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P-1 (哨戒しょうかい)

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P-1

P-1は、防衛ぼうえいしょう技術ぎじゅつ研究けんきゅう本部ほんぶ川崎重工業かわさきじゅうこうぎょう開発かいはつし、川崎重工業かわさきじゅうこうぎょう製造せいぞう海上かいじょう自衛隊じえいたい保有ほゆう運用うんようする固定こていつばさ哨戒しょうかいである。ターボファンエンジン4はつ中型ちゅうがたで、海上かいじょう自衛隊じえいたいP-3C後継こうけいとして運用うんようする。

2007ねん平成へいせい19ねん9月28にちはつ飛行ひこうした試作しさく型式けいしき名称めいしょうXP-1であったが、2013ねん平成へいせい25ねん3月12にち開発かいはつ完了かんりょう正式せいしき発表はっぴょうをもってP-1となった。最初さいしょの2は、2013ねん3がつ29にち厚木あつぎ基地きち配備はいびされた[2][3]

導入どうにゅう経緯けいい

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開発かいはつまでの推移すいい

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防衛庁ぼうえいちょうげん防衛ぼうえいしょう)では川崎重工業かわさきじゅうこうぎょうライセンス生産せいさんしたアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくたいせん哨戒しょうかいロッキードP-3Cオライオン利用りようしてきたが、更新こうしん時期じきせまったために次期じき固定こていつばさ哨戒しょうかい当初とうしょMPAと呼称こしょう)を検討けんとう国内こくない技術ぎじゅつ育成いくせいかんがえ、2000ねん平成へいせい12ねん)に国産こくさんとすることを発表はっぴょう年度ねんど予算よさん取得しゅとくした。次期じき哨戒しょうかいP-XとC-X次期じき輸送ゆそうのちにC-2)同時どうじ開発かいはつはかり、開発かいはつ両機りょうきわせて3,400おくえんとされた[4]りょう機種きしゅ部品ぶひん一部いちぶ共用きょうようし、コスト削減さくげんはかるとされた[5][6]

哨戒しょうかい国内こくない開発かいはつ日本にっぽん航空こうくう産業さんぎょうかい長年ながねん希望きぼうであり、これまでも川崎重工業かわさきじゅうこうぎょうP-2Jたいせん哨戒しょうかい新明和工業しんめいわこうぎょうPS-1たいせん哨戒しょうかい飛行ひこうてい生産せいさんした。また、1968ねん昭和しょうわ43ねん)からのP-2J後継こうけいPX-L選定せんていでは、当初とうしょ政府せいふ国内こくない開発かいはつ方針ほうしんったことから、川崎かわさき国産こくさん4はつジェット哨戒しょうかい構想こうそうして実物じつぶつだい模型もけいまで製作せいさくして意気込いきごみをせたが、防衛ぼうえい予算よさん圧縮あっしゅく米国べいこく採用さいよう圧力あつりょくけた田中たなか内閣ないかく政治せいじ判断はんだんにより1972ねん昭和しょうわ47ねん)に国内こくない開発かいはつ撤回てっかい1977ねん昭和しょうわ52ねん)にP-3Cのライセンス国産こくさん決定けっていした経緯けいいがある。

競合きょうごうするP-8ひだり)とP-1(みぎ)の比較ひかく

しかしながら、上記じょうきのような防衛庁ぼうえいちょう国産こくさん航空機こうくうき産業さんぎょう希望きぼうとは裏腹うらはらに、海上かいじょう自衛隊じえいたいでは次期じき哨戒しょうかいにははやくからボーイング757をベースとする独自どくじあん浮上ふじょうし、防衛庁ぼうえいちょう内局ないきょくではB-757よりも大型おおがたボーイング767をベースにした機体きたいや、アメリカ海軍かいぐんがP-3Cの後継こうけいとして予定よていするP-8当時とうじ開発かいはつちゅう)など複数ふくすうあん検討けんとうされ、のち海自かいじもこのP-8開発かいはつ計画けいかく便乗びんじょうするかたちで、「日米にちべいでP-8を共同きょうどう開発かいはつすべきだ」との意見いけんつよまっていった[7]。P-Xをめぐ国産こくさん開国かいこく米国べいこく調達ちょうたつ共同きょうどう開発かいはつ防衛庁ぼうえいちょう二分にぶんする対立たいりつは、のちにP-Xの国内こくない開発かいはつ批判ひはんてき石破いしばしげる防衛庁ぼうえいちょう長官ちょうかん就任しゅうにんにより、はげしさをしていくことになる。

平成へいせい13年度ねんど予算よさん要求ようきゅう53おくえん満額まんがくみとめられ、2001ねん平成へいせい13ねんはじめより技術ぎじゅつ研究けんきゅう本部ほんぶわざほん)によって研究けんきゅうおこなわれた。5月25にち航空こうくうメーカーを選定せんていするむね官報かんぽうにて告示こくじ30にちまで希望きぼうメーカーを募集ぼしゅうした。応募おうぼした8しゃまねいて31にち説明せつめいかい開催かいさいされ、7がつ31にち午後ごご5期限きげんとして、仕様しよう提出ていしゅつおこなわせた。なお、1しゃ希望きぼう撤回てっかいした。

しゅ契約けいやくでは川崎かわさきがP-X・C-Xの両機りょうき製作せいさく希望きぼう富士重工業ふじじゅうこうぎょうげんSUBARU)が両機りょうき製作せいさくしん会社かいしゃ設立せつりつ提案ていあん三菱重工業みつびしじゅうこうぎょうはどちらか一方いっぽう(C-Xを希望きぼう)とした。分担ぶんたん生産せいさんでは、川崎かわさき主翼しゅよく水平すいへい尾翼びよく富士ふじ主翼しゅよく水平すいへい尾翼びよく垂直すいちょく尾翼びよくつばさどうフェアリング・C-Xのバルジ、三菱みつびしちゅうどうこうどう垂直すいちょく尾翼びよく、さらに新明和工業しんめいわこうぎょう日本にっぽん飛行機ひこうき昭和しょうわ飛行機ひこうきジャムコかく部品ぶひん希望きぼうけい7しゃ参加さんか表明ひょうめいした。11月26にち防衛庁ぼうえいちょうしゅ契約けいやく企業きぎょう川崎かわさき選定せんていしたと発表はっぴょう、「次期じき輸送ゆそうおよ次期じき固定こていつばさ哨戒しょうかい(その1)」(以下いかC-X/P-X)契約けいやく締結ていけつされ、三菱みつびし富士ふじ筆頭ひっとう各社かくしゃ分担ぶんたん生産せいさんすることとなった。平成へいせい14年度ねんど予算よさん要求ようきゅう410おくえん承認しょうにんされ、開発かいはつ開始かいしされた。

なお、このとき一部いちぶ国産こくさん旅客機りょかくきYSX」と共通きょうつうさせるとほうじられたが、2001ねんまつ防衛庁ぼうえいちょう川崎かわさき共同きょうどう否定ひていしている。しかし、川崎かわさき計画けいかくちゅうの125せきクラスジェット旅客機りょかくき(2007ねん実現じつげん最終さいしゅう決定けってい)では、P-Xの主翼しゅよく技術ぎじゅつ利用りようするとしている。また、日本にっぽん航空機こうくうき開発かいはつ協会きょうかい(JADC)では、平成へいせい14ねん2002ねんよりP-XおよびC-Xを民間みんかん旅客機りょかくき(100せき-150せきクラス)へ転用てんようするための開発かいはつ調査ちょうさおこなわれた[8][9]

機体きたい開発かいはつ

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XP-1(2011ねん

開発かいはつ計画けいかくは、設計せっけい平成へいせい13年度ねんど~16年度ねんど試作しさく平成へいせい15年度ねんど~21年度ねんど試験しけん平成へいせい18年度ねんど~23年度ねんど2012ねん3がつまで)、契約けいやくまい年度ねんどごとに「その1」から「その7」まで7段階だんかいかれ、そう開発かいはつ若干じゃっかん増額ぞうがくされて3450おくえんとした。防衛庁ぼうえいちょうではすでに、1990年代ねんだいから国内こくない電子でんし機器ききメーカーとともに哨戒しょうかい機器きき研究けんきゅうおこなってきており、P-Xは機体きたい・エンジン・搭載とうさい装備そうびひん主要しゅよう部位ぶい国産こくさんされており、国産こくさんとされる[10]中型ちゅうがた2同時どうじ開発かいはつ世界せかいてきにもめずらしい。

2001ねん平成へいせい13ねん防衛庁ぼうえいちょうわざほん川崎かわさきあいだで「C-X/P-X(その1)」が契約けいやくされ、川崎かわさき社内しゃない大型おおがた設計せっけいチーム・MCET(MPA and C-X Engineering Team)を設置せっち三菱みつびし富士ふじ日本にっぽん飛行機ひこうきなどの出向しゅっこうふくやく650めいによって設計せっけい作業さぎょう開始かいしした。基本きほん防衛庁ぼうえいちょうげん 防衛ぼうえいしょう技術ぎじゅつ研究けんきゅう本部ほんぶによる技術ぎじゅつ審査しんさにまわされ、2003ねん平成へいせい15ねん6月12にちに「妥当だとう」と判断はんだんされた。これにより、三面さんめん性能せいのうしょもと想定そうていできるエンジンの範囲はんいない確定かくていした。翌日よくじつからは細部さいぶ設計せっけい段階だんかい移行いこうし、製造せいぞう2004ねん平成へいせい16ねん)に完成かんせいさせ、12月にP-X/C-Xの木製もくせいモックアップ(実物じつぶつだい模型もけい)を公開こうかいした。また、同年どうねん11がつから12がつにかけて搭載とうさいする国産こくさんターボファンエンジンXF7-10石川島播磨重工業いしかわじまはりまじゅうこうぎょうげんIHIしゅ契約けいやく後述こうじゅつ)をC-1FTB搭載とうさいしての飛行ひこう試験しけんわざほんによっておこなわれた。

