MiG-23 (航空機 )
MiG-23(ミグ23;ロシア
1967
概 史
[開発
[1960
ただしF-14の
MiG-23は
発展
[配備
[MiG-23は、ブルガリア、ルーマニア、ポーランド、チェコスロバキアといった
しかしながら、
戦果
[MiG-23は、
- リビア
対 アメリカ合衆国 - 1989
年 1月 4日 にリビア空軍 のMiG-23MSがアメリカ海軍 のF-14Aの攻撃 により撃墜 されるという事件 が起 こった。この事件 は、1989年 のシドラ湾 事件 と呼 ばれる。 - なお、このとき
撃墜 された機体 がMiG-23MSであるとするのはロシア側 の資料 であり、アメリカ合衆国 側 の情報 ではこれはMiG-23MLであったということになっている。
- シリア
対 イスラエル - 1982
年 6月のベッカー高原 空中 戦 では、シリア空軍 のMiG-23MSがF-16AやF-4Eなど12機 を空中 戦 で撃墜 したとシリアによって公表 されている。なお、MiG-21もF-15をはじめとする5機 を撃墜 したとされている。一方 、ソ連 の資料 に拠 ればシリア空軍 の空中 戦 の戦果 はすべてMiG-23によるものであり、5機 を撃墜 、損失 は6機 であった。また、イスラエルに拠 れば同国 国防 軍 空軍 は十 数 機 のMiG-23を撃墜 したとし、空中 戦 における損害 は皆無 であったとしている。 - その
後 もイスラエルとシリア空軍 はしばしば衝突 を繰 り返 していたが、ソ連 の資料 に拠 れば、シリア空軍 に新型 のMiG-23MLが供給 されてより短期間 のうちに3機 のF-15を撃墜 し、MiG-23MLの損失 は皆無 であったとされている。ただし、このF-15の撃墜 に関 しては、ミサイルが刺 さったまま帰還 した例 など複数 あり、これらの事象 もあって、日本 をはじめとする西側 諸国 では、F-15は自軍 機 による撃墜 を除 くと一 度 も撃墜 されたことのない「無敵 の戦闘 機 」であるとされており、イスラエルの記録 ではMiG-23全 機種 を通算 して20機 以上 の撃墜 が報告 されている。
- イラン・イラク
戦争 - 1982
年 9月22日 から始 まったイラン・イラク戦争 では、イラク空軍 のMiG-23MS/MLが7機 のイラン空軍 機 を撃墜 したと主張 されており、そのうち一 機 はF-14であることが確認 されている。 - なお、イラクのMiG-23MLにはミラージュF1EQ-5/6からパイロンを
流用 し、エグゾセ対 艦 ミサイルを搭載 できるよう改修 された機体 があった。この場合 、エグゾセを機体 中央 線 下 に装着 するため、本来 の固定 装備 の連装 機関 砲 は取 り外 されていた。
湾岸 戦争 - 1991
年 1月 17日 から始 まった湾岸 戦争 においては、開戦 初日 にイラク空軍 のMiG-23MLがイタリア空軍 のトーネード1機 を撃墜 したと主張 されている。実際 、同日 にイタリアのトーネード1機 が原因 不明 の未 帰還 となっているので、イラク側 の主張 が正 しい可能 性 はあると思 われる。但 し、MiG-29によるとする説 もある。一方 多 国籍 軍 は、合計 8機 のMiG-23を空中 戦 で撃墜 したと主張 している。 - なお、
湾岸 戦争 前 に海外 へ補修 などに出 されていたイラク空軍 の機体 は、東 ドイツへ渡 されていたMiG-21bisをはじめどれも本国 に返還 されなかったが、MiG-21bis/UMなどとともに1機 のMiG-23MLAもユーゴスラビアから返還 されなかった。この機体 は他 のMiG-21などとともにユーゴスラビア空軍 及 び防空 軍 に編入 されたのち、現在 ではセルビアの博物館 に野外 展示 されている。
- アンゴラ
- アンゴラでは、
同国 空軍 及 び支援 していたキューバ空軍 のMiG-23が南 アフリカ共和 国 のインパラやミラージュF.1CZとしばしば空中 戦 を行 った。こうした中 、南 アフリカもインパラ、ミラージュF1各 1機 の損失 を認 めている。 - インパラは
