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封神演義 : 文煥怒斬殷破敗 - Chinese Text Project
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ぶん煥怒いんやぶはい

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1 ぶん煥怒... :
曰:
兵馬へいば臨城卻講和こうわ諸侯しょこうあに肯罷干戈かんかいんとくぎょうはちあらつきしゅう武仁たけひとふう四海しかい
大廈たいかはたかたぶけだれまけつぶせようやめやぶ孰能荒淫こういん到底とうていなり何事なにごとつきづけひがしりゅう入海いりうみ

2 ぶん煥怒... :
はなしせつきん吒祭おこり遁龍樁,はた竇榮遁住,はやきょうぶん煥一がたな揮為りょうだん可憐かれんもりせきじゅうねんけいすうひゃくせんぜんもりせきぼう曾失今日きょうかね吒智ころせせい
そうめいじゅぎょうずい流水りゅうすい為國ためくにちゅう若浪わかのなみ萍。

3 ぶん煥怒... :
はなしせつきょうぶん煥斬りょう竇榮,三軍さんぐん吶喊とっかん只見ただみ吒在せき上見うわみ東伯とうはくこうりつりょう諸侯しょこう鏖戰,こえぜいだいざいしろてきろうじょう暗暗あんあんさいおこりくれかぎけん,此劍のぼり于空ちゅう吒暗曰:「請寶かい轉身てんしん!」けんざい空中くうちゅう如風一般いっぱんれんてんてん可憐かれんてっ夫人ふじんせい
あぶらあたまこなめんなりきょばなしこうさとしはかりごと一旦いったんきゅう

4 ぶん煥怒... :
はなしせつ吒暗さいくれかぎけんりょうてっ夫人ふじんざい關上せきじょう大呼たいこ曰:「われ吒在此;たてまつきょう元帥げんすいしょうれい此關。こん主將しゅしょうみなやめふく誅,くだしゃめんぎゃくしゃせい!」眾皆はいふく于地。きむ吒已兄弟きょうだいけんじせきどう東伯とうはくこうきょうぶん煥殺いたり關下せきした吒令左右さゆうひらけせき迎接げいせつ人馬じんばしんりょうせききょうぶん煥查ばんやすなで百姓ひゃくしょうりょうきんちょう感謝かんしゃきん吒。きむ吒曰:「けんこうそくぎょうわれとうさき往孟むくいあずかきょう元帥げんすいけんこう不可ふかおそあやまつちのえうまたつ,以應上天じょうてんたれぞうちょう。」きょうぶん煥曰:「謹如師父しふだいきょう。」きむ二吒辭了姜文煥,遁往はじめまえらい。且說きばざいはじめだい營,あずか二路大諸侯共議:「三月初九日乃是戊午之辰,至近しきん如何いか東伯とうはくこうなお未見みけんらい奈何いかん奈何いかん!」せい商議しょうぎあいだゆるがせほう:「きむ二吒在轅門等令。」きば傳令でんれい:「れいらい。」きむ二吒來至中軍行禮畢,乃曰:「たてまつ元帥げんすいしょうれい,往遊たましいせきいつわりためくもゆうじょうかん。」まえこと如此如彼つきせつりょういちへん,「こん弟子でしさき來報らいほうあずか元帥げんすい東伯とうはくこう大兵だいひょうずいいたり矣。」きば聞說きくならく大喜だいぎふかともにんようけい,乃曰:「天意てんいひびきおういたつちのえうま天下てんか諸侯しょこう不能ふのうひとししゅう。」

