密宗みっしゅう

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（重定しげさだ向こう自じ佛教ぶっきょう密宗みっしゅう）
  本文ほんぶん描述的てき是ぜ佛教ぶっきょう中ちゅう的てき密教みっきょう支ささえ派は，关于其他的てき密教みっきょう，参まいり见消歧義条目じょうもく密教みっきょう。
  「三さん密みつ」重定しげさだ向むかい至いたる此。关于日本にっぽん政府せいふ的てき2019冠狀かんじょう病毒びょうどく病びょう防疫ぼうえき標語ひょうご，请见「3密みつ」。
金きむ剛つよし杵きね，日本にっぽん鎌倉かまくら時代ときよ，現げん藏ぞう於檀だん香山かやま藝術げいじゅつ博物館はくぶつかん。
佛教ぶっきょう
基本きほん教義きょうぎ
修行しゅぎょう成就じょうじゅ/果はて位い
人物じんぶつ（英えい语：List_of_Buddhists）
宗派しゅうは、國家こっか和地わじ區く
歷史れきし
經籍けいせき舉要
聖地せいち
相關そうかん主題しゅだい
佛教ぶっきょう大綱たいこう（英えい语：Outline of Buddhism） 佛教ぶっきょう主題しゅだい 佛教ぶっきょう专题

秘密ひみつ佛教ぶっきょう，又また名な金きむ剛つよし乘じょう（梵語ぼんご：वज्रयान IAST，羅ら馬うま化か：Vajrayāna； 藏ぞう語ご：རྡོ་རྗེ་ཐེག་པ་，威い利り转写：rdo rje theg pa；蒙こうむ古こ语：Очирт хөлгөн），是ぜ佛教ぶっきょう的てき其中一いち種しゅ修行しゅぎょう方法ほうほう，與あずか印度いんど教きょう的てき怛特羅ら密教みっきょう同時どうじ，在ざい印度いんど笈きゅう多た王朝おうちょう時期じき興起こうき。而相對たい於密教きょう，之これ前まえ的てき佛教ぶっきょう流派りゅうは包括ほうかつ其他的てき大乘だいじょう佛教ぶっきょう、上座かみざ部ぶ佛教ぶっきょう，則のり被ひ稱しょう为顯教けんぎょう。它的別名べつめい甚多，又また稱たたえ為ため怛特羅ら佛教ぶっきょう、密宗みっしゅう[1]、秘密ひみつ教きょう[2][3]、秘密ひみつ乘じょう[4]、密みつ乘じょう[5]、金きむ刚乘[6][7]、真言しんごん乘じょう[8]、瑜伽ゆが密教みっきょう、金きむ剛つよし輪わ[9]、真言宗しんごんしゅう[10]。

歷史れきし上じょう密教みっきょう流傳りゅうでん地域ちいき十じゅう分ふん廣大こうだい，目前もくぜん密教みっきょう在ざい日本にっぽん和わ西藏とりぞう最さい為ため興きょう盛もり。日本にっぽん密教みっきょう傳承でんしょう自じ中國ちゅうごく的てき唐から密みつ，唐から密みつ傳承でんしょう自じ印度いんど的てき前期ぜんき、中期ちゅうき密教みっきょう。日本にっぽん有ゆう東あずま密ひそか（真言宗しんごんしゅう）和わ台たい密みつ（天台てんだい密教みっきょう）兩りょう大分おおいた支ささえ，东密的てき道みち场在東寺とうじ、高野山こうのやま，台だい密みつ在ざい比叡山ひえいざん、三井寺みいでら，本尊ほんぞん是ぜ大日如来だいにちにょらい。藏くら密みつ流傳りゅうでん於西藏ぞう、青海あおみ、蒙こうむ古和こわ雲南うんなん、四川しせん西部せいぶ，本尊ほんぞん是ぜ普ひろし贤王如来にょらい、金剛こんごう總そう持じ等ひとし。南みなみ诏大理り国こく还盛行せいこう过阿おもね吒力教きょう，俗称ぞくしょう滇密。

簡介[编辑]

佛教ぶっきょう密宗みっしゅう的てき許多きょた儀式ぎしき與あずか修行しゅぎょう方式ほうしき以密みつ續つづけ（稱しょう為ため怛特羅ら）作為さくい修行しゅぎょう的てき主要しゅよう依據いきょ，在師ざいし徒と間あいだ一いち對たい一いち秘密ひみつ傳授でんじゅ。佛教ぶっきょう經論きょうろん中ちゅう對たい密みつ意い契ちぎり經けい最早もはや引述見み於說せつ一切いっさい有ゆう部ぶ《發はつ智さとし論ろん》[11]，無む著ちょ《集しゅう論ろん》認みとめ為ため需要じゅよう對たい其進行しんこう秘密ひみつ抉こじ擇よ[12]，金きむ剛つよし乘の在ざい見地けんち上じょう認みとめ為ため一切眾生自心皆本性清淨[13]，並なみ融とおる會かい了りょう許多きょた大乘だいじょう佛教ぶっきょう空そら宗むね與あずか有ゆう宗むね的てき理論りろん學說がくせつ。這一派認為其他教法都是都是如來的「方便ほうべん」說法せっぽう，而本派は的てき教法きょうほう是ぜ如來にょらい所しょ宣せん的てき「真實しんじつ密みつ意い」，並なみ以這些秘密ひみつ教典きょうてん不可ふか輕易けいい示しめせ人じん，因いん此稱本ほん派は為ため「密教みっきょう」，稱しょう所有しょゆう其他宗派しゅうは為ため「顯教けんぎょう」，或ある稱しょう為ため「密宗みっしゅう」與あずか「顯宗けんそう」。現代げんだい密宗みっしゅう又また分ぶん为东密、台たい密みつ和わ藏ぞう密みつ。

音義おんぎ[编辑]

“金きむ剛つよし”意い即そく不可ふか摧毁的てき空そら“在ざい哲學てつがく意義いぎ上じょう，指ゆび如同能のう刺とげ穿ほじ妄想もうそう并導致佛性せい的てき金剛石こんごうせき那な樣さま堅けん硬かた和やわ銳利えいり的てき智慧ちえ”。長尾ながお雅人まさと解釋かいしゃく說せつ，金剛こんごう二に字じ原はら為ため電光でんこう，是ぜ因いん陀羅所持しょじ的てき武器ぶき，具ぐ相しょう的てき表示ひょうじ即そく所謂いわゆる金きむ剛つよし杵きね。從したがえ二に諦たい講こう，勝義まさよし所說しょせつ的てき金剛こんごう是ただし無む畏かしこ，不可ふか毀壞；世俗せぞく則そく指ゆび金剛こんごう杵きね，謂いい其智堅けん利り。密教みっきょう把わ它作為さくい一種能斷除一切煩惱，鎮伏妖魔ようま的てき兵器へいき，有ゆう時じ也指修行しゅぎょう所得しょとく的てき智慧ちえ。

“乘じょう”原はら是ただし古こ印度いんど用よう以盛放ひ東西とうざい的てき一いち種しゅ器具きぐ，有ゆう“負まけ載の”的てき意思いし。佛教ぶっきょう認みとめ為ため，它能運うん載の芸げい芸げい眾生從したがえ生死せいし此岸到達とうたつ涅槃ねはん彼岸ひがん，是ぜ修行しゅぎょう成佛じょうぶつ的てき方法ほうほう和わ途と徑みち。合ごう為ため金剛こんごう乘じょう[14]。

陀羅尼だらに密教みっきょう[编辑]

主しゅ条目じょうもく：雜ざつ密みつ和わ陀羅尼だらに
日本にっぽん法隆寺ほうりゅうじ藏ぞう貝かい葉は經けい，由ゆかり遣や隋ずい使し小野妹子おののいもこ於大おだい約やく公おおやけ元もと609年ねん帶たい回かい日本にっぽん。含般若心經はんにゃしんぎょう和わ佛ふつ頂いただき尊みこと勝しょう陀羅尼だらに，最下さいか一いち行ぎょう是ぜ悉曇しったん字母じぼ表ひょう。

部ぶ派は佛教ぶっきょう《阿おもね含經》亦また有ゆう咒语，如《雜ざつ阿おもね含經》中有ちゅうう治ち蛇へび毒どく咒術章句しょうく[15]，《長なが阿おもね含經》之の《大會たいかい經けい》記載きさい：釋迦牟尼しゃかむに說せつ出で很多具有ぐゆう保ほ护功能のう的てき偈げ语，為ため天てん、神かみ、鬼おに、阿修羅あしゅら、五通仙人降伏幻偽虛妄之心。龍りゅう樹いつき《大智たいち度ど論ろん》稱しょう得とく陀羅尼だらに等とう功德くどく者しゃ名めい為ため菩薩ぼさつ摩ま訶薩[16]，並なみ略りゃく有ゆう五ご百ひゃく種しゅ陀羅尼だらに[17]。

各種かくしゅ陀羅尼だらに及咒術じゅつ儀ぎ軌等後來こうらい集結しゅうけつ為ため“持もち明あかり呪のろい藏ぞう”[18]，以《陀羅尼だらに集しゅう經けい》[19]和かず《文殊もんじゅ師し利根りこん本ほん儀ぎ軌經（英えい语：Mañjuśrī-mūla-kalpa）》為ため代表だいひょう，多た為ため儀ぎ軌、咒語，火祭ひまつり，講究こうきゅう神通じんずう與あずか驅使くし鬼神きじん等とう內容，不ふ涉わたる及高深ふか的てき義理ぎり。

當とう被ひ稱しょう為ため純じゅん密みつ的てき胎藏界かい與あずか金剛こんごう界かい密みつ續ぞく出現しゅつげん之これ後ご，它的地位ちい慢慢被ひ取と代だい，日本にっぽん空海くうかい將はた其稱為ため雜ざつ密みつ。藏ぞう傳でん佛教ぶっきょう，稱呼しょうこ它為事しごと續つづけ，因いん為ため它需要よう倚靠外部がいぶ的てき儀ぎ軌及咒語才能さいのう夠得到いた相應ふさわし[20]。

怛特羅ら密教みっきょう[编辑]

主しゅ条目じょうもく：胎藏界かい和わ曼荼羅まんだら
胎藏界かい曼荼羅まんだら。其中部ちゅうぶ的中てきちゅう台だい八はち葉よう院いん內的佛像ぶつぞう，由ゆかり上方かみがた開始かいし順じゅん時針じしん方向ほうこう起おこり，分別ふんべつ為ため寶たから幢如來にょらい、普賢菩薩ふげんぼさつ、開ひらき敷じき華はな王おう如來にょらい、文殊もんじゅ菩薩ぼさつ、阿彌陀如來あみだにょらい、彌勒菩薩みろくぼさつ、天てん鼓こ雷かみなり音おと如來にょらい、觀音かんのん菩薩ぼさつ，中央ちゅうおう為ため大日如來だいにちにょらい。

密教みっきょう來らい源みなもと有二ゆうじ說法せっぽう，學術がくじゅつ界かい稱しょう其來自じ《吠陀べーだ》與あずか《奧義おうぎ書しょ》，例れい如「阿おもね闥婆吠陀べーだ經けい」的てき咒術有ゆう治ち病びょう法ほう、長壽ちょうじゅ法ほう、增益ぞうえき法ほう、贖罪しょくざい法ほう、和合わごう法ほう、女おんな事ごと法ほう、降服こうふく法ほう、王事おうじ法ほう、婆羅門ばらもん法ほう；後來こうらい，密宗みっしゅう的てき《苏悉地ち经》和かず《大日だいにち经》的てき增益ぞうえき、降服こうふく、息災そくさい三さん法ほう，不ふ但ただし與あずか「阿おもね闥婆吠陀べーだ經けい」咒術的てき名稱めいしょう相しょう同どう，內容也無差異さい；《金剛こんごう頂いただき經けい》又また加入かにゅう敬愛けいあい法ほう與あずか鉤かぎ召法，成なり為ため五ご種しゅ法ほう。佛教ぶっきょう密宗みっしゅう與あずか印度いんど教きょう中ちゅう的てき怛特羅ら密教みっきょう有ゆう一定いってい程度ていど的てき相似そうじ性せい，比ひ如說，密宗みっしゅう也說人體じんたい是ぜ宇宙うちゅう的てき縮ちぢみ影かげ，與あずか性せい力りょく派は一樣強調世界萬物分陰陽，互相依存いぞん，无事物ぶつ孤立こりつ存在そんざい，但ただし僅依內容有ゆう相似そうじ就判說せつ密みつ法ほう來らい源げん自じ吠陀べーだ與あずか奧義おうぎ書しょ，此是不ふ嚴げん謹之做為，亦また與あずか佛經ぶっきょう中ちゅう所しょ述じゅつ違背いはい。

佛教ぶっきょう界かい稱しょう密教みっきょう緣えん自じ大日如來だいにちにょらい傳つて金きむ剛つよし薩埵所說しょせつ的てき秘密ひみつ教門きょうもん，對たい於未得どく密みつ法ほう者しゃ不ふ得とく公開こうかい，因いん而又被ひ稱しょう為ため密教みっきょう。由ゆかり龍りゅう猛たけし菩薩ぼさつ開ひらき南天なんてん鐵塔てっとう所しょ取得しゅとく密教みっきょう經典きょうてん，密教みっきょう經典きょうてん的てき梵文ぼんぶん叫さけべ怛特羅ら，意思いし是ぜ紡織ぼうしょく時じ的てき經線けいせん。自じ《蘇そ悉地經けい》等とう起おこり稱しょう為ため“真言しんごん”密教みっきょう。

胎藏界かい密みつ法ほう是ぜ以密みつ續つづけ《大だい日經にっけい》[21]為ため中心ちゅうしん所しょ形成けいせい的てき一いち個こ密宗みっしゅう流派りゅうは。它與金剛こんごう界かい合ごう稱しょう二に部ぶ純じゅん密みつ。《大日だいにち經けい》以「菩提心ぼだいしん為ため因いん，大悲だいひ為ため根本こんぽん，方便ほうべん为究竟きゅうきょう」三さん句く義よし為ため根本こんぽん，宣せん說せつ一切眾生自心皆本性清淨[13]，並なみ將行まさゆき者しゃ初發しょはつ的てき一切智心比喻為處在「胎藏」[22]；胎藏界かい密みつ法ほう，結合けつごう了りょう方便ほうべん學がく處しょ[23]、真言しんごん手て印しるし、和わ曼荼羅まんだら觀想かんそう。

日本にっぽん密宗みっしゅう稱しょう大日如來だいにちにょらい代表だいひょう的てき就是眾生本有ほんゆう的てき清淨せいじょう菩提心ぼだいしん，修行しゅぎょう真言しんごん密みつ法的ほうてき目的もくてき，就是在ざい於發揚はつよう這個清淨せいじょう菩提心ぼだいしん，通過つうか三さん密みつ加持かじ使つかい自己じこ與あずか大日如來だいにちにょらい合一ごういつ，最終さいしゅう即身成佛そくしんじょうぶつ[24]。藏ぞう傳でん佛教ぶっきょう稱しょう胎藏界かい密みつ法ほう為ため行ぎょう續つづけ、行くだり怛特羅ら、或ある二に俱續、事こと二に俱瑜伽ゆが，視し它為下か三さん部ぶ密みつ法ほう中ちゅう的てき第だい二に部ぶ，修おさむ持もち的てき人じん較少。宗そう喀巴認みとめ為ため，行くだり續つづけ外在がいざい的てき真言しんごん儀ぎ軌與內在的てき禪定ぜんじょう修おさむ持じ是ぜ同等どうとう重要じゅうよう的てき，所以ゆえん稱しょう為ため行ぎょう續つづけ[25]；它與事こと續つづけ不同ふどう的てき地方ちほう在ざい於，雖然它也重視じゅうし咒語儀ぎ軌，但ただし是ぜ它已經けい進入しんにゅう理論りろん層そう次じ，更さら為ため重視じゅうし般若はんにゃ智慧ちえ的てき層そう面めん，因いん此，它可以被視し為ため是ぜ事こと續つづけ的てき進しん一いち步ほ發展はってん[26]。

金きむ剛つよし乘じょう瑜伽ゆが密教みっきょう[编辑]

主しゅ条目じょうもく：金剛こんごう界かい和わ瑜伽ゆが
金剛こんごう界かい曼荼羅まんだら，即そく九きゅう會かい曼陀羅まんだら，依よ次じ為ため中間ちゅうかん的てき成なり身み會かい、其下方かた的てき三昧ざんまい耶會、順じゅん時針じしん旋轉せんてん的てき微細びさい會かい、供養くよう會かい、四よん印しるし會かい、一印いちじるし會かい、理り趣おもむき會かい、降くだ三さん世せい羯磨會かい、降くだ三さん世せい三昧ざんまい耶會。

金剛こんごう界かい密みつ法ほう是ぜ以密みつ續つづけ《金きむ剛つよし頂いただき經けい》為ため根本こんぽん經典きょうてん的てき密宗みっしゅう流派りゅうは。它與胎藏界かい合ごう稱しょう二に部ぶ純じゅん密みつ，它略晚ばん於胎藏界かい傳承でんしょう，但ただし幾いく乎是同どう時間じかん出現しゅつげん。《金きむ剛つよし頂いただき經けい》瑜伽ゆが十じゅう八はち會かい[27]有ゆう十じゅう萬まん偈げ，與あずか《大だい般若はんにゃ經けい·初會しょかい》（四よん百ひゃく卷かん）規模きぼ相當そうとう，不空ふくう三藏さんぞう節略せつりゃく翻譯ほんやく了りょう第だい一會第一品和第六會，即そく《一切如來真實攝大乘現證大教王經》（三さん卷かん，常つね稱しょう為ため《金きむ剛つよし頂いただき經けい》）[28]和かず《大だい樂らく金剛こんごう不空ふくう真實しんじつ三さん麼耶經けい》（一いち卷かん，常つね稱しょう為ため《理り趣おもむき經けい》）[29]，這兩部ぶ經けい是ぜ唐から密みつ的中てきちゅう心しん，後ご傳でん至いたる日本にっぽん，形成けいせい東あずま密ひそか與あずか台たい密みつ。

