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LPG自動車 - Wikipedia

LPG自動車じどうしゃ(エルピージーじどうしゃ)は、LPG(液化えきか石油せきゆガスえい: Liquefied Petroleum Gas)を燃料ねんりょうとするオットーサイクルエンジン原動機げんどうきとした自動車じどうしゃである。LPGしゃプロパンしゃLPガス自動車じどうしゃともばれる。

トヨタ・ジャパンタクシー(NTP10がたよう液体えきたい噴射ふんしゃ(インジェクション)しきLPGハイブリッドエンジン
トヨタ・1NZ-FXPがた
トヨタ・クラウンセダン(TSS10がた)、トヨタ・クラウンコンフォート(TSS10がた)、トヨタ・コンフォート(TSS11がたよう液体えきたい噴射ふんしゃ(インジェクション)しきLPGエンジン
トヨタ・1TR-FPEがた
トヨタ・クラウンセダン(YXS10がた)、トヨタ・クラウンコンフォート(YXS10がた)、トヨタ・コンフォート(YXS11がたよう電子でんし制御せいぎょガスミキサーしきLPGエンジン
トヨタ・3Y-PEがた
ヒュンダイ・グレンジャー LPI に搭載とうさいされるLPGタンク
LPG改造かいぞうしゃ搭載とうさいされるLPGタンク
LPG改造かいぞうしゃ搭載とうさいされるLPGタンク
燃料ねんりょう充填じゅうてんこう
日本にっぽん仕様しよう
LPG充填じゅうてんちゅう様子ようす
燃料ねんりょう充填じゅうてんこう
欧州おうしゅう仕様しよう

概要がいよう

編集へんしゅう

LPG自動車じどうしゃ燃料ねんりょうにLPGを利用りようする自動車じどうしゃで、エンジンの基本きほん構造こうぞうガソリンエンジン差異さいはなく、燃料ねんりょうタンク燃料ねんりょう空気くうき混合こんごうする装置そうちおおきくことなる。LPG自動車じどうしゃ製造せいぞうあるいは製作せいさくおおきく分類ぶんるいすると、はじめからLPG自動車じどうしゃとして自動車じどうしゃメーカーで製造せいぞうされる場合ばあいのほか、ガソリンしゃとして製造せいぞう出荷しゅっかされた車両しゃりょう自動車じどうしゃ整備せいび事業じぎょうしゃとう改造かいぞうする場合ばあいや、ディーゼルしゃとして設計せっけい製造せいぞうされた車両しゃりょう製造元せいぞうもと改造かいぞう施工しこう業者ぎょうしゃ改造かいぞうする場合ばあいけられる。

燃焼ねんしょう発熱はつねつりょうたりのCO2排出はいしゅつ係数けいすうは0.0590 t·CO2/GJで、ガソリン(0.0671 t·CO2/GJ)や軽油けいゆ(0.0686 t·CO2/GJ)よりもひく[1]、 LPG利用りよう推進すいしんする団体だんたいにより「化石かせき燃料ねんりょうなかではクリーンな燃料ねんりょう」として紹介しょうかいされている[2][3]同一どういつ車種しゃしゅ同一どういつ積載せきさいりょうという条件じょうけんした走行そうこう距離きょりたりのCO2比較ひかくすると、ガソリンしゃよりもやく6 - 13 %、ディーゼルしゃよりもやく 7%、CO2排出はいしゅつりょうすくないという調査ちょうさ結果けっか公表こうひょうされている[4]煤煙ばいえんがほとんど排出はいしゅつされず、PM (粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ)測定そくてい限界げんかい以下いかであることや、NOx排出はいしゅつりょうひくいことも特徴とくちょうである[5]。なお、日本にっぽん最初さいしょ自動車じどうしゃ排出はいしゅつガス規制きせいである昭和しょうわ47ねん排出はいしゅつガス規制きせい(1973ねん)では、ガソリンとLPGはべつ分類ぶんるいされ、当時とうじはLPGの規制きせいほうきびしくなっていた[6]

出力しゅつりょく・トルクめんでは若干じゃっかんガソリンしゃおと傾向けいこうがあるが、実用じつようせいそこなうほどのではない。そのわずかな燃料ねんりょう供給きょうきゅうのインジェクションとうちぢまる傾向けいこうにあり、さらにハイブリッドしゃにするひとしほか機構きこうとのわせにより体感たいかんできるすらなくなりつつある。

