キラー・コワルスキー

キラー・コワルスキー
1951年ねん
プロフィール
リングネーム	キラー・コワルスキー ウラデック・コワルスキー ウォルター・コワルスキー ターザン・コワルスキー マスクド・デストロイヤー エクスキューショナー1号ごう
本名ほんみょう	Edward Władysław Spulnik
ニックネーム	殺人さつじん狂きょう
身長しんちょう	198cm
体重たいじゅう	120kg（全ぜん盛時せいじ）
誕生たんじょう日び	1926年ねん10月13日にち
死亡しぼう日び	(2008-08-30) 2008年ねん8月がつ30日にち（81歳さい没ぼつ）
出身しゅっしん地ち	カナダ オンタリオ州しゅうウィンザー
トレーナー	ルー・テーズ
デビュー	1947年ねん
引退いんたい	1977年ねん

キラー・コワルスキー（Killer Kowalski、本名ほんみょう：Edward Władysław Spulnik、1926年ねん10月13日にち - 2008年ねん8月がつ30日にち）は、ポーランド系けいカナダ人じんのプロレスラー。カナダ・オンタリオ州しゅうウィンザー出身しゅっしん。

試合しあい中ちゅうのアクシデントである「耳みみそぎ事件じけん」の伝説でんせつや、2メートル級きゅうの長身ちょうしんと痩躯そうく、そして般若はんにゃのような風貌ふうぼうなど、妖気ようきの漂ただよう大だいヒールとして活躍かつやくした。日本にっぽんでも力道山りきどうざんやジャイアント馬場ばばと死闘しとうを演えんじ、"殺人さつじん狂きょう"、"幽鬼ゆうき"、"死神しにがみ"、"墓場はかばの使者ししゃ"、"さまよえる亡霊ぼうれい"、"世紀せいきの殺ころし屋や"、"地獄じごくの大統領だいとうりょう" など数々かずかずの異名いみょうで呼よばれた。

来歴らいれき

1947年ねん（1944年ねん説せつもあり）のデビュー後ご、本名ほんみょうのミドルネーム "Władysław" の英語えいご読よみであるウラデック・コワルスキー（Wladek Kowalski） またはウォルター・コワルスキー（Walter Kowalski）、さらにはターザン・コワルスキー（Tarzan Kowalski）などの名義めいぎでカナダやアメリカ北部ほくぶを中心ちゅうしんに各地かくちを転戦てんせん。当時とうじは鍛きたえ上あげられた筋肉きんにく美びを誇ほこっていたことから、ポーリッシュ・アポロ（The Polish Apollo）のニックネームでも活動かつどうした。

1950年ねんよりモントリオール地区ちくを主戦しゅせん場じょうとするが、1952年ねん10月15日にち、トップロープからのダイビング・ニー・ドロップでユーコン・エリックの左ひだり耳みみをそぎ落おとすという事故じこが起おこる（実際じっさいはコワルスキーのリングシューズのひもがエリックの耳みみに引ひっ掛かかってのアクシデント）。もともとエリックの耳みみは、耳みみ介かい血腫けっしゅ（レスリングなどの格闘かくとう競技きょうぎ者しゃに特有とくゆうの、耳みみがカリフラワー状じょうに腫はれ上あがる外傷がいしょう）の影響えいきょうで血栓けっせんが生しょうじており、もろくなっていたという。

この「耳みみそぎ事件じけん」のショックでエリックは自殺じさつした、との伝説でんせつも語かたられたが、実際じっさいは妻つまの不貞ふていによって精神せいしん的てきに悩なやまされていたことが原因げんいんであり、エリックはコワルスキーを憎にくんではおらず、後日ごじつコワルスキーが病院びょういんへ見舞みまいに訪おとずれた際さいも、2人ふたりで笑わらい合あったという。この事故じこは結果けっか的てきにコワルスキーのヒールとしての悪名あくめいを高たかめることとなり、以降いこうはリングネームをキラー・コワルスキー（Killer Kowalski）に定着ていちゃくさせ、北米ほくべい全域ぜんいきでその名なを轟とどろかせた。

