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H-IIBロケット

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
H-IIBから転送てんそう
H-IIB
H-IIB 8号機ごうき
基本きほんデータ
運用うんようこく 日本の旗 日本にっぽん
開発かいはつしゃ JAXA三菱重工業みつびしじゅうこうぎょう
運用うんよう機関きかん JAXA(3号機ごうきまで)
三菱重工業みつびしじゅうこうぎょう(4号機ごうきから[1]
使用しよう期間きかん 2009ねん - 2020ねん
射場いば 種子島宇宙たねがしまうちゅうセンター
大崎おおさき射場いば吉信よしのぶだい2しゃてん
すう 9かい成功せいこう9かい
開発かいはつ費用ひよう 271おくえん[2]
費用ひよう 147おくえん(TF1)[3][2]
118おくえん予定よてい[2]
姉妹しまいがた H-IIAロケット
発展はってんがた H3ロケット
公式こうしきページ JAXA - H-IIBロケット
物理ぶつりてき特徴とくちょう
段数だんすう 2だん[4]
ブースター 4[4]
そう質量しつりょう 531 t[4]
全長ぜんちょう 56.6 m[4]
直径ちょっけい 5.2 m(だい1だんコア)[4]
軌道きどう投入とうにゅう能力のうりょく
てい軌道きどう 19,000 kg[5]
300 km / 30.4
静止せいし移行いこう軌道きどう 最大さいだい8,000 kg[2]
250 km x 36,226 km / 28.5
ロングコースト
静止せいし移行いこう軌道きどう
5,500 kg[6]
⊿V=1500m/s
HTV軌道きどう 16,500 kg[4]最大さいだい16,950kg[2]
200 km x 300 km / 51.7
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H-IIシリーズ

H-IIBロケット(エイチツービーロケット 、エイチにビーロケット、H2Bロケット)は、日本にっぽん宇宙うちゅう航空こうくう研究けんきゅう開発かいはつ機構きこう(JAXA)と三菱重工業みつびしじゅうこうぎょう共同きょうどう開発かいはつ三菱重工みつびしじゅうこう製造せいぞうおよげをおこなった[1]宇宙うちゅうステーション補給ほきゅうよう液体えきたい燃料ねんりょうロケット使つかがたローンチ・ヴィークル日本にっぽん衛星えいせいげの自律じりつせいをになうロケットとして基幹きかんロケットに位置いちづけられる[7]H-IIAロケット設備せつび技術ぎじゅつ使つかい、H-IIA以上いじょう能力のうりょくつロケットとして日本にっぽんはじめて官民かんみん対等たいとう関係かんけい開発かいはつしたロケットで、だい1だんエンジンを2たばねた日本にっぽんはつクラスターロケットでもある。2009ねん9がつから2020ねん5がつまでに9すべてのげを成功せいこうさせ、成功せいこうりつ100%を達成たっせい運用うんよう終了しゅうりょうした。

開発かいはつ経緯けいい

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開発かいはつ計画けいかく変遷へんせん

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日本にっぽん1994ねん予備よび設計せっけい1995ねん概念がいねん設計せっけいて、1997ねん平成へいせい9ねん)から国際こくさい宇宙うちゅうステーション(ISS)への物資ぶっし補給ほきゅうおこなう宇宙うちゅうステーション補給ほきゅう(HTV、H-II Transfer Vehicle)の開発かいはつすすめてきた[8]。HTVの質量しつりょう当初とうしょ15トンと設定せっていされ、H-IIAロケット標準ひょうじゅんがたではげることができないため、1996ねん平成へいせい8ねん)から能力のうりょくがLEOに17t、GTOに7.5tのH-IIAロケット増強ぞうきょうがた(H2A212)の開発かいはつすすめられていた[9][10]

H-IIA増強ぞうきょうがた(H2A212)は、H-IIA標準ひょうじゅんがたとほぼおなだい1だんLE-7Aを2装備そうびした液体えきたいロケットブースタ(LRB)を1追加ついかする計画けいかく[10]であったが、1999ねん平成へいせい11ねん)のH-IIロケット8号機ごうき失敗しっぱいけて、H-IIAの開発かいはつ標準ひょうじゅんがたさい優先ゆうせんにするため、一部いちぶ構造こうぞうけいおよ電気でんきけい開発かいはつ完了かんりょうした時点じてん開発かいはつ凍結とうけつされた[9]

増強ぞうきょうがた見直みなおしは2002ねん平成へいせい14ねん)からおこなわれ[11]、HTVの質量しつりょう当初とうしょの15tから16.5tへと予定よていよりも若干じゃっかん増加ぞうかしていること[10]世界せかい輸送ゆそうけい費用ひよう低下ていかしてきていることをまえて、増強ぞうきょうがた以下いかのような要因よういん改善かいぜんする検討けんとう官民かんみん共同きょうどう実施じっしされた。

  • しょ外国がいこくでもすうれいしかない非対称ひたいしょうな(回転かいてん対称たいしょうにならない)ロケットとなり、その制御せいぎょ若干じゃっかん困難こんなん予想よそうされる。
  • 当時とうじ台頭たいとう予想よそうされた外国がいこく新型しんがたロケットは、複数ふくすう衛星えいせい打上うちあげげにより衛星えいせい1あたりの打上うちあ費用ひよう大幅おおはば低減ていげんする方向ほうこうであり、H-IIAロケット民営みんえい重要じゅうよう課題かだいとなりたこと[12]
  • H-IIロケット8号機ごうき失敗しっぱい原因げんいんとなったLE-7を改良かいりょうしたLE-7Aを3使用しようすることで、その信頼しんらいせい確保かくほ難点なんてんがある。

この結果けっか2003ねん8がつ宇宙うちゅう開発かいはつ委員いいんかいにおいて、従来じゅうらい計画けいかく代替だいたいとして、H-IIA標準ひょうじゅんがた要素ようそ流用りゅうようしつつも以下いかのようなしん設計せっけいだい1だん採用さいようするあらたな能力のうりょく向上こうじょうあん、H-IIAロケット能力のうりょく向上こうじょうがた(H-IIA+)が決定けっていされた[10][13]