日本にっぽんにおいては、戦時せんじ体制たいせいによる石油せきゆ・ガソリン統制とうせいさいし、代用だいよう燃料ねんりょうしゃ一種いっしゅとして1940ねんごろ試用しようされたのが最初さいしょとされるが、LPガス自体じたい石油せきゆ精製せいせい副産物ふくさんぶつである性質せいしつから、国内こくない木材もくざい資源しげん原料げんりょうとする木炭もくたんしゃや、国内こくないのガスからガス採取さいしゅ可能かのう天然てんねんガスくるまのような普及ふきゅうにはいたらなかった。1950年代ねんだい以降いこうにLPガスが家庭かてい調理ちょうり用途ようとひろもちいられるようになり、LPガス単体たんたいでの輸入ゆにゅうが1961ねん以降いこう本格ほんかくしてくると、1962ねん〜1963ねんごろタクシーよう燃料ねんりょうとしての使用しようはじまった。当時とうじ燃料ねんりょう1 Lあたりの単価たんかがガソリンの半額はんがく程度ていど圧倒的あっとうてき経済けいざいせい採用さいよう動機どうきとなった[ちゅう 1]当初とうしょ既存きそんガソリンしゃ改造かいぞうでLPG仕様しようにしたタクシーの火災かさい事故じこ続発ぞくはつして問題もんだいになったが、ガス防止ぼうし中心ちゅうしんとする配管はいかんめん設計せっけい管理かんり基準きじゅん厳格げんかく安全あんぜん対策たいさくいそがれた結果けっか火災かさい事故じこ激減げきげん並行へいこうしてガススタンドなどのインフラも整備せいびされたため、1960年代ねんだい後期こうき以降いこうにタクシー業界ぎょうかいでは本格ほんかく普及ふきゅうした。タクシーの台数だいすうおおさもあり、後発こうはつ天然てんねんガス自動車じどうしゃ(CNG自動車じどうしゃ)よりも、充填じゅうてん拠点きょてんおおさやその営業えいぎょう時間じかんながさではアドバンテージがある。日本にっぽんにおけるLPGしゃ保有ほゆう台数だいすうは2020ねん9がつ時点じてんやく20まんだい。かつてより割合わりあいったものの、日本にっぽんのタクシーの8わりはLPGしゃである[7]

LPG自動車じどうしゃよう燃料ねんりょうとして販売はんばいされるLPGは、オートガスえい: Autogas)とばれる。規格きかくじょうブタンプロパンをブタン8:プロパン2の割合わりあい混合こんごうしたものであるが、プロパンの割合わりあい地域ちいきぶしおうじて30 %から99 %の範囲はんい混合こんごうされる[2]常温じょうおんでは1 MPa以下いか比較的ひかくてきひく圧力あつりょく液化えきか[8]体積たいせきが250ぶんの1となることからガス燃料ねんりょうとしては搬性にすぐれる[9]オクタン価おくたんかハイオクガソリン(プレミアムガソリン)以上いじょうの105程度ていどである。

LPG自動車じどうしゃへのガス充填じゅうてんは、オートガススタンド(または「オートガスステーション」「LPガススタンド」など)とばれる、LPGよう充填じゅうてん施設しせつおこなわれる。2019ねん時点じてん世界せかいの81000かしょ以上いじょう設置せっちされている[10][11]欧州おうしゅうではくにによりばらつきはあるがガソリンスタンドと併設へいせつされるれいおお[12]日本にっぽん国内こくないにおいては法規ほうき関係かんけいじょう原則げんそくとしてセルフしきのオートガススタンドは存在そんざいしないが、それらが存在そんざいするくに地域ちいきもある。充填じゅうてんこうおよび充填じゅうてんノズルの形状けいじょうくに地域ちいきによってことなる。

日本にっぽん場合ばあいガソリンスタンド同様どうように、おもにLPG事業じぎょうしゃ元売もとうり看板かんばん[ちゅう 2]かかげて運営うんえいしていることがほとんどで、タクシーの密集みっしゅう地域ちいき中心ちゅうしん単独たんどく設置せっちしているれい、ガソリンスタンドに併設へいせつされているれいもあるが、大半たいはん中間ちゅうかん充填じゅうてんしょ内部ないぶ設備せつび一部いちぶとしての設置せっちであり、この場合ばあい建物たてものようタンク共有きょうゆうしている。また、LPGしゃ使つか事業じぎょうしゃ自身じしん自家じか専用せんようのオートガス充填じゅうてん設備せつび設置せっちすることもある。

日本にっぽんのオートガススタンドはやく1330かしょ[7]。かつては全国ぜんこくで1900かしょあったが[13]、LPGハイブリッドしゃ普及ふきゅうによる燃費ねんぴ向上こうじょうや、LPG自動車じどうしゃ自体じたい減少げんしょうといった要因よういんによるLPG販売はんばいげんから、スタンドすう減少げんしょうつづいており、とく地方ちほうではタクシーの燃料ねんりょう供給きょうきゅうなんをきたす事態じたいきている[14]

販売はんばいは1 L単位たんいおこなわれる。価格かかくくに地域ちいきによりことなるが、ほとんどのくにガソリン軽油けいゆより安価あんかであり、世界せかい平均へいきんでは軽油けいゆ価格かかくの55.1%、ガソリン価格かかくの52.1%となっている(2019ねん[15])。

