ワイルドハント

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
ムオーデルから転送てんそう

ワイルドハント英語えいご: Wild Huntドイツ: Wild Jagd[注釈ちゅうしゃく 1], Wildes Heer[注釈ちゅうしゃく 2]フランス語ふらんすご: Chasse sauvage)は、ヨーロッパだい部分ぶぶん地域ちいきに、ふるくからつたわる伝承でんしょうである。

いずれの地域ちいきにおいても、伝説でんせつじょう猟師りょうし一団いちだんが、狩猟しゅりょう道具どうぐたずさえ、うま猟犬りょうけんともに、そら大地だいち大挙たいきょして移動いどうしていくものであるといわれている[1]

概要がいよう[編集へんしゅう]

『ワイルドハント』ペーテル・ニコライ・アルボさく

猟師りょうしたちは死者ししゃあるいは妖精ようせい民話みんわなかで、関連かんれんする妖精ようせい)であり[2]猟師りょうし頭領とうりょう亡霊ぼうれい多神教たしんきょうかみ、あるいは精霊せいれい男女だんじょわない)、または歴史れきしじょう伝説でんせつじょう人物じんぶつであるとわれる。れいげれば、ひがしゴートおうテオドリックデンマークおうヴァルデマー4せいウェールズ霊魂れいこん冥界めいかいみちびくとされるグウィン・アプ・ニーズ、または北欧ほくおう神話しんわかみオーディン、またアーサーおうのこともある[1][3][4]

この狩猟しゅりょうだんにすることは、戦争せんそう疫病えきびょうといった、おおきなわざわむものだとかんがえられており、目撃もくげきしたものは、まぬかれなかった[2]ほかにも、狩猟しゅりょうだん妨害ぼうがいしたり、いかけたりしたものは、かれらにさらわれて冥土めいどれていかれたといわれる[5]。また、かれらの仲間なかまくわわるゆめると、たましい肉体にくたいからはなされるともしんじられていた[6]

オーディンとの関連かんれん[編集へんしゅう]

ハロウィーンからユールの時期じき[編集へんしゅう]

オーディンのワイルドハント ハーパーズ・ニュー・マンスリー・マガジン1873ねん1がつごうより

北欧ほくおう神話しんわではオーディン狩猟しゅりょうだんとされており、「オーディンのわたり」ともばれる[7]。ワイルドハントがはじまるのは10月31にちで、翌年よくねん4がつ30にちまではわらないといわれた。この2つのとく大事だいじである。10月31にち太陽たいようここのつの世界せかいへいき、精霊せいれい妖怪ようかいがこの放浪ほうろうするようになるからである[8]10月31にちのサムハイン(サウィーン、ハロウィーン)は魔女まじょ新年しんねんであり、現世げんせい霊界れいかいかべがいちばんうすくなる時期じきでもある。北欧ほくおう神話しんわでは、サムハインは10月31にちの9にちまえよるからはじまり、10月31にちの9にちよるわるが、31にち当日とうじつが、かべうすくなるピークである[9]。また北半球きたはんきゅうだい部分ぶぶんでは、ハロウィーンとともに、ふゆぶしはじまり、かつておおくのヨーロッパの人々ひとびとは、かげながくなってをともすこの時期じきいえにこもった[疑問ぎもんてん]狩猟しゅりょうがつ先端せんたん暗闇くらやみかぶと、あらしれる時期じきとなり、アンシーリーコート時期じきでもあり、ワイルドハントくら、10月31にちから冬至とうじ休閑きゅうかん集中しゅうちゅうする[10]元々もともとは、ユールとじゅうあいだに、8ほんあしスレイプニルにまたがったオーディンが、魔物まもの精霊せいれいたちや遠吠とおぼえするいぬしたがえて、やってくるとされていた。オーディンが、スレイプニルにまたがっててんすと、かみなりのようなおととどろき、ふうきはじめ、やがてみみをつんざくようなおとへとわる。悪魔あくま精霊せいれいうまおとも、このおとくわわり、いぬたちも同様どうように、やはりみみをつんざくようなごえげる[11]。かつてのゲルマン世界せかいで、クリスマス前後ぜんごの、いぶじゅうころゆきあらしおおく、そのあらしにオーディンの到来とうらい人々ひとびとかさわせた。また、このころ祖先そせんれいかえってくるといういいつたえがあり、いまも、とく北欧ほくおうではこの習慣しゅうかんまもられていて、故人こじんこのんだ料理りょうりつくってならべ(ユール・ボード)、うま手綱たづないて、故人こじんれいれるようにしておくという[12]

ふゆかぜいて、ユールのがともされるころは、いえなかにいるべきだ。

暗闇くらやみ小道こみちからも、野生やせいヒースからもざされていて安全あんぜんだ。

ユールのよるにあてどもなくうろつくものは、じょうからのさらさらとおとみみにする。

それはかぜおとだろう、でもはしんとしている。

でもそのつぎに、いぬえるこえこえる、軍団ぐんだん首領しゅりょうりてくる。

からくろ猟犬りょうけんくろうまのいななき。
クエルドルフ・ハーゲン・グンダルソン、マウンテン・サンダー、(Towrie 2005)