練習 機 兼用 の攻撃 機 でMiG-23の方 が圧倒的 に高 い能力 を持 っているものの、MiG-23とミラージュF1とでは機体 の決定的 な性能 差 はなく、むしろ南 アフリカの搭載 ミサイルであった短 射程 ミサイルR550マジックとアンゴラが使用 したR-24の差異 に拠 るところが大 きいと言 われる。なお、アンゴラのMiG-23の機上 レーダーは南 アフリカの戦闘 機 のレーダーより高性能 であったが、その稼働 率 は極 めて低 く、レーダーの性能 差 によるアドバンテージは得 られていなかったと考 えられている。また、これと関連 し、レーダー誘導 ミサイルの稼働 状 況 も万全 なものではなかったとの説 もある。 戦果 の一方 で、当時 最新 型 のMiG-23MLAをはじめ数 機 が南 アフリカ共和 国軍 の戦闘 機 の機関 砲 によって損害 をうけており、また、地 対空 ミサイルの攻撃 により撃墜 されている。なお、アンゴラではキューバ空軍 のMiG-23BNも活動 していた。冷戦 が終了 するとキューバは撤退 したが、そのためアンゴラ政府 軍 は苦境 に立 たされた。アパルトヘイトの廃止 後 南 アフリカ共和 国 と停戦 したアンゴラ政府 は、1990年代 半 ばより南 アフリカ共和 国 の元 軍人 の創設 した民間 軍事 会社 エグゼクティブ・アウトカムズ社 に支援 を求 め、アメリカ合衆国 のCIAの支援 により政府 に対 するテロ行為 を行 ってきた反 政府 ゲリラに対 する戦闘 を続行 した。その結果 政府 軍 はゲリラ側 を圧倒 し、どうにか和平 に漕 ぎ着 けることに成功 した。この戦闘 において、南 アフリカ共和 国 空軍 の元 パイロットであった社員 はかつての敵 機 MiG-23MLAに対 し、特 に23mm連装 機関 砲 の対地 攻撃 における威力 は素晴 らしいという評価 を下 している。また、同 じく傭兵 としてMiG-23MLAに搭乗 したオランダのパイロットは、自身 が操縦 したF-16Aと比 べて、垂直 面 の運動 性 はMiG-23が勝 り、水平面 での運動 性 も劣 らないと評 している。- なお、アンゴラでは1990
年代 以降 中古 のSu-27SKやSu-25を導入 しているが、これらは古 いMiG-21MF/bisやSu-22(Su-17M2の輸出 型 )などの代替 であり、MiG-23MLAはMiG-23-98仕様 に改修 されて今後 も使用 される予定 である(MiG-23MLAより古 いMiG-23MFについては不明 )
ソ連 のアフガニスタン侵攻 - MiG-23が
実戦 活動 を行 った軍事 行動 の中 で最 もよく知 られているのはソ連 のアフガニスタン侵攻 である。この戦争 では戦闘 機 型 のMiG-23も主 として地上 目標 に対 する攻撃 任務 に投入 されたが、空中 戦 における戦果 も報告 されており、ロシアの情報 に拠 れば、MiG-23MLDがR-60によってパキスタン空軍 のF-16A 1機 を撃墜 したとされている。パキスタンはこの損失 を認 めているが、自軍 機 の誤 射 によるとしている。またパキスタン側 は、この時 の空中 戦 でMiG-23MLDを二 機 とも撃墜 したと主張 しているが、実際 はMiG-23の1機 が損傷 したのみで、基地 に帰還 している。 - また、
ソ連 のアフガニスタン侵攻 に際 してはMiG-27各 型 が空軍 戦力 の主力 として投入 されたが、アフガニスタンの複雑 な地形 に悩 まされ思 ったような成果 は挙 げることができなかったようである。
大韓航空 機 撃墜 事件 大韓航空 機 撃墜 事件 の際 にはソ連 防空 軍 のMiG-23P数 機 が迎撃 に上 がりSu-15TMを補佐 、結果 、Su-15のR-98ミサイルによる旅客機 の撃墜 に至 った。一部 では、MiG-23が撃墜 したとする情報 も流 れたが、MiG-23は迎撃 には参加 したものの実弾 は発射 しなかった。
- アフリカの
角 - エチオピアは
