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Romance of the Three Kingdoms : 關雲長單刀赴會,伏皇后為國捐生 - Chinese Text Project
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せきくもちょうたんかたな赴會,ふく皇后こうごう為國ためくに捐生》

1 せきくもちょうたん... :
卻說まごけんようさく荊州。ちょうあきらけんじけい曰:「りゅう備所倚重しゃしょかずらあきらみみ。其兄しょかずら瑾今つかまつ於吳,なにしょう瑾老しょうした使つかい瑾入がわつげ其弟,れいすすむりゅう備交わり荊州?『如其かえ,必累及我ろうしょう,』あきらねん同胞どうほうじょう必然ひつぜんおうまこと。」けん曰:「しょかずら瑾乃誠實せいじつ君子くんしあんしのぶかかわ其老しょう?」あきら曰:「あきらきょうけいさく自然しぜん放心ほうしん。」

2 せきくもちょうたん... :
けんしたがえこれ,召諸かずら瑾老しょうきょかん在府ざいふいちめんおさむしょはつしょかずら瑾往西にし川去かわさり數日すうじついたりょう成都せいとさき使じん報知ほうちげんとくげんとくとい孔明こうめい曰:「令兄れいけいらい此為なに?」孔明こうめい曰:「らいさく荊州みみ。」げんとく曰;「なん以答?」孔明こうめい曰:「ただ須如此如此。」

3 せきくもちょうたん... :
けいかいやめじょう孔明こうめいかくせっ瑾。いた私宅したく,逕入まろうどかん參拜さんぱい畢,瑾放ごえだい哭。あきら曰:「あにちょう有事ゆうじただしせつ何故なぜはつあい?」瑾曰:「われ一家老小休矣!」あきら曰:「莫非ためかえ荊州乎?いんおとうとしもあに長老ちょうろうしょうおとうとこころなにやすあにきゅう憂慮ゆうりょおとうとゆうけいかえ荊州便びんりょう。」

4 せきくもちょうたん... :
瑾大そくどう孔明こうめいいれげんとく呈上ていじょうまごけんしょげんとくりょういか曰:「まごけんすんで以妹よめわが,卻乘わが不在ふざい荊州,竟將いもうとせん取去とりさ情理じょうりなんようわがただしよう大起だいきかわへいころせ下江しもえみなみほうわがこれ恨,卻還おもえらいさく荊州乎?」孔明こうめい哭拜於地,曰:「くれこうしもあきらけい長老ちょうろうしょう,倘若かえわれけいはたぜんいえ戮。あにあきらあにのうどくせいもちぬしおおやけあきらこれめんはた荊州かえりょうひがしくれちょんあきらけいじょう!」

5 せきくもちょうたん... :
げんとく再三さいさん肯,孔明こうめいただ哭求。げんとく徐徐じょじょ曰:「すんで如此,軍師ぐんしめんふん荊州一半いっぱんかえこれしょうちょうすなれいりょうかつらさんぐんあずかほか。」あきら曰:「すんでこうむまこと便びんうつししょあずかくもちょうれい交割さんぐん。」げんとく曰:「瑜到かれ,須用善言ぜんげんもとめわれおとうとわれおとうとせい如烈われなお懼之。きりむべ仔細しさい。」

6 せきくもちょうたん... :
瑾求りょうしょりょうげんとくべつりょう孔明こうめいとう逕到荊州。くもちょう請入中堂なかどうまろうどぬししょう敘。瑾出げんとくしょ曰:「すめらぎ叔許さき以三郡還東吳,もち將軍しょうぐん即日そくじつ交割,れい瑾好かいわれぬし。」くもちょう變色へんしょく曰:「われあずかわれけい桃園ももぞのゆいよしちかいどもただし扶漢しつ。荊州本大もとだいかん疆土,あにとく妄以尺寸しゃくすんあずかひと?『はた在外ざいがい君命くんめいゆうしょ受』。雖吾けいゆうしょらいわが卻只かえ。」

7 せきくもちょうたん... :
瑾曰:「こんくれこうしも瑾老しょうわかかえ荊州,必將誅。もち將軍しょうぐん憐之!」くもちょう曰:「此是くれこう譎計,如何いか瞞得わが!」瑾曰:「將軍しょうぐんなんふとめん?」くもちょうけんざい曰:「きゅうさいげん!此劍じょう並無ならびな面目めんぼく!」せきひらつげ曰:「軍師ぐんしめんじょうこうもち父親ちちおやいきいか。」くもちょう曰:「軍師ぐんしめんじょうきょう你回とくひがしくれ!」