  • H-IIAのだい1だん機体きたい直径ちょっけい4 mから5 mきゅう拡張かくちょうしてしゅエンジンLE-7Aを2装備そうびする。
  • 固体こたいロケットブースタSRB-A)を4ほん装着そうちゃくする。

こうしてH-IIAロケット能力のうりょく向上こうじょうがた(H-IIA+)は2003ねん平成へいせい15ねん)に「開発かいはつ研究けんきゅう」が開始かいしされ[ちゅう 1][14]2005ねん平成へいせい17ねん)にH-IIBロケットとなり「開発かいはつ」フェーズへと移行いこうした。これと同時どうじにロケット開発かいはつにおけるあらたな官民かんみん関係かんけい確認かくにんされ、H-IIBロケットは日本にっぽんはじめて宇宙うちゅう機関きかん民間みんかん企業きぎょう対等たいとうかたち開発かいはつすすめるロケットとなった。予定よてい能力のうりょくてい軌道きどう(LEO)へ19,000 kg、HTV軌道きどう(HTVが自力じりきでISSへのランデブー飛行ひこううつまえに、ロケットにより投入とうにゅうされるてい高度こうど楕円だえん軌道きどう)へ16,500 kg、静止せいしトランスファ軌道きどう(GTO)へ最大さいだい8,000 kgとされた。また、だい1だん機体きたい直径ちょっけい5mきゅう拡張かくちょうするにあたって、5mあん、5.2mあん、5.4mあんの3あん候補こうほがり比較ひかく検討けんとうした結果けっか、5.2mあん採用さいようされている[15]

その能力のうりょく要求ようきゅうであるHTV軌道きどう16.5トンにたいして余裕よゆうたせた16.7トンを目標もくひょう開発かいはつおこなわれ、プロジェクト完了かんりょう事後じご評価ひょうかにおいて、試験しけんだい2だん推進すいしんやく消費しょうひりつ事前じぜん予測よそくどおりであり、HTV軌道きどう16.5トンを0.45トン上回うわまわる16.95トンの能力のうりょくっていることが確認かくにんされている[2]

H-IIBロケットではH-IIAロケットとおなじくSRB-Aがもちいられているため、SRB-Aを4ほん使用しようしたH-IIAロケット11号機ごうきげをもって、SRB-A4ほんぶん推力すいりょくけるH-IIBロケット本体ほんたい強度きょうど設計せっけい妥当だとうせい確認かくにんおこなわれた[16]

開発かいはつ費用ひよう

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従来じゅうらいのロケット開発かいはつでは、開発かいはつ全額ぜんがく政府せいふ予算よさんまかなわれ、運用うんよう開始かいしはJAXAがロケット購入こうにゅう費用ひようとして製造せいぞうぶん三菱重工みつびしじゅうこう支払しはらってきた。一方いっぽう、H-IIBロケットでは、開発かいはつをJAXAと三菱重工みつびしじゅうこうがそれぞれ負担ふたんし、運用うんよう開始かいし開発かいはつ三菱重工みつびしじゅうこう負担ふたんぶんをH-IIBの販売はんばい価格かかく上乗うわのせして回収かいしゅうする手法しゅほうられた(開発かいはつにおける三菱重工みつびしじゅうこう負担ふたんぶん設備せつび投資とうしとう初期しょき投資とうしぶんである[3])。2003ねん8がつ時点じてんでは、JAXAが機体きたい開発かいはつに108おくえん設備せつび開発かいはつに42おくえん負担ふたんし、三菱重工みつびしじゅうこう負担ふたんする50おくえんけい200おくえん予定よていしていた。その2006ねん5月時点じてんではJAXAが機体きたい開発かいはつに136おくえん設備せつび開発かいはつに51おくえん負担ふたんし、三菱重工みつびしじゅうこう負担ふたんする76おくえんけい263おくえんになり、最終さいしゅうてきにプロジェクト完了かんりょう2010ねん9月21にち時点じてんでは、実機じっきがたタンクステージ燃焼ねんしょう試験しけん(CFT)の回数かいすう増加ぞうか油圧ゆあつアクチュエータの設計せっけい変更へんこうなどによる8おくえん増加ぞうかぶんふく[17]、JAXAが機体きたい開発かいはつに144おくえん設備せつび開発かいはつに51おくえん負担ふたんし、三菱重工みつびしじゅうこう負担ふたんする76おくえんけい271おくえんになり、試験しけん1147おくえん[2]わせて合計ごうけい418おくえんのプロジェクトとされている。[2]

試験しけんのぞいた開発かいはつは、H-IIBロケットの271おくえんにH-IIAロケットの1,532おくえんやH-IIの2,700おくえんくわえても4,503おくえんと、しょ外国がいこくのロケット開発かいはつ比較ひかくしてもひくおさえられている[2]。H-IIBロケットの開発かいはつひくさについて、H-IIAロケットプロジェクトマネージャであった遠藤えんどうまもるが「インクレディブル(しんじがたい)というより、クレージー(ありない)なものだった」とかたっている[16]

開発かいはつ担当たんとう企業きぎょう

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JAXAと三菱重工みつびしじゅうこう合同ごうどうチームによって、開発かいはつ計画けいかくとシステム仕様しよう策定さくていされている。主要しゅよう開発かいはつ担当たんとう企業きぎょう以下いかとおり。[2][18]

  • JAXA - システム仕様しよう設定せっていこうリスクの開発かいはつ試験しけん(エンジン2同時どうじ燃焼ねんしょう試験しけん試験しけんげ)、関連かんれん設備せつびとう基盤きばん整備せいび担当たんとう
  • 三菱重工業みつびしじゅうこうぎょう - 詳細しょうさい設計せっけい以降いこう開発かいはつりまとめ、製造せいぞう設備せつびとう整備せいび担当たんとう
  • IHI - LE-7Aターボポンプ、LE-5Bターボポンプを担当たんとう
  • IHIエアロスペース - 固体こたいロケットブースター、こうひん、ガスジェット装置そうち担当たんとう
  • 川崎重工業かわさきじゅうこうぎょう - フェアリングを担当たんとう
  • NEC - 誘導ゆうどう制御せいぎょ計算けいさん、テレメーター送信そうしん、レーダートランスポンダー、指令しれい破壊はかい受信じゅしん担当たんとう
  • 日本航空電子工業にほんこうくうでんしこうぎょう - 慣性かんせいセンサーユニットを担当たんとう
  • 三菱みつびしプレシジョン - 制御せいぎょ電子でんしパッケージ、レートジャイロパッケージを担当たんとう
  • 三菱みつびしスペース・ソフトウエア - 誘導ゆうどうプログラムを担当たんとう

