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Æ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
Ǣから転送てんそう
Ææ Ææ

Æ, æは、ラテン文字もじのひとつ。AEごうである。

歴史れきし

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バイユーのタペストリーより。登場とうじょう人物じんぶつが ÆLFGYVA とれる。

古典こてんラテン語らてんごには重母音じゅうぼいん ae があったが、紀元前きげんぜんからすでに単一たんいつ母音ぼいんになる傾向けいこうられ、後期こうきラテン語らてんごになるとたん母音ぼいん [ɛː]発音はつおんされることが一般いっぱんてきになった[1]

古典こてんにおいても現代げんだいにおいてもラテン語らてんごの「ae」は2文字もじとしてけてつづられるが、中世ちゅうせいヨーロッパにおいてはたん母音ぼいんした ae をごう æ で表記ひょうきすることがおこなわれ、現在げんざいでもごう使つかわれることがある(れい: curriculum vitæ 「履歴りれきしょ」)。この文字もじゲルマンひろめのぜんした母音ぼいん表記ひょうきするためにも利用りようされた。

かく言語げんごにおける用法ようほう

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デンマークノルウェーアイスランドフェロー
アルファベットの27番目ばんめ(フェローでは28番目ばんめ、アイスランドでは31番目ばんめ)の文字もじとして使用しようする。
デンマークでは [ɛ]あらわす。ノルウェーでは [æ] または [e]あらわす。アイスランドでは重母音じゅうぼいん [ai]あらわす。フェローでは [a][ɛ][ɛa] などをあらわす。
なお、スウェーデンではこのもちいず、かわりに ä を使用しようする。
英語えいご
æ で母音ぼいん [æ]あらわす。字母じぼ名前なまえash であるが、これはアングロサクソン・ルーン文字もじ以来いらい伝統でんとうてきである。
英語えいご
原則げんそくとして使用しようしない。ブリタニカ百科ひゃっか事典じてん (Encyclopædia Britannica) では使用しようしているが、これは商品しょうひんめいとして特殊とくしゅかたがされているものである。
フランス語ふらんすご
ラテン語らてんごからの借用しゃくよう(またはラテンしたギリシア)のうち、[e]発音はつおんされる ae は æ とつづられる。使用しよう頻度ひんどひくい。たんに e または é とかれることもある(れい: et cætera = et cetera, præsidium = présidium)。

音声おんせい記号きごう

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国際こくさい音声おんせい記号きごう(IPA)で [æ] は「えんくちびるぜんしたせばめのこう母音ぼいん」をあらわす。

コンピュータ

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Æ と æ はいずれも ISO/IEC 8859-1定義ていぎされている。JIS X 0213 でも定義ていぎされている。

入力にゅうりょくする場合ばあい

  • Windows の US-International キーボードでは AltGr-z で入力にゅうりょくできる。
  • macOS ではキーボードの種類しゅるいにかかわらず Option-' (アポストロフィ)で入力にゅうりょくできる。
  • スマートフォンでは a を長押なげしししてるメニューのなかに æ が存在そんざいする。

Unicode では以下いかのように定義ていぎされている。

大文字おおもじ Unicode JIS X 0213 文字もじ参照さんしょう 小文字こもんじ Unicode JIS X 0213 文字もじ参照さんしょう 備考びこう
Æ U+00C6 1-9-29 Æ
Æ
Æ
æ U+00E6 1-9-60 æ
æ
æ

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ Allen, W. Sidney (1989) [1965]. Vox Latina. Cambridge University Press. pp. 60-62 

関連かんれん項目こうもく

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