世界 観
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概説 [編集 ]
なお、「 Weltanschauung "(ドイツ
オイケンの
分類 [編集 ]
(
「ギリシア
その他 の用法 [編集 ]
哲学 と世界 観 [編集 ]
世界 観 学 [編集 ]
Weltanschauungslehre(
ディルタイは「
ゴンペルツは、
哲学 的 世界 観 の定義 [編集 ]
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世界 の意味 は何 か? 世界 はどのように始 まり、どこへ行 くのか?人間 に定 め・運命 はあるのか?人間 に自由 はあるのか?世界 の本性 や本質 とは何 で、それはどんな意味 があるのか?自然 とは?超 自然 とは?世間 とは何 か?自分 とは何 なのか?死後 どうなるか?人 は世界 から恵 みをいただいているのか? それとも「労働 」しているのか?人 と人 はどうして争 う?戦争 とは何 か?善 とは何 か?
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哲学 的 世界 観 の成立 過程 [編集 ]
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個人 を世界 に投 げ出 されたアトム[要 曖昧 さ回避 ]的 存在 とみるならば、世界 は個人 にとって絶対 的 他者 である[要 出典 ]。個人 とおなじくアトム的 存在 である別 の個人 との関係 性 でさえ、世界 と同 じ絶対 の他者 的 関係 性 をもつ。この意味 でわれわれは常 に他者 との関係 性 という限 りにおいて世界 を評価 することになる[要 出典 ]。世界 が絶対 的 他者 であるならば、われわれにとって世界 との完全 な同一 化 は不可能 である。これは世界 の理解 に一定 の限界 を認 めることであり、不可知論 を伴 う。世界 観 とはこのような不可知論 的 立場 で最終 的 には解決 されえない個人 と世界 との自他 性 を解決 するために措定 された、人間 の意識 レベルにおいての世界 の何 らかの投影 像 である[要 出典 ]。世界 観 がしばしば擬人 化 を含 んでいることもこのためである。」
近代 哲学 における世界 観 の成立 [編集 ]
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18
しかし、イギリス
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哲学 的 世界 観 の諸相 [編集 ]
ここでは
原理 の性格 による分類 [編集 ]
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唯物 論 [編集 ]
弁証法 的 唯物 論 - それまでの
唯物 論 が機械 論 的 であったのとは対照 的 に弁証法 的 、そしてヘーゲルらの弁証法 が観念論 的 であったのに対 して唯物 論 的 であるのがその特徴 。1840年代 にマルクスとエンゲルスが提唱 、レーニンらが発展 。物質 的 存在 を世界 の根本 原理 とし、その優位 性 を説 く考 え方 。 機械 論 的 唯物 論 形而上学 的 思考 方法 をとる非 弁証法 的 な唯物 論 。弁証法 的 唯物 論 に相対 する。ラ・メトリーの『人間 機械 論 』が有名 。ドルバックなどもこれに含 まれる。
観念論 (唯心 論 )[編集 ]
狭義 の観念論 (⇔実 念 論 )外界 を一切 否定 し、純粋 な観念 そのものを根本 原理 とする考 え方 。独 我 論 。バークリー、シュテルナーなどがこの立場 に分類 される。素朴 実在 論 外界 は意識 から独立 に存在 しており、なおかつ感覚 知覚 を通 して意識 的 に知覚 される現象 は即 ち外界 であり、それは実在 (現実 )の忠実 な模写 、反映 であると見 做す立場 。現象 論 (phenomenalism)物 自体 の認識 を断念 し、感覚 知覚 を通 して体験 された現象 のみで満足 するか、あるいは現象 の背後 (にあるであろう)物 自体 の存在 を否定 し、意識 に与 えられた事象 (即 ちここでは現象 )のみに実在 と認 める立場 。無論 一元 的 。唯 現象 論 。先 験 論 (transcendentalism)- カントや、
