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京王5000系電車 (2代) - Wikipedia コンテンツにスキップ

京王けいおう5000けい電車でんしゃ (2だい)

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京王けいおう5000けい電車でんしゃ(2だい
京王けいおう5000けい 5734編成へんせい
(2019ねん2がつ2にち 京王けいおう多摩たまセンター - 京王けいおう永山ながやま
基本きほん情報じょうほう
運用うんようしゃ 京王けいおう電鉄でんてつ
製造せいぞうしょ 総合そうごう車両しゃりょう製作所せいさくしょ[1]
製造せいぞうねん 2017ねん[2]-2019ねん[3]
製造せいぞうすう 6編成へんせい60りょう[1]
運用うんよう開始かいし 2017ねん9がつ29にち[4]
2018ねん2がつ22にち京王けいおうライナー
投入とうにゅうさき 京王線けいおうせん
主要しゅようしょもと
編成へんせい 10りょう編成へんせい[5]
軌間きかん 1,372 mm[6]
電気でんき方式ほうしき 直流ちょくりゅう1,500 V[7]
最高さいこう運転うんてん速度そくど 110 km/h[9]
設計せっけい最高さいこう速度そくど 130 km/h[7]
起動きどう加速度かそくど 0.92 m/s/s(3.3 km/h/s)[7]
減速げんそく常用じょうよう 1.11 m/s/s(4.0 km/h/s)[7]
減速げんそく非常ひじょう 1.25 m/s/s(4.5 km/h/s)[7]
全長ぜんちょう 20,440 mm(先頭せんとうしゃ
20,000 mm(中間なかましゃ[7]
車体しゃたいちょう 20,000 mm(先頭せんとうしゃ
19,500 mm(中間なかましゃ[6][8]
全幅ぜんぷく 2,800 mm[7]
車体しゃたいはば 2,778 mm[6]
ぜんこう 4,017 mm(パンタグラフなし)
4,090 mm(パンタグラフづけ[7]
車体しゃたいだか 3,620 mm[6]
ゆかめんだか 1,130 mm[7]
車体しゃたい 軽量けいりょうステンレス(sustina)[5]
台車だいしゃ まくらばね:ボルスタレス空気くうきばね
じくばこ支持しじ:じくばりしき
TS-1017C(電動でんどうしゃ
TS-1018C(電動でんどうしゃ[7]
車輪しゃりんみち 860 mm[7]
固定こていじく 2,200 mm[7]
台車だいしゃ中心ちゅうしんあいだ距離きょり 13,800 mm[7]
しゅ電動でんどう かごがたさんそう誘導ゆうどう電動でんどう[7]
しゅ電動でんどう出力しゅつりょく 150 kW[7] × 4
駆動くどう方式ほうしき 平行へいこうカルダンしき(TD継手つぎて[7]
歯車はぐるま 85:14 = 6.07[7]
制御せいぎょ方式ほうしき SiCハイブリッドモジュール素子そし採用さいようIGBT-VVVFインバータ制御せいぎょ[7]
制動せいどう装置そうち 回生かいせいブレーキ併用へいようぜん電気でんき指令しれいしき空気くうきブレーキ|ぜん電気でんきブレーキ[7]
保安ほあん装置そうち 京王けいおうATC[7]
D-ATC(JRがた[7]
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京王けいおう5000けい電車でんしゃ(けいおう5000けいでんしゃ)は、2017ねん平成へいせい29ねん)に運行うんこう開始かいしした京王けいおう電鉄でんてつ京王線けいおうせん[注釈ちゅうしゃく 1]よう通勤つうきんがた電車でんしゃである[10]京王けいおう電鉄でんてつはじめての座席ざせき指定してい列車れっしゃでの運用うんよう目的もくてき開発かいはつされ、クロスシートとロングシートに転換てんかんできるデュアルシートをそなえる[10]。2017ねんグッドデザインしょう選定せんていされている[11]

ほんこうでは京王けいおう線上せんじょう東側ひがしがわを「新宿しんじゅくり」、西側にしがわを「京王けいおう八王子はちおうじり」と表現ひょうげんする。編成へんせい単位たんい表記ひょうきする必要ひつようがある場合ばあい新宿しんじゅく先頭せんとうしゃ車両しゃりょう番号ばんごう代表だいひょうし、5731編成へんせいよう表現ひょうげんする[注釈ちゅうしゃく 2]京王けいおうでは京王けいおう八王子はちおうじりを1号車ごうしゃとして車両しゃりょう号車ごうしゃ番号ばんごう表示ひょうじしている[12]が、本稿ほんこうでは各種かくしゅ文献ぶんけんならって新宿しんじゅくりを左側ひだりがわとして編成へんせいひょう表記ひょうき[13][14][15]文中ぶんちゅうたとえば「2りょう」と記述きじゅつされている場合ばあい新宿しんじゅくりから2りょうであることをしめす。

概要がいよう

利用りようきゃく着席ちゃくせきニーズに対応たいおうするため、京王けいおう電鉄でんてつはつ座席ざせき指定していせい列車れっしゃ運行うんこうする目的もくてき導入どうにゅうされた[10]座席ざせき指定してい列車れっしゃとして使用しようされるさいはクロスシート、それ以外いがいのときはロングシートとなるよう転換てんかんできる座席ざせきそなえ、立体りったい形状けいじょう曲面きょくめん多用たようしたデザインの前面ぜんめん形状けいじょう採用さいよう[10]先頭せんとうしゃ車体しゃたいながさはちゅうあいだしゃより500 mmながくなった[5]しょうエネルギー性向せいこうじょうのため編成へんせいちゅうあいだ電動でんどうしゃ回生かいせい電力でんりょく吸収きゅうしゅうよう蓄電池ちくでんちそなえ、力行りっこうとき放電ほうでんするほか、停電ていでんどき非常ひじょう電源でんげんとしても使用しようでき、蓄電池ちくでんち電力でんりょくのみではしりできる[16]2017ねん平成へいせい29ねん)9がつ29にちから一般いっぱん列車れっしゃ営業えいぎょう運転うんてん開始かいし[4]し、2018ねん2がつ22にちダイヤ改正かいせいから京王けいおうライナーでの運転うんてん開始かいしした[17]。また、都営地下鉄とえいちかてつ新宿しんじゅくせんようD-ATC装備そうびしており[7]新宿しんじゅくせんへの直通ちょくつう対応たいおうしている。

