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土偶どぐう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア（Wikipedia）』
土偶どぐう 青森あおもり県けん亀かめヶ岡おか遺跡いせき出土しゅつど（重要じゅうよう文化財ぶんかざい・東京とうきょう国立こくりつ博物館はくぶつかん所蔵しょぞう）／遮光しゃこう器き土偶どぐうの代表だいひょう例れい。cf. 一覧いちらんでの解説かいせつ。

土偶どぐう（どぐう）は、最さい狭義きょうぎでは、縄文じょうもん時代じだい頃ころの日本にっぽん列島れっとうで[1]作つくられていた土人どじん形がた[* 1]を指さす[4][5]。

定義ていぎ

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この定義ていぎ上じょうでは、霊れい的てき存在そんざい（神かみや精霊せいれい）と思おぼしき像ぞうも人ひと型がたであればこれを含ふくむ一方いっぽう、人ひとおよび人ひと型がたの存在そんざい以外いがいの生物せいぶつならびに非ひ生物せいぶつは含ふくまれないことになり、例たとえば動物どうぶつや道具どうぐをかたどったものは「土偶どぐう」ではなく「土ど製品せいひん」（どせいひん）という扱あつかいになり[6]、「動物どうぶつ形がた土ど製品せいひん」（例れい：猪いのしし形かたち土ど製品せいひん[7]）、「○○形かたち土ど製品せいひん」（例れい：鐸形土ど製品せいひん[8]）などと呼よばれる。ただし、やや広ひろい別べつの定義ていぎでは、上述じょうじゅつしたうちの非ひ生物せいぶつ以外いがいも全すべて「土偶どぐう」と呼よんでおり、従したがって、「人物じんぶつ土偶どぐう[9]」「動物どうぶつ土偶どぐう[9]」などという名称めいしょうが用もちいられるほか、古墳こふん時代じだいに作つくられた（生物せいぶつ系けいの）埴輪はにわも「埴輪はにわ土偶どぐう[9]」と呼よばれている。しかし「埴輪はにわ土偶どぐう」を過去かこの名称めいしょうであると明言めいげんする資料しりょうもある[4]。要ようするに、現状げんじょうにおける「土偶どぐう」の定義ていぎはこの点てんで曖昧あいまいと言いわざるを得えず、文化庁ぶんかちょうが文化財ぶんかざい指定してい時じに付与ふよする名称めいしょうでさえ未いまだに統一とういつされていない。もっとも、動物どうぶつや非ひ生物せいぶつを土偶どぐうに含ふくめない定義ていぎ（最さい狭義きょうぎ）が主流しゅりゅうになって久ひさしい。これらの定義ていぎ上じょうの土偶どぐうは、北海道ほっかいどう、本州ほんしゅう、四国しこく、九州きゅうしゅうといった日本にっぽん各地かくちで出土しゅつどしている一方いっぽう、これらから遠とおく離はなれた島嶼とうしょ部ぶ（南西諸島なんせいしょとうなど）からは発見はっけんされていない。

最さい広義こうぎでは、縄文じょうもん時代じだいや日本にっぽん列島れっとうに限かぎらず、時代じだいと地域ちいきを問とわない世界せかい史上しじょうおよび世界せかい各地かくちにおける同様どうようの考古こうこ遺物いぶつを指さし[9]、古ふるくは新しん石器せっき時代じだいまで遡さかのぼることができる[10][11][9]。しかし上述じょうじゅつの通とおり、狭義きょうぎの用語ようごとしての「土偶どぐう」の曖昧あいまいさは、最さい広義こうぎの「土偶どぐう」にも反映はんえいされてしまう[* 2]。

本ほん項こうでは、特筆とくひつしない限かぎり、最さい狭義きょうぎの「土偶どぐう」すなわち「縄文じょうもん時代じだい頃ごろ（※弥生やよい時代じだい等ひとしに属ぞくする出土しゅつど物ぶつは疑うたがわしく認定にんていされていないが、定義ていぎする時点じてんで排除はいじょされるべきものではない）の日本にっぽん列島れっとうで作つくられていた、人ひとおよび人ひと型がたの霊的れいてき存在そんざいを表現ひょうげんしたと思おぼしき、素焼すやきの土ど製品せいひん」について解説かいせつし、必要ひつように応おうじてそれより広義こうぎの土偶どぐうについても後述こうじゅつする。

なお、材質ざいしつが土どでなく石いしであれば「岩いわ偶」（がんぐう）[12]もしくは「石偶せきぐう」（せきぐう）[13]と呼よび、縄文じょうもん時代じだいの出土しゅつど品ひんではこれも多おおい[12]。他方たほう、木材もくざいによる「木偶でく」（もくぐう）は、縄文じょうもん時代じだいの出土しゅつど例れいは無なく、弥生やよい時代じだい以降いこうのものが知しられている[14]。

概要がいよう

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ギメ東洋とうよう美術館びじゅつかん（フランス、パリ）が所蔵しょぞうする縄文じょうもん土偶どぐう
メトロポリタン美術館（米国ニューヨーク市）が所蔵する縄文土偶 メトロポリタン美術館（米国ニューヨーク市）が所蔵する縄文土偶
メトロポリタン美術館びじゅつかん（米国べいこくニューヨーク市し）が所蔵しょぞうする縄文じょうもん土偶どぐう

世界せかい的てきには、こうした土ど製品せいひんは、新しん石器せっき時代じだいの農耕のうこう社会しゃかいにおいて、乳房ちぶさや臀部でんぶを誇張こちょうした女性じょせい像ぞうが多おおいことから、通常つうじょうは農作物のうさくもつの豊饒ほうじょうを祈いのる地ち母はは神しん崇拝すうはいのための人形にんぎょうと解釈かいしゃくされることが多おおい。ただし、世界せかい史し的てきには、狩猟しゅりょう・採集さいしゅう段階だんかいの時代じだいのものとしての類例るいれいはあまりない。

日本にっぽんでは、海外かいがいの考古学こうこがく書しょの翻訳ほんやくにおいて、"ceramic figurine" や "terracotta (figurine)" の訳語やくごとして「土偶どぐう」を使用しようすることもある。

縄文じょうもん土器どきと同様どうよう、土偶どぐうも出土しゅつど地域ちいきや時期じきによって様々さまざまな様式ようしきのものがある。

現在げんざい知しられている限かぎりで日本にっぽん最古さいこ級きゅうの土偶どぐうは、三重みえ県けんで2箇[15][16]、滋賀しが県けんで1箇[17]が出土しゅつどした縄文じょうもん時代じだい草創そうそう期き後半こうはんのもの、すなわち、粥見かゆみ井尻いじり土偶どぐうと相谷あいたに土偶どぐうである。

次ついで上野原うえのはら遺跡いせきから縄文じょうもん時代じだい早期そうきの土偶どぐうが出土しゅつどした[18]が、鬼おに界かいカルデラの大だい噴火ふんかの影響えいきょうか九州きゅうしゅうでは後期こうきまで姿すがたを消けす事ことになる。

早期そうきには近畿きんき、関東かんとう東部とうぶにも広ひろがっている。中期ちゅうき終おわり半はんには、東北とうほく地方ちほうを除のぞいてほとんど作つくられなくなるが、後期こうきには東日本ひがしにっぽんを中心ちゅうしんに復興ふっこうする。

晩期ばんきには東北とうほく地方ちほうで亀かめヶ岡おか式しき文化ぶんかと呼よばれる文化ぶんかが発達はったつし、遮光しゃこう器き土偶どぐう等ひとし、従来じゅうらいのものより、より精巧せいこうな土偶どぐうが作つくられるようになった。[19]この亀かめヶ岡おか式しき文化ぶんかの土偶どぐうが沖縄おきなわ県けんの遺跡いせきでも発掘はっくつされており、その当時とうじに全国ぜんこく的てきな交流こうりゅうがあったものと思おもわれる。[20]

弥生やよい時代じだいには東北とうほく地方ちほうを除のぞいてほとんど作つくられなくなり、同どう地方ちほうでも盛さかんに作つくられたのは弥生やよい時代じだい前期ぜんきまでで、中期ちゅうきには衰退すいたいする[21]。

山梨やまなし県けん笛吹ふえふき市し御坂みさか町まち上黒駒かみくろこま出土しゅつど／ポーズ土偶どぐう（仕草しぐさや行為こういを表象ひょうしょうした土偶どぐう）の代表だいひょう例れい。縄文じょうもん時代じだい中期ちゅうき。東京とうきょう国立こくりつ博物館はくぶつかん所蔵しょぞう。[22][23]

国立こくりつ歴史れきし民俗みんぞく博物館はくぶつかん（千葉ちば県けん佐倉さくら市し）の調査ちょうさによれば、日本にっぽん全国ぜんこくの出土しゅつど総数そうすうは15000体たいほどである。武藤むとう、譽田ほんだ(2014)は、18,000点てん程度ていどとしている[24]。出土しゅつど分布ぶんぷは東日本ひがしにっぽんに偏かたよっており、西日本にしにほんでの出土しゅつどはまれである。千葉ちば県けん佐倉さくら市しにある吉きち見台けんだい遺跡いせきからは、600個こ以上いじょうの土偶どぐうが出土しゅつどしている。また、「土偶どぐうとその情報じょうほう研究けんきゅう会かい」（八重樫やえがし純じゅん樹じゅ）の調査ちょうさによれば、全国ぜんこくで約やく1万まん1千せん個こ程度ていどが資料しりょう化かされ、それから類推るいすいして、縄文じょうもん時代じだいにつくられた土偶どぐう総数そうすうを約やく3千せん万まん個ことする説せつもある[25]。

