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岳たけ飛ひ

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岳たけ飛ひ
南みなみ宋そう將領しょうりょう岳だけ家か軍ぐん統帥とうすい
岳飛
《中興ちゅうこう四よん將しょう圖ず》之これ岳だけ飛ひ像ぞう，南みなみ宋そう劉りゅう松年しょうねん繪え
現げん藏ぞう於中國ちゅうごく國家こっか博物館はくぶつかん[1]
姓せい岳たけ
名な飛ひ
姓名せいめい岳たけ飛ひ
字じ鵬おおとり舉
封ふう爵武たけ昌あきら郡ぐん開國かいこく公こう
後のち追贈ついぞう太ふとし師し、鄂王
族ぞく裔漢かん族ぞく
出生しゅっしょう崇たかし寧やすし二に年ねん二に月がつ十じゅう五ご日にち（1103年ねん3月がつ24日にち）
相州あいしゅう湯ゆ陰かげ（今いま河南かなん省しょう安陽あんよう市し湯ゆ陰かげ縣けん）
逝世紹興しょうこう十じゅう一いち年ねん十二月じゅうにがつ二に十じゅう九きゅう日にち
（1142年ねん1月がつ27日にち）（39歲さい）
杭州こうしゅう
諡號しごう武たけ穆きよし（宋そう孝たかし宗むね諡おくりな）
忠武ただたけ（宋そう理さとし宗むね諡おくりな）
祠ほこら廟びょう杭州こうしゅう棲霞嶺みね忠ただし烈れつ廟びょう
親おや屬ぞく
父親ちちおや岳たけ和わ
母親ははおや姚氏
兄弟きょうだい弟おとうと岳だけ飜
子こ岳たけ雲くも、岳たけ雷かみなり、岳たけ霖、岳たけ震ふるえ、岳たけ霆
其他親おや屬ぞく舅しゅうと 姚某（姚氏之の弟おとうと）[2]
孫まご 岳たけ珂
《滿江みつえ紅べに》、《小しょう重山かさねやま》、《岳たけ忠武ただたけ王おう文集ぶんしゅう》
中國ちゅうごく民間みんかん信仰しんこう系列けいれつ
中國ちゅうごく民間みんかん信仰しんこう
「祿」象徵符號，抽象化的「祿」字，意思是「繁榮」、「生產性」、「穩定性」、「堅定」，代表北斗七星的「天璣」，同樣類似的還有印歐語的「卐」符號。祿的神明為祿神。
哲學てつがく
理論りろん
實踐じっせん
神職しんしょく
場所ばしょ
內部傳統でんとう
傳統でんとう哲學てつがく或ある教義きょうぎ：

傳統でんとう宗教しゅうきょう儀式ぎしき：

神明しんめい

秘密ひみつ社會しゃかい：

與あずか宗教しゅうきょう相關そうかん的てき
杭州こうしゅう岳だけ王おう廟びょう

岳たけ飛ひ（1103年ねん3月がつ24日にち—1142年ねん1月がつ27日にち），字じ鵬おおとり舉，宋朝そうちょう相州あいしゅう湯ゆ陰かげ（今いま河南かなん省しょう安陽あんよう市し湯ゆ陰かげ縣けん）人にん。南みなみ宋そう抗こう金きむ名將めいしょう及民族みんぞく英雄えいゆう[3][4] ，官かん至いたり少しょう保ほ、樞密すうみつ副使ふくし，受封武たけ昌あきら郡ぐん開國かいこく公こう。遭大臣だいじん秦はた檜ひのき等とう人ひと誣陷而被宋そう高こう宗はじめ賜たまもの死し。多年たねん後ご，宋そう孝たかし宗むね為ため其平ひら反はん，追つい諡おくりな武たけ穆きよし。後こう被ひ南みなみ宋そう其他皇帝こうてい追贈ついぞう太ふとし師し，追つい封ふう鄂王，改あらため諡おくりな忠武ただたけ。明神みょうじん宗むね萬まん曆れき帝みかど加か封ふう其為三界さんがい靖やすし魔ま大帝たいてい，配はい奉たてまつ於各地ち武たけ廟びょう[5]。 後世こうせい多た稱呼しょうこ其為岳たけ武たけ穆きよし、武たけ穆きよし王おう、岳たけ忠武ただたけ王おう。

岳たけ飛ひ於北きた宋そう末すえ年ねん投とう軍ぐん，從したがえ南みなみ宋そう建けん炎えん二に年ねん（1128年ねん）遇ぐう宗そう澤さわ起おこり到いた紹興しょうこう十じゅう一いち年ねん（1141年ねん）為ため止とめ的てき十じゅう餘よ年間ねんかん，率りつ領りょう岳たけ家か軍ぐん與あずか金かね軍ぐん進行しんこう過か數すう百ひゃく次じ大小だいしょう戰せん鬥。紹興しょうこう十じゅう年ねん（1140年ねん），金太きんた祖そ四よん子し完かん顏がお兀朮毀盟攻おさむ宋そう，岳たけ飛ひ揮師北きた伐き，先後せんご收おさむ復ふく鄭てい州しゅう、洛らく城じょう等地とうち，又また於郾城、潁昌大敗たいはい金きん軍ぐん，進軍しんぐん朱しゅ仙せん鎮。宋そう高だか宗むね卻一意いちい求もとめ和わ，以十じゅう二道ふたみち金字こんじ牌ぱい下した令れい退すさ兵へい，岳たけ飛ひ在ざい孤立こりつ無援むえん之の下しも被ひ迫せり班はん師し。在ざい紹興しょうこう和議わぎ過程かてい中ちゅう，岳たけ飛ひ遭受秦はた檜ひのき、張ちょう俊しゅん等ひとし人的じんてき誣陷，被ひ捕と入獄にゅうごく。紹興しょうこう十じゅう二に年ねん（1142年ねん1月がつ），岳たけ飛ひ以「莫須有ゆう」的てき謀反むほん罪名ざいめい，死し於獄中ちゅう[6]。其長子ちょうし岳たけ雲くも和かず部將ぶしょう張ちょう憲けん亦また被害ひがい。宋そう孝たかし宗むね即位そくい後ご為ため岳だけ飛ひ平ひら反はん，並なみ以禮改葬かいそう岳だけ飛ひ於西湖さいこ畔ほとり棲霞嶺みね。

元もと修おさむ《宋そう史ふみ》記載きさい：岳たけ飛ひ治ち軍ぐん以身作さく則そく，賞罰しょうばつ分明ふんみょう，紀律きりつ嚴いむ整せい，又また能のう體たい恤部屬ぞく，他た率りつ領りょう的てき「岳たけ家か軍ぐん」號ごう稱しょう「凍死とうし不ふ拆屋，餓死がし不ふ擄掠」；敵てき方かた女おんな真人しんじん讚歎さんたん為ため「撼山易えき，撼岳家か軍ぐん難なん」[6]。岳たけ飛ひ是ぜ南みなみ宋そう初はつ唯ただ一成功組織大規模進攻的統帥，他た反對はんたい宋そう高だか宗むね「僅令自じ守もり以待敵てき，不ふ敢遠攻おさむ而求勝かち」[7]之これ消極しょうきょく防禦ぼうぎょ戰略せんりゃく，一貫いっかん主張しゅちょう積極せっきょく進攻しんこう。他た重視じゅうし民間みんかん抗こう金力きんりょく量りょう，繼承けいしょう李り綱つな與あずか宗むね澤之さわの「連結れんけつ河かわ朔ついたち」之の謀はかりごと，主張しゅちょう河北かわきた抗こう金かね武裝ぶそう和わ宋そう官軍かんぐん互相配合はいごう，夾擊きょうげき金きん軍ぐん，以收復ふく失地しっち。岳たけ飛ひ之の文學ぶんがく才ざい華はな也是將帥しょうすい中ちゅう少しょう有ゆう，著しる有ゆう詞し作さく《滿江みつえ紅べに·寫うつし懷ふところ》，其著作ちょさく編成へんせい《岳たけ忠武ただたけ王おう文集ぶんしゅう》。形かたち意い拳けん以岳飛ひ作為さくい拳こぶし術じゅつ始祖しそ。

生平おいだいら

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童わらわ年ねん生活せいかつ

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宋そう徽宗崇たかし寧やすし二に年ねん（1103年ねん），岳たけ飛ひ出生しゅっしょう於河北西ほくせい路ろ相州あいしゅう湯ゆ陰かげ縣けん永和えいわ鄉きょう孝悌こうてい里さと農のう戶ど家庭かてい。河北西かわきたにし路ろ長年ながねん飽受黃河こうが泛濫之の苦く，當とう年春としはる天てん又また發生はっせい饑ひだる荒あら。岳たけ飛ひ的てき父親ちちおや岳だけ和わ祖そ上じょう從したがえ山東さんとう聊城遷徙至いたり此，世代せだい務つとむ農のう為ため生せい，雖然自己じこ家か裏うら也不餘裕よゆう，但ただし仍然願意がんい接せっ濟ずみ鄉里きょうり鄰居，不ふ惜自減げん每日まいにち食しょく量りょう以救鄉里きょうり饑ひだる民みん一命いちめい，因いん此鄉人じん都と很敬重けいちょう岳だけ家か。農のう曆れき二に月がつ十じゅう五ご日にち的てき早春そうしゅん夜よる晚ばん，岳たけ飛ひ出生しゅっしょう。據よりどころ說せつ當時とうじ一隻大鴞鳥落在岳家屋頂飛鳴，岳たけ家か視し為ため災わざわい年ねん裏うら的てき吉兆きっちょう，因いん此將孩子取ことり名めい為ため飛ひ，字じ鵬おおとり舉。

岳たけ飛ひ自じ幼よう好學こうがく，為ため讀書どくしょ每夜まいよ拾ひろえ柴しば當とう作さく燈火ともしび，為ため練ねり字じ每日まいにち在ざい泥どろ地ち里さと刻こく畫が寫字しゃじ。家いえ裏うら沒書ぼっしょ，輾轉てんてん借か閱、抄錄しょうろく，熟讀じゅくどく《左ひだり氏し春秋しゅんじゅう》《孫まご吳ご兵法ひょうほう》。岳たけ飛ひ的てき外祖父がいそふ岳だけ大だい翁おう也有やゆう心こころ培養ばいよう岳だけ飛ひ習武，為ため岳だけ飛ひ請來しょうらい師傅しふ周しゅう同どう教習きょうしゅう其射箭や。岳たけ飛天ひてん生なま體格たいかく強健きょうけん，臂ひじ力りょく能のう夠拉滿まん300斤きん大弓だいきゅう，又また有ゆう老師ろうし的てき引導いんどう，很快就學しゅうがく會かい了りょう老師ろうし所有しょゆう的てき箭や術じゅつ。

初はつ入いれ軍旅ぐんりょ

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重和しげかず元年がんねん（1118年ねん），岳たけ飛ひ十じゅう六ろく歲さい時じ，在ざい家人かじん安やす排はい下か娶めと妻つま劉りゅう氏し。次つぎ年ねん長子ちょうし岳だけ雲くも出生しゅっしょう。岳たけ家か人口じんこう眾多，因いん此岳飛ひ一家不得不離開自謀生路。岳たけ飛ひ給きゅう地主じぬし人家じんか做過工こう，也在官ざいかん府ふ當とう過か「游ゆう徼」緝捕逃犯，始終しじゅう鬱うつ郁いく不ふ得とく志こころざし。岳たけ飛ひ十じゅう九歲那年師從周同學習弓箭，周しゅう同どう十じゅう分ふん賞しょう識岳飛ひ，傾かたぶけ其所有しょゆう教授きょうじゅ岳だけ飛ひ。然しか而周同どう不幸ふこう早はや逝，岳たけ飛ひ為ため此悲痛つう不ふ已やめ，每月まいつき初はつ一いち、十じゅう五都要祭奠周同，在ざい墓前ぼぜん拉ひしげ弓ゆみ連射れんしゃ三さん箭や，更さら灑酒在地ざいち上じょう，以示不ふ忘老師し傳授でんじゅ之の恩おん。直ちょく到いた二に十じゅう歲さい，宋そう金きむ達成たつなり海上かいじょう之の盟めい，打算ださん興きょう兵へい攻おさむ打だ遼りょう國こく，岳たけ飛ひ終おわり於得償つぐなえ所願しょがん上うえ了りょう戰場せんじょう。然しか而朝廷只敢陳兵へい邊境へんきょう，始終しじゅう不ふ敢真正せい進攻しんこう，眼め睜睜看み着ぎ女おんな真人しんじん攻おさむ城しろ略りゃく地ち，甚至當とう遼りょう朝あさ放ひ風ふう報復ほうふく宋朝そうちょう時じ宋そう徽宗一いち度ど打算ださん退すさ兵へい。時とき至いたり宣せん和わ三さん年ねん三さん月がつ，女おんな真しん勢ぜい如破竹ちく攻おさむ佔遼朝あさ五ご京きょう之の四よん，才さい派遣はけん自己じこ的てき親おや信しん宦官かんがん童わらわ貫ぬき出兵しゅっぺい。由よし於宋徽宗下か令れい如果遼りょう人じん沒ぼつ有ゆう降服こうふく就必須ひっす保全ほぜん部隊ぶたい回かい來らい，因いん此童貫ぬき下か令れい不ふ許もと宋そう軍ぐん殺人さつじん。等ひとし到いた遼りょう軍ぐん進攻しんこう宋そう軍ぐん，宋そう軍ぐん上下じょうげ都と無む所しょ適從てきじゅう、紛紛ふんぷん潰つぶせ逃。宋そう軍ぐん大敗たいはい而歸後ご，宋そう徽宗降くだ責せめ於种師道しどう，又また聽聞ちょうもん遼りょう朝ちょう耶律淳じゅん亡ほろび故こ，再度さいど下した令れい童わらわ貫ぬき進攻しんこう，結果けっか宋そう軍ぐん因いん為ため互不救援きゅうえん再度さいど大敗たいはい。岳たけ飛ひ此時在ざい軍ぐん中ちゅう，跟隨真ま定府じょうふ路ろ宣撫せんぶ使し劉りゅう耠出征しゅっせい，劉りゅう耠任命にんめい其為小隊しょうたい長ちょう。然しか而劉耠並沒ぼつ有機ゆうき會かい到いた前線ぜんせん作戰さくせん，因いん為ため戰爭せんそう已やめ經けい結束けっそく了りょう。

岳たけ飛ひ在ざい戰後せんご留とめ在ざい真ま定府じょうふ，當時とうじ有ゆう一夥匪徒襲擾相州，岳たけ飛ひ主動しゅどう請求せいきゅう率りつ領りょう百ひゃく騎き平定へいてい鄉里きょうり，劉りゅう耠出于謹慎きんしん撥ばち給きゅう他た兩りょう百ひゃく騎き。岳たけ飛ひ僅僅きんきん憑藉這二に百騎戰勝了號稱數千人的匪徒，憑藉軍功ぐんこう封ふう了承りょうしょう信郎のぶお的てき小官しょうかん。不ふ久ひさ家中いえじゅう噩耗傳來でんらい，岳たけ飛ひ依よ照あきら禮れい制せい為ため父ちち守もり喪も三さん年ねん。期間きかん朝廷ちょうてい下か令れい解散かいさん各地かくち軍隊ぐんたい，岳たけ飛ひ再度さいど失業しつぎょう成なり為ため佃つくだ戶ど，受僱於韓琦家族かぞく，並なみ為ため其看家か護まもる院いん。在ざい守もり喪も期間きかん，宋そう金きん開始かいし討論とうろん交割燕つばめ雲くも十じゅう六ろく州しゅう，宋朝そうちょう使用しよう歲とし幣ぬさ成功せいこう贖買州しゅう城じょう；而岳飛ひ則そく擔憂金きん人じん尚なお佔據關口せきぐち，將來しょうらい必招禍事まがごと。

早年そうねん抗こう金きん

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宣せん和わ六ろく年ねん（1124年ねん）岳たけ飛ひ守もり喪も期き滿みつる，再度さいど從軍じゅうぐん，投身とうしん河かわ東路あずまじ平定へいてい軍ぐん。宣せん和わ七なな年ねん十じゅう月がつ，金かね兵へい從したがえ平たいら州しゅう和かず雲くも中ちゅう兩りょう路みち出兵しゅっぺい，大だい舉入侵おかせ宋朝そうちょう，一舉包圍了北宋首都汴梁。宋朝そうちょう朝野ちょうや陷おちい入にゅう恐慌きょうこう，同意どうい派は康やすし王おう趙ちょう構（不ふ久ひさ改あらため換かわ為ため肅王趙ちょう樞くるる）和かず宰相さいしょう張ちょう邦くに昌あきら出で質しつ金きん朝あさ，並なみ允まこと諾だく割讓かつじょう河かわ間あいだ、中山なかやま、太ふとし原げん三さん鎮，但ただし金かね人じん還かえ是ぜ遲遲ちち不ふ撤退てったい。此種賣國ばいこく行ぎょう徑みち也引發はつ眾怒，主戰しゅせん軍民ぐんみん開始かいし包圍ほうい皇宮こうぐう，逼迫ひっぱく宋そう欽宗罷免ひめん宰相さいしょう李り邦くに彥、起おこり復ふく主戰しゅせん的てき李り綱つな和わ种師道どう。宋そう欽宗在ざい壓力あつりょく之の下しも接受せつじゅ百姓ひゃくしょう條件じょうけん同意どうい抵抗ていこう，而金兵へい久ひさ攻おさむ汴梁不ふ下した且在太ふと原げん受挫，不等ふとう三鎮交割就于靖康元年二月退兵。在ざい汴梁解かい圍かこえ後ご，宋そう欽宗詔みことのり令れい种師中和ちゅうわ姚古馳はせ援太原ばら，岳たけ飛ひ也參與さんよ其中，統みつる領りょう駐ちゅう泊はく平定へいてい軍ぐん一部いちぶ，並なみ率りつ領りょう所部ところぶ成功せいこう偵查金きん人じん在ざい太ふとし原城はらのじょう外がい佈局，宋そう軍ぐん得とく以順利り攻おさむ克かつ金きん軍ぐん佔領榆次、壽ことぶき陽よう，岳たけ飛ひ功こう升ます進しん義よし副ふく尉じょう。不ふ久ひさ宋そう軍ぐん因いん為ため缺乏けつぼう統すべ一指揮調度功虧一簣，姚古潰つぶせ敗はい，另一主ぬし帥そち种師中ちゅう陣じん亡ほろび。岳たけ飛ひ在ざい混亂こんらん中ちゅう丟失自己じこ的てき「告つげ身み」（軍人ぐんじん身み份證明しょうめい），因いん此返回かい自己じこ家鄉かきょう相州あいしゅう，投とう奔趙構組織そしき的てき河北かほく兵馬へいば大元帥だいげんすい府ふ勤王きんのう義軍ぎぐん，歸屬きぞく劉りゅう浩ひろし賬下。

趙ちょう構所部ぶ對たい於進軍ぐん汴梁的てき路ろ徑みち產さん生せい分ぶん歧，一部分人希望自濬州渡河儘快趕到汴梁，另一派人認為需要暫避金人鋒芒，繞にょう道どう東平とうへい進軍しんぐん。趙ちょう構最終さいしゅう採納さいのう後ご一いち建議けんぎ，率りつ部ぶ繞にょう道どう東平とうへい進軍しんぐん。當とう其抵達たち大名だいみょう時じ，收おさむ到いた宋そう欽宗密みつ旨むね稱しょう宋そう金きん議ぎ和わ在ざい即そく，希望きぼう趙ちょう構暫緩なる進軍しんぐん。宗そう澤さわ則のり認定にんてい議ぎ和かず是ただし金きん人じん騙かた局きょく，要求ようきゅう儘快進軍しんぐん。趙ちょう構一面命令宗澤率領劉浩一部南下馳援汴梁，自己じこ則そく繼續けいぞく駐ちゅう軍ぐん東平とうへい以避鋒ほこさき芒すすき。岳たけ飛ひ也跟隨ずい宗むね澤さわ所しょ部ぶ一路披荊斬棘，奮勇殺ころせ敵てき，屢立戰功せんこう。宗むね澤部さわべ至いたり滑なめら州しゅう與あずか金かね軍ぐん隔へだた黃河こうが對たい壘るい。岳たけ飛ひ某ぼう日にち率りつ部ぶ在ざい黃河こうが冰面上じょう練習れんしゅう騎射きしゃ，金かね軍ぐん騎兵きへい不ふ巧たくみ大だい舉進攻しんこう，岳たけ飛ひ所部ところぶ雖僅百ひゃく餘よ騎き，但ただし在ざい岳たけ飛ひ率りつ領下りょうげ衝擊しょうげき敵てき軍ぐん，以少勝しょう多た大敗たいはい敵てき軍ぐん，戰後せんご功補こうすけ秉義郎ろう。靖やすし康かん二に年ねん正月しょうがつ，宗そう澤さわ所部ところぶ開ひらき至いたり開ひらき德とく府ふ取得しゅとく開ひらけ德とく大捷たいしょう，而此時じ趙ちょう構群臣ぐんしん已やめ經けい開始かいし謀はかりごと劃大位い，期き望もち汴梁早はや日ひ淪陷。

