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ラテン文字 - Wikipedia

ラテン文字もじ

西にしヨーロッパと中央ちゅうおうヨーロッパの大半たいはん言語げんごもちいられるアルファベット
ラテンアルファベットから転送てんそう

ラテン文字もじ(ラテンもじ、: abecedarium Latinumえい: Latin alphabetラテンアルファベット)とは、ラテン語らてんご英語えいごなどの子音しいんか、または母音ぼいん表記ひょうきもちい、アルファベットるいする文字もじである。元来がんらいラテン語らてんご文字もじであり、古代こだいラテンじんつまり、広義こうぎローマじんもちいたことからローマ文字もじ(ローマもじ)、マ字まじ(ローマじ、: alfabeto Romanoえい: Roman alphabet)ともばれる。今日きょう人類じんるい社会しゃかいもっと使用しようしゃ人口じんこうおお文字もじである。なお日本語にほんごにおいてマ字まじといえば、てんじて日本語にほんごのラテン文字もじによる転写てんしゃすことが一般いっぱんである。

ラテン文字もじ
類型るいけい: アルファベット
言語げんご: ロマンス諸語しょご西にしゲルマンぐん西欧せいおうちゅうおうしょ言語げんご、ほか世界せかい各地かくち言語げんご
時期じき: 紀元前きげんぜん7世紀せいきから現在げんざい
おや文字もじ体系たいけい:
姉妹しまい文字もじ体系たいけい: キリル文字もじ
コプト文字もじ
ルーン文字もじ
ISO 15924 コード: Latn
注意ちゅうい: このページはUnicodeかれた国際こくさい音声おんせい記号きごう (IPA) をふく場合ばあいがあります。
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メロエ ぜん3世紀せいき
カナダ先住民せんじゅうみん 1840ねん
ちゅうおと 1913ねん

概要がいよう

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ラテン文字もじ一般いっぱん表音ひょうおん文字もじとく音素おんそ文字もじのアルファベットとしてもちいる。また、表記ひょうきほうはたとえば英語えいごでは、文字もじみぎよこならべ、単語たんご単語たんごあいだスペースspace)としょうされる空白くうはくをはさむことでかちをし、その単語たんごならべてぶん構成こうせいする。また、ぶんわりにピリオドフル・ストップべい: periodえい: full stop終止符しゅうしふ)などとばれる終止符しゅうしふなどのやくものつことでぶん終了しゅうりょうしめす。このほかのおおくの言語げんごでも同様どうように、よこみぎきし、空白くうはくかちきをするなどし、言語げんごによってはさらにリガチャえい: ligature)などとしょうされるごうダイアクリティカルマークえい: diacritical mark)などとしょうされる発音はつおん記号きごうなどのついた文字もじあわせてもちいる。

古来こらい、ラテン文字もじは、西にしヨーロッパ中央ちゅうおうヨーロッパしょ言語げんごたとえばイタリアスペインポルトガルフランス語ふらんすご英語えいごドイツポーランドなど)で使つかわれていたが、近代きんだい以降いこうはこれら以外いがいにも使用しよう言語げんごおおい(詳細しょうさい後述こうじゅつ#19世紀せいき以降いこうのラテン文字もじ参照さんしょうされたい)。たとえばトルコ共和きょうわこくにおいては1928ねん以降いこうトルコ表記ひょうきを「近代きんだい」するため、従前じゅうぜんアラビア文字もじえてラテン文字もじもちいたトルコアルファベット使つかわれる[1]

ラテン文字もじ表音ひょうおん文字もじであるが、ひろくさまざまな言語げんごもちいられた結果けっか発音はつおん文字もじへの表記ひょうき方法ほうほう自体じたいかく言語げんごごとにことなっており、おなつづでも言語げんごによってことなる発音はつおんをすることがめずらしくない。他方たほうひろ時代じだいもちいられつづけた結果けっか英語えいごなど、ふる時代じだいから表記ひょうきほう言語げんごにおいては、表記ひょうき発音はつおんあいだ乖離かいりおおきなものとなってきている[2]

日本語にほんごにおける呼称こしょう

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日本語にほんごにおける「マ字まじ」という呼称こしょうは、ラテン文字もじ別名べつめいであるが、日本語にほんごのラテン文字もじもちいた音訳おんやくこぼしによる表記ひょうきほうマ字まじ」の呼称こしょうでもあるため、どちらの意味いみなのかややまぎらわしく、前者ぜんしゃしてローマ文字もじけることもある。

漢字かんじ表記ひょうきする場合ばあいは、日本にっぽん産業さんぎょう規格きかく (JIS) の規格きかくひょうにおいて、「欧字おうじ(おうじ)」という表現ひょうげんられる。このほかとくに、ラテン文字もじのうち基本きほん26文字もじえい: basic Latin alphabet、ベーシックラテン・アルファベット)は英語えいご表記ひょうきもちいることから「英字えいじ(えいじ)」とび、よく「英字えいじ新聞しんぶん」などのかたりにおいてもちいる[ちゅう 1]

