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陸軍りくぐん省しょう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア（Wikipedia）』
（陸軍りくぐん卿きょうから転送てんそう）
曖昧さ回避 この項目こうもくでは、日本にっぽんの陸軍りくぐん省しょうについて説明せつめいしています。各国かっこくの陸軍りくぐん省しょうについては「陸軍りくぐん省しょう (曖昧あいまいさ回避かいひ)」をご覧らんください。
日本の旗 日本にっぽんの行政ぎょうせい機関きかん
陸軍りくぐん省しょう
役職やくしょく
大臣だいじん 大山おおやま巌いわお（初代しょだい）
下村しもむら定じょう（最後さいご）
組織そしき
内部ないぶ部局ぶきょく 軍馬ぐんば局きょく、軍務ぐんむ局きょく、人事じんじ局きょく、兵器へいき局きょく、整備せいび局きょく、兵務へいむ局きょく、経理けいり局きょく、医務いむ局きょく、法務局ほうむきょく
概要がいよう
所在地しょざいち 日本の旗 日本にっぽん 東京とうきょう都と新宿しんじゅく区く市谷本村いちがやほんむら町まち
設置せっち 1872年ねん2月がつ27日にち
改称かいしょう 1945年ねん12月1日にち
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陸軍りくぐん省しょう（りくぐんしょう）は、かつて存在そんざいした日本にっぽんの中央ちゅうおう官庁かんちょう。旧きゅう日本にっぽん陸軍りくぐんの軍政ぐんせいを管轄かんかつした機関きかん[1]。主任しゅにんの大臣だいじんは陸軍りくぐん大臣だいじん。

1903年ねん（明治めいじ36年ねん）以降いこう、1945年ねん（昭和しょうわ20年ねん） に至いたるまでの主おもな附属ふぞく官庁かんちょうに航空こうくう本部ほんぶ・技術ぎじゅつ本部ほんぶ・兵器廠へいきしょう・造兵ぞうへい廠しょう・科学かがく研究所けんきゅうじょ・被服ひふく廠しょう・糧秣りょうまつ廠しょうなどがあり、内局ないきょくに、大臣だいじん官房かんぼう・人事じんじ局きょく・軍務ぐんむ局きょく・整備せいび局きょく・兵器へいき局きょく・経理けいり局きょく・医務いむ局きょく・法務局ほうむきょくがあった。

沿革えんかく

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1872年ねん（明治めいじ5年ねん）2月がつに兵部ひょうぶ省しょうから分離ぶんりし、海軍かいぐん省しょうとともに設置せっちされる。当初とうしょは太政大臣だじょうだいじんの統制とうせい下かに軍政ぐんせい、軍令ぐんれいを一元いちげん的てきに統轄とうかつするフランス型かたの陸軍りくぐん組織そしきとして発足ほっそくしたが、後のちに軍令ぐんれい機関きかんを独立どくりつさせたプロシア式しきに改あらためられることとなり、1878年ねん（明治めいじ11年ねん）に参謀さんぼう本部ほんぶが設立せつりつされ、1900年ねん（明治めいじ33年ねん）に専門せんもん教育きょういく重視じゅうしのために教育きょういく機関きかんとして教育きょういく総監そうかん部ぶを独立どくりつさせて純粋じゅんすいな軍政ぐんせい機関きかんとなった。

主任しゅにん大臣だいじんは陸軍りくぐん大臣だいじん。陸軍りくぐん大臣だいじんは国務大臣こくむだいじんとして親おや任官にんかんであり、1900年ねん（明治めいじ33年ねん）5月がつの陸軍りくぐん省しょう官制かんせい以降いこうは現役げんえきの陸軍りくぐん中将ちゅうじょう・大将たいしょうが拝はい任にんするようになった（軍部ぐんぶ大臣だいじん現役げんえき武官ぶかん制せい）。1913年ねんの管制かんせい改正かいせいで現役げんえき制せいが削除さくじょされ、予備よび役やくの陸軍りくぐん中将ちゅうじょう・大将たいしょうの拝はい任にんも可能かのうとなったが、1936年ねんにはふたたび現役げんえき制せいに戻もどった[1]。

大だい東亜とうあ戦争せんそう（太平洋戦争たいへいようせんそう・第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん）開戦かいせん直後ちょくごの1941年ねん（昭和しょうわ16年ねん）12月8日にちから15日にちにかけて、参謀さんぼう本部ほんぶ、教育きょういく総監そうかん部ぶ、陸軍りくぐん航空こうくう総監そうかん部ぶ共々ともども、東京とうきょう府ふ東京とうきょう市し麹町こうじまち区く（現げん・東京とうきょう都と千代田ちよだ区く）永田町ながたちょうの三宅みやけ坂ざか一帯いったいから牛込うしごめ区く（現げん・新宿しんじゅく区く）市ヶ谷いちがや台だいの陸軍りくぐん士官しかん学校がっこう跡地あとちに移転いてんした。

1945年ねん（昭和しょうわ20年ねん）12月1日にち付づけを以もって陸軍りくぐん省しょうは第だい一いち復員ふくいん省しょうに改組かいそ（「第だい一いち復員ふくいん省しょう官制かんせい」、昭和しょうわ20年ねん11月30日にち勅みことのり令れい第だい675号ごう）、1946年ねん（昭和しょうわ21年ねん）6月がつ14日にちに旧きゅう海軍かいぐん省しょうを引ひき継ついだ第だい二に復員ふくいん省しょうと統合とうごうして復員ふくいん庁ちょうとなり、1947年ねん（昭和しょうわ22年ねん）10月がつに廃止はいしされて厚生省こうせいしょう第だい一いち復員ふくいん局きょくとなった。その後ご引揚援護えんご庁ちょう業務ぎょうむ局きょく→厚生省こうせいしょう引揚援護えんご局きょく→援護えんご局きょく→社会しゃかい・援護えんご局きょくを経へて、2001年ねん（平成へいせい13年ねん）の中央ちゅうおう省庁しょうちょう再編さいへんで厚生こうせい労働省ろうどうしょう社会しゃかい・援護えんご局きょくとなり現在げんざいに至いたる。

詳細しょうさいは「引揚援護えんご庁ちょう#概要がいよう」および「社会しゃかい・援護えんご局きょく#所管しょかん業務ぎょうむ」を参照さんしょう

旧きゅう陸軍りくぐん省しょうの資財しざいは大蔵省おおくらしょう国有こくゆう財産ざいさん局きょく（現げん・財務省ざいむしょう理財りざい局きょく）に一括いっかつ移管いかんされた。 陸軍りくぐん省しょうの資料しりょうの一部いちぶは、厚労省こうろうしょう社会しゃかい・援護えんご局きょく援護えんご・業務ぎょうむ課かおよび防衛ぼうえい省しょう防衛ぼうえい研究所けんきゅうじょ戦史せんし研究けんきゅうセンターに引ひき継つがれている。また帝國ていこく陸海りくかい軍人ぐんじんの軍ぐん歴れきは当時とうじの連隊れんたい区く司令しれい部ぶから各かく都道府県とどうふけんの福祉ふくし担当たんとう部局ぶきょく（例れい・東京とうきょう都とであれば福祉ふくし局きょく生活せいかつ福祉ふくし部ぶ）に引ひき継つがれている。

