熱海あたみ富士ふじ朔太郎さくたろう

熱海あたみ富士ふじ 朔太郎さくたろう
基礎きそ情報じょうほう
四股しこ名めい	熱海あたみ富士ふじ 朔太郎さくたろう
本名ほんみょう	武井たけい 朔太郎さくたろう
愛称あいしょう	あたみん、サク、令れい和わの高見たかみ盛もり、角界かくかいのプリン
生年月日せいねんがっぴ	(2002-09-03) 2002年ねん9月3日にち（21歳さい）
出身しゅっしん	静岡しずおか県けん熱海あたみ市し
身長しんちょう	186.0cm
体重たいじゅう	181.0kg
所属しょぞく部屋へや	伊勢いせヶ濱はま部屋へや
得意とくい技わざ	右みぎ四よっつ、寄より
成績せいせき
現在げんざいの番付ばんづけ	東ひがし前頭まえがしら筆頭ひっとう
最高さいこう位い	東ひがし前頭まえがしら筆頭ひっとう
生涯しょうがい戦歴せんれき	148勝しょう92敗はい4休きゅう（21場所ばしょ）
幕内まくうち戦歴せんれき	40勝しょう35敗はい（5場所ばしょ）
優勝ゆうしょう	十両じゅうりょう優勝ゆうしょう1回かい 序じょ二に段だん優勝ゆうしょう1回かい 序ノ口じょのくち優勝ゆうしょう1回かい
賞しょう	敢闘かんとう賞しょう2回かい
データ
初はつ土俵どひょう	2020年ねん11月場所ばしょ
入幕にゅうまく	2022年ねん11月場所ばしょ
趣味しゅみ	食たべ歩あるき
備考びこう
2024年ねん4月がつ30日にち現在げんざい ■テンプレート  ■プロジェクト 相撲すもう

熱海あたみ富士ふじ 朔太郎さくたろう（あたみふじ さくたろう、2002年ねん9月3日にち - ）は、静岡しずおか県けん熱海あたみ市し出身しゅっしんで、伊勢いせヶ濱はま部屋へや所属しょぞくの現役げんえき大相撲おおずもう力士りきし。本名ほんみょうは武井たけい朔太郎さくたろう。身長しんちょう186.0cm、体重たいじゅう181.0kg。最高さいこう位いは東ひがし前頭まえがしら筆頭ひっとう（2024年ねん5月場所ばしょ）。好物こうぶつは魚さかな（刺身さしみなど）。

来歴らいれき

千葉ちば県けん生うまれ。小学校しょうがっこう2年ねん時じに熱海あたみ市しに移うつる。6年ねん時じに三島みしま市しの三島みしま相撲すもうクラブで相撲すもうを始はじめる。当時とうじは柔道じゅうどうでも活躍かつやくしており、中学校ちゅうがっこうは当初とうしょ日本にっぽん大学だいがく三島みしま中学校ちゅうがっこうに進学しんがくし柔道じゅうどう部ぶに所属しょぞくしたが、2年ねんからは相撲すもうに専念せんねんし熱海あたみ市立しりつ熱海あたみ中学校ちゅうがっこうに転校てんこう。飛ひ龍りゅう高等こうとう学校がっこう（沼津ぬまづ市し）では1年ねん時じからレギュラーとして活躍かつやくした。

中学ちゅうがく時代じだいには毎食まいしょく米まい4合ごう、牛乳ぎゅうにゅう1リットルで体からだを作つくり、着きる服ふくも大おおきくなる体格たいかくに合あわせて季き節ぶしごとに新調しんちょうした。高校こうこう時代じだいは入学にゅうがく時じの130kgから卒業そつぎょう時じには170kgまで増量ぞうりょう。

2020年ねん11月場所ばしょ初はつ土俵どひょう。出身しゅっしん地ちの「熱海あたみ」と師匠ししょうの四股しこ名めいの「富士ふじ」を合あわせた「熱海あたみ富士ふじ」という四股しこ名めいは師匠ししょうが命名めいめいした。師匠ししょうは四股しこ名めいにあまり拘かかわりが無なく、機械きかい的てきに出身しゅっしん地ちと部屋へや所縁しょえんの冠かんむり文字もじを組くみ合あわせたという話はなしもある。2021年ねん1月がつ場所ばしょは本ほん割わりで敗やぶれた荒馬あらうま、東あずま照あきら錦にしきの3人にんによる決定けってい戦せんを制せいして序ノ口じょのくち優勝ゆうしょう。

