に

平仮名ひらがな
文字もじ	に
字源じげん	仁じんの草くさ書体しょたい
JIS X 0213	1-4-43
Unicode	U+306B
片仮名かたかな
文字もじ	ニ
字源じげん	二に
JIS X 0213	1-5-43
Unicode	U+30CB
言語げんご
言語げんご	ja
ロろーマ字まじ
ヘボン式しき	ni
訓令くんれい式しき	NI
JIS X 4063	ni
アイヌ語ご	NI
発音はつおん
IPA	nʲi
種別しゅべつ
音おと	清音せいおん

に、ニは、日本語にほんごの音節おんせつのひとつであり、仮名かめいのひとつである。

概要がいよう

「に」の筆順ひつじゅん

「ニ」の筆順ひつじゅん

• 現代げんだい標準ひょうじゅん語ごの音韻おんいん: な行くだりの他ほかの字じの子音しいん、歯茎はぐきに舌したをつけて発音はつおんする鼻音びおん[n]が母音ぼいん[i]に引ひかれて口蓋こうがい化かし、硬かた口蓋こうがいに舌したが近ちかづいて発音はつおんされる。国際こくさい音声おんせい記号きごうでは[nʲ]と記述きじゅつできるが、硬かた口蓋こうがいに舌したをくっつけて発音はつおんされる硬かた口蓋こうがい鼻音びおん[ɲ]で表あらわされることもある。ただし、依然いぜんとして歯茎はぐきに舌したが密着みっちゃくしており、調音ちょうおん位置いちは硬かた口蓋こうがいではなく歯茎はぐきであるので、その場合ばあい、国際こくさい音声おんせい記号きごうと同おなじ使つかい方かたではない。

• 五十音ごじゅうおん順じゅん: 第だい22位いのかな
• いろは順じゅん: 第だい4位い。「は」の次つぎ。「ほ」の前まえ。
• 平仮名ひらがな「に」の字形じけい: 「仁ひとし」の草体そうたい
• 片仮名かたかな「ニ」の字形じけい: 「二に」の変化へんか
• ロろーマ字まじ: ni
• 点字てんじ:

  

• 通話つうわ表ひょう: 「日本にっぽんのニ」
• モールス信号しんごう: －・－・
• 手旗てばた信号しんごう：6

• 発音はつおん: に

に に関かかわる諸しょ事項じこう

• 片仮名かたかなの「ニ」は元もととなった漢かん数字すうじの「二に」と全まったくの同形どうけいである。
• や行くだりの文字もじを後続こうぞくさせて、開ひらく拗音ようおんを構成こうせいする。このとき、後続こうぞくするや行くだりの文字もじは一般いっぱんに小ちいさく書かく。
• 「に」の調音ちょうおん点てんは、拗音ようおんの「にゃ、にゅ、にょ」とほぼ同おなじであり、発音はつおん面めんでは「にゃ行くだりに属ぞくする」と言いえる。「にゃ、に、にゅ、にぇ、にょ」は国際こくさい音声おんせい記号きごうでは、[nʲjä], [nʲi̞], [nʲjɯ̹˕], [nʲje̞], [nʲjo̜]と表あらわせる。
• な行くだりの中なかで唯一ゆいいつ調音ちょうおん点てんが異ことなっている。「な、ぬ、ね、の」と同おなじ調音ちょうおん点てんで発音はつおんすると[ni]となり、あえて日本語にほんごの文字もじシステムで表あらわすと「ヌィ」とでもなろうが、このような発音はつおんはほとんど用もちいられない。
• 音楽おんがくの音おと名めいで、「レ」の音おと (D) を表あらわす。→ニ (音おと名めい)
• 日本にっぽん式しきの天気てんき記号きごうでは「ニワカ（俄にわか）」の略りゃくとして、にわか雨あめ、にわか雪ゆきに用もちいられる。
• 漢字かんじの部首ぶしゅ「二に部ぶ」の部首ぶしゅ名めいは、「二に」の呉音ごおんから単たんに「に」と呼よばれる。