突込絞しぼ

突込絞しぼ（つっこみじめ）は、柔道じゅうどうの絞しぼ技わざ12本ほんの1つ。講道館こうどうかんや国際こくさい柔道じゅうどう連盟れんめい (IJF) での正式せいしき名めい。IJF略号りゃくごうTKJ。神道しんとう六ろく合流ごうりゅうでの別名べつめい襟えり絞しぼ（えりしめ）^[1]。

概要がいよう

柔道じゅうどうの絞しぼ技わざの中なかで、最もっとも簡単かんたんに仕掛しかける事ことが出来できる技わざである。基本きほんの形かたちは右手みぎてで相手あいての左前ひだりまえ襟えりを、左手ひだりてで相手あいての右前みぎまえ襟えりを握にぎり、片方かたがたの襟えりで相手あいての頸部を刈かるようにして絞しめる技わざ。仰向あおむけの相手あいてにマウントポジションやニーオンザベリーから極きめ技わざとして使つかったり、相手あいてが両脚りょうきゃくを閉とじたクローズドガードの中なかのインサイドガードポジションから相手あいての両脚りょうきゃくを開ひらかせるためにとか、立たち姿勢しせいの組くみ手しゅ争あらそいの中なかで使つかったりする。

別名べつめいに「襟えり絞しぼ」があるが、これは両手りょうて絞しぼの別名べつめいでもある^[2]。

変化へんか

映画えいが『柔道じゅうどうの真髄しんずい三さん船せん十じゅう段だん』では立たち姿勢しせいから相手あいての両りょう襟えりを持もってぶら下さがるようにしゃがみ、上うえ四方しほう挟はさみのように崩くずし上じょう四方しほう固かたの下したから両脚りょうきゃくを振ふり上あげて相手あいての頭部とうぶを挟はさみ固定こていしながらの突込絞しぼを紹介しょうかいしている^[3]。

ネクタイ絞しぼ

ネクタイ絞しぼ（ねくたいじめ）は両手りょうてで両りょう襟えりを持もつ突込絞しぼ。。片手かたてで相手あいての喉のど付近ふきんで相手あいての両りょう襟えりを引ひっ張ぱればすべる程度ていどに持もち、もう一方いっぽうの手ても相手あいての両りょう襟えり持もって引ひっ張ぱり絞しめる。ネクタイチョークとは異ことなる技わざである。映像えいぞう資料しりょう『講道館こうどうかん柔道じゅうどう固かた技わざ分類ぶんるいと名称めいしょう』（講道館こうどうかん）で取とりあげられている。

懸垂けんすい絞しぼ

懸垂けんすい絞しぼ（けんすいじめ）^[4]は片かた脚あしを使つかった絞しぼ技わざ。右手みぎてを受の左ひだり横よこ襟えり、左手ひだりてを受の右みぎ横よこ襟えりを親指おやゆび中ちゅうで両手りょうて絞しぼの様ように取とり、左手ひだりては下したに引ひき右手みぎては拳こぶしを受の首くびに押おし付つけ、立たち姿勢しせいだった場合ばあいは座すわり、左ひだり脚あしを振ふり上あげ受の左ひだりから受の後頭部こうとうぶを抑おさえて絞しめる。

片かた閂かんぬきからの突込絞しぼ

小室こむろ宏ひろし二には自著じちょ『柔道じゅうどう固かた技わざ教本きょうほん』でガードポジションから相手あいての片腕かたうでを抱かかえる片かた閂かんぬき（かたかんぬき）から逆手さかてで襟えりを持もち、もう一方いっぽうの手てで相手あいての頚動脈けいどうみゃくを逆手さかてで襟えりを持もち拳こぶしで絞しめる逆ぎゃく十字じゅうじ絞しぼ、片かた羽はね絞しぼに似にた技わざも突込絞しぼだと述のべている^[5]^[6]。片かた閂かんぬきからの逆ぎゃく十字じゅうじ絞しぼと組くみ方かたはほとんど同おなじでこちらは襟えりを持もった正せい拳こぶし部ぶで相手あいての頸部を押おすように絞しめる。

