして休場きゅうじょうに追おい込こんだ形かたちとなってしまった。それも全すべて同おなじ一門いちもんの幕内まくうち力士りきしであり、4例れい中ちゅう3例れいは現役げんえき大関おおぜきであり、その内うち把わ瑠都と琴きん欧おう洲しゅうは松まつ鳳おおとり山さん戦せんの翌日よくじつに途中とちゅう休場きゅうじょうを喫きっした末すえに大関おおぜきを陥落かんらくしている。特とくに琴きん奨すすむ菊きくに至いたってはその場所ばしょの御ご当地とうち大関おおぜきであり、2013年ねん11月場所ばしょ3日にち目めの発言はつげんに基もとづいた記事きじによって本人ほんにんが「相撲すもうを取とって相手あいてがケガするのは気分きぶん良よくない。これで一門いちもんの御ご当地とうち幕内まくうち力士りきしは自分じぶん1人にん。」と後うしろめたく思おもう様子ようすが伝つたえられた。なお、後のちに2015年ねん3月がつ場所ばしょで遠藤えんどうが、2017年ねん9月がつ場所ばしょには照あきらノ富士ふじが松まつ鳳おおとり山さんとの取とり組くみで負傷ふしょうして休場きゅうじょうしたため、松まつ鳳おおとり山さんが幕内まくうちの取とり組くみで休場きゅうじょうに追おい込こんでしまった力士りきしは6人にんになっている。また十じゅう両りょうにいた2021年ねん5月がつ場所ばしょでも14日にち目めに王おう鵬ほうが松まつ鳳おおとり山さんの掬すくい投なげを食くらった際さいに足あしを痛いためて同どう場所ばしょ千秋楽せんしゅうらく休場きゅうじょうに追おい込こまれている。
• 3月がつ場所ばしょは非常ひじょうに験けんが悪わるく、関取せきとりになって以降いこう2017年ねんまですべて負まけ越こしていた。
• 松まつ鳳おおとり山さんが高校こうこう時代じだいに相撲すもう部ぶで活動かつどうするために県外けんがいまで通学つうがくしていたのは、福岡ふくおか県内けんないに相撲すもう部ぶがほとんどなかったことも全まったく無関係むかんけいというわけではない。2016年ねん11月の報道ほうどうによると福岡ふくおか県内けんないで相撲すもう部ぶがある高校こうこうは4校こうであり、2013年ねんの学生がくせい横綱よこづなで博多はかた高校こうこう相撲すもう部ぶ監督かんとくの一ノ瀬いちのせ康平やすひらは「20年ねん前まえはもっと少すくなくて、中学ちゅうがくには相撲すもう部ぶもなかった。相撲すもうクラブがぽつぽつとある程度ていど。だから、中学ちゅうがく卒業そつぎょうで大相撲おおずもうに行いくか、県けん外がいの高校こうこうに行いくか、それともやめるか。相撲すもうを見みる土壌どじょうはあったけど、先さきがなかった」と語かたっている。
• 2020年ねん9月がつ場所ばしょ5日にち目めの千代ちよ大龍おおたつ戦せんでは、なかなか立たち合あいが成立せいりつせず、両者りょうしゃともに近ちかい距離きょりで視線しせんを合あわせて詫わび合あうという珍めずらしいシーンがあった。2人ふたりは強面こわおもてで知しられるため、これは話題わだいとなった。
• 2021年ねん9月がつ場所ばしょに引退いんたいした白はく鵬ほうとの思おもい出でを、同年どうねん10月がつ19日にちの日本にっぽん相撲すもう協会きょうかいのインフルエンザ予防よぼう接種せっしゅに参加さんかした際さいに「バケモノだった。めちゃくちゃ強つよかった。1回かいは勝かちたかったな。全部ぜんぶ負まけたけど（対戦たいせんを経験けいけんして）自信じしんにもなった」と、笑えみを交まじえながら懐なつかしそうに振ふり返かえっていた。

