七なな大だい恨

七なな大だい恨（满语：ᠨᠠᡩ᠋ᠠᠨ
ᡴᠣᡵᠣ，转写：nadan koro）是これ明朝みょうちょう末すえ年ねん時じ，初はつ建けん後金あときん政權せいけん的てき君主くんしゅ（可か汗あせ）努つとむ尔哈赤あか在ざい明あきら清しん戰爭せんそう之これ前ぜん发布的てき讨明檄文げきぶん。天命てんめい三さん年ねん（萬まん曆れき四よん十じゅう六ろく年ねん，1618年ねん）正月しょうがつ，努つとむ爾なんじ哈赤對たい諸もろ貝かい勒宣布せんぷ：“吾われ意い已やめ決ぎま，今こん歲とし必征大明だいめい國こく！”四月十三日以七大恨告天，掀起明あきら清しん戰爭せんそう。

七なな大だい恨最初はつ版本はんぽん，现已不ふ存そん。今こん记载七大恨内容最早的文献是，后きさき金きん天てん聪四よん年ねん（1630年ねん）正月しょうがつ，皇すめらぎ太ふとし极率りつ部ぶ攻おさむ打だ卢龙县时所发榜文ぶん——《金きん国こく汗あせ攻おさむ卢龙誓ちかい师安民みん谕》。此份文ぶん件けん原はら保存ほぞん于北京ぺきん大学だいがく研究所けんきゅうじょ国学こくがく门，后きさき移うつり交于中国ちゅうごく第だい一历史档案馆。《明あかり实录·神かみ宗はじめ实录》、《满洲实录》、《清きよし实录·太ふとし祖そ高だか皇帝こうてい实录》等とう书均有ゆう记载。但ただし各かく書しょ所しょ記き出入でいり頗大，金きむ梁はり輯《滿まん洲しゅう秘ひ檔》（原名げんめい《滿まん洲しゅう老ろう檔秘錄ろく》）中ちゅう《太ふとし宗むね與あずか袁崇煥書》所しょ記き：“甲きのえ寅とら年ねん，你國聽信葉は赫之讒言ざんげん，遣や使つかい以書來らい，種種しゅじゅ惡あく言げん，肆行侮あなど慢，七なな也。”與あずか其他版本はんぽん有明ありあけ顯あきら差異さい。除じょ了りょう上述じょうじゅつ原因げんいん外がい，萬まん曆れき末まつ年ねん遼東りゃおとん遭遇そうぐう凶年きょうねん，“流ながれ离道路ろ，饿莩相しょう望もち”，這也是ぜ努つとむ爾なんじ哈赤起おこり兵へい的てき重點じゅうてん之の一いち。

当代とうだい史学しがく家か孟はじめ森もり研究けんきゅう《金かね国こく汗あせ攻おさむ卢龙誓ちかい师安民みん谕》所しょ记内容ないよう后きさき，撰せん写うつし了りょう《清せい太ふとし祖そ告つげ天てん七大恨之真本研究》一文いちぶん。此文开创了りょう利用りよう原始げんし档案研究けんきゅう清しん代だい历史的てき风气，对明末清すえきよ初はつ历史研究けんきゅう有ゆう重要じゅうよう影かげ响。

