爾しか雅みやび

儒家じゅか經典きょうてん
五經ごきょう	傳つて
九きゅう經けい
易えき 書しょ 詩し 禮れい（儀禮ぎれい/周しゅう禮あや） 春秋しゅんじゅう	禮れい記き 春秋しゅんじゅう左ひだり氏し傳でん 春秋しゅんじゅう公こう羊ひつじ傳でん 春秋しゅんじゅう穀こく梁りょう傳つたえ
七なな經けい	十じゅう二に經けい
論語ろんご 孝こう經けい	爾しか雅みやび
	十じゅう三さん經けい
	孟子もうし

《爾しか雅みやび》
山西さんせい晉すすむ城じょう中華ちゅうか詞し典てん博物館はくぶつかん展てん《爾しか雅みやび》
正體しょうたい字じ	爾しか雅みやび
簡化字じ	尔雅
標しるべ音おん 官話かんわ （現代げんだい標準ひょうじゅん漢語かんご） - 漢語かんご拼音 Ěryǎ - 威い妥瑪拼音 Erh3-ya3 - 國際こくさい音標おとしべ [ɑ̀ɻ.jà] 閩語 - 白話はくわ字じ Nī-ngá - 臺たい語ご羅ら馬うま字じ拼音 Nī-ngá 粵語 - 國際こくさい音標おとしべ [ji̬ː.ŋa̬ː] - 粵拼 Ji5-ngaa5 - 耶魯拼音 Yíh-ngáah 中古ちゅうこ漢語かんご - 中古ちゅうこ漢語かんご nyé ngǽ

  關せき於台灣たいわん出版しゅっぱん社しゃ，請見「爾しか雅みやび出版しゅっぱん社しゃ」。

《爾しか雅みやび》乃中國ちゅうごく最早もはや的てき一部いちぶ訓詁くんこ書しょ，也是世界せかい上じょう現存げんそん最早もはや的てき單語たんご言げん詞し典てん。至いたり今いま《爾しか雅みやび》仍是後代こうだい考證こうしょう古代こだい詞し語ご時どき會かい參考さんこう的てき一部いちぶ著作ちょさく。

《爾しか雅みやび》原本げんぽん只ただ是ぜ純粹じゅんすい的てき一部いちぶ詞し典てん，與あずか儒家じゅか並なみ無關係むかんけい，但ただし後世こうせい儒家じゅか將はた其列入いれ十じゅう三さん經けい中ちゅう，使つかい其成為ため儒家じゅか的てき經典きょうてん著作ちょさく。《漢書かんしょ·藝文げいぶん志こころざし》稱しょう漢かん代だい重視じゅうし經學けいがく，爾しか雅みやび便びん是正ぜせい宗むね的てき經學けいがく解釋かいしゃく書しょ。作為さくい儒家じゅか之これ經典きょうてん。唐から朝あさ時じ，是ぜ學がく館かん生徒せいと必讀ひつどく書しょ之の一いち，後便こうびん歸き類るい為ため訓詁くんこ書しょ，列れつ位い於十じゅう三さん經けい之これ中ちゅう。清きよし四よん庫こ全書ぜんしょ中ちゅう為ため經けい部ぶ。

書名しょめい考こう

歷れき來らい關せき於《爾しか雅みやび》書名しょめい的てき來歷らいれき有ゆう不同ふどう的てき解釋かいしゃく。

傳統でんとう認みとめ為ため《爾しか雅みやび》書名しょめい中ちゅう「爾なんじ」通どおり「邇」，是ぜ「近こん」的てき意思いし；「雅みやび」為ため「正ただし」之の義よし，為ため官かん方かた語かたり言げん，即そく「雅言がげん」。「讀音爾なんじ雅みやび」就是正確せいかく的てき、接近せっきん於故訓くん的てき語ご言げん。例れい如劉熙《釋しゃく名めい·釋しゃく典のり藝げい》中ちゅう說せつ：「《爾しか雅みやび》：爾しか，昵也；昵，近きん也。雅みやび，義也よしや；義ぎ，正也まさや。五ご方ぽう之の言げん不同ふどう，皆みな以近正せい為ため主ぬし。」另外，陸りく德明のりあき《經典きょうてん釋しゃく文ぶん·敘錄》說せつ：「爾なんじ，近きん也；雅みやび，正也まさや。言げん可か近きん而取正也まさや。」