秋田あきた県けん北秋田きたあきた市し伊勢いせ堂どう岱遺跡いせき出土しゅつどの板いた状じょう土偶どぐう

現在げんざいまでに出土しゅつどしている土偶どぐうは大半たいはんが何なんらかの形かたちで破損はそんしており、故意こいに壊こわしたと思おもわれるものも多おおい[* 3][26]。特とくに、脚あし部ぶの一方いっぽうのみを故意こいに破壊はかいした例れいが多おおい。そのため、祭祀さいしなどの際さいに破壊はかいし、災厄さいやくなどを祓はらうことを目的もくてきに作成さくせいされたという説せつがある。また、大半たいはんの土偶どぐうは人体じんたいを大おおきくデフォルメして表あらわし、特とくに女性じょせいの生殖せいしょく機能きのうを強調きょうちょうしていることから、安産あんざん・多産たさん[27]などを祈いのる意味合いみあいがあったものと推定すいていする説せつもある。その他た、用途ようとに関かんしては、生命せいめいの再生さいせい[27]、神像しんぞう（女神めがみ像ぞうを含ふくむ）、精霊せいれいの像ぞう、呪物じゅぶつ、お守まもり（護符ごふ）など様々さまざまな説せつがある。子供こどもの玩具おもちゃやお守まもりであったとする説せつ[27]、破壊はかいすることで身体しんたいの悪わるい所ところの快癒かいゆを祈いのったとする説せつ[27]、ばらばらになるまで粉砕ふんさいされた土偶どぐうはそれを大地だいちにばら撤くことが豊穣ほうじょうの祈念きねんを意味いみしたとする説せつ[27]などもある。また、集落しゅうらくのゴミ捨ごみすて場ばなどに投棄とうきされた状態じょうたいで出土しゅつどされることが非常ひじょうに多おおく[26]、これは、最初さいしょから意図いと的てきに破壊はかいして投棄とうきすることが目的もくてきであったという説せつを支持しじするものである[26]。ほかにも、考古こうこ学者がくしゃ・水野みずの正ただし好このみの唱となえる説せつでは、縄文じょうもん人じんは冬期とうきの太陽たいようの弱じゃくまりを怖こわれ、土偶どぐう祭祀さいしは冬ふゆを中心ちゅうしんに行おこなわれたという[28]。

土偶どぐう 長野ながの県けん茅野ちの市し棚たな畑はたけ遺跡いせき出土しゅつど／縄文じょうもんのビーナス。

土偶どぐう（※最さい狭義きょうぎ）は、人ひとまたは人ひと型がたの霊的れいてき存在そんざいを、こねた土どで造形ぞうけい表現ひょうげんし、素焼すやきで焼成しょうせいしている。全体ぜんたい的てきには人体じんたいを模もして成形せいけいされているが、頭あたま・胴どう・手て・足あしなどでは抽象ちゅうしょう的てき表現ひょうげんが非常ひじょうに目立めだつ。しかし、乳房ちぶさ[29]、正中せいちゅう線せん（せいちゅうせん）[29]、妊娠にんしん時どきの腹部ふくぶ[29]、女性じょせい器き[29]、臀部でんぶなど、特定とくていの部位ぶいおよび状態じょうたいの表現ひょうげんは具体ぐたい的てきなものが多おおい。ほとんどの土偶どぐうは女性じょせい型がたであるが[26]、北海道ほっかいどう千歳ちとせ市しにあるウサクマイ遺跡いせき群ぐんの縄文じょうもん時代じだい晩期ばんき層そうから出土しゅつどした板いた状じょう土偶どぐう（ばんじょうどぐう）のように、男性だんせい器きの表象ひょうしょうと考かんがえられる突起とっき部ぶを股間こかんに有ゆうするものや[30]、体型たいけいの異ことなる2体たいの土偶どぐうが同時どうじに出土しゅつどし、片方かたがたが男性だんせいと考かんがえられるものなど[要よう出典しゅってん]、男性だんせい型がたと思おぼしき土偶どぐうも数すう点てんの発見はっけん例れいがある。構造こうぞうについては、まずは内部ないぶの空洞くうどうの有無うむ、すなわち中空なかぞら（中ちゅうが空あいている）か中ちゅう実み（中なかまで詰つまっている）かで大別たいべつし、それぞれを「中空なかぞら土偶どぐう」（ちゅうくうどぐう）「中ちゅう実じつ土偶どぐう」（ちゅうじつどぐう）と呼よんでいる[27]。中空なかぞら土偶どぐうは、縄文じょうもん時代じだい中期ちゅうき[31]に出現しゅつげんする。また、人体じんたいを部位ぶい別べつに作つくってから組くみ立たてる構造こうぞうであったかもしれないものと、そうでない普通ふつうのものがあり、前者ぜんしゃの例れいとしては、既知きちで最古さいこ級きゅうの土偶どぐうである相谷あいたに土偶どぐう（滋賀しが県けんの相谷あいたに熊原くまのはら遺跡いせきから出土しゅつどした土偶どぐう）を挙あげることができる。

動物どうぶつ土偶どぐうは、縄文じょうもん時代じだい後期こうきから晩期ばんきにかけて、主おもに東日本ひがしにっぽんから出土しゅつどしており、最もっとも数かずの多おおい猪いのしし（いのしし。瓜ふり坊ぼうを含ふくむ。cf. 日ノ浜ひのはま遺跡いせき出土しゅつどの動物どうぶつ土偶どぐう）を始はじめとして[11]、犬いぬ（いぬ）[11]、猿さる（さる）[11]、熊くま（くま）[11]、鼯鼠（むささび）[11][6]、海豹かいひょう（あざらし）にも見みえる動物どうぶつ[6]、水鳥みずとり[6]、亀かめ（かめ）[11][6]、水生すいせい昆虫こんちゅうのゲンゴロウ類るい[11]などがある。

土偶どぐうの中なかに見みられる線せん刻こくから当時とうじの日本人にっぽんじんに入いれ墨ずみ文化ぶんかがあった傍証ぼうしょうとみる考かんがえ方かたがある。線せん刻こくは埴輪はにわにも続つづいて見みられる

出現しゅつげん

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発生はっせい期きの土偶どぐう

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現在げんざい知しられている限かぎりで日本にっぽん最古さいこ級きゅうの土偶どぐうは、三重みえ県けんで2箇、滋賀しが県けんで1箇が出土しゅつどした縄文じょうもん時代じだい草創そうそう期き後半こうはんのもの、すなわち、粥見かゆみ井尻いじり土偶どぐうと相谷あいたに土偶どぐうである。いずれも小形こがたで、やや厚あつみのある板いた状じょう、頭あたまと両りょう腕うでを突起とっきで表現ひょうげんしており、顔かおや手足てあしの表現ひょうげんを欠かくが、乳房ちぶさは明瞭めいりょうに表現ひょうげんされている。

縄文じょうもん時代じだい早期そうき前半ぜんはんになると、関東かんとう地方ちほう東部とうぶに逆ぎゃく三角形さんかっけいや胴どう部ぶ中程なかほどがくびれた形かたちの土偶どぐうが出現しゅつげんし、早期そうき後半こうはんには東海とうかい地方ちほうにまで分布ぶんぷを広ひろめて、それぞれが明確めいかくな土偶どぐう形式けいしきを形成けいせいしている。前期ぜんきは、この延長線えんちょうせん上じょうで板いた状じょう土偶どぐうが発達はったつした。しかし、この段階だんかいの線せん刻こく礫つぶてや土偶どぐうが実際じっさいにどのような目的もくてきで造形ぞうけいされたのかは分わかっていない[32]。

立像りつぞう土偶どぐう

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群馬ぐんま県けん東ひがし吾妻あづま町まち出土しゅつどのハート形がた土偶どぐう

縄文じょうもん時代じだい中期ちゅうき初頭しょとうになると土偶どぐうは立体りったい的てきになり、頭部とうぶと四肢ししの表現ひょうげんが明瞭めいりょう化かすると共ともに、土偶どぐう自体じたいが自立じりつできるようになる。この造形ぞうけい変化へんかは、縄文じょうもん時代じだいの全期ぜんきを通つうじて最もっとも大おおきなものであった。しかし、突然とつぜんに変化へんかしたのではなく、前期ぜんき後半こうはんには顔かおの表情ひょうじょう豊ゆたかな土偶どぐうが既すでに現あらわれていた。表情ひょうじょう豊ゆたかな土偶どぐうで現在げんざい知しられている最もっとも古ふるい時代じだいに属ぞくするものは、縄文じょうもん時代じだい前期ぜんき前半ぜんはんの千葉ちば県けんの石いし揚あげ遺跡いせき（千葉ちば県けん柏かしわ市し泉石せんせき揚あげ1254ほかに所在しょざい）から出土しゅつどしたものであり、扁平へんぺい・円形えんけいの頭部とうぶに2～6個この丸まるい孔あながあけられている。同おなじような表情ひょうじょう豊ゆたかな土偶どぐうは、東海とうかい地方ちほうから関東かんとう地方ちほうまでの東日本ひがしにっぽんで現あらわれ、当時とうじの土器どき型式けいしき圏けんを越こえた広ひろい範囲はんいに分布ぶんぷしている。それが前期ぜんき末葉まつようになって、新あらたな変化へんかは東北とうほく地方ちほうで現あらわれ始はじめる。

