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21行 ぎょう 目 め :
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** 被 ひ 帽 ぼう 徹 てっ 甲 かぶと 榴弾 りゅうだん (APCHE)
** 被 ひ 帽 ぼう 徹 てっ 甲 かぶと 榴弾 りゅうだん (APCHE)
** 仮 かり 帽 ぼう 付 づけ 徹 てっ 甲 かぶと 弾 だん (APBC)
** 仮 かり 帽 ぼう 付 づけ 徹 てっ 甲 かぶと 弾 だん (APBC)
** 仮 かり 帽 ぼう 付 づけ 被 ひ 帽 ぼう 徹 てっ 甲 かぶと 榴弾 りゅうだん (APCBCHE)
** [[ 仮 かり 帽 ぼう 付 づけ 被 ひ 帽 ぼう 徹 てっ 甲 かぶと 榴弾 りゅうだん ]] (APCBCHE)
** 剛性 ごうせい 核 かく 徹 てっ 甲 かぶと 弾 だん (APCR)
** 剛性 ごうせい 核 かく 徹 てっ 甲 かぶと 弾 だん (APCR)
** 徹 てっ 甲 かぶと 焼夷弾 しょういだん (API)
** 徹 てっ 甲 かぶと 焼夷弾 しょういだん (API)
台北 たいぺい 国軍 こくぐん 歷史 れきし 文物 ぶんぶつ 館 かん に展示 てんじ されている銃砲 じゅうほう 弾 だん
海上 かいじょう 自衛隊 じえいたい の76ミリ砲弾 ほうだん (教練 きょうれん 用 よう のダミー)と使用 しよう 済 ず み薬莢 やっきょう
イギリス海軍 かいぐん マーク22砲 ほう 用 よう の15インチ徹 とおる 甲 きのえ 弾 だん 断面 だんめん 図 ず 。先端 せんたん の仮 かり 帽 ぼう (ballistic cap)や被 ひ 帽 ぼう (penetrative cap)、内部 ないぶ の炸薬 さくやく や弾 たま 底 そこ 信管 しんかん など、単純 たんじゅん な一体 いったい 構造 こうぞう ではないことが分 わ かる。
呉 ご 海事 かいじ 博物館 はくぶつかん に展示 てんじ されている砲弾 ほうだん 。左 ひだり から、35.6 cm九 きゅう 一式 いっしき 徹 てっ 甲 かぶと 弾 だん 、41 cm九 きゅう 一式 いっしき 徹 てっ 甲 かぶと 弾 だん 、46 cm九 きゅう 一式 いっしき 徹 てっ 甲 かぶと 弾 だん (風 ふう 帽 ぼう 、被 ひ 帽 ぼう 頭 あたま 、被 ひ 帽 ぼう の一部 いちぶ が除去 じょきょ され、弾 たま 体 たい の頭部 とうぶ が見 み えている)、46 cm三 さん 式 しき 通常 つうじょう 弾 だん (対空 たいくう 弾 だん )、46 cm九 きゅう 一式 いっしき 徹 てっ 甲 かぶと 弾 だん (完全 かんぜん )。
砲弾 ほうだん (ほうだん、shell, cannonball)は、大砲 たいほう に使用 しよう される弾丸 だんがん のこと。複数 ふくすう の種類 しゅるい が存在 そんざい し、目標 もくひょう ・目的 もくてき によって使 つか い分 わ けられる。陸上 りくじょう 自衛隊 じえいたい の定義 ていぎ では「口径 こうけい 20mm以上 いじょう の弾丸 だんがん 」のことで、それ未満 みまん のものを小 しょう 火器 かき 弾薬 だんやく とする。
