宮崎駿みやざきはやお

宮崎みやざき 駿しゅん（宮みや﨑 駿しゅん、みやざき はやお、1941年ねん〈昭和しょうわ16年ねん〉1月がつ5日にち - ）は、日本にっぽんのアニメ監督かんとく、アニメーター、脚本きゃくほん家か、漫画まんが家か。別べつ名義めいぎとして秋津あきつ 三朗さぶろう（あきつ さぶろう）、照あきら樹じゅ 務つとむ（てるき つとむ または てれこむ）がある。株式会社かぶしきがいしゃスタジオジブリ取締役とりしまりやく、公益こうえき財団ざいだん法人ほうじん徳間とくま記念きねんアニメーション文化ぶんか財団ざいだん理事りじ長ちょう、三鷹みたか市立しりつアニメーション美術館びじゅつかん（三鷹みたかの森もりジブリ美術館びじゅつかん）名誉めいよ館主かんしゅ（初代しょだい館主かんしゅ）。

みやざき はやお 宮崎みやざき 駿しゅん
文部もんぶ科学かがく省しょうより公表こうひょうされた肖像しょうぞう （2012年ねん）
別べつ名義めいぎ	秋津あきつ 三朗さぶろう（あきつ さぶろう） 照あきら樹じゅ 務つとむ（てるき つとむ または てれこむ）
生年月日せいねんがっぴ	(1941-01-05) 1941年ねん1月がつ5日にち（83歳さい）
出生しゅっしょう地ち	日本にっぽん 東京とうきょう府ふ東京とうきょう市し
血液けつえき型がた	O型がた
職業しょくぎょう	アニメーター アニメ監督かんとく 映画えいが監督かんとく 脚本きゃくほん家か 漫画まんが家か 作詞さくし家か
ジャンル	テレビアニメ アニメ映画えいが
活動かつどう期間きかん	1963年ねん -
配偶はいぐう者しゃ	宮崎みやざき朱美あけみ（妻つま）
著名ちょめいな家族かぞく	大田おおた耕こう士し（義父ぎふ） 宮崎みやざき至いたる朗ろう（弟おとうと） 宮崎みやざき吾朗ごろう（長男ちょうなん） 宮崎みやざき敬介けいすけ（二男じなん） 堤つつみ大介だいすけ（義よし甥おい）
事務所じむしょ	スタジオジブリ
公式こうしきサイト	スタジオジブリ
主おもな作品さくひん
アニメーション映画えいが 『ルパン三さん世せい カリオストロの城しろ』（脚本きゃくほん・監督かんとく） 『風ふうの谷たにのナウシカ』（原作げんさく・脚本きゃくほん・監督かんとく） 『天空てんくうの城しろラピュタ』（原作げんさく・脚本きゃくほん・監督かんとく） 『となりのトトロ』（原作げんさく・脚本きゃくほん・監督かんとく） 『魔女まじょの宅急便たっきゅうびん』（脚本きゃくほん・プロデュース・監督かんとく） 『紅べにの豚ぶた』（原作げんさく・脚本きゃくほん・監督かんとく） 『もののけ姫ひめ』（原作げんさく・脚本きゃくほん・監督かんとく） 『千せんと千尋ちひろの神隠かみがくし』（原作げんさく・脚本きゃくほん・監督かんとく） 『ハウルの動うごく城しろ』（脚本きゃくほん・監督かんとく） 『崖がけの上うえのポニョ』（原作げんさく・脚本きゃくほん・監督かんとく） 『風ふう立たちぬ』（原作げんさく・脚本きゃくほん・監督かんとく） 『君きみたちはどう生いきるか』（原作げんさく・脚本きゃくほん・監督かんとく） テレビアニメ 『未来みらい少年しょうねんコナン』（監督かんとく・演出えんしゅつ）
受賞じゅしょう アカデミー賞しょう 長編ちょうへんアニメ映画えいが賞しょう 2002年ねん『千せんと千尋ちひろの神隠かみがくし』 2023年ねん『君きみたちはどう生いきるか』 名誉めいよ賞しょう 2014年ねん ヴェネツィア国際こくさい映画えいが祭さい 栄誉えいよ金きん獅子しし賞しょう 2005年ねん 長年ながねんの功績こうせきに対たいして ベルリン国際こくさい映画えいが祭さい 金きむ熊くま賞しょう 2002年ねん『千せんと千尋ちひろの神隠かみがくし』 ニューヨーク映画えいが批評ひひょう家か協会きょうかい賞しょう アニメ映画えいが賞しょう 2002年ねん『千せんと千尋ちひろの神隠かみがくし』 2005年ねん『ハウルの動うごく城しろ』 2013年ねん『風ふう立たちぬ』 2023年ねん『君きみたちはどう生いきるか』 ロサンゼルス映画えいが批評ひひょう家か協会きょうかい賞しょう アニメ映画えいが賞しょう 2002年ねん『千せんと千尋ちひろの神隠かみがくし』 生涯しょうがい功労賞こうろうしょう 2018年ねん 放送ほうそう映画えいが批評ひひょう家か協会きょうかい賞しょう アニメ映画えいが賞しょう 2002年ねん『千せんと千尋ちひろの神隠かみがくし』 英国えいこくアカデミー賞しょう アニメ映画えいが賞しょう 2023年ねん『君きみたちはどう生いきるか』 ゴールデングローブ賞しょう アニメ映画えいが賞しょう 2023年ねん『君きみたちはどう生いきるか』 日本にっぽんアカデミー賞しょう 最優秀さいゆうしゅうアニメーション作品さくひん賞しょう 2009年ねん『崖がけの上うえのポニョ』 2014年ねん『風ふう立たちぬ』 2024年ねん『君きみたちはどう生いきるか』 会長かいちょう功労賞こうろうしょう 2002年ねん ブルーリボン賞しょう 特別とくべつ賞しょう 1989年ねん『となりのトトロ』 1998年ねん『もののけ姫ひめ』 その他たの賞しょう

東京とうきょう府ふ東京とうきょう市し出身しゅっしん。学習院大学がくしゅういんだいがく政経学部せいけいがくぶ卒業そつぎょう。1963年ねんに東映動画とうえいどうがにアニメーターとして入社にゅうしゃ。その後ごいくつかの会社かいしゃを経へてフリーとなり、その間あいだにテレビアニメ『未来みらい少年しょうねんコナン』、初はつの劇場げきじょう用ようアニメ『ルパン三さん世せい カリオストロの城しろ』で頭角とうかくを現あらわした。

1984年ねんに個人こじん事務所じむしょの二に馬力ばりきを設立せつりつし、翌年よくねんに高畑たかはた勲いさおらとアニメーション制作せいさく会社かいしゃスタジオジブリの設立せつりつに参加さんか（2005年ねんに同社どうしゃ取締役とりしまりやくに就任しゅうにん）。以後いご『となりのトトロ』『魔女まじょの宅急便たっきゅうびん』『もののけ姫ひめ』などの劇場げきじょう用ようアニメーションを監督かんとくし、『千せんと千尋ちひろの神隠かみがくし』でベルリン国際こくさい映画えいが祭さい金きむ熊くま賞しょうとアカデミー長編ちょうへんアニメ映画えいが賞しょう、『君きみたちはどう生いきるか』でアカデミー長編ちょうへんアニメ映画えいが賞しょう、英国えいこくアカデミー賞しょう アニメ映画えいが賞しょうを受賞じゅしょうした。2014年ねんには日本人にっぽんじんで2人ふたり目めのアカデミー名誉めいよ賞しょうを受賞じゅしょうした。埼玉さいたま県けん所沢ところざわ市し在住ざいじゅう。

来歴らいれき

生おい立たち

数すう千せん人にんの従業じゅうぎょう員いんを擁ようした一族いちぞくが経営けいえいする宮崎みやざき航空こうくう興きょう学がくの役員やくいんを務つとめる一家いっかの4人にん兄弟きょうだいの二男じなんとして、1941年ねん1月がつ5日にちに東京とうきょう市しで生うまれた。比較ひかく的てきに裕福ゆうふくな暮くらしをしていたという。

太平洋戦争たいへいようせんそうが始はじまり、宮崎みやざき航空機こうくうき製作所せいさくしょが宇都宮うつのみやに移転いてんしたこともあり、幼児ようじ期きに家族かぞくで宇都宮うつのみやに疎開そかいし、小学校しょうがっこう3年生ねんせいまで暮くらしていた。1947年ねん、母親ははおやが結核けっかくを発症はっしょうし、以後いご9年間ねんかんにわたり寝ねたきりの状態じょうたいとなる。1950年ねん、小学校しょうがっこう4年ねんに進級しんきゅう時じに東京とうきょう都と杉並すぎなみ区く永福えいふく町まちに転居てんきょ。

幼少ようしょう時じは身体しんたいが弱よわかったので運動うんどうは苦手にがてだったが、絵えはずば抜ぬけて上手うまかった。熱心ねっしんな読書どくしょ家かであり、手塚てづか治虫おさむや杉浦すぎうら茂しげるの漫画まんが、特とくに福島ふくしま鉄次てつじの絵え物語ものがたり『沙漠さばくの魔王まおう』のファンという“漫画まんが少年しょうねん”でもあった。

進学校しんがくこうである東京とうきょう都立とりつ豊ゆたか多摩たま高等こうとう学校がっこう在学ざいがく中ちゅう、中学ちゅうがく3年生ねんせいの時ときに観みた東映動画とうえいどうが製作せいさく『白蛇しろへび伝でん』に感動かんどうし、アニメーションにも関心かんしんを持もつようになる。学生がくせい時代じだいに、中学ちゅうがくの恩師おんし・佐藤さとう文雄ふみおのアトリエでデッサンを独学どくがくで学まなび、ポール・セザンヌのような印象派いんしょうはに影響えいきょうされている。

アニメーターの道みちへ

学習院大学がくしゅういんだいがくに進学しんがく後ご、児童じどう文学ぶんがくサークル（児童じどう文化ぶんか研究けんきゅう会かい）に所属しょぞくする。幾いくつかの人形にんぎょう劇げきを企画きかくしつつ、漫画まんが家かを志こころざし赤旗あかはたで『砂漠さばくの民みん』という漫画まんがを連載れんさいしていたが、アニメーションの世界せかいへ進すすむ事ことを決断けつだんする。

学習院大学がくしゅういんだいがくを卒業そつぎょうし、「米べい帝みかどディズニー」に対抗たいこうするアニメの拠点きょてんを日本にっぽんで作つくるとして、アニメーターとして東映動画とうえいどうがに定期ていき採用さいようで入社にゅうしゃし、動画どうがなどを手てがける。当初とうしょは東映動画とうえいどうがで制作せいさくされていた作品さくひんに魅力みりょくを感かんじることが出来できず、漫画まんが家かへの未練みれんを断たち切きれずにいたが、入社にゅうしゃ1年ねん後ごに観みたソ連それん製作せいさく長編ちょうへんアニメーション映画えいが『雪ゆきの女王じょおう』に強つよい感銘かんめいを受うけ、アニメーションを一生いっしょうの仕事しごとにしようと決意けついした。

『ガリバーの宇宙うちゅう旅行りょこう』のラストシーンが宮崎みやざきのアイディアで変更へんこうされるなど、早はやくから才能さいのうを現あらわした。大塚おおつか康生やすおは「あ、これはぼくより沢山だくさん絵えを描えがいている」と感かんじたという。

結成けっせい間あいだも無ない東映動画とうえいどうが労働ろうどう組合くみあいの書記しょき長ちょうに就任しゅうにんし、アニメーターの待遇たいぐうの改善かいぜんに尽力じんりょくする。高畑たかはた勲いさお・森もり康二こうじ・大塚おおつか康生やすおらと共ともに3年ねんがかりの大作たいさく、『太陽たいようの王子おうじ ホルスの大だい冒険ぼうけん』（1965年ねん - 1968年ねん）を作つくり上あげた。

1965年ねん秋あきには、東映動画とうえいどうがの同僚どうりょうで、アニメーターの大田おおた朱美あけみと24歳さいで結婚けっこんし、その後ご2人にんの男児だんじをもうける。

ルパン三さん世せいで初はつ監督かんとく

1971年ねん、高畑たかはた勲いさお、小田部おたべ羊ひつじ一いちと共ともに東映動画とうえいどうがを退社たいしゃし、新しん企画きかく『長ちょうくつ下したのピッピ』を制作せいさくするためにAプロダクションに移籍いせきしたが、原作げんさく者しゃの許諾きょだくを得えられず立たち消ぎえになってしまう。

その後ご、宮崎みやざきと高畑たかはたは大塚おおつか康生やすおに誘さそわれ、視聴しちょう率りつが低調ていちょうだったTVアニメ『ルパン三さん世せい』で宮崎みやざきにとって事実じじつ上じょうの初はつ監督かんとくの仕事しごとを引ひき受うける（高畑たかはたと共同きょうどう。名義めいぎ上じょうはAプロダクション演出えんしゅつグループ）。半年はんとし間あいだで放送ほうそうは終了しゅうりょうしたが、その後ごの『ルパン』の基礎きそとなる部分ぶぶんを作つくり上あげた（詳くわしくはルパンの項こうを参照さんしょう）。

アルプスの少女しょうじょハイジ

「ピッピ」の経験けいけんを活いかし、大塚おおつか、高畑たかはた、小田部おたべらと子供こども向むけ映画えいが『パンダコパンダ』（1972年ねん、1973年ねん）を2本ほん作つくる（脚本きゃくほん、場面ばめん設定せってい、美術びじゅつ、原画げんがなどを担当たんとう）。

高畑たかはた、小田部おたべとともにズイヨー映像えいぞう（のちの日本にっぽんアニメーション）に移籍いせきし、『アルプスの少女しょうじょハイジ』の準備じゅんびに入はいる。1974年ねんTVアニメ、『アルプスの少女しょうじょハイジ』で全ぜんカットの場面ばめん設定せってい・画面がめん構成こうせい（レイアウト）を担当たんとう。この作品さくひんは最高さいこう平均へいきん視聴しちょう率りつが26.9%となるなど大だいヒットとなり、宮崎みやざきとしても初はつの大おおきな成功せいこうであった。

未来みらい少年しょうねんコナン

1978年ねん、『未来みらい少年しょうねんコナン』（NHK）で監督かんとくを務つとめる。名義めいぎ上じょうは演出えんしゅつであり監督かんとくではないが、他たに監督かんとくはおらず、実質じっしつ的てきには監督かんとくとして現場げんばを仕切しきっていた。

毎週まいしゅう放送ほうそうという厳きびしいスケジュールの中なかで、演出えんしゅつを行おこないながら、オリジナルスケッチ（ストーリーボード）・設定せってい・キャラクターデザイン・メカデザインを全ぜん話はなし担当たんとうし、大半たいはんの絵えコンテ、レイアウトを描えがいた上うえ、スタッフの作つくった脚本きゃくほん・絵えコンテ・レイアウト・原画げんがを、高畑たかはた勲いさお応援おうえん分ぶんを除のぞき全すべて1人ひとりでチェックするという、前代未聞ぜんだいみもんの超ちょう人的じんてきな作業さぎょう量りょうをこなした。

カリオストロの城しろ

詳細しょうさいは「ルパン三さん世せい カリオストロの城しろ」を参照さんしょう

その後ご、リニューアルされ人気にんきを博はくしていた『ルパン三さん世せい』の映画えいがを大塚おおつかに持もちかけられ、宮崎みやざきは演出えんしゅつを引ひき受うける。その為ため、テレコム・アニメーションフィルム（東京とうきょうムービー新しん社しゃ内うち）に移籍いせきし、映画えいが『ルパン三さん世せい カリオストロの城しろ』（1979年ねん）で映画えいが作品さくひんの監督かんとくデビューをした。

宮崎みやざきは「カリオストロではじめて体力たいりょくの限界げんかいを知しった」というほど、監督かんとくとして映画えいが製作せいさくに尽力じんりょくし、4ヵ月かげつ半はんという短みじかい期間きかんで作つくり上あげた。しかし、当時とうじの『2ndルパン』のイメージと違ちがう作風さくふうや、SFアニメ全盛ぜんせいの時代じだいということもあって不発ふはつにおわり、興行こうぎょう的てきには前作ぜんさくに及およばなかった。むしろ興行こうぎょう的てき不振ふしんのために、しばらくの間あいだ映画えいがに携たずさわれない不遇ふぐうの時ときを過すごすことになった。

しかしロリコンブームを追おい風かぜにヒロインのクラリスが美少女びしょうじょアニメファンからカルト的てき支持しじを受うけ、後のちに再さい放送ほうそうされては高こう視聴しちょう率りつをあげるなど、アニメーションの金字塔きんじとう的てき作品さくひんとして高たかい評価ひょうかを受うけている。

美術びじゅつ担当たんとうの小林こばやし七郎しちろうは「宮崎駿みやざきはやお監督かんとくは大変たいへん優すぐれた人ひとで、常識じょうしき的てきなセンスの中なかで完成かんせい度どを上あげていき現在げんざいのような大衆たいしゅう的てきな支持しじを得えたが、自分じぶんで全部ぜんぶやりたい人ひとで、すべてを自分じぶんの枠わくにはめようとする。なので、ジブリからは新あたらしい可能かのう性せいは出でてこない、というのが私わたしの考かんがえです。」と評ひょうしている。

宮崎みやざき本人ほんにんは「ルパンや東映とうえい時代じだいにやったことの大だいたなざらえ」と位置いちづけており、自みずからが手てがけた『ルパン三さん世せい』1stシリーズのいくつかのエピソードも元もとネタにしている。

この直後ちょくごには、『ルパン三さん世せい PART2』で第だい145話わと最終さいしゅう回かいの制作せいさくに脚本きゃくほん、絵えコンテ、演出えんしゅつとして携たずさわっている。後ごの『天空てんくうの城しろラピュタ』に登場とうじょうするロボット兵へいや飛行船ひこうせんなど、この頃ころから構想こうそうがあったとみられる。『カリオストロの城しろ』制作せいさく時じに、当時とうじ『アニメージュ』副ふく編集へんしゅう長ちょうで取材しゅざいに訪おとずれた鈴木すずき敏夫としおと出会であっている。

1984年ねんの『ルパン三さん世せい PartIII』放送ほうそうにあわせ、劇場げきじょう版ばん第だい3作さくの製作せいさくが決定けっていした際さいは、監督かんとくとしてまず前作ぜんさくの監督かんとくであった宮崎駿みやざきはやおに再度さいど依頼いらいがなされたが、宮崎みやざきは参加さんかを拒否きょひ。宮崎みやざきの推薦すいせんにより、当時とうじ宮崎みやざきの事務所じむしょにいた押井おしい守まもるが監督かんとくを務つとめることになったが頓挫とんざした（詳細しょうさいは「押井おしい版ばんルパン三さん世せい」参照さんしょう）。

風ふうの谷たにのナウシカ

テレコム・アニメーションフィルムによる日米にちべい合作がっさく映画えいが『リトル・ニモ』の準備じゅんびに大塚おおつか康生やすおや高畑たかはた勲いさおらと共ともに携たずさわり、アメリカとの間あいだを行いき来きしたが、企画きかくへの疑問ぎもんから降板こうばん。1981年ねん4月がつに公開こうかいされた『じゃりン子こチエ』を監督かんとく予定よていだったが原作げんさくをそのまま使つかわない意向いこうを示しめして高畑たかはた勲いさおが監督かんとくすることになった。テレビシリーズについては1981年ねん4月がつから製作せいさく開始かいしした『名めい探偵たんていホームズ』の監督かんとくに就任しゅうにんしていたが、合作がっさく相手あいてのイタリア側がわの事情じじょうで4話わ分ぶんが完成かんせいした段階だんかいで制作せいさくが中断ちゅうだんした。同どう時期じきには『花王かおう名人めいじん劇場げきじょう』の枠わくで1981年ねん8月がつに放送ほうそうされたテレコム制作せいさくの『東海道とうかいどう四谷よつや怪談かいだん』も最初さいしょは宮崎みやざきが監督かんとくをすることになっていたが、宮崎みやざきが推薦すいせんした大塚おおつか康生やすおに変更へんこうになった。

この時期じき、『となりのトトロ』『もののけ姫ひめ』『風ふうの谷たにのナウシカ』『天空てんくうの城しろラピュタ』などの原型げんけいとなるオリジナル企画きかくを構想こうそうしているが実現じつげんには至いたらなかった。

宮崎みやざきの才能さいのうに惚ほれ込こんだ鈴木すずき敏夫としおは『風ふうの谷たにのナウシカ』の映画えいが化かを目論もくろみ、徳間書店とくましょてんの企画きかく会議かいぎに持もち込こんだ。しかし、「原作げんさくのないものは、無理むり」という理由りゆうで却下きゃっかされた。『コナン』の時ときより宮崎みやざきに注目ちゅうもくしていた徳間書店とくましょてんの『アニメージュ』誌し編集へんしゅう長ちょう・尾形おがた英夫ひでおは、オリジナル企画きかく実現じつげんのため「原作げんさく付つき」のハクをつけることを考案こうあん、『アニメージュ』1982年ねん2月がつ号ごうより『風ふうの谷たにのナウシカ』の連載れんさいが始はじまり、やがて多おおくの読者どくしゃの支持しじを集あつめるようになる。