日本にっぽん場合ばあい、1 L = 117.2えん(2022ねん9がつ10にち現在げんざい店頭てんとう現金げんきん価格かかく全国ぜんこく平均へいきん[16]) と他国たこく同様どうようガソリン・軽油けいゆくらべて安価あんかである。価格かかくには国税こくぜいである石油せきゆガスぜいの9.8えん/L(17えん50ぜに/kg)をふくむが、ガソリンぜいの53.8えん/Lよりひくく、また消費しょうひぜい以外いがい地方ちほうぜいしている地域ちいきはなく、ガソリンよりも割高わりだかになるケースはない。

過去かこ比較ひかくでは、いちれいとして、2007ねん11月時点じてんでレギュラーガソリンは145えん軽油けいゆは121えんであるのにたいし、LPGは84.1えんである[17]。2010ねん3がつ時点じてんではレギュラーガソリンは131.3えん軽油けいゆは110.5えんたいし、LPGは85.0えん(店頭てんとう現金げんきん価格かかく)である[17]天然てんねんガスと比較ひかくすると、道路どうろ財源ざいげん道路どうろ特定とくてい財源ざいげん制度せいど)としての燃料ねんりょう課税かぜい無税むぜいで、2007ねん4がつ時点じてんにおける東京とうきょう地区ちく天然てんねんガス価格かかくは71.03-84.68えん/Nm3となっている[18]

タクシーにったさいにおいは、ガス検知けんちようくさ成分せいぶん燃焼ねんしょうにより化学かがく変化へんかこしているためだが、最近さいきん自動車じどうしゃ排出はいしゅつガス規制きせい強化きょうか無臭むしゅうになりつつある。排出はいしゅつガス規制きせい強化きょうかまえ車両しゃりょうであっても燃焼ねんしょう方式ほうしきちかいガソリンしゃより排気はいきにおいはよわい。これは、ガソリンしゃ燃焼ねんしょうエンジンオイル成分せいぶんんで燃焼ねんしょうされるのにたいし、LPガスしゃはこれがざらずに燃焼ねんしょうされるためである。

構造こうぞう

編集へんしゅう

LPGしゃはエンジン自体じたい作動さどう原理げんり基本きほんてきにガソリンしゃわらず、燃料ねんりょうタンクからエンジンへの燃料ねんりょう供給きょうきゅう装置そうちまでをLPGようとしたものである。LPGのみを燃料ねんりょうとするもの(LPGせんしょうしゃ)、LPGとガソリンを併用へいようするバイフューエルしゃ、LPGと電気でんきもちいるLPGハイブリッドしゃけられる。トヨタ・プリウスなどガソリン・電気でんきのハイブリッドしゃ改造かいぞうし、LPG・ガソリン・電気でんき使つかえるものもある。

ガスタンク(ボンベ)

編集へんしゅう

LPGは圧力あつりょくをかけて貯蔵ちょぞうされることから、常温じょうおんつねあつ液体えきたいのガソリンや軽油けいゆのタンクとはことなり、燃料ねんりょう容器ようき圧力あつりょくえ、気密きみつせいたも構造こうぞうとされている。注入ちゅうにゅうこうわきまえ機構きこうもうけられ、充填じゅうてんさいにノズルと密着みっちゃくする構造こうぞうとなっている。

その形状けいじょうから、おおくはガソリンしゃ燃料ねんりょうタンクが設置せっちされている場所ばしょ置換ちかんできず、トランク部分ぶぶん設置せっちされる。にはしつ床下ゆかしたげたり、客席きゃくせきではない車内しゃない設置せっちされることもある。日本にっぽん国外こくがいではこう改造かいぞう(レトロフィット)けに搭載とうさいする車両しゃりょうおうじて形状けいじょうことなる製品せいひん製造せいぞうされていて、欧州おうしゅうではトランクないのスペアタイヤのスペースにおさまるように円錐えんすい曲線きょくせん回転かいてんたい形状けいじょうをしたタンク(トロイダルタンク、えい: toroidal tank)や分割ぶんかつして複数ふくすう小型こがた容器ようきわせたタンクが流通りゅうつうしている[19]充填じゅうてんしきではなくボンベ交換こうかんしき場合ばあいは、交換こうかん作業さぎょうせい考慮こうりょされた位置いち設置せっちされる。くるま室内しつない設置せっちされた場合ばあいでも、ガソリンタンクではその給油きゅうゆ方法ほうほうなどが原因げんいんとなってタンク周辺しゅうへん揮発きはつしたガソリンのにおいがすることがおおいが、LPGタンクはその気密きみつせいから有意ゆういにおいはほとんどしない。

