ヴァイマル共和政時代、クルップ社はパリ砲を代替するよう理論的な研究を繰り返していたが、ナチス・ドイツ政権は最終的に、最も困難な問題を解決する試験のため、資金提供を認可した。超長射程に不可欠な成層圏高度を達成するため、パリ砲では極度の高初速が使用され、砲身のはなはだしい減耗を引き起こした。非常な摩滅から、砲弾は減耗率に合わせ、徐々に直径を増すよう作られていた。それでも砲身命数はほんの50発であった。一門のパリ砲が過早な砲身内での爆発により破壊されたのは、連番の付けられた砲弾が間違った指示で装填され、引き起こされたものであると考えられていた。このようなことからクルップ社では、砲身内に8本のライフリングのみを用いた。また、砲弾が剪断されることなく回転を始めるには大型の銅製導環が必要であり、これは初期の兵器において砲身内筒が過度に減耗する根本原因の一つだったが、この必要性を除去するよう、砲弾がわに機械的に噛み合うリブやスプラインをつけることを決定した。発砲時に発生するガスのシーリングは、通常、銅製の帯でできた導環によって占められる位置に、密閉材として石綿およびグラファイト製のパッキンを形成することで処理された。試験型の砲身は幾本かが10.5cm K 12 Mとして知られ、また砲弾が1935年に製造された。これらは従来型のライフル砲身である10.5cm K 12 MKuと比較を受けた。これらの試験はクルップ社の設計概念が正しいことを証明した。
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