村上 春樹 雑文 集
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イラスト |
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2011 | ||
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ジャンル | エッセイ | |
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ページ | 438 | |
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コード | ISBN 978-4-10-353427-3 | |
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『
概要 [編集 ]
2011
『アンダーグラウンド』(
「
内容 の一部 [編集 ]
自己 とは何 か(あるいはおいしい牡蠣 フライの食 べ方 )倫理 学者 ・大庭 健 の著書 『私 という迷宮 』(専修大学 出版 局 、2001年 4月 )の解説 として書 かれた[注 1][注 2]。『現代 文 B』(桐原書店 )、『探求 現代 文 B』(桐原書店 )などの国語 教科書 に採用 された[6][7]。
安西 水 丸 はあなたを見 ている安西 水 丸 の漫画 『平成 版 普通 の人 』(南風 社 、1993年 4月 )の解説 として書 かれた。同書 の漫画 が一部 掲載 されている。
- 「
壁 と卵 」――エルサレム賞 ・受賞 のあいさつ 日本語 の活字 の初出 は『文藝春秋 』2009年 4月 号 。同 号 掲載 の「僕 はなぜエルサレムに行 ったのか」というインタビュー記事 の中 で全文 が紹介 された。なお、2009年 2月 15日 にイスラエルで行 われた授賞 式 で村上 が述 べたスピーチは英語 である。時間 がなかったので、日本語 で書 いてジェイ・ルービンに急 いで訳 してもらい、それを自分 で読 みやすいように手 を入 れて原稿 に用 いたという[9]。
- ジム・モリソンのソウル・キッチン
初出 は『エッジ』創刊 号 (1983年 10月 )。単行 本 収録 は本書 で2度目 である。最初 に収録 された単行本 は『村上 朝日 堂 はいほー!』(文化出版局 、1989年 5月 )で、その際 のタイトルは「ジム・モリソンのための「ソウル・キッチン」」。
- い
出 しかねて 初出 は『アルネ』3号 (2003年 3月 )。『アルネ』は大橋 歩 が企画 から取材 や編集 までのすべてを自身 ひとりで手 がけた季刊 誌 [注 4]。「僕 は飛行機 に乗 ると、いつも反射 的 に『い出 しかねて』という歌 を思 い出 す」という内容 のエッセイで、村上 は歌詞 の一部 を訳 している。
- カズオ・イシグロのような
同 時代 作家 を持 つこと 初出 は『モンキー・ビジネス』2008年 秋 号 。2010年 3月 に刊行 されたカズオ・イシグロの研究 書 『Kazuo Ishiguro: Contemporary Critcal Perspectives』(Continuum)の序文 として書 かれた。英語 のタイトルは「On Having a Contemporary Like Kazuo Ishiguro」。
- にしんの
話 - 1999
年 2月 に刊行 された『新版 象 工場 のハッピーエンド』(講談社 )には収録 されるも文庫 版 には収録 されたなかったもの。
愛 なき世界 [注 5]超 短編 小説 集 『夜 のくもざる』(平凡社 、1995年 6月 )の選 に漏 れた作品 。「ねえお母 さん、『戦後 民主 主義 』ってどういうものなの? それから人間 は愛 がなくても『せっくす』するって本当 ?」という文章 で始 まる。
柄 谷行 人 - これも『
夜 のくもざる』の選 に漏 れた作品 。
茂 みの中 の野 ネズミ- 『
夜 のくもざる』の韓国 語 訳 版 あるいは中国語 訳 版 のために書 いた序文 [10]。
凍 った海 と斧 - 2006