5 ぶん煥怒... :
はなしせつ東伯とうはくこう大兵だいひょういちにちらいいたりはじめ。哨馬ほうにゅうちゅうぐん:「けい元帥げんすい東伯とうはくほういたるながえもんとうれい。」きば傳令でんれい:「請來しょうらい。」きょうぶん煥率りょう百鎮諸侯進中軍,さん謁子きばきばせわしむかい下座げざらい彼此ひしゆたかいちばんきょうぶん煥又曰:「はん元帥げんすい引見いんけんおういちめん。」きばどうきょうぶん煥進營,拜見はいけんおうひょう。此時天下でんか諸侯しょこう共有きょうゆうはちひゃくかくしょしょう諸侯しょこうけいきょうごう人馬じんばいちひゃくろくじゅうまんきばざいはじめさいりょうたから纛旗旛,一聲いっせいほうひびきせい人馬じんばもちあさうた而來。怎見ゆうためしょう曰:
せいくも迷遠だにころせ氣振けぶり遐方。かたな鎗如積雪せきせつ劍戟けんげきうずたかしも旌旗せいきさえぎ綠野りょくやきむふるえそらくわ。刁斗でん新令しんれい時雨しぐれけいつぼ漿。ぐんぎょう如驟馬走まばせ奔狼。
せい
ちょうみんつみ兵戈へいかしょう壓碎あっさいぐん兇福祚長。

6 ぶん煥怒... :
はなしせつ天下でんか諸侯しょこうりょう人馬じんば正行まさゆき只見ただみ哨馬ほうにゅうちゅうぐん曰:「けい元帥げんすい人馬じんばやめいたりあさうた,請元帥げんすい軍令ぐんれいていだつ。」きば傳令でんれい:「やす下大しもおお營。」三軍さんぐん吶喊とっかんてい營大ほう

7 ぶん煥怒... :
只見ただみまもるしろぐんむくいにゅううまもんとうかんけいそう曰:「こん天下てんか諸侯しょこうへいいたり城下じょうか,扎下ぎょう營,人馬じんば共有きょうゆういちひゃくろくじゅうまん,其鋒不可ふかとう,請陛ていだつ。」紂王聽罷だいおどろきずいいのち眾官上城かみしろ天下でんか諸侯しょこう人馬じんば。怎見ゆうたたえためしょうたたえ曰:
くだり方正ほうせいへんひょうさん。刁斗でんよび威嚴いげんせい肅。ちょう鎗列せんじょう柳葉やなぎば短劍たんけんはいまんきん冰魚。みずいろどり飄颻,はた旛色うつ朝霞あさがすみかんこう閃灼,かたなおのかげしゃ如飛でん竹節たけふしむちかかひょうぽう楞鐧かけりゅうこずえゆみいしゆみはい兩行りょうこう秋月しゅうげつつめづちれつすうたいかんぼしつづみしんきん退すさ,交鋒士卒しそつわか神威しんいみずのとよびかのえおう遞傳ていでんかて餉如おにうんかくかそけかそけ人聲ひとごえ寂寂せきせき堂堂どうどうせい正之まさゆきちょうみんつみたび

8 ぶん煥怒... :
はなしせつ紂王やめきばぎょう營,せわし下城げじょうとう殿どのすわといりょうはん文武ぶんぶげん曰:「方今ほうこん天下てんか諸侯しょこうかいへい于此,眾卿ゆうなん良策りょうさく以解此危?」魯仁傑出けっしゅつはんそう曰:「しん聞:『大廈たいかはたかたぶけ一木いちきなん扶。』目今もっこんぞう空虛くうきょみん日生にっせい怨,ぐんこころ俱離,總有そうゆうはた,其如人心じんしんじゅんなに!雖與たたかえしん勝也かつやわか一能いちのうごとひねせつ君臣くんしん大義たいぎ順逆じゅんぎゃくれい其罷へい庶幾しょきかい此危。」紂王聽罷,沉吟はん晌。只見ただみちゅう大夫たいふかどはんそう曰:「しん聞:『じゅうしょうした,必有勇夫いさお。』きょう都城みやこのじょう內,たまきひゃく,其中あに豪傑ごうけつかくれ蹤避あと于其あいだしゃねがい陛下へいかきゅうきゅうもとめ以重爵崇祿ろく而顯さかえかれ必出死力しりょく以解此危。きょうじょうちゅうなおゆうかぶとへいじゅうすうまんかて餉頗あしそくしかれい魯將ぐんとく其師,じょういちせん雌雄しゆうひさしざい未定みていてんあにとく驟以講和こうわしめせじゃく耶!」紂王曰:「此言甚是有理ゆうり。」一面將聖諭張掛榜篷;いちめん整頓せいとん軍馬ぐんばひょう

