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Romance of the Three Kingdoms : 玄德進位漢中王,雲長攻拔襄陽郡 - Chinese Text Project
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げんとくしんかんちゅうおうくもちょうおさむ拔襄ぐん

1 げんとくしん... :
卻說曹操そうそう退すさへいいたりはすだに孔明こうめいりょう必棄かんちゅう而走,ちょうひとししょしょうふんへいじゅうすう不時ふじおさむこういん此操不能ふのう久住ひさずみまたのべしゃりょういちきゅうきゅうはん三軍さんぐん銳氣えいき墮盡。ぜんたい纔行,りょう下火したびおこり,乃是ちょう伏兵ふくへいつい趕。曹兵人人ひとびときもみさおれいぐん急行きゅうこうあかつきよる奔走ほんそうとまちょくいたりきょうちょうぽうはじめ安心あんしん

2 げんとくしん... :
且說げん德命とくめいりゅうふうはじめたちおう平等びょうどうおさむ取上とりあげいさおしょぐんさるふけとう聞操やめ棄漢ちゅう而走,とげみな投降とうこうげんとくやすみんやめじょう大賞たいしょう三軍さんぐんにんこころだいえつ。於是眾將みなゆう推尊げんとくためみかどしん敢逕けい,卻來稟告しょかずら軍師ぐんし孔明こうめい曰:「われやめ有定ありさだだつりょう。」ずい引法ただしひとしにゅうげんとく曰:「こん曹操そうそう專權せんけん百姓ひゃくしょう無主むしゅぬしおおやけ仁義ひとよしちょ於天いまやめなでゆう兩川りょうかわこれ以應てんじゅんじんそく皇帝こうていめいせいげんじゅん,以討國賊こくぞくことむべおそ便びん請擇きち。」

3 げんとくしん... :
げんとくだいおどろき曰:「軍師ぐんしげん矣。りゅう備雖しかかん宗室そうしつ,乃臣子しんし也;わかため此事,はんかん矣。」孔明こうめい曰:「也。方今ほうこん天下てんかぶんくずれ英雄えいゆうなみおこりかく一方いっぽう四海しかい才德さいとく,捨死亡しぼうせい而事其上しゃみなよくよじりゅうおおとり建立こんりゅう功名こうみょう也。こんしゅおおやけ避嫌守義もりよしおそれしつ眾人もち願主がんしゅこう熟思じゅくし。」げんとく曰:「ようわれ僭居みことわれ必不敢。さいしょう議長ぎちょうさく。」しょしょうひとしげん曰:「しゅおおやけわかただ推卻,眾心かい矣。」

4 げんとくしん... :
孔明こうめい曰:「しゅ公平こうへいせい以義為本ためもと肯便しょう尊號そんごうこんゆう荊、じょう兩川りょうかわこれ暫為かんちゅうおう。」げんとく曰:「なんじとう雖欲みことわれためおうとく天子てんしあかりみことのり僭也。」孔明こうめい曰:「いまむべしたがえけん不可ふかかかわつね。」ちょうだいさけべ曰:「異姓いせいこれにんみなよくためくんなにきょう哥哥乃漢あさ宗派しゅうは!莫說かんちゅうおう,就稱皇帝こうていゆうなん不可ふか!」げんとくしか曰:「なんじ多言たげん!」孔明こうめい曰:「おもこうむべしたがえけんへん先進せんしんかんちゅうおうしかこうひょうそう天子てんしためおそ也。」

5 げんとくしん... :
げんとく再三さいさん推遲ただまことけんやすじゅうよんねんあきなながつちくだん於沔方圓ほうえんきゅう分布ぶんぷぽうかくしつらえ旌旗せいき儀仗ぎじょう群臣ぐんしんみな次序じじょ排列はいれつもとやすし法正のりまさ請玄とく登壇とうだんしんかんむり冕璽綬訖,めんみなみ而坐,受文武官ぶかんいん拜賀はいがためかんちゅうおうりゅうぜんりつためおう世子せいしふうもとやすしためふとでん法正のりまさため尚書しょうしょれいしょかずらあきらため軍師ぐんし總理そうりぐん國重くにしげごとふうせきちょうちょうくもうまちょうちゅうためとら大將軍だいしょうぐんのべためかんちゅう太守たいしゅ。其餘かくなずらえこうくんてい爵。

