連絡れんらく運輸うんゆ

連絡れんらく運輸うんゆ（れんらくうんゆ）とは、2つ以上いじょうの運送うんそう事業じぎょう者しゃ間あいだを経由けいゆする旅客りょかく・貨物かもつを運送うんそうする場合ばあいに、関係かんけい事業じぎょう者しゃ間あいだで締結ていけつした契約けいやくに基もとづき行おこなわれる運送うんそう業務ぎょうむのことである。

ゆりかもめ有明ありあけ駅えきでの連絡れんらく運輸うんゆ はとバス

概要がいよう

旅客りょかく輸送ゆそうについては複数ふくすう事業じぎょう者しゃにまたがる乗車じょうしゃ券けん（航空こうくう券けん、乗船じょうせん券けん）の発行はっこうと内部ないぶ的てきな運賃うんちん精算せいさん処理しょりを行おこない利用りよう客きゃくの便宜べんぎを図はかる。

貨物かもつ輸送ゆそうについては発送はっそう地ちから到着とうちゃく地ちまでの一貫いっかんした輸送ゆそう体制たいせいと、内部ないぶ的てきな運賃うんちん精算せいさん処理しょりを行おこない利用りよう客きゃくの便宜べんぎを図はかる。

運送うんそう事業じぎょう者しゃ

連絡れんらく運輸うんゆがされる運送うんそう事業じぎょう者しゃとしては、次つぎの事業じぎょう者しゃがある。

• 鉄道てつどう事業じぎょう者しゃ・軌道きどう経営けいえい者しゃ
• 航空こうくう事業じぎょう者しゃ（エアライン）
• バス・トラック事業じぎょう者しゃ
• 海運かいうん事業じぎょう者しゃ（鉄道てつどう連絡れんらく船せん・渡わたし船ぶね・フェリー）

実施じっし内容ないよう

• 相手方あいてがたの事業じぎょう者しゃで利用りよう可能かのうな切符きっぷ・利用りよう券けん等とうの発売はつばい。
• 直通ちょくつう運転うんてん・乗継のりつぎ駅えき・施設しせつ等とうからの乗継のりつぎ・積せき替がえ。

日本にっぽんの連絡れんらく運輸うんゆ

連絡れんらく運輸うんゆでの乗車じょうしゃ券けんの例れい。1962年ねん（昭和しょうわ37年ねん）11月5日にちに発券はっけんされた伊豆箱根鉄道いずはこねてつどう駿豆線すんずせん修善寺しゅぜんじ駅えきから東海道本線とうかいどうほんせん小田原おだわら駅えきまでの2等とう（現在げんざいの普通ふつう）乗車じょうしゃ券けん
50年ねん以上いじょう経過けいかした2016年ねん時点じてんでも、この区間くかんは特急とっきゅう「踊おどり子こ号ごう」の直通ちょくつう運転うんてんがあり、連絡れんらく乗車じょうしゃ券けんが発売はつばいされている。

日本にっぽんでは、鉄道てつどう事業じぎょう者しゃまたは軌道きどう経営けいえい者しゃ間あいだか、鉄道てつどう事業じぎょう者しゃ・軌道きどう経営けいえい者しゃと自動車じどうしゃ運送うんそう事業じぎょう者しゃ（バス・トラック）、航空こうくう事業じぎょう者しゃ間あいだまたは海運かいうん事業じぎょう者しゃ（鉄道てつどう連絡れんらく船せん・渡わたし船ぶね・フェリー）間あいだの運送うんそう・運送うんそう協定きょうていの締結ていけつが多おおく、連絡れんらく運輸うんゆといえば単たんに鉄道てつどう・軌道きどうの連絡れんらく運輸うんゆのことについて述のべられることが多おおく、航空こうくう事業じぎょう者しゃ間あいだの場合ばあいは連帯れんたい輸送ゆそうと呼よばれることが多おおい。かつては鉄道てつどう・軌道きどうの連絡れんらく運輸うんゆも連帯れんたい運輸うんゆ（れんたいうんゆ）とも呼よばれていた。

2013年ねん現在げんざい、連絡れんらく運輸うんゆは鉄道てつどう事業じぎょう者しゃ・軌道きどう経営けいえい者しゃとの鉄道てつどう・軌道きどう路線ろせんとのもの、航空こうくう事業じぎょう者しゃ間あいだのものが大勢おおぜいを占しめているが、国鉄こくてつ末期まっきまでは周遊しゅうゆう券けん（一般いっぱん周遊しゅうゆう券けん）の発売はつばいの関係かんけいもあり、国鉄こくてつから私鉄してつのほかに民営みんえいバス、海運かいうん事業じぎょう者しゃへ（から）の連絡れんらく運輸うんゆが多数たすう設定せっていされていた。地方ちほうのローカル私鉄してつでは、私鉄してつ駅えきから国鉄こくてつとの接続せつぞく駅えき周辺しゅうへん地区ちく駅えきとの連絡れんらく乗車じょうしゃ券けん・連絡れんらく荷物にもつ・連絡れんらく貨物かもつ取扱とりあつかいなどが存在そんざいし、東京とうきょう都内とないや大阪おおさか市内しないなど特定とくてい都区とく市内しないへの長距離ちょうきょり連絡れんらく乗車じょうしゃ券けんが発売はつばいされていたこともあった。例たとえば、太宰だざい治おさむによる1944年ねん刊行かんこうの小説しょうせつ『津軽つがる』では、上野うえのから津軽鉄道線つがるてつどうせんへの連絡れんらく運輸うんゆにまつわるエピソードが取とり上あげられている。

国鉄こくてつ分割ぶんかつ民営みんえい化か後こうは、各かく事業じぎょう者しゃ間あいだの精算せいさん業務ぎょうむの煩雑はんざつさなどや、貨物かもつ・荷物にもつ業務ぎょうむの大だい規模きぼな縮小しゅくしょう・廃止はいし、自動じどう改札かいさつ機きに対応たいおうする切符きっぷの発券はっけん機き等とうの新設しんせつ、マルス端末たんまつ・鉄道てつどう電話でんわ等ひとしの費用ひようや連絡れんらく線せん・留置とめおき線せんの維持いじなどの問題もんだいから、連絡れんらく運輸うんゆを解消かいしょうあるいは縮小しゅくしょうしている（例れい、しなの鉄道てつどう）。JRから他た私鉄してつ・地下鉄ちかてつ・第だい三さんセクター鉄道てつどうへは直通ちょくつう運転うんてんの関係かんけいから、一応いちおう、規則きそく上じょうは数多かずおおく設定せっていされていることにはなっているが、私鉄してつ側がわが一切いっさい案内あんないしていないために実際じっさいに発売はつばいしているのかは不明ふめいとなっている。また、規則きそく上じょうは存在そんざいしていても、JR駅えき・私鉄してつ駅えき相互そうごの対象たいしょう区間くかんや設定せってい接続せつぞく駅えきが30年ねん以上いじょう前まえ（1970年代ねんだい）の運転うんてん状じょう況きょうのままで、実際じっさいには利用りよう困難こんなん・不可能ふかのうなものなどがある。

バスとの連絡れんらく運輸うんゆは、2011年ねん3月がつに芸陽げいようバス（広島ひろしま - 広島空港ひろしまくうこうのみ）との連絡れんらく運輸うんゆが廃止はいしされ、JRバスグループのみとなり、現行げんこうで残存ざんそんしているのは西日本にしにほんジェイアールバスのみとなった。船舶せんぱくとの連絡れんらく運輸うんゆは、2009年ねん3月がつに南海なんかいフェリー、三洋さんよう汽船きせんとの連絡れんらく運輸うんゆが廃止はいしされ、JRグループ以外いがいでは消滅しょうめつし、JR西日本にしにほん宮島みやじまフェリーのみとなった。

