長ちょう享とおる

長ちょう享とおる（ちょうきょう）は、日本にっぽんの元号げんごうの一ひとつ。文明ぶんめいの後のち、延徳えんとくの前まえ。1487年ねんから1489年ねんまでの期間きかんを指さす。この時代じだいの天皇てんのうは後こう土御門天皇つちみかどてんのう。室町むろまち幕府ばくふ将軍しょうぐんは足利あしかが義尚よしなお。

改元かいげん

• 文明ぶんめい19年ねん7月がつ20日はつか（ユリウス暦れき1487年ねん8月がつ9日にち） 戦乱せんらん・疫病えきびょうなどにより改元かいげん
• 長ちょう享とおる3年ねん8月がつ21日にち（ユリウス暦れき1489年ねん9月16日にち） 延徳えんとくに改元かいげん
• ただし、改元かいげん後ごも幕府ばくふ側がわの準備じゅんび不足ふそくの為ため、8月がつ9日にちまで公家くげも武家ぶけも文明ぶんめい年号ねんごうを使用しようした。

出典しゅってん

『文選ぶんせん』の「喜き得とく全ちょん功いさお、長ちょう享とおる其福」、『春秋しゅんじゅう左ひだり氏し伝でん』の「元もと体からだ之の長ちょう也、享とおる嘉之よしゆき会かい也、利り義之よしゆき和也かずや、貞さだ事ごと之の幹也みきや」、『後こう漢書かんしょ』の「長ちょう享とおる福ぶく祚、垂たれ之の後嗣こうし、此万全之策也」から。

長ちょう享とおる期きにおきた出来事できごと

• 2年ねん6月9日にち（1488年ねん） - 加賀かが一向いっこう一揆いっきで、加賀かが一向いっこう宗そうの門徒もんとが、対立たいりつしていた守護しゅご・富樫とかし政まさし親おやを攻せめて自刃じじんさせる。
• 2年ねん8月がつ13日にち（1488年ねん） - 山名やまな政実まさみ、浦上うらかみ則宗のりむねの働はたらきかけにより因幡いなば守護しゅごに任にんじられる。

出生しゅっしょう

• 元年がんねん（1487年ねん） - 北条ほうじょう氏綱うじつな、戦国せんごく武将ぶしょう（天文てんもん10年ねん死去しきょ）

死去しきょ

• 3年ねん3月26日にち（1489年ねん4月がつ26日にち） - 足利あしかが義尚よしなお、室町むろまち幕府ばくふ9代だい将軍しょうぐん（寛ひろし正ただし6年ねん出生しゅっしょう）

西暦せいれきとの対照たいしょう表ひょう

※は小しょうの月つきを示しめす。

長ちょう享とおる元年がんねん（丁未ていみ）	一いち月がつ	二に月がつ※	三さん月がつ	四よん月がつ※	五月ごがつ※	六ろく月がつ	七なな月がつ※	八はち月がつ※	九きゅう月がつ	十じゅう月がつ	十一月じゅういちがつ※	閏うるう十じゅう一いち月がつ	十二月じゅうにがつ
ユリウス暦れき	1487/1/25	2/24	3/25	4/24	5/23	6/21	7/21	8/19	9/17	10/17	11/16	12/15	1488/1/14
長ちょう享とおる二に年ねん（戊つちのえ申さる）	一いち月がつ	二に月がつ※	三さん月がつ	四よん月がつ※	五月ごがつ※	六ろく月がつ	七なな月がつ※	八はち月がつ※	九きゅう月がつ	十じゅう月がつ※	十一月じゅういちがつ	十二月じゅうにがつ
ユリウス暦れき	1488/2/13	3/14	4/12	5/12	6/10	7/9	8/8	9/6	10/5	11/4	12/3	1489/1/2
長ちょう享とおる三さん年ねん（己おのれ酉とり）	一いち月がつ	二に月がつ※	三さん月がつ	四よん月がつ※	五月ごがつ	六月ろくがつ※	七なな月がつ	八はち月がつ※	九きゅう月がつ※	十じゅう月がつ	十一月じゅういちがつ※	十二月じゅうにがつ
ユリウス暦れき	1489/2/1	3/3	4/1	5/1	5/30	6/29	7/28	8/27	9/25	10/24	11/23	12/22