2002ねん平成へいせい14ねん)3がつから2005ねん平成へいせい17ねん)3がつにかけて、機体きたい設計せっけい同時どうじに、同盟どうめいこくアメリカ海軍かいぐん中心ちゅうしんとした各国かっこくぐんとの相互そうご運用うんようせい(インターオペラビリティ)を確保かくほするため日米にちべい両者りょうしゃによる「P-3C後継こうけい電子でんし機器ききかんする共同きょうどう研究けんきゅう」がおこなわれた。この研究けんきゅうはP-Xとともにアメリカ海軍かいぐん次期じき哨戒しょうかいP-8Aにも反映はんえいされ、P-3Cの利用りようによって共通きょうつうせいっていた両者りょうしゃは、機種きしゅ更新こうしん運用うんよう共通きょうつう能力のうりょく確保かくほされ、これまでと同等どうとう作戦さくせんおこなうことが出来できるとされている。この研究けんきゅう2006ねん平成へいせい18ねん)9がつまつ終了しゅうりょう確認かくにんされた。

2003ねん平成へいせい15ねん契約けいやくされた「C-X/P-X(その3)」により、せい強度きょうど試験しけん#01号機ごうき製造せいぞう開始かいしされた。2006ねん平成へいせい18ねん)3がつより技術ぎじゅつ研究けんきゅう本部ほんぶだい3研究所けんきゅうじょ(4がつ組織そしき改編かいへんがあり、航空こうくう装備そうび研究所けんきゅうじょ改組かいそ)に搬入はんにゅう10月6にち完成かんせい検査けんさによって「妥当だとう」(合格ごうかく)と判断はんだんされ、10月13にち納入のうにゅうされた。このせい強度きょうど試験しけんにおいて、防衛ぼうえいしょう2007ねん平成へいせい19ねん7がつ30にちに、P-Xの水平すいへい尾翼びよく一部いちぶ胴体どうたいゆか構造こうぞう一部いちぶ変形へんけいしたと発表はっぴょうした[11]

2004ねん平成へいせい16ねん契約けいやくされたC-X/P-X(その4)」により、飛行ひこう試験しけん1号機ごうき機体きたい番号ばんごう:5501)の製造せいぞう開始かいしされた。

2007ねん平成へいせい19ねん)3がつのロールアウト、同年どうねんなつはつ飛行ひこう予定よていしていたが、直前ちょくぜんの2がつに、輸入ゆにゅうした米国べいこくせいリベットながさ13.5mm)の強度きょうど不足ふそく判明はんめいし、使用しよう箇所かしょ確認かくにんすうせん箇所かしょ)と交換こうかんさい検査けんさをする必要ひつようがあるためロールアウトは延期えんきされ、5月になってわざほんウェブサイトで飛行ひこう試験しけん1号機ごうき全体ぜんたい写真しゃしんはじめて公開こうかいされた。防衛ぼうえいしょう航空機こうくうき6月7にち発表はっぴょうした調査ちょうさ結果けっかによれば、交換こうかん必要ひつようなリベットすうは161てんのぼり、ほとんどのリベットは川崎かわさきによって交換こうかんされたが、4カ所かしょ不適合ふてきごうリベットは周囲しゅういのリベットをより強度きょうどおおきいファスナーるい交換こうかんすることで処置しょちした。航空機こうくうきではこの改善かいぜん処置しょちにより、機体きたい強度きょうど問題もんだいてん解消かいしょうされたとしている。また、エンジンの地上ちじょう試験しけんちゅうにベアリングが損傷そんしょうしたため試作しさくのエンジンかわそう時間じかんようした。不具合ふぐあいについてはベアリング保持ほじ形状けいじょう変更へんこうすることで解決かいけつしたとしている。

1号機ごうきのロールアウト(完成かんせい披露ひろう式典しきてん)は2007ねん7がつ4にちおこなわれた。8がつ29にち大安たいあん)に実施じっしされる予定よていだった社内しゃないはつ飛行ひこうは、せい強度きょうど試験しけん結果けっかにより延期えんきされ、9月28にち川崎重工かわさきじゅうこう隣接りんせつする岐阜ぎふ基地きちで、川崎かわさき社員しゃいん9めいによってやく1あいだにわたりおこなわれた。この飛行ひこうさい呼称こしょうXP-1とされた。1号機ごうきは11ヶ月かげつ社内しゃない試験しけんて、よく2008ねん平成へいせい20ねん8がつ29にち防衛ぼうえいしょう納入のうにゅうされ、9月5にち岐阜ぎふから運用うんよう試験しけんおこなわれる海上かいじょう自衛隊じえいたい厚木航空基地あつぎこうくうきち自力じりき移動いどうした。

2005ねん平成へいせい17ねん契約けいやくされた「C-X/P-X(その5)」により、疲労ひろう強度きょうど試験しけん(#02号機ごうき)と飛行ひこう試験しけん2号機ごうき製造せいぞう開始かいしされた。#02号機ごうきは2008ねん納入のうにゅうされ、疲労ひろう強度きょうど試験しけん宇宙うちゅう航空こうくう研究けんきゅう開発かいはつ機構きこう (JAXA) 航空こうくう宇宙うちゅう技術ぎじゅつセンター飛行場ひこうじょう分室ぶんしつおこなわれる。また、飛行ひこう試験しけん2号機ごうき (5502) は2008ねん6月19にちすすむむなし、08年度ねんどない納入のうにゅうされる予定よていである。2007ねん平成へいせい19ねんの「C-X/P-X(その7)」が最終さいしゅう契約けいやくとなる。

2013ねん平成へいせい25ねん)3がつ12にち防衛ぼうえいしょうより機体きたい開発かいはつ完了かんりょうと、P-1として厚木あつぎ基地きち最初さいしょの2配備はいびすることが発表はっぴょうされた[2]

開発かいはつには国内こくない各社かくしゃからべ1,800めい技術ぎじゅつしゃ参加さんかした。なお、ロールアウト時点じてんでの開発かいはつ総額そうがくは3,500おくえんとなっている。