8 せきくもちょうたん... :
瑾滿めん羞慚,きゅう下船げせん再往さいおう西にししゅうみる孔明こうめい孔明こうめいやめめぐりょう。瑾只さいげんとく,哭告くもちょうよくころせこれごとげんとく曰:「われおとうと性急せいきゅうきょくなんあずかげんさとし暫回,ようわれりょう東川ひがしがわかんちゅうもろぐん調しらべくもちょう往守かたとく交付こうふ荊州。」瑾不とくやめただとくかいひがしくれみるまごけんげんぜんことまごけんだいいか曰:「瑜此反覆はんぷく奔走ほんそう,莫非みなしょかずらあきらけい?」瑾曰:「也;われおとうとまた哭告げんとくぽうもとしょうさんぐんさきかえまた奈雲ちょう恃頑肯。」まごけん曰;「すんでりゅう備有さきかえさんぐんげん便びんかんまえちょうすなれいりょうかつらさんぐん赴任ふにん,且看如何いか。」瑾曰:「しゅ公所ぐぞごとごく。」

9 せきくもちょうたん... :
けん乃令瑾取かいろうしょう,一面差官往三郡赴任。いちにちさんぐん官吏かんりつき逐回,つげまごけん曰:「せきくもちょう肯相よう連夜れんや趕逐かいひがしくれおそ後者こうしゃ便びんようころせ。」まごけんだいいかじん召魯肅責曰:「けいむかしためりゅう備作たもてわれ荊州;いまりゅう備已とく西にししゅう歸還きかんけいあにとく坐視ざし?」肅曰:「肅已おもえとくいちけいせいよくつげぬしこう。」

10 せきくもちょうたん... :
けんといなんけい,肅曰:「こんたむろへい於陸こう使つかいじん請關くもちょう赴會。わかくもちょう肯來,以善言說げんせつ,如其したがえふくがたなおのしゅころせこれ。如彼肯來,ずいそくしんへいあずかけつ勝負しょうぶ奪取だっしゅ荊州便びんりょう。」まごけん曰:「せいごうわれ即行そっこう。」闞澤しん曰:「不可ふかせきくもちょう乃世とらはたとうあいだ及。こわこと諧,はん遭其がい。」まごけんいか曰:「わか如此,荊州なんにちとく!」便びんいのち魯肅そくぎょう此計。肅乃まごけんいたりりくこう,召呂こうむあまやすし商議しょうぎしつらええん於陸こう寨外臨江ていじょうおさむ下請したうけしょせんちょうのうげんかいかたりいち人為じんい使とうぶね渡江とのえ江口えぐちせきひらといりょうとげ引使にゅう荊州,叩見くもちょうどう魯肅しょう邀赴かい呈上ていじょう請書うけしょくもちょう畢,いいらいじん曰:「すんでけいしょう請,わが明日あした便びんらい赴宴。なんじさきかい。」

11 せきくもちょうたん... :
使者ししゃ辭去じきょせきひら曰:「魯肅しょう邀,必無好意こうい父親ちちおや何故なぜもと?」くもちょうわらい曰:「われあに不知ふち耶?此是しょかずら回報かいほうまごけんせつわれ肯還さんぐんれい魯肅たむろへいりくこう,邀我赴會,便びんさく荊州。われわか往,みちわれおびえ矣。われ來日らいにちどく小舟こぶねただようおやずいじゅう餘人よにんたんかたな赴會,魯肅如何いかきん。」ひら諫曰:「父親ちちおや奈何いかん以萬きん軀,おや蹈虎おおかみあなおそれ所以ゆえんじゅう伯父おじ寄託きたく也。」くもちょう曰:「われ於千やりまんがたななかせき交攻さいひき縱橫じゅうおう,如入無人むじんさかいあに江東こうとうぐんねずみ乎!」うまりょうまた諫曰:「魯肅雖有長者ちょうじゃふうただしこんこときゅうようなましん將軍しょうぐん不可ふかけい往。」くもちょう曰:「むかし戰國せんごくちょうじんらんしょう如,ばく雞之りょく,於澠かいじょう,覷秦こく君臣くんしん如無ぶつきょうわれ曾學まんにんてきしゃ乎?すんでやめ許諾きょだく不可ふかしつしん。」りょう曰:「たて將軍しょうぐんまたとうゆう準備じゅんび。」くもちょう曰:「ただきょうわれせんかいふねじゅうせきぞうぜん水軍すいぐんひゃく,於江上等じょうとうこうわれべにはたおこりしょ便びんらい。」たいらりょういのち準備じゅんび