また、ラテン文字もじ基本きほん26文字もじについては「アルファベット」とぶことも一般いっぱんてきであるが、これは英語えいごalphabet片仮名かたかな音訳おんやくしたものであり、イギリスじんアメリカじんをはじめとする英語えいごけん人々ひとびとおなじく、日本人にっぽんじん日本にっぽん英語えいご教育きょういくなどにおいては、英語えいご表記ひょうきのための文字もじ、つまり結果けっかとして基本きほんラテン文字もじすことがおおい。

他方たほう日本語にほんごにおける呼称こしょうとして一般いっぱんでないが、ドイツじんをはじめとするドイツけん人々ひとびとおなじく、日本人にっぽんじんのドイツ学習がくしゅうしゃあいだでは、ドイツ発音はつおんにならう「アルファベート」とぶことで、基本きほん26文字もじウムラウトばれるダイアクリティカルマークのついた文字もじエスツェットしょうされるリガチャなどもくわえた「ドイツアルファベット」をす。また、フランスじんをはじめとするフランス語ふらんすごけん人々ひとびとおなじく、日本人にっぽんじんフランス語ふらんすご学習がくしゅうしゃあいだでは、フランス語ふらんすご発音はつおんにならう「アルファベ」とぶことで、フランス語ふらんすご表記ひょうきもちいるアクサンテギュアクサングラーヴセディーユなどのアクセント記号きごうなどをつけた文字もじやそののリガチャなどをくわえた「フランス語ふらんすごアルファベット」をす。

使用しよう言語げんご

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古代こだいから中世ちゅうせいまで

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古代こだいのラテン文字もじは、最初さいしょラテン語らてんごから共和きょうわせいローマ以降いこう古典こてんラテン語らてんごにおいてもちいられた。また、中世ちゅうせいのラテン文字もじは、マ帝国まていこく東西とうざい分裂ぶんれつ以降いこうゲルマンじん言語げんごキリスト教きりすときょう典礼てんれい言語げんご表記ひょうきもちいられることで、さらにひろまっていった。

ラテン文字もじ本来ほんらい、そのがあらわすとおり、ラテン語らてんご表記ひょうきもちいる文字もじとして成立せいりつした。このため、ラテン語らてんご公用こうようとするマ帝国まていこく勢力せいりょく伸長しんちょうするとともにラテン文字もじ使用しようけん拡大かくだいしていった。しかし、ギリシア使用しようする帝国ていこく東部とうぶにおいては、文字もじギリシア文字もじ主流しゅりゅうであった。

395ねんマ帝国まていこく東西とうざい分裂ぶんれつ以降いこうひがしマ帝国まていこくにおいてギリシアすす一方いっぽうで、西にしマ帝国まていこくラテン語らてんご使用しようつづけ、文字もじもラテン文字もじつづ使用しようしていた。

中世ちゅうせい

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西にしマ帝国まていこくは、ゲルマン民族みんぞくだい移動いどうなどにより衰退すいたいしてゆくことで476ねん事実じじつじょう滅亡めつぼうむかえたとされるが、この地域ちいき侵入しんにゅうしたゲルマンじんたちはラテン語らてんごとラテン文字もじ行政ぎょうせい言語げんごとして使用しようするようになり、やがてかれらの祖語そごであるゲルマン諸語しょごもラテン文字もじによって表記ひょうきするようになっていった。また、このころからちからつよめていったローマ教会きょうかい中世ちゅうせいラテン語らてんご教会きょうかいラテン語らてんごしょうして典礼てんれい言語げんごにしており、それを表記ひょうきするためのラテン文字もじ西方せいほう教会きょうかいけん全域ぜんいきひろまっていき、西方せいほう教会きょうかいけんしょ言語げんご表記ひょうきするためにラテン文字もじ転用てんようされるようになった。

こうして中世ちゅうせい以降いこうは、ぞくラテン語らてんご由来ゆらいするロマンス諸語しょごのみならず、西にしヨーロッパ中央ちゅうおうヨーロッパカトリックプロテスタントふく西方せいほう教会きょうかい地域ちいきのほぼすべての言語げんごでラテン文字もじ使つかわれるようになった。具体ぐたいてきにはゲルマンスラヴ一部いちぶバルトケルトくわえてバスクウラル語族ごぞく一部いちぶなどである。

18世紀せいきまでにラテン文字もじ使用しようしていたヨーロッパのしょ言語げんごれい五十音ごじゅうおんじゅん
系統けいとう 言語げんご
ロマンス諸語しょご
ゲルマン
スラヴ
バルト
ケルト
ウラル語族ごぞく
 
  ラテン文字もじのみ使用しよう
  ラテン文字もじ文字もじ併用へいよう

近代きんだい以降いこうのラテン文字もじ

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近代きんだい以降いこう西にしヨーロッパの諸国しょこく勢力せいりょくつよめていき、19世紀せいきには世界せかい大半たいはん植民しょくみんするようになった。当時とうじ列強れっきょうは、ロシア帝国ていこく大日本帝国だいにっぽんていこくのぞきすべてがラテン文字もじ使用しようする国家こっかであり、このためラテン文字もじ世界せかいもっと使用しようされる文字もじとなった。この西欧せいおう覇権はけん影響えいきょうけ、西方せいほう教会きょうかいけんしょ言語げんご以外いがいにおいてもラテン文字もじ採用さいようする言語げんごおおあらわれるようになった。このラテン文字もじには、もとより文字もじたない言語げんごあらたに文字もじ採用さいようする場合ばあいと、すでにもっていた文字もじをラテン文字もじえた場合ばあいがある。