構成こうせいしょもと

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主要しゅようしょもと一覧いちらん[4][19]
かくだん だい1だん 固体こたいロケットブースタ だい2だん 衛星えいせいフェアリング
全長ぜんちょう 38.2 m 15.1 m[20] 10.7 m 15.0 m (5S-H)
16.0 m (4/4D-LC)
そとみち 5.2 m 2.5 m 4.0 m 5.1 m (5S-H)
4.0 m (4/4D-LC)
かくだん質量しつりょう 202 t
だんあいだふくむ)
306 t
(4ほんぶん
20 t 3.2 t (5S-H)
(アダプタ、分離ぶんりふくむ)
エンジン(モータ) LE-7A
再生さいせい冷却れいきゃくちょうノズル)
SRB-A3 LE-5B-2 N/A
推進すいしんやく重量じゅうりょう 177.8 t 263.8 t
(4ほんぶん
16.6 t
推進すいしんやく種類しゅるい LOX/LH2 ポリブタジエンけい
HTPBコンポジット
LOX/LH2
真空しんくうちゅう推力すいりょく 2,196 kN(224 tf)
(エンジン2
9,220 kN(940.8 tf)
最大さいだい4ほんぶん
137 kN(14 tf)
真空しんくうちゅう推力すいりょく 440.0 sec 283.6 sec 448.0 sec
燃焼ねんしょう時間じかん 352 sec 114 sec
ちょうびょう燃焼ねんしょうモーター[20]
499 sec
姿勢しせい制御せいぎょ方式ほうしき ジンバル 駆動くどうノズル ジンバル
ガスジェット装置そうち
主要しゅよう搭載とうさい電子でんし装置そうち 誘導ゆうどう制御せいぎょけい機器きき
指令しれい破壊はかいシステム
レートジャイロパッケージ
よこ加速度かそくどけい
VHFテレメトリ
電力でんりょく
誘導ゆうどう制御せいぎょけい機器きき
慣性かんせい計測けいそく装置そうち
レーダトランスポンダ(Cバンドトラッキング)
テレメータ送信そうしん(UHFテレメトリ)
指令しれい破壊はかい装置そうち
指令しれい破壊はかいシステム、指令しれい破壊はかいコマンド受信じゅしん
電力でんりょく

H-IIBロケットの部品ぶひん総点そうてんすうやく100まんてんである[21]。H-IIAとおなじく、材質ざいしつ機体きたい外壁がいへき推進すいしんざいタンクとフェアリングがアルミニウム合金ごうきん[10][22]、SRB-AがCFRPであり[23]強度きょうど確保かくほしたまま機体きたい軽量けいりょうするためにアルミ合金ごうきんせい推進すいしんざいタンクの内面ないめん格子こうしじょうくじられたアイソグリッド構造こうぞうをしている[10]推進すいしんざい温度おんどは-250℃となっており、この温度おんど維持いじするために燃料ねんりょうタンクのまわりに断熱だんねつざい耐久たいきゅう温度おんどやく120℃)が塗装とそうされている[24]断熱だんねつざいはスプレーによりやく20mmのあつさに塗装とそうされており、断熱だんねつざいもと白色はくしょくであるが紫外線しがいせんびると橙色だいだいいろ変色へんしょくする[24]

燃料ねんりょう火薬かやくるい

7号機ごうきでは、SRB-Aの固体こたい推進すいしんやくは265.5t(4ほん合計ごうけい最大さいだい試験しけんでは263.8t)、1だん液化えきか酸素さんそは152.7t(最大さいだい試験しけんでは150.7t)、1だん液化えきか水素すいそは27.2t(最大さいだい試験しけんでは27.0t)、2だん液化えきか酸素さんそは14.1t(最大さいだい試験しけんでは13.9t)、2だん液化えきか水素すいそは3.1t(最大さいだい試験しけんでは3.0t)となっている。このほかに、1だん蓄器の常温じょうおんヘリウムは84リットルが5最大さいだい予想よそう作動さどう圧力あつりょく(MEOP)は30.8MPaG、試験しけんでは83.5リットルが5)、2だん蓄器の常温じょうおんヘリウムは84リットルが2(30.8MPaG、試験しけんでは83.5リットルが1個いっこ)、2だん蓄器のきょく低温ていおんヘリウムは85.5リットルが3(13.0MPaG、試験しけんでは11.0MPaG)で、また、SRB-Aの分離ぶんりモーター(最大さいだい)とイグナイター固体こたい推進すいしんやくわせて206.3kg(試験しけんでは203.9kg)、ロケットかくだん・SRB-A・ペイロード分離ぶんり・フェアリングのこうひんわせて18.5kg(試験しけんでは18.3kg)、2だんガスジェットのヒドラジンは108kg(最大さいだい試験しけんでは72kg)、1だんエンジン作動さどうは84リットルが2試験しけんでは83.5リットルが2)となっている(以上いじょう試験しけん数値すうち標準ひょうじゅん)。[25][26]