12 せきくもちょうたん... :
卻說使者ししゃ回報かいほう魯肅,せつくもちょう慨然がいぜんおうまこと來日らいにちなぞらえいた。肅與りょこうむ商議しょうぎ:「此來わかなに?」こうむ曰:「かれたい軍馬ぐんばらいぼうあずかあまやすし各人かくじんりょう一軍いちぐんふく於岸がわほうためごう準備じゅんび廝殺;如無ぐんらいただ於庭ふくがたなおのしゅじゅうにん,就筵あいだころせこれ。」

13 せきくもちょうたん... :
けいかいやめじょうつぎ,肅令じん於岸こうはるかのぞむたつ江面えづらうえいちせきせんらいこずえおおやけすいしゅただすうにんいちめんべにふうちゅう招颭,あらわいちだいせきらいふね漸近ぜんきんがんくもちょうあおはばみどりほうすわ於船じょうはたしゅうくらささげちょ大刀たちはちきゅう關西大かんさいだいかんかくまたが腰刀こしがたないちくち。魯肅おどろきうたぐせっいれてい內。敘禮畢,にゅうせき飲酒いんしゅ,舉盃しょうすすむ敢仰くもちょう談笑だんしょう自若じじゃく

14 せきくもちょうたん... :
さけいたるはんたけなわ,肅曰:「ゆう一言ひとこと訴與君侯くんこうこうたれ聽焉。昔日せきじつ令兄れいけいすめらぎ叔,使つかい肅於われぬしまえたもて荊州暫住,やく於取西川にしかわこれ歸還きかん今西いまにしがわやめ,而荊しゅうかえとく毋失しん乎?」くもちょう曰:「此國家こっか大事だいじむしろあいだ必論。」肅曰:「われぬしただ區區まちまち江東こうとう,而肯以荊しゅうしょうしゃためねん君侯くんこうとうへいはい遠來えんらい以為也。いまやめえきしゅうのり荊州おうかえ;乃皇叔但肯先わりさんぐん,而君こうまたしたがえおそれ於理うえせつ。」

15 せきくもちょうたん... :
くもちょう曰:「がらすりんこれやくひだり將軍しょうぐんおやおかせせき,戮力やぶてきあにとく徒勞とろう而無尺土しゃくどしょうこん足下あしもとふくらいさく耶?」肅曰:「しか君侯くんこうはじめあずかすめらぎ叔同はい於長ざかけいきゅうりょく竭,はたほしどお竄,われぬし矜愍すめらぎ叔身しょしょあい土地とち使つかいゆうしょかこつけあし以圖こう;而皇叔愆とく隳好,やめ西川にしかわまたうらない荊州,むさぼ而背よしこわため天下てんかしょはじわらいおもんみ君侯くんこう察之。」くもちょう曰:「此皆われけいこと某所ぼうしょむべあずか也。」肅曰:「ぼう聞君こうあずかすめらぎ叔桃えんゆいよしちかいどう生死せいしすめらぎ叔即君侯くんこう也,なんとく推托乎?」

16 せきくもちょうたん... :
くもちょう回答かいとうしゅうくらざい階下かいか厲聲げん曰:「天下てんか土地とちおもんみ有德うとくしゃきょあにどくなんじひがしとうゆう耶?」くもちょう變色へんしょく而起,だつしゅうくらしょ大刀たちたて於庭ちゅう目視もくししゅうくら而叱曰:「此國家こっかことなんじなん多言たげんそく!」くら會意かいいさきいたきしこうべにはたいち招。せきひらふね如箭はつ,奔過江東こうとうらいくもちょうみぎ手提てさげがたな左手ひだりて挽住魯肅しゅ,佯推よい曰:「おおやけこん請吾赴宴,莫提起ていき荊州ことわれいまやめよいおそれきず故舊こきゅうじょうにちれいじん請公いた荊州赴會,另作商議しょうぎ。」