年 10月 30日 にプラハで行 われた「フランツ・カフカ賞 」授賞 式 で読 み上 げた挨拶 。英語 で書 かれた元 の原稿 を日本語 に訳 したものである。タイトルは、フランツ・カフカが1904年 1月 27日 に友人 のオスカー・ポラック宛 に書 いた手紙 からとられている。カフカはそこで「思 うのだが、僕 らを噛 んだり刺 したりする本 だけを、僕 らは読 むべきなんだ。本 というのは、僕 らの内 なる凍 った海 に対 する斧 でなくてならない」と書 いた。村上 は「それこそがまさに、僕 が一貫 して書 きたいと考 えてきた本 の定義 になっている」と述 べている[11][注 6]。
解説 対談 安西 水 丸 ×和田 誠 - 2010
年 11月29日 、青山 で行 われた対談 。
脚注 [編集 ]
注釈 [編集 ]
- ^
読者 からの質問 に対 する返信 を村上 は書 き直 している。メールの返信 の原文 は以下 のとおり。「『私 について』書 かなくてはいけないと思 うから、悩 むのです。たとえば『牡蛎 フライ』について書 こうと思 えばいいのです。『牡蛎 フライ』について書 いているうちに、『牡蛎 フライ』と自分 との結 びつきをみつければいいのです。そういう考 え方 をすると気 が楽 になります」[4] - ^ なお、2003
年 7月 11日 に柴田 元幸 が行 ったインタビューでは、村上 は「カキフライ」を「うなぎ」に置 き換 えて説明 している。「僕 は『うなぎ説 』というのを持 っているんです。僕 という書 き手 がいて、読者 がいますね。でもその二人 だけじゃ、小説 というのは成立 しないんですよ。そこにうなぎが必要 なんですよ。うなぎなるもの」[5] - ^ 1979
年 5月 8日 に行 われた群像 新人 文学 賞 贈呈 式 で村上 が述 べた挨拶 について、同 賞 の選考 委員 だった丸谷 才一 は次 のように書 きしている。「彼 はロス・マクドナルドの探偵 小説 が大好 きで、その名 探偵 リュウ・アーチャーのファンなので、将来 小説 家 になつたら、ぜひ村上 龍 といふ筆名 で書 かうと思 つてゐた。ところが先 に村上 龍 氏 が小説 家 として登場 してしまつたので、村上 春樹 でゆくしかなくなつて非常 に残念 だ、といふ話 だった。受賞 の挨拶 でこのくらゐ人 を喰 つた話 ができる新人 は、警戒 すべきである」[8] - ^
大橋 歩 は10号 (2004年 12月15日 発行 )では「村上 春樹 さんのおうちへ伺 いました。」という10ページにわたる特集 記事 を組 んでいる。 - ^ タイトルは、ピーター&ゴードンの
全米 No.1のヒット曲 "A World Without Love" の邦題 「愛 なき世界 」に由来 する。 - ^
村上 が引用 した手紙 は、『愛 ・アフォリズム・詩 』(平凡社 ライブラリー)で読 むことができる。吉田 仙 太郎 の日本語 訳 は以下 のとおり。「僕 は、およそ僕 自身 を咬 んだり刺 したりするような本 だけを読 むべきではないかと思 っている。僕 たちの読 んでいる本 が、頭蓋 のてっぺんに拳 の一 撃 を加 えて僕 たちを目覚 めさせることができないとしたら、それではなんのために僕 たちは本 を読 むのか? (中略 )本 は、僕 たちの内部 の凍結 した海 を砕 く斧 でなければならない。そう僕 は思 う」[12]
出典 [編集 ]
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村上 春樹 『村上 春樹 雑文 集 』新潮社 - ^
村上 春樹 『村上 春樹 雑文 集 』新潮 文庫 新潮社 - ^
高橋 秀実 /村上 さんってどんな人 ? |村上 春樹 『村上 春樹 雑文 集 』新潮社 - ^ 『スメルジャコフ
対 織田 信長 家臣 団 』朝日新聞社 、2001年 4月 、読者 &村上 春樹 フォーラム423。 - ^ 『ナイン・インタビューズ
柴田 元幸 と9人 の作家 たち』アルク、2004年 3月 、278頁 。 - ^
現代 文 B[現 B320]:亀井 秀雄 ほか6名 |桐原書店 - ^
探求 現代 文 B[現 B319]:亀井 秀雄 ほか6名 |桐原書店 - ^
丸谷 才一 『挨拶 はむづかしい』朝日新聞社 、1985年 9月 、91頁 。 - ^ 『
文藝春秋 』2009年 4月 号 、158頁 。 - ^
本書 、新潮 文庫 、468頁 。 - ^
本書 、新潮 文庫 、491頁 。 - ^ フランツ・カフカ『
愛 ・アフォリズム・詩 』平凡社 、1996年 6月 、吉田 仙 太郎 編 訳 、314-315頁 。