とくに、文字もじたない言語げんごあらたに正書法せいしょほうさだめる場合ばあいについては、あらたに文字もじ発明はつめいしたり、そのほかの文字もじ転用てんようしたりするよりも、おおくラテン文字もじ採用さいようされた。こうした文字もじ言語げんご社会しゃかい積極せっきょくてき接触せっしょくするものには、カトリックやプロテスタントのキリスト教きりすときょう宣教師せんきょうしおおく、かれらは布教ふきょうのために現地げんちのラテン文字もじ表記ひょうき正書法せいしょほうおよび文法ぶんぽう整備せいびしたからである[3]。ラテン文字もじ表音ひょうおん文字もじであり、各地かくち言語げんご音訳おんやくしやすかったこともこの変化へんかすすめる要因よういんとなった[4]。あるいは基礎きそてきなラテン文字もじ文字数もじすうは、26文字もじとキリル文字もじなどにくらべて非常ひじょうすくなく、簡便かんべんであったことも導入どうにゅう後押あとおしした[ちゅう 2]

もっとも文字数もじすうすくないことは、表記ひょうきできる発音はつおんすくないことと表裏一体ひょうりいったいである。こうした発音はつおん文字もじとしてあらわすためにかく言語げんごは、ひとつの発音はつおんに2文字もじ以上いじょうもちいたり、これを1つの文字もじとしてごうすることでリガチャをさらにやしたり、あるいはダイアクリティカルマークを文字もじやしたりすることで文字もじ不足ふそくおぎなったほか、あたらしい文字もじ声調せいちょう記号きごうなどをあらたに開発かいはつしてラテン文字もじ表記ひょうきにつけくわえるようになった。文字もじ言語げんごのラテン文字もじアフリカオセアニアなどでとくひろおこなわれ、おおくの言語げんごがラテン文字もじによる正書法せいしょほうさだめられるようになった。

ヨーロッパ以外いがい地域ちいきにおいて、もとより文字もじっていた言語げんごがラテン文字もじえた場合ばあいおおくは西洋せいよう列強れっきょうによる植民しょくみん地域ちいき言語げんごにおいておこなわれた。こうした言語げんごにおいてもカトリックやプロテスタントの宣教師せんきょうしによってかく言語げんご相当そうとうするラテン文字もじ表記ひょうき正書法せいしょほう開発かいはつされたことはおなじであるが、その西欧せいおう列強れっきょう支配しはいをうけるなか支配しはいそう言語げんごであるラテン文字もじ表記ひょうきひろまり、従来じゅうらい言語げんごにおいてもラテン文字もじ表記ひょうきするようにしたほうが便利べんりとなったためである。

こうして近代きんだい以降いこう植民しょくみん原因げんいんとしてラテン文字もじえた言語げんごには、東南とうなんアジア言語げんごにおいてはアラビア文字もじもとにしたジャウィ文字もじからえたインドネシアマレー、アラビア文字もじとブラーフミーけい文字もじであるアリバタ併用へいようからえてフィリピン漢字かんじとそれをもとにしたチュノム併用へいようからえたベトナムアフリカ東部とうぶ言語げんごにおいてはアラビア文字もじからえたスワヒリなどがある。

この例外れいがいトルコであり、オスマン帝国ていこく植民しょくみんけていなかったものの、これにわってトルコ共和きょうわこく建国けんこくしたケマル・アタチュルクがトルコの近代きんだい目指めざして使用しよう文字もじ変更へんこう決定けっていし、1928ねんにアラビア文字もじからえられたものである[5][6]

またそれとはべつ例外れいがいとして、すべての植民しょくみんにおいてかならずしも宗主そうしゅこくがラテン文字もじ推進すいしんしたり、あるいはラテン文字もじ完了かんりょうしたりしたわけではなく、みなみアジアインド地域ちいきキリスト教化きょうかできなかったイスラム世界せかいにあるアラブけん各国かっこくなどのように植民しょくみん支配しはいけたが、もちいる文字もじ変更へんこうしなかった地域ちいきおおい。

植民しょくみんとなった地域ちいきがラテン文字もじもちいるようになるのとはべつに、ヨーロッパにおいても18世紀せいき以降いこう西方せいほう教会きょうかい地域ちいきでない地域ちいきにおいてもラテン文字もじ一部いちぶすすめられるようになった。ルーマニアルーマニア正教会せいきょうかいのもとで正教会せいきょうかいけんであったため文語ぶんごにおいてキリル文字もじ使用しようしていたが、16世紀せいきごろには一部いちぶ地域ちいきハンガリー言語げんごであるマジャルをまねた筆記ひっきほうもちいられ、18世紀せいきには民族みんぞく主義しゅぎたかまりによりロマンス諸語しょごであることがつよ意識いしきされ、ラテン文字もじ運動うんどうひろがっていき、1859ねんから1860ねんにかけて正式せいしきにラテン文字もじ採用さいようされることとなった[7]アルバニアにおいてはラテン文字もじをはじめギリシア文字もじやアラビア文字もじなど各種かくしゅ表記ひょうきほう混在こんざいしていたが、1908ねんにラテン文字もじによる表記ひょうき正式せいしき決定けっていした[8]