ユールのあいだちゅう、ワイルドハントのうごきも最高潮さいこうちょうたっし、死者ししゃがワイルドハントの一員いちいんとなって現世げんせいをうろつく。リーダーであるオーディン、そのに、くろくてつづけるいぬれて、りの角笛つのぶえきならすんだ英雄えいゆうたちがつづ[13]。オーディンの8ほんあしうま、スレイプニルのために、古代こだいのゲルマンやノルマンの子供こどもたちは、冬至とうじまえよるにブーツを暖炉だんろのそばにき、スレイプニルのためにくさ砂糖さとうれ、オーディンはその見返みかえりとして、子供こどもたちにおくものいていったという。現代げんだいでは、スレイプニルは8とうトナカイとなり、灰色はいいろひげのオーディンは、キリスト教きりすときょうにより、せいニコラウス、そして親切しんせつサンタクロースとなったのである[14]。ブーツ以外いがい靴下くつしたき、やはりなかに、スレイプニルの食物しょくもつくされておくと、やはり、オーディンから、子供こどもたちへのキャンディがそのなかはいっているといわれる[11]。もし、戸外こがいでワイルドハントに出逢であったひとは、しん純粋じゅんすいさと、このワイルドハントに象徴しょうちょうされるようなおそろしい光景こうけい敬意けいいはらえるか、一種いっしゅ度胸どきょうためしがなされ、さらにユーモアのセンスがためされる。もしそれに合格ごうかくすれば、そのひとくつ黄金おうごんいちはいにするか、ものものをもらってかえることができる。しかし不運ふうんなことに合格ごうかくしなかった場合ばあい、そのひとは、恐怖きょうふちたよるたびへ、生涯しょうがいれまわされることになる[13]。ワイルドハントにいのちうばわれ、たましいが、そのなんねんもこの軍団ぐんだんともそらめぐったものは、邪悪じゃあくものうそつきといわれるが、ユールの時期じきに、れいへのご馳走ちそうおこたったからだともひろつたえられる[11]。かつては、間近まぢか病人びょうにん場合ばあいりにくわわれるように、部屋へやまどけてあった[15]。サンタクロースがワイルドハントに由来ゆらいするというこれらのせつは、ヘレーン・アデリーン・ガーバーらによってとなえられたものだが、史料しりょうによる確認かくにんはなされていない。また、サンタクロース伝説でんせつもとになったミラのニコラオス逸話いつわは、ワイルドハントとはほどとおいものである[よう出典しゅってん]

ワルキューレ アルボさく

その時期じき[編集へんしゅう]

北欧ほくおうでは、夏至げし前夜ぜんやにもみられることがある。そらけんをけしかけるこえがして、地域ちいきによってはケルヌンノスひきいられている。夏至げしよるはヨーロッパでは妖精ようせいよる魔女まじょよるでもある。リアノン・ライアル著述ちょじゅつには、『ウエスト・カントリー・ウィッカ』のなかで、儀式ぎしきともな魔女まじょ集会しゅうかいは、イングランド西部せいぶなに世紀せいきつづいているとある[16]。ワイルドハントは、春分しゅんぶん秋分しゅうぶんころにも出現しゅつげんする。これは、そのぶし暴風ぼうふう関係かんけいがあるとされ、また、オーディン自身じしん死者ししゃたましいはこふうとするせつもある[7]。また、オーディンがもたらすかぜが、翌年よくねん豊穣ほうじょう約束やくそくするともいわれた[12]

「オーディンの軍団ぐんだん本来ほんらい姿すがた[編集へんしゅう]

つにれ、オーディンのれは魔物まものしていき、おおくの精霊せいれい妖怪ようかい悪事あくじはたらいたもの非業ひごうげたものをもれた軍団ぐんだんへと変化へんかしていった。ワイルドハントに出逢であったら、とおぎるのをつか、みっつの十字架じゅうじかまえならべるともいわれる。このみっつの十字架じゅうじかには、キリストきょう影響えいきょううかがえる。これは日本にっぽん百鬼夜行ひゃっきやこうにもつうずるものがある。かつては物忌ものいみ象徴しょうちょうであったものが、いつのにかおそろしいのけ集団しゅうだんとなっていったのである[12]。またべつ地域ちいきでは、せいニコラウスに、「オーディン(ヴォーダン)」をはじめとし、むぎわら妖精ようせいシャープ、さまざまな精霊せいれいや、もの格好かっこうをした人々ひとびと行列ぎょうれつあるく。先頭せんとう道案内みちあんないかみエケハルトで、だい天使てんしミヒャエルともにサンクト・ニコラウスがやってくる。行列ぎょうれつのさらにうしろからは、毛皮けがわて、いろとりどりのめんをつけ、かくやしたおにつづくとわれる[17]。オーディンがれているのは、ワルキューレというせつもある[8]

ヨーロッパ各地かくちでの伝承でんしょう[編集へんしゅう]

イングランドとウェールズ[編集へんしゅう]

おおくの人々ひとびとが、大勢おおぜい猟師りょうしたちがりをしているのを、またはみみにしていた。かれらはくろく、巨大きょだいみにくく、くろうままたはゆうヤギっていた。かれらのれていたいぬ漆黒しっこくで、さらのようなみみをしていて、おそろしかった。ピーターバラのディアパークの、せいのそのそらえた。そのまちからスタンフォードまで、もりづたいに、その光景こうけいえていた。そのよる修道しゅうどうたちは、かれらがふえいているのをみみにした。
著者ちょしゃ不明ふめい、アングロサクソン年代ねんだい、a b Garmonsway, G.N., The Anglo-Saxon Chronicle, Dent, Dutton, 1972 & 1975, p. 258.
デボンのウィストマンウッドのもり
サー・フランシス・ドレイク