年表ねんぴょう

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  • 2000ねん平成へいせい12ねん
    • 次期じき輸送ゆそう (C-X)・次期じき固定こていつばさ哨戒しょうかい (MPA) の国内こくない開発かいはつ決定けってい
  • 2001ねん平成へいせい13ねん
    • 5月25にち - 防衛庁ぼうえいちょう官報かんぽうにて、30にちまで契約けいやく希望きぼうメーカーを募集ぼしゅうする。
    • 5月31にち - 希望きぼうメーカー8しゃまねいて説明せつめいかい、7がつ31にち午後ごご5期限きげんとして仕様しよう提出ていしゅつ要求ようきゅう
    • 7がつ31にち - 希望きぼう各社かくしゃ仕様しよう提出ていしゅつしゅ契約けいやく希望きぼう3しゃ分担ぶんたん生産せいさん希望きぼう7しゃとなる。
    • 11月26にち - C-X・P-X (MPA) 開発かいはつしゅ契約けいやく企業きぎょう川崎重工業かわさきじゅうこうぎょう選定せんてい直後ちょくごYSX関連かんれん報道ほうどうながれ、防衛庁ぼうえいちょう川崎重工業かわさきじゅうこうぎょう即座そくざ否定ひてい
  • 2003ねん平成へいせい15ねん
    • 6月12にち - わざほんがC-X・P-Xの技術ぎじゅつ審査しんさ結果けっか妥当だとう」と判断はんだん翌日よくじつより細部さいぶ設計せっけいうつる。
  • 2004ねん平成へいせい16ねん
    • 7がつ20日はつか - 読売新聞よみうりしんぶん夕刊ゆうかんが、石破いしばしげる防衛庁ぼうえいちょう長官ちょうかんべい海軍かいぐん737MMA導入どうにゅう検討けんとうしていると報道ほうどう
    • 10月2にち - 共同通信きょうどうつうしんが、防衛庁ぼうえいちょう長官ちょうかん報告ほうこくしょによるちょうない事情じじょう報道ほうどう。737MMA導入どうにゅう報道ほうどうは、ミサイル防衛ぼうえいシステム導入どうにゅう予算よさん確保かくほすべく国内こくない開発かいはつ予算よさん削減さくげんしたい石破いしば長官ちょうかんと、国産こくさん推進すいしん防衛ぼうえい官僚かんりょう対立たいりつした結果けっかであった。9月の長官ちょうかん交代こうたいにより暗闘あんとう終結しゅうけつした。
    • 10月28にち - 防衛庁ぼうえいちょうがP-XエンジンにIHIなどが開発かいはつした国産こくさんXF7-10決定けってい
    • 11月~12がつ - C-1FTBでXF7-10エンジンの飛行ひこう試験しけんおこなう。
    • 11月9にち - 島津製作所しまづせいさくしょがC-X・P-X搭載とうさい機器きき試験場しけんじょう竣工しゅんこう
    • 12月2にち - 日本経済新聞にほんけいざいしんぶんがXF7-10エンジン採用さいよう正式せいしき決定けってい報道ほうどう
    • 12月2にち - 川崎重工業かわさきじゅうこうぎょう岐阜ぎふ工場こうじょう(C-XようないでC-X・P-Xの実物じつぶつだい模型もけい展示てんじ
  • 2005ねん平成へいせい17ねん
    • 4がつ25にち - 富士重工業ふじじゅうこうぎょうからP-Xの中央ちゅうおうつばさはつ納入のうにゅうされる。
    • 12月16にち - 富士重工業ふじじゅうこうぎょうからP-Xの主翼しゅよくはつ納入のうにゅうされる。
  • 2006ねん平成へいせい18ねん
    • 3月 - P-Xのせい強度きょうど試験しけんようきょうためし (#01) が防衛庁ぼうえいちょう搬入はんにゅうされ、てを開始かいし
    • 5月31にち - 経済けいざい産業さんぎょうしょう主催しゅさい民間みんかん開発かいはつ推進すいしん関係かんけい省庁しょうちょう協議きょうぎかいにおいて、川崎かわさき国土こくど交通省こうつうしょうたいし、C-X/P-Xにかんする防衛庁ぼうえいちょう試験しけんデータを国交こっこうしょう形式けいしき証明しょうめい取得しゅとく流用りゅうようできるように、防衛庁ぼうえいちょう試験しけんうことを要望ようぼうする。防衛庁ぼうえいちょうもデータ開示かいじ協力きょうりょくすると表明ひょうめいおもにP-X技術ぎじゅつ川崎かわさきの125せきクラス旅客機りょかくき転用てんようするためられる。
    • 9月28にち - だい25かい日米にちべい装備そうび技術ぎじゅつ定期ていき協議きょうぎおこなわれ、「P-3C後継こうけい搭載とうさい電子でんし機器ききかんする共同きょうどう研究けんきゅう」(2002ねん3がつより3年間ねんかん)の終了しゅうりょう確認かくにん
    • 10月6にち - しず強度きょうど試験しけんようどもためし (#01) の完成かんせい審査しんさおこなわれ、「妥当だとう」(合格ごうかく)と判断はんだん
    • 10月13にち - しず強度きょうど試験しけんようきょうためし (#01) が防衛庁ぼうえいちょう技術ぎじゅつ研究けんきゅう本部ほんぶげん防衛ぼうえいしょう技術ぎじゅつ研究けんきゅう本部ほんぶ)へわたされる。
  • 2007ねん平成へいせい19ねん
    • 2がつ2にち - C-X/P-Xに使用しようされる一部いちぶのリベット(米国べいこくせい輸入ゆにゅうひん)が、所要しょよう強度きょうどゆうしていないこと川崎重工業かわさきじゅうこうぎょうより防衛ぼうえいしょう報告ほうこくされ、交換こうかんのためにロールアウトがおくれることを公表こうひょう[12]
    • 2がつ - 大樹たいきまち多目的たもくてき航空公園こうくうこうえんでXF7-10の屋外おくがい試験しけん開始かいし
    • 5月 - わざほんウェブサイトで試作しさく1号機ごうき (5501) の全体ぜんたい写真しゃしんはじめて公開こうかい外部がいぶリンク参照さんしょう
    • 6月7にち - 防衛ぼうえいしょう強度きょうど不足ふそくのリベットの交換こうかん作業さぎょうおこない、正常せいじょうなリベットに交換こうかんするなどの処置しょちおこな機体きたい強度きょうど影響えいきょういことを確認かくにんした。また、地上ちじょうテストちゅうにエンジン内部ないぶのベアリングに損傷そんしょう発生はっせいし、エンジンかわそう作業さぎょうおこなうと発表はっぴょう[13]
    • 6がつ - パリ国際こくさい航空こうくうショーにて、川崎かわさきがP-X・C-Xの模型もけい展示てんじ
    • 7がつ4にち - P-X・C-Xの試作しさく1号機ごうきロールアウト、完成かんせい式典しきてん川崎重工業かわさきじゅうこうぎょう岐阜ぎふ工場こうじょうにて挙行きょこう
    • 7がつ30にち - しず強度きょうど試験しけんちゅう機体きたい一部いちぶ変形へんけいしたと発表はっぴょう[11]
    • 9月28にち - 飛行ひこう試験しけん1号機ごうき (5501) が航空こうくう自衛隊じえいたい岐阜ぎふ基地きちはつ飛行ひこう名称めいしょうXP-1とする[14]。2かい10月17にち、3かい10月24にち、4かい11月19にちで、その解体かいたい点検てんけんおこなわれ、年内ねんない飛行ひこう試験しけん終了しゅうりょうした。
    • 9月~10月 - アメリカ空軍くうぐんアーノルド技術ぎじゅつ開発かいはつセンター米国べいこくテネシーしゅうマンチェスター)でXF7-10の高空こうくう試験しけんおこなう。
    • 12月8にち - 社民党しゃみんとうけい厚木あつぎ基地きち爆音ばくおん防止ぼうし期成きせい同盟どうめいやく50にんがデモをおこない、海上かいじょう自衛隊じえいたい厚木航空基地あつぎこうくうきちたいして、騒音そうおん公害こうがいしず強度きょうど試験しけんでの結果けっか根拠こんきょにP-Xの阻止そしもとめる。ただし、P-Xは従来じゅうらい哨戒しょうかいP-3Cよりも騒音そうおんひくおさえられているうえせい強度きょうど試験しけん問題もんだい箇所かしょ見出みだしのためにおこなわれるものである。
  • 2008ねん平成へいせい20ねん
    • 2がつ13にち - 飛行ひこう試験しけん再開さいかい
    • 6月19にち - 飛行ひこう試験しけん2号機ごうき(5502)がすすむそら
    • 8がつ29にち - 飛行ひこう試験しけん1号機ごうき(5501)が防衛ぼうえいしょう納入のうにゅうされる。
    • 9月5にち - 飛行ひこう試験しけん1号機ごうき(5501)が厚木あつぎ基地きち移動いどう
    • 11月6にち - 飛行ひこう試験しけん2号機ごうき(5502)が厚木航空基地あつぎこうくうきち配備はいびされる。
  • 2010ねん平成へいせい22ねん
    • 5月11にち - 海上かいじょう自衛隊じえいたい鹿屋かのや航空こうくう基地きち鹿屋かのや)に飛来ひらい性能せいのう評価ひょうかのため基地きち周辺しゅうへん上空じょうくうはじめて飛行ひこう。14にちまでとどまった。
  • 2011ねん平成へいせい23ねん
    • 8がつ2にち - 地上ちじょうおこなわれた地上ちじょう試験しけんよう2機体きたい圧力あつりょくをかける強度きょうど試験しけんおこなった結果けっか主翼しゅよく胴体どうたいのねじ部分ぶぶん周辺しゅうへんなどすうヶ所かしょすうミリ-20センチのひびれがつかったと発表はっぴょう。このため部隊ぶたい配備はいびは2012年度ねんど以降いこうとなる[15][16]
  • 2012ねん平成へいせい24ねん
    • 9月25にち - 量産りょうさんがた初号しょごうはつ飛行ひこう成功せいこうした。
  • 2013ねん平成へいせい25ねん
    • 3月12にち - 機体きたい開発かいはつ完了かんりょう
    • 3月29にち - 海上かいじょう自衛隊じえいたい厚木航空基地あつぎこうくうきちに2配備はいびされる[17]
    • 4がつ28にち - 海上かいじょう自衛隊じえいたい鹿屋かのや航空こうくう基地きち航空こうくうさい(エアーメモリアルinかのや2013)へ飛来ひらいし、一般いっぱん展示てんじおこなわれた。
    • 5月13にち - 川崎重工業かわさきじゅうこうぎょう太平洋たいへいようじょう社内しゃない飛行ひこう試験しけんさい計器けいき動作どうさ確認かくにんのため高度こうどやく10000mからやく8000mへ急降下きゅうこうかさせたのち、エンジン出力しゅつりょく急激きゅうげきげながら飛行ひこう姿勢しせいなおしたところ燃焼ねんしょう不安定ふあんていになりぜんエンジンが停止ていししたが、直後ちょくご手動しゅどうさい起動きどうにより機能きのう回復かいふく緊急きんきゅう着陸ちゃくりくした。これをけて防衛ぼうえいしょうは、厚木あつぎに6月配備はいび予定よていの2配備はいび延期えんきし、配備はいびみの2原因げんいん判明はんめいまで飛行ひこう停止ていしすると公表こうひょうした。原因げんいん量産りょうさん開始かいしともなうエンジン形状けいじょう設計せっけい変更へんこうではないかと発表はっぴょうされている。
    • 9月27にち - 防衛ぼうえいしょうは、5月13にち不具合ふぐあいについて、エンジンの燃料ねんりょう噴射ふんしゃべん設計せっけいえたことが不具合ふぐあいにつながったとの調査ちょうさ結果けっか発表はっぴょうした。調査ちょうさ結果けっかもと改修かいしゅうほどこし、10がつちゅうには飛行ひこう再開さいかいする見通みとおしとなった[18]
    • 10月22にち - 防衛ぼうえいしょう該当がいとうエンジンに改修かいしゅうほどこし10がつ23にちより飛行ひこう再開さいかいすると発表はっぴょうした。
  • 2015ねん
    • 1がつ11にち - 装備そうびひん一括いっかつ調達ちょうたつ可能かのうにするほう改正かいせいによりたんとし20調達ちょうたつ決定けってい、これにより1あたりの製造せいぞうコストが20おくえん削減さくげんされ、本格ほんかくてき量産りょうさん体制たいせい構築こうちくされた。
    • 2がつ3にち - 厚木あつぎ基地きち所属しょぞくの2がハープーンたいかんミサイルじつ演習えんしゅうのため、米国べいこくハワイしゅう展開てんかいし、じつ試験しけん成功せいこうさせ2がつ13にち厚木あつぎ基地きち帰還きかん
    • 7がつ10日とおか - 厚木あつぎ基地きち所属しょぞくの2が、ジブチでの運用うんよう試験しけん実施じっしおよびイギリスでのロイヤル・インターナショナル・エアタトゥー英語えいごばんへの参加さんかのため厚木あつぎ基地きち出発しゅっぱつした。その7がつ14にちにイギリスのフェアフォード空軍くうぐん基地きち到着とうちゃくし、戦後せんごはつ本格ほんかくてき国産こくさんとして国際こくさいてきデビューをかざり、アフリカ大陸たいりくジブチ国際こくさい空港くうこう経由けいゆし、ひがしまわりでの世界せかい一周いっしゅう飛行ひこう達成たっせいし7がつ25にち帰国きこくした。
  • 2016ねん
    • 10月18にち - ニュージーランド周辺しゅうへん海域かいいきで11がつ中旬ちゅうじゅんおこなわれる多国たこくあいだ共同きょうどう訓練くんれんに、P-1を2派遣はけんすると発表はっぴょうした。P-1が海外かいがい訓練くんれん参加さんかするのははじめとなる。またP-1に興味きょうみしめしているニュージーランドに将来しょうらいてき日本にっぽんから輸出ゆしゅつする可能かのうせい視野しやに、訓練くんれんつうじて性能せいのうをアピールするねらいもある[19]
    • 11月10にち - 厚木あつぎ基地きち所属しょぞくの2がニュージーランドでの海外かいがい訓練くんれん参加さんかのため厚木あつぎ基地きち出発しゅっぱつした[20]
    • 11月15にち - ニュージーランド政府せいふから、ニュージーランド南島なんとう発生はっせいした地震じしん被害ひがいかんし、共同きょうどう訓練くんれんのために派遣はけんされている海上かいじょう自衛隊じえいたいのP-1哨戒しょうかいについて、飛行ひこう要請ようせいをうけたと発表はっぴょう、これを日本にっぽん時間じかん1255ふんから、P-1哨戒しょうかい1被災ひさいじょうきょう確認かくにんのため飛行ひこう実施じっしした[21]
  • 2017ねん
  • 2018ねん
  • 2019ねん
  • 2024ねん

