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エルニーニョ - Wikipedia コンテンツにスキップ

エルニーニョ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
エルニーニョ現象げんしょうから転送てんそう
太平洋たいへいよう平年へいねんパターン:西にしにあるだん水域すいいきふか大気たいき対流たいりゅうこす。ひがしでは局地きょくちふう赤道せきどうおよび南米なんべい沿岸えんがん栄養えいよう豊富ほうふ冷水れいすいゆうのぼりさせる(NOAA/PMEL/TAO)
エルニーニョの状態じょうたい:だんすい大気たいき対流たいりゅう東側ひがしがわ移動いどうする。つよいエルニーニョでは、南米なんべいおきのよりふか水温すいおんおどそう冷水れいすいゆうのぼりよわめるためあたたかくて栄養えいよう貧弱ひんじゃくになる。

エルニーニョスペイン:El Niño 語意ごいは「かみ[注釈ちゅうしゃく 1])またはエルニーニョ現象げんしょう(エルニーニョげんしょう)とは、エルニーニョ・南方みなかた振動しんどう(ENSO) での温暖おんだん局面きょくめん用語ようごで、南米なんべい太平洋たいへいようきし沖合おきあいふく中央ちゅうおう太平洋たいへいようおよびひがし中部ちゅうぶ太平洋たいへいよう赤道あかみちいきおおむ日付変更線ひづけへんこうせん西経せいけい120あいだ)にて発達はったつするあたたかい海流かいりゅう関与かんよしているもの[注釈ちゅうしゃく 2]

ENSOとは、中央ちゅうおう太平洋たいへいようおよびひがし太平洋たいへいようねつ帯域たいいき発生はっせいする海面かいめん水温すいおん(SST)が上昇じょうしょうしては下降かこうする振動しんどうである。その温暖おんだん局面きょくめんにあたるエルニーニョは西太平洋にしたいへいようたか気圧きあつをもたらし、ひがし太平洋たいへいようにはひく気圧きあつをもたらす。エルニーニョの状態じょうたいすうねんにわたってつづくことがられており、記録きろくではその周期しゅうきが2-7ねん継続けいぞくすることがしめされている。エルニーニョの発達はったつ時期じきは、9月から11がつにかけて降雨こうう発生はっせいする[よう説明せつめい][3]たいしてENSOの寒冷かんれい局面きょくめんラニーニャ(スペインで「おんな」の)とばれ、ひがし太平洋たいへいよう海面かいめん温度おんど平均へいきん下回したまわり、ひがし太平洋たいへいよう気圧きあつたかくなって西太平洋にしたいへいようではひくくなる。エルニーニョとラニーニャの双方そうほうふくむENSOの周期しゅうきが、気温きおん降雨こううにおける世界せかい規模きぼ変化へんかこしている[4][5]

とりわけ国境こっきょう太平洋たいへいようせっしており農業のうぎょう漁業ぎょぎょう依存いぞんする発展はってん途上とじょうこくが、一般いっぱんてきもっともその影響えいきょうける。この局面きょくめんになると、南米なんべい付近ふきん太平洋たいへいようにあるだん水域すいいきおおくの場合ばあいクリスマスころもっとあたたかくなる[6]元々もともとのフレーズ「El Niño de Navidad」はすう世紀せいきまえまれたもので、ペルーの漁師りょうしキリスト降誕祭こうたんさいにちなんでこの気象きしょう現象げんしょう命名めいめいした[7][8]

概要がいよう[編集へんしゅう]

もともと「エルニーニョ」という用語ようごは、クリスマス時期じきペルーエクアドル沿岸えんがんみなみながれる毎年まいとし小規模しょうきぼあたたかい海流かいりゅうすものだった[9]。しかし、歳月さいげつつにつれてこの用語ようご進化しんかし、現在げんざいではエルニーニョ・南方みなかた振動しんどうでの温暖おんだんかつこのましくない局面きょくめんおよび中央ちゅうおう太平洋たいへいようひがし太平洋たいへいようねつ帯域たいいきにおける海面かいめん温暖おんだん平均へいきん上回うわまわ海面かいめん水温すいおんすものとなっている[10][11]。この温暖おんだん大気たいき循環じゅんかん遷移せんいこしており、インドネシアインドオーストラリア上空じょうくうでは降雨こううりょう減少げんしょうし、太平洋たいへいようねつ帯域たいいき上空じょうくうでは降雨こううりょうおおくなって熱帯ねったいてい気圧きあつ形成けいせい増加ぞうかする[12]海面かいめんあたりを貿易ぼうえきふうは、平年へいねんだと赤道せきどう沿ってひがしから西にしいているが、これがよわまったり方角ほうがくからくようになる[11]

太平洋たいへいようねつ帯域たいいき海面かいめん温度おんど異例いれい上昇じょうしょうしていく様子ようすのループ動画どうが

エルニーニョはすうせんねんにわたって発生はっせいしているとかんがえられている[13]たとえば、エルニーニョは現在げんざいのペルーにあったモチェ文化ぶんか影響えいきょうおよぼしたとおもわれる。また科学かがくしゃたちは、エルニーニョによってこされた海面かいめん温度おんど上昇じょうしょう降雨こううりょう増加ぞうかによる化学かがくてき兆候ちょうこうやく13,000ねんまえのサンゴ標本ひょうほん発見はっけんした 。1525ねんごろフランシスコ・ピサロはペルーに上陸じょうりくしたさい砂漠さばくでの降雨こうう記述きじゅつしており、これがエルニーニョの影響えいきょう最初さいしょめた記録きろくとされている。現代げんだい調査ちょうさおよびさい分析ぶんせき技術ぎじゅつによって、1900ねん以降いこうすくなくとも26かいのエルニーニョ現象げんしょうこっており、1982-83,1997-98,2014-16ねん現象げんしょう記録きろくじょうもっとつよいものだったことが判明はんめいした[14][15][16]