隣国 エリトリアとの戦争 においてMiG-23BNを航空 戦力 の主力 としていた。一方 、エリトリアもMiG-23BNを用 いエチオピア側 を攻撃 した。
- スリランカ
- スリランカ
空軍 のMiG-27Mは、タミル・イーラム解放 の虎 (LTTE)への切 り札 としてMi-24V/Pなどとともにウクライナから輸入 され、同 じくイスラエルから輸入 されたクフィルC7とともに主力 爆 撃 機 として使用 された。 - これら
大幅 な戦力 の増強 によりスリランカ政府 軍 はLTTEを力 で屈 させることに成功 した。
- インド
対 パキスタン - インド
空軍 へは、それまでのSu-7BMKやHF-24マルートの代替 としてMiG-23BNとMiG-27MLが配備 されたが、そのうち1機 のMiG-27MLがパキスタンとのカシミール地方 を巡 る紛争 で対空 砲火 によって失 われている。
- リビア
- リビアとエジプトやチャドとの
戦闘 でもリビア空軍 のMiG-23が使用 されたとされている。2011年 リビア内戦 では、MiG-23MLなどが多 国籍 軍 の戦闘 機 などと交戦 し1機 が空戦 の末 に撃墜 されている。
バリエーション
[試作 型
[- 23-01(MiG-23PD、МиГ-23ПД、Ye-230)
- STOL
試作 戦闘 機 。 - MiG-21と
同様 の尾翼 付 きデルタ翼 形式 であるが、胴体 側面 に半円 形 のエアインテークを配置 し、機首 に大型 のレドームを備 えていた。武装 は2連装 23mm機関 砲 を搭載 。主 エンジンはMiG-21が装備 していたR-11F2S-300を改 設計 したR-27-300(推力 7,800kg)で、胴体 内 にリフトエンジンとして2基 のコリェソフRD-36-35(推力 2,350kg)を装備 していた。 - 1967
年 4月 3日 に初 飛行 して以来 、数 回 実験 を行 うが、リフトエンジンが飛行 中 に完全 な死 重 となることに加 え、リフトエンジンに機体 内部 空間 を割 り当 てるため燃料 や機材 の搭載 量 が限定 されるなどの不都合 が多 いことが判明 。こうした欠点 に加 え将来 の発展 性 も失望 されたため、開発 中止 となった。 - 1967
年 7月 のドモデドヴォ航空 ショーに登場 した際 、西側 はNATOコードネーム「フェイスレス(Faithless:不信心 者 )」と名付 け、本 機 がソ連 の次期 戦闘 機 の有力 候補 と見 ていた。 - 23-11(MiG-23、МиГ-23、Ye-231)
可変 翼 試作 戦闘 機 。技術 的 問題 から開発 の遅 れていたレーダーを搭載 しておらず、機体 性能 の試験 機 として用 いられた。エンジンは23-01と同 じR-27-300。1967年 6月 10日 に初 飛行 。上記 の23-01が開発 中止 になったため、本 機 が採用 された。- 23-31(MiG-21PD)
- MiG-21を
改造 したVTOL研究 機 。
初期 型
[- MiG-23S(МиГ-23С)
前線 戦闘 機 として開発 された初期 量産 型 。高性能 レーダーが間 に合 わなかったため、当時 のMiG-21と同 じサプフィール21(RP-22)レーダーを搭載 した。このため戦闘 能力 は限定 的 で、主 兵 装 となるはずであった中 射程 空 対空 ミサイルは使用 できず、赤外線 誘導 式 のK-13(AA-2)を4発 搭載 した。ミサイルの誘導 装置 としては、デーリタNとラズーリSが搭載 された。エンジンはR-27。- 1969
年 から1970年 にかけてモスクワのズナーミャ・トルダーで少数 が生産 されたのち、主 として練習 機 として使用 された。1年 後 にはシステムのアップグレードや改善 などを行 った機体 に生産 が変更 となり、名称 はMIG-23SMに変更 された。NATOの付与 したコードネームはフロッガーA。 - MiG-23UB(МиГ-23УБ)
- MiG-23Sをもとに
開発 された複 座 の戦闘 訓練 機 で、転換 用 高等 練習 機 としても用 いられた。 - レーダーは