6 げんとくしん... :
げんとくすんでためかんちゅうおうとげおさむおもて一道いちどうじん齎赴もとおもて曰:
備以しんざいうえ將之まさゆきにん總督そうとく三軍さんぐんたてまつ於外;不能ふのう掃除そうじ寇難,やすしただし王室おうしつひさ使陛下へいか聖教せいきょうりょうおそろくごう內,いや而未たいおもんみはんがわ,疢如やましくび

7 げんとくしん... :
曩者,ただし卓造たくぞうためらんかいこれぐんきょう縱橫じゅうおうざん剝海內。よりゆき陛下へいか聖德せいとく臨,人臣じんしんどうおうある忠義ちゅうぎ奮討,ある上天じょうてんくだばっ,暴逆なみ殪,以漸冰消。おもんみどく曹操そうそう久未くみふくろうじょおかせ擅國けんほしいままこころごくらんしんむかしあずかくるま將軍しょうぐんただしうけたまわはかりごと討操,ことみつうけたまわおちいがいしん播越しつよりどころ忠義ちゅうぎはてとげ使みさおきゅうきょうごくぎゃくしゅきさき戮殺,皇子おうじ鴆害。雖糾合きゅうごう同盟どうめいねんざい奮力;懦弱だじゃく歷年れきねんこうつねおそれ殞越,辜負こくおん;寤寐なが歎,ゆう惕若厲。

8 げんとくしん... :
こんしんぐん僚,以為ざいむかしおそれしょあつし敘九ぞく,庶明勵冀,帝王ていおう相傳そうでん,此道はいしゅうかんだい並建なみたてしょひめじつよりゆきひろしてい夾輔ちから高祖こうそりゅうきょう尊王そんのうおとうとだいけいきゅうこくそつしょりょ,以安大宗たいそうこんみさおあくじきみにくただしじつしげるゆう包藏ほうぞうこころ,篡盜やめあらわすんで宗室そうしつ微弱びじゃくみかどぞく無位むい斟酌しんしゃく古式こしきかりけんよろしうえしんためだい司馬しばかんちゅうおう

9 げんとくしん... :
しんふく三省みつよし,受國厚恩こうおんにん一方いっぽうちんつとむこうしょやめよろしふくかたじけな高位こうい,以重ざいそしぐん僚見逼,さこしん以義。しん退すさおもんみ寇賊ふくろう國難こくなんやめ宗廟そうびょうかたぶけ危,社稷しゃしょくはた墜;まことしんこころ碎首これにちわかおうけんどおりへん,以寧しずかせいあさ,雖赴水火すいかしょとく。輒順眾議,拜受はいじゅ印璽いんじ,以崇國威こくい

10 げんとくしん... :
おおせおもんみ爵號,だかちょうあつ;俯思ほうこうふかせめじゅうおどろきこわ惕息,如臨於谷,敢不盡力じんりょく輸誠,獎勵ろくりつひとしぐんよしおうてんじゅんなぐ討兇ぎゃく,以寧社稷しゃしょく?謹拜ひょう以聞。

11 げんとくしん... :
ひょういたもと曹操そうそうざい鄴郡聞知ぶんちげんとく自立じりつためかんちゅうおうだいいか曰:「むしろ小兒しょうにやす敢如此!われちかいめつ!」即時そくじ傳令でんれいつきおこり傾國けいこくへい,赴兩がわあずかかんちゅうおうけつ雌雄しゆう一人ひとりはん諫曰:「大王だいおう不可ふかいんいちいかおやろうしゃ遠征えんせいしんゆういちけい須張ゆみせきれいりゅう備在しょく受其まち其兵おとろえ力盡ちからつきただ須一はた往征便びん成功せいこう。」

12 げんとくしん... :
みさお其人,乃司懿也。みさおとい曰:「なかたちゆうなん高見こうけん?」懿曰:「江東こうとうまごけん以妹よめりゅう備,而又じょうあいだ竊取せっしゅかいりゅう備又よりどころうらない荊州かえ彼此ひし俱有きり恨。こんいちしたべん,齎書往說まごけん使つかいきょうへい荊州,りゅう備必はつ兩川りょうかわへいらいすくい荊州。大王だいおうきょうへいかんがわれいりゅう首尾しゅび不能ふのうしょうすくえいきおい必危矣。」

