東方 見聞 録
『
タイトル
[旅行 の沿革
[1271
1295
経由 地 (現在 の地名 )
[1冊 目
[- アークル (アークル、ハイファ
北東 、イスラエル) - エルサレム (エルサレム、イスラエル)
- ライアス (イスケンデルン、トルコ)
- カエサリア (カイセリ、トルコ)
- エルズルム (エルズルム、トルコ)
- トリス (タブリーズ、イラン)
- カズヴィン (ガズヴィーン、イラン)
- ヤズド、ザスディ (ヤズド、イラン)
- ケルマン (ケルマーン、イラン)
- コルモス、ホルムズ (バンダレ・アッバース、イラン)
- サプルガン (シバルガン、アフガニスタン)
- バルク、バラク (バルフ、アフガニスタン)
- ホータン (ホータン、
中国 ) - チャルチャン (チェルチェン、
中国 ) 敦煌 (敦煌 、中国 )寧 夏 (インチョワン、中国 )
2冊 目
[3冊 目
[4冊 目
[- トレビゾンド (トラブゾン、トルコ)
- コンスタンティノープル (イスタンブール、トルコ)
内容
[- 1
冊 目 -中国 へ到着 するまでの、主 に中東 から中央 アジアで遭遇 したことについて。 - 2
冊 目 -中国 とクビライの宮廷 について。 - 3
冊 目 - ジパング(日本 )・インド・スリランカ、東南 アジアとアフリカの東海岸 側 等 の地域 について。 - 4
冊 目 - モンゴルにおける戦争 と、ロシアなどの極北 地域 について。
黄金 の国 ジパング
[東 インド諸島 ~インドに関 する記述
[中国 についての記述
[ラーナーの
タカラガイの
流布
[諸 写本 の系統
[- グループA(F
系 ) -
- 1.
フランス語 地理 学 協会 版 (F) - フランス
国立 図書館 fr. 1116写本 [17]。イタリア語 がかった独特 のフランス語 で書 かれている。1824年 フランス地理 学 協会 から公刊 されたため「地理 学 協会 版 」の名 がある。執筆 者 であるリュスタショー・ド・ピズ(ルスティケロ・ダ・ピサ)の名前 が明記 されている。写本 自体 は14世紀 初頭 の成立 だが、最 も原本 に近 いものと考 えられている。全 234章 。ただし、イタリア語 訛 りのフランス語 で書 かれており、月村 (2012) はイタリアからフランスのヴァロア公 シャルルに届 けられた訛 りのないフランス語 のフランス国立 図書館 fr. 2810写本 が失 われた原本 により近 い祖 本 であり、内容 の点 でも妥当 であろうと結論 する。なお、fr. 2810写本 はその後 豪華 本 が作 られフランスの王家 に代々 受 け継 がれてきた。 - 2.
フランス語 グレゴワール版 (FG) 標準 フランス語 で書 かれた写本 群 。フランス国立 図書館 fr. 5631写本 に編者 として「グレゴワール」という人物 の名前 があることから、グレゴワール版 と総称 される。1308年 ごろ成立 か。内容 と構成 はFに酷似 しているが、Fの末尾 の28 - 32章 分 を欠 き、恣意 的 な改変 もみられる。Fの兄弟 写本 の1本 から標準 フランス語 に書 き直 されたものと推定 されている。ヘンリー・ユールによる英訳 (1875年 )の底本 。- 3. トスカナ
語 版 (TA) - トスカナ
語 で書 かれた写本 群 。Fに近 い写本 から翻訳 されたものと考 えられている。Fの末尾 の7章 分 を欠 く。 - 4. ヴェネト
語 版 (VA) - ヴェネト
語 で書 かれた写本 群 。Fに近 い写本 から翻訳 されたものと考 えられている。Fの末尾 にあるモンゴル国家 の歴史 の章 を欠 く。 - 5. ピピーノの
ラテン語 版 (P) - ボローニャのドミニコ
会 修道 士 フランチェスコ・ピピーノによるラテン語 訳 。VAからの翻訳 だと推定 されている。ピピーノは序文 でマルコ自身 と叔父 マフェオの死 (1310年 )に触 れており、ポーロ家 と面識 があったか、それに近 い関係 にあったものと推測 されている。分量 的 には主要 テクストの中 で最 も短 い。1485年 にアントウェルペンで初 めて出版 され、コロンブスが所持 していたのもこの系統 の本 である。
- 1.
- グループB(Z
系 ) -
- 6. ラムージオのイタリア
語 版 (R) - ジョヴァンニ・バッティスタ・ラムージオによるイタリア
語 訳 で、1559年 ヴェネツィアで出版 された『航海 旅行 記 』(Navigazioni e Viaggi)第 2巻 に収 められた。Pが主 底本 であるが、それに含 まれない記事 も含 んでおり、Z系統 の写本 、およびVAとは別 系統 のヴェネト語 版 写本 (VB) を集成 したものと推定 されている。 - 7.
