(Translated by https://www.hiragana.jp/)
高部 - Wikipedia

高部たかべこうぶは、漢字かんじ部首ぶしゅにより分類ぶんるいしたグループのひとつ。かん字典じてん214部首ぶしゅでは189番目ばんめかれる(10の3番目ばんめしゅうの3番目ばんめ)。

こう
かん字典じてん 214 部首ぶしゅ
ほね 高部たかべ 髟部
1 いち 丿 おつ 2 ひと いれ はち
かたな ちから じゅう ぼく
また 3 くち ゆう だい おんな すん しょう
しかばね やま こう おのれ はば 广 ゆみ
4 しん ほこ ささえ ぶん きん ほう
つき かけ とめ もう みず
つめ ちち へん きば うし いぬ 5 げん たま ふり かわら あま せい
よう しろ かわ さら ほこ いし しめせ
あな だて 6 たけ べい いと かん ひつじ はね ろう みみ
にく しん いたり うす した ます ふね うしとら いろ そうこう むし くだり
ころも 7 かく げん たに まめ いのこ かい あか はし あし
くるま からし たつ とり さと 8 きむ なが もん ふるとり
あめ あお 9 めん かわ にら おと ぺーじ ふう しょく くび こう
10 うま ほね こう おに 11 さかな とり 鹿しか むぎ
あさ 12 きび くろ 13 かなえ ねずみ 14 はな ひとし 15
16 りゅう かめ 17

概要がいよう

編集へんしゅう
 
たか楼閣ろうかく中国ちゅうごくづるろう 1985ねん再建さいけん

高部たかべには「こう」を筆画ひっかく一部いちぶとして漢字かんじ分類ぶんるいしている。

単独たんどくの「こうたかよう、すなわち基準きじゅんとなる地平ちへいから垂直すいちょく上方かみがた距離きょりはなれていることをあらわす。また、その距離きょり尺度しゃくどであるたか意味いみする。さらに引伸ひきのばして、年齢ねんれい地位ちい度合どあいたかいこと、高尚こうしょう高貴こうきであるようあらわす。

字源じげんとしては、「こうたか楼閣ろうかくかたちかたどった象形しょうけい文字もじである[1][2][3]。これは「たかい」を意味いみする単語たんごたか建築けんちくぶつ図示ずししたものであり、「たか建築けんちくぶつ」の意味いみから引伸ひきのばして「たかい」の意味いみしょうじたわけではない[4]

こう」はとしてたかいことを意味いみする漢字かんじふくまれることがあるが、そのかずおおくない。

なお、現在げんざいだかぞくする漢字かんじなかには、髜・髞などのようなこうとする漢字かんじほかに、

現在げんざいだかぞくする漢字かんじで、現代げんだい社会しゃかい日常にちじょうてきもちいられるのは「こう自身じしんのみである。それ以外いがいれいでは、JIS漢字かんじで「こう」の異体いたいの「髙」のほか、「こう」をとする「髛」「髜」「髞」、および「こう」を音符おんぷとする「䯨」があり、Unicodeとく拡張かくちょう領域りょういきでは「こう」をとするある程度ていどまとまったかず漢字かんじ収録しゅうろくされているが、「こう」「髙」以外いがい日常にちじょうてきにほとんどもちいられない漢字かんじばかりである。またこれも現代げんだい日常にちじょう生活せいかつではまずもちいられない漢字かんじではあるが、現在げんざいだかぞくする漢字かんじなかには、こう筆画ひっかく一部いちぶつ「𩫏(𩫖)」(かく本字ほんじ)やそれをとする漢字かんじ(𩫠・䯬・𩫨など)が存在そんざいし、『せつぶんかい』などではそれをおさめるための独立どくりつ部首ぶしゅである「𩫖」(『せつぶんかい』で実際じっさいおさめられていたのは「𩫠」)がかれていた。

字体じたいのデザイン

編集へんしゅう

同様どうよう印刷いんさつ書体しょたい明朝体みんちょうたい)における「こうの1かくには地域ちいきによる差異さいがある。『かん字典じてん』はこれをみじかたてぼうとし、日本にっぽん韓国かんこくはこれにしたがう。一方いっぽう中国ちゅうごくしん字形じけい台湾たいわん国字こくじ標準ひょうじゅん字体じたい香港ほんこんつね用字ようじ字形じけいひょうではこれを点画てんかくとしている。

かん字典じてん
日本にっぽん韓国かんこく
台湾たいわん香港ほんこん中国ちゅうごく はしごだか
こう こう

日本にっぽんでは手書てがにおいて「髙」という字体じたい使つかわれることがあり、これを「はしごこう」(はしごだか、11)、標準ひょうじゅん字体じたいほうを「くちこう」(くちだか、10かく)とんでいる。また、韓国かんこくこうせい氏族しぞく済州さいしゅうだかは「はしごだか」をただしい表記ひょうきさだめている[5]

部首ぶしゅ通称つうしょう

編集へんしゅう
  • 日本にっぽん:たかい
  • 韓国かんこく높을고부(nopeul go bu、たかい高部たかべ
  • えいべい:Radical tall

部首ぶしゅ

編集へんしゅう

こう

  • こう
    • 3:、5:、8:、13:髞、18: 

脚注きゃくちゅう

編集へんしゅう
  1. ^ ちょうちょう; まごしのげやす; かねこくやすし; うま如森 (1996), 金文きんぶんがたどおりかい, 京都きょうと: ちゅうぶん出版しゅっぱんしゃ, pp. 1349–53 
  2. ^ あさひのぼる (2014), せつぶんしんあかし, 台北たいぺい: 芸文げいぶんしるししょかん, pp. 447–8, ISBN 978-957-520-168-5 
  3. ^ はやしこころざしきょうとう (2017), ぶんげん評注ひょうちゅう, 北京ぺきん: 中国ちゅうごく社会しゃかい科学かがく出版しゅっぱんしゃ, p. 168, ISBN 978-7-5203-0419-1 
  4. ^ けんしま (2020), しん訓詁くんこがく, 上海しゃんはい: 上海しゃんはいせき出版しゅっぱんしゃ, p. 142, ISBN 978-7-5325-9582-2 
  5. ^ 髙씨せい 표기에 대하여” [こう氏姓しせい表記ひょうきについて] (朝鮮ちょうせん). 済州さいしゅうだかホームページ (2008ねん10がつ23にち). 2023ねん8がつ18にち閲覧えつらん