13 げんとくしん... :
みさお大喜だいぎそくおさむしょれい滿まんちょうため使星夜せいやとう江東こうとう來見くるみまごけんけん滿まんちょういたとげあずかはかりごと商議しょうぎちょうあきらしん曰:「たかしあずかほん讎;ぜんいん聽諸かずらせつ,致兩連年れんねん征戰せいせんいき生靈いきりょう遭其塗炭とたんこん滿まんはくやすしらい,必有講和こうわ以禮せっ。」

14 げんとくしん... :
けん其言,れい眾謀せっ滿まんちょう入城にゅうじょうしょうれい畢,けん賓禮ひんれいまちちょうちょう呈上ていじょうみさおしょ,曰:「讎,みないんりゅう備之,致生釁隙。おうぼういた此,やく將軍しょうぐんおさむ荊州,おう以兵臨漢がわ首尾しゅび夾擊きょうげきやぶりゅうこれともぶん疆土,ちかいあいおかせ。」

15 げんとくしん... :
まごけんらんしょ畢,しつらえむしろしょうまち滿まんちょうおく歸館きかんしゃやす歇。けんあずか眾謀商議しょうぎ。顧壅曰:「雖是せつ,其中有理ゆうりこん一面送滿寵回,やくかい曹操そうそう首尾しゅびしょうげき;一面使人過江探雲長動靜,ぽう行事ぎょうじ。」しょかずら瑾曰:「ぼう聞雲ちょういた荊州,りゅう備娶あずか妻室さいしつ先生せんせいいち次生つぎお一女いちじょ。其女なおよう·もとじんぼうねがい往與ぬしおおやけ世子せいし求婚きゅうこんわかくもちょう肯許,そくあずかくも長計ちょうけいどもやぶ曹操そうそうわかくもちょう肯,しかじょ曹取荊州。」

16 げんとくしん... :
まごけんよう其謀,さきおく滿まんちょうかいもと;卻遣しょかずら瑾為使とう荊州らい入城にゅうじょうくもちょうれい畢。くもちょう曰:瑜此らいなん?」謹曰:「とくらいもとめゆい兩家りょうけこうわれぬしくれこうゆういち,甚聰明そうめい。聞將ぐんゆういちじょらいもとめおや兩家りょうけゆいこのみ,併力やぶ曹。此誠美事びじ,請君こうおもえこれ。」くもちょう勃然ぼつぜんだいいか曰:「われとらおんなやす肯犬乎!なんじおとうとめんちからなんじくびさいきゅう多言たげん!」とげ左右さゆう逐出。

17 げんとくしん... :
瑾抱あたまねずみ竄,かいくれこう隱匿いんとくとげ以實つげけんだいいか曰:「なにふと無禮ぶれい耶!」便びんちょうあきらとう武官ぶかんいん商議しょうぎ荊州これさく騭曰:「曹操そうそうひさよく篡漢,しょ懼者りゅう備也;いま使つかいらいれいくれきょうへい吞蜀,此嫁於吳也。」けん曰:「またほし荊州ひさ矣。」

18 げんとくしん... :
騭曰:「こん曹仁たむろへい於襄、樊城,また長江ちょうこうけんひでり荊州,如何いか,卻令ぬしおおやけどうへいただ此便其心。しゅおおやけ使つかいもとみるみさおれい曹仁ひでりさきおこりへい荊州,くもちょう必掣荊州へい而取樊城。わかくもちょういちどうしゅおおやけいちしょうくら荊州,いち舉可とく矣。」