欧州おうしゅうでは、国際こくさい連合れんごう欧州おうしゅう経済けいざい委員いいんかいによる法規ほうき(ECE Rgulation)で基準きじゅんさだめられ、LPGしゃ構造こうぞう装置そうち基準きじゅんは67ごう、レトロフィットシステムの基準きじゅんは115ごうとして、燃料ねんりょう容器ようき包括ほうかつして一本いっぽんされている。日本にっぽんでは、車両しゃりょう構造こうぞう国土こくど交通省こうつうしょう管轄かんかつの「道路どうろ運送うんそう車両しゃりょう保安ほあん基準きじゅん」でさだめられているのとはべつに、ガス容器ようき経済けいざい産業さんぎょうしょう管轄かんかつの「高圧こうあつガス保安ほあんほう容器ようき保安ほあん規則きそく」にかれて基準きじゅんされている。そのため自動車じどうしゃ検査けんさ登録とうろく制度せいどとはべつに、ガス容器ようき検査けんさを6ねんごと製造せいぞうから20ねん未満みまん容器ようき)あるいは2ねんごと(20ねん以上いじょう)にけなければならない[20][21]。ただし初年度しょねんど以降いこう車検しゃけんが1ねんごと車両しゃりょう営業えいぎょうしゃ・トラックとう貨物かもつしゃ・バス)の場合ばあい初回しょかい容器ようき検査けんさかぎり6ねん車検しゃけんまで使用しよう期限きげん延長えんちょう最長さいちょう11かげつ)できる[22]。また、タクシーのように同一どういつ同系どうけい車種しゃしゅおお流通りゅうつうする車種しゃしゅ場合ばあい使用しようちゅうくるま容器ようき期限きげんむかえた場合ばあい期限切きげんぎれの容器ようき搭載とうさいした中古ちゅうこしゃ入手にゅうしゅした場合ばあいに、あらかじめ検査けんさみの容器ようき交換こうかんしてませることが一般いっぱんしている(現品げんぴん検査けんさ場合ばあい1週間しゅうかん前後ぜんこうかかる)。

燃焼ねんしょうガス排気はいき装置そうち(マフラー)

編集へんしゅう

排気はいきかん全体ぜんたい材質ざいしつふとさなどの構造こうぞう共通きょうつうするが、ガソリンしゃとは排気はいきガスの特性とくせいことなるため、触媒しょくばい消音しょうおん装置そうちなども固有こゆうのものとなる。エキゾーストマニホールドについては、構造こうぞう同一どういつのものであっても触媒しょくばいいち体型たいけい生産せいさんされるケースがおおいため固有こゆう部品ぶひんとなる。

燃料ねんりょう供給きょうきゅう装置そうち

編集へんしゅう
 
レトロフィットインテークマニホールド液状えきじょう噴射ふんしゃようインジェクター
 
ベーパライザー(強制きょうせい気化きか
 
LPGデリバリーモジュールと気体きたい噴射ふんしゃようインジェクター

エンジンにLPGをおく装置そうちには、旧来きゅうらいの「ガスミキサー方式ほうしき」(ガソリンしゃのキャブレター方式ほうしき相当そうとう)と、「インジェクション(燃料ねんりょう噴射ふんしゃ方式ほうしき」がある。インジェクション方式ほうしきはLPGを一度いちど気化きかさせてから噴射ふんしゃする気体きたい噴射ふんしゃ方式ほうしき(VPI)と、液状えきじょうのまま噴射ふんしゃする液体えきたい噴射ふんしゃ方式ほうしき(LPI)にかれる。

ガスミキサー

編集へんしゅう

ガスミキサーふるくからもちいられている方式ほうしきである。ボンベから液体えきたいしたLPGを一度いちど気化きかさせ、「ガスミキサー」で気化きかしたLPGと空気くうき混合こんごう、エンジンに吸入きゅうにゅうするものである。LPG供給きょうきゅうりょう吸入きゅうにゅう空気くうきりょうおうじて調節ちょうせつされる。

主要しゅよう構成こうせい燃料ねんりょう遮断しゃだんべん(えい: fuel lock off)、レギュレーター/ベーパーライザー(気化きか調しらべあつべんえい: pressure regulator / vaporizer)、ガスミキサー(えい: carburator)からなり、燃料ねんりょう遮断しゃだんべんはエンジン停止ていしちゅう液体えきたいのLPGが流出りゅうしゅつしないようにめるべん機構きこう、レギュレーター/ベーパーライザーはLPGを気化きかさせて、一定いってい圧力あつりょくたも装置そうち、ガスミキサーはエンジンへの吸入きゅうにゅう空気くうき流量りゅうりょうおうじてLPGを混合こんごうする装置そうちである[23]気化きかさい蒸発じょうはつねつ気化きかねつ)をあたえるために、ベーパーライザーには冷却れいきゃく水流すいりゅうもうけられ、エンジンのはいねつ利用りようしてあたためられている[23]

後述こうじゅつ電子でんし制御せいぎょ燃料ねんりょう噴射ふんしゃ方式ほうしき比較ひかくすると運転うんてんじょうきょうそくした燃料ねんりょう供給きょうきゅう精度せいどひくく、燃費ねんぴ出力しゅつりょくてん不利ふりである[24]。ただし、インジェクション以前いぜんにもガスミキサーを電子でんし制御せいぎょしたものは存在そんざいしていた。