不同ふどう版本はんぽん

顺序	天てん聪四よん年ねん《金かね国こく汗あせ攻おさむ卢龙誓ちかい师安民みん谕》所しょ记版本はんぽん	《满洲实录·卷まき四よん》版ばん	《清きよし实录·太ふとし祖そ高だか皇帝こうてい实录·卷まき之の五ご》版ばん
1.恨一	明朝みょうちょう无故杀害努つとむ尔哈赤祖父あかそふ觉昌安やす和かず父ちち亲塔とう克かつ世よ。	吾われ父祖ふそ於明國禁こっきん邊あたり，寸土すんど不ふ擾，一いち草くさ不折ふせつ，秋毫しゅうごう未み犯おかせ，彼かれ無む故こ生なま事こと，於邊外がい殺ころせ吾われ父祖ふそ，此其一也かずや.	我わが之これ祖そ、父ちち未み尝损明あきら边一草くさ寸土すんど也、明あきら无端越えつ衅边陲、害がい我わが祖そ、父ちち，恨一也かずや。
2.恨二	明朝みょうちょう偏へん袒叶かのう赫、哈达等とう部ぶ女おんな真しん，欺压建けん州しゅう女おんな真しん。	雖有祖父そふ之の讎，尚なお欲よく修おさむ和好かずよし。曾立石碑せきひ盟めい曰，明あかり國こく與あずか滿まん洲しゅう皆みな勿越禁きん邊あたり，敢有越えつ者しゃ見み之の即そく殺ころせ。若見わかみ而不殺ころせ殃及於不殺ころせ之これ人にん，如此盟めい言ごと。明あかり國こく背せ之の，反はん令れい兵へい出で邊あたり衛まもる葉は赫，此其二に也。	明あかり虽起衅、我わが尚なお欲よく修好しゅうこう、设碑勒誓、凡满汉人等とう毋越疆圉、敢有越えつ者しゃ、见即诛之、见而故こ纵、殃及纵者。讵明复渝誓言せいげん、逞たくまし兵ひょう越えつ界かい、卫助叶かのう赫，恨二に也。
3.恨三	明朝みょうちょう违反双方そうほう划定的てき范围，强つよ令れい努つとむ尔哈赤あか抵偿其所杀的越境えっきょう人命じんめい。	自じ清河きよかわ之の南江なみえ岸がん之の北きた，明あきら國人くにびと每年まいとし竊出邊べ入にゅう吾われ地ち侵おかせ奪だつ，我わが以盟言げん殺ころせ其出邊べ之の人ひと。彼かれ負ふ前ぜん盟めい，責せめ以擅殺ころせ拘かかわ我わが往謁巡じゅん撫なで使者ししゃ綱つな古里ふるさと、方ほう吉よし納おさむ二人ふたり，挾はさみ令れい吾われ獻けんじ十人於邊上殺之，此其三也みつや。	明人あきと於清河かわ以南いなん、江こう岸きし以北いほく、每まい岁窃踰疆塲、肆其攘夺。我わが遵誓行ぎょう诛、明あきら负前盟めい、责我擅杀。拘かかわ我わが广宁使臣ししん纲古里さと、方ほう吉よし纳，挟はさみ取と十じゅう人にん、杀之边境，恨三也みつや。
4.恨四	在ざい建けん州しゅう与あずか叶かのう赫的部族ぶぞく争そう战中出兵しゅっぺい帮助叶かのう赫。	遣や兵へい出で邊あたり為ため葉は赫防禦ぼうぎょ，致使我わが已やめ聘之女おんな轉嫁てんか蒙こうむ古こ，此其四よん也。	明あかり越境えっきょう以兵助すけ叶かのう赫、俾我已やめ聘之女おんな改あらため适蒙古いにしえ，恨四也。
5.恨五	明朝みょうちょう支持しじ叶かのう赫将已やめ许给努つとむ尔哈赤あか的てき女おんな儿——老女ろうじょ转嫁蒙こうむ古ふる喀尔喀部，致使建けん州しゅう蒙こうむ羞。	將はた吾われ世よ守もり禁きん邊べ之の釵哈【即そく柴しば河かわ】山やま齊ひとし拉ひしげ【即そく三さん岔】法ほう納おさめ哈【即そく撫なで安やす】三保さんぼう耕こう種田たねた穀こく，不ふ容よう收穫しゅうかく，遣や兵へい逐之，此其五ご也。	柴しば河かわ、三さん岔、抚安三さん路ろ、我わが累るい世よ分ぶん守もり疆土之の众、耕田こうだ艺谷。明あきら不ふ容よう刈かり获、遣や兵へい驱逐，恨五也。
6.恨六	驱逐居住きょじゅう在ざい边境，已やめ开垦土地とち上じょう的てき建けん州しゅう百姓ひゃくしょう，毁坏其房屋や田地でんち。	邊あたり外がい葉は赫是獲え罪ざい於天之の國くに，乃偏聽其言げん遣や人ひと責せめ備書。種種しゅじゅ不ふ善之よしゆき語ご以辱我わが，此其六ろく也。	边外叶かのう赫、获罪於天明てんめい乃偏信しん其言、特とく遣や使臣ししん、遗书诟詈、肆行陵りょう侮あなど，恨六ろく也。
7.恨七	明朝みょうちょう辽东政府せいふ派は萧伯芝しば赴建州しゅう，作さく威い作さく福ぶく。	哈達助じょ葉は赫侵吾われ二に次じ，吾われ返かえし兵へい征之まさゆき。哈達遂とげ為ため我わが有ゆう，此天與てんよ之の也。明あかり國こく又また助じょ哈達必令反はん國後くなしり葉は赫將吾われ所しょ釋しゃく之の。哈達擄掠數すう次じ，夫おっと天下でんか之の國くに互相征伐せいばつ，合ごう天心てんしん者しゃ勝かち而存逆ぎゃく天意てんい者しゃ敗はい而亡。死し於鋒刃は者しゃ，使つかい更生こうせい既得きとく之の，人畜じんちく令れい復ふく返かえし。此理果はて有ゆう之の乎。天てん降くだ大だい國之くにゆき君くん宜よろし為ため天下てんか共ども主ぬし。何なに獨どく搆怨於我國こく。先さき因いん呼よび倫りん部ぶ【即そく前ぜん九きゅう部ぶ】會かい兵へい侵おかせ我わが。我わが始はじめ興きょう兵へい因いん合あい天意てんい，天てん遂とげ厭いや呼よび倫りん而佑我わが也。明あかり國こく助じょ天てん罪ざい之の葉は赫如逆ぎゃく天てん。然しか以是為ため非ひ以非為ため是ぜ妄為剖斷此，其七なな也。	昔むかし哈达助すけ叶かのう赫二に次じ来らい侵おかせ、我わが自じ报之天てん既すんで授我哈达之の人ひと矣。明あきら又また党とう之の，挟はさみ我わが以还其国、已やめ而哈达之人じん、数すう被ひ叶かのう赫侵掠しんりゃく。夫おっと列国れっこく之の相あい征伐せいばつ也、顺天心しん者しゃ胜而存そん、逆ぎゃく天意てんい者しゃ败而亡ほろび、何なに能のう使し死し於兵者しゃ更生こうせい、得とく其人者しゃ更さら还乎。天てん建けん大国たいこく之の君きみ即そく为天下か共ども主ぬし。何なに独どく构怨於我国こく也。初はつ扈伦诸国、合ごう兵へい侵おかせ我わが、故こ天てん厌扈伦启衅惟我わが是ぜ眷。今いま明あきら助じょ天てん谴之叶かのう赫抗天意てんい、倒置とうち是非ぜひ妄为剖断，恨七なな也。