19 げんとくしん... :
けんしたがえ其議,即時そくじ使つかいこう上書うわがき曹操そうそうひねせつ此事。みさお大喜だいぎはつづけ使者ししゃさきかいしたがえ滿まんちょう往樊じょうじょ曹仁ため參謀さんぼうかん商議しょうぎどうへい;一面馳檄東吳,れいりょうへい水路すいろせっおう,以取荊州。卻說かんちゅうおうれいのべ總督そうとく軍馬ぐんばまもり禦東かわとげ引百かんかい成都せいとかんおこりづくり宮廷きゅうていまたおけかんしゃ成都せいといたる白水しろみずけん四百餘處館舍郵亭。こうせきかてそうみやつこぐん,以圖進取しんしゅ中原なかはら細作さいさくじんさがせ聽得曹操そうそうゆいれんひがしくれほし荊州,そく飛報ひほういれしょくかんちゅうおうせわし孔明こうめい商議しょうぎ孔明こうめい曰:「ぼうやめりょう曹操そうそう必有此謀;しかちゅうはかりごとごくおお,必教みさおれい曹仁さききょうへい矣。」かんちゅうおう曰:「此,如之奈何いかん?」孔明こうめい曰:「使命しめい就送かん誥與くもちょうれいさきおこりへい樊城,使つかいてきぐんきもかん自然しぜん瓦解がかい矣。」

20 げんとくしん... :
かんちゅうおう大喜だいぎそく差前さしまえ司馬しばため使,齎捧誥命とう荊州らいくもちょうかく迎接げいせつ入城にゅうじょういたりおおやけちょうれい畢,くもちょうとい曰:「かんちゅうおうふうじわがなに爵?」曰:「『とら大將たいしょうこれしゅ。」くもちょうといとらしょう」。曰:「せきちょうちょううま是也これや。」くもちょういか曰:「つばさとくわれおとうと也;はじめおこり世代せだい名家めいかりゅうひさずいわれけいそくわれおとうと也:くらいあずかわれしょうなみ可也かなりちゅうなんとうじん,敢與われ同列どうれつ大丈夫だいじょうぶおわりあずかろうそつため!」とげ肯受しるし

21 げんとくしん... :
わらい曰:「將軍しょうぐん矣。むかししょうなに、曹參,あずか高祖こうそどう大事だいじさいため親近しんきん,而韓信乃しのすわえほろびはた也;しかしんじりつためおうきょしょう、曹之じょう未聞みもんしょう、曹以此為怨。こんかんちゅうおう雖有『とらしょうふうじ,而與將軍しょうぐんゆう兄弟きょうだいどう一體いったい將軍しょうぐんそくかんちゅうおうかんちゅうおうそく將軍しょうぐん也。あにあずか諸人もろびととう哉?將軍しょうぐん受漢ちゅうおう厚恩こうおんとうあずかどう休戚きゅうせききょう禍福かふくよろしけい較官ごう高下こうげねがい將軍しょうぐん熟思じゅくし。」

22 げんとくしん... :
くもちょう大悟たいご,乃再拜さいはい曰:「ぼう不明ふめいあし下見したみきょういくあやま大事だいじ。」そく拜受はいじゅ印綬いんじゅかたおうれいくもちょうりょうへい樊城。くもちょうりょういのち即時そくじ便びんでんひとし、糜芳人為じんい先鋒せんぽうさき引一軍於荊州城外屯紮;いちめんしつらええん城中じょうちゅう款待かんたい

23 げんとくしん... :
いんいたりさらゆるがせほうしろがい寨中おこりくもちょうそく披挂上馬かみうま出城でしろ,乃是でんひとし、糜芳飲酒いんしゅとばりのこやきちょ火砲かほう滿まん營撼どうぐんかてそうつきみなしょう燬。くも長引ながひきへいすくえなぐいたり四更方纔火滅。

24 げんとくしん... :
くもちょう入城にゅうじょう,召傅ひとし、糜芳,せめ曰:「われれいなんじにんさく先鋒せんぽう曾出さきはた許多きょたぐんかてくさしょう燬,火砲かほう本部ほんぶ軍馬ぐんば;如此誤ごとようにんなんよう!」しかれいこれつげ曰:「曾出さき大將たいしょう,於軍不利ふり暫免其罪。」くもちょう怒氣どきいきしかにん曰:「われ司馬しばこれめん,必斬なんじにんくび!」乃喚武士ぶしかくつえよんじゅう,摘去先鋒せんぽう印綬いんじゅばっ糜芳もりみなみぐんでんじんもり公安こうあん;且曰:「われわかとくかちかいらいにちややゆうざい俱罰!」

