An-124 (航空機 )
An-124 ルスラーン
Ан-124 «Руслан»
用途 :輸送 機 設計 者 :ANTK アントーノウ設計 技師 :ピョートル・バシリービッチ・バラブイェフ製造 者 :
アヴィアーント
アヴィアスタル-SP運用 者 :
An-124 ルスラーン(ウクライナ
ウクライナやロシアでは
開発 に至 る経緯
[ソビエト
An-22では
1982
設計
[基本 構造
[An-124は、
-
ランプをおろして
脚 柱 を縮 めたAn-124-100 -
コックピット
動力 系統
[輸送 能力
[C-5と
-
前後 カーゴドアを開 けたところ -
機首 カーゴドアを開放 した状態 -
後部 カーゴドアからクレーンを使 い、コンテナを積 み込 む
運用 史
[1986
2000
2014
ロシア
アップグレードはウクライナではなくウリヤノフスクにあるアヴィアスタル-SPによって
愛称
[なお、「ルスラーン」はウクライナ
派生 型
[- An-124
基本 となる軍用 輸送 型 。
- An-124-100
民間 型 。- An-124-100VS
商業 用 衛星 打 ち上 げ母 機 型 。1998年 から計画 が開始 され、2000年 までに4機 がAn-124-100より変換 された[24]。2段 ポリョートロケットを使 いペイロードは600kg-4,000kg[25][26]。- An-124-100VTA
- An-124-100の
近代 化 改修 型 。ペイロードを120トンまで増加 させ、20年 に耐用 年数 を延長 した[27]。 - An-124-100M
- An-124-100の
近代 化 改修 型 。 西側 のコリンズおよびリットン社 製 の新型 電子 機器 を搭載 し、搭乗 員 から航法 士 と通信 士 を省 いて4名 に削減 した他 、衝突 回避 警報 システムなどを搭載 。エンジンは騒音 の少 ないD-18Tシリーズ3となった[28]。
- An-124-100M-150
- An-124-100の
近代 化 改修 型 。ペイロードを150tとした。 - An-124-111VD
- ヴォルガ・ドニエプル
航空 向 けの改修 型 。エンジンをFADEC装備 のD-18Tシリーズ3Mに変更 。 信頼 性 、寿命 、騒音 と燃費 を改善 し、最大 離陸 重量 は402トン、ペイロードは150トンとなった。グラスコックピット化 により乗員 数 は3名 となる。ICAO カテゴリー IIIaの着陸 性能 要件 を満 たし、120トン積載 時 の航続 距離 は5,000km。運用 寿命 は50年 に延長 される[29]。
- An-124TVD
- An-124-100のエンジンをクズネツォフ NK-93に
換 装 するもの。計画 のみ[30]。 - An-124-102
- キャビンの
大 きさを2.3m上 に伸 ばして内部 容積 を拡大 し、搭乗 員数 を3名 まで減 らした型 。 内部 容積 が大 きくなった代償 として重量 増加 でペイロードと航続 距離 がそれぞれ135トンと2,500kmに減少 し、巡航 速度 は45km/h低下 、燃料 消費 は10%増加 する見込 みであった。計画 のみ[24][31]。- An-124-130
- エンジンをゼネラル・エレクトリック
製 のCF6-80C2に換 装 した案 。計画 のみ[24]。 - An-124-135
貨物 機 型 。計画 のみ[32]。- An-124-150
貨物 機 型 改良 案 。計画 のみ[32]。- An-124-200
機体 を強化 して離陸 重量 を402トン、ペイロードを150トンに増加 させ、グラスコックピットとデジタルアビオニクスにより、3-4名 での運航 を可能 とする。エンジンはD-18Tシリーズ3Mに換 装 する[33]。- An-124-210
- エアバス A400M
配備 までの繋 ぎとなる戦略 輸送 機 を欲 したイギリス空軍 に提案 された、ロールス・ロイス製 のRB211-524H-Tエンジンとハネウェル製 のアビオニクス(コックピットの多 機能 表示 装置 、TCAS-2000 EPAGS)を搭載 した型 。C-17A グローブマスターIIIに敗 れ不 採用 [34][35]。 - An-124-300
- かつてはAn-124-NGと
呼称 されていた[36]。 胴体 を5.9m延長 してキャビンの容積 を1,300m3に拡大 、主翼 は6.6m延長 して79.9mとし搭載 燃料 を増加 させた。グラスコックピットにより、2名 での運用 が可能 となる。150トン積載 で8,100km、120トン積載 で10,000kmの飛行 が可能 である。- エンジンは
西側 製 のものを含 む295-340kNクラスのものを装備 でき、D-18Tシリーズ5のほかGEnx-2B67やPD-30、ロールス・ロイス トレントやプラット・アンド・ホイットニー PW4000の装備 が可能 [33][37][38]。 - An-124-300V
詳細 は不明 であるが、D-18Tエンジンとロシア製 のアビオニクス(例 :クポルIII操縦 ・航法 装置 )を装備 するとされている[38]。- An-124-KC
- KC-Xへの
提案 が検討 された空中 給油 機 型 [39]。計画 のみ。 - An-124-FFR
消防 機 型 [24]。計画 のみ。
採用 国
[軍用
[26
民間 用
[2013
- ヴォルガ・ドニエプル
航空 - 12
機 を運用 中 であり、2013年 に5機 を発注 していた。2020年 11月緊急 着陸 する事故 により全 機 が一時 運航 停止 していたが[42]、12月に運航 を再開 [43]。
- ポレット
航空 - 6
機 を運用 中 であり、2013年 に5機 を発注 していた。
- リビア・アラブ・エア・カーゴ
- 2
機 を運用 していたが、2011年 リビア内戦 以後 は地上 に待機 状態 となっている[44]。