外部がいぶリンク

突込絞しぼ / Tsukkomi-jime - YouTube KODOKANチャンネル
突込絞しぼ｜柔道じゅうどうチャンネル

出典しゅってん

^ 帝国ていこく尚武しょうぶ会かい編へん『神道しんとう六ろく合流ごうりゅう柔術じゅうじゅつ教授きょうじゅ書しょ』（龍虎りゅうこ之の巻まき第だい三さん期き）帝國ていこく尚武しょうぶ會かい、日本にっぽん、1917年ねん1月がつ31日にち、261-263頁ぺーじ。NDLJP:1704216/178。「襟えり絞しぼ（えりしめ）」
^ Mikinosuke KAWAISHI (1955). Ma méthode de judo. Jean Gailhat（仏ふつ訳やく、イラスト）. フランス: Judo international. p. 174. "ERI-JIME"
^ 朝日新聞社あさひしんぶんしゃ（製作せいさく・企画きかく）『柔道じゅうどうの真髄しんずい三船みふね十じゅう段だん』日本にっぽん映画えいが新しん社しゃ、日本にっぽん。「突込絞しぼ」
^ Mikinosuke KAWAISHI (1955). Ma methode de judo. フランス: Judo international. pp. 176-177. "KENSUI-JIME"
^ 「コムロックからの突込絞しぼ」小室こむろ宏ひろし二に著ちょ『柔道じゅうどう固かた技わざ教本きょうほん』140ページ晋すすむ遊ゆう舎しゃ
^ 柏崎かしわざき克彦かつひこ、小室こむろ宏ひろし二に『柔道じゅうどう絞しめ技わざ入門にゅうもん』ベべースボすぼール・マガジン社るまがじんしゃ、2010年ねん8月がつ31日にち、134-135頁ぺーじ。ISBN 978-4871522052。「【突込絞しぼ】四よつんばいの相手あいてを下したから」

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[1] 帝国ていこく尚武しょうぶ会かい編へん『神道しんとう六ろく合流ごうりゅう柔術じゅうじゅつ教授きょうじゅ書しょ』（龍虎りゅうこ之の巻まき第だい三さん期き）帝國ていこく尚武しょうぶ會かい、日本にっぽん、1917年ねん1月がつ31日にち、261-263頁ぺーじ。NDLJP:1704216/178。「襟えり絞しぼ（えりしめ）」

[2] Mikinosuke KAWAISHI (1955). Ma méthode de judo. Jean Gailhat（仏ふつ訳やく、イラスト）. フランス: Judo international. p. 174. "ERI-JIME"

[3] 朝日新聞社あさひしんぶんしゃ（製作せいさく・企画きかく）『柔道じゅうどうの真髄しんずい三船みふね十じゅう段だん』日本にっぽん映画えいが新しん社しゃ、日本にっぽん。「突込絞しぼ」

[4] Mikinosuke KAWAISHI (1955). Ma methode de judo. フランス: Judo international. pp. 176-177. "KENSUI-JIME"

[柔道_固技教本-5] 「コムロックからの突込絞しぼ」小室こむろ宏ひろし二に著ちょ『柔道じゅうどう固かた技わざ教本きょうほん』140ページ晋すすむ遊ゆう舎しゃ

[絞め技入門-6] 柏崎かしわざき克彦かつひこ、小室こむろ宏ひろし二に『柔道じゅうどう絞しめ技わざ入門にゅうもん』ベべースボすぼール・マガジン社るまがじんしゃ、2010年ねん8月がつ31日にち、134-135頁ぺーじ。ISBN 978-4871522052。「【突込絞しぼ】四よつんばいの相手あいてを下したから」

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