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まち

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町名ちょうめいから転送てんそう

まち(まち、えい: town)は、市街地しがいちやその区画くかく小規模しょうきぼ都市としや、あるいは都市とし一部いちぶせま区画くかくについていうことが比較的ひかくてきおおい。

また、日本にっぽん基礎きそ自治体じちたい一種いっしゅ。「まち」のみは一般いっぱんには「まち」だが、複合語ふくごうごや、個別こべつまちについては「ちょう」とむものもおおい(下記かき#日本にっぽん地方ちほう制度せいどとしてのまち参照さんしょう)。なお、日本にっぽん以外いがい基礎きそ自治体じちたい規模きぼによって細分さいぶんされていないこともおおく、細分さいぶんされている場合ばあいでも日本にっぽんとは名称めいしょう基準きじゅんことなる。基礎きそ自治体じちたい参照さんしょう

日本語にほんごにおける語釈ごしゃく

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漢字かんじまち」は、本来ほんらいは、農地のうちなどの境界きょうかい意味いみする漢字かんじであり、市街しがい意味いみの「まち」は国訓こっくんである。

和語わごである「まち」は、古語こごとしては宮中きゅうちゅう邸宅ていたくなどの区画くかく意味いみした。源氏物語げんじものがたりなどに用例ようれいられる。 区画くかく意味いみから、市街地しがいちなか道路どうろかこまれた区画くかく、つまりまち・ブロックを意味いみする。 あるいは漠然ばくぜんと、市街地しがいちやそのいちかく意味いみする。この意味いみでは「まち」とくことがおおい。町場ちょうば(まちば)ともいう。

以上いじょうをめぐる経緯けいいかんしては、まちひのと#由来ゆらい詳説しょうせつがあるので参照さんしょうのこと。

日本にっぽん地方ちほう制度せいどとしてのまち

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基礎きそ自治体じちたい

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地方ちほう自治じちほうによる普通ふつう地方ちほう公共こうきょう団体だんたい一種いっしゅむら同格どうかくで、わせて市町村しちょうそんという。

まち」のみは全国ぜんこく統一とういつされておらず、「まち」または「ちょう」とむ。東日本ひがしにっぽんでは北海道ほっかいどう岩手いわてけん宮城みやぎけん静岡しずおかけん山梨やまなしけんのぞき「まち」とし、西日本にしにほんでは富山とやまけん石川いしかわけん九州きゅうしゅう地方ちほう福岡ふくおかけん大分おおいたけん熊本くまもとけんのぞき「ちょう」とする傾向けいこうがある[1]。そのなかでも、福岡ふくおかけん遠賀おんがまち(おんが「ちょう」)や北海道ほっかいどう森町もりまち静岡しずおかけん森町もりまち(もり「まち」)のように、みち県内けんないで1まちだけみがちが事例じれいもある[1]岩手いわてけん宮城みやぎけんでは「まち」「ちょう」のどちらもはいじっている[注釈ちゅうしゃく 1]。そして、まちを「まち」とまちでは「まちいちでも「まち」とみ、まちを「ちょう」とまちでは「まちいちでも「ちょう」とむことがおおい。ただし、町民ちょうみん(ちょうみん)、町立ちょうりつ(ちょうりつ)のような複合語ふくごうごは、かた一定いっていである。

市町村しちょうそん区画くかく

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住所じゅうしょ所在地しょざいち表記ひょうきするのに使つかわれる、市区しく町村ちょうそんをさらに細分さいぶんした区画くかく。「△△○○まち」のるい。「西新宿にししんじゅく丁目ちょうめ」、「代官山だいかんやままち」など。

郊外こうがいまちは、かつては独立どくりつした市町村しちょうそんだったものもおおい。

この「〜まち」についても、「〜まち」とむか「〜ちょう」とむかはまちによってことなる。ただし和歌山わかやまなどでは、「〜ちょう」と場合ばあいは「〜ちょう」とき、「〜まち」は「〜まち」とむ(一部いちぶ例外れいがいあり)。

地理ちり歴史れきし用語ようごとしてのまち

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日本にっぽん都市としは、過去かこ都市とし形成けいせいされた位置いち重複じゅうふくするように現代げんだい都市とし存在そんざいする歴史れきしてき重層じゅうそうせいがあることが特徴とくちょうとしてられている[2]

小川おがわ琢治たくじ歴史れきしせい着目ちゃくもくして城下町じょうかまち宿場しゅくばまち門前もんぜまち鳥居前とりいまえまち鉱山こうざんまち商港しょうこうまち軍港ぐんこうまち分類ぶんるいした[2]歴史れきしまち参照さんしょう

まち沽券こけんつことでまち土地とち所有しょゆうけんにぎり、まち自治じち主導しゅどうした階層かいそう町人ちょうにん地方ちほう議員ぎいんだいてん資産しさんあわせたよう存在そんざい)とぶ。まち庶民しょみんのなかで、特別とくべつ役割やくわりものは「まち」という言葉ことばかんしてばれた。具体ぐたいてきにはまちとんびまち大工だいく町火消まちびけしなどの表現ひょうげんがある。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 平成へいせいだい合併がっぺい以前いぜんは、広島ひろしまけん大分おおいたけんまちでも「まち」と「ちょう」の両方りょうほうかた存在そんざいした。だい合併がっぺい以降いこう前者ぜんしゃは「ちょう」のみ、後者こうしゃは「まち」のみとなっている。

出典しゅってん

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  1. ^ a b まち」のかた ちょ~まちまち 「まち」か「ちょう」か徹底てってい調査ちょうさ」『西日本にしにほん新聞しんぶん夕刊ゆうかん』2016ねん4がつ8にちオリジナルの2016ねん6がつ2にち時点じてんにおけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20160602095600/https://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_sougou/article/236676/ 
  2. ^ a b 永野ながの征男ゆきお都市とし地理ちりがく研究けんきゅうノート』 2009 , 25ぺーじ

関連かんれん項目こうもく

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