だい1だん機体きたい

LE-7A液体えきたい燃料ねんりょうロケットエンジン(三菱重工みつびしじゅうこう品川しながわ本社ほんしゃビル)
LE-7A再生さいせい冷却れいきゃくちょうノズル)がたロケットエンジン(推進すいしんざい液体えきたい酸素さんそ/液体えきたい水素すいそ)をクラスターし2搭載とうさい、キャビテーション対策たいさくにインデューサの改良かいりょうをした液体えきたい酸素さんそターボポンプを適用てきようしている[10]開発かいはつ段階だんかいにおいて一部いちぶメディアで、実質じっしつ新規しんき開発かいはつエンジン「LE-7B」をだい1だん使用しようするとの誤報ごほうがあった。LE-7Aは当初とうしょからクラスター搭載とうさい対応たいおうして設計せっけいされており、H-IIBに使用しようされるLE-7AはH-IIAようとほぼどういち設計せっけいである。クラスターともない、21くみでないと作動さどうしないということはなく、領収りょうしゅう燃焼ねんしょう試験しけんは1ずつっている。クラスター開発かいはつには新規しんきせいがあまりなく、次世代じせだいへのエンジン設計せっけい技術ぎじゅつ継承けいしょうにあまりやくにたなくてこまったという[27]
H-IIAからタンク直径ちょっけいを4mから5.2mに拡大かくだい全長ぜんちょうを1m伸長しんちょうすることにより推進すいしんやくりょうやく1.7ばい増大ぞうだいさせている[28]従来じゅうらいよりタンクの溶接ようせつはTIG溶接ようせつ(Tungsten Inert Gas(Welding Method))でおこなわれてきたが[10]MHI名古屋なごや航空こうくう宇宙うちゅうシステム製作所せいさくしょによりロケットタンクの溶接ようせつでは世界せかいはじめて円周えんしゅう方向ほうこうにもFSW摩擦まさつ攪拌接合せつごう)が導入どうにゅうされた[29][2]。タンクドームにはMHI広島ひろしま製作所せいさくしょにて開発かいはつされた大型おおがたスピニング成型せいけいドーム(これまでボーイングのみ実用じつよう[18])が採用さいようされ国産こくさんされている[15][2][29]
推進すいしんけいでは、エンジン2たいしタンク底部ていぶから2系統けいとう独立どくりつした推進すいしんやく供給きょうきゅう配管はいかん適用てきよう開発かいはつリスクを低減ていげん、バルブやアクチュエータとうのコンポーネントは極力きょくりょくH-IIAと共用きょうようとした。エンジンカバーはアルミ合金ごうきんせいセミモノコック構造こうぞうで、楕円だえんがたに2をまとめておおっている[10]
だんあいだはH-IIAロケットとおな炭素たんそ繊維せんいふくごうざいハニカム構造こうぞうで、ながさが短縮たんしゅくされ(円錐えんすい台形だいけいじょうのアルミ合金ごうきんせいセミモノコック構造こうぞうだんあいだアダプタがあるため)補強ほきょうおこなわれている。試験しけんでは白色はくしょく塗料とりょうたいねつコーティングがされていたが、2号機ごうき以降いこう削除さくじょ黒色こくしょくにすることで、軽量けいりょうによる能力のうりょく向上こうじょうはかっている[30]

だい2だん機体きたい

LE-5B-2かたロケットエンジン(推進すいしんざい液体えきたい酸素さんそ/液体えきたい水素すいそ)を1搭載とうさい基本きほん仕様しようは14号機ごうき以降いこうH-IIAロケットだい2だん共通きょうつうであるが、フェアリングの大型おおがたともな応力おうりょく増加ぞうか対応たいおうしてそといた一部いちぶ補強ほきょうされた。2号機ごうきではだい2だん機体きたい制御せいぎょ落下らっか実験じっけん実施じっしいたするため、機体きたい改修かいしゅう(タンク加圧かあつようヘリウム蓄器追加ついか、2だんエンジンさい着火ちゃっか信号しんごう回路かいろ遮断しゃだん機能きのう追加ついか搭載とうさい機器ききとうねつ対策たいさく制御せいぎょ落下らっかシーケンスの追加ついかとう)をおこなった[30]
制御せいぎょ落下らっかは、しゅミッション終了しゅうりょうしたのちにだい2だん機体きたいをより安全あんぜん[ちゅう 2]処置しょちすることを目的もくてきとし、地球ちきゅう1周回しゅうかい種子島たねがしまから確認かくにんできるやく300秒間びょうかんにLE-5Bエンジンのアイドルモード燃焼ねんしょう推力すいりょく3%)でだい2かい燃焼ねんしょうを60秒間びょうかんおこない、機体きたい南太平洋みなみたいへいよう落下らっかさせる[31]制御せいぎょ落下らっか日本にっぽんのロケットとしてははじめてで、試験しけんでは確実かくじつげを優先ゆうせんしたため、その成果せいかまえ2,3号機ごうき技術ぎじゅつ開発かいはつのための落下らっか実験じっけんおこなわれた[32][31]南太平洋みなみたいへいよう落下らっか地域ちいきえらばれたのは、陸地りくちからはなれており、なみたか船舶せんぱくがいないためで、また2だん機体きたい地球ちきゅう2しゅう以降いこう電池でんちたないので制御せいぎょ落下らっか地球ちきゅう1周回しゅうかいの1きりであり、GO/NOGO判断はんだん機械きかい自動的じどうてき判断はんだんする[31]。そののHTVミッションの打上うちあげげでは、だい2だん制御せいぎょ落下らっか定常ていじょうてき実施じっししている[33]。7号機ごうき8号機ごうき[34]にはだい2だん機体きたい蓄器の搭載とうさい箇所かしょ円錐えんすいがたをした「ロケットさい突入とつにゅうデータ取得しゅとくシステム」がけてあり、だい2だん破壊はかい様子ようすや、さい突入とつにゅうやのデータを分離ぶんりさい突入とつにゅう海面かいめんから送信そうしんする[35]

固体こたいロケットブースタ(SRB-A3)

IHIエアロスペース製造せいぞうする固体こたいロケットブースタでH-IIAロケットと共通きょうつうSRB-A3を4ほん装着そうちゃくする。H2A204とおなじくちょうびょうがたモータを使用しよう最大さいだいどうあつ低減ていげんする推力すいりょくパターンをもつ。2号機ごうき打上うちあげげにおいて、片方かたがたのストラットがけにくくなり分離ぶんりのタイミングにられた。このためストラットのホルダ部分ぶぶん設計せっけい変更へんこうおこなった[36]