ワイルドハントは、ときるにしたがって、オーディン以外いがいかみや、民話みんわ英雄えいゆう狩猟しゅりょうだん頭領とうりょうとなっていく。それはアーサーおうであったり、ダートムア民間みんかん伝承でんしょうでは、サー・フランシス・ドレイクであったりする。サマセットキャドバリーじょうちかくのふるみちはキング・アーサー・レインとばれており、19世紀せいき時点じてんでも、かぜつよふゆよるは、アーサーおういぬれてそこを疾駆しっくするというはなししんじられていた[3]英国えいこくのある場所ばしょでは、この狩猟しゅりょうだんは、宗教しゅうきょうじょう大罪だいざいおかしたものや、受洗じゅせんしていないものいかける地獄じごく猟犬りょうけんであるとわれている。デボンでは、イェス(ヒース)またはウィシュトハウンドとばれ、コーンウォールではダンドーといぬたち、またはデビルとダンディードッグとばれる。ウェールズではクンアンゥン(地獄じごく猟犬りょうけん)、サマセットではガブリエル・ラチェッツまたはレチェッツ(いぬ)、デボンではとくに、ウィストマンウッドられ[18]。、ウィストハウンドというもある[10]。このガブリエル・ラチェッツ(ラチェットはいぬのこと)、またはガブリエルハウンズとは、ふる表現ひょうげんで「死体したい」を意味いみする。セブンホイッスラーズ(よるあいだちゅうまわななとりおそらくはんだ鉱夫こうふ漁師りょうしれい)と似通にかよったものがある。このセブンホイッスラーズのごえ天災てんさい前兆ぜんちょうとされた[11]

古代こだいヨーロッパでは、いぬ守護神しゅごじんであり、亡霊ぼうれいらうものだった。これはおおかみ同様どうようだった。「にくほねはなされるまでは、たましい来世らいせ自由じゆうになれない」としんじられており、いぬたちは肉体にくたいらってそのひと自由じゆうにするとされた。サウスウォーウィックシャーでは、キリストきょうつたわるまえ冬至とうじまつりでワイルドハントとともられた、おけのような猟犬りょうけん一団いちだんは、ナイトハウンズやヘルハウンズ(正確せいかくには「ノルマンの女神めがみのヘルハウンズ」)とばれた。シャックまたはショックともばれたこれは、古代こだい英語えいご悪魔あくま(スクッカ)が起源きげんおもわれる。北欧ほくおう神話しんわバーサーカーおおかみは、いずれもあらわし、古代こだい英語えいごでのおおかみ(ウルヴズ)は、放浪ほうろうしゃ犯罪はんざいしゃのような「社会しゃかいてきんだもの」と同義どうぎであり、かれらがワイルドハントの一因いちいんとなっている理由りゆうとされる[11]

ワイルドハントののちに、暖炉だんろのそばにちいさなくろいぬがいたら、つけたひとが、その1ねん世話ぜわをし、ろうわらなければならない。きちんと世話せわをしないと、悲惨ひさん結末けつまつけている。また、よるくろいぬるのは、間近まぢか前兆ぜんちょうとされた[11]

イングランドおもにワイルドハントの首領しゅりょうかんがえられるのは、イングランド オーディン[19]、オーディンのいち形態けいたいであるヘルラ[20][21]サクソンの富豪ふごうでノルマンに盾突たてついたエドリック[22]アーサーおう、サー・フランシス・ドレーク、ダラム地方ちほうではイェスまたはウィッシュハウンドなどである[1][3]。ヘルラ(ハーン)はあたま鹿しか頭蓋骨ずがいこつかくかざり、からだちゅうから燐光りんこうはなって、ふゆ真夜中まよなかウィンザーもりあらわれる精霊せいれいで、不吉ふきつ前兆ぜんちょうとされる。ウィリアム・シェイクスピアの『ウィンザーの陽気ようき女房にょうぼうたち』には、このヘルラが登場とうじょうする[23]。ヘルラにかんしての、12世紀せいきウォルター・マップつぎのような文章ぶんしょうもある。

ヘルラ王らおう一族いちぞくは、ヘンリー2せい治世ちせい最初さいしょとしに、ウェールズとヘレフォードの境界きょうかい地方ちほう目撃もくげきされた。

昼間ひるまのことで、我々われわれおなじように馬車ばしゃって、うま荷物にもつせ、うま荷鞍にぐらこめたか猟犬りょうけん、そして男女だんじょあつまっていた。

このいちぎょう最初さいしょものは、くにげてかれらをてきまわラッパいて、さけびをあげた。

なぜならかれらは、はなしかけるための言葉ことばをひねりせない。

武器ぶききつけ、かれらにこたえさせようとしたが、かれらはちゅうかんですぐさまえてしまった。

クエルドルフ・ハーゲン・グンダルソン、マウンテン・サンダー、(Towrie 2005)

ウェールズでは、グウィン・アプ・ニーズのほかに、マリュティノス(マチルダ・オブ・ザ・ナイトまたはナイト・マリュト)の伝承でんしょうもある。マリュティノスは、かつては不信心ふしんじん貴婦人きふじんで、大好だいすきで、「天国てんごくりがないのなら、かないほうがいいわ」とくちにしてしまったため、死後しごはそののぞどおりになり、あばって、アラウンともに、きわめくようなこえげながら、クリスマス大晦日おおみそかに、アヌンウンいぬ亡霊ぼうれいはしらせるという[24]。このいぬは、ガブリエル・ラチェッツとおなけんともいわれる[25]