一方いっぽう、首都しゅと圏けんではSuica・PASMOといったIC乗車じょうしゃカードやプリペイドカードの発展はってんに伴ともない、これらICカード（特とくにIC定期ていき券けん）に限定げんていした連絡れんらく運輸うんゆは拡大かくだいの方向ほうこうにある。ICカード登場とうじょう以前いぜん、首都しゅと圏けんにおける3社しゃ連絡れんらく定期ていき券けんは直通ちょくつう運転うんてんが絡からんだものを除のぞけば山手やまて線せんを挟はさんだ私鉄してつ各線かくせん相互そうご間あいだなど限かぎられたものに過すぎなかったが、2008年ねん頃ころから旅客りょかく流動りゅうどうに合あわせ、一いち例れいを挙あげれば関東かんとう鉄道てつどう常総線じょうそうせん・東武とうぶ野田線のだせん・武蔵野線むさしのせんからつくばエクスプレス線せんを挟はさみJR・東京とうきょう地下鉄ちかてつ・都営地下鉄とえいちかてつ各線かくせんへ、といった多彩たさいな連絡れんらく定期ていき券けんが発売はつばい可能かのうとなっている。このため、従来じゅうらいに比くらべ飛躍ひやく的てきに様々さまざまな経路けいろが利用りようできるようになり、自動じどう券売けんばい機きでの定期ていき券けん購入こうにゅう時じに従来じゅうらいの路線ろせん名めいによる経由けいゆ表示ひょうじでは顧客こきゃくによる判断はんだんが困難こんなんな事態じたいも起おこりうることから、東武鉄道とうぶてつどうのように定期ていき券けん購入こうにゅう時じに画面がめん上じょうの地図ちずでルートを確認かくにん可能かのうな自動じどう券売けんばい機きを設置せっちする事業じぎょう者しゃも現あらわれている。

航空こうくう事業じぎょう者しゃ間あいだの連帯れんたい輸送ゆそうは同どう一いちグループ間あいだだけでなく例たとえば日本航空にほんこうくうと全日本空輸ぜんにほんくうゆの各かくグループ会社かいしゃ相互そうご間あいだでも連帯れんたい輸送ゆそう契約けいやくがあり連帯れんたい輸送ゆそうが可能かのうである。

鉄道てつどう・軌道きどう間あいだの連絡れんらく運輸うんゆ

日本にっぽんでは鉄道てつどう・軌道きどう間あいだでの連絡れんらく運輸うんゆは私鉄してつが制度せいど化かされた当初とうしょから存在そんざいしており、芝山しばやま鉄道てつどうや横浜よこはま高速こうそく鉄道てつどうこどもの国線くにせんのように建設けんせつ当初とうしょから、連絡れんらく運輸うんゆ先さき事業じぎょう者しゃに業務ぎょうむの丸まる投なげ（全面ぜんめん委託いたく）を前提ぜんていに建設けんせつされ、事業じぎょうの免許めんきょ又または許可きょかを受うけた例れいがあるほど、一般いっぱん的てきな運送うんそう方法ほうほう・協定きょうていである。連絡れんらく運輸うんゆの具体ぐたい例れいは次つぎの事例じれいがある。

• 直通ちょくつう運転うんてん
• 連絡れんらく運輸うんゆ先さき事業じぎょう者しゃとの切符きっぷ（普通ふつう乗車じょうしゃ券けん、定期ていき乗車じょうしゃ券けんなど）の販売はんばい
• 乗換のりかえ駅えきから連絡れんらく運輸うんゆ先さき事業じぎょう者しゃへの乗継のりつぎ（旅客りょかく）・積せき替かえ（荷物にもつ、貨物かもつ）
  • 駅舎えきしゃ統合とうごうされず、徒歩とほで連絡れんらくする場合ばあいもある。

なお、本ほん項こうでは、旧きゅう国鉄こくてつの後身こうしんである、複数ふくすうのJR旅客りょかく鉄道てつどう会社かいしゃにまたがる場合ばあいでも1つの「JR」として記載きさいする。この事例じれいはJR各社かくしゃで協定きょうていを結むすんでいるが、通常つうじょうは連絡れんらく運輸うんゆとは呼よばず、連絡れんらく乗車じょうしゃ券けんの形かたちでも発行はっこうされていないことによる（ただし、JR発足ほっそく初期しょきには、旅客りょかく会社かいしゃの境界きょうかい駅えき周辺しゅうへん駅えきの自動じどう券売けんばい機きで境界きょうかい駅えきをまたがる場合ばあいの他社たしゃJRへの乗車じょうしゃ券けんが発売はつばいされていた）。

通過つうか連絡れんらく運輸うんゆ

通過つうか連絡れんらく運輸うんゆでの乗車じょうしゃ券けんの例れい。高崎線たかさきせん新町しんまち駅えきから御殿場ごてんば線せん御殿場ごてんば駅えきへ小田急おだきゅう小田原おだわら線せん（小田急おだきゅうロマンスカー「あさぎり」で新宿しんじゅく駅えき→松田まつだ駅えき）を経由けいゆする。学生がくせい割引わりびきが適用てきようされている（JR区間くかんの新町しんまち - 新宿しんじゅく間あいだと松田まつだ - 御殿場ごてんば間あいだを加算かさんした営業えいぎょうキロ数すうが100キロを超こえるため、学生がくせい割引わりびきの対象たいしょうとなる）。
この乗車じょうしゃ券けんは1991年ねん（平成へいせい3年ねん）12月14日にちに新町しんまち駅えきで発券はっけんされたもので、2016年ねん時点じてんでこの経路けいろの乗車じょうしゃ券けんの発券はっけんの可否かひは不明ふめい。
なお、金額きんがくの左側ひだりがわの「赤羽あかはね」は同どう駅えきで途中とちゅう下車げしゃしたことを示しめす印しるし。

A社しゃ - B社しゃ - A社しゃという乗のり継つぎが可能かのうである場合ばあいに、前後ぜんご2区間くかんのA社線しゃせんの営業えいぎょうキロを通算つうさんして1区間くかん分ぶんの運賃うんちんを計算けいさんするように協定きょうていが結むすばれている場合ばあいがあり、この協定きょうていに基もとづく連絡れんらく運輸うんゆを通過つうか連絡れんらく運輸うんゆ（つうかれんらくうんゆ）という。

JRが前記ぜんきの「A社しゃ」となる形かたちの通過つうか連絡れんらく運輸うんゆ協定きょうていは、中間ちゅうかんに関東かんとう・関西かんさい・福岡ふくおかの他た社線しゃせん乗のり入いれがある地下鉄ちかてつを挟はさむ形かたちでの一部いちぶの区間くかんや、伊勢いせ鉄道てつどうなど、旧きゅう国鉄こくてつ・JR線せんを転換てんかんした第だい三さんセクター鉄道てつどうを挟はさんだ一部いちぶの区間くかんで行おこなわれている。過去かこには中間ちゅうかんに民間みんかんフェリー航路こうろやバス路線ろせんを挟はさんだ区間くかんもあった。基本きほん的てきには連絡れんらく普通ふつう乗車じょうしゃ券けん・連絡れんらく定期ていき券けんのいずれも適用てきようされるが、一方いっぽうのみ適用てきようと言いう場合ばあいもある。

JRが「B社しゃ」となる形かたちでは、近畿日本鉄道きんきにほんてつどう（近鉄きんてつ）の任意にんいの駅えきから鶴橋つるはし駅えきまでと大阪おおさか阿部あべ野の橋きょう駅えきから任意にんいの駅えきまでの定期ていき券けんを、大阪環状線おおさかかんじょうせんの鶴橋つるはし駅えき - 天王寺てんのうじ駅えきを介かいした連絡れんらく定期ていき券けんとして購入こうにゅうする場合ばあいに限かぎり、近鉄きんてつ線せんの営業えいぎょうキロを通算つうさんして運賃うんちんを計算けいさんする特例とくれいが設もうけられている（いわゆる「鶴づる・天てん経由けいゆ」）。

JR以外いがいでは、定期ていき券けんのみ取扱とりあつかいだが東京とうきょう地下鉄ちかてつ（東京とうきょうメトロ）と東京とうきょう都と交通こうつう局きょく（都営地下鉄とえいちかてつ）の間あいだの一部いちぶ経路けいろ（東京とうきょう地下鉄ちかてつ - 都営地下鉄とえいちかてつ - 東京とうきょう地下鉄ちかてつ、都営地下鉄とえいちかてつ - 東京とうきょう地下鉄ちかてつ - 都営地下鉄とえいちかてつ）に同様どうようの協定きょうていがある。

