阿武あぶ咲さき奎也

阿武あぶ咲さき 奎也
基礎きそ情報じょうほう
四股しこ名めい	阿武あぶ咲さき 奎也
本名ほんみょう	打越うちこし 奎也
愛称あいしょう	うてっちゃん、ノショー
生年月日せいねんがっぴ	(1996-07-04) 1996年ねん7月がつ4日にち（28歳さい）
出身しゅっしん	青森あおもり県けん北津軽きたつがる郡ぐん中泊なかどまり町まち
身長しんちょう	177.0cm
体重たいじゅう	165.0kg
BMI	52.3
所属しょぞく部屋へや	阿武あぶ松まつ部屋へや
得意とくい技わざ	突つき・押おし
成績せいせき
現在げんざいの番付ばんづけ	東ひがし前頭まえがしら5枚まい目め
最高さいこう位い	西にし小結こむすび
生涯しょうがい戦歴せんれき	470勝しょう407敗はい46休きゅう（69場所ばしょ）
幕内まくうち戦歴せんれき	297勝しょう287敗はい44休きゅう（42場所ばしょ）
優勝ゆうしょう	十両じゅうりょう優勝ゆうしょう1回かい
賞しょう	殊勲賞しゅくんしょう1回かい 敢闘かんとう賞しょう3回かい
データ
初はつ土俵どひょう	2013年ねん1月がつ場所ばしょ
入幕にゅうまく	2017年ねん5月場所ばしょ
趣味しゅみ	格闘技かくとうぎ観戦かんせん、ドラマ観賞かんしょう
備考びこう
金星かなぼし2個こ （白はく鵬ほう1個いっこ、日馬くさま富士ふじ1個いっこ）
2024年ねん7月がつ28日にち現在げんざい ■テンプレート  ■プロジェクト 相撲すもう

阿武あぶ咲さき 奎也（おうのしょう ふみや、1996年ねん7月がつ4日にち - ）は阿武あぶ松まつ部屋へや所属しょぞくの現役げんえき大相撲おおずもう力士りきし。青森あおもり県けん北津軽きたつがる郡ぐん中泊なかどまり町まち出身しゅっしん。本名ほんみょう・打越うちこし 奎也（うてつ ふみや）。身長しんちょう177.0cm、体重たいじゅう165.0kg、血液けつえき型がたはO型がた。最高さいこう位いは西にし小結こむすび（2017年ねん11月場所ばしょ、2018年ねん1月がつ場所ばしょ）。四股しこ名めい「阿武あぶ咲さき」には地元じもとの恩師おんしの「土俵どひょう上じょうで花はなが咲さくように」との願ねがいが込こめられている。

来歴らいれき

アマチュア時代じだい

祖父そふの勧すすめで5歳さいから相撲すもうを始はじめ、地元じもとの中里なかさと道場どうじょうに通かよって力ちからをつけた。阿武あぶ松まつ部屋へやの子供こども向むけ相撲すもう教室きょうしつ「キッズ阿武あぶ松まつ」も5歳さいの頃ころから通かよい、まだ阿武あぶ松まつ部屋へやに入門にゅうもんするかしないかの頃ころであった阿おもね夢ゆめ露ろは当時とうじから打越うちこしを知しっていた。宝たから富士ふじは中里なかさと道場どうじょうの10学年がくねん先輩せんぱいで、打越うちこしの憧あこがれ。NHK大相撲おおずもう中継ちゅうけいの新しん十じゅう両りょうインタビューでは「力士りきしがカッコいいと思おもいました」と当時とうじから大相撲おおずもうに憧あこがれていたことを話はなしている。中泊なかどまり町立ちょうりつ中里なかさと小学校しょうがっこう6年ねん次つぎに全日本ぜんにほん小学生しょうがくせい相撲すもう優勝ゆうしょう大会たいかいで優勝ゆうしょう。中泊なかどまり町立ちょうりつ中里なかさと中学校ちゅうがっこう進学しんがく後ごは2年ねん次じと3年ねん次つぎに全国ぜんこく都道府県とどうふけん中学生ちゅうがくせい相撲すもう選手権せんしゅけん大会たいかいの無む差別さべつ級きゅうで、大会たいかい史上しじょう初はつの2連覇れんぱを達成たっせい。雪国ゆきぐにの生うまれとあってウインタースポーツが得意とくい。スキー、スノーボードもかなりの腕前うでまえで「昔むかしから体重たいじゅうの割わりに動うごきが速はやく、バネがあるのはそのおかげ」だという。舞まいの海うみの話はなしによると、子供こどもの頃ころはやんちゃであったという。アマチュア時代じだいは厳格げんかくな父ちちから1週間しゅうかんで5kg増量ぞうりょうすることを命めいじられたり、腕立うでたて伏ふせと縄跳なわとびを1日にちに1000回かいやらされたりしたが、父ちちが若わかかったので父ちちと競きそいながら稽古けいこをしていた。

中学ちゅうがく卒業そつぎょう後ごは青森あおもり県立けんりつ三本木農業高等学校さんぼんぎのうぎょうこうとうがっこうに進学しんがく。1年生ねんせいながら全国ぜんこく高校こうこう相撲すもう宇佐うさ大会たいかいと国体こくたい相撲すもう少年しょうねんの部ぶで優勝ゆうしょうし、団体だんたい戦せんでも選抜せんばつ高校こうこう相撲すもう十和田とわだ大会たいかい優勝ゆうしょうに貢献こうけんするなど、実力じつりょくを遺憾いかんなく発揮はっきして自信じしんを深ふかめたため、卒業そつぎょうを待またずに角界かくかい入いりすることを決意けつい。2年ねん時じの11月に高校こうこうを退学たいがくして、中里なかさと道場どうじょうの監督かんとくと部屋へや所属しょぞくだった元もと十じゅう両りょう・古市ふるいちが大学だいがくの同期どうきという縁えんで小学生しょうがくせいのころから稽古けいこの交流こうりゅうがあった阿武あぶ松まつ部屋へや（関脇せきわけ・益えき荒あら雄つよし）に入門にゅうもんし、2013年ねん1月がつ場所ばしょで初はつ土俵どひょうを踏ふんだ。打越うちこしは入門にゅうもんに関かんして「あえて厳きびしい部屋へやを選えらびました。力士りきしでいられるのは長ながくても20年ねん。その時間じかんを濃こいものにしたいんです」と後のちに週刊しゅうかん誌しで語かたっている。