機体きたい

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概要がいよう

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機体きたい川崎重工業かわさきじゅうこうぎょう、エンジンはIHI製造せいぞうするF7試験しけんは XF7-10)による国産こくさんであり、機体きたい開発かいはつ製造せいぞうでは、三菱みつびしちゅうどうこうどう富士重工ふじじゅうこう主翼しゅよく垂直すいちょく尾翼びよく担当たんとうし、日本にっぽん飛行機ひこうき分担ぶんたん生産せいさん参加さんかしている。システムめんでは、搭載とうさいレーダーは東芝とうしば音響おんきょう処理しょり装置そうち日本電気にほんでんき管制かんせい装置そうちシンフォニア テクノロジー自己じこ防御ぼうぎょ装置そうち三菱電機みつびしでんき空調くうちょう装置そうち島津製作所しまづせいさくしょあしては住友精密工業すみともせいみつこうぎょうなどが参加さんかしている[31]

機体きたいだけでなく、機上きじょう整備せいびシステムとその地上ちじょう解析かいせき装置そうち川崎重工業かわさきじゅうこうぎょうによって同時どうじ開発かいはつされている。

P-3Cとどう程度ていどおおきさと生存せいぞんせいくわえ、巡航じゅんこう速度そくど航続こうぞく距離きょり向上こうじょうしつつ騒音そうおん低減ていげん実現じつげんさせているが、これらはおも顧客こきゃくである海上かいじょう自衛隊じえいたい要求ようきゅうわせた設計せっけいである。なお競合きょうごうのP-8も、エンジンを2はつとし磁気じき探知たんち(MAD)は装備そうびせず(搭載とうさい可能かのう)、無人むじん航空機こうくうきとの連携れんけい前提ぜんていとするなど、おも顧客こきゃく(アメリカ海軍かいぐん)の要求ようきゅう考慮こうりょした設計せっけいとしている。

機体きたい

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近年きんねんではめずらしいターボファンエンジン4はつであることをのぞけば、外観がいかんは90せきクラスの中型ちゅうがたリージョナルジェット同等どうとうである。機体きたいサイズがちかいターボファン4はつ旅客機りょかくきとしてBAe 146(100せき)がある。自主じしゅ開発かいはつしたCFD(計算けいさん流体りゅうたい力学りきがく)ツールをもちいてぜん形状けいじょう設計せっけい開発かいはつおこなわれた[32]

主翼しゅよくはP-3Cとおなじくていつばさ配置はいちテーパーつばさであるが、つばさはしおおきくカットされず直線ちょくせんてき先細さきほそつばさである。近年きんねんなか大型おおがたおおウイングレットやP-8のようなレイクド・ウイングチップ傾斜けいしゃつばさはし)は採用さいようされていない。形状けいじょうはやや前方ぜんぽう配置はいちされた垂直すいちょく尾翼びよくとMADを収納しゅうのうしたテイルブームをそなえるなどP-3Cと同型どうけいであるが、水平すいへい尾翼びよくはXC-2と基本きほん設計せっけい共通きょうつうしたこともありやや大型おおがたしている。降着こうちゃく装置そうち車輪しゃりん胴体どうたい主翼しゅよく設置せっちされている。なお、これらの形状けいじょう1960年代ねんだいすえPX-L検討けんとう川崎かわさき提案ていあんした『4はつジェット機じぇっとき』の特徴とくちょういでいる。

補助ほじょ動力どうりょく装置そうち(APU)にはハネウェルせいの131-9J(90kVA)が搭載とうさいされている。エンジンとAPUに装備そうびされている発電はつでんにはシンフォニアテクノロジーと川崎かわさき共同きょうどう開発かいはつした国産こくさんのT-IDGが装備そうびされている。T-IDGは、従来じゅうらいもちいられてきた油圧ゆあつしきだん変速へんそくわり、じょうそく駆動くどう機構きこうとして高速こうそくトラクションドライブだん変速へんそく世界せかいはじめて使用しようしており、こう効率こうりつこう耐久たいきゅうせい実現じつげんするとともに、高度こうど制御せいぎょにより良質りょうしつ電源でんげん供給きょうきゅうすることが可能かのうとなっている[33]

同時どうじ開発かいはつされるC-2輸送ゆそうとコックピット風防ふうぼう主翼しゅよくがいつばさ全体ぜんたい半分はんぶん)、水平すいへい尾翼びよく統合とうごう表示ひょうじ慣性かんせい航法こうほう装置そうち飛行ひこう制御せいぎょ計算けいさん、APU、衝突しょうとつ防止ぼうしとうあしあげくだシステムコントロールユニットを共通きょうつうし、機体きたい重量じゅうりょうやく25パーセントが共通きょうつう部品ぶひん搭載とうさいシステムでは品目ひんもくすうやく75パーセントが共通きょうつう装備そうびとなっている[34]。これによって開発かいはつやく290おくえん削減さくげんできたとしている[35]

飛行ひこう性能せいのうはP-3Cからおおきく向上こうじょうしており[36]巡航じゅんこう速度そくど上昇じょうしょう限度げんどやく1.3ばい航続こうぞく距離きょりやく1.2ばいになることにより[37]作戦さくせん空域くういき到達とうたつ時間じかん短縮たんしゅく単位たんい時間じかんたりの哨戒しょうかい面積めんせき向上こうじょう見込みこまれ、防衛ぼうえいしょう機体きたいすう削減さくげんされても哨戒しょうかい能力のうりょくちることはいとしている。

機体きたい配色はいしょくは、P-3Cがあかり灰色はいいろ単色たんしょくてい視認しにんせい塗装とそうだったのにたいし、試作しさく2号機ごうきおよび量産りょうさんでは航空こうくう自衛隊じえいたいC-130H海外かいがい展開てんかいほどこ塗装とそう類似るいじしたあおはい単色たんしょく迷彩めいさいとなっている。なお試作しさく1号機ごうき(5501)のみわざほん試作しさく標準ひょうじゅんしょく白地しろじあかのストライプと胴体どうたい下面かめん灰色はいいろ)である。のち海上かいじょう自衛隊じえいたい導入どうにゅうしたC-130RもP-1と同等どうとう塗装とそう採用さいようされた。

アビオニクス

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操縦そうじゅう系統けいとうはセンサーるい精密せいみつ電子でんし機器ききとの干渉かんしょうけるために、ひかりファイバー使用しようしたフライ・バイ・ライト (FBL) 方式ほうしき[38]海自かいじにおいて装備そうび評価ひょうか試験しけんUP-3Cで実験じっけんかえしたものである。FBLの採用さいよう実用じつようとしては世界せかいはつこころみであり、配線はいせん軽量けいりょう消費しょうひ電力でんりょく低減ていげんもはかられる[36]オートパイロット高度こうど維持いじ程度ていど機能きのうしかかったP-3Cからおおきく進化しんかし、旅客機りょかくきみの自動じどう操縦そうじゅうくわトリム操作そうさかじ自動じどうなど操縦そうじゅうアシスト機能きのうそなえた高度こうど機能きのう搭載とうさいされている[39]

ミッションよう機器ききるい機体きたい飛行ひこう試験しけん並行へいこうして開発かいはつされた。技術ぎじゅつ研究けんきゅう本部ほんぶでは1990年代ねんだいより固定こていつばさ回転かいてんつばさ哨戒しょうかいよう電子でんし機器きき自主じしゅ開発かいはつしており、XP-1装備そうびひんもこの延長えんちょうにあるものになるとおもわれる。アメリカぐんとの相互そうご運用うんようせい確保かくほためP-8Aとの共通きょうつうせいたせることが決定けっていしていたが、結局けっきょくこれは白紙はくし還元かんげんされ、日本にっぽん独自どくじ開発かいはつのシステムを搭載とうさいすることとなった[40]

機内きないのレイアウトはP-3Cにじゅんじたものとなり、コックピット後方こうほうのTACCO(戦術せんじゅつ航空こうくうせきはバブルウインドウとなっている。胴体どうたい上部じょうぶにはHLR-109B ESM装置そうちのアンテナが設置せっちされ、2つの半球はんきゅうじょうフェアリングが特徴とくちょうてきである。P-3Cとおなじく機体きたい後部こうぶにMADブームをそなえ、内部ないぶ搭載とうさいされるMADとしてはカナダのCAE英語えいごばんせいAN/ASQ-508(V)を三菱電機みつびしでんきがHSQ-102としてライセンス生産せいさんしたものが採用さいようされた[41]機首きしゅ下部かぶにはHAQ-2光学こうがく/赤外線せきがいせん探査たんさ装置そうちFLIR)ターレットをつが、普段ふだん機首きしゅない格納かくのうされており、使用しよう機外きがいす。胴体どうたい下面かめんにはてき味方みかた識別しきべつ装置そうち(IFF)アンテナをはじめ、通信つうしん航法こうほう・ソノブイ電波でんぱ受信じゅしんようのアンテナが設置せっちされる。

