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くろ手帖てちょう (松本まつもと清張せいちょう)

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くろ手帖てちょう』(くろいてちょう)は、松本まつもと清張せいちょうエッセイしゅう。『随筆ずいひつ くろ手帖てちょう』ともばれる。1961ねん9月に中央公論社ちゅうおうこうろんしゃより刊行かんこうされた。のち電子でんし書籍しょせきはん発売はつばいされている。

概要がいよう[編集へんしゅう]

1958ねんから1961ねんまでに発表はっぴょうされたエッセイを中心ちゅうしんに、いくつかをえらんでまとめたもの。とく一貫いっかんしたテーマはなく、推理すいり小説しょうせつ一般いっぱんかんする随想ずいそう自作じさくかんする種明たねあかし、当時とうじ事件じけんかんする著者ちょしゃ推理すいり映画えいがかん読書どくしょれきなど、話題わだい多岐たきにわたる。

本書ほんしょちゅう推理すいり小説しょうせつかんする部分ぶぶんは、著者ちょしゃ推理すいり小説しょうせつかんしめ文章ぶんしょうとして、のちの評論ひょうろん推理すいり作家さっかなどがしばしば引用いんようするところとなっている。

構成こうせい[編集へんしゅう]

  • 推理すいり小説しょうせつ魅力みりょく
    • 推理すいり小説しょうせつ読者どくしゃ」(『婦人ふじん公論こうろん』1958ねん5がつごう掲載けいさい掲載けいさいだい推理すいり小説しょうせつ時代じだい」)
    • 日本にっぽん推理すいり小説しょうせつ」(『婦人ふじん公論こうろん』1961ねん4がつごう掲載けいさい掲載けいさいだい推理すいり小説しょうせつ独言ひとりごと」)
  • 推理すいり小説しょうせつ発想はっそう
    • 小説しょうせつ素材そざい」(江戸川えどがわ乱歩らんぽ松本まつもと清張せいちょうへん推理すいり小説しょうせつ作法さほう』(1959ねん4がつ刊行かんこう)初出しょしゅつ
    • 創作そうさくノート(いち)()」(『宝石ほうせき』1959ねん1がつごう掲載けいさい
  • 現代げんだい犯罪はんざい
    • くろいノート」(『エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン(日本にっぽんばん)』1958ねん11がつごう - 1959ねん10がつごう連載れんさい
    • 「『日本にっぽんくろきり』について」(『朝日あさひジャーナル』1960ねん12月4にちごう掲載けいさい
    • 松川まつかわ事件じけん判決はんけつ瞬間しゅんかん」(『週刊しゅうかんコウロン』1961ねん8がつ21にちごう掲載けいさい
  • ふたつの推理すいり
    • 「スチュワーデスころ事件じけん」(『婦人ふじん公論こうろん』1959ねん8がつ臨時りんじ増刊ぞうかんごう掲載けいさい掲載けいさいだい「「スチュワーデスごろし」ろん」)
    • 「『下山げざん事件じけん白書はくしょ』のなぞ」(講演こうえん草稿そうこう
  • 推理すいり小説しょうせつ周辺しゅうへん
    • 「スリラー映画えいが
    • 楽屋裏がくやうらはなし

関連かんれん事項じこう[編集へんしゅう]

本書ほんしょ収録しゅうろく著者ちょしゃ推理すいり小説しょうせつ関連かんれんのエッセイのおおくは、以下いか書籍しょせき収録しゅうろくされている。

本書ほんしょおよび上記じょうきしょ以外いがいの、著者ちょしゃ推理すいり小説しょうせつ関連かんれんのエッセイは以下いかのものがある。

  • わたしくろきり」(『小説しょうせつ中央公論ちゅうおうこうろん』1962ねん8がつごう掲載けいさい、のちに『松本まつもと清張せいちょう全集ぜんしゅうだい34かん(1974ねん文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう)、『実感じっかんてき人生じんせいろん』(2004ねん中公ちゅうこう文庫ぶんこ)に収録しゅうろく
  • 灰色はいいろしわ」(『オール讀物よみもの』1971ねん5がつごう掲載けいさい、のちに『松本まつもと清張せいちょう全集ぜんしゅうだい34かん(1974ねん文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう)、『実感じっかんてき人生じんせいろん』(2004ねん中公ちゅうこう文庫ぶんこ)に収録しゅうろく