「防衛ぼうえい研究所けんきゅうじょ#内部ないぶ組織そしき」および「日本にっぽんの軍事ぐんじ史し#太平洋戦争たいへいようせんそう」も参照さんしょう

陸軍りくぐん卿きょう・陸軍りくぐん大輔だいすけ

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陸軍りくぐん卿きょう・陸軍りくぐん大輔だいすけ一覧いちらん
  陸軍りくぐん卿きょう 陸軍りくぐん卿きょう代理だいり 陸軍りくぐん大輔だいすけ
補職ほしょく日び 陸軍りくぐん卿きょう 階級かいきゅう 出身しゅっしん 備考びこう 陸軍りくぐん卿きょう代理だいり 階級かいきゅう 出身しゅっしん 備考びこう 陸軍りくぐん大輔だいすけ 階級かいきゅう 出身しゅっしん 備考びこう
1872年ねん（明治めいじ5年ねん） 2月がつ 27日にち － － －   － － －   － － －  
2月がつ 28日にち 山縣やまがた有朋ありとも 中将ちゅうじょう 山口やまぐち
1873年ねん（明治めいじ6年ねん） 4月がつ 18日にち － － －
4月がつ 29日にち 山縣やまがた有朋ありとも 中将ちゅうじょう 山口やまぐち
6月がつ 8日にち 山縣やまがた有朋ありとも 中将ちゅうじょう 山口やまぐち － － －
7月がつ 2日にち 西郷さいごう従道つぐみち 少将しょうしょう 鹿児島かごしま
1874年ねん（明治めいじ7年ねん） 2月がつ 8日にち － － －
3月がつ 31日にち 津田つだ出いずる 少将しょうしょう 和歌山わかやま 在任ざいにん：西郷さいごう従道つぐみち 2名めい
4月がつ 5日にち 津田つだ出いずる 少将しょうしょう 和歌山わかやま
6月がつ 30日にち 山縣やまがた有朋ありとも 中将ちゅうじょう 山口やまぐち － － －
7月がつ 8日にち 西郷さいごう従道つぐみち 少将しょうしょう 鹿児島かごしま  
1875年ねん（明治めいじ8年ねん） 5月 22日にち － － －
1876年ねん（明治めいじ9年ねん） 1月がつ 8日にち 鳥尾とりお小弥太こやた 中将ちゅうじょう 山口やまぐち
3月がつ 31日にち － － －
1877年ねん（明治めいじ10年ねん） 2月がつ 24日にち 西郷さいごう従道つぐみち 中将ちゅうじょう 鹿児島かごしま
11月 26日にち － － －
1878年ねん（明治めいじ11年ねん） 9月 12日にち （兼けん）西郷さいごう従道つぐみち
11月 8日にち  
12月 24日にち 西郷さいごう従道つぐみち 中将ちゅうじょう 鹿児島かごしま
1880年ねん(明治めいじ13年ねん) 2月がつ 28日にち 大山おおやま巌いわお 中将ちゅうじょう 鹿児島かごしま
1883年ねん（明治めいじ16年ねん） 9月 6日にち 山縣やまがた有朋ありとも 中将ちゅうじょう 山口やまぐち
10月 9日にち － － －
1884年ねん(明治めいじ17年ねん) 2月がつ 13日にち 西郷さいごう従道つぐみち 中将ちゅうじょう 鹿児島かごしま
1885年ねん（明治めいじ18年ねん） 1月がつ 25日にち － － －
12月 22日にち 内閣ないかく官制かんせい（内閣ないかく職権しょっけん）により陸軍りくぐん卿きょうは陸軍りくぐん大臣だいじんに、陸軍りくぐん大輔だいすけは陸軍りくぐん次官じかんに改称かいしょう。

陸軍りくぐん大臣だいじん

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数かず 肖像しょうぞう 名な 任期にんき 内閣ないかく
1 大山おおやま巌いわお
 12月22日にち
1885年ねん 		5月17日にち
1891年ねん 		第だい1次じ伊藤いとう内閣ないかく
黒田くろだ
第だい1次じ山やま縣内けんない閣かく
第だい1次じ松方まつかた内閣ないかく
2 高島たかしま鞆之助すけ
 5月17日にち
1891年ねん 		8月がつ8日にち
1892年ねん
3 大山おおやま巌いわお 8月がつ8日にち
1892年ねん 		9月がつ20日はつか
1896年ねん 		第だい2次じ伊藤いとう内閣ないかく
第だい2次じ松方まつかた内閣ないかく
4 高島たかしま鞆之助すけ 9月がつ20日はつか
1896年ねん 		1月がつ12日にち
1898年ねん
5 桂かつら太郎たろう 1月がつ12日にち
1898年ねん 		12月23日にち
1900年ねん 		第だい3次じ伊藤いとう内閣ないかく
第だい1次じ大隈おおくま内閣ないかく
第だい2次じ山やま縣内けんない閣かく
第だい4次じ伊藤いとう内閣ないかく
6 兒玉こだま源太郎げんたろう 12月23日にち
1900年ねん 		3月27日にち
1902年ねん
第だい1次じ桂かつら内閣ないかく
7 寺内てらうち正毅まさき 3月27日にち
1902年ねん 		8月がつ30日にち
1911年ねん
第だい1次じ西園寺さいおんじ内閣ないかく
第だい2次じ桂かつら内閣ないかく
8 石本いしもと新しん六ろく 8月がつ30日にち
1911年ねん 		4月がつ2日にち
1912年ねん 		第だい2次じ西園寺さいおんじ内閣ないかく
9 上原うえはら勇作ゆうさく 4月がつ5日にち
1912年ねん 		12月21日にち
1912年ねん
10 木越きごし安やす綱つな 12月21日にち
1912年ねん 		6月24日にち
1913年ねん 		第だい3次じ桂かつら内閣ないかく
第だい1次じ山本やまもと内閣ないかく
11 楠瀬くすのせ幸彦さちひこ
 6月24日にち
1913年ねん 		4月がつ16日にち
1914年ねん
12 岡おか市之助いちのすけ 4月がつ16日にちl
1914年ねん 		3月30日にちh
1916年ねん 		第だい2次じ大隈おおくま内閣ないかく
13 大島おおしま健一けんいち
 3月30日にち
1916年ねん 		9月29日にち
1918年ねん
寺内てらうち
14 田中たなか義一ぎいち 9月29日にち
1918年ねん 		6月9日にち
1921年ねん 		原はら
15 山梨やまなし半はん造づくり
 6月9日にち
1921年ねん 		9月2日にち
1923年ねん
高橋たかはし
加藤かとう
16 田中たなか義一ぎいち 9月2日にち
1923年ねん 		1月がつ7日にち
1924年ねん 		第だい2次じ山本やまもと内閣ないかく
17 宇垣うがき一成いっせい 1月がつ7日にち
1924年ねん 		4月がつ20日はつか
1927年ねん 		清浦きようら
加藤かとう
第だい1次じ若槻わかつき内閣ないかく
18 白川しらかわ義則よしのり
 4月がつ20日はつか
1927年ねん 		7月がつ2日にち
1929年ねん 		田中たなか
19 宇垣うがき一成いっせい 7月がつ2日にち
1929年ねん 		4月がつ14日にち
1931年ねん 		濱口はまぐち
20 南みなみ次郎じろう 4月がつ14日にち
1931年ねん 		12月13日にち
1931年ねん 		第だい2次じ若槻わかつき内閣ないかく
21 荒木あらき貞夫さだお 12月13日にち
1931年ねん 		1月がつ23日にち
1934年ねん 		犬いぬ養やしなえ
斎藤さいとう
22 林はやし銑ずく十じゅう郎ろう 1月がつ23日にち
1934年ねん 		9月5日にちr
1935年ねん
岡田おかだ
23 川島かわしま義之よしゆき 9月5日にち
1935年ねん 		3月9日にち
1936年ねん
24 寺内てらうち寿一ひさいち 3月9日にち
1936年ねん 		2月がつ2日にち
1937年ねん 		広田ひろた
25 中村なかむら孝太郎こうたろう 2月がつ2日にち
1937年ねん 		2月がつ9日にち
1937年ねん 		林はやし
26 杉山すぎやま元はじめ 2月がつ9日にち
1937年ねん 		6月3日にち
1938年ねん
第だい1次じ近衛このえ内ない閣かく
27 板垣いたがき征四郎せいしろう 6月3日にち
1938年ねん 		8月がつ30日にち
1939年ねん
平沼ひらぬま
28 畑はた俊六しゅんろく 8月がつ30日にち
1939年ねん 		7月がつ22日にち
1940年ねん 		阿部あべ
米べい内ない
29 東條とうじょう英機ひでき 7月がつ22日にち
1940年ねん 		7月がつ22日にち
1944年ねん 		第だい2次じ近衛このえ内ない閣かく
第だい3次じ近衛このえ内ない閣かく
東條とうじょう
30 杉山すぎやま元はじめ 7月がつ22日にち
1944年ねん 		4月がつ7日にち
1945年ねん 		小磯こいそ
31 阿南あなみ惟幾これちか 4月がつ7日にち
1945年ねん 		8月がつ14日にち
1945年ねん 		鈴木すずき
32 東ひがし久邇くに宮みや稔彦としひこ王おう 8月がつ17日にち
1945年ねん 		8月がつ23日にち
1945年ねん 		東ひがし久邇くに宮みや
33
下村しもむら定じょう
 8月がつ23日にち
1945年ねん 		12月1日にち
1945年ねん
幣ぬさ原ばら