宋そう高こう宗はじめ建けん炎えん元年がんねん（1127年ねん）八はち月がつ，岳たけ飛ひ投とう奔借通どおり直ちょく郎ろう、直ただし龍りゅう圖ず閣かく、河北西かわきたにし路ろ招撫使し張ちょう所しょ[8]軍ぐん中ちゅう，受到賞しょう識，借か補修ほしゅう武郎たけお、閣かく門もん宣せん贊さん捨人，充たかし中ちゅう軍ぐん統すべ領りょう[a]；不ふ久ひさ，又また借か補ほ武ぶ經けい郎ろう，充たかし中ちゅう軍ぐん統制とうせい[b]。九月くがつ，張ちょう所しょ命いのち都と統制とうせい王おう彥率りつ岳だけ飛ひ等とう七なな千人北渡黃河抗金。張ちょう所しょ不ふ久ひさ被ひ撤職流りゅう放ひ，河北西かわきたにし路ろ招撫司し隨ずい之の被ひ撤銷。在ざい進軍しんぐん途中とちゅう，岳たけ飛ひ與あずか王おう彥意見いけん不ふ合ごう，後ご遂とげ脫だつ離はなれ王おう彥單獨たんどく行動こうどう，但ただし寡不敵てき眾，重じゅう歸き王おう彥被拒こばめ，於是南下なんか投とう奔延康やすし殿どの學士がくし、京きょう城じょう留守るす、兼けん開封かいふう尹いん宗そう澤さわ。岳たけ飛ひ以不服ふく主將しゅしょう號令ごうれい當とう斬き，被ひ宗そう澤さわ赦免しゃめん，僅免官めんかん待まち罪ざい。

建けん炎えん二に年ねん（1128年ねん）七なな月がつ，宗そう澤さわ病びょう逝，杜もり充たかし接せっ任にん東京とうきょう留守るす。八はち月がつ，岳たけ飛ひ再さい次つぎ在ざい汜水關せき擊げき敗はい金きん軍ぐん，升ます轉てん武功ぶこう郎ろう。杜もり充たかし命令めいれい岳だけ飛とべ去ざ消滅しょうめつ張はり用よう、曹成、王おう善よし等とう被ひ原はら宗はじめ澤さわ招安但ただし在ざい其死後ご不ふ受約束やくそく的てき部隊ぶたい，岳たけ飛ひ以所部ぶ八はち百ひゃく人死ひとじに戰せん，升しょう轉うたて武たけ經けい大夫たいふ。接着せっちゃく，岳たけ飛ひ奉たてまつ命いのち解かい救すくい被ひ盜ぬすめ匪杜叔五、孫まご海うみ圍かこえ困こま的てき東明とうめい縣けん，升ます轉てん武略ぶりゃく大夫たいふ，借か補ほ英えい州しゅう刺史しし。岳たけ飛ひ再さい救援きゅうえん被ひ王おう善よし圍かこえ困こま的てき淮寧府ふ，升ます轉てん武德ぶとく大夫たいふ，實じつ授英州しゅう刺史しし。

建けん炎えん三さん年ねん（1129年ねん）六ろく月がつ，杜もり充たかし撤往建たて康やすし府ふ，岳たけ飛ひ苦く諫不從したがえ，開封かいふう失しつ守もり。不ふ久ひさ完かん顏がお宗むね弼率りつ金きん軍ぐん南下なんか建たて康やすし，杜もり充たかし所部ところぶ戰敗せんぱい，率りつ親おや兵へい三さん千せん投降とうこう。岳たけ飛とべ退ずさ屯たむろ建たて康やすし東北とうほく的てき紫むらさき金山かなやま，後ご四よん戰せん收おさむ復ふく常つね州しゅう。宋そう高こう宗はじめ從したがえ海上かいじょう逃走とうそう，金かね軍ぐん從したがえ海道かいどう追おい出で三さん百ひゃく多た里さと，仍然沒ぼつ能のう抓つめ住じゅう他た，隨ずい即そく在ざい大だい肆擄掠かすめ後ご北きた還かえ。

建けん炎えん四よん年ねん（1130年ねん）三さん月がつ，宋そう高だか宗むね從したがえ海上かいじょう返かえし回かい越こし州しゅう，任命にんめい張ちょう俊しゅん為ため浙西路ろ江東こうとう路ろ制せい置おけ使し，「諸しょ將しょう並なみ受節度せつど」，命いのち其收復ふく建たて康やすし。四よん月がつ，岳たけ飛ひ在ざい清水しみず亭てい首くび戰せん告つげ捷とし；五ご月がつ，進しん屯たむろ牛頭山うしずやま，率りつ三さん百ひゃく騎兵きへい、兩りょう千步兵在建康城西北十五里擊敗完顏宗弼，收おさむ復ふく建たて康やすし。六月ろくがつ，岳たけ飛ひ隨ずい張ちょう俊しゅん討伐とうばつ淪為盜ぬすめ匪的原げん統制とうせい戚方，以三さん千人在廣德軍東南約七十里的苦嶺擊敗戚方，戚方投降とうこう張ちょう俊しゅん。

岳たけ飛ひ回かい到いた張ちょう渚なぎさ鎮，因いん為ため即そく將はた離はなれ開ひらき，在房ありふさ東ひがし張ちょう大年おおとし的てき屏風びょうぶ上じょう題詞だいし[9]：

近きん中原なかはら板いた蕩とろけ，金きむ賊ぞく長驅ちょうく，如入無人むじん之の境さかい；將帥しょうすい無能むのう，不ふ及長城じょう之の壯たけし。余よ發憤はっぷん河かわ朔ついたち，起おこり自じ相そう台だい，總そう發はつ從軍じゅうぐん，小しょう大だい歷れき二に百ひゃく餘よ戰せん。雖未及遠涉わたる夷えびす荒あら，討曲巢す穴あな，亦また且快國こく讎之萬まん一いち。今いま又また提ひさげ一壘いちるい孤軍こぐん，振起しんき宜興いいしん，建たて康之やすゆき城じょう，一いち舉而復ふく，賊ぞく擁よう入江いりえ，倉皇そうこう宵よい遁，所しょ恨不能ふのう匹ひき馬ば不ふ回かい耳みみ！ 今こん且休兵へい養やしなえ卒そつ，蓄銳待まち敵てき。如或朝廷ちょうてい見み念ねん，賜たまもの予よ器き甲かぶと，使つかい之の完備かんび，頒降功こう賞しょう，使つかい人じん蒙こうむ恩おん；即そく當とう深入ふかいり虜とりこ庭にわ，縛ばく賊ぞく主ぬし喋ちょう血ち馬ば前まえ，盡つき屠ほふ夷えびす種しゅ，迎むかえ二聖復還京師，取と故こ地ち再さい上うえ版籍はんせき。他た時じ過か此，勒功金石かねいし，豈あに不ふ快哉かいさい！此心一いち發はつ，天地あまち知之ともゆき，知ち我が者しゃ知之ともゆき。建けん炎えん四よん年ねん六ろく月がつ望もち日び，河かわ朔さく岳たけし飛ひ書しょ。

張ちょう俊しゅん回かい朝あさ後ご「盛もり稱しょう岳だけ飛ひ可用かよう」，於是岳だけ飛ひ升ます轉任てんにん武功ぶこう大夫たいふ、昌あきら州しゅう防禦ぼうぎょ使し，通とおり州しゅう鎮撫ちんぶ使し[c]兼けん知ち泰たい州しゅう。

完かん顏がお宗むね弼北上ほくじょう後ご，與あずか完かん顏がお昌あきら會かい師し攻おさむ打だ楚すわえ州しゅう。宋そう高だか宗むね命いのち張ちょう俊しゅん援救楚すわえ州しゅう。張ちょう俊しゅん命いのち並なみ非ひ嫡系的てき岳たけ飛出とびで戰せん，又また命いのち劉りゅう光世みつよ為ため岳だけ飛ひ後援こうえん。岳たけ飛ひ於九きゅう月がつ趕到承うけたまわ州しゅう，但ただし未み能のう解かい楚すわえ州しゅう之の圍かこえ，楚すわえ州しゅう失陷しっかん。岳たけ飛ひ無む險けん可か恃，撤軍而還。同年どうねん六ろく月がつ，御前ごぜん五軍改為神武軍，韓かん世よ忠ただし所部ところぶ為ため神武じんむ左ひだり軍ぐん，張ちょう俊しゅん所部ところぶ為ため神武じんむ右みぎ軍ぐん都と統制とうせい，兩人りょうにん均ひとし為ため都と統制とうせい；辛からし永えい宗はじめ所部ところぶ六ろく千せん人為じんい神武じんむ中ちゅう軍ぐん，王おう燮所部ぶ一いち萬まん五ご千せん人為じんい神武じんむ前ぜん軍ぐん，陳ひね思おもえ恭きょう所部ところぶ萬まん人為じんい神武じんむ后きさき軍ぐん，三さん人にん均ひとし為ため統制とうせい。[12]御ご營司五軍改為神武副軍，辛からし企くわだて宗むね所部ところぶ為ため神武じんむ副ふく軍ぐん，辛からし企くわだて宗そう為ため都と統制とうせい；李り橫よこ所部ところぶ為ため神武じんむ左ひだり副ふく軍ぐん，顏かお孝こう恭きょう所部ところぶ為ため神武じんむ右みぎ副ふく軍ぐん，兩人りょうにん均ひとし為ため統制とうせい。後こう神武じんむ右みぎ副ふく軍ぐん統制とうせい顏がお孝こう恭きょう改あらため任にん江南えな東路あずまじ安やす撫なで大使たいし司し統制とうせい，空そら缺かけ由よし岳だけ飛ひ填補てんぽ。[13]。十じゅう月がつ，岳たけ飛ひ升ます轉てん親衛しんえい大夫たいふ、建けん州しゅう觀察かんさつ使し。十二月じゅうにがつ，神武じんむ副ふく軍ぐん都と統制とうせい辛からし企くわだて宗因そういん鎮壓ちんあつ福建ふっけん范汝為ため之の亂みだれ不ふ力ちから而被削そぎ職しょく[14]，岳たけ飛ひ的てき「神武じんむ右みぎ副ふく軍ぐん」改名かいめい為ため「神武じんむ副ふく軍ぐん」，並なみ升ます遷為都と統制とうせい。 紹興しょうこう二に年ねん（1132年ねん）正月しょうがつ末まつ，岳たけ飛ひ被ひ任命にんめい為ため知ち州しゅう、兼けん荊湖東路あずまじ安やす撫なで使し、都みやこ總そう管かん，統率とうそつ軍馬ぐんば前ぜん往潭州しゅう[15]。二に月がつ，主戰しゅせん派は頭あたま號ごう人物じんぶつ李り綱つな被ひ起用きよう為ため荊湖、廣こう南みなみ路ろ宣撫せんぶ使し，岳たけ飛ひ等とう將領しょうりょう劃入李り綱つな部下ぶか[16]，討伐とうばつ湖こ東路あずまじ的てき亂らん匪曹成。當時とうじ岳たけ家か軍ぐん的てき兵力へいりょく為ため一いち萬まん二に千せん餘人よにん，岳たけ飛ひ以二に千せん人にん駐ちゅう守もり吉よし州しゅう（今江いまえ西にし吉安きちやす市し），以其餘あまり的てき一萬多人進攻曹成的部隊[17]。戰せん鬥中嶽だけ家か軍ぐん佔盡優勢ゆうせい，但ただし曹成部下ぶか悍將楊再興さいこう驍勇異常いじょう，先さき是ぜ攻おさむ入にゅう岳たけ家か軍ぐん第だい五正將韓順夫的營地，將はた韓かん砍折一臂いっぴ而死，後ご又また殺ころせ死し了りょう岳だけ飛ひ的てき胞弟岳たけ飜。但ただし楊再興さいこう最終さいしゅう被ひ岳たけ家か軍ぐん俘虜ふりょ，被ひ岳たけ飛ひ收おさむ服ふく而成為ため日び後ご岳たけ家か軍ぐん的てき著名ちょめい悍將之の一いち。李り綱つな稱讚しょうさん岳だけ飛ひ「年齒ねんし方かた壯たけし，治ち軍ぐん嚴肅げんしゅく，能のう立りつ奇功きこう，近來きんらい之これ所しょ少しょう得とく」，斷言だんげん他た「異あや時とき決けつ為ため中興ちゅうこう名將めいしょう」。閏うるう六ろく月がつ，岳たけ飛ひ升ます三官為中衛大夫、武安たけやす軍ぐん承うけたまわ宣せん使し，仍屬從したがえ五ご品ひん[18]。討伐とうばつ曹成後ご，岳たけ家か軍ぐん兵力へいりょく增ぞう一いち倍ばい，達たち二に萬まん三さん千せん到いた四よん千せん人にん左右さゆう，與あずか韓かん世よ忠ちゅう、劉りゅう光世みつよ、張ちょう俊しゅん等とう軍ぐん相差おうさつ不ふ多た[19]。

紹興しょうこう三さん年ねん（1133年ねん）九きゅう月がつ，岳たけ飛ひ第だい二に次じ朝見ちょうけん宋そう高だか宗むね。宋そう高だか宗むね親筆しんぴつ書寫しょしゃ「精せい忠ちゅう岳だけ飛ひ」四よん字じ，繡成一いち面めん戰せん旗はた，命いのち岳だけ飛ひ在ざい用兵ようへい行ぎょう師し時じ作為さくい大だい纛。又また任命にんめい岳だけ飛ひ為ため江こう南西なんせい路ろ舒蘄州しゅう制せい置おけ使し，將はた駐ちゅう守もり蘄州的てき統制とうせい李山すももやま和わ屯たむろ紮江州しゅう的てき統制とうせい傅でん選せん兩りょう支部しぶ隊たい併入岳だけ家か軍ぐん[20]，將はた淮南ワイナン西にし路ろ舒州和わ蘄州的てき防ぼう務つとむ併入岳だけ飛ひ的てき防ぼう區く。岳たけ家か軍ぐん的てき軍ぐん號ごう也由「神武じんむ副ふく軍ぐん」升ます格かく為ため「神武じんむ後ご軍ぐん」，但ただし岳たけ飛ひ的てき官かん銜卻由よし都と統制とうせい改あらため回かい統制とうせい[21]，這是因いん為ため他た的てき資し歷れき尚なお淺あさ，還かえ不能ふのう和わ「神武じんむ左ひだり軍ぐん」都と統制とうせい韓かん世よ忠ちゅう、「神武じんむ右みぎ軍ぐん」都と統制とうせい張ちょう俊しゅん相しょう比ひ。

鎮守ちんじゅ襄じょう漢かん

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紹興しょうこう四よん年ねん（1134年ねん）五ご月がつ至いたり七なな月がつ，岳たけ飛ひ第だい一いち次じ北きた伐き。岳たけ飛ひ率りつ岳だけ家か軍ぐん三さん萬まん五ご千せん人にん左右さゆう打だ敗はい劉りゅう齊ひとし劉りゅう豫よ的てき部將ぶしょう李り成しげる等とう人じん，成功せいこう地ち收おさむ復ふく了りょう前ぜん一年南宋失去的襄じょう陽ひ府ふ鎮撫ちんぶ使し李り橫よこ的てき轄地，以及唐から州しゅう和わ信しん陽ひ軍ぐん。克復こくふく襄じょう漢かん後ご，岳たけ飛ひ面めん臨新復ふく中原なかはら地區ちく的てき後ご勤つとむ防ぼう務つとむ問題もんだい，這問題もんだい直ちょく到いた滅金めっき後ご端はし平ひら入洛にゅうらく時どき都と一直困擾宋軍。這些地方ちほう因いん為ため「久ひさ罹かか兵火へいか」，原はら來らい的てき居きょ民みん「或ある被ひ驅か虜とりこ，或ある遭殺戮さつりく，甚為荒あら殘ざん」，以至於「百里ひゃくり絕ぜっ人じん，荊榛塞ふさが路みち，虎狼ころう交跡」，「野の無む耕こう農のう，市し無む販商，城郭じょうかく隳廢，邑屋盪盡，而糧餉難於運漕うんそう」[22]。凡是克復こくふく失地しっち的てき宋そう軍ぐん，都と有ゆう一個兩難的防務問題：「若わか少しょう留とめ將兵しょうへい，恐おそれ復ふく為ため賊ぞく有ゆう」；「若わか多留たる將兵しょうへい，唯ただ俟朝廷ちょうてい千里せんり饋糧，徒と成なり自じ困こま，終おわり莫能守もり」[23]。

因いん為ため後ご勤つとむ問題もんだい，岳たけ飛ひ只ただ能のう將はた主力しゅりょく撤回てっかい，留とめ少量しょうりょう兵力へいりょく戍守。張ちょう旦だん被ひ任命にんめい為ため唐とう州しゅう鄧州郢州襄じょう陽ひ府ふ安やす撫なで使し、兼けん襄じょう陽ひ知ち府ふ，牛うし皋為安ためやす撫なで副使ふくし，李り道みち任にん唐とう州しゅう鄧州郢州襄じょう陽ひ府ふ四よん州都しゅうと統制とうせい，配置はいち軍ぐん士し2000人にん，守衛しゅえい襄じょう陽ひ府ふ；周しゅう識和李り旦だん率りつ150名めい軍ぐん士し守もり郢州；孫まご翬和蔣廷俊しゅん率りつ200名めい軍ぐん士し守もり隨ずい州しゅう；舒繼明和めいわ訾諧守もり信しん陽ひ軍ぐん；戍守襄じょう陽ひ府ふ的てき2000人にん中分なかぶん撥ばち出來でき一いち部分ぶぶん，由よし高だか青あお和かず單たん藻も帶たい領りょう守もり唐とう州しゅう，由ゆかり張ちょう應おう、黨とう尚なお友和ともかず邵俅帶たい領りょう守もり鄧州[24]，以整治ち防ぼう務つとむ，恢復かいふく生產せいさん。劉りゅう齊ひとし李り成しげる軍ぐん雖然不時ふじ騷擾そうじょう[25]，卻始終しじゅう不能ふのう奪回だっかい襄じょう漢かん六ろく郡ぐん的てき控ひかえ制せい權けん。襄じょう漢かん六郡原來分屬京きょう西南せいなん路ろ和わ京きょう西北せいほく路ろ，此次收おさむ復ふく之これ後ご，宋そう廷為統一とういつ管理かんり，單たん設しつらえ襄じょう陽ひ府ふ路ろ。除じょ在ざい襄じょう陽ひ府ふ設しつらえ安やす撫なで使し司し外がい，不ふ按制度せいど設置せっち「差さ監かん司し」，即そく轉うたて運うん使し司し等とう文人ぶんじん監かん軍ぐん系統けいとう，「止とめ委い制せい置おけ使し岳だけ飛ひ措置そち」[26]。這是戰時せんじ放ひ寬ひろし宋朝そうちょう歷れき來らい固有こゆう的てき文人ぶんじん控ひかえ制せい武將ぶしょう政策せいさく，對たい提ひさげ高だか軍隊ぐんたい的てき戰せん鬥力有ゆう一定いってい幫助。

此時岳だけ飛ひ作為さくい武將ぶしょう不ふ敢居功こう，上奏じょうそう說せつ自己じこ「人ひと微ほろ望もち輕けい，難なん任にん斯職」，要よう辭去じきょ制せい置おけ使し並なみ請求せいきゅう宋そう廷另「委任いにん重臣じゅうしん，經けい畫が荊、襄じょう」[27]。宰相さいしょう趙ちょう鼎かなえ認みとめ為ため：「湖北こほく鄂、岳たけ，最さい為ため沿江上流じょうりゅう控ひかえ扼要害ようがい之これ所しょ，乞令（岳たけ）飛ひ鄂、岳たけ州しゅう屯たむろ駐ちゅう。不ふ惟おもんみ淮西藉其聲援せいえん，可か保ほ無む虞おそれ，而湖南みなみ、二に廣こう、江こう、浙亦獲え安やす妥。」宋そう高だか宗むね同意どうい趙ちょう鼎かなえ的てき主張しゅちょう，確定かくてい岳だけ飛ひ改あらため駐ちゅう荊湖北きた路ろ的てき首府しゅふ鄂縣（今こん湖北こほく鄂州），自じ此岳家か軍ぐん的てき大本營だいほんえい就定在ざい了りょう鄂州。