機首きしゅレドームないぜんあし格納かくのう付近ふきんのフェアリングないには、国産こくさんHPS-106レーダーが合計ごうけい3めん設置せっちされている。HPS-106はXバンドおび使用しようするアクティブフェーズドアレイレーダーでGaN使用しようした送受信そうじゅしん素子そしを16モジュール装備そうびしたパックを長方形ちょうほうけいのフレームに100れつおさめている[42]。レーダーの動作どうさモードとしては、航法こうほう気象きしょうモード、たい水上すいじょうモード、ぎゃく合成ごうせい開口かいこうモード、合成ごうせい開口かいこうモードなどをゆうしており、P-3Cよりも遠距離えんきょりこう高度こうどから微小びしょう目標もくひょう探知たんちすることが可能かのうとなる[43]

戦闘せんとう指揮しきシステムには、SH-60KのHYQ-2と同様どうよう人工じんこう知能ちのうてきコンポーネントをそなえた知識ちしきベース技術ぎじゅつ適応てきおうしたHYQ-3情報じょうほう制御せいぎょ処理しょり搭載とうさいしている。HYQ-3は戦況せんきょう情報じょうほう入力にゅうりょくすると、海面かいめん投下とうかした複数ふくすうのソノブイの音響おんきょう高性能こうせいのうレーダーなどからの膨大ぼうだいなデータ情報じょうほう一元いちげん処理しょりし、最適さいてき作戦さくせん指示しじする。そのため、判断はんだんはん自動じどうされリアクションタイム短縮たんしゅくとワークロード低減ていげん役立やくだっている。また、偵察ていさつ衛星えいせいとの交信こうしん民間みんかんせん運航うんこう情報じょうほうなど海上保安庁かいじょうほあんちょうかく機関きかんから取得しゅとく処理しょりすることで、即座そくざ民間みんかんせん不審ふしんせん判別はんべつすることも可能かのうである。

音響おんきょう処理しょり装置そうち国産こくさんのHQA-7を搭載とうさいし、ソノブイからの各種かくしゅ音響おんきょう信号しんごう分析ぶんせきする。この先進せんしんてき処理しょり装置そうちは、せいおん潜水せんすいかんへの対応たいおう能力のうりょくたかめ、搭乗とうじょういん業務ぎょうむ負荷ふか軽減けいげん可能かのうである。

自己じこ防御ぼうぎょ装置そうちとしてはHLQ-4を搭載とうさいする。HLQ-4はレーダードームの左右さゆうよこ機体きたい後部こうぶ左右さゆう装備そうびされたミサイル警報けいほう装置そうち (MWS) やレーダー警報けいほう受信じゅしん (RWR) のセンサー情報じょうほう統合とうごうして脅威きょうい判定はんていおこな防御ぼうぎょ手段しゅだんおよび回避かいひ手段しゅだん提示ていじとう自動的じどうてきおこなうものである。

戦術せんじゅつデータ・リンクとしては、MIDS-LVT端末たんまつ搭載とうさい[44]リンク16対応たいおうしておりイージスかんほかF-15J 近代きんだい改修かいしゅうE-767との情報じょうほう共有きょうゆう可能かのうである。

機内きない

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コックピット

コックピットはアナログ計器けいきおおかったP-3Cから一新いっしんされ、C-2と共通きょうつう大型おおがた液晶えきしょうディスプレイが6だい、HUD(ヘッドアップディスプレイ)が2だい装備そうびされるなど近年きんねん航空機こうくうきおおグラスコックピット採用さいようされた[45]

P-3Cと同様どうよう休憩きゅうけいスペースやトイレをそなえたギャレー区画くかく用意よういされており、P-3Cでは電磁波でんじは影響えいきょうけるため使つかえなかった電子でんしレンジ搭載とうさいしており弁当べんとうあたためることが可能かのうとなった[46]一方いっぽうで、海上かいじょう自衛隊じえいたいでは食事しょくじ休息きゅうそく自身じしん配置はいちされた座席ざせきませるため、搭乗とうじょういん休憩きゅうけいスペースで休憩きゅうけいすることはなく見学けんがく乗客じょうきゃくくらいしか使つかわないという[47]。P-3Cの休憩きゅうけいスペースにある座席ざせき上部じょうぶにあった仮眠かみんよう簡易かんいベッドはアメリカ海軍かいぐん冷戦れいせん時代じだいっていた長時間ちょうじかん哨戒しょうかいそなえた装備そうびであるためすで不要ふようとなっており、海上かいじょう自衛隊じえいたいでは荷物にもつになっていたことから、P-1では最初さいしょから荷物にもつだなとして設計せっけいしている[47]

ギャレー区画くかくせまいため災害さいがい派遣はけん急患きゅうかん輸送ゆそうおこなさいは、医師いしうごきやすいようによりひろ機首きしゅがわ区画くかくにストレッチャーを固定こていするという[48]

エンジン

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エンジンの配置はいち

P-1に搭載とうさいされるジェットエンジンF7ターボファンエンジンである。これはわざほん石川島播磨重工業いしかわじまはりまじゅうこうぎょうげんIHI)をおも契約けいやく企業きぎょうとして2000ねん平成へいせい12ねんからXF7-10として開発かいはつ開始かいししたもので、開発かいはつ総額そうがくは200おくえん以上いじょう2004ねん平成へいせい16ねん)10がつ防衛庁ぼうえいちょう装備そうび審査しんさ会議かいぎ10月28にち正式せいしき採用さいよう決定けっていした。

F7は、離陸りりく推力すいりょくが1あたりやく60kNやく6.1トン)と、一般いっぱんてきな50-100せきクラス旅客機りょかくきようエンジンとどう水準すいじゅんで、バイパスは8.2:1。しょう燃費ねんぴてい騒音そうおん特徴とくちょうとする。推力すいりょくでは航空こうくう自衛隊じえいたいC-1輸送ゆそう搭載とうさいするJT8D-9同等どうとうであるが、どうクラスの現用げんようエンジンはGECF34-8Eエンブラエル170搭載とうさい程度ていどしか存在そんざいしない[ちゅう 2]選択肢せんたくしすくなかったため、日本にっぽん国内こくない独自どくじ開発かいはついたった。先行せんこうして開発かいはつされたXF5-1技術ぎじゅつ移転いてんされており、またにちべいえいどく国際こくさい共同きょうどう開発かいはつしたV2500経験けいけんかされている。IHIがタービンなど基幹きかん構成こうせいひん開発かいはつ生産せいさんするほか、川崎かわさき三菱みつびし部品ぶひん供給きょうきゅうする。

P-1ではこのF7が主翼しゅよくパイロンに4搭載とうさいされる。そのうち機体きたいがわの2のナセルにスラスト・リバーサ装備そうびされている。エンジンがえることで燃費ねんぴ整備せいびせいでは不利ふりになるが、島嶼とうしょ哨戒しょうかい地域ちいきへの到達とうたつ時間じかん短縮たんしゅくてい高度こうど飛行ひこうでの騒音そうおん軽減けいげん任務にんむ生存せいぞんせいでは有利ゆうりとなる。とく海上かいじょう自衛隊じえいたいでは不審ふしんせん事件じけんにおいてP-3CにRPG-7発射はっしゃされた事例じれいけて冗長じょうちょうせいたせるため、P-3Cとおなじ4はつ要望ようぼうされていた。また低空ていくう長時間ちょうじかん飛行ひこうすることを前提ぜんていにしているため厳重げんじゅうバードストライク対策たいさくほどこされている。

P-3Cなどのターボプロップ4はつ哨戒しょうかいでは、哨戒しょうかい飛行ひこうちゅうにエンジンを1〜2はつ停止ていしさせるロイター飛行ひこうにより燃費ねんぴ向上こうじょうはかっていたが、P-1では哨戒しょうかいちゅう電源でんげん確保かくほやターボファンエンジンは停止ていししてもファンが風力ふうりょく回転かいてん抵抗ていこうえることおよび、空中くうちゅうでの再始動さいしどう失敗しっぱいのリスクからエンジンを停止ていししながらの飛行ひこうかんがえられていない。

エンジンの騒音そうおんは、プロペラであるP-3Cにくらべて、巡航じゅんこう出力しゅつりょくで10デシベル程度ていど離陸りりく出力しゅつりょくで5デシベル程度ていど低減ていげんしているとされる。厚木あつぎ基地きち周辺しゅうへん大和やまと綾瀬あやせおこなった調査ちょうさでは、P-3Cにくら騒音そうおん低減ていげんされていることが確認かくにんされている[49][50]

へいそう

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ハードポイントに設置せっちされたパイロン

P-3C同様どうよう機首きしゅ下部かぶばく弾倉だんそうち、たいせんばくだん魚雷ぎょらい格納かくのうする。主翼しゅよくしたハードポイントにはパイロンかいしP-3Cのばいとなる最大さいだい8はつまでのたいかん誘導ゆうどうだん91しきそらたいかん誘導ゆうどうだんAGM-84 ハープーン)やそら対地たいちミサイル(AGM-65 マーベリック[51])を装備そうびできる。

ソノブイ発射はっしゃこうはP-3Cとおなじくしゅあし後部こうぶ位置いちするが、かずは10げんの38である。一方いっぽうでP-3Cでは飛行ひこうちゅう機内きないから装填そうてん可能かのうなのは48ちゅう3のみで、機内きないからも保管ほかんラックから発射はっしゃこうまで人力じんりきでの運搬うんぱんようしたが、P-1ではすべてが内部ないぶから装填そうてん可能かのううえ一部いちぶはロータリーしきのランチャーにより自動じどう装填そうてんされるなど負担ふたん軽減けいげんされている[52]。また将来しょうらい登場とうじょう見込みこまれる新型しんがたソノブイへ対応たいおう可能かのう拡張かくちょうせいつ。