9 ぶん煥怒... :
且說あさうたじょうがいはなれさんじゅうさと地方ちほうゆういちにんせいひのとめいさく,乃是高明こうめい隱士いんしせい在家ありいえちゅう閑坐,ゆるがせ聽得しゅうへいらいいたりかこえりょうちょうちょうさく歎曰:「紂王しつとく荒淫こういん無道むどうころせちゅう聽佞,殘害ざんがい生靈いきりょうてん愁人怨,賢者けんじゃ退位たいい奸佞かんねいみつる廷。こん天下てんか諸侯しょこうかいへいいたり此,めつこく無人むじんがえ天子てんし出力しゅつりょくたばしゅまち斃而やめ平日へいじつ所以ゆえんしょくくん祿ろくふんくんしゃ安在あんざいそうわれひのとさく昔日せきじつ曾訪だかけん傳吾でんご兵法ひょうほうふかあきらせんもり意欲いよく舒展生平おいだいらしょまけ,以報君父くんぷおん;其如天命てんめい眷,まんせいはなれしん大廈たいかはたかたぶけ一木いちき如何いかささえ撐?可憐かれんなり當日とうじつ如何いかとくぎょうはいいん桀于みなみ相傳そうでんろくひゃくねんけんひじりきみろくななさくいま一旦至紂而喪亡,れい人目ひとめごく時艱じかんかち嗟歎さたん!」ひのとさく乃作いち以歎曰:
いんしげるとくぎょうゆうみなみ桀冠諸侯しょこうだれさんきゅう逢辛紂,一統華夷盡屬周。」