入門にゅうもんから十じゅう両りょう昇進しょうしんまで

2014年ねん11月場所ばしょでは東ひがし幕下まくした3枚まい目めで5勝しょう2敗はいの成績せいせきを収おさめ、場所ばしょ後ごの番付ばんづけ編成へんせい会議かいぎにて2015年ねん1月がつ場所ばしょでの新しん十じゅう両りょうが決定けっていした。18歳さい5ヶ月かげつ20日はつか（番付ばんづけ発表はっぴょう時じ）は昭和しょうわ以降いこうで10番目ばんめに若わかいスピード出世しゅっせ。昇進しょうしん会見かいけんでは「これからも感謝かんしゃの気持きもちと謙虚けんきょさを忘わすれずに」と「感謝かんしゃ」と「謙虚けんきょ」の言葉ことばを8度ども用もちいる様子ようすを見みせ、師匠ししょうの阿武あぶ松まつは「身長しんちょうは低ひくく体からだは小ちいさいが、全身ぜんしんにバネがある。スピードと瞬発しゅんぱつ力りょくで、相手あいてを根ねこそぎ持もって行いくような相撲すもうを取とってほしい」と願ねがい「相撲すもう界かいで一番いちばん稽古けいこする力士りきしになってもらいたい」と期待きたいしていた。

十両じゅうりょう昇進しょうしんから新しん入幕にゅうまくまで

関取せきとり昇進しょうしん後ごは2場所ばしょ目めの2015年ねん3月がつ場所ばしょで入門にゅうもん以来いらい初はつの負まけ越こしを経験けいけんした。同年どうねん11月がつ場所ばしょでは11日にち目めから自身じしん初はつの休場きゅうじょうとなったが、13日にち目めから再さい出場しゅつじょうした。この年としは3場所ばしょ勝かち越こして1年間ねんかん十じゅう両りょうの地位ちいに定着ていちゃくした。しかし怪我けがの影響えいきょうもあり2016年ねん5月場所ばしょでは幕下まくしたへの陥落かんらくを経験けいけん。陥落かんらく直前ちょくぜんには春はる巡業じゅんぎょう館林たてばやし場所ばしょで朝あさ稽古けいこの最後さいごに稀まれ勢ぜいの里さと（当時とうじは大関おおぜき）とぶつかり稽古けいこを行おこなっている様子ようすが伝つたえられた。巡業じゅんぎょうで稽古けいこを積つんだ甲斐かいがあってか、5月場所ばしょは優勝ゆうしょう決定けってい戦せんで小柳こやなぎに敗やぶれはしたが7戦せん全勝ぜんしょうで1場所ばしょでの十両じゅうりょう返かえり咲ざきを決きめた。9月場所ばしょでは千秋楽せんしゅうらくまで十じゅう両りょうの優勝ゆうしょう争あらそいにからみ、11勝しょう4敗はいの好成績こうせいせきで場所ばしょを終おえた。続つづく11月場所ばしょは負まけ越こしたが、2017年ねん1月がつ場所ばしょは9勝しょう6敗はいで勝かち越こし、翌よく3月がつ場所ばしょでは千秋楽せんしゅうらくまで優勝ゆうしょう争あらそいに絡からんで西にし十じゅう両りょう2枚まい目めで9勝しょう6敗はいの成績せいせきを残のこし、5月場所ばしょで新しん入幕にゅうまくを果はたした。

新しん入幕にゅうまくから三さん役やく昇進しょうしんまで

稽古けいこの甲斐かいもあり、新しん入幕にゅうまくで迎むかえた2017年ねん5月がつ場所ばしょは初日しょにちこそ黒星くろぼしだったものの、2日にち目めからの5連勝れんしょうもあり12日にち目めに勝かち越こしが決定けってい。千秋楽せんしゅうらくは入門にゅうもん前まえからのライバルで、中学ちゅうがく・高校こうこうと全国ぜんこく大会たいかいで競きそい合あってきた貴き景勝けいしょうに敗やぶれた。それでも最終さいしゅう的てきには10勝しょう5敗はいの二に桁けた勝利しょうりで、自身じしん初はつの三さん賞しょうとなる敢闘かんとう賞しょうを受賞じゅしょうした。（因ちなみに、この場所ばしょの三さん賞しょう受賞じゅしょう者しゃは阿武あぶ咲さきを含ふくめて4人にんいるが、他たの3人にんも全員ぜんいん千秋楽せんしゅうらくは敗やぶれるという珍事ちんじになった。）初はつ三さん賞しょうの感想かんそうを「全然ぜんぜん考かんがえてなかったです。ありがたいですし、うれしいですね」と述のべ、記者きしゃから「今こん場所ばしょを振ふり返かえって」「新しん入幕にゅうまくで、初はじめてのことも多おおかったと思おもいます」と聞きかれると、「いいところも悪わるいところも全部ぜんぶ出しゅったんじゃないですかね。課題かだいも見みつかりましたが、自信じしんになった部分ぶぶんもありますよ」「皆様みなさまの応援おうえんのおかげですし、何なにより1番ばん1番ばん楽たのしめたと思おもいます」とそれぞれコメントした。6月17日にちは出稽古でげいこにやってきた稀まれ勢ぜいの里さとと27番ばん取とって5勝しょうした。その中なかには、電車でんしゃ道どうで持もっていく相撲すもうもあった。

次つぎの7月がつ場所ばしょは番付ばんづけ運うん良よく前ぜん場所ばしょより7枚まい半はん上昇じょうしょうで西前にしまえ頭あたま6枚まい目めとなった。その7月がつ場所ばしょは13日にち目めに4敗はい目めを喫きっして脱落だつらくするまで優勝ゆうしょう争あらそいに加くわわり、最終さいしゅう的てきに10勝しょう5敗はい、受賞じゅしょうは逃のがしたが、敢闘かんとう賞しょうと技能ぎのう賞しょうの候補こうほに入はいった。新しん入幕にゅうまくから2場所ばしょ連続れんぞく2桁けた勝利しょうりは年とし6場所ばしょ制せい下かでは4人にん目めとなる記録きろく。8月16日にちの夏なつ巡業じゅんぎょう津軽つがるりんご市場いちば場所ばしょでは、いつも胸むねを出だしてもらっている高安たかやすに三さん番ばん稽古けいこで7戦せん全勝ぜんしょうするなど絶好調ぜっこうちょうであった。「よかったと思おもう。足あしがよく動うごいた。地元じもとの声援せいえんがうれしかった」と阿武あぶ咲さきは感想かんそうを述のべている。