さらに、自社じしゃイベントの為ための特別とくべつ短編たんぺんアニメーション企画きかくを彼かれに持もち掛かける。企画きかくは短編たんぺんの筈はずだったが次第しだいに拡大かくだい、尾形おがたの尽力じんりょくにより、当時とうじ映画えいが事業じぎょうに意欲いよく的てきだった徳間書店とくましょてんの徳間とくま康やすし快かい社長しゃちょう（当時とうじ）が劇場げきじょうアニメーション化かを決断けつだんし、宮崎みやざきの弟おとうとが勤務きんむする博報堂はくほうどうがこれに乗のる形かたちでプロジェクトが結成けっせいされ、1984年ねんにアニメーション映画えいがとして製作せいさく・公開こうかいされた。

映画えいが『風ふうの谷たにのナウシカ』は、『ルパン三さん世せい カリオストロの城しろ』がテレビ放映ほうえいされ、その面白おもしろさが広ひろく社会しゃかいに認知にんちされたことや、エコロジー・ブームの中なかにあったことと相俟あいまってヒット作さくとなり、作家さっかとしての宮崎駿みやざきはやおが広ひろく認知にんちされることとなった。

スタジオジブリ設立せつりつ

1985年ねんに徳間書店とくましょてんの出資しゅっしを得えてスタジオジブリを設立せつりつし、以後いごの制作せいさくの基盤きばんとした。1986年ねんの『天空てんくうの城しろラピュタ』と1988年ねんの『となりのトトロ』では興行こうぎょう成績せいせきはそれほど振ふるわなかったが、その後ご両りょう作さくの人気にんきは著いちじるしく高たかまり、ぬいぐるみなどのグッズの販売はんばいやビデオ販売はんばいの収入しゅうにゅうにより、ジブリの経営けいえいを支ささえた。

また1986年ねん頃ごろ、宮崎みやざきが推薦すいせんした押井おしい守まもるによるルパン三さん世せい劇場げきじょう版ばん第だい3作さくの頓挫とんざ後ごにはスタジオジブリで押井おしいを監督かんとくに据すえ、宮崎みやざきの脚本きゃくほんによる作品さくひん『アンカー』を準備じゅんびするなどしている。

『魔女まじょの宅急便たっきゅうびん』（1989年ねん）はスポンサーの意向いこうにより、当初とうしょ指名しめいされていた佐藤さとう順一じゅんいち、次つぎに指名しめいされた片かた渕ふち須直が降板こうばんし宮崎みやざきが後こうを継ついだ。本ほん作さくはその年としの興行こうぎょうトップとなる大だいヒットとなる。これを受うけてジブリの労働ろうどう環境かんきょうを整ととのえるため社員しゃいん化かを決定けっていする。

『紅べにの豚ぶた』（1992年ねん）は、もともと日本航空にほんこうくうの機内きないで上映じょうえいされる中編ちゅうへんとして企画きかくされたが、次第しだいに構想こうそうが膨ふくらみ、長編ちょうへん作品さくひんとして公開こうかいされた。

『耳みみをすませば』（1995年ねん）で、脚本きゃくほん、絵えコンテ、製作せいさくプロデューサーを担当たんとう。

1997年ねんに公開こうかいされた『もののけ姫ひめ』は、ジブリ史上しじょう最大さいだいの製作せいさく費ひ、宮崎みやざきの監督かんとく引退いんたい説せつなどが話題わだいになった事こともあり、『E.T.』が持もっていた日本にっぽんの映画えいが興行こうぎょう記録きろくを15年ねんぶりに塗ぬり替かえる大だいヒット作さくとなった。宮崎駿みやざきはやおは完成かんせい後ごの打うち上あげの際さい、これが最後さいごの作品さくひんとなると発言はつげんし大おおきく報道ほうどうされたが、翌年よくねんに引退いんたい宣言せんげんは撤回てっかいした。

世界せかい的てきな巨匠きょしょうとして評価ひょうか

2001年ねんに発表はっぴょうした『千せんと千尋ちひろの神隠かみがくし』は興行こうぎょう記録きろくをさらに塗ぬり替かえ、観客かんきゃく動員どういん2,350万まん人にん、興行こうぎょう収入しゅうにゅう308億おく円えん と、日本にっぽんにおける映画えいが史上しじょう第だい1位いの新しん記録きろくを作つくった。日本にっぽん国外こくがいからの評価ひょうかも非常ひじょうに高たかく、翌年よくねんのベルリン国際こくさい映画えいが祭さいでは日本にっぽんとしては39年ねんぶり、アニメーションとしては史上しじょう初はつの金きむ熊くま賞しょうを受賞じゅしょうし、2003年ねんにはアカデミー賞しょう長編ちょうへんアニメ賞しょうを受賞じゅしょうした。『千せんと千尋ちひろの神隠かみがくし』の完成かんせい記者きしゃ会見かいけんでも「もう長編ちょうへんアニメ映画えいがは無理むりですね」と引退いんたいを宣言せんげんしている。

2004年ねん公開こうかいの『ハウルの動うごく城しろ』は、もともと細田ほそだ守まもる監督かんとく作品さくひんとして進すすめられていたが降板こうばんし、宮崎みやざきが後こうを継ついだ。公開こうかい2日にち目めで観客かんきゃく動員どういん数すう110万まん人にん、興行こうぎょう収入しゅうにゅう14億おく8,000万まん円えんと日本にっぽん映画えいが歴代れきだい最高さいこうのオープニングを飾かざり、映画えいが史上しじょう第だい2位いの大だいヒットを記録きろく。さらにヴェネツィア国際こくさい映画えいが祭さいのオゼッラ賞しょう、ニューヨーク映画えいが批評ひひょう家か協会きょうかい最優秀さいゆうしゅうアニメーション賞しょうを受賞じゅしょうし、その年としの米べいアカデミー賞しょうの長編ちょうへんアニメ部門ぶもんに再ふたたびノミネートするなど前作ぜんさく同様どうよう、日本にっぽん国外こくがいにおいても高たかく評価ひょうかされた。2005年ねんには、ヴェネツィア国際こくさい映画えいが祭さいにおいて優すぐれた世界せかい的てき映画えいが人じんに贈おくられる栄誉えいよ金きん獅子しし賞しょうを受賞じゅしょう。2006年ねんには、アカデミー賞しょうの選考せんこう委員いいんに選えらばれ、招待しょうたい状じょうが送付そうふされた。宮崎みやざきはこれ以前いぜんに2度ど選えらばれているが、創作そうさく活動かつどうに専念せんねんしたいなどの理由りゆうから就任しゅうにんを辞退じたいした。

2006年ねん公開こうかいの『ゲド戦記せんき』は、宮崎みやざきが1983年ねんに刊行かんこうした「シュナの旅たび」（徳間書店とくましょてん刊かん）が原案げんあんとしてクレジットされており、各所かくしょに同書どうしょに登場とうじょうする設定せっていが用もちいられている。また、鈴木すずき敏夫としおや宮崎みやざき吾朗ごろうによれば、イメージボードやアイデアスケッチ等とうを書かいていたようである。なお、「ゲド戦記せんき」原作げんさく者しゃのル＝グウィンは宮崎みやざきが監督かんとくを務つとめることを希望きぼうしていたが、息子むすこの吾郎ごろうが監督かんとくとなった。

2008年ねん7月がつ19日にちに、新作しんさく『崖がけの上うえのポニョ』を公開こうかい。公開こうかい後ご1か月げつで興行こうぎょう収入しゅうにゅう100億おく円えんを突破とっぱする興行こうぎょう成績せいせきを挙あげた。『崖がけの上うえのポニョ』製作せいさく中ちゅう、体力たいりょく的てきにも本ほん作さくが最後さいごの長編ちょうへんになるだろうと述のべていた。しかし、映画えいが公開こうかい後ごに宮崎みやざきが『崖がけの上うえのポニョ』の観客かんきゃく動員どういん数すうより、『ハウルの動うごく城しろ』の方ほうが高たかかった事実じじつを知しってショックを受うけ、「もう一本いっぽん作つくる」とやる気きを出だし始はじめたという。今後こんごの作画さくがに関かんしては『崖がけの上うえのポニョ』のように手描てがきでいくとの意向いこうであるが、以前いぜんのような作画さくがに戻もどる可能かのう性せいもあると示唆しさした。

マスコミの前まえに出でることを嫌きらう時期じきもあったが、『崖がけの上うえのポニョ』の製作せいさく時じにNHKによって2度ど、「プロフェッショナル 仕事しごとの流儀りゅうぎ」にて密着みっちゃくドキュメントが作つくられた。アニメ作づくりに苦悩くのう奮闘ふんとうする素もとの宮崎駿みやざきはやおの姿すがたが放送ほうそうされ、大おおきな反響はんきょうを呼よんだ。また、2008年ねん11月がつ20日はつかの日本外国特派員協会にほんがいこくとくはいんきょうかいに招まねかれ、アニメ界かいの危惧きぐも含ふくめ、熱あつく論弁ろんべんした。2012年ねんには、文化ぶんか功労こうろう者しゃに選えらばれた。

2013年ねんに、自身じしんの漫画まんが作品さくひん、『風ふう立たちぬ』を原作げんさくとした、アニメーション映画えいが『風ふう立たちぬ』を公開こうかい。同年どうねん9月1日にち、宮崎みやざきが長編ちょうへん映画えいがの製作せいさくから引退いんたいすることをスタジオジブリ社長しゃちょう星野ほしの康二こうじが発表はっぴょう。

長編ちょうへん監督かんとく引退いんたい後ご

2013年ねん、戦国せんごく時代じだいを舞台ぶたいにした漫画まんがを執筆しっぴつ中ちゅうであると『月刊げっかんモデルグラフィックス』2014年ねん1月がつ号ごうで発表はっぴょうされた。しかし時代じだい考証こうしょうを重かさねるうちに手てが止とまってしまったことを理由りゆうに同誌どうし2015年ねん6月がつ号ごうならびに『アーマーモデリング』2015年ねん5月がつ号ごうで中止ちゅうしまたは無む期限きげん延期えんきが発表はっぴょうされた。予定よていされていた作品さくひんの題名だいめいは『鉄砲てっぽう侍さむらい』であった。

三鷹みたかの森もりジブリ美術館びじゅつかんの企画きかく展示てんじ「クルミわり人形にんぎょうとネズミの王おうさま展てん」の企画きかく・制作せいさく・監修かんしゅうを手てがけた。同年どうねん11月がつ、第だい87回かいアカデミー名誉めいよ賞しょうを受賞じゅしょう。日本人にっぽんじんとしては黒澤くろさわ明あきら以来いらい2人にん目めの快挙かいきょとなる。同時どうじ受賞じゅしょうとなった女優じょゆうのモーリン・オハラは長年ながねんの憧あこがれで、会あえたことに感動かんどうしたという。同年どうねん11月がつ、一人ひとり芝居しばい「うつ神楽かぐら」を考案こうあん。京都きょうと府ふ八幡やはた市しの石清水八幡宮いわしみずはちまんぐうの本殿ほんでんで奉納ほうのうされた。

2015年ねん、鈴木すずき敏夫としおが講演こうえん会かいで、ジブリ美術館びじゅつかん用ようの新作しんさく短編たんぺんアニメ『毛虫けむしのボロ』を制作せいさく中ちゅうであることを明あきらかにした。宮崎みやざきにとっては初はつの3DCGアニメーション作品さくひんとなる。制作せいさく部門ぶもんが解体かいたいされたスタジオジブリに代かわり、アニメーション制作せいさくはスティーブンスティーブンが担当たんとうしている。

2015年ねん5月がつ8日にち、在ざい日米にちべい軍ぐん再編さいへんにおける普天間ふてんま飛行場ひこうじょうの名護なご市し辺野古へのこ移転いてん計画けいかくに反対はんたいする辺野古へのこ基金ききんの共同きょうどう代表だいひょうに就任しゅうにんした。同年どうねん7月がつ13日にち、日本外国特派員協会にほんがいこくとくはいんきょうかいの要請ようせいに応おうじて東京とうきょう都と小金井こがねい市しにあるスタジオジブリで記者きしゃ会見かいけんを開ひらき、基地きち移転いてんだけでなく沖縄おきなわ県けんに負担ふたんが集中しゅうちゅうしている状態じょうたいそのものを批判ひはんし、かつて鳩山はとやま由紀夫ゆきお内閣ないかくが提案ていあんした県けん外がい移設いせつの実現じつげんを強つよく求もとめた。

引退いんたい撤回てっかい

2016年ねん11月13日にち午後ごご9時じからNHKで放送ほうそうされた特別とくべつ番組ばんぐみ「終おわらない人ひと 宮みや﨑駿」の番組ばんぐみ内ないで、宮崎みやざきが「長編ちょうへん企画きかく 覚書おぼえがき」と書かかれた書類しょるいを鈴木すずき敏夫としおに提示ていじする場面ばめんが放送ほうそうされた。書類しょるいの内容ないようはモザイクで隠かくされていたが、「2019年ねん完成かんせい」と記しるされていたことから、新作しんさく長編ちょうへんが2019年ねんに公開こうかいされると予想よそうされた。3か月げつ後ごの2017年ねん2月がつ24日にち、鈴木すずき敏夫としおが「Oscar Week 2017」で、長編ちょうへん映画えいがの制作せいさくに復帰ふっきしたことを公表こうひょうし、事実じじつ上じょうの引退いんたい撤回てっかいとなった。5月19日にち、新作しんさくのスタッフを公式こうしきサイトで募集ぼしゅう開始かいしし、本格ほんかく的てきに制作せいさくがスタートし、10月28日にちには早稲田大学わせだだいがくで開催かいさいされたイベントで新作しんさくの題名だいめいが『君きみたちはどう生いきるか』であると明あかされた。

2018年ねん5月15日にち、4月がつに死去しきょした高畑たかはた勲いさおのお別わかれ会かいに出席しゅっせきし、開会かいかいの辞じを読よみ上あげた。

2023年ねん7月がつ14日にち、『君きみたちはどう生いきるか』が公開こうかい。9月に行おこなわれた第だい48回かいトロント国際こくさい映画えいが祭さいで日本にっぽん映画えいが史上しじょう初はつとなるオープニング作品さくひんとなり、観客かんきゃく賞しょうの次点じてん第だい2位いとなる。翌年よくねんにはゴールデングローブ賞しょうと英国えいこくアカデミー賞しょうで日本にっぽん映画えいが史上しじょう初はつとなるアニメ映画えいが賞しょうを連続れんぞくして受賞じゅしょうし、2024年ねん3月11日にちに行おこなわれた第だい96回かいアカデミー賞しょうでは自身じしんとしては2度目どめとなる長編ちょうへんアニメ映画えいが賞しょうを受賞じゅしょうした。

略歴りゃくれき

2009年ねん7月がつ28日にち、ジョン・ラセターとの対談たいだんにて

• 1941年ねん - 1月がつ5日にち、東京とうきょう府ふ東京とうきょう市しに生うまれる。同年どうねん生うまれのアニメ監督かんとくに、りんたろう、芝山しばやま努つとむ、富野とみの由ゆかり悠ゆう季き、鳥海とりうみ永ひさし行ぎょうがいる。
• 1945年ねん - 7月がつ12日にち、宇都宮うつのみや空襲くうしゅうに遭遇そうぐう。
• 1950年ねん - 杉並すぎなみ区く永福えいふく町まちに転居てんきょ。杉並すぎなみ区立くりつ永福えいふく小学校しょうがっこう、杉並すぎなみ区立くりつ大宮おおみや中学校ちゅうがっこう、東京とうきょう都立とりつ豊ゆたか多摩たま高等こうとう学校がっこう卒そつ。
• 1963年ねん - 学習院大学がくしゅういんだいがく政経学部せいけいがくぶ卒業そつぎょう。東映動画とうえいどうが入社にゅうしゃ。なお、同年どうねんの政経学部せいけいがくぶ卒業生そつぎょうせいには、麻生あそう太郎たろう（元もと内閣ないかく総理そうり大臣だいじん）、高島たかしま肇はじめ久ひさ（JICT会長かいちょう、元もとNHK解説かいせつ委員いいん長ちょう）、三枝さえぐさ輝行てるゆき（阪神百貨店はんしんひゃっかてん元もと社長しゃちょう）、有ゆう薗その憲一けんいち（ベスト電器べすとでんき元もと社長しゃちょう）らがいる。
• 1964年ねん - 東映動画とうえいどうが労働ろうどう組合くみあいの第だい2代だい書記しょき長ちょうに就任しゅうにん。なお、初代しょだい書記しょき長ちょうは大塚おおつか康生やすお。
• 1965年ねん - 同僚どうりょうの大田おおた朱美あけみと結婚けっこん。
• 1967年ねん - 長男ちょうなん（宮崎みやざき吾朗ごろう・（財）ざいだんほうじん徳間とくま記念きねんアニメーション文化ぶんか財団ざいだん理事りじ）誕生たんじょう。
• 1970年ねん - 所沢ところざわ市しに自宅じたくを移うつす。次男じなん（宮崎みやざき敬介けいすけ・木口きぐち木版もくはん画家がか）誕生たんじょう。
• 1971年ねん - 高畑たかはた勲いさお、小田部おたべ羊ひつじ一いちと共ともにAプロダクション（現げん・シンエイ動画どうが）に移籍いせき。
• 1973年ねん - 高畑たかはた勲いさお、小田部おたべ羊ひつじ一いちと共ともにズイヨー映像えいぞう（後のちに日本にっぽんアニメーションに改組かいそ）に移籍いせき。
• 1978年ねん - 『未来みらい少年しょうねんコナン』で演出えんしゅつ家かに転向てんこう。
• 1979年ねん - 東京とうきょうムービーの子会社こがいしゃテレコム・アニメーションフィルムに移籍いせき。
• 1982年ねん - 1月より『アニメージュ』誌上しじょうで『風ふうの谷たにのナウシカ』連載れんさい開始かいし。日米にちべい合作がっさく劇場げきじょうアニメーション映画えいが『リトル・ニモ』の準備じゅんびに携たずさわったが企画きかくへの疑問ぎもんから制作せいさくから降ふり、11月22日にち、テレコム・アニメーションフィルムを退社たいしゃ。
• 1984年ねん - 4月がつ、個人こじん事務所じむしょ二に馬力ばりきを設立せつりつ。
• 1985年ねん - スタジオジブリを設立せつりつ。
• 1988年ねん - 第だい12回かい山路やまじふみ子こ映画えいが賞しょうを受賞じゅしょう。
• 1990年ねん - 東京とうきょう都民とみん文化ぶんか栄誉えいよ章しょうを受章じゅしょう。
• 1996年ねん - 淵ふちの森もり保全ほぜん連絡れんらく協議きょうぎ会かいを結成けっせいし、会長かいちょうに就任しゅうにん。
• 1998年ねん - スタジオジブリを退社たいしゃし、「豚ぶた屋や」を設立せつりつ。第だい26回かいアニー賞しょう・生涯しょうがい功労賞こうろうしょう、淀川よどがわ長治ながはる賞しょうを受賞じゅしょう。
• 1999年ねん - スタジオジブリに所長しょちょうとして復帰ふっき。
• 2000年ねん - 第だい3回かい司馬しば遼りょう太郎たろう賞しょうを受賞じゅしょう。
• 2001年ねん - 三鷹みたかの森もりジブリ美術館びじゅつかんを創立そうりつし、初代しょだい館主かんしゅに就任しゅうにん。第だい49回かい菊池きくち寛ひろし賞しょう、第だい25回かい山路やまじふみ子こ映画えいが賞しょうを受賞じゅしょう。
• 2002年ねん - 朝日あさひ賞しょう、フランス国家こっか功労こうろう勲章くんしょう、パリ市し勲章くんしょうを受章じゅしょう。『Business Week』誌しのStar of Asia・イノベーター部門ぶもんに選出せんしゅつ。
• 2003年ねん - 埼玉さいたま県けん民みん栄誉えいよ賞しょうを受賞じゅしょう。『TIME』誌しアジア電子でんし版ばんの「アジアの英雄えいゆう20人にん」に選出せんしゅつ。
• 2004年ねん - 12月、パリ造幣局ぞうへいきょく美術館びじゅつかんにて、初はつの個展こてんとなる「MIYAZAKI-MOEBIUS」展てんを開催かいさい。
• 2005年ねん - 徳間書店とくましょてんより独立どくりつした、株式会社かぶしきがいしゃスタジオジブリの取締役とりしまりやくに就任しゅうにん。第だい62回かいヴェネツィア国際こくさい映画えいが祭さい・栄誉えいよ金きん獅子しし賞しょう、国際こくさい交流こうりゅう基金ききん賞しょうを受賞じゅしょう。『TIME』誌しの「世界せかいで最もっとも影響えいきょう力りょくのある100人にん」に選出せんしゅつ。
• 2006年ねん - 日本にほんテレビ2階かい・マイスタ外壁がいへきに設置せっちされる巨大きょだい時計とけいのデザインを手掛てがける。『TIME』誌しアジア版ばんの「60年間ねんかんのアジアの英雄えいゆう」に選出せんしゅつ。
• 2008年ねん - スタジオジブリ社内しゃない保育園ほいくえん『3匹ひきの熊くまの家いえ』を竣工しゅんこうし、初代しょだい園長えんちょうに就任しゅうにん。東京とうきょう都と小金井こがねい市し名誉めいよ市民しみんに選出せんしゅつ。長男ちょうなんに息子むすこが生うまれ、初孫はつまごを授さずかる。
• 2009年ねん - 第だい2回かいバークレー日本にっぽん賞しょうを受賞じゅしょう。『Fast Company Magazine』の「ビジネスシーンで最もっともクリエイティブな世界せかいの100人にん」の31位いに選出せんしゅつ。
• 2010年ねん - 東京とうきょう都と三鷹みたか市しの名誉めいよ市民しみんに選出せんしゅつ。
• 2012年ねん - 文化ぶんか功労こうろう者しゃ。
• 2013年ねん - 9月、長編ちょうへん映画えいが制作せいさくから引退いんたいすると発表はっぴょう。
• 2014年ねん - 第だい87回かいアカデミー名誉めいよ賞しょうを受賞じゅしょう。
• 2015年ねん - 辺野古へのこ基金ききん共同きょうどう代表だいひょう就任しゅうにん。
• 2017年ねん - 2月がつ、長編ちょうへん映画えいが制作せいさくに復帰ふっきすると発表はっぴょう。
• 2019年ねん - 世界せかい幻想げんそう文学ぶんがく大賞たいしょう生涯しょうがい功労賞こうろうしょうを受賞じゅしょう。
• 2021年ねん - 2月がつ、新型しんがたコロナウイルス禍かに対応たいおうするため、三鷹みたかの森もりジブリ美術館びじゅつかんの館主かんしゅに前ぜん館長かんちょうの中島なかじま清文きよふみが就任しゅうにん。宮崎みやざきは名誉めいよ館主かんしゅとなった。
• 2024年ねん - 『TIME』誌しの「世界せかいで最もっとも影響えいきょう力りょくのある100人にん」に選出せんしゅつ（2005年ねんに続つづき2度目どめ）。