10 ぶん煥怒... :
はなしせつひのとさく作詩さくしかた畢,只見ただみだい門外もんがい有人ゆうじんしんらい,卻是結盟けつめいおとうとけいかく宸。人相見にんそうみほどこせれいすわしたひのとさくとい曰:「賢弟けんていなんらい?」かく宸答曰:「小弟しょうていゆう一事特來與長兄商議。」ひのとさく曰:「ゆう何事なにごと?請賢弟けんていきょう。」かく宸曰:「方今ほうこん天下てんか諸侯しょこうやめかいしゅう于此,はたあさうたかこえこま天子てんしゆう招賢榜文。小弟しょうていとく請長けい出來でききょう輔王しつきょう長兄ちょうけいだき經濟けいざいざいせん守之もりゆきじゅついち出仕しゅっし于朝,うえ以報こう朝廷ちょうていあらわおやあげめいしたまけ胸中きょうちゅうしょがく。」ひのとさくわらい曰:「賢弟けんていげん雖則有理ゆうりただし紂王失政しっせい荒淫こういんみち天下てんかはなれしん諸侯しょこう叛亂はんらんやめいちにち;如大ようすんでつぶせいのちまたずい,雖有ぜんしゃまたすえ如之なん矣。你我多大ただい學識がくしき,敢以一盃之水救車薪之火哉。きょうきょうきば乃崑崙道德之のりゆきまたゆうさんやまたけ門人もんじんおくりょうせいいのち不為ふため惜耶。」かく宸曰:「あにげん矣!吾輩わがはい乃紂おう之子ゆきこみんしょく其土而踐其茅,だれ沐其恩澤おんたくくにそんあずかそんくにほろびあずかほろび,此正當せいとうほうこうとき便びん一死いっしなん惜,ためなんせつ此不智之としゆきげんきょう吾輩わがはい堂堂どうどう丈夫じょうぶいち熱血ねっけつこう此處ここいち洒,さらなんまち也。わかろんおれおとうとけい胸中きょうちゅうしょがくこう甚麼いんもこん崙之とうかい天子てんしみみ。」ひのとさく曰:「賢弟けんていことせき利害りがい同小どうしょうあにとく造次ぞうじさいよう商量しょうりょう。」二人ふたりせい辯論べんろんあいだゆるがせ門外もんがいひびきゆう一大いちだいかんしんらい。此人せいただしめいちゅう,慌忙而入。ひのとさくただしちゅう入來にゅうらいもん曰:「賢弟けんていなんらい?」ただしちゅう曰:「小弟しょうていとくらい請兄どう紂王,以退しゅうへい昨日きのう小弟しょうてい在朝ざいちょう城見しろみ招賢榜文,小弟しょうてい大膽だいたんはたあにめいいみなれんくるわけい小弟しょうていきょうさんにんひとし投入とうにゅうれん內。れん且奏紂王,れいあきら朝見ちょうけんこんとくらいやくあにとうあきら朝見ちょうけんうん:『がく成文せいぶん武藝ぶげい,貨與帝王ていおう。』きょう君父くんぷ有難ありがたため臣子しんししゃにん坐視ざし耶?」ひのとさく曰:「賢弟けんてい也不もんわが一聲いっせい,就將わが名字みょうじ投出とうしゅつ,此事がかり重大じゅうだいあにとくくさりつ如此?」ただしちゅう曰:「われりょうけい必定ひつじょう出身しゅっしん報國ほうこくあに守株しゅしゅまちうさぎやから!」かく宸懽しかだいわらい曰:「ただし賢弟けんていしょ舉不わがただしざい此勸ひのとけい不意ふい你先ほうりょうめい。」ひのとさくただ得治とくじさけかんまちさんにんいんりょういちよいはや往朝らいせい
こころようそうなりはりとう天意てんい扶周怎奈なに

11 ぶん煥怒... :
はなしせつひのとさくさんにんらいいたりうまもんこうむねうまもんかんいたる殿どの上奏じょうそう曰:「こんゆう三賢士在午門候旨。」紂王いのち:「せんさんにんすすむ殿どの。」うまもんかんいたり外面がいめんでんむねさんにん聞命すすむ殿どのもちしんれいしょうしん」。おう曰:「さくれんこもきょうとうだかざい,三卿必有良策可退周兵,輔朕社稷しゃしょく,以分ちんちん當分とうぶんちがやれつ,以爵きょうとうちんけつ食言しょくげん。」ひのとさくそう曰:「しん聞:『せん危事也。聖王せいおうとくやめ而用。』こんしゅうへいいたり此,社稷しゃしょくゆう纍卵危,わがとう雖幼習兵しょかたせんもりむべしんとうつき此心ほうこう于陛,其成敗せいばい利鈍りどんしんとうしょぎゃくりょう也。ねがい陛下へいか敕所,以供しんとうもちい,毋令ゆう掣肘せいちゅうおそれしんとうかち幸甚こうじん!」紂王大喜だいぎふうひのとさくためかみさくじょう將軍しょうぐんかく宸、ただしちゅうため威武いぶじょう將軍しょうぐんずいたまものほうたいとう殿しんがりこしきんころもむらさきたまものえんへん殿どのさんにん謝恩しゃおんつぎさん魯仁すぐる,魯仁すぐる調ちょうじん馬出まいだしちょうじょうらいゆうためしょう曰:
はやしぐんそつあさうた壯士そうし紛紛ふんぷんげき鼉。千里愁雲遮日色,すうじゅうころせ氣障きざわり山窩さんかよろいかぶと干戈かんか人人ひとびと踴躍奔波。諸侯しょこうはちひゃくみなはなれ紂,枉使ろうおちい網羅もうら