能力のうりょく向上こうじょう

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量産りょうさん配備はいびあいだもないP-1であるが、2020年代ねんだい以降いこう潜水せんすいかん静粛せいしゅく高性能こうせいのうおよ行動こうどう海域かいいき拡大かくだいたいして哨戒しょうかいたいせん能力のうりょく優位ゆういせい確保かくほするため能力のうりょく向上こうじょうのための研究けんきゅうおこなわれている。 具体ぐたいてきには、機材きざいCOTSリフレッシュ情報じょうほう融合ゆうごう能力のうりょくゆうした戦闘せんとう指揮しきシステム、レーダーや光学こうがくおよ音響おんきょうセンサーの信号しんごう処理しょり技術ぎじゅつ研究けんきゅうなどである。2013ねん平成へいせい25ねんから研究けんきゅう試作しさく開始かいししており、2016ねん平成へいせい28ねんない所内しょない試験しけんえる予定よていである[53]

2020ねんれい2ねんには、探知たんち識別しきべつ能力のうりょく飛行ひこう性能せいのう情報処理じょうほうしょり能力のうりょくとう向上こうじょうしたP-1を調達ちょうたつする予定よていである[54]

派生はせいがた

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海上かいじょう自衛隊じえいたいではP-3Cの派生はせいがたをいくつかの用途ようと使用しようしているが、これらの後継こうけいもP-1をベースに改造かいぞう開発かいはつされることが有力ゆうりょくされている。

用途ようとがた

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最初さいしょ派生はせいがたとして、P-1試作しさく1号機ごうき(5501)が2015ねん6がつ用途ようとUP-1改修かいしゅうされ、UP-1(9501)に機体きたい番号ばんごう変更へんこうされた[55][56]

電子でんし情報じょうほう画像がぞう情報じょうほう偵察ていさつがた

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EP-3(新造しんぞう5)とOP-3C(改造かいぞう5)については、2005ねん平成へいせい17ねん)より耐用たいよう年数ねんすう設定せっていため技術ぎじゅつ検討けんとうおこなわれており、後継こうけい選定せんていのスケジュール設定せってい目安めやすとなるデータを収集しゅうしゅうしている。これらがP-1で代替だいたいされれば、製造せいぞうすうは80程度ていどとなる。

2021ねんれい3ねんから「次期じき電子でんし情報じょうほう収集しゅうしゅう情報じょうほう収集しゅうしゅうシステムの研究けんきゅう」が開始かいしされ、2024ねんれい6ねんから電子でんし作戦さくせん開発かいはつされる見込みこみである[57][58]

早期そうき警戒けいかいがた

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日本にっぽん運用うんようしているアメリカせい早期そうき警戒けいかいE-2C後継こうけいとして、2025ねんごろ目標もくひょう遠方えんぽうからこう精度せいど弾道だんどう巡航じゅんこうミサイルステルスをより早期そうき探知たんちできるように、電波でんぱセンサと光波こうは赤外線せきがいせん)センサを融合ゆうごうさせてさらにパッシブレーダー能力のうりょく付与ふよした日本にっぽん独自どくじ高度こうど国産こくさん早期そうき警戒けいかい開発かいはつ検討けんとうされている[59][60][61]

その第一歩だいいっぽとして、2000年度ねんどから2010年度ねんどまで「将来しょうらい光波こうはセンサシステム構成こうせい要素ようそ技術ぎじゅつ研究けんきゅう」の名目めいもくUP-3C試験しけんははにした「将来しょうらいセンサシステム(搭載とうさいがた)」とばれる航空機こうくうき搭載とうさいがた赤外線せきがいせんセンサシステムを開発かいはつした[62]。このセンサシステムは通称つうしょうエアボス(AIRBOSS、Advanced Infrared Ballistic-Missile Observation Sensor System)ともばれ、その役割やくわりから日本にっぽんばんコブラボールともばれた。航空機こうくうき搭載とうさいして運用うんようするため目標もくひょう背景はいけい宇宙うちゅう空間くうかんとなり、衛星えいせい弾道だんどうミサイルのはっする赤外線せきがいせん探知たんちするよりすぐれた部分ぶぶんもある。2005ねん平成へいせい17ねん)11月と2007ねん平成へいせい19ねん)12月にはこめハワイしゅうでの試験しけん弾道だんどうミサイルの捜索そうさく探知たんち追尾ついび成功せいこうした[63]

また、これと同時どうじに「2波長はちょう赤外線せきがいせんセンサ技術ぎじゅつ研究けんきゅう」を2005年度ねんどから2012年度ねんどまでっており、2007ねん平成へいせい19ねんから2012(平成へいせい26ねん年度ねんどまでおこな予定よていだった「将来しょうらい無人むじん構成こうせい要素ようそ研究けんきゅう」の一部いちぶ要素ようそ割愛かつあいして2007ねん平成へいせい19ねんから2010(平成へいせい22ねん年度ねんどまで「早期そうき警戒けいかい滞空たいくうがたレーダ技術ぎじゅつ研究けんきゅう」をおこなった[64]。これらの研究けんきゅう成果せいか反映はんえいして[59]、2010ねん平成へいせい22ねんから2017(平成へいせい29ねんまで「電波でんぱ光波こうはふくあいセンサシステムの研究けんきゅう遠距離えんきょり探知たんちセンサシステムの研究けんきゅう」の名目めいもくで、電波でんぱ(レーダー)と光波こうは赤外線せきがいせん)でられた情報じょうほう融合ゆうごうさせて目標もくひょう探知たんちする航空機こうくうき搭載とうさいがたセンサシステムを開発かいはつちゅうである[65]

2015ねん公開こうかいされた防衛ぼうえいしょう技術ぎじゅつ研究けんきゅう本部ほんぶ平成へいせい27年度ねんど予算よさん概算がいさん要求ようきゅう概要がいようでは、P-1の上部じょうぶレドーム設置せっち内部ないぶに3めんにレーダーを設置せっちする予想よそう掲載けいさいされていた[66]搭載とうさいレーダーとしては、固定こていしき地上ちじょうレーダーなどの技術ぎじゅつ応用おうようした国産こくさんのほか[61]ノースロップ・グラマンE-2DようのAN/APY-9を提案ていあんしている[67]

平成へいせい27ねん(2015ねん概算がいさん要求ようきゅうにおいて「国産こくさん大型おおがたへの早期そうき警戒けいかい機能きのう付与ふよかんする調査ちょうさ研究けんきゅう」という名目めいもくで8,000まんえん計上けいじょう風洞ふうどうもちいたそらりょく試験しけん実施じっし予定よていであったが[66]みとめられなかった。

一方いっぽう海自かいじOBと企業きぎょうエンジニアによる勉強べんきょうかい(ASW勉強べんきょうかい、A-SAM勉強べんきょうかい)では、P-1にレーダーを搭載とうさい捜索そうさく専門せんもんとする支援しえん(FOS)をセンサーの一部いちぶとする、J-CECと呼称こしょうされる国産こくさん共同きょうどう交戦こうせん能力のうりょく整備せいび提唱ていしょうしている。このP-1(FOS)のイメいめジ図じずは、平均へいきんだいがたのレドームと光波こうはセンサーを装備そうびしており、上記じょうき早期そうき警戒けいかいがた該当がいとうする[68]

調達ちょうたつ配備はいび

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2010ねん平成へいせい22ねん以降いこうにP-3Cの減数げんすうはじまることにわせ、中期ちゅうき防衛ぼうえいりょく整備せいび計画けいかく平成へいせい17年度ねんど~21年度ねんどで4導入どうにゅう計画けいかくされ、2008ねん平成へいせい20ねん予算よさんはじめて4量産りょうさん1号機ごうき/通算つうさん3号機ごうき以降いこうぶん679おくえん予算よさん計上けいじょうされた。たん年度ねんど契約けいやくとしては4という比較的ひかくてき大量たいりょう調達ちょうたついたったのは1たりの調達ちょうたつ価格かかく低減ていげんさせるために2ねんぶん一括いっかつ調達ちょうたつしたことによるものである。

従来じゅうらい海自かいじ作戦さくせんよう航空機こうくうき全体ぜんたい定数ていすうは13たい170うち、P-3Cは8たいやく80)であったが、平成へいせい17年度ねんど以降いこうかか防衛ぼうえい計画けいかく大綱たいこうでは9たいうち、P-3Cは4たい)150まで削減さくげんされた。防衛ぼうえいしょうではP-3Cを完全かんぜんえる方針ほうしんであるが、P-3Cよりも航続こうぞく距離きょり連続れんぞく哨戒しょうかい時間じかん向上こうじょうしたP-1の導入どうにゅうにより、さらにすくないやく70能力のうりょく維持いじできるとしている[69]

2011ねん試験しけんちゅう機体きたいすうしょのひびれがつかり、どう年度ねんどちゅうであった配備はいび予定よていおくれていたが、2013ねん3がつ12にち防衛ぼうえいしょうよりP-1の開発かいはつ完了かんりょう厚木あつぎ基地きち最初さいしょの2配備はいびすることが発表はっぴょうされた。

2013ねん3月26にち岐阜ぎふけん各務原かがみはら川崎重工業かわさきじゅうこうぎょう岐阜ぎふ工場こうじょうにて量産りょうさん初号しょごう納入のうにゅうしき実施じっしされ、同月どうげつ29にち午後ごご2ごろに厚木あつぎ基地きち着陸ちゃくりくした。この最初さいしょの2厚木あつぎ基地きち配備はいびとなり、2ねんほど飛行ひこう試験しけん搭乗とうじょういん訓練くんれんなどをおこなったのち警戒けいかい監視かんし任務にんむ予定よていであるが[3]同年どうねん5がつに、速度そくど超過ちょうか警報けいほう装置そうち作動さどう確認かくにんしたのちきゅう減速げんそくおこな飛行ひこう試験しけんちゅう全部ぜんぶのエンジン(4)が停止ていしする不具合ふぐあい発生はっせいしたため、2飛行ひこう停止ていし措置そちがとられた。この事実じじつ同年どうねん6がつ20日はつか発表はっぴょうされ[70][71]、その原因げんいん対策たいさくについては同年どうねん9がつ27にち発表はっぴょうされた[72]。その必要ひつよう検査けんさ改修かいしゅうけ、2013ねんまつまでにはぜん通常つうじょう作戦さくせん行動こうどう遂行すいこうすることが可能かのうとなっている。 2008ねんから2014ねんまでは年度ねんどごとの調達ちょうたつすうすう程度ていどであったが、日本にっぽん安全あんぜん保障ほしょう情勢じょうせい一層いっそうきびしさがしていることから2015年度ねんど予算よさんではたんとし20調達ちょうたつ決定けっていされ、本格ほんかくてき量産りょうさん体制たいせいはいった。防衛ぼうえいしょうはこの大量たいりょう一括いっかつ調達ちょうたつによる量産りょうさん効果こうかにより1あたり20おくえん調達ちょうたつする20合計ごうけいで403おくえん製造せいぞう経費けいひ削減さくげんとなると説明せつめいしている。これによりP-1の調達ちょうたつすう発注はっちゅうずみ)は33となった。