新 カント派 の批判 主義 哲学 をこう呼 ぶ。あらゆる感覚 に先立 つ根本 原理 を精神 の側 に存在 すると主張 する立場 。また超 感覚 的 認識 を主張 するエマーソンやヘーゲルもこれに含 まれる。超越 論 。先 験 主義 。
ダイナミズム的 一元論 [編集 ]
- モナド
論 (monadology) 物質 原理 と精神 原理 を統合 した一 つの原理 としてモナドを主張 する。ライプニッツが主張 した。原子 論 (atomism)哲学 的 原子 論 は何 らかのアトム的 粒子 を想定 し、その離合 集散 によってあらゆる世界 的 事象 が表現 されるとした。デモクリトスなどが有名 。- その
他 のダイナミズム (dynamism) - そのほかにも、
世界 の根本 原理 は可能 力 やある種 の運動 法則 にあるとし、これが物質 、運動 、存在 など全 てを統括 する唯一 の原理 であるという考 え方 は古来 珍 しいものではない。アリストテレスがとくに有名 。
様態 と構造 による分類 [編集 ]
有 機体 論 的 世界 観 (目的 論 的 世界 観 とも)世界 全体 を生 き物 とみる世界 観 でアリストテレス以来 の伝統 をもつ。古来 、中国 やインドなどでも支配 的 な世界 観 であり、一般 的 に農耕 社会 において有力 な世界 観 である。機械 論 的 世界 観 世界 を等質 な部品 の組 み合 わせとみる世界 観 でルネ・デカルトにより定式 化 されて世界 各地 に波及 した。
方法 論 による分類 [編集 ]
経験 論 (帰納 法 )世界 の根本 原理 は事象 の分析 的 な研究 によって経験 的 に把握 することが出来 るという考 え方 。おもに実験 主義 、科学 主義 の立場 を取 る。ベーコン、ロック、バークリーなどのイギリス経験 論 が代表 的 。合理 論 (演繹 法 )単純 明快 な基礎 原理 を設定 し、そこから理論 構築 的 に根本 原理 を把握 することが出来 るという考 え方 。数学 的 な理論 主義 、道徳 主義 な立場 をとる。デカルト、ライプニッツ、ウォルフが有名 。
東洋 思想 における世界 観 [編集 ]
古代 中国 哲学 における世界 観 中国 においては戦国 時代 に諸子 百 家 と呼 ばれる多様 な思想家 を輩出 し、さまざまな考 え方 を主張 した。中国 思想 における論理 学派 として有名 な名家 は名 辞 の真理 性 を主張 した。彼 らによれば「白 い馬 」とは「白 」と「馬 」であり、「白 」という観念 と「馬 」という観念 こそ真理 であるとする観念論 を唱 えた(白馬 非 馬 )。このような名家 の主張 に対 して、法家 では実際 的 で物質 的 な「実 」と「名 」を一致 させることが真理 であると主張 し、儒家 は教化 主義 的 立場 から「実 」に真理 を求 めた。また陰陽 家 は「陰 」と「陽 」の調和 と対立 による世界 観 を主張 した。漢 の時代 皇帝 支配 が徹底 され儒学 が国教 的 な位置 をしめるようになると儒教 の実際 主義 がますます支配 的 となった。天変地異 は実際 の皇帝 の施策 と影響 しあうということが信 じられ、自然 現象 がしばしば政治 的 に論議 された。しかし同時 に儒教 のこのような実際 主義 は陰陽 思想 や法家 的 立場 を実際 面 から尊重 するものでもあり、名家 のような名 辞 主義 は早 くに没落 したが、儒教 の知識 人 主義 的 な書誌 尊重 の風潮 とともにこれらの思想 も維持 されたり儒教 への吸収 がされたりした。これは儒教 思想 が基本 的 には多神教 の立場 を取 っていたことにもよる。また儒教 はその復古 主義 的 性格 からだいたいにおいて歴史 主義 的 な世界 観 を持 っていた。理 気 二元論 北 宋 ・南 宋 代 中国 に流行 した二元論 的 世界 観 。実際 には理 のほうに優位 性 を認 めており、厳密 な二元論 ではない。そのため中国 では一般 的 に理学 (宋 明 理学 )と呼 びならわされている。南 宋 の朱 熹(朱子 )が有名 。仏教 や道教 の影響 のもとに陰陽 二元論 から発達 するかたちで成立 した。陰陽 二元論 においては理 (実在 )はその気 の陰陽 の影響 に基 づくものであるから、基本 的 に気 で哲学 的 問題 は完結 していた。しかし理 気 二元論 は世界 の絶対 法則 である理 (実在 )の筋道 である道 が気 の陰陽 を規定 するという立場 を主張 した。