ポケモンの一覧いちらん (102-151)

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ポケモンの一覧いちらん（ポケモンのいちらん）は、ゲームソフト『ポケットモンスターシリーズ』に登場とうじょうする架空かくうの生物せいぶつ「ポケットモンスター（ポケモン）」の一覧いちらん。本ほん項こうでは全ぜん1025種しゅのうち、『ポケットモンスター 赤あか・緑みどり』から登場とうじょうし、シリーズ共通きょうつうの全国ぜんこくポケモン図鑑ずかんにおいて102から151までの番号ばんごうを付与ふよされている種たねを掲載けいさいする。

目次もくじ

52-101 << 102-151 >> 152-201

No. 名前なまえ 102 タマタマ 103 ナッシー 104 カラカラ 105 ガラガラ 106 サワムラー 107 エビワラー 108 ベロリンガ 109 ドガース 110 マタドガス 111 サイホーン

No. 名前なまえ 112 サイドン 113 ラッキー 114 モンジャラ 115 ガルーラ 116 タッツー 117 シードラ 118 トサキント 119 アズマオウ 120 ヒトデマン 121 スターミー

No. 名前なまえ 122 バリヤード 123 ストライク 124 ルージュラ 125 エレブー 126 ブーバー 127 カイロス 128 ケンタロス 129 コイキング 130 ギャラドス 131 ラプラス

No. 名前なまえ 132 メタモン 133 イーブイ 134 シャワーズ 135 サンダース 136 ブースター 137 ポリゴン 138 オムナイト 139 オムスター 140 カブト 141 カブトプス

No. 名前なまえ 142 プテラ 143 カビゴン 144 フリーザー 145 サンダー 146 ファイヤー 147 ミニリュウ 148 ハクリュー 149 カイリュー 150 ミュウツー 151 ミュウ

No. 名前なまえ 脚注きゃくちゅう

タマタマ

タマタマ No. 102

分類ぶんるい: たまごポケモン	タイプ: くさ/ エスパー	高たかさ: 0.4m	重おもさ: 2.5kg
特性とくせい: ようりょくそ	かくれ特性とくせい: しゅうかく	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ナッシー

ヒビの入はいった卵たまごのようなものが6個こで集あつまって構成こうせいされているポケモン。うち1個いっこは中身なかみがむき出だしになっている。卵たまごのように見みえる体からだは、実じつは植物しょくぶつの種たねに近ちかい体からだ組織そしきである。たまにピジョンに捕食ほしょくされる。卵たまごと間違まちがえて触さわると仲間なかまを呼よび出だし集団しゅうだん攻撃こうげきに遭あうという。

1個いっこだけ引ひき離はなしても、テレパシーによってすぐに集合しゅうごうする習性しゅうせいがあり、短編たんぺん映画えいが『ピカチュウたんけんたい』では、一いち匹ひき足たりないタマタマにトゲピーが加くわわり、5匹ひきはトゲピーを仲間なかまだと思おもって離はなれようとしない描写びょうしゃがあった。実じつは残のこりの1匹ひきはラッキーに保護ほごされており、後のちにラッキーが合流ごうりゅうすることでタマタマが再ふたたび集合しゅうごう。揃そろったところで近ちかくに落おちていたリーフのいしで進化しんかした。

ゲーム『サン・ムーン』では、金色きんいろのタマタマ（色いろ違ちがい個体こたい）を持もつトレーナーが登場とうじょうし、このトレーナーを倒たおすと換金かんきんアイテム「きんのたま」を6つもらえる。

ナッシー

ナッシー No. 103

分類ぶんるい: やしのみポケモン	タイプ: くさ/ エスパー	高たかさ: 2.0m	重おもさ: 120.0kg
特性とくせい: ようりょくそ	かくれ特性とくせい: しゅうかく	進化しんか前まえ: タマタマ	進化しんか後ご: なし

タマタマの進化しんか形がた。「歩あるく熱帯ねったい雨林うりん」と呼よばれ、ヤシの木きのような体からだに、顔かおのついた3つの実みのような頭あたまを持もつ。顔かおはそれぞれ意思いしを持もっており、皆みな自分じぶん以外いがいに興味きょうみが無ないのか別べつの事ことを考かんがえている。どれかが地面じめんに落おちると、その頭あたまが進化しんか前まえの姿すがたであるタマタマになり、テレパシーで仲間なかまを集あつめる。

「リフレクター」や「やどりぎのタネ」「だいばくはつ」など優秀ゆうしゅうなわざを覚おぼえることから、ニンテンドウカップ（特とくに1998年ねん、2000年ねんに開催かいさいされた大会たいかい）などでよく使つかわれた。 ゲーム内ないトレーナーでは『赤あか・緑みどり・青あお・ピカチュウ』『ファイアレッド・リーフグリーン』では、最初さいしょにゼニガメを選えらばなかった場合ばあいにライバルが進化しんか前まえに引ひき続つづいて使用しよう。『金きむ・銀ぎん・クリスタル』『ハートゴールド・ソウルシルバー』でもジムリーダーとなったグリーンが引ひき続つづき使用しようする他ほか、四天王してんのうのイツキが使用しようする。「スカーレット・バイオレット」ではブルベリーグ四天王してんのうのアカマツが使用しようする。

ポケモンだいすきクラブが発表はっぴょうしたデータによると、第だい一いち世代せだいのポケモンの中なかで鳴なき声ごえの長ながいポケモンの第だい2位いである。

『赤あか・緑みどり』の開発かいはつ途中とちゅうであった1992年ねんにおけるゲームフリーク社内しゃない部ぶの社内しゃない報ほうで掲載けいさいされた社内しゃないにおける人気にんき投票とうひょうでは、ナッシーが1位いを獲得かくとくしていた。

2020年ねん10月がつには、宮崎みやざき県けんとの地域ちいき活性かっせい化かに関かんする連携れんけい・協力きょうりょく協定きょうていに際さいしてイメージキャラクター「宮崎みやざきだいすきポケモン」に指定していされた。

進化しんか前まえのタマタマやユキカブリ系統けいとうと共ともにポケモンの中なかでもっとも弱点じゃくてんが多おおい(7種しゅ)。

テレビアニメではライバル・コームのポケモンとして登場とうじょうし、サトシのクラブとバトルする。「サイコウェーブ」で水みずのフィールドに渦うずを作つくってクラブを閉とじ込こめ「タマゴばくだん」で攻撃こうげきするも、クラブに葉はっぱを挟はさまれバランスを崩くずし「ふみつけ」を食くらい敗北はいぼく。その後ご、クラブはキングラーに進化しんかする。

アローラのすがた

タイプ：くさ・ドラゴン、高たかさ：10.9m、重おもさ：415.6kg、特性とくせい：おみとおし

アローラ地方ちほうでのナッシーの姿すがた。異様いように長ながく伸のびた首くびが特徴とくちょう。1年ねん中ちゅう強つよい日差ひざしが降ふり注そそぐアローラ地方ちほうの環境かんきょうが、姿すがたの変化へんかをもたらした。アローラ地方ちほうのナッシーこそ、本来ほんらいの姿すがたであるとアローラ地方ちほうの人々ひとびとは誇ほこらしげである。長ながい首くびを鞭むちのようにしならせて、堅かたい頭部とうぶをハンマーのように叩たたきつけて攻撃こうげきするのが得意とくいだが、その首くびが弱点じゃくてんになってしまうこともある。他たの地方ちほうのナッシーと違ちがい、尻尾しっぽに4つ目めの頭あたまがあり、この頭あたまは独立どくりつして尻尾しっぽを操あやつり、キリンリキのように頭あたまの攻撃こうげきの届とどかない後方こうほうの敵てきに立たち向むかう。ときどき、突つっ張ぱりの稽古けいこをしようと普通ふつうのヤシの木きと間違まちがえたマクノシタから張はり手てを受うけ、怒おこってマクノシタを吹ふき飛とばす様子ようすも見みられる。

ドラゴンタイプなので伝説でんせつの技わざ「りゅうせいぐん」も使つかえる。くさ・エスパーからくさ・ドラゴンに変かわったため、ほのお技わざやむし技わざのダメージが半減はんげんしたものの、前述ぜんじゅつの通とおりこおり技わざが4倍ばい弱点じゃくてんになった。また、新あらたに専用せんよう技わざとして「ドラゴンハンマー」も覚おぼえる。頭あたまをハンマーのように勢いきおいよく降ふり下おろして攻撃こうげきする。

アニメ『サン&ムーン』では脇役わきやくポケモンとしてたびたび登場とうじょうしており、無人島むじんとうでは群むれで登場とうじょうした。アローラリーグではオーキド校長こうちょうのポケモンとして登場とうじょう、ハウのアローラライチュウとバトルし敗やぶれた。

その長ながい首くびが強つよいインパクトを与あたえることから、この姿すがたの判明はんめい直後ちょくごからコラージュの素材そざいとして使用しようされ、Twitter上じょうでもコラージュ画像がぞうが数多かずおおく拡散かくさんされた。

『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズSPECIAL』ではモンスターボールから登場とうじょう。触ふれてもダメージ等とうは無なく、時折ときおり左右さゆうに移動いどうする以外いがいは何なにもしないが、その上下じょうげに長ながい頸によってステージを分断ぶんだんする。壁かべ扱あつかいであり、一部いちぶキャラクターは頸に貼はり付ついたり三さん角かく跳とびをしたりできる。

また、ポケモンカード第だい2弾だん「ポケモンジャングル」のパッケージでは実際じっさいのヤシの木きのように首くびの長ながいナッシーが登場とうじょうしているが、リージョンフォームとは無関係むかんけい。

カラカラ

カラカラ No. 104

分類ぶんるい: こどくポケモン	タイプ: じめん	高たかさ: 0.4m	重おもさ: 6.5kg
特性とくせい: いしあたま/ ひらいしん	かくれ特性とくせい: カブトアーマー	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ガラガラ

主おもに墓場はかばや人気にんきのない洞窟どうくつなど寂さびしい場所ばしょに生息せいそくする小型こがたの恐竜きょうりゅうの様ようなポケモン。手てに骨ほねを持もち、死別しべつした母親ははおやの頭蓋骨ずがいこつを肌身はだみ離はなさず頭あたまに被こうむっている。寂さびしくて泣なく時とき、被こうむった頭蓋骨ずがいこつがカラカラと音おとを立たて、物悲ものがなしく聞きこえる。その声こえを聞ききつけたバルジーナに狙ねらわれることもある。被こうむった頭蓋骨ずがいこつから左右さゆうの目めのみ見みえるものの素顔すがおは誰だれも見みたことがなく、骨ほねを被こうむっていないカラカラはまだ発見はっけんされていない。親おやが死しぬ前まえのカラカラは骨ほねを被こうむっていないのか、それとも骨ほねを被こうむった時点じてんでカラカラとなるのかは不明ふめい。タマゴから孵かえるカラカラは生うまれた時ときから骨ほねを被こうむっている。手てに持もった骨ほねは武器ぶきとなり、「ホネこんぼう」「ホネブーメラン」「ボーンラッシュ」のように骨ほねを利用りようした攻撃こうげきを得意とくいとする。

『赤あか・緑みどり』では母親ははおやのガラガラを殺ころされ、シオンタウンの女おんなの子こに保護ほごされるカラカラが登場とうじょうする。また、民家みんかにいる女性じょせいに話はなすと、母親ははおやを殺ころした犯人はんにんがロケット団だんであることが分わかる。さらに他たの住民じゅうみんの話はなしによると、カラカラやガラガラの被こうむる骨ほねは高値たかねで取引とりひきされることが分わかり、このことからロケット団だんが非合法ひごうほうな乱獲らんかくを行おこなっていたと推測すいそくできる。「人間にんげんのエゴによってポケモンが殺ころされ、孤児こじになる」という、シリーズを通とおしてもかなり重おもいテーマを背負せおっていた。

アニメ版ばんでは第だい9話わでセイヨのポケモンとして登場とうじょう。地面じめんタイプのため電気でんき技わざは効きかないが、ピカチュウに頭蓋骨ずがいこつを回まわされて視野しやを奪うばわれ、「ひっかく」や「かみつく」といった本来ほんらいピカチュウが覚おぼえない物理ぶつり技わざを受うけ敗北はいぼくする。その後ごも号泣ごうきゅうしていた。ゴウのポケモンとしても登場とうじょう、骨ほねをなくして困こまっていたところをゴウが見みつけたことで自みずからゲットされた。ゴウがゲットしたポケモンとしては珍めずらしくなつかれてゲットした。