日本語 にほんご の「砲弾 ほうだん 」の場合 ばあい は、大砲 たいほう 用 よう の弾丸 だんがん を広 ひろ く含 ふく めるが、英語 えいご のシェル "shell"は、本来 ほんらい は炸薬 さくやく が詰 つ まった種類 しゅるい のもののみを指 さ し、炸薬 さくやく が詰 つ まっていない弾丸 だんがん についてはショット "shot"と呼 よ び分 わ けていた。現在 げんざい では炸薬 さくやく の入 はい っていない徹 とおる 甲 きのえ 弾 だん のようなものも、"shell"と呼 よ んでいる。なお、1868年 ねん のサンクトペテルブルク宣言 せんげん は、小 しょう 口径 こうけい の弾丸 だんがん には炸薬 さくやく を詰 つ めることを制限 せいげん しており、「量目 りょうめ 400g以下 いか 」かつ「爆発 ばくはつ 性 せい または燃焼 ねんしょう 性 せい の物質 ぶっしつ を充 あ てたる発射 はっしゃ 物 ぶつ 」の使用 しよう を締約 ていやく 国 こく 間 あいだ のみの戦争 せんそう では禁止 きんし している。
分類 ぶんるい
標的 ひょうてき に命中 めいちゅう した際 さい に弾頭 だんとう が起爆 きばく して破壊 はかい をもたらす化学 かがく エネルギー弾 だん と、発射 はっしゃ 時 じ に得 え た砲弾 ほうだん 自身 じしん の運動 うんどう エネルギー(質量 しつりょう 、速度 そくど )により破壊 はかい する運動 うんどう エネルギー弾 だん とに大別 たいべつ される。後者 こうしゃ は同 おな じ砲 ほう 弾 だん でも発射 はっしゃ 速度 そくど および飛 ひ 距離 きょり により威力 いりょく が大 おお きく左右 さゆう される。
化学 かがく エネルギー弾 だん
運動 うんどう エネルギー弾 だん
その他 た
歴史 れきし
戊辰戦争 ぼしんせんそう で使 つか われた臼砲 きゅうほう と砲弾 ほうだん
初期 しょき の砲弾 ほうだん は、運動 うんどう エネルギー弾 だん が中心 ちゅうしん であった。その理由 りゆう は、当時 とうじ 使 つか われた黒色 こくしょく 火薬 かやく は炸薬 さくやく に用 もち いるには安定 あんてい 性 せい が低 ひく く、信頼 しんらい 性 せい のある信管 しんかん も実用 じつよう 化 か されていなかったからである。比較的 ひかくてき 薄肉 うすにく ・中 なか -長 ちょう 砲身 ほうしん の砲 ほう で使 つか える砲弾 ほうだん は、無垢 むく の実体 じったい 弾 だん (円 えん 弾 だん 、砲丸 ほうがん )・ぶどう弾 だん ・散弾 さんだん ・焼玉 やきだま などに限 かぎ られていた。炸裂 さくれつ する砲弾 ほうだん が初 はじ めて文献 ぶんけん に現 あらわ れるのは、中国 ちゅうごく の明 あきら 朝 あさ (1368年 ねん -1644年 ねん )初期 しょき の『火 ひ 龍 りゅう 經 けい 』という軍事 ぐんじ マニュアルである。焦 こげ 玉 だま (14世紀 せいき -15世紀 せいき 初 はじ め)と劉 りゅう 基 はじめ (1311年 ねん -1375年 ねん )が書 か いたもので、焦 こげ 玉 だま が後 のち に追加 ついか した序文 じょぶん は1412年 ねん のものである[ 1] 。その本 ほん にあるように、火薬 かやく を詰 つ めた中空 なかぞら の砲弾 ほうだん は鋳鉄 ちゅうてつ 製 せい だった[ 1] 。
砲弾 ほうだん (実体 じったい 弾 だん )
主 おも に前 ぜん 裝 そう 式 しき の大砲 たいほう で使 つか われた砲弾 ほうだん を記 しる すが、初期 しょき はフランキ砲 ほう などの後 こう 装 そう 式 しき の砲 ほう でも使用 しよう された。索具 さくぐ (帆 ほ 装 そう 装備 そうび )破壊 はかい 用 よう の砲弾 ほうだん は艦 かん 砲 ほう が主 おも に使 つか った弾 たま で、その不定 ふてい 型 がた な形 かたち から概 がい して射程 しゃてい は短 みじか い。