12 ぶん煥怒... :
はなしせつ魯仁すぐる調ちょう人馬じんば出城でしろやす營。只見ただみさがせむくいにゅうちゅうぐん:「けい元帥げんすいなる大兵だいひょうざいしろがいだて營寨,請令施行しこう。」きば傳令でんれい:「いのち眾將營,いたりなり營前搦戰。」只見ただみさがせむくいにゅうちゅうぐん:「ゆうしゅう營大たい人馬じんば討戰。」魯仁すぐる聞報,おやりょう眾將ながえもんきばじょうことじゅう兩邊りょうへん擺列さんやまたけ門人もんじん只見ただみ哪吒とうふうひさげとんが鎗,たて于左しゅ;楊戩仗三とんがかたなあわほう白馬はくばたて于右しゅかみなりふるえ、韋護、きむ吒、吒、やすし南宮なんぐう适、武吉たけよしとういちはんはいりつ;眾諸こう濟濟せいせいだい不同ふどうせい
扶周めつ紂姜元帥げんすいたけさんやま得道とくどうじん

13 ぶん煥怒... :
はなしせつ魯仁すぐる一馬かずまとうさき大呼たいこ曰:「きょうきば請了!」きばざい四不相上欠背打躬,もん曰:「來者らいしゃだれ?」魯仁すぐるどう:「われ乃紂おう總督そうとく兵馬へいば大將軍だいしょうぐん魯仁すぐる是也これやきょうきば,你既こん崙道德之のりゆき如何いか遵王,搆合諸侯しょこう,肆行猖獗しょうけつ,以臣きみほふしろおちい邑,誅君ころせしょうしん都城みやこのじょう意欲いよくなんため千古せんこしたやすのう逃叛ぎゃくこれめい,欺君つみ也!こん天子てんしやめ赦爾往愆,くだりふかきわむなんじとうそくそくたおせほこ撤回てっかいほこかくやす疆土,另行おさむみつぎ天子てんしまた以禮しょう。如若迷,天子てんしふるえいか,必親りつろくてい搗其あなたてなり虀粉,悔之なん及!」きばわらい曰:「你為紂王重臣じゅうしんためなん時務じむ不知ふち興亡こうぼうこん紂王罪惡ざいあくぬきみつるにんかみどもいか天下てんか諸侯しょこうかいへいちゅう此,ほろびざい旦夕たんせきなおよくきょうげん以惑眾也。昔日せきじつなりとく隆盛りゅうせいなつ桀暴しいたげなり于南なつ而有天下でんかいたりいまろくひゃくねんいたり紂之あく于夏桀,われこん奉天ほうてん征討せいとう而誅どくおっとおおやけなんとくなお迷如此,以逆天命てんめい哉!こん天下てんか諸侯しょこうかいへいざい此,とめ彈丸だんがん一城かずきいきおい如纍たまごなおよく以言しょうなおおおやけなんさとし如此!」魯仁すぐるだいいか曰:「利口りこう匹夫ひっぷわれ以你ため老成ろうせい有德うとくこれにん以理しょうさとしなんじなおとくきょう妄談かれちょう哉!どくおもえ以臣きみそしまんせい耶!」回顧かいこ左右さゆう曰:「だれためわれとりこ逆賊ぎゃくぞく?」ゆういちしょう大呼たいこ曰:「われらい也!」たてまいがたな飛來ひらいちょくきばきばはたゆう南宮なんぐう适沖はたあずかかく宸截じゅう廝殺。うましょう交,そうがたな併舉。りょうしたころせごえだいひのとさくざい馬上まけ也搖鎗沖ころせらいすけせん。這壁ひさし武吉たけよしはしうま抵住交鋒。たたかえゆうじゅうごうゆうみなみはくこう鄂順飛馬ひうまちょくおきらい截殺。ゆうただしちゅうてきじゅうきば營左惱了一路いちろ諸侯しょこう,乃是東伯とうはくこうきょうぶん煥,磕開むらさき驊騮,はしうまがたな劈了ただしただし使つかいはつこうほこさきこう兇惡きょうあく!怎見とくこうかたなゆうためしょう曰:
怒髮どはつおきかんむりしゃ碧空へきくうはがねがたな閃灼かい如風。はたひらけかちきょうぶん煥,一怒橫行劈董忠。