実写じっしゃ映画えいが『名めい探偵たんていピカチュウ』では野生やせいの個体こたいが登場とうじょう。母親ははおやを亡なくして泣ないていたところをティムにゲットされかけるが、失敗しっぱいしたため怒おこって「ホネブーメラン」を繰くり出だす。

ガラガラ

ガラガラ No. 105

分類ぶんるい: ほねずきポケモン	タイプ: じめん	高たかさ: 1.0m	重おもさ: 45.0kg
特性とくせい: いしあたま/ ひらいしん	かくれ特性とくせい: カブトアーマー	進化しんか前まえ: カラカラ	進化しんか後ご: なし

カラカラの進化しんか形がた。頭あたまに被こうむっている母親ははおやの頭蓋骨ずがいこつがピッタリとはまるようになり、ひびが消きえて骨ほねの形状けいじょうもシャープに変化へんかしている。寂さびしがりで泣なき虫むしだったカラカラと比くらべ、性格せいかくは強気つよきで粗暴そぼうになった。元々もともとは臆病おくびょうだったが、骨ほねを武器ぶきとして扱あつかうことにより凶暴きょうぼう化かした。飛とび回まわるバルジーナに向むかって骨ほねを投なげて撃うち落おとそうとすることがあり、これは仲間なかまの仇かたき討うちではないかと噂うわさされている。骨ほねで倒木とうぼくを叩たたくことで仲間なかまと連絡れんらくを取とる。世界せかいのどこかにガラガラだけの墓場はかばがあるらしい。

『赤あか・緑みどり・青あお・ピカチュウ』『ファイアレッド・リーグフリーン』ではポケモンタワーにガラガラの幽霊ゆうれいが登場とうじょうする。カラカラは頭あたまにかぶっている骨ほねが高たかく売うれるためにロケット団だんに狙ねらわれており、このガラガラは子供こどもと逃にげる途中とちゅうに殺ころされたものである。シオンタウンの民家みんかに住すむカラカラの母親ははおやで、子供こどもへの未練みれんと人間にんげんへの恨うらみから地縛霊じばくれいとして成仏じょうぶつできずにいたが、バトル後ごには無事ぶじに天てんに召めされた。初代しょだいポケットモンスターはRPGの『MOTHERシリーズ』をモデルにしていると田尻たじり智さとしも公言こうげんしており、そのせいかこういったテーマ的てきに重おもい描写びょうしゃや設定せってい、台詞回せりふまわしなどが垣間見かいまみられる。

「金きむ・銀ぎん」以降いこうはカラカラとガラガラの専用せんようアイテムに「ふといホネ」があり、持もたせると「こうげき」が2倍ばいになる。

TVアニメ版ばんではサイゾウの手持てもちで登場とうじょう。本来ほんらいは効きかないはずのピカチュウの電撃でんげき攻撃こうげきでなぜか倒たおすことができた。ロケット団だんのせいでサイゾウの元もとを去さり一時いちじ孤立こりつしたが、すぐに絆きずなを思おもい出だし仲直なかなおりした。

アローラのすがた

タイプ：ほのお・ゴースト、高たかさ：1.0m、重おもさ：34.0kg、特性とくせい：のろわれボディ / ひらいしん / いしあたま(隠かくれ特性とくせい)。

アローラ地方ちほうでのガラガラの姿すがた。原種げんしゅよりも少すこし痩やせ、腕うでは比較的ひかくてきやや長ながい。体からだの色いろは黒くろっぽく、背中せなかには肩かた甲かぶと骨こつ、背骨せぼね、骨盤こつばんのような模様もようがある。頭あたまに被こうむった骨ほねの額がく部分ぶぶんにも黒くろい模様もようがあり、これはマッチ箱はこのヤスリに相当そうとうする役割やくわりを持もつ。手てにした骨ほねを額がくで擦こすりつけることで両りょう端はしに緑色みどりいろの炎ほのおが着火ちゃっかする。

緑みどり豊ゆたかゆえ天敵てんてきとなる草くさタイプのポケモンが多数たすう棲息せいそくし、カラカラやガラガラにとって過酷かこくなアローラ地方ちほうに渡わたった結果けっか、炎ほのおを操あやつる術じゅつと、強つよまった仲間なかまとの結束けっそくから転てんじた霊感れいかんに近ちかい能力のうりょくの2つを獲得かくとくし、姿すがたを変かえた。原種げんしゅと比くらべて群むれの仲間なかまとの結束けっそくが一層いっそう固かたく、仲間なかまが死しんだ際さいには道みちの隅すみに埋葬まいそうする習性しゅうせいがある。手てにした骨ほねは各かく個体こたいの母親ははおやのものであり、この骨ほねを額がくでマッチのように擦こすることで、死ししてなお子こを想おもう母ははの無念むねんがこもった不思議ふしぎな緑色みどりいろの炎ほのおがまとわれる。両りょう端はしに火ひがついた状態じょうたいで骨ほねを回転かいてんさせる舞まいを踊おどることから、アローラ地方ちほうの人々ひとびとには魔術まじゅつ師しと呼よばれ恐おそれられる。戦闘せんとうでは炎ほのおを纏まつわった骨ほねで殴なぐりつけることで、水みずでも消きえない呪のろいの炎ほのおを対象たいしょうに燃もえ移うつらせるほか、骨ほねを振ふるうことで、威力いりょくが低ひくい代かわりに相手あいてを追尾ついびする火ひの玉たまとして放はなつことも可能かのう。

カラカラが夜よるにlv28になる事ことで進化しんかする。専用せんよう技わざとして、魂たましいが宿やどった骨ほねで殴なぐる攻撃こうげき技わざ「シャドーボーン」を覚おぼえる。攻撃こうげき後ごに相手あいての防御ぼうぎょを一いち段階だんかい下さげることがあるゴーストタイプの物理ぶつり技わざ。

カキのポケモンとして登場とうじょうし、TVアニメ版ばん『サン&ムーン』でもカキのポケモンとして登場とうじょう。最初さいしょは野生やせいのポケモンだったが、ヴェラ火山かざんの宝たからである『ヴェラの冠かんむり』を強奪ごうだつし、それを取とり返かえそうとしたカキのバクガメスを一いち度どは破やぶるが、翌日よくじつの再戦さいせんで敗やぶれ冠かんむりを返還へんかん。そして、カキに捕獲ほかくされ、彼かれの手持てもちポケモンとなった。

サワムラー

サワムラー No. 106

分類ぶんるい: キックポケモン	タイプ: かくとう	高たかさ: 1.5m	重おもさ: 49.8kg
特性とくせい: じゅうなん/ すてみ	かくれ特性とくせい: かるわざ	進化しんか前まえ: バルキー	進化しんか後ご: なし

「キックの鬼おに」の異名いみょうを持もつ♂のみのポケモン。茶色ちゃいろい楕円だえん形がたの体からだから手足てあしが生はえたような外見がいけん。バルキーから進化しんかする種たねのひとつで、進化しんかする時ときに防御ぼうぎょより攻撃こうげきの方ほうが高たかいとサワムラーとなる。腕うでよりも足あしが発達はったつし、その足あしはばねのように伸縮しんしゅくし、最大さいだい2倍ばいの長ながさにまで伸のびるため、遠とおくの敵てきにも攻撃こうげきできる。初はじめて戦たたかう敵てきは間合まあいの広ひろさに驚おどろく。戦たたかった後のちは足あしをよく揉もみ解かいしている。また、急いそいで歩あるいていると徐々じょじょに大股おおまたになる癖くせがある。存在そんざいとしてエビワラーとは対たいをなすポケモンである。キックポケモンの通とおり、「メガトンキック」、「とびひざげり」、「ブレイズキック」などキック系けいの技わざを多おおく覚おぼえるが、「きあいパンチ」、「ばくれつパンチ」、「バレットパンチ」などパンチ技わざも少すくなからず覚おぼえる。

『赤あか・緑みどり・青あお・ピカチュウ』および『ファイアレッド・リーフグリーン』では、格闘かくとう道場どうじょうの師範しはんの空手からて大王だいおうに勝かつとサワムラーかエビワラーの二者択一にしゃたくいつで手てに入いれられた。

アニメではロケット団だんが選手せんしゅから奪うばったポケモンとして使用しようしたが、サトシのオコリザルに敗やぶれた。『ミュウツーの逆襲ぎゃくしゅう』ではソラオのポケモンとして登場とうじょう、コピーとバトルする。これ以外いがいにも何なん度どか別べつ個体こたいが登場とうじょうしているが、『ミュウと波なみ導しるべの勇者ゆうしゃルカリオ』ではボスゴドラに、サトシのライバル・ジュンの持もつ個体こたいはシンジのリングマにといずれも相性あいしょうでは勝まさるものの敗北はいぼくするなど、やられ役やくな立場たちばで登場とうじょうすることが多おおい。アニメ『ポケモン THE ORIGINS』では主人公しゅじんこうのレッドのポケモンとして登場とうじょう、空手からて大王だいおうからもらい、レッドのポケモン4体たい倒たおしたサカキのサイホーンと互角ごかくに戦たたかい引ひき分わける強つよさを見みせた。

『ニンテンドウオールスター! 大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズ』では、モンスターボールから登場とうじょう。一番いちばん近ちかい敵てきに対たいして「とびげり」を繰くり出だす。

実在じつざいの人物じんぶつがモデルとなっているポケモンの一体いったいで、名前なまえの由来ゆらいは元もとキックボクサーの沢村さわむら忠ただし。英語えいご版ばんとドイツ語ご版ばん、フランス語ふらんすご版ばんにおける名前なまえ "Hitmonlee" の由来ゆらいは、ブルース・リーから。

エビワラー

エビワラー No. 107

分類ぶんるい: パンチポケモン	タイプ: かくとう	高たかさ: 1.4m	重おもさ: 50.2kg
特性とくせい: するどいめ/ てつのこぶし	かくれ特性とくせい: せいしんりょく	進化しんか前まえ: バルキー	進化しんか後ご: なし

「唸うなる拳こぶし」の異名いみょうを持もつ、ボクサーの姿すがたをした♂のみのポケモン。サワムラーと比くらべてより人ひと型がたに近ちかい外見がいけんをしており、両手りょうてにボクシンググローブをはめている。バルキーから進化しんかする種たねのひとつで、進化しんかする時ときに攻撃こうげきより防御ぼうぎょの方ほうが高たかいとエビワラーとなる。世界せかいチャンピオンを目指めざしていたプロボクサーの魂たましいが乗のり移うつっていると言いわれ、そのために不屈ふくつの精神せいしん力りょくを持もつが、3分ふん戦たたかうと休憩きゅうけいしたくなる。

新幹線しんかんせんと互角ごかくの速はやさでパンチを繰くり出だすことができ、その拳こぶしは掠かすっただけで火傷かしょうのような擦過傷さっかしょうを負おうほど。一見いっけん何なにもしていないように見みえても、実じつは高速こうそくでパンチを繰くり出だしていることもある。またパンチは威力いりょくを上あげるために、あらゆるパンチをコークスクリュー・ブローのように拳こぶしを回転かいてんさせながら放はなつ。それによりコンクリートの壁かべでさえも、ドリル状じょうに削けずりやがて貫つらぬいてしまう。存在そんざいとしてサワムラーとは対たいをなすポケモンである。パンチポケモンというだけあって、「メガトンパンチ」、「ほのおのパンチ」、「かみなりパンチ」、「れいとうパンチ」、「マッハパンチ」、「ばくれつパンチ」、「バレットパンチ」、「れんぞくパンチ」、「グロウパンチ」などパンチ技わざを多おおく覚おぼえるが、「とびひざげり」「ローキック」などのキック技わざも少すくなからず覚おぼえる。

『赤あか・緑みどり・青あお・ピカチュウ』および『ファイアレッド・リーフグリーン』では、格闘かくとう道場どうじょうの師範しはんの空手からて大王だいおうに勝かつとサワムラーかエビワラーのどちらかを手てに入いれられた。また、通常つうじょう個体こたいはグローブの色いろは赤あかだが、色いろ違ちがいはグローブの色いろは青あおになっている。

アニメでは脇役わきやくのような扱あつかいで登場とうじょうするが、サワムラー同様どうようやられ役やくな立場たちばが多おおい。ゴウのポケモンとしても登場とうじょう、ゲーム本編ほんぺん同様どうように空手からて大王だいおうに勝かった（バトルの描写びょうしゃは無ない）ゴウはエビワラーを選えらんだ。