しなの鉄道てつどうでは、2015年ねん3月がつの北陸ほくりく新幹線しんかんせん金沢かなざわ開業かいぎょうと同時どうじに並行へいこう在来ざいらい線せんとして分離ぶんりされて加くわわった北きたしなの線せんと既存きそんのしなの鉄道てつどう線せんとの間あいだに、JR信越本線しんえつほんせん篠ノ井しののい駅えき - 長野ながの駅えきを挟はさんだ通過つうか連絡れんらく運輸うんゆが、JR篠ノ井線しののいせん松本まつもと駅えき - 篠ノ井しののい駅えき - 長野ながの駅えき - （北きたしなの線せん） - 豊野とよの駅えきを挟はさんでJR飯山線いいやませんと、長野ながの駅えき - （北きたしなの線せん） - 妙高高原みょうこうこうげん駅えき - （えちごトキめき鉄道てつどう妙みょう高だかはねうまライン） - 直江津なおえつ駅えきを挟はさんでJR信越本線しんえつほんせん長岡ながおか・新潟にいがた方面ほうめんへの通過つうか連絡れんらく運輸うんゆが設定せっていされている（北きたしなの線せんや妙みょう高だかはねうまライン転換てんかん前まえは信越本線しんえつほんせんの一部いちぶであった）。

また、名古屋鉄道なごやてつどう（名鉄めいてつ）では、瀬戸線せとせん栄町さかえまち駅えき - 名古屋なごや本線ほんせん名鉄めいてつ名古屋なごや駅えきあるいは金山かなやま駅えきについても類似るいじの扱あつかいがある。なお、名鉄めいてつでは中間ちゅうかんの交通こうつう機関きかんの乗車じょうしゃ券けんについては、犬山線いぬやません - 名古屋なごや市営しえい地下鉄ちかてつ鶴舞線つるまいせん - 豊田とよだ線せん以外いがい取とり扱あつかわないため、厳密げんみつな意味いみでの通過つうか連絡れんらくとは異ことなる。2006年ねん12月16日にちから通学つうがく定期ていき券けんを除のぞき廃止はいしし、2009年ねん3月がつ31日にち付づけで完全かんぜんに廃止はいしした。

JRの連絡れんらく運輸うんゆの取扱とりあつかい区間くかんについては、旅客りょかく連絡れんらく運輸うんゆ規則きそく、旅客りょかく連絡れんらく運輸うんゆ取扱とりあつかい基準きじゅん規程きていの別表べっぴょうに掲載けいさいされている（規程きていの冊子さっしが赤あかい本ほんなので、「赤本あかほん」「赤あか表紙ひょうし」などと呼よばれることもある）。国鉄こくてつ時代じだいから民営みんえい化か初期しょきは中央ちゅうおう書院しょいんから一般いっぱんに市販しはんされていたが、現在げんざいは部内ぶないのみにしか配布はいふされていないため、一般いっぱんの利用りよう者しゃが確認かくにんすることが困難こんなんな場合ばあいがある。一部いちぶ鉄道てつどう事業じぎょう者しゃにおいては運送うんそう約款やっかんとともに旅客りょかく連絡れんらく運輸うんゆ規則きそくを自社じしゃホームページで確認かくにんできるようにした。

通過つうか連絡れんらく運輸うんゆの例れい

東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう（JR東日本ひがしにっぽん）常磐線じょうばんせん亀有かめあり駅えき - 取手とりで駅えきまでの区間くかんなどから、「東京とうきょう地下鉄ちかてつ（東京とうきょうメトロ）千代田ちよだ線せんの北千住きたせんじゅ - 西日暮里にしにっぽりの区間くかん」を経由けいゆして、JR東日本ひがしにっぽん山手やまて線せん内うちの駅えきなどまでの区間くかんの運賃うんちんは、通過つうか連絡れんらく運輸うんゆの特例とくれいが適用てきようされる。

• 例れい：南柏みなみかしわ駅えき→（東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう常磐ときわ線せん - 東京とうきょうメトロ千代田ちよだ線せん）→西日暮里にしにっぽり駅えき→（東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう山手やまて線せん）→池袋いけぶくろ駅えき

この場合ばあいだと、

JRの「南柏みなみかしわ→北千住きたせんじゅの営業えいぎょうキロ数すう」（19.3km）

JRの「西日暮里にしにっぽり→池袋いけぶくろ駅えきの営業えいぎょうキロ数すう」（6.0km）

を通算つうさんした営業えいぎょうキロ数すう（25.3km）で求もとめたJRの運賃うんちん=480円えん

東京とうきょう地下鉄ちかてつの「北千住きたせんじゅ→西日暮里にしにっぽり」の運賃うんちん=170円えん

を合計ごうけいして650円えんということになる（通過つうか連絡れんらくを適用てきようしない場合ばあいでも650円えん）。

適用てきよう区間くかんは山手やまて線せん内ない、赤羽線あかばねせん、東北本線とうほくほんせん（宇都宮線うつのみやせん）大宮おおみや駅えき（京浜東北線けいひんとうほくせん・埼京線さいきょうせん経由けいゆどちらも適用てきよう）、東海道本線とうかいどうほんせん横浜よこはま駅えき（西大井にしおおい駅えき・新しん川崎かわさき駅えきはJRの運賃うんちん表ひょうには掲出けいしゅつされていないが、東京とうきょう地下鉄ちかてつの駅えきから西日暮里にしにっぽり接続せつぞくのJR線せん乗車じょうしゃ券けんを発売はつばいしている駅えきには掲出けいしゅつされている）根岸線ねぎしせん関内せきうち駅えき、中央ちゅうおう本線ほんせん三鷹みたか駅えきまで、常磐線じょうばんせん側がわは前述ぜんじゅつの取手とって - 亀有かめありの他ほか、武蔵野線むさしのせん新しん八はち柱はしら駅えき - 吉川よしかわ駅えきまでである。

なお、2007年ねん3月がつ18日にち開始かいしのSuica及およびPASMOといったICカード乗車じょうしゃ券けんは、福岡ふくおか市し地下鉄ちかてつ空港線くうこうせん利用りようの場合ばあいを除のぞいて通過つうか連絡れんらく運輸うんゆの運賃うんちん計算けいさんに対応たいおうしていないため、上うえの例れいにおいてSuicaあるいはPASMOを使つかった場合ばあい、それぞれ区間くかんの運賃うんちんを単純たんじゅんに合算がっさんしてから一定いってい額がくを差さし引ひく。上記じょうきの例れいでは、

JR線せん「南柏みなみかしわ - 北千住きたせんじゅの運賃うんちん：308円えん」+JR線せん「西日暮里にしにっぽり - 池袋いけぶくろの運賃うんちん：157円えん」の合計ごうけい円えんから100円えん差さし引ひいた額がく+東京とうきょう地下鉄ちかてつ線せん「北千住きたせんじゅ - 西日暮里にしにっぽりの運賃うんちん：168円えん」を合計ごうけいし、533円えん

となる。

ICカード利用りよう時じの適用てきよう区間くかんは、北千住きたせんじゅ口こうが常磐線じょうばんせん亀有かめあり駅えき - 取手とりで駅えき間あいだ、西日暮里にしにっぽり口こうが東北本線とうほくほんせん東京とうきょう駅えき - 蕨わらび駅えき、日暮里にっぽり駅えき - 尾久おぎゅう駅えき - 赤羽あかはね駅えき、東海道とうかいどう本線ほんせん東京とうきょう駅えき - 品川しながわ駅えき、山手やまて線せん品川しながわ駅えき - 田端たばた駅えき（全線ぜんせん全ぜん駅えき）、赤羽線あかばねせん（埼京線さいきょうせん）池袋いけぶくろ駅えき - 赤羽あかはね駅えき（全線ぜんせん全ぜん駅えき）、中央本線ちゅうおうほんせん神田かんだ駅えき - 代々木よよぎ駅えき、総武本線そうぶほんせん御茶ノ水おちゃのみず駅えき - 秋葉原あきはばら駅えきである。この区間くかんを越こえた場合ばあいは適用てきようされない。

このように、ICカード相互そうご利用りようの場合ばあいだと乗車じょうしゃ券けん購入こうにゅうの場合ばあいに比くらべて安やすくなる場合ばあいが多おおい。しかし、金町かなまち駅えき→（東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう常磐ときわ線せん - 東京とうきょうメトロ千代田ちよだ線せん）→西日暮里にしにっぽり駅えき乗換のりかえ→（東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう山手やまて線せん）→巣鴨すがも駅えき間あいだなど一部いちぶ区間くかんでは、ICカード利用りようの方ほうが逆ぎゃくに多少たしょう割高わりだか（2009年ねん4月がつ現在げんざい、金町かなまち駅えき→西日暮里にしにっぽり駅えき→巣鴨すがも駅えきは、切符きっぷ購入こうにゅうより50円えん割高わりだか）となる場合ばあいもある。