現在げんざい、エルニーニョ現象げんしょう構成こうせいする要件ようけんについて各国かっこくことなる閾値をっており、閾値はそのくに独特どくとく利害りがいからったものである[17]たとえば、オーストラリア気象きしょうきょくはエルニーニョ監視かんし海域かいいき3および3.4の貿易ぼうえきふう南方みなかた振動しんどう指数しすう(SOI)、気象きしょうモデル、海面かいめん温度おんどてからエルニーニョを宣言せんげんする[18]米国べいこく気候きこう予測よそくセンター(CPC)やコロンビア大学ころんびあだいがく地球ちきゅう研究所けんきゅうじょ は、エルニーニョ監視かんし海域かいいき3.4の海面かいめん温度おんど太平洋たいへいようねつ帯域たいいき大気たいき観察かんさつしてアメリカ海洋かいよう大気たいきちょう海洋かいようニーニョ指数しすうすうシーズン連続れんぞくで+0.5°Cをえるとエルニーニョだと予測よそくしている[19]。ところが日本にっぽん気象庁きしょうちょうは、エルニーニョ監視かんし海域かいいき3の海面かいめん水温すいおん基準きじゅんとの偏差へんさにあたる5かげつ移動いどう平均へいきんが +0.5℃以上いじょう状態じょうたいで6かげつ持続じぞくする場合ばあいに「エルニーニョ現象げんしょう発生はっせい」と表現ひょうげんしている[20]。ペルー政府せいふは、エルニーニョ監視かんし海域かいいき1と2の海面かいめん温度おんど偏差へんさすくなくとも3ヶ月かげつあいだ+0.4°C以上いじょうとなった場合ばあい沿岸えんがんのエルニーニョが進行しんこうちゅうだと宣言せんげんしている[21] (エルニーニョ監視かんし海域かいいきについては後述こうじゅつ海域かいいき参照さんしょう)。

エルニーニョ現象げんしょうには「つよくなる、ながくなる、みじかかくなる、よわくなる」のいずれを支持しじする研究けんきゅうもあるため、気候きこう変動へんどうがエルニーニョ現象げんしょう発生はっせいつよさ、期間きかん影響えいきょうをどうおよぼすかにかんするコンセンサスが存在そんざいしない[22][23]

発生はっせい[編集へんしゅう]

1900ねんから2021ねんにおけるエルニーニョ期間きかんとき系列けいれつひょう[14][15]

エルニーニョ現象げんしょうなんせんねんまえから発生はっせいしているとかんがえられている[13]たとえば、エルニーニョはあめらせまいと人身御供ひとみごくうをしたモチェ文化ぶんか影響えいきょうあたえたとかんがえられている[24]

1900ねん以降いこうすくなくとも30かいのエルニーニョ現象げんしょう発生はっせいし、1982-83,1997-98,2014-16ねん現象げんしょう記録きろくじょうもっと強大きょうだいだとかんがえられている[14][15]。2000ねん以降いこうでは2002-03, 2004-05, 2006-07, 2009-10, 2014-16[14], 2018-19ねんにエルニーニョ現象げんしょう観測かんそくされた[25][26]

典型てんけいてきには、この異常いじょうが2-7ねん不規則ふきそく間隔かんかく発生はっせいしており、9ケがつ-2ねんほど継続けいぞくする[27]平均へいきんてき期間きかんながさは5ねんである。この温暖おんだん状態じょうたいが7-9かげつにわたって発生はっせいするとエルニーニョ「状態じょうたい(condition)」に分類ぶんるいされ、その継続けいぞく時期じきなが場合ばあいにエルニーニョ「期間きかん(episode)」に分類ぶんるいされる[28]

つよいエルニーニョ期間きかん最中さいちゅうに、極東きょくとう太平洋たいへいよう赤道せきどういき全体ぜんたい海面かいめん温度おんどピークが最初さいしょのピークにつづいてこることが時々ときどきある[29]


文化ぶんかとの関連かんれん[編集へんしゅう]

赤道せきどう太平洋たいへいよう平均へいきん温度おんど

すくなくとも過去かこ300年間ねんかんでENSO状態じょうたいが2-7ねん間隔かんかく発生はっせいしているものの、その大半たいはんはばよわい。1まんねんまえかんしん初期しょきにおけるエルニーニョ現象げんしょうつよかったとする証拠しょうこ存在そんざいする[30]

エルニーニョは、モチェ文化ぶんかをはじめさきコロンブスのペルー文化ぶんか崩壊ほうかいいたらせた可能かのうせいがある[31]近年きんねん研究けんきゅうでは、1789ねんから1793ねんにかけての強大きょうだいなエルニーニョの影響えいきょうがヨーロッパで作物さくもつ収穫しゅうかく不作ふさくこし、これがフランス革命かくめい勃発ぼっぱつ助長じょちょうしたと示唆しさされている[32]。1876-77ねんのエルニーニョでしょうじた極端きょくたん天候てんこうは、19世紀せいきもっと致命ちめいてき飢饉ききん原因げんいんとなったとされ[33]1876ねん飢饉ききんでは中国ちゅうごくだけで最大さいだい1300まんにん死亡しぼうした[34]