数少かずすくない、実在じつざいの人物じんぶつをモデルとするポケモンの一体いったいで、名前なまえの由来ゆらいは元もとプロボクサーでフライ級きゅう世界せかいチャンピオンにもなっている海老原えびはら博幸ひろゆき。体重たいじゅうの50.2kgは現実げんじつ世界せかいのフライ級きゅうとほぼ同おなじ。英語えいご版ばんとドイツ語ご版ばん、フランス語ふらんすご版ばんにおける名前なまえ "Hitmonchan" の由来ゆらいは、ジャッキー・チェンから。

ベロリンガ

ベロリンガ No. 108

分類ぶんるい: なめまわしポケモン	タイプ: ノーマル	高たかさ: 1.2m	重おもさ: 65.5kg
特性とくせい: どんかん/ マイペース	かくれ特性とくせい: ノーてんき	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ベロベルト

薄うすいピンク色ぴんくいろの体からだで両足りょうあしや腹部ふくぶに模様もようがあり、大おおきく太ふといしっぽと身長しんちょうの約やく2倍ばい (2.5m) もある非常ひじょうに長ながい舌したを持もつ、二に足そく歩行ほこうのサンショウウオの様ような姿すがたをしたポケモン。普段ふだんは口くちの中なかに舌したを巻まいて収納しゅうのうしているが、舌したを1mほど出だしているときがあり、これはすぐに舌したを伸のばせるようにするための仕草しぐさである。完全かんぜんに口くちの中なかに舌したを収納しゅうのうしたベロリンガを見みられるのは野生やせいか落おち着ついて寝ねているとき程度ていどで、非常ひじょうに珍めずらしい。

舌したの先さきまで神経しんけいが発達はったつしており、舌したで微妙びみょうな動うごきや自由自在じゆうじざいに伸のばしたりしたりして器用きように操あやつり、戦闘せんとうの攻撃こうげき、防御ぼうぎょから獲物えものの捕食ほしょくまであらゆる行動こうどうをすることができる。初はじめて見みるものは舌したで舐なめ回まわし、味あじと感覚かんかくで相手あいてを記憶きおくして、獲物えものにできるかどうか確認かくにんする。ただし、異物いぶつと感かんじたものやゴミは吐はき出だす。唾液だえきには相手あいてを痺しびれさせる成分せいぶんが含ふくまれており、舐なめられると痺しびれて動うごけなくなってしまう。この唾液だえきは集あつめて煮詰につめると強力きょうりょくな糊のりになる。

『赤あか・緑みどり』『ファイアレッド・リーフグリーン』では野生やせいの個体こたいが出現しゅつげんせず、ゲーム中ちゅうのトレーナーとの交換こうかんでしか入手にゅうしゅできない。

『ダイヤモンド・パール』より、進化しんか形がたのベロベルトが登場とうじょうした。

TVアニメ版ばんではロケット団だんのムサシの手持てもちポケモンとして登場とうじょう。無印むじるし146話わにて、不意ふいのはずみで少年しょうねんテルのソーナンスと交換こうかんされ、彼かれのポケモンになった。声優せいゆうは西村にしむらちなみ。DP編へんではアオイが預あづけたポケモンとして登場とうじょうしたが、手違てちがいでべロベルトに進化しんかさせてしまう。『サン&ムーン』ではマオの兄あに・ウルのパートナーとしても登場とうじょう。

実写じっしゃ映画えいが『名めい探偵たんていピカチュウ』では電車でんしゃの中なかにいたポケモンとして登場とうじょう。ティムの顔かおを舐なめた（本人ほんにんは親切しんせつのつもりだったが）。

ドガース

ドガース No. 109

分類ぶんるい: どくガスポケモン	タイプ: どく	高たかさ: 0.6m	重おもさ: 1.0kg
特性とくせい: ふゆう	かくれ特性とくせい: なし	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: マタドガス

人類じんるいの生うみ出だした廃棄はいき物質ぶっしつから生うまれたポケモンの一ひとつ。風船ふうせん状じょうに膨ふくらんだ紫むらさきの丸まるい体からだが特徴とくちょう。兵器へいき工場こうじょうの毒どくガス貯蔵ちょぞう倉庫そうこで最初さいしょに発見はっけんされた。排はいガスや毒どくガスなどを詰つめ込こむことで身体しんたいを形成けいせいしている。体からだが薄うすいため、近ちかづくと体からだが透すけて体内たいないで猛毒もうどくのガスが渦巻うずまいている様子ようすが分わかるが、とても臭くさい。

腹はらにはドクロマークのような模様もようがあり、この模様もようは映画えいが『ミュウツーの逆襲ぎゃくしゅう』の冒頭ぼうとうに出でてくる海賊かいぞくトレーナーのバンダナの模様もようや、『ポケモン不思議ふしぎのダンジョン』のチームフラッグにも使つかわれている。また『青あお』でのみ、腹はらにあるドクロの模様もようが額がくにあった。

TVアニメ版ばんではロケット団だんのコジロウの手持てもちポケモンとして登場とうじょう。AGではポケモンハンター･リョウに捕つかまった群むれが登場とうじょう、コジロウと別わかれたマタドガスに守まもられながら森もりの奥おくに逃にげた。BWではジムリーダー・ホミカのポケモンとして登場とうじょう、多おおくのトレーナーを一体いったいで倒たおした強者きょうしゃである。サトシのガントルやケンホロウを倒たおしたが、ハハコモリに倒たおされた。声優せいゆうは佐藤さとう健輔けんすけ。

『ニンテンドウオールスター!大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズ』では、モンスターボールから登場とうじょう。周囲しゅういにガード不可ふかの「スモッグ」を噴射ふんしゃして攻撃こうげき。食くらった敵てきはドガースに引ひき寄よせられるように吹ふっ飛とぶ。『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS』ではゲームモードの1つ「フィールドスマッシュ」の敵てきキャラとして登場とうじょう。周囲しゅういに「どくガス」を噴射ふんしゃし、食くらったファイターは弱体じゃくたい化かする。『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズ for Wii U』ではゲームモードの1つ「ワールドスマッシュ」のイベントに登場とうじょうし、1ターンの間あいだ「えんまく」でボードを覆おおい隠かくす。シリーズを通とおして声こえは石塚いしづか運はこぶ昇のぼりが担当たんとう。

マタドガス

マタドガス No. 110

分類ぶんるい: どくガスポケモン	タイプ: どく	高たかさ: 1.2m	重おもさ: 9.5kg
特性とくせい: ふゆう/ かがくへんかガス	かくれ特性とくせい: なし	進化しんか前まえ: ドガース	進化しんか後ご: なし

ドガースの進化しんか形がた。ごくまれに、2つの毒どくガス成分せいぶんが長時間ちょうじかん吹ふきだまっている場所ばしょや、突然変異とつぜんへんいで出現しゅつげんすることのある双子ふたごのドガース。大おおきく牙きばがあるドガース、普通ふつうサイズのドガース（腹はらのドクロマークは頭蓋骨ずがいこつだけ）、若干じゃっかん小ちいさくて生成せいせい途中とちゅうの顔かおがないドガースによって構成こうせいされ、どれもくっついている。顔かおがないドガースは未み成長せいちょうなだけなようで、稀まれにレアコイルの様ように顔かおが3つ揃そろったマタドガスが見みつかることもあるらしいが、未いまだに登場とうじょうしていない。片方かたがたのドガースがふくらむと、もう一方いっぽうのドガースはしぼむ。これを繰くり返かえすことで体内たいないの毒どくガスを混まぜ合あわせて、もっと強つよく、臭くさくする。

ゴミから出でる悪臭あくしゅうやガスを吸すいに集あつまるので、ゴミ捨ごみすて場ばや焼却しょうきゃく処分しょぶん場じょう、リサイクルセンター、埋立うめたて地ち、ヤブクロンの縄張なわばりなどにも出没しゅつぼつする。腐くさった生なまゴミから出でる悪臭あくしゅうが好すきらしく、掃除そうじをしていない民家みんかに住すみ着ついて深夜しんやその臭においを吸すっている。マタドガスが出だすガスを1000倍ばいに薄うすめると最高さいこう級きゅうの香水こうすいが出来上できあがる。

覚おぼえる技わざがかなり豊富ほうふであり、どくタイプ技わざ以外いがいにもガスのポケモンらしく「かえんほうしゃ」「だいもんじ」などのほのおタイプの技わざや、「れいとうビーム」「10まんボルト」「あくのはどう」「だいばくはつ」なども覚おぼえる。

TVアニメ版ばんではロケット団だんのコジロウの手持てもちポケモンとして登場とうじょう。「ヘドロこうげき」による目潰めつぶしや「えんまく」による逃走とうそう要因よういんで活躍かつやくした。ハンターに捕つかまったドガースの群むれを守まもるため、涙なみだながらにコジロウと別わかれた。声優せいゆうは石塚いしづか運はこぶ昇のぼり。

『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズDX』では、モンスターボールから登場とうじょう。「スモッグ」を噴射ふんしゃして周囲しゅういのファイターを攻撃こうげきしつつ浮うかせる。強制きょうせいスクロールのステージでは、置おき去ざりにされることもある。声優せいゆうは石塚いしづか運はこぶ昇のぼり。

ガラルのすがた

タイプ：どく・フェアリー、高たかさ：3.0m、重おもさ：16.0kg。

ガラル地方ちほうでのマタドガスの姿すがた。体からだ色しょくは灰色はいいろ。周囲しゅういを緑色みどりいろのガスが漂ただよい、口くち周まわりにヒゲ状じょうにまとわりついているガスも緑色みどりいろ。2つの頭あたまの頭頂とうちょう部ぶにシルクハット状じょうの煙突えんとつが上うえに高たかく伸のびている。昔むかしは通常つうじょうの姿すがただったが、工業こうぎょうの発展はってんに伴ともない工場こうじょうが軒のきを連つらね始はじめたと同時どうじに大気たいき汚染おせんが深刻しんこく化かし、ほぼ同どう時期じきにこの姿すがたに変かわった。

汚よごれた空気くうきや毒どくガスを摂取せっしゅしており、毒素どくそや有害ゆうがい物質ぶっしつのみを抽出ちゅうしゅつ・吸収きゅうしゅうし、結果けっか的てきに洗浄せんじょうされたガスは白しろい水蒸気すいじょうきのように頭頂とうちょう部ぶの煙突えんとつから糞くそとして排出はいしゅつされている。打撃だげきによる攻撃こうげきの際さいには頭あたまの煙突えんとつを叩たたきつける。専用せんよう技わざは「ワンダースチーム」。不思議ふしぎな煙けむりを相手あいてに浴あびせて攻撃こうげきし、混乱こんらんさせることがある。

トレーナーでは「ソード・シールド」でジムリーダーのポプラ、「ソード」では加くわえてライバルのクララが使用しようする。

『LEGEND アルセウス』にはガラルのすがたのマタドガスに似にた煙突えんとつが登場とうじょうしているが、関係かんけいは不明ふめいである。

アニメ版ばんではテレビアニメ第だい7シリーズで初はつ登場とうじょうを果はたし、第だい46話わにてまどろみの森もりにいた野生やせいの個体こたいとして登場とうじょう。第だい8シリーズ（『リコとロイの旅たびシリーズ』）では第だい19話わにてエンジンシティにいたポケモンとして一瞬いっしゅん登場とうじょう。第だい29話わ（『テラパゴスのかがやき』第だい4話わ）では野生やせいの個体こたいが登場とうじょう。ロイに試作しさく用ようのボールであるチェイスボールを当あてられ怒おこって追おい回まわすもオリオのメタグロスによって撃退げきたいされた後のち、仲間なかまを大勢おおぜい引びき連づれなおも襲おそい掛かかるも、フリードの提案ていあんにより工場こうじょうの煙突えんとつから噴ふき出だす煙けむりを食たべさせることでおとなしくなった。

サイホーン

サイホーン No. 111

分類ぶんるい: とげとげポケモン	タイプ: じめん/ いわ	高たかさ: 1.0m	重おもさ: 115.0kg
特性とくせい: いしあたま/ ひらいしん	かくれ特性とくせい: すてみ	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: サイドン