続つづく9月がつ場所ばしょは上位じょうい総そう当あたりの東ひがし前頭まえがしら3枚まい目めの番付ばんづけとなった。横綱よこづな・大関おおぜきに休場きゅうじょう者しゃが多おおかったため実際じっさいに対戦たいせんしたのは1横綱よこづな2大関おおぜきだけであったが、横綱よこづな・日馬くさま富士ふじからの初はつ金星かなぼし獲得かくとくと大関おおぜき・照あきらノ富士ふじからの白星しろぼしがあり、5日にち目め終了しゅうりょう時点じてんでは幕内まくうちの優勝ゆうしょう争あらそいの単独たんどく首位しゅいとなっていた。特とくに日馬くさま富士ふじ戦せんで金星きんぼしを獲得かくとくした際さいには、空中くうちゅうを前方ぜんぽう一いち回転かいてんさせる叩たたき込こみを決きめている。後半こうはん戦せんでは3連敗れんぱいもあって優勝ゆうしょう争あらそいから脱落だつらくしたが、最終さいしゅう的てきに10勝しょう5敗はいとし、15日にち制せいが定着ていちゃくした1949年ねん夏場所なつばしょ以降いこうでは達成たっせい者しゃがいなかった、新しん入幕にゅうまくから3場所ばしょ連続れんぞくの二に桁けた白星しろぼしという快挙かいきょを達成たっせいし、2度目どめの敢闘かんとう賞しょうも獲得かくとくした。千秋楽せんしゅうらくの支度したく部屋へやでは「二に桁けた勝かつことができて本当ほんとうにうれしい。師匠ししょうから教おそわった押おし相撲すもうが取とれた」と話はなす一方いっぽう、「まだ一発いっぱつで持もっていく馬力ばりきがないという課題かだいが分わかった。自分じぶんの相撲すもうを磨みがいて、次つぎの九州きゅうしゅう場所ばしょに備そなえる」と先さきを見みていた。この好成績こうせいせきにより、11月場所ばしょでは新しん小結こむすび（西にし小結こむすび）に昇進しょうしんした。21歳さい3ヶ月かげつでの新しん三さん役やく昇進しょうしんは、平成へいせい以降いこう初はつ土俵どひょうの力士りきしとしては6番目ばんめの年少ねんしょう記録きろくである。

三さん役やく昇進しょうしん以降いこう

11月場所ばしょは初日しょにちの日馬くさま富士ふじ戦せんに勝利しょうりして幸先さいさきの良よいスタート切きったが、その後ごの上位じょうい戦せんは立たち合あいから攻せめ込こみながらも足あしが流ながれて負まける取組とりくみが多おおく、2日にち目めから6連敗れんぱいとなった。11日にち目めの栃とち煌山戦せんにも敗やぶれて勝かち越こしに後ごが無なくなったが、そこから連勝れんしょう。14日にち目めには2敗はいで白はく鵬ほうを追おっていた北きた勝富かつとみ士しに土どを付つけ、千秋楽せんしゅうらくでは同郷どうきょうの先輩せんぱいにあたる宝たから富とみ士しを電車でんしゃ道どうで押おし出だし、新しん三さん役やくの場所ばしょを勝かち越こして終おえた。2018年ねん1月がつ場所ばしょは9日にち目めまで4勝しょう5敗はいと振ふるわなかったばかりか、9日にち目めの逸いっノ城しろ戦せんで右みぎ膝ひざを痛いため、都内とないで診察しんさつを受うけ「右みぎ膝ひざ後ご十じゅう字じ靱帯じんたい損傷そんしょうで1月がつ場所ばしょの休場きゅうじょうを要ようする」との22日にち付づけの診断しんだん書しょを提出ていしゅつして10日とおか目めから休場きゅうじょう。幕内まくうちでの休場きゅうじょうは自身じしん初はつ。新しん入幕にゅうまくから5場所ばしょ目めで初はじめて負まけ越こしたのは年とし6場所ばしょ制せい定着ていちゃく以降いこう阿武あぶ咲さきが9人にん目めであり、休場きゅうじょうによるケースは1985年ねん5月がつ場所ばしょの北尾きたお以来いらい2例れい目め。場所ばしょ後ごの2月がつ3日にち、芝公園しばこうえんの増上寺ぞうじょうじで行おこなわれた節分せつぶん追つい儺式は直前ちょくぜんの場所ばしょを休場きゅうじょうした関係かんけい上じょう一いち度どは不参加ふさんかを伝つたえたが、場所ばしょ後ごに参加さんかを決きめ、実際じっさいに勢いきおいと仲良なかよく豆まめを撒まいた。

3月がつ場所ばしょは怪我けがが回復かいふくしないため全休ぜんきゅう。場所ばしょ後ごの春はる巡業じゅんぎょうは初日しょにちからの休場きゅうじょうが発表はっぴょうされた。5月場所ばしょは十じゅう両りょうへ陥落かんらくして、西にし十じゅう両りょう筆頭ひっとうの番付ばんづけで土俵どひょうへ復帰ふっきした。この場所ばしょは12勝しょう3敗はいと格かくの違ちがいを見みせて、自身じしん初はじめての各かく段だん優勝ゆうしょうとなる、十両じゅうりょう優勝ゆうしょうを果はたした。7月がつ場所ばしょは西にし前頭まえがしら11枚まい目めと2度目どめの入幕にゅうまくを果はたし、ここでも10勝しょう5敗はいと自身じしん4度目どめの幕内まくうち2桁けた白星しろぼし。9月2日にちの阿武あぶ松まつ部屋へやへ出稽古でげいこへやって来きた稀まれ勢ぜいの里さとと13番ばん取とって3勝しょう。最初さいしょの一番いちばんからエンジン全開ぜんかいだった。稀まれ勢ぜいの里さとは阿武あぶ咲さきの激はげしい突つき押おし、強烈きょうれつな喉輪のどわを何なん発はつも受うけながらも、まわしにこだわらず突つき押おしで対抗たいこう。その後ごも、まるで血気けっき盛さかんな若手わかて同士どうしが行おこなうほどの激はげしい相撲すもうが続つづき、稀まれ勢ぜいの里さとは鼻血はなぢを出だしながら途中とちゅう「あークソ」と叫さけぶなど感情かんじょうもむき出だしにした。

2020年ねん3月がつ場所ばしょは西にし前頭まえがしら5枚まい目めの地位ちいで9勝しょう6敗はいの勝かち越こし。10日とおか目めに横綱よこづなの白しろ鵬おおとりを破やぶって優勝ゆうしょう争あらそいを混戦こんせんに持もち込こんだことが評価ひょうかされ、殊勲賞しゅくんしょうを獲得かくとく。

12月18日にちから23日にちかけて6日間にちかん、相撲すもう教習所きょうしゅうじょで行おこなわれた合同ごうどう稽古けいこを皆勤かいきんした。皆勤かいきんは関取せきとりでは他たに霧きり馬山まやまのみ。

2021年ねん1月がつ、天てん鎧よろい鵬おおとりが23代だい音羽山おとはさんを襲名しゅうめいする直前ちょくぜんには既すでに年寄としより名跡みょうせきの音羽山おとはさんを取得しゅとくしていたことが報道ほうどうされたが、その後ご入門にゅうもん時じの師匠ししょうである元もと益えき荒あら雄つよしが所有しょゆうとの報道ほうどうがあり、2023年ねん12月に時津風ときつかぜ一門いちもんの元もと横綱よこづな鶴つる竜りゅうが取得しゅとくして襲名しゅうめいした。