外観がいかん

京王けいおう5000けいのフルカラーLED表示ひょうじ案内あんない

従来じゅうらい車両しゃりょうよりシャープで立体りったいてき前面ぜんめん形状けいじょう採用さいようされており、京王けいおう車両しゃりょうとしてははじめて前面ぜんめんおおきく傾斜けいしゃしている[18]前面ぜんめんはスマートな列車れっしゃ表現ひょうげんするためカラーリングにくろ多用たようされ[10]まど上部じょうぶ京王けいおうレッドの、まど下部かぶ京王けいおうブルーのおびかれており、包容ほうようかんかんじさせるあたたかみのなか気品きひんのある表情ひょうじょうたせ、コーポレートカラーをシンプルにまとう上品じょうひんなデザインでまとめている。傾斜けいしゃした前面ぜんめん形状けいじょう運転うんてんだいスペースが制約せいやくされるなかこう運転うんてんだい構造こうぞう維持いじしつつ必要ひつよう機器ききおさめるため、前面ぜんめん貫通かんつうとびら正面しょうめんから左側ひだりがわ助士じょしがわ)に配置はいちした[18]。これは京王線けいおうせん系統けいとう車両しゃりょうでははつである。正面しょうめんまど左右さゆうがわぜんあきらとう尾灯びとう装飾そうしょくとうからなる標識ひょうしきとうユニットが配置はいちされており[5]、いずれの光源こうげんLED照明しょうめいである[5]車体しゃたい溶接ようせつ組立くみたて構造こうぞうステンレスせいであり、そとばんレーザー溶接ようせつでつなぎわせる総合そうごう車両しゃりょう製作所せいさくしょせいsustina構体が採用さいようされている。これにより、これまでのステンレス車体しゃたいられたいたいたかさねる「せぎり」がなくなり、車体しゃたい全体ぜんたいなめらかにうつくしく仕上しあげているとともに、連続れんぞくしたレーザー溶接ようせつによりシール施工しこう箇所かしょ削減さくげんすることでメンテナンスせい向上こうじょうはかっている[5]

また対向たいこう列車れっしゃとオフセット衝突しょうとつした場合ばあいそなえて、くるまはしつま構体のつまばしら衝突しょうとつばしらもうけることで衝突しょうとつ安全あんぜんせい向上こうじょうと、構体骨組ほねぐみをリングじょう配置はいちする構造こうぞう車内しゃない内装ないそうロールバー採用さいようすることで車体しゃたい強度きょうど向上こうじょうをそれぞれはかっている[5]。20 m両開りょうびらき4とびらとびらあいだまど2まい基本きほんレイアウトが採用さいようされたが[5][6]とびらあいだまど2まいはばことなっており、ひろほうまどのみ下降かこうまどとなっている[6]ぜん頭部とうぶFRPせいとしており、先頭せんとうしゃ運転うんてんだいがわちゅうあいだしゃより台車だいしゃ中心ちゅうしんからくるまはしまでのながさが500mm延長えんちょうされた[5]スカートも3次元じげんてき形状けいじょうとなり、コーポレートカラーである京王けいおうレッドに塗装とそうされた[5]前面ぜんめんまどじょうと、側面そくめん中央ちゅうおうまどじょうフルカラーLEDしき表示ひょうじ装置そうち設置せっちされ、側面そくめんのものは従来じゅうらいしゃより大型おおがたされている[7]

内装ないそう

内装ないそう従来じゅうらいのコーポレートカラー主体しゅたいのデザインから変更へんこうし、高尾山たかおさん木々きぎ織物おりものまち八王子はちおうじきぬという多摩たま地域ちいきいろ素材そざいにこだわった、はなやかな室内しつない空間くうかん表現ひょうげんしたデザインとしており、座席ざせき表皮ひょうひは「多摩たま」をモチーフとした上質じょうしつ高級こうきゅうかん演出えんしゅつしている[5]室内しつないうえくほどいろあかるくなっており、天井てんじょう両側りょうがわとつ曲面きょくめんとすることで開放かいほうかんがある室内しつない空間くうかんとし、ガラスせいとびら仕切じきりとつま引戸ひきど採用さいよう奥行おくゆきのある開放かいほうかんをもたせている[19]。また車内しゃない快適かいてきせい確保かくほするため、ゆか静粛せいしゅくせいたか素材そざいを、がわまどUVカットガラスをそれぞれ採用さいようしており、すりには清潔せいけつかんすため電解でんかい加工かこうほどこして指紋しもんきにくくしている。

京王けいおう電鉄でんてつ車両しゃりょうとしてははじめて[注釈ちゅうしゃく 3]、クロスシートとロングシートの転換てんかん機構きこうそなえたデュアルシートを採用さいようし、座席ざせき指定してい列車れっしゃとして使用しようされるさいはクロスシート、それ以外いがいのときは基本きほんてきにロングシートとなる[10][注釈ちゅうしゃく 4]転換てんかん機構きこう座席ざせき総合そうごう車両しゃりょう製作所せいさくしょコイト電工でんこう共同きょうどう開発かいはつし、コイト電工でんこう製造せいぞう担当たんとうした[20][21]とびらあいだには1人ひとりあたりめんはば460mmの偏心へんしん機構きこうによって回転かいてんする2人ふたり座席ざせき片側かたがわ3くみ配置はいちされている[19]。この座席ざせき新規しんき開発かいはつおこなわれた座席ざせきであり、通勤つうきん電車でんしゃとして運用うんようされるのと回転かいてんちゅう座席ざせき同士どうし干渉かんしょうけるため、座席ざせきはば確保かくほについては困難こんなんきわめたが、回転かいてん軌跡きせきじょうにあるまどわく下部かぶまどきせの形状けいじょう見直みなおしとともに[22]2人ふたりかけ座席ざせき両側りょうがわにある肘掛ひじか内側うちがわけずることで1人ひとりあたりめんはば460mmを確保かくほした。また、複雑ふくざつ偏心へんしん回転かいてんおこなうクロス/ロング転換てんかん機構きこうには、新幹線しんかんせん車両しゃりょう十分じゅうぶん実績じっせきのある構造こうぞうわせることで、電動でんどうしきによる安定あんていてき動作どうさ実現じつげんしており、クロスシート状態じょうたい手動しゅどうでの座席ざせき転換てんかんは、肘掛ひじかけのうしろにあるレバーをくことで座席ざせき回転かいてんして転換てんかんする。座席ざせき支持しじ構造こうぞうでは、クロスシートとロングシートのかく状態じょうたいにおいては、座席ざせき支持しじ位置いち変化へんかするため、支持しじ構造こうぞう支持しじ部品ぶひん形状けいじょう配置はいち試行錯誤しこうさくごかえしており、その結果けっかにより、クロスシートとロングシートのかく状態じょうたいでも、がたつきがすくない安定あんていした着座ちゃくざ実現じつげんしている[19]