25 げんとくしん... :
二人ふたり滿面まんめん羞慚,喏喏而去。くもちょう便びんれい廖化ため先鋒せんぽうせきひらため副將ふくしょうそうちゅうぐんうまりょうせきためさんぐん一同いちどうせいしんさきゆうえびすはな之子ゆきこえびすはんいた荊州らいくだとうせきこうこうねん其舊しょうすくいじょう,甚愛れいずい入川にゅうがわみるかんちゅうおう受爵。べつせきこうおびりょうえびすはんかいしょくちゅうりょう

26 げんとくしん... :
且說せきこうまつりりょうそちだいはたかり寐於ちょうちゅうゆるがせいち豬,其大如牛,渾身こんしん黑色こくしょく,奔入ちょうちゅう,逕咬くもちょうあしくも長大ちょうだいいかきゅう拔劍ばっけんこれこえ裂帛れっぱく。霎然おどろきさとし,乃是いちゆめ便びんさとし左足ひだりあし陰陰いんいん疼痛とうつう心中しんちゅうのだいうたぐ,喚關たいらいたる,以夢つげひらたたい曰:「豬亦ゆうりゅうぞうつけあし乃是ますあがこれ必疑。」くもちょう聚眾かん於帳つげ以夢ちょうあるげん吉祥きっしょうしゃあるげん不祥ふしょうしゃ,眾論不一ふいつくもちょう曰:「大丈夫だいじょうぶねんきんろくしゅん即死そくしまたなに憾!」

27 げんとくしん... :
せいげんあいだしょく使いたりでんかんちゅうおうむねはいくもちょうためぜん將軍しょうぐんかりふし銊,とく荊、じょうきゅうぐんごとくもちょう受命じゅめい訖,眾官拜賀はいが曰:「此足見たるみ豬龍みず也。」

28 げんとくしん... :
於是くもちょうひろししかうたぐとげおこりへい奔襄大路おおじ而來。曹仁ただしざい城中じょうちゅうゆるがせほうくもちょうりょうへいらいひとしだいおどろきよく堅守けんしゅ不出ふしゅつ副將ふくしょう翟元曰:「こんおうれい將軍しょうぐんやくかいひがし荊州,いまかれおく也,何故なぜ避之?」參謀さんぼう滿まんちょう諫:「われもとくもちょういさむ而有はかりごとけいてき堅守けんしゅ,乃為上策じょうさく。」驍將ぎょうしょうなつこうそん曰:「此書せいげんみみあに聞『みずらい掩,はたいたりへいむかえ』?わがぐん以逸だいろうかち。」

29 げんとくしん... :
曹仁したがえ其言,れい滿まんちょうもり樊城,りょうへい來迎らいごうくもちょうくもちょう曹兵らい,喚關ひらめ、廖化しょう,受計而往。あずか曹兵りょうじんたいえん。廖化出馬しゅつば搦戰,翟元出迎でむかえ。二將戰不多時,いつわりはいばち便びんはし,翟元したがえついころせ,荊州へい退すさじゅうさとつぎまたらい搦戰。なつこうそん、翟元一齊いっせい出迎でむかえ,荊州へいまたはいまたついころせじゅうあまりさとゆるがせ聽得背後はいご喊聲かんせい大震たいしんかくひとし。曹仁きゅういのちぜんぐんそくかい背後はいごせきひらめ、廖化ころせらい,曹兵大亂たいらん。曹仁ちゅうけいさき掣一軍飛奔襄陽;はなれじょうすう前面ぜんめん繡旗招颭,くもちょう勒馬よこがたな,攔住みち。曹仁きもせんこころおどろき敢交ほこさきもちじょうはす而走。くもちょう趕。

30 げんとくしん... :
須臾しゅゆなつこうそんぐんいたりりょうくもちょうだいいか便びんあずかくもちょう交鋒;ただいちごうくもちょう砍死。翟元便びんはしせきひら趕上,一刀いっとうこれいきおいついころせ,曹兵大半たいはん於襄こうこれちゅう。曹仁退すさもり樊城。