ガス・インジェクション

編集へんしゅう

ガソリンエンジンと同様どうように、マルチポイントインジェクション採用さいようすることでガスミキサー方式ほうしき比較ひかくして性能せいのう向上こうじょうはかられている。 LPGを気化きかさせてから噴射ふんしゃする気体きたい噴射ふんしゃ方式ほうしき(VPI)と、LPGを液状えきじょうのまま噴射ふんしゃする液体えきたい噴射ふんしゃ方式ほうしき(LPI)とがある。

気体きたい噴射ふんしゃ方式ほうしき(VPI)
気体きたい噴射ふんしゃ方式ほうしきでは、タンクから液体えきたいしたLPGを、ベーパライザーで冷却れいきゃくすいねつ利用りようしてあたためて強制きょうせいてき気化きかさせるまではガスミキサー方式ほうしきおなじで、気化きかさせたLPGをインジェクターで噴射ふんしゃする[25]
液体えきたい噴射ふんしゃ方式ほうしき(LPI)
液体えきたい噴射ふんしゃ方式ほうしきでは、タンクから液体えきたいしたLPGを液状えきじょうのまま噴射ふんしゃする。
利点りてんは、シリンダーない気化きかするさい膨張ぼうちょう圧力あつりょく出力しゅつりょくとして利用りようできるてんや、蒸発じょうはつ潜熱せんねつによって吸入きゅうにゅう空気くうき冷却れいきゃくされて空気くうき密度みつどたかくなり、燃焼ねんしょう効率こうりつ向上こうじょうするてんである[26]
なお、インジェクションのためのポンプもボンベの付属ふぞくひん(ボンベに内蔵ないぞう)となっているため、容器ようきないのガス圧力あつりょくたかくなっている。それゆえ簡易かんいスタンドとうガスにつよ圧力あつりょくがかけられない設備せつびからは充填じゅうてんできなかったり、ガス容器ようき検査けんさには別途べっと気密きみつ試験しけん必要ひつよう[27]となり容器ようき検査けんさのコストがガスミキサーしきのものよりかかるという欠点けってんがある。

車種しゃしゅ

編集へんしゅう

LPGしゃ製造せいぞう製作せいさくおおきく分類ぶんるいすると、自動車じどうしゃメーカーによりはじめからLPGしゃとして生産せいさんされるものと、改造かいぞう事業じぎょうしゃによりのち改造かいぞうされるものにけられる。こう改造かいぞうには、自動車じどうしゃメーカーが直接ちょくせつ関与かんよして改造かいぞう販売はんばいされるものもある(日本にっぽん業界ぎょうかい団体だんたいでは「じゅんメーカーしゃ」と呼称こしょう[28])。改造かいぞうしゃには、ガソリンエンジンからの改造かいぞうとディーゼルエンジンからの改造かいぞうのいずれもがある。

メーカー生産せいさんLPGしゃ

編集へんしゅう

World LPG Association (WLPGA) によれば2018ねん時点じてん世界せかい10だい自動車じどうしゃメーカーのうち8しゃがLPGしゃ生産せいさんしており、バイフューエルをふくめて130以上いじょう車種しゃしゅがラインナップされている[29]

日本にっぽんではかつてはおもにタクシー・教習きょうしゅうしゃけの乗用車じょうようしゃ、および小型こがたトラックなどをトヨタ・日産にっさん・マツダなど複数ふくすうのメーカーが生産せいさんしていたが、2022ねん現在げんざいのメーカー生産せいさんLPGしゃトヨタ・ジャパンタクシー(LPG・電気でんきのハイブリッド)のみとなっている。

なお、日本にっぽんにおいて国外こくがいのLPGしゃはガス容器ようき規格きかくちがいなどから本国ほんごくのままでは登録とうろく困難こんなんとされる。かつて2004ねんに、エルピーガス振興しんこうセンターの構造こうぞう改善かいぜん調査ちょうさ事業じぎょうとして、ボルボのV70ワゴンとS80セダン、ヒュンダイのXG(グレンジャー)セダンが試験しけんてき輸入ゆにゅうされた[30]国外こくがいからLPGしゃ輸入ゆにゅうすることで日本にっぽんのLPGしゃ市場いちばとインフラ事業じぎょう活性かっせいはか目的もくてきおこなわれ、日本にっぽんでの使用しよう困難こんなんとされてきた国外こくがいせいのLPGしゃについて、欧州おうしゅう規格きかくECE基準きじゅん67ごう)や韓国かんこく規格きかく製造せいぞうされた燃料ねんりょう容器ようき技術ぎじゅつてき調査ちょうさおこなわれた[30]。これらの車両しゃりょう日本にっぽん公道こうどう走行そうこうできるように登録とうろくされ、試乗しじょうかい展示てんじかいもちいられたが、日本にっぽん国外こくがいせい量産りょうさんLPG乗用車じょうようしゃ輸入ゆにゅう登録とうろくされた前例ぜんれいはこのときまでかった[30]。その2006ねん10がつ日本にっぽんでの輸入ゆにゅう量産りょうさんLPGしゃとしてはじめてグレンジャーLPIが販売はんばい開始かいしされ[31][32]、ヒュンダイが日本にっぽんでの乗用車じょうようしゃ販売はんばいから撤退てったいする2010ねんまで販売はんばいされた。グレンジャーの場合ばあい日本にっぽん規格きかくのLPGタンクを本国ほんごくおくり、現地げんち生産せいさんする手法しゅほうっている。