キャノンボール (cannonball)は狭義 きょうぎ には球形 きゅうけい 弾 だん のことを指 さ すが、広義 こうぎ には砲弾 ほうだん 全般 ぜんぱん を指 さ す単語 たんご である。
球形 きゅうけい 弾 だん
ソリッドショット (Solid shot)または、ラウンドショット (Round shot)やホールショット (Whole shot)とも呼 よ ばれる。榴弾 りゅうだん が登場 とうじょう 前 まえ はもっとも一般 いっぱん 的 てき な砲弾 ほうだん 。丸 まる い石 いし 弾 だん 、または球形 きゅうけい をした無垢 むく の金属 きんぞく 塊 かたまり である。15世紀 せいき までは石 いし を削 けず った石 いし 弾 だん が多 おお いが、後 のち に威力 いりょく を高 たか めるために金属 きんぞく (主 おも に鋳鉄 ちゅうてつ )製 せい の砲丸 ほうがん となった[ 注 ちゅう 1] 。
実体 じったい 弾 だん のため目標 もくひょう に直接 ちょくせつ 射撃 しゃげき をする他 ほか は、陸戦 りくせん の場合 ばあい 、砲弾 ほうだん を地面 じめん へとバウンドさせ、ボウリング の球 たま のように転 ころ がしながら敵 てき 兵 へい を薙 な ぎ倒 たお すのが主 おも な使用 しよう 法 ほう である。
当時 とうじ の弾 たま の規格 きかく は不揃 ふぞろ いな物 もの が多 おお く、いざ発砲 はっぽう しようとすると口径 こうけい に合 あ わなかったり(保管 ほかん 中 ちゅう の錆 さび でかさが増 ま して装填 そうてん 不可能 ふかのう になる)、遊 ゆう 隙 すき が大 おお きかったりすることもしばしばだった[ 注 ちゅう 2] 。
焼 やき 弾 だん
球形 きゅうけい 弾 だん を炉 ろ で真 ま っ赤 か に焼 や き上 あ げた焼夷弾 しょういだん 。ホットショット (Hot shot)とも言 い う。野戦 やせん や艦載 かんさい 砲 ほう での扱 あつか いは難 むずか しかったので、設備 せつび の整 ととの った要塞 ようさい 砲 ほう 用 よう だった。
ぶどう弾 だん
対 たい 艦 かん 戦 せん 用 よう の砲弾 ほうだん 。見 み た目 め からグレープショット (Grape shot)と呼 よ ばれる。敵艦 てきかん の索具 さくぐ 破壊 はかい と人員 じんいん 殺傷 さっしょう 用 よう 。
ラングリッジ
ラングリッジ (Langrage)は帆布 ほぬの 袋 ぶくろ に鉄片 てっぺん や釘 くぎ 、鎖 くさり の切 き れ端 はし 等 とう を適当 てきとう に詰 つ めたもの。ぶどう弾 だん の代 だい 用品 ようひん で、急造 きゅうぞう の砲弾 ほうだん だった[ 注 ちゅう 3] 。
キャニスター弾 だん
キャニスターショット (Canister shot)は人員 じんいん 殺傷 さっしょう 用 よう の散弾 さんだん 。別名 べつめい 、ケースショット (Case shot)。金属 きんぞく 製 せい の筒 つつ にマスケット銃 じゅう 弾 たま を数 すう 百 ひゃく 発 はつ 詰 つ めたもの。陸戦 りくせん にも良 よ く使 つか われた。
チェーンショット
邦訳 ほうやく 、鎖 くさり 弾 だん (Chain shot)。二 ふた つの球形 きゅうけい 弾 だん を鎖 くさり で繋 つな いだもの[ 注 ちゅう 4] 。これも索具 さくぐ 破壊 はかい 用 よう である。チェーンで繋 つな がず、砲身 ほうしん に二 に 個 こ の球形 きゅうけい 弾 だん を詰 つ めて放 はな つのを、ダブルショット (Double shot)と呼称 こしょう するが、こちらは威力 いりょく 倍加 ばいか 用 よう であって索具 さくぐ 破壊 はかい を目的 もくてき とはしていない[ 注 ちゅう 5] 。