くるまはしには、総合そうごう車両しゃりょう製作所せいさくしょシロキ工業しろきこうぎょう共同きょうどう開発かいはつシロキ工業しろきこうぎょう製造せいぞう担当たんとうした[23]1人ひとりあたりめんはば505 mmの固定こていしき3にん座席ざせきもうけられ、座席ざせきあいだには肘掛ひじかけが設置せっちされた[19]座席ざせきめんもたれ下部かぶちゃけいいろ明暗めいあんにより凹凸おうとつ表現ひょうげんしたモケットもたれ上部じょうぶ茶色ちゃいろモール採用さいようされた[19]ぜん車両しゃりょう設置せっちされた車椅子くるまいす・ベビーカースペースには、壁掛かべかがたヒーターきゃく利用りようできるこしてがもうけられている[19]。この区画くかくには京王けいおう電鉄でんてつ保有ほゆう車両しゃりょう同様どうよう優先ゆうせんせき表示ひょうじのステッカーが貼付ちょうふされ、優先ゆうせんせき区画くかくであることをしめすつりかわ設置せっちされているが、京王けいおうライナー充当じゅうとうには座席ざせき指定していけん不要ふよう区間くかんであっても優先ゆうせんせきとしての運用うんようおこなわない[24]

室内しつないとうは、総合そうごう車両しゃりょう製作所せいさくしょとコイト電工でんこう共同きょうどう開発かいはつしコイト電工でんこう製造せいぞう担当たんとう[23]したLEDしき調しらべこう調しらべしょくしき照明しょうめいとなり、あさ通勤つうきんにはさわやかないろよる座席ざせき指定してい列車れっしゃではいた暖色だんしょくけいいろえることが可能かのうであり、天井てんじょう両側りょうがわ曲面きょくめん照射しょうしゃするように配置はいちした間接かんせつ照明しょうめい採用さいようしている[19]。クロスシートとロングシートのどちらで使用しようされている場合ばあいでも画面がめんやすいよう、かくとびら上部じょうぶ客室きゃくしつ天井てんじょう枕木まくらぎ方向ほうこう三菱電機みつびしでんきせい[23]の17インチワイド液晶えきしょうしき案内あんない装置そうちが2だいいちくみかく車両しゃりょう14くみ28だい設置せっちされた[7]右側みぎがわ画面がめんには運行うんこう情報じょうほうを、左側ひだりがわには広告こうこく表示ひょうじされる[7]放送ほうそう装置そうちは、八幡やはた電気でんき産業さんぎょうせい[23]高音こうおんしつステレオ方式ほうしき採用さいようしており、ステレオ効果こうか最大限さいだいげんられるように車内しゃないスピーカーはKEFしゃ[25]せいものが1りょうあたり8だい設置せっちされている。天井てんじょうめん左右さゆうにLとRが交互こうご配置はいちされているほか、制御せいぎょ装置そうち音源おんげん内蔵ないぞうすることで、イベントBGMながすことができる。また、外部がいぶプレーヤが接続せつぞく可能かのうなステレオミニジャックをもうけている[7]

サービス機器ききとして、2人ふたり座席ざせきあしだいおよび3にんけロングシートの肘掛ひじかには、総合そうごう車両しゃりょう製作所せいさくしょシロキ工業しろきこうぎょう共同きょうどう開発かいはつシロキ工業しろきこうぎょう製造せいぞう担当たんとうした電源でんげんコンセントもうけられ[23]UQコミュニケーションズせい[23]フリーWi-Fi装置そうちパナソニックJR東日本ひがしにっぽんテクノロジー共同きょうどう開発かいはつした「nanoe(ナノイー)」搭載とうさい空気くうき清浄せいじょう天井てんじょう中央ちゅうおうにあるラインフローファンのバックスペースにかく2だい設置せっちされている[19][18][26]電源でんげんコンセントはクロスシートのときしか使つかえない設定せっていとなっている[20]かく車両しゃりょうに4だいずつ日立造船ひたちぞうせんせい逆光ぎゃっこう補正ほせい車内しゃない防犯ぼうはんカメラもうけられている[23]

客室きゃくしつとびら閉機は、京王けいおう電鉄でんてつとしてははじめてラック機構きこうゆうした電気でんきしきドアエンジン採用さいようしており、ドアのはさまれを検知けんちするとドアの推力すいりょく変化へんかさせてけやすくするはさ防止ぼうし機能きのうのほか、長時間ちょうじかんえき停車ていしゃ冷暖房れいだんぼう効果こうかたかめるための3とびら機能きのうのほかに、座席ざせき指定してい列車れっしゃでの乗降じょうこうをするドアを一部いちぶ限定げんていにする限定げんていとびら機能きのうゆうしている[7]