17 せきくもちょうたん... :
魯肅たましいたいくもちょう扯至江邊えべりょこうむあまやすしかく本部ほんぶぐんよくくもちょう手提てさげ大刀たちおやにぎ魯肅,おそれ肅被きずとげ敢動。くもちょういたふねあたり,卻纔放しゅはやたて船首せんしゅあずか魯肅さくべつ。肅如ほけせきこうせんやめふう而去。後人こうじんゆうたたえせきこう曰:藐視くれしんわか小兒しょうにたんかたな赴會敢平欺?當年とうねんいちだん英雄えいゆうゆうかちしょう如在澠池。」

18 せきくもちょうたん... :
くもちょうかい荊州。魯肅與りょこうむきょう:「此計またなり,如之奈何いかん?」こうむ曰:「さるほうおもこうおこりへいあずかくもちょう決戰けっせん。」肅即使じんさるほうまごけんけん聞之だいいか商議しょうぎおこり傾國けいこくへい荊州。ゆるがせほう曹操そうそうまたおこりさんじゅうまん大軍たいぐんらい也。けんだいおどろき,且教魯肅きゅう惹荊しゅうへいうつりへい向合むきあえ淝,濡須,以拒曹操そうそう

19 せきくもちょうたん... :
卻說みさおはたよくおこりほどみなみせいさんぐんでんみき彥材,上書うわがき諫操。しょりゃく曰:「みき聞用武則たけのりさきよう文則ふみのりさきとく威德いとくしょうずみ,而後おうぎょうなり往者おうしゃ天下でんか大亂たいらんあきら公用こうようたけ攘之,じゅうひら其九;こんうけたまわ王命おうめいしゃあずかしょくみみゆう長江ちょうこうけんしょくゆうたかしさん阻,なん以威せん以為且宜ぞうおさむ文德ふみのり,按甲へいいきぐんやしなえまち而動。こんわか舉數じゅうまんこれ眾,たむろ長江ちょうこうはま,倘賊憑險ふかぞう使つかいわがとくたくまし其能,へん所用しょよう其權,のりてんこごめ矣。おもんみあかりこうしょう察焉。」

20 せきくもちょうたん... :
曹操そうそうらん畢,とげやめみなみせいきょうしつらえ學校がっこうのべ禮文れぶん。於是さむらいちゅうおうつばらもりかさねまもる凱,かずひろしよんにんほしとうと曹操そうそうためおう中書ちゅうしょれい荀攸曰:「不可ふか丞相じょうしょうかんいたりこうさかえきゅう鍚,やめごく矣;いままたすすむ陞王,於理不可ふか。」曹操そうそう聞之,いか曰:「此人よくこう荀彧耶!」荀攸知之ともゆきいきどおなりやましびょうじゅう數日すうじつ而卒,ほろびねんじゅうはちさいみさおあつそうとげやめ王事おうじ

21 せきくもちょうたん... :
いちにち曹操そうそう帶劍たいけんにゅうみやけんじみかどただしあずかふくきさきどもすわふくきさきみさおらい,慌忙おこりみかど曹操そうそう戰慄せんりつやめみさお曰:「まごけんりゅう備,かく一方いっぽうみことあさにわとう如之なに?」みかど曰:「つきざいおおやけさいしょ。」みさおいか曰:「陛下へいか此言,外人がいじん聞之,ただどうわれ欺君也。」みかど曰:「きみわか肯相輔則幸甚こうじんなんじねがいたれおんしょう捨。」

22 せきくもちょうたん... :
みさお聞言,いか目視もくしみかど,恨恨而出。左右さゆうあるそうみかど曰:「きん聞魏こうよく自立じりつためおうひさ必將篡位。」みかどあずかふくきさきだい哭。きさき曰:「わらわちちふくかんつねゆうころせみさおしんわらわこんとうおさむしょいちふうみつあずかちち。」みかど曰:「むかしただしうけたまわ為事しごとみつはん遭大いままたおそれ泄漏,ちんあずかなんじみなきゅう矣!」きさき曰:「旦夕たんせき如坐はり氈,此為じん如早ほろびわらわ宦官かんがん忠義ちゅうぎたくしゃ,莫如きよしじゅんとうれいよせ此書。」乃即召穆じゅんいれへい退去たいきょ左右さゆう近侍きんじみかどきさきだい哭,つげじゅん曰:「みさおぞくよくためおう早晚そうばん必行篡奪ことちんほっれいきさきちちふくかんみつ此賊,而左右さゆうこれにん,俱賊心腹しんぷくたくしゃよくなんじはた皇后こうごう密書みっしょ寄與きよふくかんりょうなんじ忠義ちゅうぎ,必不ちん。」じゅん泣曰:「しんかん陛下へいかだいおん,敢不以死ほうしんそく請行。」