2021年ねん3月がつ場所ばしょは序じょ二に段だん優勝ゆうしょう。5月場所ばしょは7番ばん相撲すもうで琴きん太ふとし豪ごうに敗やぶれ6勝しょう1敗はいに終おわり、3場所ばしょ連続れんぞくでの各かく段だん優勝ゆうしょうを逃のがした。

2022年ねん1月がつ場所ばしょは勝かち越こせば関取せきとり昇進しょうしんが極きわめて濃厚のうこうな西にし幕下まくした筆頭ひっとうの地位ちいで土俵どひょうに上あがった。場所ばしょ前まえは多おおい時ときで約やく80番ばん、通常つうじょうでも約やく60番ばんの猛もう稽古けいこを積つんできた。この場所ばしょの2番ばん相撲すもうの矢や後ご戦せんは自身じしん初はつの十両じゅうりょうでの取とり組くみであり、髪かみの長ながさが足たりず本来ほんらいであれば十じゅう両りょうの取とり組くみで結ゆうはずの大だい銀杏いちょうが結ゆわえなかったが、寄より切きりで白星しろぼしを収おさめた。14日にち目めの7番ばん相撲すもうは物言ものいいの付つく微妙びみょうな1番ばんであったがこれを制せいし、勝かち越こしを果はたしてこの時点じてんで翌よく3月がつ場所ばしょの新しん十じゅう両りょう昇進しょうしんを濃厚のうこうにした。2連勝れんしょうスタートから3連敗れんぱいで「もうダメかなと思おもった」というが、7番ばん相撲すもうの取組とりくみ後ごの取材しゅざい対応たいおうの際さいには号泣ごうきゅうしていた。場所ばしょ後ご、新しん十じゅう両りょう昇進しょうしんが決定けってい。前ぜん相撲すもうから所要しょよう8場所ばしょでの十両じゅうりょう昇進しょうしんは元もと大関おおぜき・小錦こにしき、把わ瑠都に並ならぶ歴代れきだい7位いのスピードとなる。静岡しずおか県けん出身しゅっしんでは戦後せんご12人にん目め。熱海あたみ市しからは史上しじょう初はつ。新しん十じゅう両りょう会見かいけんでは「ようやく実感じっかんが出でてきました。大相撲おおずもうに入はいったときから20歳さいまでに関取せきとりという目標もくひょうがあった。達成たっせいできてよかった」とコメントし、熱海あたみ市し伊豆山いずさん土石流どせきりゅう災害さいがいが発生はっせいした際さいには「地元じもとが大変たいへんなときに自分じぶんが勝かっていいニュースを届とどけられたらと思おもっていた」と意識いしきしていたことを明あかした。課題かだいとしては1月がつ場所ばしょでも見みられた連敗れんぱい癖へき、メンタルの弱よわさを挙あげ、3月がつ場所ばしょの目標もくひょうとして十じゅう両りょう優勝ゆうしょうを掲かかげた。31日にち、郷土きょうどの熱海あたみ市役所しやくしょを表敬ひょうけい訪問ほうもんした。同どう時点じてんで体重たいじゅうは160kg台だい後半こうはんであったが「あと5キロは増ふやしたい。もっと熱海あたみを盛もり上あげられるように、上うえの番付ばんづけを目指めざして頑張がんばります」と決意けついを新あらたにした。