歴代れきだい陸軍りくぐん大臣だいじん一覧いちらん
歴代れきだい陸軍りくぐん大臣だいじん
成立せいりつ・補職ほしょく日び 内閣ないかく 代だい 陸相りくしょう 階級かいきゅう 兵科へいか 陸士りくし 陸りく大まさる 出身しゅっしん 備考びこう
1885年ねん(明治めいじ18年ねん) 12月 22日にち 第だい1次じ伊藤いとう内閣ないかく 1 大山おおやま巌いわお 中将ちゅうじょう － － － 鹿児島かごしま 内閣ないかく官制かんせいが定さだめられ陸軍りくぐん省しょうの主任しゅにんが陸軍りくぐん卿きょうから陸軍りくぐん大臣だいじんとなる。
1888年ねん(明治めいじ21年ねん) 4月がつ 30日にち 黒田くろだ内閣ないかく 2
1889年ねん(明治めいじ22年ねん) 12月 24日にち 第だい1次じ山やま縣内けんない閣かく 3
1891年ねん(明治めいじ24年ねん) 5月 6日にち 第だい1次じ松方まつかた内閣ないかく 4
17日にち 5 高島たかしま鞆之助すけ 中将ちゅうじょう － － － 鹿児島かごしま  
1892年ねん(明治めいじ25年ねん) 8月がつ 8日にち 第だい2次じ伊藤いとう内閣ないかく 6 大山おおやま巌いわお 大将たいしょう － － － 鹿児島かごしま  
1896年ねん(明治めいじ29年ねん) 9月 18日にち 第だい2次じ松方まつかた内閣ないかく 7
20日はつか 8 高島たかしま鞆之助すけ 中将ちゅうじょう － － － 鹿児島かごしま 拓つぶせ相しょう兼任けんにん
1898年ねん(明治めいじ31年ねん) 1月がつ 12日にち 第だい3次じ伊藤いとう内閣ないかく 9 桂かつら太郎たろう 中将ちゅうじょう － － － 山口やまぐち  
6月がつ 30日にち 第だい1次じ大隈おおくま内閣ないかく 10
11月 8日にち 第だい2次じ山やま縣内けんない閣かく 11
1900年ねん(明治めいじ33年ねん) 10月 19日にち 第だい4次じ伊藤いとう内閣ないかく 12
12月 23日にち 13 児玉こだま源太郎げんたろう 中将ちゅうじょう 歩兵ほへい － － 山口やまぐち 台湾たいわん総督そうとく兼任けんにん
1901年ねん(明治めいじ34年ねん) 6月がつ 2日にち 第だい1次じ桂かつら内閣ないかく 14
1902年ねん(明治めいじ35年ねん) 3月がつ 27日にち 15 寺内てらうち正毅まさき 中将ちゅうじょう 歩兵ほへい － － 山口やまぐち 日にち露ろ戦争せんそうを処理しょりする。
1906年ねん(明治めいじ39年ねん) 1月がつ 7日にち 第だい1次じ西園寺さいおんじ内閣ないかく 16
1908年ねん(明治めいじ41年ねん) 7月がつ 14日にち 第だい2次じ桂かつら内閣ないかく 17
1911年ねん(明治めいじ44年ねん) 8月がつ 30日にち 第だい2次じ西園寺さいおんじ内閣ないかく 18 石本いしもと新しん六ろく 中将ちゅうじょう 工兵こうへい 旧きゅう1期き － 兵庫ひょうご 薩長さっちょう出身しゅっしん者しゃ以外いがいで初はつの陸相りくしょう就任しゅうにん。陸軍りくぐん士官しかん学校がっこう士官しかん生徒せいと出身しゅっしんで初はつの陸相りくしょう就任しゅうにん。明治めいじ45年ねん4月がつ2日にち、在職ざいしょく中ちゅうに死去しきょ。
1912年ねん(明治めいじ45年ねん) 4月がつ 5日にち 19 上原うえはら勇作ゆうさく 中将ちゅうじょう 工兵こうへい 旧きゅう3期き － 宮崎みやざき 二に個こ師団しだん増設ぞうせつ問題もんだいで単独たんどく辞任じにんし西園寺さいおんじ内閣ないかくを「毒殺どくさつ｣（当時とうじの表現ひょうげん）する。
1912年ねん(大正たいしょう元年がんねん) 12月 21日にち 第だい3次じ桂かつら内閣ないかく 20 木越きごし安やす綱つな 中将ちゅうじょう 歩兵ほへい 旧きゅう1期き － 石川いしかわ  
1913年ねん(大正たいしょう2年ねん) 2月がつ 20日はつか 第だい1次じ山本やまもと内閣ないかく 21
6月がつ 24日にち 22 楠瀬くすのせ幸彦さちひこ 中将ちゅうじょう 砲兵ほうへい 旧きゅう3期き － 高知こうち  
1914年ねん(大正たいしょう3年ねん) 4月がつ 16日にち 第だい2次じ大隈おおくま内閣ないかく 23 岡おか市之助いちのすけ 中将ちゅうじょう 歩兵ほへい 旧きゅう4期き 4期き 京都きょうと  
1916年ねん(大正たいしょう5年ねん) 3月がつ 30日にち 24 大島おおしま健一けんいち 中将ちゅうじょう 砲兵ほうへい 旧きゅう4期き － 岐阜ぎふ  
10月 9日にち 寺内てらうち内閣ないかく 25
1918年ねん(大正たいしょう7年ねん) 9月 29日にち 原内はらうち閣かく 26 田中たなか義一ぎいち 中将ちゅうじょう 歩兵ほへい 旧きゅう8期き 8期き 山口やまぐち  
1921年ねん(大正たいしょう10年ねん) 6月がつ 9日にち 27 山梨やまなし半はん造づくり 中将ちゅうじょう 歩兵ほへい 旧きゅう8期き 8期き 神奈川かながわ 原内はらうち閣かくの途中とちゅうから入閣にゅうかくする。山梨やまなし軍縮ぐんしゅくを行おこなう。
11月 13日にち 高橋たかはし内閣ないかく 28
1922年ねん(大正たいしょう11年ねん) 6月がつ 12日にち 加藤かとう友三郎ともさぶろう内閣ないかく 29
1923年ねん(大正たいしょう12年ねん) 9月 2日にち 第だい2次じ山本やまもと内閣ないかく 30 田中たなか義一ぎいち 大将たいしょう 歩兵ほへい 旧きゅう8期き 8期き 山口やまぐち  
1924年ねん(大正たいしょう13年ねん) 1月がつ 7日にち 清浦きようら内閣ないかく 31 宇垣うがき一成いっせい 中将ちゅうじょう 歩兵ほへい 1期き 14期き 岡山おかやま 陸軍りくぐん士官しかん学校がっこう士官しかん候補こうほ生せい第だい1期き出身しゅっしんの陸相りくしょう就任しゅうにん。宇垣うがき軍縮ぐんしゅくを行おこなう。
6月がつ 11日にち 加藤かとう高明こうめい内閣ないかく 32
1926年ねん(大正たいしょう15年ねん) 1月がつ 30日にち 第だい1次じ若槻わかつき内閣ないかく 33
1927年ねん(昭和しょうわ2年ねん) 4月がつ 20日はつか 田中たなか義一ぎいち内閣ないかく 34 白川しらかわ義則よしのり 大将たいしょう 歩兵ほへい 1期き 12期き 愛媛えひめ 山東さんとう出兵しゅっぺいを処理しょりする。
1929年ねん(昭和しょうわ4年ねん) 7月がつ 2日にち 濱口はまぐち内閣ないかく 35 宇垣うがき一成いっせい 大将たいしょう 歩兵ほへい 1期き 14期き 岡山おかやま  
1931年ねん(昭和しょうわ6年ねん) 4月がつ 14日にち 第だい2次じ若槻わかつき内閣ないかく 36 南みなみ次郎じろう 大将たいしょう 騎兵きへい 6期き 17期き 大分おおいた 騎兵きへい科か出身しゅっしんで唯一ゆいいつの陸相りくしょう就任しゅうにん。
12月 13日にち 犬いぬ養やしなえ内閣ないかく 37 荒木あらき貞夫さだお 中将ちゅうじょう 歩兵ほへい 9期き 19期き 東京とうきょう  
1932年ねん(昭和しょうわ7年ねん) 5月 26日にち 齋藤さいとう内閣ないかく 38
1934年ねん(昭和しょうわ9年ねん) 1月がつ 23日にち 39 林はやし銑ずく十じゅう郎ろう 大将たいしょう 歩兵ほへい 8期き 17期き 石川いしかわ  
7月がつ 8日にち 岡田おかだ内閣ないかく 40
1935年ねん(昭和しょうわ10年ねん) 9月 5日にち 41 川島かわしま義之よしゆき 大将たいしょう 歩兵ほへい 10期き 20期き 愛媛えひめ 二・二六事件ににろくじけんを処理しょりする。
1936年ねん(昭和しょうわ11年ねん) 3月がつ 9日にち 廣田ひろた内閣ないかく 42 寺内てらうち寿一ひさいち 大将たいしょう 歩兵ほへい 11期き 21期き 山口やまぐち  
1937年ねん(昭和しょうわ12年ねん) 2月がつ 2日にち 林内りんない閣かく 43 中村なかむら孝太郎こうたろう 中将ちゅうじょう 歩兵ほへい 13期き 21期き 石川いしかわ 7日間にちかんのみの短期たんき陸相りくしょう。
9日にち 44 杉山すぎやま元はじめ 大将たいしょう 歩兵ほへい 12期き 22期き 福岡ふくおか  
6月がつ 4日にち 第だい1次じ近衛このえ内ない閣かく 45
1938年ねん(昭和しょうわ13年ねん) 6月がつ 3日にち 46 板垣いたがき征四郎せいしろう 中将ちゅうじょう 歩兵ほへい 16期き 28期き 岩手いわて  
1939年ねん(昭和しょうわ14年ねん) 1月がつ 5日にち 平沼ひらぬま内閣ないかく 47
8月がつ 30日にち 阿部あべ内閣ないかく 48 畑はた俊六しゅんろく 大将たいしょう 砲兵ほうへい 12期き 22期き 福島ふくしま 「陸軍りくぐんの総意そうい」として単独たんどく辞任じにんし米まい内内ないない閣かくを瓦解がかいに追おい込こむ。
1940年ねん(昭和しょうわ15年ねん) 1月がつ 16日にち 米べい内内うちうち閣かく 49
7月がつ 22日にち 第だい2次じ近衛このえ内ない閣かく 50 東條とうじょう英機ひでき 中将ちゅうじょう 歩兵ほへい 17期き 27期き 岩手いわて  
1941年ねん(昭和しょうわ16年ねん) 7月がつ 18日にち 第だい3次じ近衛このえ内ない閣かく 51
10月 18日にち 東條とうじょう内閣ないかく 52 大将たいしょう 首相しゅしょう兼任けんにん。後のちに参謀さんぼう総長そうちょうも兼任けんにん。さらに陸軍りくぐん大臣だいじんも兼任けんにんする。
1944年ねん(昭和しょうわ19年ねん) 7月がつ 22日にち 小磯こいそ内閣ないかく 53 杉山すぎやま元はじめ 元帥げんすい 歩兵ほへい 12期き 22期き 福岡ふくおか  
1945年ねん(昭和しょうわ20年ねん) 4月がつ 7日にち 鈴木すずき貫太郎かんたろう内閣ないかく 54 阿南あなみ惟幾これちか 大将たいしょう 歩兵ほへい 18期き 30期き 大分おおいた 終戦しゅうせんの大詔たいしょうが渙発かんぱつされる。昭和しょうわ20年ねん8月がつ15日にち未明みめいに自決じけつ。
8月がつ 17日にち 東ひがし久邇くに宮内くない閣かく 55 東ひがし久邇くに宮みや稔彦としひこ王おう 大将たいしょう 歩兵ほへい 20期き 26期き 京都きょうと 首相しゅしょう兼任けんにん。終戦しゅうせん直後ちょくごの混乱こんらんした陸軍りくぐんの統制とうせいを図はかるため、首相しゅしょうが陸士りくし同期どうきで信頼しんらいの厚あつい下村しもむら定じょう大将たいしょうを陸相りくしょうに推おすことを決きめるが、下村しもむら大将たいしょうが満州まんしゅうにあったため帰国きこくするまでの間あいだを首相しゅしょう自身じしんが兼任けんにんした。
23日にち 56 下村しもむら定じょう 大将たいしょう 砲兵ほうへい 20期き 28期き 高知こうち 陸軍りくぐん解体かいたいを処理しょりする。
10月 9日にち 幣ぬさ原内はらうち閣かく 57
12月 1日にち 陸軍りくぐん省しょう廃止はいし。同省どうしょうの残務ざんむ処理しょりのため、第だい一いち復員ふくいん省しょう設置せっち。