不空ふくう三藏選譯了瑜伽十八會中第一會第二品等的少量內容[30]，對たい除じょ第だい六ろく會かい之の外そと諸しょ會かい的てき金きむ剛つよし薩埵有ゆう關せき儀ただし軌也多た有ゆう選せん譯やく。北きた宋そう時代じだい繼續けいぞく對たい《金きむ剛つよし頂いただき經けい》進行しんこう翻譯ほんやく，施ほどこせ護まもる全譯ぜんやく了りょう瑜伽ゆが十じゅう八はち會かい中ちゅう第だい一いち會かい即そく《一切如來真實攝大乘現證三昧大教王經》（三さん十じゅう卷かん），法ほう賢けん全譯ぜんやく了りょう第だい六ろく會かい即そく《最上もがみ根本ねもと大だい樂らく金剛こんごう不空ふくう三昧ざんまい大だい教きょう王おう經けい》（七なな卷かん），一般いっぱん認みとめ為ため法ほう護まもる翻譯ほんやく的てき《大悲だいひ空そら智さとし金剛こんごう大だい教きょう王おう儀ただし軌經》（五ご卷かん）就是第だい九きゅう會かい《一切佛集會拏吉尼戒網瑜伽》[31]，而施ほどこせ護まもる翻譯ほんやく的てき《一切如來金剛三業最上祕密大教王經》（七なな卷かん）就是第だい十じゅう五ご會かい《祕密ひみつ集會しゅうかい瑜伽ゆが》，而施ほどこせ護まもる翻譯ほんやく的てき《無む二平等最上瑜伽大教王經》（六ろく卷かん）很可能かのう是ぜ第だい十じゅう六ろく會かい《無む二に平等びょうどう瑜伽ゆが》。

藏ぞう傳でん佛教ぶっきょう稱しょう金剛こんごう界かい密みつ法ほう為ため瑜伽ゆが續つづけ、瑜伽ゆが怛特羅ら，視し它為下か三さん部ぶ瑜伽ゆが之の首くび，修習しゅうしゅう的てき人じん較少。宗そう喀巴認みとめ為ため，稱しょう之の為ため瑜伽ゆが續ぞく是ぜ因いん為ため他た們重視し內在的てき禪定ぜんじょう體驗たいけん[32]；它與無上むじょう瑜伽ゆが部ぶ最大さいだい的てき不同ふどう，是ぜ它不可ふか修行しゅぎょう雙そう身み法ほう[33]。

無上むじょう瑜伽ゆが密教みっきょう[编辑]

主しゅ条目じょうもく：無上むじょう瑜伽ゆが續つづけ
柬埔寨喜き金剛こんごう曼荼羅まんだら像ぞう，現げん藏ぞう於澳大利おおとし亞あ新南しんなん威い爾なんじ士し藝術げいじゅつ展覽てんらん館かん。

無上むじょう瑜伽ゆが續つづけ（Anuttarayoga Tantra）及其他た下した三續的密宗流派都有自己尊奉的本尊ほんぞん與あずか密みつ續つづけ經典きょうてん，其中著名ちょめい的てき流派りゅうは有ゆう密集みっしゅう金剛こんごう、大だい威德いとく金剛こんごう、歡喜かんき金剛こんごう、勝かち樂らく金剛こんごう等ひとし。這些流派りゅうは可か以被大だい致分類るい為ため大だい瑜伽ゆが怛特羅ら（Mahāyoga）與あずか瑜伽ゆが母はは怛特羅ら（yoginī-tantras）二に個こ大だい的てき流派りゅうは。在ざい現存げんそん的てき印度いんど梵文ぼんぶん資料しりょう中ちゅう，並なみ沒ぼつ有ゆう記載きさい無上むじょう瑜伽ゆが續ぞく這個名稱めいしょう，只ただ有ゆう大だい瑜伽ゆが怛特羅ら與あずか瑜伽ゆが母はは怛特羅ら的てき名稱めいしょう出現しゅつげん。記載きさい時どき輪はなわ金剛こんごう的てき時どき輪わ金剛こんごう續つづけ是ぜ最さい晚ばん出現しゅつげん的てき流派りゅうは。

無上むじょう瑜伽ゆが續つづけ與あずか下しも三さん續つづけ，最大さいだい的てき不同ふどう，在ざい於重視し修練しゅうれん人的じんてき內在氣き脈みゃく、明あかり點てん、拙つたな火ひ，使つかい它導入どうにゅう中ちゅう脈みゃく，以求快速かいそく成佛じょうぶつ。他た們修練しゅうれん內在氣脈きみゃく的てき方式ほうしき有ゆう許多きょた，其中條件じょうけん最さい嚴格げんかく的てき是ぜ二に根ね和合わごう的てき修行しゅぎょう。

無上むじょう瑜伽ゆが教派きょうは將はた金剛こんごう乘じょう教法きょうほう概括がいかつ為ため生起せいき次第しだい法ほう和わ圓滿えんまん次第しだい法ほう。生起せいき次第しだい的てき梵語ぼんご名稱めいしょう是ぜ“鄔巴底そこ札さつ瑪”（utpattikrama），意い為ため使し生長せいちょう或ある創つく新しん﹔圓滿えんまん次第しだい的てき梵語ぼんご名稱めいしょう為ため“奢おご婆ばば那な札さつ瑪”（shavannakrama），意思いし是ぜ無む精進しょうじん施ほどこせ力りょく所生しょせい。“札さつ瑪”（krama）有ゆう次第しだい和わ方便ほうべん兩りょう層そう含義。生起せいき次第しだい為ため自身じしん觀かん為ため本尊ほんぞん身み之の修行しゅぎょう﹔圓滿えんまん次第しだい則のり為ため自じ意い觀かん為ため本尊ほんぞん意い之の修おさむ持じ。

無上むじょう瑜伽ゆが續つづけ後ご來傳らいでん入いれ西藏にしくら成なり為ため西藏にしくら密宗みっしゅう的てき主流しゅりゅう，大だい瑜伽ゆが怛特羅ら被ひ譯わけ為ため父ちち續つづけ，瑜伽ゆが母はは怛特羅ら被ひ稱しょう為ため母はは續つづけ，而時どき輪わ續つづけ則のり自稱じしょう為ため無む二に續つづけ，地位ちい高だか於父續つづけ與あずか母はは續ぞく之これ上じょう。

由よし于信奉しんぽう伊い斯兰教きょう的てき突厥人じん入にゅう侵おかせ直接ちょくせつ导致了りょう印度いんど佛教ぶっきょう灭亡。現代げんだい研究けんきゅう中有ちゅうう人聲ひとごえ稱たたえ，由ゆかり於信徒しんと要よう向こう密教みっきょう阿闍梨あじゃり奉獻ほうけん瑜伽ゆが母はは以供双そう修おさむ（一种性行为修行方式），加か上じょう其他一些因素而失去了民众的支持，使つかい東ひがし印度いんど波なみ羅ら王朝おうちょう護持ごじ的てき密教みっきょう化か佛教ぶっきょう最後さいご滅亡めつぼう。此後印度いんど大陸たいりく僅在孟はじめ加か拉ひしげ吉よし大港おおみなと地區ちく还有密教みっきょう活かつ动。20世紀せいき80年代ねんだい缅甸僧そう王おう到いた孟はじめ加か拉ひしげ吉よし大だい港山みなとやま區く弘法ぐほう，使つかい全部ぜんぶ密宗みっしゅう信徒しんと改あらため信しん上座かみざ部ぶ佛教ぶっきょう。

漢かん傳でん密宗みっしゅう[编辑]

漢かん傳でん密宗みっしゅう
胎藏界中台八葉院
胎藏界かい中台ちゅうたい八はち葉よう院いん
源流げんりゅう
聖者せいじゃ和人わじん物ぶつ
經典きょうてん
曼荼羅まんだら
明王みょうおう
術語じゅつご
主要しゅよう道どう场
佛教ぶっきょう大綱たいこう（英えい语：Outline of Buddhism） 佛教ぶっきょう主ぬし题

密宗みっしゅう在ざい漢かん傳でん佛教ぶっきょう中ちゅう源げん遠流おんる長ちょう、影響えいきょう深刻しんこく，被ひ列れつ為ため十じゅう宗むね之の一いち。

歷史れきし[编辑]

参まいり见：唐から密みつ
來き自じ斯里蘭らん卡的てき公おおやけ元もと7世紀せいき至いたり8世紀せいき的てき鍍金めっき青銅せいどう度ど母はは像ぞう，現げん藏ぞう於大だい英えい博物館はくぶつかん。

在ざい成体せいたい系けい的てき密宗みっしゅう形成けいせい之の前まえ，称しょう为“雜ざつ密みつ”的てき一些密法已经就傳入中國，最さい早見はやみ於三さん國こく吳ご黃き龍りゅう二に年ねん(西元にしもと230年ねん)竺律炎えん譯出やくしゅつ《摩ま登とう伽とぎ經けい》，支ささえ謙けん譯わけ《華はな積つもる陀羅尼だらに神しん咒經》，《無量むりょう門もん微ほろ密みつ持經じきょう》等とう。

公おおやけ元もと8世せい纪唐から玄げん宗むね時代じだい，印度いんど高僧こうそう善ぜん无畏、金きむ刚智，與あずか不空ふくう來き到いた中國ちゅうごく，合ごう稱たたえ“開ひらけ元もと三さん大だい士し”。三さん位い密宗みっしゅう大師だいし，在ざい大だい唐とう皇室こうしつ的てき扶持ふち之の下した，於長安ながやす的てき大興善寺だいこうぜんじ（位い於今西安しーあん市し）譯出やくしゅつ大量たいりょう密教みっきょう經典きょうてん，宏ひろし揚あげ密みつ法ほう，成なり為ため唐から密みつ的てき開ひらき端はし。

不空ふくう曾奉其师金剛こんごう智さとし之これ命いのち赴狮子国こく（今いま斯里兰卡）学がく习密法ほう，在ざい普ひろし賢けん阿おもね闍黎座下ざか受金剛こんごう界かい與あずか胎藏界かい兩部りょうぶ密みつ法ほう灌頂[34]。回かい中国ちゅうごく后きさき先さき后きさき译出密みつ法ほう11部ぶ、143卷かん。

在ざい唐から武たけ宗はじめ會かい昌あきら毀佛之これ後ご，因いん為ため失しつ去さ皇室こうしつ的てき支持しじ，需縝密みつ壇だん城じょう布置ふち與あずか繁しげる複ふく儀ぎ軌教授きょうじゅ的てき唐とう密みつ傳承でんしょう遭到斷絕だんぜつ，僅留大悲だいひ、尊みこと勝しょう、準じゅん提ひさげ、穢けがれ跡あと等とう較簡明かんめい之の獨どく部ぶ密みつ法ほう為ため大だい眾知悉ちしつ，詳細しょうさい儀ぎ軌在禪宗ぜんしゅう、華嚴宗けごんしゅう等とう出家しゅっけ眾中隱密おんみつ傳承でんしょう下か來らい。另外未み受法難なん影響えいきょう之の唐から密教みっきょう法ほう在ざい日本にっぽん以東いとう密みつ、台たい密みつ傳承でんしょう保存ほぞん至いたり今日きょう。

無上むじょう瑜伽ゆが續ぞく只ただ有ゆう密集みっしゅう金剛こんごう（《一切如來金剛三業最上祕密大教王經》）、大だい威德いとく金剛こんごう（《妙みょう吉祥きっしょう瑜伽ゆが大だい教きょう金剛こんごう陪囉縛ばく輪わ觀想かんそう成就じょうじゅ儀ぎ軌經》）、喜き金剛こんごう（《大悲だいひ空そら智さとし金剛こんごう大だい教きょう王おう儀ただし軌經》）和わ幻まぼろし化か網もう（《瑜伽ゆが大だい教きょう王おう經けい》）等とう少しょう部ぶ份密續ぞく和かず儀ただし軌在宋そう代だい傳でん入にゅう中國ちゅうごく。宋朝そうちょう與あずか辽、金きむ、西にし夏なつ等とう朝代あさしろ的てき密教みっきょう十じゅう分ふん发达，法ほう天てん与あずか天てん息いき灾、施ほどこせ护同どう召见，问佛法ほう大意たいい，对扬称しょう旨むね。[35]僧そう人じん守まもり真しん“开灌顶道场五褊，水みず陆道场二に十じゅう余あまり会かい，僧尼そうに从而诸法者しゃ三さん千せん余人よにん”。[36]北きた宋そう天てん禧元年がんねん曾禁止きんし《頻しき那な夜よる迦成就じょうじゅ儀ぎ軌經》進入しんにゅう大藏經だいぞうきょう，無上むじょう瑜伽ゆが在ざい明朝みんちょう後ご就不再さい有ゆう太ふと大だい影響えいきょう。

密宗みっしゅう回流かいりゅう中ちゅう华[编辑]

日本にっぽん密教みっきょう的てき回かい传，近代きんだい先さき有ゆう民みん初はつ时期，王おう弘ひろし願ねがい翻こぼし译丰山やま派は大僧正だいそうじょう权田雷かみなり斧おの的てき著作ちょさく，并邀其来华传法ほう。1924年ねん，权田雷かみなり斧おの以七なな十じゅう九岁高龄来到广东潮州，为王弘ひろし愿すなお等とう人じん灌顶授法，翌年よくねん王おう亲赴日本にっぽん修おさむ习密法ほう。继王弘ひろし愿すなお后きさき，不ふ少しょう居士こじ僧そう侣争相しょう赴日求法ぐほう，其中持松もちまつ法ほう师三さん赴日本にっぽん，回国かいこく後ご于1953年ねん创立上海しゃんはい静しず安寺あてら真言宗しんごんしゅう道どう场，因いん回流かいりゅう自じ日本人にっぽんじん手中しゅちゅう，为政府せいふ所しょ禁忌きんき，又また出で现显密みつ二教互相攻击，王おう弘ひろし愿すなお传法资格被ひ受质疑等とう问题，令れい密教みっきょう在中ざいちゅう国こく的てき发展举步为艰。其後丰山派は在ざい香港ほんこん大だい坑あな成立せいりつ分会ぶんかい，招收信徒しんと，但ただし始はじめ终未能のう摆脱日本人にっぽんじん宗教しゅうきょう的てき影かげ子こ。自じ1987年ねん法ほう门寺唐から密みつ地ち宫曼荼罗出土しゅつど以来いらい，国内こくない佛教ぶっきょう界かい一直大力推动唐密复兴，已やめ故こ前ぜん佛教ぶっきょう协会主席しゅせき趙ちょう樸しらき初はつ先生せんせい，及大兴善寺てら界かい明あきら老ろう和尚おしょう对有关的推动不ふ遗余力りょく。

常見つねみ法門ほうもん[编辑]

毗沙門もん天王てんのう[编辑]

毗沙門もん天王てんのう是ぜ佛教ぶっきょう護法ごほう，也叫多聞天たもんてん王おう，見み於《佛說ぶっせつ毘沙門びしゃもん天王てんのう經けい》等とう，在ざい印度いんど自じ古こ就極受重視し，說せつ一切いっさい有ゆう部ぶ《十じゅう誦律》將はた此《阿おもね吒那劍けん》(晉すすむ言げん《鬼神きじん成なり經けい》)列れつ為ため十じゅう八部最重要經典之一，在ざい漢かん地ち唐とう代だい十じゅう分ふん盛行せいこう，由ゆかり于手持じ吐寶鼠ねずみ，象徵しょうちょう帶たい財ざい無量むりょう，故こ又また称しょう财宝天王てんのう。

觀音かんのん菩薩ぼさつ[编辑]

中国ちゅうごく的てき观音菩薩ぼさつ信仰しんこう约始于四よん世せい纪，其普遍ふへん信仰しんこう的てき是ぜ圣观音おん、白衣はくい观音、杨枝观音等とう化身けしん。在ざい西藏にしくら，主要しゅよう信仰しんこう的てき是ぜ四よん臂ひじ觀音かんのん、十じゅう一いち面めん觀音かんのん及千手觀音せんじゅかんのん等化とうか身み，其密咒分別べつ為ため六ろく字じ大明だいめい咒、十じゅう一いち面めん觀音かんのん咒、如意輪觀音にょいりんかんのん咒、大だい悲咒，顯あらわ密みつ兩りょう系けい今日きょう皆みな所しょ受持うけもち。其中，出自しゅつじ伽とぎ梵达摩ま所しょ译《千手千眼观世音菩萨广大圆满无碍大悲心陀罗尼经》的てき“84句く大だい悲咒”，爲ため汉传密宗みっしゅう三さん大だい陀罗尼あま（真言しんごん）咒之一いち。

佛ふつ頂いただき尊みこと勝かち佛ふつ母はは[编辑]

尊みこと胜佛顶又名めい佛ふつ顶尊胜、除じょ障さわ佛ふつ顶。《佛ふつ頂いただき尊みこと勝しょう陀羅尼だらに經けい》是ぜ唐とう代だい流行りゅうこう的てき經典きょうてん，主要しゅよう内容ないよう是ぜ佛ふつ为善住じゅう天子てんし宣せん说攘灾延寿之としゆき法ほう，显示尊みこと胜陀罗尼之の灵验。佛ふつ顶尊胜陀罗尼咒爲汉传密宗みっしゅう三大陀罗尼咒之一。

準じゅん提ひさげ菩薩ぼさつ[编辑]

準じゅん提ひさげ菩薩ぼさつ被ひ認みとめ為ため是ぜ觀音かんのん大だい士し的てき化身けしん，印度いんど盛行せいこう準じゅん提ひさげ菩薩ぼさつ法ほう，見み於《七俱胝佛母所說准提陀羅尼經》，唐とう代だい有ゆう五ご譯やく，從したがえ遼りょう代だい以降いこう的てき準じゅん提ひさげ法ほう已やめ經けい漢かん化か，也與一開始的印度準提法不同。

宝たから箧印佛塔ぶっとう[编辑]

《一切如来心秘密全身舍利宝箧印陀罗尼咒经》中有ちゅうう宝たから箧印佛塔ぶっとう法ほう门和一切如来心秘密全身舍利宝箧印陀罗尼咒（即そく宝たから箧印陀罗尼あま咒）法ほう门。宝たから箧印咒爲汉传密宗みっしゅう三大陀罗尼咒之一。