グウィン・アプ・ノーズはウェールズのがつさい(カランマイ)にあらわれる[8]

ドイツ[編集へんしゅう]

ペルヒタ

ときに、狩猟しゅりょうだんドラゴン悪魔あくまれているというはなしがある。猟師りょうしたちはうま、または馬車ばしゃっている場合ばあいおおく、なんとうかのいぬれている。とくわか女性じょせいは、つみがあろうとなかろうと、かれらの獲物えものとなる。このはなしおおくは、ワイルドハントにくわしてなんのがれた人々ひとびとによるもので、もしかれらのみちふさぐようなことをすればばっせられ、もしかれらの手助てだすけをすれば、かね黄金おうごん、あるいは、かなりたかかくりつで、死者ししゃんだ動物どうぶつあしあたえられる。この人間にんげん動物どうぶつたちは、のろわれのがれられなかったものたちである。

この場合ばあい、そのひと聖職せいしょくしゃ魔術まじゅつたのんでワイルドハントを撃退げきたいしてもらうか、しおをねだって、あしもどさせるように仕向しむける。ワイルドハントはしおわたすことができないからである。おおくの場合ばあい狩猟しゅりょうだん通過つうかするあいだみち中央ちゅうおうより右側みぎがわにいたひと安全あんぜんだとわれる[26][27][28]。ドイツでは、ヴォーダン(オーディン)、ベルヒトルトディートリッヒ・フォン・ベルンホルタペルヒタビルデヒャイトローデンシュタインハンス・フォン・ハッケルベルク従者じゅうしゃ2人ふたりとも安息日あんそくびやぶった罪人ざいにん[29]レイジングホストまたはフュリアスホスト、レッドベアード[よう出典しゅってん]などが首領しゅりょうとされている。

ザクセンの神話しんわでは、オーディン、またはヴォータンは、戦死せんしした兵士へいしワルハラれていき、よみがえらせてからエインヘリャル編成へんせいした。毎日まいにち兵士へいしたちは戦死せんしし、よるよみがえって、酒宴しゅえんたのしんだ[30]

ザクセンにはつぎのような伝説でんせつもある。ある王子おうじが、少年しょうねんいた。少年しょうねんヤナギかわをはいでふえつくった。王子おうじ少年しょうねんきずつけたため、ばちあたえたのである。王子おうじ少年しょうねんちょうをヤナギの周囲しゅういけた。また、鹿しかった農奴のうどにも残酷ざんこくけいした。

王子おうじりの途中とちゅう、カバノキに激突げきとつしてに、永遠えいえんりをすることになった。この王子おうじ集団しゅうだんは、十字路じゅうじろでは転落てんらくし、またひろとおりをける[15]。また、1123ねん、このザクセンのヴォルムス司教しきょう管区かんく住民じゅうみんたちは、毎晩まいばんのように、大勢おおぜい武装ぶそうした騎士きしたちが隊列たいれつんでやまからりてきて、またやまかえすのを目撃もくげきしていた。

かれらのまえ十字架じゅうじかしやって、そのうちの一人ひとりたずねたところ、かれらはじつみなんでいるのだとこたえた。 この騎士きしたちは、戦死せんししたものたましいだったのである[30]オーストリア民族みんぞく学者がくしゃであるアレクサンダー・スラヴィクは、ワイルドハントが「来訪らいほうする死者ししゃ」「来訪らいほうするくなった隣人りんじん」へのむかしからの信仰しんこう示唆しさする、とかんがえた[31]

ワイルドハントをひきいるといわれる、ハンス・フォン・ハケルンベルク(ハッケルベルク)という人物じんぶつは1521ねんまたは1581ねんぼっしたといわれる。 後世こうせい民話みんわでは、ハケルンベルクはいのししころしたが、きばあし負傷ふしょうし、どくまわってんだ。かれは、んでから天国てんごくくことはのぞまない、わりにりをさせてくれるようにのぞんだ。

かれねがいはききとどけられ、あるいはのろわれ、夜空よぞらりをすることになった。このはなしのもうひとべつかたちとして、生前せいぜんつみばちとして軍団ぐんだんひきいるようになったというのもある。このはなしには、もっとむかしのものではないかともおもわれる。また、ハッケンベルクとは、たんに、古代こだいサクソン(ザクセン)で、ボーダン(オーディン)のあだであるハコルベランドがなまったものだともいわれている[25]

グリム兄弟きょうだいは、「おこれる軍団ぐんだん」(ワイルドハント)は、オーディンのぐん起源きげんがあるとしている[32]

フランス[編集へんしゅう]

1133ねんノルマンディー聖職せいしょくしゃオルデリック・ヴィタリスによると、1091ねん1がつ1にち亡霊ぼうれいたちからの伝言でんごん依頼いらいされた聖職せいしょくしゃボンヌヴァル・ウォルシュランは、かれらを無視むしし、のいないうまいちとうぬすもうとした。しかしあかけた手綱たづなと、ぬすみでかれさえた騎士きしかれてしまう。ウォルシュランは兄弟きょうだいのとりなしでなんをのがれたが、んでからは、ワイルドハントにくわわったと[11]