かつては東武鉄道とうぶてつどうをはさんだほぼ関東かんとう一いち円えんの区間くかんにも連絡れんらく乗車じょうしゃ券けんが発売はつばいされていたが（一いち例れいとしてJR総武そうぶ線せん（西船橋にしふなはし・津田沼つだぬま方面ほうめん） - 船橋ふなばし駅えき - 東武とうぶ野田線のだせん - 柏かしわ駅えき - JR常磐ときわ線せん（北柏きたかしわ・南柏みなみかしわ方面ほうめん））、2007年ねん3月がつ18日にちに全廃ぜんぱいされた。また、2010年ねん3月がつ13日にちに東海道とうかいどう本線ほんせん（横須賀よこすか線せん・湘南しょうなん新宿しんじゅくライン）武蔵むさし小杉こすぎ駅えきが開業かいぎょうしたことに伴ともない、武蔵むさし小杉こすぎ乗換のりかえ東急東横とうきゅうとうよこ線せん経由けいゆ山手やまて線せん相互そうご発着はっちゃく・登戸のぼりと乗換のりかえ小田急おだきゅう小田原おだわら線せん経由けいゆ山手やまて線せん相互そうご発着はっちゃくの普通ふつう乗車じょうしゃ券けんによる通過つうか連絡れんらく運輸うんゆは同日どうじつ廃止はいしされた。

定期ていき券けんのみで区間くかん限定げんていではあるが、A社しゃ - B社しゃ - A社しゃ - C社しゃの連絡れんらく定期ていき券けんもある。

通常つうじょう、乗車じょうしゃ券けんは事前じぜんに購入こうにゅうしないと適用てきようされないことが多おおいが、改札かいさつ駅えきの精算せいさん所しょで乗車じょうしゃ券けんの変更へんこうが可能かのうである場合ばあいもある（上記じょうきの西日暮里にしにっぽり接続せつぞくの例れいが該当がいとう）。

東京とうきょうメトロ東西とうざい線せんおよび千代田ちよだ線せん経由けいゆの通過つうか連絡れんらく運輸うんゆの場合ばあい、あらかじめ通過つうか連絡れんらく運輸うんゆの乗車じょうしゃ券けんを購入こうにゅうしておくと、通過つうか連絡れんらく運輸うんゆ区間くかん外がいの乗のり越ごしであっても、東京とうきょう近郊きんこう区間くかん内うちであれば全ぜん区間くかんを通過つうか連絡れんらく運輸うんゆ区間くかんとして計算けいさんできる。

• 例れい：金町かなまち駅えき - （千代田ちよだ線せん・常磐線じょうばんせん各駅かくえき停車ていしゃ） - 西日暮里にしにっぽり駅えき - （山手やまて線せん） - 東京とうきょう駅えき間あいだの乗車じょうしゃ券けんで鎌倉かまくら駅えきまで乗のり越こすとき、（鎌倉かまくら駅えきは通常つうじょうはこの通過つうか連絡れんらく運輸うんゆの区間くかん外がいであるが）通過つうか連絡れんらく運輸うんゆとして計算けいさんされる。

現在げんざいも通過つうか連絡れんらく運輸うんゆの扱あつかいがある社線しゃせんは、青あおい森もり鉄道てつどう、IGRいわて銀河ぎんが鉄道てつどう、えちごトキめき鉄道てつどう（妙高高原みょうこうこうげん-直江津なおえつ-糸魚川いといがわのみ）、北越ほくえつ急行きゅうこう、鹿島かしま臨海りんかい鉄道てつどう、東京とうきょうメトロ[千代田ちよだ線せん（西日暮里にしにっぽり-綾瀬あやせのみ）、東西線とうざいせん]、しなの鉄道てつどう（小諸こもろ-篠ノ井しののい・長野ながの-妙高高原みょうこうこうげんのみ）、愛知あいち環状かんじょう鉄道てつどう、東海とうかい交通こうつう事業じぎょう、伊勢いせ鉄道てつどう、あいの風ふうとやま鉄道てつどう（倶利伽羅くりから-富山とやまのみ）、IRいしかわ鉄道てつどう、近鉄きんてつ（松阪まつさか-鶴橋つるはしのみ）、南海電鉄なんかいでんてつ（新今宮しんいまみや-橋本はしもとのみ）、京都きょうと丹後たんご鉄道てつどう、智頭ちず急行きゅうこう、土佐とさくろしお鉄道てつどう（窪川くぼかわ-若井わかいのみ）、福岡ふくおか市営しえい地下鉄ちかてつ（博多はかた-姪浜めいのはまのみ）、松浦まつうら鉄道てつどう（松浦まつうら-伊万里いまりのみ）である。

連絡れんらく乗車じょうしゃ券けん

連絡れんらく乗車じょうしゃ券けんの例れい。平成へいせい元年がんねんとなった1989年ねん1月がつ8日にちに発券はっけんされた小田急おだきゅう小田原おだわら線せん栢山かやま駅えきから小田原おだわら駅えきを経由けいゆしてJR東日本ひがしにっぽんの140円えん区間くかん（ただし子供こども用ようのため、半額はんがくの70円えん区間くかんである）

切符きっぷ発売はつばいに関かんする連絡れんらく運輸うんゆを実施じっししている場合ばあい、出発しゅっぱつ地ちから到着とうちゃく地ちまでの各かく事業じぎょう者しゃの乗車じょうしゃ券けん等ひとしを1枚まいにまとめたものを発行はっこうすることがある。これを連絡れんらく乗車じょうしゃ券けん（れんらくじょうしゃけん）という。連絡れんらく乗車じょうしゃ券けんは、原則げんそくとして乗換のりかえ場所ばしょを限定げんていし、双方そうほうの運賃うんちん、料金りょうきんを合算がっさんするが、特定とくていの割引わりびき（各社かくしゃ毎ごとの乗車じょうしゃ距離きょりが短みじかく、最低さいてい運賃うんちんの合算がっさんで距離きょりの割わりに割高わりだかになる場合ばあいなど）を行おこなうものや、乗換のりかえ場所ばしょを限定げんていしないものがある。また、一部いちぶ区間くかんが複数ふくすう事業じぎょう者しゃで重複じゅうふくする場合ばあい、特殊とくしゅな計算けいさんをする場合ばあいがある。

ICカード・プリペイドカードの連絡れんらく運輸うんゆ

東京とうきょう近郊きんこうの連絡れんらく運輸うんゆを行おこなっている区間くかんの場合ばあい、「Suica」・「PASMO」やパスネット（2008年ねん3月がつ15日にち以降いこう利用りよう停止ていし）などプリペイドカード対応たいおう社しゃ局きょく同士どうしの場合ばあいの乗のり継つぎ割引わりびきは自動的じどうてきに適用てきようされるが、地下鉄ちかてつの一部いちぶ連絡れんらく駅えきなどのように、乗のり換かえに一いち度ど改札かいさつを出でる必要ひつようがある場合ばあいは、30分ふん以内いないに乗のり継つがないと割引わりびきや乗のり継つぎが打うち切きられ、次回じかい入場にゅうじょう時じには新あらたに運賃うんちんが差さし引ひかれることになる（首都しゅと圏けんICカード相互そうご利用りようサービスの項こうを参照さんしょう）。

事務じむ管理かんりコード

詳細しょうさいは「事務じむ管理かんりコード#会社かいしゃ線せんの事務じむ管かんコード」を参照さんしょう

JRが特別とくべつ補充ほじゅう券けんで連絡れんらく乗車じょうしゃ券けんを発売はつばいする際さいに用もちいられるコード番号ばんごうのことである。7桁けたで構成こうせいされており、旅客りょかく連絡れんらく運輸うんゆ取扱とりあつかい基準きじゅん規程きてい別べつ表ひょうに記載きさいされている。

国際こくさい連絡れんらく運輸うんゆ

連絡れんらく運輸うんゆは自国じこく内ないの事業じぎょう者しゃ相互そうご間あいだにとどまらず、国外こくがいの鉄道てつどうとの間あいだでも行おこなわれることがある。日本にっぽんは国土こくどを海うみに囲かこまれているため、国外こくがいの鉄道てつどうとの連絡れんらく運輸うんゆには国外こくがいへ渡わたる船ふね（鉄道てつどう連絡れんらく船せんはもちろん、鉄道てつどう連絡れんらく船せん以外いがいの航路こうろの場合ばあいもある）も含ふくまれることが一般いっぱん的てきである。