装備 しないが限定 的 な戦闘 能力 を有 していた。ただしMiG-23ML以降 のレーダー誘導 式 中 射程 AAMの射撃 訓練 に使用 される際 には制約 が発生 するため、レーダー波 照射 ボットを搭載 した。量産 機 では機体 構造 が中期 型 に準 じたものに修正 され、エンジンはR-27F2M-300となり主翼 も張 り出 しのあるものに変更 された。複 座 型 は、他 機種 におけるのと同様 「スパールカ」の愛称 で呼 ばれた。 生産 は1970年 から1978年 までイルクーツクのイルクーツク航空機 工場 で行 われた。NATOのコードネームはフロッガーC。
中期 型
[- MiG-23M(МиГ-23М)
ソ連 国内 向 け型 。- エンジンはR-29B-300を
搭載 。主翼 の可変 部 前 縁 付 け根 に半円 形 の切 り込 みが付 けられており、可変 翼 を後退 させるとドッグトゥースを形成 して翼 端 失速 を防 ぐ。 火器 管制 レーダーはパルス・ドップラー式 のサプフィール23D-Shを搭載 した。このレーダーは、アメリカのF-4Jに搭載 されたAN/AWG-10から取得 した情報 を基 に開発 されたと言 われており、射程 外 射程 (BVR)AAMのR-23(AA-7)が搭載 可能 となり、MiG-21クラスの目標 であれば距離 55kmで探知 可能 で、35kmの距離 からR-23により攻撃 することが可能 となった。このレーダーの搭載 により、機首 部 の電波 透過 材 部 の形状 が大幅 に変更 となった。また、初 めて本格 的 な採用 となった赤外線 探知 装置 としてTI-23を装備 した。これは後 にTI-23-1によって更新 された。ミサイル誘導 装置 としては、デーリタNGとラズーリSMが搭載 された。NATOのコードネームはフロッガーB。- MiG-23M(E)(МиГ-23М(Э))
輸出 型 。ワルシャワ条約 機構 外 への輸出 用 で、機体 能力 は大幅 にダウングレードされていた。- サプフィール21レーダーを
装備 し、赤外線 探知 装置 は装備 しなかった。赤外線 誘導 型 のR-23Tは運用 可能 であったが、レーダー誘導 型 のR-23Rは運用 できなかった。主 としてアラブ諸国 で運用 された。輸出 は1973年 より開始 された。 - MiG-23MS(МиГ-23МС)
輸出 型 。ワルシャワ条約 機構 外 への輸出 用 。- エンジンがR-27、レーダーがサプフィール21になるなど、
機体 能力 は大幅 にダウングレードされていた。赤外線 誘導 型 のR-23Tは運用 可能 だが、レーダー誘導 型 のR-23Rは運用 できなかった。主 としてアラブ諸国 やアフリカ諸国 で運用 された。輸出 は1973年 より開始 された。 - MiG-23MF(МиГ-23МФ)
- ワルシャワ
条約 機構 加盟 国 向 けの輸出 型 。 - MiG-23Mとほぼ
同 規格 の機体 で、レーダーもMiG-23Mと同 じサプフィール23Dを搭載 した。輸出 は1977年 より開始 され、後 にワルシャワ条約 機構 外 へも輸出 された。
戦闘 爆撃 機 型
[- MiG-23B(МиГ-23Б)
- MiG-23MSをもとに
開発 された初期 型 。 - ソーコル23S
照準 システムフォーン・レーザー測 距儀などの対地 攻撃 用 機器 を装備 した。エンジンは国内 対抗 機 のSu-17Mと同 じAL-21F-3が搭載 された。 - 1971
年 に初 飛行 し、1972年 から1973年 にかけて24機 がモスクワのズナーミャ・トルダーで生産 された。これらは実際 に部隊 配備 され、習熟 訓練 に用 いられた。
- MiG-23BN(МиГ-23БН)
輸出 型 。
- MiG-27(МиГ-27)
ソ連 国内 向 け型 。- MiG-23R(МиГ-23Р)
前線 偵察 機 型 。Su-17シリーズが偵察 機 として十分 な能力 を発揮 したため不要 となり、計画 のみに終 わった。- MiG-23BK(МиГ-23БК)