日本にっぽん密宗みっしゅう[编辑]

密宗みっしゅう在ざい日本にっぽん稱しょう作さく密教みっきょう，分ふん為ため東あずま密ひそか和台わだい密みつ。因よし唐とう朝あさ中期ちゅうき中日ちゅうにち交流こうりゅう的てき密みつ切きり，印度いんど的てき前期ぜんき、中期ちゅうき密教みっきょう，由ゆかり弘法大師こうぼうだいし空海くうかい從したがえ唐から朝ちょう傳でん回かい日本にっぽん。804年ねん，弘法大師こうぼうだいし隨ずい第だい17次じ遣唐使けんとうし入唐にっとう求法ぐほう，拜はい惠果けいか和尚おしょう為ため師し，天資てんし稟賦，惠果けいか毫無保留ほりゅう地ち把わ密宗みっしゅう大法たいほう，一いち一いち傳授でんじゅ給きゅう空海くうかい，親おや封ふう空海くうかい為ため「真ま言付ことづけ法ほう第だい八はち祖そ」，賜たまもの他た「遍照金剛へんじょうこんごう」法號ほうごう。空海くうかい勤つとむ奮好學がく，還かえ學會がっかい了りょう書法しょほう、繪畫かいが等とう多種たしゅ中國ちゅうごく文化ぶんか藝術げいじゅつ，以及修おさむ路ろ、架橋かきょう等とう先進せんしん生產せいさん技術ぎじゅつ。

空海くうかい回國かいこく後ご開ひらけ創そう真言宗しんごんしゅう，又また因いん以東寺とうじ為ため發はつ源げん地ち，故こ稱しょう為ため東あずま密ひそか；另有台たい密みつ，為ため同期どうき入唐にっとう留學りゅうがく僧そう最澄さいちょう大師だいし所しょ創はじめ，亦また称たたえ理り秘密ひみつ教きょう。東あずま密ひそか體系たいけい於空海うみ大師だいし已やめ大體だいたい完備かんび，台だい密みつ體系たいけい是ぜ於最澄さいちょう法子のりこ法ほう孫まご繼續けいぞく赴唐留學りゅうがく而成。由よし此瑜伽ゆが密教みっきょう盛行せいこう于日本にっぽん。

观想和わ实践双そう修法しゅほう，在ざい东密是ぜ违法的てき，会かい被ひ驱逐宗むね门。只ただ有ゆう台だい密みつ和藏かずぞう密ひそか可か以观想そう跟实践。先さき受三坛大戒三昧耶戒，最さい后きさき受金刚界与あずか胎藏界かい两大灌顶，并专修おさむ三さん密みつ相しょう应，就可以即身成佛そくしんじょうぶつ。立川たちかわ流りゅう在ざい鎌倉かまくら時代ときよ盛もり極きょく一いち時じ後ご被ひ禁止きんし。

東あずま密ひそか[编辑]

空海くうかい（弘法大師こうぼうだいし）創始そうし，東あずま密ひそか即そく「東寺とうじ（教王護國寺きょうおうごこくじ）之の密教みっきょう」之の意い。顯あらわ密みつ之の分ぶん就是东密八はち祖そ空海くうかい提出ていしゅつ。东密认为僧そう者しゃ应以禁欲きんよく为主，密教みっきょう二祖龙树菩萨对密宗的弟子也教导要禁欲为主。东密空海くうかい门下不ふ准じゅん僧そう侣与女人にょにん交谈，一定要严守戒律甚至规定佛门圣地是女人禁地，所属しょぞく东密的てき寺院じいん不ふ准じゅん女人にょにん进入，东密高だか野山のやま的てき僧そう侣们到现在一いち直ちょく过出家か生活せいかつ，并没有ゆう娶めと妻つま生子おいご。東あずま密ひそか有ゆう特有とくゆう的てき苦く修おさむ肉にく身み舍利しゃり方法ほうほう。

台たい密みつ[编辑]

最澄さいちょう（傳教大師でんぎょうだいし）創始そうし，台だい密みつ即そく「天台てんだい密教みっきょう」之の意い。后きさき来らい天台宗てんだいしゅう的てき最澄さいちょう大だい师在高野山こうのやま向こう空海くうかい学がく习密宗みっしゅう时期，把わ空海くうかい的てき极端苦行くぎょう和わ严守戒律かいりつ等とう规矩带入天台宗てんだいしゅう。

密宗みっしゅう在ざい台灣たいわん[编辑]

台灣たいわん密宗みっしゅう源げん自じ日本にっぽん密宗みっしゅう，日にち治ち時期じき即そく有ゆう「真言宗しんごんしゅう高野たかの派は」於明治めいじ29年ねん（1896年ねん）、「天台宗てんだいしゅう」於明治めいじ44年ねん（1911年ねん）、「真言宗しんごんしゅう醍醐だいご派は」於大正たいしょう15年ねん（1926年ねん）來らい台灣たいわん布教ふきょう，真言宗しんごんしゅう高野たかの派は在ざい西門にしもん町まち設立せつりつ台灣たいわん總本山そうほんざん「新高にいたか野山のやま弘法ぐほう寺てら」，並なみ在ざい各地かくち廣こう設しつらえ布教ふきょう所しょ（例れい如：花はな蓮はちす之これ吉野よしの布教ふきょう所しょ，今いま慶けい修おさむ院いん）。戰後せんご，日にち籍せき僧そう人じん皆みな被ひ遣や回かい日本にっぽん，台灣たいわん也進入しんにゅう戒嚴かいげん時代じだい，佛教ぶっきょう的てき發展はってん較為受限，直ちょく至いたり70年代ねんだい悟さとる光こう上じょう師し赴日本にっぽん高だか野山のやま金剛峰寺こんごうぶじ研けん習真言しんごん密みつ法ほう，入にゅう真言宗しんごんしゅう專せん修學院しゅうがくいん研けん習教相しょう，得とく法ほう為ため真言宗しんごんしゅう中院ちゅういん流りゅう付づけ法ほう傳燈でんとう大だい阿闍梨あじゃり，在ざい高こう雄市ゆういち內門區く創立そうりつ真言宗しんごんしゅう光明こうみょう流りゅう五智ごち山さん光明こうめい王寺おうじ。

藏ぞう密みつ一派則源自西藏，最初さいしょ有ゆう噶舉學會がっかい，後ご則のり有ゆう日常にちじょう老ろう和尚おしょう的てき福ぶく智さとし僧團そうだん。

解かい嚴げん後ご的てき90年代ねんだい，日本にっぽん高野山こうのやま真言宗しんごんしゅう和かず西藏とりぞう各かく大宗たいそう派は開始かいし在ざい台灣たいわん弘法ぐほう，各自かくじ興きょう盛もり。[37]

阿おもね利とぎ僧そう派は與あずか滇密[编辑]

主しゅ条目じょうもく：阿おもね利とぎ僧そう派は和わ滇密
雲南うんなん大だい理り國こく西元にしもと12世紀せいき的てき阿おもね嵯耶觀音かんのん像ぞう，現げん藏ぞう於美國華こっか盛もり頓ひたぶる特區とっく弗どる瑞みず爾なんじ藝げい廊ろう。

阿おもね利とぎ僧そう派は，又また名な阿闍梨あじゃり派は，是ぜ緬はる甸蒲がま甘あま王朝おうちょう阿おもね努つとむ律りつ陀改宗かいしゅう上座かみざ部ぶ佛教ぶっきょう前まえ的てき密宗みっしゅう教派きょうは，可能かのう是ぜ七世纪時在印度傳入；傳でん布ぬの於雲南みなみ（南みなみ詔みことのり、大だい理り）一帶的密宗稱為滇密，與あずか之これ相關そうかん。

他た们食肉しょくにく飲酒いんしゅ不ふ強調きょうちょう戒律かいりつ，上うえ师可か以娶妻つま生子おいご，是ぜ密宗みっしゅう與あずか印度いんど教きょう、緬はる甸民间宗教きょう（那加なか與あずか納おさめ特とく崇拜すうはい）等とう的てき混こん合体がったい。他た们特别崇拜すうはい大黑天だいこくてん，他た们在缅甸消失しょうしつ但ただし在ざい云うん南みなみ生存せいぞん至いたり康やすし熙时代だい。

藏ぞう傳でん密宗みっしゅう[编辑]

主しゅ条目じょうもく：藏ぞう傳でん密宗みっしゅう
参まいり见：莲花生せい
勝かち樂らく金剛こんごう及金きむ剛つよし亥い母はは像ぞう。

流傳りゅうでん在ざい西藏にしくら地區ちく的てき密宗みっしゅう派は別べつ，來き自じ印度いんど佛教ぶっきょう。它始於蓮花れんげ生せい與あずか寂さび護まもる，藏ぞう傳でん佛教ぶっきょう的てき四大宗派都有自己的密宗傳承。它包含ほうがん了りょう四よん部ぶ密みつ續つづけ（事こと續つづけ、行くだり續つづけ、瑜伽ゆが續つづけ、無上むじょう瑜伽ゆが續つづけ），但ただし是ぜ以無上むじょう瑜伽ゆが續つづけ為ため主ぬし，又また可分かぶん成なり舊譯きゅうやく派は的てき大だい圓滿えんまん傳承でんしょう，與あずか新譯しんやく派は的てき大手おおて印しるし，形成けいせい兩りょう大だい主流しゅりゅう。

佛教ぶっきょう自じ印度いんど和かず尼に泊はく尔大規模きぼ传入西藏にしくら时，正せい值印度いんど金剛こんごう乘じょう佛教ぶっきょう发展期き，金きむ剛つよし乘じょう得とく以在藏ぞう傳でん佛教ぶっきょう获得发扬光こう大だい，成なり為ため藏ぞう傳でん佛教ぶっきょう中ちゅう最さい有力ゆうりょく的てき一いち隻せき傳承でんしょう。公おおやけ元もと八はち世紀せいき，西藏にしくら便びん有ゆう“金きむ剛つよし乘じょう”或ある“果はて金剛こんごう乘じょう”的てき名稱めいしょう，作為さくい密宗みっしゅう的てき別名べつめい。果はて金剛こんごう乘じょう全ぜん名めい“果はて秘密ひみつ金剛こんごう乘じょう”。“果はて”指ゆび修行しゅぎょう者しゃ追求ついきゅう的てき目標もくひょう，密教みっきょう特とく指ゆび通過つうか各種かくしゅ特殊とくしゅ的てき方法ほうほう和わ途と徑みち苦心くしん修おさむ證しょう所得しょとく的てき不變ふへん大だい樂らく。[38]

相對そうたい于佛教ぶっきょう顯教けんぎょう，因いん相乘そうじょう或ある般若はんにゃ乘じょう提出ていしゅつ來らい的てき。顯教けんぎょう是ぜ因いん相法そうほう，講こう求もとめ理論りろん﹔密教みっきょう是ぜ果はて法ほう，著しる重じゅう探さがせ討實踐じっせん方法ほうほう和わ輔助修おさむ煉ねり的てき各種かくしゅ儀ぎ軌、咒語等とう，實踐じっせん以理論ろん為ため指導しどう，理論りろん在ざい實踐じっせん中ちゅう得え到いた驗けん証しょう，兩者りょうしゃ互為增益ぞうえき，是ぜ不可ふか分割ぶんかつ的てき統一とういつ整體せいたい。藏くら密みつ主張しゅちょう以欲貪むさぼ作為さくい修行しゅぎょう的てき助力じょりょく，使つかい修行しゅぎょう者しゃ經由けいゆ秘密ひみつ儀式ぎしき、神通じんずう與あずか禪定ぜんじょう修行しゅぎょう（稱たたえ為ため天てん瑜伽ゆが），得え到いた空見そらみ，最終さいしゅう得え到いた解脫げだつ[39]。

在ざい西藏にしくら一いち些苯教的てき神かみ被ひ當時とうじ的てき傳法でんぼう阿闍梨あじゃり收おさむ編へん為ため護法ごほう神しん，例れい如：永えい寧やすし十じゅう二に地ち母はは(十じゅう二に丹に瑪護法ほう)，印度いんど教きょう一些神祇也被一同收編於護法之列(如象ぞう鼻はな天てん、地ち天てん、大黑天だいこくてん)。

经典[编辑]

主しゅ条目じょうもく：密みつ續つづけ
参まいり见：唐から密みつ § 經典きょうてん

密宗みっしゅう典籍てんせき浩瀚こうかん，僅《金きむ剛つよし頂いただき經けい》據よりどころ不空ふくう三藏さんぞう稱しょう就有十じゅう八はち會かい，梵本传世不ふ多た，但ただし中国ちゅうごく西藏とりぞう和かず汉地保存ほぞん译本颇多。汉译密みつ藏ぞう经轨计有400部ぶ，681卷かん，经疏14部ぶ，81卷かん，合ごう计414部ぶ，762卷かん；日本にっぽん《大だい正藏しょうぞう》收入しゅうにゅう密宗みっしゅう著述ちょじゅつ计193部ぶ，1109卷かん，以上いじょう各かく有ゆう少量しょうりょう重じゅう译及复本；西藏とりぞう甘あま珠たま尔中なか收おさむ密みつ部ぶ经典728部ぶ，丹に珠たま尔收おさむ各かく种经疏、仪轨、成就じょうじゅ法ほう等とう计3120部ぶ，全部ぜんぶ约合100余あまり万まん颂，约当汉译3000余よ卷かん。日本にっぽん和わ西方せいほう国家こっか巳み刊行かんこう很多校本こうほん，如《集しゅう密みつ》、《摄真实论》、《宝たから箧庄严》和かず《成就じょうじゅ法ほう鬘かずら》等とう等とう[40]。

日本にっぽん密宗みっしゅう的てき根本こんぽん經典きょうてん，历代有ゆう以《大だい日經にっけい》、《金きむ剛つよし頂いただき經けい》和かず《蘇そ悉地經けい》為ため首くび的てき“五ご部ぶ秘ひ经”、“三さん部ぶ秘ひ经”、“五ご经二に论”等とう不同ふどう的てき说法。此外《金きむ剛つよし經けい》、《理り趣おもむき經けい》與あずか《理り趣おもむき經けい疏》、《大だい日經にっけい疏》等とう也很重要じゅうよう。藏くら密みつ经书中ちゅう，《聖ひじり妙たえ吉祥きっしょう真實しんじつ名めい經けい》為ため藏ぞう密行みっこう者しゃ所しょ廣こう泛持誦，是ぜ一切いっさい密みつ續つづけ最さい殊勝しゅしょう的てき根本こんぽん經典きょうてん。《時どき輪わ金剛こんごう密ひそか續つづけ》為ため無上むじょう瑜伽ゆが部ぶ最さい晚ばん出現しゅつげん的てき教法きょうほう，除じょ接受せつじゅ过灌顶仪式しき的てき人じん之の外そと密みつ不ふ外そと传。論ろん書中しょちゅう最さい有名ゆうめい是ぜ《密宗みっしゅう道どう次第しだい廣ひろ論ろん》。

教きょう义[编辑]

密宗みっしゅう經典きょうてん被ひ稱しょう為ため“持もち明あかり藏ぞう”或ある“續つづけ部ぶ。”持じ明あかり的てき“明あきら”原はら為ため古こ印度いんど吠陀べーだ二に字じ的てき義ぎ譯やく，以后逐漸轉てん為ため聖典せいてん，此處ここ的てき“明あきら”專せん指ゆび本尊ほんぞん咒語大だい樂らく，用よう極ごく其深奧しんおう的てき方法ほうほう持もち慧とし，故こ名な“持もち明あかり藏ぞう”。持もち明あかり藏ぞう，又また叫さけべ“持もち明あかり乘じょう”。誦行咒語，聚集資し糧かて，獲得かくとく持じ明あかり果はて。

密宗みっしゅう是ぜ通過つうか布施ふせ、菩提心ぼだいしん、曼荼羅まんだら、真言しんごん、灌頂、手て印しるし、瑜伽ゆが等とう方便ほうべん和道かずみち修得しゅうとく佛果ぶっか的てき，故こ稱しょう“方かた便乘びんじょう”。如果沒ぼつ有ゆう方便ほうべん相しょう助すけ，難なん以修得しゅうとく成就じょうじゅ。[41]金きむ剛つよし乘じょう著ちょ重じゅう講述こうじゅつ從したがえ佛ふつ的てき思想しそう意趣いしゅ所產しょさん生せい的てき各種かくしゅ真言しんごん咒語及其儀ぎ軌道きどう，是ぜ方便ほうべん和智わち慧とし雙そう運うん的てき金剛こんごう菩薩ぼさつ的てき瑜伽ゆが，最終さいしゅう証しょう得とく金剛こんごう身み。[42]

密教みっきょう世界せかい觀かん[编辑]

日本にっぽん密宗みっしゅう空海くうかい认为世界せかい万物ばんぶつ、佛ふつ和わ众生皆みな由ゆかり地ち、水みず、火ひ、风、空そら、识“六ろく大だい”所しょ造づくり，故こ称しょう“密宗みっしゅう六ろく大だい”[24]。前まえ“五大ごだい”为“色いろ法ほう”，属ぞく胎藏界かい；“识”为“心しん法ほう”，属ぞく金きむ刚界。主しゅ张色いろ心こころ不二ふじ，金きむ胎为一いち。两者为宇宙うちゅう万有ばんゆう，而又皆みな具ぐ众生心中しんちゅうの。佛ふつ与あずか众生体せいたい性せい相しょう同どう。众生依よ法ほう修おさむ习“三さん密みつ加持かじ”就能使し身み、口くち、意い“三さん业”清きよし净，与あずか佛ふつ的てき身み、口くち、意い三さん密みつ相しょう应，即身成佛そくしんじょうぶつ。

雙そう身み法ほう問題もんだい[编辑]