長野ながの県けん辰野たつの町まち出土しゅつどの仮面かめん土偶どぐう（複製ふくせい）／森もり将軍しょうぐん塚づか古墳こふん館かん所蔵しょぞう。

前期ぜんき後葉こうようの宮城みやぎ県けん糠塚ぬかづか貝塚かいづかの土偶どぐう[33]に始はじまる。それは両りょう眼め・口くちの表現ひょうげんの獲得かくとくである。それ以降いこうは、東北とうほく地方ちほう中部ちゅうぶに分布ぶんぷする土偶どぐうから、顔面がんめんの表現ひょうげんが次第しだいにはっきり形作かたちづくられてゆき、北陸ほくりく地方ちほうや中部ちゅうぶ高地こうちに広ひろがっていき、中期ちゅうき初頭しょとうには「立像りつぞう土偶どぐう」へと移うつり始はじめ、胴どう部ぶが板いた状じょう、頭部とうぶが円盤えんばん状じょう、正面しょうめんに目め・鼻はな・口くちが添そえられる程度ていどであるが、短期間たんきかんに立体りったい化かし、自立じりつ可能かのうな立像りつぞうを完成かんせいさせた。長野ながの県けん棚たな畑はたけ遺跡いせき[34]出土しゅつどの「縄文じょうもんのビーナス」はその到達とうたつ点てんである。この急速きゅうそくな変化へんかは、それまでの土偶どぐうが子孫しそん繁栄はんえい、安産あんざん祈願きがん、祭祀さいし等とうの個人こじんレベルの目的もくてきに作つくられてきたのに対たいして、同どう時期じきより村落そんらく共同きょうどう体たいレベルでの祭祀さいしにも使つかわれるようになったためと考かんがえられる。つまり、土偶どぐうはこの中期ちゅうき前ぜん葉はになって縄文じょうもん社会しゃかいに定着ていちゃくしたと思おもわれる[35]。

縄文じょうもん時代じだい後期こうきになると、ハート形がた土偶どぐうが現あらわれる。後期こうきから晩期ばんきにかけて、関東かんとうから東北とうほく地方ちほうでは、山形やまがた土偶どぐうやみみずく土偶どぐう、遮光しゃこう器き土偶どぐう[* 4]などが大量たいりょうに作つくられる。また、仮面かめんを被こうむったもの（仮面かめん土偶どぐう）なども見みられる[36]。九州きゅうしゅうを除のぞく西日本にしにほんでは人ひと型がた土偶どぐうは稀まれで、簡略かんりゃくで扁平へんぺいな分銅ふんどう形かたち土偶どぐうなどが多おおい[37]。

縄文じょうもん時代じだい晩期ばんきには頭部とうぶの形状けいじょうが髪かみを結ゆったように見みえる結髪けっぱつ土偶どぐうが現あらわれる[38]。

土偶どぐうの一覧いちらん

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ここでは、特筆とくひつ性せいの高たかい個々ここの土偶どぐうについて解説かいせつする。特筆とくひつ性せいの高たかさは考古学こうこがく的てき価値かちや文化財ぶんかざい的てき価値かちとイコールではないが、現在げんざいのところ、記載きさいすべき土偶どぐうはおおむね高たかい価値かちを認みとめられたものである。

国宝こくほう

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  • 国宝こくほうに指定していされている土偶どぐうは、国宝こくほうに指定していされた年度ねんどの古ふるい順じゅんに記載きさいする。本節ほんぶしで使用しようしている通とおし番号ばんごうは国宝こくほう指定してい番号ばんごうとは無関係むかんけいである。
  • 土偶どぐうの通称つうしょう・愛称あいしょうと、文化財ぶんかざいとしての指定してい名称めいしょうとは異ことなることが多おおい。本節ほんぶしではこの2つを明確めいかくに書かき分わけている。

国宝こくほうに指定していされている土偶どぐうは、2020年ねん現在げんざい、全国ぜんこくで5箇を数かぞえるが、いずれも東日本ひがしにっぽんで出土しゅつどしている。さらにそのうちの2箇は長野ながの県けんの茅野ちの市しで出土しゅつどしたものであり、都道府県とどうふけんレベルでも複数ふくすうという例れいはほかに無ない。 なお、2020年ねん現在げんざい、縄文じょうもん時代じだいの遺物いぶつとして国宝こくほうに指定していされているものは、指定していの早はやい順じゅんに、縄文じょうもんのビーナス（1995年ねん）、笹山ささやま遺跡いせき出土しゅつど深ふか鉢形はちがた土器どき（火焔かえん型がた土器どき。1999年ねん）、茅かや空そら（2007年ねん）、合掌がっしょう土偶どぐう（2009年ねん）、縄文じょうもんの女神めがみ（2012年ねん）、仮面かめんの女神めがみ（2014年ねん）であり、笹山ささやま遺跡いせきの土器どき以外いがいは全すべて土偶どぐうである（※愛称あいしょうのあるものはそれで表記ひょうきしている）。

1. 土偶どぐう 棚だな畑はたけ遺跡いせき出土しゅつど（縄文じょうもんのビーナス） [39]

詳細しょうさいは「縄文じょうもんのビーナス」を参照さんしょう
棚畑遺跡出土 棚畑遺跡出土
棚たな畑はたけ遺跡いせき出土しゅつど
出土しゅつど年月日ねんがっぴ：1986年ねん（昭和しょうわ61年ねん）9月8日にち。
出土しゅつど地ち：棚たな畑はたけ遺跡いせき[gm 1]第だい500号ごう土ど坑あな（霧ヶ峰きりがみねの南みなみ斜面しゃめんの山裾やますそに広ひろがる台地だいち上うえに営いとなまれた環状かんじょう集落しゅうらくの遺構いこうで、長野ながの県けん茅野ちの市し米沢よねざわよねざわ埴はに原田はらだはいばらだ[gm 2]に所在しょざい）。
重要じゅうよう文化財ぶんかざい指定してい年月日ねんがっぴ：1989年ねん（平成へいせい元年がんねん）6月12日にち。指定してい名称めいしょう：土偶どぐう 一いち箇 長野ながの県けん茅野ちの市し米沢よねざわ棚たな畑はたけ遺跡いせき出土しゅつど[40]（どぐう ながのけんちのしよねざわ たなばたけいせき しゅつど ）
国宝こくほう指定してい年月日ねんがっぴ：1995年ねん（平成へいせい7年ねん）6月15日にち。指定してい番号ばんごう：00037。指定してい名称めいしょう：重文じゅうぶん指定してい名称めいしょうに同おなじ
所有しょゆう者しゃ：茅野ちの市し。保管ほかん施設しせつ：茅野ちの市し尖とんが石いし縄文じょうもん考古こうこ館かん（所在地しょざいち：茅野ちの市し豊平とよへい4734-132）。
時代じだい：縄文じょうもん時代じだい中期ちゅうき。年代ねんだい：紀元前きげんぜん3000年ねん頃ころ～紀元前きげんぜん2000年ねん頃ころ、約やく5500～約やく4500年ねん前まえ。
寸法すんぽう：全高ぜんこう27cm、重量じゅうりょう2.14kg。
備考びこう：中ちゅう実じつ土偶どぐう。「縄文じょうもんのビーナス」の愛称あいしょうで知しられる。縄文じょうもん時代じだいの遺物いぶつとして初はつの国宝こくほう（2つ目めは火焔かえん型がた土器どきで、1999年ねん指定してい）。土偶どぐうとして初はつの国宝こくほう。茅野ちの市し初はつの国宝こくほう。

2. 土偶どぐう 著ちょ保ほ内野ないや遺跡いせき出土しゅつど（茅ちがや空そら） [41][42][43]