パリちかくのフォンテーヌブローもりには、ル・グラン・ヴェヌール(だい頭領とうりょう)がいて、もりなかふうけば、ル・グラン・ヴェヌールがあらわれたといわれる[15]

ドイツにちかアルザス住人じゅうにんであるジャン・ガイレ・カイゼルベールは、1516ねんに、ワイルドハントについてつぎのようにいている。「かみ決断けつだんくだされるまえったものは、ワイルドハントの一員いちいんとなる。かれらは、きされたり、るされたり、みずにおぼれたりしていたったもので、かみ決断けつだんるまで、死後しごもこのとどまっているのである」

フランスでは、ワイルドハントをひきいるのは、かならずしもオーディンや、シャッセマカベイ、シャッセアルトゥ、そしてメスネデレキン(女神めがみエル)[11]だけではなく、アルザスではホレのおばさんペルヒタのこともある。また、ワイルドハントが、大人おとなにならないうちにんだ子供こどもたちの集団しゅうだんである場合ばあいもある。これは子供こどもだけがることができるが、これを子供こどもたちに危害きがいくわえられず、ワイルドハントの一員いちいんとしてまれることもない。むしろ、この集団しゅうだんひきいるホレおばさんは、子供こどもたちにおくもの(しばしばちいさな食物しょくもつ)をくれ、これが、アルザスのクリスマスイブに、子供こどもたちにプレゼントをくれる、しろいドレスの女性じょせいクリストキント発祥はっしょうになったといわれている。(現代げんだいのサンタクロースとは別物べつものである)

20世紀せいきはじめ、アルザスには、冬至とうじちかくに、仮面かめんけて幽霊ゆうれい動物どうぶつふんし、できるだけおおきなおとててあるまつりがあった。かれらは村中むらなかあるき、とくに、そのとし死者ししゃいえからは、なかなかはなれようとしなかった。よるには、オーディンの戦場せんじょうでよみがえった戦士せんしふんしたダンサーによる饗宴きょうえんがあり、そのときまつりおうえらばれた[32]

また、「提督ていとく狩猟しゅりょう」という、クリスマスの時期じき恐怖きょうふばなし(プレ)もある。フランス海軍かいぐん提督ていとくで、サン=ジャン=ローヌ付近ふきんのフランソに領地りょうちシャルニはくフィリップ・ド・シャボは、回心かいしん狩人かりゅうどばれ、1541ねん領地りょうちちかいジュラの付近ふきんオオカミ沢山たくさんるということで、クリスマスイブの礼拝れいはいをすっぽかして狩猟しゅりょうこうとするが、夫人ふじんうながされ、教会きょうかいかけた。しかし、ミサのさなかに、伯爵はくしゃくりょうにオオカミがたとの連絡れんらくはいり、そのまま、連絡れんらく貴族きぞくとも教会きょうかいていった。その教会きょうかいなかフクロウりてきてろうそくえたり、クモりてきたりで、人々ひとびと不安ふあんおとしいれる。そのとおくで狩猟しゅりょうおとこえるなかを、夫人ふじん子供こどもたち、召使めしつかいたちはしろもどるが、よるけて狩猟しゅりょうおとがやんでも、提督ていとくは2もどらなかった。その、この地域ちいきでは、イブのミサがはじまるころ、狩猟しゅりょうおとこえるという。このシャルニはくフィリップ・ド・シャボはほぼどう時代じだい実在じつざいし、このはなしとはちがった運命うんめいをたどる[33]。(en:Philippe de Chabot

オークニー諸島しょとう[編集へんしゅう]

オークニー諸島しょとう中心ちゅうしん都市としカークウォール

オークニーにも、ワイルドハントの伝説でんせつのこっている。妖精ようせいトロールが、ときり、夜中よなか白馬はくば雑草ざっそうでできたうま[34]り、そらぶとわれる。ぬすんだ雌牛めうしっているともいわれる。ヨーロッパちゅうで、ワイルドハントはいろんな時期じきあらわれるが、ユールの時期じきもっと一般いっぱんてきだといわれる。この時期じきは、ちょう自然しぜんてき存在そんざい現世げんせいおとずれる時期じきで、とく死者ししゃれいいえかえるのをゆるされる時期じきでもある。このかんがえが、ワイルドハントは死者ししゃあつまりということになり、オークニーでもそれがてはまる。オークニーのトロールは元々もともと生霊いきりょう、あるいは幽霊ゆうれいかんがえられていた。そしてユールや、ハロウィン大晦日おおみそかわるさをするのである[25]

スウェーデン[編集へんしゅう]

北欧ほくおうでは、オーディンのワイルドハントは、みみにはしても、めったにられない。典型てんけいてきなものとしては、オーディンの2とういぬが、1とうさわがしく、1とう弱々よわよわしくえるということである。このえるこえは、だれにでもききわけられる。おおくの地域ちいきでは、このこえこえると、天候てんこうわるとわれているが、戦争せんそう社会しゃかい不安ふあん前兆ぜんちょう場合ばあいもある。いくつかの報告ほうこくによると、しずかなもりで、いぬはならすおとえるこえだけがこえたという。

スウェーデンでは、とくイェータランドにこの伝承でんしょうひろまっている。ここは、ふるくからオーディン信仰しんこうがあった地域ちいきでもある。民間みんかん伝承でんしょうのオーディンは、神話しんわせる姿すがたとはちがい、外部がいぶからの影響えいきょうおおきいのは特筆とくひつすべきことである。キリストきょう以前いぜん時代じだいからいまいたるまで、オーディン信仰しんこうは、ひとびとの信心しんじんつよ影響えいきょうあたえている。