バーショット
バーショット (Bar shot)は半球 はんきゅう 形 がた の砲弾 ほうだん が鉄 てつ 亜鈴 あれい 状 じょう に棒 ぼう で繋 つな がれているもの[ 注 ちゅう 6] 。発射 はっしゃ 後 ご に繋 つな いだロッドが伸 の びるタイプもあり、邦訳 ほうやく で伸張 しんちょう 弾 だん とも呼称 こしょう される。索具 さくぐ 破壊 はかい 用 よう 。
ファゴットショット
ファゴットショット (Faggot shot)[ 注 ちゅう 7] とは文字通 もじどお り鉄棒 てつぼう を束 たば ねた砲弾 ほうだん 。発射 はっしゃ 後 ご に敵 てき 甲板 かんぱん 上 じょう で飛散 ひさん し、広範囲 こうはんい の被害 ひがい を与 あた える。索具 さくぐ 破壊 はかい と人員 じんいん 殺傷 さっしょう 用 よう 。
カーカス
鉄製 てつせい の籠 かご に、硫黄 いおう やタール などの可燃 かねん 物 ぶつ を詰 つ めた焼夷弾 しょういだん 。カーカス弾 だん (英語 えいご 版 ばん ) (英語 えいご :Carcass)とは死骸 しがい 、残骸 ざんがい の意味 いみ [ 注 ちゅう 8] 。
榴弾 りゅうだん 以降 いこう
ヨーロッパ で炸裂 さくれつ する砲弾 ほうだん (榴弾 りゅうだん )が一般 いっぱん 化 か するのは16世紀 せいき 中 なか ごろのことである[ 2] 。石 いし や鋳鉄 ちゅうてつ でできた中空 なかぞら の砲弾 ほうだん に火薬 かやく を詰 つ めたもので、時限 じげん 信管 しんかん の役目 やくめ を果 は たすゆっくり燃 も える部分 ぶぶん と爆 ばく 轟 とどろき する部分 ぶぶん があり、臼砲 きゅうほう を使 つか って発射 はっしゃ した。発射 はっしゃ 時 じ の瞬間 しゅんかん 的 てき な発砲 はっぽう 炎 えん が信管 しんかん を着火 ちゃっか し、一定 いってい 時間 じかん 後 ご に内部 ないぶ の火薬 かやく が爆 ばく 轟 とどろき する仕組 しく みだった。実際 じっさい には信管 しんかん に火 ひ がつかないことがあり、炸裂 さくれつ までの時間 じかん もうまく調整 ちょうせい できないことが多 おお かった。
その後 ご 、榴弾 りゅうだん にはゆっくり燃 も える火薬 かやく を詰 つ めた鋳鉄 ちゅうてつ または銅 どう 製 せい のプラグが装備 そうび された。砲弾 ほうだん の発射 はっしゃ 時 じ に信管 しんかん に点火 てんか させるよりも、手 て で信管 しんかん に点火 てんか してから発射 はっしゃ する方 ほう が信頼 しんらい 性 せい が高 たか かった。このため砲手 ほうしゅ が信管 しんかん に点火 てんか してから射 い 線 せん から避 さ ける時間 じかん を短 みじか くするために前 ぜん 装 そう 式 しき の砲身 ほうしん が十分 じゅうぶん 短 みじか くなければならなかった。砲身 ほうしん が短 みじか いために砲 ほう 口 こう 初速 しょそく が小 ちい さくなり、弾道 だんどう を高 たか くする必要 ひつよう があった。このような砲 ほう として、臼砲 きゅうほう や榴弾 りゅうだん 砲 ほう が使用 しよう された。
ペクサン砲 ほう で使 つか われた装弾 そうだん 筒 とう つきの砲弾 ほうだん (1824年 ねん )