著ちょ保ほ内野ないや遺跡いせき出土しゅつど
詳細しょうさいは「中空なかぞら土偶どぐう#著ちょ保ほ内野ないや遺跡いせき出土しゅつど」を参照さんしょう
出土しゅつど年月日ねんがっぴ：1975年ねん（昭和しょうわ50年ねん）8月がつ24日にち。
出土しゅつど地ち：著ちょ保ほ内野ないや遺跡いせき（北海道ほっかいどう茅部かやべ郡ぐん南茅部みなみかやべ町まち〈現げん・函館はこだて市し尾札部おさつべ町まち南茅部みなみかやべ〉にある個人こじん所有しょゆう地ちの畑はたけに所在しょざいする集団しゅうだん墓ぼの遺構いこうで、調査ちょうさ終了しゅうりょう後ごは埋うめ戻もどされた。ゆえに詳くわしい現地げんち情報じょうほうは積極せっきょく的てきに公開こうかいされない）。
重要じゅうよう文化財ぶんかざい指定してい年月日ねんがっぴ：1979年ねん（昭和しょうわ54年ねん）6月6日にち。指定してい名称めいしょう：土偶どぐう 一いち箇 北海道ほっかいどう茅部かやべ郡ぐん南茅部みなみかやべ町まち著ちょ保ほ内野ないや出土しゅつど[44]
所有しょゆう者しゃ：南茅部みなみかやべ町まちが函館はこだて市しに編入へんにゅうされる前まえは同町どうちょう、編入へんにゅう後ごは函館はこだて市し。収蔵しゅうぞう者しゃ：南茅部みなみかやべ町まち役場やくば。
国宝こくほう指定してい年月日ねんがっぴ：2007年ねん（平成へいせい19年ねん）6月8日にち。指定してい番号ばんごう：00042。指定してい名称めいしょう：土偶どぐう 一いち箇 北海道ほっかいどう函館はこだて市し著ちょ保ほ内野ないや遺跡いせき出土しゅつど（どぐう ほっかいどう はこだてし ちょぼないのいせき しゅつど）
所有しょゆう者しゃ：函館はこだて市し。保管ほかん施設しせつ：函館はこだて市し縄文じょうもん文化ぶんか交流こうりゅうセンター（所在地しょざいち：函館はこだて市し臼尻うすじり町まち551-1）。
時代じだい：縄文じょうもん時代じだい後期こうき後半こうはん。年代ねんだい：約やく3500年ねん前まえ[45]。
寸法すんぽう：全高ぜんこう41.5cm[41]、肩幅かたはば20.1cm[45]、重量じゅうりょう1.745kg[41]。
備考びこう：中空なかぞら土偶どぐう。出土しゅつど地ち「南茅部みなみかやべ」の「茅ちがや」と「中空なかぞら土偶どぐう」の「空そら」に由来ゆらいする愛称あいしょう「茅かや空そら（かっくう）」でも知しられる。現存げんそんする中空ちゅうくう土偶どぐうとしては日本にっぽん最大さいだい。土偶どぐうとして2件けん目めの国宝こくほう。北海道ほっかいどうで唯一ゆいいつの国宝こくほう[43]。出土しゅつど後ごの30年ねん以上いじょうを町まち役場やくばの収入しゅうにゅう役やくの金庫きんこ室しつの金庫きんこの中なかの桐きり箱ばこに収おさめられ保管ほかんされていたが、発見はっけんから31年ねん目めの2007年ねん（平成へいせい19年ねん）3月がつに国宝こくほう指定していの答申とうしんがあり、一転いってんして脚光きゃっこうを浴あびる存在そんざいとなった。スミソニアン博物館はくぶつかんや大だい英えい博物館はくぶつかんなど世界せかいの名立なだちたる博物館はくぶつかんで展示てんじされた後のち、同年どうねん6月がつに国宝こくほうの指定していを受うけた[42]。

3. 土偶どぐう 八戸はちのへ市し風張かざはり1遺跡いせき出土しゅつど（合掌がっしょう土偶どぐう） [46]

風張かざはり1遺跡いせき出土しゅつど
出土しゅつど年月日ねんがっぴ：1989年ねん（平成へいせい元年がんねん）7月がつ。
出土しゅつど地ち：八戸はちのへ市しの風張かざはり(1)遺跡いせき（新井田川にいだがわ下しも流域りゅういき右岸うがん、是川これかわ遺跡いせきの対岸たいがんにあたる、青森あおもり県けん八戸はちのへ市し是川これかわ風張かざはり[gm 3]に所在しょざい）。
重要じゅうよう文化財ぶんかざい指定してい年月日ねんがっぴ：1997年ねん（平成へいせい9年ねん）6月30日にち。指定してい名称めいしょう：土偶どぐう単独たんどくの指定していではなく、重要じゅうよう文化財ぶんかざい「青森あおもり県けん八戸はちのへ市し風張かざはり1遺跡いせき出土しゅつど品ひん」として一括いっかつ指定していされた遺物いぶつ（縄文じょうもん時代じだい後期こうき後半こうはんの土器どき類るい131箇、土ど製品せいひん類るい177箇（土偶どぐう16箇を含ふくむ）、石器せっき・石いし製品せいひん類るい356箇の一括いっかつ）[47]に含ふくまれる1箇であった。2009年ねんに、この中なかから「合掌がっしょう土偶どぐう」と呼よばれる土偶どぐう1箇のみが分割ぶんかつされて国宝こくほうに指定していされた。
国宝こくほう指定してい年月日ねんがっぴ：2009年ねん（平成へいせい21年ねん）7月がつ10日とおか。指定してい番号ばんごう：00044。指定してい名称めいしょう：土偶どぐう 一いち箇 青森あおもり県けん八戸はちのへ市し風張かざはり1遺跡いせき出土しゅつど（どぐう あおもりけん はちのへし かざはりいちいせき しゅつど）
所有しょゆう者しゃ：八戸はちのへ市し。保管ほかん施設しせつ：八戸はちのへ市し埋蔵まいぞう文化財ぶんかざいセンター 是川これかわ縄文じょうもん館かん（所在地しょざいち：八戸はちのへ市し是川これかわ横山よこやま1）。
時代じだい：縄文じょうもん時代じだい後期こうき後半こうはん。年代ねんだい：約やく3500年ねん前まえ。
寸法すんぽう：高たかさ19.8cm、幅はば14.2cm、奥行おくゆき15.2cm。
備考びこう：「合掌がっしょう土偶どぐう」の愛称あいしょうで知しられる。足あしや腰こしの割われ目めには天然てんねんアスファルトを接着せっちゃく剤ざいのように塗ぬった跡あとがあり、修復しゅうふくしながら使つかっていた可能かのう性せいもある。

4. 土偶どぐう 西にしノ前ぜん遺跡いせき出土しゅつど（縄文じょうもんの女神めがみ） [48]

詳細しょうさいは「縄文じょうもんの女神めがみ」を参照さんしょう
西ノ前遺跡出土 西ノ前遺跡出土
西にしノ前ぜん遺跡いせき出土しゅつど
出土しゅつど年月日ねんがっぴ：1992年ねん（平成へいせい4年ねん）8月がつ4日にち〜8月がつ6日にち[49]。
出土しゅつど地ち：西にしノ前ぜん遺跡いせき[gm 4]（最上さいじょう小国川おぐにがわ左岸さがんの河岸かわぎし段丘だんきゅう上うえに位置いちする、山形やまがた県けん最上もがみ郡ぐん舟形ふながた町まち舟形ふながた字じ西にしノ前まえ505-11、現在げんざいの西にしノ前ぜん遺跡いせき公園こうえんに所在しょざい）。
重要じゅうよう文化財ぶんかざい指定してい年月日ねんがっぴ：1998年ねん（平成へいせい10年ねん）6月30日にち。指定してい名称めいしょう：土偶どぐう 一いち箇 附ふ 土偶どぐう残欠ざんけつ47点てん 山形やまがた県けん西にしノ前ぜん遺跡いせき出土しゅつど[50]（どぐう つけたりどぐうざんけつ やまがたけん にしのまえいせき しゅつど ）
国宝こくほう指定してい年月日ねんがっぴ：2012年ねん（平成へいせい24年ねん）9月6日にち。指定してい番号ばんごう：00045。指定してい名称めいしょう：重文じゅうぶん指定してい名称めいしょうと同おなじ。
所有しょゆう者しゃ：山形やまがた県けん。保管ほかん施設しせつ：山形やまがた県立けんりつ博物館はくぶつかん（所在地しょざいち：山形やまがた市し霞城かじょう町まち1-8）。
時代じだい：縄文じょうもん時代じだい中期ちゅうき[49][51]。年代ねんだい：紀元前きげんぜん2千年紀せんねんき、約やく4500年ねん前まえ[49]。
寸法すんぽう：全高ぜんこう45.0cm。肩幅かたはば約やく16.8cm、腹はら厚あつ約やく7cm、股下またした脚長あしなが約やく15cm、重量じゅうりょう（復元ふくげん重量じゅうりょう）3.155kg。[49]
備考びこう：「縄文じょうもんの女神めがみ」の愛称あいしょうで知しられる。2014年ねん現在げんざい、日本にっぽん最大さいだいの土偶どぐうである[52]（最もっとも“長身ちょうしん”で最もっとも重おもい）。舟形ふながた町まちで唯一ゆいいつの国宝こくほう。

5.土偶どぐう 中ちゅうッ原げん遺跡いせき出土しゅつど（仮面かめんの女神めがみ（英語えいご版ばん）） [53]

中ちゅうッ原げん遺跡いせき出土しゅつど
出土しゅつど年月日ねんがっぴ：2000年ねん（平成へいせい12年ねん）8月がつ23日にち。
出土しゅつど地ち：中ちゅうッ原げん遺跡いせき[gm 5]（八ヶ岳やつがだけ連峰れんぽう西麓にしふもとの細長ほそながい屋根やね状じょう台地だいちの上うえに位置いちする、長野ながの県けん茅野ちの市し湖東ことう6404、現在げんざいの中なかッ原げん縄文じょうもん公園こうえんに所在しょざい）。
重要じゅうよう文化財ぶんかざい指定してい年月日ねんがっぴ：2006年ねん（平成へいせい18年ねん）6月9日にち。指定してい名称めいしょう：土偶どぐう 一いち箇 附ふ 土器どき8点てん 長野ながの県けん中ちゅうッ原げん遺跡いせき出土しゅつど[54]（どぐう つけたりどき ながのけん なかっぱらいせき しゅつど）
国宝こくほう指定してい年月日ねんがっぴ：2014年ねん（平成へいせい26年ねん）8月がつ21日にち。指定してい番号ばんごう：00046。指定してい名称めいしょう：重文じゅうぶん指定してい名称めいしょうと同おなじ。
所有しょゆう者しゃ：茅野ちの市し。保管ほかん施設しせつ：茅野ちの市し尖とんが石いし縄文じょうもん考古こうこ館かん（所在地しょざいち：茅野ちの市し豊平とよへい4734-132）。
時代じだい：縄文じょうもん時代じだい後期こうき前半ぜんはん。年代ねんだい：約やく4000年ねん前まえ。
寸法すんぽう：全高ぜんこう34cm、重量じゅうりょう2.7kg。
備考びこう：「仮面かめんの女神めがみ」の愛称あいしょうで知しられる、仮面かめん土偶どぐう。茅野ちの市しで2件けん目めの国宝こくほう（1件けん目めは「縄文じょうもんのビーナス」）。