陸軍りくぐん次官じかん

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内部ないぶ部局ぶきょく

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軍馬ぐんば局きょく

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軍馬ぐんば局きょくは1874年ねん（明治めいじ7年ねん）3月31日にちに「軍馬ぐんば局きょく条例じょうれい」に基もとづき設置せっちされ、軍馬ぐんばの調教ちょうきょう等とうの馬うま政まさし業務ぎょうむを掌てのひらった。支部しぶとして東京とうきょうに第だい一いち厩うまや、仙台せんだいに第だい二に厩うまやを設もうけた。1886年ねん（明治めいじ19年ねん）3月1日にちを以って廃止はいしされ、所掌しょしょう事務じむは騎兵きへい局きょく第だい三さん課かが引ひき継ついだ。

歴代れきだい軍馬ぐんば局長きょくちょう

軍務ぐんむ局きょく

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詳細しょうさいは「軍務ぐんむ局きょく#陸軍りくぐん省しょう軍務ぐんむ局きょく」を参照さんしょう

1890年ねん（明治めいじ23年ねん）3月がつに設置せっちされ、1945年ねん（昭和しょうわ20年ねん）12月の陸軍りくぐん省しょう廃止はいしまで存続そんぞくした。主しゅたる所掌しょしょう事務じむは国防こくぼう政策せいさく・陸軍りくぐん建けん制せい・編制へんせい計画けいかく・動員どういん計画けいかく・予算よさんに関かんする事項じこう、軍需ぐんじゅ行政ぎょうせいや国家こっか総動員そうどういん体制たいせい等とう多岐たきにわたり陸軍りくぐんに関かんする行政ぎょうせい、いわゆる軍政ぐんせいは主おもにこの局きょくから発はっせられた。明治めいじ5年ねん2月がつ兵部ひょうぶ省しょうを陸海りくかい軍ぐん省しょうと分割ぶんかつした際さいにも軍務ぐんむ局きょくはあったが、その時ときは主おもに歩兵ほへい・騎兵きへいの兵科へいかに関かんする事項じこうを取とり扱あつかっていた。明治めいじ6年ねん4月がつに第だい2局きょくと改あらため、明治めいじ12年ねん10月がつには人員じんいん局きょくと改称かいしょうされた。このころはもっぱら後ごの人事じんじ局きょくが掌てのひらる事務じむを行おこなっており、1890年ねん（明治めいじ23年ねん）3月がつに設置せっちされた軍務ぐんむ局きょくとの連続れんぞく性せいはない。明治めいじ5年ねん2月がつの秘史ひし局きょくとその後身こうしんである1873年ねん（明治めいじ6年ねん）4月がつの第だい一いち局きょくは所掌しょしょう事務じむが「通報つうほう・軍務ぐんむ関係かんけい」でそれを引ひき継ついだ明治めいじ12年ねん10月がつの総務そうむ局きょくが本来ほんらいの前身ぜんしんで、総務そうむ局きょく創設そうせつ時じの所掌しょしょう事務じむは「庶務しょむ・徴兵ちょうへい・制せい規ぶんまわし」だった。しかし、1890年ねん（明治めいじ23年ねん）3月がつの官制かんせい改正かいせいまで陸軍りくぐん省しょうでは各かく兵科へいか別べつに事務じむを執とり行おこなっていたが、それらを全すべて廃はいし事務じむは軍務ぐんむ局きょくが掌てのひらったため所掌しょしょう事務じむの上うえではどの局きょくとも連続れんぞくしていない。