くろヤギがくトールの馬車ばしゃ

ワイルドハントは、古代こだいゲルマン信仰しんこう発祥はっしょうなのはあきらかである。近年きんねんのオーディンの伝承でんしょうが、オーディン自身じしんかれ神性しんせいとをむすびつけようとしないのは、注目ちゅうもくされるべきである。なに世紀せいきもにわたり、オーディンはエウヘメロスせつもとづいて、伝説でんせつ人物じんぶつであり、悪魔あくまのようにおそろしく、危険きけん存在そんざいとされてきたが、北欧ほくおう神話しんわ主神しゅしんとのはっきりした関連かんれんけはられなかった。スウェーデン西部せいぶ、また東部とうぶでも、オーディンは貴族きぞくでありおうですらあった。日曜日にちようびにもりをし、そのため、このわりまで、ちょう自然しぜんてきなものをめ、ることを運命うんめいづけられたのだといいつたえられている。

オーディンは、うまではなく、やはり北欧ほくおう神話しんわ登場とうじょうするトールっているような馬車ばしゃまわっているともいわれている。オーディンがあらわれるという地域ちいきには、それぞれの伝説でんせつがあるようで、オーランドのガルドローサでは、オーディンが、けわしい岩山いわやまうまつなぎ、うまつながれたつなつよったところ、岩山いわやま粉々こなごなくだけ、そしてうま地上ちじょうちて、そこなしぬまができたとわれる。スモーランドのある地域ちいきでは、いぬたちがつかれてくると、オーディンはおおきなとりたちを使つかってりをしたというはなしがある。そのとりは、スズメれを変身へんしんさせたものであるという。また、かつてとおったみちいえっていれば、そのいえやされてしまう。またある伝説でんせつによれば、うしくびきけているときは、オーディンはりをしないといい、オーディンがりをしているときは、地面じめんして、わるいことをされないようにするのが一番いちばんいいやりかただという。

スモーランドのアルグールトでは、クリスマスに教会きょうかいときは、パンをひとかけらと金属きんぞくいちへんっていくのが一番いちばんいといわれ、もしつばのひろ帽子ぼうしこうむった狩人かりゅうど[注釈ちゅうしゃく 3]出会であった場合ばあい自分じぶんまえ金属きんぞくげる、しかしいぬ最初さいしょ出会であった場合ばあいは、そのわりにパンをげるのがいいとされる[1]

ノルウェー[編集へんしゅう]

ノルウェーではオスコレイとばれる。20世紀せいき初頭しょとうまで、ノルウェーの若者わかものは、冬至とうじにワイルドハントの再演さいえんおこなっていた。扮装ふんそうした若者わかものたちは、伝統でんとう行事ぎょうじ破壊はかいする、大抵たいていビール穀物こくもつぬす人々ひとびとばっあたえた。この若者わかものたちにものものあたえると、繁栄はんえいがもたらされるとわれた[11]

その[編集へんしゅう]

女神めがみヘカテー

カタルーニャしゅうリポイ貴族きぞくアラナウ伯爵はくしゃくはその残忍ざんにんさ、とりわけ神父しんぷへの残忍ざんにんさでられ、そのたたりとして、田舎いなかを、くろい「地獄じごく乗馬じょうば」にって、獰猛どうもう地獄じごく猟犬りょうけんはしまわることになった。イタリアでは、ヘロディアス、のちのストレゲリアアラディア伝承でんしょうがある。イタリアの魔女まじょれて、うみ邪悪じゃあく水兵すいへい[10]

ギリシャ神話しんわヘカテーは、つきないよるに、遠吠とおぼえをする不気味ぶきみいぬ一団いちだんれて放浪ほうろうする[25]。ヘカテーも、元々もともとはワイルドハントのリーダーとかんがえられており、ほかにもテュンリドル(妖婆ハッグたち)、ガンドライド(魔女まじょ騎行きこう)というもあって、女性じょせいひきいるものであったともいわれる[15]

デンマークでは、首領しゅりょうとしてホルガー・ダンスクポーランドではヤドヴィガ女王じょおうセルビアではマルコ王子おうじげられる[11]

中央ちゅうおうヨーロッパでは、ワイルドハントをよけるため、にく沢山たくさんいれた容器ようきを、いえ正面しょうめんうえく。 また、マレまれ半島はんとうイロコイぞくにも伝説でんせつがある[15]

分類ぶんるい[編集へんしゅう]

頭領とうりょう[編集へんしゅう]

その地域ちいきれい

メンバー[編集へんしゅう]

  • かがや馬車ばしゃえる馬車ばしゃ
  • くびのない騎士きし
  • そら兵士へいし騎士きし騎馬きば馬車ばしゃ
  • 人外じんがい悪魔あくま、ドラゴン、天使てんし幽霊ゆうれい精霊せいれいぶたいぬ…)

類似るいじれい[編集へんしゅう]