その後ごモントリオールでは1962年ねんまでの10年間ねんかんにおいて、バーン・ガニア、ドン・レオ・ジョナサン、アントニオ・ロッカ、パット・オコーナー、ハードボイルド・ハガティ、ジン・キニスキー、バディ・ロジャースらを破やぶり、フラッグシップ・タイトルの世界せかいヘビー級きゅう王座おうざを通算つうさん13回かい獲得かくとく。その間あいだはNWAの各かくテリトリーにおいて、ルー・テーズやホイッパー・ビリー・ワトソンなど当時とうじのNWA世界せかいヘビー級きゅう王者おうじゃにも何なん度どとなく挑戦ちょうせんした。1963年ねんからはニューヨークのWWWFにて、ロジャースやブルーノ・サンマルチノのWWWF世界せかいヘビー級きゅう王座おうざに再三さいさん挑戦ちょうせん。同年どうねん11月がつ14日にちにはワシントンDCにてゴリラ・モンスーンをパートナーに、スカル・マーフィー&ブルート・バーナードからUSタッグ王座おうざを奪取だっしゅした。

1960年代ねんだいはオーストラリア（ジム・バーネットが主宰しゅさいしていたワールド・チャンピオンシップ・レスリング）でも活動かつどうし、1964年ねん10月にはフラッグシップ・タイトルとして新設しんせつされたIWA世界せかいヘビー級きゅう王座おうざの初代しょだい王者おうじゃに認定にんていされている。翌月よくげつドミニク・デヌーチに王座おうざを明あけ渡わたすも、以降いこうもスパイロス・アリオン、ビリー・ホワイト・ウルフ、ベアキャット・ライトなどを下くだし、1967年ねんまで通算つうさん5回かいにわたって戴冠たいかんした。タッグでは1967年ねんにマーフィーと凶悪きょうあくコンビを組くみ、マリオ・ミラノ&レッド・バスチェンからIWA世界せかいタッグ王座おうざを2回かい奪取だっしゅしている。

その間あいだアメリカでは、1966年ねん6月がつから1967年ねん4月がつにかけてAWAに出場しゅつじょう。オコーナー、ウイルバー・スナイダー、クリス・マルコフ、ガイ・ミッチェル、ジャック・ランザから勝利しょうりを収おさめ、当時とうじマッドドッグ・バションが保持ほじしていたAWA世界せかいヘビー級きゅう王座おうざに再三さいさん挑戦ちょうせん。モントリオールでの旧きゅう敵てきである総帥そうすいガニアをはじめ、ディック・ザ・ブルーザーやクラッシャー・リソワスキーとも対戦たいせんし、ジ・アラスカンことジェイ・ヨークをパートナーに、AWA世界せかいタッグ王者おうじゃチームのラリー・ヘニング&ハーリー・レイスにも挑戦ちょうせんした。

その後ごはWWWFへの再さい登場とうじょうを経へて、1970年ねんよりダラスやヒューストンを拠点きょてんとするテキサスの東部とうぶ地区ちくに参戦さんせん。フリッツ・フォン・エリック、ワフー・マクダニエル、ミル・マスカラス、サンダーボルト・パターソンらと抗こう争そうを繰くり広ひろげ、翌よく1971年ねんにかけてはジョニー・バレンタインとテキサス・ブラスナックル王座おうざを争あらそった。同どう地区ちくでは、ドリー・ファンク・ジュニアが保持ほじしていたNWA世界せかいヘビー級きゅう王座おうざにも挑戦ちょうせんしている。

1973年ねん

1972年ねんはロサンゼルスのNWAハリウッド・レスリングにて1月がつ28日にちにアメリカス・ヘビー級きゅう王座おうざを獲得かくとく。4月25日にちにはキンジ・シブヤと組くんでドリー・ディクソン&ラウル・マタからアメリカス・タッグ王座おうざを奪取だっしゅしている。古巣ふるすのモントリオールでは1972年ねんから1973年ねんにかけて、マッドドッグ&ブッチャー・バションが主宰しゅさいしていたグランプリ・レスリング（GPW）にて、エドワード・カーペンティアを相手あいてにGPWヘビー級きゅう王座おうざを巡めぐる抗こう争そうを展開てんかい。現地げんちヒールのジル・ポワソンをパートナーに、1972年ねん11月13日にちにハリウッド・ブロンズ（ジェリー・ブラウン&バディ・ロバーツ）、1973年ねん10月がつ2日にちにカーペンティア&サンマルチノを破やぶり、GPWタッグ王座おうざにも2回かい戴冠たいかんした