衛星えいせいフェアリング

川崎重工かわさきじゅうこう開発かいはつ製造せいぞうするフェアリング[37]振動しんどう大気圏たいきけんけるまでの空気くうき抵抗ていこうそらりょく加熱かねつから衛星えいせい保護ほごするためのカバーである。アルミ合金ごうきんせいで、ハニカム構造こうぞう部材ぶざい両側りょうがわからはさかたちとなっており、表面ひょうめんには白色はくしょく断熱だんねつ塗料とりょう塗布とふされている[22]。チタンせいのノッチボルト550ほん固定こていされていて、分離ぶんりさい誘導ゆうどうせん爆発ばくはつによりノッチボルトを切断せつだんしてはな[18]。HTVミッションには、H-IIAロケットでもちいているフェアリング(5Sがた、12m)を3mばしたHTVようフェアリング(5S-Hがた、15m)をもちいる[2]。1,300mmの大型おおがたのアクセスドアをもうけ、打上うちあまえにフェアリングないのHTVにアクセスできる構造こうぞうとした[2]。GTOミッションには、4/4D-LCがたフェアリングによる衛星えいせい2同時どうじげを想定そうていし、ロケット全体ぜんたい設計せっけい実施じっししている。
H-IIBの開発かいはつ苦労くろうしたのがこの5S-Hがたフェアリングであった。5Sがたくらべて大型おおがたしたことによりかかるちからわったため、フェアリングとだい2だん接合せつごうするボルト部分ぶぶん想定そうていされる荷重かじゅうの1.25ばい負荷ふかをかける荷重におも試験しけんえられなくなり、1かいと2かい試験しけん破断はだん相次あいつぎ、3かいだい2だんとフェアリングの直径ちょっけいちがうことにより接続せつぞく部分ぶぶんよこちからがかかったため挙動きょどう不安定ふあんていになり試験しけん中止ちゅうしされている[18]。H-IIBは安価あんか開発かいはつ目標もくひょうとしていたため、特注とくちゅうひんのボルトと接合せつごう部分ぶぶん大幅おおはば設計せっけい変更へんこう不可能ふかのうであり、軽量けいりょうかつ強固きょうこなフェアリングを実現じつげんするのに苦労くろうし、4かい試験しけん合格ごうかくしたのがげ1ヶ月かげつまえの2009ねん8がつ11にち、フェアリングが完成かんせいしたのはげの1週間しゅうかんまえになってからであった[27][18]。この問題もんだい対策たいさくとして、1号機ごうきでは破損はそんおよび周辺しゅうへん補強ほきょう荷重かじゅうをかけたとき分離ぶんりめんすべりを抑制よくせいするピンの設置せっちとう実施じっしし、2号機ごうきにはさらなる分離ぶんり機構きこう強度きょうど余裕よゆう向上こうじょうさせることを目的もくてきとして、分離ぶんり機構きこう設計せっけい変更へんこう分離ぶんりボルトの形状けいじょう変更へんこう分離ぶんり機構きこう構造こうぞう最適さいてき)を実施じっしした[2]

アビオニクス

2号機ごうきまでは、H-IIAとおなじく、RX616リアルタイムOSと32ビットMPUのV70を採用さいようしたNEC開発かいはつした誘導ゆうどう制御せいぎょ計算けいさん搭載とうさいしていた。3号機ごうきからはJAXA情報じょうほう計算けいさん工学こうがくセンターが開発かいはつした新型しんがたTOPPERS/HRPリアルタイムOSと、NECが開発かいはつしたV70より10ばい高性能こうせいのうの64ビットMPUのHR5000を採用さいようした新型しんがた誘導ゆうどう制御せいぎょ計算けいさん新型しんがた慣性かんせいセンサユニットが搭載とうさいされる。新型しんがた誘導ゆうどう制御せいぎょ計算けいさん高速こうそく小型こがた軽量けいりょう・モジュールはかられており、新型しんがたMPUボードはイプシロンロケットふくんだ今後こんごのJAXAロケットの共通きょうつう基盤きばんとなる。このあたらしいアビオニクスはH-IIAの22号機ごうき以降いこうにも適用てきようされる[38]

てん設備せつび

移動いどう発射はっしゃだい(ML)は、きゅう増強ぞうきょうがた対応たいおう設計せっけいされコア位置いち変更へんこうとう容易よういだい3移動いどう発射はっしゃだい(Yoshinobu Movable Launcher 3:ML3)を改修かいしゅうしてもちい、てん種子島宇宙たねがしまうちゅうセンター吉信よしのぶだい2しゃてん(LP2)を使用しようする。VABは、H2A204にも対応たいおう可能かのうだい1整備せいび組立くみたてとう(VAB1)をけ、だい2整備せいび組立くみたてとう(VAB2)を改修かいしゅうしてもちいる。
8号機ごうきでは移動いどう発射はっしゃだい開口かいこうからの火災かさい発生はっせいによりげが中止ちゅうしになった。火災かさい原因げんいんはエンジンからしたたちた液体えきたい酸素さんそ開口かいこうたいねつざいにかかり静電気せいでんき発生はっせい着火ちゃっかげんとなり断熱だんねつざい燃焼ねんしょうしたこと。この天候てんこうふうよわ酸素さんそ拡散かくさんすくなかったことなど。[39]詳細しょうさいH-IIBロケット8号機ごうき#火災かさい事故じこ参照さんしょう)。静電気せいでんき防止ぼうし対策たいさくたいねつざい破損はそん対策たいさくH-IIAH3移動いどう発射はっしゃだいにも反映はんえいされる。

実績じっせき

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すべ種子島宇宙たねがしまうちゅうセンター大崎おおさき射場いば吉信よしのぶだい2しゃてん(LP-2)から打上うちあげ。