戊辰戦争 ぼしんせんそう で使 つか われた四 よん 斤 きん 山砲 さんぽう 弾 たま 。ライフリングに合 あ うようスタッドが付 つ いている
1871年 ねん までは、鋳鉄 ちゅうてつ 製 せい の球形 きゅうけい の砲弾 ほうだん が通常 つうじょう 弾 だん として使 つか われていたが、1823年 ねん 、フランス の将校 しょうこう であるアンリ=ジョセフ・ペクサン (en:Henri-Joseph Paixhans )は、低 ひく い弾道 だんどう のカノン砲 ほう (ペクサン砲 ほう )で発射 はっしゃ できる炸裂 さくれつ する榴弾 りゅうだん を発明 はつめい した。1840年代 ねんだい 以降 いこう 、各国 かっこく の海軍 かいぐん がこの砲 ほう を採用 さいよう し、そのために被弾 ひだん 時 じ に燃 も えやすい木造 もくぞう 軍艦 ぐんかん の時代 じだい が終 お わり、造船 ぞうせん における鉄 てつ 製 せい 船体 せんたい への移行 いこう が起 お きた。そのころには、不発 ふはつ 弾 だん を防 ふせ ぐために、着発 ちゃくはつ 信管 しんかん がきちんと目標 もくひょう に向 む くよう砲弾 ほうだん に装弾 そうだん 筒 とう (サボ)と呼 よ ばれる木製 もくせい の円盤 えんばん を銅 どう のリベット で取 と り付 つ けて装填 そうてん するようになった。また、装弾 そうだん 筒 とう は、砲弾 ほうだん が真 ま っ直 す ぐ発射 はっしゃ されるのを補助 ほじょ する役目 やくめ もあるとされていた。ただし、臼砲 きゅうほう の砲弾 ほうだん には装弾 そうだん 筒 とう は使 つか われなかった。
19世紀 せいき 後半 こうはん 、ライフル砲 ほう が実用 じつよう 化 か されると、球形 きゅうけい ではなくて椎 しい の実 み 型 がた の砲弾 ほうだん (長 ちょう 弾 だん )が使 つか われるようになった。ライフリング 自体 じたい は15世紀 せいき に考案 こうあん されていた技術 ぎじゅつ であるが、大砲 たいほう への実用 じつよう はこの頃 ころ であった。ライフリングとうまく噛 か み合 あ わさるような砲弾 ほうだん の構造 こうぞう が研究 けんきゅう され、鉛 なまり や銅 どう などの柔 やわ らかな金属 きんぞく でできた覆 くつがえ 帯 おび を巻 ま いてライフリングが食 く い込 こ むようにする方式 ほうしき (鉛 なまり 套弾 )や、前 ぜん 裝 そう 砲 ほう 用 よう として筍 たけのこ 翼 つばさ (スタッド)を表面 ひょうめん にとりつけて溝 みぞ にはめ込 こ む、ライット・システム 方式 ほうしき が実用 じつよう 化 か された。
19世紀 せいき 末 まつ まで砲弾 ほうだん には鋳鉄 ちゅうてつ が使 つか われていた。鋼 はがね はまず、その硬 かた さから徹 とおる 甲 きのえ 弾 だん に使 つか われ、その後 ご 、施 ほどこせ 条 じょう された高 こう 初速 しょそく な砲 ほう で使 つか われるようになった。鋳鉄 ちゅうてつ では高 こう 初速 しょそく 砲 ほう の発射 はっしゃ 時 じ の衝撃 しょうげき に耐 た えられず、ライフリングで旋転 せんてん 中 ちゅう に割 わ れてしまうからである。
メリニット炸薬 さくやく を使 つか ったM1897 75mm野砲 やほう 用 よう の砲弾 ほうだん