しかしこの道 とは理 そのものに発 しているものであるから、気 を現象 的 に捉 えるならば、理 に本質 を設定 することになる。朱 熹はこの立場 を徹底 し、理 を物質 的 実在 そのものよりも上位 の一種 の法則 的 存在 として設定 したため、理 は実在 そのものよりもむしろ観念 的 存在 となり、観念論 的 傾向 が強 められた。理 気 一元論 明 代 中国 の王 陽明 が中心 となって提唱 した一元論 的 世界 観 。理 を尊重 する立場 は朱子学 と変 わらないが、「心 」そのものが理 とする唯心 的 な主張 (「心 即 理 」)を展開 し、朱子学 が知識 優位 で原理 主義 的 であるのを批判 して実践 主義 を唱 えた。「知行 合一 」、つまり行動 と知識 の一体 性 を主張 した。中国 では前述 の理学 に対 して心学 と呼 ばれるが、のちに独 我 論 的 立場 を強 め急進 化 し、政治 的 に弾圧 された。
イスラームにおける世界 観 [編集 ]
- イスラーム
哲学 における世界 観 - イスラーム
哲学 においてはクルアーン(コーラン)に「真理 は神 の下 し賜 うところ」と明記 されているため、それ自体 を疑 うものはまず存在 しなかった。しかしギリシャ的 な自由 意志 の問題 がイスラームにはいってくると、アッラーフ(アッラー)の真理 表現 をめぐって論争 がおこなわれた。自由 意志 を保証 する理性 がアッラーフの本質 であるとし、これを尊重 するムアタズィラ派 がアッバース朝 時代 最盛 期 を迎 えるが、悟性 による素朴 な実感 にアッラーフの真理 を見出 すガザーリーが出現 するに及 んで、哲学 的 な世界 観 論争 には一応 の決着 をみた。彼 以後 のイスラーム哲学 は神秘 主義 的 傾向 を強 めていく。 - イスラーム
教 における世界 観 一神教 のなかでも特 に徹底 しており、後述 する神学 的 世界 観 に記 した世界 観 が支配 的 である。なお、イスラームに特有 の世界 観 としてキリスト教徒 やユダヤ教徒 を「啓 典 の民 」とする考 えがある。これは、イスラームが年代 的 に新 しい「若 い宗教 」であることに起因 する。そこではムハンマドは最後 にして最大 の預言 者 として位置 づけられ、『旧約 聖書 』『新約 聖書 』は他 の預言 者 (モーセやイエスなど)が神 からの啓示 を得 て記 された「啓 典 」とみるのである。
神学 的 世界 観 [編集 ]
一神教 (monotheism)イスラム教 やユダヤ教 のように、一 つの神 を認 めてこれを信仰 する宗教 。一般 によくある見解 は、これを唯一 の「神 的 存在 」のみを認 めるものとするものである。これは明 らかな誤解 である。その証拠 に旧約 聖書 に於 ける創造 の神 エロヒムは複数 形 であるし、イスラム教 においても天使 は信仰 の対象 となっている。一神教 とは唯一 の神 (故 に上 では「一 つの神 」という表現 を用 いた)しか認 めない宗教 ではなく、飽 くまで神 の表象 において一 という概念 が最 も重要 な意味 を持 つ(あるいは極 めて密接 に結 びついている)場合 を指 す。多神教 (polytheism)一神教 とは違 い複数 の神 々を同時 に崇拝 する宗教 をさす。原始 的 諸 宗教 や古代 の宗教 の多 くはこれに属 する。自然 現象 を人格 化 したものや、人間 生活 の様々 な局面 を投影 した独自 の性格 と形 姿 をもつ神 々に対 する信仰 。汎神論 (pantheism)神 と世界 を同一 視 する立場 。一神教 と多神教 が物質 原理 と精神 原理 の二元 的 であるのに対 して、これは極 めて一元 的 である。いずれにせよ多神教 よりもさらに多 くの神 を認 める立場 として理解 してはならない。古代 においては『ウパニシャッド』やソクラテス以前 のギリシャ思想 、近代 に入 るとスピノザ、ゲーテ、シェリングなどの思考 にはこの立場 が見 られる。汎 心 論 (panpsychism)全 ての存在 に心 を認 める立場 。物質 原理 と精神 的 実体 を統合 したライプニッツのモナド論 なども必然 的 にこれに含 まれる。ホワイトヘッドの世界 神化 説 もその一 つの例 として認 めることが出来 る。物 活 論 。
その他 の対立 する世界 観 [編集 ]
文芸 評論 のなかでの世界 観 [編集 ]