気候きこうす「エルニーニョ」という用語ようご記録きろくされた最初さいしょ言及げんきゅうは1892ねんみなみかう暖流だんりゅうがクリスマスのころもっと顕著けんちょだったためペルーじん船員せんいんが「エルニーニョ」と名付なづけた、とカミロ・カリーリョ海軍かいぐん大尉たいいリマでの地理ちり学会がっかい会議かいぎかたった[35]。この現象げんしょうグアノ産業さんぎょう海洋かいよう生物せいぶつ生物せいぶつけん依存いぞんするほか事業じぎょうおよぼす影響えいきょうから、長年ながねんにわたって関心かんしんせられていた。はやくも1822ねんには、フランスのフリゲふりげト艦とかん(La Clorinde)で地図ちず製作せいさくをしていたジョセフ・ラルティゲがペルー海岸かいがん沿いをみなみ移動いどうするこの「逆流ぎゃくりゅう」とその有用ゆうようせい指摘してきした記録きろくのこっている[36][37][38]

1888ねんチャールズ・トッドは、インドとオーストラリアのかんばつが同時どうじこる傾向けいこうがあることを示唆しさした[39]ノーマン・ロッカーも1904ねんおなじことを指摘してきした[40]。1894ねんにビクトル・エギグレン(1852-1919)、1895ねんにフェデリコ・アルフォンソ・ペゼット(1859-1929)によって洪水こうずいとエルニーニョとの関連かんれん報告ほうこくされた[41][37][42]。1924ねんギルバート・ウォーカーウォーカー循環じゅんかん由来ゆらいとなった人物じんぶつ) が「南部なんぶ振動しんどう」を造語ぞうご[43]一般いっぱんてきにはかれ気象きしょう学者がくしゃヤコブ・ビヤークネス などがエルニーニョの影響えいきょう特定とくていしたとひょうされている[44]

1982-83ねん強大きょうだいなエルニーニョが科学かがくかいからの関心かんしんたかめることになった。1991-95ねん時期じきは、複数ふくすうのエルニーニョがこれほどきゅう連続れんぞく発生はっせいすることがまれであり異例いれいとなった[45]。1998ねんとくはげしいエルニーニョ現象げんしょうは、世界せかいサンゴ礁さんごしょう体系たいけい推定すいてい16%が死滅しめつする原因げんいんとなった。このとき通常つうじょうのエルニーニョ現象げんしょうにおける+0.25°C上昇じょうしょう比較ひかくして、一時いちじてきに+1.5°Cの温度おんど上昇じょうしょうきていた[46]。それ以来いらい世界せかい規模きぼ大量たいりょうサンゴしろ現象げんしょう普遍ふへんてきとなり、あらゆる水域すいいきが「重度じゅうどしろ被害ひがいにさらされている[47]

多様たようせい[編集へんしゅう]

エルニーニョ監視かんし海域かいいき3.4およびその監視かんし海域かいいきしめ地図ちず

エルニーニョ現象げんしょうには複数ふくすうのタイプがあり、正統せいとうてきひがし太平洋たいへいようがたそれから「モドキ」な中央ちゅうおう太平洋たいへいようがたの2つがもっと注目ちゅうもくされ、れられている[48][49][50]。これらことなるタイプのエルニーニョ現象げんしょうは、熱帯ねったい太平洋たいへいよう海面かいめん温度おんど異常いじょう最大さいだいとなった場所ばしょによって分類ぶんるいされる[50]たとえば、正統せいとうひがし太平洋たいへいようがたでのもっとつよ海面かいめん温度おんど異常いじょうはその位置いち南米なんべい沖合おきあいとなり、モドキな中央ちゅうおう太平洋たいへいようがたでのもっとつよ異常いじょう位置いち日付変更線ひづけへんこうせん付近ふきんである[50]。ただし、単一たんいつのエルニーニョ期間きかん海面かいめん温度おんど異常いじょう最大さいだいとなる水域すいいきわってしまう可能かのうせいがある[50]

ひがし太平洋たいへいよう(EP)エルニーニョ[51]ともばれる伝統でんとうてきなエルニーニョは、ひがし太平洋たいへいよう温度おんど異常いじょうともなう。しかし、直近ちょっきん20年間ねんかん通常つうじょうとはことなるエルニーニョが複数ふくすう観察かんさつされ、通例つうれいだと温度おんど異常いじょうになる場所ばしょ(ニーニョ監視かんし海域かいいき1と2)は影響えいきょうけないのに、中央ちゅうおう太平洋たいへいようどう3.4)で異常いじょう発生はっせいしている[52]。この現象げんしょうは、中央ちゅうおう太平洋たいへいよう(CP)エルニーニョ[51]や「日付ひづけせん」エルニーニョ(国際こくさい日付変更線ひづけへんこうせん付近ふきん異常いじょう発生はっせいするため)またはエルニーニョ「モドキ」[53](「ているけどことなる」という日本語にほんご由来ゆらい)ともばれている[54][55][56][57]

CPエルニーニョの影響えいきょう伝統でんとうてきなEPエルニーニョのものとはことなる。たとえば、近年きんねん発見はっけんされたエルニーニョは頻繁ひんぱん上陸じょうりくするよりおおくのハリケーン大西洋たいせいようにもたらしている[58]

ただし、このあたらしいENSOの存在そんざい異論いろんとなえる研究けんきゅうおおい。実際じっさいには発生はっせい増加ぞうかしていない、統計とうけいてき区別くべつするには信頼しんらいせいたか記録きろくりないとするもの[59][60]統計とうけいアプローチを使つかうと区別くべつ傾向けいこうつからないとするもの[61][62][63][64][65]標準ひょうじゅんてきなENSOと極端きょくたんなENSOといったほか種類しゅるい区別くべつすべきとするものもある[66][67]