作風さくふう

子供こどもの視点してん

一貫いっかんして子供こどもに向むけて作品さくひんを作つくり続つづけている。これについて「厳きびしい現実げんじつ世界せかいからの、子供こどもの一時いちじの逃にげ場ばが必要ひつようだ」という趣旨しゅしの発言はつげんをしている。児童じどう文学ぶんがくを愛読あいどくしている。

宮崎みやざきは、自分じぶんの息子むすこが子供こどもだった頃ころには、その年代ねんだいに合あわせて、成長せいちょうするにつれて対象たいしょう年齢ねんれいを上あげて作品さくひんを作つくり、息子むすこが成長せいちょうしきると今度こんどは友人ゆうじんなどの子供こどもを対象たいしょうにしており、『千せんと千尋ちひろの神隠かみがくし』の公開こうかい時じには、ガールフレンドである友人ゆうじんの娘むすめのために作つくった作品さくひんだと説明せつめいしている。スタジオジブリについても、子供こども向むけのいい映画えいがを作つくるスタジオにしたいと語かたっていた。

主人公しゅじんこうの性別せいべつ

『風ふうの谷たにのナウシカ』『となりのトトロ』『魔女まじょの宅急便たっきゅうびん』『千せんと千尋ちひろの神隠かみがくし』『ハウルの動うごく城しろ』などに見みられるように、主人公しゅじんこうが少女しょうじょであることがやや多おおい傾向けいこうにあるが、この理由りゆうは同性どうせいであると対象たいしょう化かしきれず、元気げんきな女おんなの子この方ほうがやる気きが出でるからとのこと。同性どうせいだと自身じしんと重かさね合あわせすぎて、悲観ひかん的てきな物語ものがたりにしかならないとも語かたっている。

しかし、『未来みらい少年しょうねんコナン』『カリオストロの城しろ』『天空てんくうの城しろラピュタ』『紅べにの豚ぶた』『もののけ姫ひめ』などのように、男性だんせいが主人公しゅじんこうの作品さくひんも少すくなくなく、主人公しゅじんこうの性別せいべつにこだわっている訳わけではない。

脚本きゃくほんなしでの制作せいさく

制作せいさくの準備じゅんび段階だんかいでイメージボードを大量たいりょうに描えがいて作品さくひんの構想こうそうを練ねり、脚本きゃくほんなしで絵えコンテと同時どうじ進行しんこうで作品さくひんを制作せいさくしていくという手法しゅほうで知しられる。これは、周囲しゅういから「日本にっぽんアニメーション界かいのウォルト・ディズニー」「制作せいさく要いらずの宮みやさん」と呼よばれる程ほどの超ちょう人的じんてきな制作せいさく管理かんり能力のうりょくと、クオリティとスピードを両立りょうりつした作画さくが能力のうりょくを持もつ宮崎みやざきにして初はじめて可能かのうな手法しゅほうである。

また、漫画まんが作品さくひんにおいても、一いちコマ単位たんいで下書したがき・ペン入いれ・仕上しあげを行おこなうという独特どくとくのスタイルで執筆しっぴつされている。ただし、まったくの白紙はくしの状態じょうたいから絵えコンテを描えがくわけではなく、ノートにストーリーの構成こうせいやアイディアを書かいている。本人ほんにんによれば、「一いち日にち中ちゅう文字もじを書かいていることもある」という。

キャラクターデザイン

まず宮崎みやざきによるキャラクターのオリジナルデザインの原案げんあんイラストが描えがかれ、それを作画さくが監督かんとくがトレースする形かたちで設定せってい表ひょうを作つくっていく。設定せってい表ひょうが作つくられた後のちも物語ものがたりの展開てんかいによって、キャラクターデザインそのものが変かわる場合ばあいもある。井上いのうえ俊之としゆき曰いわく「90%は宮崎みやざきさんのもの」とのこと。

作画さくが作業さぎょう

他たのアニメーターによる原画げんがが上あがった段階だんかいで、宮崎みやざきが簡単かんたんに修正しゅうせいした後のち、作画さくが監督かんとくがクリンナップしていく。

軍事ぐんじマニア

戦史せんし・兵器へいきマニアとして知しられ、第だい二に次じ世界せかい大戦たいせんから前まえの甲冑かっちゅう・鎧兜よろいかぶとや兵器へいき（装甲そうこう戦闘せんとう車両しゃりょう、軍用ぐんよう機きなど）に造詣ぞうけいが深ふかい。作中さくちゅうで登場とうじょうする武器ぶきや乗のり物ものにはその知識ちしきが十全じゅうぜんに活いかされている。この方面ほうめんの趣味しゅみが発揮はっきされている作品さくひんとしてはアートボックス社しゃ『月刊げっかんモデルグラフィックス』誌しの『宮崎駿みやざきはやおの雑ざつ想そうノート』という虚実きょじつ織おり交まぜた架空かくう戦記せんき物ぶつの超ちょう不定期ふていき連載れんさい漫画まんががある。連載れんさい初期しょきは珍ちん兵器へいきを描えがいた数すうページの絵え物語ものがたりだったが、次第しだいにコマが割わられてストーリー漫画まんがに変貌へんぼうしていった。漫画まんがの形態けいたいに変かわった後のちの特徴とくちょうとして、作中さくちゅうに登場とうじょうする女性じょせいは普通ふつうの人間にんげんだが、男性だんせいは欧米おうべいを舞台ぶたいとした作品さくひんの場合ばあいは擬人ぎじん化かされた動物どうぶつになっている。

2009年ねんから2010年ねんにかけて『モデルグラフィックス』誌しに零れい式しき艦上かんじょう戦闘せんとう機きの開発かいはつ者しゃである堀越ほりこし二郎じろうの若わかき日ひをフィクションも入いれて描えがく『風ふう立たちぬ』を連載れんさいし、前記ぜんきの通とおりこれをベースとしてアニメ映画えいがが制作せいさくされた（2015年ねんに単行本たんこうぼん化か）。また、一式いっしき戦闘せんとう機き「隼はやぶさ」の活躍かつやくと陸軍りくぐんエース・パイロットの戦果せんかを記録きろくした、戦史せんし家か梅本うめもと弘ひろし（市村いちむら弘ひろし）の著作ちょさく『第だい二に次じ大戦たいせんの隼はやぶさのエース』の刊行かんこうに際さいして、アートボックス編集へんしゅう部ぶに対たいし本書ほんしょを読よんだうえで賞賛しょうさん・激励げきれいの文書ぶんしょを送おくっている。

ジブリ内ないの会議かいぎ中ちゅうでも、暇ひまさえあれば今いまでも戦車せんしゃの落書らくがきを描えがいているという。また『天空てんくうの城しろラピュタ』や『崖がけの上うえのポニョ』の劇げき中ちゅう、モールス符号ふごうでの通信つうしんシーンが登場とうじょうするが、あの符号ふごうは全すべて実在じつざいし、言葉ことばとしてきちんと成なり立たっている。最もっとも本人ほんにんの趣味しゅみが反映はんえいされた『紅べにの豚ぶた』に関かんしては製作せいさく後ごも「道楽どうらくでくだらない物ものを作つくってしまった」と罪悪ざいあく感かんに囚とらわれ続つづけ、次回じかい作さくが完成かんせいして漸ようやく「呪のろい」から解放かいほうされたと述のべている。

声優せいゆうの起用きよう方針ほうしん

イギリスの新聞しんぶん『ガーディアン』でのインタビューの中なかで「日本にっぽんの女性じょせい声優せいゆうは、男性だんせいを惹ひきつけるコケティッシュな声こえを持もっているが、それは私わたし達たちの望のぞむものではない」と述のべている。

作品さくひん名めいの共通きょうつう点てん

「「の」の法則ほうそく」も参照さんしょう

監督かんとくを担当たんとうした長編ちょうへんアニメーション映画えいがのほとんどの作品さくひん名めいに、千せんと千尋ちひろの神隠かみがくし、崖がけの上じょうのポニョなど、平仮名ひらがなの「の」が含ふくまれている。

ただし、必かならずしも本人ほんにんの意図いとではなく、『もののけ姫ひめ』では『アシタカ𦻙記き』を題名だいめいにしたかったという宮崎みやざきの意いに反はんして鈴木すずき敏夫としおにより『もののけ姫ひめ』で既成きせい事実じじつ化かされたといい、宮崎みやざき本人ほんにんは必かならずしも拘かかわってはいない。

作風さくふうの変化へんか

『崖がけの上うえのポニョ』制作せいさくの過程かていを追おった『ポニョはこうして生うまれた』で「僕ぼくは、もう既成きせいの起承転結きしょうてんけつのよくできたストーリーの映画えいがなんか作つくりたくない」「自分じぶんの作品さくひんの大衆たいしゅう性せいが低ひくくなっている」と発言はつげんしている。

高畑たかはた勲いさおとの関係かんけい

アニメーション作家さっか・映画えいが監督かんとくの高畑たかはた勲いさおは東映動画とうえいどうが（現げん・東映とうえいアニメーション）時代じだいの先輩せんぱいであり、宮崎みやざきに多大ただいな影響えいきょうを与あたえた。東映動画とうえいどうがの労働ろうどう組合くみあいに書記しょき長ちょうとして従事じゅうじした際さい、高畑たかはたは副ふく委員いいん長ちょうとして宮崎みやざきを支ささえ交流こうりゅうを深ふかめていった。

高畑たかはたの初はつ監督かんとく作品さくひん・映画えいが『太陽たいようの王子おうじ ホルスの大だい冒険ぼうけん』（1968年ねん）の制作せいさくがスタート、当時とうじ新人しんじんだった宮崎みやざきだったが、次々つぎつぎとイメージボードを描えがきアニメーター（兼けん 場面ばめん設定せってい）として大だい抜擢ばってきされた。人間にんげんの深層しんそう心理しんりを描えがいた初はつのアニメーション映画えいがでありアニメ作品さくひんとしての構成こうせい、作画さくがクオリティは当時とうじとして最高峰さいこうほうであり、児童じどう向むけアニメながら、高畑たかはたが注入ちゅうにゅうした職人しょくにんギルド・コミューンの形成けいせいと善悪ぜんあくの彼岸ひがんを描えがいた思想しそう背景はいけい、労働ろうどう者しゃコミュニティの連帯れんたい感かん、ベトナム戦争せんそうが影かげを落おとした社会しゃかい情勢じょうせいも加味かみして作品さくひん作づくりに反映はんえいさせ、強烈きょうれつな“作家さっか性せい”に宮崎みやざきが傾倒けいとう。含蓄がんちくある知識ちしきと主義しゅぎ思想しそうを物語ものがたりに落おとし込こみ、大胆だいたんなレイアウトで魅みせる高畑たかはたの演出えんしゅつも宮崎みやざきにとっては憧あこがれの的てきだった。

ルパン三さん世せい第だい一いちシリーズ（共同きょうどう演出えんしゅつ）、パンダコパンダ（高畑たかはたが監督かんとく、宮崎みやざきが脚本きゃくほん、画面がめん設計せっけい）、アルプスの少女しょうじょハイジ、母ははをたずねて三さん千里せんり（高畑たかはたが監督かんとく、宮崎みやざきが画面がめん設定せってい）などを共ともに手掛てがけ、高畑たかはたの演出えんしゅつテクニックを吸収きゅうしゅうした。宮崎みやざきの監督かんとく作さく『風ふうの谷たにのナウシカ』、『天空てんくうの城しろラピュタ』では高畑たかはたがプロデューサーを務つとめている。

ハイジや三さん千里せんりで共ともに仕事しごとをした富野とみの由ゆかり悠ゆう季き（絵えコンテ担当たんとう）は「世情せじょう的てきには、『ラピュタ』以後いごの二人ふたりが袂たもとを分わかったという声こえも聞ききますが、全まったくそんなことはありません。高畑たかはたさんの訃報ふほうの後のち、改あらためてお二に人にんの関係かんけい性せいを考かんがえて結論けつろんが出でました。高畑たかはたさんがいなければ、宮崎駿みやざきはやおという“映画えいが監督かんとく”は生うまれませんでした！」「宮崎みやざきさんも、高畑たかはたさんについて『僕ぼくが読よめない本ほんを読よんでる』と言いっていました。そういう部分ぶぶんを容認ようにんするのか、乗のり越こえるのか、どうやったら高畑たかはたさんを黙だまらせられるのか、それを絶たえず考かんがえていた結果けっかが、宮崎みやざきアニメだと思おもっています」「世間せけんは宮崎みやざきさんがアカデミー賞しょうを取とったこと（2002年ねん、『千せんと千尋ちひろの神隠かみがくし』がアカデミー賞しょう長編ちょうへんアニメ賞しょうを受賞じゅしょう）から、高畑たかはたより宮崎みやざきの方ほうが上うえ、なんて気分きぶんがあるのかもしれません。でも、高畑たかはたさんがいなければ、宮崎みやざきさんはアカデミー賞しょうを取とれなかったと断言だんげんできます」。

その後ご、ファンタジーやリアリティの考かんがえの違ちがいから2人にんは別個べっこに創作そうさくするようになるが常つねに2人ふたりは相手あいてのことを気きにかけていた。互たがいに強烈きょうれつな負まけず嫌ぎらいという共通きょうつう点てんもあるが、高畑たかはたに対たいする宮崎みやざきの畏敬いけいの念ねんは特別とくべつだった。『千せんと千尋ちひろの神隠かみがくし』の制作せいさくの際さい、宮崎みやざきは視点してんがずっと千尋ちひろを追おうことに対たいし「パクさん（高畑たかはた）に怒おこられるな」とぼやいていた。これは演出えんしゅつに際さいし、そういうことだけは絶対ぜったいにやるなと高畑たかはたさんに教おそわったためである。

ふたりの巨匠きょしょうを支ささえてきた鈴木すずき敏夫としおプロデューサーは「宮みやさん（宮崎駿みやざきはやお）はじつはただひとりの観客かんきゃくを意識いしきして、映画えいがを作つくっている。宮崎駿みやざきはやおがいちばん作品さくひんを見みせたいのは高畑たかはた勲いさお」と語かたっている。

宮崎みやざき監督かんとく自身じしんもインタビューで「宮崎みやざきさんは夢ゆめを見みるんですか？」という問といに、「見みますよ。でもぼくの夢ゆめはひとつしかない、いつも登場とうじょう人物じんぶつは高畑たかはたさんです」と答こたえたことがある。

アニメ界かいへの意見いけん

日本にっぽんのアニメ界かいへの危機きき感かん

以前いぜんから、短時間たんじかん・低てい予算よさんで量産りょうさんされる日本にっぽんのアニメーションに対たいして危機きき感かんを抱いだき続つづけており、1985年ねん2月がつ号ごうのアニメ雑誌ざっし『アニメージュ』の押井おしい守まもる、河かわ森もり正治しょうじとの対談たいだんや、1986年ねん『天空てんくうの城しろラピュタ』製作せいさく中ちゅうに行いったアニメーション雑誌ざっし記者きしゃとの会見かいけんにて「セせーラらー服ふくが機関きかん銃じゅう撃うって走はしり回まわっているアニメーションを作つくっていちゃダメなんです」「女おんなの子こがバズーカ振ふり回まわすような作品さくひんは、いいかげんやめてほしい」と発言はつげんしていた。

2002年ねん、ドイツのベルリン映画えいが祭さい金きむ熊くま賞しょう受賞じゅしょうの際さい、記者きしゃ会見かいけんで「今いまの日本にっぽんのアニメーションはどん詰つまり」などと語かたり、イギリスのBBCなど、日本にっぽん国内外こくないがいの様々さまざまなメディアで伝つたえられ、日本にっぽん国内こくないのみならず、世界せかいのアニメーションファンを含ふくめて、様々さまざまな反響はんきょうがあった。

手塚てづか治虫おさむの評価ひょうか

1989年ねん、手塚てづか治虫おさむが亡なくなった際さいに、漫画まんが史しにおける手塚てづかの功績こうせきに敬意けいいを表あらわした上うえで、手塚てづかのアニメーション作品さくひんは、店子たなこを集あつめて無理むりやり義太夫ぎだゆうを聴きかせる落語らくご（『寝床ねどこ』）の長屋ながやの大家たいかと同おなじ旦那芸だんなげいであると痛烈つうれつに批判ひはんし、手塚てづかがリミテッド・アニメーションとフルアニメーションの違ちがいもろくに理解りかいせず喧伝けんでんしていたことなどに触ふれ、「アニメーションに関かんしては（中略ちゅうりゃく）これまで手塚てづかさんが喋しゃべってきたこととか主張しゅちょうしたことというのは、みんな間違まちがいです」と述のべた。また、手塚てづか作品さくひんの悲劇ひげき性せいについても否定ひてい的てきな見解けんかいを示しめしており、その文脈ぶんみゃくから「ある街角まちかどの物語ものがたり」「しずく」などの手塚てづかが自主じしゅ制作せいさくしていたアニメ作品さくひんに対たいしても否定ひてい的てき評価ひょうかを下くだし、「趣味しゅみとしてみればわかるんです。お金持かねもちが趣味しゅみでやったんだと思おもえば」と総括そうかつしている。

宮崎みやざきの監督かんとく作さく、『ルパン三さん世せい カリオストロの城しろ』について手塚てづかが意見いけんを述のべたことがあり、作画さくがを担当たんとうしたテレコム・アニメーションフィルムのアニメーター達たちに対たいし、カリオストロは3コマ作画さくがだそうだが、手塚てづかが総そう監督かんとくした『火ひの鳥とり2772 愛あいのコスモゾーン』は2コマのフルアニメーションであると語かたったという。しかし、宮崎みやざきの盟友めいゆうであり、『カリオストロ』で作画さくが監督かんとくを務つとめた大塚おおつか康生やすおによると、『火ひの鳥とり』には、2コマ特有とくゆうの描えがき方かたや工夫くふうが全まったく入はいっていなかったという。大塚おおつかは「手塚てづか先生せんせいは理念りねんとしてのフルアニメーションに憧あこがれていらっしゃるが、技術ぎじゅつ的てきな使つかい方かたはご存ぞんじない、もしくは関心かんしんはお持もちでないのだとわかりました」と指摘してきしている。

一方いっぽうで、手塚てづかがテレビアニメ『鉄腕てつわんアトム』を安価あんかな予算よさんで作つくって以来いらい、日本にっぽんにおけるアニメの製作せいさく費ひが低ひくくなる前例ぜんれいとなってしまった件けんに関かんして、宮崎みやざきは、日本にっぽんが経済けいざい成長せいちょうを遂とげていく過程かていでは必然ひつぜんのことであり、「引ひき金がねを引ひいたのが、たまたま手塚てづかさんだっただけ」とする立場たちばを取とっている。その上うえで、あのタイミングで手塚てづかさんが始はじめなければ自分じぶん達たちはあと2、3年ねんは（当時とうじの東映動画とうえいどうがで）腰こしを据すえて長編ちょうへんアニメーションを作つくれたかもしれないが、それも今いまとなってはどうでもいいことだと述のべている。