ガソリンしゃ改造かいぞうLPGしゃ

編集へんしゅう
 
日本にっぽんにおけるLPG改造かいぞうしゃ自動車じどうしゃ検査けんさしょう
 
改造かいぞうしゃのエンジンルーム
 
改造かいぞうしゃのエンジンルーム

LPGしゃ製作せいさく手法しゅほうのひとつとして、市販しはんされているガソリンしゃディーラーそうメーカー改造かいぞうするレトロフィット(えい: retrofit)とばれる方法ほうほうがとられる場合ばあいがある。この場合ばあいくに地域ちいきによっては申請しんせいおこなったり認可にんかけたりする必要ひつようがある。ヨーロッパでは輸入ゆにゅう業者ぎょうしゃ改造かいぞうし、販売はんばい地域ちいき事情じじょうおうじて改造かいぞう保証ほしょうふくめて輸入ゆにゅう業者ぎょうしゃ責任せきにんおこない、OEMモデルとして市販しはんするケースもおおくある[33]日本にっぽんではLPG改造かいぞうおこな事業じぎょうしゃ業界ぎょうかい団体だんたいとしてLPG内燃ないねん機関きかん工業こうぎょうかいがあり、LPG改造かいぞう認定にんてい工場こうじょうによって改造かいぞうおこなわれる。

エンジン本体ほんたい構造こうぞうおな火花ひばな点火てんか内燃ないねん機関きかんであることから、燃料ねんりょう供給きょうきゅう装置そうち変更へんこうして点火てんか時期じきなどを調整ちょうせいする程度ていど改造かいぞうでき、韓国かんこく・Hana Engineeringしゃやイタリア・ランディレンゾ(Landi Renzo)しゃなどから改造かいぞうよう部品ぶひん販売はんばいされ、日本にっぽんへも輸入ゆにゅうされている[34][35]。また、LPG内燃ないねん機関きかん工業こうぎょうかいではイタリア・ロバートしゃ現在げんざいはランディレンゾ傘下さんか開発かいはつの「FASTないこうかい方式ほうしき」や、各社かくしゃ独自どくじ開発かいはつのシステムによる改造かいぞうおこなわれている。

燃料ねんりょう供給きょうきゅう装置そうちについて従来じゅうらいはガスミキサー方式ほうしきもちいられていたが、電子でんし制御せいぎょ燃料ねんりょう噴射ふんしゃ方式ほうしき移行いこうしつつあり、欧州おうしゅうでは気体きたい噴射ふんしゃ方式ほうしき液体えきたい噴射ふんしゃ方式ほうしき日本にっぽんでは気体きたい噴射ふんしゃ方式ほうしき主流しゅりゅうとなっている[36][37]。LPG噴射ふんしゃ装置そうち制御せいぎょようとして、別途べっとコンピュータ(サブコン)が増設ぞうせつされる。

現在げんざい日本にっぽんにおいてガソリンしゃからのLPG改造かいぞうしゃは、LPGとガソリンを併用へいようするバイフューエルしゃ[ちゅう 3]主流しゅりゅうとなっている。エンジンがえているときの始動しどうせいおぎなうために始動しどうはガソリンを使用しようし、暖気だんきにLPGにわる[38][39][40]

LPGはガソリンにくらべて燃焼ねんしょう温度おんどたかく、排気はいき温度おんどたかくなるため、また燃料ねんりょう潤滑じゅんかつ寄与きよしないため[ちゅう 4]排気はいきバルブに問題もんだいしょうじる場合ばあいがあり、関連かんれんする部品ぶひん対策たいさくひん交換こうかんする場合ばあいもある。タクシーとう長距離ちょうきょり走行そうこう生涯しょうがい25–50まんキロ)をする車両しゃりょうでは、ガソリンエンジンようバルブ、バルブシートでは、潤滑じゅんかつせいひく[ちゅう 4]LPG燃料ねんりょうによる磨耗まもうねつ劣化れっかおおきく、バルブクリアランスがれなくなる。日本にっぽん国外こくがい改造かいぞうしゃではバルブとバルブシートの対策たいさくひんへの交換こうかんおこなわれたり、同様どうよう性質せいしつつCNGしゃアルコール燃料ねんりょう使用しようしゃおな強化きょうかエンジンバルブ、バルブシートに対応たいおうするケースもおおい。日本にっぽん自動車じどうしゃメーカーの国内こくないけのガソリンしゃ改造かいぞうするとどうべんけい問題もんだいたが近年きんねんではガソリンでのてい燃費ねんぴ実現じつげんため希薄きはく燃焼ねんしょう対応たいおう強化きょうか改善かいぜんされてきている。輸出ゆしゅつけのガソリンしゃベースでもそのまま改造かいぞうおこなっている。日本にっぽん国内こくないでは走行そうこう距離きょりを10まんキロ程度ていど判断はんだんし、長距離ちょうきょり走行そうこう燃料ねんりょう品質ひんしつ一定いっていしない日本にっぽん国外こくがいけには強化きょうかタイプのバルブ・バルブシートを使用しようしている場合ばあいもある。日本にっぽん国外こくがいBMWボルボヒュンダイキアひとしでは、もともと地域ちいきごとことなるガソリン品質ひんしつでの課題かだいや、北米ほくべい南米なんべいでのアルコール混合こんごうガソリン使用しよう問題もんだいから、ガソリンエンジンであっても対策たいさくバルブが使用しようされており、問題もんだい発生はっせいしないとわれる。このため欧州おうしゅう中心ちゅうしんとしたマーケットではレトロフィットによる改造かいぞうさかんで、ディーラーとうでカーオーディオ取付とりつけみに純正じゅんせい部品ぶひんがあり改造かいぞうされている。