東ひがし十じゅう両りょう3枚まい目めと幕内まくうちが窺うかがえる地位ちいまで番付ばんづけを上あげた同年どうねん9月がつ場所ばしょでは、10日とおか目めを終おえた時点じてんで7勝しょう3敗はいと優勝ゆうしょう争あらそいに絡からんでいたものの3連敗れんぱいで失速しっそくし、一時いちじは勝かち越こしが危あやぶまれたものの、14日にち目めに新しん十じゅう両りょうですでに優勝ゆうしょうを決きめていた栃とち武蔵むさしを一気いっきの出足であしで下くだし、14日にち目めにしてようやく勝かち越こしを決きめ、来場らいじょう所しょの新しん入幕にゅうまくを濃厚のうこうなものとした。11月場所ばしょに正式せいしきに新しん入幕にゅうまく。21世紀せいき生うまれの力士りきしとして初はつの入幕にゅうまく、前ぜん相撲すもうから所要しょよう12場所ばしょは8位いタイのスピード記録きろく。新しん入幕にゅうまく会見かいけんでは「本当ほんとうに上あがってうれしいというのが一番いちばん大おおきいです。2年ねん前まえの九州きゅうしゅうで前ぜん相撲すもう取とらせてもらって、そこから2年ねんで幕内まくうちまで上あがるのは想像そうぞうできなかったですね」と満面まんめんの笑えみを浮うかべ、母ははに吉報きっぽうを報告ほうこくすると「ここがゴールではないから頑張がんばって」と言いわれたという。兄弟子あにでしたちからも刺激しげきを受うけ「翠みどり富士ふじ関せきや錦にしき富士ふじ関せきが三さん賞しょうを取とっていてかっこいいなと思おもっていたので、自分じぶんも頑張がんばりたい。自分じぶんが一番いちばん下かなので全員ぜんいんと思おもいきりいくだけです」と意気込いきごんだ。西にし前頭まえがしら15枚まい目めで迎むかえた11月場所ばしょでは、3日にち目めに美よしノ海うみに勝かち幕内まくうち昇進しょうしん後ご初はつ勝利しょうりを挙あげてから3連勝れんしょうし、5日にち目め終了しゅうりょう時点じてんで3勝しょう2敗はいと一旦いったんは白星しろぼし先行せんこうしたものの、6日にち目めから9連敗れんぱい、千秋楽せんしゅうらくに隆りゅうの勝かち戦せんで10日にちぶりの白星しろぼしを挙あげ連敗れんぱいを止とめたものの4勝しょう11敗はいに終おわり、1場所ばしょで十じゅう両りょう陥落かんらくとなった。

2023年ねん1月がつ場所ばしょは東ひがし十じゅう両りょう3枚まい目めの位置いちに陥落かんらく。10日とおか目めまで3勝しょう7敗はいとしていたが、11日にち目めにインフルエンザへの感染かんせんが判明はんめいし、この日ひから自身じしん初はつの休場きゅうじょうとなった。5月場所ばしょは14勝しょう1敗はい同士どうしで優勝ゆうしょう決定けってい戦せんを演えんじた豪ごうノ山やま、落合おちあいには及およばなかったが、13勝しょう2敗はいの十両じゅうりょう優勝ゆうしょう次点じてんの好成績こうせいせき。計算けいさん上じょうでは再さい入幕にゅうまくが可能かのうだったが、番付ばんづけ運うんに恵めぐまれず見送みおくられ、翌よく7月がつ場所ばしょは西にし十じゅう両りょう筆頭ひっとうに留とめ置おかれた。7月5日にちの部屋へやの名古屋なごや場所ばしょ稽古けいこ場じょうでは30番ばん相撲すもうを取とる猛もう稽古けいこを行おこない、好調こうちょうをアピールした。7月がつ場所ばしょでは一旦いったん優勝ゆうしょう争あらそい首位しゅいに立たちながら、14日にち目めに1敗はい差さで追おう大だい奄美あまみに敗やぶれ勝かち星ぼしで並ならばれ最終さいしゅう的てきに11勝しょう4敗はい、千秋楽せんしゅうらくその大だい奄美あまみとの優勝ゆうしょう決定けってい戦せんを制せいし十じゅう両りょう優勝ゆうしょうを果はたし、併あわせて再さい入幕にゅうまくを確実かくじつとした。9月場所ばしょは幕内まくうちの優勝ゆうしょう争あらそいに加くわわり、11日にち目め終了しゅうりょう時点じてんで1敗はいと暫定ざんてい2位いの貴き景勝けいしょう、高安たかやす、剣けん翔しょうに2差さを付つけた。しかし12日にち目めに大栄おおえ翔しょう、13日にち目めに貴き景勝けいしょうと連敗れんぱいして3敗はいで貴き景勝けいしょうに並ならばれた。14日にち目めに貴き景勝けいしょうが敗やぶれたことにより再ふたたび単独たんどくトップに立たつものの、千秋楽せんしゅうらくでは熱海あたみ富士ふじ自身じしんが朝あさ乃山に敗やぶれ、貴き景勝けいしょうが勝かったことで優勝ゆうしょう決定けってい戦せんに持もち込こまれ、その決定けってい戦せんでも貴き景勝けいしょうに敗やぶれ、優勝ゆうしょうはならなかった。しかし千秋楽せんしゅうらくまで優勝ゆうしょう争あらそいに加くわわり、単独たんどく首位しゅいの3敗はいで千秋楽せんしゅうらくを迎むかえたことが評価ひょうかされ、自身じしん初はつの三さん賞しょうとなる敢闘かんとう賞しょうを受賞じゅしょう。殊勲賞しゅくんしょうは優勝ゆうしょうすればという条件じょうけん付つきであったが、優勝ゆうしょうを逃のがして受賞じゅしょうはならなかった。決定けってい戦せんで負まけた直後ちょくごに支度したく部屋へやに向むかう途中とちゅうの通路つうろでは大声おおごえを張はり上あげて悔くやしがり「稽古けいこが足たりないですね。もっと稽古けいこっす」と言葉ことばを絞しぼり出だした。それでも、支度したく部屋へやのモニターに優勝ゆうしょうインタビューの中継ちゅうけい映像えいぞうが映うつし出だされると、「大関おおぜきのインタビューを聞きいていいですか?」と顔かおを上あげた。音量おんりょうがすぐに上あげられない状況じょうきょうだったため、その場ばでは聞きくことはかなわなかったが、のちに真意しんいを「優勝ゆうしょうする人ひとがなんて言いうのか、気きになるじゃないですか」とサラリと答こたえ、純粋じゅんすいな人柄ひとがらを垣間見かいまみせた。11月場所ばしょは14日にち目めに首位しゅいタイの2敗はい対決たいけつとなる霧島きりしま戦せんで寄より切きりに敗やぶれて3敗はいに後退こうたいするが、千秋楽せんしゅうらくまで優勝ゆうしょう争あらそいに参加さんかし続つづけた。千秋楽せんしゅうらくまで優勝ゆうしょう争あらそいに加くわわったことが評価ひょうかされ、千秋楽せんしゅうらくの取組とりくみ結果けっかを待またずに2場所ばしょ連続れんぞくで自身じしん2度目どめの三さん賞しょうとなる敢闘かんとう賞しょうを受賞じゅしょうすることが決定けってい。優勝ゆうしょうすればという条件じょうけん付つきで殊勲賞しゅくんしょうも獲得かくとくすることとなった。千秋楽せんしゅうらくの琴きんノ若わか戦せんでは引ひき落おとしに敗やぶれ、この時点じてんで3敗はいでトップの霧島きりしまの優勝ゆうしょうが決定けっていし、自身じしんは優勝ゆうしょうと殊勲賞しゅくんしょうを逃のがした。この場所ばしょではこれより三さん役やくも初はじめて経験けいけんしたが「経験けいけん（不足ふそく）と言いわれるけど、経験けいけんは先さき場所ばしょもしている。自分じぶんは弱よわい。上位じょういは強つよい。悔くやしいです」と自分じぶんを責せめた。場所ばしょ後ごには花田はなた虎とら上じょうのコラムで「独断どくだんで選えらぶ九州きゅうしゅう場所ばしょの三さん賞しょうですが、熱海あたみ富士ふじには全部ぜんぶあげたいと思おもいます」と賛辞さんじを寄よせられた。