2019年度ねんど京王けいおうライナー増発ぞうはつよう製造せいぞうされた5736編成へんせいではあらたにドリンクホルダーや優先ゆうせんせきしゃはしにひじけが装備そうびされた。今後こんご既存きそん車両しゃりょうにも順次じゅんじ装備そうびされていく。また、天井てんじょう配色はいしょく従来じゅうらいのゴールドではなく、白一色はくいっしょくとなっている。

乗務じょうむいんしつ

おおきく傾斜けいしゃした前面ぜんめん形状けいじょう採用さいようしつつ、こう運転うんてんだい構造こうぞう維持いじ視界しかい拡大かくだい必要ひつよう機器きき搭載とうさいなどの要求ようきゅう満足まんぞくするため、機器きき配置はいち見直みなおしと避難ひなん経路けいろ確保かくほのための前面ぜんめん貫通かんつう正面しょうめんかって左側ひだりがわにするなど、従来じゅうらい車両しゃりょうとは乗務じょうむいんしつのレイアウトがおおきく変更へんこうされている[18]運転うんてんしつ配色はいしょくグレーけい運転うんてんだいはユニットごとに取外とりはずしが可能かのう構造こうぞう総合そうごう車両しゃりょう製作所せいさくしょのユニットしき運転うんてんだいフリージアコンソール」が採用さいようしており、将来しょうらい改造かいぞう有利ゆうり構造こうぞうとしている。また、京王けいおう電鉄でんてつとしてははじめての採用さいようとなる3つの画面がめん運転うんてんだい表示ひょうじ配置はいちしており、速度そくどけい圧力あつりょくけい表示ひょうじとうなどの表示ひょうじのほか、蓄電池ちくでんちとそのざんりょう、パンタグラフ、VVVFインバータ装置そうちしゅ電動でんどうとのあいだ電気でんきながれを表示ひょうじするエネルギーモニタ機能きのうそなわっている[18]速度そくどけい圧力あつりょくけいなどの運転うんてん必要ひつよう計器けいきるいは、従来じゅうらいのアナログしきしたしろ背景はいけいまるがた計器けいきのデザインとし、それらが、運転うんてん着座ちゃくざ位置いち主幹しゅかん制御せいぎょ中心ちゅうしんじくじょう表示ひょうじされるものとなった[18]

主幹しゅかん制御せいぎょはデッドマン装置そうちきのTかたちワンハンドルマスコンで、運転うんてん操作そうさロータリエンコーダにより信号しんごう変換へんかんされたのちじゅうけい出力しゅつりょくされ、かく機器きき伝送でんそうされる[18]保安ほあん装置そうちとして、京三製作所きょうさんせいさくしょせい[23]京王けいおうせん内用ないようATCにくわえ、日立製作所ひたちせいさくしょせい[23]新宿しんじゅくせんようD-ATCを装備そうびする[7]あらたにホーム検知けんち装置そうちジェイアじぇいあル西日本るにしにほんテクノスせい[23])がそなえられている。これは、乗務じょうむいんしつ運転うんてん背面はいめん中央ちゅうおうにホームの検知けんち状態じょうたいしめ表示ひょうじとうとドアひらき操作そうさ誤操作ごそうさ注意ちゅうい喚起かんきするブザーで構成こうせいされた報知ほうちばん設置せっちされており、ホームの有無うむ車両しゃりょうがわのセンサーで検知けんちして、ホーム検知けんちできないがわあやまってドアひらき操作そうさをしても、ドアのひらき操作そうさおこなわれず、ブザーで注意ちゅうい喚起かんきする[18]事故じこ発生はっせい記録きろく目的もくてきとして、りょう先頭せんとうしゃ日立造船ひたちぞうせんせい[23]前方ぜんぽう監視かんしカメラを設置せっちしている。

主要しゅよう機器きき

ここでは製造せいぞう機器きき構成こうせいについてべる。

伝送でんそう指令しれいシステム

京王けいおう電鉄でんてつはじめてサービス機器ききへの指令しれいのみならず力行りっこう制動せいどうなどの主要しゅよう機器ききへの指令しれい伝送でんそう指令しれいとし、車両しゃりょうの引通しせん削減さくげんはかったK-TIMS(Keio Train Information Management System)とばれる三菱電機みつびしでんきせい[23]伝送でんそう指令しれいシステムが採用さいようされた[16]。システム全体ぜんたい二重化にじゅうかされるとともに、主要しゅよう機器ききへの伝送でんそう経路けいろじゅうとなっており[16]、クロス/ロングシート転換てんかん座席ざせき回転かいてん指令しれい室内しつないLEDとう調しらべこう調節ちょうせつ指令しれい電源でんげんコンセントのにゅうきり指令しれいかく機器きき自動じどう試験しけんなどがモニタ装置そうちから実行じっこうできる。力行りっこう回生かいせいブレーキでのしゅ電動でんどうのブレーキトルクを編成へんせい一括いっかつ管理かんりして制御せいぎょすることで効率こうりつてきしょうエネルギーせいたか運転うんてん可能かのうとしている[16]車両しゃりょう車内しゃない案内あんない装置そうち制御せいぎょする編成へんせいあいだ伝送でんそうには、K-TIMSと連携れんけいした100 Mbpsイーサネット伝送でんそう使用しようされている[7]

しゅ制御せいぎょ装置そうちしゅ電動でんどう

ていかく3,300V・1,800ASi-IGBT素子そしSiC-SBD素子そし組合くみあわせたSiCハイブリッド素子そしによる、日立製作所ひたちせいさくしょせいVFI-HR2820WがたVVVFインバータ制御せいぎょ装置そうち採用さいようされた[16]。1だい制御せいぎょ装置そうちで4だいしゅ電動でんどう制御せいぎょする1C4M構成こうせいを1ぐんとしたものを2ぐん搭載とうさいしており、制御せいぎょ方式ほうしき速度そくどセンサレスのベクトル制御せいぎょとしている。故障こしょうさいには2ぐんのどちらかの1ぐんしゅ電動でんどう4だい)の解放かいほう可能かのう故障こしょう冗長じょうちょうせいっており、ぜん電気でんきブレーキとじょうそく運転うんてん機能きのうっている。デハ5000かたち搭載とうさいされておりデハ5050かたち電動でんどうしゃユニットをんでいる[16]