きゅうソビエト連邦れんぽう地域ちいきにおけるラテン文字もじ

編集へんしゅう

きゅうソビエト連邦れんぽうしょ言語げんご表記ひょうきは、当初とうしょラテン文字もじ採用さいようしていたものの、1940ねんキリル文字もじ採用さいようされ、ソビエト連邦れんぽうないおおくの言語げんごキリル文字もじすすめられた。しかしソビエト連邦れんぽう崩壊ほうかい、これらしょ言語げんごのいくつかにおいてふたたびラテン文字もじさい導入どうにゅうするうごきが活発かっぱつになった。元来がんらいアラビア文字もじもちいていた地域ちいきにおいてはウズベクトルクメンアゼルバイジャンが、初期しょきのソビエト連邦れんぽうにラテン文字もじえられ、その1940ねん連邦れんぽう政府せいふ言語げんご政策せいさく変化へんかによりキリル文字もじふたたえられた[9]が、ソビエト連邦れんぽう崩壊ほうかい、ウズベクとトルクメンとにおいてラテン文字もじ表記ひょうき導入どうにゅう決定けっていされ、以前いぜんさだめられたものとはことなるものの、ふたたびラテン文字もじへのえがおこなわれることとなった。

おなじく元来がんらい、アラビア文字もじもちいていたカザフスタンにおいてはソビエト連邦れんぽう崩壊ほうかいもキリル文字もじ使用しようつづいてきたが、ヌルスルタン・ナザルバエフ大統領だいとうりょう2017ねん10月に、カザフ表記ひょうきをラテン文字もじあらためる準備じゅんびととのえるよう担当たんとう部署ぶしょ指示しじした[10]2018ねんには学校がっこう教育きょういくにおいてラテン文字もじ使用しよう開始かいし[11]2025ねんには完全かんぜんにカザフ表記ひょうきをラテン文字もじ移行いこうすることを表明ひょうめいした[12][13]

このほか、ロマンス諸語しょごぞくし、ルーマニア[ちゅう 3]ときわめてている関係かんけいにあるモルドバにおいては、従前じゅうぜんのラテン文字もじから1940ねんにキリル文字もじされたものの、1989ねんには再度さいど表記ひょうきをラテン文字もじあらためることが決定けっていされ、ふたたびラテン文字もじもちいるくにとなった[7][ちゅう 4]

日本にっぽんにおけるマ字まじろん

編集へんしゅう

日本にっぽんにおいては、漢字かんじ廃止はいしろん一環いっかんとしてのラテン文字もじ、いわゆるマ字まじろん明治めいじ初期しょきからとなえられており、だい世界せかい大戦たいせんのちには、1946ねんだいいちアメリカ教育きょういく使節しせつだん報告ほうこくしょによって、漢字かんじ平仮名ひらがな片仮名かたかな廃止はいしし、日本語にほんご表記ひょうきマ字まじ表記ひょうき一本いっぽんすることが提言ていげんされた。これをけ、連合れんごう国軍こくぐん最高さいこう司令しれいかんそう司令しれい (GHQ) のもとで「日本語にほんご表記ひょうき複雑ふくざつであるため識字しきじりつひくく、識字しきじりつたかめるために簡便かんべんマ字まじ表記ひょうきへのえが必要ひつよう」との意見いけんつよまり、実態じったい調査ちょうさするため1948ねん全国ぜんこく各地かくち文部省もんぶしょう教育きょういく研修けんしゅうしょ現在げんざい国立こくりつ教育きょういく政策せいさく研究所けんきゅうじょとGHQの共催きょうさいによる漢字かんじテストがおこなわれた。しかし、その結果けっかはGHQの予想よそうとはことなり、識字しきじりつはおよそ10わりちかいという結果けっかたため、このマ字まじ表記ひょうき計画けいかく頓挫とんざ事実じじつじょう撤回てっかいされることになった[14][15]

文字もじ使用しよう言語げんごのラテン文字もじ表記ひょうきほう成立せいりつ

編集へんしゅう

独自どくじ文字もじ使用しようする言語げんごでも、ほとんどはラテン文字もじによる表記ひょうきほう確立かくりつされており、借用しゃくよう略語りゃくごなどでもラテン文字もじもちいることがおおい。日本語にほんごにおいては、1867ねんにアメリカじんジェームス・カーティス・ヘボンヘボンしきマ字まじ表記ひょうきほう考案こうあんし、さらに1885ねん田中たなかたて愛橘あいきつ日本にっぽんしきマ字まじ考案こうあん、さらにこれを発展はってんさせて1937ねん発表はっぴょうされた訓令くんれいしきマ字まじがあり、実際じっさいには訓令くんれいしきとヘボンしきの2つの表記ひょうきほう並立へいりつしているかたちとなっている。