太平洋戦争たいへいようせんそう終結しゅうけつまでは、日本にっぽん各地かくちから朝鮮ちょうせん、満まん洲しゅう、中華民国ちゅうかみんこく、さらにはシベリア鉄道てつどうを経由けいゆしてパリ、ローマ、ロンドンなどの欧州おうしゅう主要しゅよう都市としに至いたる国際こくさい連絡れんらく運輸うんゆ（欧おう亜あ連絡れんらく運輸うんゆ）が行おこなわれており、それら各地かくちへの連絡れんらく切符きっぷを主要しゅよう駅えきで購入こうにゅうする事ことができた。

戦前せんぜんの流ながれを受うけて（但ただし法令ほうれい上じょうの連続れんぞく性せいはないが）日本にっぽんと韓国かんこくの間あいだでは1988年ねん（昭和しょうわ63年ねん）7月がつから2015年ねん（平成へいせい27年ねん）6月がつまで、「日にち韓かん共同きょうどうきっぷ」が設定せっていされていた。JR各社かくしゃの主要しゅよう駅えきから、新幹線しんかんせん・特急とっきゅう・寝台しんだい特急とっきゅうなどを使用しようした下関しものせき駅えき・博多はかた駅えきまでの乗車じょうしゃ券けんと特急とっきゅう券けん、そこから釜山ぷさんまでの船舶せんぱくの乗船じょうせん券けん、そして釜山ぷさん駅えきからソウル駅えきまでのKTXの乗車じょうしゃ券けんがセットにされた、特別とくべつ企画きかく乗車じょうしゃ券けんとして設定せってい・販売はんばいされているものであった。

また2006年ねん（平成へいせい18年ねん）4月がつから2015年ねん（平成へいせい27年ねん）7月がつまで「コリアレール&ビートルパス」という名称めいしょうでJR九州きゅうしゅう高速こうそく船せん（博多港はかたこう - 釜山ぷさん）の往復おうふく乗船じょうせん券けんとKORAILの路線ろせんが乗のり放題ほうだいとなる乗車じょうしゃ券けんがセットになったものも存在そんざいしたが、格安かくやす航空こうくう会社かいしゃの登場とうじょうや訪韓ほうかん観光かんこう客きゃくの減少げんしょうなどで利用りよう率りつが低迷ていめいしたため、韓国かんこくとの国際こくさい連絡れんらく運輸うんゆを行おこなう切符きっぷは相次あいついで販売はんばい終了しゅうりょうとなった。

第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん前まえの国際こくさい連絡れんらく運輸うんゆの沿革えんかく

• 1910年ねん（明治めいじ43年ねん）4月がつ 日本にっぽんからロシアの東あずま清きよし鉄道てつどうへの連絡れんらく運輸うんゆを開始かいし。新橋しんばし、平沼ひらぬま（当時とうじの横浜よこはま駅えきの代替だいたい駅えき）、大阪おおさかなどの各駅かくえきから、まず列車れっしゃで敦賀つるが駅えきへ行いき、そしてその近ちかくの敦賀港つるがみなとから船舶せんぱくでウラジオストクへ、そしてそこからハバロフスク・ハルビンなどへ行いくものと、神戸こうべ・門司もじの駅えきへ行いき、船舶せんぱくで中国ちゅうごくの大連たいれんへ、そしてハルビン・チチハルなどへ向むかうものとの、二ふたつのルートでの連絡れんらく乗車じょうしゃ券けんが販売はんばいされた。
• 1911年ねん（明治めいじ44年ねん）3月がつ シベリア鉄道てつどうを使用しようしてモスクワ・サンクトペテルブルクなど、ロシア中心ちゅうしん部ぶへの乗車じょうしゃ券けんも販売はんばい開始かいし。
• 1913年ねん（大正たいしょう2年ねん）6月がつ ヨーロッパのアムステルダム・パリなど各地かくちへの連絡れんらく乗車じょうしゃ券けんの販売はんばいを開始かいし。
• 1913年ねん（大正たいしょう2年ねん）10月がつ 朝鮮ちょうせん総督そうとく府ふ鉄道てつどう・南みなみ満まん洲しゅう鉄道てつどう経由けいゆで中国ちゅうごくの北京ぺきん・天津てんしんなどへの連絡れんらく乗車じょうしゃ券けんを販売はんばい開始かいし。
• 1914年ねん（大正たいしょう3年ねん） - 1917年ねん（大正たいしょう6年ねん）頃ごろ 第だい一いち次じ世界せかい大戦たいせん・ロシア革命かくめいなどの影響えいきょうによって、欧州おうしゅうへの連絡れんらく乗車じょうしゃ券けん販売はんばいを中断ちゅうだん。その後ごソ連それんの成立せいりつした後のちも、シベリア出兵しゅっぺいなどがあり再開さいかいはしばらくされなかった。
• 1927年ねん（昭和しょうわ2年ねん）8月がつ 欧州おうしゅうへの連絡れんらく乗車じょうしゃ券けん販売はんばいを再開さいかい。日本にっぽん発着はっちゃくの旅客りょかく手荷物てにもつ国際こくさい連絡れんらく運輸うんゆが開始かいしされる。
• 1941年ねん（昭和しょうわ16年ねん）6月がつ 独どくソ戦せんの勃発ぼっぱつによって、シベリア鉄道てつどうの一般いっぱん旅客りょかく列車れっしゃの運行うんこうが停止ていしされたことに伴ともない、欧州おうしゅうへの連絡れんらく乗車じょうしゃ券けん販売はんばいを中止ちゅうし。
• 1945年ねん（昭和しょうわ20年ねん）8月がつ 終戦しゅうせんによって、朝鮮ちょうせん・中国ちゅうごくへの連絡れんらく乗車じょうしゃ券けん発売はつばいを停止ていし。

欧おう亜あ連絡れんらく運輸うんゆ

戦前せんぜんには日本にっぽんから大陸たいりくへ渡わたり、シベリア鉄道てつどうでユーラシア大陸たいりくを横断おうだんして欧州おうしゅうへ向むかうことができ、日本にっぽん発着はっちゃくの連絡れんらく切符きっぷも販売はんばいされていた。日本にっぽんからシベリア鉄道てつどうに接続せつぞくするまでの経路けいろには複数ふくすうのルートが存在そんざいしており、1934年ねん（昭和しょうわ9年ねん）12月がつ頃ごろには下記かきのような経路けいろがあった。

• 釜山ぷさん・新しん京きょう経由けいゆルート

山陽本線さんようほんせんの下関しものせき駅えきから関せき釜がま連絡れんらく船せん（下関しものせき - 釜山ぷさん）で日本にっぽん領りょうであった朝鮮半島ちょうせんはんとう南端なんたんの釜山ぷさんへ渡わたり、朝鮮ちょうせん総督そうとく府ふ鉄道てつどうと南みなみ満まん洲しゅう鉄道てつどうで、新しん京きょう（満まん洲しゅう国こく首都しゅと） - ハルビン - 満まん洲しゅう里さと（満まん洲しゅう国こくとソ連それんの国境こっきょう） - チタ（ソ連それん）と経由けいゆしシベリア鉄道てつどうに接続せつぞくする。

• 大連たいれん・新しん京きょう経由けいゆルート

山陽本線さんようほんせんの神戸こうべ駅えきまたは門司もじ駅えきから大阪おおさか商船しょうせんの神戸こうべ - 門司もじ - 大連たいれん航路こうろで大連たいれんに渡わたり、南みなみ満まん洲しゅう鉄道てつどうで新しん京きょうに至いたる。新しん京きょうから先さきは釜山ぷさん・新しん京きょう経由けいゆルートと同おなじ経路けいろでシベリア鉄道てつどうに接続せつぞくする。

• 敦賀つるが・ウラジオストク経由けいゆルート

北陸本線ほくりくほんせんの敦賀港つるがみなと駅えき（汽船きせんとの接続せつぞくのため敦賀港つるがみなとに設もうけられた駅えき。船舶せんぱくの発着はっちゃく時じのみ旅客りょかく列車れっしゃが入線にゅうせんした）からウラジオストク航路こうろでウラジオストクに渡わたり、シベリア鉄道てつどうに接続せつぞくする。

これらの中なかで最もっとも早はやく欧州おうしゅうに到達とうたつできるのは、釜山ぷさん・新しん京きょう経由けいゆルートであった。1日にち目めの15時じに東京とうきょう駅えきを出発しゅっぱつし、12日にち目めの17時じにモスクワに到着とうちゃくする。14日にち目めの9時じ23分ふんにベルリン、15日にち目めの6時じ43分ふんにパリ着ちゃく。ローマに向むかう場合ばあいはワルシャワで乗のり換かえ、東京とうきょう出発しゅっぱつから16日にち目めの9時じにローマ着ぎ。ロンドンに向むかう場合ばあいはベルリンで乗のり換かえ、東京とうきょう出発しゅっぱつから16日にち目めの16時じ55分ふんに到着とうちゃくする（時刻じこくはいずれも現地げんち時刻じこく）。