重要じゅうよう文化財ぶんかざい

[編集へんしゅう]
  • 国くにの重要じゅうよう文化財ぶんかざいに指定していされている土偶どぐうは、出土しゅつど地ちを基準きじゅんに都道府県とどうふけん別べつで北きたから順じゅんに記載きさいする（ISO 3166-2:JP準拠じゅんきょ）。同おなじ都道府県とどうふけん内ないでは、指定してい年次ねんじの古ふるい順じゅんに記載きさいする。保管ほかん場所ばしょは必かならずしも明あきらかでない場合ばあいもあるため、基準きじゅんとしていない。
  • 土偶どぐう 輪西わにし遺跡いせき出土しゅつど [55][56]
輪西わにし遺跡いせき出土しゅつど
出土しゅつど年月日ねんがっぴ：1918年ねん（大正たいしょう7年ねん）（月日つきひ不明ふめい）[57]。
出土しゅつど地ち：輪西わにし遺跡いせきわにしいせきの貝塚かいづか（北海道ほっかいどう室蘭むろらん郡ぐん輪西わにし村むら〈現げん・室蘭むろらん市し大沢おおさわ町まちの端はしの江地えじ区く[58]〉に所在しょざい）。
重要じゅうよう文化財ぶんかざい指定してい年月日ねんがっぴ：1962年ねん（昭和しょうわ37年ねん）6月21日にち[59]。指定してい番号ばんごう：＿＿。指定してい名称めいしょう：土偶どぐう 一いち箇 北海道ほっかいどう室蘭むろらん市し輪西わにし町まち出土しゅつど[60]
時代じだい：縄文じょうもん時代じだい晩期ばんき前半ぜんはん。年代ねんだい：紀元前きげんぜん10世紀せいき～紀元前きげんぜん5世紀せいき、約やく1000年ねん前まえ～約やく400年ねん前まえ。所有しょゆう者しゃ：国立こくりつ文化財ぶんかざい機構きこう[61]。保管ほかん施設しせつ：東京とうきょう国立こくりつ博物館はくぶつかん（列れつ品番ひんばん号ごう：J-36872）[62]。
寸法すんぽう：全高ぜんこう18.4cm、幅はば14.5cm、厚あつさ7.2cm[58]。
備考びこう：中空なかぞら土偶どぐう。「輪西わにし遺跡いせき出土しゅつどの土偶どぐう[63]」「輪西わにし中空なかぞら土偶どぐう[64]」などと呼よばれる。
亀ヶ岡遺跡出土 亀ヶ岡遺跡出土
亀かめヶ岡おか遺跡いせき出土しゅつど
  • 土偶どぐう 亀かめヶ岡おか遺跡いせき出土しゅつど [65]
出土しゅつど年月日ねんがっぴ：1886年ねん（明治めいじ19年ねん）（月日つきひ不明ふめい）。
出土しゅつど地ち：亀かめヶ岡おか遺跡いせき（青森あおもり県けんつがる市し木造きづくり亀ひさしヶ岡おかきづくりかめがおか）。
重要じゅうよう文化財ぶんかざい指定してい年月日ねんがっぴ：1957年ねん（昭和しょうわ32年ねん）2月がつ19日にち。指定してい番号ばんごう：＿＿。指定してい名称めいしょう：土偶どぐう 一いち箇 青森あおもり県けん西津軽にしつがる郡ぐん木造こつくり町まち亀岡かめおか出土しゅつど[66]
時代じだい：縄文じょうもん時代じだい晩期ばんき前半ぜんはん。年代ねんだい：約やく1000年ねん前まえ～約やく400年ねん前まえ。所有しょゆう者しゃ：国立こくりつ文化財ぶんかざい機構きこう[67]。保管ほかん施設しせつ：東京とうきょう国立こくりつ博物館はくぶつかん（列れつ品番ひんばん号ごう：J-38392）[68]。
寸法すんぽう：全高ぜんこう36.7cm。
備考びこう：中空なかぞら土偶どぐう、遮光しゃこう器き土偶どぐう。亀かめヶ岡おか遺跡いせきから出土しゅつどする土器どき群ぐん、その名なも「亀かめヶ岡おか式しき土器どき」は、多様たよう性せいと洗練せんれん性せいを極きわめ、先進せんしん性せい（黒光くろびかりするまで磨みがき上あげたものや、弁べん柄がら（べんがら）を混まぜた漆うるしで赤あかく塗ぬられたものまである）も認みとめられるもので、縄文じょうもん土器どきの最高さいこう傑作けっさくといわれているが、係かかる土偶どぐうもそのような文化ぶんかの中なかで作成さくせいされている。
影響えいきょう：
  • 土偶どぐう 三さん内ない丸山まるやま遺跡いせき出土しゅつど [69]
出土しゅつど年月日ねんがっぴ：＿＿。
出土しゅつど地ち：三さん内ない丸山まるやま遺跡いせき（沖館川おきだてがわ左岸さがんの河岸かわぎし段丘だんきゅう上うえに位置いちする[69]、青森あおもり県けん青森あおもり市し三さん内ない丸山まるやまに所在しょざい）。
重要じゅうよう文化財ぶんかざい年月日ねんがっぴ：2003年ねん（平成へいせい15年ねん）5月がつ19日にち。指定してい番号ばんごう：＿＿。指定してい名称めいしょう：＿＿。
員数いんずう：1箇。時代じだい：縄文じょうもん時代じだい中期ちゅうき[51]。年代ねんだい：紀元前きげんぜん3000年ねん頃ごろ～紀元前きげんぜん2000年ねん頃ごろ[51]。所有しょゆう者しゃ：青森あおもり県けん。保管ほかん施設しせつ：青森あおもり県けん教育庁きょういくちょう文化財ぶんかざい保護ほご課か[51]。
寸法すんぽう：全高ぜんこう32cm[69]。
備考びこう：「青森あおもり県けん三さん内ない丸山まるやま遺跡いせき出土しゅつど品ひん」として一括いっかつ指定していされた物件ぶっけんのうちの1点てん。日本にっぽん最大さいだい級きゅうの板いた状じょう土偶どぐう[69]。今いままで用もちいられた名称めいしょうとして「十字形じゅうじがた土偶どぐう」（使用しよう者しゃ：東京とうきょう国立こくりつ博物館はくぶつかん）もある[51]。
  • 土偶どぐう 有戸鳥井平ありととりいたい4遺跡いせき出土しゅつど（縄文じょうもんくらら） [70][71][72][73]
出土しゅつど年月日ねんがっぴ：1998年ねん（平成へいせい10年ねん）（月日つきひ不明ふめい）[72]。
出土しゅつど地ち：有戸鳥井平ありととりいたい4遺跡いせきありととりいたいよんいせき（陸奥湾むつわんの支ささえ湾わんをなす野辺地湾のへじわんに面めんした海岸かいがん段丘だんきゅう上うえに位置いちする[72]、青森あおもり県けん上北かみきた郡ぐん野辺地のへじ町まち123に所在しょざい）。
重要じゅうよう文化財ぶんかざい指定してい年月日ねんがっぴ：2012年ねん（平成へいせい24年ねん）9月6日にち。指定してい番号ばんごう：00603。指定してい名称めいしょう：土偶どぐう 一いち箇 附ふ 深ふか鉢形はちがた土器どき3点てん 青森あおもり県けん有戸鳥井平ありととりいたい4遺跡いせき出土しゅつど[74]
時代じだい：縄文じょうもん時代じだい後期こうき[72][71]。年代ねんだい：＿＿。所有しょゆう者しゃ：野辺地のへじ町まち。保管ほかん施設しせつ：野辺地のへじ町立ちょうりつ歴史れきし民俗みんぞく資料しりょう館かん。
寸法すんぽう：全高ぜんこう約やく32cm[73]。
備考びこう：板いた状じょう立脚りっきゃく土偶どぐう[73][72]。野辺地のへじ町まちが公募こうぼした上うえで2018年ねん（平成へいせい30年ねん）3月がつ下旬げじゅんに決定けっていした愛称あいしょう「縄文じょうもんくらら」は、アニメ『アルプスの少女しょうじょハイジ』の有名ゆうめいなフレーズ「クララが立たった」を意識いしきしたもの[72][73]。
  • 土偶どぐう頭部とうぶ 萪内遺跡いせき出土しゅつど [75][76][77]
萪内遺跡いせき出土しゅつど