1975年ねんにはエディ・グラハムが主宰しゅさいしていたフロリダのCWFにて覆面ふくめんレスラーのマスクド・デストロイヤー（The Masked Destroyer）に変身へんしん。11月20日にちにジェリー・ブリスコを破やぶって南部なんぶヘビー級きゅう王座おうざを獲得かくとくし、12月16日にちにビル・ロビンソンに敗やぶれるまで保持ほじした。キャリア末期まっきには主戦しゅせん場じょうのWWWFでも覆面ふくめんレスラーのエクスキューショナー1号ごう（The Executioner #1）に扮ふんし、弟子でし格かくである2号ごうのビッグ・ジョン・スタッドとの大型おおがたタッグチーム「ジ・エクスキューショナーズ」で活動かつどう。1976年ねん5月11日にちにトニー・パリシ&ルイ・セルダンからWWWF世界せかいタッグ王座おうざを奪取だっしゅしたが、同年どうねん10月がつ26日にち、ニコライ・ボルコフに覆面ふくめんを被かぶせ、3人にん目めのメンバーに起用きようして防衛ぼうえい戦せんを行おこなったために王座おうざを剥奪はくだつされた。

翌よく1977年ねんに現役げんえきを引退いんたい。以降いこうは1982年ねん、マサチューセッツ州しゅうボストンにてインディー団体だんたいのIWF（International Wrestling Federation）を主宰しゅさい。試合しあいにも出場しゅつじょうしてブルーノ・サンマルチノ・ジュニアらと対戦たいせんした。1987年ねん11月16日にちには、WWFのニュージャージー州しゅうイーストラザフォードでのオールドタイマーズ・バトルロイヤルに出場しゅつじょう（他たの参加さんか選手せんしゅは優勝ゆうしょう者しゃのテーズ以下いか、オコーナー、キニスキー、カーペンティア、クラッシャー、ボボ・ブラジル、ニック・ボックウィンクル、レイ・スティーブンス、ペドロ・モラレス、アーノルド・スコーラン、アート・トーマス、バロン・シクルナ、アル・コステロなど）。1996年ねんにはWWF殿堂でんどうに迎むかえられた。

ジョン・クインランを指導しどうするコワルスキー（2000年ねん）

引退いんたい後ごはマサチューセッツ州しゅうセイラムにてレスリング・スクールを開校かいこうし、2003年ねん9月に年齢ねんれい的てきな問題もんだいもあり閉鎖へいさするまで、トレーナーとして活動かつどうした。主おもな門弟もんていには、ペリー・サターン、ジョン・クローナス、トリプルH、チャイナ、クリス・ノウィンスキー、ジェイソン・アルバート、ケニー・ダイクストラ、ジョナサン・カーティス、アーロン・ハダッド、トマソ・チャンパなどがいる。

2008年ねん8月がつ30日にち、心臓しんぞう発作ほっさのため81歳さいで死去しきょ。

日本にっぽんでの活躍かつやく

1963年ねん3月、日本にっぽんプロレスに初はつ来日らいにち。第だい5回かいワールドリーグ戦せんに出場しゅつじょうし、5月17日にちの東京とうきょう都と体育館たいいくかんでの決勝けっしょうで力道山りきどうざんと対戦たいせんしたほか、開幕かいまく第だい2戦せん目めとなる3月がつ24日にちの蔵前くらまえ国技こくぎ館かん大会たいかいにて、アメリカ武者むしゃ修行しゅぎょうから凱旋がいせん帰国きこくしたジャイアント馬場ばばと時間切じかんぎれ引ひき分わけの死闘しとうを演えんじた。再さい来日らいにちとなる1968年ねん4月がつの第だい10回かい大会たいかいでは馬場ばばと決勝けっしょうを争あらそい、アントニオ猪木いのきとも対戦たいせんしている。1971年ねん9月には第だい2回かいNWAタッグ・リーグ戦せんに参戦さんせんし、キラー・バディ・オースチンとの「キラー・コンビ」で準じゅん優勝ゆうしょうを果はたした（優勝ゆうしょうは猪木いのき&坂口さかぐち征せい二に）。1972年ねん6月の日本にっぽんプロレスへの最後さいごの来日らいにちでは、7月がつ5日にちに札幌さっぽろ中島なかじまスポーツセンターにてムース・ショーラックをパートナーに、馬場ばば&坂口さかぐちの東京とうきょうタワーズが保持ほじしていたインターナショナル・タッグ王座おうざに挑戦ちょうせんした。