辛からし德勇とくゆう認みとめ為ため「爾しか雅みやび」不ふ宜よろし理解りかい為ため述じゅつ賓まろうど短たん語ご「近きん正せい」，其中「爾なんじ」通どおり「薾」，是ぜ「美盛よしもり」的てき意思いし。援引えんいん《史記しき·儒林列傳れつでん》「文章ぶんしょう爾しか雅みやび，訓辭くんじ深厚しんこう，恩おん施ほどこせ甚美」與あずか《史記しき·三さん王おう世よ家か》「稱しょう引古今ここん通義みちよし，國家こっか大禮たいれい，文章ぶんしょう爾なんじ雅みやび」，認定にんてい「爾しか雅みやび」實じつ為ため漢かん代だい習語，意い即そく「美麗びれい典雅てんが」。以此為ため名めい，表明ひょうめい全書ぜんしょ記載きさい的てき是ぜ各かく類るい華はな辭じ雅みやび言及げんきゅう其訓釋しゃく。

非ひ但ただし「爾なんじ」字じ可能かのう通どおり假かり，「雅みやび」字じ也可能かのう通どおり假かり。黃き侃ただし《爾しか雅みやび略說りゃくせつ·論ろん爾しか雅みやび名義めいぎ》：「雅みやび、夏なつ錯見，明あきら雅まさ即そく夏なつ之の假借かしゃく也。」「雅言がげん」即そく是ぜ「夏なつ言げん」，指ゆび稱しょう的てき是ぜ當時とうじ中原なかはら的てき官話かんわ。楊端志こころざし提ひっさげ到いた，上古じょうこ時期じき，書名しょめい中有ちゅうう時じ會かい使用しよう假借かしゃく字じ，《爾しか雅みやび》不ふ是ぜ孤こ例れい，此外還かえ有ゆう《尚書しょうしょ》的てき「尚なお」通どおり「上うえ」。

「爾なんじ」「雅みやび」二に字じ上古じょうこ聲こえ紐ひも也相近すけちか，亦また有ゆう可能かのう為一ためいち雙そう聲こえ聯れん綿めん詞し，與あずか「咿呀／咿啞」「裊娜／嫋娜」類似るいじ。

歷史れきし

它的作者さくしゃ歷れき來らい說法せっぽう不一ふいつ。相傳そうでん《爾しか雅みやび》為ため周しゅう公こう、孔子こうし或ある其弟子でし所しょ撰せん。《漢書かんしょ》只ただ記錄きろく《爾しか雅みやび》三さん卷かん二に十じゅう篇へん，未み有ゆう姓名せいめい；張ちょう輯《上うえ廣こう雅みやび表ひょう》中指なかゆび出で了りょう幾いく種しゅ猜測：「周しゅう公こう著ちょ爾しか雅みやび一いち篇へん⋯⋯今こん俗ぞく所傳しょでん三さん篇へん爾しか雅みやび，或ある言げん仲なか尼に（即そく孔子こうし）所しょ增ぞう，或ある言げん子こ夏なつ所ところ益えき，或ある言げん叔孫通どおり所ところ補おぎなえ，或ある言げん𨙶郡ぐん梁りょう文ぶん所しょ考かんがえ，皆みな解かい家か所說しょせつ⋯⋯疑うたぐ莫能名めい也。」