中央ちゅうおう太平洋たいへいよう発端ほったんとしてひがし方向ほうこう移動いどうしたエルニーニョの最初さいしょ記録きろくは1986ねんである[68]近年きんねん中央ちゅうおう太平洋たいへいようエルニーニョは1986-87, 1991-92, 1994-95, 2002-03, 2004-05 ,2009-10ねん発生はっせいした[69]。さらに1957-59[70],1963-64, 1965-66, 1968-70, 1977-78,1979-80ねん現象げんしょうが「モドキ」だったという[71][72]一部いちぶ資料しりょうでは、2014-16ねんのエルニーニョも中央ちゅうおう太平洋たいへいようエルニーニョだとべている[73][74]

地球ちきゅう規模きぼ気候きこうおよぼす影響えいきょう[編集へんしゅう]

ぼういろがエルニーニョ(あか)とラニーニャ(あお)のとしを、上下じょうげながさが世界せかい平均へいきん表面ひょうめん温度おんど変化へんかつよさをしめしている。エルニーニョのとし通常つうじょうそのとし世界せかい気温きおん上昇じょうしょう相関そうかんられる。

エルニーニョは、地球ちきゅう規模きぼ気候きこう影響えいきょうあたえて通常つうじょう気象きしょうパターンを混乱こんらんさせ、その結果けっかある場所ばしょでははげしいあらしをもたらしたり、場所ばしょではかんばつをもたらす可能かのうせいがある[75][76]

熱帯ねったいてい気圧きあつ[編集へんしゅう]

大半たいはん熱帯ねったいてい気圧きあつ赤道せきどうちか亜熱帯あねったいだかあつたいがわ形成けいせいされ、そこから高圧こうあつじくえてごく方向ほうこう移動いどうしたのち偏西風へんせいふうのメインベルトに再帰さいきする[77]日本にっぽん西部せいぶおよび韓国かんこくいきでは、エルニーニョおよび中立ちゅうりつとしの9-11月に熱帯ねったいてい気圧きあつ影響えいきょうおおける傾向けいこうがある。エルニーニョのとしには亜熱帯あねったいだかあつたい尾根おね東経とうけい130°付近ふきん居座いすわ傾向けいこうがあり、日本にっぽん列島れっとうとく影響えいきょうけることになる[78]

大西洋たいせいよう域内いきないでは、大気たいきちゅう偏西風へんせいふうつよまることによって鉛直えんちょくウインドシア増加ぞうかし、これが熱帯ねったいてい気圧きあつ発生はっせいおよび発達はったつ抑制よくせいする[79]大西洋たいせいよう上空じょうくう大気たいきもまたエルニーニョ現象げんしょう時期じき乾燥かんそうかつ安定あんていてきになり、これも熱帯ねったいてい気圧きあつ発生はっせい発達はったつめる[79]ひがし太平洋たいへいよううみぼんでは、エルニーニョ現象げんしょうひがし鉛直えんちょくウインドシアをらす一因いちいんとなっており、平年へいねん以上いじょうにハリケーン活動かつどう誘発ゆうはつしてしまう[80]。ただし、この海域かいいきにおけるENSOの影響えいきょう多彩たさいであり、背景はいけいにある気候きこうパターンにつよ影響えいきょうされる[80]西太平洋にしたいへいようかいぼんではエルニーニョ現象げんしょう最中さいちゅう熱帯ねったいてい気圧きあつ形成けいせいされる場所ばしょ変化へんかしょうじ、熱帯ねったいてい気圧きあつ形成けいせいひがし遷移せんいするも、毎年まいとし発現はつげんすうはさほどわらない[79]。この変化へんか結果けっかとして、ミクロネシアでは熱帯ねったいてい気圧きあつ影響えいきょうける可能かのうせいたかまり、中国ちゅうごくでは熱帯ねったいてい気圧きあつのリスクが低下ていかする[78]熱帯ねったいてい気圧きあつ形成けいせいされる場所ばしょ変化へんか南太平洋みなみたいへいよう東経とうけい135°-西経せいけい120°あいだでもこり、熱帯ねったいてい気圧きあつはオーストラリア地域ちいきよりも南太平洋みなみたいへいようかいぼん発生はっせいする可能かのうせいたか[12][79]。この変化へんか結果けっか熱帯ねったいてい気圧きあつクイーンズランドしゅう上陸じょうりくする可能かのうせいが50%低下ていかし、ニウエフランスりょうポリネシアトンガツバルクック諸島しょとうなどの島国しまぐにでは熱帯ねったいてい気圧きあつのリスクがたかまる[12][81][82]

熱帯ねったい大西洋たいせいようでの影響えいきょう[編集へんしゅう]

赤道せきどう太平洋たいへいようのエルニーニョ現象げんしょうが、おおむつぎはるなつにおける熱帯ねったい北大西洋きたたいせいよう温暖おんだん関連かんれんしていることをしめ気候きこう研究けんきゅうがある[83]。エルニーニョ現象げんしょうやく半分はんぶん春季しゅんき十分じゅうぶん持続じぞくすると、なつ西半球にしはんきゅうだん水域すいいき異常いじょうおおきくなる[84]ときには、エルニーニョが南米なんべい上空じょうくう大西洋たいせいようウォーカー循環じゅんかんおよぼす影響えいきょうとして西にし赤道せきどう大西洋たいせいよう海域かいいきではひがし貿易ぼうえきふうつよまる。その結果けっかふゆにエルニーニョが頂点ちょうてんたっしたのちはるなつひがし赤道せきどう大西洋たいせいようでは異常いじょう寒冷かんれいきる場合ばあいがある[85]両方りょうほう海洋かいようにおけるエルニーニョに現象げんしょうは、モンスーンあめ長期間ちょうきかんらないことに関連かんれんした深刻しんこく飢饉ききんこしている[86]

地域ちいきべつ影響えいきょう[編集へんしゅう]