しゅ電動でんどう出力しゅつりょく150 kWのHS33532-03RBがた日立製作所ひたちせいさくしょせいぜん閉型ないおうぎ冷却れいきゃくしきかごがたさんそう誘導ゆうどう電動でんどうが、駆動くどう装置そうち東洋電機製造とうようでんきせいぞうせいKD438-C-Mかたち平行へいこうカルダンしき(TD継手つぎて、TD230C-P)採用さいようされており、保守ほしゅ軽減けいげん騒音そうおん低減ていげんはかっている。歯車はぐるまは85:14である[16]

さらなるしょうエネルギせい推進すいしんする目的もくてきとしてしん技術ぎじゅつくるまじょう蓄電ちくでんシステムを採用さいようしている。これは日立製作所ひたちせいさくしょせい[23]リチウムイオン電池でんちを4直列ちょくれつ4並列へいれつ接続せつぞくした680V、15.2kWhの電池でんちモジュールを、編成へんせい中央ちゅうおう電動でんどうしゃ(デハ5050かたち5100番台ばんだい)1りょう床下ゆかしたに2搭載とうさいしたものである[16]。この蓄電ちくでんシステムには、ブレーキをけたさい回生かいせいブレーキしゅ電動でんどうから発生はっせいする電力でんりょく充電じゅうでんし、力行りっこうときにはこれを走行そうこうよう放電ほうでんすることで電力でんりょく消費しょうひりょう削減さくげんする。また停電ていでんには、この電池でんちたくわえられた電力でんりょく利用りようして1だいのVVVFインバータ装置そうち起動きどうすることで編成へんせいない電動でんどうしゃユニット2りょう(1ユニット8モーター)をもちいた自力じりき走行そうこう可能かのうであり(このときでは通常つうじょうの6M4Tから2M8Tとなる)、橋梁きょうりょううえ列車れっしゃ停止ていしした場合ばあいなどでも移動いどうさせることができるようになっている[16]

制動せいどう装置そうち

制動せいどう装置そうち回生かいせいブレーキ併用へいよう電気でんき指令しれいしき空気くうきブレーキのナブテスコせい[23]HRDA-1が9000けいつづいて採用さいようされたが、べん制御せいぎょをアナログ電流でんりゅう制御せいぎょ方式ほうしきからON-OFFかた制御せいぎょべん変更へんこうされ、ブレーキ性能せいのう安定あんていせい向上こうじょうはかっており、K-TIMSの編成へんせいブレーキ制御せいぎょにより付随ふずいしゃ制動せいどうりょく電動でんどうしゃ回生かいせいブレーキで負担ふたんするおく制御せいぎょをユニットごとの制御せいぎょから編成へんせい全体ぜんたい制御せいぎょ変更へんこうしており、回生かいせいブレーキのさらなる有効ゆうこうせいはかっている[16]。また、TcしゃとTしゃには、フラット防止ぼうし機能きのう滑走かっそうさい粘着ねんちゃく制御せいぎょ)をゆうしており、車輪しゃりん滑走かっそうによるブレーキ距離きょり増大ぞうだい車輪しゃりんのフラット防止ぼうしはかっている。

台車だいしゃ

TS-1018C付随ふずい台車だいしゃじくダンパが装備そうび可能かのうである

台車だいしゃは9000けいようをベースとした総合そうごう車両しゃりょう製作所せいさくしょせい[23]じくばこ支持しじ装置そうちじくはりしきのボルスタレス空気くうきばねのTS-1017C動力どうりょく台車だいしゃ、TS-1018C付随ふずい台車だいしゃ(いずれも固定こていじく距2,200 mm、車輪しゃりんけい860 mm)が採用さいようされた[7]台車だいしゃ牽引けんいんりょく車体しゃたい伝達でんたつするけんいん装置そうち一本いっぽんリンクしきであり、基礎きそブレーキ装置そうちは、踏面へんしきのユニットブレーキである。将来しょうらいさい高速度こうそくど向上こうじょうそなえ、設計せっけい最高さいこう速度そくどを130km/hとしており、さらなる心地ごこち向上こうじょうのため、台車だいしゃわく先端せんたんじくばこ支持しじ装置そうちじくはりあいだじくダンパのけが可能かのう構造こうぞうとなっている[7]

しゅうでん装置そうち

しゅうでん装置そうちとして、9000けいどう形式けいしき東洋電機製造とうようでんきせいぞうせい[23]電磁でんじかぎはず装置そうちきばね上昇じょうしょう空気くうきしきシングルアームパンタグラフがデハ5000かたち全車ぜんしゃと、5100番台ばんだいのぞくデハ5050かたち搭載とうさいされた[5][7]

補助ほじょ電源でんげん装置そうち

補助ほじょ電源でんげん装置そうちは、東洋電機製造とうようでんきせいぞうせい[23]60 Hz、440V、出力しゅつりょく260kVAのIGBT素子そしの3レベル静止せいしがたインバータ (SIV)が5000番台ばんだいと5200番台ばんだいのデハ5050かたち搭載とうさいされている。一系いっけい故障こしょうした場合ばあいでも、待機たいきしているけいがバックアップとして作動さどうする待機たいきじゅうけい方式ほうしき採用さいようしている、一系いっけいけい両方りょうほう故障こしょうした場合ばあいでも、乗務じょうむいんしつからのモニタ装置そうち操作そうさにより、6号車ごうしゃのデハ5000かたち搭載とうさいされた受給じゅきゅうでん接触せっしょく作動さどうさせて、もう片方かたがた補助ほじょ電源でんげん装置そうちからの給電きゅうでん可能かのうとしている[16]

空気くうき圧縮あっしゅく

空気くうき圧縮あっしゅくは、ドイツクノールブレムゼせいのオイルフリーレシプロ方式ほうしき採用さいよう[23]した、まいぶん吐出としゅつ容量ようりょう1,750リットルじょ湿しめ装置そうち内蔵ないぞうピストンしき電動でんどう空気くうき圧縮あっしゅくはコンパクトで環境かんきょうへの配慮はいりょとメンテナンスせい向上こうじょうはかっており、5000番台ばんだいと5200番台ばんだいのデハ5050かたち搭載とうさいされた[5][16]