23 せきくもちょうたん... :
きさき乃修書付かきつけじゅんじゅん藏書ぞうしょ於髮ちゅうせんきんみや,逕至ふくかんたくしょうしょ呈上ていじょうかんふくきさき親筆しんぴつ,乃謂きよしじゅん曰:「みさおぞく心腹しんぷく甚眾,不可ふか遽圖。じょ江東こうとうまごけん西川にしかわまご備,しょおこりへい於外。みさお必自往。此時卻求在朝ざいちょう忠義ちゅうぎしん一同いちどうはかりごと。內外夾攻,庶可ゆうずみ。」じゅん曰:「すめらぎたけさくしょくつがえみかどきさきもとめみつみことのり,諳遣じん往吳しょくしょれいやくかいおこりへい,討賊すくいぬし。」ふくかんそくうつし書付かきつけじゅんじゅん乃藏於頭たぶさ內,かんかいみや

24 せきくもちょうたん... :
はららいはや有人ゆうじん報知ほうち曹操そうそうみさおさき於宮もんとうこうきよしじゅんかいぐう曹操そうそうみさおとい:「うら去來きょらい?」じゅんこたえ曰:「皇后こうごうゆうびょういのちもとめ。」みさお曰:「召得じんなんざい?」じゅん曰:「かえ召至。」みさおかつ左右さゆうへんさがせ身上しんじょう並無ならびな夾帶,くだりゆるがせしか風吹ふぶき落其ぼうみさおまた喚回,ぼうへんかんものかえぼうれい戴。きよしじゅん雙手そうしゅたおせ戴其ぼうみさおこころうたぐれい左右さゆうさがせ其頭がみちゅうさがせふくかんしょらいみさお書中しょちゅうげんよくゆいれんまごりゅうためがいおうみさおだいいかしもきよしじゅん於密しつといじゅん肯招。みさお連夜れんやてんかぶとへいさんせんかこえじゅうふくかん私宅したく老幼ろうようなみみな拏下;さがせふくきさき親筆しんぴつこれしょずいしょうふくさんぞくつきみな下獄げごく平明へいめい使はやしぐん郗慮ぶしにゅうみやさきおさむ皇后こうごう璽綬。

25 せきくもちょうたん... :
みかど在外ざいがい殿どの郗慮引さんひゃくかぶとへい直入なおいりみかどとい曰:「ゆう何事なにごと?」おもんばか曰:「たてまつこういのちおさむ皇后こうごう璽。」みかど知事ちじ泄,心膽しんたんみな碎。おもんばかいたり後宮こうきゅうふくきさきかたおこりおもんばか便びん喚管璽綬じんさくたま璽而ふくきさきじょう知事ちじはつ便びん於殿はじかみぼう內夾かべちゅうぞう躲。

26 せきくもちょうたん... :
すくなころ尚書しょうしょれいはな歆引五百兵入到後殿,もん宮人みやびと:「ふくきさきなんざい?」宮人みやびとみな不知ふち。歆教かぶとへい打開だかいしゅひろ覓不りょうざいかべちゅう便びんかつかぶとやぶかべさがせひろ。歆親自動じどうしゅ揪后あたまたぶさ拖出。きさき曰:「もちまぬかれわが一命いちめい!」歆叱曰:「なんじ公訴こうそ!」きさき披髮はだしあし,二甲士推擁而出。

