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38cm ジークフリート K(E)列車れっしゃほう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
38cm ジークフリート K(E)列車れっしゃほう
1944ねん、Rhône Valleyにおいてアメリカぐん航空機こうくうき撃破げきはされた38cm ジークフリート K(E)列車れっしゃほう
種類しゅるい 列車れっしゃほう
はら開発かいはつこく ナチス・ドイツの旗 ナチス・ドイツ
運用うんよう
配備はいび期間きかん 1941ねんから1945ねん
配備はいびさき ナチス・ドイツの旗 ナチス・ドイツ
関連かんれん戦争せんそう紛争ふんそう だい世界せかい大戦たいせん
開発かいはつ
開発かいはつしゃ クルップしゃ
開発かいはつ期間きかん 1939ねんから1941ねん
製造せいぞう業者ぎょうしゃ クルップしゃ
製造せいぞうすう 4輛
しょもと
重量じゅうりょう 286t
全長ぜんちょう 31.32m
銃身じゅうしんなが 18.405m 口径こうけい L/48.4

砲弾ほうだん 分離ぶんりそうくすりしき、ケースないそうやく収容しゅうよう
口径こうけい 380mm
ほう 水平すいへいくさりせん方式ほうしき
反動はんどう 油圧ゆあつ空気圧くうきあつ
ほう 2 x 8じく台車だいしゃ
仰角ぎょうかく 0から52.3
旋回せんかいかく 車載しゃさい可動かどうせず
ターンテーブル搭載とうさいには360
初速しょそく 1,050m/s
最大さいだい射程しゃてい 55,700m
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38cm ジークフリート K(E)列車れっしゃほう(K - Kanone (カノーネ、ほう)、E - in Eisenbahnlafette (アイゼンバーンラフェッテ、鉄道てつどうじょう搭載とうさい))は、だい世界せかい大戦たいせんなかナチス・ドイツ開発かいはつされた列車れっしゃほうである。元々もともとビスマルクきゅう戦艦せんかんしゅへいそうとして設計せっけいされたもので、そのなかから余剰よじょうかずもん沿岸えんがん防衛ぼうえい任務にんむようドイツ陸軍りくぐん移譲いじょうされ、それをもちいて開発かいはつされた。

設計せっけい

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フェーゲレ・ターンテーブルじょうの24cm列車れっしゃほうえんじょう軌道きどうじょう列車れっしゃわたされており、360旋回せんかいする

このほう車載しゃさい状態じょうたいにおいて左右さゆうへの旋回せんかい能力のうりょくたなかった。このほう照準しょうじゅんするには、鉄道てつどうじょうのカーブした部分ぶぶん移動いどうするか、フェーゲレ・ターンテーブル(Vögele Drehscheibe、フェーゲレ・ドレーシャイベ)への積載せきさい完全かんぜん依存いぞんしていた。このターンテーブルは、中心ちゅうしんにピボットマウントをつプラットフォームとえんじょう軌道きどうから構成こうせいされ、このプラットフォームじょう列車れっしゃほう自体じたい固定こていされた。

プラットフォームのたかさまで列車れっしゃほうげるのには傾斜けいしゃもちいられた。このプラットフォームはりょうはしにローラーをち、はしは360旋回せんかいようえんじょうをした軌道きどううええられていた。これには300tの積載せきさい能力のうりょくがあり、ドイツの軍籍ぐんせきにあるだい部分ぶぶん列車れっしゃほうのためには十分じゅうぶんなものだった。主砲しゅほうは0状態じょうたいでのみ装填そうてん可能かのうで、このためいち射撃しゃげきごとにさい照準しょうじゅん必要ひつようだった[1]

弾薬だんやく

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ほん列車れっしゃほう標準ひょうじゅんてきドイツ海軍かいぐん系統けいとう弾薬だんやくもちいた。しゅそうやく金属きんぞくせい弾薬だんやくとうおさめられ、追加ついかそうやくべつきぬせいのバッグにれられた。砲弾ほうだんつぎ追加ついかそうやくから装填そうてんされた。4種類しゅるい砲弾ほうだんが38 cm ジークフリート K (E)ではもちいられたが、それらのなかには「ジークフリート砲弾ほうだん」がふくまれていた。これは陸軍りくぐん開発かいはつした特別とくべつ長距離ちょうきょり砲弾ほうだんだった。そうやくげんそうしたときには初速しょそく920m/sで発射はっしゃし、射程しゃていは40kmだった[2]

砲弾ほうだん名称めいしょう 重量じゅうりょう 炸薬さくやくりょう ほうこう初速しょそく 射程しゃてい
弾頭だんとう信管しんかん 榴弾りゅうだん ぼうき」
(Sprenggranate L/4.6 m KZ m Hb)
800kg 不明ふめい 820m/s 42,000m
本体ほんたい信管しんかん 榴弾りゅうだん ぼうき」
(Sprenggranate L/4.4 m BdZ m Hb)
不明ふめい
本体ほんたい信管しんかん てっかぶとだん ぼうき」
(Panzer- Sprenggranate L/4.4 m BdZ m Hb)
不明ふめい
弾頭だんとう本体ほんたい信管しんかん 榴弾りゅうだん ぼうき」
(Siegfried-Granate L/4.5 m KZ u BdZ m Hb)
495kg 69kg
(トリニトロトルエン)
1,050m/s 55,700m

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ Franc,ois, p. 75
  2. ^ Hogg, pp. 136-7, 242-3

参考さんこう文献ぶんけん

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  • François, Guy. Eisenbahnartillerie: Histoire de l'artillerie lourd sur voie ferrée allemande des origines à 1945. Paris: Editions Histoire et Fortifications, 2006
  • Gander, Terry and Chamberlain, Peter. Weapons of the Third Reich: An Encyclopedic Survey of All Small Arms, Artillery and Special Weapons of the German Land Forces 1939-1945. New York: Doubleday, 1979 ISBN 0-385-15090-3
  • Hogg, Ian V. German Artillery of World War Two. 2nd corrected edition. Mechanicsville, PA: Stackpole Books, 1997 ISBN 1-85367-480-X
  • Kosar, Franz. Eisenbahngeschütz der Welt. Stuttgart: Motorbook, 1999 ISBN 3-613-01976-0

外部がいぶリンク

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