主しゅ条目じょうもく：雙そう身み法ほう和わ歡喜かんき佛ぼとけ

唐から朝あさ不空ふくう三藏さんぞう譯わけ《理り趣おもむき經けい釋しゃく》：「以自金きむ剛つよし與あずか彼かれ蓮華れんげ，二禮和合成為定慧。是ぜ故こ《瑜伽ゆが廣こう品しな》中ちゅう密みつ意い說せつ：二に根ね交會[43]，五ご塵ちり成なり大だい佛事ぶつじ。」傳統でんとう上じょう依據いきょ安あん慧とし對たい無む著ちょ《大乘だいじょう阿おもね毘達磨だるま集しゅう論ろん》所しょ引用いんよう契ちぎり經けい中なか的てき「二に二に數すう會かい」[44]的てき秘密ひみつ抉こじ擇よ，將はた二に根ね[45]解釋かいしゃく為ため奢おご摩ま他ほか與あずか毘鉢舍しゃ那な即そく定てい與あずか慧とし[46]。現代げんだい顯教けんぎょう和わ密教みっきょう之の間あいだ，密教みっきょう不同ふどう傳承でんしょう之の間あいだ，對たい雙そう身み法ほう問題もんだい存在そんざい諍いさかい論ろん。

密教みっきょう儀ぎ軌[编辑]

中陰ちゅういん文武ぶんぶ百ひゃく尊みこと大だい曼荼羅まんだら。

密教みっきょう以高度ど组织化か的てき咒术、坛城、仪轨和わ各かく种神格しんかく信仰しんこう为其特とく征せい。仪轨极为复杂，对设坛、供きょう养、诵咒、灌顶皆みな有ゆう严格的てき规定，主しゅ张修“三さん密みつ”[47]，即そく手て结手て印しるし（身み密みつ）、口くち诵真言しんごん（语密）和かず心しん作さく观想（意い密みつ）。三さん密みつ相しょう应，即身成佛そくしんじょうぶつ。[48]需经阿おもね阇梨（导师）秘密ひみつ传授。

護摩ごま[编辑]

婆羅門教ばらもんきょう火祭ひまつり的てき儀式ぎしき，稱しょう為ため火ひ供きょう，梵語ぼんご「護摩ごま」，譯わけ為ため中ちゅう文ぶん是ぜ「焚燒」、「燃燒ねんしょう」。護摩ごま的てき作用さよう是ぜ，藉由火ひ焚供品ひん，供養くよう諸しょ天てん聖せい眾，以便達たち到いた息災そくさい、祈いのり福與ふくよ超ちょう度ど的てき目的もくてき。其祭祀さいし，包括ほうかつ四よん郊五岳だけ諸しょ天てん。婆羅門教ばらもんきょう有ゆう四よん十じゅう四よん種しゅ的てき外道げどう火ひ供きょう方法ほうほう。然しか而如《大だい日經にっけい疏》所しょ記述きじゅつ，佛法ぶっぽう之の護摩ごま有二ゆうじ：一いち、外そと護摩ごま，設しつらえ壇だん以世火燒ひたき供きょう品ひん。[49]二に、內護摩ごま，自身じしん為ため壇だん，以如來らい之の智さとし火ひ，燒しょう煩惱ぼんのう之の薪たきぎ。[50]

密宗みっしゅう戒律かいりつ[编辑]

早さ在ざい部ぶ派は佛教ぶっきょう时代，佛教ぶっきょう戒律かいりつ就对刚刚被ひ纳入佛法ぶっぽう的てき密みつ咒作出で了りょう回かい应。在ざい《四よん分ふん律りつ》[51]和かず《十じゅう诵律》[52]中なか，已やめ经有了りょう与あずか密みつ咒相关的内容ないよう。这些小乘しょうじょう戒律かいりつ开许治ち疗齿痛つう、腹痛はらいた、护身的てき咒语，而对其他的てき咒语实行控ひかえ制せい[53]。

其后当とう早期そうき的てき杂密开始流行りゅうこう时，梵网等とう大乘だいじょう戒也都と能のう适应事相じそう，资用于密教きょう的てき仪轨。当とう时来到いた中国ちゅうごく传扬密みつ典てん的てき僧そう人じん，多た有ゆう戒行显著而精通どおり律りつ学者がくしゃ[54]，究きわむ其原そのはら因いん，是ぜ因いん为密教きょう修行しゅぎょう主要しゅよう靠もたれ咒语法ほう术借他力たりき而为之の，因いん此用严明的てき戒律かいりつ约束自己じこ，可か以补自修じしゅう之の功こう，并且还有未み雨あめ绸缪，防止ぼうし咒言密みつ法ほう滥用的てき果はて效こう。密教みっきょう很强调皈依上じょう师，皈依上うえ師し可か離はなれ我慢がまん，並なみ以嫡傳でん之の方式ほうしき一いち代だい一いち代だい傳授でんじゅ密みつ法ほう。但ただし东密没ぼつ有ゆう四よん皈依，也只是ぜ三さん皈依，四皈依是由藏密所发展出来的。

汉传密教みっきょう三昧ざんまい耶戒[编辑]

主しゅ条目じょうもく：唐から密みつ § 汉传密教みっきょう三昧ざんまい耶戒

在ざい纯密传入中国ちゅうごく的てき唐とう代だい，密みつ僧そう们仍然しか保持ほじ着ぎ重じゅう视戒律かいりつ的てき传统。而且为了适应密宗みっしゅう复杂的てき事相じそう，规定实行密みつ法ほう咒术的てき次序じじょ仪轨，专门的てき密教みっきょう律りつ也应运而生せい。善ぜん无畏翻こぼし译了含摄密教みっきょう戒律かいりつ的てき《苏悉地ち经》与あずか《苏婆呼よび童子どうじ请问经》[55]，并为《苏悉地ち经》作さく供きょう养法，使つかい之の广泛流りゅう播。

密教みっきょう的てき戒律かいりつ稱しょう為ため三昧ざんまい耶戒[56]。“三さん昧耶”在ざい梵语中ちゅう，是ぜ“誓言せいげん”的てき意思いし，而广义的说，它有平等びょうどう、本ほん誓ちかい、除じょ障さわ、惊觉四よん种含义。

藏ぞう传密教きょう三昧ざんまい耶戒[编辑]

主しゅ条目じょうもく：藏ぞう傳でん密宗みっしゅう § 藏ぞう传密教きょう三昧ざんまい耶戒

藏ぞう密みつ修学しゅうがく，也首依よ三昧ざんまい耶戒，一般いっぱん在ざい受灌顶时受持じ此戒，但ただし其所出で经典与あずか唐から密みつ不同ふどう。格かく魯派三昧耶戒取自德光とくみつ《律りつ经》、慧とし贤《律りつ经注》与あずか宗そう喀巴《秘密ひみつ戒颂》。宗そう喀巴认为瑜伽ゆが部ぶ和わ无上瑜伽ゆが部ぶ的てき灌顶都と需要じゅよう遵守じゅんしゅ十じゅう四よん根本こんぽん戒，而在他た的てき《密宗みっしゅう道どう次第しだい广论》中ちゅう，讲事こと部ぶ、行部ゆくべ道みち次第しだい则以《苏悉地ち经》和かず《大日だいにち经》所しょ宣せん讲的三昧ざんまい耶戒为主。寧やすし瑪派则认为下三部密法的灌顶各有其戒律，十じゅう四よん根本こんぽん戒仅为無上むじょう瑜伽ゆが部ぶ三さん部ぶ共同きょうどう遵守じゅんしゅ。在ざい此十じゅう四条戒律的基础上，不同ふどう的てき灌顶又また有ゆう不同ふどう的てき戒律かいりつ。如《大だい幻まぼろし化か網もう》的てき戒律かいりつ，包括ほうかつ五條根本戒與十條支分戒；大だい圆满则有二に十じゅう七なな根本こんぽん戒。无论那な一いち派は，也以尊みこと师为根本こんぽん戒。

参考さんこう文献ぶんけん[编辑]