14 ぶん煥怒... :
はなしせつ東伯とうはくこうはしうまがたな劈董ちゅうざいなりじんまえ,兇如猛虎もうこあく豺狼さいろうきば左右さゆうゆう哪吒だいさけべ曰:「われとうすすむ五關ごせき曾見大功たいこう今日きょういたり都城みやこのじょう大戰たいせんなんみちたばしゅすわかん成敗せいばい耶!」げんやめずいのぼりひらくふうゆらとんが鎗,おきころせらい。楊戩也縱うまゆらがたなちょくころせじん內。這壁ひさし魯仁すぐるたてうまゆら鎗敵じゅう兩家りょうけ混戰こんせんただころせてん愁地くら鬼哭きこくしん嚎。哪吒大戰たいせんひのとさくかく宸也らいすけせんただ聽得乾坤けんこんはたさえぎ旭日きょくじつ。哪吒さいおこり乾坤けんこんけん正中せいちゅうひのとさく可憐かれんせい
明知めいち昏主かたぶけ邦國ほうこくめい含冤怨董ちゅう

15 ぶん煥怒... :
はなしせつ哪吒りょうひのとさくかく宸落あら楊戩一刀いっとう劈于馬下まおろし。魯仁すぐるりょう能取のとろかちずいはい進行しんこう營。きばきむおさむぐん