也就是ぜ說せつ，《爾しか雅みやび》大だい可能かのう是ぜ一種いっしゅ故こ訓くん彙編。但ただし唯ただ周しゅう公所ぐぞ作さく之の說せつ是ぜ完全かんぜん無む根據こんきょ的てき，以其中ちゅう文字もじ考慮こうりょ，最さい有ゆう可能かのう是ぜ周しゅう秦しん之の際さい，漢かん武たけ帝みかど之の前まえ（即そく公おおやけ元もと前まえ二に世紀せいき之の前まえ），因いん為ため漢かん武たけ時代じだい已やめ見み《爾しか雅みやび注ちゅう》。學者がくしゃ們認為ため，《爾しか雅みやび》應おう是ぜ摘自對たい先さき秦しん文ぶん本ほん，特別とくべつ是ぜ《詩經しきょう》的てき註疏ちゅうそ。李り約やく瑟等ひとし(1986:191)將しょう《爾しか雅みやび》的てき成なり書しょ年ねん代置だいち於公元もと前まえ4世紀せいき晚期ばんき到いた公おおやけ元もと前まえ2世紀せいき早期そうき之の間あいだ，核心かくしん部分ぶぶん可能かのう有ゆう部分ぶぶん可か以追溯さかのぼ回かい公こう元もと前まえ6世紀せいき，後續こうぞく補充ほじゅう可能かのう持續じぞく到いた公おおやけ元もと前まえ1世紀せいき。

首くび先さき試ためし圖ず對たい《爾しか雅みやび》不同ふどう部分ぶぶん分別ふんべつ定年ていねん的てき嘗試始はじめ於初唐から經學けいがく家か陸りく德明のりあき(556-627)，他た認みとめ為ため周しゅう公こう只ただ參與さんよ編へん寫うつし了りょう《爾しか雅みやび·釋しゃく詁》，剩餘じょうよ部分ぶぶん的てき年代ねんだい要よう更さら晚ばん些（Needham 1986）。日本にっぽん史學しがく家か、漢學かんがく家か內藤湖南こなん分析ぶんせき《爾しか雅みやび》文ぶん本ほん，推斷すいだん其可能かのう源げん自じ戰國せんごく初期しょき，稷きび下學かがく宮みや自じ約やく325 BC開始かいし掌握しょうあく了りょう大量たいりょう資料しりょう，文ぶん本ほん在ざい秦はた漢かん年間ねんかん被ひ進一しんいち步ふ擴充かくじゅう並なみ穩定化か。內藤湖南こなん將すすむ《釋しゃく詁》與あずか儒家じゅか學派がくは的てき第だい一いち代だい(450-400 BC)相關そうかん聯れん，《釋しゃく親ちかし》至いたり《釋しゃく天たかし》是ぜ荀卿時代じだい(300-230 BC)的てき產物さんぶつ，也有やゆう晚ばん至いたり90 BC的てき增補ぞうほ，地理ちり內容《釋しゃく地ち》至いたり《釋しゃく水みず》則のり是ぜ戰國せんごく晚期ばんき至いたり漢かん初はつ的てき(300-200 BC)，博物學はくぶつがく內容《釋しゃく草くさ》至いたり《釋しゃく獸じゅう》則のり延のべ續つづけ到いた文ぶん帝みかど末まつ年ねん（300-160 BC）最後さいご一いち章しょう《釋しゃく畜》是これ漢文かんぶん帝みかど或ある漢かん景けい帝みかど(180-140 BC)時期じき的てき。

《爾しか雅みやび》是ぜ漢かん代だい中國ちゅうごく古代こだい經典きょうてん中ちゅう最さい有ゆう權威けんい的てき詞し典てん學がく指南しなん，宋そう代だい儒學じゅがく家か們將其歸入いれ十じゅう三さん經けい。目前もくぜん唯ただ一傳世的早期註疏是郭かく璞(276–324)所作しょさ《爾しか雅みやび注ちゅう》(c. 310)，其他已やめ散佚さんいつ註疏ちゅうそ主要しゅよう有ゆう劉りゅう歆《爾しか雅みやび樊氏注ちゅう》(1世紀せいき初はつ)、三さん國こく經學けいがく家か孫まご炎えん作さく《爾しか雅みやび音義おんぎ》(3世紀せいき晚期ばんき)，其中用よう反切はんせつ注ちゅう音おと（Needham 1986）。