それ以降いこう、宮崎みやざきが手塚てづかについて語かたる事ことはほとんど無なかったが、2009年ねんに行おこなわれたインタビューにおいて、7歳さいの時ときに手塚てづかの「新しん宝島たからじま」を読よみ「言いい難がたいほどの衝撃しょうげき」を受うけたことや、初期しょきのSF三さん部ぶ作さくの虜とりこになっていたことを明あかし、「モダニズムとは、繁栄はんえいや大量たいりょう消費しょうひと同時どうじに、破壊はかいの発明はつめいでもある。そのことに、ひとりアジアの片隅かたすみで行いき着ついたのが手塚てづかさんだった」と評ひょうしている。だがアニメ作品さくひんに対たいしての評価ひょうかは変かわらず、「しかし、僕ぼくは手塚てづかさんがひどいアニメーションを作つくったことに、ホッとしたのかもしれません。これで太刀打たちうちできると」と述のべた。

宮崎みやざきは1963年ねんに東映動画とうえいどうがで手塚てづか治虫おさむ原案げんあんの『わんわん忠臣蔵ちゅうしんぐら』にアニメーターの一人ひとりとして参加さんかし、1977年ねんには手塚てづか治虫おさむ原案げんあんの『草原そうげんの子こテングリ』でレイアウトを務つとめた。また1981年ねんには手塚てづかと宮崎みやざきとの合作がっさくアニメ映画えいが『ロルフ』も企画きかくされていた。この合作がっさくは実現じつげんしなかったがロルフの企画きかくは名前なまえを変かえ『風ふうの谷たにのナウシカ』の原案げんあんになった。

ディズニーの評価ひょうか

前述ぜんじゅつの手塚てづか治虫おさむに対たいする批判ひはんの1年ねん程ほど前まえに、ディズニーに対たいしても批判ひはんをおこなっている。「ぼくはディズニーの作品さくひんがキライだ。入口いりくちと出口でぐちが同おなじ低ひくさと広ひろさで並ならんでいる。ぼくには観客かんきゃく蔑視べっしとしか思おもえないのである」。

政治せいじ的てき・思想しそう的てきスタンス

戦争せんそう観かん

著名ちょめいなミリタリーマニアである一方いっぽう、現実げんじつの戦争せんそう行為こういには断固だんことして反対はんたいしている。大学だいがく時代じだいには「戦争せんそうがいかに経済けいざい的てきに不合理ふごうりであるか」という経済けいざい学がくの講義こうぎに感銘かんめいを受うけ、収集しゅうしゅうしていた軍事ぐんじ関係かんけいの書籍しょせきを全すべて捨すてた経験けいけんもある。作品さくひん中ちゅうでは『未来みらい少年しょうねんコナン』『風ふうの谷たにのナウシカ』『もののけ姫ひめ』などに見みられるように、侵略しんりゃく者しゃや圧あつ制せいに対たいする武力ぶりょく抵抗ていこうを肯定こうていするような描写びょうしゃもあり、そのスタンスは単純たんじゅんな非ひ暴力ぼうりょく・反戦はんせんというわけでもない。しかし一貫いっかんして戦争せんそうの悲惨ひさんさや愚おろかさを描えがき、兵器へいきや戦争せんそうが登場とうじょうする作品さくひんでそれらを安易あんいに美化びかする事ことはない。『風ふうの谷たにのナウシカ』など複数ふくすうの作品さくひんに登場とうじょうする戦火せんかにのまれる街まちの描写びょうしゃなどは堀ほり田善でんぜん衛まもる「方丈ほうじょう記き私記しき」をイメージしたものだという。湾岸わんがん戦争せんそうに対たいしては米国べいこく政府せいふの方針ほうしんに反対はんたいの立場たちばを表明ひょうめいして、小田おだ実みのるを中心ちゅうしんとする市民しみんグループ「市民しみんの意見いけん30の会かい」による、「ニューヨーク・タイムズに湾岸わんがん戦争せんそうを批判ひはんした意見いけん広告こうこくを掲載けいさいしよう」という呼よびかけに応おうじている他ほか、同どう時期じきに製作せいさくした『紅べにの豚ぶた』も湾岸わんがん戦争せんそうに対たいする反感はんかんが作風さくふうに反映はんえいされているという。

第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん

宮崎みやざきは、イギリスの児童じどう文学ぶんがく作家さっかロバート・ウェストールの『ブラッカムの爆ばく撃げき機き』に併収された2006年ねんの漫画まんが「ウェストール幻想げんそう タインマスへの旅たび」でのウェストールとの架空かくう対話たいわにおいて、神風かみかぜ特別とくべつ攻撃こうげき隊たいについて志願しがんしただろうと語かたっている。

宮崎みやざき「ウェストールさん　あなたは間まに合あえばですが　爆ばく撃げき機きのクルーに志願しがんしましたか？

ウェストール「そうしたとおもいます　あなたは？KAMIKAZEは…」

宮崎みやざき「おそらく…そうしたと思おもいます　虚勢きょせいをはってふるえながら」

ウェストール「…少年しょうねんの忠誠ちゅうせい心しんを否定ひていしてはいけません　煽あおったり利用りようしたりするのはもちろん論外ろんがいですが　少年しょうねんたちの勇気ゆうきは、本来ほんらい悲劇ひげき的てきなのです　しかし　この世界せかいの重要じゅうような一部いちぶです」 — 宮崎駿みやざきはやお「ウェストール幻想げんそう タインマスへの旅たび」

『風ふう立たちぬ』製作せいさく時じには作品さくひんテーマもあって、第だい二に次じ世界せかい大戦たいせんにおける日本にっぽんの戦争せんそう責任せきにんについて積極せっきょく的てきに発言はつげんしている。「自分じぶんは若わかい頃ころは戦争せんそう責任せきにんがあるかないかと言いう見方みかたをしていた。しかし後ごの世よから断罪だんざいするのは簡単かんたん。一方いっぽうで、零れい戦せんを作つくった優秀ゆうしゅうな技師ぎしとして二郎じろうを祭まつり上あげる動うごきもあります。いずれも、あの時代じだいの空気くうきを肌はだで感かんじようとしていない」「一ひとつの時代じだいを遠とおくから見みて、灰色はいいろだとか決きめ付つけることは間違まちがっている」 としつつも、堀越ほりこし二郎じろうを祭まつり上あげる動うごきに関かんしては「零れい戦せん、零れい戦せんと騒さわぐマニアの大半たいはんは、コンプレックスで凝こり固かたまり、何なにかに誇ほこりを持もたないとやっていけない人間にんげんです。思考しこう力りょくや技術ぎじゅつ力りょくを超こえた堀越ほりこし二郎じろうの天才てんさい的てきなひらめきの成果せいかを、愛国心あいこくしんやコンプレックスのはけ口ぐちにして欲ほしくはない。僕ぼくは今度こんどの映画えいがで、そういう人々ひとびとから堀越ほりこし二郎じろうを取とり戻もどしたつもりです」「二郎じろうや自分じぶんの父親ちちおやが無罪むざいだなんて思おもっていません」 と述のべている。

同どう時期じきにスタジオジブリ出版しゅっぱんの小しょう冊子さっし『熱風ねっぷう』の寄稿きこう文ぶんで、日本にっぽんが第だい二に次じ世界せかい大戦たいせんに参加さんかしたことについては子こどもの頃ころに「本当ほんとうに愚おろかな戦争せんそうをした」「実際じっさい情なさけない戦争せんそうだったんだ」と感かんじたと述のべている。この他ほかにも「日本にっぽんだけが悪人あくにんということではないと思おもいますけど、そうかといって『最後さいごに入はいっただけなのに、俺おれはなぜ捕つかまるんだ？』と言いうのもおかしい」「非ひ武装ぶそう中立ちゅうりつということは現実げんじつにはあり得えないです。だからリアリズムで考かんがえても、一定いっていの武装ぶそうはしなきゃいけない。ただ、それ以上いじょうは『ちょっと待まて』っていうのがやっぱり正ただしいと思おもうんです」「慰安いあん婦ふの問題もんだいも、それぞれの民族みんぞくの誇ほこりの問題もんだいだから、きちんと謝罪しゃざいしてちゃんと賠償ばいしょうすべきです」とも述のべている。

こうした姿勢しせいは当事とうじ者しゃ国こくの一ひとつである東ひがしアジア諸国しょこくで広ひろい賞賛しょうさんを受うけており、中国ちゅうごくの「人民日報じんみんにっぽう」は微ほろ博はく（国営こくえいSNS）を通つうじて「記憶きおくにとどめておくべき良識りょうしきある日本人にっぽんじん」として宮崎みやざきの名なを挙あげている。韓国かんこくでも『風ふう立たちぬ』公開こうかい時じに意図いとを説明せつめいする為ための記者きしゃ会見かいけんを行おこなうなどの姿勢しせいもあり、「日本にっぽんの生いける良心りょうしん」と賞賛しょうさんされている。

憲法けんぽう改正かいせい

2013年ねんに憲法けんぽう改正かいせい論議ろんぎが過熱かねつした際さい、スタジオジブリ出版しゅっぱんの小しょう冊子さっし『熱風ねっぷう』2013年ねん7月がつ号ごうでの特集とくしゅう「憲法けんぽう改正かいせい」で現状げんじょうでの改正かいせいには反対はんたい声明せいめいを行おこなった。宮崎みやざきは「憲法けんぽうを変かえるなどもってのほか」を寄稿きこう、日本国にっぽんこく憲法けんぽうの改憲かいけんに反対はんたいの立場たちばであることを闡明せんめいにした。寄稿きこう文ぶんの中なかで、日本国にっぽんこく憲法けんぽうを議論ぎろんする環境かんきょうとして「得票とくひょう率りつも投票とうひょう率りつも低ひくい、そういう政府せいふがどさくさに紛まぎれて、思おもいつきのような方法ほうほうで憲法けんぽうを変かえようなんて、もってのほか」であるとしている。特とくに憲法けんぽう9条じょうと自衛隊じえいたいについては「憲法けんぽう9条じょうと照てらし合あわせると、自衛隊じえいたいはいかにもおかしい。おかしいけれど、そのほうがいい。国防こくぼう軍ぐんにしないほうがいい。」と述のべ、自衛隊じえいたいは専守防衛せんしゅぼうえいに徹てっするべきであり、「そうしないと、本当ほんとうにこの国くにの人ひとたちは国際こくさい政治せいじに慣なれてないから、すぐ手玉てだまに取とられてしまいます。もし戦争せんそうになるとしても、そのほうがまだましだと考かんがえます」としている。同どう寄稿きこう文ぶんでは、現行げんこう憲法けんぽう下かでの自衛隊じえいたいについても好意こうい的てきに評価ひょうかしている。災害さいがい時どきの活動かつどうについて「やっぱりこれはいいものだと思おもいます。隊員たいいんたちはよくやっていて、礼儀れいぎ正ただしい。」とし、イラク戦争せんそうで行おこなわれた海外かいがい派遣はけんについては「イラクに行いかざるを得えなくなっても一発いっぱつも撃うたず、ひとりも殺ころしもせず帰かえって来きました」「僕ぼくは立派りっぱだったと思おもいます」と評価ひょうかしている。

また憲法けんぽう96条じょうを先さきに改正かいせいする案あんについても「条項じょうこうを変かえて、その後ごにどうこうするというのでも成なり立たつ」が、それは「詐欺さぎ」で「やってはいけないこと」であるから、国くにの将来しょうらいを決定けっていするには「できるだけ多数たすうの人間にんげんたちの意見いけんを反映はんえい」させ「変かえるためには、ちゃんとした論議ろんぎをしなければいけない」と述のべている。

集団しゅうだん的てき自衛じえい権けん

憲法けんぽう改正かいせい論議ろんぎが沈静ちんせい化かした後のち、海外かいがい活動かつどうを円滑えんかつ化かする為ために憲法けんぽう解釈かいしゃくを用もちいた集団しゅうだん的てき自衛じえい権けんの整備せいびが第だい2次じ安倍あべ内閣ないかくで推進すいしんされると、日本外国特派員協会にほんがいこくとくはいんきょうかいでの記者きしゃ会見かいけんで、内閣ないかく総理そうり大臣だいじん安倍晋三あべしんぞうを「偉大いだいな男おとことして歴史れきしに残のこりたいと思おもっているんだと思おもいます」「でも残のこらないでしょう」と厳きびしく批判ひはんした。現行げんこう憲法けんぽうは15年間ねんかんにわたる戦争せんそうとその戦禍せんかを生いき延のびた人々ひとびとにとって「光ひかりが差さし込こむような体験たいけん」であったと高たかく評価ひょうかしている。いわゆる「押おし付つけ憲法けんぽう論ろん」であるという批判ひはんに対たいしても、1928年ねんの不戦ふせん条約じょうやく（戦争せんそう抛棄ほうきニ関せきスル条約じょうやく）の精神せいしんを引ひき継ついだものであり、特異とくいな内容ないようでもなければ、決けっして『押おし付つけ』でもないと述のべている。

生命せいめい倫理りんり・反はん差別さべつ

2016年ねん1月がつ28日にちに東京とうきょう都と港みなと区くで開ひらかれた「ハンセン病はんせんびょうの歴史れきしを語かたる人類じんるい遺産いさん世界せかい会議かいぎ」で宮崎みやざきは、「もののけ姫ひめ」の一いち場面ばめんでハンセン病はんせんびょう患者かんじゃを描えがいた経緯けいいについて、自宅じたくから歩あるいて15分ふん程ほどにある全ぜん生せい園えんを訪問ほうもんし、園内えんない資料しりょう館かんで展示てんじされていた脱走だっそう防止ぼうし用ようの「園内えんない通用つうよう券けん」などを見みて衝撃しょうげきを受うけ、「おろそかに生いきてはいけない。作品さくひんを真正面ましょうめんからやらなければならない」と語かたった。

人工じんこう知能ちのう技術ぎじゅつへの批判ひはん

2016年ねん11月、宮崎みやざきに密着みっちゃくしたNHKのドキュメンタリー「NHKスペシャル 終おわらない人ひと 宮崎駿みやざきはやお」が放映ほうえいされ、その中なかでドワンゴ創業そうぎょう者しゃ川上かわかみ量りょう生せいのチームが宮崎みやざきに対たいして行いったプレゼンの様子ようすが物議ぶつぎを醸かもした。当時とうじ、CGを使用しようした短編たんぺんアニメの制作せいさくに取とり組くんでいた宮崎みやざきに対たいし、川上かわかみは自みずから開発かいはつを進すすめている人工じんこう知能ちのうを応用おうようしたCG技術ぎじゅつを紹介しょうかいした。このCGはゾンビのようなキャラクターが頭あたまを足あしのように使つかい、体からだをくねらせ移動いどうさせる奇妙きみょうなものだった。これに宮崎みやざきは激怒げきどした。

これを作つくる人ひとたちは痛いたみとかそういうものについて何なにも考かんがえないでやっているでしょう。極きわめて不愉快ふゆかいですよね。〔…〕 そんなに気持きもち悪わるいものをやりたいなら勝手かってにやってればいいだけで、僕ぼくはこれを自分じぶんたちの仕事しごととつなげたいとは全然ぜんぜん思おもいません。極きわめて何なにか生命せいめいに対たいする侮辱ぶじょくを感かんじます。

このシーンは多大ただいな反響はんきょうを呼よび、『ニューヨーク・タイムズ』紙しなどの海外かいがいメディアにも取とり上あげられた。

後のちに宮崎みやざきがこの発言はつげんの真意しんいについて問とわれると「要ようするに、人工じんこう知能ちのうというものを色々いろいろもてはやすと、やっぱり馬鹿ばかげた事ことが起おこるんだなって。その時ときに川上かわかみさんみたいにアナーキーな人ひとが歯止はどめを持もっていないなと思おもいましたね」と回答かいとうした。

2022年ねんにMidjourneyやStable Diffusionなどの著作ちょさく物ぶつを無断むだん利用りようした生成せいせいAIがリリースされ、海外かいがいのアーティストによる批判ひはんが高たかまると、宮崎みやざきの「生命せいめいに対たいする侮辱ぶじょく」（英えい: an insult to life itself）という発言はつげんは、クリエイターによる人工じんこう知能ちのうに対たいする拒絶きょぜつのメッセージとして、映画えいが監督かんとくのギレルモ・デル・トロなどによって引用いんようされた。

左翼さよく・社会しゃかい主義しゅぎ

学習院大学がくしゅういんだいがく時代じだいに社会しゃかい主義しゅぎや共産きょうさん主義しゅぎなどの左翼さよく運動うんどうを知しり、大学だいがくで過すごした4年間ねんかんで少すこしずつ傾倒けいとうしていったという。実際じっさいに高畑たかはた勲いさおらと入社にゅうしゃ後ごに激はげしい組合くみあい活動かつどうを行おこなっている。宮崎みやざきは理論りろんや理屈りくつで物事ものごとを語かたる事ことを嫌きらっており（本ほんを読よむ事ことも本来ほんらいは好すきではないと語かたっている）、政治せいじについても経済学部けいざいがくぶ出身しゅっしんながら資本しほん論ろんなどの理論りろん書しょは読よんでいないと率直そっちょくに述のべている。宮崎みやざきは「社会しゃかい主義しゅぎっていうのは、そんなに難むずかしい問題もんだいじゃないんじゃないかと思おもいましたからね。希望きぼうということなんじゃないかって思おもいましたから」と述のべている。ただし後年こうねんに「マルクス的てきな見方みかたを完全かんぜんにしなくなった訳わけではない」とする趣旨しゅしの発言はつげんや、「今いまはプロレタリアートがいない代かわりに、良よい人ひとと悪わるい人ひとがいるって思おもってるだけでね」と語かたるなど影響えいきょうを受うけている事ことは認みとめている。

冷戦れいせん終結しゅうけつ後ごの1990年代ねんだい、『もののけ姫ひめ』の公開こうかい後ごにかけて「社会しゃかい主義しゅぎへの傾倒けいとうから照葉樹しょうようじゅ林りん文化ぶんか論ろんへの転向てんこう」と分析ぶんせきする宮崎駿みやざきはやお転向てんこう論ろんもあったが、しかしこうした「左翼さよくから転向てんこうした」という言説げんせつについては宮崎みやざき自身じしんが再三さいさんにわたって否定ひていする発言はつげんをしている。宮崎みやざきはもともと統制とうせい的てき・強権きょうけん的てきなソ連それん型がた社会しゃかい主義しゅぎには懐疑かいぎ的てきで、ソ連それんや中国ちゅうごくの「間あいだ違ちがった社会しゃかい主義しゅぎ」に対たいする批判ひはんは以前いぜんから行いっており、「ソ連それんも嫌きらいな国くにですが、中国ちゅうごくも嫌きらいだし、アメリカも嫌きらいです。日本にっぽんも嫌きらいだけどね」と発言はつげんしている。ニューヨーク近代きんだい美術館びじゅつかんでの会見かいけんで中国ちゅうごくの毛沢東もうたくとうの語録ごろくを引用いんようして若手わかてアニメ作家さっかに向むけて助言じょげんしたこともあったが、後のちに「かつて毛沢東もうたくとうの写真しゃしんを最初さいしょに見みた時とき、なんて嫌いやな顔かおだろう、と思おもいました。周囲しゅういが『大おおきな温あたたかい人ひとだ』と言いうから、たまたま写うつりが悪わるかったんだ、と思おもおうとしたけど、その勘かんを信しんじればよかった」と述のべている。冷戦崩壊れいせんほうかい直前ちょくぜんの1990年ねん11月にはソ連それんと対峙たいじするラトビアの独立どくりつ運動うんどうで「人民戦線じんみんせんせん」という用語ようごが使用しようされている事ことに触ふれながら、「社会しゃかい主義しゅぎが自由じゆう主義しゅぎっていう形かたちに、軍門ぐんもんに降ふったなんて喜よろこんでいる奴やつがいるけど。西にしドイツの現状げんじょうはどうなんですか？西にしベルリンが健康けんこう的てきな街まちなんですか？違ちがいますよね」と述のべている。天安門てんあんもん事件じけんで改革かいかく派はの学生がくせい達たちがアメリカのような国くにを目標もくひょうにしていると語かたっている事ことについても「その理想りそうの底そこの浅あささに愕然がくぜんとしますよ」と厳きびしく批判ひはんした上うえで、こうした冷戦れいせん末期まっきの情勢じょうせいを「人間にんげんの解放かいほうっていう問題もんだいよりも、みんな同おなじように大量たいりょう消費しょうひの生活せいかつをしたいんだっていうね」と述のべている。『紅べにの豚ぶた』を制作せいさくした時ときには共産きょうさん政権せいけんの解体かいたい後ごに起おきたユーゴスラビア紛争ふんそうに触ふれ、民主みんしゅ化かによる民族みんぞく主義しゅぎの台頭たいとうに絶望ぜつぼう感かんを覚おぼえたという。そのユーゴスラビア付近ふきんを舞台ぶたいにした作品さくひん中ちゅうで孤独こどくに生いきる主人公しゅじんこうの姿すがたと自分じぶんが重かさなり、「俺おれは最後さいごの赤あかになるぞって感かんじで、一人ひとりだけで飛とんでる豚ぶたになっちゃった」と発言はつげんしている。