16 ぶん煥怒... :
卻說魯仁すぐるほう入城にゅうじょうちゅうれんおりさんしょう大敗たいはいいちじん。紂王聞報,心中しんちゅうの甚悶,あずか眾臣ども曰:「こんしゅうへいちゅうじょうがいへいはいはたほろび能取のとろかちくに內無じん為之ためゆき奈何いかん?」はたゆういんやぶはいそう曰:「こん社稷しゃしょくゆう纍卵危,萬姓有倒懸之急,朝野ちょうや無人むじん旦夕たんせき莫待,しんあずかきょうきば有半ゆうはんめん識,捨死いたりしゅう營,あかつき君臣くんしん大義たいぎすすむ其罷へいれい天下てんか諸侯しょこう解釋かいしゃくかくやす本土ほんどある可知かち。如其しかしんねがいののしぞく而死。」紂王したがえ其言,使つかいいんやぶはい往周營說いんやぶはいりょうむね出城でしろらいいたりしゅう營,いのち左右さゆう通報つうほう只見ただみちゅうぐんかんしん營,來見くるみきばけい曰:「なりかんいたり營門,請令ていだつ。」きば傳令でんれい:「れいらい。」いんやぶはいずいれい而入,しんりょうだい營。こうひとしせい只見ただみ兩邊りょうへんれつすわ天下てんか諸侯しょこうちゅうぐんちょうじょうすわきょうきばいんやぶはいうえちょう曰:「きょう元帥げんすいまつはたいんやぶはい甲冑かっちゅうざい不能ふのう全體ぜんたい。」きばせわしかけげん曰:「いんろう將軍しょうぐん此來ゆうなにさとし?」いんやぶはい曰:「まつはたべつ元帥げんすいやめひさし不意ふい元帥げんすいそうろくこれちょうため諸侯しょこうひょうりつ真榮しんえいちょうたかし耀,れいじんおどろきともこんとくらいさん謁,ゆう一言ひとこと奉告ほうこくただし不知ふち元帥げんすい肯容おさめ?」きば曰:「ろう將軍しょうぐんゆう何事なにごときょうただし有可ゆか聽者ちょうしゃ如命;如不可ふか行者ぎょうじゃまた必言,さいわいろう將軍しょうぐんりょう。」きばいのちたまものすわいんやぶはいへりくだしゃすわ而言曰:「まつはた嘗聞,天子てんしみこと上等じょうとう于天,てんめつ乎?また法典ほうてん所載しょさい:『ゆうたがえ天子てんしこれせい而擅せん征伐せいばつしゃため亂臣らんしん亂臣らんしんしゃころせ赦。ゆう搆會ぐんとうはかりごとため不軌ふきはんじょうくんしゃ,此為逆臣ぎゃくしん逆臣ぎゃくしんしゃのりぞく誅。天下てんか人人ひとびととく而討。』むかしなり至德しとく,沐風くしなつ以有天下でんか相傳そうでんいたりいまろくひゃくねんのり天下でんか諸侯しょこう百姓ひゃくしょうみな受國おん何人なんにん紂之臣民しんみん哉!こんおもえほうほんはん倡為らんくびりつ天下でんか諸侯しょこうしょうため叛亂はんらんざんぞく生靈いきりょうおかせおう疆土,くつがえぐんころせはた,逼王都城みやこのじょうため亂臣らんしん逆臣ぎゃくしんゆうつみざい赦。千古せんこしたよく逃篡弒之めいあにとく乎?すえはたふかため元帥げんすい也!以末はた愚見ぐけん元帥げんすいとうへい退すさ諸侯しょこうかくかえ本國ほんごく自修じしゅうとくぎょう,毋令せいみん塗炭とたん天子てんしまたなんじとうつみおもんみ厥修政事せいじ,以樂天らくてんねんのり天下でんか受無疆之ぶく矣。元帥げんすい如何いか?」きばわらい曰:「ろう將軍しょうぐんげん矣!なお聞:『天下てんかしゃいちにん天下てんか,乃天下人げにん天下てんか也。』天命てんめい無常むじょうおもんみ有德うとくむかし堯帝ゆう天下でんか而讓于舜;おそれみかどふくゆずる于禹;禹相傳そうでんいたり桀而あらだる朝政ちょうせい修德しゅうとくぎょうとげ墜夏みつるなり大德だいとくうけたまわ天命てんめい,于是桀而ゆう天下でんかつて于至いまあに紂王ざい甚于桀,荒淫こういんみちころせつま誅子,剖賢じんしん,炮烙諫官,蠆盆みやおんなしゅうやつせいひしお大臣だいじん,斮朝わたるずね剔孕三綱さんこうつきぜっ五倫ごりんゆう乖,てんいかみん怨,及今,罪惡ざいあくあきらちょゆうわか此之甚者。かたりうん:『ぞく仁者じんしゃいいぞくぞくしゃいいざんざんぞくこれにんいいいちおっと。』