軍務ぐんむ局きょくは帝国ていこく議会ぎかいとの折衝せっしょうも行おこなっていたが、1938年ねん（昭和しょうわ13年ねん）3月3日にち当時とうじの軍務ぐんむ局きょく軍務ぐんむ課か国内こくない班長はんちょうの佐藤さとう賢けん了りょう中佐ちゅうさが野次やじに対たいし「黙だまれ！」と一喝いっかつした「黙だまれ事件じけん」がある。これは時じの陸軍りくぐん大臣だいじん杉山すぎやま元もと大将たいしょうが謝罪しゃざいすることで決着けっちゃくするが、佐藤さとう中佐ちゅうさは後のちに中将ちゅうじょうに進級しんきゅうし軍務ぐんむ局長きょくちょうに就任しゅうにんする。戦後せんご連合れんごう国こく側がわからA級きゅう戦犯せんぱんに指名しめいされるが、これは先さきの黙だまれ事件じけんも原因げんいんの一ひとつという。

  • 1890年ねん（明治めいじ23年ねん）3月がつ27日にち　軍務ぐんむ局きょく創設そうせつ、第だい1軍事ぐんじ課か・第だい2軍事ぐんじ課か・馬うま政まさし課か・獣医じゅうい課か・砲兵ほうへい事務じむ課か創設そうせつ、工兵こうへい局きょくを工兵こうへい事務じむ課かとして編入へんにゅう
  • 1896年ねん（明治めいじ29年ねん）5月がつ9日にち　工兵こうへい事務じむ課かを工兵こうへい課かに、砲兵ほうへい事務じむ課かを砲兵ほうへい課かに改称かいしょう
  • 1897年ねん（明治めいじ30年ねん）9月がつ3日にち　兵器へいき課かを新設しんせつ、馬うま政まさし課かを騎兵きへい課かに、第だい1軍事ぐんじ課かを軍事ぐんじ課かに、第だい2軍事ぐんじ課かを歩兵ほへい課かに改称かいしょう
  • 1900年ねん（明治めいじ33年ねん）5月がつ　兵器へいき課かを廃止はいし
  • 1903年ねん（明治めいじ36年ねん）5月がつ1日にち　獣医じゅうい課か廃止はいし
  • 1919年ねん（大正たいしょう8年ねん）4月がつ12日にち　航空こうくう課か創設そうせつ
  • 1926年ねん（大正たいしょう15年ねん）10月がつ1日にち　兵務へいむ課か・兵備へいび課か・徴募ちょうぼ課か・防備ぼうび課か創設そうせつ、航空こうくう課か・歩兵ほへい課か・工兵こうへい課か・砲兵ほうへい課かを廃止はいし、騎兵きへい課かを馬うま政せい課かに改称かいしょう
  • 1936年ねん（昭和しょうわ11年ねん）8月がつ1日にち　軍務ぐんむ課かを創設そうせつ、兵務へいむ課か・兵備へいび課か・防備ぼうび課か・馬うま政まさし課かを兵務へいむ局きょくへ移行いこう、徴募ちょうぼ課かを人事じんじ局きょくへ移行いこう
  • 1945年ねん（昭和しょうわ20年ねん）4月がつ28日にち　整備せいび局きょくより戦備せんび課か移行いこう

歴代れきだい軍務ぐんむ局長きょくちょう （※氏名しめい前まえの括弧かっこはそれぞれ（心しん）は心得こころえ、（扱）は事務じむ取扱とりあつかい、（兼けん）は兼職けんしょくを表あらわす。）

人事じんじ局きょく

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明治めいじ5年ねんに陸軍りくぐん省しょうが創設そうせつされた際さいには兵科へいか別べつに局きょくが作つくられ、人事じんじはそれぞれ別々べつべつに行いっていた。明治めいじ12年ねん10月がつの官制かんせい改正かいせいで人員じんいん局きょくが創設そうせつされ、所掌しょしょう事務じむは「将官しょうかん、参謀さんぼう並ならびに歩兵ほへい、騎兵きへい、憲兵けんぺい、輜重しちょう兵へいの各かく兵科へいか及および獣医じゅうい部ぶ、軍楽ぐんがく部ぶの人員じんいん調査ちょうさ」であったが砲兵ほうへい局きょく・工兵こうへい局きょくともに人員じんいん課かを持もち、人事じんじについては統一とういつされていなかった。明治めいじ19年ねん3月がつに人員じんいん局きょくが廃止はいしされ人事じんじについては総務そうむ局きょく第だい四よん課かが掌てのひらった。この時ときには権限けんげんが全ぜん軍人ぐんじんに亘わたるが、騎兵きへい局きょく・砲兵ほうへい局きょく・工兵こうへい局きょくでは別個べっこに人員じんいん調査ちょうさを掌てのひらり将校しょうこう名簿めいぼを管理かんりしていた。翌年よくねん6月がつには人事じんじ課かに改称かいしょうされ、明治めいじ23年ねん3月がつ各かく兵科へいか別べつの局きょくが廃止はいしされ軍務ぐんむ局きょくに一本いっぽん化かされ、人事じんじについては大臣だいじん官房かんぼう人事じんじ課かが一括いっかつして掌握しょうあくした。明治めいじ33年ねん5月がつ初はじめて人事じんじ局きょくが創設そうせつされた。所属しょぞく課かは補任ほにん課かと恩賞おんしょう課か。この体制たいせいが長ながく続つづいたが、昭和しょうわ11年ねん8月がつ、徴募ちょうぼ課かが新設しんせつされた。昭和しょうわ13年ねん新あらたに功績こうせき調査ちょうさ部ぶが設置せっちされた。昭和しょうわ14年ねんには先さきの徴募ちょうぼ課かが兵務へいむ局きょく兵備へいび課かに移管いかんされ、1部ぶ2課か体制たいせいで終戦しゅうせんを迎むかえることとなる。昭和しょうわ20年ねん11月30日にちに陸軍りくぐん省しょうが廃止はいしされ、外地がいちの軍人ぐんじん及および邦人ほうじんの引揚に係かかる第だい一いち復員ふくいん省しょうに改組かいそされるが、陸軍りくぐん省しょう人事じんじ局きょくは業務ぎょうむ局きょくとして残のこった。これは復員ふくいん庁ちょうに改組かいそ縮小しゅくしょうされても第だい一いち復員ふくいん局きょく業務ぎょうむ部ぶとして残のこった。

  • 1900年ねん（明治めいじ33年ねん）5月がつ20日はつか：人事じんじ局きょく創設そうせつ、補任ほにん課か・恩賞おんしょう課かを置おく
  • 1936年ねん（昭和しょうわ11年ねん）8月がつ1日にち：徴募ちょうぼ課か新設しんせつ
  • 1938年ねん（昭和しょうわ13年ねん）7月がつ15日にち：功績こうせき調査ちょうさ部ぶを新設しんせつ
  • 1939年ねん（昭和しょうわ14年ねん）1月がつ16日にち：徴募ちょうぼ課かを兵務へいむ局きょくへ移管いかん

歴代れきだい人事じんじ局長きょくちょう （※階級かいきゅうは就任しゅうにん時じのもの、前身ぜんしんの人事じんじ課長かちょうも掲かかげた）

兵器へいき局きょく

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日にち露ろ戦争せんそうに辛勝しんしょうした日本にっぽんは、兵器へいきの研究けんきゅう・改良かいりょうの必要ひつよう性せいから明治めいじ41年ねん12月に兵器へいき局きょくを設置せっちする。始はじめ銃砲じゅうほう課か・器材きざい課かの二に課かを管掌かんしょうしていた。外局がいきょくの陸軍りくぐん技術ぎじゅつ審査しんさ部ぶ、陸軍りくぐん兵器廠へいきしょう、砲兵ほうへい工廠こうしょう及および陸軍りくぐん火薬かやく研究所けんきゅうじょも所管しょかんした。大正たいしょう7年ねん6月がつには工こう政せい課かを新設しんせつし軍需ぐんじゅ工業こうぎょう動員どういんについて管掌かんしょうした。かねてから兵器へいきに関かんする行政ぎょうせい・実務じつむは陸軍りくぐん省しょう兵器へいき局きょく・陸軍りくぐん技術ぎじゅつ本部ほんぶ・陸軍りくぐん兵器廠へいきしょうが執とり行おこなっていたが、内局ないきょくか外局がいきょくと言いう立場たちばがあるものの何いずれも陸軍りくぐん大臣だいじんの下したに位置いちし並列へいれつであったため、一元化いちげんかを図はかり昭和しょうわ17年ねん10月がつこれらを統合とうごうし新あらたに陸軍りくぐん省しょうの外局がいきょくとして陸軍りくぐん兵器へいき行政ぎょうせい本部ほんぶに改編かいへんした。