救援きゅうえん淮西

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紹興しょうこう四よん年ねん（1134年ねん）九きゅう月がつ，偽にせ齊ひとし劉りゅう豫よ發動はつどう秋季しゅうき攻勢こうせい伐き宋そう，揚言ようげん要よう「直ちょく搗僭壘るい，務つとむ使し六ろく合ごう混こん一いち」[28]。金かね軍ぐん由よし左ひだり副ふく元帥げんすい完かん顏がお宗輔そうすけ、剛つよし升ます任にん的てき右みぎ副ふく元帥げんすい完かん顏がお昌あきら和かず元帥げんすい左ひだり都と監かん完かん顏がお宗むね弼（兀朮）的てき統率とうそつ下か，配合はいごう由よし劉りゅう豫よ之子ゆきこ劉りゅう麟指揮しき之の偽にせ齊ひとし軍ぐん，在ざい九月下旬分路渡過淮河攻南宋。劉りゅう光世みつよ不戰ふせん退すさ兵へい江南えな，將はた整せい個こ淮南ワイナン西にし路ろ相あい讓ゆずる。張ちょう俊しゅん主張しゅちょう劃長江ちょうこう而守，「當とう聚天下兵しもへい守もり平江ひらえ，俟賊退すさ，徐じょ為之ためゆき計けい」，以「墜馬傷きず臂ひじ」為ため藉口しゃこう，拒こばめ不ふ出兵しゅっぺい渡わたり長江ちょうこう攻擊こうげき金きん軍ぐん和わ偽にせ齊ひとし軍ぐん。宋そう丞相じょうしょう趙ちょう鼎かなえ派は人じん監督かんとく張ちょう俊しゅん發はつ兵へい，並なみ奏請そうせい嚴げん懲張ちょう俊しゅん，但ただし不ふ了りょう了りょう之これ[29]。結果けっか，幾いく路みち宋そう軍ぐん全部ぜんぶ防ぼう守もり於江南みなみ，張ちょう俊しゅん軍ぐん守もり常つね州しゅう，韓かん世よ忠ちゅう軍ぐん守もり鎮江府ふ，劉りゅう光世みつよ軍ぐん守もり建たて康やすし府ふ。長江ちょうこう北面ほくめん的てき廬いおり州しゅう（治おさむ合ごう肥こえ）知ち州しゅう、兼けん淮南ワイナン西にし路ろ安やす撫なで使し仇かたき悆拒絕きょぜつ執行しっこう其上級きゅう劉りゅう光世みつよ的てき撤退てったい命令めいれい，劉りゅう光世みつよ派は統制とうせい張ちょう琦來問罪もんざい，仇かたき悆說：「若輩じゃくはい無む守もり土ど責せめ，吾われ當とう以死殉國じゅんこく！寇未至いたり而逃，人にん何なん賴よりゆき焉！」張ちょう琦只好こう作さく罷やめ。仇かたき悆以召募しょうぼ來らい的てき廬いおり州しゅう和壽かずとし州しゅう（治下ちか蔡，今こん安徽あんき鳳おおとり台たい縣けん）守もり軍ぐん幾いく百人和二千鄉兵幾次打退偽齊攻勢。十二月じゅうにがつ，劉りゅう麟又增兵ぞうへい攻おさむ打だ，完かん顏がお宗むね弼親自じ為ため後繼こうけい，所しょ幸こう岳だけ家か軍ぐん由よし鄂州趕到，統制とうせい徐じょ慶和よしかず牛うし皋先勝せんしょう一いち仗，岳たけ飛ひ後ご親おや自じ趕到擊げき敗はい偽にせ齊ひとし軍ぐん，解かい了りょう廬いおり州しゅう之の圍かこえ。此時，金太きんた宗むね病やまい危將死し，完かん顏がお宗輔そうすけ、完かん顏がお昌和まさかず完かん顏がお宗むね弼撤兵てっぺい。偽にせ齊ひとし攻勢こうせい瓦解がかい。

剿滅そうめつ楊么及擴編へん

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主しゅ條目じょうもく：岳たけ飛ひ剿滅そうめつ楊么和わ岳たけ家か軍ぐん § 軍隊ぐんたい整せい編へん
明代あきよ繪え，帝みかど后きさき祭祀さいし歷代れきだい功臣こうしん用よう，清しん代だい轉移てんい南みなみ薰かおる殿どの藏ぞう。[30]

紹興しょうこう五ご年ねん（1135年ねん），岳たけ飛ひ剿滅そうめつ楊么後ご，楊么軍ぐん壯丁そうてい六ろく萬人大都編入岳家軍，岳たけ家か軍ぐん規模きぼ從したがえ三さん萬多人增加到十萬人左右[31]，岳たけ家か軍ぐん以後いご直ちょく到いた岳たけ飛ひ被ひ宋そう高だか宗むね所しょ害がい，也大體だいたい維持いじ十じゅう萬まん左右さゆう之の數量すうりょう[32]。麾下きか主要しゅよう將領しょうりょう包括ほうかつ中ちゅう軍ぐん統制とうせい王おう貴たか[33]、前ぜん軍ぐん統制とうせい張ちょう憲けん[34]、徐じょ慶けい、牛うし皋和わ董ただし先さき。

岳たけ飛ひ北きた伐き

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主しゅ條目じょうもく：岳たけ飛ひ北きた伐き

紹興しょうこう七なな年ねん（1137年ねん）二に月がつ，岳たけ飛ひ因いん在ざい商しょう虢的戰功せんこう，被ひ加か太ふとし尉じょう。

遇ぐう害がい及平反はん

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南みなみ宋そう·《八はち相そう圖ず》中ちゅう的てき秦しん檜ひのき全身ぜんしん立像りつぞう，北京ぺきん故こ宮みや博物はくぶつ院いん藏ぞう

岳たけ飛ひ在ざい收おさむ到いた12道みち金牌きんぱい班はん師し回かい朝あさ之これ時じ自稱じしょう「十じゅう年ねん之の力ちから，廢はい於一旦いったん」。岳たけ飛ひ回かい到いた京きょう城じょう。之これ後ご，向高むこうたか宗むね請辭。高こう宗むね當時とうじ沒ぼつ有ゆう答こたえ應おう他た的てき辭じ呈てい。[35]次つぎ年ねん（紹興しょうこう11年ねん）四よん月がつ，拜はい樞密すうみつ副使ふくし（從したがえ一いち品ひん）。[36]

完かん顏がお兀朮遺のこ秦はた檜ひのき書しょ曰：「汝なんじ朝夕ちょうせき以和請，而岳飛ひ方かた為ため河北かほく圖ず，必殺ひっさつ飛ひ，始はじめ可か和わ[37]。」紹興しょうこう十じゅう一いち年ねん七なな月がつ右みぎ諫議大夫たいふ万まん俟卨上書うわがき指ゆび控ひかえ岳だけ飛ひ「爵高祿こうろく厚あつ，志滿しま意い得え，平ひらた昔むかし功名こうみょう之の念ねん，日にち以頹情じょう。……而乃稽違詔みことのり旨むね，不ふ以時發はつ……伏ふく望もち免めん飛ひ副ふく樞くるる職しょく事ごと，出だし之の於外，以伸邦くに憲けん。」[38]接着せっちゃく御ご史し中ちゅう丞すすむ何なに鑄い和かず殿中でんちゅう侍さむらい御ご使つかい羅ら汝なんじ楫かじ等ひとし亦また相あい繼つぎ彈劾だんがい。八はち月がつ甲かぶと戌いぬ，罷やめ岳だけ飛ひ之の職務しょくむ。此後岳だけ飛ひ閑居かんきょ廬いおり山やま。

九きゅう月がつ八はち日にち，岳たけ家か軍ぐん鄂州前まえ軍ぐん副ふく統制とうせい王おう俊しゅん向むかい王おう貴たか告發こくはつ岳だけ飛ひ在ざい廬いおり山やま曾致信しん鄂州張ちょう憲けん、岳たけ雲くも，要求ようきゅう張ちょう憲けん起おこり兵へい造反ぞうはん，以迫朝廷ちょうてい恢復かいふく岳だけ飛ひ軍ぐん職しょく。[39]十じゅう月がつ，岳たけ飛ひ、岳たけ雲くも父子ふし被ひ逮捕たいほ，命いのち御ご史し中ちゅう丞すすむ何なに鑄い、大だい理り寺てら卿きょう周しゅう三さん畏かしこ審しん訊，但ただし岳たけ飛ひ下獄げごく兩個りゃんこ月がつ都と沒ぼつ有ゆう查出罪ざい證しょう，不ふ僅齊安やす郡ぐん王おう趙ちょう士し㒟以闔門もん百口保岳飛沒有二心，連れん原本げんぽん曾彈劾だんがい岳だけ飛ひ的てき何なに鑄い都と反はん而說明せつめい岳だけ飛ひ為ため無辜むこ受罪，秦はた檜ひのき遂とげ將はた主審しゅしん官かん由ゆかり何なに鑄い換かわ成なり万まん俟卨。然しか而罪證しょう一いち直ちょく無法むほう成立せいりつ，於是秦しん檜ひのき手書しゅしょ字じ條じょう給きゅう獄ごく方かた，岳たけ飛ひ處しょ死し，得とく年ねん三さん十じゅう九きゅう歲さい。[40]

後こう補ほ上じょう大だい理り寺てら狀じょう，於紹興きょう十じゅう一いち年ねん十二月じゅうにがつ二に十じゅう九きゅう日にち刑部おさかべ大だい理り寺てら發はつ佈《刑部おさかべ大だい理り寺てら狀じょう》，認定にんてい岳だけ飛ひ「坐すわ觀かん勝負しょうぶ，逗留とうりゅう不ふ進すすむ」、「指ゆび斥乘輿こし」（對たい皇帝こうてい不ふ恭きょう）、「致張ちょう憲けん意い待まち謀反むほん」等とう罪名ざいめい，[41]「飛ひ獄ごく成なり，（万俟卨為首之）寺てら官かん聚斷，咸謂死し有餘ゆうよ罪ざい」。[42]大だい理り寺てら按律：「臨軍征討せいとう，稽期三さん日にち者しゃ，斬き。」

一般史家皆同意岳飛的死從頭到尾都是件冤案。南みなみ宋そう史家しか李り心しん傳でん則のり在ざい《建けん炎えん以來いらい朝野ちょうや雜記ざっき》乙おつ集しゅう（卷まき十じゅう二に）的てき《岳たけ少しょう保ほ誣證斷案だんあん》條じょう說せつ：「余よ嘗得當時とうじ行ぎょう遣や省しょう札さつ，考こう其獄詞し所しょ坐すわ，皆みな一時鍛煉文致之詞，然しか猶なお不ふ過か如此，則のり飛ひ之の冤可見み矣！」

鄧廣銘めい《岳たけ飛ひ傳でん》也認為ため「這一長篇ちょうへん判決はんけつ書しょ，全部ぜんぶ都と是ぜ由よし造づくり謠うたい誣衊的てき言げん詞し和わ羅ら織お、虛構きょこう的てき事件じけん所しょ構成こうせい的てき。在ざい其出籠かご的てき當時とうじ，儘管人じん們敢怒而不敢言，而在秦しん檜ひのき既すんで死し，他た的てき黨とう羽わ們也相しょう繼つぎ失しつ勢ぜい之これ後ご，凡能看み到いた這一いち文ぶん件けん的てき人じん，無む不為ふため之の氣き憤いきどお得とく發はつ指ゆび。」

宋朝そうちょう皇帝こうてい的てき「祖宗そそう家法かほう」就是猜忌さいき武將ぶしょう，紹興しょうこう七なな年ねん（1137年ねん），高こう宗はじめ曾警告けいこく他た「犯はん吾われ法ほう者しゃ，唯ただ有ゆう劍けん耳みみ。」[43]只ただ是ぜ當時とうじ議ぎ和わ還かえ沒ぼっ成功せいこう，高こう宗はじめ仍需要じゅよう岳だけ飛來ひらい抵抗ていこう金きん人じん南侵なんしん；岳だけ飛ひ自じ從したがえ改あらため任にん樞密すうみつ副使ふくし，已やめ無む兵權へいけん，因いん為ため不贊成ふさんせい議ぎ和わ，也已辭職じしょく去さ廬いおり山やま為ため母はは守もり墓ぼ[44]。

然しか紹興しょうこう十じゅう一いち年ねん，高こう宗はじめ默許もっきょ或ある指示しじ秦はた檜ひのき殺ころせ岳だけ飛とべ，以示議ぎ和わ誠意せいい及換取と其母韋賢妃ひ南みなみ歸き。紹興しょうこう十じゅう一いち年ねん農のう曆れき十じゅう二に月がつ廿にじゅう九きゅう（1142年ねん1月がつ27日にち）除じょ夕ゆう之の夜よる，賜たまもの死し岳だけ飛ひ[45]，在ざい杭州こうしゅう大だい理り寺てら風波ふうは亭てい命いのち自じ鴆，並なみ把わ岳だけ飛ひ梟首きょうしゅ。[46]

目前もくぜん史し界かい以鴆死し為ため通說つうせつ，其餘說法せっぽう，尚なお有ゆう「拉ひしげ脅おびえ而殂」（打だ斷だん肋骨あばらぼね）[47]，或ある者もの賜たまもの自じ縊而死[48]。或ある傍はた晚ばん被ひ獄卒ごくそつ持じ白布しろぬの勒斃於杭州こうしゅう郊外こうがい涼りょう亭てい名めい風波ふうは亭てい，其屍體たい後ご被ひ獄卒ごくそつ隗順冒おかせ死し盜ぬすめ取ど，葬ほうむ在ざい臨安外がい九曲叢祠旁供隗順家人悼念[49]，岳たけ飛ひ之子ゆきこ岳だけ雲くも、副將ふくしょう張ちょう憲けん亦また被ひ斬首ざんしゅ。

在ざい紹興しょうこう十じゅう一いち年ねん九きゅう月がつ，張ちょう憲けん被ひ捕と入獄にゅうごく，十じゅう月がつ岳だけ飛とべ、岳たけ雲くも兩りょう父子ふし亦また入獄にゅうごく之の時とき，韓かん世よ忠ただし曾當面めん質問しつもん秦はた檜ひのき他た們有何なん罪ざい，但ただし秦はた檜ひのき表示ひょうじ「飛子とびこ雲くも與あずか張ちょう憲けん書しょ（質疑しつぎ岳だけ雲くも給きゅう張ちょう憲けん的てき書狀しょじょう有ゆう慫恿一同與岳飛謀反之意），雖不明ふめい，其事體たい，莫須有ゆう。」[50]

岳たけ飛ひ前ぜん幕僚ばくりょう左ひだり朝あさ散ち郎ろう姚岳獻言けんげん於秦檜ひのき說せつ深ふか怕岳州しゅう百姓與岳飛同姓，應おう該改地名ちめい，免めん得とく百姓對岳飛盲目懷念[51][52]，遂とげ於二に十じゅう五ご（1155年ねん）年ねん六ろく月がつ，岳たけ州しゅう和わ岳たけ陽ひ軍ぐん各かく改あらため為ため純じゅん州しゅう、華はな容ひろし軍ぐん。[53]

秦はた檜ひのき死後しご，高こう宗はじめ說せつ：「朕ちん今日きょう始はじめ免めん靴くつ中置ちゅうち刀がたな矣」；[54]

三さん十じゅう一いち年ねん（1161年ねん）五ご月がつ，太ふとし學生がくせい程ほど宏ひろし圖ず上書うわがき，要求ようきゅう「正せい秦しん檜ひのき之の罪つみ，追つい奪だつ其官爵かんしゃく，而籍其家財ざい，雪ゆき岳だけ飛ひ之の冤」，太ふとし學生がくせい宋そう芑上書うわがき知ち樞密院すうみついん事ごと葉は義ぎ問とい，要求ようきゅう「斷だん秦しん檜ひのき之の棺かん，而戮其屍，貶竄其子孫しそん，而籍其資產さん以助軍ぐん，以正其首倡議和わ欺君之の罪つみ，復ふく岳だけ飛ひ之の爵邑，錄ろく用よう其子孫しそん，以謝三軍さんぐん之の士し，以激忠義ちゅうぎ之の氣き」[55]。十じゅう月がつ，詔みことのり：「蔡京、童わらわ貫つらぬけ、岳たけ飛ひ、張ちょう憲けん子孫しそん家か屬ぞく見み拘かかわ管かん州しゅう軍ぐん，並なみ放ひ令れい逐便。」[56]。

三さん十じゅう二に年ねん（1162年ねん）六ろく月がつ，皇太子こうたいし趙ちょう眘（宋そう孝たかし宗むね）即位そくい，準備じゅんび北きた伐き，七なな月がつ下か詔みことのり平ひら反はん，追つい復ふく少しょう保たもて、武勝むしょう定國さだくに軍ぐん兩りょう鎮節度せつど使し[57]、武たけ昌あきら郡ぐん開國かいこく公こう[58]，詔みことのり曰「飛ひ起おこり自じ行くだり伍ご，不ふ踰數すう年ねん，位い至いたり將しょう相しょう，而能事のうじ上じょう以忠，御ご眾有法ほう，屢立功こう效こう，不ふ自じ矜誇，餘あまり烈れつ遺風いふう，至いたり今こん不ふ泯。去さ冬ふゆ出で戍鄂渚なぎさ之の眾師行ぎょう不ふ擾，動どう有紀ゆうき律ただし，道路どうろ之の人ひと歸き功こう於飛。雖坐事ごと已やめ歿，而太上じょう皇帝こうてい念ねん之の不ふ忘，今こん可か仰おおせ承うけたまわ聖せい意い，追つい復元ふくげん官かん，以禮改葬かいそう，訪おとずれ求もとめ其後，特とく與あずか錄ろく用よう」。隗順後人こうじん助じょ朝廷ちょうてい安やす葬そう岳だけ飛ひ。[49]

乾いぬい道みち六ろく年ねん（1170年ねん）七なな月がつ，立たて廟祀びょうし於鄂州，額がく名めい「忠ただし烈れつ」[59]。淳じゅん熙五ご年ねん（1178年ねん）九きゅう月がつ，諡おくりな「武たけ穆きよし」[60]（折衝せっしょう禦侮曰武 布ぬの德とく執と義よし曰穆）。宋そう寧やすし宗むね嘉よしみ泰やすし四よん年ねん（1204年ねん）五ご月がつ，追つい封ふう鄂王[61]。宋そう理さとし宗むね寶たから慶けい元年がんねん（1225年ねん）二に月がつ，改あらため諡おくりな「忠武ただたけ」[62]。在ざい西湖さいこ棲霞嶺みね[63]，即そく杭州こうしゅう西湖さいこ畔ほとり「宋そう岳たけし鄂王墓ぼ」，元もと人ひと修おさむ宋そう史ふみ列れつ誌し傳記でんき。

岳たけ飛ひ生平おいだいら學術がくじゅつ考證こうしょう
生平おいだいら情じょう節ぶし 依據いきょ 學術がくじゅつ意見いけん 疑點ぎてん 來らい源みなもと
鄧廣銘めい 王おう曾瑜 龔延明あきら
岳たけ飛ひ出生しゅっしょう不滿ふまん一いち月がつ，黃河こうが於內黃き縣けん再度さいど決けつ口こう，大水おおみず很快波は及到岳だけ飛ひ家か所在しょざい的てき湯ゆ陰かげ縣けん，岳たけ飛ひ家來けらい不ふ及逃離はなれ，他た的てき母親ははおや姚氏抱だき着ぎ岳だけ飛とべ坐すわ進すすむ大だい缸里漂流ひょうりゅう水上すいじょう，幸さいわい好こう得え到いた岸上きしかみ的てき好こう心しん人じん營救保全ほぜん了りょう性せい命いのち。 岳たけ珂《鄂王行實ぎょうじつ紀年きねん》 否定ひてい 忽ゆるがせ略りゃく 肯定こうてい
  1. 黃河こうが在ざい北きた宋そう末まつ年とし沒ぼつ有ゆう流りゅう經けい內黃縣けん；
  2. 岳たけ飛ひ出生しゅっしょう所しょ處しょ的てき二に三月屬於黃河的枯水季節，不ふ大だい可能かのう發生はっせい大水おおみず；
  3. 相關そうかん史し志こころざし均ひとし無む當年とうねん黃河こうが決けつ口こう的てき記載きさい。
 [64][65]
岳たけ飛ひ少年しょうねん時代じだい曾經接受せつじゅ教育きょういく，熟讀じゅくどく《左ひだり氏し春秋しゅんじゅう》《孫吳そんご兵法ひょうほう》等とう史書ししょ和わ兵書へいしょ，甚至可能かのう通過つうか北きた宋そう的てき村むら書しょ開ひらけ蒙こうむ 岳たけ珂《鄂王行實ぎょうじつ紀年きねん》《鄂國金きん佗續編へん》、明代あきよ錢ぜに士し升ます《南みなみ宋そう書しょ·岳だけ飛ひ傳でん》以及推測すいそく自じ宋そう代だい村むら書しょ教育きょういく制度せいど 忽ゆるがせ略りゃく 或ある有ゆう誇張こちょう 肯定こうてい 岳たけ飛ひ作為さくい農家のうか子弟してい一般不可能得到學術上的深造，因いん此岳珂所謂いわゆる「起おこり自じ諸しょ生せい，經けい通どおり誼よしみ明あかり，筆ぴつ妙みょう墨ぼく精きよし」言げん過か其實，最多さいた通過つうか自學じがく初はつ通文みちふみ墨すみ，堪こらえ當とう將帥しょうすい而已。宋そう代だい農民のうみん熱ねつ衷於送孩子進入しんにゅう村むら書しょ接受せつじゅ教育きょういく。 [66][67]
岳たけ飛ひ在ざい平定へいてい軍ぐん期間きかん，曾經接受せつじゅ某ぼう李り姓せい團だん練ねり委い派は到いた壽ことぶき陽よう、榆次等地とうち「硬かた刺とげ」敵情てきじょう，不ふ料りょう遭遇そうぐう金きん軍ぐん，岳たけ飛ひ單たん槍やり匹ひき馬ば沖おき入にゅう敵營てきえい斬殺ざんさつ數すう人にん，在ざい夜よる間あいだ講こう女おんな真しん語ご騙かた過か敵てき人じん巡じゅん查，最終さいしゅう圓滿えんまん完成かんせい任務にんむ 岳たけ珂《鄂王行實ぎょうじつ紀年きねん》 否定ひてい 肯定こうてい 肯定こうてい
  1. 平定へいてい軍ぐん是ぜ地方ちほう行政ぎょうせい區劃くかく而不是ぜ軍隊ぐんたい，一いち無む重じゅう兵へい，二に無む團だん練ねり；
  2. 壽ことぶき陽よう、榆次歸屬きぞく太ふとし原はら府ふ節度せつど，沒ぼつ有ゆう理由りゆう捨近求もとめ遠とお，命令めいれい互不隸屬れいぞく的てき平定へいてい軍ぐん執行しっこう偵察ていさつ任務にんむ；
  3. 岳たけ飛ひ沒ぼつ有ゆう學習がくしゅう過か女おんな真しん語ご。
岳たけ飛ひ在ざい劉りゅう浩ひろし帳ちょう下か時じ曾在劉りゅう浩ひろし引薦下か覲見大元帥だいげんすい趙ちょう構，趙ちょう構給予よ他た三さん百鐵騎派他去李固渡挑戰金軍，岳たけ飛ひ勝利しょうり之の後こう跟隨劉りゅう浩ひろし成功せいこう解かい圍かこえ開封かいふう，最後さいご趙ちょう構將其所部ぶ委託いたく給きゅう宗むね澤さわ。岳たけ飛ひ在ざい靖やすし康かん二に年ねん正月しょうがつ、二月接連取得開德、曹州的てき勝利しょうり，因いん此受到宗むね澤さわ的てき賞しょう識，晉すすむ升ます為ため修おさむ武郎たけお、武たけ翼つばさ郎ろう。 岳たけ珂《鄂王行實ぎょうじつ紀年きねん》 否定ひてい 肯定こうてい 肯定こうてい
  1. 岳たけ飛ひ以白身しろみ參さん軍ぐん，不ふ太ふと可能かのう僭越せんえつ見み君きみ；
  2. 趙ちょう構于靖やすし康かん元年がんねん十じゅう二に月がつ一いち日にち成立せいりつ大元帥だいげんすい府ふ，十じゅう三さん日にち遷移せんい至大しだい名めい，岳たけ飛ひ在ざい短たん短たん十じゅう三天裏奔波於李固渡、開封かいふう和わ趙ちょう構所在しょざい的てき相州あいしゅう、大名おおな府ふ，交通こうつう條件じょうけん上じょう不合理ふごうり；
  3. 史書ししょ記載きさい趙ちょう構交與宗むね澤さわ的てき部隊ぶたい為ため劉りゅう浩ひろし等とう五ご人にん，並無ならびな岳だけ飛ひ姓名せいめい，岳たけ飛ひ此時應おう該從屬じゅうぞく於劉浩ひろし；
  4. 岳たけ飛ひ晉すすむ升ます僅僅きんきん為ため孤こ證しょう，根據こんきょ《金きむ佗稡編へん》記載きさい岳だけ飛ひ晉すすむ升ます是ぜ在ざい建けん炎えん二に年ねん。