人物じんぶつ

• 部屋へや公式こうしきホームページによると、好物こうぶつは寿司すしとカレー。趣味しゅみは食たべ歩あるき。
• 日本にっぽん相撲すもう協会きょうかい公式こうしきプロフィールによると、好すきな歌手かしゅはback numberとSaucy Dog、趣味しゅみは音楽おんがく鑑賞かんしょう。好すきなYouTubeチャンネルは東海とうかいオンエアときまぐれクック。
• 好すきな歌手かしゅはテレサ・テンで、カラオケも趣味しゅみ。
• 母子ぼし家庭かていで育そだった。
• 妹いもうとの陽ひ奈は2022年ねん秋季しゅうきに飛ひ龍りゅう高だか相撲すもう部ぶで創部そうぶ約やく50年ねんで初はつとなる女性じょせい主将しゅしょうに就任しゅうにん。相撲すもう部ぶでは男子だんし部員ぶいんらに交まじって稽古けいこに励はげみ、同年どうねん4月がつに国際こくさい女子じょし相撲すもう選抜せんばつ大会たいかいの軽量けいりょう級きゅうで3位いに輝かがやいた。
• 喜怒哀楽きどあいらくを素直すなおに表現ひょうげんする姿すがたから部屋へや付つきの楯山たてやま親方おやかた（元もと前頭まえがしら・誉ほまれ富士ふじ）は「令れい和わの高見こうけん盛もりだ」と評ひょうしている。