サイのような姿すがたをしたポケモン。草原そうげんに生息せいそくする。全身ぜんしんに先さきの丸まるいとげが生はえており、鼻はなの位置いちに一本いっぽんの角かくを有ゆうす。角かくが長ながい方ほうが♂。頭あたまはあまり良よくないが骨ほねは人間にんげんの1000倍ばいの硬度こうどで、突進とっしんを始はじめると道みちにある物もの全すべてを気きにしなくなるという。特とくにマンションや高層こうそうビルでさえ、突進とっしん一発いっぱつで粉々こなごなにする。頭あたまの悪わるさが相あいまって突進とっしんし始はじめた理由りゆうも忘わすれ、何なにも気きにせず果はてしなく突進とっしんし続つづける。半径はんけい10キロメートルもの範囲はんいを縄張なわばりにしているが、走はしり続つづけて縄張なわばりを忘わすれてしまうため、生息せいそく地ちが広ひろがっている。カロス地方ちほうではサイホーンレースという競馬けいばのような競技きょうぎがあり、一部いちぶの道路どうろにはトゲだらけの地面じめんを走破そうはするためにサイホーンに乗のったまま移動いどうできる場所ばしょがある。

TVアニメ版ばんでは第だい35話わに登場とうじょう。サトシが捕獲ほかくしようとしてサファリボールを投なげたが、たまたまその間あいだを横断おうだんしようとしたケンタロスの群むれに当あたり、代かわりにケンタロスが捕つかまった。また、「ポケットモンスターＸＹ」では、セレナの住すむアサメタウンの彼女かのじょの家いえにいる個体こたいや、XY＆Z第だい16話わ「マスタークラスへの試練しれん、どうするセレナ！？」では、別べつ個体こたいのサイホーンが登場とうじょうしており、セレナに懐なついていた。

『ミュウツーの逆襲ぎゃくしゅう』ではソラオのポケモンとして登場とうじょう、ミュウツーに「たいあたり」するが受うけ止とめられた挙句あげくそのまま弾ひかれてしまった。その後ごはコピーと対戦たいせんする。

『Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』では乗のれるポケモンとして登場とうじょう。速はやさは遅おそい。

第だい5世代せだいまでリザードンとサイホーンの鳴なき声ごえは全まったく同一どういつであった。

サイドン

サイドン No. 112

分類ぶんるい: ドリルポケモン	タイプ: じめん/ いわ	高たかさ: 1.9m	重おもさ: 120.0kg
特性とくせい: いしあたま/ ひらいしん	かくれ特性とくせい: すてみ	進化しんか前まえ: サイホーン	進化しんか後ご: ドサイドン

サイホーンの進化しんか形がた。進化しんかに伴ともない二に足そく歩行ほこうを行おこなうようになる。二に足そく歩行ほこうが脳のうの発達はったつを促うながし、ひたすらに突進とっしんを繰くり返かえすのみだったサイホーンに比くらべ険けわしい山やまにも住すめるようになるなど知能ちのうの面めんでも向上こうじょうが見みられるが、乱暴らんぼうな性格せいかくや物忘ものわすれのひどさには変化へんかがない。鼻先はなさきにはドリルのような形状けいじょうの角かくを持もち、回転かいてんさせて相手あいてを貫つらぬく。サイホーン同様どうよう、角かくが長ながい方ほうが♂。その威力いりょくは一いち撃げきで高層こうそうビルをも破壊はかいするほどだという。仲間なかま同士どうしぶつけ合あって磨みがき上あげている。さらに鎧よろいのように頑強がんきょうな皮膚ひふは、大砲たいほうの砲撃ほうげきや2000度どのマグマにも耐たえうるが、一方いっぽうでくすぐるなどの刺激しげきに対たいして鈍感どんかんな側面そくめんもある。

『ダイヤモンド・パール』では新あらたに進化しんか形がたのドサイドンが登場とうじょうした。

ゲームでは多数たすうのトレーナーが使用しようし、中なかでもカントー地方ちほうのチャンピオン→トキワのジムリーダー・グリーンのものが知しられている。『赤あか・緑みどり』ではロケット団だんボス兼けんトキワのジムリーダー・サカキも切きり札ふだとして使用しようする（アニメ『ポケモン THE ORIGINS』にも登場とうじょうした）。

『Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』では進化しんか前まえのサイホーン同様どうよう、乗のれるポケモンとして登場とうじょう。進化しんか前まえ・後あとで乗のれることのできる唯一ゆいいつのポケモン。速はやさは進化しんか前まえのサイホーンと同おなじ。主人公しゅじんこうを後頭部こうとうぶ、ピカチュウ・イーブイを肩かたに乗のせる。

TVアニメ版ばんでは第だい57話わにカツラのポケモンとして登場とうじょう。サトシのピカチュウの電撃でんげきをものともしないが、角かくに「かみなり」を浴あびせられて倒たおれる。オレンジ諸島しょとう編へんでは通常つうじょうより大おおきめの個体こたい（サトシのカビゴンとほぼ同おなじ大おおきさ）が登場とうじょうし、サトシのカビゴンの「メガトンパンチ」で吹ふっ飛とばされた。金銀きんぎん編へんとDPで「なみのり」を覚おぼえているサイドンが登場とうじょうする話はなしが1回かいずつある。前者ぜんしゃは苦手にがてな水みずを恐おそれない野生やせいの個体こたいがエリコ（声こえ - 冬ふゆ馬うま由美ゆみ）にゲットされ、下水道げすいどう近ちかくのトンネルを掘ほるために活躍かつやく。後者こうしゃはタッグバトル大会たいかいの相手あいてポケモンとして登場とうじょうし「なみのり」でサトシのピカチュウとシンジのヒコザルを襲おそうもピカチュウが波なみに向むかって「アイアンテール」を繰くり出だし、その衝撃しょうげきで波なみから落おとされ敗北はいぼくする。

『セレビィ 時じを超こえた遭遇そうぐう』では、野生やせいの個体こたいが数すう体たい登場とうじょう。森もりのポケモンたちと共ともにビシャスからセレビィを助すけようと集あつまるシーンでは、暴走ぼうそうしたセレビィの攻撃こうげきから唯一ゆいいつ吹ふき飛とばされずに耐たえながら後うしろに引ひきずられていく描写びょうしゃがある。

テレビアニメ第だい8シリーズ（『リコとロイの旅たびシリーズ』）ではエクスプローラーズのメンバーであるジル（声こえ - 田邊たなべ幸みゆき輔）のパートナーとして第だい1話わから登場とうじょう。オリオのメタグロスに勝利しょうりしているが、ロイのホゲータの「ひのこ」に敗北はいぼく。使用しようする技わざは「ロックブラスト」（第だい1話わから使用しよう）、「メガホーン」（第だい25話わから使用しよう）、「すなあらし」（第だい25話わで使用しようしかけたが、失敗しっぱいする）。また、ぐるみんの動画どうがでのリスナー時じのハンドルネームである「サイドンの筋肉きんにく」という名前なまえの由来ゆらいでもある。他ほかにも第だい26話わ（『テラパゴスのかがやき』第だい1話わ）から変更へんこうされたオープニング映像えいぞうおよびエンディング映像えいぞうにも登場とうじょう。

ラッキー

ラッキー No. 113

分類ぶんるい: たまごポケモン	タイプ: ノーマル	高たかさ: 1.1m	重おもさ: 34.6kg
特性とくせい: しぜんかいふく/ てんのめぐみ	かくれ特性とくせい: いやしのこころ	進化しんか前まえ: ピンプク	進化しんか後ご: ハピナス

ピンプクの進化しんか形がた（『ダイヤモンド・パール』以降いこう）。卵たまごのような見みた目めで♀しか存在そんざいしないポケモン。外見がいけんは薄うす桃色ももいろの丸まるい体からだで、腹部ふくぶのポケットに卵たまごを抱かかえている。その外見がいけんと生息せいそく数すうがとても少すくない事ことで、いつしかラッキーを持もっているトレーナーは幸しあわせになれるというい伝いつたえが出来できた。普段ふだんは持もっている卵たまごを割わらないように気きをつけて歩あるいており、じっとしている時ときは両手りょうてを合あわせている事ことが多おおい。卵たまごの栄養えいよう価かはとても高たかく、食たべるとかなり美味びみとされる。そのため卵たまごを狙ねらう人間にんげんや他たのポケモンも少すくなくないため、それらから必死ひっしで逃にげるうちに逃にげ足あしが速はやくなったと推測すいそくされる。『金きむ・銀ぎん』からは進化しんか形がたのハピナスが、更さらに『ダイヤモンド・パール』からは進化しんか前まえのピンプクが登場とうじょうしている。通常つうじょうレアリティでは最もっともレア度どが高たかいポケモンのひとつ。

ゲームではHPやとくぼうが高たかく、非常ひじょうにタフなポケモン。ラッキーとハピナスの専用せんよう技わざとして「タマゴうみ」がある。

ポケモンスタジアムでは耳みみで宙ちゅうに浮うくシーンがあった。

TVアニメ版ばんのラッキーは各地かくちのポケモンセンターに配属はいぞくされており、ジョーイのサポートをしている。初はつ登場とうじょうは第だい2話わで、重傷じゅうしょうを負おったピカチュウを乗のせたストレッチャーを押おしていった。「ラッキー看護かんご学校がっこう」というラッキー専せん門もんの学校がっこうもある。過去かこにラッキー看護かんご学校がっこうに間違まちがえて入学にゅうがくしたムサシが、そこで一いち匹ひきのラッキーと仲良なかよくなった。『ダイヤモンド&パール』ではタケシのピンプクが進化しんかする形かたちで登場とうじょう。声優せいゆうは進化しんか前まえと同様どうように伊東いとうみやこ。

テレビアニメ第だい8シリーズ（『リコとロイの旅たびシリーズ』）ではライジングボルテッカーズのメンバーで医療いりょう班はんでもあるモリー（声こえ - 真堂しんどう圭けい）のパートナーとして登場とうじょう。他ほかにも第だい2話わから使用しようされたオープニング映像えいぞうおよび第だい26話わ（『テラパゴスのかがやき』第だい1話わ）から変更へんこうされたオープニング映像えいぞうおよびエンディング映像えいぞうにも登場とうじょう。

webアニメ『ポケモンジェネレーションズ』ではモミのポケモンとして第だい10話わに登場とうじょう。声優せいゆうはこおろぎさとみ（英語えいご版ばんでも共通きょうつう）。

『ポケットモンスター 4コママンガ劇場げきじょう』では主おもにコイキングネタが主流しゅりゅうの藤ふじ凪なぎかおるの作品さくひんで突つっ込こみ役やくとして登場とうじょうするが、このラッキーは2巻かんのみ公式こうしきのとは違ちがい黄色おうしょくで描えがかれている。藤ふじ凪なぎはこれについて自身じしんのホームページで「当時とうじはモノクロの資料しりょうしかなく、色いろがわからなかった」と述懐じゅっかいしている。性別せいべつはメスしか存在そんざいしないが、当初とうしょは性別せいべつの概念がいねんがニドランとその進化しんか系けいを除のぞき存在そんざいしなかった為ため、マンガでは一人称いちにんしょうが「僕ぼく」のラッキーも存在そんざいし、男性だんせい口調くちょうで喋しゃべる個体こたいもいた。穴あな久保くぼ幸作こうさくの漫画まんが版ばんでも一人称いちにんしょうが「僕ぼく」だった。劇場げきじょう版ばん「みんなの物語ものがたり」の小説しょうせつ版ばんではトリトのラッキーの一人称いちにんしょうが「ボク」になっている（作者さくしゃがラッキーがメスしかいない事ことを知しらなかったと思おもわれる）。

『ニンテンドウオールスター! 大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズ』では、モンスターボールから登場とうじょうするものと、ステージ「ヤマブキシティ」のギミックとして登場とうじょうするものがいる。どちらも「タマゴうみ」で周囲しゅういに卵たまごを置おく。卵たまごは投なげることができ、割われると別べつのアイテムが出でてくるが、たまに爆発ばくはつする「タマゴばくだん」も混まじっている。ステージギミックのラッキーは触ふれたファイターのダメージが回復かいふくする他ほか、攻撃こうげきして吹ふっ飛とばせる。『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズDX』ではモンスターボールからのみ登場とうじょう。投なげられない代かわりに取得しゅとくするとダメージが回復かいふくする卵たまごも存在そんざいする他ほか、ラッキー本体ほんたいを攻撃こうげきして吹ふっ飛とばせるようになった。