富士山ふじさん上空じょうくうのP-1

2015ねん予算よさんにおいて大量たいりょう調達ちょうたつ決定けっていされたことをけて、2015ねん2がつ4にちから13にちまで厚木航空基地あつぎこうくうきちだい51航空こうくうたい所属しょぞくの2のP-1哨戒しょうかいが、ハープーンたいかんミサイルなどのじつ演習えんしゅう可能かのうひろ演習えんしゅう海域かいいき米国べいこくハワイしゅうカネオヘ・ベイ海兵かいへいたい航空こうくう基地きち英語えいごばん海外かいがい展開てんかいし、無事ぶじ発射はっしゃ試験しけん成功せいこうさせたのち、2がつ13にち厚木あつぎ基地きち帰還きかんした。これによりP-1哨戒しょうかいはそのたかたいせん哨戒しょうかい能力のうりょくくわえ、有事ゆうじさい実効じっこうてき抑止よくしりょくとなる対地たいちたいかん攻撃こうげき能力のうりょくつことを証明しょうめいしたといわれている。 6月25にち厚木あつぎ基地きち正式せいしき運用うんようとなるP-1が報道陣ほうどうじん公開こうかいされた[73]

将来しょうらいてきには配備はいびすう削減さくげん任務にんむ一部いちぶ無人むじん航空機こうくうきシーガーディアン移行いこうする計画けいかくである[74]

調達ちょうたつすう

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  • 2023ねん3がつまつ時点じてん保有ほゆうすうは34[75]
  • 2015年度ねんど予算よさんよりほう改正かいせいされ一括いっかつ購入こうにゅう可能かのうになりどう年度ねんど調達ちょうたつすう大幅おおはばえた[76]
P-1の調達ちょうたつすう試作しさくのぞく)[77]
予算よさん計上けいじょう年度ねんど 調達ちょうたつすう
平成へいせい20年度ねんど(2008ねん 4
平成へいせい22年度ねんど(2010ねん 1
平成へいせい23年度ねんど(2011ねん 3
平成へいせい25年度ねんど(2013ねん 2
平成へいせい26年度ねんど(2014ねん 3
平成へいせい27年度ねんど(2015ねん 20[76]
れい2年度ねんど(2020ねん 3
れい3年度ねんど(2021ねん 3+3[ちゅう 3]
れい5年度ねんど(2023ねん 3
れい6年度ねんど(2024ねん 3
合計ごうけい 48

配備はいび部隊ぶたい

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輸出ゆしゅつ

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ハノーファー・メッセ展示てんじされる模型もけい(2017ねん

武器ぶき輸出ゆしゅつ規制きせい緩和かんわによって日本にっぽんおなじくP-3を導入どうにゅうしているくに中心ちゅうしん売込うりこみがおこなわれており、官民かんみん共同きょうどう海外かいがい航空こうくうショー見本市みほんいちなどに出展しゅってんしている。

P-3Cの需要じゅようねらいボーイングのP-8のほかにもATR 72-600ベースの『ATR 72ASW』[78]エアバス提案ていあんするA319ベースの『A319 MPA』、スペイン・インドネシア共同きょうどう開発かいはつ輸送ゆそうベースの『CN235 MPA』、『C295 MPA』、チャレンジャー 600をボーイングが哨戒しょうかい改造かいぞうする『チャレンジャー MSA』、ダッソー ファルコン 8Xをベースとした機体きたい[79] など多数たすう競合きょうごう提案ていあんされているが競合きょうごう比較ひかく新造しんぞうによる各国かっこく導入どうにゅうさい新規しんき運用うんよう認証にんしょう取得しゅとく必要ひつようになり、国産こくさん4エンジンのアフターサービスなどもネックになることがおおく、おおくの競合きょうごう世界せかいてきベストセラー旅客機りょかくき運用うんよう認証にんしょうやアフターケア体制たいせいぶんのあるボーイング737NGシリーズ原型げんけいとしたP-8との競合きょうごうやぶれている。

機体きたい価格かかくほか導入どうにゅうこくでの型式けいしき証明しょうめいなど関連かんれん作業さぎょう、アメリカ以外いがい導入どうにゅうされているP-8が搭載とうさいする独自どくじ仕様しようとの連携れんけい他国たこくでのアフターサービスもう整備せいびなどが問題もんだいとされる[80]

調達ちょうたつ検討けんとうこく

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イタリアの旗 イタリア

イタリアでは、地中海ちちゅうかい増大ぞうだいする潜水せんすいかん脅威きょうい対応たいおうするため、2029ねんまでに新型しんがたたいせん哨戒しょうかい調達ちょうたつ予定よていで、候補こうほとしてP-8、C27J ASW、P-1がげられている[81]

タイ王国の旗 タイ

タイでは海軍かいぐんP-3Tを2運用うんようしているが、2016ねん6がつ日経新聞にっけいしんぶんはタイがP-1とUS-2の取得しゅとく興味きょうみしめしていると報道ほうどうした[82]

採用さいようこく

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イギリスの旗 イギリス

イギリスでは、はや段階だんかいからイギリス空軍くうぐんニムロッドMR.2後継こうけいとしてへのみが検討けんとうされており、イギリスせいのシステムを搭載とうさいする共同きょうどう開発かいはつ視野しやれているとされた[83]。2015ねんにはイギリスのフェアフォード空軍くうぐん基地きち開催かいさいされた「ロイヤル・インターナショナル・エア・タトゥー英語えいごばん (RIAT)」にだい51航空こうくうたい所属しょぞく[84] 2機体きたい番号ばんごう 5504と5507)が参加さんかした[85]。しかし、同年どうねんP-8が選定せんていされ、P-1はやぶれている[86]

ニュージーランドの旗 ニュージーランド

ニュージーランドでは空軍くうぐんP-3K運用うんようするが、2016ねん6がつにニュージーランド国防こくぼうしょう中谷なかたにもとぜん防衛ぼうえいしょうとの会談かいだん関心かんしんしめしており、アピールをふくめてニュージーランドでの共同きょうどう訓練くんれん参加さんかした[20]
2017ねんには1がつ3にちけの日経新聞にっけいしんぶん海上かいじょう自衛隊じえいたい導入どうにゅうされたP-1のほか航空こうくう自衛隊じえいたい導入どうにゅうされたC-2について、政府せいふがニュージーランド空軍くうぐんへの導入どうにゅうをめざした交渉こうしょう開始かいししたとほうじた。どう報道ほうどうでは防衛ぼうえいしょう川崎重工かわさきじゅうこう担当たんとうしゃがニュージーランドで基本きほん性能せいのうについて情報じょうほう提供ていきょうし、交渉こうしょうすすめているとし、一部いちぶ部品ぶひんでの共同きょうどう生産せいさん検討けんとうもあるとされていたが[87]のちにニュージーランド国防こくぼうのスポークスマンは、このような訪問ほうもんけておらず、「日本にっぽん政府せいふ川崎重工業かわさきじゅうこうぎょうとの交渉こうしょうには関与かんよしていない」とべ、今年ことし航空機こうくうき交換こうかんについての決定けっていはないだろうと指摘してきした[88]。またニュージーランドの国防こくぼう予算よさん比較ひかくしてP-1やC-2は高価こうかすぎるという意見いけんもある[89]
最終さいしゅうてきに2025ねん目処めどにP-8Aでえる予定よてい[90][91]

フランスの旗 フランス ドイツの旗 ドイツ

2017ねん6がつ19にち開幕かいまくしたパリ航空こうくうショーにて、MRJともにP-1が展示てんじされ、エマニュエル・マクロン大統領だいとうりょう視察しさつした[92][93]
2017ねん、フランス海軍かいぐんとドイツ海軍かいぐんは、運用うんようするアトランティック2後継こうけいアトランティック3が計画けいかく中止ちゅうしとなったことをまえ、新型しんがた海上かいじょう哨戒しょうかい(MAWS)を2030年代ねんだいまでに共同きょうどう開発かいはつすることを決定けっていした[94]。2018ねん日本にっぽんがP-1をベースとする機体きたい提案ていあんしているとほうじられた[95]
2023ねんドイツはP-3Cの早期そうき退役たいえき対応たいおうするため、P-8を8暫定ざんてい購入こうにゅうすることを決定けっていした一方いっぽう[96]、MAWS開発かいはつ維持いじするとしている。同年どうねん、フランスはエアバスとダッソー・アビエーションの2しゃ次期じき哨戒しょうかいかんする研究けんきゅう契約けいやく締結ていけつ、これによりP-1は候補こうほから除外じょがいされた。 エアバス・ディフェンス・アンド・スペースはA320neo、ダッソーはFalcon 10X(ファルコン10X)を母体ぼたいとした機体きたい研究けんきゅうしている[97]

性能せいのう主要しゅようしょもと

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出典しゅってん: flightglobal.com[98][99]

しょもと

性能せいのう

  • 最大さいだい速度そくど: 996km/h(M0.89) (538knot)
  • 巡航じゅんこう速度そくど: 833km/h(M0.75) (450knot)
  • 航続こうぞく距離きょり: 8,000km (4,320nmi)
  • 実用じつよう上昇じょうしょう限度げんど: 13,520m (44,200ft)

