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音素 おんそ 文字 もじ (おんそもじ、英 えい : segmental script 、単音 たんおん 文字 もじ とも)は、表音 ひょうおん 文字 もじ のうち、音素 おんそ が表記 ひょうき の単位 たんい になっている文字 もじ 体系 たいけい のこと。
アブジャド 、アブギダ 、アルファベット に細分 さいぶん される。
音素 おんそ には母音 ぼいん と子音 しいん があり、それぞれが字母 じぼ を持 も ち、それらを組 く み合 あ わせて発音 はつおん を表 あらわ すことで言語 げんご を表記 ひょうき する 。ただし文字 もじ によっては子音 しいん の字母 じぼ しか持 も たないものや、母音 ぼいん を子音 しいん の字母 じぼ への修飾 しゅうしょく によって表 あらわ すものもある。音素 おんそ 文字 もじ の例 れい としては、アラビア文字 もじ 、デーヴァナーガリー 、ラテン文字 もじ などがある。
音素 おんそ 文字 もじ に対 たい して、音節 おんせつ が表記 ひょうき の単位 たんい となっている表音 ひょうおん 文字 もじ 体系 たいけい を音節 おんせつ 文字 もじ と呼 よ ぶ。
音素 おんそ 文字 もじ をさらに細分 さいぶん してアブギダ 、アブジャド 、アルファベット に区分 くぶん することもある。この区分 くぶん は en:Peter T. Daniels が提唱 ていしょう したものである[ 1] (詳細 しょうさい は各 かく 項目 こうもく の解説 かいせつ を参照 さんしょう )。欧米 おうべい では、音素 おんそ 文字 もじ 一般 いっぱん を俗 ぞく に「アルファベット」 (英 えい : alphabet ) と呼 よ ぶことが多 おお い。
現実 げんじつ には、人工 じんこう 言語 げんご を表記 ひょうき する場合 ばあい は例外 れいがい として、音素 おんそ 文字 もじ での表記 ひょうき でも言語 げんご の発音 はつおん に正確 せいかく に対応 たいおう するとはかぎらない。これは多 おお くの場合 ばあい 、言語 げんご の発音 はつおん が音韻 おんいん 変化 へんか によって変 か わってしまっても、文字 もじ の表記 ひょうき は変化 へんか しないことによる。たとえば現代 げんだい 英語 えいご の knight と night は、発音 はつおん では区別 くべつ されなくなっているが文字 もじ の表記 ひょうき は異 こと なる。このような綴 つづ りが保持 ほじ されることは、形態素 けいたいそ 同士 どうし が発音 はつおん だけで区別 くべつ できなくなる不便 ふべん を補 おぎな っていると考 かんが えられている。また、文字 もじ の種類 しゅるい が発音 はつおん の種類 しゅるい に完全 かんぜん に対応 たいおう していない場合 ばあい もあり、例 たと えば英語 えいご では母音 ぼいん が14種類 しゅるい 存在 そんざい するが、その母音 ぼいん の数 かず に対応 たいおう する数 かず の文字 もじ は存在 そんざい しない。
一方 いっぽう で現代 げんだい ドイツ語 ご のように、正 ただ しい綴 つづ り方 かた を規定 きてい し、ウムラウト 記号 きごう の付加 ふか によって発音 はつおん に対応 たいおう する母音 ぼいん の種類 しゅるい を増 ふ やし、表記 ひょうき と発音 はつおん の一致 いっち に努 つと めている例 れい もある。
^ Daniels, Peter T. (ed.) and Bright, William (ed.) (1996). The World's Writing Systems . Oxford University Press. pp. p.4. ISBN 0-19-507993-0