2021年ねん1月がつ場所ばしょは、11日にち目めに1敗はいの単独たんどく首位しゅいであった大栄おおえ翔しょうに土どを付つける活躍かつやくを見みせ、この場所ばしょを10勝しょう5敗はいで終おえた。千秋楽せんしゅうらくに白星しろぼしを挙あげたら受賞じゅしょうという条件じょうけん付つきで敢闘かんとう賞しょう候補こうほに挙あがりそのことに関かんしては「特とくに意識いしきしていない」と話はなし、千秋楽せんしゅうらくに敗やぶれた際さいは「先さきに手てを伸のばされた。しっかり前まえに出でようという意識いしきだった。負まけたので自分じぶんが弱よわいだけです」とコメント。11月場所ばしょは東ひがし前頭まえがしら2枚まい目めまで番付ばんづけを上あげ、2018年ねん初場所はつばしょ以来いらいの三さん役やく返かえり咲ざきを目前もくぜんにした。この場所ばしょに向むけ「感覚かんかく自体じたいは今いま、ものすごくいいので、しっかり気持きもちを高たかめて。あとは思おもい切きってやるだけかなと思おもいます」と好調こうちょうをアピールした。　　

2022年ねん5月がつ場所ばしょは肋骨あばらぼね骨折こっせつにより途中とちゅう休場きゅうじょう。最初さいしょの一いち週間しゅうかんは痛いたみで横よこになることが出来できず座すわった状態じょうたいで睡眠すいみんを取とったが、7月がつ場所ばしょ前まえには相撲すもうを取とる稽古けいこができる段階だんかいまで回復かいふくし、順調じゅんちょうな仕上しあがりが報ほうじられた。7月がつ場所ばしょは10勝しょう5敗はいと好成績こうせいせき。場所ばしょ後ごの8月がつ8日にち、出身しゅっしん地ちの青森あおもり県けん出身しゅっしんの幼馴染おさななじみと結婚けっこんしたことを発表はっぴょう。互たがいの実家じっかは近所きんじょの上うえ、互たがいの両親りょうしん同士どうしは同級生どうきゅうせいだという。「昔むかしから一緒いっしょだった。好すきなこと、感覚かんかく、価値かち観かん、本当ほんとうに全部ぜんぶ一緒いっしょ」と語かたっている。

2023年ねん1月がつ場所ばしょは終盤しゅうばんまで優勝ゆうしょう争あらそいに加くわわったことが評価ひょうかされ、千秋楽せんしゅうらくに勝かって11勝しょう目めを挙あげればという条件じょうけん付つきで敢闘かんとう賞しょうを受賞じゅしょうすることとなったが、千秋楽せんしゅうらくは豊昇ほうしょう龍りゅうに反則はんそく負まけで受賞じゅしょうならずであった。

3月がつ場所ばしょは7日にち目め若わか隆景たかかげ戦せんで負傷ふしょうし、9日にち目めから「両側りょうがわ内側うちがわ半月はんつき板ばん損傷そんしょう、右みぎ陳ひね旧きゅう性せい後ご十じゅう字じ靱帯じんたい（じんたい）損傷そんしょうで今後こんご約やく2カ月かげつ間あいだ、精査せいさ・加療かりょうを必要ひつようとなる見込みこみ」との診断しんだん書しょを提出ていしゅつし、途中とちゅう休場きゅうじょう。師匠ししょうの阿武あぶ松まつ（元もと幕内まくうち・大道だいどう）は「元もとから痛いためていたところを悪化あっかさせた感かんじ。特とくに痛いためているのが右みぎ膝ひざ。今いま、痛いたくて、今日きょう（9日にち目め）の相撲すもうは無理むりだが、本人ほんにんは再さい出場しゅつじょうしたいと言いっている。様子ようすを見みて」と、今後こんごの回復かいふく次第しだいでは再さい出場しゅつじょうの可能かのう性せいもあると説明せつめいしていたが、再さい出場しゅつじょうすることなく千秋楽せんしゅうらくまで休場きゅうじょうとなった。

取とり口くち

稽古けいこ場じょうでの阿武あぶ咲さき（2015年ねん1月がつ4日にち撮影さつえい）

短躯たんく肥満ひまんを活いかした速攻そっこうの突つき押おしを得意とくいとしており、花田はなた虎とら上じょうからは瞬発しゅんぱつ系けいのスピード相撲すもうは入門にゅうもん時じの師匠ししょう譲ゆずりとの評価ひょうかを得えている。基本きほん的てきに組くみも引びきもせず一直線いっちょくせんに出でる相撲すもうを取とり、下半身かはんしんのバネの強つよさを利用りようして相手あいてを一気いっきに土俵どひょう外がいへ出だす相撲すもうもままある。一方いっぽうでバネが強つよいということは股関節こかんせつが固かたいということであり、体重たいじゅうが重おもいこともあって簡単かんたんに落おちる相撲すもうも目立めだち、負まける時ときは大抵たいてい引びき技わざで負まける。両りょう足首あしくびが悪わるい場所ばしょは前まえに出でる力ちからも弱よわくなり、元々もともと落おちやすいのがさらに落おちやすくなる。2017年ねん5月がつ場所ばしょで敢闘かんとう賞しょうを受賞じゅしょうした際さいには「いいところも悪わるいところもあって課題かだいが見みつかった。立たち合あいを磨みがいていきたい」と自身じしんの相撲すもうぶりについてコメントしている。2017年ねん5月がつ場所ばしょなどは相手あいてを見み過すぎて得意とくいの速攻そっこうが見みられず、武蔵川むさしがわ（元もと横綱よこづな・武蔵丸むさしまる）もそれを指摘してきしている。同どう場所ばしょでは15番ばん中ちゅう10秒びょう以内いないに終おわった取組とりくみが13番ばん、5秒びょう以内いないが10番ばんと、相手あいてを見み過すぎたとはいえ相撲すもうは速はやい。2017年ねん11月場所ばしょ前まえの座談ざだん会かいで、阿武あぶ松まつは基本きほん的てきに叩たたかれてもいなされても突とっき押おしに徹てっするように阿武あぶ咲さきに指導しどうしており、突つき押おしを交まじえながら相手あいての内側うちがわに入はいっていく方向ほうこうで相撲すもうを教おしえている、という趣旨しゅしの発言はつげんをしており、舞まいの海うみは同どう座談ざだん会かいで「阿武あぶ咲さきは一いち七なな六ろくセンチとあまり長身ちょうしんではないので、絞しぼってこられたらなかなか下手へたは差させないし、上手じょうずを取とろうとすると押おされてしまう。あの体型たいけいは武器ぶきだと思おもいます」とコメントしている。同どう時期じきの別べつのコラムではそれに加くわえて「ある程度ていど馬力ばりきがあって動うごきも速はやい」「引びき足あしも速はやく、廻まわしを取とってもいい。相手あいてにしても見みれば絞しぼりきれない部分ぶぶんもあってやりづらいことでしょう」と絶賛ぜっさんしている。タレントで好角家こうかくかの山根やまね千佳ちかは2017年ねん秋あき巡業じゅんぎょうのレポートで「突つき押おしはもちろん武器ぶきですが、それ以上いじょうに判断はんだん力りょくが素晴すばらしいと思おもってます。押おし相撲すもうだけでなく組くんでも相撲すもうが取とれるところも魅力みりょくですね（中略ちゅうりゃく）十じゅう両りょうの時ときは見みていて力ちからを持もて余あましているような感かんじで、前まえに出過ですぎて負まけてしまうような相撲すもうもありましたので」と話はなしている。一方いっぽう、2018年ねん1月がつ場所ばしょの相撲すもうを14代だい二子山ふたごやまは、貴き景勝けいしょう、御嶽みたけ海かい、北きた勝富かつとみ士しとまとめて「自分じぶんはこれが強つよいというものがあまりないですね」と指摘してきしており、御嶽みたけ海かい以外いがいの共通きょうつう点てんとして「押おし込こんですぐに叩はたきに行いく」と相撲すもうのワンパターンさを突つっ込こんでいる。2019年ねん5月がつ場所ばしょ頃ごろの阿武あぶ咲さきにとって理想りそうの相撲すもうは差さし手しゅを封ふうじて喉輪のどわで上体じょうたいを起おこしてそのまま前まえに出でる相撲すもうであり、同どう場所ばしょ6日にち目めの朝あさ乃山戦せんがその典型てんけいである。2020年ねん3月がつ場所ばしょ10日にち目めには白はく鵬ほうのかち上あげにひるまずにしぶとく前まえに出でて押おし出だしで破やぶっており、八角はっかく理事りじ長ちょう（元もと横綱よこづな・北勝海ほくとうみ）から「白はく鵬ほうに勝かつにはこういう相撲すもうという、お手本てほんのような内容ないようだった」と評ひょうされた。四よつ相撲ずもうが全まったく取とれない訳わけではないことが却かえって災わざわいし、廻まわしを狙ねらう立合たちあいをして当あたりが弱よわくなることもあり、2021年ねん11月場所ばしょ2日にち目めがその好例こうれいである。2021年ねんの平均へいきん取組とりくみ時間じかんは4.8秒びょうであり、この年としの6場所ばしょ全すべてで幕内まくうち在位ざいいした力士りきしの中なかで1位いの相撲すもうの短みじかさ。