冷房れいぼう装置そうち

三菱電機みつびしでんきせい[23]屋上おくじょう集中しゅうちゅうしき58.14 kW (50,000 kcal/h) の冷房れいぼう装置そうち各車かくしゃに1だい搭載とうさいされており、ぜん自動じどう運転うんてん基本きほんとしているが、状況じょうきょうによりきめこまかい空調くうちょう管理かんりができるように、乗務じょうむいんしつのモニタ装置そうち操作そうさにより、送風そうふう換気かんき)とじょ湿しめモードを手動しゅどう選択せんたくできるようにしている[16]

形式けいしき構成こうせい

5000けい以下いか形式けいしき構成こうせいされる[7]かく形式けいしきとも同一どういつ編成へんせいちゅうした2けたどう番号ばんごうまたはどう番号ばんごう+50となっている[7]した2けたは31 / 81からばんされている[7]。「デ」は電動でんどうしゃを、「ク」は制御せいぎょしゃを、「サ」は付随ふずいしゃを、「ハ」は普通ふつう座席ざせきしゃ略号りゃくごうであり、形式けいしきめいまえカタカナ2文字もじはこれらをわせたものである。

デハ5000かたち

しゅ制御せいぎょ装置そうち、パンタグラフを搭載とうさいするなかあいだ電動でんどうしゃである[5]。パンタグラフは京王けいおう八王子はちおうじりに1搭載とうさいされている[5]編成へんせい位置いちにより番号ばんごうひゃくくらいことなっている[5]。10りょう編成へんせいの2りょう・5りょう・8りょうにそれぞれ5000番台ばんだい(デハ5031 - デハ5036)・5100番台ばんだい(デハ5131 - デハ5136)・5200番台ばんだい(デハ5231 - デハ5236)にばんされた車両しゃりょうまれている[5]。デハ5050かたちとユニットをみ、デハ5000かたち搭載とうさいされたしゅ制御せいぎょ装置そうちで2りょう1ユニット、8しゅ電動でんどう制御せいぎょする[16]。2017年度ねんどに15りょう、2019年度ねんどに3りょう製造せいぞうされた。

デハ5050かたち

デハ5000かたちとユニットをみ、電動でんどう空気くうき圧縮あっしゅく補助ほじょ電源でんげん装置そうちまたはくるまじょう蓄電ちくでん装置そうち搭載とうさいするなかあいだ電動でんどうしゃである[5]ひゃくくらいはユニットをむデハ5000かたち同一どういつで、2017年度ねんどに15りょう、2019年度ねんどに3りょう製造せいぞうされた。10りょう編成へんせいの3りょう・6りょう、9りょうにそれぞれ5000番台ばんだい(デハ5081 - デハ5086)・5100番台ばんだい(デハ5181 - デハ5186)・5200番台ばんだい(デハ5281 - デハ5286)の車両しゃりょうまれている[5]。5100番台ばんだい以外いがいには京王けいおう八王子はちおうじりにパンタグラフ1床下ゆかした電動でんどう空気くうき圧縮あっしゅく補助ほじょ電源でんげん装置そうちそなえ、5100番台ばんだいはパンタグラフなしで床下ゆかしたくるまじょう蓄電ちくでんシステムをそなえる[5]

サハ5500かたち

付随ふずいしゃである。10りょう編成へんせいの4りょうまれ[5]、2017年度ねんどにサハ5531 - サハ5535、2019年度ねんどにサハ5536のけい6りょう製造せいぞうされた。

サハ5550かたち

付随ふずいしゃである。10りょう編成へんせいの7りょうまれ[5]、2017年度ねんどにサハ5581 - サハ5585、2019年度ねんどにサハ5586のけい6りょう製造せいぞうされた。

クハ5700かたち

新宿しんじゅく制御せいぎょしゃである[5]。2017年度ねんどにクハ5731 - クハ5735、2019年度ねんどにクハ5736のけい6りょう製造せいぞうされた。

クハ5750かたち

京王けいおう八王子はちおうじ制御せいぎょしゃである[5]。2017年度ねんどにクハ5781 - クハ5785、2019年度ねんどにクハ5786のけい6りょう製造せいぞうされた。

しんせいのバリエーション

ここでは製造せいぞうのバリエーションについてべる。

10りょう編成へんせい

2017年度ねんどに5編成へんせい総合そうごう車両しゃりょう製作所せいさくしょ製造せいぞうされた[2]車両しゃりょう番号ばんごう末尾まつび31 / 81からばんされている。新宿しんじゅくせんれのため新宿しんじゅくせんようATC、列車れっしゃ無線むせんなどの装備そうびをもつ[7]

2019年度ねんど設備せつび投資とうし計画けいかくで1編成へんせい10りょうふえ備することが発表はっぴょうされ、同年どうねん12がつ運転うんてん開始かいしした[27]

 
新宿しんじゅく本八幡もとやわた
京王けいおう八王子はちおうじ高尾山口たかおさんぐち橋本はしもと
竣工しゅんこう時期じき
形式けいしき クハ5700 デハ5000 デハ5050 サハ5500 デハ5000 デハ5050 サハ5550 デハ5000 デハ5050 クハ5750
区分くぶん Tc1 M1 M2 T1 M1' M2' T2 M1'' M2'' Tc2
車両しゃりょう番号ばんごう[7] 5731
5732
5733
5734
5735
5736
5031
5032
5033
5034
5035
5036
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5082
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5084
5085
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2017ねん6がつ
2017ねん9がつ
2017ねん10がつ
2017ねん11月
2017ねん12月
2019ねん12月
搭載とうさい機器きき[5]   CON・PT SIV・CP・PT   CON・PT BT   CON・PT SIV・CP・PT    
自重じちょう[7] 25.5 t 34.0 t 33.0 t 25.0 t 33.0 t 25.0 t 25.0 t 34.0 t 33.0 t 25.5 t
定員ていいん[7] クロスシート 115 126 126 126 126 126 126 126 126 115
ロングシート 119 130 130 130 130 130 130 130 130 119
座席ざせき定員ていいん[7] 39 45 45 45 45 45 45 45 45 39
凡例はんれい
Tc …制御せいぎょしゃ、M …中間なかま電動でんどうしゃ、T…付随ふずいしゃ、CON…制御せいぎょ装置そうち、SIV…補助ほじょ電源でんげん装置そうち静止せいしがたインバータ)、CP…電動でんどう空気くうき圧縮あっしゅく、PT…しゅうでん装置そうち京王けいおう八王子はちおうじり)、BT…くるまじょう蓄電ちくでんシステム