評價ひょうか

[編輯へんしゅう]
自我じが期き許もと

岳たけ飛ひ曾自勉つとむ要よう跟東ひがし漢かん末すえ三さん國こく時期じき名將めいしょう關せき羽はね、張ちょう飛ひ二に人にん看み齊ひとし：「一死いっし何なん足そく道どう，要よう使つかい後世こうせい書しょ策さく知ち有ゆう岳だけ飛ひ之の名な，與あずか關せき張ちょう輩やから功こう烈れつ相しょう仿佛耳みみ。」（《金きむ陀續編へん·卷まき二に十じゅう八はち》）

宋そう人じん評價ひょうか

岳たけ飛ひ在ざい南みなみ宋そう士し大夫たいふ界さかい評價ひょうか甚高。

邵緝：「驍武精悍せいかん，沉鷙有ゆう謀はかりごと，臨財廉れん，與あずか士し信しんじ，循循如諸生せい，動どう合あい禮法れいほう。」（《金きむ佗續編へん》卷まき二に八はち《永なが州しゅう判官ほうがん孫まご逌編鄂王事おうじ》引建炎えん四よん年ねん邵緝薦こも書しょ）

黃き縱たて：「公おおやけ之の英えい威い，古人こじん不能ふのう過か，至いたり於仁心こころ愛あい物ぶつ，雖古之の名將めいしょう有ゆう所しょ不ふ逮。若わか夫おっと盛德せいとく懿行，夙夜小心しょうしん，不ふ以一物ぶつ累るい其心，雖今之の老師ろうし宿やど儒，勉強べんきょう而力行者ぎょうじゃ，公則まさのり優ゆう為之ためゆき。」（《金きむ佗續編へん》卷まき二に七なな《文ぶん林りん郎ろう黃き元もと振ふ編へん》岳たけ飛ひ事蹟じせき）

劉りゅう祹：「江南こうなん忠臣ただおみ善用ぜんよう兵へい者しゃ，止とめ有ゆう岳だけ飛ひ，所しょ至いたり紀律きりつ甚嚴，秋毫しゅうごう無む所しょ犯はん。所謂いわゆる項羽こうう有一ゆういち范增而不能ふのう用よう，所以ゆえん為ため我わが擒とりこ。如飛者しゃ，無む亦また江南こうなん之の范增乎！」（《説せつ郛》卷まき一いち八はち葉よう寘《坦ひろし齋とき筆ひつ衡》）

宋そう孝たかし宗むね：「卿きょう家か紀律きりつ、用兵ようへい之の法ほう，張ちょう（俊しゅん）、韓かん（世よ忠ちゅう）遠とお不ふ及。卿きょう家か冤枉えんおう，朕ちん悉知之の，天下てんか共ども知ち其冤。」（《金きむ佗稡編へん》卷まき九きゅう《昭あきら雪ゆき廟びょう諡おくりな》：淳あつし熙五ご年ねん五ご月がつ五ご日にち，臣しん（嶽たけ）霖以知ち欽州召見，賜たまもの對たい便殿びんでん，上じょう（宋そう孝たかし宗むね）宣せん諭さとし曰：「卿きょう家か紀律きりつ、用兵ようへい之の法ほう，張ちょう、韓かん遠とお不ふ及。卿きょう家か冤枉えんおう，朕ちん悉知之の，天下てんか共ども知ち其冤。」）

《湖北こほく轉てん運うん司し立たて廟びょう牒》（1170年ねん）：「去さ世よ已やめ三さん十じゅう年ねん，遺風いふう餘あまり烈れつ，邦人ほうじん不ふ忘，繪え其相而祀者しゃ，十じゅう室しつ而九。」《忠ちゅう愍諡議ぎ》（1177年ねん）：「人ひと謂いい中興ちゅうこう論功ろんこう行ぎょう封ふうじ，當とう居きょ第だい一いち。若わか其奉己おのれ至いたり薄うす，與あずか下士かし同どう甘苦かんく；持じ軍ぐん至いたり嚴げん，所しょ過か秋毫しゅうごう無む敢犯；禮れい賢けん至いたり恭きょう，一時いちじ名人めいじん皆みな萃於幕府ばくふ；持じ循禮法ほう，動どう合あい軌物，恂まこと恂まこと若わか一いち書生しょせい，茲又古こ名將めいしょう所しょ不可ふか望もち者しゃ。」《武たけ穆きよし諡おくりな議ぎ》（1178年ねん）：「為ため將はた而顧望もち畏かしこ避，保安ほあん富貴ふうき，養やしなえ寇以自じ豐ゆたか者しゃ多た矣。公おおやけ獨どく不ふ然しか，平居ひらい潔きよし廉れん，不ふ殖ふえ貨產，雖賜金きん己おのれ俸，散ち予よ莫嗇，則のり不知ふち有ゆう其家。臨戰りんせん親おや冒おかせ矢や石せき，為ため士卒しそつ先さき，摧精擊げき鋭するど，不ふ勝かち不ふ止とめ，則のり不知ふち有ゆう其身。忠義ちゅうぎ徇國，史し冊さつ所載しょさい，何なに以尚茲。」（《金きむ佗續編へん》卷まき一いち四よん）

曾敏行ぎょう：「紹興しょうこう六帥皆果毅忠勇，視し古こ名將めいしょう。嶽たけ公こう飛ひ獨どく後ご出で，而一いち時じ名聲めいせい幾いく冠かん諸公しょこう。身み死し之これ日にち，武たけ昌之まさゆき屯たむろ至いたり十じゅう萬まん九きゅう百ひゃく人にん，皆みな一いち可か以當百ひゃく。餘よ嘗訪其士卒そつ，以為勤惰きんだ必分，功過こうか有ゆう別べつ，故こ能のう得とく人心じんしん。異あや時とき嘗見其提兵へい徵ちょう贛之固かた石せき洞ほら，軍ぐん行ぎょう之の地ち，秋毫しゅうごう無む擾，至いたり今こん父老ふろう語ご其名輒感泣焉。」（宋そう·曾敏行ぎょう《獨どく醒雜誌し》卷まき七なな）

熊くま克かつ《中興ちゅうこう小しょう紀き》卷まき二に九きゅう：「飛ひ知ち書しょ而得士し，且濟人じん之の貧ひん。用兵ようへい秋毫しゅうごう無む犯おかせ，民閒みんかん安堵あんど，不知ふち有ゆう軍ぐん。先さき計けい後ご戰たたかえ，屢勝強敵きょうてき，號ごう為ため良よ將はた。其死也，天下てんか冤之。」

朱しゅ熹與あずか門生もんせい論ろん岳だけ飛とべ，門生もんせい問とい：「岳たけ侯こう若わか做事，何なに如張韓かん？」朱しゅ熹說：「張ちょう韓かん所しょ不ふ及，都みやこ是ただし他た識道理どうり了りょう。」門生もんせい又また問とい：「岳たけ侯こう以上いじょう者しゃ，當時とうじ有ゆう誰だれ？」朱しゅ熹答道どう：「次第しだい無人むじん。」「岳たけ飛ひ恃才不ふ自じ晦みそ。郭かく子こ儀ぎ晚節ばんせつ保身ほしん甚闒冗，然しか當とう緊要きんよう處しょ又また不ふ然しか，單騎たんき見み虜とりこ云云うんぬん。飛ひ作さく副ふく樞くるる，便びん直ちょく是ぜ要よう去さ做。張ちょう、韓かん知とも其謀，便びん只ただ依よ違たがえ。然しか不ふ做亦不ふ免めん，其用心こころ如此，直ちょく是ぜ忠勇ちゅうゆう也！」[68]

陸りく游ゆう有ゆう詩し「劇げき盜ぬすめ曾從宗むね父ちち命いのち，遺のこ民みん猶なお望もち岳だけ家か軍ぐん。」宋そう孝たかし宗むね對たい岳たけ飛ひ之子ゆきこ岳たけ霖說せつ：「卿きょう家か紀律きりつ、用兵ようへい之の法ほう，張ちょう韓かん遠とお不ふ及。卿きょう家か冤枉えんおう，朕ちん悉知之の，天下てんか共ども知ち其冤。」[69]

曹彥約やく：「若わか夫おっと智略ちりゃく足あし以料敵てき，鑑かん裁さい足あし以用人じん，紀律きりつ嚴げん而下不ふ忍にん怨，糧かて運うん竭而眾不忍にん叛，身み死し八はち十じゅう年ねん，聞風者しゃ猶なお且悅之の，其惟岳だけ飛ひ乎！古いにしえ之の所謂いわゆる名將めいしょう，不ふ過か於此。然しか而南北きた分合ぶんごう，應おう有定ありさだ時じ，忠ちゅう邪よこしま生死せいし，應おう有ゆう定數ていすう，豈あに權臣けんしん一いち日にち所しょ能のう自じ為之ためゆき？哀あい哉！」（宋そう·曹彥約やく《昌あきら谷たに集しゅう》卷まき十じゅう七なな《中興ちゅうこう四よん將しょう贊さん》）

文ぶん天てん祥さち：「惟おもんみ中興ちゅうこう之の初はつ，先さき武たけ穆きよし王手おうて扶天戈ほこ，忠義ちゅうぎ與あずか日月じつげつ爭そう光こう。名めい在ざい旗はた常つね，功いさお在ざい社稷しゃしょく。天てん報ほう勳くん勞ろう，克かつ昌あきら厥後，雖百ひゃく世せい可か知也ともや。」（宋そう·文ぶん天てん祥さち《文ぶん山やま先生せんせい全集ぜんしゅう》卷まき六ろく《回かい嶽たけ縣けん尉じょう》）「岳たけ先生せんせい，我わが宋そう之の呂りょ尚ひさし也。建たて功いさお樹じゅ績，載の在ざい史し冊さつ，千せん百ひゃく世せい後ご，如見じょけん其生。至いたり於筆法ほう，若わか雲くも鶴づる遊ゆう天てん，羣鴻戲おどけ海うみ，尤ゆう足見たるみ干城かんじょう之の選えらべ，而兼文學ぶんがく之これ長ちょう，當とう吾われ世よ誰だれ能のう及之。」（岳たけ飛ひ書しょ《弔とむらい古戰場こせんじょう文ぶん》）

《宋そう史ふみ》評價ひょうか

善ぜん以少擊げき衆しゅ。欲よく有ゆう所しょ舉，盡つき召諸統制とうせい與あずか謀はかりごと，謀はかりごと定てい而後戰せん，故こ有ゆう勝しょう無敗むはい。猝遇敵てき不動ふどう，故こ敵てき為之ためゆき語ご曰：「撼山易えき，撼岳家か軍ぐん難なん。」張ちょう俊しゅん嘗問用兵ようへい之の術じゅつ，曰：「仁ひとし、智さとし、信しんじ、勇いさむ、嚴いむ，闕一不可ふか。」調ちょう軍ぐん食しょく，必蹙額がく曰：「東南とうなん民力みんりょく，耗敝極ごく矣。」荊湖平ひらめ，募つの民營みんえい田た，又また為ため屯田とんでん，歲さい省しょう漕こげ運うん之の半はん。帝みかど手書しゅしょ曹操そうそう、諸しょ葛かずら亮あきら、羊ひつじ祜三さん事こと賜たまもの之の。飛ひ跋ばつ其後，獨どく指ゆび操みさお為ため姦賊かんぞく而鄙之の，尤ゆう檜ひのき所しょ惡あく也。

西にし漢かん而下，若わか韓かん、彭、絳、灌之為ため將はた，代だい不ふ乏とぼし人じん，求もとめ其文武ぶんぶ全ぜん器うつわ、仁ひとし智さとし並なみ施ほどこせ如宋岳だけ飛ひ者しゃ，一代豈多見哉。史し稱しょう關せき雲くも長ちょう通どおり《春秋しゅんじゅう左ひだり氏し》學がく，然しか未み嘗見其文章ぶんしょう。飛ひ北きた伐き，軍ぐん至いたり汴梁之の朱しゅ仙せん鎮，有ゆう詔みことのり班はん師し，飛ひ自じ為ため表ひょう答こたえ詔みことのり，忠義ちゅうぎ之の言げん，流出りゅうしゅつ肺腑はいふ，真ま有ゆう諸しょ葛かずら孔明こうめい之の風ふう，而卒死し於秦檜ひのき之の手て。蓋ぶた飛ひ與あずか檜ひのき勢ぜい不ふ兩立りょうりつ，使つかい飛ひ得とく志こころざし，則のり金きん仇かたき可か復ふく，宋そう恥はじ可か雪ゆき；檜ひのき得とく志こころざし，則のり飛ひ有ゆう死し而已。昔むかし劉りゅう宋そう殺ころせ檀だん道みち濟ずみ，道みち濟ずみ下獄げごく，嗔目曰：「自壞じかい汝なんじ萬まん里り長城ちょうじょう！」高こう宗そう忍しのぶ自棄じき其中原なかはら，故こ忍にん殺ころせ飛とべ，嗚呼ああ冤哉！嗚呼ああ冤哉！（《宋そう史し》卷まき三さん六ろく五ご《岳たけ飛ひ傳でん》）

金かね人じん評價ひょうか

岳たけ飛ひ於紹興しょうこう十じゅう一いち年ねん十二月じゅうにがつ二に十じゅう九きゅう日にち（儒略歷れき1142年ねん1月がつ27日にち）被ひ殺ころせ，南みなみ宋そう使節しせつ馬上まけ於紹興きょう十じゅう二に年ねん（1142年ねん）正月しょうがつ帶たい着ぎ正式せいしき照あきら函はこ從したがえ岳だけ飛ひ被ひ殺ころせ的てき臨安（今いま杭州こうしゅう）去さ金かね國こく囚しゅう禁きん宋そう欽宗和わ高だか宗むね生母せいぼ韋太后きさき的てき五ご國こく城じょう（今こん黑龍江こくりゅうこう哈爾濱市はまいち依よ蘭あららぎ縣けん依よ蘭らん鎮五國こく城村じょうむら）接せっ人じん。紹興しょうこう十じゅう二に年ねん（1142年ねん）夏なつ四よん月がつ丁ちょう卯しげる（5月がつ1日にち），韋太后きさき啟けい程ほど回かい宋そう。「皇太后こうたいごう偕梓宮みや發はつ五ご國こく城じょう，金かね遣や完かん顏がお宗そう賢けん、劉りゅう祹護送ごそう梓あずさ宮みや，高居たかい安やすし護送ごそう皇太后こうたいごう。」同年どうねん八はち月がつ，韋太后きさき和わ劉りゅう祹到達たち臨安。劉りゅう祹問南みなみ宋そう官員かんいん：「岳たけ飛ひ以何罪ざい而死？」南みなみ宋そう接伴せっぱん官かん回答かいとう：「意欲いよく謀叛ぼうほん，為ため部將ぶしょう所しょ告つげ，以此抵誅。」劉りゅう祹嘲諷道：「江南こうなん忠臣ただおみ善用ぜんよう兵へい者しゃ，止とめ有ゆう岳だけ飛ひ，所しょ至いたり紀律きりつ甚嚴，秋毫しゅうごう無む所しょ犯はん。（劉邦りゅうほう）所謂いわゆる『項こう籍せき有一ゆういち范增而不能ふのう用よう，所以ゆえん為ため我わが擒とりこ』。如（岳たけ）飛ひ者しゃ，無む亦また江南こうなん之の范增乎？！」[70]

宋そう寧やすし宗むね開ひらき禧二に年ねん（金きむ泰和やすかず六ろく年ねん，儒略歷れき1206年ねん），金きむ章あきら宗むね寫うつし詔書しょうしょ招降吳ご曦時どき說せつ：「且卿自じ視し翼贊よくさん之の功こう孰與岳だけ飛ひ？飛ひ之の威名いめい戰功せんこう，暴於南北なんぼく，一旦いったん見み忌き，遂とげ被ひ叄夷之の誅，可か不ふ畏かしこ哉！」（且你自己じこ評價ひょうか一下自身能否比得上岳飛？岳たけ飛ひ這樣的てき威名いめい戰功せんこう，南みなみ宋そう北きた金之かねゆき人じん全ぜん都と知ち曉あかつき；結果けっか有ゆう朝あさ一日被宋廷猜忌，就被殺ころせ且連累れんるい親族しんぞく，難なん道みち這還不可ふか怕麼！）[71]金かね國こく皇帝こうてい於此直接ちょくせつ承認しょうにん岳だけ飛ひ的てき戰力せんりょく和わ威名いめい。

金きむ女おんな真ま將領しょうりょう最さい畏服いふく岳だけ飛とべ，平日へいじつ往往おうおう不ふ直ちょく呼よび其名，而稱其為「岳たけ爺じい爺じい」。聞知ぶんち岳だけ飛ひ死し訊，喝かつ酒しゅ相しょう慶けい。被ひ扣押在ざい金的きんてき宋そう使し洪ひろし皓あきら目睹もくと此情此景，給きゅう南みなみ宋そう朝廷ちょうてい的てき密みつ信しんじ中ちゅう寫うつし道どう：「金かね人じん所しょ畏服いふく者しゃ惟おもんみ飛とべ，至いたり以父呼よび之の，諸しょ酋聞其死，酌しゃく酒しゅ相賀あいが。」

明代あきよ評價ひょうか
岳たけ飛ひ像ぞう，載の於《晩ばん笑わらい堂どう竹莊たけしょう畫が傳でん》

明太めんたい祖そ評價ひょうか岳だけ飛ひ「純正じゅんせい不ふ曲きょく，書しょ如其人じん。」認みとめ為ため聖賢せいけん英えい烈れつ的てき神靈しんれい至上しじょう、不能ふのう加か封ふう，明あきら初はつ至いたり景けい泰やすし年間ねんかん均ひとし承うけたまわ祖そ制せい並なみ未み加か封ふう過か任にん何なん一位聖賢英烈的神祇，故こ將しょう岳だけ飛入とびいり祀まつ歷代れきだい帝王ていおう廟びょう配はい享とおる宋そう太ふとし祖そ。明神みょうじん宗むね加か封ふう「三界靖魔大帝忠孝妙法天尊岳聖帝君。」

徐じょ有ゆう貞さだ：「忠義ちゅうぎ勇いさむ智さとし，皆みな得どく之の天てん，非ひ矯偽而為者しゃ，故こ能のう始終しじゅう以恢復かいふく為ため己おのれ任にん。才ざい與志よし副ふく，名めい與あずか實じつ稱たたえ，南みなみ渡わたり以來いらい，一人ひとり而已。」（《會かい纂宋嶽だけ鄂武穆きよし王おう精きよし忠ちゅう錄ろく》卷まき四よん《湯ゆ陰かげ鄂王廟びょう碑ひ》）