ディーゼルしゃ改造かいぞうLPGしゃ

編集へんしゅう
 
ディーゼル改造かいぞうLPIエンジン
スロットルバルブとサージタンクいたインテークマニホールドはレトロフィット

ディーゼルエンジンからの改造かいぞうオットーサイクルへの改造かいぞうともない、タンクや燃料ねんりょう供給きょうきゅう系統けいとうをLPGようとするだけでなく、点火てんかプラグ追加ついかするなど、エンジン本体ほんたいへの改造かいぞう必要ひつようである[41]。2006ねんにエルピーガス振興しんこうセンターによっておこなわれた調査ちょうさによると改造かいぞうは1だいあたり50まんえん以内いないであるとされる[41]

日本にっぽんでの実例じつれいとしては、いすゞ(4HG1がたベース)、三菱みつびしふそう(4D34がたベース)、トヨタにより開発かいはつ販売はんばいされたことがある[42][43]韓国かんこくソウルでは清掃せいそうしゃ規制きせい適合てきごうしないディーゼルトラックをLPGする改造かいぞうおこなわれており、2005年度ねんどに6,000だい改造かいぞうされた[41]。ただし、この用途ようとでのガス燃料ねんりょう日本にっぽんでは(とくなか大型おおがたしゃでは)LPGよりCNGほう中心ちゅうしんである。

このほかに、DDF(ディーゼル・デュアル・フューエル)システムとばれる、軽油けいゆとLPGを同時どうじ利用りようする方式ほうしき実用じつようされ、改造かいぞうよう部品ぶひん販売はんばいされている[44]。DDFシステムはLPGやCNGといったガス燃料ねんりょう空気くうき混合こんごう燃焼ねんしょうしつおくり、圧縮あっしゅく行程こうてい高温こうおんになったシリンダーない混合こんごう軽油けいゆ噴射ふんしゃして、軽油けいゆ自己じこ着火ちゃっかにより点火てんかする方式ほうしきである[45][46]点火てんかプラグの追加ついか必要ひつようとせず、ディーゼルエンジン本体ほんたい構造こうぞうはそのまま使つかえることから、オットーサイクルに転換てんかんするLPG改造かいぞうよりもていコストである[44]

ただしオットーサイクル・DDFとも、軽油けいゆ燃料ねんりょうのみをもちいるディーゼルエンジン本来ほんらいたかねつ効率こうりつによる経済けいざいせいそこなわれる。また、エンジンの特性とくせいてい回転かいてんからトルクが発生はっせいできるディーゼルエンジンらしい特性とくせいではなくなる。これらのディーゼルしゃ改造かいぞうによるLPGしゃは、近年きんねん厳格げんかく進行しんこうしている排気はいきガス浄化じょうか規制きせいさくひとつとるべきものである。ディーゼルしゃ自体じたいはいガスのクリーンもあり、新車しんしゃとしてのLPG・CNGのトラック・バスは設定せってい廃止はいしされつつある。

普及ふきゅうじょうきょう

編集へんしゅう
 
LPGバス(北京ぺきん、2006ねん撮影さつえい
 
LPGれんぶしバス広州こうしゅう、2018ねん撮影さつえい

2019ねん現在げんざい世界せかいにおけるLPGしゃ普及ふきゅう台数だいすうやく2700まんだい[47]。2000ねんの730まんだいから、2008ねんやく1460まんだい、2011ねんは2100まんだい[48]と、近年きんねん急速きゅうそく普及ふきゅうしてきている。