宮崎みやざきは「左翼さよく思想しそうの根源こんげんにあったものっていうのは、時代じだいを超こえてもね、違ちがう形かたちをとっても同おなじだと思おもっています」と述のべている。

2008年ねんの講演こうえんで、日本にっぽんの子供こどもがナショナリズムから解放かいほうされるべきことを提唱ていしょうした。一方いっぽうで、「世界せかいの問題もんだいは多た民族みんぞくにある」とも述のべている。

反はん原発げんぱつ

スタジオジブリの小しょう冊子さっし『熱風ねっぷう』2011年ねん8号ごうで、宮崎みやざきが「NO! 原発げんぱつ」と書かいたプラカードをぶら下さげて歩あるく写真しゃしんが表紙ひょうしを飾かざった。表紙ひょうしの説明せつめいには「6月がつ11日にち、宮崎駿みやざきはやお監督かんとくは東小金井ひがしこがねいで小ちいさなデモをした」と書かかれてある。6月11日にちは同年どうねん3月がつに発生はっせいした東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの福島ふくしま第だい一いち原子力げんしりょく発電はつでん所しょ事故じこに関連かんれんして全国ぜんこく一斉いっせいにデモなどが呼よびかけられた「6・11脱だつ原発げんぱつ100万まん人にんアクション」の一環いっかんとして新宿しんじゅくでは約やく2万まん人にんが参加さんかした大だい規模きぼな反はん原発げんぱつデモが行おこなわれた日ひであった。この号ごうの特集とくしゅう「スタジオジブリは原発げんぱつぬきの電気でんきで映画えいがをつくりたい」には、宮崎駿みやざきはやお、鈴木すずき敏夫としお、河野こうの太郎たろう、大西おおにし健けん丞すすむ、川上かわかみ量りょう生せいによる特別とくべつ座談ざだん会かいが掲載けいさいされ、宮崎みやざきは原発げんぱつをなくすことに賛成さんせいと語かたっている。座談ざだん会かいでは他たに、1年ねん前まえの2010年ねん夏なつごろ福島ふくしま原発げんぱつの施設しせつ内ない（福島ふくしま県けん双葉ふたば郡ぐん富岡とみおか町まちの「エネルギー館かん」）に知しらないうちにトトロなどのキャラクター商品しょうひんを販売はんばいする店みせが置おかれていたことが発覚はっかくし撤去てっきょさせたことや、ジブリとしては原発げんぱつに反対はんたいであることなども語かたられている。また、2011年ねん6月がつ16日にちからは、東京とうきょう都と小金井こがねい市しのスタジオジブリの屋上おくじょうに、宮崎みやざきの考案こうあんで「スタジオジブリは原発げんぱつぬきの電気でんきで映画えいがをつくりたい」と書かかれた横断幕おうだんまくが掲かかげられている。

欧米おうべい世界せかいへの批判ひはん

J・R・R・トールキンの作品さくひん『指輪ゆびわ物語ものがたり』がピーター・ジャクソン監督かんとくにより映画えいが化かされた際さい、悪あくの勢力せいりょくに味方みかたするために象ぞうをつれて登場とうじょうした人々ひとびとが“アジア的てき”に描えがかれていたため、宮崎みやざきはこれを「黄き人じん差別さべつ映画えいが」であると批判ひはんした。また原作げんさくについても同様どうようの批判ひはんを展開てんかいし、西洋せいようファンタジーの古典こてんにそうした側面そくめんがある事ことを理解りかいしない風潮ふうちょうを「馬鹿ばかなんです」とも語かたった。また上述じょうじゅつの流ながれからアメリカ映画えいが（ハリウッド）全体ぜんたいに対たいしても「アメリカ人じんはダーッと撃うったらドイツが爆発ばくはつしたとか、相変あいかわらずそんな映画えいがばかり作つくっている」「アフガニスタン戦争せんそうでの誤爆ごばくと同おなじ理屈りくつ」など痛烈つうれつな批判ひはんを行おこない、（作つくり手しゅの欧米おうべい人じんはともかく）日本人にっぽんじんが一緒いっしょになって喜よろこんでいる事ことを「信しんじられないぐらい恥はずかしい事こと」と評ひょうした。

シャルリー・エブド襲撃しゅうげき事件じけんをめぐる風刺ふうし画が問題もんだいについて、「まずもって自国じこくの政治せいじ家かにやるべきであって、他国たこくの政治せいじ家かにやるのはうさんくさくなるだけ」と指摘してき。その上うえで、他たの文明ぶんめいが崇拝すうはいしているものを対象たいしょうにすることは「やめた方ほうがいい」と話はなした。

影響えいきょうを受うけた作家さっか・作品さくひん

アーシュラ・K・ル＝グウィン

「アーシュラ・K・ル＝グウィン」および「ゲド戦記せんき」も参照さんしょう

ファンタジーの要素ようそが含ふくまれた作品さくひんを作つくる上じょうで『指輪ゆびわ物語ものがたり』を厳きびしく批判ひはんする一方いっぽう、アーシュラ・K・ル＝グウィンの『ゲド戦記せんき』からの影響えいきょうをしばしば公言こうげんし、「シュナの旅たび」などの作品さくひんに現あらわれている。1976年ねんに翻訳ほんやく版ばんが出でた直後ちょくごから読よみ始はじめて以降いこう、片時かたときも手放てばなさず、何なん時じでも読よめる様ように寝ねるときも枕元まくらもとに『ゲド戦記せんき』を置おいていたという。後年こうねんにル＝グウィンと面会めんかいした時ときには自分じぶんが今いままで作つくってきた作品さくひんには全すべて『ゲド戦記せんき』から影響えいきょうされた部分ぶぶんがあると語かたっている。

サン＝テグジュペリ

「アントワーヌ・ド・サン＝テグジュペリ」も参照さんしょう

フランスの作家さっか、アントワーヌ・ド・サン＝テグジュペリの愛読あいどく者しゃであり、とくに『人間にんげんの土地とち』を何なん度ども読よんでいる。様々さまざまな著名ちょめい人じんが思おもい入いれのある土地とちを旅たびするNHKの番組ばんぐみ『世界せかい・わが心しんの旅たび』（1998年ねん放送ほうそう分ぶん）の企画きかくで宮崎みやざきは、サン＝テグジュペリの時代じだいの飛行機ひこうきで航空こうくう郵便ゆうびんのパリからトゥールーズ、さらにスペイン経由けいゆでサン＝テグジュペリが所長しょちょうを務つとめたカップ・ジュピー飛行場ひこうじょう跡あと（モロッコ）まで訪おとずれており、この中なかで「サン＝テグジュペリに一番いちばん影響えいきょうを受うけている」と発言はつげんしている。サン＝テグジュペリが当時とうじ危険きけんだった郵便ゆうびん機き乗のりとしての経験けいけんを通つうじ作品さくひんの中なかで「生命せいめいより尊とうといものがある」と断言だんげんしたことなどに共感きょうかんをしめしている。その時ときに描えがかれた絵えがのちに新潮しんちょう文庫ぶんこの「夜間やかん飛行ひこう」「人間にんげんの土地とち」の表紙ひょうしに使用しようされているほか「人間にんげんの土地とち」の解説かいせつを書かいている。

中尾なかお佐助さすけ

「中尾なかお佐助さすけ」および「照葉樹しょうようじゅ林りん文化ぶんか論ろん」も参照さんしょう

堀ほり田善でんぜん衛まもる

「堀ほり田善でんぜん衛まもる#エピソード」も参照さんしょう

網野あみの善彦よしひこ

「網野あみの善彦よしひこ」も参照さんしょう

『もののけ姫ひめ』には、従来じゅうらいの日本にっぽんの中世ちゅうせい史しではあまり語かたられてこなかった、たたら（鑪たたら・鈩）製鉄せいてつ技術ぎじゅつ者しゃ集団しゅうだん、馬子まご運送うんそう業者ぎょうしゃ、ハンセン病はんせんびょう患者かんじゃが登場とうじょうし、女性じょせいが産業さんぎょうを担にない発言はつげん権けんを持もっている描写びょうしゃや、「天朝てんちょうさまとはなんぞや。」と話はなす女性じょせいを登場とうじょうさせるなど、網野あみの善彦よしひこの中世ちゅうせい史観しかんの影響えいきょうが強つよく窺うかがえる。この作品さくひんについては、網野あみの自身じしんも自著じちょにおいて「ずいぶん勉強べんきょうした上うえでつくられている」と高たかく評価ひょうかする。

レフ・アタマーノフ

宮崎みやざきはレフ・アタマーノフの『雪ゆきの女王じょおう (1957年ねんの映画えいが)』を見みた時ときに、「目めの上うえのラインは実線じっせんで描えがくが下したの所ところには色いろ線せんを描えがくというのを見みて、こういう眼差まなざしが優やさしくなる描えがき方かたがあるのかと驚嘆きょうたんした。それまでは上下じょうげ両方りょうほうとも実線じっせんで繋つなげた切きれ長ながの目めを描えがいていたが、そこから抜ぬけ出だすヒントが雪ゆきの女王じょおうの中なかにあった。外国がいこく人じんがなんで日本にっぽんのアニメーションはみんな目めの線せんが切きれているんだと言いうけれど、僕ぼくらは雪ゆきの女王じょおうから貰もらった。」と語かたっている。また、「本当ほんとうに見事みごとに一筋ひとすじの想おもいを貫つらぬいてそれを力ちからにしてカイを取とり戻もどそうという、ゲルダのそういう想おもいを描えがこうとする時ときにアニメーションというのは表現ひょうげん方法ほうほうとして非常ひじょうに可能かのう性せいを持もっているんだなと見みた時ときに思おもった。アニメーションは貫つらぬく想おもいを描えがくのに向むいていて、それこそが自分じぶんがやりたかったものなのではないかと思おもった。だから色々いろいろな映画えいがを見みたがアニメーターになっていて良よかったと思おもったのは雪ゆきの女王じょおうです。」と語かたっている。

映画えいが化かに関連かんれんする作家さっか・作品さくひん

ある作品さくひんを原作げんさくとして宮崎駿みやざきはやおがその物語ものがたりを脚色きゃくしょくしアニメーション映画えいが化かされた例れいもあり、角野かくの栄子えいこの『魔女まじょの宅急便たっきゅうびん』、柊ひいらぎあおいの『耳みみをすませば』、堀ほり辰雄たつおの『風ふう立たちぬ』、吉野よしの源三郎げんざぶろうの『君きみたちはどう生いきるか』などがある。

上記じょうき以外いがいの作品さくひん

20世紀せいきのなかで最もっとも影響えいきょうを受うけたものとして、ブルース・スプリングスティーン、映画えいが『イージー・ライダー』、そしてジョン・フォードの監督かんとく作品さくひん、とりわけヘンリー・フォンダ主演しゅえん『荒野あらのの決闘けっとう』を挙あげている。そのほかに、エーリッヒ・フロムの『自由じゆうからの逃走とうそう』、ノーマン・メイラーの『裸はだか者しゃと死者ししゃ』、デヴィッド・リースマンの『孤独こどくな群衆ぐんしゅう』、フリッツ・パペンハイムの『The Alienation of Modern Man』といった本ほんからも影響えいきょうを受うけたと述のべている。

自身じしんの映画えいが論ろん

映像えいぞうについて

現代げんだい劇げきは時代じだい劇げきと比くらべて色褪いろあせやすく、その寿命じゅみょうは３０年ねんほどであるとしているが、その年月としつきを過すぎても見みる価値かちのある名作めいさくの一本いっぽんに黒澤くろさわ明あきらの生いきるを挙あげ、役所やくしょに勤つとめる主人公しゅじんこうの渡辺わたなべ課長かちょうが大量たいりょうの書類しょるいに囲かこまれて作業さぎょう的てきにハンコを押おす１カットを特とくに絶賛ぜっさんしており、「この１カットだけで、この男おとこが何なん十じゅう年ねんも生いきながら生いきていない、ただ言いわれるがままにハンコを押おしているだけのお役所やくしょ仕事しごとをしている男おとこということがわかり、かつ、この作品さくひんが名作めいさく、それも一人ひとりの映画えいが監督かんとくが何なん十じゅう年ねんに一本いっぽんしか取とれない名画めいが、たったこの１カットだけでその監督かんとくの品格ひんかくまでも分わかる名めいカット」と評ひょうしており、名画めいがは途中とちゅうから見みても、１カット見みただけで分わかると持論じろんを展開てんかいし、ロシアのアンドレイ・タルコフスキーのストーカーも同様どうようの理由りゆうで絶賛ぜっさんした（「生いきる」LDの宮崎みやざき解説かいせつより）。

ルイ・マル

ジャン＝リュック・ゴダールやフランソワ・トリュフォー同おなじくフランス映画えいがのヌーヴェルヴァーグを代表だいひょうするルイ・マル(死刑しけい台だいのエレベーターや鬼火おにびでしられる)を敬愛けいあいしており、さよなら子供こどもたち公開こうかい時じには劇場げきじょうパンフレットに山田やまだ宏一こういちや辻つじ邦生くにお、黒田くろだ邦雄くにお、スタンリー・ホフマンらと共ともに、宮崎みやざきは同どう作さくの評ひょうやマル論ろんなどを書かいており、この宮崎みやざき評ひょうなども高たかく評価ひょうかされている。

他者たしゃなどの指摘してき

• 鈴木すずき敏夫としお

鈴木すずきは宮崎みやざきに影響えいきょうを与あたえた、日本にっぽん映画えいがの大おおきな流ながれとして、「黒澤くろさわ明あきらの強つよさ、木下きのした恵めぐみ介かいの弱よわさ」と、そして「内田吐夢うちだとむ作品さくひんの祝福しゅくふくされてこずに生うまれた者ものの業ごう」「抑おさえきれない怒いかりなどの衝動しょうどう」を指摘してきし、内田うちだ作品さくひんの宮崎みやざきへの影響えいきょうとして、「ナウシカ」で父ちちを殺ころされたナウシカの怒いかりなどを挙あげ、特とくに宮崎みやざきが好すきな作品さくひんとしてたそがれ酒場さかばを挙あげ、また宮崎みやざきが山中やまなか貞雄さだお作品さくひん河かわ内山うちやま宗俊むねとし（1936年ねん）をテレビで見みて衝撃しょうげき＆感動かんどうを受うけた様子ようすなどを著書ちょしょ「映画えいが道楽どうらく」（ぴあ（2005/4/1）。ISBN 4835615409）に書かきした。また宮崎みやざきと鈴木すずきはヘンリー・フォンダ主演しゅえんのテキサスの五ご人にんの仲間なかまが大好だいすきである。1970年ねん前半ぜんはんころから映画えいがやテレビを見みる習慣しゅうかんを無なくしており、宮崎みやざきいわく「映画えいがを見みてるよりも街まちを歩あるいている方ほうが大切たいせつ」といい、鈴木すずきいわく「宮みやさんは未いまだに（2008年ねん当時とうじ）ゴッドファーザー（フランシス・フォード・コッポラ監督かんとく）すら見みてませんから」とのこと

• 押井おしい守まもる

前述ぜんじゅつのように手塚てづか治虫おさむは漫画まんが家かとしては尊敬そんけいしていても、アニメ制作せいさく者しゃとして批判ひはんし、リミテッドアニメや虫むしプロ関連かんれんは批判ひはんしており嫌きらいだが、例外れいがいが富野とみの由ゆかり悠ゆう季き(代表だいひょう作さくは海うみのトリトンや機動きどう戦士せんしガンダム、伝説でんせつ巨きょ神しんイデオン)であり、押井おしいいわく「宮みやさんと富野とみのさんは仲良なかよしでさ、たまに電話でんわして話はなしてるんだ」「宮みやさんは虫むしプロは大嫌だいきらいだけど、富野とみのさんだけは例外れいがいで好すきで、富野とみのさんは苦労人くろうにんだから、そこも気きに入いってる」と評ひょうし、しかし富野とみのだけが例外れいがいであり、手塚てづかアニメや虫むしプロ関係かんけい者しゃは嫌きらっており、特とくに出崎でさき統みつるは痛烈つうれつに批判ひはんしている。またリミテッドアニメについて押井おしいは「宮みやさんはリミテッドアニメ嫌ぎらいだけど、日本にっぽんアニメはリミテッドアニメで進化しんかした」と評ひょうしている。

• 北爪きたづめ宏幸ひろゆき

自身じしんが関かかわることの多おおかった富野とみの由ゆかり悠ゆう季きと比較ひかくして、作画さくが視点してんでのアニメーションは素晴すばらしく完成かんせい度どが高たかいが、登場とうじょう人物じんぶつの葛藤かっとうや確執かくしつと言いった、映像えいぞう面めんでは描えがきにくい深層しんそう心理しんりの描写びょうしゃは思おもいの外ほか少すくなく、富野とみの由ゆかり悠ゆう季きとは対極たいきょくの位置いちにいる存在そんざいであると述のべている。

• イギリスのウェブサイトが報ほうじた宮崎みやざきのお気きに入いり映画えいが１０選せん

ジョーズ（1975年ねん） 荒野あらのの決闘けっとう（1946年ねん） ミツバチのささやき（1973年ねん） 河かわ内山うちやま宗俊むねとし（1936年ねん） 雪ゆきの女王じょおう（1957年ねん） 灰はいとダイヤモンド（1958年ねん） 誓ちかいの休暇きゅうか（1959年ねん） 七人しちにんの侍さむらい（1954年ねん） やぶにらみの暴君ぼうくん(王おうと鳥とり)（1952年ねん） 血煙ちけむり高田たかだの馬場ばば（1937年ねん） FAR OUTより

評価ひょうか

幾いく原はら邦彦くにひこ

アニメーション監督かんとくで音楽おんがくプロデューサーの幾いく原はら邦彦くにひこは、宮崎駿みやざきはやおの人間にんげん性せいについて、同年代どうねんだいの富野とみの由ゆかり悠ゆう季きと類似るいじした部分ぶぶんがあると前置まえおきした上うえで、若手わかてに対たいする強迫きょうはく観念かんねんがあり、有能ゆうのうな若手わかてアニメーターの手腕しゅわんは評価ひょうかするが、演出えんしゅつについては酷評こくひょうしている点てんに注目ちゅうもくして、監督かんとくとして一番いちばん欲ほしいのは従順じゅうじゅんで腕うでのいいアニメーターであり、才能さいのうある若手わかての演出えんしゅつ力りょくとその台頭たいとうを恐おそれていると指摘してきしている。