  • 明治めいじ41年ねん12月21日にち：兵器へいき局きょく新設しんせつ、銃砲じゅうほう課か・器材きざい課かを置おく
  • 大正たいしょう7年ねん6月がつ6日にち：工こう政せい課かを置おく
  • 大正たいしょう15年ねん9月がつ30日にち：工こう政せい課かを廃止はいし
  • 昭和しょうわ11年ねん8月がつ1日にち：器材きざい課かを廃はいし、機械きかい課かを置おく
  • 昭和しょうわ16年ねん4月がつ10日とおか：器材きざい課かが復活ふっかつ
  • 昭和しょうわ17年ねん10月がつ15日にち：兵器へいき行政ぎょうせい本部ほんぶに改組かいそ

歴代れきだい兵器へいき局長きょくちょう

整備せいび局きょく

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「Category:陸軍りくぐん省しょう整備せいび局長きょくちょう」も参照さんしょう

大正たいしょう15年ねん10月がつに新設しんせつされた整備せいび局きょくは大正たいしょう9年ねん8月がつに設置せっちされた外局がいきょくの作戦さくせん資材しざい整備せいび会議かいぎを前身ぜんしんとする。同どう会議かいぎは戦たたかえ用よう資材しざい整備せいび・補給ほきゅうや、戦略せんりゃく戦術せんじゅつ教育きょういく以外いがいの諸般しょはんにわたる事項じこうを審議しんぎし、陸軍りくぐん大臣だいじんに意見いけん具申ぐしんを行おこなった。議長ぎちょうは陸軍りくぐん次官じかんが、副ふく議長ぎちょうは軍務ぐんむ局長きょくちょうが兼かねた。この会議かいぎに大正たいしょう11年ねん4月がつより臨時りんじ軍事ぐんじ調査ちょうさ委員いいん会かいの業務ぎょうむの一部いちぶを継承けいしょうした。臨時りんじ軍事ぐんじ調査ちょうさ委員いいん会かいは列国れっこくの軍事ぐんじ事情じじょう調査ちょうさのために設もうけられた官制かんせい外がいの組織そしきで、後のちに軍事ぐんじ調査ちょうさ部ぶ・調査ちょうさ部ぶと名なを変かえ、新聞しんぶん班はん・調査ちょうさ班はんを管轄かんかつした。作戦さくせん資材しざい整備せいび会議かいぎは国家こっか総動員そうどういん体制たいせいの確立かくりつのため大正たいしょう15年ねん10月がつの官制かんせい改正かいせいにより整備せいび局きょくとして改編かいへんされた。局長きょくちょうには会議かいぎ幹事かんじ長ちょうが就任しゅうにんし、動員どういん課かと統制とうせい課かが置おかれた。召集しょうしゅう・動員どういん、軍需ぐんじゅ工業こうぎょうの指導しどう、軍需ぐんじゅ品ひんの統制とうせい・補給ほきゅう・製造せいぞうについて管轄かんかつした。昭和しょうわ11年ねん8月がつには動員どういん・統制とうせいの二に課かが廃止はいしされ新あらたに整備せいび課か・戦備せんび課かが設置せっちされた。所掌しょしょう事務じむに陸軍りくぐん軍需ぐんじゅ審議しんぎ会かいの管轄かんかつが加くわわり、軍需ぐんじゅ動員どういん体制たいせいについて強化きょうかされた。その後ご数すう度ど、課かの改編かいへんを経へて昭和しょうわ20年ねん4月がつ業務ぎょうむを軍務ぐんむ局きょく・兵務へいむ局きょく・陸軍りくぐん燃料ねんりょう本部ほんぶに移うつして整備せいび局きょくは廃止はいしされた。

  • 大正たいしょう9年ねん8月がつ10日とおか：作戦さくせん資材しざい整備せいび会議かいぎを設置せっち
  • 大正たいしょう15年ねん10月がつ1日にち：整備せいび局きょく新設しんせつ、動員どういん課か・統制とうせい課かを置おく
  • 昭和しょうわ11年ねん8月がつ1日にち：動員どういん課か・統制とうせい課かを廃止はいし、戦備せんび課か・整備せいび課かを置おく
  • 昭和しょうわ14年ねん1月がつ16日にち：整備せいび課かを廃止はいし、工こう政せい課か・資源しげん課か[3]。・交通こうつう課かを置おく
  • 昭和しょうわ16年ねん4月がつ10日とおか：資源しげん課かを燃料ねんりょう課かと改あらためる。
  • 昭和しょうわ17年ねん10月がつ9日にち：工こう政せい課かを廃止はいし
  • 昭和しょうわ20年ねん4月がつ28日にち：整備せいび局きょく廃止はいし、業務ぎょうむを軍務ぐんむ局きょく・兵務へいむ局きょく・陸軍りくぐん燃料ねんりょう本部ほんぶへ移管いかん

歴代れきだい整備せいび局長きょくちょう

兵務へいむ局きょく

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「Category:陸軍りくぐん省しょう兵務へいむ局長きょくちょう」も参照さんしょう

兵務へいむ局きょくは、昭和しょうわ11年ねん8月がつ1日にちに新設しんせつされた。昭和しょうわ11年ねん2月がつには青年せいねん将校しょうこうのクーデター「二・二六事件ににろくじけん」が起おこり、軍紀ぐんき・風紀ふうきの監督かんとく部署ぶしょとして軍務ぐんむ局きょくから分離ぶんり・独立どくりつした。当時とうじの所属しょぞく課かは兵務へいむ課か・防備ぼうび課か・馬うま政まさし課か。主おもな所掌しょしょう事務じむは軍紀ぐんき・風紀ふうきに関かんする事項じこう、典範てんぱん令れいに関かんする事項じこう（軍部ぐんぶ内ないに係かかる規則きそくのことで正ただしくは典てん令れい範はんだが、典範てんぱん令れい（てんぱんれい）と呼よび慣ならわした。）についての事項じこうや、要塞ようさい地帯ちたい・国防こくぼう用よう土地とちに関かんする事項じこう、軍馬ぐんばの管理かんりに関かんする事項じこうなど。風紀ふうきについても取とり扱あつかっていたことから終戦しゅうせん後ごの昭和しょうわ20年ねん11月に新あらたに規律きりつ課かが新設しんせつされた。

  • 昭和しょうわ11年ねん8月がつ1日にち：兵務へいむ局きょく新設しんせつ、所属しょぞく課かは兵務へいむ課か・防備ぼうび課か・馬うま政まさし課か。
  • 昭和しょうわ14年ねん1月がつ16日にち：防備ぼうび課か廃止はいし、兵備へいび課か・防衛ぼうえい課か新設しんせつ
  • 昭和しょうわ17年ねん10月がつ15日にち：獣医じゅうい課か新設しんせつ
  • 昭和しょうわ20年ねん4月がつ27日にち：馬うま政まさし課か・防衛ぼうえい課か・獣医じゅうい課か廃止はいし
  • 昭和しょうわ20年ねん11月9日にち：規律きりつ課か新設しんせつ

歴代れきだい兵務へいむ局長きょくちょう ※就任しゅうにん階級かいきゅうは那須なす義雄よしおの大佐たいさで就任しゅうにんした"心得こころえ"を除のぞき陸軍りくぐん少将しょうしょう。