実績じっせき一覧いちらん
機体きたい番号ばんごう 画像がぞう 打上うちあ日時にちじ
日本にっぽん時間じかん
成否せいひ 積荷つみに 投入とうにゅう軌道きどう 備考びこう
試験しけん
(1号機ごうき
2009ねん9月11にち
21ふん46びょう[40]
成功せいこう 宇宙うちゅうステーション補給ほきゅう
HTV技術ぎじゅつ実証じっしょう
HTV軌道きどう 計画けいかくしょ[41]予定よていどお延期えんき打上うちあげ。
HTV軌道きどうに16.95トンの能力のうりょく確認かくにん[42]
2号機ごうき 2011ねん1がつ22にち
1437ふん57びょう[43]
成功せいこう 宇宙うちゅうステーション補給ほきゅう
「こうのとり」2号機ごうき(HTV2)
HTV軌道きどう 1がつ20日はつか[44]予定よてい天候てんこう不良ふりょうにより延期えんき[45]
ミッション終了しゅうりょうだい2だん制御せいぎょ落下らっか実験じっけんおこなった。
3号機ごうき 2012ねん7がつ21にち
116ふん18びょう[46]
成功せいこう 宇宙うちゅうステーション補給ほきゅう
「こうのとり」3号機ごうき(HTV3)
HTV軌道きどう 3号機ごうきから新型しんがたアビオニクス(参照さんしょう)をはつ適用てきようし、ごく低温ていおん点検てんけん実施じっししない[47]
げは計画けいかくしょ[48]予定よていどお延期えんき打上うちあげ。
ミッション終了しゅうりょうだい2だん制御せいぎょ落下らっか実験じっけんおこなった。
こうのとり3号機ごうきあずかあつには、きぼうから軌道きどう投入とうにゅうする(参照さんしょう)5CubeSat[ちゅう 3]搭載とうさい
4号機ごうき 2013ねん8がつ4にち
448ふん46びょう[50]
成功せいこう 宇宙うちゅうステーション補給ほきゅう
「こうのとり」4号機ごうき(HTV4)
HTV軌道きどう 4号機ごうきからH-IIBの業務ぎょうむ三菱重工みつびしじゅうこう移管いかんされた。
げは計画けいかくしょ[51]予定よていどお延期えんき打上うちあげ。
こうのとり4号機ごうきあずかあつには、きぼうから軌道きどう投入とうにゅうする4のCubeSatを搭載とうさい
5号機ごうき 2015ねん8がつ19にち
2050ふん49びょう[52]
成功せいこう 宇宙うちゅうステーション補給ほきゅう
「こうのとり」5号機ごうき(HTV5)
HTV軌道きどう 8がつ16にち予定よてい[53]天候てんこう不良ふりょうにより延期えんき、17にち[54]天候てんこう不良ふりょうにより[55]延期えんき
こうのとり5号機ごうきあずかあつには、きぼうから軌道きどう投入とうにゅうする18のCubeSatを搭載とうさい
また、べい補給ほきゅうせん打上うちあ失敗しっぱい相次あいついだことから、NASAの要請ようせいにより緊急きんきゅう物資ぶっしなどやく210キログラムを「レイト・アクセス」の能力のうりょく活用かつようして追加ついか搭載とうさいした[56]
6号機ごうき 2016ねん12月9にち
2226ふん47びょう[57]
成功せいこう 宇宙うちゅうステーション補給ほきゅう
「こうのとり」6号機ごうき(HTV6)
HTV軌道きどう げは計画けいかくしょ予定よていどお延期えんき打上うちあげ。
こうのとり6号機ごうきあずかあつには、きぼうから軌道きどう投入とうにゅうする7のCubeSatを搭載とうさい
7号機ごうき 2018ねん9月23にち
252ふん27びょう[58]
成功せいこう 宇宙うちゅうステーション補給ほきゅう
「こうのとり」7号機ごうき(HTV7)
HTV軌道きどう 9月11にち予定よていがグアムきょく天候てんこう不良ふりょうにより延期えんき[59]、14にち[60]種子島たねがしま天候てんこう不良ふりょうにより延期えんき[61]、15にちはロケットの推進すいしん系統けいとう確認かくにん必要ひつようとする事象じしょうしょうじたためげを中止ちゅうし[62]、22にち種子島たねがしま天候てんこう不良ふりょうにより延期えんき[63]
8号機ごうき 2019ねん9月25にち
15ふん5びょう[64]
成功せいこう 宇宙うちゅうステーション補給ほきゅう
「こうのとり」8号機ごうき(HTV8)
HTV軌道きどう 9月11にち予定よてい発射はっしゃだい火災かさいにより中止ちゅうし、24にちだい2だん機体きたいがソユーズ宇宙船うちゅうせん接近せっきんするおそれが判明はんめいしたため延期えんき[65]
9号機ごうき 2020ねん5月21にち
231ふん0びょう[66]
成功せいこう 宇宙うちゅうステーション補給ほきゅう
「こうのとり」9号機ごうき(HTV9)
HTV軌道きどう 新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん拡大かくだい防止ぼうし観点かんてんから、見学けんがくしゃ来島らいとう自粛じしゅくびかけられ、南種子みなみたねまち管理かんりするすべての見学けんがくじょう閉鎖へいさされた。

想定そうていされていた商業しょうぎょう

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H-IIBはHTVだけでなく静止せいし衛星えいせいげも想定そうていしていた。静止せいしトランスファ軌道きどう(GTO)への投入とうにゅう能力のうりょくは8 tで、商業しょうぎょうげでおおきなシェアをアリアン5ちか能力のうりょくである。アリアン5ECAがた静止せいしトランスファ軌道きどうへのペイロードは10 tで、2静止せいし衛星えいせい相乗あいのりで搭載とうさいしてげることがおおく、H-IIBも4/4D-LCがたフェアリングを使用しようして静止せいし衛星えいせいを2搭載とうさいすることが想定そうていされていた。

H-IIA202がたを2げるさい費用ひよう合計ごうけいで170おくえんだが、GTO投入とうにゅう能力のうりょく合計ごうけい8.2 tでH-IIB1とほぼひとしい。一方いっぽう、H-IIB1予定よてい費用ひようは110おくえんとされており、H-IIB1で2静止せいし衛星えいせい相乗あいのりでげれば費用ひようが3わりから4わりげんとなる。H-IIB3号機ごうき以降いこうごく低温ていおん点検てんけん省略しょうりゃくされたことで費用ひようが7おくえん削減さくげんされて[67]、4号機ごうきからはげが三菱重工業みつびしじゅうこうぎょう移管いかんされ商業しょうぎょうげロケットの選択肢せんたくしくわわることから[68]価格かかく競争きょうそうりょく強化きょうか期待きたいされていた。一方いっぽう、アリアン5が衛星えいせい2相乗あいのげを円滑えんかつおこなえるのは多数たすう受注じゅちゅうざんかかえているためであり、衛星えいせいげの受注じゅちゅうすうすくなければ衛星えいせいがわ日程にってい調整ちょうせい困難こんなんになると予想よそうされていた。