土俵どひょう外がい

• 新しん三さん役やくだった2013年ねん初場所はつばしょより、金色きんいろの廻まわしを締しめて土俵どひょうに上あがっていたが、今こん一ひとつ成績せいせきが上あがらなくなり十じゅう両りょうに陥落かんらくするほどに低迷ていめいしたため、2015年ねん5月場所ばしょよりかつて使つかっていた紫色むらさきいろの廻まわしに戻もどしていたが、現在げんざいこの廻まわしは巡業じゅんぎょうなどで使用しようするのみとなり、近年きんねんは黒色こくしょくの廻まわしで相撲すもうを取とっている。
• 2013年ねん12月10日にち及および11日にちに行おこなわれた協会きょうかいの体からだ脂肪しぼう率りつ測定そくていでは幕内まくうち力士りきしの中なかで2番目ばんめに低ひくい24%を記録きろくした。ところが本人ほんにんは「軽けい肥満ひまんの域いきから脱だっしたい」などと健康けんこうに気きを遣やっている様子ようすを語かたったことがある。実際じっさい、松まつ鳳おおとり山さんの体からだは現代げんだいの力士りきしとしては珍めずらしく、筋肉質きんにくしつな体型たいけいをしている。
• 2017年ねん5月がつ場所ばしょ5日にち目めにこの場所ばしょの初はつ白星しろぼしを獲得かくとくしたが、その前夜ぜんやには部屋へやと自宅じたくの間あいだにある千葉ちば県けん船橋ふなばし市しのスーパー銭湯せんとう「湯ゆ楽らく（ゆら）の里さと」を訪おとずれ、岩盤がんばん浴よくで40分間ふんかん、じっくりと体からだを温あたためた。そのかいあって、下半身かはんしんから相撲すもうが取とれた。「すごくいい汗あせをかいた。最初さいしょの30分間ふんかんは寝転ねころがり、残のこり10分ふんはストレッチ。じわ～っと温あたたまった。岩盤がんばん浴よくのおかげです。湯ゆ楽らくの里さとのおかげだな～」と、上機嫌じょうきげんで地元じもとを宣伝せんでんしていた。
• 横綱よこづな土俵入どひょういりの従者じゅうしゃとしては、稀まれ勢ぜいの里さとが所持しょじする『北斗ほくとの拳こぶし』の三みっつ揃そろえの化粧廻けしょうまわしの内うち、トキの絵えが描えがかれたものを締しめ込こむ。
• 2016年ねん夏なつ巡業じゅんぎょう中松なかまつ鳳おおとり山さんは永平寺えいへいじに足あしを踏ふみ入いれたが、これは長年ながねんの「夢ゆめ」の1つであった。「ずっと行いってみたかったんです。ちょうど福井ふくい市し巡業じゅんぎょうの前まえに休やすみがあって、連つれて行いってもらいました。特別とくべつな空間くうかんでした。特別とくべつな場所ばしょにも入はいらせてもらいました。応接間おうせつまで、偉えらい方ほうとお話はなしさせていただくこともできました。やっぱり駒大こまだい生せいにとって、特別とくべつなところですね」と松まつ鳳おおとり山さんは取材しゅざいに答こたえている。

• AbemaTVの大相撲おおずもうLIVE（生なま中継ちゅうけい）の2019年ねん11月場所ばしょ前まえのインタビューでの「立たち合あいの当あたりが一番いちばん強つよいのは?」という質問しつもんに冗談じょうだん半分はんぶんで「うちの奥おくさんですね」と答こたえている。同どう場所ばしょ10日にち目めの取組とりくみ前まえのインタビューでは「最近さいきん買かったお気きに入いりの物もの」を聞きかれてシンク用水ようすい切ぎりカゴを挙あげた。オンラインショップで検索けんさくして結果けっかがヒットしたので即決そっけつだったという。
• 新型しんがたコロナウイルス感染かんせん症しょうの流行りゅうこうのため無む観客かんきゃく開催かいさいとなった2020年ねん3月がつ場所ばしょでは記者きしゃが支度したく部屋へやに入いれず、会場かいじょう内ないのミックスゾーンで力士りきしと2ｍ離はなれた柵しがらみ越ごしで力士りきしを取材しゅざいした。コメントをせず素通すどおりする力士りきしもいるなか、松まつ鳳おおとり山さんは10敗はい目めを喫きっした12日にちの取組とりくみ後ごに「負まけても呼よんでください。しゃべりたいんです」と自みずから足あしを止とめた。力士りきしたちは場所ばしょ中ちゅうは外出がいしゅつ禁止きんしで宿舎しゅくしゃと会場かいじょうを往復おうふくするのみであり、そのストレスを映画えいが評論ひょうろんなどで発散はっさんしていたという。
• 2021年ねん12月に部屋へやの師匠ししょうが交代こうたいとなり、新あらたに師匠ししょうとなった放ひ駒こまとは、十じゅう両りょう時代じだいに3度ど対戦たいせん経験けいけんがある（2010年ねん7月がつ場所ばしょ、2011年ねん7月がつ場所ばしょ、2011年ねん9月がつ場所ばしょ）。