Cŵn Annwn
ウェールズ神話しんわことかいアンヌンのおうアラウンのワイルドハント
Mallt-y-Nos
クロウン英語えいごばんが「天国てんごくりがなければ、きたくない!」とった結果けっかことかいアンヌンのおうアラウンととも永遠えいえんりを強制きょうせいされている。
シュヌグーダ(la chenegouda)
スイスヴァレーしゅうつたわる集団しゅうだん幻聴げんちょうかくむらはなしことなり。「ふゆよるあばれる悪意あくいのある騒々そうぞうしい悪霊あくりょう集団しゅうだん」「すずくさりかま、シャベル、おおきなさけごえなどのじったもの」などがある[41]
ムオーデル(つづ不明ふめい英語えいご・ドイツ資料しりょう確認かくにんできず)
日本にっぽん書籍しょせきで、以下いかのように紹介しょうかいされた[42]
「ドイツ[42]、(べつ資料しりょうではオーストラリア[43])につたわる伝説でんせつ幽霊ゆうれい軍勢ぐんぜいである。よるになると、四辻よつつじ地面じめんからすう10cmかんでんでいく軍勢ぐんぜい姿すがたえるという。このとき物凄ものすごさけごえごえかんでいるのにもかかわらずわだちひびきまでこえる。ムオーデルの先頭せんとうでは、白馬はくばったおとこ角笛つのぶえきながら「そこを退しりぞけ、そこを退しりぞけ、退しりぞかぬものあぶないぞ!!」と警告けいこくはっする。軍勢ぐんぜいは、徒歩とほ騎馬きばだけでなく、ほのお馬車ばしゃくろ馬車ばしゃってあらわれる。
年寄としよりのいいつたえには、ムオーデルの軍勢ぐんぜい出会であった場合ばあいは、ちかくにある十字架じゅうじかにしがみつき、じていることとつたえられる。そうすれば軍勢ぐんぜいなにもしないでとおぎる。また、ちかくに十字架じゅうじかがない場合ばあい両足りょうあしじ、りょううで十字架じゅうじかかたちつくることとされている。」
オーディン( Woden )を間違まちがえたか変形へんけいさせて( Moder とか)としているのだろうが、ドイツ英語えいごなどの資料しりょうでは発見はっけんできず。

文化ぶんか[編集へんしゅう]