エピソード

• 2022年ねん1月がつ場所ばしょの熱海あたみ富士ふじに対たいして北きたの富士ふじは自身じしんのコラムで「私わたしが今いま一番いちばん注目ちゅうもくしている力士りきしである。序ノ口じょのくち優勝ゆうしょうをした時ときの初々ういういしい少年しょうねんが、1年ねんで筆頭ひっとうにまで上あがってきてすでに2勝しょう目めを挙あげた。ぽっちゃりしていた体からだが見事みごとにたくましくなっている」と期待きたいを寄よせていた。さらに場所ばしょ5日にち目めのコラムでは「相撲すもう界かいの大谷おおや選手せんしゅになる力士りきし」とまでその素質そしつを絶賛ぜっさんした。
• 飛ひ龍りゅう高校こうこう入学にゅうがく後ご約やく半年はんとし間あいだ下宿げしゅくしていた三島みしま市しの飲食いんしょく店てん「光ひかり玉だま母はは（こうぎょくぼ）食堂しょくどう　めししんちゃん」は小学校しょうがっこう5年生ねんせいのころから利用りようしていた、上京じょうきょう前まえの行いきつけの店みせ。2023年ねん9月がつ場所ばしょの活躍かつやくを受うけ、熱海あたみ富士ふじゆかりの特別とくべつデカ盛ざかりメニュー「さくちゃんセット」（1870円えん）が提供ていきょうされるようになった。焼やき肉にくと塩しおから揚あげとサラダをフライパンに盛もり合あわせ、みそ汁しるの代かわりにしょうゆラーメン、ご飯はんは山盛やまもりにしてある。
• 2023年ねん9月がつ場所ばしょ九きゅう日にち目め、取とり組くみを終おえた熱海あたみ富士ふじは観客かんきゃくとの記念きねん撮影さつえいを行おこなっていたが、その中なかに2023年ねんF1日本にっぽんグランプリ参加さんかのため来日らいにちしていたジョージ・ラッセルと、ラッセルの元もとチームメイトで通訳つうやく・観光かんこう案内あんないをしていたSUPER GTレーサーの松下まつした信治しんじがいた。
  • NHKの大相撲おおずもう中継ちゅうけいでもその様子ようすが放送ほうそうされたが担当たんとうアナウンサーはラッセルを"F1レーサー"ではなく"外国がいこくからの観光かんこう客きゃく"と紹介しょうかいしていた。
• 2023年ねん9月がつ場所ばしょ後ご、花田はなた虎とら上じょうは「（場所ばしょ中ちゅうの）熱海あたみ富士ふじのコメントで感心かんしんさせられたのは、自分じぶんで稼かせいで親おやに楽らくをさせてあげたい、というニュアンスの言葉ことばです」と語かたっており「若わかい人ひとの中なかには『何なにをダサいことを』と言いう人ひともいるかもしれませんが、恥はずかしがらずに言いえる、自己じこ主張しゅちょうできるのは立派りっぱだし、すてきなことだと思おもいます。まだ21歳さいですが、いい人生じんせいを送おくっているなと感かんじます」と称となえた。
• 2023年ねん10月がつ2日にちに全日本ぜんにほん力士りきし選せん士し権けんが行おこなわれ、兄弟子あにでしの照あきらノ富士ふじが横綱よこづな土俵入どひょういりを行おこなった際さい、自身じしんは露払つゆはらいを務つとめた。この日ひ、報道陣ほうどうじんに向むけて照あきらノ富士ふじが「何なにか（熱海あたみ富士ふじに）ニックネームを付つけてあげてよ」とリクエスト。静岡しずおか・熱海あたみ市しの名物めいぶつ「熱海あたみプリン」になぞって「角界かくかいのプリン」と、候補こうほが挙あがると照あきらノ富士ふじは「いいね、それっ!よし『角界かくかいのプリン』だ」と喜よろこんだ。
• 2023年ねん10月がつ7日にちの秋あき巡業じゅんぎょう甲府こうふ場所ばしょの朝あさ稽古けいこ後ごのトークショーで、地元じもとの子供こどもらからの質問しつもんを受うけた。「お相撲すもうさんは、お金かねを稼かせげますか?」という質問しつもんには「お金かねがほしくて（相撲すもう界かいに）入はいったので、夢ゆめがいっぱいあります」と即答そくとうした。「おすしは何なん皿さら食たべられますか?」の質問しつもんに「80皿さら。160貫かんです」と答こたえると驚おどろきの声こえがあがった。「お相撲すもうさんはモテますか?」の質問しつもんには「自分じぶんはまだ、あまりそれを感かんじていないので、モテたらうれしいですね」と、笑顔えがおで話はなし「怖こわいものは?」の質問しつもんには「おばけとバンジージャンプと親方おやかたです」と話はなすなど、終始しゅうし会場かいじょうを笑顔えがおにしていた。
• 同郷どうきょうの熱海あたみ市し出身しゅっしんの渡邉わたなべ彩香あやかとは中学ちゅうがく時代じだいに同おなじトレーナーの元もとでトレーニングしていた。当時とうじの恒例こうれいのメニューに約やく8kmの山登やまのぼりコースを走はしるものがあり、熱海あたみ富士ふじは既すでに150kg近ちかい体重たいじゅうだったこともあり、トレーニング仲間なかまの中なかではぶっちぎりの最下位さいかいになったが、あきらめず必かならずゴールした。2023年ねん11月場所ばしょ中ちゅうに熱海あたみ富士ふじは渡邉わたなべが自身じしんを覚おぼえてくれていたことに感慨かんがい深ふかそうに顔かおをほころばせた。
• 2023年ねん12月27日にち、永谷園ながたにえんが熱海あたみ富士ふじとCMタレント契約けいやくを結むすんだことを発表はっぴょう。