乃天しょども棄者,またやすとくいいきみ哉!こん天下てんか諸侯しょこうども無道むどうせいため天下でんかあらい此兇ざん救民きゅうみん于水みみじつ有光ありみつ于成奉天ほうてんばっしゃいいてん吏,あにとくなおかかわこれ以臣きみめい耶?」いんやぶはいきばいちばんげん,鑿鑿有理ゆうり不可解ふかかいおもえ:「わかあかり目張めばるきも慷慨こうがい痛言つうげんいちばん,以盡臣節しんせつ而已。」乃大言たいげん曰:「元帥げんすい所說しょせつ,乃一へんげんあにいたりこうこれわれ聞:君父くんぷゆうため臣子しんししゃ必委きょく周旋しゅうせん諫諍つとむ引其くん于當どう;如甚とくやめまたつきしん諫,雖觸君父くんぷいかあるあるはずかしめある緘默かんもく以去,そうしつ忠臣ちゅうしん孝子こうし令名れいめい未聞みもん暴君ぼうくんあげちちあくなおたたえため臣子しんししゃ也。元帥げんすい至德しとくしょうしゅう,以至あくくん,而尚いい至德しとくしゃ乎?むかしなんじ先王せんおうしゅう羑里ななねんこうむ歸國きこくいよいよ自修じしゅうとく,以達君父くんぷ知遇ちぐうおん未聞みもんゆういち怨言えんげん及君。いたりこん天下てんかども大德だいとくしょう不意ふいでんなんじ君臣くんしん,搆合天下でんか諸侯しょこう,妄稱君父くんぷだい猖獗しょうけつほふしろおちい邑,くつがえぐんころせはた白骨はっこつみつるあおなりりゅう;致民聊生,四民しみん廢業はいぎょう天下てんかあらあら父子ふしたもて夫妻ふさい離散りさん;此皆なんじとうづくり這等惡業あくごうのこ羞先おうとくざい于天後世こうせい,雖有孝子こうし慈孫,焉能ぶた其篡弒之めい哉。きょうわが都城みやこのじょうなおゆうかぶとへいじゅうあまりまんはたしたすうひゃくいん,倘背じょういちせん勝負しょうぶなお可知かちなんじとうあに就藐天子てんし,妄恃おのれのう耶?」左右さゆう諸侯しょこう聽殷やぶはいげん,俱各だいいかきば及回ごと只見ただみ東伯とうはくほうきょうぶん帶劍たいけんじょうちょうゆびいんやぶはい大言たいげん曰:「なんじため國家こっか大臣だいじん不能ふのう匡正きょうせい其君,引之于當どういまやめおちいこれ于喪ほろびなお不知ふちはじなお敢鼓くちびるろうした于眾諸侯しょこうぜん耶?いぬ彘不わか有餘ゆうよ辜!かえはや退ずさめんなんじ一死いっし!」きばきゅうとめ曰:「兩國りょうこくしょうそうきんらい使つかいきょうため其主,なんとくあずかこれしょうそう耶?」きょうぶん煥尚ゆういかいろいんやぶはいきょうぶん煥數ののし勃然ぼつぜんだいいかたておこりののし曰:「なんじちち搆通皇后こうごうはかりごとぎゃく天子てんし,誅之むべ也。なんじひさしかつ修德しゅうとくぎょう,以蓋ちち愆,はんたくましつよ恃眾,肆行叛亂はんらん逆子さかごゆうしゅわれ不能ふのうためくん討賊,即死そくしため厲鬼,ていころせなんじとうみみ!」きょうぶん煥被いんやぶはいののしいち腔火おこり滿面まんめんけむりせいけんだいののし曰:「ろう匹夫ひっぷわがおもえわれちちひしお國母こくぼ遭害,俱是你這いちはん賊子ぞくし播弄國政こくせい,欺君罔上,みやつこ此禍はしころせ你這ろうぞくわれちちなんにちとく泄此沉冤于地也!」ののしやめおこり一刀いっとう,揮為りょうだん。及至きばどめ やめすみ矣。眾諸ほうひとし曰:「東伯とうはくきょうくんこう此利こう匹夫ひっぷだいかいひと!」きば曰:「しかいんやぶはい天子てんし大臣だいじんかれ以禮らいこうこのみあにとく擅行殺戮さつりくはんなりかれめい也。」きょうぶん煥曰:「這匹夫ひっぷ敢于眾諸こうぜんくちびるゆらしたせつたんろんちょうまたしかはずかしめ不才ふさいじょうこと恨。わかころせこれしんうつもだえ。」きば曰:「ことやめいたり此,悔之及。」いのち左右さゆうはたやぶはいしかばね抬出,以禮あつそう打點だてんしんへい不知ふち後事こうじ如何いか下回したまわ分解ぶんかい

しんこくがねはくけい先生せんせい批評ひひょうふうしん演義えんぎ
URN: ctp:fengshen-yanyi/94