欧おう亜あ連絡れんらく時刻じこく表ひょう（釜山ぷさん・新しん京きょう経由けいゆルート） 1934年ねん（昭和しょうわ9年ねん）12月頃ころ
時刻じこくはすべて現地げんち時刻じこく

列車れっしゃ・便びん名めい	日数にっすう	時刻じこく	発着はっちゃく	駅えき・港みなと名めい	発着はっちゃく	時刻じこく	日数にっすう	列車れっしゃ・便びん名めい
特急とっきゅう1列車れっしゃ 「富士ふじ」	1日にち	15:00	発はつ	東京とうきょう	着ちゃく	15:25	16日にち	特急とっきゅう2列車れっしゃ 「富士ふじ」
	2日にち	9:30	着ちゃく	下関しものせき	発はつ	20:30	15日にち
関せき釜がま連絡れんらく船せん 1便びん		10:30	発はつ		着ちゃく	19:30		関せき釜がま連絡れんらく船せん 2便びん
		18:00	着ちゃく	釜山ぷさん	発はつ	11:30
急行きゅうこう1列車れっしゃ 「ひかり」		19:20	発はつ		着ちゃく	10:50		急行きゅうこう2列車れっしゃ 「ひかり」
	3日にち	21:00	着ちゃく	新しん京きょう	発はつ	7:00	14日にち
北きた満まん鉄道てつどう南部なんぶ線せん 4列車れっしゃ	4日にち	9:20	発はつ		着ちゃく	15:00	13日にち	北きた満まん鉄道てつどう南部なんぶ線せん 3列車れっしゃ
		14:40	着ちゃく	ハルビン	発はつ	9:25
北きた満まん鉄道てつどう西部せいぶ線せん 3列車れっしゃ	5日にち	8:30	発はつ		着ちゃく	14:30	12日にち	北きた満まん鉄道てつどう西部せいぶ線せん 4列車れっしゃ
	6日にち	7:10	着ちゃく	満まん洲しゅう里さと	発はつ	16:10	11日にち
シベリア鉄道てつどう		13:10	発はつ		着ちゃく	8:20		シベリア鉄道てつどう
	12日にち	17:00	着ちゃく	モスクワ	発はつ	17:45	4日にち
		22:45	発はつ		着ちゃく	11:35
北きた急行きゅうこう	13日にち	14:05	発はつ	ストルプツェ （乗換のりかえ駅えき）	発はつ	15:27	3日にち	北きた急行きゅうこう
		21:45	着ちゃく	ワルシャワ	発はつ	7:15
		22:50	発はつ		着ちゃく	6:18
	14日にち	9:45	発はつ	ベルリン	発はつ	18:20	2日にち
	15日にち	6:43	着ちゃく	パリ	発はつ	23:05	1日にち

シベリア鉄道てつどうルートはヨーロッパに到達とうたつできる最速さいそくの手段しゅだんであったが、ソ連それん政府せいふが外交がいこう官かんや軍人ぐんじん等とうの政府せいふ関係かんけい者しゃ以外いがいに査証さしょうをあまり発給はっきゅうしなかったことや旅費りょひが高額こうがくだったことから、戦前せんぜんの欧州おうしゅう渡航とこうは横浜よこはま - 北米ほくべい大陸たいりく横断おうだん鉄道てつどう - ロンドン（行程こうてい25日にち前後ぜんこう）の東ひがし回まわり海路かいろが一般いっぱん的てきだった。他たにスエズ運河うんが経由けいゆの西にし回まわり海路かいろも存在そんざいしたが、行程こうていが50日にち前後ぜんこうかかる。他たの渡航とこう手段しゅだんに比くらべれば多おおくの時間じかんを要ようするものの、西にし回まわりの日本郵船にっぽんゆうせん欧州おうしゅう航路こうろに乗のれば日本にっぽん食しょくが提供ていきょうされ、乗のり継つぎの必要ひつようもない上うえに、面倒めんどうなCIQも事務じむ長ちょうが代行だいこうしてくれるため、急いそがない客きゃくには好このまれていた。

なお1937年ねん（昭和しょうわ12年ねん）1月がつ当時とうじ、東京とうきょうからロンドンへは、釜山ぷさん・モスクワ・ワルシャワ・ベルリン経由けいゆで13,686km、運賃うんちんは一等いっとう 795円えん、二に等とう 560円えん、三さん等とう 390円えんだった。ちなみに当時とうじの銀行ぎんこう員いんの初任しょにん給きゅうが70円えん、物価ぶっかは時刻じこく表ひょう一いち冊さつが25銭ぜに、コーヒー1杯はいが15銭ぜに程度ていどだった。

国際こくさい連絡れんらく運輸うんゆと日本にっぽんの優等ゆうとう列車れっしゃ

戦前せんぜん、日本にっぽん国内こくないで運行うんこうされていた特別とくべつ急行きゅうこう列車れっしゃ・急行きゅうこう列車れっしゃの中なかには、国際こくさい連絡れんらく運輸うんゆに関かかわるものがあった。代表だいひょう的てきなのは特急とっきゅう「富士ふじ」と急行きゅうこう7・8列車れっしゃで、両りょう列車れっしゃとも東京とうきょう駅えき - 下関しものせき駅えき間あいだを運行うんこうし、下関しものせきで関せき釜がま連絡れんらく船せんに接続せつぞくしていた。加くわえて、「富士ふじ」は関門かんもん連絡れんらく船せんを介かいして門司もじで大阪おおさか商船しょうせんの神戸こうべ - 門司もじ - 大連たいれん航路こうろに接続せつぞくしていた。そのため両りょう列車れっしゃは、要人ようじんや外国がいこく人じんの利用りようを意識いしきして他たの列車れっしゃより優すぐれた設備せつび（一等いっとう展望てんぼう車しゃ・洋食ようしょく堂どう車しゃなど）を備そなえていた。また、敦賀つるが - ウラジオストク航路こうろが運行うんこうされる日ひには東京とうきょう駅えき - 敦賀港つるがみなと駅えき間あいだを直通ちょくつうする臨時りんじ列車れっしゃが設定せっていされていた。この列車れっしゃは二に等とう寝台しんだい車しゃで、東京とうきょう駅えき - 米原まいばら駅えき間あいだは東海道本線とうかいどうほんせんの定期ていき急行きゅうこう列車れっしゃに、米原まいばら駅えき - 敦賀つるが駅えき間あいだは北陸本線ほくりくほんせんの定期ていき普通ふつう列車れっしゃに連結れんけつされる形かたちで東京とうきょう駅えき - 敦賀港つるがみなと駅えき間あいだを直通ちょくつう運転うんてんしていた。

フェリーの海陸かいりく連絡れんらく輸送ゆそう

日本にっぽん国内こくないのフェリー航路こうろでは、高速こうそくバスや鉄道てつどうと連携れんけいした連絡れんらく切符きっぷを企画きかく・販売はんばいしていることがある。

高速こうそくバス

商船しょうせん三井みついさんふらわあの大洗おおあらい - 苫小牧とまこまい航路こうろの場合ばあい、東京とうきょう駅えき - 水戸みと駅えき間あいだの高速こうそくバス（ジェイアールバス関東かんとう・関東かんとう鉄道てつどう・茨城いばらき交通こうつう共同きょうどう運行うんこうの「みと号ごう」）、水戸みと駅えき - 大洗おおあらい港こうフェリーターミナル間あいだを結むすぶ茨城いばらき交通こうつうの路線ろせんバス、商船しょうせん三井みついさんふらわあの大洗おおあらい - 苫小牧とまこまい航路こうろ、苫小牧とまこまい西港にしこうフェリーターミナル - 札幌さっぽろ駅えき間あいだを結むすぶ北海道中央ほっかいどうちゅうおうバスの「高速こうそくとまこまい号ごう」を乗のり継つぐことで東京とうきょう - 札幌さっぽろ間あいだを往来おうらいできる連絡れんらく切符きっぷ「パシフィック・ストーリー」が販売はんばいされている。バス便びん選択せんたくの自由じゆう度どが高たかいことが特徴とくちょうで、バス乗車じょうしゃ券けんの有効ゆうこう期間きかんが関東かんとう側がわ・北海道ほっかいどう側がわ両方りょうほうでそれぞれ2日間にちかんあり（出発しゅっぱつ側がわではフェリー乗船じょうせん日びとその前日ぜんじつ、到着とうちゃく側がわでは下船げせん日びとその翌日よくじつであればバスに乗車じょうしゃできる）、連絡れんらく切符きっぷの使用しよう途中とちゅうで水戸みとや大洗おおあらい、苫小牧とまこまいに宿泊しゅくはくすることが可能かのうとなっている（ただし、バス乗車じょうしゃ券けんは途中とちゅう下車げしゃ前途ぜんと無効むこう）。