メディア出演しゅつえん

テレビ番組ばんぐみ

• カスペ! 「芸能げいのう界かいの告白こくはく大だいヒットに隠かくされた壮絶そうぜつ人生じんせいSP!」 （2010年ねん5月がつ4日にち、フジテレビ）部屋へやのおかみで元もとアイドル歌手かしゅの高田たかだみづえらと共ともにVTRで出演しゅつえんした
• 開運かいうん!なんでも鑑定かんてい団だん （2015年ねん12月29日にち、テレビ東京てれびとうきょう）
• 笑わらい点てん 「お正月しょうがつだよ!笑わらい点てん大喜だいぎ利とぎ祭まつり!」 （2020年ねん1月がつ1日にち、日本にほんテレビ）
• ジャンクSPORTS 大相撲おおずもうスペシャル （2020年ねん2月がつ9日にち・16日にち、フジテレビ）

福岡ふくおか県けん繋つながり

• 本場所ほんばしょ中ちゅうはその日ひの取組とりくみについて、大相撲おおずもう中継ちゅうけい担当たんとうのNHK福岡ふくおかのアナウンサーの解説かいせつを交まじえ、平日へいじつ夕方ゆうがた6時じ台だいの福岡ふくおかのニュース番組ばんぐみ（2015年度ねんどからのロクいち!福岡ふくおかなど）で詳くわしく伝つたえられている。平成へいせい29年ねん九州きゅうしゅう場所ばしょ直前ちょくぜんの11月6日にちには番組ばんぐみにスタジオ出演しゅつえん。
• 令れい和わ2年ねん（2020年ねん）11月場所ばしょ一いち杯はいで琴きん奨すすむ菊きくが引退いんたいして以降いこう、唯一ゆいいつの福岡ふくおか県けん出身しゅっしんの関取せきとりとなっていた。

主おもな成績せいせき

通算つうさん成績せいせき

• 通算つうさん成績せいせき：582勝しょう605敗はい22休きゅう（96場所ばしょ）
• 通算つうさん勝率しょうりつ：.490
• 幕内まくうち成績せいせき：350勝しょう415敗はい（51場所ばしょ）
• 幕内まくうち勝率しょうりつ：.458
• 十じゅう両りょう成績せいせき：114勝しょう126敗はい15休きゅう（17場所ばしょ）
• 三さん役やく在位ざいい：5場所ばしょ（小結こむすび5場所ばしょ）

三さん賞しょう・金星かなぼし

• 殊勲賞しゅくんしょう：1回かい（2018年ねん5月がつ場所ばしょ）
• 敢闘かんとう賞しょう：3回かい（2012年ねん11月場所ばしょ、2013年ねん9月がつ場所ばしょ、2015年ねん11月場所ばしょ）
• 金星かなぼし：5個こ
  • 日馬くさま富士ふじ：3個こ（2013年ねん9月がつ場所ばしょ、2016年ねん1月がつ場所ばしょ、2017年ねん1月がつ場所ばしょ）
  • 鶴つる竜りゅう：2個こ（2017年ねん3月がつ場所ばしょ、2018年ねん5月がつ場所ばしょ）

各かく段だん優勝ゆうしょう

• 十両じゅうりょう優勝ゆうしょう：1回かい（2015年ねん9月がつ場所ばしょ）
• 幕下まくした優勝ゆうしょう：2回かい（2011年ねん1月がつ場所ばしょ、2011年ねん5月がつ技量ぎりょう審査しんさ場所ばしょ）
• 序じょ二に段だん優勝ゆうしょう：1回かい（2006年ねん7月がつ場所ばしょ）

