た

た、タとは、日本語にほんごの音節おんせつのひとつであり、仮名かめいのひとつである。1モーラを形成けいせいする。五十音ごじゅうおん図ずにおいて第だい4行ぎょう第だい1段だん（た行こうあ段だん）に位置いちする。清音せいおんの他ほか、濁音だくおん（だ、ダ）を持もつ。

概要がいよう

「た」の筆順ひつじゅん

「タ」の筆順ひつじゅん

現代げんだい標準ひょうじゅん語ごの音韻おんいん: 子音しいんと1母音ぼいん「あ」からなる音おと。子音しいんは、次つぎの通とおり。
- 清音せいおん「た」: 上うえ歯茎はぐきに舌したを付つけてから離はなす時ときに生しょうずる破裂はれつ音おん。無声むせい。
- 濁音だくおん「だ」: 上うえ歯茎はぐきに舌したを付つけてから離はなす時ときに生しょうずる破裂はれつ音おん。有ゆう声ごえ。
五十音ごじゅうおん順じゅん: 第だい16位い。
いろは順じゅん: 第だい16位い。「よ」の次つぎ。「れ」の前まえ。
平仮名ひらがな「た」の字形じけい: 「太ふとし」の草体そうたい
片仮名かたかな「タ」の字形じけい: 「多た」の部分ぶぶん (上うえ画が。『広辞苑こうじえん』第だい6版はんを見みよ)
ロろーマ字まじ
- た: t a
- だ: d a
点字てんじ:
通話つうわ表ひょう: 「煙草たばこのタ」
モールス信号しんごう: －・
手旗てばた信号しんごう：11→5

漢字かんじの部首ぶしゅ「夕ゆう」（ゆうべ）は片仮名かたかなの「タ」と同形どうけいになっている。「タ」が夕ゆう部ぶに属ぞくする「多た」の一部いちぶから作つくられたため。また、部首ぶしゅ「夕ゆう」は字形じけいから「た」と呼よばれる事こともある。
変体へんたい仮名がなを見みてもわかるように、平仮名ひらがなに於おいても、「多た」の草体そうたいから造つくられた仮名かめい文字もじが使つかわれることが少すくなくなかった。
鉄道てつどう車両しゃりょうの記号きごう「タ」は、タンク貨車かしゃを表あらわす。
「た」は日本語にほんごの完了かんりょうの助動詞じょどうしとして使用しようされる。（例れい）～した。