日本にっぽんプロレス崩壊ほうかい後ごは、1973年ねん11月と1975年ねん4月がつに全日本ぜんにほんプロレスに参戦さんせん。1975年ねんの来日らいにち時じは第だい3回かいチャンピオン・カーニバルに出場しゅつじょう（予選よせんトーナメント1回戦かいせんでグレート小鹿こじかを下くだすも、2回戦かいせんで馬場ばばに敗やぶれて失格しっかく）したほか、4月がつ19日にちに郡山こおりやまにてジン・キニスキー、5月6日にちに岐阜ぎふにてブルーノ・サンマルチノと組くみ、馬場ばば&ジャンボ鶴田つるたのインターナショナル・タッグ王座おうざに2度ど挑戦ちょうせんしている。

引退いんたい後ごは、1989年ねん4月がつに全日本ぜんにほんプロレスのレトロ企画きかく "OLD DAYS BUT GOOD DAYS" にレジェンドとして来日らいにち。1992年ねん9月19日にちには、横浜よこはまスタジアムで開催かいさいされたFMWの3周年しゅうねん記念きねん興行こうぎょうに出場しゅつじょう、WWWFやロサンゼルスでの旧きゅう敵てきジョン・トロスとエキシビション・マッチを行おこなった。

得意とくい技わざ

• ダイビング・ニー・ドロップ
• ストマック・クロー
• ドロップキック

獲得かくとくタイトル

モントリオール・アスレティック・コミッション

• 世界せかいヘビー級きゅう王座おうざ（モントリオール版ばん）：13回かい

アトランティック・アスレティック・コミッション

• AAC世界せかいヘビー級きゅう王座おうざ：1回かい

ワールド・チャンピオンシップ・レスリング

• IWA世界せかいヘビー級きゅう王座おうざ（オーストラリア版はん）：5回かい
• IWA世界せかいタッグ王座おうざ（オーストラリア版ばん）：4回かい（w / スカル・マーフィー×2、ビル・ミラー、マーク・ルーイン）

セントラル・ステーツ・レスリング

• NWAセントラル・ステーツ・ヘビー級きゅう王座おうざ：1回かい
• NWAセントラル・ステーツ・タッグ王座おうざ：1回かい（w / ブルドッグ・オースチン）

NWAミッドパシフィック・プロモーションズ

• NWA USヘビー級きゅう王座おうざ（ハワイ版はん）：1回かい

NWAビッグタイム・レスリング

• NWAテキサス・ブラスナックル王座おうざ：1回かい

NWAハリウッド・レスリング

• NWAアメリカス・ヘビー級きゅう王座おうざ：1回かい
• NWAアメリカス・タッグ王座おうざ：1回かい（w / キンジ・シブヤ）

スタンピード・レスリング

• NWAカナディアン・ヘビー級きゅう王座おうざ（カルガリー版はん）：2回かい

NWAオールスター・レスリング

• NWA太平洋たいへいよう岸がんタッグ王座おうざ（バンクーバー版はん）：2回かい（w / オックス・アンダーソン、ジン・キニスキー）

グランプリ・レスリング

• GPWヘビー級きゅう王座おうざ：2回かい
• GPWタッグ王座おうざ：2回かい（w / ジル・ポワソン）

チャンピオンシップ・レスリング・フロム・フロリダ

• NWA南部なんぶヘビー級きゅう王座おうざ（フロリダ版はん）：1回かい ※マスクド・デストロイヤー名義めいぎ

ワールド・ワイド・レスリング・フェデレーション / ワールド・レスリング・フェデレーション

• WWWF USタッグ王座おうざ：1回かい（w / ゴリラ・モンスーン）
• WWWF世界せかいタッグ王座おうざ：1回かい（w / エクスキューショナー2号ごう） ※エクスキューショナー1号ごう名義めいぎ
• WWF殿堂でんどう：1996年度ねんど ※インダクターはトリプルH