柯維騏：「昔むかし晉すすむ文ぶん之の拔郤縠，孫まご權けん之これ勗つとむ呂りょ蒙こうむ，文武ぶんぶ豈あに不ふ欲よく兼けん哉。岳たけ飛ひ本ほん以勇敢進，而旁通どおり儒業，恂まこと恂まこと檢けん飭，以忠義ちゅうぎ自じ誓ちかい，觀かん其所撰せん表ひょう詞し，真ま有ゆう諸しょ葛かずら孔明こうめい之の風ふう，奚數郤、呂りょ輩やから耶？當時とうじ盜ぬすめ平ひらめ，而敵屢挫，設しつらえ非ひ阻於秦しん檜ひのき和議わぎ，則のり雪國ゆきぐに恥はじ，復ふく故こ都と，固かた可か刻こく日待ひまち。願ねがい既すんで弗どる償つぐなえ，反はん遭慘禍か，高こう宗はじめ頓とみ忘父兄けい之の仇かたき，宜むべ其莫恤功臣こうしん之の冤也。詩し曰：「君子くんし秉心，維其忍にん之の。」飛ひ之これ所しょ遭，亦また不幸ふこう矣。」（明あきら·柯維騏《宋そう史し新編しんぺん》卷まき一いち二に九きゅう）

王おう世よ貞さだ：「夫おっと武たけ穆きよし可か以復中原なかはら，而不使し之の復ふく，又また使つかい之の必不復ふく，是ぜ故こ志士しし仁じん人じん所以ゆえん深ふか痛恨つうこん於高宗むね也。」（明あきら·鄭てい賢けん撰せん《古今ここん人物じんぶつ論ろん》卷まき三さん三さん，明あかり·陳ひね子こ壯たけし撰せん《昭代しょうだい經濟けいざい言げん》卷まき五ご）

楊漣：「惟神かんながら萬古ばんこ精せい忠ちゅう，兩りょう間あいだ正氣しょうき。高山こうざん仰おおせ止やめ，凡士而識字しきじ、將はた而枕戈ほこ者しゃ，莫不凜「愛あい死し要よう錢ぜに」之の明あかり訓くん，以刻礪其心しん；烈日れつじつ當とう空そら，或ある忠ちゅう而被謗そし、直ちょく而蒙誣，亦また莫不引「皇すめらぎ天てん后きさき土ど」之の忠言ちゅうげん，以陰祈いのり一いち鑑かん。」（明あきら·楊漣《楊忠烈れつ公文こうぶん集しゅう》卷まき九きゅう《禱嶽武たけ穆きよし王おう文ぶん》）

錢ぜに士し升ます：「宋そう自じ汴梁不ふ守もり，江こう都みやこ再さい奔，懦主失しつ魄たま，庸いさお臣しん無む義ぎ。無む歲とし不ふ望もち許もと和わ，無人むじん不ふ怯おびえ用よう戰せん，談だん恢復かいふく者しゃ，徒と有ゆう其名，熊くま羆ひぐま誰だれ是ぜ；服ふく介かい冑かぶと者しゃ，罔知所しょ效こう，鷹たか鸇未聞みもん。天生あもう嶽だけ侯こう，以為人じん表ひょう。運うん謀はかりごと暗合あんごう孫まご武たけ，將はた眾善等とう淮陰。義ぎ感かん敵てき人じん，忠ただし孚まこと羣下。使つかい受登壇とうだん之の拜はい，便びん可か絳灌韓かん張ちょう；若わか崇たかし授鉞之の尊みこと，何なに難なん俘囚ふしゅう豫よ弼。惜也浚壓之の於前，檜ひのき仇かたき之の於後，長城ちょうじょう自壞じかい，徒と傷きず北面ほくめん之の羞；天てん柱ばしら既すんで摧，有ゆう異い南みなみ枝えだ之の泣。天てん乎，人にん歟？中興ちゅうこう異姓いせい七なな王おう，嶽たけ優ゆう而韓次じ之の。韓かん特とく末路まつろ似に汾陽耳みみ。使つかい嶽だけ不ふ移うつり其禍，韓かん亦また未み能のう知ち幾いく也。」（明あきら·錢ぜに士し升ます《南みなみ宋そう書しょ》卷まき八はち）

《宋そう史紀ふみのり事ごと本末ほんまつ》張ちょう溥論ろん：「蜀しょく漢かん之の諸しょ葛かずら亮あきら，唐とう之の郭かく子こ儀ぎ，宋そう之の岳たけ飛ひ，三人皆間世而一出者也。三さん人にん齊ひとし烈れつ，名めい在ざい呂りょ望もち、姬ひめ旦だん之の間あいだ，而飛獨どく不幸ふこう，傷きず哉！飛ひ性せい忠孝ちゅうこう，讀書どくしょ好こう禮れい，子し云うん數すう立たて奇功きこう，朝命ちょうめい每ごと及，懇こん辭じ再三さいさん。與あずか張ちょう浚議不和ふわ，即そく上うえ章あきら解かい兵へい柄え，步ふ歸き廬いおり墓ぼ。行くだり師し之の際さい，輒俟帝みかど命いのち，未み嘗自專せん，高こう宗はじめ稱しょう其「小心しょうしん恭きょう謹，難なん進すすむ易えき退すさ，勇戰ゆうせん樂らく讓ゆずる」，蓋ぶた彬あきら彬あきら焉。將はた在外ざいがい，君命くんめい有ゆう所しょ不ふ受，大夫たいふ出で境さかい，苟利社稷しゃしょく，專せん之の可也かなり，飛ひ學がく春秋しゅんじゅう，豈あに不ふ知之ともゆき？高こう宗はじめ構手書しゅしょ精せい忠ちゅう字じ，制せい旗はた賜たまもの飛ひ，又また召入內，委い以中興ちゅうこう，御札おさつ數すう篋，好こう語かたり無實むじつ，惑於賊ぞく檜ひのき，不ふ忍にん墜淵，以人間あいだ之の至いたり愚ぐ，天性てんせい之の賤，而飾以浮譎，御ご以忮忌き，亦また何なん所しょ不為ふため也？」（明あきら·陳ちん邦くに瞻撰《宋そう史紀ふみのり事ごと本末ほんまつ》卷まき七なな〇《岳たけ飛ひ規ぶんまわし復ふく中原ちゅうげん》張ちょう溥論）

王おう夫おっと之の評價ひょうか：「岳たけ飛ひ之の能取のとろ中原ちゅうげん與あずか否いや，非ひ所しょ敢知也ともや；其獲譽ほまれ於士大夫たいふ之の口くち，感動かんどう於流俗りゅうぞく之の心しん，正せい恐おそれ其不能ふのう勝しょう任にん之の在ざい此也。受命じゅめい秉鉞，以軀命いのち與あずか勁敵爭そう死生しせい，樞機すうき之これ制せい，豈あに談笑だんしょう慰藉いしゃ、苞つと苴牘竿ざお之の小智しょうち，以得悠悠ゆうゆう之の歡慕者しゃ所しょ可か任にん哉。」[72]「相あい臣しん而立じりつ武功ぶこう，周しゅう公こう而後，吾われ未見みけん其人也。帥そち臣しん而求令れい譽ほまれ，吾われ未知みち吉よし甫はじめ之の果はて能のう稱しょう焉否也。帥そち臣しん之の得え令れい譽ほまれ也有やゆう三さん：嚴いむ軍令ぐんれい以禁掠奪りゃくだつ，為ため軟語以慰編へん氓，則のり民みん之の譽ほまれ歸き之の；修おさむ謙讓けんじょう以謹交際こうさい，習文詞し以相酬むくい和わ，則のり士し之の譽ほまれ歸き之の；與あずか廷議而持公論こうろん，屏へい奸邪以交君子くんし，則のり公卿くぎょう百僚之譽歸之。岳たけ侯こう之の死し，天下てんか後世こうせい胥為扼腕やくわん而稱道どう之の弗どる絕ぜっ者しゃ，良りょう由ゆかり是也これや。」（明あきら·王おう夫おっと之の《宋そう論ろん》卷まき十じゅう）

清人きよひと評價ひょうか

康かん熙帝也曾欽賜給きゅう岳だけ飛ひ23世せい裔孫、刑部おさかべ掌てのひら印しるし岳たけ鎮九伴朝鑾駕和蟒服[73]。

乾いぬい隆たかし帝みかど評價ひょうか「如武穆きよし之の用兵ようへい馭將，勇敢ゆうかん無敵むてき，若わか韓かん信しん、彭越輩やから類るい皆みな能のう之の。乃加以文武ぶんぶ兼備けんび，仁ひとし智さとし並なみ施ほどこせ，精せい忠ちゅう無二むに，則のり雖古名將めいしょう亦また有ゆう所しょ未み逮焉。」並なみ多た次つぎ造づくり訪おとずれ杭州こうしゅう岳たけ飛ひ墓ぼ，並なみ且親自撰じせん寫うつし《岳たけ武たけ穆きよし論ろん》，還かえ題だい對たい聯れん一いち副ふく：「兩りょう言げん臣しん則そく師し千古せんこ，百戰ひゃくせん兵へい威い震ふるえ一いち時じ」[73]。

趙ちょう翼つばさ：「（岳たけ）忠武ただたけ不ふ特とく忠義ちゅうぎ過か人ひと，即そく其治家か小節しょうせつ亦また加か人數にんずう等とう矣。……岳たけ忠武ただたけ破やぶ賊ぞく最多さいた，資產しさん獨どく少しょう，則のり其平日び殉國じゅんこく忘事，尤ゆう非ひ諸しょ將しょう所しょ可か及也。」（清きよし·趙ちょう翼つばさ《陔餘叢くさむら考こう》卷まき十じゅう八はち《南みなみ宋そう將帥しょうすい之の豪ごう富とみ》）

吳ご錫すず麒：「古今ここん同どう慨，豪傑ごうけつ為ため多た，從したがえ未み有ゆう補ほ已やめ缺かけ之の金きむ甌，論功ろんこう行ぎょう戮；反はん將しょう消けし之の玉たま弩いしゆみ，為ため敵てき報ほう仇かたき，如斯之の太ふとし甚者也。」（《岳たけ廟びょう志こころざし略りゃく》卷まき九きゅう《岳たけ鄂王論ろん》）

杜もり堮：「武たけ穆きよし之これ時じ，設しつらえ高だか宗むね能のう視し師し江上こうじょう，示しめせ天下でんか以兩宮みや不ふ返かえし，無む以生為ため，忠孝ちゅうこう感激かんげき，士氣しき百ひゃく倍ばい，加か以河北きた響ひびき應おう，義旗ぎき所しょ指ゆび，不戰ふせん自じ靡，撥ばち亂らん反はん正せい，一大いちだい機き也。失しつ此不圖ず，藩はん籬ませ遽撤，冤殺遂とげ聞，復ふく何なん能のう為ため哉！其殺武たけ穆きよし，則のり亡ほろび宋そう之の本ほん。其忘親おや之の罪つみ，任にん相之あいの非ひ，定てい都と之の失しつ，則のり亦また殺ころせ武たけ穆きよし之の本ほん也。」（清きよし·杜もり堮《遂とげ初はつ草くさ廬いおり詩集ししゅう》卷まき八はち《詠史えいし四よん首しゅ》序じょ）

現代げんだい評價ひょうか

孫まご中山ちゅうざん：「環たまき翠みどり樓ろう中ちゅう虯髯客きゃく，湧ゆう金きん門外もんがい岳だけ飛ひ魂たましい。」（《孫まご中山なかやま全集ぜんしゅう·題だい贈おく宮崎みやざき寅藏とらぞう聯れん》）

中華人民共和國ちゅうかじんみんきょうわこく官かん方かた認定にんてい岳だけ飛ひ為ため民族みんぞく英雄えいゆう[3][4]。2002年ねん，中華人民共和國ちゅうかじんみんきょうわこく教育きょういく部ぶ也對網もう絡からま上うわ流傳りゅうでん岳だけ飛ひ不ふ再さい是ぜ民族みんぞく英雄えいゆう的てき說法せっぽう進行しんこう了りょう澄きよし清きよし，稱しょう岳だけ飛ひ在ざい中國ちゅうごく歷れき史上しじょう歷れき來らい被ひ認みとめ為ため是ぜ民族みんぞく英雄えいゆう，從したがえ20世紀せいき50年代ねんだい後期こうき以來いらい，在中ざいちゅう小學しょうがく的てき歷史れきし教學きょうがく大綱たいこう和わ教材きょうざい中ちゅう，對たい岳たけ飛ひ的てき評價ひょうか都と是ぜ一貫いっかん的てき，不ふ存在そんざい重おも新しん定義ていぎ岳だけ飛ひ是ぜ否ひ是ぜ「民族みんぞく英雄えいゆう」的てき問題もんだい。

毛澤東もうたくとう曾讚譽ほまれ的てき民族みんぞく英雄えいゆう岳だけ飛ひ：「岳たけ飛ひ被ひ殺ころせ，家いえ喻戶曉あかつき並なみ且流芳よし千古せんこ了りょう。他流たりゅう了りょう血ち，這血就滲透しんとう到いた我わが們民族みんぞく體たい內，世世せぜ代代だいだい傳つて下か來らい，他た要よう是ぜ沒ぼつ流血りゅうけつ，就不會かい有ゆう這麼大だい的てき作用さよう。」「古人こじん所謂いわゆる「運用うんよう之の妙みょう，存そん乎一心しん」，這個「妙みょう」，我わが們叫做靈活性かっせい，這是聰明そうめい的てき指揮しき員いん的てき出產しゅっさん品ひん。」（《毛澤東選集もうたくとうせんしゅう》第だい二に卷かん《論ろん持久じきゅう戰せん》）

鄧小平ひらた：「英雄えいゆう永遠えいえん為ため後人こうじん所しょ紀き念ねん，壞人永遠えいえん為ため後人こうじん所しょ唾棄だき。」

鄧廣銘めい：「代表だいひょう了りょう宋そう方かた全體ぜんたい人民じんみん的てき願望がんぼう，為ため衞まもる護まもる漢かん族ぞく地區ちく已やめ經けい高度こうど發展はってん的てき封建ほうけん生產せいさん方式ほうしき及其精神せいしん文明ぶんめい，起おこり而以武裝ぶそう抵抗ていこう女おんな真しん的てき鐵騎てっき，阻止そし其蹂躪破壞はかい，以求避免整せい個こ社會しゃかい被ひ拉ひしげ向こう倒たおせ退ずさ浩ひろし劫こう的てき人物じんぶつ，像ぞう岳だけ飛ひ其人，理り所しょ當然とうぜん地ち應おう被ひ稱しょう為ため民族みんぞく英雄えいゆう。不ふ只ただ是ぜ屬ぞく於漢族ぞく的てき民族みんぞく英雄えいゆう，而是屬ぞく於全中華ちゅうか民族みんぞく歷史れきし上じょう的てき一いち個こ民族みんぞく英雄えいゆう。」（《岳たけ飛ひ傳でん》）

王おう曾瑜：「為ため着ぎ光こう復ふく故こ土ど，南北なんぼく重おも新しん統一とういつ，維護文明ぶんめい和わ進步しんぽ，岳たけ飛ひ不屈ふくつ不撓ふとう地ち奮鬥了りょう後ご半生はんせい，直ちょく至いたり生命せいめい的てき最後さいご一息ひといき，仍履踐りせん着ぎ自己じこ「盡忠じんちゅう報國ほうこく」的てき誓言せいげん，表現ひょうげん了りょう一種崇高的愛國精神和民族氣節。」（《盡忠じんちゅう報國ほうこく——岳だけ飛ひ新しん傳つて》）

爭議そうぎ

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殺ころせ岳だけ飛ひ者しゃ為ため宋そう高だか宗むね

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錢せん穆きよし的てき《國史こくし大綱たいこう》認みとめ為ため「高こう宗はじめ決心けっしん對たい內加強きょう統治とうち，而無意い於對外たいがい恢復かいふく」，所以ゆえん「岳たけ飛ひ不ふ得とく不ふ殺ころせ，韓かん世よ忠ただし不ふ得とく不ふ廢はい」。岳たけ飛ひ統帥とうすい全國ぜんこく五ご分ふん之の三さん兵力へいりょく後ご，金かね人じん慾よく立りつ欽宗之子ゆきこ為ため傀儡かいらい，岳たけ飛ひ莽撞請求せいきゅう高だか宗むね早はや日ひ解決かいけつ皇位こうい繼承けいしょう人じん問題もんだい，乞請正せい皇子おうじ（後來こうらい之の宋そう孝たかし宗むね）之これ名めい，以定民心みんしん，沮金人じん之の謀はかりごと[74]。高こう宗むね當時とうじ不ふ悅えつ：「握にぎ重じゅう兵へい於外，此事非ひ卿きょう所しょ當とう預あずか也」[75]。《帝國ていこく政界せいかい往事おうじ》提出ていしゅつ觀點かんてん，認みとめ為ため下か令れい殺ころせ岳だけ飛ひ者しゃ其實是ぜ高だか宗むね，岳たけ飛ひ觸さわ犯はん了りょう皇すめらぎ家か最大さいだい的てき忌諱きき：手て握にぎ重じゅう兵へい的てき武將ぶしょう對たい皇位こうい繼承けいしょう感かん興趣きょうしゅ，令れい皇帝こうてい相しょう信しんじ他た野の心太ところてん大だい，遂とげ起おこり殺ころせ心しん。[76]此外，《中國人ちゅうごくじん的てき歷史れきし誤讀ごどく》認みとめ為ため岳だけ飛ひ主張しゅちょう「迎むかい請二に帝みかど還かえ朝あさ」，威い脅おびえ到いた高こう宗むね的てき地位ちい，才さい是ぜ他た被ひ殺ころせ的てき原因げんいん[77]。脫だつ脫だっ等とう於《宋そう史し·岳だけ飛ひ傳でん》論ろん曰：「高こう宗そう忍しのぶ自棄じき其中原なかはら，故こ忍にん殺ころせ飛ひ。」

但ただし是ぜ，宋そう徽宗早はや已やめ去ざ世よ，岳たけ飛ひ也早已やめ改稱かいしょう欽宗父子ふし為ため「天てん眷」「丙午ひのえうま元子もとこ」，及其請求せいきゅう立太子りったいし的てき行為こうい都と表ひょう達たち了りょう他た只ただ忠ちゅう於高宗むね及其繼承けいしょう人じん，高こう宗はじめ也曾讓ゆずる岳だけ飛とべ與あずか建國けんこく公こう即そく後來こうらい的てき孝こう宗むね相しょう見み。此外，文官ぶんかん婁寅亮あきら、趙ちょう鼎かなえ乃至ないし比ひ岳だけ飛ひ職權しょっけん更さら高だか的てき武臣ぶしん張ちょう浚等とう也都曾倡議ぎ立太子りったいし，但ただし都と被ひ視し為ため忠臣ちゅうしん得え到いた嘉よしみ獎，婁寅亮あきら更さら因いん此得到いた升ます遷。

滿江みつえ紅べに作詞さくし者しゃ

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岳たけ飛ひ之の孫まご岳たけ珂所ところ編へん《金きむ佗粹編へん·家集かしゅう》中ちゅう沒ぼつ有ゆう收錄しゅうろく滿江みつえ紅べに一いち詞し，被ひ現代げんだい部分ぶぶん學者がくしゃ懷疑かいぎ是ぜ偽作ぎさく或ある託たく名めい之の作さく，引發正ただし反はん辯べん證しょう[78]。宋そう遼りょう金きん史し專せん家か鄧廣銘めい與あずか王おう曾瑜、李り安やすし等とう則そく考こう據よりどころ岳だけ飛ひ確かく有作ゆうさく《滿江みつえ紅べに》[79][80][81][82]。王おう克かつ等とう人じん認みとめ為ため詞し中ちゅう賀が蘭山あららぎやま指ゆび河北西かわきたにし路ろ磁州賀が蘭山あららぎやま，正せい於對金きむ戰場せんじょう[83]。

1983年ねん，發現はつげん了りょう岳だけ飛ひ《滿江みつえ紅べに·寫うつし懷ふところ》的てき原稿げんこう，在ざい浙江せっこう省しょう江山えやま縣けん(古名こみょう須江すえ)發現はつげん一いち古こ籍せき《須江すえ郎ろう峰みね祝はじめ氏し族ぞく譜ふ》[84]，其《詩し詞し歌か賦ふ》集しゅう裏うら，載の有ゆう岳たけ飛ひ在ざい紹興しょうこう三さん年ねん（1133年ねん）寫うつし贈おく大だい制せい參さん祝ほうり允まこと哲あきら的てき《滿江みつえ紅べに》詞し作さく及祝氏し的てき和わ詞し，如下:

《滿江みつえ紅べに·與あずか祝ほうり允まこと哲あきら述懷じゅっかい》

怒髮どはつ衝冠，想そう當日とうじつ，身み親おや行列ぎょうれつ。 實能さねよし是ぜ、南みなみ征せい北きた戰せん，軍ぐん聲ごえ激烈げきれつ。 百里ひゃくり山河さんが歸き掌握しょうあく，一統いっとう士卒しそつ搗巢穴あな。 莫等閒あいだ，白はく了りょう少しょう年頭ねんとう，勵臣節ぶし。

靖やすし康かん恥はじ，猶なお未み雪ゆき；臣子しんし恨，何なん時じ滅めつ？ 駕が長ちょう車しゃ踏破とうは，金城きんじょう門もん闕。 本ほん欲よく飢かつえ餐胡虜とりこ肉にく，常つね懷ふところ渴飲匈奴きょうど血ち。

偕君行ぎょう，依よ舊きゅう奠家邦くに，解かい鬱結うっけつ。

祝ほうり允まこと哲あきら的てき回かい作さく:

《滿江みつえ紅べに·和わ岳だけ元帥げんすい述懷じゅっかい》

仗爾雄ゆう威い，鼓つづみ勁氣，震ふるえ驚おどろき胡えびす羯。 披金甲かぶと，鷹揚おうよう虎とら奮，耿忠炳節。 五國城中迎二帝，雁かり門もん關せき外がい捉金兀。 恨我生せい，手て無む縛ばく雞力，徒勞とろう說せつ。

傷きず往事おうじ，心しん難なん歇；念ねん異こと日び，情じょう應おう竭。 握にぎ神かみ矛ほこ闖入ちんにゅう，賀が蘭山あららぎやま窟くつ。 萬世ばんせい功名こうみょう歸き河かわ漢かん，半生はんせい心こころ志こころざし付づけ雲くも月がつ。

望もち將軍しょうぐん，掃蕩そうとう登とう金きん鑾，朝あさ天てん闕。

一般いっぱん認みとめ為ため，岳たけ飛ひ後ご來所らいしょ作さく之の《滿江みつえ紅べに·寫うつし懷ふところ》即そく為ため收おさむ到いた祝ほうり允まこと哲あきら和作わさく後ご，汲取くみと了りょう部分ぶぶん詞し語意ごい境さかい，兩りょう篇へん綜合そうごう加か以修改あらため原稿げんこう而成[85][86][87][88][89]。

民族みんぞく英雄えいゆう爭議そうぎ

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從したがえ2002年ねん底そこ到いた2003年初ねんしょ，《中國ちゅうごく古代こだい史し全ぜん教案きょうあん》和かず《全ぜん日にち制せい普通ふつう高級こうきゅう中學ちゅうがく歷史れきし教學きょうがく大綱たいこう》刪去岳だけ飛ひ是ぜ「民族みんぞく英雄えいゆう」的てき記述きじゅつ，引起廣こう泛爭論ろん[90]。

對たい於岳飛ひ是ぜ否ひ屬ぞく於民族ぞく英雄えいゆう，各界かくかい有ゆう不同ふどう說法せっぽう：

台灣たいわん學者がくしゃ王おう健けん文和ふみかず騰あが訊歷史れきし責せめ編へん諶旭彬あきら認みとめ為ため古代こだい中國ちゅうごく發展はってん出で的てき「華はな夷之えびすの辨べん」自じ成體せいたい系けい，與あずか西方せいほう民族みんぞく主義しゅぎ不同ふどう。區別くべつ「華はな夷えびす」的てき標準ひょうじゅん在ざい於是否ひ遵循「禮治れいじ」以及是ぜ否ひ接受せつじゅ「先進せんしん文明ぶんめい」的てき教化きょうか，與あずか其居住きょじゅう地ち和わ部落ぶらく族ぞく群ぐん無關むせき，華はな夏なつ和かず四夷的界線是以生活習慣與政治形態而不是以血統劃分。遼りょう朝あさ遼りょう道どう宗むね亦また以契ちぎり丹に之これ出身しゅっしん而自視し為ため「中華ちゅうか」，以「禮法れいほう」、「文物ぶんぶつ」作為さくい區分くぶん「中華ちゅうか與あずか夷えびす」的てき標準ひょうじゅん，遼りょう道どう宗むね說せつ：「上世じょうせい獯鬻、獫狁，盪無禮法れいほう，故こ謂いい之の夷えびす。吾われ修おさむ文物ぶんぶつ彬あきら彬あきら，不ふ異い中華ちゅうか，何なに嫌いや之の有ゆう！」，可か見み「中華ちゅうか」在ざい當時とうじ並なみ非ひ現代げんだい的てき民族みんぞく或ある種族しゅぞく概念がいねん，而是文化ぶんか概念がいねん。南みなみ宋そう學者がくしゃ葉は適てき在ざい給きゅう皇帝こうてい的てき奏そう摺すり中ちゅう說せつ：「中原なかはら者しゃ我わが之これ地ち，中華ちゅうか者しゃ我わが之これ名めい，報復ほうふく仇かたき恥はじ者しゃ我わが之これ義ぎ」，葉は適てき以「中華ちゅうか」為ため南みなみ宋そう人じん命名めいめい，但ただし其涵義ぎ同樣どうよう無關むせき「民族みんぞく」。亦また有ゆう學者がくしゃ說せつ，一個人いっこじん是ぜ否ひ「民族みんぞく英雄えいゆう」，最さい基本きほん的てき前提ぜんてい是ぜ此人對たい民族みんぞく必須ひっす要よう有ゆう主觀しゅかん認みとめ同どう，然しか而包括ほうかつ岳だけ飛ひ在ざい內的南みなみ宋そう人的じんてき「中華ちゅうか」是ぜ一いち種しゅ「文明ぶんめい共同きょうどう體たい」，而非「民族みんぞく（種族しゅぞく）共同きょうどう體たい」；既すんで無な「民族みんぞく認みとめ同どう」，岳たけ飛ひ自然しぜん不ふ屬ぞく於民族ぞく英雄えいゆう[91][92]。

亦また有ゆう說法せっぽう指出さしで「民族みんぞく概念がいねん」的てき第だい一種いっしゅ釋義しゃくぎ是ぜ「基もと於『共同きょうどう祖先そせん語ご言げん或ある歷史れきし』而組成そせい的てき領土りょうど國家こっか」，按此釋義しゃくぎ岳だけ飛ひ自然しぜん是ぜ「民族みんぞく英雄えいゆう」；而「民族みんぞく」的てき第だい二種釋義是來源自德とく文ぶん「Volk」和かず「Nation」的てき翻譯ほんやく，德とく國こく哲學てつがく家か約やく翰·戈ほこ特とく弗どる里さと德とく·赫爾德とく主張しゅちょう的てき「Volk」概念がいねん，其核心こころ是これ將はた「民族みんぞく」視し為ため一いち個こ擁よう有ゆう共同きょうどう語ご言げん、歷史れきし、文化ぶんか的てき民族みんぞく共同きょうどう體たい，他た將しょう民族みんぞく定義ていぎ為ため「民族みんぞく是ぜ一個具有獨特語言和文化的共同體」。強調きょうちょう文化ぶんか的てき一體いったい性せい，較之於他者しゃ（異い人種じんしゅ、異い民族みんぞく、異い國民こくみん）而言，自然しぜん易えき用よう文化ぶんか或ある文明ぶんめい概念がいねん來らい區別くべつ和わ劃分自我じが與あずか他者たしゃ的てき優劣ゆうれつ，「語かたり言ごと、歷史れきし、文化ぶんか的てき共同きょうどう體たい」本身ほんみ就是「用よう文化ぶんか或ある文明ぶんめい概念がいねん來らい區別くべつ和わ劃分自我じが與あずか他者たしゃ」，換言かんげん之の，所謂いわゆる「文明ぶんめい共同きょうどう體たい」本身ほんみ就是德とく國こく源流げんりゅう的てき「民族みんぞく」，說せつ只ただ有ゆう「文明ぶんめい共同きょうどう體たい」而無「民族みんぞく共同きょうどう體たい」等とう於說「民族みんぞく」不ふ是ぜ「民族みんぞく」是ぜ自我じが否認ひにん，是これ將はた同どう一いち內涵的てき概念がいねん冠かんむり上じょう不同ふどう名字みょうじ試ためし圖ず用よう其中一個否定另一個的做法，有ゆう如「白馬しろうま非ひ馬うま」，指出さしで當時とうじ南みなみ宋そう人的じんてき「中華ちゅうか」、「華はな夏なつ」文明ぶんめい共同きょうどう體たい即そく是ぜ「民族みんぞく」共同きょうどう體たい[93][94]。

共きょう青あお團だん中央ちゅうおう有ゆう評論ひょうろん文章ぶんしょう指ゆび，自じ宋そう代だい以來いらい，岳たけ飛ひ的てき英雄えいゆう地位ちい從したがえ未み被ひ少數しょうすう民族みんぞく所しょ質疑しつぎ過か，對たい他た的てき英雄えいゆう敘事也不存在そんざい民族みんぞく矛盾むじゅん。宋そう後ご由よし少數しょうすう民族みんぞく建立こんりゅう的てき元もと清きよし兩朝りょうちょう也對岳だけ飛ひ表示ひょうじ了りょう最高さいこう敬意けいい，把わ他た當とう作中さくちゅう國こく各かく族ぞく共同きょうどう的てき精神せいしん偶像ぐうぞう。文章ぶんしょう又また指出さしで，「民族みんぞく英雄えいゆう」是ぜ一いち個こ近きん現代げんだい概念がいねん，「岳たけ飛ひ的てき民族みんぞく英雄えいゆう地位ちい在ざい民族みんぞく英雄えいゆう這個概念がいねん誕生たんじょう之の初はつ，就受到全國ぜんこく人民じんみん的てき廣こう泛認同どう。反はん過か來らい將しょう他た否定ひてい，既すんで不ふ符合ふごう歷史れきし的てき客觀きゃっかん實際じっさい，也一定不會為絕大多數中國人民的情感所接受，認みとめ為ため用よう近きん現代げんだい中國ちゅうごく的てき標準ひょうじゅん去さ套用古代こだい中國ちゅうごく的てき人物じんぶつ，無む疑うたぐ是ぜ機械きかい式しき的てき，荒唐こうとう程度ていど堪こらえ比ひ責せめ備古人為じんい什麼いんも不能ふのう建立こんりゅう社會しゃかい主義しゅぎ中國ちゅうごく……對たい於各民族みんぞく的てき成就じょうじゅ貢獻こうけん，一概いちがい予よ以肯定こうてい，而對各かく民族みんぞく統治とうち者しゃ的てき倒たおせ行くだり逆ぎゃく施ほどこせ，也一概いちがい予よ以否定ひてい，一視同仁いっしどうじん……既すんで不要ふよう大だい漢かん族ぞく主義しゅぎ，也不要ふよう地方ちほう民族みんぞく主義しゅぎ。」又また認みとめ為ため無論むろん從したがえ哪個角度かくど來らい說せつ，對たい岳たけ飛ひ的てき否定ひてい都と是ぜ沒ぼつ有ゆう道理どうり。「中華ちゅうか民族みんぞく的てき形成けいせい是ぜ一いち個こ長期ちょうき的てき過程かてい，在ざい這個過程かてい中ちゅう，縱たて然しか是ぜ一個家庭都能形成彼此的諒解默契，何なん況きょう是ぜ一いち個こ國家こっか，一個文化和命運上的共同體。」岳たけ飛ひ對たい中國人ちゅうごくじん和かず中國ちゅうごく文化ぶんか的てき影響えいきょう力りょく沒ぼつ有ゆう隨ずい着ぎ時間じかん的てき流りゅう逝而淡あわ去ざ，反はん而歷久彌ひさや新しん，認みとめ為ため他た是ぜ中國ちゅうごく最さい偉大いだい的てき古代こだい英雄えいゆう人物じんぶつ之の一いち，認みとめ為ため岳だけ飛ひ是ぜ中華ちゅうか民族みんぞく的てき民族みんぞく英雄えいゆう[95]。

軼事いつじ典故てんこ

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  • 岳たけ飛ひ在ざい宗むね澤さわ軍ぐん中時なかとき顯示けんじ出で對たい野戰やせん的てき不同ふどう一般いっぱん的てき愛好あいこう，宗そう澤さわ擔心他た將來しょうらい要よう吃ども虧：「爾しか勇いさむ智さとし才藝さいげい，古こ良りょう將はた不能ふのう過か，然しか好こう野戰やせん，非ひ萬全ばんぜん計けい。」因いん而授岳だけ飛ひ以陣法ほう。岳たけ飛ひ由よし此說出で一いち句く軍事ぐんじ名言めいげん：「陣じん而後戰せん，兵法ひょうほう之の常つね，運用うんよう之の妙みょう，存そん乎一心しん。」
  • 岳たけ飛ひ在ざい宗むね澤さわ軍ぐん中ちゅう保持ほじ對たい金かね兵へい不敗ふはい的てき記錄きろく。在ざい上書うわがき宋そう高だか宗むね而被黃き潛せん善ぜん和わ汪ひろし伯はく彥開ひらけ除じょ軍籍ぐんせき後ご，岳たけ飛ひ投とう奔河北西ほくせい路ろ招撫司し張はり所しょ，張ちょう所しょ曾問起おこり：「聞汝從したがえ宗むね留守るす，勇いさむ冠かんむり軍ぐん，汝なんじ自じ料りょう能のう敵てき人じん幾何きか？」岳たけ飛ひ以「上兵かみへい伐き謀はかりごと，次じ兵へい伐き交」的てき道理どうり答こたえ：「勇いさむ不足ふそく恃也，用兵ようへい在ざい先さき定てい謀はかりごと。謀はかりごと者しゃ，勝負しょうぶ之の機き也，故こ為ため將之まさゆき道どう，不ふ患其無む勇いさむ，而患其無謀むぼう。」張ちょう所しょ的てき評論ひょうろん是ぜ：「公おおやけ殆非行ひこう伍ご中ちゅう人じん也！」
  • 宋そう高だか宗むね曾感嘆かんたん：「天下てんか未み太平たいへい。」岳たけ飛ひ由よし此說出で一いち句く廣ひろ為ため流傳りゅうでん的てき話ばなし「文ぶん臣しん不ふ愛あい錢ぜに，武臣ぶしん不ふ惜命，天下てんか當とう太平たいへい」[96][97]。
  • 岳たけ飛ひ家鄉かきょう湯ゆ陰かげ淪陷，對たい金かね人じん有家ありえ仇かたき國こく恨，心中しんちゅうの所思しょし以軍務ぐんむ為ため主ぬし總そう想そう收おさむ復ふく黃河こうが以北いほく的てき故こ土ど（湯ゆ陰かげ雖屬於今河南かなん省しょう，但ただし歷史れきし上じょう一いち直ちょく在ざい黃河こうが以北いほく），因いん此對女色じょしょく不ふ太ふとし感かん興趣きょうしゅ。湯ゆ陰かげ淪陷後ご，原はら配はい劉りゅう氏し在ざい戰亂せんらん中ちゅう「兩りょう經けい更さら嫁よめ」，成なり為ため韓かん世よ忠ただし前ぜん護まもる軍ぐん中ちゅう「一いち擁よう押之妻つま」[98]。岳たけ飛ひ後ご又また娶めと李り娃為ため妻つま，維持いじ一夫一妻いっぷいっさい，一いち直ちょく到いた被害ひがい。1134年ねん夏なつ，岳たけ飛ひ率りつ軍ぐん攻おさむ取と襄じょう陽ひ時じ，宋そう廷命令めいれい吳ご玠牽制けんせい陝西せんせい一帶いったい的てき金かね軍ぐん，以免金きん軍ぐん增ぞう援襄陽ひ。吳ご玠派一いち位い屬官ぞっかん去さ鄂州的まと岳だけ飛ひ大だい營商洽あまね軍務ぐんむ。岳たけ飛ひ宴えん請這位い來らい使つかい。這位使臣ししん發現はつげん岳だけ飛ひ設しつらえ宴えん別べつ無む姬ひめ妾わらわ、歌うた童わらわ、舞まい女おんな之の類るい作さく陪和勸すすむ酒しゅ，頗感驚おどろき訝いぶか，回かい蜀しょく後便こうびん告訴こくそ了りょう吳くれ玠。吳ご玠大為ため吃驚びっくり，馬上もうえ以兩千せん貫かん錢ぜに的てき高價こうか，在ざい四川買了一位仕宦之家出身的美貌女子，派は兩りょう名めい使臣ししん的てき妻子さいし把わ她送到いた鄂州，獻けんじ給きゅう岳だけ飛ひ。岳たけ飛ひ為ため避嫌，把わ這個女子じょし安置あんち在ざい一いち間あいだ空そら屋や，隔へだた着ちゃく屏風びょうぶ問とい：「某ぼう家か上下じょうげ所しょ衣ころも紬つむぎ布ぬの耳みみ，所しょ食しょく齏面耳みみ。女おんな娘むすめ子こ若わか能のう如此同どう甘苦かんく，乃可留とめ，不ふ然しか，不ふ敢留。」結果けっか此女被ひ退すさ回かい四よん川がわ。
  • 岳たけ飛ひ軍ぐん中有ちゅうう孟はじめ安和あわ其子孟はじめ林りん，是ぜ南みなみ宋そう末まつ年ねん名將めいしょう孟はじめ珙的てき曾祖父そうそふ和わ祖父そふ。
  • 岳たけ飛ひ在ざい《良りょう馬ば對たい》中ちゅう以高宗むね賜たまもの馬ば兩りょう匹ひき為ため對照たいしょう，建けん錚高宗むね應おう以良馬ば（忠臣ちゅうしん）之の言げん為ため上じょう，駑馬どば（奸臣かんしん）之の言げん為ため下か，令れい高だか宗そう大だい為ため稱讚しょうさん。

後こう世紀せいき念ねん

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岳たけ墳ふん
位くらい在ざい雲くも林りん虎とら尾お持じ法ほう媽祖宮みや內之岳だけ飛ひ的石まといし雕。

下しも列れつ各地かくち有紀ゆうき念ねん建築けんちく：

中國ちゅうごく大陸たいりく
武漢ぶかん黃き鶴づる樓ろう後ご塑像そぞう
臺灣たいわん
日月じつげつ潭文武ぶんぶ廟びょう供奉ぐぶ的てき岳たけ飛ひ和わ關せき羽はね神像しんぞう
香港ほんこん

家庭かてい

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曾祖そうそ輩やから父母ちちはは兄弟きょうだい
  • 曾祖そうそ：岳たけ成なり
  • 曾祖母そうそぼ：楊氏
  • 祖そ：岳たけ立りつ
  • 祖母そぼ：許もと氏し
  • 叔：岳たけ睦あつし
  • 父ちち：岳たけ和わ
  • 母はは：姚氏
  • 弟おとうと：岳たけ翻こぼし
婚姻こんいん

岳たけ飛ひ一生いっしょう結婚けっこん兩次りょうじ，第だい一いち次じ在ざい15歲さい結婚けっこん，妻子さいし劉りゅう氏し，婚こん後ご1年ねん，生なま了りょう岳たけ雲くも；婚こん後ご8年ねん，生なま了りょう岳たけ雷かみなり。[101]後來こうらい因いん為ため岳だけ飛ひ在外ざいがい當とう兵へい，家庭かてい貧困ひんこん，家鄉かきょう湯ゆ陰かげ縣けん被ひ金かね國こく佔據，劉りゅう氏し最終さいしゅう撇下了りょう兩りょう名な兒じ子こ改あらため嫁よめ。岳たけ飛ひ第だい二に次じ結婚けっこん是ぜ在ざい26至いたり27歲さい時じ，妻子さいし李り娃，為ため岳だけ飛ひ生せい了りょう岳たけ霖、岳たけ震ふるえ和わ岳たけ霆。1175年ねん，75歲さい的てき李り娃在江え州しゅう病やまい逝。[101]

子こ
  • 岳たけ雲くも，岳たけ飛ひ長子ちょうし。年とし十じゅう二に，從したがえ張ちょう憲けん戰せん，多た得とく其力，軍ぐん中ちゅう呼よび曰「贏官人じん」。飛ひ征伐せいばつ，未み嘗不與あずか。終おわり左ひだり武たけ大夫たいふ，提つつみ舉醴泉いずみ觀かん。後ご與あずか岳たけ飛ひ論ろん罪ざい，棄市。死し年ねん二に十じゅう三さん。孝こう宗時むねとき與あずか岳たけ飛ひ復元ふくげん官かん，以禮袝葬。
  • 岳たけ雷かみなり，岳たけ飛ひ次子じし。
  • 岳たけ霖，岳たけ飛ひ三さん子し，終おわり官かん敖文閣かく侍さむらい制せい、朝あさ散大さんだい夫おっと、廣こう南東なんとう路ろ經略けいりゃく安やす撫なで使し兼けん知ち廣州こうしゅう事ごと、充たかし馬うま步あゆみ軍ぐん都と總そう管かん、以敖文ぶん閣かく侍さむらい制せい致仕ちし、贈おく中ちゅう散大さんだい夫おっと。
  • 岳たけ震ふるえ，岳たけ飛ひ四よん子し。
  • 岳たけ霆，岳たけ飛ひ五ご子し。
女おんな
  • 岳たけ安やす娘むすめ，嫁よめ高だか祚
  • 岳たけ銀ぎん瓶びん，一說其本名為岳孝娥，是ぜ否いや有ゆう次女じじょ存そん有ゆう疑義ぎぎ，可能かのう為ため後世こうせい杜撰ずさん。南みなみ宋そう皆みな無む此女記載きさい，至いたり元朝がんちょう才ざい開始かいし形成けいせい岳だけ銀ぎん瓶びん故事こじ。另查岳だけ珂《岳たけ忠武ただたけ行實ぎょうじつ》：「先さき臣しん妻つま李り氏し，歷れき授楚國こく夫人ふじん。臣しん雲くも，先さき臣しん長子ちょうし也；臣しん雷かみなり，臣しん霖，臣しん震ふるえ、臣しん霆……先さき臣しん女おんな安やす娘むすめ適てき高だか祚。隆りゅう興きょう元年がんねん，詔みことのり補ほ祚承信郎のぶお。」中ちゅう記載きさい，並無ならびな此姑母はは。另傳婚こん配はい岳だけ飛ひ愛あい將はた張ちょう憲けん，《昭あきら雪ゆき廟びょう諡おくりな》中ちゅう提ひさげ及張ちょう憲けん有ゆう四よん子し，「子こ張ちょう敵てき萬まん訟冤，詔みことのり復ふく張ちょう憲けん原げん觀察かんさつ使し，四子各與補官。」顯然けんぜん早はや已やめ成家なるいえ生子おいご，和かず傳說でんせつ13歲さい投とう井い死亡しぼう的てき岳たけ銀ぎん瓶びん更さら無關係むかんけい。
孫まご