この間 あいだ に特殊 とくしゅ な砲弾 ほうだん も開発 かいはつ された。照明 しょうめい 弾 だん (星 ほし 弾 だん )は17世紀 せいき には実用 じつよう 化 か されており、イギリス軍 ぐん は1866年 ねん にパラシュート 付 つ きの照明 しょうめい 弾 だん を10インチ砲 ほう 、8インチ砲 ほう 、5.5インチ砲 ほう 用 よう に導入 どうにゅう した。この10インチ砲 ほう 用 よう の照明 しょうめい 弾 だん は、実 じつ に1920年 ねん まで公式 こうしき には制式 せいしき 装備 そうび とされていた。
第 だい 一 いち 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 時 とき 、破片 はへん を撒 ま き散 ち らす榴散弾 だん や榴弾 りゅうだん が歩兵 ほへい に甚大 じんだい な被害 ひがい を与 あた えた。戦死 せんし 者 しゃ の70%はそれらの砲弾 ほうだん によるものである。このため、弾 たま 片 へん 避 さ けの鋼鉄 こうてつ 製 せい ヘルメット が標準 ひょうじゅん 装備 そうび になっていった[ 注 ちゅう 9] 。1917年 ねん には、毒 どく ガス を詰 つ めた砲弾 ほうだん が使 つか われ始 はじ めた。
当時 とうじ は信管 しんかん の信頼 しんらい 性 せい がまだ低 ひく く、砲弾 ほうだん が炸裂 さくれつ しなかったせいで戦況 せんきょう に影響 えいきょう を与 あた えたこともある。不発 ふはつ 弾 だん が大 おお きな影響 えいきょう を与 あた えた戦 せん 例 れい としては、1916年 ねん のソンムの戦 たたか い を挙 あ げることができる。また後世 こうせい に不発 ふはつ 弾 だん が発見 はっけん されると、誤 あやま って炸裂 さくれつ させることが無 な いように、適切 てきせつ に処理 しょり しなければならない。
ウクライナ侵攻 しんこう の教訓 きょうくん
2022年 ねん ロシアのウクライナ侵攻 しんこう は、次第 しだい に前線 ぜんせん で多 おお くの砲弾 ほうだん を打 う ち込 こ み合 あ う展開 てんかい となった。ロシア の現地 げんち 指揮 しき 官 かん は砲弾 ほうだん や弾薬 だんやく の不足 ふそく を訴 うった え国防 こくぼう 相 しょう を罵 ののし るとともに[ 3] 、ウクライナ に軍事 ぐんじ 支援 しえん を行 おこな う西側 にしがわ 諸国 しょこく も補充 ほじゅう が間 ま に合 あ わない消耗 しょうもう 戦 せん の様相 ようそう を呈 てい した[ 4] 。このことから砲弾 ほうだん や弾薬 だんやく の平時 へいじ における生産 せいさん やストック量 りょう などの見直 みなお しが各国 かっこく で行 おこな われることとなった。ウクライナへの軍事 ぐんじ 支援 しえん を行 おこな わない日本 にっぽん でも、弾薬 だんやく 庫 こ の増強 ぞうきょう などが行 おこな われることとなった[ 5] 。
また、ウクライナ侵攻 しんこう ではドローンの使用 しよう により大砲 たいほう の発見 はっけん や攻撃 こうげき が容易 ようい になった。このため、より射程 しゃてい が長 なが い砲弾 ほうだん が求 もと められ、ラムジェット の採用 さいよう や砲弾 ほうだん の小型 こがた 化 か などが模索 もさく されており、将来 しょうらい 的 てき にミサイルとの境界 きょうかい が曖昧 あいまい になっていくことが示唆 しさ されている[ 6] 。
脚注 きゃくちゅう
注釈 ちゅうしゃく
^ ただし、石 いし 弾 だん にも石壁 いしかべ などの硬 かた 目標 もくひょう に用 もち いると、弾 たま 着 ぎ 時 じ に割 わ れた破片 はへん が飛 と び散 ち る弾 たま 片 へん 効果 こうか を発揮 はっき する利点 りてん もあった。学研 がっけん 、歴史 れきし 群 ぐん 像 ぞう グラフィック戦史 せんし シリーズ3『戦略 せんりゃく 戦術 せんじゅつ 兵器 へいき 事典 じてん 』【ヨーロッパ近代 きんだい 編 へん 】17頁 ぺーじ 。
