蒔田まきた城しろ

logo 蒔田まきた城しろ （神奈川かながわ県けん）
城跡じょうせきとされる横浜英和学院よこはまえいわがくいん
別名べつめい	蒔田まきた御所ごしょ
城郭じょうかく構造こうぞう	山城やましろ
天守てんしゅ構造こうぞう	なし
築城ちくじょう主ぬし	吉よし良りょう氏し
築城ちくじょう年ねん	15世紀せいき後半こうはん～16世紀せいき?
主おもな城主じょうしゅ	吉良きら頼康よりやす
廃はい城じょう年ねん	不明ふめい
遺構いこう	腰こし曲輪くるわ?、堀ほり?
指定してい文化財ぶんかざい	未み指定してい
位置いち	北緯ほくい35度ど25分ふん37.9秒びょう 東経とうけい139度ど36分ふん34.9秒びょう
地図ちず	蒔田まきた城しろ

蒔田まきた城しろ（まいたじょう）は、神奈川かながわ県けん横浜よこはま市し南みなみ区く蒔田まきた町まちにあったとされる日本にっぽんの城しろ。武蔵むさし世田谷せたがや（東京とうきょう都と世田谷せたがや区く）と共ともに蒔田まきたを領有りょうゆうした吉よし良りょう氏しの居城きょじょうとされる。

概要がいよう

現在げんざい、学校がっこう法人ほうじん横浜英和学院よこはまえいわがくいんが所在しょざいする大岡おおおか川がわ右岸うがんの標高ひょうこう35メートル程ほどの台地だいち上うえにあったとされ、学院がくいん敷地しきち内ないが本ほん曲輪くるわだったとされる。大正たいしょう期きには学院がくいんが建設けんせつされていたため、主要しゅような遺構いこうは削そぎ平たいらされた可能かのう性せいが高たかいが、周辺しゅうへんに空堀からぼりや腰こし曲輪くるわと見みられるものが残のこるという。

蒔田まきたの吉よし良りょう氏し

吉よし良りょう氏しは足利あしかが将軍家しょうぐんけの分家ぶんけであり「御所ごせ（足利あしかが）が絶たえれば吉良きらが継つぎ、吉良きらが絶たえれば今川いまがわが継つぐ」 といわれるほど高たかい家格かかくを持もち、世田谷せたがや城じょうに拠よったが、軍事ぐんじ的てきには強大きょうだい化かせず戦国せんごく時代じだいには後こう北条ほうじょう氏しの勢力せいりょく下かに入はいった。ただし、その所領しょりょうは『小田原おだわら衆しゅう所領しょりょう役やく帳ちょう』に見みえず、判はん物ぶつなどの文書ぶんしょを独自どくじに発給はっきゅうしていることから、後こう北条ほうじょう氏し配下はいかにあっても特異とくいな位置いちにあったと見みられている 。蒔田まきた城じょうの築城ちくじょう年代ねんだいは不明ふめいだが、 15世紀せいき末すえ頃ごろの吉よし良成よしなり高だか、あるいは吉良きら頼康よりやすの代だいには蒔田まきたの地ちを領有りょうゆうし、「蒔田まきた御所ごしょ」と呼よばれたという 。

供養くよう塔とう

城跡じょうせきの東南とうなん麓ふもとにある龍りゅう祥さち山さん勝國かつくに寺てらは吉よし良りょう氏しの菩提寺ぼだいじとされ、4基きの五輪ごりん塔とうが「吉良きら家かの供養くよう塔とう」として横浜よこはま市し地域ちいき史跡しせきに登録とうろくされている。

成美せいび学園がくえん遺跡いせき

英和えいわ学院がくいんの校こう名めいが「成美せいび学園がくえん」だった時期じき（1939年ねん～1996年ねん）の1984年ねん（昭和しょうわ59年ねん）、グラウンド整備せいびに伴ともない校庭こうていの一部いちぶで発掘はっくつ調査ちょうさが行おこなわれた。その結果けっか縄文じょうもん時代じだい前期ぜんき・弥生やよい時代じだい・古墳こふん時代じだいの竪穴たてあな建物たてもの跡あとなど、古代こだいの集落しゅうらくが検出けんしゅつされたものの、城郭じょうかく関連かんれん遺構いこうは発見はっけんされなかった。ただし、中世ちゅうせいの遺物いぶつとして火鉢ひばち片へんが1点てん出土しゅつどしたという。

参考さんこう文献ぶんけん

• 横浜よこはま市し歴史れきし博物館はくぶつかん 2014『蒔田まきたの吉よし良りょう氏し－戦国せんごくまぼろしの蒔田まきた城じょうと姫君ひめぎみ－』横浜よこはま市しふるさと歴史れきし財団ざいだん

関連かんれん項目こうもく

• 吉よし良りょう氏し
• 吉良きら頼康よりやす