27 せきくもちょうたん... :
はららいはな歆素ゆう文名ぶんめいこうあずか邴原,かんやすししょうともぜん時人じじんしょうさん人為じんいいちりゅうはな歆為龍頭りゅうずはらためりゅうはらかんやすしためりゅういちにちやすしあずか歆共しゅえん蔬,すききんやすし揮鋤顧;歆拾而視しかこう擲下。またいちにちやすしあずか歆同すわかんしょ,聞戶外傳がいでんよびこえゆう貴人きじんじょうのき而過。やすし端坐たんざ不動ふどう,歆棄しょ往觀。やすし此鄙歆之ためじんとげわりせきぶんすわふくあずかこれためとも後來こうらいかんやすし避居遼東りゃおとんつねおびしろぼう坐臥ざがいちろうあしくつ終身しゅうしん肯仕,而歆乃先ごとまごけん曹操そうそういたり此乃ゆうおさむふく皇后こうごう一事いちじ後人こうじんゆう歎華歆曰:はな歆當たくまし兇謀,やぶかべせいはた母后ぼこうおさむじょしいたげ一朝いっちょう添虎つばさののしめい千載せんざいわらい龍頭りゅうず

28 せきくもちょうたん... :
またゆうたたえかんやすし曰:「遼東りゃおとんでんゆうかんやすしろうにんろう空名くうめいどくとめ笑殺しょうさつ愉貪富貴ふうきあに如白ぼう風流ふうりゅう。」

29 せきくもちょうたん... :
且說はな歆將ふくきさきよういたりがい殿どのみかど望見ぼうけんきさき,乃下殿どのだききさき而哭。歆曰:「公有こうゆういのちそくぎょう!」きさき哭謂みかど曰:「不能ふのうふくしょうかつ耶?」みかど曰:「わがいのちまた不知ふちざいなん也!」かぶとようきさき而去,みかど搥胸だい慟。郗慮ざいがわみかど曰:「郗公!天下てんかやすしゆうごと乎!」哭倒在地ざいち。郗慮れい左右さゆう扶帝にゅうみや

30 せきくもちょうたん... :
はな歆拏ふくきさきみさおみさおののし曰:「われ以誠心待こころまちなんじとうなんじとうはんよくがいわが耶!われころせなんじなんじ必殺ひっさつ。」かつ左右さゆうらんささげずいそくにゅうみやはたふくきさき所生しょせいみな酖殺とうばんはたふくかんきよしじゅんとう宗族そうぞくひゃくくちみな於市。朝野ちょうやこれにんおどろき駭。ときけんやすじゅうきゅうねんじゅういちがつ也。後人こうじんゆう歎曰:「曹瞞兇殘しょふくかん忠義ちゅうぎよくなん如?可憐かれんみかどきさき分離ぶんりしょ及民あいだあずかおっと。」

31 せきくもちょうたん... :
けんじみかどしたがえ壞了ふくきさき連日れんじつしょくみさおにゅう曰:「陛下へいかゆうしんしんしんおんなやめあずか陛下へいか貴人きじん大賢たいけんだいこうむべせいみや。」けんじみかどやす敢不したがえ;於建やすじゅうねん正月しょうがつついたち,就慶賀正がしょうだんふし冊立さくりつ曹操そうそうおんな曹貴人為じんいせいみや皇后こうごうぐん莫敢ゆうごと

32 せきくもちょうたん... :
此時曹操そうそう威勢いせい甚,かい大臣だいじん商議しょうぎおさむめつしょくこと。賈詡曰:「須召なつほうあつし,曹仁にんかい商議しょうぎ此事。」みさお即時そくじはつ使星夜せいや喚回。なつほうあつしいたり,曹仁さきいた連夜れんや便びん入府にゅうふちゅうみさおみさおかたさけ而臥,もと褚仗けんりつ於堂もん內。曹仁よくいれもと當住とうじゅう。曹仁だいいか曰:「われ乃曹宗族そうぞくなんじなん敢阻とう耶?」もと褚曰:「將軍しょうぐん雖親,乃外はん鎮守ちんじゅかんもと褚雖疏,げんたかし內侍。しゅおおやけよい堂上どうじょう敢放いれ。」曹操そうそう聞之,歎曰:「もと褚真忠臣ちゅうしん也!」

33 せきくもちょうたん... :
數日すうじつなつほうあつしまたいたりきょう征伐せいばつあつし曰:「くれしょくきゅうおさむむべ先取せんしゅかんちゅうちょう魯,以得勝之かつゆきへいしょくいち而下也。」曹操そうそう曰:「せいごうわれ。」とげおこりへい西にしせいせいかたたくまし兇謀欺弱ぬしまた勁卒掃偏くに未知みち後事こうじ如何いか,且看ぶん分解ぶんかい

URN: ctp:sanguo-yanyi/ch66