エピソード

取組とりくみ関連かんれん

• 2019年ねん11月場所ばしょ7日にち目め、幕内まくうちで初はつ顔かおから4連敗れんぱいであった明生あきおから初はつ白星しろぼしを挙あげる。明生めいせいとは幕内まくうちで初はつ顔かおになる前まえに十じゅう両りょうでも1回かい対戦たいせんがあり、アマチュア時代じだいから数かぞえると過去かこ10回かい程度ていど対戦たいせんがあったが、この白星しろぼしがプロ・アマチュア通つうじて初はつの明生めいせいからの白星しろぼしであったという。
• 2022年ねん1月がつ場所ばしょ14日にち目めの明生あきお戦せんでは1度目どめの仕切しきりで仕切しきり線せんより前まえに手てが出でてしまったため行司ぎょうじの3代だい木村きむら容堂ようどうから「下さがって」と注意ちゅういを受うけ、立合たちあい自体じたいも成立せいりつまでに3度どを要ようするなど立合たちあいが乱みだれた。ABEMA大相撲おおずもう中継ちゅうけい視し聴者ちょうしゃから寄よせられた「この立たち合あいどっちがダメとかあるの?」という質問しつもんが読よみ上あげられると、解説かいせつを務つとめた花田はなた虎とら上じょうは「お互たがいの駆かけ引ひきでそうなってしまった。この場合ばあいはどっちもどっちでしょうね」と答こたえた。

恩返おんがえし

• 白はく鵬ほうが主催しゅさいする少年しょうねん相撲すもう大会たいかい「白はく鵬ほう杯はい」の第だい1期き出場しゅつじょうメンバーでもある。2017年ねん7月がつ30日にちに開催かいさいされた夏なつ巡業じゅんぎょう岐阜ぎふ場所ばしょでは「強つよい人ひととやると、食くってやろう、と思おもう。強つよい人ひとの方ほうが燃もえる」と、初はつの上位じょうい総そう当あたり戦せんとなる同年どうねん9月がつ場所ばしょにおいて「白はく鵬ほう杯はい」で縁えんのある白しろ鵬おおとりに対たいする恩返おんがえしを行おこなうことを誓ちかった。ところが、その9月場所ばしょは左ひだり大腿だいたい四よん頭とう筋すじ腱けん炎えん及および左足ひだりあし関節かんせつ靱帯じんたい損傷そんしょうにより白はく鵬ほうは休場きゅうじょう。本人ほんにんへの恩返おんがえしは翌よく11月がつ場所ばしょ以降いこうに持もち越こしとなった。
  • 2020年ねん3月がつ場所ばしょ10日にち目めに白しろ鵬おおとりからの初はつ金星きんぼしを兼かねる初はつ白星しろぼしを獲得かくとくし、恩返おんがえしを果はたした。
• 2017年ねん7月がつ場所ばしょ11日にち目めは同郷どうきょうの宝たから富士ふじと初はつ顔かおとなり恩返おんがえしした。勝かった阿武あぶ咲さきは支度したく部屋へやで「ずっとかわいがってもらっていた。俺おれも強つよくなったというのを見みせたかった」と話はなしていた。一方いっぽう負まけた宝たから富とみ士しは「（故郷こきょうの）町まちでは宝たから富士ふじは終おわった。（これからは）阿武あぶ咲さきだなと言いわれそう」と落胆らくたんしていた。

巡業じゅんぎょう関連かんれん

• 2015年ねん8月がつ23日にちの夏なつ巡業じゅんぎょう札幌さっぽろ場所ばしょでは白はく鵬ほうや尾車おぐるまから太鼓判たいこばんを押おされた。白はく鵬ほうが「（夏なつ巡業じゅんぎょうの）後半こうはんは阿武あぶ咲さきが頑張がんばってた」と言いえば、尾車びしゃ巡業じゅんぎょう部長ぶちょうも「遠藤えんどうも逸いっノ城しろもおちおちしていられない」と評価ひょうかするほどであった。