履歴りれき

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  • 1996ねん平成へいせい8ねん)8がつ - 宇宙うちゅうステーション補給ほきゅうシステム(HTV)および3トンきゅう静止せいし衛星えいせい能力のうりょくつH-IIA増強ぞうきょうがた(LRBあん試験しけんの「開発かいはつ研究けんきゅう」に着手ちゃくしゅ[10]
  • 1999ねん平成へいせい11ねん) - 宇宙うちゅう開発かいはつ委員いいんかいにて、平成へいせい14年度ねんどげを目標もくひょうに、平成へいせい12年度ねんどからのH-IIA増強ぞうきょうがた試験しけんの「開発かいはつ」フェーズへの移行いこうについての妥当だとうせいかんする評価ひょうか審査しんさおこなわれ、移行いこう妥当だとうであると承認しょうにんされた。
  • 1999ねん平成へいせい11ねん)12月 - 宇宙うちゅう開発かいはつ委員いいんかいにて、H-IIロケット8号機ごうき失敗しっぱい教訓きょうくんにH-IIA標準ひょうじゅんがた開発かいはつ優先ゆうせんすることを了承りょうしょう。H-IIA増強ぞうきょうがた開発かいはつ段階だんかいてき着実ちゃくじつ実施じっしすることとしながらも「開発かいはつ着手ちゃくしゅ見送みおくこととし、目標もくひょう年度ねんど平成へいせい15年度ねんどへの延期えんき了承りょうしょう[69]
  • 2001ねん平成へいせい13ねん)8がつ - 宇宙うちゅう開発かいはつ委員いいんかいにて、目標もくひょう年度ねんど平成へいせい17年度ねんどへのさらなる延期えんき了承りょうしょう[70][71]
  • 2002ねん平成へいせい14ねん)5がつ10日とおか - 宇宙開発事業団うちゅうかいはつじぎょうだんのプレスリリースに、あらたなH-IIA能力のうりょく向上こうじょうあん(H-IIA+)の記事きじ[72]
  • 2002ねん平成へいせい14ねん)6がつ - 宇宙うちゅう開発かいはつ委員いいんかいにて、H-IIA標準ひょうじゅんがた以上いじょう能力のうりょくつロケット(H-IIA増強ぞうきょうがた)を開発かいはつする場合ばあいには、H-IIA標準ひょうじゅんがた開発かいはつ基盤きばん民間みんかん主体性しゅたいせいたせた官民かんみん共同きょうどう開発かいはつおこな方針ほうしん了承りょうしょう。また、官民かんみん関係かんけいしゃからなるH-IIA民営みんえい作業さぎょうチームを文部もんぶ科学かがくしょう設置せっちすることを了承りょうしょうした[73]
  • 2003ねん平成へいせい15ねん)4がつ - 上記じょうき作業さぎょうチームにおいてつづけられてきた、従来じゅうらいのH-IIA増強ぞうきょうがた開発かいはつすすかたについての見直みなおしの検討けんとうがとりまとめられ、H-IIA増強ぞうきょうがた開発かいはつ見直みなおし、官民かんみん役割やくわり分担ぶんたんかんがかた民間みんかん主体しゅたいとした開発かいはつすすかたとうについてのかんがかたしめされた。
  • 2003ねん平成へいせい15ねん)8がつ - 宇宙うちゅう開発かいはつ委員いいんかいにて、H-IIA増強ぞうきょうがた開発かいはつ見直みなお内容ないよう根拠こんきょについての妥当だとうせいかんする評価ひょうか審査しんさおこなわれ、平成へいせい19年度ねんど試験しけんげることを目標もくひょうに、あらたな能力のうりょく向上こうじょうあん(H-IIA+)をもとに「開発かいはつ研究けんきゅう」フェーズに移行いこうすることが妥当だとうであると判断はんだんされ承認しょうにんされた[74][75][76]
  • 2005ねん平成へいせい17ねん)7がつ27にち - 宇宙うちゅう開発かいはつ委員いいんかいにて、開発かいはつ移行いこうぜん審査しんさおこない、「開発かいはつ」フェーズ(基本きほん設計せっけいフェーズ)への移行いこう妥当だとうであると判断はんだんされ承認しょうにんされた[77][ちゅう 4]
  • 2005ねん平成へいせい17ねん)8がつ - H-IIA能力のうりょく向上こうじょうがた名称めいしょうをH-IIBロケットに変更へんこう
  • 2005ねん平成へいせい17ねん9月21にち - 民間みんかん主体しゅたいとした官民かんみん共同きょうどう開発かいはつ枠組わくぐみにかんして、JAXAとMHIのあいだ基本きほん協定きょうてい締結ていけつした[29]。JAXAが基本きほん設計せっけい各種かくしゅ試験しけんげを担当たんとうし、詳細しょうさい設計せっけいから製造せいぞうまでをMHIが担当たんとうする。
  • 2005ねん平成へいせい17ねん) - 基本きほん設計せっけい詳細しょうさい設計せっけい開発かいはつ基礎きそ試験しけんとう実施じっし
  • 2006ねん平成へいせい18ねん) - 17年度ねんど作業さぎょう継続けいぞくし、システム設計せっけいおよび開発かいはつ試験しけんとう実施じっし
  • 2008ねん平成へいせい20ねん) - MHI田代たしろ試験場しけんじょうにてあつにくタンクステージ燃焼ねんしょう試験しけん(BFT)を3月12にちから8がつ11にちまでに8かい実施じっし
  • 2009ねん平成へいせい21ねん)4がつ - H-IIB試験しけんよく年度ねんど飛行ひこうする実機じっき)を種子島宇宙たねがしまうちゅうセンターのてんけ、実機じっきがたタンクステージ燃焼ねんしょう試験しけん(CFT)を4がつ2にち4がつ22にち実施じっし
  • 2009ねん平成へいせい21ねん7がつ11にち - 種子島宇宙たねがしまうちゅうセンターにおいて地上ちじょう総合そうごう試験しけん(GTV)を実施じっし
  • 2009ねん平成へいせい21ねん9月11にち - 午前ごぜん21ふん、H-IIB試験しけん(1号機ごうき)のげに成功せいこうした。ミッションはHTV技術ぎじゅつ実証じっしょう軌道きどう投入とうにゅう
  • 2012ねん平成へいせい24ねん9月26にち - 3号機ごうき打上うちあ成功せいこうまえ、4号機ごうき以後いご打上うちあげげは宇宙うちゅう航空こうくう研究けんきゅう開発かいはつ機構きこうから三菱重工業みつびしじゅうこうぎょう業務ぎょうむ移管いかんすることに合意ごうい[1]
  • 2020ねんれい2ねん5月21にち - 午前ごぜん231ふん、HTV9号機ごうき搭載とうさいしたH-IIB9号機ごうきげに成功せいこうし、運用うんよう終了しゅうりょうした。

