具象ぐしょう絵画かいが

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具象ぐしょう絵画かいが(ぐしょうかいが)は、具体ぐたいてき対象たいしょうぶつを、極端きょくたん捨象しゃしょうなしに具体ぐたいてきえがいた絵画かいが

カリマンタンとうインドネシア領内りょうないのこる、うしとみられる動物どうぶつえがいたやく4まんねんまえ洞窟どうくつ壁画へきがが、現存げんそんする最古さいこ具象ぐしょうとされている[1]

抽象ちゅうしょう絵画かいが成立せいりつする20世紀せいき以前いぜんは、絵画かいがといえば具象ぐしょう絵画かいがであったとえる。

抽象ちゅうしょう絵画かいが対比たいひされる概念がいねんである。抽象ちゅうしょう絵画かいがとの区別くべつ一般いっぱんてきには容易よういであるが、具象ぐしょう絵画かいがかならずしも写実しゃじつてき作品さくひんである必要ひつようがないため、限界げんかいてき作品さくひんおおい。たとえば、ピカソ分析ぶんせきてきキュビスム作品さくひん具象ぐしょう絵画かいがであるが、えがかれた対象たいしょう画面がめんじょうでは徹底的てっていてき解体かいたいされているため、具象ぐしょう絵画かいがであることが一見いっけんしてよくわからない。また、ちいさなども(幼稚園ようちえんなど)のえがいた児童じどうでもそういう場合ばあいがありうる。

なお、絵画かいがはもともと具象ぐしょう絵画かいが抽象ちゅうしょう絵画かいが二分にぶんされていたが、上記じょうきのような限界げんかいてき作品さくひん存在そんざいすることから、「はん具象ぐしょう絵画かいが」や「はん抽象ちゅうしょう絵画かいが」というかた使つかわれはじめている(インターネットじょうでもそのれい発見はっけんすることができる)。ただ、これらの言葉ことばは、限界げんかいてき作品さくひんだけではなく、1つの画面がめんじょうに、具象ぐしょうてき部分ぶぶん抽象ちゅうしょうてき部分ぶぶん同時どうじふくまれている作品さくひんたいして使つかわれることもある。

脚注きゃくちゅう出典しゅってん[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]