運用うんよう

乗客じょうきゃく着席ちゃくせきニーズに対応たいおうするため、京王けいおうはじめての座席ざせき指定していせい列車れっしゃへの充当じゅうとう目的もくてきとして導入どうにゅうされた[10]京王線けいおうせんない都営とえい新宿しんじゅくせんない試運転しうんてんののち[28]2017ねん平成へいせい29ねん9月29にちから京王けいおうせん一般いっぱん列車れっしゃようとして営業えいぎょう運転うんてん開始かいしした[4]

2018ねん平成へいせい30ねん2がつ22にち京王線けいおうせんダイヤ改正かいせいでは、座席ざせき指定していせい列車れっしゃ京王けいおうライナー」のぜん列車れっしゃ充当じゅうとうされている[17]ほか、元日がんじつには終夜しゅうや運転うんてん臨時りんじ列車れっしゃむかいひかりごう」、3・11・12がつには行楽こうらく臨時りんじ列車れっしゃ「Mt.TAKAOごう」「高尾山たかおさんハイキングごう[29]東京競馬場とうきょうけいばじょうでの中央ちゅうおう競馬けいば開催かいさいGIレース場外じょうがい発売はつばいとく来場らいじょうしゃおお有馬ありま記念きねん中山なかやま競馬けいばじょう)の開催かいさいには府中ふちゅう競馬けいば正門せいもんまええき始発しはつ京王線けいおうせん新宿しんじゅく臨時りんじじゅん特急とっきゅうにも充当じゅうとうされている。

脚注きゃくちゅう

注釈ちゅうしゃく

  1. ^ 新宿しんじゅく - 京王けいおう八王子はちおうじあいだ路線ろせん場合ばあいもあるが、ここでは京王けいおう電鉄でんてつの1,372 mm軌間きかん路線ろせん総称そうしょうとしてもちいる。
  2. ^ 鉄道てつどうファンけの雑誌ざっし記事きじなどでは「編成へんせい」をFとりゃくして5731Fなどと表現ひょうげんされることや、編成へんせいちゅう一番いちばん番号ばんごうちいさい車両しゃりょう代表だいひょうして5031Fなどと表記ひょうきされることがあるが、京王けいおう電鉄でんてつ寄稿きこうした記事きじ新車しんしゃガイド「京王けいおう電鉄でんてつ9000けい京王けいおう電鉄でんてつ7000けい VVVFインバータ改造かいぞうなど)では新宿しんじゅく先頭せんとうしゃ代表だいひょうし、9701編成へんせいなどとかれているためこちらにわせた。
  3. ^ クロスシートをゆうするはつ車両しゃりょうは、1929ねん昭和しょうわ4ねん)に導入どうにゅうされた150かたちである(くるまはしはロングシート)。ただし9ねん終了しゅうりょう。『鉄道てつどうファン』通巻つうかん693ごう京王けいおうせん元祖がんそクロスシートしゃのはなし」(2019ねん1がつ交友こうゆうしゃ
  4. ^ 京王けいおうライナー運用うんよう、クロスシートのまま高尾線たかおせんかくとま充当じゅうとうされる列車れっしゃもある。[よう出典しゅってん]