1950ねん以降いこうのエルニーニョ現象げんしょう観測かんそくによると、エルニーニョ現象げんしょう関連かんれんする影響えいきょう時期じきによってことなる[87]。ただし、エルニーニョ期間きかん発生はっせいする事象じしょう影響えいきょう予想よそうされてはいるものの確実かくじつではなく、発生はっせいするとの保証ほしょうはできない[87]だい部分ぶぶんのエルニーニョ現象げんしょう最中さいちゅうおおむ発生はっせいする影響えいきょうとしては、インドネシアと南米なんべい北部ほくぶ降雨こううりょう平均へいきん下回したまわり、南米なんべい南東なんとうひがし赤道せきどうアフリカと米国べいこく南部なんぶでは降雨こううりょう平均へいきん上回うわまわ[87]

アフリカ[編集へんしゅう]

アフリカでは、ケニアタンザニアしろナイルがわ盆地ぼんちふくひがしアフリカで3がつから5がつにかけて長雨ながあめとなり、平年へいねんよりも多雨たうになる。みなみ中部ちゅうぶアフリカでは、ザンビアジンバブエモザンビークボツワナ中心ちゅうしんに、12月から2がつにかけて平年へいねんよりも少雨しょううになる。

南極大陸なんきょくたいりく[編集へんしゅう]

南極なんきょく周辺しゅうへんこう南緯なんいにはENSOとの様々さまざま関連かんれん存在そんざいする[88]具体ぐたいてきには、エルニーニョの状態じょうたいアムンゼンうみベリングスハウゼンうみ異常いじょう高気圧こうきあつをもたらし、これらの海域かいいきならびにロス海ろすかいではうみごおり減少げんしょうきょくかうねつりゅうたば増加ぞうかこす。ぎゃくウェッデル海うぇっでるかいは、エルニーニョの最中さいちゅうによりおおくのうみごおりができてさむくなる傾向けいこうがある。ラニーニャの期間きかんではこれとせい反対はんたい加熱かねつおよび大気たいきあつ異常いじょうこる[89] 。この変動へんどうパターンは南極なんきょく双極そうきょくモード[90]ばれるが、ENSOの影響えいきょうりょくたいする変化へんか南極なんきょく偏在へんざいしているわけではない[89]

アジア[編集へんしゅう]

だん水域すいいき西太平洋にしたいへいようインド洋いんどようからひがし太平洋たいへいようへとひろがるにつれ、そこにあめって西太平洋にしたいへいようではだい規模きぼかんばつをこし、例年れいねんでは少雨しょううとなるひがし太平洋たいへいよう降雨こううをもたらす。2014ねん2がつシンガポールは1869ねん記録きろく開始かいし以降いこうもっと少雨しょううとなり、同月どうげつ降雨こううりょうわずか6.3mmで気温きおんは2がつ26にちに35°Cにもたっした。1968ねんと2005ねんもそれに乾燥かんそうした2がつで、降雨こううりょうは8.4mmだった。

オーストラリアと南太平洋みなみたいへいよう[編集へんしゅう]

エルニーニョ現象げんしょう最中さいちゅうに、西太平洋にしたいへいようからの降雨こううりょう遷移せんいがオーストラリア全土ぜんど降雨こううりょう減少げんしょうさせる場合ばあいがある[12]大陸たいりく南部なんぶ上空じょうくうでは、気象きしょう体系たいけいがより移動いどうせいになって高気圧こうきあつ遮断しゃだんいきすくなくなるため、平均へいきん気温きおん上回うわまわ温度おんど記録きろくされる可能かのうせいがある[12]熱帯ねったいオーストラリアではインド-オーストラリアのモンスーン発生はっせいが2-6週間しゅうかんおくれ、結果けっかとして北部ほくぶ熱帯ねったい地方ちほうでは降雨こううりょう減少げんしょうすることになる[12]。オーストラリア南東なんとうではエルニーニョ現象げんしょうつづいてとくインド洋いんどようダイポールモード現象げんしょうわさると、森林しんりん火災かさいぶしせいリスクが大幅おおはばたかまる[12]。エルニーニョ現象げんしょうちゅうに、ニュージーランドでは夏季かきつよ偏西風へんせいふう頻繁ひんぱん発生はっせいする傾向けいこうがあり、東海岸ひがしかいがん沿いでは例年れいねん状態じょうたいよりも乾燥かんそうするリスクがたかくなる[91]。ニュージーランドの西海岸にしかいがんでは、北島きたじま山脈さんみゃく南島なんとうサザンアルプスによるバリア効果こうかのため例年れいねんよりも多雨たうになる[91]

おおむフィジーはエルニーニョ現象げんしょうちゅう例年れいねんよりも少雨しょうう見舞みまわれ、しま全土ぜんどかんばつになることもある[92]。ただし、この島国しまぐにへのおも影響えいきょうはエルニーニョ現象げんしょう確立かくりつしてからやく1ねん体感たいかんするものである[92]サモア諸島しょとうでは、平均へいきん下回したまわ降雨こううりょう平年へいねんよりたか気温きおんがエルニーニョ期間きかん記録きろくされ、しまかんばつや森林しんりん火災かさいにつながる可能かのうせいがある[93]。その影響えいきょうとしては、海面かいめん低下ていか海洋かいよう環境かんきょうにおけるサンゴしろ可能かのうせい、サモアに影響えいきょうあたえる熱帯ねったいてい気圧きあつのリスク増加ぞうかなどがある[93]

欧州おうしゅう[編集へんしゅう]

ヨーロッパにおけるエルニーニョの影響えいきょうは、どう大陸たいりく天候てんこう影響えいきょうあたえるいくつかの要因よういんの1つでありほか要因よういんがこれを圧倒あっとうしうるため、議論ぎろん余地よちはあるものの複雑ふくざつ分析ぶんせき困難こんなんである[94][95]