武装ぶそう

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比較ひかく

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おもたいせん哨戒しょうかい比較ひかくひょう
アメリカ合衆国の旗P-3C[101][102] ソビエト連邦の旗Il-38[103] フランスの旗アトランティック アメリカ合衆国の旗P-8[104] 日本の旗P-1
画像がぞう
全長ぜんちょう 35.6 m 39.60 m[103] 31.75 m 39.5 m 38 m
全幅ぜんぷく 30.4 m 37.42 m[103] 36.30 m 37.6 m 35.4 m
ぜんこう 10.3 m 10.16 m[103] 11.33 m 12.83 m 12.1 m
発動はつどう T56A-14×4 イフチェンコ AI-20M×4[103] タイン RTy.20 Mk 21×2 CFM56-7B×2 F7-10×4
ターボプロップ ターボファン
最大さいだい離陸りりく重量じゅうりょう 63.4 t 66 t[103] 44.5 t 85.8 t 79.7 t
実用じつよう上昇じょうしょう限度げんど 8,600 m 10,000 m[103] 10,000 m 12,500 m 13,520 m
巡航じゅんこう速度そくど 607.5 km/h 不明ふめい 556 km/h 810 km/h 833 km/h
航続こうぞく距離きょり 6,751 km 7,500 km[103] 9,000 km 8,300 km[105] 8,000 km
戦闘せんとう行動こうどう半径はんけい 4,410 km 不明ふめい 不明ふめい 3,700 km[106] 不明ふめい
最大さいだい滞空たいくう時間じかん 15あいだ 13あいだ[103] 不明ふめい 10あいだ[107] 不明ふめい
乗員じょういん 5-15めい 7-8めい[103] 12めい 9めい 11めい
運用うんよう開始かいし 1962ねん8がつ 1971ねん 1965ねん 2013ねん3がつ
運用うんようじょうきょう 現役げんえき
採用さいようこく 20 2 5 6 1

事故じこ

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  • 2021ねん9がつ7にち
機体きたい番号ばんごう5533」として登録とうろく予定よてい機材きざい航空こうくう自衛隊じえいたい岐阜ぎふ基地きちで、海上かいじょう自衛隊じえいたいへのわたまえ点検てんけんのための確認かくにん飛行ひこうおこなわれていたが、着陸ちゃくりく直後ちょくご滑走かっそう逸脱いつだつし、わき芝生しばふうえまった。海上かいじょう自衛隊じえいたい隊員たいいん防衛ぼうえいしょう職員しょくいん、あわせて10にんっていたが、けがにんはいなかった[108][109]。その運輸うんゆ安全あんぜん委員いいんかいは「ステアリング・コントロール・バルブ」内部ないぶ作動さどうへの異物いぶつ混入こんにゅう原因げんいんとする調査ちょうさ報告ほうこくしょ公表こうひょうした[110]

後継こうけい

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2023ねん9がつ5にち、イギリスの『JANES』は川崎重工業かわさきじゅうこうぎょうがP-1にわる「将来しょうらいがた固定こていつばさ哨戒しょうかい」の開発かいはつプロジェクトチームを2023ねん4がつ発足ほっそくさせたとほうじた。川崎重工業かわさきじゅうこうぎょう防衛ぼうえいしょう海上かいじょう自衛隊じえいたい)が2040年代ねんだいにP-1の後継こうけい配備はいびすることを想定そうていしているという[111]

斉藤さいとうたかしもとうみしょう日本にっぽん防衛ぼうえい装備そうび工業こうぎょうかい会誌かいし『JADI』2024ねん1がつごうにおいて、今後こんご東シナ海ひがししなかい南シナ海みなみしなかいなどの中国ちゅうごく海軍かいぐん潜水せんすいかんひそ海域かいいき上空じょうくう航空こうくう優勢ゆうせい確保かくほしなければ哨戒しょうかい投入とうにゅうむずかしくなること、中国ちゅうごく海軍かいぐん空母くうぼ戦力せんりょくしてだい列島れっとうせんないでの作戦さくせん行動こうどう常態じょうたいすれば、中国ちゅうごく海軍かいぐん艦上かんじょう戦闘せんとうにより日米にちべい哨戒しょうかい作戦さくせん行動こうどう太平洋たいへいようがわでも制約せいやくけることを指摘してきしている。そのため斉藤さいとう対抗たいこうさくひとつとして「P-3C+aのたいせん能力のうりょくち、レーダー反射はんしゃだん面積めんせき(RCS)がmetal softballみのステルス哨戒しょうかい」を開発かいはつする必要ひつようがあるとしている。斉藤さいとうはこのステルス哨戒しょうかいちょう射程しゃていちょう音速おんそく、ステルスせいそなえたたいかんミサイルを搭載とうさいすることによりてき艦艇かんていたいする打撃だげき能力のうりょく向上こうじょうさせることもできるとしている[112]

登場とうじょう作品さくひん

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映画えいが

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スティール・レイン
日本にっぽんへのかくミサイル発射はっしゃ画策かくさくする朝鮮人民軍ちょうせんじんみんぐん原子力げんしりょく潜水せんすいかん白頭はくとうごう」(架空かくう)を撃沈げきちんすべく、台風たいふう圏内けんない竹島たけしま韓国かんこく映画えいがのため作中さくちゅうでの呼称こしょうは「独島どくと」)おき出動しゅつどう魚雷ぎょらいおよび爆雷ばくらいたいせんばくだん)による攻撃こうげきくわえるが、悪天候あくてんこうもあって撃沈げきちん確認かくにんできずに帰投きとうする。
P-1の実写じっしゃ映画えいがへの登場とうじょうほんさく最初さいしょだが、機体きたいはCGによって描写びょうしゃされている。

小説しょうせつ

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だいさん世界せかい大戦たいせん
エアボーンレーザー英語えいごばん搭載とうさいした架空かくう派生はせい「AL-1 ヤマタノオロチ」が登場とうじょうする。
日本国にっぽんこく召喚しょうかん
だい6かん登場とうじょう。グラ・バルカス帝国ていこく侵攻しんこうけたムーこく救援きゅうえん派遣はけんされる。
べいちゅう激突げきとつ
中国ちゅうごくぐん相手あいて対空たいくう哨戒しょうかい対空たいくうミサイル制圧せいあつ対地たいち攻撃こうげきたいせん哨戒しょうかい空自くうじのAWACSをしの活躍かつやくせる。
エースコンバット7 スカイズ・アンノウン
DLCのSP MISSION3「1000まんにん救済きゅうさい計画けいかく」において、オーシア国防こくぼう海軍かいぐんたいせん哨戒しょうかいとして登場とうじょう。オーシア連邦れんぽう首都しゅとオーレッドへのかく攻撃こうげき目論もくろ潜水せんすい航空こうくう巡洋艦じゅんようかんアリコーン」の撃沈げきちん目的もくてきとしたフィッシャーマン作戦さくせんにおいて、ほん4構成こうせいされる「スペクターたい」がソノブイバリアーを展開てんかいする。
modernwarships
ユーザーが使用しよう可能かのうな「ばくげき」として登場とうじょう。P−1からソノブイが投下とうかされることはないがたいかんミサイル(一部いちぶ潜水せんすいちゅう潜水せんすいかんねらえる)を使用しよう攻撃こうげきすることができる。

ドキュメンタリー

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じゅん国産こくさん哨戒しょうかいP-1 ~開発かいはつしゃたちの挑戦ちょうせん軌跡きせき~』(ヒストリーチャンネル
2019ねん制作せいさく実際じっさいにP-1の開発かいはつ参加さんかした技術ぎじゅつしゃたちが10ねんぶりに再会さいかいする様子ようすじくに、その技術ぎじゅつしゃたちへのインタビューとうつうじて開発かいはつ過程かていかえる。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 試作しさく2ふく[1]
  2. ^ 多少たしょうおおきいクラスであればロールス・ロイスBR710ガルフストリームVおよびG500/G550搭載とうさい)もある。このうちガルフストリーム Vは海上保安庁かいじょうほあんちょう納入のうにゅう実績じっせきがある。
  3. ^ +は補正ほせい予算よさんぶん

出典しゅってん

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  1. ^ 川崎かわさき P-1 航空機こうくうき 機体きたい一覧いちらんFly team、2022ねん5がつ16にち閲覧えつらん
  2. ^ a b P-1の開発かいはつ完了かんりょうおよ厚木あつぎ基地きち配備はいびについて 防衛ぼうえいしょう2013ねん3がつ12にち
  3. ^ a b 新型しんがたジェット哨戒しょうかいP1、海自かいじ厚木あつぎ基地きち配備はいび. 神奈川新聞社かながわしんぶんしゃ. (2013ねん3がつ30にち). http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1303300012/ 2013ねん4がつ3にち閲覧えつらん 
  4. ^ 平成へいせい13年度ねんど 政策せいさく評価ひょうかしょ要旨ようし)(中間なかま段階だんかい事業じぎょう評価ひょうか)-次期じき固定こていつばさ哨戒しょうかい次期じき固定こていつばさ哨戒しょうかいおよ次期じき輸送ゆそう(その2 )
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  6. ^ 平成へいせい13年度ねんど 政策せいさく評価ひょうかしょ本文ほんぶん)(中間なかま段階だんかい事業じぎょう評価ひょうか)-次期じき固定こていつばさ哨戒しょうかい次期じき固定こていつばさ哨戒しょうかいおよ次期じき輸送ゆそう(その2 )
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  11. ^ a b 次期じき固定こていつばさ哨戒しょうかいおよ次期じき輸送ゆそう不具合ふぐあいとうについて 防衛ぼうえいしょう 2007ねん7がつ30にち
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  14. ^ 次期じき固定こていつばさ哨戒しょうかい試作しさく1号機ごうき社内しゃないはつ飛行ひこう結果けっかについて 防衛ぼうえいしょう 2007ねん9がつ28にち
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参考さんこう文献ぶんけん

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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