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登場 人物 の設定 、動作 にある種 の法則 性 を規定 する。作品 内 の用語 (仮想 言語 も含 む)やその用法 を規定 する。作品 内 における舞台 背景 や時代 背景 、歴史 にある種 の法則 性 を規定 する。- ストーリー
性 に法則 性 を規定 する(具体 例 としては水戸黄門 では黄門 様 が事件 解決 に必 ず印籠 を使 うことなど)。 上記 以外 の作品 の世界 設定 全般 を規定 する。
この
脚注 [編集 ]
注釈 [編集 ]
出典 [編集 ]
参考 文献 [編集 ]
東 浩 紀 『ゲーム的 リアリズムの誕生 動物 化 するポストモダン2』講談社 〈講談社 現代新書 〉、2007年 3月 15日 。ISBN 978-4-06-149883-9 。榎本 秋 『ライトノベルを書 きたい人 の本 』成美 堂 出版 、2008年 10月 10日 。ISBN 978-4-415-30387-1。榎本 秋 『新 ・ライトノベルを書 きたい人 の本 』成美 堂 出版 、2013年 2月 12日 。ISBN 978-4-415-31445-7 。
大塚 英志 『キャラクター小説 の作 り方 』講談社 〈講談社 現代新書 〉、2003年 2月 18日 。ISBN 4-06-149646-8 。大塚 英志 『キャラクター小説 の作 り方 』角川書店 〈角川 文庫 〉、2006年 6月 24日 。ISBN 4-04-419122-0 。 -大塚 (2003)の増 訂 。大塚 英志 『キャラクター小説 の作 り方 』星 海 社 (出版 )講談社 (発売 )〈星 海 社 新書 37〉、2013年 10月 24日 。ISBN 978-4-06-138540-5 。 -大塚 (2003)に書 き下 ろしを加 えた増補 。
- フランク・B・ギブニー
編 『ブリタニカ国際 大 百科 事典 』(第 3版 )ティビーエス・ブリタニカ、1996年 12月。 新村 出 編 『広辞苑 』(第 6版 )岩波書店 、2008年 1月 。ISBN 978-4-00-080121-8。林 達夫 編 『哲学 事典 』(改訂 新版 )平凡社 、1971年 4月 。ISBN 978-4-582-10001-3 。
関連 文献 [編集 ]
井筒 俊彦 『イスラーム思想 史 』中央公論社 〈中公 文庫 〉、1991年 3月 。ISBN 4-12-201794-7。井筒 俊彦 『イスラーム思想 史 』中央公論 新 社 〈中公 文庫 〉、2005年 1月 25日 。ISBN 4-12-204479-0 。
- ネルソン・グッドマン
著 、菅野 盾 樹 ・中村 雅之 訳 『世界 制作 の方法 』みすず書房 、1987年 10月 。ISBN 4-622-00623-5。 -原 タイトル:Ways of worldmaking。- ネルソン・グッドマン
著 、菅野 盾 樹 訳 『世界 制作 の方法 』筑摩書房 〈ちくま学芸 文庫 〉、2008年 2月 6日 。ISBN 978-4-480-09125-3 。
- ネルソン・グッドマン
- ディルタイ
著 、山本 英一 訳 『世界 観 の研究 』岩波書店 〈岩波 文庫 〉、1935年 。 -原 タイトル:Die Typen der Weltanschauung und ihre Ausbildung in den metaphysischen Systemen。 東京大学 中国 哲学 研究 室 編 『中国 思想 史 』加藤 常 賢 監修 、東京 大学 出版 会 、1952年 。長尾 龍一 『争 う神 々』信 山 社 出版 〈信 山 社 叢書 〉、1998年 10月 。ISBN 4-7972-5101-8。長尾 龍一 『古代 中国 思想 ノート』信 山 社 出版 〈信 山 社 叢書 〉、1999年 10月 。ISBN 4-7972-5107-7。長尾 龍一 『古代 中国 思想 ノート』慈学社 出版 (出版 )大学 図書 (発売 )〈慈学社 叢書 〉、2006年 10月 。ISBN 4-903425-12-6 。
- ハイデガー
著 、桑木 務 訳 『存在 と時間 』上 ・中 ・下 、岩波書店 〈岩波 文庫 〉、1960-1961。ISBN 978-4-00-336511-3 ISBN 978-4-00-336512-0 ISBN 978-4-00-336513-7。 -原 タイトル:Sein und Zeit。 溝口 ,雄三 、丸山 ,松 幸 、池田 ,知久 編 『中国 思想 文化 事典 』東京大学 出版 会 、2001年 。ISBN 4-13-010087-4 。