訓令くんれいしきは1または2おおくのおと表記ひょうきできるため使用しようはしやすい一方いっぽう英語えいご発音はつおんからややはなれた表記ひょうきとなっており、よく「普段ふだんからラテン文字もじかれる西欧せいおうけいかく言語げんご母語ぼごとする欧米おうべいじんからはまさしく発音はつおんされにくいことが欠点けってんだ」と指摘してきされる。たいして「ヘボンしきはそのぎゃくで、実際じっさい発音はつおん沿った表記ひょうき[よう出典しゅってん]となっており、普段ふだんからラテン文字もじかれる西欧せいおうけいかく言語げんご西欧せいおうけいかく言語げんご母語ぼごとする欧米おうべいじんからもまさしく発音はつおんされやすい」などとみなされる半面はんめん表記ひょうきながくやや使用しようしにくいめんがある。

もっともみにかんしては、ヘボンしきいたところでそもそも、ラテン文字もじみがしばしば言語げんごあいだことなり、つまりフランスじんめばフランス語ふらんすごみになる。したがってヘボンしきマ字まじは、アメリカじん英語えいごけん人々ひとびとからただしく発音はつおんされるかどうかはさておき、ヨーロッパの人々ひとびとおよびラテン文字もじもちいるあまねく人々ひとびとまさしく発音はつおんされる保証ほしょうはなく、それはほかのどのマ字まじにもいえることである[ちゅう 5]。また、ある言語げんごもちいる文字もじとその表記ひょうきほうについては、とく使用しようする文字もじ完全かんぜんあらためるような場合ばあいにおいて、その言語げんごをよくとらえているかどうかが論点ろんてんのひとつとなる。このてんについて現代げんだい日本語にほんごは、その発音はつおん五十音ごじゅうおんひょうのようにとらえている話者わしゃおおく、したがって日本語にほんご話者わしゃにとってヘボンしきは、ぎょうのようにおなぎょうでも子音しいん文字もじわり、拗音ようおんの「シャ」などの「ちいさいヤだん」の表記ひょうきれるなど、日本語にほんご話者わしゃにとって変則へんそくてき表記ひょうきおおい、日本語にほんごをよくとらえていない表記ひょうきとなる。この意味いみでは、ヘボンしきマ字まじは、外国がいこくじんけてもちいる場合ばあいはさておき、日本人にっぽんじん日本語にほんごのラテン文字もじにはかないといえる。

文部省もんぶしょう1954ねん訓令くんれいしきもとづいた「マ字まじのつづりかた」をさだめ、事情じじょうがある場合ばあいかぎりヘボンしきでの表記ひょうきみとめるという立場たちばった[16][17]。これに沿って、日本にっぽん教育きょういく現場げんばにおいては訓令くんれいしきでの表記ひょうきおしえている。しかし、実際じっさいマ字まじ表記ひょうきは、とく公共こうきょうなどにおいて一般いっぱん外国がいこくじんけてもちいられるため「普段ふだんからラテン文字もじかれる西欧せいおうけいかく言語げんご母語ぼごとする欧米おうべいじんにわかりやすい」というねらいから、ヘボンしきでの表記ひょうき圧倒的あっとうてきであり、統一とういつもとめるこえがっている[ちゅう 6]

成立せいりつ

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個々ここのラテン文字もじ成立せいりつについて詳細しょうさいは、該当がいとうする文字もじごとの記事きじ参照さんしょうされたい。

 
フェニキアアブジャドぐ4しゅ音素おんそ文字もじ比較ひかくひだりからラテン文字もじギリシア文字もじもとになったフェニキア文字もじヘブライ文字もじアラビア文字もじ

イタリア半島はんとうに、のちにローマじんばれるようになるラテンじんという部族ぶぞくみついていた[ちゅう 7]紀元前きげんぜん7世紀せいきころラテン語らてんご時代じだいにラテンじんは、紀元前きげんぜん1千年紀せんねんきころからおなじくイタリア半島はんとう現在げんざいイタリア中部ちゅうぶみついていたエトルリアじんギリシアじんなどの部族ぶぞくから文字もじれた。

西方にしかたギリシア文字もじから借用しゃくよう派生はせいし、イタリア文字もじぐんいた歴史れきしながれにあって、ラテンじんクマエ文字もじから4のぞいてれた。またエトルリア文字もじからは「𐌅 /v/」をれて「F /f/」のおともちい、また、3箇所かしょ屈曲くっきょくがある「𐌔」をれて現在げんざいの「S」のかたちにした。そして「ギリシアGおと」と「エトルリアKおと」をあらわすのには現在げんざいCのようなかたちの「𐌂 (まれ: Γがんま)」をもちいた。こうしてまれたアルファベット21文字もじは、「GJUWYZ」がないなど、現代げんだいのラテン文字もじとは多少たしょうちがいがある[20]

このローマじんのアルファベットには、/k/おとあらわ文字もじが「CKQ」の3つあり、このうち「C」は、/g/おと表記ひょうきにももちいた一方いっぽうラテン語らてんごでは当時とうじもちいることのなかった現在げんざいの「Z」をあらわす「𐌆」が、アルファベットの文字もじひょうにおける現在げんざいの「G」の位置いち一時いちじてきれられた。その、ローマじんは「C」にステムともしょうされるヒゲをつけることで「G」をつくりだし、当時とうじのローマじんもちいない「Z」のわりに、現在げんざい位置いちおなじ「F」と「H」のあいだいた。