2019年ねん2月がつには、福島ふくしま県けんを応援おうえんする「ふくしま応援おうえんポケモン」に任命にんめいされた。以降いこう、様々さまざまなコラボレーション商品しょうひんが販売はんばいされ、県内けんない各地かくちにはラッキーがデザインされたマンホールの蓋ぶたのポケふたが設置せっちされている。2021年ねん12月12日にちには福島ふくしま県けん浪江なみえ町まちにラッキーをモチーフにした公園こうえん「ラッキー公園こうえん in なみえまち」が開園かいえんし、その後ご、同どう県けんの郡山こおりやま市し、昭和しょうわ村むら、柳津やないづ町まちでも順次じゅんじ開園かいえんした。ポケモンをモチーフにした公園こうえんは「ラッキー公園こうえん」が全国ぜんこく初はつとなる。

モンジャラ

モンジャラ No. 114

分類ぶんるい: ツルじょうポケモン	タイプ: くさ	高たかさ: 1.0m	重おもさ: 35.0kg
特性とくせい: ようりょくそ/ リーフガード	かくれ特性とくせい: さいせいりょく	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: モジャンボ

絶たえ間まなく動うごく青あおいツルが本体ほんたいを覆おおう、本体ほんたいが良よく分わからない変かわったポケモン。丸まるい目もくと赤あかい長靴ながぐつのような足あしだけがツルから出でている。葉はや花はなびらや毒どくを主おもな攻撃こうげき手段しゅだんとするくさポケモンの中なかでは特異とくいな、ツルを使つかった攻撃こうげきを主体しゅたいとする。ツルでくすぐり、その隙すきに逃にげる。ツルは切きれやすいがまたすぐ生はえてくる。ツルから独特どくとくの香かおりが漂ただよい、ガラルではハーブとして使つかわれている。

『ダイヤモンド・パール』より、進化しんか形がたのモジャンボが登場とうじょうした。

『ダイヤモンド・パール』では野生やせいのモンジャラが出現しゅつげんしないため、GBA版ばんからパルパーク経由けいゆで送おくるか、『プラチナ』『ハートゴールド・ソウルシルバー』から通信つうしんで送おくる必要ひつようがある。

TVアニメ版ばんではタマムシジムでエリカが使用しよう。ジム戦せんではサトシのフシギダネに「つるのムチ」で手繰たぐり寄よせられるも、至近しきん距離きょりで「しびれごな」を浴あびせて動うごきを封ふうじる事ことで勝利しょうりしているが、ヒトカゲに敗やぶれる。

ガルーラ

ガルーラ No. 115

分類ぶんるい: おやこポケモン	タイプ: ノーマル	高たかさ: 2.2m	重おもさ: 80.0kg
特性とくせい: はやおき/ きもったま	かくれ特性とくせい: せいしんりょく	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

怪獣かいじゅうの様ような姿すがたで、おなかの袋ふくろに子供こどもを入いれて育そだてるという有ゆう袋ぶくろ類るいのカンガルーのような特性とくせいを持もつポケモン。大おおきく茶色ちゃいろいほうが親おやで小ちいさく青あおいほうが子供こどもであり、基本きほん的てきに♀しかいない。進化しんか系統けいとうがなく、人間にんげんがタマゴを孵かえした時ときから既すでにおなかの袋ふくろに子供こどもがいるため、その生態せいたいについてはまだ謎なぞが多おおい。子供こどもを押おし潰つぶさないように、座すわった体勢たいせいで寝ねる。天敵てんてきがいない安全あんぜんな場所ばしょ・条件下じょうけんかでのみ子供こどもを袋ふくろから出だして遊あそばせるが、その間あいだも常つねに監視かんしの目めを光ひからせる。子供こどもは約やく3年ねんで親おや離ばなれし、子供こどもの一人ひとり立だちに嬉うれしさと寂さびしさがこみ上あげ、どんなに強つよい母親ははおやもこの時ときばかりは激はげしく号泣ごうきゅうする。子供こどもがいないガルーラが遭難そうなんした人間にんげんの子供こどもを保護ほごしたという記録きろくもあった。「メガトンパンチ」「ピヨピヨパンチ」「グロウパンチ」などといったパンチ攻撃こうげきも多おおく覚おぼえる。

『赤あか・緑みどり』ではサファリゾーンにしか出現しゅつげんしない上うえに、捕獲ほかくするのが難むずかしいポケモンの一種いっしゅだった。

『X・Y』では「メガガルーラ」へとメガシンカを遂とげる。

メガガルーラ

タイプ：ノーマル、高たかさ：2.2m、重おもさ100.0kg、特性とくせい：おやこあい。

メガシンカの爆発ばくはつ的てきなエネルギーが、親おやではなく袋ふくろにいる子供こどもの方ほうに作用さよう、一時いちじ的てきに成長せいちょうしてよりガルーラらしい外見がいけんとなり、袋ふくろから飛とび出だす。親おやに外見がいけん上じょうの変化へんかはないため高たかさはそのままだが、子供こどもが成長せいちょうした分ぶん重おもさが増加ぞうかしている。

メガシンカのエネルギーは子供こどもの方ほうに作用さようするものの、メガガルーラとして戦闘せんとう力りょくが大おおきく上昇じょうしょうするのは、むしろ子供こどもの成長せいちょうに喜よろこんだことで張はり切きった親おや個体こたいの方ほうである。子供こどもの方ほうは負まけん気きばかりが強つよくなるため母親ははおやとしては喜よろこぶ一方いっぽう気きが気きではなく、その背中せなかをみて将来しょうらいを少すこし心配しんぱいする気持きもちと、いずれ訪おとずれる別わかれに思おもいをはせる気持きもちも同居どうきょする。一時いちじ的てきな成長せいちょうのためか、子供こどもは足腰あしこしがおぼつかず時折ときおりよろけるが、母親ははおやがすかさずそっと手てを添そえて支ささえる。

メガシンカすると、「HP」を除のぞいた全すべての能力のうりょくがバランスよく上昇じょうしょうする。特性とくせいは「おやこあい」となり、2回かい連続れんぞく攻撃こうげきが可能かのうになるため、攻撃こうげき時じの追加ついか効果こうかが発動はつどうする機会きかいも増ふえる。

TVアニメ版ばんでは第だい34話わ「ガルーラのこもりうた」で初はつ登場とうじょう。ガルーラ同士どうしで群むれを作つくり、その群むれの中なかで育そだつ人間にんげんの野生やせい児じがメインとなった物語ものがたり。ガルーラの声優せいゆうは小林こばやし幸子さちこが担当たんとうした。『2019年版ねんばん』第だい1話わにて、ピカチュウがサトシと出会であう数すう年ねん前まえ、ピカチュウがまだピチューだった頃ころに深ふかい関かかわりのあるポケモンとして登場とうじょう。ガルーラの子供こどもの声優せいゆうは飯豊いいとよまりえ。この話はなしのピチューもピカチュウと同おなじく大谷おおや育江いくえが演えんじた。

また、小林こばやし幸子さちこは「ガルーラ小林こばやし」名義めいぎで「ポケモン音頭おんど」を歌うたっている。同どう曲きょくのビデオではガルーラをモチーフとした派手はでな衣装いしょうを身みに纏まとって登場とうじょうしている。

『Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』では乗のれるポケモンとして登場とうじょう。主人公しゅじんこうを肩かたにのせ、ピカチュウ・イーブイを子供こどもと一緒いっしょにお腹なかの袋ふくろに入いれて移動いどうする。速はやさは普通ふつう。

スマートフォン用ようアプリ「Pokémon GO」では、オセアニア（オーストラリア・ニュージーランド）のみに出現しゅつげんする地域ちいき限定げんていポケモンとして設定せっていされている。

タッツー

タッツー No. 116

分類ぶんるい: ドラゴンポケモン	タイプ: みず	高たかさ: 0.4m	重おもさ: 8.0kg
特性とくせい: すいすい/ スナイパー	かくれ特性とくせい: しめりけ	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: シードラ

タツノオトシゴのような姿すがたをしたポケモン。口くちから墨すみを吐はいて逃にげる。背中せなかのひれで自由自在じゆうじざいに泳およげ、前まえを向むいたまま後うしろに移動いどうすることもできる。初期しょきの公式こうしきイラストには、背鰭せびれが無ない代かわりに1対ついの胸むね鰭ひれを備そなえたものがあった。巻まかれている尻尾しっぽは体からだのバランスを取とるためのもの。分類ぶんるいはドラゴンポケモンだが、進化しんか後ごのシードラと同おなじくドラゴンタイプは持もたず、みずタイプのみであり、さらに進化しんかしたキングドラになってようやくドラゴンタイプを含ふくむようになる。

TVアニメ版ばんではメノクラゲが大量たいりょう発生はっせいする話はなしで初はつ登場とうじょう。墨すみを吐はいて海面かいめんにメノクラゲとドククラゲの絵えを描えがいて危険きけんを知しらせようとした。事件じけんが解決かいけつした後のちにカスミの手持てもちに加くわわる。トサキントと同様どうように水辺みずべ以外いがいでの活躍かつやくがほとんどなかったが、ロケット団だんに拐さらわれた際さいの道中どうちゅうで地面じめんに墨すみを吐はき続つづけて道みちのりの目印めじるしを残のこすという賢かしこい一いち面めんを見みせた。

シードラ

シードラ No. 117

分類ぶんるい: ドラゴンポケモン	タイプ: みず	高たかさ: 1.2m	重おもさ: 25.0kg
特性とくせい: どくのトゲ/ スナイパー	かくれ特性とくせい: しめりけ	進化しんか前まえ: タッツー	進化しんか後ご: キングドラ

タッツーの進化しんか形がた。海うみ生せいポケモンの一種いっしゅで珊瑚礁さんごしょうを住処すみかとしている。タッツーの持もっていた全身ぜんしんのヒレが鋭するどい毒どく針はりに変化へんかし、目めつきもあわせ攻撃こうげき的てきな外見がいけんとなった。進化しんかの過程かていで遺伝子いでんしにも変化へんかが生しょうじているが、これがシードラの外見がいけんに影響えいきょうを与あたえたのか、或あるいはキングドラに進化しんかするための布石ふせきなのかは定さだかではない。全身ぜんしんの毒どく針はりは麻痺まひ性せいの毒どくを分泌ぶんぴつしており、不用意ふよういに接触せっしょくを試こころみると刺さされて気絶きぜつしてしまうこともある。縄張なわばり意識いしきが強つよく、シードラの巣す周辺しゅうへんで珊瑚さんごを採とろうとしたダイバーが刺さされる事故じこが後こうを絶たたない。一方いっぽうで毒どく針はりや骨ほねは漢方薬かんぽうやくの原料げんりょうとして珍重ちんちょうされてもいる。泳およぎは得意とくいであり、前進ぜんしんはもちろん、吸すい込こんだ水みずを一気いっきに吐はき出だして後うしろへ泳およぐことも可能かのう。水中すいちゅうで回転かいてんして渦潮うずしおを作つくり出だし、獲物えものを弱よわらせてから丸呑まるのみで捕食ほしょくする。子育こそだてをオスが行おこなう習性しゅうせいを持もつ。

『金きむ・銀ぎん・クリスタル』以降いこうは更さらにキングドラへ進化しんかできるようになった。

TVアニメ版ばんでは第だい76話わでコームの二に番手ばんてとして登場とうじょう。サトシのキングラーと戦たたかい「こうそくいどう」で翻弄ほんろうするが、キングラーの「あわ」で滑すべって宙ちゅうに飛とばされてしまい「クラブハンマー」で敗やぶれた。『ミュウツーの逆襲ぎゃくしゅう』ではウミオのポケモンとして登場とうじょう、ギャラドスやドククラゲとは違ちがい、陸上りくじょうでのバトルや行動こうどうのシーンはないが、陸上りくじょうに立たっているシーンはある。

トサキント

トサキント No. 118

分類ぶんるい: きんぎょポケモン	タイプ: みず	高たかさ: 0.6m	重おもさ: 15.0kg
特性とくせい: すいすい/ みずのベール	かくれ特性とくせい: ひらいしん	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: アズマオウ

キンギョ（トサキン）のような姿すがたをしたポケモン。実際じっさいのキンギョと異ことなり、頭部とうぶに角かくを持もつのが特徴とくちょう。角かくが長ながい方ほうがオス。発達はったつした尾鰭おびれや胸むね鰭ひれを動うごかして、5ノットの速はやさで海中かいちゅうを優雅ゆうがに泳およぐ姿すがたから、「水中すいちゅうの女王じょおう」や「水みずの踊おどり子こ」とも呼よばれる。その優雅ゆうがさに見惚みほれて取とり逃にがすトレーナーも多おおい。自分じぶんの美うつくしい外見がいけんには強つよいプライドを持もっている。産卵さんらんの時期じきになると、集団しゅうだんで滝たきを登のぼる。しかし角かくによる突進とっしん力りょくは凄すさまじく、ガラス窓まどをも割わるほど。