上述じょうじゅつ《爾しか雅みやび》註疏ちゅうそ在ざい唐とう朝あさ大だい多た還かえ有ゆう保留ほりゅう，但ただし到いた宋朝そうちょう大だい都と亡ほろび佚了，於是人じん們重振ふ了りょう對たい《爾しか雅みやび》的てき興趣きょうしゅ（Needham 1986）。北きた宋そう初はつ學者がくしゃ邢昺著ちょ有ゆう《爾しか雅みやび疏》(c. 1000)，其被普通ふつう文學ぶんがく作品さくひん和わ醫學いがく本草ほんぞう經けい大量たいりょう引用いんよう。一いち個こ世紀せいき後ご，陸りく佃つくだ著ちょ《埤雅》(1096)和かず《爾しか雅みやび新しん義ぎ》(1099)。南みなみ宋そう學者がくしゃ羅ら願ねがい著ちょ有ゆう(1174)《爾しか雅まさ翼つばさ》。清朝せいちょう學者がくしゃ邵晉涵（1743–1796）著ちょ有ゆう《爾しか雅まさ正義まさよし》，博物學はくぶつがく家か郝懿行こう著ちょ有ゆう《爾しか雅義まさよし疏》(1808-1822)。

在ざい漢語かんご辭書じしょ學がく史上しじょう，幾いく乎所有しょゆう詞し典てん都と以部首ぶしゅ排はい序じょ，此方こちら法ほう最早もはや見み於《說せつ文ぶん解かい字じ》。以《爾しか雅みやび》為ため首くび的てき「雅みやび書しょ」則のり是ぜ以語義ごぎ類別るいべつ來らい排はい序じょ。明朝みょうちょう學者がくしゃ郎ろう奎金分類ぶんるい並なみ編へん篡了《五ご雅みやび》：《爾しか雅みやび》(c. 150 BC)、《小しょう爾なんじ雅みやび》(c. 200)、《佚雅》、《廣こう雅みやび》(c. 230)和かず《埤雅》(1125)。後期こうき更さら重要じゅうよう的てき雅みやび書しょ是ぜ明代あきよ思想家しそうか方かた以智所しょ編へん《通つう雅みやび》（1579）、朱しゅ謀はかりごと㙔《駢雅》(1587)、吳ご玉たま搢《別べつ雅みやび》（c. 1745）和史かずし夢ゆめ蘭らん《疊たたみ雅みやび》（1864）（tr. Xue 1982）。《永樂えいらく大典たいてん》(1408)等とう《類書るいしょ》實際じっさい上じょう也用的てき是ぜ語義ごぎ排はい序じょ法ほう。

目錄もくろく構成こうせい

《四よん部ぶ叢くさむら刊かん初はつ編へん》第だい42冊さつ，景けい常つね熟じゅく瞿氏鐵てつ琴きん銅劍どうけん樓ろう藏ぞう宋そう刊本かんぽん《爾しか雅みやび》封ふう面めん

班はん固かた在ざい《漢書かんしょ·藝文げいぶん志こころざし》著錄ちょろく有ゆう《爾しか雅みやび》3卷かん20篇へん。唐から朝あさ以後いご《爾しか雅みやび》被ひ列れつ入いれ「經けい部ぶ」，成なり為ため了りょう儒家じゅか經典きょうてん之の一いち。現存げんそん《爾しか雅みやび》為ため19篇へん，與あずか班はん固かた所說しょせつ的てき20篇へん不同ふどう。有人ゆうじん認みとめ為ため這主要よう是ぜ分ぶん篇へん的てき方法ほうほう不同ふどう，而清朝せいちょう的てき宋そう翔しょう鳳おおとり則のり認みとめ為ため原ばら來らい有ゆう一いち篇へん「序ついで」失しつ落造成ぞうせい的てき。