エピソード

1953年ねん

• 全米ぜんべいでも指折ゆびおりのヒールとして活躍かつやくしていたが、普段ふだんは人一倍ひといちばい他人たにんに気きを遣つかう繊細せんさいな人柄ひとがらだったと伝つたえられている。耳みみそぎ事件じけんの直後ちょくご、事故じことはいえユーコン・エリックに重傷じゅうしょうを負おわせてしまったショックから「俺おれは取とり返かえしがつかないことをしてしまった」とひどく落おち込こんでいた。それを知しったユーコン本人ほんにんから「あれはアクシデントだ。俺おれは気きにしちゃいない。だからお前まえも気きにするな」と誰だれよりも先さきに慰なぐさめの声こえをかけられ、ショックから立たち直なおることができたという。
• 耳みみそぎ事件じけんでユーコン・エリックのちぎれた耳みみを見みたトラウマから肉にくが食たべられなくなり、以後いご徹底てっていした菜食さいしょく主義しゅぎ者しゃになったというエピソードが語かたられていた時期じきがある。これは梶原かじはら一いち騎きが創作そうさくしたものであり、もともと菜食さいしょく主義しゅぎだった。本人ほんにんはただ健康けんこうのためだと語かたっている。引退いんたい後ご、この話はなしの真偽しんぎについて尋たずねられたコワルスキーは「何なんだいその話はなしは? 最高さいこうに面白おもしろいな」と爆笑ばくしょうしていたという。なお梶原かじはらは『ジャイアント台風たいふう』『プロレススーパースター列伝れつでん』などの作品さくひんで虚実きょじつ取とり混まぜた筆致ひっちで鬼気きき迫せまる大だいヒールとしてのコワルスキーを描えがいている。
• ブルーザー・ブロディが尊敬そんけいしたレスラーとしても知しられており、彼かれのキングコング・ニー・ドロップはコワルスキーから影響えいきょうを受うけた技わざである。両者りょうしゃは1976年ねんにWWWFを共ともにサーキットしており、マディソン・スクエア・ガーデンにてアンドレ・ザ・ジャイアントと6人にんタッグマッチで対戦たいせんしたこともある（1976年ねん10月がつ25日にち、エクスキューショナーズ&ブロディvsアンドレ&チーフ・ジェイ・ストロンボー&ビリー・ホワイト・ウルフ）。なお、同おなじくブロディに影響えいきょうを与あたえたキング・カーティス・イヤウケアとは1960年代ねんだいにハワイのNWAミッドパシフィック・プロモーションズにて対戦たいせんしており、1965年ねん11月3日にちにはハワイ版ばんのUSヘビー級きゅう王座おうざをイヤウケアから奪取だっしゅしている。
• アントニオ猪木いのきがコワルスキーの筋肉きんにくに憧あこがれていたことを、村松むらまつ友とも視しとの対談たいだんで語かたっていたことがある。
• レスラー生活せいかつ晩年ばんねんは髪かみが薄うすくなってカツラを着用ちゃくようしていた。ヘッドロックは御法度ごはっとであり、同おなじくカツラ着用ちゃくようのブルーノ・サンマルチノとの試合しあいは両者りょうしゃまったくヘッドロックを使つかわずに行おこなわれたという。
• 選手せんしゅとしての最後さいごの来日らいにちである1975年ねんの全日本ぜんにほんプロレス参戦さんせん時じには「カツラが取とれると困こまる」とマスクを被こうむり、リングネームはそのままで覆面ふくめんレスラーとして試合しあいをしたことがある（同どう時期じきのWWWFにおいても、リングネームはそのままで覆面ふくめんを被こうむったことがある）。その後ご、キャリア末期まっきはアメリカで覆面ふくめんレスラーに変身へんしんし、フロリダではマスクド・デストロイヤー、WWWFではエクスキューショナー1号ごうとして試合しあいを行おこなった。梶原かじはら一いち騎きはこの事実じじつを『プロレススーパースター列伝れつでん』のリック・フレアー編へんで、フリッツ・フォン・エリックがコワルスキーを覆面ふくめんの刺客しかくとしてフレアーと戦たたかわせるエピソードに取とり入いれている。

外部がいぶリンク

• Killer Kowalski dies - Slam Wrestling
• WWE Hall of Fame
• Online World of Wrestling
• キラー・コワルスキーのプロフィール - Cagematch.net, Wrestlingdata.com, Internet Wrestling Database