津軽海峡つがるかいきょうフェリーの函館はこだて - 青森あおもり航路こうろでは札幌さっぽろ駅えき - 函館はこだて駅えき・函館はこだて港こうフェリーターミナル間あいだを結むすぶ「高速こうそくはこだて号ごう」および函館はこだて駅えき - 函館はこだて港こうフェリーターミナル間あいだを結むすぶ函館はこだてタクシー（函館はこだて帝みかど産さんバス）の路線ろせんバスを利用りようできる札幌さっぽろ駅えき - 青森あおもり港こうフェリーターミナル間あいだの連絡れんらく切符きっぷ「津軽海峡つがるかいきょう物語ものがたり」や、青森あおもり港こう - 弘前ひろさき駅えき - 上野うえの駅えき間あいだを結むすぶ弘ひろし南みなみバス「パンダ号ごう」との連絡れんらく切符きっぷ「東京とうきょう・函館はこだてきっぷ」、青森あおもり港こう・青森あおもり駅えき・弘前ひろさき駅えき - さいたま新都しんと心しん・バスタ新宿しんじゅく・東京とうきょうディズニーシー間あいだを結むすぶ南部なんぶバス「MEX青森あおもり」との連絡れんらくきっぷ「東京とうきょうフェリっと函館はこだて」、青森あおもり港こう・青森あおもり駅えき - 盛岡もりおか駅えき間あいだを結むすぶ岩手いわて県けん北きた自動車じどうしゃ・弘ひろ南みなみバス「あすなろ号ごう」との連絡れんらくきっぷ「盛岡もりおか函館はこだてきっぷ」を設定せっていしている。

シルバーフェリーの苫小牧とまこまい - 八戸はちのへ航路こうろでは札幌さっぽろ駅えき - 苫小牧とまこまい西港にしこうフェリーターミナル間あいだの「高速こうそくとまこまい号ごう」、八戸はちのへ港こうフェリーターミナル - 盛岡もりおかバスセンター間あいだの「八はち盛もり号ごう」との連絡れんらく切符きっぷ「札幌さっぽろ・盛岡もりおかなかよしきっぷ」（札幌さっぽろ - 盛岡もりおか間あいだ）および「高速こうそくとまこまい号ごう」とのみ連絡れんらくする「札幌さっぽろ・八戸はちのへなかよしきっぷ」（札幌さっぽろ - 八戸はちのへ港こうフェリーターミナル間あいだ）を設定せっていしている。

これら、フェリーと高速こうそくバスの連絡れんらく切符きっぷを購入こうにゅうする手続てつづきとしては、最初さいしょにフェリー会社かいしゃの予よ約やくセンターに電話でんわをかけ、連絡れんらく切符きっぷの利用りようを希望きぼうする旨むねを伝つたえた上うえで船室せんしつを予約よやくする。次つぎに出発しゅっぱつ地ちの窓口まどぐち（高速こうそくバスターミナルやフェリーターミナルのチケットカウンター）に出向でむいて料金りょうきんを支払しはらい、バスの乗車じょうしゃ券けんとフェリーの乗船じょうせん券けん引換ひきかえ券けんがセットになった連絡れんらく切符きっぷを受うけ取とる（切符きっぷの受うけ取とりは出発しゅっぱつ当日とうじつでも可能かのう）という手順てじゅんを取とることが多おおい。なお、連絡れんらく切符きっぷの価格かかくはフェリーで最もっとも安やすい船室せんしつを利用りようすることを前提ぜんていに設定せっていされているため、上級じょうきゅうの船室せんしつを利用りようしたい場合ばあいにはフェリーターミナルでの乗船じょうせん手続てつづきの際さいに等級とうきゅう変更へんこう分ぶんの差額さがくを支払しはらう必要ひつようがある。

鉄道てつどう

青あおい森もり鉄道てつどうと青森あおもり県内けんない発着はっちゃくのフェリー航路こうろとの連絡れんらく切符きっぷとして、シルバーフェリー苫小牧とまこまい - 八戸はちのへ航路こうろでは青森あおもり駅えき・野辺地のへじ駅えき・三沢みさわ駅えきから八戸はちのへ駅えきまでの乗車じょうしゃ券けんとセットの「青森あおもり・苫小牧とまこまいてつなかきっぷ」、津軽海峡つがるかいきょうフェリー函館はこだて - 青森あおもり航路こうろでは八戸はちのへ駅えき・三沢みさわ駅えき・野辺地のへじ駅えき・浅虫温泉あさむしおんせん駅えきから青森あおもり駅えきまでの乗車じょうしゃ券けんとセットの「海峡かいきょうゆったどきっぷ」を設定せっていしている。いずれも青森あおもり側がわのフェリー発着はっちゃく港みなとから連絡れんらく駅えき（シルバーフェリー：八戸はちのへ駅えき、津軽海峡つがるかいきょうフェリー：青森あおもり駅えき）までの交通こうつうについては別べつ料金りょうきん。

フェリーさんふらわあの神戸こうべ - 大分おおいた航路こうろでは、船ふね中ちゅう往復おうふく2泊はくで目的もくてき地ちに日ひ中ちゅうのみ滞在たいざいする往復おうふく乗船じょうせん割引わりびきプラン「弾丸だんがんフェリー」に阪神電気鉄道はんしんでんきてつどう各駅かくえき（阪神電鉄はんしんでんてつでの発売はつばいは大阪おおさか梅田うめだ駅えき・尼崎あまがさき駅えき・甲子園こうしえん駅えき・御影みかげ駅えき・神戸こうべ三宮さんぐう駅えきのみ）から御影みかげ駅えきまでの往復おうふく乗車じょうしゃ券けんと御影みかげ駅えきから神戸こうべ港こう六甲ろっこうアイランドフェリーターミナルまでの神戸こうべフェリーバス往復おうふくバス乗車じょうしゃ券けんをセットにした「弾丸だんがんフェリー阪神はんしん電車でんしゃ版ばん」を設定せっていしている。

航空こうくう事業じぎょう者しゃ間あいだの連帯れんたい輸送ゆそう

「インターライニング」も参照さんしょう

連帯れんたい輸送ゆそう契約けいやくの締結ていけつされている事業じぎょう者しゃ間あいだでは出発しゅっぱつ空港くうこうで搭乗とうじょう手続てつづきを行おこなうことで、預あづけた手荷物てにもつを乗のり継つぐ空港くうこうで受うけ取とることなく最終さいしゅう目的もくてき地ちまで預あづけることが可能かのうである。乗のり継つぎ空港くうこうで前便ぜんびんの到着とうちゃくが数すう分ふん程度ていど遅延ちえんした場合ばあいは次つぎ便びんが出発しゅっぱつを遅おくらせるか、遅延ちえんや欠航けっこうによって本来ほんらい予約よやくした搭乗とうじょう便びんでの乗のり継つぎができない場合ばあいは、予よ約やく変更へんこうができない運賃うんちんであっても搭乗とうじょう便びんの変更へんこうが認みとめられるなど乗のり継つぎ客きゃくへの配慮はいりょを図はかることが多おおい。

また、日本にっぽんの国内線こくないせんにおいては一部いちぶの航空こうくう会社かいしゃで航空こうくう券けんの相互そうご発売はつばいが実施じっしされていたが、2018年ねん10月に全日本空輸ぜんにほんくうゆが運賃うんちん制度せいどの変更へんこうを行おこなったのに併あわせ、日本航空にほんこうくうなどとの間あいだでの航空こうくう券けん相互そうご発売はつばいの取とり扱あつかいが終了しゅうりょうしている。