TVアニメ版ばんではカスミのポケモンとして登場とうじょう。地上ちじょうではただ跳はねているだけだが、水中すいちゅうでは優雅ゆうがかつ可憐かれんな泳およぎを披露ひろうしており、水中すいちゅう戦せんでは大だい活躍かつやくする。色いろっぽい声こえで鳴なく。声優せいゆうは大谷おおや育江いくえ。他ほかにも別べつ個体こたいが池いけに落おちたピカチュウに角かくで攻撃こうげきした。

『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズシリーズ』ではアイテム「モンスターボール」から出現しゅつげんするポケモンの一体いったいとして登場とうじょう。出現しゅつげん後ご「はねる」だけのいわゆるハズレとしての扱あつかいだが、この役割やくわりにトサキントが採用さいようされた経緯けいいについて、ディレクターの桜井さくらい政博まさひろはTVアニメ版ばんにおけるトサキントの声こえから着想ちゃくそうしたとしている。コイキングと似にたような扱あつかいを受うけている。

アズマオウ

アズマオウ No. 119

分類ぶんるい: きんぎょポケモン	タイプ: みず	高たかさ: 1.3m	重おもさ: 39.0kg
特性とくせい: すいすい/ みずのベール	かくれ特性とくせい: ひらいしん	進化しんか前まえ: トサキント	進化しんか後ご: なし

トサキントの進化しんか形がた。トサキントと同様どうようにキンギョ（アズマニシキ）のような姿すがたをしており、黒くろい斑点はんてんが多おおいのが特徴とくちょう的てき。雄ゆうが雌めすに求愛きゅうあい行動こうどうを行おこなうために川かわの上流じょうりゅうに集あつまると、一いち面めんが真まっ赤かに染そまる。この時期じきの雄ゆうは身体しんたいに脂あぶらがのり、色いろもより鮮あざやかになる。角かくで岩いわに穴あなを開あけ、そこに卵たまごを産うむ。これは川かわの流ながれで卵たまごが流ながされないようにするため。警戒けいかい心しんが強つよく、巣すの周まわりをオスとメスが交互こうごにパトロールを行おこなう。トサキント同様どうよう、角かくが長ながい方ほうがオス。

『ポケットモンスターを極きわめる本ほん』には「アズマオウは食たべられるかどうかはわからないが魚さかなだ。かなり脂あぶらが乗のってそうだし、やはり焼やくのがベストなのか」と、ライターが食材しょくざいとして意識いしきしているかのような記述きじゅつがあった。

TVアニメ版ばんでは『ポケットモンスター アドバンスジェネレーション』にてルネシティのジムリーダー・アダンが使用しようする。ジョウト編へんにて釣つったアズマオウの大おおきさを競きそう、アズマオウフィッシング大会たいかいというイベントもある。サトシも一時期いちじきアズマオウを釣つってゲットしたが、その後ご研究所けんきゅうじょに預あづけたか逃にがしたかは不明ふめい。

ヒトデマン

ヒトデマン No. 120

分類ぶんるい: ほしがたポケモン	タイプ: みず	高たかさ: 0.8m	重おもさ: 34.5kg
特性とくせい: しぜんかいふく/ はっこう	かくれ特性とくせい: アナライズ	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: スターミー

ヒトデのような姿すがたをしたポケモン。体からだ色しょくは茶色ちゃいろ。実際じっさいのヒトデには性別せいべつがあるが、ヒトデマンは雌雄しゆう同体どうたいであり、性別せいべつは定義ていぎされていない。体からだの中心ちゅうしん部ぶには「コア」と呼よばれる発光はっこう体たいを持もち、夜よるになるとコアが赤あかく点滅てんめつする。実際じっさいのヒトデ同様どうよう、体からだの一部いちぶが欠損けっそんしても再生さいせいする。

『ファイアレッド・リーフグリーン』での入手にゅうしゅ方法ほうほうはシェルダーと対たいとなっている。

TVアニメ版ばんではカスミのポケモンとして登場とうじょう。カスミのポケモンの中なかでも活躍かつやく機会きかいが多おおく、「ヘアッ!」という独特どくとくな鳴なき声ごえはウルトラマンのパロディ。声優せいゆうは三木みき眞一郎しんいちろう。

『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズシリーズ』では、『DX』以降いこうでアイテム「モンスターボール」から出現しゅつげんするポケモンの一体いったいとして登場とうじょう。敵てきキャラの横よこにつけ、「スピードスター」を連射れんしゃして攻撃こうげきする。

スターミー

スターミー No. 121

分類ぶんるい: なぞのポケモン	タイプ: みず/ エスパー	高たかさ: 1.1m	重おもさ: 80.0kg
特性とくせい: しぜんかいふく/ はっこう	かくれ特性とくせい: アナライズ	進化しんか前まえ: ヒトデマン	進化しんか後ご: なし

ヒトデマンの進化しんか形がた。五ご芒すすき星ぼしを2つ重かさね合あわせたような形状けいじょうをしている。体からだ色しょくも紫むらさきになった。体からだの中心ちゅうしん部ぶにあるコアは八はち角形かくがたになり、色いろの鮮あざやかさも増ました。夜よるになるとヒトデマンと共ともに夜空よぞらに向むけてコアを点滅てんめつさせる。この際さい、コアからは電波でんぱが発はっせられている。また、その幾何きか学がく的てきな形状けいじょうから一時期いちじき「地球ちきゅう外がい生命せいめい体たいではないか」と地元じもとでは囁ささやかれており、更さらに噂うわさに尾おひれが付ついたのか宇宙うちゅうからの侵略しんりゃく者しゃとしても疑うたがわれる羽目はめになっている。餌えさはプランクトン。

ヒトデマンに「みずのいし」を与あたえると進化しんかする。みずタイプでありながら「10まんボルト」などのでんき技わざも覚おぼえる。『赤あか・緑みどり・青あお・ピカチュウ』では対戦たいせんで特とくに人気にんきの高たかいポケモンだった。

『赤あか・緑みどり』および『ファイアレッド・リーフグリーン』ではハナダジムのカスミが繰くり出だしてくるポケモンであり、「じこさいせい」を使つかってくる（『ファイアレッド・リーフグリーン』のみ）ため序盤じょばんの強敵きょうてきとなる。そのほかに『X・Y』で四天王してんのうのズミが使用しよう。

TVアニメ版ばんではカスミのポケモンとして登場とうじょう。ヒトデマンの次つぎに出番でばんが多おおくバトル数すうもそれなりにあった。声優せいゆうは愛あい河かわ里さと花子はなこ。また、金銀きんぎん編へんでは「スターミーズ」というプロ野球やきゅうチームが登場とうじょう。

『ニンテンドウオールスター! 大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズ』では、モンスターボールから登場とうじょう。敵てきキャラを追尾ついびしてから正面しょうめんへ「スピードスター」を連射れんしゃして攻撃こうげきする。

『Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』では乗のれるポケモンとして登場とうじょう。乗のれるのは陸上りくじょうのみで、みずタイプであるにもかかわらず、何故なぜかヒジュツ・ミズバシリによる移動いどう水上すいじょう移動いどうができない。

バリヤード

バリヤード No. 122

分類ぶんるい: バリアーポケモン	タイプ: エスパー/ フェアリー	高たかさ: 1.3m	重おもさ: 54.5kg
特性とくせい: ぼうおん/ フィルター	かくれ特性とくせい: テクニシャン	進化しんか前まえ: マネネ	進化しんか後ご: バリコオル

二に足そく歩行ほこうする人ひと型がたのポケモン。メイクしたような表情ひょうじょうや大おおきな手袋てぶくろなど、どことなく道化師どうけしを思おもわせるようなユニークな外見がいけんが特徴とくちょう。パントマイムが得意とくいで、指先ゆびさきから発はっする不思議ふしぎな波動はどうで空気くうきを固かためるため、パントマイムで作つくった壁かべが実際じっさいに現あらわれるという。パントマイムを邪魔じゃました場合ばあい『ソード・シールド』では使用しようできないが、怒いかりのあまり「おうふくビンタ」で襲おそい掛かかる。当初とうしょは指ゆびの本数ほんすうが4本ほんであったが、『ファイアレッド・リーフグリーン』以降いこうはゲーム中ちゅうのグラフィック、公式こうしきイラスト共どもに5本ほん指ゆびになった。なお、英語えいご名めいは Mr. Mimeで男性だんせいの敬称けいしょうであるMr.が付ついているが、♀も存在そんざいする。『ダイヤモンド・パール』からは進化しんか前まえのマネネが登場とうじょうしている。『X・Y・オメガルビー・アルファサファイア』からは、フェアリータイプが新あらたに追加ついかされている。

ゲーム中ちゅうでは『赤あか・緑みどり・青あお・ピカチュウ・ファイアレッド・リーフグリーン・金きん・銀ぎん・ハートゴールド・ソウルシルバー』でヤマブキシティジムリーダーのナツメ、『ダイヤモンド・パール・プラチナ』で四天王してんのうのゴヨウ、『X・Y』でクノエシティジムリーダーのマーシュが使用しようする。

TVアニメ版ばんでは第だい64話わで二に体たいが初はつ登場とうじょう。ポケモンサーカスの個体こたいは団長だんちょうから虐待ぎゃくたいの指導しどうによってぐうだらになってしまっていたが、その後ご団長だんちょうが改心かいしんしバリヤードも団長だんちょうを受うけ入いれた。もう一体いったいは野生やせいの個体こたいでサトシの母はは・ハナコに手料理てりょうりを振ふる舞まわれたことで懐なつき、以降いこうはサトシの家いえで家事かじを手伝てつだっている。ハナコは「バリちゃん」と呼よぶ。2019年ねんのアニメ版ばんではサトシの世話せわをするためにサクラギ研究所けんきゅうじょに残のこった。サトシの手持てもちポケモンとしても活躍かつやくしている。声優せいゆうはうえだゆうじ。『ダイヤモンド&パール』ではキジュウロウ（声こえ - 小山こやま力也りきや）のポケモンとして登場とうじょう。「かみなりパンチ」で一いち度どはサトシのブイゼルを倒たおしたが、再戦さいせんでは「れいとうパンチ」を覚おぼえたブイゼルに敗やぶれた。

実写じっしゃ映画えいが『名めい探偵たんていピカチュウ』では事件じけんを知しっているポケモンとして登場とうじょう。得意とくいのパントマイムでピカチュウとティムに事件じけんの内容ないようを説明せつめいした。

スマートフォン用ようアプリ「Pokémon GO」では、ヨーロッパのみに出現しゅつげんする地域ちいき限定げんていポケモンとして設定せっていされているが、2017年ねん8月がつ9日にちから8月がつ15日にちにかけて横浜よこはま市しの赤あかレンガパークおよびカップヌードルミュージアムパークで開催かいさいされたリアルイベント「Pokémon GO PARK」の会場かいじょう内ないにおいて、イベント期間きかん限定げんていでバリヤードが出現しゅつげんした。

『Pokémon UNITE』では操作そうさポケモンとして登場とうじょう。得意とくいのエスパー技わざや壁かべ張はりを駆使くしして遠距離えんきょり・近距離きんきょりの相手あいてに強つよく出だせるのが得意とくい。ユナイトわざはパントマイムで攻撃こうげきする「It`sショータイム」。

ガラルのすがた

分類ぶんるい：ダンスポケモン、タイプ：こおり・エスパー、高たかさ1.4m、重おもさ56.8kg、特性とくせい：やるき/バリアフリー/アイスボディ（隠かくれ特性とくせい）。ガラル地方ちほうでのバリヤードの姿すがた。体からだ色しょくが全体ぜんたい的てきに青あおくなっている。手袋てぶくろがミトン状じょうになっており、胸部きょうぶに氷こおりのネクタイ、靴くつの裏うらに氷こおりが張はられている。通常つうじょうと違ちがいパントマイムではなくタップダンスが得意とくいなため壁かべを張はらなくなったが、足あしの裏うらから発はっする冷気れいきで床ゆかを作つくりそれを「バリアー」にする。1日にち中ちゅうタップダンスの練習れんしゅうに励はげんでいる。バリコオルに進化しんかする。

ストライク

ストライク No. 123

分類ぶんるい: かまきりポケモン	タイプ: むし/ ひこう	高たかさ: 1.5m	重おもさ: 56.0kg
特性とくせい: むしのしらせ/ テクニシャン	かくれ特性とくせい: ふくつのこころ	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: 本文ほんぶん参照さんしょう