取とり口くち

得意とくい手しゅは右みぎ四よっつ・寄より。

2022年ねん5月がつ場所ばしょ後ごに15代だい武蔵川むさしがわは、腰高こしだかで脇わき甘あまであったとまとめていた。

2023年ねん9月がつ場所ばしょ11日にち目めの翔しょう猿さる戦せんでは小兵こひょうの相手あいてに合あわせて立合たちあいで胸むねから当あたる上手じょうずさ、絶好ぜっこうの左上ひだりうえ手しゅを引ひいてから前まえに出でながら上手じょうず投なげを放はなつ豪快ごうかいさを見みせ付つけた。この相撲すもうぶりに花田はなた虎とら上じょうも「対戦たいせん相手あいては熱海あたみ富士ふじの、かわいらしい顔かおにごまかされているのでは…と思おもってしまいますが、相撲すもうはかわいくない。いや厳きびしい、そして強つよい」と自身じしんのコラムで絶賛ぜっさんしている。

2023年ねん9月がつ場所ばしょ時点じてんではすでに右みぎ差さしが熱海あたみ富士ふじの武器ぶきとして認知にんちされており、同どう場所ばしょ優勝ゆうしょう決定けってい戦せんで貴き景勝けいしょうが右みぎ差さし封ふうじとして注文ちゅうもん相撲すもうを行おこなったのはそれを如実にょじつに示しめす事実じじつである。場所ばしょ後ごに15代だい武蔵川むさしがわは、立合たちあいのスピードはもう少すこし必要ひつようだと注文ちゅうもんを付つけながらも、考かんがえずに体からだが動うごくままに取とる思おもい切きりの良よい相撲すもうを評価ひょうかしている。

右足みぎあしで仕切しきり線せんをはいた後のち、体からだを揺ゆすりながら左右さゆうの足あしで8回かい、9回かいと足場あしばをならすルーティンを立合たちあい直前ちょくぜんに行おこなうが、2023年ねん9月がつ場所ばしょだけでも幕内まくうちの先輩せんぱい達たちに先さきに手てを付つかせて待またせて立たった取組とりくみが何なん番ばんもあるため批判ひはんもある。

11月場所ばしょ後ごの元もと白しろ鵬おおとりの宮城野みやぎののコラムではここ一番いちばんでの勝負しょうぶ弱よわさなど精神せいしん面めんを指摘してきされ、2024年ねん1月がつ場所ばしょで上位じょうい総そう当あたりの地位ちいに就つくのでそこで真価しんかが問とわれるという内容ないようの話はなしをされた。

1日にち50番ばんの稽古けいこで鍛きたえる稽古けいこ熱心ねっしんさだが、師匠ししょうの伊勢いせヶ濱はまは部屋へやの衆しゅうは皆みなやっていることだと稽古けいこ態度たいどについて特別とくべつ視しはしていない。