経理けいり局きょく

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経理けいり局きょくは明治めいじ5年ねん2月がつ27日にち陸軍りくぐん省しょう創設そうせつの際さいに設もうけられた会計かいけい局きょくが前身ぜんしんで、明治めいじ6年ねん3月がつに第だい五ご局きょくと改称かいしょうするが、明治めいじ12年ねん10月がつ会計かいけい局きょくに復ふくし、明治めいじ24年ねん8月がつ16日にちに経理けいり局きょくへ改称かいしょうした。終戦しゅうせん時じには主計しゅけい課か・建築けんちく課か・衣糧いりょう課かの3課かで構成こうせいされた。局長きょくちょうは主計中かずえなか少将しょうしょう、課長かちょうは主計しゅけい大佐たいさが補任ほにんされた。経理けいり局きょくは陸軍りくぐん省しょうが第だい一いち復員ふくいん省しょうに改組かいそされてもほぼそのまま残のこり、最後さいごの局長きょくちょう森田もりた親おや三さん主計しゅけい中将ちゅうじょうがそのまま局長きょくちょうについた。第だい一いち復員ふくいん省しょうが第だい二に復員ふくいん省しょうと統合とうごうし復員ふくいん庁ちょうに縮小しゅくしょうされると内局ないきょく第だい一いち復員ふくいん局きょくの経理けいり部ぶとなった。

  • 明治めいじ5年ねん2月がつ27日にち：陸軍りくぐん省しょう創設そうせつに際さいし、会計かいけい局きょくが設もうけられる
  • 明治めいじ6年ねん3月がつ24日にち：陸軍りくぐん省しょう職制しょくせいが改正かいせいされ会計かいけい事務じむを掌てのひらる第だい五ご局きょくが置おかれる。
  • 明治めいじ12年ねん10月がつ10日とおか：陸軍りくぐん省しょう達たち乙おつ第だい72号ごうにより第だい五ご局きょくが会計かいけい局きょくと改あらためられる。
  • 明治めいじ24年ねん8月がつ16日にち：会計かいけい局きょくを経理けいり局きょくと改あらためる。
  • 明治めいじ33年ねん5月がつ20日はつか：経理けいり局きょくに主計しゅけい課か・建築けんちく課か・被服ひふく課か・糧秣りょうまつ課かを置おく。
  • 明治めいじ36年ねん5月がつ1日にち：糧秣りょうまつ課かと被服ひふく課かを統合とうごうし衣糧いりょう課かを置おく。
  • 明治めいじ36年ねん11月30日にち：勅みことのり令れい第だい182号ごうにより陸軍りくぐん監督かんとく総監そうかんを陸軍りくぐん主計しゅけい総監そうかん（中将ちゅうじょう相当そうとう官かん）と改あらためる。
  • 大正たいしょう13年ねん12月がつ20日はつか：監査かんさ課かを置おく。
  • 昭和しょうわ13年ねん9月がつ：“秋丸あきまる機関きかん”こと戦争せんそう経済けいざい研究けんきゅう班はんを置おく。
  • 昭和しょうわ17年ねん12月：戦争せんそう経済けいざい研究けんきゅう班はん、解散かいさん。研究けんきゅう機能きのうは2年ねん前まえに勅みことのり令れいを以もって立たち上あげられていた総そう力戦りきせん研究所けんきゅうじょに引ひき継つがれる。
  • 昭和しょうわ20年ねん4月がつ27日にち：監査かんさ課かを廃止はいしする。

歴代れきだい経理けいり局長きょくちょう

  • 日付ひづけは就任しゅうにん日び、その後ごの階級かいきゅうは就任しゅうにん時じ、括弧かっこ内ないは備考びこう
  • 氏名しめい前まえの括弧かっこはそれぞれ（心しん）は心得こころえ、（扱）は事務じむ取扱とりあつかい、（兼けん）は兼職けんしょくを表あらわす。
  • 会計かいけい局長きょくちょう
    • 船越ふなこし衛まもる：明治めいじ5年ねん2月がつ27日にち/陸軍りくぐん大だい丞すすむ（前ぜん職しょくは兵部ひょうぶ省しょう会計かいけい局長きょくちょう）
  • 第だい五ご局長きょくちょう
    • 津田つだ出いずる：明治めいじ6年ねん3月がつ29日にち/陸軍りくぐん少将しょうしょう（明治めいじ7年ねん7月がつから陸軍りくぐん会計かいけい監督かんとく長ちょうを兼かねる。後のちに貴族きぞく院いん議員ぎいん）
  • 会計かいけい局長きょくちょう
    • 田中たなか光ひかり顕あきら：明治めいじ12年ねん10月がつ14日にち/陸軍りくぐん会計かいけい監督かんとく長ちょう（後のちに、宮内みやうち大臣だいじん・陸軍りくぐん少将しょうしょう）
    • 川崎かわさき祐ゆう名めい：明治めいじ14年ねん10月がつ31日にち/陸軍りくぐん会計かいけい監督かんとく長ちょう
    • （心しん）野田のだ豁通：明治めいじ24年ねん4月がつ15日にち/陸軍りくぐん一等いっとう監督かんとく（明治めいじ30年ねん4月がつ8日にち任にん監督かんとく総監そうかん、後のちに男爵だんしゃく・貴族きぞく院いん議員ぎいん）
    • 野田のだ豁通：明治めいじ24年ねん6月がつ1日にち/陸軍りくぐん監督かんとく長ちょう
  • 経理けいり局長きょくちょう
    • 野田のだ豁通：明治めいじ24年ねん8月がつ16日にち/陸軍りくぐん監督かんとく長ちょう
    • 外松とまつ孫太郎まごたろう：明治めいじ34年ねん4月がつ15日にち/陸軍りくぐん監督かんとく監かん（明治めいじ38年ねん8月がつ29日にち任にん陸軍りくぐん主計しゅけい総監そうかん、後のちに男爵だんしゃく・貴族きぞく院いん議員ぎいん）
    • 辻村つじむら楠くすのき造づくり：明治めいじ42年ねん8月がつ1日にち/陸軍りくぐん主計しゅけい監かん（大正たいしょう2年ねん3月がつ4日にち任にん陸軍りくぐん主計しゅけい総監そうかん）
    • 隈くま徳三とくぞう：大正たいしょう3年ねん5月がつ11日にち/陸軍りくぐん主計しゅけい監かん（大正たいしょう3年ねん8月がつ8日にち任にん陸軍りくぐん主計しゅけい総監そうかん）
    • 田中たなか政明まさあき：大正たいしょう7年ねん7月がつ19日にち/陸軍りくぐん主計しゅけい監かん（大正たいしょう7年ねん7月がつ24日にち任にん陸軍りくぐん主計しゅけい総監そうかん）
    • 三井みつい清一郎せいいちろう：大正たいしょう12年ねん10月がつ10日とおか/陸軍りくぐん主計しゅけい総監そうかん（後のちに貴族きぞく院いん議員ぎいん）
    • 中村なかむら精一せいいち：昭和しょうわ3年ねん12月21日にち/陸軍りくぐん主計しゅけい監かん
    • 小野寺おのでら長治郎ちょうじろう：昭和しょうわ6年ねん8月がつ1日にち/陸軍りくぐん主計しゅけい監かん（後のちに貴族きぞく院いん議員ぎいん）
    • 平手ひらて勘かん次郎じろう：昭和しょうわ9年ねん8月がつ1日にち/陸軍りくぐん主計しゅけい総監そうかん
    • 石川いしかわ半三はんぞう郎ろう：昭和しょうわ12年ねん8月がつ14日にち/陸軍りくぐん主計しゅけい監かん
    • 栗橋くりはし保正やすまさ：昭和しょうわ16年ねん3月がつ1日にち/陸軍りくぐん主計しゅけい少将しょうしょう（昭和しょうわ16年ねん8月がつ任にん陸軍りくぐん主計しゅけい中将ちゅうじょう）
    • 森田もりた親おや三さん：昭和しょうわ20年ねん7月がつ5日にち/陸軍りくぐん主計しゅけい中将ちゅうじょう（昭和しょうわ20年ねん12月 - 昭和しょうわ21年ねん6月がつ第だい一いち復員ふくいん省しょう経理けいり局長きょくちょう）

医務いむ局きょく

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詳細しょうさいは「陸軍りくぐん省しょう医務いむ局きょく」を参照さんしょう
石黒いしぐろ忠悳ただのりが「陸軍りくぐん軍医ぐんい総監そうかん（中将ちゅうじょう相当そうとう）」に任命にんめいされた際さいの辞令じれい書しょ （明治めいじ30年ねん4月がつ8日にち）