作品さくひん

長編ちょうへん映画えいが

※監督かんとく作さくのみ太字ふとじ

公開こうかい年ねん		作品さくひん名めい	制作せいさく（配給はいきゅう）	役職やくしょく
1963年ねん	12月21日にち	わんわん忠臣蔵ちゅうしんぐら	東映動画とうえいどうが （東映とうえい）	動画どうが
1965年ねん	3月がつ20日はつか	ガリバーの宇宙うちゅう旅行りょこう		原画げんが 動画どうが ラストの演出えんしゅつ
1968年ねん	7月がつ21日にち	太陽たいようの王子おうじ ホルスの大だい冒険ぼうけん		場面ばめん設計せっけい 美術びじゅつ設計せっけい 原画げんが
1969年ねん	3月18日にち	長靴ながぐつをはいた猫ねこ		原画げんが
	7月がつ20日はつか	空そら飛とぶゆうれい船せん
1971年ねん	3月がつ20日はつか	どうぶつ宝島たからじま		アイデア構成こうせい 原画げんが
	7月がつ18日にち	アリババと40匹ひきの盗賊とうぞく		原画げんが
1972年ねん	12月17日にち	パンダコパンダ	東京とうきょうムービー （東宝とうほう）	原案げんあん 脚本きゃくほん 場面ばめん設定せってい 原画げんが
1973年ねん	3月17日にち	パンダコパンダ 雨あめふりサーカスの巻まき		脚本きゃくほん 美術びじゅつ設定せってい 画面がめん構成こうせい 原画げんが
1979年ねん	12月15日にち	ルパン三さん世せい カリオストロの城しろ	東京とうきょうムービー新しん社しゃ （東宝とうほう）	脚本きゃくほん（山崎やまざき晴はる哉と共同きょうどう） 監督かんとく
1982年ねん	7月がつ3日にち	SPACE ADVENTURE コブラ	東京とうきょうムービー新しん社しゃ （東宝とうほう東和とうわ）	原画げんが（ノンクレジット）
1984年ねん	3月11日にち	未来みらい少年しょうねんコナン 巨大きょだい機きギガントの復活ふっかつ	日本にっぽんアニメーション （松竹しょうちく）	監督かんとく
1984年ねん	3月11日にち	風ふうの谷たにのナウシカ	徳間書店とくましょてん 博報堂はくほうどう トップクラフト （東映とうえい）	原作げんさく 脚本きゃくほん 監督かんとく
1986年ねん	8月がつ2日にち	天空てんくうの城しろラピュタ	徳間書店とくましょてん スタジオジブリ （東映とうえい）	原作げんさく 脚本きゃくほん 監督かんとく EDテーマ『君きみをのせて』作詞さくし
1987年ねん	8月がつ15日にち	柳川やながわ堀割ほりわり物語ものがたり	二に馬力ばりき	製作せいさく
1988年ねん	4月がつ16日にち	となりのトトロ	徳間書店とくましょてん スタジオジブリ （東宝とうほう）	原作げんさく 脚本きゃくほん 監督かんとく EDテーマ『となりのトトロ』作詞さくし
1989年ねん	7月がつ29日にち	魔女まじょの宅急便たっきゅうびん	徳間書店とくましょてん ヤマト運輸やまとうんゆ 日本にほんテレビ スタジオジブリ （東映とうえい）	プロデューサー 脚本きゃくほん 絵えコンテ（近藤こんどう喜文よしふみと共同きょうどう） 監督かんとく
1991年ねん	7月がつ20日はつか	おもひでぽろぽろ	徳間書店とくましょてん 日本にほんテレビ 博報堂はくほうどう スタジオジブリ （東宝とうほう）	製作せいさくプロデューサー
1992年ねん	7月がつ18日にち	紅べにの豚ぶた	徳間書店とくましょてん 日本航空にほんこうくう 日本にほんテレビ スタジオジブリ （東宝とうほう）	原作げんさく 脚本きゃくほん 監督かんとく
1994年ねん	7月がつ16日にち	平成へいせい狸たぬき合戦かっせんぽんぽこ	徳間書店とくましょてん 日本にほんテレビ 博報堂はくほうどう スタジオジブリ （東宝とうほう）	企画きかく
1995年ねん	7月がつ15日にち	耳みみをすませば		製作せいさくプロデューサー 脚本きゃくほん 絵えコンテ（近藤こんどう喜文よしふみと共同きょうどう） EDテーマ『カントリー・ロード』補作ほさく
		On Your Mark〜ジブリ実験劇場じっけんげきじょう		原作げんさく 脚本きゃくほん 監督かんとく
1997年ねん	7月がつ12日にち	もののけ姫ひめ	徳間書店とくましょてん 日本にほんテレビ 電通でんつう スタジオジブリ （東宝とうほう）	原作げんさく 脚本きゃくほん 監督かんとく 主題歌しゅだいか『もののけ姫ひめ』作詞さくし
1999年ねん	7月がつ17日にち	ホーホケキョ となりの山田やまだくん	徳間書店とくましょてん スタジオジブリ ウォルト・ディズニー・インターナショナル・ジャパン 日本にほんテレビ 博報堂はくほうどう （松竹しょうちく）	制作せいさく
2001年ねん	7月がつ20日はつか	千せんと千尋ちひろの神隠かみがくし	徳間書店とくましょてん スタジオジブリ ウォルト・ディズニー・インターナショナル・ジャパン 日本にほんテレビ 電通でんつう 東北新社とうほくしんしゃ 三菱商事みつびししょうじ ディーライツ （東宝とうほう）	原作げんさく 脚本きゃくほん 監督かんとく
2002年ねん	7月がつ20日はつか	猫ねこの恩返おんがえし	徳間書店とくましょてん スタジオジブリ ウォルト・ディズニー・インターナショナル・ジャパン 日本にほんテレビ 博報堂はくほうどう 三菱商事みつびししょうじ ディーライツ （東宝とうほう）	企画きかく
2004年ねん	11月20日にち	ハウルの動うごく城しろ	徳間書店とくましょてん スタジオジブリ ウォルト・ディズニー・ジャパン 日本にほんテレビ 電通でんつう 三菱商事みつびししょうじ ディーライツ （東宝とうほう）	企画きかく 脚本きゃくほん 監督かんとく
2006年ねん	7月がつ29日にち	ゲド戦記せんき	スタジオジブリ ウォルト・ディズニー・ジャパン 日本にほんテレビ 電通でんつう 博報堂はくほうどうDYメディアパートナーズ 三菱商事みつびししょうじ ディーライツ （東宝とうほう）	原案げんあん
2008年ねん	7月がつ19日にち	崖がけの上うえのポニョ		原作げんさく 脚本きゃくほん 監督かんとく OPテーマ『海うみのおかあさん』作詞さくし（共同きょうどう） EDテーマ『崖がけの上うえのポニョ』補ほ作詞さくし
2009年ねん	3月14日にち	ルパン三さん世せい 1st.TVシリーズ	トムス・エンタテインメント （三鷹みたかの森もりジブリ美術館びじゅつかん） ※特別とくべつ上映じょうえい	監督かんとく（高畑たかはた勲いさおと共同きょうどう）
2010年ねん	6月18日にち	トイ・ストーリー3	ピクサー・アニメーション・スタジオ	スペシャルサンクス
	7月がつ17日にち	借かりぐらしのアリエッティ	スタジオジブリ ウォルト・ディズニー・ジャパン 日本にほんテレビ 電通でんつう 博報堂はくほうどうDYメディアパートナーズ 三菱商事みつびししょうじ ディーライツ ワイルドバンチ （東宝とうほう）	企画きかく 脚本きゃくほん（丹羽にわ圭子けいこと共同きょうどう） 美術びじゅつ設定せってい
2011年ねん	7月がつ16日にち	コクリコ坂ざかから	スタジオジブリ ウォルト・ディズニー・ジャパン 日本にほんテレビ 電通でんつう 博報堂はくほうどうDYメディアパートナーズ 三菱商事みつびししょうじ ディーライツ （東宝とうほう）	企画きかく 脚本きゃくほん（丹羽にわ圭子けいこと共同きょうどう）
2013年ねん	7月がつ20日はつか	風ふう立たちぬ	スタジオジブリ ウォルト・ディズニー・ジャパン 日本にほんテレビ 電通でんつう 博報堂はくほうどうDYメディアパートナーズ 三菱商事みつびししょうじ ディーライツ KDDI （東宝とうほう）	原作げんさく 脚本きゃくほん 監督かんとく
2023年ねん	7月がつ14日にち	君きみたちはどう生いきるか	スタジオジブリ

短編たんぺん映画えいが

公開こうかい年ねん		作品さくひん名めい	制作せいさく（配給はいきゅう）	役職やくしょく
1977年ねん	4月がつ23日にち	草原そうげんの子こテングリ	雪印乳業ゆきじるしにゅうぎょう 桜さくら映画えいが社しゃ シンエイ動画どうが	レイアウト（ノンクレジット）
2001年ねん	10月1日にち	フィルムぐるぐる	スタジオジブリ	絵えコンテ 監督かんとく
		くじらとり		脚本きゃくほん 監督かんとく
2002年ねん	1月がつ3日にち	コロの大だいさんぽ		原作げんさく 脚本きゃくほん 監督かんとく
	10月2日にち	空想くうそうの機械きかい達たちの中なかの破壊はかいの発明はつめい		企画きかく
	9月29日にち	めいとこねこバス		原作げんさく 脚本きゃくほん 監督かんとく トトロ役やく
		空想くうそうの空そら飛とぶ機械きかい達たち		原作げんさく 脚本きゃくほん 監督かんとく ナレーション
2006年ねん	1月がつ3日にち	水みずグモもんもん		原作げんさく 脚本きゃくほん 監督かんとく
		やどさがし
		星ほしをかった日ひ		脚本きゃくほん 監督かんとく
2010年ねん	1月がつ3日にち	ちゅうずもう		企画きかく 脚本きゃくほん
	11月20日にち	パン種ぱんだねとタマゴ姫ひめ		原作げんさく 脚本きゃくほん 監督かんとく
2011年ねん	6月4日にち	たからさがし		企画きかく 構成こうせい
2018年ねん	3月21日にち	毛虫けむしのボロ		原作げんさく 脚本きゃくほん 監督かんとく

テレビ

期間きかん		番組ばんぐみ名めい	制作せいさく（放送ほうそう局きょく）	役職やくしょく	放送ほうそうタイトル
1964年ねん6月7日にち	1965年ねん8月がつ31日にち	少年しょうねん忍者にんじゃ風ふうのフジ丸まる	NETテレビ 東映とうえいアニメーション	原画げんが（手伝てつだい）
1966年ねん4月がつ23日にち	1967年ねん3月24日にち	レインボー戦隊せんたいロビン
1969年ねん1月がつ6日にち	1970年ねん10月26日にち	ひみつのアッコちゃん
1969年ねん10月5日にち	1970年ねん12月27日にち	ムーミン	フジテレビ 瑞みず鷹たか シンエイ動画どうが トムス・エンタテインメント	原画げんが	第だい23話わ「チビのミー大だい作戦さくせん」
1971年ねん10月24日にち	1972年ねん3月26日にち	ルパン三さん世せい	よみうりテレビ トムス・エンタテインメント	演出えんしゅつ（高畑たかはた勲いさおと共同きょうどう）	第だい4話わ以降いこう
				原画げんが	第だい9話わ「殺ころし屋やはブルースを歌うたう」 第だい14話わ「エメラルドの秘密ひみつ」 第だい15話わ「ルパンを捕つかまえてヨーロッパへ行いこう」 第だい16話わ「宝石ほうせき横取よこどり作戦さくせん」 第だい17話わ「罠わなにかかったルパン」 第だい18話わ「美人びじんコンテストをマークせよ」 第だい19話わ「どっちが勝かつか三さん代目だいめ」 第だい21話わ「ジャジャ馬じゃじゃうま娘むすめを助たすけだせ!」 第だい23話わ「黄金おうごんの大だい勝負しょうぶ!」
1972年ねん4月がつ5日にち	1973年ねん3月28日にち	赤あか胴どう鈴すず之の助すけ	フジテレビ トムス・エンタテインメント	絵えコンテ	第だい26話わ「やったぞ!赤あか胴どう真空しんくう斬ぎり」 第だい27話わ「大だい暴あばれ!真空しんくう斬ぎり」 第だい41話わ「キリシタンの秘宝ひほう」
1973年ねん3月2日にち	1973年ねん9月28日にち	ジャングル黒くろべえ	毎日放送まいにちほうそう トムス・エンタテインメント	キャラクター原案げんあん	全ぜん話はなし
1973年ねん10月7日にち	1974年ねん9月29日にち	侍さむらいジャイアンツ	よみうりテレビ トムス・エンタテインメント	原画げんが	第だい1話わ「ほえろ!バンババン」
1974年ねん1月がつ6日にち	1974年ねん12月29日にち	アルプスの少女しょうじょハイジ	フジテレビ 瑞みず鷹たか	場面ばめん設定せってい 画面がめん構成こうせい	全ぜん話はなし
1975年ねん1月がつ5日にち	1975年ねん12月28日にち	フランダースの犬いぬ	フジテレビ 瑞みず鷹たか 日本にっぽんアニメーション	原画げんが	第だい15話わ「古ふるい帳簿ちょうぼ」
1976年ねん1月がつ4日にち	1976年ねん12月26日にち	母ははをたずねて三さん千里せんり	フジテレビ 日本にっぽんアニメーション	場面ばめん設定せってい レイアウト	全ぜん話はなし
				原画げんが	第だい2話わ「ジェノバの少年しょうねんマルコ」
1977年ねん1月がつ2日にち	1977年ねん12月25日にち	あらいぐまラスカル			第だい4話わ「ミルウォーキーのお月つきさま」 第だい5話わ「オスカーへの贈おくり物もの」 第だい6話わ「さようならスカンクたち」 第だい10話わ「はじめての探検たんけん」 第だい12話わ「本ほんと1セント銅貨どうか」 第だい13話わ「夏休なつやすみの第だい一いち日にち」 第だい14話わ「母ははのない子こ」 第だい15話わ「アリスと友達ともだちになれたらなあ」 第だい16話わ「楽たのしいパーティの夜よる」 第だい17話わ「ラスカルの冒険ぼうけん」 第だい18話わ「森もりで会あった不思議ふしぎな青年せいねん」 第だい19話わ「ラスカルとトウモロコシ」 第だい20話わ「スターリングの悲かなしみ」 第だい21話わ「あぶないラスカル」 第だい22話わ「森もりと湖みずうみと動物どうぶつたち」 第だい24話わ「走はしれ走はしれぼくらのカヌー」 第だい25話わ「森もりで見みつけた仔こ鹿しか」 第だい26話わ「森もりと湖みずうみの夏なつまつり」 第だい28話わ「檻おりの中なか」
1977年ねん10月3日にち	1980年ねん10月6日にち	ルパン三さん世せい	日本にほんテレビ トムス・エンタテインメント	脚本きゃくほん 絵えコンテ 演出えんしゅつ	第だい145話わ「死しの翼つばさアルバトロス」 第だい155話わ「さらば愛いとしきルパンよ」
1978年ねん4月がつ4日にち	1978年ねん10月31日にち	未来みらい少年しょうねんコナン	NHK 日本にっぽんアニメーション	キャラクターデザイン メカニックデザイン 場面ばめん設定せってい 演出えんしゅつ 監督かんとく	全ぜん話はなし
				絵えコンテ	第だい1話わ「のこされ島とう」 第だい2話わ「旅立たびだち」 第だい3話わ「はじめての仲間なかま」 第だい4話わ「バラクーダ号ごう」 第だい8話わ「逃亡とうぼう」 第だい15話わ「荒地あれち」 第だい16話わ「二人ふたりの小屋こや」 第だい17話わ「戦闘せんとう」 第だい18話わ「ガンボート」 第だい19話わ「大津おおつ波なみ」 第だい22話わ「救出きゅうしゅつ」 第だい23話わ「太陽たいよう塔とう」 第だい24話わ「ギガント」 第だい25話わ「インダストリアの最期さいご」 第だい26話わ「大団円だいだんえん」
1979年ねん1月がつ7日にち	1979年ねん12月30日にち	赤毛あかげのアン	フジテレビ 日本にっぽんアニメーション	場面ばめん設定せってい 画面がめん構成こうせい	第だい1話わ「マシュウ・カスバート驚おどろく」 第だい2話わ「マリラ・カスバート驚おどろく」 第だい3話わ「グリーン・ゲイブルズの朝あさ」 第だい4話わ「アン・生立おいたちを語かたる」 第だい5話わ「マリラ決心けっしんする」 第だい6話わ「グリーン・ゲイブルズのアン」 第だい7話わ「レイチェル夫人ふじん恐おそれをなす」 第だい8話わ「アン日曜にちよう学校がっこうへ行いく」 第だい9話わ「おごそかな誓ちかい」 第だい10話わ「アン・心しんの友ともと遊あそぶ」 第だい11話わ「マリラ・ブローチをなくす」 第だい12話わ「アン・告白こくはくをする」 第だい13話わ「アン・学校がっこうへ行いく」 第だい14話わ「教室きょうしつ騒動そうどう」 第だい15話わ「秋あきの訪おとずれ」
1980年ねん10月3日にち	1981年ねん9月25日にち	太陽たいようの使者ししゃ 鉄人てつじん28号ごう	日本にほんテレビ トムス・エンタテインメント	原画げんが（Aパート担当たんとう）	第だい8話わ「恐怖きょうふの殺人さつじん合体がったいロボ」
1984年ねん11月6日にち	1985年ねん5月がつ20日はつか	名めい探偵たんていホームズ	テレビ朝日てれびあさひ トムス・エンタテインメント RAI REVER	脚本きゃくほん	第だい3話わ「小ちいさなマーサの大だい事件じけん!?」
				絵えコンテ 演出えんしゅつ	第だい3話わ「小ちいさなマーサの大だい事件じけん!?」 第だい4話わ「ミセス・ハドソン人質ひとじち事件じけん」 第だい5話わ「青あおい紅玉こうぎょく」 第だい9話わ「海底かいていの財宝ざいほう」 第だい10話わ「ドーバー海峡かいきょうの大だい空中くうちゅう戦せん!」
				監督かんとく	第だい3話わ「小ちいさなマーサの大だい事件じけん!?」 第だい5話わ「青あおい紅玉こうぎょく」 第だい9話わ「海底かいていの財宝ざいほう」 第だい11話わ「ねらわれた巨大きょだい貯金ちょきん箱ばこ」
2020年ねん12月30日にち		アーヤと魔女まじょ	NHK NHKエンタープライズ スタジオジブリ	企画きかく

その他たの作品さくひん

漫画まんが・絵え物語ものがたり・イメージボードなど

• 長靴ながぐつをはいた猫ねこ
• 砂漠さばくの民みん（秋津あきつ三朗さぶろう名義めいぎ）
• どうぶつ宝島たからじま ※以上いじょうは初期しょき作品さくひん
• 妹いもうとへ（「宮崎駿みやざきはやお・大塚おおつか康生やすおの世界せかい」に収おさむむ）
• 風ふうの谷たにのナウシカ（全ぜん7巻かん）※第だい23回かい日本にっぽん漫画まんが家か協会きょうかい賞しょう大賞たいしょう受賞じゅしょう
• シュナの旅たび 徳間書店とくましょてんアニメージュ文庫ぶんこ※アイズナー賞しょう最優秀さいゆうしゅうアジア作品さくひん（Best U.S. Edition of International Material—Asia）受賞じゅしょう
• 駆かけろ二に馬力ばりき 風ふうより疾やましく（『NAVI』1989年ねん12月がつ号ごう、『CAR GRAPHIC』2010年ねん8月がつ号ごう、各かく二玄社にげんしゃ）
• 空中くうちゅうでお食事しょくじ（日本航空にほんこうくうのJALWINDS、1994年ねん6月がつ号ごうに収おさむむ）
• 風ふうの谷たにのナウシカ－宮崎駿みやざきはやお水彩すいさい画集がしゅう 徳間書店とくましょてん
• もののけ姫ひめ 徳間書店とくましょてん
• 飛行ひこう艇てい時代じだい 「紅べにの豚ぶた」原作げんさく（大だい日本にっぽん絵画かいが 1992年ねん、増補ぞうほ改訂かいてい版ばん2004年ねん）
• 宮崎駿みやざきはやおの雑ざつ想そうノート（大だい日本にっぽん絵画かいが 1992年ねん、増補ぞうほ改訂かいてい版ばん1997年ねん）
  • 知しられざる巨きょ人じんの末弟ばってい
  • 甲きのえ鉄てつの意気地いくじ
  • 多た砲塔ほうとうの出番でばん
  • 農夫のうふの眼め
  • 竜りゅうの甲きのえ鉄てつ
  • 九州きゅうしゅう上空じょうくうの重じゅう轟とどろき炸機
  • 高射こうしゃ砲塔ほうとう
  • Q.ship
  • 特設とくせつ空母くうぼ安やす松丸まつまる物語ものがたり
  • ロンドン上空じょうくう1918年ねん
  • 最貧さいひん前線ぜんせん
  • 飛行ひこう艇てい時代じだい
  • 豚ぶたの虎とら
• 宮崎駿みやざきはやおの妄想もうそうノート（大だい日本にっぽん絵画かいが 2002年ねん8月がつ）
  • ハンスの帰還きかん
  • 泥どろまみれの虎とら
• 『ブラッカムの爆ばく撃げき機き』 ロバート・ウェストール・作さく、宮崎駿みやざきはやお・編へん、金原かなはら瑞みずほ人じん訳わけ（児童じどう書しょ、岩波書店いわなみしょてん、2006年ねん）
• 『水深すいしん五ご尋ひろ』 ロバート・ウェストール・作さく、金原かなはら瑞みずほ人じん・野沢のざわ佳織かおり訳わけ（岩波書店いわなみしょてん、2009年ねん3月がつ）
  • 続篇ぞくへん、チャス・マッギルのもう1つの物語ものがたり
• 風ふう立たちぬ 宮崎駿みやざきはやおの妄想もうそうカムバック（大だい日本にっぽん絵画かいが、2015年ねん11月）、『モデルグラフィックス』に連載れんさい

デザインワーク

• TVCM『日立ひたちマクセル・ニューゴールド・ビデオテープ』の「ワンダーシップ号ごう」
• TVCM『日立ひたちパソコンH2』の「ポシェット竜りゅう」
• 実写じっしゃ映画えいが『赤あかいカラスと幽霊ゆうれい船せん』の幽霊ゆうれい船せん
• 日本テレビ放送網にほんてれびほうそうもうのシンボルキャラクター「なんだろう」（TVCMのアニメでは演出えんしゅつも担当たんとう）
• 神奈川かながわ県けん「かながわ・ゆめ国体こくたい」のマスコットキャラクター「かなべえ」
• 三鷹みたかの森もりジブリ美術館びじゅつかん
  • 「幽霊ゆうれい塔とうへようこそ展てん 通俗つうぞく文化ぶんかの王道おうどう」 展示てんじ漫画まんが描えがき下おろし
• 三鷹みたか市しのみたかモールのマスコットキャラクター「POKI」
• 江戸えど東京とうきょうたてもの園えんのシンボルキャラクター「えどまる」
• 読売新聞よみうりしんぶんのシンボルキャラクター「どれどれ」
• 中日ちゅうにちドラゴンズ公式こうしきファンクラブのマスコットキャラクター「ガブリ」
• 日本にほんテレビ社屋しゃおく外壁がいへき（マイスタジオ上うえ）の大だいからくり時計とけい「日にっテレ大だい時計とけい」
• 広島ひろしま県けん福山ふくやま市し鞆町の坂本さかもと龍馬りょうまのゆかりの宿やど「御ご舟宿ふなやどいろは」
• 小金井こがねい市しのイメージキャラクター「こきんちゃん」
• 日本にっぽんアニメ（ーター）見本市みほんいちのロゴ（題字だいじ）