ソ連 国内 向 け型 。1974年 に初 飛行 し、1976年 から1982年 までの間 に197機 が製造 された。1980年 にMiG-27Kと改称 された。- MiG-27K(МиГ-27К)
ソ連 国内 向 け型 。- MiG-27R(МиГ-23Р)
前線 偵察 機 型 。Su-17シリーズが偵察 機 として十分 な能力 を発揮 したため不要 となり、計画 のみに終 わった。- MiG-27M(МиГ-27М)
ソ連 国内 向 け型 。MiG-27Kを補完 する目的 で開発 されたややグレードの劣 る派生 型 。- 1976
年 に初 飛行 し、1978年 から1983年 までの間 にウラン・ウデのウラン・ウデ航空機 工場 で162機 が製造 された。 - MiG-27D(МиГ-27Д)
ソ連 国内 向 け型 。MiG-27をMiG-27M仕様 に改修 したもの。- MiG-27MLバハドゥール(МиГ-27МЛ БАХАДУР)
- インド
向 けの輸出 型 。1986年 に初 飛行 し、ヒンドスタン航空機 でライセンス生産 された。生産 ・運用 国 のインドではMiG-27Mバハドゥールと呼 ばれている。
後期 型
[- MiG-23A(МиГ-23А)
前線 戦闘 機 として開発 された試作 型 。- MiG-23ML(МиГ-23МЛ)
後期 型 の初期 型 。垂直 尾翼 前 縁 から胴体 背部 まで伸 びていたドーサル・フィンが小型 化 されたのが特徴 。機体 の軽量 化 と主翼 の前 縁 フラップの強化 が施 され、飛行 性能 は飛躍 的 に向上 したとされる。火器 管制 レーダーは能力 向上 型 のサプフィール23ML系列 の「アメジスト」が搭載 されたと言 われる。これにより、85km先 の目標 を探知 可能 となり、新 しいR-24R AAMの搭載 により、55kmの距離 から攻撃 が可能 となった。赤外線 探知 装置 も更新 され、TI-23Mの装備 により35km先 の目標 を探知 可能 となり、赤外線 誘導 方式 のR-13T AAMによる長 射程 迎撃 能力 を有 している。- ミサイル
誘導 装置 は、ラズーリSMLに更新 された。機体 後部 にあるエアブレーキの前 に、レベールNレーダー警戒 装置 のセンサーを収容 したブリスター型 のフェアリングが取付 けられ、敵 味方 識別 装置 のSPO-2Mを装備 して、戦闘 能力 が大幅 に向上 した。 - エンジンも
当時 としては非常 に高 出力 な部類 に入 る、アフターバーナー時 推力 12990kg(127.4kN)のR-35-300が搭載 された。胴体 中心 線 下面 には、23mm機関 砲 を収容 したUPK-23-250ガン・ポッドを搭載 できるようになった。1974年 より生産 された。NATOのコードネームはフロッガーG。 - MiG-23UM(МиГ-23УМ)
複 座 の戦闘 訓練 戦闘 機 で、MiG-23ML仕様 としたもの。- MiG-23P(МиГ-23П)
ソ連 国土 防空 軍 仕様 の低空 目標 の迎撃 用 に用 いられた迎撃 専用 型 。- MiG-23MLに
自動 操縦 装備 と連結 したデータリング装置 を装備 し、火器 管制 レーダーはルックダウン・シュートダウン能力 を付与 した改良 型 であるサプフィール23系列 の「アメジスト」が搭載 された。赤外線 探知 装置 も更新 され、MiG-25PDのものに準 じたTI-26の装備 により60km先 の目標 を探知 可能 となった。1977年 より生産 された。 - MiG-23MLA(МиГ-23МЛА)
後期 型 の中期 型 。- MiG-23Pの
空軍 型 。 電子 妨害 対処 能力 を高 めた「アメジスト」レーダーを搭載 し、赤外線 探知 装置 はTI-26が装備 された。ASP-17MLヘッド・アップ・ディスプレイ(HUD)を装備 するなど、R-24R/Tミサイルの搭載 能力 が付与 されている。1978年 から1983年 まで生産 された。- MiG-23K(МиГ-23К)
艦上 戦闘 機 型 。MiG-29KおよびSu-27Kと競合 したが、計画 初期 に敗 れている。- MiG-23MLD(МиГ-23МЛД)