  1. ^ 《圆觉经》:“惟おもんみ愿すなお不ふ舍しゃ无遮大悲だいひ，为诸菩萨开秘密ひみつ藏ぞう”
  2. ^ 《五教ごきょう章あきら》：“四よん名めい圆教，谓法界かい自在じざい具足ぐそく一切无尽法门，一いち即そく一切いっさい，一切いっさい即そく一等いっとう，华严是也これや。亦また名めい秘密ひみつ教きょう，以声闻等不ふ见闻故ゆえ”
  3. ^ 《三藏さんぞう法ほう数すう》明あきら·一如いちにょ等とう“谓如来にょらい不ふ思おもえ议智慧ちえ神通じんずう之の力ちから，能のう令れい大だい众同会かい听法，所しょ闻各异，彼かれ不知ふち此，此不知ふち彼かれ，隐密赴机，故こ名めい秘密ひみつ教きょう。”
  4. ^ 《涅槃ねはん经》：“我わが今いま当とう令れい一切众生及以我子四部之众悉皆安住秘密藏中，我わが亦また复当安住あんじゅう此中入なかいり于涅槃ねはん。何等なんら名めい为秘密ひみつ之の藏ぞう？犹如伊い字じ三さん点てん，若わか并则不ふ成なる伊い，纵亦不ふ成なり，如魔醯首罗面上じょう三さん目もく。……我わが亦また如是にょぜ，解脱げだつ之の法ほう亦また非ひ涅槃ねはん，如来にょらい之の身み亦また非ひ涅槃ねはん，摩ま诃般若わか亦また非ひ涅槃ねはん，三法各异亦非涅槃。我わが今いま安住あんじゅう如是にょぜ三さん法ほう，为众生せい故こ名入ないり涅槃ねはん，如世伊い字じ。”
  5. ^ 《大日だいにち经疏》：“声こえ闻经中ちゅう，以毗尼あま为秘藏ひぞう，要よう择人简众，方ぽう乃授之の。若わか未み发律仪，不ふ令れい听闻修おさむ习，摩ま诃衍中ちゅう亦また以持明あかり为秘藏ひぞう。未み入いれ漫荼罗者，不ふ令れい读诵受持うけもち”
  6. ^ 《金きむ刚顶经》：“演えんじ说如来にょらい三さん密みつ门，金きむ刚一いち乘じょう甚深教きょう。”
  7. ^ 《瑜只经》：“以金刚自性せい，光明こうみょう遍照へんじょう，清きよし净不坏，种种业用，方便ほうべん加持かじ，救すくい度ど有情うじょう，演えんじ金きん刚乘，唯一ゆいいつ金きん刚断烦恼。”
  8. ^ 《秘藏ひぞう宝たから钥》：“密教みっきょう者しゃ，自性じしょう法ほう身み大だい毗卢遮那な如来にょらい，与あずか自じ眷属けんぞく，自じ受法乐故，所しょ说法是也これや。所ところ谓真言しんごん乘じょう者しゃ是也これや”
  9. ^ 《佛學ぶつがく大だい辭典じてん》【金きむ剛つよし輪わ】
  10. ^ 《分別ふんべつ聖ひじり位い法門ほうもん經けい》:“真言しんごん陀罗尼あま宗むね者しゃ，一切いっさい如来にょらい秘奥ひおう之の教きょう，自じ觉圣智さとし修おさむ证法门”
  11. ^ 唐から朝あさ玄げん奘譯わけ《阿おもね毘達磨だるま發はつ智さとし論ろん》：「逆ぎゃく害がい於父母ちちはは。王おう及二に多聞たもん。誅國及隨行ずいこう。無礙むげ過か梵志。逆ぎゃく害がい於父母ちちはは。王おう及二に多聞たもん。除じょ虎とら第だい五ご怨。是ぜ人じん說せつ清淨せいじょう。」
    「不信ふしん不知ふち恩おん。斷だん密みつ無む容よう處しょ。恒つね希望きぼう變へん吐。是ぜ最上もがみ丈夫たけお。」
    符ふ秦しん僧そう伽とぎ提ひさげ婆ばば譯わけ《阿おもね毘曇八はち犍度論ろん》：「捐捨於父母ちちはは。亦また王おう及二學がく。捨邦土ど翼つばさ從したがえ。無礙むげ過か梵志。捐捨於父母ちちはは。亦また王おう及二學がく。已やめ害がい於五虎とら。彼かれ謂いい之の清淨せいじょう。」
    「不信ふしん不ふ往知。若わか那な羅ら斷だん際ぎわ。害がい婬いん捨離婬いん。彼是あれこれ無む上士じょうし。」
    《大だい毘婆沙すな論ろん》：「伽とぎ他た納おさめ息いき所有しょゆう義ぎ趣おもむき。如文易えき了りょう故こ不ふ復ふく釋しゃく。」
  12. ^ 無む著ちょ《大乘だいじょう阿おもね毘達磨だるま集しゅう論ろん》：「何等なんら祕密ひみつ決けつ擇よ。謂いい說せつ餘よ義ぎ名句めいく文身いれずみ。隱密おんみつ轉變てんぺん更さら顯あらわ餘よ義ぎ。
    如契ちぎり經けい言げん。『逆ぎゃく害がい於父母ちちはは。王おう及二に多聞たもん。誅國及隨行ずいこう。是ぜ人じん說せつ清淨せいじょう。』
    又また契ちぎり經けい言ごと。『不信ふしん不知ふち恩おん。斷だん密みつ無む容よう處しょ。恒つね食しょく人じん所しょ吐。是ぜ最上もがみ丈夫たけお。』
    又また契ちぎり經けい言ごと。『覺さとし不ふ堅けん為ため堅けん。善ぜん住じゅう於顛倒てんとう。極ごく煩惱ぼんのう所しょ惱。得とく最上さいじょう菩提ぼだい。』
    又また契ちぎり經けい言ごと。『菩薩ぼさつ摩ま訶薩成就じょうじゅ五ご法ほう。施ほどこせ波羅蜜はらみつ多た速そく得とく圓滿えんまん。何等なんら為ため五ご。一いち者しゃ增益ぞうえき慳悋法ほう性せい。二者於施有倦。三者さんしゃ憎惡ぞうお乞求。四者無暫少施。五者遠離於施。』
    又また契ちぎり經けい言ごと。『菩薩ぼさつ摩ま訶薩成就じょうじゅ五ご法名ほうみょう梵行者しゃ。成就じょうじゅ第だい一いち清淨せいじょう梵行。何等なんら為ため五ご。一者常求以欲離欲。二に者しゃ捨斷欲ほっ法ほう。三者欲貪已生即便堅執。四者怖治欲法。五ご者しゃ二に二に數すう會かい。』」
  13. ^ 13.0 13.1 《大だい毘盧遮那るしゃな成佛じょうぶつ神變しんぺん加持かじ經けい》：「祕密ひみつ主ぬし！云うん何なん菩提ぼだい？謂いい如實にょじつ知ち自じ心しん。祕密ひみつ主ぬし！是ぜ阿おもね耨多羅ら三さん藐三さん菩提ぼだい，乃至ないし彼かれ法ほう，少しょう分ぶん無む有可ゆか得とく。何なに以故？虛空こくう相しょう是ぜ菩提ぼだい，無知むち解かい者しゃ，亦また無む開ひらき曉あかつき。何なに以故？菩提ぼだい無む相あい故ゆえ。祕密ひみつ主ぬし！諸法しょほう無む相しょう，謂いい虛空こくう相しょう。……佛ふつ言ごと：祕密ひみつ主ぬし！自じ心しん尋ひろ求菩提くぼて，及一切いっさい智さとし。何なに以故？本性ほんしょう清淨せいじょう故こ。心こころ不在ふざい內不在外ざいがい，及兩中間ちゅうかん，心しん不可ふか得とく。……祕密ひみつ主ぬし！心こころ不ふ住じゅう眼界がんかい，不ふ住じゅう耳みみ、鼻はな、舌した、身み、意い界かい，非ひ見み、非ひ顯現けんげん。何なに以故？虛空こくう相しょう，心しん離はなれ諸しょ分別ふんべつ，無む分別ふんべつ。所以ゆえん者しゃ何なに？性せい同どう虛空こくう，即そく同どう於心，性せい同どう於心，即そく同どう菩提ぼだい。如是にょぜ，祕密ひみつ主ぬし！心こころ、虛空こくう界かい、菩提ぼだい，三種さんしゅ無二むに，此等悲為根本こんぽん，方便ほうべん波羅蜜はらみつ滿足まんぞく。是ぜ故こ，祕密ひみつ主ぬし！我わが說せつ諸法しょほう如是にょぜ，令れい彼かれ諸しょ菩薩ぼさつ眾，菩提心ぼだいしん清淨せいじょう，知識ちしき其心。」
    善ぜん無む畏かしこ《無む畏かしこ三藏さんぞう禪ぜん要よう》：「今いま者しゃ且依《金きむ剛つよし頂いただき經けい》，設しつらえ一いち方便ほうべん，作さく斯修行しゅぎょう，乃至ないし成佛じょうぶつ。……前ぜん雖受菩薩ぼさつ淨きよし戒，今須います重じゅう受諸佛ふつ內證無な漏も清淨せいじょう法ほう戒，方今ほうこん可か入いれ禪門ぜんもん。入にゅう禪門ぜんもん已やめ，要よう須誦此陀羅尼だらに。……夫おっと欲ほし入にゅう三昧ざんまい者しゃ，初學しょがく之の時とき，事こと絕ぜっ諸しょ境さかい，屏へい除じょ緣えん務つとむ，獨どく一いち靜せい處しょ，半はん跏而坐已やめ，……全ぜん跏則多た痛つう，若わか心しん緣えん痛つう，境さかい即そく難なん得とく定じょう，若わか先さき來らい全ぜん跏坐得とく者しゃ，最さい為ため妙みょう也。……莫緣外がい境さかい，安坐あんざ即そく訖，然しか可か運うん心しん，供養くよう懺悔ざんげ。……次じ應おう發はつ弘誓ぐぜい願ねがい。……次じ應おう學がく調ちょう氣き。……次じ應おう修おさむ三さん摩ま地ち，所しょ言げん三さん摩ま地ち者しゃ，更さら無む別法べっぽう，直ちょく是ぜ一切いっさい眾生，自性じしょう清淨せいじょう心しん，名めい為ため大圓だいえん鏡かがみ智さとし，上うえ自じ諸佛しょぶつ，下しも至いたり蠢動しゅんどう，悉皆しっかい同等どうとう，無む有ゆう增減ぞうげん，但ただし為ため無明むみょう、妄想もうそう、客きゃく塵ちり所しょ覆くつがえ，是ぜ故こ流轉るてん生死せいし，不ふ得とく作さく佛ほとけ。行者ぎょうじゃ應おう當とう安心あんしん靜せい住じゅう，莫緣一切いっさい諸しょ境さかい，假想かそう一いち圓えん明あきら，猶なお如淨月がつ，去さ身み四よん尺しゃく，當とう前ぜん對面たいめん，不ふ高こう不ふ下した，量りょう同一どういつ肘ひじ，圓滿えんまん具足ぐそく，其色明朗めいろう，內外光こう潔きよし，世よ無な方かた比ひ。初はつ雖不見み，久久ひさびさ精せい研けん，尋ひろ當とう徹てっ見み已やめ，即そく更さら觀察かんさつ，漸やや引令廣ひろ，或ある四よん尺しゃく，如是にょぜ倍增ばいぞう，乃至ないし滿まん三さん千せん大千世界だいせんせかい，極きょく令れい分明ぶんめい。將はた欲よく出いずる觀かん，如是にょぜ漸やや略りゃく，還かえ同どう本ほん相しょう。初はつ觀かん之の時とき，如似於月，遍へん周しゅう之これ後ご，無む復ふく方圓ほうえん。作さく是ぜ觀かん已やめ，即そく便びん證しょう得とく解脫げだつ一切いっさい蓋ぶた障さわ三昧ざんまい。得とく此三昧ざんまい者しゃ，名めい為ため地ち前まえ三さん賢けん。依よ此漸進ぜんしん遍あまね周しゅう法界ほうかい者しゃ，如經所說しょせつ，名めい為ため初はつ地ち。……即そく此自性せい清淨せいじょう心しん，以三さん義ぎ故ゆえ，猶なお如於月がつ。……行者ぎょうじゃ久久ひさびさ作さく此觀，觀かん習成就じょうじゅ，不ふ須延促，唯ただ見み明朗めいろう，更さら無一物むいちもつ，亦また不ふ見み身み之の與あずか心こころ，萬まん法ほう不可ふか得え，猶なお如虛空こくう，亦また莫作空解そらどけ，以無念むねん等とう故こ，說せつ如虛空こくう，非ひ謂いい空想くうそう。久久ひさびさ能のう熟じゅく，行住坐臥ぎょうじゅうざが，一切いっさい時じ處しょ，作意さくい與あずか不ふ作意さくい，任にん運うん相應そうおう，無む所しょ罣礙，一切いっさい妄想もうそう，貪むさぼ瞋癡等とう，一切いっさい煩惱ぼんのう，不ふ假かり斷だん除じょ，自然しぜん不ふ起おこり，性せい常つね清淨せいじょう。依よ此修習しゅうしゅう，乃至ないし成佛じょうぶつ，唯ただ是ぜ一道いちどう，更さら無む別べつ理り。」 不空ふくう《金きむ剛つよし頂いただき瑜伽ゆが中ちゅう發はつ阿おもね耨多羅ら三さん藐三さん菩提心ぼだいしん論ろん》:「所以ゆえん求菩提くぼて者しゃ。發はつ菩提心ぼだいしん。修おさむ菩提ぼだい行ゆき。既すんで發はつ如是にょぜ心こころ已やめ。須知しゅうち菩提心ぼだいしん之これ行ぎょう相しょう。其行相者そうしゃ。三門さんもん分別ふんべつ。諸しょ佛菩薩ぶつぼさつ。昔むかし在ざい因いん地ち。發はつ是ぜ心こころ已やめ。勝義まさよし、行くだり願ねがい、三さん摩ま地ち為ため戒。乃至ないし成佛じょうぶつ。無む時じ暫忘。唯ただ真言しんごん法ほう中ちゅう。即身成佛そくしんじょうぶつ故こ。是ぜ故こ說せつ三さん摩ま地ち。於諸教きょう中ちゅう。闕而不言ふげん。……第だい三さん言こと三さん摩ま地ち者しゃ。真言しんごん行人こうじん如是にょぜ觀かん已やめ。云うん何なん能のう證しょう無上むじょう菩提ぼだい。當知とうち法ほう爾しか應おう住じゅう普ひろし賢けん大だい菩提心ぼだいしん。一切いっさい眾生本有ほんゆう薩埵。為ため貪むさぼ瞋癡煩惱ぼんのう之これ所しょ縛ばく故こ。諸佛しょぶつ大悲だいひ。以善巧たくみ智さとし。說せつ此甚深ふか祕密ひみつ瑜伽ゆが。令れい修行しゅぎょう者しゃ。於內心中しんちゅうの。觀かん白しろ月輪げつりん。由よし作さく此觀。照あきら見本みほん心しん。湛たたえ然しか清淨せいじょう。猶なお如滿月まんげつ。光ひかり遍へん虛空こくう。無む所しょ分別ふんべつ。亦また名めい覺さとし了りょう。亦また名めい淨きよし法界ほうかい。亦また名實めいじつ相しょう般若はんにゃ波羅蜜はらみつ海うみ。能のう含種種しゅ無量むりょう珍寶ちんぽう。三摩地猶如滿月。潔白けっぱく分明ふんみょう。何者なにもの為ため一切有情悉含普賢之心。我見がけん自じ心しん。形かたち如月きさらぎ輪わ。何故なぜ以月輪わ為ため喻。謂いい滿月まんげつ圓明えんめい。體からだ則そく與あずか菩提心ぼだいしん相しょう類るい。」
  14. ^ 《時とき輪わ根本こんぽん略りゃく續ぞく無む垢光あかびかり疏》記載きさい：“金剛こんごう者しゃ，堅固けんご不壞ふえ，載の乘の金剛こんごう者しゃ，名めい金剛こんごう乘じょう。或ある者もの，將はた真言しんごん乘じょう和わ般若はんにゃ乘の兩りょう種たね方法ほうほう，即そく果はて性せい與あずか因いん性せい融とおる為ため一體いったい”。《集しゅう密みつ后きさき續つづけ》說せつ：“金剛こんごう者しゃ，攝と集しゅう一切いっさい大乘だいじょう者しゃ，是ぜ般若はんにゃ六ろく度ど﹔攝と集しゅう六ろく度ど者しゃ，是ぜ方便ほうべん及智慧ちえ﹔攝と集あつまり六波羅蜜ろくはらみつ多た、方便ほうべん及智慧ちえ為ため一體いったい者しゃ，是ぜ菩提心ぼだいしん，亦また是ぜ金剛こんごう菩薩ぼさつ的てき禪定ぜんじょう，故こ名めい金剛こんごう。金剛こんごう亦また是これ乘じょう，故こ名めい金剛こんごう乘じょう，即そく真言しんごん乘じょう之の義ぎ。”《集しゅう密みつ后きさき續つづけ》：“根ね境さかい之の錯亂さくらん，諸しょ凡隨念ねん意い，用よう曼表示ひょうじ意い，陀羅耶者拯救義ぎ。超脫ちょうだつ世間せけん行ぎょう，三昧ざんまい耶律儀りちぎ，金剛こんごう所しょ守護しゅご，名稱めいしょう真ま言行げんこう。”
  15. ^ 《雜ざつ阿おもね含經·二に五ご二に經けい》：「佛ふつ告つげ舍利しゃり弗どる。若わか優ゆう波なみ先さき那な誦此偈げ者しゃ。則のり不ふ中毒ちゅうどく。身み亦また不壞ふえ。如聚糠ぬか糟かす。……佛ふつ即そく為ため舍利しゃり弗どる而說偈げ言ごと：……如此真諦しんたい言ごと。無上むじょう大師だいし說せつ。我わが今いま誦習此。大師だいし真實しんじつ語ご。一切いっさい諸惡しょあく毒どく。無能むのう害がい我身わがみ。……佛ふつ破やぶ一切いっさい毒どく。汝なんじ蛇へび毒どく今いま破やぶ。故こ說せつ是ぜ咒術章句しょうく。所謂いわゆる：塢躭婆ばば隷，躭婆隷，躭陸波は婆ばば躭陸，奈渧，肅奈渧，抧跋渧，文ぶん那な移うつり，三さん摩ま移うつり，檀だん諦たい，尼あま羅ら枳からたち施ほどこせ，婆ばば羅ら拘かかわ閇塢隷，塢娛隷悉波は呵しか。」
  16. ^ 龍りゅう樹いつき《大智たいち度ど論ろん》：「先さき說せつ菩薩ぼさつ摩ま訶薩名字みょうじ。未み說せつ所以ゆえん為ため菩薩ぼさつ摩ま訶薩。以得諸しょ陀羅尼だらに、三昧及忍等諸功德故。名めい為ため菩薩ぼさつ摩ま訶薩。問とい曰。已やめ知ち次第しだい義ぎ。何なに以故名めい陀羅尼だらに。云うん何なん陀羅尼だらに。答こたえ曰。陀羅尼だらに。秦はた言げん能のう持じ。或ある言げん能のう遮さえぎ。能のう持じ者しゃ。集あつまり種種しゅじゅ善ぜん法ほう。能のう持じ令れい不ふ散ち不ふ失しつ。譬たとえ如完器き盛もり水すい水すい不ふ漏も散ち。能のう遮さえぎ者しゃ。惡あく不ふ善根ぜんこん心しん生せい。能のう遮さえぎ令れい不ふ生せい。若わか欲よく作さく惡あく罪ざい。持もち令れい不作ふさく。是ぜ名めい陀羅尼だらに。是ぜ陀羅尼だらに或ある心しん相應そうおう。或ある心しん不相應ふそうおう。或ある有ゆう漏も或ある無む漏も。無色むしょく不可ふか見み無む對たい。一持一入一陰攝。法ほう持じ法ほう入行にゅうこう陰かげ。九きゅう智さとし知ち(丹に注ちゅう云うん除じょ盡つき智さとし)。一いち識識(丹に注ちゅう云うん一いち意識いしき)。阿おもね毘曇法ほう。陀羅尼だらに義ぎ如是にょぜ。」