後代こうだい

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文藝ぶんげい形象けいしょう

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碧あお霞かすみ宮みや岳たけ母はは刺とげ字じ銅像どうぞう
忠孝ちゅうこう

在ざい所有しょゆう故事こじ中ちゅう，岳たけ飛ひ被ひ同時どうじ描繪為ため一個文武雙全的完美軍人與恪守倫理道德之模範。這些故事こじ有ゆう的てき強調きょうちょう他た與あずか生なま俱來的てき民族みんぞく主義しゅぎ精神せいしん，如「岳たけ母はは刺とげ字じ」，其母通過つうか在ざい他た的てき背せ上じょう刺とげ「盡忠じんちゅう報國ほうこく」四よん個こ字じ，讓ゆずる他た銘記めいき國こく仇かたき家か恨。這個故事こじ也體現たいげん了りょう他た的てき「孝道たかみち」[6]，在ざい「家いえ國こく同どう構」的中てきちゅう國こく古代こだい社會しゃかい有ゆう特殊とくしゅ寓意ぐうい。

軍事ぐんじ

有ゆう的てき故事こじ強調きょうちょう他た的てき軍事ぐんじ天才てんさい，在ざい《岳たけ家か軍ぐん》等とう民間みんかん文學ぶんがく作品さくひん中ちゅう，岳たけ家か軍ぐん餓死がし不ふ搶糧，凍死とうし不ふ拆屋，令れい行くだり禁止きんし，甚至讓ゆずる敵てき人じん也有やゆう「撼山易えき，撼岳家か軍ぐん難なん」之の感嘆かんたん。他た出師すいし百ひゃく戰せん百ひゃく勝しょう，朱しゅ仙せん鎮大捷たいしょう，將はた金かね兵へい打だ得とく一いち敗はい塗ぬり地ち。幾いく乎所有しょゆう作品さくひん都と着ぎ重じゅう描繪了りょう他た的てき個人こじん悲劇ひげき，並なみ把わ它和民族みんぞく命運めいうん相しょう聯れん繫。

政治せいじ

這些描寫びょうしゃ的てき共同きょうどう範式はんしき如下：在ざい戰局せんきょく順じゅん利り，本ほん可か直ちょく搗金かね國こく黃き龍りゅう府ふ之これ情況じょうきょう下か，岳たけ飛ひ被ひ南みなみ宋そう皇帝こうてい趙ちょう構十じゅう二道ふたみち金字こんじ牌ぱい招回，又また被ひ以「莫須有ゆう」之の罪名ざいめい處しょ死し。這些描寫びょうしゃ體現たいげん了りょう中國ちゅうごく社會しゃかい不ふ自覺じかく的てき「泛道德化とっか」傾向けいこう，即そく用よう道德どうとく標準ひょうじゅん評價ひょうか政治せいじ事件じけん，將はた政治せいじ矛盾むじゅん描繪為ため政治せいじ人物じんぶつ「忠ただし」、「奸」的てき道德どうとく衝突しょうとつ。

值得一いち提ひさげ的てき是ぜ，岳たけ飛ひ被ひ誣陷至いたり死し而寧死し不ふ反はん，體現たいげん了りょう儒家じゅか的てき忠君ちゅうくん之の道みち，也同時じ為ため這些作品さくひん所しょ肯定こうてい。明代あきよ架空かくう歷史れきし小說しょうせつ話はなし本ほん《黃き龍りゅう府ふ》將はた歷史れきし改あらため寫うつし為ため岳だけ飛ひ打だ敗はい金きん朝あさ軍隊ぐんたい，「直ちょく搗黃龍りゅう」。《水みず滸傳》也有やゆう類似るいじ冤屈與あずか忠誠ちゅうせい的てき命題めいだい。

戲曲ぎきょく

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  • 元もと雜劇ざつげき：一いち為ため孔あな文ぶん卿きょう所作しょさ《地藏じぞう王おう證しょう東ひがし窗まど事犯じはん》（簡名《東ひがし窗まど事犯じはん》）；二に為ため無名氏むめいし所作しょさ《宋そう大將たいしょう岳だけ飛ひ精せい忠ちゅう》（簡名《岳たけ飛ひ精せい忠ちゅう》）。
  • 明あきら 姚茂良りょう所作しょさ傳奇でんき《岳たけ武たけ穆きよし精せい忠ちゅう記き》，此劇由明よしあき初はつ無名氏むめいし《岳たけ飛ひ破やぶ虜とりこ東ひがし窗まど記き》改編かいへん而成。
  • 明あきら 李り梅うめ實みのる原作げんさく、馮夢龍りゅう改定かいてい的てき傳奇でんき《精せい忠ちゅう旗き》。
  • 清康きよやす熙年間あいだ 《如是にょぜ觀かん》傳奇でんき（一いち名めい《翻こぼし精せい忠ちゅう》、《倒たおせ精せい忠ちゅう》）。

小說しょうせつ

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評ひょう書しょ

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  • 劉りゅう蘭らん芳かおる《岳たけ飛ひ傳でん》
  • 杭州こうしゅう評ひょう話ばなし《岳たけ飛ひ傳でん》
  • 杭州こうしゅう評ひょう話ばなし《眾安橋きょう》
  • 揚あげ州しゅう評ひょう話はなし王おう麗うらら堂どう《水みず滸》

影かげ視し

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動畫どうが

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歌曲かきょく

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樂曲がっきょく

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參考さんこう文獻ぶんけん

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小說しょうせつ：

傳記でんき及年譜ねんぷ

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  • 鄧廣銘めい. 岳たけ飞传. 北京ぺきん: 商務しょうむ印しるし書しょ館かん. 2015. ISBN 9787100117388. 
  • 龔延明あかり. 岳たけ飞. 杭州こうしゅう: 浙江せっこう人民じんみん出版しゅっぱん社しゃ. 1980. CSBN 10103·181. 
  • 李り漢かん魂たましい; 王おう雲くも五ご (編へん). 宋そう岳たけし武たけ穆きよし公おおやけ飞年谱. 台北たいぺい: 台灣たいわん商務しょうむ印しるし書しょ館かん. 1980. 
  • 龔延明あかり. 岳たけ飞评传. 南京なんきん: 南京なんきん大學だいがく出版しゅっぱん社しゃ. 2001. ISBN 9787305036392. 
  • 王おう曾瑜. 岳たけ飞新传. 石いし家か莊そう: 河北かほく人民じんみん出版しゅっぱん社しゃ. 2007. ISBN 9787202028377. 
  • 龔延明あかり. 岳たけ飛ひ研究けんきゅう會かい; 岳たけ飛ひ墓ぼ廟びょう文ぶん保ほ所しょ , 編へん. 岳たけ飞小传. 杭州こうしゅう: 浙江せっこう古こ籍せき出版しゅっぱん社しゃ. 1990. ISBN 7-80518-115-2. 
  • 王おう曾瑜. 《鄂國金きん佗稡編へん續編ぞくへん校こう注ちゅう》. 中華ちゅうか書しょ局きょく. 2018. ISBN 9787101132168. 

論文ろんぶん

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引用いんよう

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  1. ^ 中ちゅう兴四将はた图卷（南みなみ宋そう绘本）中国ちゅうごく国家こっか博物はくぶつ馆藏. [2023-09-15]. （原始げんし內容存そん檔於2023-10-18）. 
  2. ^ 《s:三朝みささ北きた盟めい㑹編_(四よん庫こ全書ぜんしょ本ほん)/卷まき144》記載きさい：母はは曰「我わが鍾愛しょうあい此弟，何なに遽如此？」
  3. ^ 3.0 3.1 水みず戰せん楊麼----岳たけ飛ひ（南みなみ宋そう） （頁ぺーじ面めん存そん檔備份，存そん於互聯網もう檔案館かん）2009-07-20國防こくぼう部ぶ官かん網もう
  4. ^ 4.0 4.1 隆りゅう重紀しげのり念ねん民族みんぞく英雄えいゆう岳だけ飛ひ誕辰たんしん910周年しゅうねん （頁ぺーじ面めん存そん檔備份，存そん於互聯網もう檔案館かん）2013年ねん03月がつ21日にち人民日報じんみんにっぽう海外かいがい版ばん
  5. ^ s:庸いさお閑齋筆記ひっき/09#關せき侯ほう岳たけし侯こう之の封ふうじ諡おくりな
  6. ^ 6.0 6.1 6.2 《宋そう史し·岳だけ飛ひ傳でん》
  7. ^ s:岳たけ武たけ穆きよし遺文いぶん (四よん庫こ全書ぜんしょ本ほん)
  8. ^ 《建けん炎えん以來いらい系けい年ねん要錄ようろく》：「（建けん炎えん元年がんねん六ろく月がつ）丁ちょう亥い，責せめ授鳳州しゅう團だん練ねり副使ふくし張はり所しょ借か通どおり直ちょく郎ろう、直ちょく龍りゅう圖ず閣かく，充たかし河北西かわきたにし路ろ招撫使し。」
  9. ^ 《雲くも麓ふもと漫鈔》卷まき1，又また《金きむ佗稡編へん》卷まき19《五ご嶽たけ祠ほこら盟めい記き》。
  10. ^ 《要錄ようろく》卷まき39建けん炎えん四よん年ねん十じゅう一いち月がつ戊つちのえ午うま記載きさい，李り伸しん任にん廬いおり、壽ことぶき州しゅう鎮撫ちんぶ使し，不知ふち月がつ份，但ただし未み必在岳だけ飛ひ之これ後ご。
  11. ^ 《要錄ようろく》卷まき33建けん炎えん四よん年ねん五ご月がつ乙おつ丑うし，卷かん34建けん炎えん四よん年ねん六ろく月がつ丙へい戌いぬ，在ざい岳たけ飛ひ之の前任ぜんにん淮南ワイナン鎮撫ちんぶ使者ししゃ有ゆう趙ちょう立りつ、薛慶、李り彥先、郭かく仲なか威たけし、劉りゅう位い、趙ちょう霖、吳ご翊和李り成しげる八はち人にん。
  12. ^ 《要錄ようろく》卷まき40建けん炎えん四よん年ねん十じゅう二に月がつ乙未おとみ，《宋そう史し》卷まき364《韓かん世よ忠ちゅう傳でん》。
  13. ^ 《金きむ佗續編へん》卷まき5《除じょ神武じんむ右みぎ副ふく軍ぐん統制とうせい省しょう札さつ》。
  14. ^ 《要錄ようろく》卷まき50紹興しょうこう元年がんねん十じゅう二に月がつ乙おつ亥い。
  15. ^ 《金きむ佗續編へん》卷まき5《權けん知ち潭州並なみ權けん荊湖東路あずまじ安やす撫なで都と總そう管かん省しょう札さつ》，《要錄ようろく》卷まき51紹興しょうこう二に年ねん正月しょうがつ壬みずのえ寅とら。
  16. ^ 《梁りょう溪けい全集ぜんしゅう》李り綱つな行狀ぎょうじょう，《要錄ようろく》卷まき51紹興しょうこう二に年ねん二に月がつ庚午こうご。
  17. ^ 《梁りょう溪けい全集ぜんしゅう》卷まき65至いたり卷まき70諸しょ奏そう說せつ曹成有ゆう兵へい十じゅう萬まん，「能のう戰せん之の兵へい不ふ下した三さん萬まん」。《金きむ佗稡編へん》卷まき19《追つい趕曹成なり捷報しょうほう申さる省しょう狀じょう》說せつ他た實じつ有ゆう「七なな萬まん餘人よにん」。
  18. ^ 《金きむ佗續編へん》卷まき2《中なか衛まもる大夫たいふ武安たけやす軍ぐん承うけたまわ宣せん使し告つげ》，《會かい編へん》卷まき151，《要錄ようろく》卷まき55紹興しょうこう二に年ねん六ろく月がつ庚かのえ子こ。
  19. ^ 《要錄ようろく》卷まき60紹興しょうこう二に年ねん十一月じゅういちがつ己おのれ巳み，卷かん62紹興しょうこう三さん年ねん正月しょうがつ丁ちょう卯しげる，卷まき63紹興しょうこう三さん年ねん三さん月がつ辛からし未み，《忠ただし正德しょうとく文集ぶんしゅう》卷まき2《知ち洪ひろし州しゅう乞支降くだ錢ぜに米まい狀じょう》。
  20. ^ 李山すももやま一軍いちぐん據よりどころ《金きむ佗稡編へん》卷まき5《鄂王行實ぎょうじつ編へん年ねん》；傅でん選せん一軍いちぐん據よりどころ《會かい編へん》卷まき155，《要錄ようろく》卷まき68紹興しょうこう三さん年ねん九きゅう月がつ丙へい寅とら。
  21. ^ 《金きむ佗續編へん》卷まき5《改あらため差さ充たかし神武じんむ後ご軍ぐん統制とうせい省しょう札さつ》，《要錄ようろく》卷まき68紹興しょうこう三さん年ねん九きゅう月がつ庚かのえ辰たつ。
  22. ^ 《s:金きむ佗稡編へん_(四よん庫こ全書ぜんしょ本ほん)/卷まき10#條じょう具ぐ荊襄相しょう度ど移うつり治ち及差官かん奏そう》，《梁りょう溪けい全集ぜんしゅう》卷まき8l《論ろん襄じょう陽ひ形勝けいしょう札さつ子こ》，《湖北こほく金きん石志いしし》卷まき11《大だい洪ひろし山やま遂とげ禪師ぜんじ塔とう銘めい》。
  23. ^ 《金きむ佗稡編へん_(四よん庫こ全書ぜんしょ本ほん)/卷まき01#紹興しょうこう四よん年ねん》
  24. ^ 岳たけ飛ひ的てき襄じょう漢かん防ぼう務つとむ佈置，見み《[[s:金きむ佗稡編へん_(四よん庫こ全書ぜんしょ本ほん)/卷まき09#遺のこ事こと》，卷かん10《條じょう具ぐ荊襄相しょう度ど移うつり治ち及差官かん奏そう》，卷かん11《收おさむ復ふく唐から鄧信陽ひ差さ官かん奏そう》，《襄じょう陽ひ差さ職しょく官かん奏そう》，《荊襄寬ひろし恤畫一いち奏そう》，《s:金きむ佗稡編へん_(四よん庫こ全書ぜんしょ本ほん)/續編ぞくへん卷まき06#措置そち防ぼう守もり襄じょう陽ひ隨ずい郢等州しゅう省しょう劄》，《檢けん會かい前ぜん劄》；《s:建けん炎えん以來いらい繫年要錄ようろく_(四よん庫こ全書ぜんしょ本ほん)/卷まき078》卷まき78紹興しょうこう四よん年ねん七なな月がつ丁ちょう丑うし，卷かん79紹興しょうこう四よん年ねん八はち月がつ甲かぶと辰たつ，卷かん82紹興しょうこう四よん年ねん十じゅう一いち月がつ乙おつ丑うし；《輿地よち紀きの勝まさる》卷まき80《信しん陽ひ軍ぐん》。
  25. ^ 偽にせ齊ひとし軍隊ぐんたい曾多次じ發動はつどう攻擊こうげき，《s:建けん炎えん以來いらい繫年要錄ようろく_(四よん庫こ全書ぜんしょ本ほん)/卷まき085》紹興しょうこう五ご年ねん二に月がつ，《s:宋そう史ふみ/卷まき028高こう宗そう紀おさむ》，《輿地よち紀きの勝まさる》卷まき80《信しん陽ひ軍ぐん》載の，商しょう元もと偷襲信しん陽ひ軍ぐん，舒繼明あきら被ひ俘遇難なん，時じ岳だけ飛ひ入朝にゅうちょう，改あらため命いのち李り迪すすむ戍守。《要錄ようろく》卷まき91紹興しょうこう五ご年ねん七なな月がつ壬みずのえ午うま，《宋そう史し》卷まき28《高こう宗そう紀おさむ》載の，岳たけ飛ひ鎮壓ちんあつ楊么時じ，偽にせ齊ひとし乘じょう機き攻おさむ唐とう州しゅう湖陽こよう縣けん，俘高青あお，旋即放ひ回かい。《金きむ佗稡編へん》卷まき9《遺のこ事こと》，《要錄ようろく》卷まき100紹興しょうこう六ろく年ねん四よん月がつ甲かぶと辰たつ，《宋そう史し》卷まき28《高こう宗そう紀おさむ》載の，岳たけ飛ひ守もり母はは喪も之の時とき，偽にせ齊ひとし乘じょう機き攻おさむ陷おちい唐から州しゅう，扈從こしょう舉、張ちょう漢かん之の死し難なん。《要錄ようろく》卷まき111紹興しょうこう七なな年ねん五ご月がつ，《宋そう史し》卷まき28《高こう宗そう紀おさむ》載の，岳たけ飛ひ因いん母はは喪も辭職じしょく上じょう廬いおり山やま之の時とき，偽にせ齊ひとし乘じょう機き攻おさむ陷おちい隨ずい州しゅう。
  26. ^ 《s:建けん炎えん以來いらい繫年要錄ようろく_(四よん庫こ全書ぜんしょ本ほん)/卷まき079》紹興しょうこう四よん年ねん八はち月がつ癸みずのと卯う，《宋そう會かい要よう》職しょく官かん40之の8。
  27. ^ 《s:金きむ佗稡編へん_(四よん庫こ全書ぜんしょ本ほん)/卷まき13#乞罷制せい置おけ職しょく事ごと奏そう》。
  28. ^ 《s:建けん炎えん以來いらい繫年要錄ようろく_(四よん庫こ全書ぜんしょ本ほん)/卷まき080》紹興しょうこう四よん年ねん九きゅう月がつ乙おつ丑うし，壬みずのえ申さる，《s:宋そう史ふみ/卷まき475#劉りゅう豫よ》。
  29. ^ 《s:三朝みささ北きた盟めい㑹編_(四よん庫こ全書ぜんしょ本ほん)/卷まき165》，《s:建けん炎えん以來いらい繫年要錄ようろく_(四よん庫こ全書ぜんしょ本ほん)/卷まき082》紹興しょうこう四よん年ねん十じゅう一いち月がつ戊つちのえ午うま，《s:宋そう史ふみ/卷まき027高こう宗そう紀おさむ》，《s:宋そう史ふみ/卷まき370#呂りょ祉》。
  30. ^ 胡えびす敬けい. 南みなみ薰かおる殿どの圖像ずぞう考こう. 清せい嘉よしみ慶けい二に十じゅう一いち年ねん. 
  31. ^ 《s:建けん炎えん以來いらい繫年要錄ようろく_(四よん庫こ全書ぜんしょ本ほん)/卷まき90》紹興しょうこう五ご年ねん六ろく月がつ丁ちょう巳み，《朱しゅ文ぶん公文こうぶん集しゅう》卷まき95張ちょう浚行狀じょう作さく「丁ちょう壯たけし至いたり五ご、九きゅう萬まん」，「九きゅう」字じ係がかり「六ろく」字じ之の誤あやま。
  32. ^ 《s:金きむ佗稡編へん (四よん庫こ全書ぜんしょ本ほん)/卷まき09#遺のこ事こと》，《金きむ佗續編へん》卷まき14《湖北こほく轉てん運うん司し立たて廟びょう牒》，卷かん28《孫まご逌編鄂王事おうじ》引邵緝《滿まん庭にわ芳かおる》詞し，《會かい編へん》卷まき206，《s:獨どく醒雜志こころざし/卷まき七なな》，《s:鴻おおとり慶けい居士こじ集しゅう_(四よん庫こ全書ぜんしょ本ほん)/卷まき36》万まん俟卨墓誌ぼし銘めいじ，又また《金きむ佗稡編へん》卷まき23《山陽さんよう辨べん》和かず《中興ちゅうこう小しょう紀き》卷まき29所載しょさい與あずか万俟卨墓誌銘同。此外，《金きむ佗續編へん》卷まき8《督とく府ふ令れい收おさむ掌てのひら劉りゅう少しょう保ほ下か官かん兵へい札さつ》載の劉りゅう光世みつよ軍ぐん為ため五ご萬まん二に千せん餘人よにん，莊そう綽《s:雞肋編へん/卷まき下か》說せつ岳だけ家か軍ぐん所しょ費ひ錢ぜに糧かて比ひ劉りゅう光世みつよ軍ぐん「加か倍ばい」，亦また是ぜ旁つくり證しょう。
  33. ^ 《要錄ようろく》卷まき111紹興しょうこう七なな年ねん五ご月がつ己おのれ丑うし。
  34. ^ 《要錄ようろく》卷まき132紹興しょうこう九きゅう年ねん九きゅう月がつ己おのれ亥い，《中興ちゅうこう小しょう紀き》卷まき27。
  35. ^ 《宋そう史し·岳だけ飛ひ傳でん》「飛ひ力りょく請解兵權へいけん，不ふ許もと。自じ廬いおり入にゅう覲，帝みかど問とい之の，飛ひ拜はい謝しゃ而已。」
  36. ^ 《宋そう史し》卷まき三さん百ひゃく六ろく十じゅう五ご，有ゆう記き:飛ひ固かた請還兵へい柄え。五月ごがつ，詔みことのり同どう俊しゅん往楚州しゅう措置そち邊べ防ぼう，總そう韓かん世よ忠ちゅう軍ぐん還かえ駐ちゅう鎮江. [2023-05-29]. （原始げんし內容存そん檔於2023-05-25）. 
  37. ^ 《宋そう史し》卷まき三さん百ひゃく六ろく十じゅう五ご. [2023-05-29]. （原始げんし內容存そん檔於2023-05-25）. 
  38. ^ 《建けん炎えん以來いらい系けい年ねん要錄ようろく》卷まき一いち四よん一いち，紹興しょうこう十じゅう一いち年ねん七なな月がつ壬みずのえ子こ、癸みずのと丑うし記事きじ。
  39. ^ 王おう俊しゅん，《王おう俊しゅん首くび岳だけ侯こう狀じょう》，收入しゅうにゅう王おう明あきら清きよし：《揮麈錄ろく余話よわ》卷まき二に。但ただし岳たけ飛ひ此致仕ちし是ぜ自じ行くだり辭職じしょく罷やめ官かん守孝もりたか，王おう俊しゅん其告發こくはつ為ため誣告ぶこく。
  40. ^ 《宋そう史し》卷まき三さん百ひゃく六ろく十じゅう五ご. [2023-05-29]. （原始げんし內容存そん檔於2023-05-25）. 
  41. ^ 《刑部おさかべ大だい理り寺てら狀じょう》云うん：為ため因いん探さがせ報ほう得とく金きん人じん侵犯しんぱん淮南ワイナン，前後ぜんご一いち十じゅう五ご次じ受親札さつ（御ご筆ふで）指揮しき，令れい策應さくおう措置そち戰せん事ごと，而坐觀かん勝負しょうぶ，逗留とうりゅう不ふ進すすむ。及因董ただし先さき、張ちょう憲けん問もん張ちょう俊しゅん兵馬へいば怎生的てき？言道ことみち：「都と敗はい了りょう回かい去さ也。」便びん指ゆび斥乘輿こし（對たい皇帝こうてい不ふ恭きょう），及向張ちょう憲けん、董ただし先さき道どう：「張ちょう家か、韓かん家か人馬じんば，你只將しょう一いち萬まん人にん磋踏了りょう！」及因罷やめ兵權へいけん後ご，又また令孫れいそん革かわ寫うつし書しょ與あずか張ちょう憲けん，令れい「措置そち別べつ作さく擘畫」，又また令れい「看み訖焚之の」，及令張ちょう憲けん虛きょ申さる「探さがせ得とく四太子大兵前來侵犯上流」。自じ是ぜ之これ後ご，張ちょう憲けん商議しょうぎ，待まち反はん背せ而據守もり襄じょう陽ひ，及把截江岸がん兩頭りょうとう，盡つき擄官私わたし舟ふね船せん。又また累次るいじ令孫れいそん革かわ奏そう報ほう不實ふじつ，及制勘かん虛妄きょもう等とう罪ざい。
  42. ^ 《宋そう史し》卷まき三さん八はちＯＯ《羅ら汝なんじ楫かじ傳でん》
  43. ^ 《兩朝りょうちょう聖ひじり政まさし》卷まき二に十じゅう一いち
  44. ^ 王おう夫おっと之の《宋そう論ろん》稱しょう：「宋そう氏し之の以猜防ぼう待まち武臣ぶしん，其來已やめ夙矣。高こう宗之むねゆき見み廢はい於苗、劉りゅう而益疑うたぐ，其情易えき見み矣。張ちょう浚之褊而無む定じょう，情じょう已やめ見み乎辭矣。張ちょう俊しゅん、劉りゅう光世みつよ之の以故帥そち先達せんだつ不能ふのう相しょう下か，其隙已やめ成なり矣。秦はた檜ひのき之の險けん，不可ふか以言語ご爭そう、名義めいぎ折おり，其勢已やめ堅けん矣。……合ごう宰おさむ執と、台たい諫、館たて閣かく、守もり令れい之の美よし，而皆引之於身，以受群ぐん言げん之の讚たたえ頌。軍ぐん歸き之の，民みん歸き之の，游ゆう士し、墨客ぼっかく、清流せいりゅう、名めい宿やど莫不歸き之の。其定交盛矣，而徒不能ふのう定てい天子てんし之の交；其立身りっしん卓たく矣，而不知ふち其身之の已やめ危。」
  45. ^ 《建けん炎えん以來いらい系けい年ねん要錄ようろく》紹興しょうこう十じゅう一いち年ねん十二月じゅうにがつ條じょう載の：「癸巳きし，岳たけ飛ひ賜たまもの死し於大おだい理り寺てら。飛ひ以眾證しょう，坐すわ嘗自言ごと，己おのれ與太よた祖そ俱以三さん十じゅう歲さい為ため節度せつど使し，指ゆび斥乘輿こし，情じょう詞し切きり害がい。及敵犯はん准じゅん西にし，先後せんご受親扎十じゅう三さん次じ，不ふ即そく策應さくおう，擁よう兵へい逗留とうりゅう，當とう斬き。張ちょう憲けん坐すわ收受しゅうじゅ飛とべ、雲くも之これ書しょ，謀はかりごと以襄陽ひ叛，當とう絞しぼ。飛ひ長子ちょうし雲くも，坐すわ與あずか憲けん書しょ，謂いい可か得心とくしん腹はら兵へい官かん商議しょうぎ，當とう斬き。」
  46. ^ 《三朝みささ北きた盟めい會かい編へん》卷まき二に百ひゃく七なな：「癸巳きし，飛ひ死し於獄中ちゅう，梟ふくろう其首。市し人じん聞之，悽愴せいそう有ゆう墮淚者しゃ。……（岳たけ）侯ほう中毒ちゅうどく而卒，葬そう於臨安やす菜園さいえん。」
  47. ^ 《說せつ郛》卷まき二に十じゅう九きゅう
  48. ^ 《岳たけし氏し宗むね譜ふ》
  49. ^ 49.0 49.1 隗顺是ぜ谁？如果没ぼつ有ゆう了りょう他た岳たけ飞可能かのう就尸骨こつ无存了りょう. 趣おもむき歷史れきし. 趣おもむき歷史れきし. [23 July 2018]. （原始げんし內容存そん檔於2021-03-09）. 
  50. ^ 《建けん炎えん以來いらい系けい年ねん要錄ようろく》紹興しょうこう十じゅう一いち年ねん十二月じゅうにがつ載の：「詔みことのり飛ひ賜たまもの死し，命いのち領りょう殿どの前まえ都と指揮しき使し職しょく事ごと楊沂中ちゅう蒞其刑けい，誅憲雲くも於市，天下てんか冤之。韓かん世よ忠ただし不ふ能平のっぺい，以問秦しん檜ひのき。檜ひのき曰：飛子とびこ云うん與あずか張ちょう憲けん書しょ，雖不明ふめい，其事體たい莫須有ゆう。世よ忠ちゅう怫然ふつぜん曰：相あい公おおやけ，莫須有ゆう三さん字じ，何なに以服天下でんか乎？」此事又また見み《三朝みささ北きた盟めい會かい編へん》卷まき二に百ひゃく七なな。詳しょう見み「莫須有ゆう」條目じょうもく。
  51. ^ 「亂臣賊子らんしんぞくし侵おかせ叛，州しゅう郡ぐん不幸ふこう污染其間，則のり當とう與あずか之これ惟おもんみ新しん。以叛臣しん故こ地ち，又また與あずか姓せい同どう，顧莫之の或ある改あらため」《建けん炎えん以來いらい系けい年ねん要錄ようろく》卷まき一いち百ひゃく六ろく十じゅう八はち
  52. ^ 《續ぞく資し治ち通どおり鑒》卷まき第だい一いち百ひゃく三さん十じゅう
  53. ^ 《宋そう史し·本紀ほんぎ·第だい三さん十じゅう一いち·高だか宗むね八はち》：「二に十じゅう五ご年ねん六ろく月がつ癸みずのと卯う，以言者しゃ追つい譖岳飛ひ，改あらため岳たけ州しゅう為ため純じゅん州しゅう，岳たけ陽ひ軍ぐん為ため華はな容よう軍ぐん。」
  54. ^ 宋そう史紀ふみのり事ごと本ほん末卷まっかん七なな十じゅう二に. [2023-05-29]. （原始げんし內容存そん檔於2023-05-29）. 
  55. ^ 《建けん炎えん以來いらい系けい年ねん要錄ようろく》卷まき一いち百ひゃく九きゅう十じゅう
  56. ^ 《建けん炎えん以來いらい系けい要錄ようろく》卷まき193
  57. ^ 《宋そう會かい要よう輯稿》職しょく官かん七なな十じゅう六ろく
  58. ^ 《四よん朝あさ聞見錄ろく》 戊つちのえ集しゅう
  59. ^ 《續ぞく資し治ち通どおり鑑かん》 卷まき一いち百ひゃく四よん十じゅう一いち
  60. ^ 《續ぞく資し治ち通どおり鑒》 卷まき一いち百ひゃく四よん十じゅう六ろく
  61. ^ 《續ぞく資し治ち通どおり鑑かん》 卷まき一いち百ひゃく五ご十じゅう七なな
  62. ^ 《續ぞく資し治ち通どおり鑑かん》 卷まき一いち百ひゃく六ろく十じゅう三さん
  63. ^ 《周しゅう益えき國文こくぶん忠ちゅう公おおやけ集しゅう之の雜ざつ著述ちょじゅつ》卷まき二に《龍りゅう飛ひ錄ろく》記載きさい，「臨安訪おとずれ求もとめ岳だけ飛ひ墳ふん，在ざい錢塘ぜんども門外もんがい，當時とうじ私わたし號ごう賈宜人じん墳ふん。」
  64. ^ 鄧廣銘めい 2015，第だい13頁ぺーじ.
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  92. ^ 王おう健文たけふみ《帝國ていこく秩序ちつじょ與あずか族ぞく群ぐん想像そうぞう ──帝みかど制せい中國ちゅうごく初期しょき的てき華はな夏なつ意識いしき》，〈新しん史學しがく〉十じゅう六ろく卷かん四よん期き2005年ねん12月
  93. ^ 再さい论岳飞就是ぜ民族みんぞく英雄えいゆう. （原始げんし內容存そん檔於2018年ねん6月がつ15日にち）. 
  94. ^ 关于古代こだい“民族みんぞく英雄えいゆう”的てき再さい认识. [2018-06-15]. （原始げんし內容存そん檔於2020-06-14）. 
  95. ^ 劉りゅう夢ゆめ龍りゅう. 共きょう青あお团中央ちゅうおう：为什么非要よう把わ岳だけ飞说成なり是ぜ中ちゅう华民族ぞく的てき民族みんぞく英雄えいゆう不可ふか?. 環たまき球だま視野しや. 2017-06-29 [2018-06-15]. （原始げんし內容存そん檔於2021-01-18）. 
  96. ^ 《續ぞく資し治ち通どおり鑑かん》卷まき124
  97. ^ 《朱子しゅし語ご類るい》卷まき112，《s:金きむ佗稡編へん (四よん庫こ全書ぜんしょ本ほん)/卷まき09#遺のこ事こと》，《金きむ佗續編へん》卷まき28《吳ご拯編鄂王事おうじ》，《齊ひとし東野とうの語ご》卷まき13《秦しん會かい之の收おさむ諸しょ將兵しょうへい柄がら》都みやこ有ゆう類似るいじ記載きさい。
  98. ^ 《會かい編へん》卷まき207。所謂いわゆる「擁よう押」，即そく是ぜ擁よう隊たい、押隊之の類るい隊たい的てき頭目とうもく。
  99. ^ 靖やすし江こう岳たけし王おう廟びょう 互聯網もう檔案館かん的てき存そん檔，存そん檔日期き2013-12-03.
  100. ^ 唐とう, 智さとし彬あきら. 特とく稿こう：湖南こなん衡阳“岳たけ飞纪念ねん馆”隆重たかしげ举办岳だけ飞诞辰たつ913周年しゅうねん庆典活かつ动（组图）. 中ちゅう紅べに網もう. 2016年ねん3月がつ30日にち. （原始げんし內容存そん檔於2019年ねん11月7日にち）. 
  101. ^ 101.0 101.1 揭秘岳だけ飞的婚姻こんいん家庭かてい生活せいかつ：遭第一任妻子抛弃. 鳳凰ほうおう網もう. [2012年ねん2月がつ14日にち]. （原始げんし內容存そん檔於2020年ねん6月がつ4日にち） （中ちゅう文ぶん（簡體））. 
  102. ^ 군인의 길 （頁ぺーじ面めん存そん檔備份，存そん於互聯網もう檔案館かん） 매일신문, 曺永昌えいしょう, 2010-12-16
  103. ^ 이지란(李り之の蘭らん)에 대하여 （頁ぺーじ面めん存そん檔備份，存そん於互聯網もう檔案館かん） 靑海あおみ李り氏し宗むね親おや會かい, 2005/11/27
  104. ^ 청해이씨(靑海あおみ李り氏し)의 유래 （頁ぺーじ面めん存そん檔備份，存そん於互聯網もう檔案館かん） rootsinfo
  105. ^ 中華民國ちゅうかみんこく文化ぶんか部ぶ文化ぶんか資產しさん局きょく. 《鄂國金きん佗稡編へん》(元もと刊本かんぽん). [2023-04-07]. （原始げんし內容存そん檔於2023-04-09）. 
  106. ^ 張ちょう延のべ和わ｜《精せい忠ちゅう錄ろく》初はつ刻こく本ほん的てき發現はつげん及其編へん纂與流傳りゅうでん. 2023-01-23 [2023-05-29]. （原始げんし內容存そん檔於2023-05-29）. 