もっともふるいラテン文字もじ成立せいりつからすう世紀せいきて、紀元前きげんぜん3世紀せいきアレクサンドロス3せい地中海ちちゅうかい沿岸えんがん地域ちいき東部とうぶとその周辺しゅうへん征服せいふくしたのち、ローマじんはギリシア語彙ごい借用しゃくようするようになり、それにともない以前いぜん必要ひつようでなかった文字もじ借用しゃくようとともにふたた輸入ゆにゅうされた。具体ぐたいてきには、東方とうほうギリシア文字もじから「Υうぷしろん」と「Ζぜーた」を借用しゃくようしたが、あくまでギリシアからの借用しゃくよう記述きじゅつすることにしか使つかわなかったため、追加ついか文字もじとして文字もじひょう最後さいごいた[20]。なお、この時代じだいには小文字こもんじ開発かいはつされておらず、文章ぶんしょうはすべて大文字おおもじかれていた。

 
書体しょたいうつろいを簡易かんいしてしめした次第しだい大文字おおもじから小文字こもじへとちかづいていくことが確認かくにんできる。

ラテン文字もじあらわすため、様々さまざま書体しょたい流行りゅうこうしたが、3世紀せいきごろにはアンシャルたいばれる書体しょたいひろ使用しようされるようになり、さらにそれからはんアンシャルたいばれる書体しょたいができた。これらの書体しょたいは、もととなったの大文字おおもじからはややはなれたかたちをしていたが、各地かくちひろ使用しようされるなかで書体しょたい乖離かいりはげしくなったため、あらためて相互そうごつうじる統一とういつされた書体しょたい制定せいていする必要ひつようになっていた。そこで8世紀せいきころカロリングあさフランク王国おうこくカール大帝たいてい庇護ひごけたカロリング小文字こもじたい普及ふきゅうした。このカロリング小文字こもじたいは、フランク王国おうこくのみならずラテン文字もじけん全体ぜんたいひろ使用しようされるようになったが、一方いっぽう従来じゅうらい大文字おおもじもそのまま残存ざんそんしており、これが大文字おおもじのほかに小文字こもじあたらしく成立せいりつする起源きげんとなった[21]

ブリテンとうアングロ・サクソンは、11世紀せいきノルマンじんによる制圧せいあつけたのち、ラテン文字もじでも表記ひょうきされるようになった。ふるくは、/w/おとあらわすためにルーン文字もじ由来ゆらいする「Ƿwynn、ウィン)」をもちいたこともあるが、おとことなる「P」にていたために混同こんどうされやすく、結局けっきょく/w/おと現在げんざいの「U」を2つならべたじゅう音字おんじの「UUえい: double Uダブル・ユー)」としてあらわすようにもどった。

このころの「U」のかたちVであったため、実際じっさい字形じけいVを2つならべた「VV」のかたちとなり、追加ついか文字もじとしてWは、文字もじひょうにおいて「V」のつぎかれた。なお、ロマンス諸語しょごにおいては、この「W」を「2つのV」の意味いみする名称めいしょう[20]

また、まるみのある「U」で母音ぼいんあらわし、子音しいんのときは「V」をもちいるようになった。また「J」は、当初とうしょI」の字体じたいであり、いくつか「I」がならぶときの「最後さいごI」にながのようなヒゲをつけたものだった。15世紀せいきころから、子音しいんには「J」を、母音ぼいんには「I」をもちいるようになり、17世紀せいきなかばには一般いっぱんてきになった[20]

使用しようされる文字もじ

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ラテン文字もじは、おおきくけて基本きほん追加ついか分類ぶんるいされる。

基本きほん

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おそくとも1960年代ねんだい(どの団体だんたいに?)標準ひょうじゅんがなされて以降いこうラテン語らてんごの23に「J・U・W」をくわえた26基本きほんなし、おお実用じつようさいは、歴史れきしてき書体しょたいからしょうじたことなる字形じけい大文字おおもじ小文字こもんじ併用へいようする。この基本きほん英語えいご表記ひょうき必要ひつよう最低限さいていげん文字もじであり、それ以外いがい外来がいらいでしかもちいない。英語えいごにおいても大文字おおもじ小文字こもじ併用へいようし、ラテン文字もじもちいるおおくの言語げんご同様どうようぶん最初さいしょかたり頭文字かしらもじと、かく言語げんごごとにことなる特別とくべつかたり頭文字かしらもじや、あるいは強調きょうちょうしたい部分ぶぶんなどに大文字おおもじもちいて、それ以外いがいはすべて小文字こもじもちいる。

基本きほん
大文字おおもじ A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z
小文字こもんじ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z

追加ついか

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ラテン文字もじはもともとラテン語らてんごあらわすための文字もじであり、言語げんごもちいるには表記ひょうきできない発音はつおん存在そんざいしていた。こうした状況じょうきょう解決かいけつするために、現在げんざい基本きほんにはいくつかの文字もじくわえられたものの、それでも表記ひょうきできない発音はつおんたいしては、こうしたおと表記ひょうきするために基本きほん発音はつおん区別くべつする符号ふごうけたり、2つ以上いじょう文字もじ結合けつごうしたり、さらに文字もじ追加ついかしたりする言語げんごおおあらわれるようになった。