  17. ^ 龍りゅう樹いつき《大智たいち度ど論ろん》：「問とい曰。是ぜ陀羅尼だらに有ゆう幾いく種しゅ。答こたえ曰。是ぜ陀羅尼だらに多種たしゅ。一いち名聞みょうもん持じ陀羅尼だらに。得とく是ぜ陀羅尼だらに者しゃ。一切語言諸法耳所聞者皆不忘失。是ぜ名聞みょうもん持じ陀隣尼あま。復ふく有ゆう分別ふんべつ知ち陀羅尼だらに。得とく是ぜ陀羅尼だらに者しゃ。諸しょ眾生諸法しょほう大小だいしょう好こう醜みにく分別ふんべつ悉知。……復ふく有ゆう入にゅう音聲おんせい陀羅尼だらに。菩薩ぼさつ得とく此陀羅尼だらに者しゃ。聞一切いっさい語ご言げん音おん。不ふ喜き不ふ瞋。一切眾生如恒河沙等劫。惡あく言げん罵詈ばり心こころ不ふ憎にく恨。……復ふく有名ゆうめい寂滅じゃくめつ陀羅尼だらに、無邊むへん旋陀羅尼だらに、隨ずい地ち觀かん陀羅尼だらに、威德いとく陀羅尼だらに、華嚴けごん陀羅尼だらに、音おと淨きよし陀羅尼だらに、虛空藏こくぞう陀羅尼だらに、海うみ藏ぞう陀羅尼だらに、分別ふんべつ諸法しょほう地ち陀羅尼だらに、明あきら諸法しょほう義ぎ陀羅尼だらに。如是にょぜ等とう略說りゃくせつ五ご百ひゃく陀羅尼だらに門もん。若わか廣こう說せつ則そく無量むりょう。以是故こ言げん諸しょ菩薩ぼさつ皆みな得とく陀羅尼だらに。」
  18. ^ 義よし淨きよし《大だい唐から西域せいいき求法ぐほう高僧こうそう傳でん》：「夫おっと明あかり呪のろい者しゃ。梵云毘睇陀羅必棏(丁ちょう澤さわ反たん)家いえ。毘睇譯やく為ため明あかり呪のろい。陀羅是ぜ持じ。必棏家か是ぜ藏ぞう。應おう云うん持もち明あかり呪のろい藏ぞう。然しか相承そうしょう云うん此呪藏ぞう。梵本有ほんゆう十じゅう萬まん頌。唐とう譯やく可か成なり三さん百ひゃく卷かん。現今げんこん求もとめ覓多失しつ少しょう全ぜん。而大聖たいせい沒ぼつ後ご。阿おもね離はなれ野の那な伽とぎ曷樹那な。即そく龍りゅう樹いつき菩薩ぼさつ。特とく精せい斯要。時とき彼かれ弟子でし厥號難なん陀。聰明そうめい博識はくしき漬づけ意い斯典。在ざい西にし印度いんど經けい十じゅう二に年ねん。專せん心持こころもち呪のろい遂とげ便びん感應かんおう。每まい至いたり食しょく時じ食しょく從したがえ空そら下か。又また誦呪求もとめ如意にょい瓶びん。不ふ久ひさ便びん獲え。乃於瓶びん中ちゅう得とく經けい歡喜かんき。不ふ以呪結ゆい其瓶遂とげ去ざ。於是難なん陀法師し。恐おそれ呪のろい明あかり散ち失しつ。遂とげ便びん撮つまみ集しゅう可か十じゅう二に千せん頌。成なり一家いっか之の言げん。每まい於一頌之內。離合りごう呪のろい印しるし之の文ぶん。雖復言げん同どう字じ同どう實み。乃義別べつ用よう別べつ。自じ非ひ口くち相しょう傳授でんじゅ。而實解かい悟さと無む因いん。後のち陳ちん那な論ろん師し見み其製作せいさく。功こう殊こと人智じんち思おもえ極ごく情じょう端はし。撫なで經けい歎曰。嚮使此賢致意因明いんみょう者しゃ。我わが復ふく何なん顏がお之の有ゆう乎。是ぜ知ち智さとし士し識己之の度量どりょう。愚者ぐしゃ闇やみ他た之の淺あさ深ふか矣。斯之呪のろい藏ぞう東ひがし夏未なつみ流りゅう。」
  19. ^ 《佛說ぶっせつ陀羅尼だらに集しゅう經けい翻譯ほんやく序じょ》：「此經出で《金きむ剛つよし大だい道場どうじょう經けい》。大明だいめい呪のろい藏ぞう分ぶん之の少しょう分ぶん也。」
  20. ^ 《密宗みっしゅう道どう次第しだい廣ひろ論ろん》：「能のう以欲塵ちり為ため道どう之の方便ほうべん者しゃ，為ため空そら性せい見み及天瑜伽ゆが。欲よく證しょう此二，若須わがす觀かん待まち眾多外事がいじ，乃是事ごと部ぶ之これ機き。」「此依解釋かいしゃく名義めいぎ而說，謂いい由よし外事がいじ增ぞう上じょう故こ名な事ごと續ぞく。」
  21. ^ 一いち行ぎょう阿闍梨あじゃり《大だい毘盧遮那るしゃな成佛じょうぶつ經けい疏》：「毘盧遮那るしゃな大本おおもと。有ゆう十じゅう萬まん偈げ。以浩廣こう難なん持じ故こ。傳法でんぽう聖きよし者しゃ。採と其宗要よう。凡三さん千せん餘あまり頌。」
    不空ふくう《都部いちぶ陀羅尼だらに目め》：「依よ《毘盧遮那るしゃな成道じょうどう經けい》。大本おおもと十じゅう萬まん偈げ。可か有ゆう三さん百ひゃく卷かん經けい。唐國からくに所しょ譯やく略りゃく本ほん七なな卷かん。此經中ちゅう。說せつ一いち百ひゃく六ろく十じゅう心しん。十じゅう緣えん生せい句く。及五輪ごりん。地ち輪わ、水みず輪わ、火ひ輪わ、風ふう輪わ、空そら輪わ也。此經中ちゅう。二に種しゅ修行しゅぎょう。菩提心ぼだいしん以為因いん。大悲だいひ以為根本こんぽん。方便ほうべん為ため究竟きゅうきょう。依よ勝義まさよし世俗せぞく二に諦たい。
    若わか依よ勝義まさよし修行しゅぎょう。建立こんりゅう法ほう身み曼茶羅ら。是ぜ故こ此經中ちゅう說せつ。先さき稱しょう虛空こくう中ちゅう曼茶羅ら。是ぜ故こ觀かん本尊ほんぞん法ほう身み。遠とお離はなれ形がた色しょく。猶なお如虛空こくう。住じゅう如是にょぜ三さん摩ま地ち。
    若わか依よ世よ俗諦ぞくたい修行しゅぎょう。依よ四輪以為曼茶羅。本尊ほんぞん聖者せいじゃ若わか黃色おうしょく。住じゅう地ち輪わ曼茶羅ら(其形方かた名めい金輪かなわ)。聖者せいじゃ若わか白色はくしょく。住じゅう水すい輪わ曼茶羅ら(其形圓えん名水めいすい輪わ)。聖者せいじゃ若わか赤色あかいろ。住じゅう火ひ輪わ曼茶羅ら(其形三さん角かく)。聖者せいじゃ若わか青あお若わか黑くろ。住じゅう風ふう輪わ曼茶羅ら(其形如半月はんつき)。
    大だい曼茶羅ら安やすし於八はち葉よう蓮はちす花臺かだい。五佛四菩薩安於臺葉。中ちゅう曼茶羅ら外がい。又また有ゆう三種さんしゅ曼茶羅ら。一者一切如來曼茶羅。二者釋迦牟尼曼茶羅。三者文殊師利曼茶羅。此曼茶ちゃ羅ら。名めい為ため大悲だいひ胎藏曼茶羅ら。
    若わか弟子でし受灌頂いただき法ほう。小しょう曼茶羅ら極微きょくび妙みょう委曲いきょく。餘部あまるべ所しょ不ふ代だい。
    此中修行しゅぎょう供養くよう。兼けん存そん二に種しゅ法ほう。謂いい事ごと與あずか理り為ため二に也。此經中ちゅう。護摩ごま火ひ天てん有ゆう四よん十じゅう種しゅ。就中なかんづく一いち十じゅう二に種しゅ火ひ為ため最さい勝かち。爐ろ形がた及木。有ゆう乳ちち果はて類るい苦く練ねり。所用しょよう各かく不同ふどう。東西とうざい南北なんぼく祈願きがん各かく殊こと。內外護摩ごま亦また依よ五輪ごりん。求もとめ四よん種しゅ事こと速そく疾やまし成就じょうじゅ。息災そくさい增益ぞうえき降伏ごうぶく敬愛けいあい。所ところ請火天てん各各おのおの不同ふどう。寂靜じゃくじょう熙怡忿怒ふんど喜怒きど。次第しだい應おう知ち。」
  22. ^ 一いち行ぎょう阿闍梨あじゃり《大だい毘盧遮那るしゃな成佛じょうぶつ經けい疏》：「次つぎ即そく請佛：『唯ただ願ねがい世尊せそん。次つぎ說せつ修おさむ真ま言行げんこう。大悲だいひ胎藏生せい大だい漫荼羅ら王おう』也。今こん且約胎藏為ため喻。行者ぎょうじゃ初發しょはつ一切いっさい智さとし心こころ。如父母ちちはは和合わごう因緣いんねん。識種子しゅし初はつ託たく胎中。……如於淨きよし心中しんちゅうの。發起ほっき方便ほうべん修治しゅうじ自じ地ち。隨ずい緣えん利り物ぶつ濟度さいど眾生。故こ名めい大悲だいひ胎藏生せい也。復ふく次じ初はつ入いれ淨きよし菩提心ぼだいしん門もん見み法ほう明道あけみち。如識種子しゅし歌か羅ら羅ら時じ。前ぜん七なな地ち以來いらい。為ため大悲だいひ萬まん行ぎょう之これ所しょ含養。如在胎藏。無む功こう用よう以去漸やや學まなべ如來にょらい方便ほうべん。如嬰童わらわ已やめ生なま習諸伎藝ぎげい。至いたり如來にょらい一切いっさい智さとし地ち。如伎藝げい已やめ成なり施ほどこせ于從政せい。故こ名めい大悲だいひ胎藏生せい。」
    「經けい云うん：『薄うす伽とぎ梵廣大だい法界ほうかい加持かじ。即そく於是時じ住じゅう法界ほうかい胎藏三昧ざんまい。從したがえ此定起おこり。說せつ入にゅう佛ふつ三昧ざんまい耶持明あきら』者しゃ。梵音毘富羅ら是ただし廣こう大義たいぎ。謂いい深ふか廣こう無む際きわ不可ふか測量そくりょう。如是にょぜ諸法しょほう自體じたい。名めい為ため毘富羅ら法界ほうかい。諸佛しょぶつ實相じっそう。真言しんごん實相じっそう。眾生實相じっそう。皆みな是ぜ毘富羅ら法界ほうかい。以此更さら相しょう加持かじ故こ。名めい為ため法界ほうかい加持かじ。復ふく次じ如男女だんじょ交會因緣いんねん。種子しゅし託たく於胎藏ぞう而不失しつ壞。即そく是ぜ相しょう加持かじ義ぎ。如是にょぜ諸佛しょぶつ、國王こくおう、明あかり妃ひ和合わごう。共生きょうせい毘富羅ら種子たね。為ため大悲だいひ胎藏所持しょじ。無む有ゆう失しつ壞。故こ名めい法界ほうかい加持かじ也。世尊せそん普遍ふへん加持かじ一切いっさい眾生。皆みな作さく平等びょうどう種子しゅし竟。即時そくじ入にゅう於遍法界ほうかい胎藏三昧ざんまい。觀かん此一一いち種子しゅし。皆みな是ぜ蓮花れんげ臺だい上じょう毘盧遮那るしゃな。普ふ門もん眷屬けんぞく無盡むじん莊嚴しょうごん。亦また與あずか大だい悲漫荼羅等とう無む有ゆう異こと。而諸眾生未み能のう自證じしょう知ち。故こ名めい在ざい聖せい胎俱舍しゃ。若わか出で藏ぞう時じ。即そく是ぜ如來にょらい解脫げだつ也。」
  23. ^ 《大だい毘盧遮那るしゃな成佛じょうぶつ神變しんぺん加持かじ經けい·受方便びん學がく處しょ品ひん》：「祕密ひみつ主ぬし。若わか聲聞しょうもん乘じょう學がく處しょ。我が說せつ離はなれ慧とし方便ほうべん。……菩薩ぼさつ修行しゅぎょう大乘だいじょう。入にゅう一切いっさい法ほう平等びょうどう。攝と受智慧ちえ方便ほうべん。自他じた俱故。諸しょ所作しょさ轉てん。……復ふく次じ祕密ひみつ主ぬし。菩薩ぼさつ持じ不ふ邪よこしま婬いん戒。若わか他所よそ攝と。自じ妻つま。自じ種族しゅぞく。標しるべ相しょう所しょ護まもる。不發ふはつ貪むさぼ心こころ。況きょう復ふく非道ひどう二に身み交會。有餘ゆうよ方便ほうべん。隨所ずいしょ應おう度ど。攝と護まもる眾生。……」
    一いち行ぎょう阿闍梨あじゃり《大だい毘盧遮那るしゃな成佛じょうぶつ經けい疏》：「然しか有ゆう異い方便ほうべん。為ため成なり彼かれ大だい菩提ぼだい因いん。則のり有ゆう犯はん義ぎ。不同ふどう聲ごえ聞也。如《大本おおもと菩薩戒ぼさつかい》說せつ：有ゆう菩薩ぼさつ從したがえ生なま已やめ來らい修おさむ童わらわ真しん行ぎょう。……因いん入村にゅうそん乞食こじき。有ゆう童女どうじょ見み其端嚴いむ美妙びみょう。生なま欲心よくしん告つげ言ごと。我わが於仁者しゃ深ふか生なま欲心よくしん。……若わか我が願ねがい不ふ遂とげ恐おそれ致絕命ぜつめい。……以不獲え所願しょがん因いん即そく悶絕もんぜつ。……女おんな又また追隨ついずい不ふ止とめ。比丘びく念ねん言ごと。若わか彼かれ不ふ得とく所しょ求もとめ。必自喪も命いのち而入惡道あくどう。遂とげ從したがえ彼かれ願ねがい多おお時とき和合わごう。伺彼欲ほし少しょう息いき時じ。以法勸すすむ導しるべ而說法ほう利り彼女かのじょ。以深愛敬あいきょう故ゆえ。即そく順じゅん其命共修きょうしゅう梵行成なり大法たいほう利り。然しか此菩薩但以大悲だいひ方便ほうべん。能のう以下いか劣れつ忍にん于斯事ごと。而非欲ほし貪むさぼ所ところ牽而作さく非ひ法ほう。若わか不ふ由よし大悲だいひ。但ただし以欲邪よこしま行ぎょう心こころ而作。即そく是ぜ犯はん戒此也。即そく是ぜ具ぐ智さとし方便ほうべん故こ爾なんじ。」
  24. ^ 24.0 24.1 空海くうかい《大だい日經にっけい開題かいだい》和かず《即身成佛そくしんじょうぶつ義よし》：「六ろく大だい無礙むげ常つね瑜伽ゆが，四よん種しゅ曼荼各かく不離ふり，三さん密みつ加持かじ速そく疾やまし顯あらわ，重重じゅうじゅう帝みかど網もう名めい即そく身み。法然ほうねん具足ぐそく薩般若はんにゃ，心しん數すう心こころ王おう過か刹塵，各かく具ぐ五智無際智，圓えん鏡きょう力りょく故實こじつ覺さとし智さとし。」
  25. ^ 《密宗みっしゅう道どう次第しだい廣ひろ論ろん》卷まき二に：「若わか待まち外事がいじ內定等分とうぶん，非ひ待まち極ごく多た外事がいじ，即そく是ぜ行部ゆくべ之これ機き。」「事こと定じょう等とう行ぎょう故ゆえ名めい行ぎょう續つづけ。」
  26. ^ 《密宗みっしゅう道どう次第しだい廣ひろ論ろん》卷まき二に：「若わか內正定じょう與あずか諸しょ外事がいじ等分とうぶん開示かいじ立りつ為ため行ぎょう續つづけ。如《大日だいにち經けい》註云：『此續雖是方便ほうべん智慧ちえ為ため主ぬし之の瑜伽ゆが續つづけ，然しか為ため攝と受信じゅしん解かい外事がいじ諸しょ眾生故こ，開示かいじ隨順ずいじゅん外事がいじ諸行しょぎょう。故こ共きょう稱しょう事ごと續つづけ或ある二に俱續。』又また《金剛こんごう藏ぞう莊嚴しょうごん續つづけ》云うん：『事こと二に俱瑜伽ゆが。』亦また說せつ行ぎょう續ぞく為ため二に俱續。」
  27. ^ 不空ふくう《都部いちぶ陀羅尼だらに目め》：「《瑜伽ゆが本ほん經けい》都と十じゅう萬まん偈げ。有ゆう十じゅう八はち會かい。初會しょかい經けい名めい《一切如來真實攝》。其經說せつ五ご部ぶ。佛ふつ部ぶ(毘盧遮那佛びるしゃなぶつ以為部ぶ主ぬし)。金剛こんごう部ぶ(阿おもね閦佛為ため部ぶ主ぬし)。寶たから部ぶ(寶生ほうしょう佛ふつ以為部ぶ主ぬし)。蓮花れんげ部ぶ(阿彌陀あみだ佛ほとけ以為部ぶ主ぬし)。羯磨部ぶ(不ふ空そら成就じょうじゅ佛ぼとけ以為部ぶ主ぬし)。彼かれ五ご部ぶ主ぬし。各かく有ゆう四よん菩薩ぼさつ以為眷屬けんぞく。前ぜん右左みぎひだり背せ而安列れつ。四よん內供養くよう。各かく屬ぞく四よん部ぶ。次第しだい應おう知ち。四よん外そと供養くよう亦また屬ぞく四よん部ぶ。四よん門もん鉤かぎ、索さく、鎖くさり、鈴すず。四よん部ぶ次第しだい應おう知ち。又また有ゆう四方しほう賢けん劫こう中ちゅう十じゅう六ろく大だい菩薩ぼさつ。表おもて賢けん劫こう中ちゅう一切いっさい菩薩ぼさつ。又また外そと有ゆう五ご類るい天てん。一いち一類いちるい有ゆう四よん天てん。總有そうゆう二に十じゅう天てん并妃后きさき。復ふく有ゆう五ご類るい成なり二に十じゅう。五ご類るい者しゃ上じょう界かい四よん天てん。住じゅう虛空こくう四よん天てん。遊ゆう虛空こくう四よん天てん。地ち居きょ有ゆう四よん天てん。居きょ地底ちてい四よん天てん。
    瑜伽ゆが部ぶ曼茶羅ら有ゆう四よん。一いち金剛こんごう界かい。二に降くだ三さん世せい。三さん遍へん調伏ちょうぶく。四よん一切いっさい義ぎ成就じょうじゅ。此四曼茶羅ら。表おもて毘盧遮那佛びるしゃなぶつ內四智さとし菩薩ぼさつ。謂いい金剛こんごう、灌頂、蓮花れんげ、羯磨為ため四よん智さとし。又また四よん智さとし。謂いい大圓だいえん鏡きょう、平等びょうどう性せい、妙みょう觀察かんさつ、成なり所しょ作為さくい四よん智さとし矣。又また一いち一いち曼茶羅ら。建立こんりゅう六ろく曼茶羅ら。所謂いわゆる大だい曼茶羅ら。三昧ざんまい耶曼茶ちゃ羅ら。法ほう曼茶羅ら。羯磨曼茶羅ら。四よん印しるし曼茶羅ら。一印いちじるし曼茶羅ら。唯ただ降くだ三世曼茶羅具十曼茶羅。餘よ皆みな具ぐ六ろく曼茶羅ら。
    一切いっさい印しるし契ちぎり。一切いっさい法要ほうよう。以四智印攝盡。大智たいち印しるし。以五ご相そう成本なりもと尊たかし瑜伽ゆが。三昧ざんまい耶印(以二手和合金剛縛發生成印)。法ほう智さとし印しるし(名めい本尊ほんぞん種子しゅし法ほう身み三摩地一切契經文義)。羯磨智さとし印しるし(以二手金剛拳如執持器仗幖幟如身威儀形)。
    又また瑜伽ゆが中ちゅう四よん種しゅ眼め。法眼ほうげん(敬愛けいあい法ほう)。熾おき盛もり眼め(鉤かぎ召)。忿怒ふんど眼め(降伏ごうぶく心しん殺害さつがい煩惱ぼんのう也)。慈悲じひ眼め(除じょ毒どく息いき怨敵おんてき也)。
    又また一切いっさい如來にょらい教きょう集しゅう瑜伽ゆが中ちゅう。一いち百ひゃく二に十じゅう種しゅ護摩ごま。依よ二に十じゅう五ご種しゅ爐ろ。於護摩ごま爐ろ中ちゅう。契印けいいん幖幟各かく異こと。所ところ求もとむ迅速じんそく成なり辦。世間せけん出世間しゅっせけん成就じょうじゅ果報かほう。諸しょ會かい浩ひろし汗あせ文義ふみよし稍やや多おお。恐おそれ文ぶん繁しげる。且略指方さしかた隅すみ。」