31 げんとくしん... :
くもちょうとくりょうじょうしょうぐんなでみんずいぐん司馬しばおうはじめ曰:「將軍しょうぐん一鼓而下襄陽,曹兵雖然きもしか以愚ろんこんひがしくれりょこうむたむろへいりくこうつねゆう吞併荊州;倘率へい逕取荊州,如何いか奈之?」くもちょう曰:「われまたねん及此。なんじ便びんひさげ調ちょう此事:沿江上下じょうげあるじゅうあるさんじゅうせんだか處置しょちいち烽火ほうかだいまいたいようじゅうぐん守之もりゆき。倘吳へい渡江とのえよる則明のりあきひるのり舉煙ためごうわれとうおや往擊。」

32 げんとくしん... :
おうはじめ曰:「糜芳、でんじんもり隘口,こわ竭力;必須ひっすさいとくいちにん以總とく荊州。」くもちょう曰:「われやめちゅうはん濬守ゆうなにおもんばか焉?」はじめ曰:「はん濬平せい而好不可ふか任用にんようぐんまえとくかてりょうかんちょう累代るいだいちょうるいためじん忠誠ちゅうせい廉直れんちょくわかよう此人,まんいちしつ。」くもちょう曰:「われもとはん濬為じんこんすんでじょう更改こうかいちょうるいげんてのひらかてりょうまた是重これしげごとなんじ勿多うたぐただあずかわがちく烽火ほうかだい。」おうはじめ怏怏おうおう拜辭はいじ而行。くもちょうれいせきひら準備じゅんびせんせきわたりじょうこうおさむ樊城。

33 げんとくしん... :
卻說曹仁おりりょうしょう退すさもり樊城,いい滿まんちょう曰:「公言こうげんへいはいはたほろびしつ卻襄,如之奈何いかん?」ちょう曰:「くもちょうとらしょうそくさとしはかりごと不可ふかけいてきただよろし堅守けんしゅ。」

34 げんとくしん... :
せいげんあいだにんほうくもちょう渡江とのえ而來,おさむ樊城。ひとしだいおどろきちょう曰:「ただよろし堅守けんしゅ。」部將ぶしょうりょつね奮然ふんぜん曰:「ぼう乞兵すうせんねがい當來とうらいぐん於襄內。」ちょう諫曰:「不可ふか。」りょつねいか曰:「よりどころなんじとう文官ぶんかんげんただよろし堅守けんしゅなにのう退すさてきあに聞兵ほううん:『ぐんはんわたりげき。』?こんくもちょうはんわたりじょうこうなにげきわかへい臨城はたいたりごうあたり急難きゅうなん抵當ていとう矣。」

35 げんとくしん... :
じんそくあずかへいせんれいりょつね樊城むかえせんりょつねらいいたり江口えぐち只見ただみ前面ぜんめん繡旗ひらきしょくも長橫ながよこがたな出馬しゅつばりょつね卻欲來迎らいごうこうめん眾軍くもちょう神威しんい凜凜,不戰ふせん先走さきばしりょつねかつとめじゅうくもちょうこんころせ,曹兵大敗たいはいうまあゆみぐんおり大半たいはん敗殘はいざんぐん奔入樊城,曹仁きゅうじんもとめすくい使命しめい星夜せいやいたり長安ながやすしょうしょ呈上ていじょう曹操そうそうげん:「くもちょうやぶりょうじょうげんかこえ樊城甚急;もちばち大將たいしょうぜんらい救援きゅうえん。」

36 げんとくしん... :
曹操そうそうゆびはんいちにん而言曰:「なんじかい樊城かこえ。」其人おうごえ而出。眾視,乃于きん也。きん曰:「ぼうもとめいちしょうさく先鋒せんぽうりょうへいどう。」みさおまたとい眾人曰:「だれ敢作先鋒せんぽう?」一人ひとり奮然ふんぜん曰:「ぼうねがいほどこせ犬馬けんばろうなまとりこせきぼうけんじ於麾。」みさお大喜だいぎせい未見みけんひがしらい伺隙,さききたたかしまた添兵。未知みち此人だれ,且看ぶん分解ぶんかい

URN: ctp:sanguo-yanyi/ch73