場所ばしょ別べつ成績せいせき

松まつ鳳おおとり山さん 裕也ゆうや

	一いち月がつ場所ばしょ 初場所はつばしょ（東京とうきょう）	三さん月がつ場所ばしょ 春場所はるばしょ（大阪おおさか）	五月ごがつ場所ばしょ 夏場所なつばしょ（東京とうきょう）	七なな月がつ場所ばしょ 名古屋なごや場所ばしょ（愛知あいち）	九月場所くがつばしょ 秋場所あきばしょ（東京とうきょう）	十一月じゅういちがつ場所ばしょ 九州きゅうしゅう場所ばしょ（福岡ふくおか）
2006年ねん （平成へいせい18年ねん）	x	（前ぜん相撲すもう）	西にし序ノ口じょのくち14枚まい目め 5–2	西にし序じょ二に段だん90枚まい目め 優勝ゆうしょう 7–0	西にし三さん段だん目め84枚まい目め 5–2	西にし三さん段だん目め52枚まい目め 6–1
2007年ねん （平成へいせい19年ねん）	東ひがし三さん段だん目め2枚まい目め 4–3	東ひがし幕下まくした54枚まい目め 6–1	東ひがし幕下まくした26枚まい目め 6–1	東ひがし幕下まくした9枚まい目め 3–4	東ひがし幕下まくした14枚まい目め 3–4	西にし幕下まくした19枚まい目め 2–5
2008年ねん （平成へいせい20年ねん）	西にし幕下まくした34枚まい目め 4–3	西にし幕下まくした25枚まい目め 4–3	西にし幕下まくした17枚まい目め 6–1	東ひがし幕下まくした5枚まい目め 1–6	東ひがし幕下まくした26枚まい目め 4–3	西にし幕下まくした16枚まい目め 3–4
2009年ねん （平成へいせい21年ねん）	西にし幕下まくした24枚まい目め 6–1	東ひがし幕下まくした9枚まい目め 3–4	東ひがし幕下まくした13枚まい目め 3–4	東ひがし幕下まくした21枚まい目め 6–1	東ひがし幕下まくした7枚まい目め 4–3	西にし幕下まくした5枚まい目め 3–4
2010年ねん （平成へいせい22年ねん）	西にし幕下まくした7枚まい目め 6–1	東ひがし幕下まくした筆頭ひっとう 4–3	東ひがし十じゅう両りょう12枚まい目め 9–6	東ひがし十じゅう両りょう8枚まい目め 6–9	東ひがし十じゅう両りょう11枚まい目め 出場しゅつじょう停止ていし 0–0–15	西にし幕下まくした11枚まい目め 出場しゅつじょう停止ていし 0–0–7
2011年ねん （平成へいせい23年ねん）	西にし幕下まくした51枚まい目め 優勝ゆうしょう 7–0	八百長やおちょう問題もんだい により中止ちゅうし	西にし幕下まくした4枚まい目め 優勝ゆうしょう 7–0	東ひがし十じゅう両りょう3枚まい目め 7–8	東ひがし十じゅう両りょう5枚まい目め 11–4	東ひがし前頭まえがしら15枚まい目め 10–5
2012年ねん （平成へいせい24年ねん）	東ひがし前頭まえがしら8枚まい目め 8–7	東ひがし前頭まえがしら6枚まい目め 7–8	東ひがし前頭まえがしら7枚まい目め 9–6	西前にしまえ頭あたま3枚まい目め 8–7	東ひがし前頭まえがしら筆頭ひっとう 7–8	東ひがし前頭まえがしら2枚まい目め 10–5 敢
2013年ねん （平成へいせい25年ねん）	西にし小結こむすび 4–11	西前にしまえ頭あたま4枚まい目め 7–8	東ひがし前頭まえがしら5枚まい目め 8–7	東ひがし小結こむすび 7–8	東ひがし前頭まえがしら筆頭ひっとう 8–7 敢★	東ひがし小結こむすび 4–11
2014年ねん （平成へいせい26年ねん）	東ひがし前頭まえがしら5枚まい目め 9–6	西にし小結こむすび 5–10	東ひがし前頭まえがしら5枚まい目め 8–7	西前にしまえ頭あたま筆頭ひっとう 4–11	東ひがし前頭まえがしら7枚まい目め 6–9	東ひがし前頭まえがしら10枚まい目め 7–8