主おもな成績せいせき

2024年ねん3月がつ場所ばしょ終了しゅうりょう現在げんざい

スピード記録きろく

• 初はつ土俵どひょうから新しん入幕にゅうまくまでの所要しょよう場所ばしょ数すう：12場所ばしょ（歴代れきだい8位いタイ）

通算つうさん成績せいせき

• 通算つうさん成績せいせき：148勝しょう92敗はい4休きゅう（21場所ばしょ）
  • 幕内まくうち成績せいせき：40勝しょう35敗はい（5場所ばしょ）
    • 前頭まえがしら成績せいせき：40勝しょう35敗はい（5場所ばしょ）
    • 前頭まえがしら勝率しょうりつ：.533
  • 十じゅう両りょう成績せいせき：68勝しょう48敗はい4休きゅう（9場所ばしょ）
  • 十じゅう両りょう勝率しょうりつ：.533
  • 幕下まくした成績せいせき：21勝しょう7敗はい（4場所ばしょ）
  • 幕下まくした勝率しょうりつ：.750
  • 三さん段だん目め成績せいせき：6勝しょう1敗はい（1場所ばしょ）
  • 三さん段だん目め勝率しょうりつ：.857
  • 序じょ二に段だん成績せいせき：7勝しょう0敗はい（1場所ばしょ）
  • 序じょ二に段だん勝率しょうりつ：1.000
  • 序ノ口じょのくち成績せいせき：6勝しょう1敗はい（1場所ばしょ）
  • 序ノ口じょのくち勝率しょうりつ：.857

各かく段だん優勝ゆうしょう

• 十両じゅうりょう優勝ゆうしょう：1回かい（2023年ねん7月がつ場所ばしょ）
• 序じょ二に段だん優勝ゆうしょう：1回かい（2021年ねん3月がつ場所ばしょ）
• 序ノ口じょのくち優勝ゆうしょう：1回かい（2021年ねん1月がつ場所ばしょ）

三さん賞しょう・金星かなぼし

• 三さん賞しょう
  • 敢闘かんとう賞しょう：2回かい（2023年ねん9月がつ場所ばしょ・11月場所ばしょ）

場所ばしょ別べつ成績せいせき

熱海あたみ富士ふじ 朔太郎さくたろう

	一いち月がつ場所ばしょ 初場所はつばしょ（東京とうきょう）	三さん月がつ場所ばしょ 春場所はるばしょ（大阪おおさか）	五月ごがつ場所ばしょ 夏場所なつばしょ（東京とうきょう）	七なな月がつ場所ばしょ 名古屋なごや場所ばしょ（愛知あいち）	九月場所くがつばしょ 秋場所あきばしょ（東京とうきょう）	十一月じゅういちがつ場所ばしょ 九州きゅうしゅう場所ばしょ（福岡ふくおか）
2020年ねん （令れい和わ2年ねん）	x	x	x	x	x	（前ぜん相撲すもう）
2021年ねん （令れい和わ3年ねん）	東ひがし序ノ口じょのくち23枚まい目め 優勝ゆうしょう 6–1	西にし序じょ二に段だん48枚まい目め 優勝ゆうしょう 7–0	東ひがし三さん段だん目め48枚まい目め 6–1	西にし幕下まくした55枚まい目め 6–1	西にし幕下まくした24枚まい目め 5–2	西にし幕下まくした14枚まい目め 6–1
2022年ねん （令れい和わ4年ねん）	西にし幕下まくした筆頭ひっとう 4–3	西にし十じゅう両りょう12枚まい目め 7–8	西にし十じゅう両りょう12枚まい目め 10–5	東ひがし十じゅう両りょう6枚まい目め 8–7	東ひがし十じゅう両りょう3枚まい目め 8–7	西前にしまえ頭あたま15枚まい目め 4–11
2023年ねん （令れい和わ5年ねん）	東ひがし十じゅう両りょう3枚まい目め 3–8–4	西にし十じゅう両りょう8枚まい目め 8–7	東ひがし十じゅう両りょう8枚まい目め 13–2	西にし十じゅう両りょう筆頭ひっとう 優勝ゆうしょう 11–4	東ひがし前頭まえがしら15枚まい目め 11–4 敢	西前にしまえ頭あたま8枚まい目め 11–4 敢
2024年ねん （令れい和わ6年ねん）	西前にしまえ頭あたま筆頭ひっとう 6–9	東ひがし前頭まえがしら2枚まい目め 8–7	東ひがし前頭まえがしら筆頭ひっとう –	x	x	x
各かく欄らんの数字すうじは、「勝かち-負まけ-休場きゅうじょう」を示しめす。    優勝ゆうしょう 引退いんたい 休場きゅうじょう 十じゅう両りょう 幕下まくした 三さん賞しょう：敢=敢闘かんとう賞しょう、殊こと=殊勲賞しゅくんしょう、技わざ=技能ぎのう賞しょう     その他た：★=金星かなぼし 番付ばんづけ階級かいきゅう：幕内まくうち - 十じゅう両りょう - 幕下まくした - 三さん段だん目め - 序じょ二に段だん - 序ノ口じょのくち 幕内まくうち序列じょれつ：横綱よこづな - 大関おおぜき - 関脇せきわけ - 小結こむすび - 前頭まえがしら（「#数字すうじ」は各位かくい内ないの序列じょれつ）