出土しゅつど年月日ねんがっぴ：1976年ねん～1980年ねんの間あいだ（昭和しょうわ51年ねん～55年ねんの間あいだ）[76]。
出土しゅつど地ち：萪内遺跡いせきしだないいせき（繋つなぎ温泉おんせんから西にしへ約やく1km、雫石川しずくいしがわが形成けいせいした完かん新しん世よ河岸かわぎし段丘だんきゅう上うえに位置いちする、岩手いわて県けん盛岡もりおか市し繋つなぎ萪内河原かわらに所在しょざい）。
重要じゅうよう文化財ぶんかざい指定してい年月日ねんがっぴ：1984年ねん（昭和しょうわ59年ねん）6月6日にち。指定してい番号ばんごう：00403。指定してい名称めいしょう：土偶どぐう頭部とうぶ 一いち箇 岩手いわて県けん盛岡もりおか市し繋つなぎ萪内遺跡いせき出土しゅつど[78]（どぐうとうぶ いわてけん もりおかし つなぎ しだないいせき しゅつど）[* 5]。
時代じだい：縄文じょうもん時代じだい後期こうき[76]。所有しょゆう者しゃ：国くに（文化庁ぶんかちょう）。保管ほかん施設しせつ：岩手いわて県立けんりつ博物館はくぶつかん。
寸法すんぽう：全長ぜんちょう23cm[76]、全幅ぜんぷく（左ひだり耳みみの端はしと右みぎ耳みみの端はしの直線ちょくせん距離きょり）22.3cm[76]。実際じっさいの人間にんげんとほぼ同おなじ大おおきさ[76]。
備考びこう：遮光しゃこう器き土偶どぐう。
  • 土偶どぐう 手代森てしろもり遺跡いせき出土しゅつど [79]
出土しゅつど年月日ねんがっぴ：＿＿。
出土しゅつど地ち：手代森てしろもり遺跡いせき（北上川きたかみがわ中ちゅう流域りゅういき左岸さがんに形成けいせいされた小規模しょうきぼな河岸かわぎし段丘だんきゅう上うえに位置いちする、岩手いわて県けん都南となん村むら手代森てしろもり〈現げん・盛岡もりおか市し手代森てしろもり〉に所在しょざい）。
重要じゅうよう文化財ぶんかざい指定してい年月日ねんがっぴ：1989年ねん（平成へいせい元年がんねん）6月12日にち。指定してい番号ばんごう：00444。指定してい名称めいしょう：土偶どぐう 一いち箇 岩手いわて県けん紫波しわ郡ぐん都南となん村むら手代森てしろもり遺跡いせき出土しゅつど[40]
所有しょゆう者しゃ：国くに（文化庁ぶんかちょう）。保管ほかん施設しせつ：岩手いわて県立けんりつ博物館はくぶつかん。
寸法すんぽう：全高ぜんこう31cm、体からだ幅はば19cm、厚あつさ9.5cm、重量じゅうりょう（復元ふくげん重量じゅうりょう）約やく1kg。
備考びこう：遮光しゃこう器き土偶どぐう。
  • 土偶どぐう 恵比須えびす田た遺跡いせき出土しゅつど [80]
恵比須田遺跡出土 恵比須田遺跡出土
恵比須えびす田た遺跡いせき出土しゅつど
出土しゅつど年月日ねんがっぴ：1943年ねん（昭和しょうわ18年ねん）（月日つきひ不明ふめい）。
出土しゅつど地ち：恵比須えびす田た遺跡いせき（宮城みやぎ県けん大崎おおさき市し田尻たじり蕪栗かぶくり恵比須えびす田た）。
重要じゅうよう文化財ぶんかざい指定してい年月日ねんがっぴ：1981年ねん（昭和しょうわ56年ねん）6月がつ。指定してい番号ばんごう：＿＿。指定してい名称めいしょう：土偶どぐう 一いち箇 宮城みやぎ県けん遠田えんた郡ぐん田尻たじり町まち蕪栗かぶくり恵比須えびす田た出土しゅつど[81]
時代じだい：縄文じょうもん時代じだい晩期ばんき前半ぜんはん。年代ねんだい：約やく3000年ねん前まえ。所有しょゆう者しゃ：国立こくりつ文化財ぶんかざい機構きこう[82]。保管ほかん施設しせつ：東京とうきょう国立こくりつ博物館はくぶつかん（列れつ品番ひんばん号ごう：J-38304）[83]。
寸法すんぽう：全高ぜんこう36.1cm、肩幅かたはば21.0cm。
備考びこう：遮光しゃこう器き土偶どぐう。
  • 土偶どぐう 五ご郎ろう前ぜん遺跡いせき出土しゅつど
出土しゅつど年月日ねんがっぴ：1915年ねん（大正たいしょう4年ねん）春はる。
出土しゅつど地ち：五郎ごろう前ぜん遺跡いせき（塩根川しおねがわ左岸さがんの河岸かわぎし段丘だんきゅう上うえに位置いちする、山形やまがた県けん最上もがみ郡ぐん真室川まむろがわ町まち釜渕かまぶち字じ五郎ごろう前まえに所在しょざい）。
重要じゅうよう文化財ぶんかざい指定してい年月日ねんがっぴ：1965年ねん（昭和しょうわ40年ねん）5月29日にち。指定してい番号ばんごう：＿＿。指定してい名称めいしょう：土偶どぐう 一いち箇 山形やまがた県けん最上もがみ郡ぐん真室川まむろがわ町まち大字だいじ釜渕かまぶち字じ五ご郎ろう前ぜん出土しゅつど[84]
時代じだい：縄文じょうもん時代じだい晩期ばんき。所有しょゆう者しゃ：正源寺しょうげんじ（山形やまがた県けん最上もがみ郡ぐん真室川まむろがわ町まち大字だいじ安久津あくつ2117に所在しょざい）。保管ほかん施設しせつ：＿＿。
寸法すんぽう：全高ぜんこう23.4cm、肩幅かたはば19cm。仰向あおむけにした時ときの臍ほぞの高たかさは6.5cm。
備考びこう：大洞おおほらA’式しきの形式けいしきの土偶どぐう。縄文じょうもん時代じだい晩期ばんきの完かん形がた土偶どぐうとしては全国ぜんこく唯一ゆいいつのもの。
  • 土偶どぐう 上岡かみおか遺跡いせき出土しゅつど [85][86]
出土しゅつど年月日ねんがっぴ：1952年ねん（昭和しょうわ27年ねん）12月15日にち。
出土しゅつど地ち：上岡うえおか遺跡いせき（福島盆地ふくしまぼんちの丘陵きゅうりょう部ぶ、摺上川すりかみがわの河岸かわぎし段丘だんきゅう上うえに位置いちする、福島ふくしま県けん福島ふくしま市し飯坂町東湯野いいざかまちひがしゆの字じ上岡うえおか・宮西みやにしに所在しょざい）。
重要じゅうよう文化財ぶんかざい指定してい年月日ねんがっぴ：2011年ねん（平成へいせい23年ねん）6月27日にち。指定してい番号ばんごう：00597。指定してい名称めいしょう：土偶どぐう 一いち箇 福島ふくしま県けん上岡かみおか遺跡いせき出土しゅつど[87]
時代じだい：縄文じょうもん時代じだい後期こうき。年代ねんだい：約やく3500年ねん前まえ。所有しょゆう者しゃ：福島ふくしま市し。保管ほかん施設しせつ：宮みや畑はたけ遺跡いせき史跡しせき公園こうえん体験たいけん学習がくしゅう施設しせつ。
寸法すんぽう：全高ぜんこう21.3cm、幅はば11.5cm。
備考びこう：膝ひざを立たててしゃがみこみ腕うでを組くむ得意とくいな姿勢しせいの妊にん婦ふを表あらわした土偶どぐう。座ざ産さんあるいは祈いのりを捧ささげる姿勢しせいと推定すいていされている。
郷原ごうはら遺跡いせき出土しゅつど
  • 土偶どぐう 郷原ごうはら遺跡いせき出土しゅつど（ハート形がた土偶どぐう）
出土しゅつど年月日ねんがっぴ：1941年ねん（昭和しょうわ16年ねん）（月日つきひ不明ふめい）。
出土しゅつど地ち：郷原ごうはら遺跡いせきごうばらいせき（群馬ぐんま県けん吾妻あづま郡ぐん岩島いわしま村むら郷原ごうはら橋場はしば〈現げん・東ひがし吾妻あづま町まち郷原ごうはら橋場はしば〉に所在しょざい）。
重要じゅうよう文化財ぶんかざい指定してい年月日ねんがっぴ：1965年ねん（昭和しょうわ40年ねん）5月がつ29日にち。指定してい番号ばんごう：＿＿。指定してい名称めいしょう：土偶どぐう 一いち箇 群馬ぐんま県けん吾妻あづま郡ぐん吾妻あづま町まち郷原ごうはら出土しゅつど[84]