くにべつでは2019ねん時点じてんでトルコやく470まんだいいでポーランドやく330まんだい、ロシアやく300まんだい、インド250まんだい韓国かんこく202まんだいなど[47]。2011ねんではだい1がトルコの334まんだいだい2ポーランドの248まんだいだい3韓国かんこくの246まんだいだい4イタリアの179まんだいだい5インドの171まんだいだい6ロシアの140まんだいとなっている[48]とく欧州おうしゅうではトルコやポーランドでのLPGしゃ普及ふきゅういちじるしい。欧州おうしゅうではガソリンを予備よび燃料ねんりょうとするバイフューエルおおい。欧米おうべいでは、LPガスは圧縮あっしゅく天然てんねんガス (CNG) やバイオディーゼル燃料ねんりょう同様どうよう代替だいたい燃料ねんりょう定義ていぎされている。

車種しゃしゅ構成こうせいくにによってことなり、日本にっぽん韓国かんこくではタクシーや小型こがた貨物かもつしゃがオートガス需要じゅようおおくをめ、欧州おうしゅうでは自家用車じかようしゃおおくをめる[49]日本にっぽん韓国かんこくのほか、香港ほんこんでもタクシーとして使用しようされている。

日本にっぽんにおけるLPGしゃ保有ほゆう台数だいすうは2020ねん時点じてんやく20まんだい[7]。1990ねんごろには30まんだいえていたが、その減少げんしょう傾向けいこうにある[50]おもにタクシーようぜんタクシーのやく8わり[7]。かつては95 %をめていた)だが、バストラックやく8300だい)・自家用じかよう乗用車じょうようしゃやく6000だい)や、フォークリフトなどの作業さぎょうようしゃ存在そんざいする。日本にっぽん国内こくないでは購入こうにゅう制限せいげんはないものの、需要じゅよう事業じぎょうよう自動車じどうしゃ中心ちゅうしんであることからオートガススタンドの営業えいぎょう時間じかんがガソリンスタンドよりみじかかったり、そもそもオートガススタンド自体じたいかずがガソリンスタンドよりは圧倒的あっとうてきすくない(それでも天然てんねんガス自動車じどうしゃよう天然てんねんガススタンドよりはまだおおい)こと、充填じゅうてんにも資格しかく必要ひつようとされるためセルフしきスタンドが存在そんざいしないこと、定期ていきてき容器ようき検査けんさ必要ひつようとされることとうが、一部いちぶ趣味しゅみしゃのぞいてLPG自動車じどうしゃ一般いっぱんしゃとしての普及ふきゅうあしかせであることはいなめない。

韓国かんこくでは230まんだいそう自動車じどうしゃやく13 %)がLPGしゃで、そのうち日本にっぽん同等どうとうの23まんだいがタクシーでのこりはオーナーカーであった(2008ねん現在げんざい)。LPG供給きょうきゅうりょう問題もんだいから、タクシーのような事業じぎょうよう自動車じどうしゃ障害しょうがいしゃ国家こっか有功ゆうこうしゃにLPGしゃ購入こうにゅう制限せいげんされていたが、ディーゼルしゃ大気たいき汚染おせん対策たいさくから、一般人いっぱんじん購入こうにゅうが2019ねん解禁かいきんされた[51]

イギリスでは、政府せいふのパワーシフトプログラムにより普及ふきゅうすすんでいる。燃料ねんりょうぜい優遇ゆうぐうほかロードプライシングでの通行つうこうぜい免除めんじょや、バスレーン通行つうこう許可きょかとう多数たすう優遇ゆうぐうがあり、エネルギー分散ぶんさん一手いってとしておこなわれており、周辺しゅうへんのオランダなどからLPG改造かいぞうした車両しゃりょう輸入ゆにゅうおおい。欧州おうしゅうでのLPGしゃのシェアは、どのくにでもぜん保有ほゆう台数だいすうやく5 %程度ていどである[52]世界せかいLPG協会きょうかい(WLPGA)は、協会きょうかいない委員いいんかい(GAIN)を設置せっちしてLPGしゃ積極せっきょくてき普及ふきゅう活動かつどうおこなっている[53]

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 本来ほんらい意味いみでの燃費ねんぴ(1 Lあたりの距離きょり)は、元々もともと液体えきたいであるガソリンと気体きたい圧縮あっしゅくして液化えきかさせたLPガスというちがいがあるため単純たんじゅん比較ひかくはできないものの、すくなくとも計算けいさんじょうおおむねガソリンにおとる。
  2. ^ なお、ガソリンや軽油けいゆりカードはカードの種類しゅるいにもよるがおな元売もとうり看板かんばんであれば契約けいやくてん以外いがいでも給油きゅうゆできるものもあるのにたいし、オートガスの充填じゅうてんカードは使用しようしゃ契約けいやくのある店舗てんぽでしか充填じゅうてんできないが、契約けいやくさき複数ふくすう場合ばあいおなじカードで複数ふくすう箇所かしょ充填じゅうてんできる、というちがいがある。
  3. ^ バイフューエルしゃしてハイブリッドしゃ、LPGハイブリッドしゃぶケースもある。
  4. ^ a b ガソリンや軽油けいゆ場合ばあい、バルブがそれらにさらされることで潤滑じゅんかつ寄与きよする。

出典しゅってん

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  53. ^ [2][リンク]

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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