後期 型 の後期 型 。- サプフィール23MLAレーダーを
搭載 。機首 のピトー管 にボルテックス・ジェネレーターが取付 けられ、主翼 の固定 部 前 縁 に新 たな張 り出 しを設 けることで、大 迎 角 の飛行 時 に強力 なボルテックスを発生 させ、迎 角 時 の限界 を高 め機動 性 を向上 させている。 赤外線 探知 装置 はTI-26が装備 され、機体 後部 にはチャフ・フレアディスペンサーの装着 が可能 となっている。また、主翼 の可変 翼 の後退 角 が変化 しても兵 装 パイロンを常 に機体 中心 線 との平行 を維持 する、スウィベリング式 の兵 装 パイロンを装備 している[注 2]。兵 装 は赤外線 誘導 式 のAAMではR-73(AA-11 アーチャー)、中 射程 のAAMではR-27(AA-10 アラモ)が新 たに搭載 可能 となった。1984年 から生産 が開始 された。NATOのコードネームはフロッガーK。- MiG-23MLG(МиГ-23МЛГ)
- MiG-23MLDの
発展 型 。新型 のアクティブ妨害 装置 や照射 式 警告 観測 装置 を搭載 する予定 であった。MiG-29の実用 化 に伴 い計画 は中止 された。 - MiG-23MLS(МиГ-23МЛС)
- MiG-23MLDの
発展 型 。MiG-23MLGの輸出 型 として計画 された。 - MiG-23MLDG(МиГ-23МЛДГ)
- MiG-23MLDの
発展 型 。新型 のアクティブ妨害 装置 や照射 式 警告 観測 装置 を搭載 する予定 であった。
近代 化 改修 型
[MiG-23シリーズの
- MiG-23-98(МиГ-23-98)
多 用途 戦闘 機 型 の近代 化 改修 型 。使用 国 の要求 に合 わせて3段階 のアップグレードに対応 できるとされており、R-27(AA-10 アラモ)やR-77(AA-12 アッダー)などの各種 新型 ミサイルの運用 が可能 となっている。1998年 に提示 された。アンゴラのMiG-23がこの規格 に改修 されている。- MiG-23B-98(МиГ-23Б-98)
- MiG-23BNの
近代 化 改修 型 。1998年 に提示 された。
スペック (MiG-23ML)
[初 飛行 :1976年 全幅 後退 角 72°:7.78m後退 角 16°:13.97m
全長 :16.70m全高 :5.00m翼 面積 後退 角 72°:34.16m2後退 角 16°:37.27m2
空虚 重量 :10,230kg離陸 重量 通常 :14,770kg最大 離陸 重量 :17,800kg
燃料 搭載 量 :4,650L- エンジン:カチャスラフ
設計 局 製 R-29-300ターボジェットエンジン×1 推力 - アフターバーナー
使用 :12,500kg (122,6kN) - アフターバーナー
未 使用 :8,290kg (81,3kN)
- アフターバーナー
最高 速度 高 高度 :2,500km/h地表 高度 :1,400km/h
巡航 速度 :976km実用 航続 距離 :1,950km- 800L
増 槽 ×3使用 :2,820km
- 800L
戦闘 行動 半径 :700-1,450km最大 上昇 率 :12,900m/min実用 飛行 上限 高度 :18,500m最大 G:8.5乗員 :1名 武装
運用 国
[退役 済 み
[- ソビエト
連邦 ・ ロシア - ウクライナ
- ベラルーシ
- ベラルーシ
空軍 及 び防空 軍 :MiG-23ML/MLD(ソ連 型 )/UB/UM、MiG-27/M/K/D(ソ連 機 ) [13]
- ベラルーシ
- トルクメニスタン
- トルクメニスタン
空軍 :MiG-23?/UB/UM(ソ連 機 )
- トルクメニスタン
- ブルガリア
- ルーマニア
- ハンガリー
- ポーランド
-
東 ドイツ・ ドイツ - チェコスロバキア・ チェコ
- チェコスロバキア
空軍 - チェコ
空軍 :MiG-23MF/MLA/UB/BN[19]
- チェコスロバキア
- アルジェリア
- エジプト(アラブ
連合 ) - イラク
- イエメン