2015年ねん （平成へいせい27年ねん）	東ひがし前頭まえがしら11枚まい目め 8–7	東ひがし前頭まえがしら8枚まい目め 1–14	西にし十じゅう両りょう3枚まい目め 7–8	西にし十じゅう両りょう4枚まい目め 6–9	西にし十じゅう両りょう6枚まい目め 優勝ゆうしょう 13–2	西前にしまえ頭あたま10枚まい目め 12–3 敢
2016年ねん （平成へいせい28年ねん）	西前にしまえ頭あたま筆頭ひっとう 5–10 ★	西前にしまえ頭あたま5枚まい目め 4–11	西前にしまえ頭あたま11枚まい目め 11–4	東ひがし前頭まえがしら4枚まい目め 5–10	東ひがし前頭まえがしら7枚まい目め 8–7	東ひがし前頭まえがしら5枚まい目め 8–7
2017年ねん （平成へいせい29年ねん）	東ひがし前頭まえがしら2枚まい目め 7–8 ★	東ひがし前頭まえがしら3枚まい目め 5–10 ★	東ひがし前頭まえがしら8枚まい目め 6–9	西前にしまえ頭あたま10枚まい目め 10–5	東ひがし前頭まえがしら4枚まい目め 8–7	東ひがし前頭まえがしら3枚まい目め 3–12
2018年ねん （平成へいせい30年ねん）	東ひがし前頭まえがしら9枚まい目め 9–6	東ひがし前頭まえがしら4枚まい目め 8–7	東ひがし前頭まえがしら2枚まい目め 8–7 殊こと★	西にし小結こむすび 3–12	東ひがし前頭まえがしら7枚まい目め 7–8	西前にしまえ頭あたま7枚まい目め 10–5
2019年ねん （平成へいせい31年ねん /令れい和わ元年がんねん）	西前にしまえ頭あたま3枚まい目め 5–10	東ひがし前頭まえがしら10枚まい目め 7–8	東ひがし前頭まえがしら11枚まい目め 8–7	東ひがし前頭まえがしら9枚まい目め 6–9	東ひがし前頭まえがしら12枚まい目め 9–6	東ひがし前頭まえがしら8枚まい目め 8–7
2020年ねん （令れい和わ2年ねん）	東ひがし前頭まえがしら7枚まい目め 7–8	東ひがし前頭まえがしら8枚まい目め 4–11	感染かんせん症しょう拡大かくだい により中止ちゅうし	西前にしまえ頭あたま12枚まい目め 5–10	西前にしまえ頭あたま15枚まい目め 5–10	西にし十じゅう両りょう2枚まい目め 6–9
2021年ねん （令れい和わ3年ねん）	東ひがし十じゅう両りょう4枚まい目め 5–10	西にし十じゅう両りょう8枚まい目め 8–7	東ひがし十じゅう両りょう6枚まい目め 8–7	西にし十じゅう両りょう筆頭ひっとう 5–10	東ひがし十じゅう両りょう4枚まい目め 10–5	西前にしまえ頭あたま17枚まい目め 4–11
2022年ねん （令れい和わ4年ねん）	西にし十じゅう両りょう3枚まい目め 6–9	西にし十じゅう両りょう6枚まい目め 4–11	東ひがし十じゅう両りょう12枚まい目め 3–12	西にし幕下まくした5枚まい目め 引退いんたい ––	x	x
各かく欄らんの数字すうじは、「勝かち-負まけ-休場きゅうじょう」を示しめす。    優勝ゆうしょう 引退いんたい 休場きゅうじょう 十じゅう両りょう 幕下まくした 三さん賞しょう：敢=敢闘かんとう賞しょう、殊こと=殊勲賞しゅくんしょう、技わざ=技能ぎのう賞しょう     その他た：★=金星かなぼし 番付ばんづけ階級かいきゅう：幕内まくうち - 十じゅう両りょう - 幕下まくした - 三さん段だん目め - 序じょ二に段だん - 序ノ口じょのくち 幕内まくうち序列じょれつ：横綱よこづな - 大関おおぜき - 関脇せきわけ - 小結こむすび - 前頭まえがしら（「#数字すうじ」は各位かくい内ないの序列じょれつ）