現存げんそん十じゅう九きゅう篇へん為ため：

1. 《釋しゃく詁》——對たい古代こだい同義どうぎ詞し的てき解釋かいしゃく
2. 《釋しゃく言げん》——對たい動詞どうし和わ形容詞けいようし等とう常用じょうよう詞し的てき解釋かいしゃく
3. 《釋しゃく訓さとし》——對たい聯れん綿めん詞し和わ詞し組ぐみ及形容詞けいようし和わ副詞ふくし等とう情じょう貌描述じゅつ詞し的てき解釋かいしゃく
4. 《釋しゃく親ちかし》——對たい親おや屬ぞく的てき稱呼しょうこ的てき解釋かいしゃく
5. 《釋しゃく宮みや》——對たい宮室きゅうしつ建築けんちく的てき解釋かいしゃく
6. 《釋しゃく器き》——對たい日常にちじょう用具ようぐ、飲食いんしょく、衣服いふく的てき解釋かいしゃく
7. 《釋しゃく樂らく》——對たい樂器がっき的てき解釋かいしゃく
8. 《釋しゃく天たかし》——對たい天文てんもん曆法れきほう的てき解釋かいしゃく
9. 《釋しゃく地ち》——對たい行政ぎょうせい區劃くかく的てき解釋かいしゃく
10. 《釋しゃく丘たかし》——對たい丘陵きゅうりょう、高地こうち的てき解釋かいしゃく
11. 《釋山しゃくやま》——對たい山脈さんみゃく的てき解釋かいしゃく
12. 《釋しゃく水みず》——對たい河かわ流りゅう的てき解釋かいしゃく
13. 《釋しゃく草くさ》——對たい草本そうほん植物しょくぶつ的てき解釋かいしゃく
14. 《釋しゃく木き》——對たい木本きもと植物しょくぶつ的てき解釋かいしゃく
15. 《釋しゃく蟲むし》——對たい昆蟲こんちゅう的てき解釋かいしゃく
16. 《釋しゃく魚ぎょ》——對たい魚類ぎょるい的てき解釋かいしゃく
17. 《釋しゃく鳥とり》——對たい鳥類ちょうるい的てき解釋かいしゃく
18. 《釋しゃく獸じゅう》——對たい動物どうぶつ的てき解釋かいしゃく
19. 《釋しゃく畜》——對たい動物どうぶつ的てき解釋かいしゃく

由よし於對古人こじん的てき詞し語ご分類ぶんるい原則げんそく並なみ不ふ是ぜ很清楚すわえ，因いん此對前まえ3篇へん詁、言げん、訓くん之の間あいだ的てき界かい限げん，現在げんざい並なみ沒ぼつ有明ありあけ確かく的てき認識にんしき，這3篇へん的てき解釋かいしゃく也很模糊もこ。13-19篇へん是ぜ對たい於生物せいぶつ的てき一いち些解釋かいしゃく。但ただし是ぜ其分類ぶんるい與あずか現在げんざい很多地方ちほう差異さい很大，這主要よう是ぜ由よし於不同どう時代じだい的てき觀點かんてん有ゆう別べつ之の故こ。例れい如「鼯鼠」由ゆかり於會飛行ひこう，便びん將はた它歸到いた釋しゃく鳥とり中ちゅう。

注疏ちゅうそ

因いん爾しか雅みやび解釋かいしゃく甚簡，其所涉わたる及之許多きょた語ご言げん知識ちしき不易ふえき為ため人じん理解りかい，故こ之これ後ご出現しゅつげん許多きょた注釋ちゅうしゃく、考證こうしょう爾しか雅之まさゆき著作ちょさく，如：