- イエメン
空軍 :MiG-23MS/UB
- イエメン
- コートジボワール
- コートジボワール
空軍 :MiG-23MLD(輸出 型 )(旧 ブルガリア機 )[23]
- コートジボワール
評価 用
[-
中国 - イスラエル
- シリア
軍 パイロットが亡命 時 に乗 ってきた機体 [27]。
- シリア
-
アメリカ合衆国 - サンプルはエジプトから
入手 し、ほとんどがネリス空軍 基地 に配備 されていた。アメリカ空軍 では1977年 から1988年 にかけて「コンスタント・ペグ」というコードネームのプログラムで、第 4477試験 および評価 飛行 大隊 において少数 のMiG-23(公式 にはYF-113と呼 ばれる)が試験 機 と評価 機 の両方 として使用 され、また戦闘 機 パイロット訓練 時 には敵 側 の戦闘 機 として運用 されていた。
- サンプルはエジプトから
- ユーゴスラビア ユーゴスラビア
空軍 及 び防空 軍 :MiG-23MLA(旧 イラク機 )[28]元 イラク軍機 のMiG-23が、1990年代 初頭 に航空 試験 センターで使用 されていた。
登場 作品
[漫画
[- 『エリア88』
作品 序盤 でアスラン王国 傭兵 部隊 にて運用 されている。- 『
有閑 倶楽部 』 ソ連 領内 に迷 い込 んだ主人公 らのトライスター旅客機 に対 し二 機 が発進 し、「ほんのお遊 び」で機銃 を発射 する[注 3]。- なお、
初 登場 シーンは明 らかにハセガワの1/72プラモデルの箱 絵 を参考 にしている。
小説
[- 『
見知 らぬ明日 』 ソ連 空軍 機 が登場 。ミンスク上空 でソ連 防空 軍 のSu-11による迎撃 を振 り切 った円盤 を追撃 するが、最終 的 に追撃 をかわされた上 、ソ連 空軍 に戦闘 機 3機 喪失 (内訳 は不明 )という被害 を出 してしまう。
ゲーム
[現代 を舞台 にした戦略 級 ゲームでは大抵 登場 しているが、以下 の4作品 は比較的 出番 が多 い。- 『エアフォースデルタ ブルーウイングナイツ』
主人公 の一人 であるジョン・ランダルが使用 する他 、敵 機 としても登場 する。- 『トムクランシーズ H.A.W.X.』
多 くのミッションで敵 機 として登場 する他 、DLC追加 機体 としてプレイヤーも使用 できる。- 『コール オブ デューティ ブラックオプス2』
ソ連 軍 の主力 マルチロール機 として登場 し、主人公 やムジャーヒディーンに対 して空爆 を行 う。- 『Strike fighter project』シリーズ (Third wire)
- MiG-23BN、MiG-27も
含 む主要 な型 全 てが登場 する。基本 的 にプレイヤーは操作 できないが、ごく簡単 なModの導入 で操作 可能 になる。
脚注
[注釈
[出典
[- ^ “长城拥抱苏伊
士 :中 埃 军事合作 的 那 些事 儿”. 360doc个人图书馆. (2015年 9月 8日 ) 2018年 8月 27日 閲覧 。 - ^ “
我国 通 过埃及 获得的 米 格 -23MS出口 型 战斗机 ”.空 军世界 2018年 8月 1日 閲覧 。 - ^ FAPA-DAA MiG-23MLA[リンク
切 れ] - ^ EthiopiaAF MiG-23MLA[リンク
切 れ] - ^ LibyaAF MiG-23MS[リンク
切 れ] - ^ DPRKAF MiG-23MLA #64&66&24[リンク
切 れ] - ^ SyriaAF MiG-23MLD(exported) #2789
- ^ “World Air Forces 2021”. FlightGlobal (4 December 2020). 5 January 2021
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参考 文献
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戦闘 機 年鑑 2013-2014』イカロス出版 、2014年 ISBN 978-4-86320-703-5