ダイアクリティカルマーク

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ラテン文字もじ発音はつおん区別くべつ符号ふごうは、総称そうしょうしてダイアクリティカルマークなどとばれる。ドイツスウェーデンなどではウムラウトフランス語ふらんすごやポルトガル、トルコなどではセディーユ、スペインやポルトガルではティルデおお使用しようされるなど、ダイアクリティカルマークを採用さいようしているラテン文字もじ使用しようこく多数たすう存在そんざいする。日本語にほんごマ字まじ表記ひょうきにおいては、サーカムフレックスマクロン長音ちょうおん表記ひょうき使用しようされる場合ばあいがある。

ラテン文字もじにおいて、2つ以上いじょう文字もじごうは、リガチャーともばれる。代表だいひょうてきごうとしては、ドイツの「ß(エスツェット)」や、アイスランドデンマークノルウェーの「Æ」、デンマークやノルウェーの「Ø」などがげられる。なお、現在げんざいでは基本きほんのひとつとなっているが、本来ほんらいW」もごうであり、おおくの言語げんごにおいて「ダブルU」、または「ダブルのV」を意味いみする名称めいしょうばれる。

また、現代げんだいでは消滅しょうめつしたが、アングロ・サクソンの「Ƿ」のようにルーン文字もじなど、基本きほんにさらに文字もじかられられた文字もじも、一部いちぶではもちいられる[ちゅう 8]

併用へいようされる記号きごうれい

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ラテン文字もじは、音読おんどくさい休止きゅうし由来ゆらいする句読点くとうてんや、感嘆かんたん疑問符ぎもんふ、そのやくものレタリングなどからまれた記号きごうをしばしば併用へいようする。一般いっぱんアットマーク記号きごうであるが、一部いちぶ言語げんご正書法せいしょほうにおいて、おとあらわすアルファベットとしてもちいる。

併用へいようされる記号きごうれい
やくもの 記号きごう
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文字もじ名称めいしょう

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おも言語げんごでの文字もじ以下いかしめす。

言語げんご文字もじのラテン文字もじ表記ひょうき

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文字もじとの関係かんけい

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ラテン文字もじはギリシア文字もじから派生はせいした文字もじであり、ラテン文字もじあらたな追加ついかおおきく変化へんかした現代げんだいにおいてもいくつかの文字もじ共通きょうつうする。また、おなじくギリシア文字もじとするキリル文字もじともいくつかの文字もじ共通きょうつうしている。

ラテン文字もじ言語げんご適用てきようされる場合ばあいつづりを工夫くふうしたり文字もじ記号きごうくわえるなどしたうえでそのまま導入どうにゅうされることがおおく、ラテン文字もじから派生はせいした文字もじはそれほどおおくはないが、アイルランドとうなどで5世紀せいきから8世紀せいきにかけてもちいられたオガム文字もじはおそらくラテン文字もじから影響えいきょうけてつくられたとかんがえられている[23]

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ なお、言語げんごたい同様どうよう表現ひょうげん使つかわれることはまれであり、たとえば漢字かんじ略称りゃくしょうで「仏語ふつご」とされるフランス語ふらんすご表記ひょうきもちいても、フランス語ふらんすごもちいていることを強調きょうちょうしない場合ばあいは「ふつ」などとはばない。したがってフランス語ふらんすごかれていることがさほど重要じゅうようではない場合ばあい、ひとまとめに「英字えいじ」としょうすることさえめずらしくない。
  2. ^ なお、ギリシャ文字もじ文字数もじすうは22文字もじ現代げんだいギリシャにおいても24文字もじとさらにすくない。
  3. ^ ルーマニア語源ごげんは「ローマの」といった意味いみであり、ラテン文字もじもちいる。
  4. ^ なお、モルドバ1996ねんモルドバ共和きょうわこく公用こうようではなくなり、名称めいしょうちがうだけでおな言語げんごともされるルーマニア現在げんざいのモルドバ共和きょうわこく公用こうようである。
  5. ^ たとえば、学校がっこう教育きょういくにより訓令くんれいしきれた日本人にっぽんじんにとって、ヘボンしきの「」の表記ひょうき「tsu」は、見慣みなれないことから日本人にっぽんじんでさえみづらいことがあり、あるいはMicrosoft 日本語にほんご IMEマ字まじ入力にゅうりょくれたユーザーにとって、ヘボンしきぎょうに「l」をもちいる表記ひょうきは、事前じぜんことわりがなければ小書こが仮名がな文字もじ表記ひょうきとして誤読ごどくされる可能かのうせいがある。
  6. ^ おも教育きょういく現場げんばにおいて、児童じどう混乱こんらんするなどの理由りゆうから統一とういつもとめられている[18]。なお、この記事きじかんして「あくまで国語こくご教育きょういくなかおこなわれるマ字まじ教育きょういくたいする問題もんだいを、英語えいご教育きょういく関係かんけいするとの誤解ごかいのもとかれている」という指摘してきがある[19]
  7. ^ とく紀元前きげんぜん338ねんに、だいラティウム戦争せんそう共和きょうわせいローマ勝利しょうりし、それ以前いぜんのラテンじんラテン民権みんけんあたえたことで、ローマ共和きょうわこく人々ひとびととしてラテンじんはローマじんばれるようになる。
  8. ^ なお、ルーン文字もじかんしては、そのおおくがラテン文字もじ由来ゆらいするとされるため、字体じたいべつ文字もじとして追加ついかされただけともいえる。