要目
[乗員 : 4-6(パイロット、副 操縦 士 、ナビゲーター、シニアフライトエンジニア(航空 機関 士 、通信 士 )+ロードマスター2名 )定員 : 88人 - ペイロード: 150,000kg (330,000lb)
全長 : 68.96m (226ft 3in)全高 : 20.78m (68ft 2in)翼 幅 : 73.3m(240ft 5in)翼 面積 : 628m2 (6,760sq ft)空虚 重量 : 175,000kg (385,000lb)運用 時 重量 : 405,000kg (893,000lb)有効 搭載 量 : 230,000kg (508,000lb)最大 離陸 重量 : 405,000kg (893,000lb)動力 : イーウチェンコ=プロフレース製 D-18T ターボファン、229.5kN (51,600lbf) × 4
最大 速度 : 865km/h (467kn) 537mph巡航 速度 : 800–850km/h (430kn) 490mph航続 距離 : 5,200km (2,808nm) 3,231mi実用 上昇 限度 : 12,000m (39,370ft)離陸 滑走 距離 : 2,520m (8,270ft)着陸 滑走 距離 : 900m (3,000ft)翼 面 荷重 : 365kg/m2 (74.7lb/sq ft)推力 重量 比 : 0.23
C-5B | C-17 | Il-76MD | An-124 | An-225 | Y-20 | |
---|---|---|---|---|---|---|
2 - 5 |
2 - 4 |
5 |
4 - 6 |
6 |
3 | |
75.3 m | 53.0 m | 53.19 m | 68.96 m | 84.0 m | 47.0 m | |
67.89 m | 51.8 m | 50.5 m | 73.3 m | 88.71 m | 50.0 m | |
19.84 m | 16.8 m | 14.44 m | 20.78 m | 18.1 m | 15.0 m | |
170 t | 128.1 t | 92.5 t | 175 t | 285 t | 100 t | |
― | 263 t | ― | ― | 600 t | ― | |
388 t | 265.35 t | 210 t | 405 t | 640 t | 220 t | |
122.471 t | 77.519 t | 53 t | 150 t | 250 t | 66 t | |
L37.0×W5.8×H4.1m | L26.83×W5.49×H3.76m | L20.0×W3.4×H3.4m | L36.0×W6.4×H4.4m | L43.35×W6.4×H4.4m | L20.0×W4.0×H4.0m | |
TF39×4 | F117-PW-100×4 | PS-90A-76×4 | D-18T×4 | D-18T×6 | D-30KP-2×4 | |
ターボファン | ||||||
830 km/h | 830 km/h | 800 km/h | 800 – 850 km/h | 800 km/h | 810 km/h | |
122 t / 4,444 km | 0 t / 9,815 km 71 t / 4,630 km |
40 t / 5,000 km 53 t / 4,200 km |
0 t / 15,000 km 150 t / 3,700 km |
600 t / 4,000 km | 0 t / 7,500 km | |
1,600 m | 1,000 m | 1,800 m | 2,530 m | 2,400 m | 600 - 700 m | |
131 | 279 | 960 | 55 | 1 | 68 | |
※ |
※2022
航続 距離
An-124-100 | Аn-124-100М-150 | |
---|---|---|
0t | 15,000km | |
10t | 14,125km | |
20t | 13,250km | |
30t | 12,375km | |
40t | 11,500km | 11,900km |
72t | 8,700km | |
90t | 7,125km | |
92t | 7,500km | |
97t | 6,495km | |
104t | 5,900km | |
108t | 5,550km | |
113t | 5,925km | |
120t | 4,500km | 5,400km |
122t | 5,200km | |
150t | 3,200km |
登場 作品
[映画
[- 『007 ダイ・アナザー・デイ』
- ジェームズ・ボンドの
敵役 である、北朝鮮 の将軍 の息子 と対決 する場面 がAn-124の機内 という設定 (撮影 ではIl-76 キャンディッドが使用 された)。 実際 の北朝鮮 は同 機種 を運用 したことはないが、民間 機 なのでチャーターは可能 。
ゲーム
[- 『グランド・セフト・オートV』
- 「
貨物 機 」の名称 で登場 する。実機 とはエンジンの形状 が異 なっている。 - 『コール オブ デューティシリーズ』
- 『バトルフィールド バッド カンパニー2』
- キャンペーン
終盤 で、スカラー兵器 を搭載 して登場 。作中 でハガードがAn-225だと紹介 しているが、ハガードの誤解 である。最終 的 にマーロウ達 の手 によって墜落 する。
脚注
[注釈
[出典
[- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w
青木 2022. - ^ The Condor: A New Soviet Heavy Transport
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t Jackson 2004, pp. 502–504.