• 《爾しか雅みやび註疏ちゅうそ》——晉すすむ郭かく璞注ちゅう《爾しか雅みやび注ちゅう》；北きた宋そう邢昺疏《爾しか雅みやび疏》。十じゅう三さん經けい註疏ちゅうそ之これ一いち。
• 《爾しか雅みやび古こ注ちゅう》——清きよし馬うま國こく翰。
• 《爾しか雅まさ正義まさよし》——清きよし邵晉涵。
• 《爾しか雅義まさよし疏》——清きよし郝懿行ぎょう。
• 《爾しか雅まさ匡ただし名めい》——清きよし嚴いむ元もと照あきら。
• 《爾しか雅みやび草木くさき蟲むし魚ぎょ鳥獸ちょうじゅう釋しゃく例れい》——清きよし王國おうこく維。

評價ひょうか與あずか影響えいきょう

批評ひひょう略りゃく覽らん

《爾しか雅みやび》雖然於古代だい，是ぜ一本いっぽん文人ぶんじん必讀ひつどく經典きょうてん，且是通どおり往仕途と之の路上ろじょう的てき必修ひっしゅう課か。但ただし是ぜ如果從したがえ當代とうだい文字もじ學がく之これ角度かくど來らい評論ひょうろん，爾しか雅みやび還かえ是ぜ有ゆう缺點けってん的てき，對たい於此點てん，歷代れきだい小學しょうがく家か皆みな有ゆう批評ひひょう，在ざい此引用いんよう王おう力つとむ之これ論點ろんてん，為ため學者がくしゃ之の參考さんこう：

1. 不明ふめい確かく多義たぎ，易えき誤解ごかい。比ひ如《釋しゃく言げん》中有ちゅうう：「貽，遺のこ也」，而《說せつ文ぶん》中ちゅう又また有ゆう：「遺のこ，亡ほろび也。」假かり使つかい以貽字じ解釋かいしゃく亡ほろび，就將造成ぞうせい錯誤さくご等とう。
2. 不明ふめい確かく用よう處しょ，易えき誤傳ごでん。比ひ如恪、欽二きんじ字じ皆みな是ぜ「敬けい也」，而此詞し性せい則そく不同ふどう，卻被一同いちどう羅列られつ。諸しょ如此類るい，還かえ有ゆう同どう字じ多義たぎ也會造成ぞうせい誤あやま會かい。
3. 不明ふめい確かく定義ていぎ，多た訛なまり合あい。

故こ而後人じん作さく書しょ時じ，常常つねづね注意ちゅうい到いた這些點てん，進しん而有了りょう改あらため進すすむ，見み朱しゅ駿しゅん聲ごえ之これ《說せつ雅みやび》、陳ちん奐之これ《毛もう詩し傳でん義よし類るい》等とう書しょ。 《爾しか雅みやび》被ひ視し為ため中國ちゅうごく名物めいぶつ的てき不ふ祧之祖そ。而其對たい「名物めいぶつ訓くん釋しゃく方式ほうしき和わ分類ぶんるい方式ほうしき影響えいきょう了りょう後世こうせい訓詁くんこ學がく著作ちょさく的てき編纂へんさん，從したがえ而形成けいせい了りょう中國ちゅうごく古代こだい以爾雅みやび及其嫡傳諸もろ書しょ為ため中心ちゅうしん，旁つくり及《方言ほうげん》《釋しゃく名めい》及其各種かくしゅ專業せんぎょう書しょ、類書るいしょ等とう的てき名物めいぶつ研究けんきゅう系統けいとう。」

對たい周邊しゅうへん國家こっか之の影響えいきょう

在ざい律令制りつりょうせい下した的てき日本にっぽん（公おおやけ元もと7世紀せいき至いたり10世紀せいき），大だい學寮がくりょう制度せいど中將ちゅうじょう其作為さくい與あずか《昭明しょうめい文選ぶんせん》和わ正史せいし並列へいれつ的てき文章ぶんしょう道どう（紀伝きでん道どう）之の教科書きょうかしょ。平安朝へいあんちょう中期ちゅうき源順みなもとのしたごう還かえ受其影響えいきょう編へん撰せん了りょう和名わみょう類聚るいじゅう抄しょう一いち書しょ，至いたり今こん仍是研究けんきゅう和訓わくん和わ古こ漢語かんご的てき重要じゅうよう材料ざいりょう。而到了りょう江戸えど時代じだい，又また有ゆう仿者貝原かいばら好古よしふる作さく《和爾わに雅みやび》（1694年ねん）和わ新井あらい白石はくせき作さく《東あずま雅みやび》（1719年ねん，「東ひがし瀛爾雅みやび」之の意い）。