幕内まくうち対戦たいせん成績せいせき

力士りきし名めい	勝かち数すう	負数ふすう	力士りきし名めい	勝かち数すう	負数ふすう	力士りきし名めい	勝かち数すう	負数ふすう	力士りきし名めい	勝かち数すう	負数ふすう
碧あお山やま	5	16	天てん空海くうかい	0	1	朝あさ赤あか龍りゅう	2	1	朝あさ乃山	0	2
東あずま龍りゅう	1	0	阿おもね炎ほのお	2	6	天風てんぷう	1	0	安美やすみ錦にしき	5	11
阿おもね夢ゆめ露ろ	0	2	荒あら鷲わし	3	5	阿おもね覧らん	5	1	勢いきおい	5	9
石浦いしうら	4	1	逸いっノ城しろ	7	4	宇良うら	0	1	遠藤えんどう	4(1)	6
炎ほのお鵬おおとり	5	1	阿武あぶ咲さき	6	4	大だい砂嵐すなあらし	1	3	隠岐おきの海うみ	8	7
魁さきがけ聖きよし	10	13	臥が牙きば丸まる	6	0	輝てる	3	10	鶴つる竜りゅう	2	13
稀まれ勢ぜいの里さと	2	12	北きた太ふとし樹じゅ	4	1	木村きむら山さん	0	1	旭あさひ秀しげる鵬おおとり	2	4
旭あさひ大星おおぼし	0	1	旭天鵬きょくてんほう	5	5	霧きり馬山まやま	0	1	豪ごう栄さかえ道どう	8	14
琴きん恵めぐみ光こう	5	0	琴きん欧おう洲しゅう	8	2	琴きん奨すすむ菊きく	10	16	琴きん勝かち峰ほう	0	2
琴きんノ若わか	0	2	琴きん勇いさむ輝あきら	4(1)	4	常つね幸さいわい龍りゅう	1	2	磋牙司し	1	0
佐田さたの海うみ	8	6	佐田さたの富士ふじ	3	3	志摩しまノ海うみ	2	5	正代しょうだい	3	11
翔しょう天てん狼おおかみ	0	1	青あお狼おおかみ	1	0	蒼あお国こく来らい	8	4	大栄おおえ翔しょう	3	2
大だい翔しょう鵬おおとり	1	2	大だい翔しょう丸まる	2	3	大道だいどう	2	0	貴き景勝けいしょう	1	3
貴き源治げんじ	2	0	貴たかノ岩いわ	4	3	隆りゅうの勝かち	2	2	髙安	6	9
宝たから富士ふじ	11	6	豪ごう風ふう	8	5	玉たま鷲わし	12	5	千代ちよ鳳おおとり	5	0
千代ちよ翔しょう馬ば	3	1	千代ちよ大龍おおたつ	4	11	千代ちよの国くに	8	3	千代丸ちよまる	6	2
剣けん翔しょう	0	2	剣けん武たけし	1	0	照あきら強きょう	1	0	照あきらノ富士ふじ	4	4
天てん鎧よろい鵬おおとり	2	0	時どき天空てんくう	4	3	德とく勝かつ龍りゅう	5	3	栃とち煌山	14	13
栃とちノ心こころ	6(1)	15	栃とち乃若	6	3	翔しょう猿ざる	0	1	友とも風ふう	0	3
豊ゆたかノ島しま	6(1)	6	豊ゆたか響ひびき	8	6	錦木にしきぎ	4	5	白はく鵬ほう	0	15
把わ瑠都	1	1	日馬くさま富士ふじ	3	14	英えい乃海	2	0	富士ふじ東ひがし	3	0
豊昇ほうしょう龍りゅう	0	1	豊ゆたか真ま将しょう	1	4	北きた勝富かつとみ士し	2	4	誉ほまれ富士ふじ	1	1
御嶽みたけ海かい	4	5	雅まさ山やま	2	1	妙義みょうぎ龍りゅう	9	13	明生あきお	3	3
矢や後ご	2	0	豊山とよやま	2	3	嘉よしみ風ふう	5	11	竜りゅう電でん	1	4
若わか荒あら雄つよし	2	1	若わか隆景たかかげ	0	1	若わかの里さと	1	1

※カッコ内ないは勝かち数すう、負数ふすうの中なかに占しめる不戦勝ふせんしょう、不戦敗ふせんぱいの数かず。太字ふとじは現役げんえき力士りきし。

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