作詞さくし

• 『君きみをのせて』（『天空てんくうの城しろラピュタ』主題歌しゅだいか）
• 『となりのトトロ』（『となりのトトロ』主題歌しゅだいか）
• 『風ふうのとおり道みち』（『となりのトトロ』挿入歌そうにゅうか）
• 『カントリー・ロード』（『耳みみをすませば』主題歌しゅだいか）※補作ほさく
• 『バロンのうた』（『耳みみをすませば』イメージアルバム より）
• 『もののけ姫ひめ』 （『もののけ姫ひめ』 主題歌しゅだいか）
• 『タタラ踏ふむ女おんな達たち』 （『もののけ姫ひめ』 挿入歌そうにゅうか）
• 『千せんと千尋ちひろの神隠かみがくし』イメージアルバム
  • 『神かみ々さま』
  • 『油屋あぶらや』
  • 『さみしい さみしい』
  • 『白しろい竜りゅう』
• 『崖がけの上うえのポニョ』イメージアルバム
  • 『崖がけの上うえのポニョ』（『崖がけの上うえのポニョ』主題歌しゅだいか）※補ほ作詞さくし
  • 『いもうと達たち』
  • 『ポニョの子守こもり唄うた』
  • 『ひまわりの家いえの輪舞りんぶ曲きょく』
• 『お母かあさんの写真しゃしん』（CMソング）

著書ちょしょ（対談たいだん・インタビュー・共著きょうちょも含ふくむ）

• 『トトロの住すむ家いえ』 （画が文集ぶんしゅう／写真しゃしん和田わだ久ひさ士し） 朝日新聞社あさひしんぶんしゃ（1991年ねん）／増補ぞうほ改訂かいてい版ばん 岩波書店いわなみしょてん（2011年ねん1月がつ）
• 『時じには昔むかしの話はなしを』（加藤かとう登紀子ときことの共著きょうちょ、絵本えほん、対談たいだん） 徳間書店とくましょてん（1992年ねん）
• 『時代じだいの風ふう音おん』（司馬しば遼りょう太郎たろう、堀ほり田善でんぜん衛まもるとの鼎談ていだん） UPU（1992年ねん）。 朝日あさひ文芸ぶんげい文庫ぶんこ（1997年ねん）
• 『何なにが映画えいがか―「七人しちにんの侍さむらい」と「まあだだよ」をめぐって』（黒澤くろさわ明あきらとの対談たいだん集しゅう） スタジオジブリ（1993年ねん）
• 『巨樹きょじゅを見みに行いく―千せん年ねんの生命せいめいとの出会であい』（共著きょうちょ） 講談社こうだんしゃカルチャーブックス（1994年ねん）
• 『出発しゅっぱつ点てん 1979〜1996』（エッセイ・発言はつげん集しゅう） 徳間書店とくましょてん（1996年ねん）
• 『教育きょういくについて』（共著きょうちょ、インタビュー集しゅう） 旬報じゅんぽう社しゃ（1998年ねん）
• 『虫むし眼めとアニ眼め』（養老ようろう孟司たけしとの対談たいだん） スタジオジブリ（2002年ねん）。新潮しんちょう文庫ぶんこ（2008年ねん2月がつ）
• 『風かぜの帰かえる場所ばしょ―ナウシカから千尋ちひろまでの軌跡きせき』（渋谷しぶや陽一よういちによるインタビュー集しゅう）ロッキング・オン（2002年ねん）。文春ぶんしゅんジブリ文庫ぶんこ（2013年ねん11月）
• 『折おり返かえし点てん 1997〜2008』（エッセイ・発言はつげん集しゅう） 岩波書店いわなみしょてん（2008年ねん）
• 『本ほんへのとびら―岩波いわなみ少年しょうねん文庫ぶんこを語かたる』（お薦すすめ本ほん50冊さつの紹介しょうかい） 岩波いわなみ新書しんしょカラー版ばん（2011年ねん10月がつ）
• 『腰こしぬけ愛国あいこく談義だんぎ』（半藤はんどう一利かずとしとの対談たいだん）、文春ぶんしゅんジブリ文庫ぶんこ （2013年ねん8月がつ）
• 『続ぞく・風かぜの帰かえる場所ばしょ―映画えいが監督かんとく・宮崎駿みやざきはやおはいかに始はじまり、いかに幕まくを引ひいたのか』（渋谷しぶや陽一よういちによるインタビュー集しゅう）ロッキング・オン（2013年ねん）

表紙ひょうしイラスト

• 『チェスタトンの1984年ねん/新しんナポレオン奇き譚たん』（ギルバート・チェスタトン）、春秋しゅんじゅう社しゃ（1984年ねん）
• 『惑星わくせいカレスの魔女まじょ』（ジェイムズ・ヘンリー・シュミッツ）、新潮しんちょう文庫ぶんこ（1987年ねん）、創つく元もと推理すいり文庫ぶんこ（1996年ねん）
• 『夜間やかん飛行ひこう』（サン＝テグジュペリ）、新潮しんちょう文庫ぶんこ （1993年ねん、改版かいはん2012年ねん）※新装しんそうカバー
• 『人間にんげんの土地とち』（サン＝テグジュペリ）、新潮しんちょう文庫ぶんこ（1998年ねん、改版かいはん2012年ねん）※新装しんそうカバー
• 『真夜中まよなかの電話でんわ』（ロバート・ウェストール）、徳間書店とくましょてん（2014年ねん）
• 『遠とおい日ひの呼よび声ごえ』（ロバート・ウェストール）、徳間書店とくましょてん（2014年ねん）
• 『幽霊ゆうれい塔とう』（江戸川えどがわ乱歩らんぽ）、岩波書店いわなみしょてん（2015年ねん）

実写じっしゃ作品さくひん

• 巨きょ神かみ兵へい東京とうきょうに現げんわる（2012年ねん、巨きょ神かみ兵へい）

絵えコンテ集しゅう

劇場げきじょう用ようアニメーション映画えいが

• パンダコパンダ/パンダコパンダ雨降あめふりサーカスの巻まき スタジオジブリ絵えコンテ全集ぜんしゅう第だいII期き（徳間書店とくましょてん）
• ルパン三さん世せいカリオストロの城しろ スタジオジブリ絵えコンテ全集ぜんしゅう第だいII期き（徳間書店とくましょてん）
• 風ふうの谷たにのナウシカ スタジオジブリ絵えコンテ全集ぜんしゅう1（徳間書店とくましょてん）
• 天空てんくうの城しろラピュタ スタジオジブリ絵えコンテ全集ぜんしゅう2（徳間書店とくましょてん）
• となりのトトロ スタジオジブリ絵えコンテ全集ぜんしゅう3（徳間書店とくましょてん）
• 魔女まじょの宅急便たっきゅうびん スタジオジブリ絵えコンテ全集ぜんしゅう5（徳間書店とくましょてん）
• 紅べにの豚ぶた スタジオジブリ絵えコンテ全集ぜんしゅう7（徳間書店とくましょてん）
• 耳みみをすませば スタジオジブリ絵えコンテ全集ぜんしゅう10（徳間書店とくましょてん）
• もののけ姫ひめ スタジオジブリ絵えコンテ全集ぜんしゅう11（徳間書店とくましょてん）
• 千せんと千尋ちひろの神隠かみがくし スタジオジブリ絵えコンテ全集ぜんしゅう13（徳間書店とくましょてん）
• ハウルの動うごく城しろ スタジオジブリ絵えコンテ全集ぜんしゅう14（徳間書店とくましょてん）
• 崖がけの上うえのポニョ スタジオジブリ絵えコンテ全集ぜんしゅう16（徳間書店とくましょてん）
• 風ふう立たちぬ スタジオジブリ絵えコンテ全集ぜんしゅう19（徳間書店とくましょてん）
• 君きみたちはどう生いきるか スタジオジブリ絵えコンテ全集ぜんしゅう23（徳間書店とくましょてん）　

テレビアニメーション

• ルパン三さん世せい 死しの翼つばさアルバトロス/さらば愛いとしきルパンよ スタジオジブリ絵えコンテ全集ぜんしゅう第だいII期き（徳間書店とくましょてん）
• 名めい探偵たんていホームズ 小ちいさなマーサの大だい事件じけん!?/ミセス・ハドソン人質ひとじち事件じけん/青あおい紅玉こうぎょく スタジオジブリ絵えコンテ全集ぜんしゅう第だいII期き（徳間書店とくましょてん）
• 名めい探偵たんていホームズ 海底かいていの財宝ざいほう/ドーバー海峡かいきょうの大だい空中くうちゅう戦せん!/ねらわれた巨大きょだい貯金ちょきん箱ばこ スタジオジブリ絵えコンテ全集ぜんしゅう第だいII期き（徳間書店とくましょてん）

幻まぼろしの作品さくひん

宮崎駿みやざきはやおが関与かんよ・企画きかく・構想こうそうするも諸般しょはんの事情じじょうで幻まぼろしに終おわった、もしくは実現じつげんしていない作品さくひんのリスト。なお、いくつかのタイトルは便宜上べんぎじょう付つけられた仮題かだいである。

サイン・コサイン・シータ

大学だいがく時代じだいの子供こども向むけ人形にんぎょう劇げき用ようの脚本きゃくほん。舞台ぶたいは精神せいしん病院びょういん、少年しょうねんアルファ何なん号ごうと、少女しょうじょシータ何なん号ごうによる物語ものがたり。上演じょうえんは実現じつげんしなかった。

長ちょうくつ下したのピッピ

1971年ねん頃ごろ、アストリッド・リンドグレーン原作げんさくの児童じどう文学ぶんがく作品さくひん。企画きかくした東京とうきょうムービー社長しゃちょうの藤岡ふじおか豊ゆたか自みずからスウェーデンに赴おもむいて原作げんさく者しゃから映画えいが化かの承諾しょうだくを得えようとしたが、面会めんかいできずに頓挫とんざする。このとき、宮崎みやざきはロケハンの目的もくてきで藤岡ふじおかに同行どうこうし、現地げんちで見みた風景ふうけいや家屋かおくをもとに帰国きこく後ごにイメージボードを描えがいている。そのイメージは後のちに『パンダコパンダ』や『魔女まじょの宅急便たっきゅうびん』で活いかされているほか、『アルプスの少女しょうじょハイジ』のオープニングに登場とうじょうするブランコは、本ほん作さくで用意よういした設定せっていの流用りゅうようである。残のこった制作せいさく資料しりょうは、子息しそくである宮崎みやざき吾朗ごろうが『山賊さんぞくのむすめローニャ』をアニメ化かした際さいに原作げんさく者しゃ（の著作ちょさく権けん継承けいしょう者しゃ）サイドの許諾きょだくが下おりて、『幻まぼろしの「長ちょうくつ下したのピッピ」』（岩波書店いわなみしょてん、2014年ねん10月がつ、高畑たかはた勲いさお・小田部おたべ羊ひつじ一いち共著きょうちょ）として刊行かんこうされ、宮崎みやざきによるイメージとストーリーボードおよびインタビューが掲載けいさいされている。また、鈴木すずき敏夫としおによると、スタジオジブリ設立せつりつ後ごも宮崎みやざきと何なん度どもアニメ映画えいが化かについて相談そうだんしたが結局けっきょく実現じつげんせず、リンドグレーンの没後ぼつごに著作ちょさく権けん継承けいしょう者しゃからジブリにオファーがあったときには宮崎みやざきは「遅おそすぎる」「時機じきを逸いっしてしまった」と述のべたという。

頭あたまの上うえのチッカとボッカ

Aプロダクション在籍ざいせき中ちゅうの1973年ねん頃ごろに楠部くすべ三さん吉郎よしろうとともに企画きかくしたテレビアニメ。コロポックルを主人公しゅじんこうとし、彼かれらが人間にんげんのものを「狩猟しゅりょう」と称しょうして勝手かってに持もち出だすストーリーで、キャラクターもデザインした。毎日放送まいにちほうそうに楠部くすべが持もち込こんで好感こうかんを得えるも、宮崎みやざきが当時とうじは無名むめいだった点てんに難色なんしょくを示しめされ作品さくひん化かは実現じつげんしなかった。その後ご、企画きかくは形かたちを変かえ、楠部くすべが藤子とうこ不二雄ふじお（ここでは藤本ふじもと弘ひろしを指さす。藤本ふじもとは後ごの藤子とうこ・F・不二雄ふじお）を原作げんさくにするという修正しゅうせい案あんを出だしたことで『ジャングル黒くろべえ』として作品さくひん化かが実現じつげんした。宮崎みやざきが作つくったキャラクター等とうは使用しようされなかった。

ユキの太陽たいよう

ちばてつやの漫画まんが。パイロットフィルムのみ製作せいさくされた（2013年ねん12月から全国ぜんこくのイオンシネマで期間きかん限定げんていで上映じょうえい）。

もののけ姫ひめ

1980年ねん頃ごろ、『美女びじょと野獣やじゅう』&戦国せんごく時代じだいをモチーフとしているが、1997年ねんに映画えいが化かされた『もののけ姫ひめ』とは題名だいめいが共通きょうつうなだけで、物語ものがたりもデザインも全まったく異ことなる作品さくひんである。イメージボードは1993年ねんにスタジオジブリ（後のちに徳間書店とくましょてん）から大型おおがた絵本えほんとして出版しゅっぱんされている。

ルパンの娘むすめ

1981年ねん頃ごろ、アニメ評論ひょうろん家かの岡田おかだ英美子えみことの対談たいだんで語かたったもの。主人公しゅじんこうであるルパン三さん世せいの娘むすめが、頭あたまの弱よわい不ふ二に子しの姪めいとコンビを組くむ学園がくえん物ぶつ。

ロルフ

1981年ねん頃ごろ、リチャード・コーベン原作げんさくのアングラコミック。イメージボードが作成さくせいされている。舞台ぶたい設定せっていやデザインは『風ふうの谷たにのナウシカ』の原型げんけいとも言いえる作品さくひん。手塚てづか治虫おさむとの合作がっさくの予定よていだった。

戦国せんごく魔ま城じょう

1981年ねん頃ごろ、日本にっぽんの戦国せんごく時代じだいを舞台ぶたいにしたSFオリジナル作品さくひん。イメージボードが作成さくせいされている。ここで『ナウシカ』や『ラピュタ』へ繋つながる設定せっていが多おおく生うみ出だされた。

NEMO

1981年ねん - 1982年ねん、ウィンザー・マッケイ原作げんさくの『リトル・ニモ』の企画きかくにテレコム・アニメーションフィルムのスタッフとして当初とうしょから関かかわって大量たいりょうのイメージボードを作成さくせいしていたが、制作せいさく発表はっぴょう前まえに降板こうばんして退社たいしゃ。フリーになっている。映画えいが自体じたいは1989年ねんに公開こうかいされている。

風ふうの谷たにの一いち日にち

1983年ねん頃ごろ、ナウシカの幼年ようねん時代じだいを、風ふうの谷たにの日常にちじょうを通とおして描えがくというもの。徳間書店とくましょてんの「アニメグランプリ」イベント用ように宮崎みやざきが提案ていあんした。

アンカー

1980年代ねんだい半なかば、夢枕ゆめまくら獏ばくとの対談たいだんで宮崎みやざきが提案ていあんした。『ラピュタ』完成かんせい後ご、原作げんさく夢枕ゆめまくら、脚本きゃくほん宮崎みやざき、監督かんとく押井おしい守まもる、プロデューサー高畑たかはた勲いさおで検討けんとうされるが、企画きかく段階だんかいで中止ちゅうしされる。宮崎みやざきの構想こうそうによると舞台ぶたいは当時とうじの東京とうきょう、お姫様ひめさまのような不思議ふしぎな女おんなの子こが何者なにものかに追おわれて、偶然ぐうぜんに出会であった男おとこの子こがその子こを逃にがすためにある場所ばしょまで送おくり届とどけると、また違ちがう人間にんげんが別べつの場所ばしょまで送おくり届とどけるという恋愛れんあい要素ようそを含ふくんだ冒険ぼうけんものであるという。しかし、美少女びしょうじょを出だそうとする宮崎みやざきと、鼻はな垂だれ小僧こぞうのような汚きたない少女しょうじょを出だそうとする押井おしいの間あいだで企画きかくは消滅しょうめつした。

突撃とつげき!アイアンポーク

1985年ねん頃ごろ、「宮崎駿みやざきはやおの雑ざつ想そうノート」から派生はせいしたOVA作品さくひんの企画きかくで、これも監督かんとくに押井おしい守まもるが予定よていされていた。

大だい東京とうきょう物語ものがたり

ふくやまけいこの漫画まんが。後のちに現代げんだいには合あわないと判断はんだんしている。

墨ぼく攻おさむ

古代こだい中国ちゅうごくが舞台ぶたいの酒見さかみ賢一けんいち原作げんさくの歴史れきし小説しょうせつ。構想こうそうでは、敵てきに包囲ほういされた都市としを1人ひとりの墨すみ者しゃが防衛ぼうえいするというもの。押井おしい守まもるの監督かんとくで検討けんとうされたが宮崎みやざきと話はなしが食くい違ちがい、消滅しょうめつする。

東京とうきょう汚穢おあい合戦かっせん

宮崎みやざきが1997年ねん、NHK番組ばんぐみ『トップランナー』に出演しゅつえんした時ときに語かたったもの。

ゴチャガチャ通どおりのリナ

柏葉かしわば幸子さちこ原作げんさくの児童じどう文学ぶんがく『霧きりのむこうのふしぎな町まち』

煙突えんとつ描えがきのリン

架空かくうの震災しんさい後ごの東京とうきょうを舞台ぶたいに、大阪おおさかからやってきたリンが風呂ふろ屋やに住すみ込こみ、煙突えんとつに絵えを描えがくという話はなし。三鷹みたかの森もりジブリ美術館びじゅつかんでそのプロットが見みられる。かなり具体ぐたい的てきに構想こうそうされ、約やく1年間ねんかんの検討けんとうの末すえにボツとなった。この物語ものがたりのために作つくられた木村きむら弓ゆみの『いつも何なん度どでも』が、後のちに『千せんと千尋ちひろの神隠かみがくし』の主題歌しゅだいかとなり、主人公しゅじんこうの「リン」の名なは同どう映画えいがの登場とうじょう人物じんぶつに再さい使用しようされている。

毛虫けむしのボロ

長年ながねん宮崎みやざきが温あたためてきた「虫むしの視点してんから世界せかいを描えがく」という企画きかく。長編ちょうへん化か困難こんなんとして『もののけ姫ひめ』の前まえに一旦いったんボツになったが、ジブリ美術館びじゅつかん用ようの短編たんぺんとして完成かんせいした。

旅たびのラゴス

筒井つつい康隆やすたか原作げんさくのSFファンタジー小説しょうせつ

ジョナサンと宇宙うちゅうクジラ

ロバート・F・ヤングのSF小説しょうせつ

名めい探偵たんてい芥川あくたがわ龍之介りゅうのすけ対たい夏目なつめ漱石そうせき

明治めいじの文豪ぶんごうが出でてくる探偵たんていモノ。

ポルコ・ロッソ 最後さいごの出撃しゅつげき

紅べにの豚ぶたの続編ぞくへん

宮崎駿みやざきはやお版ばんゲド戦記せんき

宮崎みやざきは本ほん作さくの古ふるくからのファンであり、1980〜90年代ねんだいに出版しゅっぱん社しゃおよび原作げんさく者しゃに対たいし、二に度ど映画えいが化かの打診だしんを行おこない断ことわられている。その後ご2000年代ねんだいに入はいり宮崎みやざきの映画えいがが原作げんさく者しゃにも知しられることとなり、「もし「ゲド戦記せんき」を映像えいぞう化かするとしたら、OKを出だせるのはあの人ひとだけ」と言いわしめるが、当とうの宮崎みやざきは既すでに本ほん作さくに対たいする当時とうじの情熱じょうねつを失うしなっており、紆余曲折うよきょくせつの末すえ宮崎みやざきの息子むすこの吾朗ごろうにより映画えいが化かされた。