出典しゅってん

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  1. ^ かじ茂樹しげき中島なかじま由美ゆみはやしとおる事典じてん世界せかいのことば141』(初版しょはんだい1さつ大修館書店たいしゅうかんしょてん東京とうきょう、2009ねん4がつ20日はつか、266ぺーじISBN 9784469012798NCID BA89745081 
  2. ^ 町田まちだ和彦かずひこ世界せかい文字もじたのしむしょう事典じてん』(初版しょはんだい1さつ大修館書店たいしゅうかんしょてん東京とうきょう、2011ねん11月15にち、124-128ぺーじISBN 9784469213355NCID BB07474128 
  3. ^ 東京外国語大学とうきょうがいこくごだいがくアジア・アフリカ言語げんご文化ぶんか研究所けんきゅうじょ へん図説ずせつ アジア文字もじ入門にゅうもん』(初版しょはん発行はっこう河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ東京とうきょう、2005ねん4がつ30にち、102ぺーじISBN 9784309760629NCID BA71677265 
  4. ^ 町田まちだ和彦かずひこ へん図説ずせつ 世界せかい文字もじとことば』(初版しょはん発行はっこう河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ東京とうきょう〈ふくろうのほん〉、2009ねん12月30にち、19ぺーじISBN 9784309761336NCID BB00577235 
  5. ^ 東京外国語大学とうきょうがいこくごだいがくアジア・アフリカ言語げんご文化ぶんか研究所けんきゅうじょ へん図説ずせつ アジア文字もじ入門にゅうもん』(初版しょはん発行はっこう河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ東京とうきょう〈ふくろうのほん〉、2005ねん4がつ30にち、105ぺーじISBN 9784309760629NCID BA71677265 
  6. ^ 町田まちだ和彦かずひこ へん図説ずせつ 世界せかい文字もじとことば』(初版しょはん発行はっこう河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ東京とうきょう〈ふくろうのほん〉、2009ねん12月30にち、61ぺーじISBN 9784309761336NCID BB00577235 
  7. ^ a b しばむべひろし しるしばよろしひろ へん『バルカンをるための66しょう』(だい2はんだい1さつ明石書店あかししょてん東京とうきょう〈エリア・スタディーズ〉、2016ねん1がつ31にち、272ぺーじISBN 9784750342986NCID BB20639903 
  8. ^ しばむべひろし ちょしばよろしひろ へん『バルカンをるための66しょう』(だい2はんだい1さつ明石書店あかししょてん東京とうきょう〈エリア・スタディーズ〉、2016ねん1がつ31にち、269-270ぺーじISBN 9784750342986NCID BB20639903 
  9. ^ 宇山うやま智彦ともひこ しる宇山うやま智彦ともひこ へん中央ちゅうおうアジアをるための60しょう』(初版しょはんだい1さつ明石書店あかししょてん東京とうきょう〈エリア・スタディーズ〉、2003ねん3がつ10日とおか、104ぺーじISBN 9784750331379NCID BB01243734 
  10. ^ Zhang, Lintao「カザフスタンが表記ひょうき文字もじ変更へんこう、ロシア文字もじからマ字まじ」『Reuters』(ロイター)2017ねん10がつ30にちオリジナルの2023ねん4がつ19にち時点じてんにおけるアーカイブ。2023ねん9がつ18にち閲覧えつらん
  11. ^ マ字まじこれか=きゅうソ連それんのカザフで論議ろんぎ」『Yahoo!ニュース』(時事通信社じじつうしんしゃ)2017ねん6がつ21にち2017ねん6がつ21にち閲覧えつらん
  12. ^ マ字まじこれか=きゅうソ連それんのカザフで論議ろんぎ」『Yahoo!ニュース』(時事通信社じじつうしんしゃ)2017ねん6がつ21にち2017ねん6がつ21にち閲覧えつらん
  13. ^ ヨシダユミコ「カザフスタンで文字もじわる?」『Global News View』2023ねん9がつ19にちオリジナルの2023ねん6がつ1にち時点じてんにおけるアーカイブ。2018ねん1がつ25にち閲覧えつらん
  14. ^ 教育きょういく改革かいかくから70ねん保阪ほさかただしやすし」『毎日新聞まいにちしんぶん』(毎日新聞社まいにちしんぶんしゃ)2017ねん1がつ14にち朝刊ちょうかんオリジナルの2021ねん6がつ16にち時点じてんにおけるアーカイブ。2023ねん9がつ19にち閲覧えつらん
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  19. ^ 寺沢てらさわたくけい「〈マ字まじ表記ひょうきによる混乱こんらん」という報道ほうどう混乱こんらんぶり(寺沢てらさわたくけい) - エキスパート」『Yahoo!ニュース』2017ねん3がつ22にちオリジナルの2023ねん9がつ19にち時点じてんにおけるアーカイブ。2023ねん9がつ19にち閲覧えつらん。「マ字まじ日本語にほんごはなしであって英語えいご教育きょういくはなしではない」
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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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