実物じつぶつだい展示てんじモデル

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名古屋なごや科学かがくかん展示てんじのH-IIBロケット試験しけん
手前てまえよりフェアリング、だんあいだアダプター、だい1だん中央ちゅうおう

H-IIBの展示てんじモデルは、2011ねん11月6にちから名古屋なごや科学かがくかん屋外おくがい展示てんじされている。この機体きたいは、構造こうぞう試験しけん使つかわれた試験しけんよう機体きたいで、だい1だんエンジンだい1だん液体えきたい水素すいそタンク、だい1だん中央ちゅうおうだんあいだアダプター、フェアリングが試験しけん使つかわれた実機じっきで、それ以外いがい展示てんじよう製作せいさくしたモデルとなっている[78]

受賞じゅしょう

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2010ねん4がつ7にち開催かいさいされただい39かい日本にっぽん産業さんぎょう技術ぎじゅつ大賞たいしょうにおいて、「HTV/H-IIBロケットの開発かいはつ」として、H-IIBロケットとHTVの開発かいはつたずさわったJAXAと、三菱重工業みつびしじゅうこうぎょう三菱電機みつびしでんきIHIエアロスペース有人ゆうじん宇宙うちゅうシステム、宇宙うちゅう技術ぎじゅつ開発かいはつNEC川崎重工業かわさきじゅうこうぎょうIHI日本航空電子工業にほんこうくうでんしこうぎょう三菱みつびしプレシジョン三菱みつびしスペース・ソフトウエアの11しゃが、次席じせき文部もんぶ科学かがく大臣だいじんしょう団体だんたい受賞じゅしょうしている[2][79][80][81]

後継こうけい

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H-IIBロケットは2020ねん5がつ21にちの9号機ごうきげをもって退役たいえきした[82]後継こうけいH3ロケットである[83]


脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 宇宙うちゅう開発かいはつにおける計画けいかく管理かんり進捗しんちょくによって「研究けんきゅう研究けんきゅう概念がいねん設計せっけい)」→「開発かいはつ研究けんきゅう予備よび設計せっけい)」→「開発かいはつ基本きほん設計せっけい詳細しょうさい設計せっけい維持いじ設計せっけい)」→「運用うんよう」の4つの段階だんかい(フェーズ)にかれている。要求ようきゅうもとづき仕様しよう計画けいかくめるのが「研究けんきゅう」、使用しよう計画けいかく詳細しょうさい文書ぶんしょし、しん技術ぎじゅつ試作しさくをし実現じつげんせい目処めどけ、開発かいはつ体制たいせい構築こうちくするのが「開発かいはつ研究けんきゅう」、設計せっけいについての各種かくしゅ解析かいせきをし、全体ぜんたい試作しさくひんから実機じっきつくり、各種かくしゅ試験しけんおこなうまでが「開発かいはつ」である。「開発かいはつ研究けんきゅう」までが企画きかく立案りつあんフェーズ、「開発かいはつ以降いこう実施じっしフェーズである。宇宙うちゅう開発かいはつ委員いいんかいかくフェーズアップにたいする審査しんさおこなう。この一連いちれん開発かいはつ手法しゅほうをNASAではPPP(Phased Project Planning)とび、NASDAがれたものである。5.評価ひょうか実施じっしのための原則げんそく文部もんぶ科学かがくしょう公式こうしきサイト)設計せっけい品質ひんしつ確保かくほ思想しそう 航空こうくう宇宙うちゅうエレクトロニクスにまなぶ「信頼しんらいせい設計せっけい」(Tech Village 2006ねん3がつ28にち1 宇宙うちゅう開発かいはつ委員いいんかいにおける宇宙うちゅう開発かいはつプロジェクトの評価ひょうかシステム(宇宙うちゅう開発かいはつ委員いいんかい公式こうしきサイト)参照さんしょう
  2. ^ 高度こうど200×300km傾斜けいしゃかく51.7のHTV軌道きどうっただい2だん機体きたいは、空気くうき抵抗ていこうにより通常つうじょう3にち程度ていどちてくるが、落下らっか地域ちいき確定かくていのためきわめてひくかくりつであっても死傷ししょうりつはゼロにはならない。
  3. ^ RAIKOWE WISHFITSAT-1日本にっぽん)、TechEdSat英語えいごばんべい)、F-1べいこしみず共同きょうどう)の5[49]
  4. ^ H-IIA能力のうりょく向上こうじょうあんについては1しゅうまえ宇宙うちゅう開発かいはつ委員いいんかいだい26かい)の議題ぎだい(2)で一言ひとこと話題わだいのぼったのみで、決定けってい自体じたいだい27かいおこなわれた。

出典しゅってん

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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JAXA

文部もんぶ科学かがくしょう宇宙うちゅう開発かいはつ委員いいんかい関連かんれん資料しりょう

その