^ 極端 きょくたん な変形 へんけい さえしなければ、砲弾 ほうだん は回収 かいしゅう して何 なん 度 ど も反復 はんぷく 使用 しよう を行 おこな うのが普通 ふつう だった。だが再 さい 使用 しよう すると火薬 かやく や詰 つ め物 もの の滓 かす がこびりついて直径 ちょっけい が増 ま し、錆 さび 弾 だん 同様 どうよう 、再 さい 装填 そうてん で問題 もんだい になる弾 たま もあった。田中 たなか 航 わたる 『戦艦 せんかん の世紀 せいき 』毎日新聞社 まいにちしんぶんしゃ 、69頁 ぺーじ 。
^ 主 おも にフランス海軍 かいぐん が愛用 あいよう したとされる。『戦艦 せんかん の世紀 せいき 』70頁 ぺーじ 。
^ 中 なか には一発 いっぱつ の球形 きゅうけい 弾 だん が中空 ちゅうくう になっており、発射 はっしゃ 前 まえ は一発 いっぱつ だが、くす玉 だま のように半分 はんぶん 割 わ れたそれぞれを鎖 くさり で繋 つな いで、伸 の びる凝 こ った鎖 くさり 弾 だん もある。水野 みずの 大樹 だいき 『図解 ずかい 火砲 かほう 』新 しん 紀元 きげん 社 しゃ 143頁 ぺーじ 。
^ 射程 しゃてい は短 みじか くなるが、接近 せっきん 対 たい 艦 かん 戦 せん の舷門 げんもん 斉射 せいしゃ 用 よう なので問題 もんだい にはならなかった。バリエーションとして、砲身 ほうしん に三 みっ つの球形 きゅうけい 弾 だん を詰 つ めるトリプルショット (Triple shot)と言 い うものもある。
^ 稀 まれ にバーの間 あいだ に可燃 かねん 物 ぶつ を詰 つ め、カーカスのような焼夷弾 しょういだん として使 つか うこともあった。『戦艦 せんかん の世紀 せいき 』71頁 ぺーじ 。
^ ファゴット(Faggot)は「薪 たきぎ (たきぎ)の束 たば 」を意味 いみ する。楽器 がっき のファゴット (Fagotto)とはスペルが異 こと なる。
^ 弾 たま 体 たい の外観 がいかん が人間 にんげん の胸部 きょうぶ 死体 したい に似 に ているために、この名 な が付 つ いている。『戦艦 せんかん の世紀 せいき 』71頁 ぺーじ 。
^ イギリス軍 ぐん の皿 さら 形 がた ヘルメットなどが典型 てんけい 例 れい 。ヘルメットは直接 ちょくせつ 銃撃 じゅうげき を受 う けた際 さい の威力 いりょく にまでは耐 た えられないので(距離 きょり 150mから5.56x45mm NATO弾 だん でWW2の米 べい ・英 えい ・独 どく 各国 かっこく 軍 ぐん ヘルメット撃 う った結果 けっか 、簡単 かんたん に貫通 かんつう してしまっている。国際 こくさい 出版 しゅっぱん 『別冊 べっさつ Gun 素晴 すば らしいGunの世界 せかい 』「ヘルメットを撃 う つ」102頁 ぺーじ )、その主 おも な目的 もくてき はあくまで砲弾 ほうだん からの破片 はへん 避 さ けであった。
出典 しゅってん
関連 かんれん 項目 こうもく
分類 ぶんるい
弾道 だんどう 形状 けいじょう 別 べつ 使用 しよう 目的 もくてき 別 べつ プラットフォーム別 べつ 構造 こうぞう 別 べつ
時代 じだい 別 べつ
その他 た
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