他たの力士りきしとの関係かんけい

• 貴き景勝けいしょうとは親友しんゆうであり、巡業じゅんぎょうでは昼ひる休憩きゅうけいになると2人にん仲良なかよく裸はだかになって一緒いっしょに寝ねそべって、携帯けいたい電話でんわで遊あそんでいた。しかし小学生しょうがくせいの頃ころから土俵どひょうの上うえでは良よきライバルである。貴き景勝けいしょうについては、最初さいしょはふてぶてしいので大嫌だいきらいであったため口くちも聞きかなかったが、2014年ねん11月場所ばしょ前まえに出稽古でげいこに行いったときに初はじめて喋しゃべったのがきっかけで友達ともだちになったといい、考かんがえ方かたや見方みかた、持もっているものの違ちがいから貴き景勝けいしょうと接せっすることは勉強べんきょうになるという。
• 稀まれ勢ぜいの里さとからは稽古けいこでも私生活しせいかつでも目めをかけられている。
• 2021年ねん10月がつ25日にちに相撲すもう教習所きょうしゅうじょで行おこなわれた合同ごうどう稽古けいこの際さいには、既すでに引退いんたいして年寄としより・間あいだ垣かきを襲名しゅうめいしていた白はく鵬ほうとの対戦たいせんの思おもい出でについて「結局けっきょく1番ばんしか勝かてなかったが、その辺あたりも自分じぶんの中なかでも悔くやしい思おもいもあるので、そういう後悔こうかいはしたくない。これから先さきをもっと大事だいじにやっていかないといけない」とコメント。

先輩せんぱい・德とく勝かつ龍りゅう

• 德とく勝かつ龍りゅうとは「大好だいすきな先輩せんぱい。小ちいさい頃ころから、お兄にいちゃんのような存在そんざいだった」という親したしい間柄あいだがら。德とく勝しょう龍りゅうは、同おなじ近きん大相撲おおずもう部ぶで同どう学年がくねんの宝たから富士ふじが故郷こきょうの青森あおもりに帰省きせいした時ときに同行どうこう。そこで少年しょうねん時代じだいの阿武あぶ咲さきに稽古けいこをつけてくれた。2017年ねん5月がつ場所ばしょ12日にち目めには德とく勝しょう龍りゅうを破やぶって勝かち越こしを決きめて恩返おんがえしを果はたしている。
  • 次つぎの日ひの支度したく部屋へやで德とく勝しょう龍りゅうに会あった阿武あぶ咲さきは「おかげさんで勝かち越こしました」と礼れいを言いったが、これに関かんして德とく勝しょう龍りゅうは2017年ねん6月がつ17日にちに浅草あさくさの東洋館とうようかんで行おこなわれたトークショーで「いやいやその相手あいておれだから（笑）」と阿武あぶ咲さきにツッコミを入いれている。阿武あぶ咲さきは、同おなじトークショーで「でも対戦たいせんの時ときに德とく勝しょう龍りゅう関せきが顔かおを張はってくる」と苦言くげんを呈ていしている。
  • 翌よく2017年ねん7月がつ場所ばしょは先さき場所ばしょより2日にち早はやい10日とおか目めで勝かち越こしを決きめたが、その相手あいては又またもや德とく勝しょう龍りゅうであった。

郷土きょうど力士りきしとして

• 『阿武あぶ咲さき』の文字もじを当時とうじの中泊なかどまり町まち町長ちょうちょうであった小野おの俊逸しゅんいつが手掛てがけ、北村きたむら春一しゅんいちが絵えを手掛てがけた青森あおもりねぶたの化粧廻けしょうまわしと、阿武あぶ松まつが尊敬そんけいするグラフィックデザイナーの松永まつなが真しんが手掛てがけたヒョウの柄えの化粧廻けしょうまわしを持もっている。
• 2017年ねん11月場所ばしょ前まえに行おこなわれたNHKアナウンサーの沢田さわだ石和いさわ樹いつきによるインタビューでは、宝たから富士ふじと地元じもと後援こうえん会かいが共通きょうつうしていると明あかしている。

趣味しゅみ・嗜好しこう

• カラオケではCHEMISTRYをしばしば熱唱ねっしょうする。その腕前うでまえはプロ級きゅう。
• 音楽おんがく鑑賞かんしょうも趣味しゅみだが、音楽おんがくで気持きもちが高たかまりすぎて相撲すもうに余分よぶんな力ちからが入はいることからある時期じきから取組とりくみ前まえに聴きくのはやめている。

角界かくかい外部がいぶとの交友こうゆう関係かんけい

• 佐々岡ささおか真司しんじとは親交しんこうがある。

その他た

• 2017年ねん9月がつ場所ばしょ7日にち目めから国技こくぎ館かんの売店ばいてんに急遽きゅうきょ阿武あぶ咲さきの錦絵にしきえが加くわわった。99年ねんぶりに3横綱よこづな2大関おおぜきが休場きゅうじょうする異常いじょう事態じたいの今こん場所ばしょを盛もり上あげている若武者わかむしゃとあって「あまりにも多おおくのお客きゃくさんから聞きかれるので」と相撲すもう錦絵にしきえ師しの木下きのした大門おおもんが急遽きゅうきょ、5時じ間あいだかけて製作せいさくした。30年ねん以上いじょうも錦絵にしきえをつくる木下きのしたが、場所ばしょ中ちゅうに急遽きゅうきょ製作せいさくしたのは3度目どめのこと。「ざんばら髪かみの遠藤えんどうと、同おなじくざんばら髪かみの逸いっノ城しろのとき以来いらいです。今回こんかいはあまり相撲すもう観戦かんせんに不慣ふなれなご婦人ふじんまで求もとめられてきたので一いち種しゅの事件じけんですね」と木下きのしたは語かたる。
• 王おう林りんとは結婚けっこんしたい心しんはないが、共演きょうえんしたい心しんはあると言いう。
• 高校こうこう時代じだいはヤンチャであったため、学校がっこう関係かんけい者しゃもそんな打越うちこし少年しょうねんの教育きょういくのためにプロ入いりを勧すすめたという話はなしもある。

主おもな成績せいせき

2024年ねん7月がつ場所ばしょ終了しゅうりょう現在げんざい

通算つうさん成績せいせき

• 通算つうさん成績せいせき：470勝しょう407敗はい47休きゅう（69場所ばしょ）
• 幕内まくうち成績せいせき：297勝しょう287敗はい46休きゅう（42場所ばしょ）

各かく段だん優勝ゆうしょう

• 十両じゅうりょう優勝ゆうしょう：1回かい（2018年ねん5月がつ場所ばしょ）

三さん賞しょう・金星かなぼし

• 三さん賞しょう：4回かい
  • 殊勲賞しゅくんしょう：1回かい（2020年ねん3月がつ場所ばしょ）
  • 敢闘かんとう賞しょう：3回かい（2017年ねん5月がつ場所ばしょ、2017年ねん9月がつ場所ばしょ、2018年ねん11月場所ばしょ）
• 金星かなぼし：2個こ
  • 白はく鵬ほう：1個いっこ（2020年ねん3月がつ場所ばしょ）
  • 日馬くさま富士ふじ：1個いっこ（2017年ねん9月がつ場所ばしょ）

