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8.8 cm PaK 43/41

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
Pak 43/41
制式せいしきめい 8.8cm PaK 43/41
砲身ほうしんちょう 6.280 m (71口径こうけい
重量じゅうりょう 4380 kg
全長ぜんちょう 9200 mm
砲身ほうしんちょう 6350 mm
口径こうけい 88 mm
おおせ俯角ふかく -8~40
旋回せんかいかく 左右さゆう28
発射はっしゃ速度そくど 6~10はつ/ぶん
有効ゆうこう射程しゃてい 4,000m
最大さいだい射程しゃてい 16,000m
製造せいぞうこく ナチス・ドイツの旗 ドイツこく
製造せいぞう ラインメタルしゃ

8.8 cm PaK 43/41は、だい世界せかい大戦たいせんなかドイツ国防こくぼうぐん採用さいようされた口径こうけい88mmの対戦たいせんしゃほうである。

概要がいよう

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1943ねんクルップしゃにより開発かいはつされた新型しんがたたい戦車せんしゃほうがた8.8 cm PaK 43採用さいようされた。これは当時とうじ存在そんざいしたあらゆるてき戦車せんしゃ撃破げきは可能かのう強力きょうりょくなものであったが、砲身ほうしん生産せいさんペースにくらべ、ぜん周旋しゅうせんかい可能かのう十字じゅうじがたほう生産せいさん遅延ちえんぎみであった。前線ぜんせんでは強力きょうりょく対戦たいせんしゃほう早急そうきゅうもとめられていたため、この砲身ほうしん砲弾ほうだん流用りゅうようした、すぐに量産りょうさん可能かのう対戦たいせんしゃほうラインメタルしゃ開発かいはつすることとなった。

71口径こうけい砲身ほうしんはそのままだったがPaK 43とはことなり、同社どうしゃ7.5 cm PaK 40のものを砲弾ほうだんわせ拡大かくだいした、げきはつ装置そうち水平すいへいくさりせんしきはん自動じどうしき閉鎖へいさ使つかわれた。ほう10.5cm leFH 18のものをベースに拡大かくだい改良かいりょうしたもの、ほうあしは10.5 cm leFH 18から流用りゅうよううたて綸は15cm sFH 18から流用りゅうようと、既成きせいほう設計せっけい部品ぶひん極力きょくりょく利用りようしてつくられていた。これは前述ぜんじゅつのように早急そうきゅう生産せいさん可能かのうにするための工夫くふうであり、ほう生産せいさんコストをげることが目的もくてきというわけではなかった。

砲身ほうしん砲弾ほうだんおなじため、攻撃こうげきりょくもPaK 43と同等どうとうである。通常つうじょうぼうづけてっかぶと榴弾りゅうだんであるPzGr 39/43をもちいた場合ばあい、30傾斜けいしゃした装甲そうこうばんたいしては、203mm(射程しゃてい100m)/185mm(射程しゃてい500m)/165mm(射程しゃてい1000m)/148mm(射程しゃてい1500m)/132mm(射程しゃてい2000m)貫通かんつうできた。タングステンしん仕込しこまれたPzGr40/43の場合ばあい、30傾斜けいしゃした装甲そうこうばんたいしては、237mm(射程しゃてい100m)/217mm(射程しゃてい500m)/193mm(射程しゃてい1000m)/171mm(射程しゃてい1500m)/153mm(射程しゃてい2000m)であった。

全体ぜんたいにPaK 40を大型おおがたしたようなかたちであり、PaK 43とはことなり、かく左右さゆう28ずつであった。PaK 40ですら人力じんりきでの迅速じんそく移動いどう困難こんなんになっていたので、大型おおがたしたPaK 43/41では配置はいちにつけるだけでも重労働じゅうろうどうとなった。このためおおきくおもいものを意味いみする「納屋なや」の渾名あだなけられている。また牽引けんいん車輌しゃりょうはPaK 43とおなじで、5tハーフトラックや後継こうけいのsWS(じゅう国防こくぼう牽引けんいんしゃ)、またはL4500Rマウルティーアなどであった。捕獲ほかくされたものがドイツぐんじゅう戦車せんしゃたいして使つかわれたり、野砲やほうわりにされたのもPaK 43と同様どうようであるが、生産せいさんすうそのものがすくないため捕獲ほかくされ活用かつようされたかずもまたすくなかった。

Pak 43/41は1943ねん3がつから1944ねん8がつまでのあいだけい154もんぐん納入のうにゅうされた。PaK 43の生産せいさん安定あんていしない期間きかん、ピンチヒッターとして併行へいこうして生産せいさんされていたが、1944ねんはいってからはPaK43の月間げっかん生産せいさんすうさんけた維持いじするようになり、PaK 43/41の生産せいさん終了しゅうりょうした。またほんほうはしほうよう改造かいぞうしたPaK 43/1開発かいはつされ、494もん対戦たいせんしゃはしほうナースホルン搭載とうさいされた。

画像がぞう

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参考さんこう資料しりょう

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月刊げっかんグランドパワー 2007ねん10がつごう(ガリレオ出版しゅっぱん

関連かんれん項目こうもく

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