カマキリに似にた風貌ふうぼうを持もつポケモン。体からだ色しょくは緑みどりだが、色いろ違ちがいの方ほうが若干じゃっかん濃こい。大おおきな羽はねとカマが特徴とくちょう。鋭するどいカマで獲物えものを切きり裂さく。動うごきが素早すばやく、残像ざんぞうしか見みえないほど。特とくに草くさむらの中なかでは好都合こうつごうと言いっていいくらい身みを隠かくせる。羽はねを使つかって飛とぶ姿すがたを稀まれに目撃もくげきされるが、体重たいじゅうの関係かんけいで長時間ちょうじかん飛とぶのは苦手にがてらしい。その身みのこなしから忍者にんじゃに喩たとえられることも多おおい。また、赤あかい色いろを好このむ習性しゅうせいを持もつ。雌雄しゆうの違ちがいはほとんど目立めだたないが、ハッサムと同様どうようにメスの方ほうがお腹なかが長ながい。

『金きむ・銀ぎん』以降いこうはメタルコートを持もたせて通信つうしん交換こうかんするとハッサムに、『LEGENDS アルセウス』ではくろのきせきを使つかうとバサギリにも進化しんかする。

『赤あか・緑みどり』『ダイヤモンド・パール』での入手にゅうしゅ方法ほうほうはカイロスと対たいになっている。

ポケモンスタジアムシリーズでは時々ときどきカマを舐なめたりカマを構かまえるかのようなポーズをするためにかなり前ぜん傾かたぶけとなっていたが、ポケモンバトルレボリューションでは前まえ傾かたぶけがやや控ひかえめになっている。

TVアニメ版ばんでは第だい41話わで緑みどりの服ふくを着きたヤスジムリーダーのポケモンとして登場とうじょう。赤あかい物ものを見みると興奮こうふんし、暴あばれまわる。エレブーと戦たたかった。『ミュウツーの逆襲ぎゃくしゅう』ではソラオのポケモンとして登場とうじょう、ミュウツーに捕つかまりコピーと対戦たいせんする。オレンジ諸島しょとう編へんではケンジのパートナーポケモンとして登場とうじょうしており、かなりの高齢こうれいで、通常つうじょう種しゅに比くらべて目元めもとのシワと両りょう頬ほおのヒゲが目立めだつ。元々もともとは群むれのリーダーで傷きずついたところをゲットされた。バトルの実力じつりょくはかなり高たかいが、歳としのせいで体力たいりょくが切きれやすく長期ちょうき戦せんが苦手にがてという弱点じゃくてんを持もっている。アニメシリーズ最終さいしゅう回かいでも健在けんざいであり、ケンジの背中せなかを後うしろから押おしていた。声優せいゆうは石塚いしづか運はこぶ昇のぼり。他ほかにもゲストとして何なん度どか登場とうじょうした。2019年ねんに放送ほうそうされたアニメではゴウのポケモンとしても登場とうじょうした。ヒバニーとバトルし、ゲットされた。こちらの声優せいゆうは三木みき眞一郎しんいちろう。

ルージュラ

ルージュラ No. 124

分類ぶんるい: ひとがたポケモン	タイプ: こおり/ エスパー	高たかさ: 1.4m	重おもさ: 40.6kg
特性とくせい: どんかん/ よちむ	かくれ特性とくせい: かんそうはだ	進化しんか前まえ: ムチュール	進化しんか後ご: なし

黄色おうしょくの長ながい髪かみ、大おおきな唇くちびると真まん丸まるい目めのユニークな顔かおをした、赤あかいドレスを着きたような人間にんげんの女性じょせいに近ちかい容姿ようしを持もつ♀のみのポケモン。スカートの中なかは空洞くうどうになっており、下半身かはんしんらしき部分ぶぶんはないため実じつは浮ういている。腰こしを左右さゆうに振ふりながら歩あるく。アローラ地方ちほうのルージュラは、その動うごきのキレが素晴すばらしいと言いわれている。人ひとの言葉ことばのような鳴なき声ごえを発はっするため、この鳴なき声ごえについて研究けんきゅうする者ものもいる。ガラルのルージュラは美うつくしく繊細せんさいな声こえの持もち主ぬしが多おおくファンもいるほどだが、一部いちぶの地域ちいきでは氷こおりの女王じょおうと恐おそれられている。

ゲームでは、現在げんざい確認かくにんされているポケモンの中なかで最もっとも鳴なき声ごえが長ながい。ポケモンだいすきクラブが発表はっぴょうしたデータによると、第だい一いち世代せだいのポケモンの中なかで鳴なき声ごえの長ながいポケモンの第だい1位いである。

TVアニメ版ばんでは番外ばんがい編へん「ルージュラのクリスマス」で初はつ登場とうじょう。壊こわれた人形にんぎょうを持もち去さられた（実じつは直なおすために持もち帰かえった）事ことに恨うらみを持もつムサシが復讐ふくしゅうを企たくらみプレゼントを独ひとり占じめしようとするが、ルージュラ達たちが「サイコウェーブ」で撃退げきたい。声優せいゆうは田中たなか真弓まゆみ。その後ごも別べつ個体こたいとして度々どど登場とうじょうしており、主おもにトレーナーのポケモンとして登場とうじょうしている。四天王してんのうカンナも使用しようしており、ロケット団だんを「れいとうパンチ」で凍こおらせ「ふぶき」で撃退げきたいした。また、ジョウト編へんのエンディングテーマ『タケシのパラダイス』にてタケシにキスを迫せまるオチとして登場とうじょうしており、「めざせポケモンマスター」の第だい3話わでは肌はだの色いろが黒くろから紫色むらさきいろに修正しゅうせいされた映像えいぞうが使つかわれた。

第だい1世代せだいの対戦たいせんでは、相手あいてを眠ねむり状態じょうたいにする「あくまのキッス」と3割わりの確かく率りつでこおり状態じょうたい（第だい1世代せだいの仕様しようでは実質じっしつ戦闘せんとう不能ふのうの状態じょうたい）の追加ついか効果こうかを与あたえる「ふぶき」を両方りょうほう使つかえることからメタゲームに進出しんしゅつしていた。事実じじつ、ニンテンドウカップ97では決勝けっしょう進出しんしゅつ者しゃ15人にん中ちゅう5人にんが採用さいようしている。

ポケモンスタジアムやポケモンでパネポンでは、倒たおされるとバナナの皮かわのような髪かみだけが残のこるシーンがあった。

『ポケットモンスター 4コマ漫画まんが劇場げきじょう』で魔神まじんぐり子こがネタとして起用きようして以降いこうはブサイクキャラが定着ていちゃくし、様々さまざまな漫画まんが家かの作品さくひんでネタにされた。自分じぶんのことを美うつくしいと思おもいこんでいる点てんも共通きょうつうしている。

2000年ねんに米国べいこくの評論ひょうろん家かキャロル・ボストン・ウェザーフォードが、ルージュラの初期しょきのデザイン（黒くろい肌はだ・分厚ぶあつい唇くちびる）が人種じんしゅ差別さべつ的てきであるとして批判ひはん。これを受うけてルージュラの体からだ色しょくは『ファイアレッド・リーフグリーン』以降いこう、紫色むらさきいろになった。この問題もんだいにより、海外かいがいでは「ルージュラのクリスマス」など一部いちぶのエピソードが欠番けつばん扱あつかいとなっている。

エレブー

エレブー No. 125

分類ぶんるい: でんげきポケモン	タイプ: でんき	高たかさ: 1.1m	重おもさ: 30.0kg
特性とくせい: せいでんき	かくれ特性とくせい: やるき	進化しんか前まえ: エレキッド	進化しんか後ご: エレキブル

黄色おうしょく地ちに黒くろい虎とら柄がらの模様もようをしたポケモン。額がくにはV字じ、腹部ふくぶには稲妻いなづまのような模様もようがある。エラの張はった顔かおをしており、頭部とうぶにはアンテナのような2本ほんの角かくを持もつほか、頭頂とうちょう部ぶの毛けが跳はねているのが特徴とくちょう。強力きょうりょくな電気でんきを好このみ、発電はつでん所しょなどに現あらわれては電気でんきを食たべる。常つねに全身ぜんしんから電気でんきを放出ほうしゅつしているため近ちかづくだけで髪かみの毛けが逆立さかだってしまう。発電はつでん所しょから姿すがたを消けすと大だい停電ていでんを引ひき起おこすらしい。これまで発電はつでん所しょトラブルの原因げんいんはエレブーにあると疑うたがわれていたが、実際じっさいは単たんなる人為じんい的てきミスであることが発覚はっかくしたため、最近さいきんではエレブー対策たいさくにじめんタイプを仕掛しかける発電はつでん所しょも多おおくなった。色いろを識別しきべつする能力のうりょくを持もち、特とくに赤色あかいろを好このむ習性しゅうせいがある。雷かみなりを浴あびせることで大だい容量ようりょうの電気でんきを溜ため込こませ、非常ひじょう電源でんげんの様ようにいつでもどこでも電気でんきを使つかえるようにする研究けんきゅうが進すすめられている。

ポケモンシリーズ登場とうじょう当初とうしょの『赤あか・緑みどり・青あお・ピカチュウ』は進化しんか前まえも進化しんか形がたも設定せっていされていなかったが後続こうぞく作品さくひんの『金きむ・銀ぎん・クリスタル』から進化しんか前まえのエレキッドが登場とうじょうし、また『ダイヤモンド・パール・プラチナ』からは進化しんか形がたのエレキブルが登場とうじょうしている。

『赤あか・緑みどり・青あお・ピカチュウ』では『赤あか』の「無人むじん発電はつでん所しょ」に野生やせいが出現しゅつげんするのみで、いずれのバージョンもゲーム中ちゅうのトレーナーは、でんきポケモン使づかいのジムリーダーであるマチスを含ふくめ誰だれも使用しようしないため、非常ひじょうに珍めずらしいポケモンであった。マチスはその後ご、『金きむ・銀ぎん・クリスタル』と『ハートゴールド・ソウルシルバー』（初戦しょせん時じ）ではエレブーを新あらたな切きり札ふだにしており、再戦さいせんでは進化しんか形がたのエレキブルが賞金しょうきん首くびとして受うけ継つがれている。

ポケモンスタジアムでは体力たいりょくがなくなると、急きゅうに苦くるしそうな表情ひょうじょうをしたと思おもいきや急きゅうに立たち上あがってそのまま倒たおれるというコミカルな演出えんしゅつとなっている。

TVアニメ版ばんではゲストキャラのポケモンとして登場とうじょうするほか、『ダイヤモンド&パール』ではシンジの手持てもちポケモンとして登場とうじょう。他方たほう、金銀きんぎん編へんにおいて「エレブーズ」というプロ野球やきゅうチームの存在そんざいが明あきらかとなり、エレブーズの応援おうえん歌かも存在そんざいするが、チームの成績せいせきはあまり良よくない模様もよう。ヘッドリーダーのユウジも使用しよう、相性あいしょうを覆くつがえすレベルの差さで「10まんボルト」を纏まつわってサトシのフシギダネの「はっぱカッター」を防ふせぎ、「かみなりパンチ」で倒たおしたが、リザードンとは互角ごかくに戦たたかい「ちきゅうなげ」で倒たおされた。ジョウトリーグではモエのポケモンとしても登場とうじょう、ほのおタイプをメインに使用しようするためみず対策たいさくとして手持てもちに入いれている。「ひかりのかべ」で防御ぼうぎょし「かみなりパンチ」でサトシのワニノコを負まかし、ゼニガメも「アイアンテール」で「みずでっぽう」を受うけ流ながして追おいつめるも「10まんボルト」を回避かいひされてからの「ロケットずつき」に敗北はいぼく。これ以外いがいにホウエンリーグ予選よせんではマサムネのダンバルの対戦たいせん相手あいてとして登場とうじょう。「まもる」で「とっしん」を防ふせぐことでダンバルのみ反動はんどうダメージを与あたえつつ「かみなりパンチ」、「でんこうせっか」、「10まんボルト」を食くらわせたものの、あと一いち歩ほのところでダンバルがメタングに進化しんか。「かみなりパンチ」を「ねんりき」で止とめられ「とっしん」を食くらい敗北はいぼく。