ラテン語 セラダ版 (Z) - スペインのセラダ
枢機卿 の旧 蔵書 で、トレド大 聖堂 の古文書 庫 に収 められていたものが1932年 に発見 された。FになくR・Zにしか見 られない記事 は200箇所 以上 あり、そのうち5分 の3はZにしか見 られない。
- 6. ラムージオのイタリア
影響
[1300
1355
1406
16
映像 作品
[- マルコ・ポーロの
冒険 (1938年 、アメリカ合衆国 ) - マルコ・ポーロ
大 冒険 (1965年 、フランス・イタリア・ユーゴスラヴィア・アフガニスタン) - カンフー
東方 見聞 録 (1975年 、香港 )
テレビドラマ
- マルコ・ポーロ シルクロードの
冒険 (1982年 、日本 ・イタリア・アメリカ合衆国 ・西 ドイツ・中国 ) - マルコ・ポーロ
東方 見聞 録 (2008年 、アメリカ合衆国 )
アニメ
- アニメーション
紀行 マルコ・ポーロの冒険 (1979年 - 1980年 、日本 )
脚注
[注釈
[- ^ ブルゴーニュのジャン
無 畏 公 の命 で、マルコ・ポーロ、オドリコ、マンデヴィルらの旅行 記 を合冊 して制作 された写本 の名 も Livre des Merveilles である。 - ^ a b モンゴル
帝国 の後継 国家 のひとつ
出典
[- ^ マルコ・ポーロ、
愛宕 松男 訳注 『完訳 東方 見聞 録 1』序章 一 はしがき - ^ "Marco Polo" Nature and content of Il milione, Britannica Academic
- ^ Lindhal, McNamara, & Lindow, eds. (2000). Medieval Folklore: An Encyclopedia of Myths, Legends, Tales, Beliefs, and Customs – Vol. I. Santa Barbara. p. 368 ABC-CLIO
- ^ Sofri, Adriano (2001
年 12月28日 ). “Finalmente Torna Il favoloso milione” (イタリア語 ) 2021年 4月 23日 閲覧 。 - ^ マルコ・ポーロ『
東方 見聞 録 』佐野 保太郎 編 、赤城 正蔵 〈アカギ叢書 〉、1914年 8月 26日 。NDLJP:917008。 - ^ 『まるこぽろ
紀行 』瓜生 寅 訳 補 、博文 館 、1912年 4月 23日 。NDLJP:761741。 - ^
渡邉 宏 「東方 見聞 録 」『国史 大 辞典 』 10巻 、吉川弘文館 、1989年 9月 30日 、208頁 。ISBN 4-642-00510-2。 - ^ a b c “40. マルコ・ポーロ 『
東方 見聞 録 』英訳 ・1818年 ”.放送大学 附属 図書館 . 2008年 2月 23日 時点 のオリジナルよりアーカイブ。2021年 4月 6日 閲覧 。 - ^ The book of Ser Marco Polo, the Venetian, concerning the kingdoms and marvels of the East; - first published in 1818
- ^
片山 2005, p. 22. - ^ National Geographic Channel:Mystery Files2 #5"Marco Polo"より
- ^
上田 2016, pp. 1140-1160/4511. - ^ a b c d 『マルコ・ポーロと
世界 の発見 』p.90 p.91 - ^
上田 2016, pp. 1106-1192/4511. - ^
上田 2016, pp. 1465-1472/4511. - ^
高田 英樹 「マルコ・ポーロ写本 (1) -マルコ・ポーロの東方 (2-1)-」『国際 研究 論叢 大阪国際大学 紀要 』第 23巻 、第 3号 、大阪国際大学 、131-151頁 、2010年 3月 。ISSN 0915-3586 。 - ^ “« Livre qui est appelé le Divisiment dou monde » , de « MARC POL »”. フランス
国立 図書館 Gallica. 2018年 2月 4日 閲覧 。
参考 文献
[- 『
完訳 東方 見聞 録 』愛宕 松男 訳注 、底本 は英語 版 - 『
東方 見聞 録 』長澤 和俊 訳 ・解説 、角川 ソフィア文庫 (新版 )、2020年 。底本 は英語 版 - 『
全訳 マルコ・ポーロ東方 見聞 録 <驚異 の書 >』岩波書店 、2002年 、新版 2012年 月村 辰雄 ・久保田 勝一 訳 、フランソワ・アヴリルほか解説 。底本 はフランス語 版
- 『マルコ・ポーロと
世界 の発見 』 ジョン・ラーナー、野 﨑嘉信 ・立崎 秀和 訳 、法政大学 出版 局 、2008年 - 『マルコ・ポーロ
世界 の記 「東方 見聞 録 」対校 訳 』 ルスティケッロ・ダ・ピーサ、高田 英樹 訳 、名古屋大学出版会 、2013年 上田 信 『貨幣 の条件 - タカラガイの文明 史 』筑摩書房 〈筑摩 選書 〉、2016年 。(Kindle版 もある)片山 幹生 「マルコ・ポーロ『世界 の記述 』における「ジパング」」『AZUR』第 6巻 、成城大学 フランス語 フランス文化 研究 会 、19-33頁 、2005年 。CRID 1050001202582117376 。2022年 5月 22日 閲覧 。
関連 項目
[外部 リンク
[-
フランス語 版 ウィキソースに本 記事 に関連 した原文 があります:Le Devisement du monde -
フランス語 版 ウィキソースに本 記事 に関連 した原文 があります:Le Devisement du monde (français moderne) - イタリア
語 版 ウィキソースに本 記事 に関連 した原文 があります:Milione -
英語 版 ウィキソースに本 記事 に関連 した原文 があります:The Travels of Marco Polo - ウィキメディア・コモンズには、
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