群ぐん雅之まさゆき象ぞう

後世こうせい還かえ出で了りょう許多きょた依よ假かり《爾しか雅みやび》而寫的てき著作ちょさく，其謂「群ぐん雅みやび」。大だい有ゆう：

• 託たく名めい孔あな鮒ぶな之これ《小しょう爾なんじ雅みやび》（抽自偽書ぎしょ《孔あな叢くさむら子こ》第だい十じゅう一いち篇へん）
• 三さん國こく魏たかし張ちょう揖《廣こう雅みやび》
• 宋朝そうちょう陸りく佃つくだ《埤雅》
• 宋朝そうちょう羅ら願ねがい《爾しか雅まさ翼つばさ》，共きょう三さん十じゅう二に卷かん。
• 明朝みょうちょう萬まん歷年れきねん間あいだ朱しゅ謀はかりごと《駢雅》
• 明朝みょうちょう方ほう以智《通つう雅みやび》
• 清朝せいちょう胡えびす世よ琦 《小しょう爾なんじ雅義まさよし證しょう》
• 清朝せいちょう胡えびす承うけたまわ珙 《小しょう爾なんじ雅義まさよし證しょう》
• 清朝せいちょう王おう煦《小しょう爾なんじ雅みやび疏》
• 清朝せいちょう吳ご玉たま搢《別べつ雅みやび》
• 清朝せいちょう洪ひろし亮吉りょうきち《比ひ雅みやび》
• 清朝せいちょう史ふみ夢ゆめ蘭らん《疊たたみ雅みやび》
• 清朝せいちょう葛かずら其仁《小しょう爾なんじ雅みやび疏證》
• 清朝せいちょう光ひかり緒いとぐち十じゅう六ろく年ねん（1890年ねん）宋そう翔しょう鳳おおとり《小しょう爾なんじ雅まさ訓さとし纂》
• 清朝せいちょう《小しょう爾なんじ雅みやび校こう證しょう》

相關そうかん論ろん著ちょ

以下いか是ぜ相關そうかん參考さんこう論ろん著ちょ資料しりょう書目しょもく（更さら多おお後世こうせい參考さんこう文獻ぶんけん見み中國ちゅうごく哲學てつがく書しょ電子でんし化か計けい劃：《爾しか雅みやび》 （頁ぺーじ面めん存そん檔備份，存そん於網あみ際ぎわ網もう路ろ檔案館かん））：

• 晉すすむ郭かく璞注ちゅう北きた宋そう邢昺疏：《爾しか雅みやび註疏ちゅうそ》
• 清きよし邵晉涵：《爾しか雅まさ正義まさよし》
• 清きよし郝懿行ぎょう：《爾しか雅義まさよし疏》
• 清きよし嚴いむ元もと照あきら：《爾しか雅まさ匡ただし名めい》
• 馮漢驥：《中國ちゅうごく親おや屬ぞく稱しょう謂いい指南しなん》

相關そうかん

• 許もと慎まき《說せつ文ぶん解かい字じ》

延伸えんしん閱讀

[在ざい維基數すう據よりどころ編へん輯]

在ざい維基文庫ぶんこ閱讀本ほん作品さくひん原文げんぶん（ 在ざい維基共ども享とおる資源しげん閱覽影像えいぞう）

《爾しか雅みやび (四よん部ぶ叢くさむら刊本かんぽん)》

《欽定きんてい古今ここん圖書としょ集成しゅうせい·理學りがく彙編·經籍けいせき典てん·爾しか雅みやび部ぶ》，出自しゅつじ陳ちん夢ゆめ雷かみなり《古今ここん圖書としょ集成しゅうせい》