時代じだい：縄文じょうもん時代じだい後期こうき。年代ねんだい：紀元前きげんぜん2000年ねん頃ごろ～紀元前きげんぜん1000年ねん頃ごろ。所有しょゆう者しゃ：個人こじん。保管ほかん施設しせつ：東京とうきょう国立こくりつ博物館はくぶつかん。
寸法すんぽう：全高ぜんこう30.5cm。
備考びこう：ハート形がた土偶どぐうの典型てんけい。
真福寺しんふくじ貝塚かいづか出土しゅつど
  • 土偶どぐう 真福寺しんふくじ貝塚かいづか出土しゅつど（みみずく形がた土偶どぐう） [88]
出土しゅつど年月日ねんがっぴ：1926年ねん（大正たいしょう15年ねん）（月日つきひ不明ふめい）[89]。
出土しゅつど地ち：真福寺しんふくじ貝塚かいづか（大宮おおみや台地だいちの岩槻いわつき支ささえ台だい上じょうに位置いちする集落しゅうらく遺跡いせきで、埼玉さいたま県けんさいたま市し岩槻いわつき区く城南じょうなん3丁目ちょうめに所在しょざい）。
重要じゅうよう文化財ぶんかざい指定してい年月日ねんがっぴ：1961年ねん（昭和しょうわ36年ねん）2月がつ17日にち。指定してい番号ばんごう：＿＿。指定してい名称めいしょう：土偶どぐう 一いち箇 埼玉さいたま県けん岩槻いわつき市し真福寺しんふくじ貝塚かいづか出土しゅつど[90]
時代じだい：縄文じょうもん時代じだい後期こうき後半こうはんから晩期ばんき前半ぜんはん。年代ねんだい：約やく2000年ねん前まえ～約やく1000年ねん前まえ。所有しょゆう者しゃ：国立こくりつ文化財ぶんかざい機構きこう[91]。保管ほかん施設しせつ：東京とうきょう国立こくりつ博物館はくぶつかん（列れつ品番ひんばん号ごう：J-39223）[92]。
寸法すんぽう：全高ぜんこう20.5cm。
備考びこう：長ながらく個人こじん蔵ぞうであったが、2003年ねん（平成へいせい15年ねん）に東京とうきょう国立こくりつ博物館はくぶつかんが購入こうにゅうし、館たて蔵ぞう品ひんとなった。
  • 土偶どぐう 余山よやま貝塚かいづか出土しゅつど [93]
出土しゅつど年月日ねんがっぴ：＿＿。
出土しゅつど地ち：余山よやま貝塚かいづかよやまかいづか（利根川とねがわ河口かこう域いきに注つぎ込こむ高田川たかだがわの河岸かわぎし段丘だんきゅう上うえに位置いちする、千葉ちば県けん海上かいじょう郡ぐん海上かいじょう村むら余山よやま〈現げん・銚子ちょうし市し余山よやま町まち338〉に所在しょざい）。
重要じゅうよう文化財ぶんかざい指定してい年月日ねんがっぴ：1961年ねん（昭和しょうわ36年ねん）2月がつ17日にち。指定してい番号ばんごう：＿＿。指定してい名称めいしょう：土偶どぐう 一いち箇 千葉ちば県けん銚子ちょうし市し（旧きゅう海上かいじょう郡ぐん海上かいじょう村むら）余山よやま貝塚かいづか出土しゅつど[90]
時代じだい：縄文じょうもん時代じだい後期こうき。所有しょゆう者しゃ：公益こうえき財団ざいだん法人ほうじん辰たつ馬ば考古こうこ資料しりょう館かん。保管ほかん施設しせつ：辰たつ馬ば考古こうこ資料しりょう館かん（兵庫ひょうご県けん西宮にしのみや市し松下まつした町まち2-28に所在しょざい）。
寸法すんぽう：
備考びこう：
  • 土偶どぐう形容けいよう器き 中屋敷なかやしき遺跡いせき出土しゅつど [94][95][96]
出土しゅつど年月日ねんがっぴ：1934年ねん（昭和しょうわ9年ねん）（月日つきひ不明ふめい）。
出土しゅつど地ち：中屋敷なかやしき遺跡いせきなかやしきいせき（神奈川かながわ県けん足柄上あしがらかみ郡ぐん大井おおい町まち山田やまだ672-33[gm 6]に所在しょざい）。
重要じゅうよう文化財ぶんかざい指定してい年月日ねんがっぴ：1961年ねん（昭和しょうわ36年ねん）2月がつ17日にち。指定してい番号ばんごう：＿＿。指定してい名称めいしょう：土偶どぐう 一いち箇 附ふ 骨こつ片かた一括いっかつ 神奈川かながわ県けん足柄上あしがらかみ郡ぐん大井おおい町まち大字だいじ山田やまだ字じ中屋敷なかやしき出土しゅつど[90]
時代じだい：縄文じょうもん時代じだい晩期ばんきあるいは弥生やよい時代じだい最初さいしょ頭あたま。所有しょゆう者しゃ：大井おおい町内ちょうないの個人こじん。保管ほかん施設しせつ：＿＿。
寸法すんぽう：全高ぜんこう26.7cm、横よこ幅はば13.7cm、厚あつみ8.7cm。[96]
備考びこう：蔵ぞう骨こつ器きであったことが分わかっており[97]、もはや土偶どぐうではないという解釈かいしゃくも成なり立たつし、土偶どぐうの最終さいしゅう的てき形状けいじょうとも言いえる[97]。
  • 土偶どぐう 坂上さかがみ遺跡いせき出土しゅつど [98][99]
出土しゅつど年月日ねんがっぴ：1974年ねん（昭和しょうわ49年ねん）（月日つきひ不明ふめい）。
出土しゅつど地ち：坂上さかがみ遺跡いせきさかうえいせき（八ヶ岳やつがたけの南西なんせい麓ふもとに位置いちする、長野ながの県けん諏訪すわ郡ぐん富士見ふじみ町まち落合おちあい[gm 7]に所在しょざい）[99]。
重要じゅうよう文化財ぶんかざい指定してい年月日ねんがっぴ：2015年ねん（平成へいせい27年ねん）9月4日にち。指定してい番号ばんごう：00630。指定してい名称めいしょう：土偶どぐう 一いち箇 長野ながの県けん坂上さかがみ遺跡いせき出土しゅつど[100]
時代じだい：縄文じょうもん時代じだい中期ちゅうき後半こうはん[99]。年代ねんだい：約やく4500年ねん前まえ～約やく4000年ねん前まえ[99]。所有しょゆう者しゃ：富士見ふじみ町まち。保管ほかん施設しせつ：井戸尻いどじり考古こうこ館かん。
寸法すんぽう：全高ぜんこう23.3cm、最大さいだい幅はば13.4cm、厚あつさ6.2cm（腰こしの部分ぶぶん）。
備考びこう：全身ぜんしんがほぼ完かん存そんする中なか実みのるの立像りつぞう土偶どぐう。
  • 土偶どぐう 上野原うえのはら遺跡いせき出土しゅつど[101]
出土しゅつど年月日ねんがっぴ：1991年ねん-1994年ねん（平成へいせい3-6年ねん）（月日つきひ不明ふめい）。
出土しゅつど地ち：上野原うえのはら遺跡いせきうえのはらいせき(鹿児島かごしま県けん霧島きりしま市し国分こくぶ上野原うえのはら縄文じょうもんの森もり１−１[gm 8]に所在しょざい）。
重要じゅうよう文化財ぶんかざい指定してい年月日ねんがっぴ：1998年ねん（平成へいせい10年ねん）6月30日にち。指定してい番号ばんごう：00524。指定してい名称めいしょう：鹿児島かごしま県けん上野原うえのはら遺跡いせき出土しゅつど品ひん[102]
時代じだい：縄文じょうもん時代じだい早期そうき後半こうはん
年代ねんだい：約やく7500年ねん前まえ[103] 所有しょゆう者しゃ：(公おおやけ財ざい) 鹿児島かごしま県けん文化ぶんか振興しんこう財団ざいだん上野原うえのはら縄文じょうもんの森もり 保管ほかん施設しせつ：鹿児島かごしま県立けんりつ埋蔵まいぞう文化財ぶんかざいセンター。
寸法すんぽう：不明ふめい。
備考びこう：九州きゅうしゅうで現存げんそん最古さいこの土偶どぐうで、胸むねに明瞭めいりょうな乳房ちぶさ表現ひょうげんや肋骨あばらぼね様さまの細ほそ沈線文ぶんが描えがかれる。

