横落よこおち

横落よこおちのイラスト

横落よこおち（よこおとし）は、柔道じゅうどうの投とう技わざで横よこ捨身しゃしん技わざの一ひとつ。講道館こうどうかんや国際こくさい柔道じゅうどう連盟れんめい (IJF) での正式せいしき名めい。IJF略号りゃくごうYOT。

概要がいよう

前まえ（正面しょうめん）から滑すべり込こみ（スライディングして）、相手あいての足首あしくびの外側そとがわに脚あし（膝ひざ）を掛かけ、そのまま横よこに倒たおれこんで投なげる技わざ。

浮技との違ちがいは、浮技は、正面しょうめんから向むき合あって立たった状態じょうたいから、相手あいての片足かたあしの前方ぜんぽうに自分じぶんの足あしを伸のばし、体からだを横よこに開ひらきながら倒たおれこんで後方こうほうに投なげる。横よこ掛かけとの違ちがいは、横よこ掛かけは、足あし払ばらいから、自分じぶん諸共もろとも、真横まよこに倒たおれ込こみながら投なげる。横落よこおちは滑すべり込こむため、相手あいての足首あしくびに自分じぶんの膝ひざが掛かかり、臀部でんぶと伸のばした脚あしを支点してんにして、自分じぶん諸共もろとも、横よこ（真横まよこ）に相手あいてを直角ちょっかくに倒たおす様ようにして投なげる。

技わざを仕掛しかける側がわ（取と）は相手あいて（受）を横よこに浮うかすように崩くずし、脚あしを受の脚あしの外側そとがわに掛かけて支点してんし、倒たおれ込こみ（体からだを捨すて）ながら投なげる。

なお、後方こうほうに押おし倒たおすもしくは、引ひき倒たおす様ように投なげると、谷たに落になる。

この技わざの名手めいしゅとしては、ジョージアのゲオルギ・ワザガシビリや徳野とくの和彦かずひこが挙あげられる。

横よこ掛かけ同様どうよう、珍めずらしい技わざで、投なげ方かたも似にている事こと、また、小しょう外そと掛かけや大だい外そと落等ひとしの表現ひょうげんからか、逆ぎゃくに覚おぼえている人ひとも少すくなくない。

参考さんこう文献ぶんけん

• 醍醐だいご敏郎としお 『写真しゃしん解説かいせつ 講道館こうどうかん柔道じゅうどう投とう技わざ 下か』 本ほんの友とも社しゃ 1999年ねん ISBN 4-89439-190-2

外部がいぶリンク

• 横落よこおち|柔道じゅうどうチャンネル