出典しゅってん

  1. ^ a b 『2018ねんはる当社とうしゃはつ座席ざせき指定してい列車れっしゃ導入どうにゅうします!-新型しんがた車両しゃりょう「5000けい登場とうじょう-』
  2. ^ a b 座席ざせき指定してい列車れっしゃ使用しようする新型しんがた車両しゃりょう 「5000けい」が通常つうじょう列車れっしゃとして先行せんこうデビュー!』
  3. ^ 京王けいおう電鉄でんてつ5000けい1編成へんせいぞう備「京王けいおうライナー」さらなる運行うんこう拡大かくだいめざすマイナビニュース
  4. ^ a b c 京王けいおう5000けい営業えいぎょう運転うんてん開始かいし
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y 鉄道てつどうファン』通巻つうかん679ごうp53
  6. ^ a b c d e f 鉄道てつどうファン』通巻つうかん679ごうp183
  7. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an 鉄道てつどうファン』通巻つうかん679ごうp57
  8. ^ 鉄道てつどうファン』通巻つうかん679ごうp184
  9. ^ 鉄道てつどうピクトリアル』通巻つうかん734ごうp26
  10. ^ a b c d e f g 鉄道てつどうファン』通巻つうかん679ごうp52
  11. ^ 『グッドデザインファインダー 授賞じゅしょう対象たいしょう概要がいよう
  12. ^ 鉄道てつどうダイヤ情報じょうほう通巻つうかん310ごうp14
  13. ^ 鉄道てつどうピクトリアル』通巻つうかん734ごうp44
  14. ^ 鉄道てつどうダイヤ情報じょうほう通巻つうかん310ごうp90
  15. ^ 鉄道てつどうファン』通巻つうかん605ごう付録ふろく
  16. ^ a b c d e f g h i j k l m n 鉄道てつどうファン』通巻つうかん679ごうp56
  17. ^ a b "2がつ22にちから当社とうしゃはつとなる有料ゆうりょう座席ざせき指定してい列車れっしゃ京王けいおうライナー」が夜間やかん時間じかんたい運行うんこう開始かいし!" (PDF) (Press release). 京王けいおう電鉄でんてつ株式会社かぶしきがいしゃ. 24 January 2018. 2018ねん1がつ24にち閲覧えつらん
  18. ^ a b c d e f g h 鉄道てつどうファン』通巻つうかん679ごうp55
  19. ^ a b c d e f g h 鉄道てつどうファン』通巻つうかん679ごうp54
  20. ^ a b 「2代目だいめ」の特徴とくちょうは?…京王けいおう電鉄でんてつ新型しんがた車両しゃりょう「5000けい」を
  21. ^ 新型しんがた車両しゃりょう5000けい 開発かいはつ秘話ひわVol.1』
  22. ^ 座席ざせき回転かいてん軌跡きせきじょうにあるまどわく下部かぶまどきせの形状けいじょう湾曲わんきょくさせてはば縮小しゅくしょうさせており、そこ以外いがい携帯けいたい電話でんわ小物こものなどをけるようにまどきせのはば拡大かくだいさせ、落下らっか防止ぼうしのための「かえし」をけている。
  23. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 『MODEL 5000 Keio Corporation 京王けいおうせん5000けい車両しゃりょう公式こうしきパンフレット
  24. ^ よくいただくご意見いけん(FAQ) 京王けいおう電鉄でんてつ
  25. ^ 京王けいおうの「通勤つうきんライナー」は他社たしゃとはひとあじちが先頭せんとう形状けいじょう鋭角えいかくで、車内しゃない案内あんないはステレオ放送ほうそう
  26. ^ 『「nanoe(ナノイー)」デバイス搭載とうさい空気くうき清浄せいじょう京王けいおう電鉄でんてつ株式会社かぶしきがいしゃ新型しんがた車両しゃりょう5000けい搭載とうさい
  27. ^ "2019年度ねんど鉄道てつどう事業じぎょう設備せつび投資とうし総額そうがく297おくえん" (PDF) (Press release). 京王けいおう電鉄でんてつ株式会社かぶしきがいしゃ. 26 April 2019. 2019ねん4がつ26にち閲覧えつらん
  28. ^ 『【京王けいおう】5000けい 都営とえいせんないちゅう試運転しうんてん
  29. ^ "臨時りんじ座席ざせき指定してい列車れっしゃ「Mt.TAKAOごう」を運行うんこうします!" (PDF) (Press release). 京王けいおう電鉄でんてつ株式会社かぶしきがいしゃ. 26 September 2018. 2018ねん9がつ26にち閲覧えつらん

参考さんこう文献ぶんけん

雑誌ざっし記事きじ

  • 鉄道てつどうファン通巻つうかん479ごう(2001ねん3がつ交友こうゆうしゃ
    • 京王けいおう電鉄でんてつ(株)かぶしきがいしゃしゃ両部りょうぶ車両しゃりょう「6000けい・7000けいとも併結可能かのう 京王けいおう9000けい」 pp. 69-73
  • 『ナブコわざほう通巻つうかん94ごう(2003ねん7がつ)(2003ねん7がつ株式会社かぶしきがいしゃナブコ)
    • 佐藤さとうすすむ (ナブコ 車両しゃりょう事業じぎょう 技術ぎじゅつ)「沖縄おきなわ都市としモノレールHRDA‐1ブレーキ装置そうち」 pp. 25-31
  • 鉄道てつどうピクトリアル通巻つうかん734ごう特集とくしゅう 京王けいおう電鉄でんてつ」(2003ねん7がつ電気でんきしゃ研究けんきゅうかい
    • 田中たなか健輔けんすけ輸送ゆそう運転うんてん 近年きんねん動向どうこう」 pp. 23-32
    • 京王けいおう電鉄でんてつ車両しゃりょう電気でんき車両しゃりょう車両しゃりょう総説そうせつ」 pp. 42-49
  • 鉄道てつどうピクトリアル』通巻つうかん753ごう鉄道てつどう車両しゃりょう年鑑ねんかん2004年版ねんばん」(2004ねん10がつ電気でんきしゃ研究けんきゅうかい
    • 加藤かとう貴之たかゆき京王けいおう電鉄でんてつ7000けい VVVFインバータ改造かいぞう」 pp. 155-156
  • 鉄道てつどうダイヤ情報じょうほう通巻つうかん310ごう特集とくしゅう 京王けいおう電鉄でんてつ車両しゃりょうカタログ 2010」(2010ねん2がつ交通こうつう新聞しんぶんしゃ
    • くすのききょ利彦としひこ京王けいおう電鉄でんてつ 近年きんねん車両しゃりょう概況がいきょう」 pp. 12-14
    • くすのききょ利彦としひこ「2010京王けいおう電鉄でんてつ車両しゃりょうカタログ」 pp. 15-37
    • 京王けいおう電鉄でんてつ 車両しゃりょう編成へんせいひょう」 pp. 89-91
  • 鉄道てつどうファン』通巻つうかん604ごう(2011ねん8がつ交友こうゆうしゃ
    • 京王けいおう電鉄でんてつ株式会社かぶしきがいしゃ鉄道てつどう事業じぎょう本部ほんぶ車両しゃりょう電気でんき車両しゃりょう京王けいおう7000けい VVVF工事こうじ10りょう編成へんせい工事こうじについて」 pp. 92-94
  • 鉄道てつどうファン』通巻つうかん605ごう付録ふろく大手おおて私鉄してつ車両しゃりょうファイル 2011」(2011ねん9がつ交友こうゆうしゃ
    • 編成へんせいひょう
  • 鉄道てつどうファン』通巻つうかん679ごう(2017ねん11月・交友こうゆうしゃ
    • 京王けいおう電鉄でんてつ(株)かぶしきがいしゃ車両しゃりょう電気でんき 大川おおかわあきら初代しょだい5000けいのDNAをいだ最新さいしん車両しゃりょう 京王けいおう電鉄でんてつ5000けい」 pp. 52-57
    • 京王けいおう電鉄でんてつ 5000けい」 pp. 183-186

Web資料しりょう

書籍しょせき

  • 『MODEL 5000 Keio Corporation 京王けいおうせん5000けい車両しゃりょう 公式こうしきパンフレット』京王けいおう電鉄でんてつ、2017ねん9がつ 

外部がいぶリンク