航空こうくう券けんの相互そうご発売はつばいを行おこなっていた航空こうくう会社かいしゃ間あいだでは、普通ふつう運賃うんちんなどにおいては搭乗とうじょう会社かいしゃの変更へんこう（裏書うらがき）も認みとめられており、日本航空にほんこうくうで発券はっけんした航空こうくう券けんで全日本ぜんにほん空輸くうゆに搭乗とうじょうすることが可能かのうであった。搭乗とうじょう会社かいしゃの変更へんこうについては、現在げんざいは航空機こうくうきの故障こしょうなど航空こうくう会社かいしゃに原因げんいんがある場合ばあいに限かぎられ、自己じこ都合つごうや悪天候あくてんこうの場合ばあいは一旦いったん払はらい戻もどして搭乗とうじょう会社かいしゃで航空こうくう券けんを購入こうにゅうし直なおすこととなる。

連帯れんたい輸送ゆそう契約けいやくが締結ていけつされており、各かく航空こうくう会社かいしゃの指定していする乗のり継つぎ時間じかん以上いじょうの乗のり継つぎ時間じかんが確保かくほされていれば、自社じしゃグループ会社かいしゃでなくても最終さいしゅう目的もくてき地ちまで手荷物てにもつの乗のり継つぎ運送うんそうが可能かのうである。この場合ばあい、搭乗とうじょう手続てつづきと予約よやくは各かく航空こうくう会社かいしゃごとで必要ひつようとなる。

例たとえば日本航空にほんこうくうで「山形やまがた空港くうこう→伊丹空港いたみくうこう」間あいだ、全日本ぜんにほん空輸くうゆで「伊丹空港いたみくうこう→高知空港こうちくうこう」間あいだを同日どうじつ中ちゅうに乗のり継つぐ場合ばあい、山形やまがた空港くうこうでの搭乗とうじょう手続てつづきの際さいに全日本空輸ぜんにほんくうゆの高知空港こうちくうこう行いきに乗のり継つぐことを申告しんこくし、同どう空港くうこう行いきの予約よやくが分わかるもの（eチケットお客様きゃくさま控びかえなど）を提示ていじすれば、山形やまがた空港くうこうから伊丹空港いたみくうこうで受うけ取とることなく高知空港こうちくうこうまで荷物にもつを預あづけることが可能かのうである。

この場合ばあい、日本航空にほんこうくうの区間くかん（山形やまがた→伊丹いたみ）を山形やまがた空港くうこうにて、全日本空輸ぜんにほんくうゆの区間くかん（伊丹いたみ→高知こうち）を伊丹空港いたみくうこうにおいてそれぞれ搭乗とうじょう手続てつづきすることとなる。さらに、全日本空輸ぜんにほんくうゆの区間くかんとなる伊丹空港いたみくうこうで搭乗とうじょう手続てつづきする際さいは日本航空にほんこうくう（山形やまがた空港くうこう）で発行はっこうされた手荷物てにもつ引換ひきかえ証しょうを提示ていじする必要ひつようがある。それを提示ていじしなかった場合ばあいは手荷物てにもつが積つみ残のこされるリスクが生しょうじる。

また、羽田空港はねだくうこうと成田空港なりたくうこうのように同どう一いち空港くうこうでない場合ばあいでも会社かいしゃが指定していしていれば可能かのうである。

日本にっぽんの国内線こくないせんでは、日本航空にほんこうくう、日本にほんエアコミューター、日本にっぽんトランスオーシャン航空こうくう、琉球りゅうきゅうエアーコミューターの日本航空にほんこうくうグループ各社かくしゃと全日本空輸ぜんにほんくうゆ、ソラシドエア、オリエンタルエアブリッジとの間あいだについては連帯れんたい輸送ゆそう契約けいやくが適用てきようされる。なお、SNA・ORC・AIR DOなど国内線こくないせんのコードシェア便びんをANA便びん名めいで予約よやくした場合ばあいはANA利用りようとみなされ、ANA利用りよう時じと同様どうように連帯れんたい輸送ゆそう契約けいやくが適用てきようとなる。

ADO、スターフライヤー（SFJ）、SNA、ORC、ANAについては、ADO・SFJ・SNA・ORC・ANAの5社しゃ相互そうご間あいだでは連帯れんたい輸送ゆそう契約けいやくは適用てきようされるが、ADOまたはSFJとJALグループ各社かくしゃ間あいだについては連帯れんたい輸送ゆそう契約けいやくは適用てきようされない。IBEXエアラインズ（IBX）はANAとの間あいだでのみ連帯れんたい輸送ゆそう契約けいやくを締結ていけつしている。ADO・SFJ・SNA・ORC・ANAの5社しゃ相互そうご間あいだまたはIBX・ANAの2社しゃ相互そうご間あいだでは、最大さいだい3区間くかんまで乗のり継つぎ区間くかんのチェックインも可能かのうである。

フジドリームエアラインズ（FDA）、天草あまくさエアライン（AMX）の2社しゃとJALグループ各社かくしゃについては、JALグループ各社かくしゃ・FDA・AMXの各社かくしゃ相互そうご間あいだでは連帯れんたい輸送ゆそう契約けいやくは適用てきようされるが、ANA・SNA等とうとの連帯れんたい輸送ゆそう契約けいやくは適用てきようされない。FDA・AMX運航うんこう便びんをJAL便びん名めいで予約よやくした場合ばあいはJAL利用りようとみなされ、JAL利用りよう時じと同様どうように連帯れんたい輸送ゆそう契約けいやくが適用てきようとなる。なお、JALグループ運航うんこう便びんとJAL便びん名めいのFDA・AMXとの間あいだおよび、JAL便びん名めいのFDAとJAL便びん名めいのAMXとの間あいだの乗のり継つぎの場合ばあい、コードシェア便びんであっても運航うんこう会社かいしゃごとにチェックインが必要ひつようとなる。

スカイマークは2021年ねん3月がつ28日にちより、JALグループ各社かくしゃとの間あいだで手荷物てにもつの連帯れんたい輸送ゆそうを開始かいしした。

また、ピーチ、バニラ・エアなどの一部いちぶ格安かくやす航空こうくう会社かいしゃや新しん中央ちゅうおう航空こうくうなどのコミューター航空こうくうでは経費けいひ削減さくげんの理由りゆうから他社たしゃとの連帯れんたい輸送ゆそう契約けいやくを結むすんでいない場合ばあいがある。格安かくやす航空こうくう会社かいしゃの場合ばあいは自社じしゃ間あいだとの乗のり継つぎであっても、手荷物てにもつを預あづけ直なおさなければならない事例じれいもある。Peachのように同一どういつの予よ約やく記録きろくで航空こうくう券けんを購入こうにゅうしないと、自社じしゃ間あいだでの乗のり継つぎであっても遅延ちえん時じの変更へんこうや払はらい戻もどしに応おうじない会社かいしゃもある。

連帯れんたい運送うんそう契約けいやくのない航空こうくう会社かいしゃで乗のり継つぎの場合ばあいは、乗のり継つぎ空港くうこうでいちいち荷物にもつを預あづけ直なおすこととなり、遅延ちえんして乗のり継つぎ便びんに遅おくれた場合ばあいであっても便宜べんぎを図はかってくれないこととなる。

航空こうくう貨物かもつにおいても連帯れんたい輸送ゆそうが行おこなわれているが、旅客りょかくの場合ばあいよりも乗継のりつぎ時間じかんが長ながくかかるのが普通ふつうである。

韓国かんこくの連絡れんらく運送うんそう

韓国かんこくでは連絡れんらく運送うんそうといい都市とし鉄道てつどう法ほう34条じょうに規定きていされている。

都市とし鉄道てつどう法ほう34条じょうでは、都市とし鉄道てつどう運営うんえい者しゃが連絡れんらく運送うんそうをする場合ばあいには運営うんえいの分担ぶんたんや運賃うんちん収入しゅうにゅうの配分はいぶんは当事とうじ者しゃ間あいだの協議きょうぎで定さだめ、定さだまらないときは国土こくど交通こうつう部長ぶちょうが決定けっていすることとなっている。

脚注きゃくちゅう

関連かんれん項目こうもく

• 相互そうご直通ちょくつう運転うんてん
• 航空こうくう連合れんごう
• 選択せんたく乗車じょうしゃ
• 共通きょうつう乗車じょうしゃ制度せいど
• 共同きょうどう運行うんこう
• コラボレーション
• 旅行りょこう会社かいしゃ
• 共同きょうどう使用しよう駅えき
• インターライニング

外部がいぶリンク

• 東海旅客鉄道とうかいりょかくてつどう株式会社かぶしきがいしゃ旅客りょかく連絡れんらく運輸うんゆ規則きそく
• 旅客りょかく連絡れんらく運輸うんゆ規則きそく - 西日本旅客鉄道にしにほんりょかくてつどう