音楽おんがく作品さくひん
ゲーム作品さくひん

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ 猛々たけだけしい
  2. ^ 猛々たけだけしいぐん
  3. ^ オーディンをしているとかんがえられる。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ a b c d Schön 2008.
  2. ^ a b Chambers & Chambers 1973.
  3. ^ a b c Westwood 1985.
  4. ^ Briggs 1967, p. 49.
  5. ^ Briggs 1967.
  6. ^ Hutton, Ronald (2010-11-01) (English). The Pagan Religions of the Ancient British Isles: Their Nature and Legacy. Wiley. p. 307. ISBN 978-0631189466 
  7. ^ a b 山室やまむろしず 1982, p. 53.
  8. ^ a b c Facts and Figures: The Norse Way” (英語えいご). Timeless Myths. 2023ねん3がつ4にち閲覧えつらん
  9. ^ Samhain
  10. ^ a b c Irosf - Internet Review of Science Fiction” (英語えいご). Irosf - Internet Review of Science Fiction. 2023ねん3がつ4にち閲覧えつらん
  11. ^ a b c d e f g h i j Ed LeBouthillier 2008.
  12. ^ a b c 植田うえだ重雄しげお『ヨーロッパのまつり伝承でんしょう講談社こうだんしゃ講談社こうだんしゃ学術がくじゅつ文庫ぶんこ〉、1999ねん4がつ10日とおか、16-21ぺーじISBN 978-4061593718 
  13. ^ a b Wicca|Yule|Winter Soltice|Wild Hunt |Odin Yule Log|Ingrid Jeffries|ISIS Books and Gifts
  14. ^ Norse Holidays and Festivals”. www.wizardrealm.com. 2023ねん3がつ4にち閲覧えつらん
  15. ^ a b c d e アンナ・フランクリン、ポール・メイスン、ヘレン・フィールド ちょつじ朱美あけみ やく図説ずせつ 妖精ようせい百科ひゃっか事典じてん東洋とうよう書林しょりん、2004ねん3がつ1にち、601-603ぺーじISBN 978-4887216365 
  16. ^ A Midsummer Night’s Lore
  17. ^ 芳賀はが日出男ひでお 『ヨーロッパ古層こそう異人いじんたち 祝祭しゅくさい信仰しんこう東京書籍とうきょうしょせき、2003ねん、76-77ぺーじ
  18. ^ Westwood 1985, p. 32.
  19. ^ Christina, Hole. Haunted England: A Survey of English Ghost Lore. Kessinger Publishing. p. 5. ISBN 978-0713465877 
  20. ^ Harlequin | Encyclopedia.com”. www.encyclopedia.com. 2023ねん3がつ4にち閲覧えつらん
  21. ^ http://cernunnos.tribe.net/thread/d71e3e69-b694-4f44-ab28-5eeb0e6e9a90[リンク]
  22. ^ Briggs 1967, p. 436.
  23. ^ 井村いむら君江きみえ妖精ようせいがく大全たいぜん東京書籍とうきょうしょせき、2008ねん7がつ28にち、78ぺーじISBN 978-4487791934 
  24. ^ Edwin Sidney Hartland (1909). Folk-lore and folk-stories of Wales. Marie Trevelyan. London: E. Stock. OCLC 21935727 
  25. ^ a b c d Towrie 2005.
  26. ^ Hoffmann-Krayer, Eduard; Bächtold-Stäubli, Hanns (1974-02) (ドイツ). Waage - Zwerge. Walter de Gruyter. ISBN 978-3-11-006597-8. https://books.google.de/books?id=cqdVHI1lHGkC&pg=PA191&hl=ja 
  27. ^ Neumann, Siegfried; Tietz, Karl-Ewald; Jahn, Ulrich (1999). Neumann, Siegfried; Tietz, Karl-Ewald. ed (in German). Volkssagen aus Pommern und Rügen. Bremen-Rostock: Edition Temmen. pp. 407, 29ff. ISBN 3-86108-733-2.
  28. ^ Simrock, Karl (2002 reprint of 1878 edition) (in German). Handbuch der deutschen Mythologie mit Einschluß der Nordischen. Elibron Classics. Adamant. pp. 191, 196ff. ISBN 1-4212-0428-2.
  29. ^ Ruben A. Koman, Dalfser Muggen Profiel, Bedum 2006.
  30. ^ a b Ed LeBouthillier. “The Wild Hunt”. Hlidskjalf. Eurofolk Asatru Community Association. 2011ねん10がつ4にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2011ねん10がつ4にち閲覧えつらん
  31. ^ A・スラヴィク ちょじゅうたに一彦かずひこ やく日本にっぽん文化ぶんか古層こそう』ヨーゼフ・クライナー、未来社みらいしゃ、2015ねん6がつ原著げんちょ1984ねん9がつ)。ISBN 9784624200459 
  32. ^ a b La Chasse Sauvage – Les Portes du Sidh” (フランス語ふらんすご). 2023ねん3がつ4にち閲覧えつらん
  33. ^ ジョルジュ・ビドー ド・リール ちょほり田郷たごうひろしいけ恵子けいこ やく『フランス文化ぶんか事典じてん まつり・こよみ気象きしょう・ことわざ』はら書房しょぼう、1996ねん11月1にち、658ぺーじISBN 978-4562028603 
  34. ^ Orkneyjar - The Trows and the Norwegian Bride
  35. ^ Carlo Ginzburg, Storia Notturna – Una decifrazione del sabba, Biblioteca Einaudi
  36. ^ Hole, Christina. Haunted England: A Survey of English Ghost Lore. p.5. Kessinger Publishing, 1941.
  37. ^ 宮廷きゅうていじん閑話かんわ ちょウォルター・マップ.
  38. ^ Briggs 1967, p. 436, "Wild Hunt".
  39. ^ DPG Media Privacy Gate”. myprivacy.dpgmedia.nl. 2023ねん3がつ4にち閲覧えつらん
  40. ^ Briggs 1967, p. 51.
  41. ^ 加太かだひろしくに口碑こうひのヴァレー地方ちほう」『商学しょうがく論究ろんきゅうだい39かんだい1ごう関西学院大学かんせいがくいんだいがく商学部しょうがくぶ商学しょうがく論究ろんきゅう編集へんしゅう委員いいんかい、1991ねん4がつ、39-57ぺーじdoi:10.15002/00003071ISSN 02872552NAID 120000993992 <
  42. ^ a b 水木みずきしげる 世界せかい妖怪ようかいひゃく物語ものがたり 出版しゅっぱんしゃ小学館しょうがくかんクリエイティブ 出版しゅっぱん年月としつき2017.7 ISBN 9784778035266 p120
  43. ^ 幻想げんそう世界せかいあゆかい ちょ、スタジオエクレア へん幻想げんそう世界せかい まぼろしじゅう事典じてん笠倉出版社かさくらしゅっぱんしゃ、2011ねん10がつ1にちISBN 978-4773085761 

文献ぶんけん[編集へんしゅう]

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

関連かんれん書籍しょせき[編集へんしゅう]

  • フィリップ・ヴァルテール中世ちゅうせい祝祭しゅくさい伝説でんせつ神話しんわ起源きげんはら書房しょぼう、2007ねんだい2はん2012ねん)、だい3しょうおよび補遺ほい
  • Moricet, Marthe. "Récits et contes des veillées normandes". In: Cahier des Annales de Normandie n° 2, 1963. Récits et contes des veillées normandes. pp. 3–210 [177-194]. [DOI: Récits et contes des veillées normandes] ; www.persee.fr/doc/annor_0570-1600_1963_hos_2_1
  • Jean-Claude Schmitt, Ghosts in the Middle Ages: The Living and the Dead in Medieval Society (1998), ISBN 0-226-73887-6 and ISBN 0-226-73888-4
  • Carl Lindahl, John McNamara, John Lindow (eds.) Medieval Folklore: A Guide to Myths, Legends, Tales, Beliefs, and Customs, Oxford University Press (2002), p. 432f. ISBN 0-19-514772-3
  • Otto Höfler, Kultische Geheimbünde der Germanen, Frankfurt (1934).
  • Ruben A. Koman, 'Dalfser Muggen'. – Bedum: Profiel. – With a summary in English, (2006).
  • Margherita Lecco, Il Motivo della Mesnie Hellequin nella Letteratura Medievale, Alessandria (Italy), Edizioni dell'Orso, 2001
  • HUTTON, RONALD. "THE HOSTS OF THE NIGHT." In: The Witch: A History of Fear, from Ancient Times to the Present. NEW HAVEN; LONDON: Yale University Press, 2017. pp. 120–46. Accessed March 14, 2021. doi:10.2307/j.ctv1bzfpmr.11.

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]