北米ほくべい[編集へんしゅう]

ENSO温暖おんだん(エルニーニョ)の地域ちいきてき影響えいきょう

北米ほくべいでは、おも気温きおん降水こうすいりょうへのエルニーニョによる影響えいきょうおおむね10がつから3がつにかけて6かげつ発生はっせいする[96][97]とくカナダだい部分ぶぶんおおむ例年れいねんふゆはるよりもおだやかな気候きこうとなり、同国どうこく東部とうぶのぞいて重大じゅうだい影響えいきょうこらない。アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくでは、6かげつあいだ以下いか影響えいきょうおおむ観察かんさつされる。テキサスしゅうからフロリダしゅうまでのメキシコわん沿いでは雨量うりょう平均へいきん上回うわまわり、ハワイしゅうオハイオがわ渓谷けいこく太平洋たいへいよう北西ほくせいロッキー山脈さんみゃくでは少雨しょうう観察かんさつされる[96]

歴史れきしてきにエルニーニョは、クリステンセンら(1981)[98]長期ちょうき天気てんき予報よほう科学かがく進展しんてんのため情報じょうほう理論りろんもとづく発見はっけんエントロピーミニマックスパターンをもちいるまで、米国べいこく気象きしょうパターンに影響えいきょうあたえるとは理解りかいされていなかった。以前いぜん天候てんこうコンピュータモデルは持続じぞくせいのみにもとづいたもので5-7にちさきにのみ信頼しんらいせいがあり、長期ちょうき予測よそく本質ほんしつてきにランダムだった。クリステンセンらは、1ねんさきすうねんでも降水こうすいりょう平均へいきん以下いかになるかうえかいかを予測よそくする、些少さしょうながら統計とうけいてき有意ゆうい技法ぎほう実証じっしょうした。

近年きんねんのカリフォルニアしゅうおよび米国べいこく南西なんせい気象きしょう現象げんしょう研究けんきゅうでは、エルニーニョと平均へいきん上回うわまわ降水こうすいりょうとのあいだにはどう現象げんしょうつよさやべつ要因よういんおおきく左右さゆうされる多彩たさい関係かんけいせいあることをしめしている[96]

テワンふう (Tehuantepecerそうかん状況じょうきょうは、テワンテペク地峡ちきょうとおってふう加速かそくする寒冷前線かんれいぜんせん発達はったつをきっかけにメキシコのシエラマドレ・デ・オアハカ山脈さんみゃく形成けいせいされる高圧こうあつたい関連かんれんがある。テワンふうおも寒冷前線かんれいぜんせんをきっかけにどう地域ちいき寒冷かんれい(10がつから2がつ)に発生はっせいし、夏季かき最大さいだいは7がつアゾレス高気圧こうきあつ西方せいほう進展しんてんによってこされる。エルニーニョの冬季とうき寒冷前線かんれいぜんせん頻繁ひんぱんにやってるため、エルニーニョのとしにおけるふうつよさはラニーニャのとしよりもおおきい[99]。その影響えいきょう数時間すうじかんから6にちほど継続けいぞくすることがある[100]一部いちぶのエルニーニョ現象げんしょう植物しょくぶつ同位どういたいシグネチャに記録きろくされており、このことは科学かがくしゃたちがその影響えいきょう研究けんきゅうするのに役立やくだった[101]

南米なんべい[編集へんしゅう]

エルニーニョのだん水域すいいき上空じょうくう雷雨らいうそだてるため、南米なんべい西海岸にしかいがん一部いちぶふくひがし中部ちゅうぶおよびひがし太平洋たいへいよう全体ぜんたい降雨こううりょう増加ぞうかさせる。南米なんべいにおけるエルニーニョの影響えいきょうは、北米ほくべいよりも直接的ちょくせつてきかつ強大きょうだいである。エルニーニョはペルー北部ほくぶエクアドル海岸かいがん沿いで4がつから10がつ温暖おんだんかつ非常ひじょう多雨たう気候きこう関連かんれんがあり、どう現象げんしょう強大きょうだい極端きょくたんになるたびだい洪水こうずいこす[102]。2月、3月、4がつ影響えいきょう南米なんべい西海岸にしかいがん沿いで危機ききてきになる場合ばあいがある。エルニーニョは、大型おおがたぎょ個体こたいすう維持いじするつめたくて栄養えいよう豊富ほうふみずゆうのぼりらしてしまうが、このさかなたちが(えさとなって)豊富ほうふ海鳥うみどり維持いじしており、そのとり排泄はいせつぶつ肥料ひりょう産業さんぎょうささえている。ゆうのぼり減少げんしょうは、ペルー海岸かいがんおきにおけるさかなつながってしまう[103]

影響えいきょうける海岸かいがんせん沿いの地元じもと漁業ぎょぎょうは、長期ちょうきてきなエルニーニョ現象げんしょう最中さいちゅう苦難くなんすることがある。世界せかい最大さいだい規模きぼ漁業ぎょぎょうは、1972ねんのエルニーニョの最中さいちゅうきたアンチョベータ減少げんしょう乱獲らんかくをしたため崩壊ほうかいした。1982-83ねん現象げんしょうちゅうには、マアジとアンチョベータの個体こたいすう減少げんしょうし、ホタテあたたかいみず増加ぞうかしたが、メルルーサ大陸たいりく斜面しゃめん冷水れいすいいかけ、エビイワシみなみ移動いどうしたため、一部いちぶ漁獲ぎょかくだか減少げんしょうしたものの増加ぞうかしたものもあった[104]。エルニーニョ現象げんしょう最中さいちゅうにこの海域かいいきではサバ増加ぞうかする。状況じょうきょう変化へんかによるさかな位置いち種類しゅるい変化へんかが、漁業ぎょぎょう課題かだいとなっている。ペルーのイワシは、エルニーニョ現象げんしょう最中さいちゅうチリ海域かいいき移動いどうしてしまう。ほかにも1991ねんにチリ政府せいふ自営業じえいぎょう漁師りょうし産業さんぎょう艦隊かんたいけの漁場ぎょじょう制限せいげんもうけるなど、さらに複雑ふくざつ状況じょうきょうしょうじている。