軍医ぐんい（人事じんじなど）・衛生えいせいに関かんする事項じこうを所管しょかんする。明治めいじ4年ねん7月がつ5日にちに創設そうせつされた兵部ひょうぶ省しょう軍医ぐんい寮りょうを前身ぜんしんとする。その創立そうりつと統括とうかつの任にん（軍医ぐんい頭あたま）に松本まつもと良りょう順じゅんを招まねくため、西郷さいごう隆盛たかもりと山縣やまがた有朋ありともがわざわざ松本まつもとの私邸していに出向でむいて懇請こんせいしたとされる。その経緯けいいから、軍医ぐんい頭あたまは兵部ひょうぶ卿きょうに隷属れいぞくするものの、軍医ぐんいに関かんする一切いっさいの権限けんげんを委譲いじょうされ、部外ぶがいの干渉かんしょうから隔離かくりされた。明治めいじ5年ねん、陸軍りくぐん省しょうが設置せっちされると、軍医ぐんい寮りょうは陸軍りくぐん省しょうの所管しょかんとなった。明治めいじ6年ねん5月がつ24日にち、軍医ぐんい寮りょうは軍医ぐんい部ぶに改組かいそされ、軍医ぐんい頭あたまは軍医ぐんい総監そうかんに改あらためられた。明治めいじ12年ねん10月がつ15日にち、陸軍りくぐん軍医ぐんい本部ほんぶが置おかれ、明治めいじ19年ねん2月がつ26日にち、それが医務いむ局きょくに改組かいそされた（局長きょくちょうは、軍医ぐんいの実質じっしつ的てきなトップであり、戦時せんじに大本営だいほんえい陸軍りくぐん部ぶの野戦やせん衛生えいせい長官ちょうかんをつとめる）。なお明治めいじ43年ねん、陸軍りくぐん省しょう人事じんじ局きょくに軍医ぐんいの人事じんじ権けんを吸収きゅうしゅうする動うごきがあり、その動うごきをめぐって石本いしもと新しん六ろく陸軍りくぐん次官じかんと森もり林太郎りんたろう医務いむ局長きょくちょうが激はげしく対立たいりつした。その人事じんじ権けんをめぐる綱引つなひきは、大正たいしょう2年ねんまで続つづいたものの、従来じゅうらいどおり医学いがく優先ゆうせんの原則げんそくがつらぬかれた[5]。

法務局ほうむきょく

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「Category:陸軍りくぐん省しょう法務局ほうむきょく長ちょう」も参照さんしょう

明治めいじ21年ねん11月の官制かんせい改正かいせいで新あらたに法官ほうかん部ぶが設置せっちされた。法務局ほうむきょくはこの法官ほうかん部ぶを前身ぜんしんとし明治めいじ33年ねん5月がつに設置せっちされた。法務局ほうむきょくは課かに分わけられず、合あわせて10数すう名めい（昭和しょうわ11年ねん8月がつには高等こうとう文官ぶんかん5名めいと判はん任にん文官ぶんかん6名めい）の局員きょくいんしかいなかった。陸軍りくぐん刑法けいほうその他た軍令ぐんれい規ぶんまわしの運用うんよう及および高等こうとう軍法ぐんぽう会議かいぎ及および師団しだん軍法ぐんぽう会議かいぎ並ならびに各種かくしゅ特設とくせつ・臨時りんじ軍法ぐんぽう会議かいぎついて管掌かんしょうした。初代しょだい法官ほうかん部長ぶちょうの桂かつら太郎たろう・初代しょだい法務局ほうむきょく長ちょうの中村なかむら雄次郎ゆうじろうは共ともに兵科へいか将校しょうこうで、軍ぐんとして法律ほうりつ部門ぶもんは扱あつかったものの、所属しょぞくする官吏かんりは全すべて軍人ぐんじんではなく「陸軍りくぐん法務ほうむ官かん」と称しょうする陸軍りくぐん文官ぶんかんで軍属ぐんぞくの扱あつかいであった。昭和しょうわ17年ねん4月がつ各部かくぶの将校しょうこうとして法務ほうむ部ぶが設置せっちされ、法務ほうむ中将ちゅうじょうから法務ほうむ少尉しょういが設もうけられ、将校しょうこう相当そうとう官かんとなる。このほか法ほう事務じむ将校しょうこうもあった。陸軍りくぐん省しょう法務局ほうむきょくは省しょうの第だい一いち復員ふくいん省しょうの改編かいへん後ごも残のこり、復員ふくいん庁ちょうに縮小しゅくしょう後ごも第だい一いち復員ふくいん局きょく法務ほうむ調査ちょうさ部ぶとして存続そんぞくする。

歴代れきだい法務局ほうむきょく長ちょう

  • 法官ほうかん部長ぶちょう
    • （兼けん）桂かつら太郎たろう：明治めいじ21年ねん11月16日にち／少将しょうしょう（陸軍りくぐん次官じかんの兼職けんしょく）
    • 渡辺わたなべ央ひさし：明治めいじ23年ねん6月がつ7日にち／少将しょうしょう
    • （兼けん）児玉こだま源太郎げんたろう：明治めいじ26年ねん4月がつ12日にち／少将しょうしょう（陸軍りくぐん次官じかんの兼職けんしょく）
    • 井上いのうえ義行よしゆき：明治めいじ29年ねん5月がつ20日はつか／文官ぶんかん・理事りじ（在職ざいしょく中ちゅうに死去しきょ）
    • （兼けん）中村なかむら雄次郎ゆうじろう：明治めいじ32年ねん12月27日にち／少将しょうしょう（陸軍りくぐん次官じかんの兼職けんしょく）
  • 法務局ほうむきょく長ちょう
    • （兼けん）中村なかむら雄次郎ゆうじろう：明治めいじ33年ねん5月がつ20日はつか／少将しょうしょう（陸軍りくぐん総務そうむ長官ちょうかんの兼職けんしょく）
    • （兼けん）石本いしもと新しん六ろく：明治めいじ35年ねん4月がつ17日にち／少将しょうしょう・（兼けん）理事りじ（陸軍りくぐん総務そうむ長官ちょうかんの兼職けんしょく）
    • 志水しみず小一郎こいちろう：明治めいじ38年ねん12月28日にち／文官ぶんかん・理事りじ（後のちに貴族きぞく院いん議員ぎいん）
    • 松本まつもと慶けい次郎じろう：大正たいしょう10年ねん3月がつ30日にち／文官ぶんかん
    • 中山なかやま庸いさお次郎じろう：大正たいしょう13年ねん2月がつ15日にち／文官ぶんかん
    • 鈴木すずき直太郎なおたろう：昭和しょうわ4年ねん12月21日にち／文官ぶんかん
    • 大山おおやま文雄ふみお：昭和しょうわ7年ねん12月19日にち／文官ぶんかん
    • 藤井ふじい喜一きいち：昭和しょうわ20年ねん4月がつ1日にち／法務ほうむ中将ちゅうじょう
    • 大山おおやま文雄ふみお：昭和しょうわ20年ねん11月8日にち／法務ほうむ中将ちゅうじょう（昭和しょうわ20年ねん12月1日にちから第だい一いち復員ふくいん省しょう法務局ほうむきょく長ちょう、昭和しょうわ21年ねん6月がつ15日にちより復員ふくいん庁ちょう第だい一いち復員ふくいん局きょく法務ほうむ調査ちょうさ部長ぶちょう）

外局がいきょく等とう

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脚注きゃくちゅう

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[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]
  1. ^ a b 日本にっぽん大だい百科全書ひゃっかぜんしょ(ニッポニカ)「陸軍りくぐん省しょう」
  2. ^ a b 『官報かんぽう』第だい2765号ごう、昭和しょうわ11年ねん3月がつ24日にち。
  3. ^ 陸軍りくぐん省しょう整備せいび局きょくに工こう政せい課か、資源しげん課かなどを新設しんせつ『東京日日新聞とうきょうにちにちしんぶん』（昭和しょうわ14年ねん1月がつ13日にち）『昭和しょうわニュース事典じてん第だい7巻かん 昭和しょうわ14年ねん-昭和しょうわ16年ねん』本編ほんぺんp775 昭和しょうわニュース事典じてん編纂へんさん委員いいん会かい 毎日まいにちコミュニケーションズ刊かん 1994年ねん
  4. ^ 『官報かんぽう』第だい2151号ごう、昭和しょうわ9年ねん3月がつ6日にち。
  5. ^ 山下やました（2008）

参考さんこう文献ぶんけん

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関連かんれん項目こうもく

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