    不空ふくう譯わけ《金きむ剛つよし頂いただき經けい瑜伽ゆが十じゅう八はち會かい指ゆび歸き》：「金きむ剛つよし頂いただき經けい。瑜伽ゆが有ゆう十じゅう萬まん偈げ十じゅう八はち會かい。」「瑜伽ゆが教きょう十じゅう八はち會かい。或ある四千頌或五千頌或七千頌。都と成なり十じゅう萬まん頌。具ぐ五ご部ぶ四よん種しゅ曼荼羅まんだら四よん印しるし。具ぐ三さん十じゅう七なな尊みこと。一いち一部いちぶ具ぐ三さん十じゅう七なな。乃至ないし一いち尊みこと成なり三さん十じゅう七なな。亦また具ぐ四よん曼荼羅まんだら四よん印しるし。互相涉わたる入いれ。如帝釋たいしゃく網もう珠たま光明こうみょう交映展てん轉うたて無限むげん。修行しゅぎょう者しゃ善ぜん達たち此瑜伽ゆが中ちゅう大意たいい。如遍照へんじょう佛ぼとけ。一いち一いち身分みぶん。一いち一いち毛孔けあな。一いち一いち相そう。一いち一いち隨ずい形がた好このみ。一いち一いち福德ふくとく資し糧かて。一いち一いち智慧ちえ資し糧かて。住じゅう於果位い。演說えんぜつ瑜伽ゆが二乘にじょう不ふ共きょう佛法ぶっぽう。說せつ曼荼羅まんだら三さん昧耶法門ほうもん事業じぎょう。量りょう同どう虛空こくう。證あかし者しゃ如上じょじょう所說しょせつ。各各おのおの分ぶん劑ざい各かく不ふ雜ざつ亂らん。圓えん證しょう四身よつみ。所謂いわゆる自性じしょう身み。受用じゅよう身み。變化へんか身み。等とう流りゅう身み。是能これよし頓とみ作さく利り樂らく一切有情諸菩薩聲聞緣覺及諸外道。名な瑜伽ゆが金剛こんごう乘じょう教法きょうほう。」
  28. ^ 不空ふくう譯わけ《金きむ剛つよし頂いただき經けい瑜伽ゆが十じゅう八はち會かい指ゆび歸き》：「金きむ剛つよし頂いただき經けい。瑜伽ゆが有ゆう十じゅう萬まん偈げ十じゅう八はち會かい。初會しょかい名めい《一切如來真實攝教王》。有ゆう四大しだい品ひん。一いち名めい《金剛こんごう界かい》。二名にみょう《降くだ三さん世せい》。三さん名めい《遍あまね調伏ちょうぶく》。四よん名めい《一切いっさい義ぎ成就じょうじゅ》。表ひょう四よん智さとし印しるし。
    於《初はつ品しな》中有ちゅうう六ろく曼茶羅ら。
    • 所謂いわゆる金剛こんごう界かい大だい曼茶羅ら。并說毘盧遮那佛びるしゃなぶつ受用じゅよう身み。以五相しょう現げん成なり等とう正覺しょうがく(五ご相者そうしゃ、所謂いわゆる通達つうたつ本心ほんしん、修おさむ菩提心ぼだいしん、成なり金剛心こんごうしん、證あかし金剛こんごう身み、佛身ぶっしん圓滿えんまん、此則五智ごち通達つうたつ)成佛じょうぶつ後ご。以金剛こんごう三さん摩ま地ち。現げん發生はっせい三さん十じゅう七智廣說曼荼羅儀則。為ため弟子でし受速證しょう菩薩ぼさつ地ち佛ふつ地ち法ほう。
    • 第だい二說陀羅尼曼茶羅。具ぐ三さん十じゅう七なな。此中聖せい眾。皆みな住じゅう波羅蜜はらみつ形がた。廣こう說せつ入にゅう曼茶羅ら儀ただし軌。為ため弟子でし受四よん種しゅ眼め。說せつ敬愛けいあい鉤かぎ召降伏ごうぶく息災そくさい等とう儀ぎ軌。
    • 第だい三說微細金剛曼茶羅。亦また具ぐ三さん十じゅう七なな聖せい眾。於金剛こんごう杵きね中ちゅう畫が。各かく持じ定てい印しるし。廣こう說せつ入にゅう曼茶羅ら儀ただし軌。為ため弟子でし令れい心こころ堪こらえ任にん。令れい心しん調ちょう柔やわら。令れい心しん自在じざい。說せつ微細びさい金剛こんごう三さん摩ま地ち。修おさむ四よん靜しずか慮おもんばか法ほう。修おさむ四よん無量むりょう心こころ及三さん解脫げだつ門もん。
    • 第だい四說一切如來廣大供養羯磨曼茶羅。亦また具ぐ三さん十じゅう七なな。彼かれ中ちゅう聖せい眾。各かく持じ本ほん幖幟。供養くよう而住。廣こう說せつ入にゅう曼茶羅ら法ほう。為ため弟子でし說せつ受十じゅう六ろく大だい供養くよう法ほう說せつ。四よん種しゅ祕密ひみつ供養くよう法ほう。
    • 第だい五說四印曼茶羅法。弟子でし受四よん種しゅ速そく成就じょうじゅ法ほう。以此曼茶羅ら。求もとめ悉地成就じょうじゅ。像ぞう如上じょじょう四曼茶羅中所求悉地。於此像ぞう前まえ求もとめ成就じょうじゅ。
    • 第だい六說一印曼茶羅。若わか持じ毘盧遮那るしゃな真ま言及げんきゅう金剛こんごう薩埵菩薩ぼさつ具ぐ十じゅう七なな尊みこと。餘よ皆みな具ぐ十じゅう三さん。亦また說せつ入にゅう曼茶羅ら儀ただし。與あずか弟子でし受先行せんこう法ほう。修おさむ集しゅう本尊ほんぞん三さん摩ま地ち。
    次つぎ說せつ《降くだ三さん世せい大だい品しな》。有ゆう六ろく曼茶羅ら。如來にょらい成なり等とう正覺しょうがく已やめ。於須彌わたる盧の頂いただき。轉てん金剛こんごう界かい輪わ已やめ。與あずか諸しょ菩薩ぼさつ。名號みょうごう受職已やめ。摩ま醯首羅ら等とう剛ごう強きょう難なん化か。不可ふか以寂靜じゃくじょう法ほう而受化か。盡つき虛空こくう遍へん法界ほうかい一切いっさい如來にょらい。異口同音いくどうおん。請以一いち百ひゃく八はち名めい讚たたえ。禮れい金きむ剛つよし薩埵。如是にょぜ諸しょ天てん。不可ふか以寂靜じゃくじょう法ほう而受化か。時とき金剛こんごう手しゅ菩薩ぼさつ受一切いっさい如來にょらい請已。即そく入にゅう悲怒金剛こんごう三さん摩ま地ち。現げん大だい威德いとく身み。以種種しゅ方便ほうべん調伏ちょうぶく。乃至ないし命いのち終おわり。摩ま醯首羅ら死し已やめ。自じ見み於下おした方かた。過か六ろく十じゅう二に恒つね河かわ沙すな世界せかい。名めい灰はい莊嚴しょうごん。彼かれ世界中せかいじゅう成なり等とう正覺しょうがく。名めい為ため怖こわ畏かしこ自在じざい王おう如來にょらい。執と金剛こんごう菩薩ぼさつ以脚按之。誦金剛こんごう壽命じゅみょう真言しんごん。復ふく得う蘇そ。既すんで受化已やめ。金きむ剛つよし薩埵則のり說せつ大だい曼茶羅ら。引入諸しょ天てん。受金剛こんごう名號みょうごう。諸しょ天てん有ゆう五ご類るい。居きょ上うえ界かい天王てんのう摩ま醯首羅ら等ひとし無量むりょう諸しょ天てん及后。第だい二に遊ゆう虛空こくう諸しょ天てん、日にち天子てんし等とう無量むりょう諸しょ天てん及后。第だい三さん居きょ虛空こくう天てん、魔王まおう等とう無量むりょう諸しょ天てん及后。第だい四よん地ち居きょ天てん、主しゅ藏ぞう天てん等とう無量むりょう諸しょ天てん及后。第だい五地下嚩囉呬天等無量諸天及后。悉皆しっかい引入已やめ。勅みことのり諸しょ天てん建立こんりゅう諸しょ曼茶羅ら。汝なんじ等とう赴會。所ところ求もとむ一切悉地皆與成辦。此等皆みな是ぜ外がい金剛こんごう部ぶ。
    • 第だい一說いっせつ大だい曼茶羅ら儀ぎ則そく。皆みな具ぐ三さん十じゅう七なな。說せつ降伏ごうぶく法ほう及修神通じんずう法ほう。
    • 第だい二に說せつ祕密ひみつ曼茶羅ら。具ぐ三さん十じゅう七なな。說せつ引弟子でし儀ぎ。此中諸しょ音聲おんせい及金剛こんごう歌舞かぶ。
    • 第だい三さん說せつ法ほう曼茶羅ら。具ぐ三さん十じゅう七なな。說せつ引入弟子でし儀ぎ。此中說せつ以慈悲じひ喜捨きしゃ。作さく阿おもね毘遮嚕迦法ほう。微細びさい金剛こんごう調ちょう心こころ儀ぎ軌。
    • 第だい四よん說せつ羯磨曼茶羅ら。具ぐ三さん十じゅう七なな。說せつ入にゅう曼茶羅ら儀ただし。令れい弟子でし學がく護摩ごま儀ぎ軌。於無量りょう佛菩薩ぶつぼさつ所しょ。成なり廣大こうだい供養くよう。速はや得え悉地現前げんぜん。說せつ二に十じゅう五種護摩爐隨類所求法。
    • 第だい五說四印曼茶羅。具ぐ二に十じゅう一いち。成就じょうじゅ諸しょ藥くすり法ほう等とう。已上いじょう四よん曼茶羅ら中ちゅう。成就じょうじゅ法ほう。於此曼茶羅ら中ちゅう成就じょうじゅ法ほう於此曼茶羅ら像ぞう前ぜん求もとめ。
    • 第だい六說一印曼茶羅。具ぐ十じゅう七なな。說せつ引入弟子でし及先行せんこう法ほう。
    次つぎ為ため外そと金剛こんごう部ぶ眾。說せつ四よん種しゅ曼茶羅ら。各かく說せつ本ほん真言しんごん本ほん印しるし契ちぎり獻けんじ佛ほとけ。
    • 佛ふつ為ため說教せっきょう勅みことのり大だい曼茶羅ら。具ぐ三さん十じゅう七なな。說せつ引入弟子でし儀ぎ。說せつ為ため弟子でし使役しえき外がい金剛こんごう部ぶ軌則。此中說せつ大佛だいぶつ頂いただき及光聚佛頂いただき真言しんごん及契。亦また通つう一いち字じ頂いただき輪わ法ほう。
    • 次つぎ說せつ第だい二教勅三昧耶曼茶羅。彼かれ諸しょ天てん后きさき等とう。各かく獻本けんぽん真言しんごん。佛ふつ為ため說せつ曼茶羅ら。具ぐ三さん十じゅう七なな。說せつ為ため弟子でし說せつ修おさむ藥やく叉また藥やく叉また女おんな法ほう。廣こう說せつ諸しょ儀ぎ軌。
    • 次第しだい三說教勅法曼茶羅。諸しょ天てん說せつ真言しんごん獻けんじ佛ほとけ。佛ふつ為ため彼等かれら說せつ曼茶羅ら。具ぐ三さん十じゅう七なな。說せつ引入弟子でし儀ぎ。為ため弟子でし說せつ諸しょ天てん之の法印ほういん已やめ。由よし此印不ふ違たがえ越本こしもと誓ちかい。
    • 次第しだい四說教勅羯磨曼茶羅。具ぐ三さん十じゅう七なな。說せつ引入弟子でし儀ぎ。彼等かれら諸しょ天てん。各かく說せつ本ほん真言しんごん。佛ふつ為ため說せつ曼茶羅ら。說せつ諸しょ天てん舞まい儀ぎ。說せつ成就じょうじゅ諸しょ事業じぎょう速そく疾やまし法ほう。
    次つぎ說せつ《遍あまね調伏ちょうぶく大だい品ひん》。有ゆう（蓮花れんげ部ぶ觀かん自在じざい菩薩ぼさつ）六ろく種しゅ曼茶羅ら。……
    次つぎ說せつ《一切いっさい義ぎ成就じょうじゅ大だい品ひん》中ちゅう。有ゆう（寶たから部ぶ虛空藏菩薩こくうぞうぼさつ）六ろく曼茶羅ら。……
    次じ都と說せつ如前一いち一いち曼茶羅ら中ちゅう。祕密ひみつ助成じょせい方便ほうべん散ち誦。次つぎ後ご示しめせ釋迦牟尼しゃかむに佛ぼとけ。降くだ於閻浮提ひさげ。變化へんか身み八相はっそう成道じょうどう。皆みな是ぜ普賢菩薩ふげんぼさつ幻まぼろし化か。一切如來還以一百八名。讚たたえ揚あげ金きむ剛つよし薩埵。如是にょぜ第だい一いち會かい。」
  29. ^ 不空ふくう譯わけ《金きむ剛つよし頂いただき經けい瑜伽ゆが十じゅう八はち會かい指ゆび歸き》：「第だい六會名大安樂不空三昧耶真實瑜伽。」
  30. ^ 不空ふくう譯わけ《金きむ剛つよし頂いただき瑜伽ゆが降くだ三さん世せい成就じょうじゅ極ごく深ふか密みつ門もん》：「是ぜ甚深祕密ひみつ。降くだ三さん世せい瑜伽ゆが。首くび依よ《真實しんじつ王おう》。」
    不空ふくう譯わけ《金きむ剛つよし壽命じゅみょう陀羅尼だらに念誦ねんじゅ法ほう》：「我わが今いま依よ金剛こんごう頂いただき瑜伽ゆが經けい。……佛ふつ告つげ降くだ三さん世せい菩薩ぼさつ。汝なんじ今こん調伏ちょうぶく難なん調ちょう諸しょ天てん。令れい歸依きえ諸しょ佛法僧ぶっぽうそう發はつ菩提心ぼだいしん。諸しょ天てん盡つき皆みな歸依きえ。唯ただ大だい自じ在天ざいてん恃大威德いとく。來き相あい拒こばめ敵てき。降くだ三さん世せい種種しゅじゅ苦く治ち。乃至ないし於死。毘盧遮那佛びるしゃなぶつ入にゅう悲愍大悲だいひ三さん昧耶。說せつ金剛こんごう壽命じゅみょう陀羅尼だらに。」
    不空ふくう譯わけ《金きむ剛つよし頂いただき降くだ三さん世せい大儀たいぎ軌法王おう教きょう中ちゅう觀かん自在じざい菩薩ぼさつ心こころ真言しんごん一切如來蓮花大曼拏攞品》：「爾なんじ時じ觀かん自在じざい菩薩ぼさつ摩ま訶薩。白はく佛ふつ言ごと。世尊せそん我欲がよく於此《降くだ三世儀軌法王會》中ちゅう說せつ自じ心しん真言しんごん。」
    不空ふくう譯わけ《觀かん自在じざい菩薩ぼさつ如意にょい輪わ瑜伽ゆが》：「我わが今いま順じゅん瑜伽ゆが。金剛こんごう頂いただき經けい說せつ。摩ま尼あま蓮花れんげ部ぶ。如意にょい念誦ねんじゅ法ほう。」
    不空ふくう譯わけ《大だい虛空藏菩薩こくうぞうぼさつ念誦ねんじゅ法ほう》：「我わが今いま依よ瑜伽ゆが金剛こんごう頂いただき經けい。說せつ寶たから部ぶ虛空藏菩薩こくうぞうぼさつ真言しんごん教法きょうほう。」
    不空ふくう譯わけ《略述りゃくじゅつ金剛こんごう頂いただき瑜伽ゆが分別ふんべつ聖ひじり位い修おさむ證しょう法門ほうもん》：「爾なんじ時じ金剛こんごう界かい毘盧遮那佛びるしゃなぶつ。在ざい色いろ界かい頂いただき阿おもね迦尼吒天宮てんぐう。初はつ受用じゅよう身成みなり等とう正覺しょうがく。證あかし得とく一切いっさい如來にょらい平等びょうどう智さとし。即そく入にゅう一切如來金剛平等智印三昧耶。即そく證あかし一切如來法平等自性光明智藏。」
  31. ^ 佛ふつ光こう大だい辭典じてん第だい三版名相釋文·大悲だいひ空そら智さとし金剛こんごう大だい教きょう王おう儀ただし軌經. [2014-04-16]. （原始げんし内容ないよう存そん档于2014-04-16）. 
  32. ^ 《密宗みっしゅう道どう次第しだい廣ひろ論ろん》卷まき2：「若わか於外事がいじ內定二に者しゃ，以定為ため主ぬし，待まち少しょう外事がいじ，是ぜ瑜伽ゆが部ぶ之これ機き。」「重じゅう內瑜伽ゆが，名めい瑜伽ゆが續ぞく。」
  33. ^ 《密宗みっしゅう道どう次第しだい廣ひろ論ろん》卷まき2：「瑜伽ゆが續ぞく中ちゅう既すんで不可ふか修二しゅうじ根ね交合こうごう，故こ除じょ彼かれ外緣がいえん餘あまり執と手て或ある抱だき持じ觸さわ喜樂きらく為ため道どう，配はい瑜伽ゆが續ぞく。」
  34. ^ 飛ひ錫すず《大だい唐とう故こ大德だいとく開府かいふ儀ぎ同どう三司試鴻臚卿肅國公大興善寺大廣智三藏和上之碑》：「至いたり開ひらき元もと二に十じゅう九きゅう年ねん秋あき。先師せんし厭いや代入だいにゅう塔とう之これ後ご。有ゆう詔みことのり令れい齎國信くにのぶ使し師し子こ國こく。……師し子こ國こく王おう郊迎宮中きゅうちゅう七なな日にち供養くよう。以真金きん器き沐浴もくよく大師だいし。肘ひじ步ふ問とい安やす以存梵禮。王おう諸しょ眷屬けんぞく宰おさむ輔大臣だいじん備盡虔けん敬けい。其國有こくゆう普ひろし賢けん阿おもね遮さえぎ梨なし聖者せいじゃ。位い隣となり聖地せいち。德とく為ため時じ尊みこと。從したがえ而問津つ。無む展てん乃誠。奉獻ほうけん金きん貝かい寶たから曰。吾われ所しょ寶たから者しゃ心こころ也。非ひ此寶也。尋ひろ即そく授以《十じゅう八はち會かい金剛こんごう頂いただき瑜伽ゆが》并《毘盧遮那るしゃな大悲だいひ胎藏》五ご部ぶ灌頂。真言しんごん、秘ひ典てん、經論きょうろん。梵夾五ご百ひゃく餘よ部ぶ。僉以為ため得とく其所傳でん也。……至いたり天寶てんぽう六ろく載の。自じ師し子こ國こく還かえ。玄げん宗むね延のべ入にゅう建けん壇だん。親授しんじゅ灌頂。住じゅう淨きよし影かげ寺てら。」
  35. ^ 《补续高僧こうそう传》卷一けんいち
  36. ^ 《宋そう高僧こうそう传》卷まき二に十じゅう五ご《宋そう东京开宝寺てら守もり真ま传》。
  37. ^ Bahir, Cody. "Buddhist Master Wuguang's (1918–2000) Taiwanese Web of the Colonial, Exilic and Han." The e-Journal of East and Central Asian Religions 1 (2013): 81-93 （页面存そん档备份，存そん于互联网档案あん馆）.
  38. ^ 《趨入無上むじょう續ぞく義ぎ》說せつ：“果はて者しゃ，通過つうか身み、受用じゅよう、住じゅう、圓滿えんまん事業じぎょう趨入，故こ名な。”《時とき輪わ灌頂略りゃく示しめせ》記載きさい：“取と空そら性せい色しょく是ぜ固かた，持じ守もり悲憫是ぜ果はて。空そら悲無分別ふんべつ，知ち彼かれ菩提心ぼだいしん，入にゅう修おさむ無上むじょう瑜伽ゆが義ぎ。若わか以身、受用じゅよう、住じゅう、圓滿えんまん事業じぎょう的てき方法ほうほう趨入，即そく是ぜ果はて，亦また是ぜ一切いっさい道みち果はて大手おおて印しるし成就じょうじゅ。”