鉄砲てっぽう侍さむらい

#長編ちょうへん監督かんとく引退いんたい後ごを参照さんしょう。

出演しゅつえん

長編ちょうへん映画えいが

• 「もののけ姫ひめ」はこうして生うまれた。（スタジオジブリ、1998年ねん6月がつ26日にち発売はつばい、VHS）-『もののけ姫ひめ』の創作そうさく現場げんば密着みっちゃくドキュメンタリー
• ラセターさん、ありがとう 〜「千せんと千尋ちひろ」アカデミー賞しょう受賞じゅしょうに隠かくされた宮崎駿みやざきはやおとジョン･ラセターの20年ねんにわたる友情ゆうじょう〜（スタジオジブリ、2003年ねん11月19日にち発売はつばい、DVD）- 宮崎駿みやざきはやおとジョン・ラセターの密着みっちゃくドキュメンタリー
• 宮崎駿みやざきはやおプロデュースの1枚まいのCDは、こうして生うまれた。（二に馬力ばりき、2004年ねん8月がつ6日にち発売はつばい、DVD）-「お母かあさんの写真しゃしん」の創作そうさく現場げんば密着みっちゃくドキュメンタリー
• 宮崎駿みやざきはやおとジブリ美術館びじゅつかん（スタジオジブリ、2005年ねん3月がつ18日にち、DVD）
• ポニョはこうして生うまれた。 〜宮崎駿みやざきはやおの思考しこう過程かてい〜（NHKエンタープライズ、2009年ねん12月8日にち発売はつばい、DVD・Blu-ray）-『崖がけの上うえのポニョ』の創作そうさく現場げんば密着みっちゃくドキュメンタリー
• 夢ゆめと狂気きょうきの王国おうこく（ドワンゴ、2013年ねん11月16日にち公開こうかい）-『風ふう立たちぬ』の創作そうさく現場げんば密着みっちゃくドキュメンタリー

短編たんぺん映画えいが

• もののけ姫ひめ in U.S.A.（スタジオジブリ、2000年ねん4月がつ29日にち公開こうかい）
• オーニソプター物語ものがたり〜飛とべ！ひよどり天狗てんぐ号ごう（スタジオジブリ、2002年ねん10月がつ2日にち公開こうかい）

テレビ特集とくしゅう

• 世界せかい・わが心しんの旅たび「サンテグジュペリ 大空おおぞらへの夢ゆめ 〜南仏なんふつからサハラ〜」（BS2、1999年ねん放送ほうそう）
• プロフェッショナル 仕事しごとの流儀りゅうぎ「映画えいがを創つくる 〜宮崎駿みやざきはやお・創作そうさくの秘密ひみつ〜」（NHK、2007年ねん3月がつ27日にち放送ほうそう）
• プロフェッショナル 仕事しごとの流儀りゅうぎスペシャル「宮崎駿みやざきはやおのすべて 〜ポニョ密着みっちゃく300日にち〜」（NHK、2008年ねん8月がつ5日にち放送ほうそう）-『崖がけの上うえのポニョ』の創作そうさく現場げんば密着みっちゃくドキュメンタリー
• 「NHK ふたり／コクリコ坂ざか・父ちちと子この300日にち戦争せんそう〜宮崎みやざき 駿しゅん×宮崎みやざき吾朗ごろう〜」（NHK、2011年ねん8月がつ放送ほうそう）-『コクリコ坂ざかから』の創作そうさく現場げんば密着みっちゃくドキュメンタリー
• NHKスペシャル「終おわらない人ひと 宮みや﨑駿」（NHK、2016年ねん11月13日にち放送ほうそう）-『毛虫けむしのボロ』の創作そうさく現場げんば密着みっちゃくドキュメンタリー
• BS1スペシャル「さようなら全すべてのエヴァンゲリオン〜庵あん野の秀明ひであきの1214日にち〜」（BS1、2021年ねん4月がつ29日にち放送ほうそう）
• プロフェッショナル 仕事しごとの流儀りゅうぎスペシャル「ジブリと宮みや﨑駿の2399日にち」（NHK、2023年ねん12月16日にち放送ほうそう）-『君きみたちはどう生いきるか』の創作そうさく現場げんば密着みっちゃくドキュメンタリー

受賞じゅしょう歴れき

賞しょう	年とし	部門ぶもん	作品さくひん	結果けっか	出典しゅってん
日本にっぽんアニメ大賞たいしょう	1984年ねん	作品さくひん賞しょう	『風ふうの谷たにのナウシカ』	受賞じゅしょう
	1986年ねん	特別とくべつ賞しょう	-	受賞じゅしょう
	1988年ねん	作品さくひん賞しょう	『となりのトトロ』	受賞じゅしょう
		脚本きゃくほん賞しょう		受賞じゅしょう
星雲せいうん賞しょう	1985年ねん	映画えいが演劇えんげき部門ぶもん	『風ふうの谷たにのナウシカ』	受賞じゅしょう
	1989年ねん	映画えいが演劇えんげき部門ぶもん	『となりのトトロ』	受賞じゅしょう
	1995年ねん	コミック部門ぶもん	『風ふうの谷たにのナウシカ』	受賞じゅしょう
毎日まいにち映画えいがコンクール	1986年ねん	大藤おおふじ信郎のぶお賞しょう	『天空てんくうの城しろラピュタ』	受賞じゅしょう
	1988年ねん	日本にっぽん映画えいが大賞たいしょう	『となりのトトロ』	受賞じゅしょう
		大藤おおふじ信郎のぶお賞しょう		受賞じゅしょう
	1989年ねん	アニメーション映画えいが賞しょう	『魔女まじょの宅急便たっきゅうびん』	受賞じゅしょう
	1992年ねん	アニメーション映画えいが賞しょう	『紅べにの豚ぶた』	受賞じゅしょう
	1997年ねん	日本にっぽん映画えいが大賞たいしょう	『もののけ姫ひめ』	受賞じゅしょう
		アニメーション映画えいが賞しょう		受賞じゅしょう
	1997年ねん	日本にっぽん映画えいが大賞たいしょう	『千せんと千尋ちひろの神隠かみがくし』	受賞じゅしょう
		監督かんとく賞しょう		受賞じゅしょう
		アニメーション映画えいが賞しょう		受賞じゅしょう
	2008年ねん	大藤おおふじ信郎のぶお賞しょう	『崖がけの上うえのポニョ』	受賞じゅしょう
ブルーリボン賞しょう	1988年ねん	特別とくべつ賞しょう	『となりのトトロ』	受賞じゅしょう
	1997年ねん	特別とくべつ賞しょう	『もののけ姫ひめ』	受賞じゅしょう
	2001年ねん	作品さくひん賞しょう	『千せんと千尋ちひろの神隠かみがくし』	受賞じゅしょう
報知ほうち映画えいが賞しょう	1988年ねん	監督かんとく賞しょう	『となりのトトロ』	受賞じゅしょう
	2001年ねん	監督かんとく賞しょう	『千せんと千尋ちひろの神隠かみがくし』	受賞じゅしょう
芸術げいじゅつ選奨せんしょう	1989年ねん	文部もんぶ大臣だいじん賞しょう（映画えいが部門ぶもん）	『となりのトトロ』	受賞じゅしょう
ゴールデングロス賞しょう	1989年ねん	最優秀さいゆうしゅう金賞きんしょう	『魔女まじょの宅急便たっきゅうびん』	受賞じゅしょう
		マネーメイキング監督かんとく賞しょう	-	受賞じゅしょう
	1992年ねん	最優秀さいゆうしゅう金賞きんしょう	『紅べにの豚ぶた』	受賞じゅしょう
		マネーメイキング監督かんとく賞しょう	-	受賞じゅしょう
	1997年ねん	最優秀さいゆうしゅう金賞きんしょう	『もののけ姫ひめ』	受賞じゅしょう
	2001年ねん	最優秀さいゆうしゅう金賞きんしょう	『千せんと千尋ちひろの神隠かみがくし』	受賞じゅしょう
		マネーメイキング監督かんとく賞しょう	-	受賞じゅしょう
	2005年ねん	最優秀さいゆうしゅう金賞きんしょう	『ハウルの動うごく城しろ』	受賞じゅしょう
		マネーメイキング監督かんとく賞しょう	-	受賞じゅしょう
	2008年ねん	最優秀さいゆうしゅう金賞きんしょう	『崖がけの上うえのポニョ』	受賞じゅしょう
		マネーメイキング監督かんとく賞しょう	-	受賞じゅしょう
	2013年ねん	最優秀さいゆうしゅう金賞きんしょう	『風ふう立たちぬ』	受賞じゅしょう
		全ぜん興きょう連れん特別とくべつ功労こうろう大賞たいしょう	-	受賞じゅしょう
	2014年ねん	全ぜん興きょう連れん特別とくべつ賞しょう	-	受賞じゅしょう
アヌシー国際こくさいアニメーション映画えいが祭さい	1993年ねん	長編ちょうへん部門ぶもんクリスタル賞しょう（グランプリ）	『紅べにの豚ぶた』	受賞じゅしょう
日本にっぽん漫画まんが家か協会きょうかい賞しょう	1994年ねん	大賞たいしょう	『風ふうの谷たにのナウシカ』	受賞じゅしょう
日本にっぽんアカデミー賞しょう	1997年ねん	作品さくひん賞しょう	『もののけ姫ひめ』	受賞じゅしょう
	2001年ねん	作品さくひん賞しょう	『千せんと千尋ちひろの神隠かみがくし』	受賞じゅしょう
		会長かいちょう功労賞こうろうしょう	-	受賞じゅしょう
	2008年ねん	アニメーション作品さくひん賞しょう	『崖がけの上うえのポニョ』	受賞じゅしょう
日刊にっかんスポーツ映画えいが大賞たいしょう	1997年ねん	監督かんとく賞しょう	『もののけ姫ひめ』	受賞じゅしょう
	2001年ねん	作品さくひん賞しょう	『千せんと千尋ちひろの神隠かみがくし』	受賞じゅしょう
アニメーション神戸こうべ	1997年ねん	部門ぶもん賞しょう・演出えんしゅつ部門ぶもん	-	受賞じゅしょう
	2001年ねん	作品さくひん賞しょう・劇場げきじょう部門ぶもん	『千せんと千尋ちひろの神隠かみがくし』	受賞じゅしょう
文化庁ぶんかちょうメディア芸術げいじゅつ祭さい	1997年ねん	アニメーション部門ぶもん大賞たいしょう	『もののけ姫ひめ』	受賞じゅしょう
	2001年ねん	アニメーション部門ぶもん大賞たいしょう	『千せんと千尋ちひろの神隠かみがくし』	受賞じゅしょう
川かわ喜多きた賞しょう	2020年ねん	-	-	受賞じゅしょう
アニー賞しょう	1998年ねん	ウィンザー・マッケイ賞しょう	-	受賞じゅしょう
	2002年ねん	長編ちょうへん作品さくひん賞しょう	『千せんと千尋ちひろの神隠かみがくし』	受賞じゅしょう
		長編ちょうへん作品さくひん監督かんとく賞しょう		受賞じゅしょう
		長編ちょうへん作品さくひん脚本きゃくほん賞しょう		受賞じゅしょう
	2013年ねん	長編ちょうへん作品さくひん脚本きゃくほん賞しょう	『風ふう立たちぬ』	受賞じゅしょう
ベルリン国際こくさい映画えいが祭さい	2002年ねん	金きむ熊くま賞しょう	『千せんと千尋ちひろの神隠かみがくし』	受賞じゅしょう
アカデミー賞しょう	2002年ねん	長編ちょうへんアニメーション映画えいが賞しょう	『千せんと千尋ちひろの神隠かみがくし』	受賞じゅしょう
	2005年ねん	長編ちょうへんアニメーション映画えいが賞しょう	『ハウルの動うごく城しろ』	ノミネート
	2013年ねん	長編ちょうへんアニメーション映画えいが賞しょう	『風ふう立たちぬ』	ノミネート
	2014年ねん	名誉めいよ賞しょう	-	受賞じゅしょう
	2023年ねん	長編ちょうへんアニメーション映画えいが賞しょう	『君きみたちはどう生いきるか』	受賞じゅしょう
ニューヨーク映画えいが批評ひひょう家か協会きょうかい賞しょう	2002年ねん	アニメ映画えいが賞しょう	『千せんと千尋ちひろの神隠かみがくし』	受賞じゅしょう
	2005年ねん	アニメ映画えいが賞しょう	『ハウルの動うごく城しろ』	受賞じゅしょう
	2013年ねん	アニメ映画えいが賞しょう	『風ふう立たちぬ』	受賞じゅしょう
ロサンゼルス映画えいが批評ひひょう家か協会きょうかい賞しょう	2002年ねん	アニメ映画えいが賞しょう	『千せんと千尋ちひろの神隠かみがくし』	受賞じゅしょう
	2013年ねん	アニメ映画えいが賞しょう	『風ふう立たちぬ』	ノミネート
	2018年ねん	功労賞こうろうしょう	-	受賞じゅしょう
ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞しょう	2002年ねん	アニメ映画えいが賞しょう	『千せんと千尋ちひろの神隠かみがくし』	受賞じゅしょう
	2013年ねん	アニメ映画えいが賞しょう	『風ふう立たちぬ』	受賞じゅしょう
ザグレブ国際こくさいアニメーション映画えいが祭さい	2004年ねん	功労賞こうろうしょう	-	受賞じゅしょう
ヴェネツィア国際こくさい映画えいが祭さい	2005年ねん	栄誉えいよ金きん獅子しし賞しょう	-	受賞じゅしょう
	2008年ねん	ミッモ・ロテッラ財団ざいだん賞しょう	『崖がけの上うえのポニョ』	受賞じゅしょう
		フューチャー・フィルム・フェスティバル・デジタル・アワード特別とくべつ表彰ひょうしょう		受賞じゅしょう
ネビュラ賞しょう	2007年ねん	スクリプト部門ぶもん	『ハウルの動うごく城しろ』	受賞じゅしょう
インクポット賞しょう	2009年ねん	-	-	受賞じゅしょう
バークレー日本にっぽん賞しょう	2009年ねん	-	-	受賞じゅしょう
アイズナー賞しょう	2014年ねん	漫画まんが家かの殿堂でんどう	-	受賞じゅしょう
	2023年ねん	最優秀さいゆうしゅうアジア作品さくひん（Best U.S. Edition of International Material—Asia）	『シュナの旅たび』	受賞じゅしょう
サン・セバスティアン国際こくさい映画えいが祭さい	2023年ねん	ドノスティア賞しょう	-	受賞じゅしょう
ゴールデングローブ賞しょう	2023年ねん	最優秀さいゆうしゅうアニメーション映画えいが賞しょう	『君きみたちはどう生いきるか』	受賞じゅしょう

脚注きゃくちゅう

参考さんこう文献ぶんけん

• 「特集とくしゅう 憲法けんぽう改正かいせい」（PDF）『熱風ねっぷう』2013年ねん7月がつ号ごう、スタジオジブリ出版しゅっぱん部ぶ、2013年ねん。 
• 宮崎駿みやざきはやお 著ちょ、スタジオジブリ 編へん『出発しゅっぱつ点てん 1979〜1996』スタジオジブリ、1996年ねん。ISBN 4198605416。 

関連かんれん文献ぶんけん

単行本たんこうぼん

• 高畑たかはた勲いさお
  • 『映画えいがを作つくりながら考かんがえたこと』（徳間書店とくましょてん、1991年ねん／文春ぶんしゅんジブリ文庫ぶんこ（改訂かいてい版ばん）、2014年ねん）、ISBN 4-16-812203-4
  • 『映画えいがを作つくりながら考かんがえたことII 1991〜1999』（徳間書店とくましょてん、1999年ねん）、ISBN 4-19-861047-9
• 大塚おおつか康生やすお
  • 『作画さくが汗あせまみれ』（徳間書店とくましょてん（増補ぞうほ版ばん）、2001年ねん／文春ぶんしゅんジブリ文庫ぶんこ（改訂かいてい版ばん）、2013年ねん）、ISBN 4-16-812200-X
  • 『リトル・ニモの野望やぼう』（徳間書店とくましょてん、2004年ねん）、ISBN 4-19-861890-9
• 大泉おおいずみ実成さねなり『宮崎駿みやざきはやおの原点げんてん 母ははと子この物語ものがたり』（潮出版社うしおしゅっぱんしゃ、2002年ねん）、ISBN 4-267-01653-4
• 尾形おがた英夫ひでお『あの旗はたを撃うて! 「アニメージュ」血ち風ふう録ろく』（オークラ出版しゅっぱん、2004年ねん）、ISBN 4-7755-0480-0
• 鈴木すずき敏夫としお
  • 『映画えいが道楽どうらく』（ぴあ、2005年ねん／角川かどかわ文庫ぶんこ、2012年ねん）、ISBN 4-04-100566-3
  • 『仕事しごと道楽どうらく スタジオジブリの現場げんば』（岩波いわなみ新書しんしょ、2008年ねん、新版しんぱん2014年ねん）、ISBN 4-00-431486-0
  • 『ジブリの仲間なかまたち』（新潮しんちょう新書しんしょ、2016年ねん）、ISBN 4-10-610674-4
  • 『天才てんさいの思考しこう 高畑たかはた勲いさおと宮崎駿みやざきはやお』（文春ぶんしゅん新書しんしょ、2019年ねん）、ISBN 4-16-661216-6
• 叶かのう精二せいじ『宮崎駿みやざきはやお全書ぜんしょ』（フィルムアート社しゃ、2006年ねん）、ISBN 4-8459-0687-2
• スーザン・ネイピア『ミヤザキワールド‐宮崎駿みやざきはやおの闇やみと光ひかり‐』仲なか達志たつし訳やく（早川書房はやかわしょぼう、2019年ねん11月）、 ISBN 978-4-15-209892-4
• ステファヌ・ルルー『シネアスト宮崎駿みやざきはやお　奇異きいなもののポエジー』岡村おかむら民夫たみお訳やく（みすず書房しょぼう、2020年ねん10月がつ）、ISBN 978-4-622-08894-3
• 三浦みうら雅士まさし『スタジオジブリの想像そうぞう力りょく　地平線ちへいせんとは何なにか』（講談社こうだんしゃ、2021年ねん8月がつ）ISBN 978-4-06-524132-5

ビデオ

• 「もののけ姫ひめ」はこうして生うまれた。（ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント、1998年ねん6月がつ26日にち）
• ラセターさんありがとう 〜「千せんと千尋ちひろ」アカデミー賞しょう受賞じゅしょうに隠かくされた宮崎駿みやざきはやおとジョン･ラセターの20年ねんにわたる友情ゆうじょう〜（ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント、2003年ねん11月19日にち）
• ジブリがいっぱいCOLLECTION「世界せかい・わが心しんの旅たび」（ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント、2004年ねん7月がつ23日にち）
• 宮崎駿みやざきはやおプロデュースの1枚まいのCDは、こうして生うまれた。（ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント、2004年ねん8月がつ6日にち）
• 宮崎駿みやざきはやおとジブリ美術館びじゅつかん（ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント、2005年ねん3月がつ18日にち）
• プロフェッショナル 仕事しごとの流儀りゅうぎスペシャル 宮崎みやざき 駿しゅんの仕事しごと（NHKエンタープライズ、2009年ねん1月がつ23日にち）
• ポニョはこうして生うまれた。 〜宮崎駿みやざきはやおの思考しこう過程かてい〜（ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン、2009年ねん12月8日にち）
• NHK ふたり／コクリコ坂ざか・父ちちと子この300日にち戦争せんそう〜宮崎みやざき 駿しゅん×宮崎みやざき吾朗ごろう〜（ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン、2012年ねん5月がつ16日にち）
• 夢ゆめと狂気きょうきの王国おうこく（ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン、2014年ねん5月がつ21日にち）
• 終おわらない人ひと 宮みや﨑駿（NHKエンタープライズ、2017年ねん6月がつ23日にち）

関連かんれん項目こうもく

• 宮崎駿みやざきはやお (小惑星しょうわくせい)
• 久石ひさいし譲ゆずる
• 男鹿おが和雄かずお
• 山本やまもと二三ふみ
• トトロの森もり
• 世界せかい名作めいさく劇場げきじょう

外部がいぶリンク

• スタジオジブリ - 公式こうしきウェブサイト
• 宮崎駿みやざきはやお - 日本にっぽん映画えいがデータベース
• 宮崎駿みやざきはやお - allcinema
• 宮崎駿みやざきはやお - KINENOTE
• 宮崎駿みやざきはやお - MOVIE WALKER PRESS
• 宮崎駿みやざきはやお - 映画えいが.com
• 宮崎駿みやざきはやお - テレビドラマデータベース
• Hayao Miyazaki - IMDb（英語えいご）
• 宮崎駿みやざきはやお - NHK人物じんぶつ録ろく

ビジネス
先代せんだい （新設しんせつ）	二に馬力ばりき社長しゃちょう 1984年ねん -	次代じだい （現職げんしょく）
文化ぶんか
先代せんだい 氏家うじいえ齊ひとし一郎いちろう	徳間とくま記念きねんアニメーション文化ぶんか財団ざいだん理事りじ長ちょう 2011年ねん -	次代じだい （現職げんしょく）
先代せんだい （新設しんせつ）	三鷹みたか市立しりつアニメーション美術館びじゅつかん館主かんしゅ 2001年ねん - 2021年ねん	次代じだい 中島なかじま清文きよふみ