ENSOの変動へんどうせいは、ペルー沿岸えんがん成長せいちょうはや小型こがたしゅ大幅おおはばえる一因いちいんとなる場合ばあいがあり、これは個体こたいすうすくない時期じきどう海域かいいき捕食ほしょくしゃがいなくなるためである。おな影響えいきょうで、捕食ほしょくしゃおお熱帯ねったい地域ちいきから遠方えんぽうへとまいはる移動いどうするわたどりには有益ゆうえきとなる。

ブラジル南部なんぶアルゼンチン北部ほくぶもまた例年れいねん状況じょうきょうくらべて多雨たうになるが、これはおもはるから初夏しょかにかけてのあいだである。チリ中部ちゅうぶでは降雨こううりょうおおおだやかなふゆむかえ、ペルーとボリビアあいだアルティプラーノ異常いじょうふゆ降雪こうせつ現象げんしょう見舞みまわれたりもする。乾燥かんそうしたあつ天候てんこうは、アマゾン川あまぞんがわ流域りゅういきコロンビア中央ちゅうおうアメリカ一部いちぶ発生はっせいする[105]

チリ北部ほくぶ中部ちゅうぶでは、夏場なつば極端きょくたん高温こうおん低湿ていしつ状態じょうたいられる。こうした状況じょうきょうで、しばしばやま火事かじ発生はっせいし(2023ねんチリさん火事かじ2024ねんチリさん火事かじ)、おおくの被害ひがいしょうじている[106][107]

人類じんるいおよび自然しぜんへの社会しゃかい生態せいたいがくてき影響えいきょう[編集へんしゅう]

経済けいざい効果こうか[編集へんしゅう]

エルニーニョは赤道せきどう太平洋たいへいよう生命せいめいたいもっと直接的ちょくせつてき影響えいきょうあたえ、その影響えいきょう南北なんぼくアメリカ大陸あめりかたいりく海岸かいがん沿って南北なんぼく伝播でんぱし、太平洋たいへいよう海洋かいよう生物せいぶつ影響えいきょうおよぼす。この動画どうがは、1998ねん1がつと7がつ植物しょくぶつプランクトン比較ひかくした、クロロフィルa濃度のうど変化へんかうつしたもの。

エルニーニョの状態じょうたいなんヶ月かげつつづくと、広範こうはん海洋かいよう温暖おんだんひがし貿易ぼうえきふう減少げんしょうつめたい栄養えいよう豊富ほうふふかみずゆうのぼり抑制よくせいし、国際こくさい市場いちばけの地元じもと漁業ぎょぎょうにおける経済けいざいてき影響えいきょう深刻しんこくになるおそれがある[103]

一般いっぱんてきに、エルニーニョは様々さまざまくに商品しょうひん価格かかくおよびマクロ経済けいざい影響えいきょうあたえる可能かのうせいがある。エルニーニョはあめはぐく農産物のうさんぶつ供給きょうきゅう抑制よくせいする可能かのうせいがあり、農業のうぎょう生産せいさん建設けんせつ、サービス活動かつどう削減さくげんしたり、食料しょくりょう価格かかく形成けいせいしてインフレーションしょうじさせたり、おも輸入ゆにゅう食品しょくひん利用りようするコモディティ依存いぞん貧困ひんこんこくでは社会しゃかい不安ふあんがねとなる場合ばあいもある[108]ケンブリッジ大学けんぶりっじだいがく研究けんきゅう論文ろんぶんでは、オーストラリア、チリ、インドネシア、インド、日本にっぽん、ニュージーランド、みなみアフリカがエルニーニョ・ショックをけて経済けいざい活動かつどう短命たんめいおちい一方いっぽう、アルゼンチン、カナダ、メキシコ、米国べいこくなど国々くにぐにでは実際じっさいのところエルニーニョ気象きしょうショックの恩恵おんけいを(主要しゅよう貿易ぼうえき相手あいてこくからの積極せっきょくてき波及はきゅうつうじて直接的ちょくせつてきまたは間接かんせつてきに)ける場合ばあいがある。 さらに、だい部分ぶぶん国々くにぐにはエルニーニョ・ショック短期たんきてきなインフレ圧力あつりょくけ、世界せかいのエネルギー価格かかく燃料ねんりょうコモディティ価格かかく上昇じょうしょうしてしまう[109]IMFは、1かいおおきなエルニーニョが米国べいこくのGDPをやく0.5%げ(おも暖房だんぼう削減さくげんによる)、インドネシアのGDPをやく1.0%削減さくげんしうると推算すいさんしている[110]

健康けんこう影響えいきょう社会しゃかいてき影響えいきょう[編集へんしゅう]