場所ばしょ別べつ成績せいせき

阿武あぶ咲さき 奎也

	一いち月がつ場所ばしょ 初場所はつばしょ（東京とうきょう）	三さん月がつ場所ばしょ 春場所はるばしょ（大阪おおさか）	五月ごがつ場所ばしょ 夏場所なつばしょ（東京とうきょう）	七なな月がつ場所ばしょ 名古屋なごや場所ばしょ（愛知あいち）	九月場所くがつばしょ 秋場所あきばしょ（東京とうきょう）	十一月じゅういちがつ場所ばしょ 九州きゅうしゅう場所ばしょ（福岡ふくおか）
2013年ねん （平成へいせい25年ねん）	（前ぜん相撲すもう）	東ひがし序ノ口じょのくち7枚まい目め 6–1	東ひがし序じょ二に段だん17枚まい目め 6–1	東ひがし三さん段だん目め55枚まい目め 6–1	西にし三さん段だん目め3枚まい目め 4–3	西にし幕下まくした54枚まい目め 5–2
2014年ねん （平成へいせい26年ねん）	東ひがし幕下まくした34枚まい目め 4–3	東ひがし幕下まくした28枚まい目め 5–2	東ひがし幕下まくした16枚まい目め 5–2	東ひがし幕下まくした10枚まい目め 4–3	東ひがし幕下まくした8枚まい目め 5–2	東ひがし幕下まくした3枚まい目め 5–2
2015年ねん （平成へいせい27年ねん）	東ひがし十じゅう両りょう11枚まい目め 8–7	東ひがし十じゅう両りょう9枚まい目め 7–8	東ひがし十じゅう両りょう10枚まい目め 8–7	東ひがし十じゅう両りょう8枚まい目め 7–8	東ひがし十じゅう両りょう9枚まい目め 9–6	西にし十じゅう両りょう6枚まい目め 4–10–1
2016年ねん （平成へいせい28年ねん）	東ひがし十じゅう両りょう14枚まい目め 8–7	西にし十じゅう両りょう12枚まい目め 5–10	西にし幕下まくした3枚まい目め 7–0	東ひがし十じゅう両りょう12枚まい目め 7–8	東ひがし十じゅう両りょう12枚まい目め 11–4	東ひがし十じゅう両りょう4枚まい目め 7–8
2017年ねん （平成へいせい29年ねん）	西にし十じゅう両りょう5枚まい目め 9–6	西にし十じゅう両りょう2枚まい目め 9–6	東ひがし前頭まえがしら14枚まい目め 10–5 敢	西前にしまえ頭あたま6枚まい目め 10–5	東ひがし前頭まえがしら3枚まい目め 10–5 敢★	西にし小結こむすび 8–7
2018年ねん （平成へいせい30年ねん）	西にし小結こむすび 4–6–5	西前にしまえ頭あたま5枚まい目め 休場きゅうじょう 0–0–15	西にし十じゅう両りょう筆頭ひっとう 優勝ゆうしょう 12–3	西前にしまえ頭あたま11枚まい目め 10–5	西前にしまえ頭あたま6枚まい目め 4–11	東ひがし前頭まえがしら13枚まい目め 11–4 敢
2019年ねん （平成へいせい31年ねん /令れい和わ元年がんねん）	西前にしまえ頭あたま6枚まい目め 8–7	西前にしまえ頭あたま5枚まい目め 5–10	西前にしまえ頭あたま10枚まい目め 8–7	東ひがし前頭まえがしら8枚まい目め 6–9	東ひがし前頭まえがしら11枚まい目め 9–6	東ひがし前頭まえがしら6枚まい目め 7–8
2020年ねん （令れい和わ2年ねん）	西前にしまえ頭あたま7枚まい目め 9–6	西前にしまえ頭あたま5枚まい目め 9–6 殊こと★	感染かんせん症しょう拡大かくだい により中止ちゅうし	西前にしまえ頭あたま2枚まい目め 2–13	西前にしまえ頭あたま9枚まい目め 10–5	東ひがし前頭まえがしら2枚まい目め 7–8
2021年ねん （令れい和わ3年ねん）	西前にしまえ頭あたま3枚まい目め 9–6	西前にしまえ頭あたま筆頭ひっとう 4–11	西前にしまえ頭あたま5枚まい目め 7–8	東ひがし前頭まえがしら6枚まい目め 7–8	西前にしまえ頭あたま6枚まい目め 10–5	東ひがし前頭まえがしら2枚まい目め 5–10
2022年ねん （令れい和わ4年ねん）	東ひがし前頭まえがしら5枚まい目め 10–5	東ひがし前頭まえがしら3枚まい目め 6–9	東ひがし前頭まえがしら5枚まい目め 2–4–9	東ひがし前頭まえがしら15枚まい目め 10–5	西前にしまえ頭あたま7枚まい目め 5–10	東ひがし前頭まえがしら11枚まい目め 9–6
2023年ねん （令れい和わ5年ねん）	東ひがし前頭まえがしら8枚まい目め 10–5	東ひがし前頭まえがしら4枚まい目め 4–5–6	東ひがし前頭まえがしら9枚まい目め 8–7	西前にしまえ頭あたま5枚まい目め 6–9	東ひがし前頭まえがしら6枚まい目め 9–6	東ひがし前頭まえがしら5枚まい目め 3–12
2024年ねん （令れい和わ6年ねん）	西前にしまえ頭あたま14枚まい目め 10–5	東ひがし前頭まえがしら8枚まい目め 9–6	東ひがし前頭まえがしら5枚まい目め 7–8	東ひがし前頭まえがしら5枚まい目め 0–4–11	x	x
各かく欄らんの数字すうじは、「勝かち-負まけ-休場きゅうじょう」を示しめす。    優勝ゆうしょう 引退いんたい 休場きゅうじょう 十じゅう両りょう 幕下まくした 三さん賞しょう：敢=敢闘かんとう賞しょう、殊こと=殊勲賞しゅくんしょう、技わざ=技能ぎのう賞しょう     その他た：★=金星かなぼし 番付ばんづけ階級かいきゅう：幕内まくうち - 十じゅう両りょう - 幕下まくした - 三さん段だん目め - 序じょ二に段だん - 序ノ口じょのくち 幕内まくうち序列じょれつ：横綱よこづな - 大関おおぜき - 関脇せきわけ - 小結こむすび - 前頭まえがしら（「#数字すうじ」は各位かくい内ないの序列じょれつ）