註釋ちゅうしゃく

[編輯へんしゅう]
  1. ^ 兩りょう宋そう武たけ階かい大約たいやく相當そうとう於現代だい之の軍ぐん銜，自じ正せい二品至從九品共計五十二階，每まい升ます一いち階かい稱たたえ為ため轉てん一いち官かん。第だい四十二階武翼郎以上每轉一官即轉兩官，稱しょう為ため雙そう轉てん，至いたり第だい二に十じゅう七なな階かい武功ぶこう大夫たいふ止とめ；以上いじょう則のり必須ひっす由よし皇帝こうてい特旨とくし任命にんめい。借か補ほ是ぜ臨時りんじ任命にんめい，須報經けい朝廷ちょうてい批准ひじゅん。岳たけ飛ひ直接ちょくせつ被ひ任命にんめい為ため修おさむ武郎たけお，為ため武たけ階かい五ご十じゅう二に階かい第だい四よん十じゅう四よん階かい，從したがえ八はち品ひん；閣かく門もん宣せん贊さん捨人為ため從したがえ七なな品ひん，作為さくい加か官かん以示榮さかえ寵ちょう，稱しょう為ため帶たい閣かく職しょく，實際じっさい官かん階かい仍以修おさむ武郎たけお（從したがえ八はち品ひん）為ため準じゅん。
  2. ^ 武たけ經けい郎ろう是これ武たけ階かい五ご十じゅう二に階かい第だい四よん十じゅう階かい，從したがえ七なな品ひん；南みなみ宋そう軍ぐん職分しょくぶん為ため都と統制とうせい（副ふく都と統制とうせい）、統制とうせい（同どう統制とうせい、副ふく統制とうせい、同どう副ふく統制とうせい）、統みつる領りょう（同どう統すべ領りょう、副ふく統すべ領りょう）、正せい將しょう、副將ふくしょう、準備じゅんび將はた、部將ぶしょう、隊たい將はた、押隊、擁よう隊たい
  3. ^ 當時とうじ宋そう廷在淮南ワイナン地區ちく至いたり少すくな[10]有ゆう八はち個こ[11]鎮撫ちんぶ使し司し，岳たけ飛ひ只ただ是ぜ其中之の一いち。
  4. ^ 稡編卷まき一至卷三發自宋そう高こう宗はじめ的てき《高こう宗はじめ手しゅ詔みことのり》和かず續編ぞくへん卷まき一至卷十六報送宋廷批閱的各捷奏、札さつ子こ、乞狀不可ふか偽造ぎぞう，否いや則のり在ざい出版しゅっぱん的てき當時とうじ被ひ核かく對たい有ゆう誤あやま就是蒙こうむ騙かた宋そう孝たかし宗むね的てき欺君之の罪つみ。 岳たけ珂的《高こう宗はじめ手しゅ詔みことのり》來らい自じ岳たけ霖向宋そう孝たかし宗そう要かなめ回かい的てき高だか宗むね手しゅ詔みことのり原本げんぽん。據よりどころ王おう禕的《王おう忠文ただふみ公おおやけ集しゅう》卷まき十じゅう七なな：「右みぎ宋そう高だか宗むね手札しゅさつ賜たまもの岳だけ鄂武穆きよし王おう飛とべ，召其以兵援廬州しゅう。按新史し本ほん傳でん，紹興しょうこう四よん年ねん，飛ひ既すんで平たいら襄じょう漢かん，趙ちょう鼎かなえ以謂鄂岳最さい為ため上流じょうりゅう要害ようがい，乞令飛ひ屯たむろ兵へい其地，使つかい江西えにし籍せき其聲勢ぜい，湖こ廣江ひろえ浙亦獲え安やす妥。飛ひ乃以清きよ遠とお軍ぐん節度せつど使し移うつり屯たむろ於鄂。會かい金きん人じん兀朮與あずか劉りゅう豫よ和わ兵へい圍かこえ廬いおり州しゅう，手札しゅさつ命いのち飛ひ提ひさげ兵へい解かい圍かこえ。比ひ至いたり，金かね人じん以甲騎き逼城。飛ひ與あずか戰せん，敗はい之の。六ろく年ねん九きゅう月がつ，豫よ復ふく遣や子こ麟、猊分兵へい寇淮西にし，劉りゅう光世みつよ欲よく舍しゃ廬いおり州しゅう，張ちょう浚欲棄盱眙。時とき飛ひ以武勝かち定國さだくに節度せつど使し開ひらき閫襄陽ひ，兼けん宣撫せんぶ河東かわとう、節制せっせい河北かほく。有ゆう旨むね召飛以兵東下ひがししも當とう其鋒，浚言飛ひ一動則襄漢無所制，則のり還かえ軍ぐん。十じゅう一いち年ねん，金かね人じん復ふく分ぶん道みち度ど淮，迫さこ廬いおり州しゅう。時とき飛ひ以少保たもて、河南かなん北きた諸しょ路みち招討使し駐兵ちゅうへい中原なかはら，請解兵へい柄え，自じ廬いおり入にゅう覲。詔みことのり即そく趣おもむき飛ひ援之，凡十じゅう七なな札さつ。飛ひ策さく金きん人じん舉國南みなみ來らい，巢す穴あな必虛，若わか長驅ちょうく汴洛以搗之の，彼かれ必奔命いのち，可か坐すわ而敝兵へい。比ひ至いたり廬いおり境さかい，金きむ人望じんぼう風ふう遁去。此札當とう是ぜ此三さん年ねん中ちゅう所しょ遣や，以不署しょ年月としつき，故こ莫得其詳。然しか札さつ中有ちゅうう張ちょう俊しゅん、劉りゅう錡合力ごうりょく措置そち之の語かたり，考こう之の舊きゅう史し本紀ほんぎ：四よん年ねん，乃張ちょう俊しゅん視し師し江上こうじょう，而屯兵へい拒こばめ戰せん者しゃ韓かん世よ忠ちゅう、劉りゅう光世みつよ也。六ろく年ねん，乃劉光世みつよ駐ちゅう廬いおり州しゅう，而張ちょう俊しゅん督とく師し採石さいせき也。惟おもんみ十じゅう一年劉錡屯濡須，合ごう張ちょう俊しゅん河かわ中之なかの軍ぐん以卻敵てき，與あずか札さつ中ちゅう語ご合ごう，則のり其位此年所しょ遣や不ふ疑うたぐ。初はつ，武たけ穆きよし為ため秦しん檜ひのき所しょ誣，且置之の死し，檜ひのき令れい搜さがせ其家，得とく御札おさつ數すう篋，束たば之の左ひだり藏ぞう南みなみ庫こ。淳じゅん熙中，事こと既すんで昭あきら雪ゆき，其子霖以為ため請，孝こう宗むね還かえ之これ。此札固かた在ざい其數中也ちゅうや。嗚呼ああ，君臣くんしん之の際きわ難なん矣。方かた天下てんか多おお故ゆえ，高こう宗之むねゆき於武穆きよし，倚籍之の如此，使つかい其不死し，中原なかはら豈あに有ゆう淪沒？王室おうしつ豈あに至いたり於偏安乎あいが？惟おもんみ高だか宗そう無む復ふく有志ゆうし於中原なかはら，故こ奸檜之の計けい行くだり而武穆きよし死し矣。然しか則武のりたけ穆きよし之これ死し，天てん實じつ為之ためゆき，吾われ於其君くん何なん尤ゆう焉？」，這些在ざい本條ほんじょう目め被ひ認みとめ為ため是ぜ客觀きゃっかん可か查證的てき。

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維基文庫中的相關文本： 《欽定きんてい古今ここん圖書としょ集成しゅうせい·博物はくぶつ彙編·神しん異い典てん·岳だけ忠武ただたけ王おう部ぶ》，出自しゅつじ陳ちん夢ゆめ雷かみなり《古今ここん圖書としょ集成しゅうせい》
維基文庫中的相關文本： 《宋そう史ふみ/卷まき365》，出自しゅつじ脫だつ脫だっ《宋そう史ふみ》

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