エルニーニョの周期しゅうき関連かんれんした極端きょくたん気象きしょう状況じょうきょうは、流行りゅうこうせい疾患しっかん発生はっせいりつ変化へんか相関そうかんがある。たとえば、エルニーニョの周期しゅうきは、マラリアデング熱でんぐねつリフトバレーねつなどによって伝染でんせんする病気びょうきのリスク増加ぞうか関連かんれんがある[111]。インド、ベネズエラ、ブラジル、コロンビアにおけるマラリア周期しゅうきは、現在げんざいエルニーニョと関連かんれんがある。べつ媒介ばいかいせい疾患しっかんであるオーストラリア脳炎のうえん(マレーバレー脳炎のうえん)のアウトブレイクは、ラニーニャ現象げんしょう関連かんれんする大雨おおあめ洪水こうずいのち、オーストラリア南東なんとう温帯おんたい発生はっせいする。 1997 - 98ねんのエルニーニョの最中さいちゅうにケニア北東ほくとうとソマリア南部なんぶ極度きょくど降雨こうう発生はっせいし、リフトバレーねつ深刻しんこく突発とっぱつ感染かんせんこった[112]

またENSOの状態じょうたいが、きた太平洋たいへいよう横切よこぎ対流圏たいりゅうけんふう連携れんけいしたことで[113]日本にっぽん米国べいこく西海岸にしかいがんにおける川崎病かわさきびょう発生はっせいりつとも関連かんれんせいがあったとする研究けんきゅうもある[114]

このほか内戦ないせん関連かんれんしている可能かのうせいもある。コロンビア大学ころんびあだいがく地球ちきゅう研究所けんきゅうじょ科学かがくしゃたちは1950 - 2004ねんまでのデータを解析かいせきし、1950ねん以降いこうのあらゆる内戦ないせんの21%でENSOがなんらかの役割やくわりたした可能かのうせい示唆しさしており、エルニーニョの影響えいきょうけるくにでは、ラニーニャねんくらべて内戦ないせん発生はっせいのリスクが年間ねんかん3%から6%に倍増ばいぞうするという[115][116]

生態せいたいがくてき帰着きちゃく[編集へんしゅう]

陸上りくじょう生態せいたいけいでは、1972-73ねんエルニーニョ現象げんしょうのちチリ北部ほくぶおよびペルー海岸かいがん砂漠さばく沿いでげっるい突発とっぱつてき増殖ぞうしょく観測かんそくされた[よう出典しゅってん]一部いちぶ夜行やこうせい霊長れいちょうるい(ニシメガネザルとスンダスローロリス)とマレーグマ はこれらの消失しょうしつした森林しんりんない局所きょくしょてき絶滅ぜつめつしたか大幅おおはばかず減少げんしょうした。鱗翅りんし突発とっぱつてき増殖ぞうしょくはパナマとコスタリカで文書ぶんしょされた[よう出典しゅってん]。1982-83,1997-98,2015-16ねんのENSO現象げんしょうでは、熱帯ねったいりんだい規模きぼ拡大かくだい長期間ちょうきかん少雨しょうう経験けいけんして広範囲こうはんい火災かさい発生はっせいし、アマゾンボルネオ森林しんりんでは森林しんりん構造こうぞう構成こうせい樹木じゅもくしゅ劇的げきてき変化へんかした。ただし、2015-16ねんのエルニーニョ期間きかんでは極端きょくたんかんばつおよび森林しんりん火災かさい昆虫こんちゅう個体こたいすう減少げんしょう観察かんさつされたため、その影響えいきょう植生しょくせいだけにまらない[117]。アマゾンの焼失しょうしつ森林しんりんでは、特殊とくしゅ生息せいそくにいたり環境かんきょうみだれに敏感びんかん鳥類ちょうるい大型おおがた哺乳類ほにゅうるい減少げんしょうられ、ボルネオとう焼失しょうしつした森林しんりんでは100しゅ以上いじょう低地ていちちょうしゅ一時いちじてき消失しょうしつこった。

もっと危機ききてきなものでは、世界せかい規模きぼ大量たいりょうサンゴしろ現象げんしょう が1997-98ねんと2015-16ねん記録きろくされ、生体せいたいサンゴのやく75-99%におよ損失そんしつ世界中せかいじゅう記録きろくされた。ペルーとチリのカタクチイワシ個体こたいすう崩壊ほうかいにも相当そうとう注意ちゅういはらわれ、1972-73,1982-83,1997-98ねんそして近年きんねんでは2015-16ねんのENSO現象げんしょう深刻しんこく漁業ぎょぎょう危機ききこした。とくに1982-83ねん海面かいめん温度おんど上昇じょうしょうはパナマで2しゅヒドロサンゴ絶滅ぜつめつした可能かのうせいがあり、チリでは海岸かいがんせん600kmに沿って昆布こぶゆか大量たいりょう死亡しぼう、これは20ねんっても昆布こぶおよび関連かんれん生物せいぶつ多様たようせいもっと影響えいきょうけた海域かいいきとなったが徐々じょじょ回復かいふくした。これらすべての調査ちょうさ結果けっかから、エルニーニョおよびラニーニャをこすENSOは世界中せかいじゅう生態せいたいがくてき変化へんかとく熱帯ねったいりんサンゴ礁さんごしょうにおける生態せいたいがくてき変化へんか)を後押あとおしする強大きょうだい気候きこうりょくだととらえられている[118]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ 英訳えいやくでは"The Boy"と定冠詞ていかんしいており、これは単純たんじゅんおとこではなくかみたる「幼子おさなごイエス・キリスト」をすものとされている[1]
  2. ^ 日本にっぽん気象庁きしょうちょうでは「太平洋たいへいよう赤道せきどういき日付変更線ひづけへんこうせん付近ふきんから南米なんべい沿岸えんがんにかけて海面かいめん水温すいおん平年へいねんよりたかくなり、それが1ねん程度ていどつづいた状態じょうたい」としているが[2]各国かっこくでエルニーニョを発表はっぴょうする閾値はことなる(後述こうじゅつ#概要がいようふし参照さんしょう)。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

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外部がいぶリンク[編集へんしゅう]