合あい口くち

いずれも2024年ねん7月がつ場所ばしょ終了しゅうりょう現在げんざい。

（以下いかは最高さいこう位いが横綱よこづな・大関おおぜきの現役げんえき力士りきし）

• 横綱よこづな・照あきらノ富士ふじには5勝しょう5敗はい（うち不戦勝ふせんしょう1）。照あきらノ富士ふじの大関おおぜき在位ざいい中ちゅうは1勝しょう1敗はい。照あきらノ富士ふじの横綱よこづな昇進しょうしん後ごは1勝しょう3敗はい（うち不戦勝ふせんしょう1）。2022年ねん3月がつ場所ばしょは不戦勝ふせんしょう。直近ちょっきんの自力じりき勝利しょうりは2021年ねん3月がつ場所ばしょ。
• 大関おおぜき・貴き景勝けいしょうには3勝しょう12敗はい。貴き景勝けいしょうの大関おおぜき昇進しょうしん後ごは1勝しょう10敗はい。直近ちょっきんでは2021年ねん1月がつ場所ばしょで勝利しょうりした。
• 大関おおぜき・豊昇ほうしょう龍りゅうには3勝しょう6敗はい。
• 大関おおぜき・琴きん櫻さくらには2敗はい。
• 元もと大関おおぜき・正代しょうだいには5勝しょう7敗はい（うち不戦勝ふせんしょう1）。正代しょうだいの大関おおぜき在位ざいい中ちゅうは3勝しょう5敗はい（うち不戦勝ふせんしょう1）
• 元もと大関おおぜき・髙安には5勝しょう5敗はい。髙安の大関おおぜき在位ざいい中ちゅうは1勝しょう1敗はい。
• 元もと大関おおぜき・朝あさ乃山には3勝しょう8敗はい。（うち不戦勝ふせんしょう1）。朝あさ乃山の大関おおぜき在位ざいい中ちゅうは4敗はい。
• 元もと大関おおぜき・御嶽みたけ海かいには6勝しょう12敗はい。御嶽みたけ海かいの大関おおぜき在位ざいい中ちゅうは1敗はい。
• 元もと大関おおぜき・霧島きりしまには5勝しょう5敗はい。霧島きりしまの大関おおぜき昇進しょうしん後ごは1敗はい。

（以下いかは最高さいこう位いが横綱よこづな・大関おおぜきの引退いんたい力士りきし）

• 元もと横綱よこづな・白はく鵬ほうには2勝しょう3敗はい（うち不戦勝ふせんしょう1）。阿武あぶ咲さきが勝かった2020年ねん3月がつ場所ばしょ10日にち目めの取組とりくみは、結果けっか的てきに白はく鵬ほうが最後さいごに配給はいきゅうした金星きんぼしになった。
• 元もと横綱よこづな・日馬くさま富士ふじには2勝しょう。2017年ねん9月がつ場所ばしょで金星きんぼしを獲得かくとくした。
• 元もと横綱よこづな・稀まれ勢ぜいの里さとには1敗はい。
• 元もと大関おおぜき・豪ごう栄さかえ道どうには1勝しょう3敗はい。阿武あぶ咲さきが勝かった2020年ねん1月がつ場所ばしょ千秋楽せんしゅうらくの取組とりくみは、豪ごう栄さかえ道どうにとって現役げんえき最後さいごの一番いちばんになった。
• 元もと大関おおぜき・琴きん奨すすむ菊きくには3勝しょう6敗はい。琴きん奨すすむ菊きくの大関おおぜき在位ざいい中ちゅうは対戦たいせんなし。
• 元もと大関おおぜき・栃とちノ心こころには2勝しょう3敗はい。栃とちノ心しんの大関おおぜき在位ざいい中ちゅうは対戦たいせんなし。
• 最高さいこう位いが関脇せきわけ以下いかの力士りきしとの幕内まくうちでの対戦たいせん成績せいせきは以下いかの通とおりである。

力士りきし名めい	勝かち数すう	負数ふすう	力士りきし名めい	勝かち数すう	負数ふすう	力士りきし名めい	勝かち数すう	負数ふすう	力士りきし名めい	勝かち数すう	負数ふすう
関脇せきわけ
碧あお山やま	9(1)	7	阿おもね炎ほのお	5	3	勢いきおい	1	1	逸いっノ城しろ	3	5
大だいの里さと	2	0	隠岐おきの海うみ	8	8	魁さきがけ聖きよし	3(1)	2	琴きん勇いさむ輝あきら	2	0
大栄おおえ翔しょう	8	9	隆りゅうの勝かち	7	11(1)	宝たから富士ふじ	13	8	玉たま鷲わし	8	7
栃とち煌山	4	3	豊ゆたかノ島しま	0	1	妙義みょうぎ龍りゅう	14	5	明生あきお	8	6
嘉よしみ風ふう	4	3(1)	若わか隆景たかかげ	4	5	若わか元春もとはる	1	4
小結こむすび
宇良うら	2	6	遠藤えんどう	7	8	松まつ鳳おおとり山さん	4	6	千代ちよ大龍おおたつ	6	6
翔しょう猿ざる	3	7(1)	錦木にしきぎ	3	3	平戸ひらど海かい	4	2	北きた勝富かつとみ士し	9	9(1)
竜りゅう電でん	5	6
前頭まえがしら
熱海あたみ富士ふじ	0	2	荒あら鷲わし	3	0	石浦いしうら	7	0	一山ひとやま本ほん	2	0
炎ほのお鵬おおとり	3	3	王おう鵬ほう	3	4	輝てる	5	7	旭あさひ大星おおぼし	0	1
金峰山きんぷさん	2	1	豪ごうノ山やま	2	3	琴きん恵めぐみ光こう	3	5	琴きん勝かち峰ほう	6	3
佐田さたの海うみ	10	3	島津しまつ海うみ	1	0	志摩しまノ海うみ	2	3	湘南しょうなん乃海	1	3
大だい奄美あまみ	2	0	大だい翔しょう鵬おおとり	3	0	大だい翔しょう丸まる	2	1	貴き源治げんじ	1	0
貴たかノ岩いわ	2	0	千代ちよ翔しょう馬ば	5	5	千代ちよノ皇すめらぎ	1	0	千代ちよの国くに	3	1
千代丸ちよまる	7	0	剣けん翔しょう	2	4	照あきら強きょう	5	2	德とく勝かつ龍りゅう	2	2
友とも風ふう	2	2	豊ゆたか響ひびき	1	0	錦にしき富士ふじ	5	0	英えい乃海	2	1
武将ぶしょう山やま	1	0	北きた青あお鵬ほう	1	2	翠みどり富士ふじ	2	4	水戸みと龍りゅう	0	1
矢や後ご	1	1	豊山とよやま	7	3

（カッコ内ないは勝かち数すう、負数ふすうの中なかに占しめる不戦勝ふせんしょう、不戦敗ふせんぱいの数かず。太字ふとじは2024年ねん7月がつ場所ばしょ終了しゅうりょう現在げんざい、現役げんえき力士りきし。）

改名かいめい歴れき

• 阿武あぶ咲さき 奎也（おうのしょう ふみや）2013年ねん1月がつ場所ばしょ -

関連かんれん項目こうもく

• 小結こむすび一覧いちらん

外部がいぶリンク

• 阿武あぶ咲さき 奎也 (@ounosyofumiya) - X（旧きゅうTwitter）
• 阿武あぶ咲さき 奎也 - 日本にっぽん相撲すもう協会きょうかい
• 阿武あぶ咲さき 奎也 - 相撲すもうレファレンス