- ^ a b c “An-124 Ruslan (Condor) Large Cargo Aircraft - Airforce Technology” (14 September 2020). 2022
年 6月 15日 閲覧 。 - ^ a b Phillips, CPT W. Scott (31 August 1999). “Fixed-Wing Aircraft”. Federation of American Scientists Military Analysis Network. 2015
年 1月 24日 閲覧 。 - ^ Antonov's Heavy Transports. Midland Publishing
- ^ Era of Ruslan: 25 years
- ^ Последний "Руслан"
- ^ Thomson Financial News Ukraine, Russia to resume production of giant cargo planes
- ^ Superjet the biggest casualty as Russia slashes airliner output plans
- ^ Russia to Resume Making World’s Largest Plane, Kommersant Says
- ^ Ан-124 влетает в оборонзаказ
- ^ ВВС России получили три модернизированных "Руслана"
- ^ a b Russian Ministry of Defense acknowledges that the resuming of An-124-300’s production makes no sense
- ^ An-124ルスラン、
近代 化 したバージョンが再 生産 へ - ^ a b 「(
世界 発 2014)ロシアの主翼 、視界 不良 世界 最大 の量産 貨物 機 「ルスラン」」『朝日新聞 』朝日新聞社 、2014年 9月 9日 。オリジナルの2015年 11月30日 時点 におけるアーカイブ。2014年 11月1日 閲覧 。 - ^ 「
陸自 、パキスタン洪水 支援 きょう仙台 出発 」『河北 新報 』河北新報社 、2010年 9月 4日 。オリジナルの2010年 9月 5日 時点 におけるアーカイブ。 - ^ Рогозин пообещал модернизировать «Русланы»
- ^ Russia completes initial An-124 upgrade programme
- ^ Aviastar-SP to upgrade three An-124 Ruslan transport aircraft
- ^ WSI DAILY 2014/11/6 ロシアの
戦略 核 演習 と新 超 大型 輸送 機 計画 - ^ Самолеты Ан-124 «Руслан» получат российские двигатели вместо украинских
- ^ Годовой отчет ОАК за 2015 год. Часть 4 - перспективы развития
- ^ a b c d Ан-124 - aviaros.narod
- ^ Antonov's Giant: the An-124 Ruslan
- ^ Ан-124-100ВС «Руслан»
- ^ Ульяновский лайнер Ан-124-100ВТА, доработанный в рамках программы модернизации самолётов военно-транспортной авиации Министерства обороны России, передан заказчику
- ^ АН-124-100 Руслан
- ^ MAKS: Volga-Dnepr details new modernised An-124 variant
- ^ Стратегический военно-транстпортый самолет АН-124 Руслан
- ^ PICTURE: Volga-Dnepr details proposed taller An-124 variant
- ^ a b Antonov An-124 Ruslan (Condor) - Heavy-Lift Strategic Transport Aircraft - History, Specs and Pictures - Military Aircraft
- ^ a b Будущее «Руслана»: вопросов больше, чем ответов
- ^ АН-124-210 Руслан
- ^ R-R powered Super An-124 offered
- ^ Волга-Днепр собирается заказать 40 самолетов Ан-124-100
- ^ An-124-300 proposal could double Ruslan range
- ^ a b Петр Бутовски об Ан-124 «Руслан»
- ^ 17 Января 2006 г.
- ^ “Авиационные происшествия, инциденты и авиакатастрофы в СССР и оссии”. 2015
年 12月5日 閲覧 。 - ^ ВВС России поддерживают возобновление производства Ан-124
- ^ ヴォルガ・ドニエプル
航空 、An-124-100の運航 を一時 停止 - ^ “Volga-Dnepr Airlines brings its first An-124-100 back into the skies”. www.volga-dnepr.com. 2021
年 2月 28日 閲覧 。 - ^ Libyan Arab Air Cargo ▷▷ (ATDB)
- ^ “Antonov AN-124-100 Ruslan / Antonov An-124-100/An-124-200 Performance”. Official Antonov site. 10 August 2013
閲覧 。
参考 文献
[- Jackson, Paul (2004). Jane's All the World's Aircraft 2004-2005. Jane's Information Group. ISBN 978-0710626141
青木 謙 知 「ウクライナのアントノフ : その経緯 と実績 、そしてAn-225ムリヤのこと」『航空 ファン』第 71巻 、第 6号 、文 林堂 、58-63頁 、2022年 6月 。CRID 1520573726340398720。
関連 項目
[外部 リンク
[- アントノフ
公式 - アヴィアスタル-SP
公式 彼女 は人工 衛星 を載 せて飛 んでいった 〜巨大 輸送 機 ルスラーンに人工 衛星 を積 み込 む一部始終 に密着 した12時 間 〜現代 ビジネス 2012年 06月 06日