その他たの文化財ぶんかざい

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  • 土偶どぐう 粥見かゆみ井尻いじり遺跡いせき出土しゅつど [104][105]
出土しゅつど年月日ねんがっぴ：未み確認かくにん。遺跡いせきの発見はっけんは1996年ねん（平成へいせい8年ねん）9月がつ。
出土しゅつど地ち：粥見かゆみ井尻いじり遺跡いせきかゆみいじりいせき（伊勢湾いせわんに注そそぐ櫛田川くしだがわの左岸さがんの河岸かわぎし段丘だんきゅう上うえに位置いちする、三重みえ県けん松阪まつさか市し飯南いいなん町まち粥見かゆみ井尻いじりに所在しょざい。現在げんざいの粥見かゆみ井尻いじり遺跡いせき公園こうえん[gm 9]）。
三重みえ県けん指定してい有形ゆうけい文化財ぶんかざい。指定してい年月日ねんがっぴ：2004年ねん（平成へいせい16年ねん）3月17日にち。指定してい名称めいしょう：＿＿＿。
員数いんずう：2箇。時代じだい：縄文じょうもん時代じだい草創そうそう期き後半こうはん[106]。年代ねんだい：紀元前きげんぜん11000年ねん前後ぜんこう、約やく1万まん3000年ねん前まえ[106]。所有しょゆう者しゃ：三重みえ県けん。保管ほかん施設しせつ：三重みえ県けん埋蔵まいぞう文化財ぶんかざいセンター。
寸法すんぽう：女性じょせいの上半身じょうはんしん（頭部とうぶ・胸むね・腹部ふくぶ）を象かたどった1箇は、全高ぜんこう6.8cm、横よこ幅はば4.2cm、厚あつさ2.6cm。もう1箇は頭部とうぶのみ。
備考びこう：この2箇は、これまで知しられている限かぎりで日本にっぽん最古さいこ級きゅうの土偶どぐうであるが、後述こうじゅつする滋賀しが県けんの相谷あいたに熊原くまのはら遺跡いせきで新あらたに発見はっけんされたものが最古さいこ級きゅうの1箇として加くわわり、3箇を数かぞえることとなった。研究けんきゅう者しゃによる名称めいしょうとして「粥見かゆみ井尻いじり土偶どぐう」がある[106]。小形こがたでやや厚あつみのある板いた状じょうのもので、頭部とうぶと両りょう腕うでを突起とっきで表現ひょうげんしており、顔かおや手足てあしの表現ひょうげんがないが、乳房ちぶさは明瞭めいりょうに表現ひょうげんされている[105]。
  • 土偶どぐう 相谷あいたに熊原くまのはら遺跡いせき出土しゅつど [107][108][109][110]
出土しゅつど年月日ねんがっぴ：2010年ねん（平成へいせい22年ねん）5月26日にち[110]。
出土しゅつど地ち：相谷あいたに熊原くまのはら遺跡いせきあいだにくまはらいせき[gm 10]（愛知あいち川がわが湖東ことう平野へいやに流ながれ込こむ先端せんたん部ぶに位置いちする、滋賀しが県けん東ひがし近江おうみ市し永源寺えいげんじ相谷あいたに町まちに所在しょざい）。
滋賀しが県けん指定してい有形ゆうけい文化財ぶんかざい（土器どき364箇・石器せっき170箇と共ともに指定してい）。指定してい年月日ねんがっぴ：2015年ねん（平成へいせい27年ねん）12月18日にち。指定してい名称めいしょう：相谷あいたに熊原くまのはら遺跡いせき出土しゅつど品ひん 土偶どぐう 土器どき 石器せっき。
員数いんずう：1箇。時代じだい：縄文じょうもん時代じだい草創そうそう期き後半こうはん[106]。年代ねんだい：紀元前きげんぜん11000年ねん前後ぜんこう、約やく1万まん3000年ねん前まえ[106]。所有しょゆう者しゃ：滋賀しが県けん。保管ほかん施設しせつ：＿＿＿。
寸法すんぽう：全高ぜんこう3.1cm、最大さいだい幅はば2.7cm。重量じゅうりょう14.6g[109]。
備考びこう：これまで知しられている限かぎりで日本にっぽん最古さいこ級きゅうの土偶どぐうの一ひとつ[109]。研究けんきゅう者しゃによる名称めいしょうとして「相谷あいたに土偶どぐう」がある[106]。
  • 日ノ浜ひのはま遺跡いせき出土しゅつどの動物どうぶつ土偶どぐう [111]
出土しゅつど年月日ねんがっぴ：1966年ねん（昭和しょうわ41年ねん）[112]の7月がつ24日にちから8月がつ5日にちの間あいだ[113]。
出土しゅつど地ち：日ノ浜ひのはま遺跡いせきひのはまいせき（津軽海峡つがるかいきょうに面めんした砂丘さきゅうに位置いちする、北海道ほっかいどう亀田かめだ郡ぐん恵山えさん町まち〈現げん・函館はこだて市し高岱たかだい町まち〉に所在しょざい）。
北海道ほっかいどう指定してい有形ゆうけい文化財ぶんかざい。指定してい年月日ねんがっぴ：1970年ねん（昭和しょうわ45年ねん）2月がつ12日にち[114]。指定してい番号ばんごう：＿＿。指定してい名称めいしょう：＿＿。
員数いんずう：1箇。時代じだい：縄文じょうもん時代じだい晩期ばんき。年代ねんだい：＿＿。所有しょゆう者しゃ：函館はこだて市し。保管ほかん施設しせつ：市立しりつ函館はこだて博物館はくぶつかん。
寸法すんぽう：体長たいちょう5.6cm、体高たいこう4.2cm。
備考びこう：瓜ふり坊ぼう（猪いのししの子こ）の土偶どぐう。縄文じょうもん時代じだいの北海道ほっかいどうに猪いのししは棲息せいそくしておらず、この土偶どぐうは盛さかんに交流こうりゅうしていた本州ほんしゅうから交易こうえき品しなとして道みち南みなみに伝つたわり、祭事さいじなどに使用しようされていたと考かんがえられる[112]。

その他た

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  • 世界せかい最古さいこの土偶どぐう（※最さい広義こうぎ）としては、2014年ねん現在げんざい、チェコ共和きょうわ国こくで出土しゅつどした旧石器時代きゅうせっきじだいのものであるとみられる。ただし、住居じゅうきょが火事かじを起おこした結果けっかとして粘土ねんど製品せいひんが偶然ぐうぜんに素焼すやきになってしまったという説せつもある[115]。

脚注きゃくちゅう

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[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 【土人どじん形がた（つちにんぎょう）】泥土でいどや粘土ねんどを材料ざいりょうにした素焼すやきの人形にんぎょう[2]。人間にんげんを象かたどった素焼すやきの土ど製品せいひん[2]。泥どろ人形にんぎょう[2]、土偶どぐう人じん[3]ともいう。
  2. ^ その上うえ、日本語にほんごとしては、本ほん項こうで解説かいせつする「土偶どぐう」以前いぜんの語義ごぎ（第だい1義ぎ）として「土製どせいの人形にんぎょう」全般ぜんぱんの意いもあるため、この点てんには注意ちゅういを要ようする。この語義ごぎにおいては、現代げんだいの土産物みやげもの店みせなどでも売うられている土人どじん形がたや、子供こどもが粘土ねんどで作つくる人ひとや生いき物ものの像ぞうも「土偶どぐう」である。
  3. ^ 武藤むとう 譽田ほんだ (2014) によれば、「必かならず」どこかが壊こわれているという。
  4. ^ 眼めの表現ひょうげんが誇張こちょうされ、エスキモーなどが着用ちゃくようするゴーグルを連想れんそうさせることから名付なづけられた名称めいしょう。東北とうほく北部ほくぶの亀かめヶ岡おか式しき土器どき様式ようしきに伴ともなって出土しゅつどし、数すう百ひゃく年ねん程度ていどの短期間たんきかんに消長しょうちょうした土偶どぐう形式けいしき。
  5. ^ 指定してい名称めいしょう内ないの「盛岡もりおか市し繋つなぎ萪内遺跡いせき」は「盛岡もりおか市し繋つなぎ」の「萪内遺跡いせき」の意いで、「繋つなぎ」は盛岡もりおか市しの地名ちめい（大字だいじ）。国宝こくほう・重要じゅうよう文化財ぶんかざい指定してい名称めいしょうに出土しゅつど地ちの大字だいじ名めいを含ふくむ例れいとしては、他たに「土偶どぐう 一いち箇 長野ながの県けん茅野ちの市し米沢よねざわ棚たな畑はたけ遺跡いせき出土しゅつど」などがある。
  1. ^ 棚たな畑はたけ遺跡いせき（地図ちず - Google マップ）
  2. ^ 茅野ちの市し米沢よねざわ埴はに原田はらだ（地図ちず - Google マップ…※該当がいとう地域ちいきは赤あかい線せんで囲かこい表示ひょうじされる）
  3. ^ 八戸はちのへ市し是川これかわ風張かざはり（地図ちず - Google マップ…※該当がいとう地域ちいきは赤あかい線せんで囲かこい表示ひょうじされる）
  4. ^ 西にしノ前ぜん遺跡いせき（地図ちず - Google マップ）
  5. ^ 中ちゅうッ原げん遺跡いせき（地図ちず - Google マップ）
  6. ^ 大井おおい町まち山田中やまだなか屋敷やしき（地図ちず - Google マップ…※該当がいとう地域ちいきは赤あかい線せんで囲かこい表示ひょうじされる）
  7. ^ 富士見ふじみ町まち落合おちあい（地図ちず - Google マップ…※該当がいとう地域ちいきは赤あかい線せんで囲かこい表示ひょうじされる）
  8. ^ 上野原うえのはら縄文じょうもんの森もり（地図ちず - Google マップ…※該当がいとう地域ちいきは赤あかい線せんで囲かこい表示ひょうじされる）
  9. ^ 粥見かゆみ井尻いじり遺跡いせき公園こうえん（地図ちず - Google マップ）
  10. ^ 相谷あいたに熊原くまのはら（地図ちず - Google マップ）

出典しゅってん

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参考さんこう文献ぶんけん

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  • 栄さかえの歴史れきし編集へんしゅう委員いいん会かい『栄さかえの歴史れきし』栄さかえ区く地域ちいき振興しんこう課か、2013年ねん3月がつ。
  • 武藤むとう康宏やすひろ監修かんしゅう、譽田ほんだ亜紀子あきこ『はじめての土偶どぐう』世界文化社せかいぶんかしゃ、2014年ねん7月がつ。 
  • 千葉ちば毅あつし「神奈川かながわ県立けんりつ歴史れきし博物館はくぶつかん所蔵しょぞう横浜よこはま市し公田くでんジョウロ塚づか遺跡いせき採集さいしゅう 縄文じょうもん時代じだい土製どせい頭部とうぶ片へんのX線せんCT撮影さつえいによる分析ぶんせき」『神奈川かながわ県立けんりつ博物館はくぶつかん研究けんきゅう報告ほうこく —人文じんぶん科学かがく—46』2019年ねん10月がつ。
  • 竹たけ倉くら史人ふみと『土偶どぐうを読よむ：130年間ねんかん解とかれなかった縄文じょうもん神話しんわの謎なぞ』晶文社しょうぶんしゃ、2021年ねん4月がつ。

関連かんれん項目こうもく

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