  39. ^ 《密宗みっしゅう道どう次第しだい廣ひろ論ろん》卷まき2：「能のう以欲塵ちり為ため道どう之の方便ほうべん者しゃ，為ため空そら性せい見み及天瑜伽ゆが。」寂さび護まもる論ろん師し《四よん百ひゃく五ご十じゅう論ろん釋しゃく》：「若わか有ゆう唯ただ修おさむ天てん之の體からだ性せい，不能ふのう成佛じょうぶつ，道みち不滿ふまん故ゆえ。又また若わか唯ただ修おさむ諸しょ天真てんしん實じつ而非諸しょ天てん，是則これのり須經多た無數むすう劫こう乃得成佛じょうぶつ，非ひ速はや疾やまし成なり。由よし是ぜ俱修最さい為ため愜意，加持かじ勝しょう故こ，速はや得え無む上正かみしょう等とう菩提ぼだい。」
  40. ^ 《中国ちゅうごく佛教ぶっきょう》中国ちゅうごく佛教ぶっきょう协会 编
  41. ^ 《時とき輪わ灌頂略りゃく示しめせ》說せつ：“方便ほうべん智慧ちえ結合けつごう的てき金剛こんごう菩薩ぼさつ瑜伽ゆが是ぜ金剛こんごう乘じょう。……金きむ剛つよし乘じょう比ひ般若はんにゃ乘の多た方便ほうべん，故こ名な方かた便乘びんじょう。”
  42. ^ 《時とき輪わ根本こんぽん略りゃく續ぞく無む垢光あかびかり疏》說せつ：“金きむ剛つよし乘じょう之の金剛こんごう義よし者しゃ，法ほう性せい所生しょせい的てき空そら悲無別べつ，或ある空むなし樂らく無二むに。救すくい意い之の義ぎ者しゃ，駕が御ご道みち﹔空そら樂たのし無む別べつ者しゃ，貪むさぼ義ぎ。”
  43. ^ 《瑜伽ゆが師し地ち論ろん》：「若わか鬼おに、傍はた生せい、人中ひとなか所有しょゆう依よ身み。苦樂くらく相しょう雜ざつ。故こ有ゆう婬いん欲ほっ。男女だんじょ展てん轉てん。二に二に交會。不淨ふじょう流出りゅうしゅつ。欲界よくかい諸しょ天てん。雖行婬いん欲ほっ。無む此不淨ふじょう。然しか於根門もん有ゆう風氣かざけ出で。煩惱ぼんのう便びん息いき。四よん大王だいおう眾天。二に二に交會。熱ねつ惱方息いき。如四大王だいおう眾天。三さん十じゅう三さん天てん亦また爾なんじ。時分じぶん天てん。唯ただ互相抱だき。熱ねつ惱便息いき。知足ちそく天てん。唯ただ相しょう執と手て。熱ねつ惱便息いき。樂らく化か天てん。相あい顧而笑わらい。熱ねつ惱便息いき。他た化か自じ在天ざいてん。眼め相しょう顧視。熱ねつ惱便息いき。」
    施ほどこせ護まもる譯わけ《佛說ぶっせつ秘密ひみつ相しょう經けい》：「汝なんじ今いま當知とうち彼かれ金剛こんごう杵きね住じゅう蓮華れんげ上うえ者しゃ。為ため欲よく利とし樂らく廣大こうだい饒にょう益えき。施ほどこせ作さく諸佛しょぶつ最さい勝かち事業じぎょう。是ぜ故こ於彼清淨せいじょう蓮華れんげ之の中なか。而金剛こんごう杵きね住じゅう於其上じょう。乃入彼かれ中ちゅう發起ほっき金剛こんごう真實しんじつ持じ誦。然しか後金あときん剛つよし及彼蓮華れんげ二に事相じそう擊げき。成就じょうじゅ二に種しゅ清淨せいじょう乳ちち相しょう。一いち謂いい金剛こんごう乳ちち相しょう。二に謂いい蓮華れんげ乳ちち相しょう。」
  44. ^ 安あん慧とし《大乘だいじょう阿おもね毘達磨だるま雜ざつ集しゅう論ろん》：「二に二に數すう會かい者しゃ。謂いい於染淨きよし因果いんが差別さべつ四よん真諦しんたい中ちゅう。以世、出世しゅっせ二道ふたみち及奢摩ま他た、毘鉢舍しゃ那な二道ふたみち。數かず數すう證しょう會かい故ゆえ。」
  45. ^ 《鞞婆沙すな論ろん》：「問とい曰：男根だんこん、女おんな根ね，何なに因いん得とく根ね名めい？答こたえ曰：謂いい此中轉生てんせい人じん，亦また生出おいで要人かなめ；轉生てんせい人じん者しゃ，如六ろく師し也；生出おいで要人かなめ者しゃ，佛ふつ、辟支佛ふつ、聲こえ聞也，以是故こ，男根だんこん、女おんな根ね得とく名めい。」
    《阿おもね毘曇毘婆沙すな論ろん》：「問とい曰：如身根しんこん微塵みじん，從したがえ足あし至いたり頂いただき盡つき遍あまね，何故なぜ此處ここら所しょ身根しんこん、名めい男根だんこん女おんな根ね？非ひ餘よ處しょ所しょ耶？尊者そんじゃ和かず須蜜說せつ曰：以此處しょ所しょ故こ，分別ふんべつ是ぜ男おとこ是ぜ女おんな；問とい曰：若わか然しか者しゃ，二形人亦名男亦名女耶？答こたえ曰：此不名めい男おとこ，亦また不ふ名めい女おんな。復ふく次じ此處ここ所しょ，能生のう增長ぞうちょう人じん、寂靜じゃくじょう人じん；增長ぞうちょう人じん者しゃ，如富蘭らん那な等とう六ろく師し；寂靜じゃくじょう人じん者しゃ，謂いい佛ふつ、辟支佛ふつ、聲聞しょうもん；尊者そんじゃ佛陀ぶっだ提ひさげ婆ばば說せつ曰：此處ここ所しょ能生のう諸しょ仙せん，能生のう牟尼，能生のう善よし調伏ちょうぶく者しゃ，能生のう善よし共きょう住じゅう者しゃ。」
    《大だい毘婆沙すな論ろん》：「問とい：身根しんこん極微きょくび，遍へん身み等とう有ゆう，何故なぜ此獨名めい女おんな男根だんこん？復ふく說せつ為ため顯あらわ？尊者そんじゃ世よ友とも作さく如是にょぜ說せつ：此處ここ能のう顯あらわ是ぜ男女だんじょ故こ，名めい男女だんじょ根ね，復ふく說せつ為ため顯あらわ；問とい：有ゆう二形者亦能顯耶？答こたえ：此不能ふのう顯あらわ，不ふ決定けってい故こ，由ゆかり此故說せつ非ひ女おんな非ひ男おとこ。有ゆう說せつ：此處ここ生せい流轉るてん者しゃ、還かえ滅めつ者しゃ故こ，外道げどう六ろく師し補ほ刺とげ拏等，名めい流轉るてん者しゃ；聲聞しょうもん、獨どく覺さとし、及與如來にょらい，名めい還かえ滅めつ者しゃ；尊者そんじゃ說せつ曰：此處ここら能生のう諸しょ仙せん，牟尼，諸しょ聰さとし慧とし者しゃ，善ぜん調伏ちょうぶく者しゃ，易えき共ども住じゅう者しゃ，故こ名めい男女だんじょ根ね，亦また說せつ名めい顯あらわ。」
  46. ^ 《鞞婆沙すな論ろん》：「問とい曰：若わか爾なんじ者しゃ，男根だんこん、女おんな根ね，何なに因いん得とく根ね名めい？答こたえ曰：此欲界かい中ちゅう，婬いん稷きび、婬いん種しゅ。此婬稷きび、婬いん種しゅ因いん，男根だんこん、女おんな根ね也。或ある曰：因いん五ご事故じこ，一いち者しゃ、生生せいせい，二に者しゃ、生なま欲よく樂らく，三さん者しゃ、能のう止とめ結ゆい，四よん者しゃ、依よ起おこり染しみ污身識，五ご者しゃ定行さだゆき婬いん人じん。生生せいせい者しゃ，胎生たいせい也。生なま欲よく樂らく者しゃ，彼かれ婬いん人じん於此處しょ，起おこり欲ほし樂らく已やめ，遍へん身中しんちゅう生せい樂らく，如聖人じん從したがえ眉間みけん起おこり聖樂せいがく已やめ，遍へん身中しんちゅう生せい樂らく，如是にょぜ彼かれ婬いん者しゃ，此處ここら起おこり欲ほし樂らく已やめ，遍へん身中しんちゅう生せい樂らく。能のう止とめ結ゆい者もの，須臾しゅゆ止とめ也。依よ染しみ污身識者しきしゃ，依よ餘あまり三さん種しゅ生せい識，善ぜん、不善ふぜん、無む記き。依よ男根だんこん、女おんな根ね已やめ，必生不善ふぜん身み識，非ひ是ぜ善ぜん，非ひ是ぜ無む記き。定行さだゆき婬いん人じん者もの，習婬心しん，非ひ不ふ習婬心しん。是ぜ五ご事故じこ，一いち、生生せいせい，二に、生なま欲よく樂らく，三さん、能のう止とめ結ゆい，四よん、依よ起おこり染しみ污身識，五ご、定行さだゆき婬いん人じん，以是故こ，男根だんこん、女おんな根ね得とく名めい。」
    《阿おもね毘曇毘婆沙すな論ろん》：「問とい曰：男根だんこん、女おんな根ね，以何事故じこ、得とく名めい為ため根ね？答こたえ曰：以四事故じこ，一いち、能のう有ゆう所生しょせい，二に、能生のう欲よく樂らく，三さん、能のう制せい煩惱ぼんのう，四よん、能のう為ため染しみ污識及相應おう法ほう作さく所しょ依よ。能のう有ゆう所しょ生者しょうじゃ，生なま胎生たいせい、卵生らんせい。能生のう欲よく樂らく者しゃ，行ぎょう欲ほし之これ人にん，此處ここら生せい樂らく，遍へん身中しんちゅう，如聖人じん眉間みけん生せい聖樂せいがく，遍在へんざい身中しんちゅう，彼かれ亦また如是にょぜ。制せい煩惱ぼんのう者もの，須臾しゅゆ間斷かんだん。能のう為ため染しみ污識及相應おう作さく所しょ依よ者しゃ，餘所よそ依よ生なま三種さんしゅ識，或ある善ぜん、不善ふぜん、無む記き，此二に所しょ依よ，唯ただ生なま染しみ污愛相應そうおう、相あい親近しんきん識。」
    《大だい毘婆沙すな論ろん》：「問とい：何故なぜ男おとこ、女おんな復ふく得とく名めい根ね？答こたえ：生なま有情うじょう故こ，生なま欲よく樂たのし故こ，制せい煩惱ぼんのう故こ，為ため染しみ依よ故こ。生なま有情うじょう者しゃ，謂いい生せい胎生たいせい、卵生らんせい有情うじょう。生なま欲よく樂らく者しゃ，謂いい於是處しょ初生しょせい欲ほし樂らく，後ご乃遍身み，如依眉間みけん初生しょせい聖樂せいがく，後ご乃遍身み，於亦如是にょぜ。制せい煩惱ぼんのう者もの，謂いい此志性せい，能のう於暫時じ，伏ふく諸しょ煩惱ぼんのう。為ため染しみ依よ者しゃ，謂いい染しみ污識及相應おう法ほう此為所しょ依よ，餘よ處しょ身根しんこん發はつ三さん種しゅ識，此唯發はつ染しみ污識非ひ餘あまり，發はつ此識時じ，唯ただ作さく習近意い故こ，心こころ與あずか貪むさぼ俱。」
  47. ^ 《大智たいち度ど论》：“密ひそか即そく秘密ひみつ。谓如来にょらい身口意しんくい三さん业，或ある现通，或ある说法，或ある思惟しい，皆みな非ひ诸菩萨等之の所思しょし议，故こ名な三さん密みつ。”
  48. ^ 不空ふくう《金きむ剛つよし頂いただき瑜伽ゆが中ちゅう發はつ阿おもね耨多羅ら三さん藐三さん菩提心ぼだいしん論ろん》：「凡修習しゅうしゅう瑜伽ゆが觀かん行人こうじん，當とう須具修三しゅうぞう密行みっこう，證あかし悟さとる五ご相そう成なり身み義也よしや。所ところ言げん三さん密みつ者しゃ：一身いっしん密みつ者しゃ，如結契印けいいん，召請聖せい眾是也これや；二に語ご密みつ者しゃ，如密誦真言文げんぶん句く，了りょう了りょう分明ふんみょう，無む謬誤也；三さん意い密みつ者しゃ，如住瑜伽ゆが相應そうおう白はく淨きよし月がつ圓えん觀かん菩提心ぼだいしん。」
    一いち行ぎょう《大日だいにち经疏》（卷一けんいち）：“入にゅう真言しんごん门略有ゆう三さん事こと：一者身密门，二者语密门，三さん者しゃ心こころ密みつ门。（中略ちゅうりゃく）行者ぎょうじゃ以此三方便自净三业，即そく为如来にょらい三さん密みつ之これ所しょ加持かじ，乃至ないし能のう于此生せい满足地ち波なみ罗蜜不ふ复经历劫数すう，备修诸对治ち行ぎょう。
  49. ^ 《大日だいにち經けい疏》：「外典げてん淨きよし行ぎょう吠陀べーだ，有ゆう火ひ祀まつ法ほう，然しか大乘だいじょう真言しんごん門もん，亦また有ゆう火ひ法ほう，所しょ以然者しゃ，為ため攝と伏ふく外がい道火みちび祀まつ者しゃ也。」
    「佛陀ぶっだ所以ゆえん如此說せつ，欲よく伏ふく諸しょ外道げどう，分別ふんべつ邪よこしま正ただし，令れい彼かれ知ち有ゆう真ま護摩ごま故ゆえ。佛ふつ成なり正覺しょうがく，復ふく說せつ十じゅう二に種しゅ火ひ供きょう法ほう，能のう除じょ盡つき一切垢障而成大事，不同ふどう往昔おうせき邪道じゃどう非ひ法ほう之これ行ぎょう也。」
  50. ^ 《大日だいにち經けい疏》：「護摩ごま是ぜ如來にょらい慧とし火ひ，能のう燒しょう因緣いんねん所生しょせい之の災わざわい橫よこ。」
    「煩惱ぼんのう為ため薪たきぎ，智慧ちえ為ため火ひ，以是因緣いんねん，成なり涅槃ねはん飯めし，令れい諸しょ弟子でし食しょく。」
  51. ^ 如《四よん分ふん律りつ》卷まき二に十じゅう七なな：“比丘尼びくに诵习世俗せぞく咒术乃至ないし音声おんせい。若わか口受こうじゅ若わか执文诵……是ぜ谓为犯はん。不犯ふぼん者しゃ，若わか诵治腹はら内ない虫むし病びょう咒，若わか诵治宿やど食しょく不ふ消けし咒。若わか学がく书若诵世俗せぞく降伏ごうぶく外道げどう咒。若わか诵治毒どく咒以护身故こ无犯……若わか比丘尼びくに，教きょう人じん诵习咒术者しゃ。波なみ逸いっ提ひさげ。
  52. ^ 若わか比丘尼びくに读诵种种咒术。若わか是ぜ偈げ说。偈げ偈げ波は逸いっ提ひさげ。若わか是ぜ章あきら说。章あきら章あきら波なみ逸いっ提ひさげ。若わか别句说。句く句く波なみ逸いっ提ひさげ。不犯ふぼん者しゃ。若わか读诵治ち齿。咒腹痛つう咒治毒どく咒。若わか为守护安隐不犯はん。
  53. ^ 《根本こんぽん說せつ一切有部毘奈耶》：「云うん何なん起おこり屍かばね殺ころせ。……
    云うん何なん作さく呪のろい殺ころせ。若わか苾芻有ゆう殺ころせ心しん。起おこり方便ほうべん欲よく殺ころせ女おんな、男おとこ、半はん擇よ迦。作さく曼荼羅まんだら安置あんち火ひ鑪たたら。燃もえ火ひ投とう木き口誦こうしょう禁きん呪のろい。作さく如是にょぜ念ねん。若わか燒やき木き盡つき令れい彼女かのじょ、男おとこ、半はん擇よ迦命根ね即斷そくだん。若わか火中かちゅう木き纔始燒しょう半はん彼かれ命いのち斷だん者しゃ。此苾芻得窣吐羅ら底そこ也。若木わかぎ燒盡しょうじん彼かれ命いのち終おわり者しゃ。得とく波なみ羅ら市し迦。
    若わか苾芻有ゆう殺ころせ心しん。起おこり方便ほうべん欲よく殺ころせ女おんな、男おとこ、半はん擇よ迦。以油麻あさ芥子からし各かく一升置於臼中擣之。口誦こうしょう禁きん呪のろい作さく如是にょぜ念ねん。若わか臼うす中ちゅう物ぶつ擣若成なり末まつ令れい彼かれ命いのち終おわり。未み末すえ已やめ來き彼かれ命いのち終おわり者しゃ。此苾芻得窣吐羅ら底そこ也。若わか碎成末まつ彼かれ命いのち終おわり者しゃ。苾芻得とく波なみ羅ら市し迦。
    若わか苾芻有ゆう殺ころせ心しん。起おこり方便ほうべん以黃牛乳ぎゅうにゅう一いち升しょう置おけ於器中ちゅう。以指攪乳口誦こうしょう禁きん呪のろい。作さく如是にょぜ念ねん。若わか器うつわ中ちゅう乳ちち盡つき變成へんせい血ち。即そく令れい彼かれ人命じんめい根ね斷絕だんぜつ。若わか乳ちち未み盡つき成なり血ち彼かれ命いのち終おわり者しゃ。得とく窣吐羅ら底そこ也。若わか盡つき成なり血ち彼かれ命いのち終おわり者しゃ。得とく波なみ羅ら市し迦。
    若わか苾芻欲よく殺人さつじん。起おこり方便ほうべん以五色線刺僧伽胝。口誦こうしょう禁きん呪のろい作さく如是にょぜ念ねん。作さく此衣了りょう令れい彼かれ命いのち終おわり。若わか衣ころも未了みりょう彼かれ命いのち終おわり者しゃ。得とく窣吐羅ら底そこ也。衣ころも了りょう死者ししゃ得とく波なみ羅ら市し迦。
    若わか苾芻欲よく殺人さつじん。起おこり方便ほうべん以指畫が地ち。口誦こうしょう禁きん呪のろい作さく如是にょぜ念ねん。畫が滿まん七なな數すう令れい彼かれ命いのち終おわり。若わか未滿みまん七なな彼かれ命いのち終おわり者しゃ。得とく窣吐羅ら底そこ也。滿まん七なな死者ししゃ得とく彼かれ羅ら市し迦。是ぜ名作めいさく呪のろい殺ころせ。」
  54. ^ 如佛ふつ图澄通つう密みつ法ほう，善ぜん诵神咒，而魏晋すすむ以来いらい所しょ译的戒本，他た多た有ゆう所しょ正せい；“西域せいいき号ごう为大咒师”的てき昙无谶，译出《优婆塞ふさが戒经》、《菩萨地ち持じ经》。
  55. ^ 《宋そう高僧こうそう传》：“畏かしこ……又また出で苏婆呼よび童子どうじ经三さん卷かん。苏悉地ち揭罗经三さん卷かん。二经具足咒毗柰耶也。即そく秘密ひみつ禁きん戒焉。若わか未み曾入曼荼罗者。不ふ合ごう辄读诵。犹未受具人じん盗ぬすめ听戒律かいりつ也。”
  56. ^ 又また称たたえ三さん摩ま耶戒、秘密ひみつ三昧ざんまい耶戒、佛性ぶっしょう三昧ざんまい耶戒、三昧ざんまい耶佛戒，略称りゃくしょう为三さん戒。

研究けんきゅう書目しょもく[编辑]

  • 周しゅう一良かずよし：《唐とう代だい密宗みっしゅう》（上海しゃんはい：上海しゃんはい遠東とおひがし出版しゅっぱん社しゃ，1996）。
  • 中國ちゅうごく密教みっきょう史し/呂りょ建けん福ぶく著ちょ. -北京ぺきん: 中國ちゅうごく社會しゃかい科學かがく出版しゅっぱん社しゃ. 1995.8 ISBN 7-5504-1718-7

参まいり见[编辑]

外部がいぶ連結れんけつ[编辑]

歷史れきし和わ傳播でんぱ
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