合あい口くち

2024年ねん3月がつ場所ばしょ終了しゅうりょう現在げんざい

（以下いかは最高さいこう位いが横綱よこづな・大関おおぜきの現役げんえき力士りきし）

• 大関おおぜき・貴き景勝けいしょうには1勝しょう2敗はい（このほか、優勝ゆうしょう決定けってい戦せんで1敗はい）。直近ちょっきんでは2024年ねん3月がつ場所ばしょで勝利しょうりしている。
• 大関おおぜき・霧島きりしまには1勝しょう2敗はい。直近ちょっきんでは2024年ねん3月がつ場所ばしょで勝利しょうりしている。
• 大関おおぜき・豊昇ほうしょう龍りゅうには1勝しょう2敗はい。直近ちょっきんでは2023年ねん11月場所ばしょで勝利しょうりしている。
• 大関おおぜき・琴きん櫻さくらには3敗はい。琴きん櫻さくらの大関おおぜき昇進しょうしん後ごは1敗はい。
• 元もと大関おおぜき・髙安には2勝しょう。髙安の大関おおぜき在位ざいい中ちゅうは対戦たいせんなし。
• 元もと大関おおぜき・朝あさ乃山には1勝しょう2敗はい。朝あさ乃山の大関おおぜき在位ざいい中ちゅうは対戦たいせんなし。
• 元もと大関おおぜき・御嶽みたけ海かいには2勝しょう。御嶽みたけ海かいの大関おおぜき在位ざいい中ちゅうは対戦たいせんなし。
• 元もと大関おおぜき・正代しょうだいには1勝しょう。

（以下いかは最高さいこう位いが横綱よこづな・大関おおぜきの引退いんたい力士りきし）

• 元もと大関おおぜき・栃とちノ心こころには1敗はい。
• 最高さいこう位いが関脇せきわけ以下いかの力士りきしとの幕内まくうちでの対戦たいせん成績せいせきは以下いかの通とおりである。

力士りきし名めい	勝かち数すう	負数ふすう	力士りきし名めい	勝かち数すう	負数ふすう	力士りきし名めい	勝かち数すう	負数ふすう	力士りきし名めい	勝かち数すう	負数ふすう
関脇せきわけ
碧あお山やま	1	1	阿おもね炎ほのお	2	1	逸いっノ城しろ	0	1	隠岐おきの海うみ	1	0
大栄おおえ翔しょう	1	2	隆りゅうの勝かち	3	0	玉たま鷲わし	0	1	妙義みょうぎ龍りゅう	2	0
明生あきお	0	1	若わか元春もとはる	0	1
小結こむすび
宇良うら	1	1	遠藤えんどう	0	1	阿武あぶ咲さき	1	0	千代ちよ大龍おおたつ	0	1
翔しょう猿ざる	3	0	錦木にしきぎ	1	1	竜りゅう電でん	1	0
前頭まえがしら
東あずま龍りゅう	0	1	一山ひとやま本ほん	0	1	王おう鵬ほう	0	2	輝てる	2	0
金峰山きんぷさん	3	0	豪ごうノ山やま	1	0	琴きん恵めぐみ光こう	1	1	琴きん勝かち峰ほう	1	0
佐田さたの海うみ	0	1	湘南しょうなん乃海	1	1	大だい翔しょう鵬おおとり	1	0	美よしノ海うみ	1	0
千代ちよ翔しょう馬ば	1	1	剣けん翔しょう	0	1	平戸ひらど海かい	1	2

（カッコ内ないは勝かち数すう、負数ふすうの中なかに占しめる不戦勝ふせんしょう、不戦敗ふせんぱいの数かず、太字ふとじは2024年ねん3月がつ場所ばしょ終了しゅうりょう現在げんざい、現役げんえき力士りきし）

改名かいめい歴れき

• 熱海あたみ富士ふじ 朔太郎さくたろう（あたみふじ さくたろう）2020年ねん11月場所ばしょ -

受賞じゅしょう

• 日本にっぽんプロスポーツ大賞たいしょう新人しんじん賞しょう（2023年ねん）

関連かんれん項目こうもく

• 大相撲おおずもう力士りきし一覧いちらん

外部がいぶリンク

• 熱海あたみ富士ふじ 朔太郎さくたろう - 日本にっぽん相撲すもう協会きょうかい