ブーバー

ブーバー No. 126

分類ぶんるい: ひふきポケモン	タイプ: ほのお	高たかさ: 1.3m	重おもさ: 44.5kg
特性とくせい: ほのおのからだ	かくれ特性とくせい: やるき	進化しんか前まえ: ブビィ	進化しんか後ご: ブーバーン

火山かざんの火口かこう付近ふきんで生息せいそくしているポケモンだが、発見はっけん例れいは少すくない。尖とがった唇くちびると垂たれ下さがった目めをした間あいだの抜ぬけた表情ひょうじょうをしている。全身ぜんしんが煮にえたぎるような赤色あかいろに包つつまれている。マグマの中なかでも平気へいきで活動かつどうできる上じょう、炎ほのおに包つつまれると体からだの模様もようによってカモフラージュ効果こうかが出でる。体温たいおんは1200度どにも達たっする。獲物えものも炎ほのおで焼やき払はらって仕留しとめるが、やり過すぎて焦こがしてしまい後悔こうかいする事ことも多おおい。体からだの表面ひょうめんには太陽たいようと同おなじ炎えんのゆらめきが発生はっせいしている。

エレブー同様どうよう、第だい2世代せだいで進化しんか前まえのブビィ、第だい4世代せだいで進化しんか後ごのブーバーンが登場とうじょうしている。

『赤あか・緑みどり・青あお・ピカチュウ』では『緑みどり』の「ポケモン屋敷やしき」にのみ出現しゅつげんし、『赤あか・緑みどり・青あお・ピカチュウ』のいずれもエレブー同様どうよう、ゲーム中ちゅうのトレーナーが誰だれも使用しようしないため、非常ひじょうに珍めずらしいポケモンであった。エレブー同様どうよう、一般いっぱんのトレーナーはおろか、ほのおポケモン使づかいのジムリーダーであるカツラでさえ使用しようしなかったが、『金きむ・銀ぎん・クリスタル』と『ハートゴールド・ソウルシルバー』（初戦しょせん）では新あらたな切きり札ふだとして手持てもちに加くわえており、再戦さいせん時じにはブーバーンに進化しんかしている。

TVアニメ版ばんではグレンジムジムリーダー・カツラの切きり札ふだとして登場とうじょう。サトシのピカチュウの電気でんき技わざを爪つめの空気くうきレンズ（熱ねつで光ひかりを曲まげる現象げんしょう）を利用りようする事ことでかわし、「ほのおのパンチ」や「だいもんじ」でピカチュウにやけどを負おわせ、サトシにギブアップを決断けつだんさせた。後日ごじつ火山かざんの火口かこうにて行おこなわれたジム戦せんでサトシはリザードンで再戦さいせん、互角ごかくに戦たたかうが「ちきゅうなげ」を受うけて敗やぶれた。シゲルも所有しょゆうし、シロガネ大会たいかいでサトシのヘラクロスと戦たたかい、「だいもんじ」を纏まつわって突撃とつげきし至近しきん距離きょりからの「かえんほうしゃ」で追おい詰つめるが、ヘラクロスの翅の羽はばたきで炎ほのおを吹ふき消けされ、「メガホーン」を受うけて敗やぶれた。シンジもブーバーをゲットし、ブーバーンに進化しんかしている。ゲストキャラの手持てもちとしての出番でばんも多おおい。

カイロス

カイロス No. 127

分類ぶんるい: くわがたポケモン	タイプ: むし	高たかさ: 1.5m	重おもさ: 55.0kg
特性とくせい: かいりきバサミ/ かたやぶり	かくれ特性とくせい: じしんかじょう	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

「くわがたポケモン」という分類ぶんるいの名なの通とおりクワガタムシに似にた形態けいたいを持もつポケモン。しかし、鋭するどい歯はが並列へいれつした口くち部ぶや、羽はねや触角しょっかくが存在そんざいしない姿すがたを見みるに、実際じっさいのクワガタムシとは大おおきく異ことなっている部分ぶぶんが多おおい。当時とうじのむしポケモンと対たいをなすストライクと違ちがい緑色みどりいろを好このむ。

頭部とうぶの巨大きょだいなツノを振ふり回まわして標的ひょうてきを挟はさむ戦法せんぽうを得意とくいとし、挟はさんだ獲物えものは大木たいぼくすらへし折おる膂力りょりょくで千せん切きれるか、そうでないときは振ふり回まわして彼方かなたまで投なげ飛とばすまで離はなすことは無ない。ツノは自重じちょうの倍ばいの相手あいてを持もち上あげるパワーがある上うえ、表面ひょうめんに生はえた無数むすうのトゲが食くい込こむため、挟はさまれてしまうと脱出だっしゅつは困難こんなん。

温暖おんだんな地域ちいきに棲息せいそくし、寒冷かんれいな気候きこうでは動うごきが鈍にぶってしまう。故ゆえに寒さむい時期じきや気温きおんが下さがる夜よるは森もりの奥おくに姿すがたを隠かくし、樹き上じょうに登のぼったり、樹きの根元ねもとにツノで掘ほった穴あなに潜もぐったりして眠ねむるため、なかなか姿すがたを見みられない。

ほとんどの地方ちほうではヘラクロスと仲なかが悪わるいとされているが、アローラ地方ちほうではクワガノンと縄張なわばりを争あらそっており、同おなじくクワガノンをライバルとするヘラクロスと仲なかが良よい傾向けいこうにある。また、へラクロスと対たいを成なす存在そんざいであるためか、巨大きょだいなツノを持もつが「メガホーン」は覚おぼえない。

『ポケットモンスター 緑みどり』と『青あお』と『ピカチュウ』に登場とうじょうする。サファリパークでもほとんど出現しゅつげんしない上うえに捕獲ほかくも困難こんなんで、スロットの景品けいひんとしても登場とうじょう（青あおを除のぞく）していたが相当そうとう数すうのコインを要ようし、かなりレアなポケモンであった。

『X・Y』では「メガカイロス」へとメガシンカを遂とげる。

メガカイロス

タイプ：むし/ひこう、高たかさ：1.7m、重おもさ：59.0kg、特性とくせい：スカイスキン

メガシンカのエネルギーで背中せなかの翅が異常いじょう発達はったつし、大おおきな鞘さや翅と翅が発生はっせいして飛行ひこう能力のうりょくを獲得かくとく。頭あたまのツノに生はえたトゲの形状けいじょうはより大おおきく鋭利えいりなものになり、目めの色いろは黄色きいろく変かわる。腕うでの一部いちぶも高速こうそく飛行ひこうに適応てきおうした形状けいじょうに変化へんかする。

メガシンカの影響えいきょうで常つねに興奮こうふんしていることに加くわえ、常時じょうじ飛行ひこうし滅多めったに地上ちじょうに降おりない。時速じそく50km程度ていどの猛もうスピードで飛行ひこうしつつ相手あいての隙すきを狙ねらい、2本ほんの巨大きょだいなツノで敵てきを刺さし貫つらぬいてから引ひき裂さき、獲物えものが自重じちょうの10倍ばい以上いじょうであろうとつかんだままホバリングすることも可能かのう。

HPを除のぞく全ぜん能力のうりょくが上昇じょうしょうし、特とくにこうげきが大おおきく上昇じょうしょうする。特性とくせいはノーマル技わざがひこう技わざに変かわる上うえに威力いりょくも割増わりましになる「スカイスキン」に変化へんか。これにより「あばれる」「ダブルアタック」「おんがえし」「フェイント」「ギガインパクト」といった、タイプ一致いっち技わざの幅はばが広ひろがり、高たかい攻撃こうげき性能せいのうを獲得かくとくした。

TVアニメ版ばんでは第だい4話わでサムライ（声こえ：ゆきじ）の手持てもちとして初はつ登場とうじょう。相性あいしょうが悪わるいにもかかわらず、サトシのピジョンをツノを使つかった「たいあたり」（ゲームでは覚おぼえない）で勝利しょうりし、交代こうたいで出だしたトランセルを「はさむ」で攻撃こうげきしたが、トランセルの「かたくなる」でツノのトゲを砕くだかれてしまい敗やぶれた。また、ゴウもカイロスを持もっているが性別せいべつはメスで見みた目めとは裏腹うらはらに臆病おくびょうで照てれ屋やな性格せいかくをしている。

ケンタロス

ケンタロス No. 128

分類ぶんるい: あばれうしポケモン	タイプ: ノーマル	高たかさ: 1.4m	重おもさ: 88.4kg
特性とくせい: いかく/ いかりのつぼ	かくれ特性とくせい: ちからずく	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

水牛すいぎゅうや闘牛とうぎゅうのような姿すがたをしたポケモン。茶色ちゃいろい体からだと首くびの周まわりにこげ茶ちゃ色しょくの毛けが生はえている。「あばれうしポケモン」の名なの通とおり、極きわめて気性きしょうが荒あらく好戦こうせん的てき。3本ほんの尻尾しっぽでムチのように体からだを叩たたいて、闘争とうそう心しんを高たかめて加速かそくする。群むれのボスの角かくは傷きずだらけ。また、野生やせいなどでは♀のみが存在そんざいするミルタンクとは対照たいしょう的てきに♂しか存在そんざいしないが、オーキド博士はかせは「ミルタンクとケンタロスは同種どうしゅではないか」と推測すいそくしている。『ハートゴールド・ソウルシルバー』では、ミルタンクのいるモーモー牧場ぼくじょうでケンタロスを連つれ歩あるきするとケンタロスが興奮こうふんする様子ようすが見みられる。 アローラ地方ちほうに棲息せいそくするケンタロスは他たの地方ちほうに比くらべて穏おだやかな性質せいしつで、ライドポケモンとして牧場ぼくじょうで育そだてられている。アイテム「じてんしゃ」のように速はやく移動いどうでき、そのままの速はやさで突進とっしんすることで「いわくだき」のように行いく手てを阻はばむ岩いわを粉砕ふんさいすることもできる。なお、ガラル地方ちほうに住すむ個体こたいは背中せなかに人ひとを乗のせるのを嫌きらう。春はる風邪かぜ三さん太ふとしの漫画まんが版ばんでは作者さくしゃがケンタロスがオスしかいない事ことを知しらない為ためか、女性じょせい口調くちょうで話はなす個体こたいがいる。

パルデアのすがた

隠かくれ特性とくせい：はんすう

パルデア地方ちほうでのケンタロスの姿すがた。体からだは真まっ黒くろ。それぞれ3つの種類しゅるいがあり、一ひとつのゲームで複数ふくすうの種類しゅるいを持もつリージョンフォームとしては初はつとなる。専用せんよう技わざの「レイジングブル」は怒いかり狂くるいながら相手あいてに体当たいあたりする物理ぶつり技わざで、「ひかりのかべ」や「リフレクター」なども破壊はかいする。また、姿すがたによってタイプが変化へんかし、通常つうじょうの姿すがたはノーマルタイプ、コンバット種しゅはかくとうタイプ、ブレイズ種しゅはほのおタイプ、ウォーター種しゅはみずタイプとなる。

コンバット種しゅ

タイプ：かくとう、重おもさ：110.0kg

通常つうじょうの姿すがた。見みた目めは原種げんしゅに近ちかいが角かくが短みじかい。原種げんしゅより気性きしょうが荒あらく、分厚ぶあつい筋肉きんにくを使つかった格闘かくとう戦せんが得意とくいで、短みじかい角かくで急所きゅうしょを狙ねらう。

「スカーレット・バイオレット」ではオープニング映像えいぞうでチャンピオンランクのネモが使用しようしている様子ようすが描えがかれたが、本編ほんぺんでは使用しようしなかった。

テレビアニメ第だい8シリーズ（『リコとロイの旅たびシリーズ』）では第だい3話わから使用しようされたエンディング映像えいぞうで初はつ登場とうじょうし、本編ほんぺんでは第だい9話わにて野生やせいの個体こたいとして2体たいが登場とうじょう。

ゲーム『スカーレット・バイオレット』のストーリーの前日ぜんじつ譚たんを描えがいたWEBアニメ『放課後ほうかごのブレス』では第だい2話わでゲームのオープニング映像えいぞうと同様どうようにオレンジアカデミーの生徒せいと会長かいちょうでありチャンピオンランクでもあるネモ（声こえ - 松井まつい恵理子えりこ）のポケモンとして登場とうじょう。アリキスのキョジオーンとカラミンゴに勝利しょうりした後のち、一いち度どはアリキスと喧嘩けんか別わかれしたマスカーニャと互角ごかくのバトルを繰くり広ひろげた（この時ときの勝敗しょうはいは不明ふめいである）。使用しようする技わざは「すてみタックル」や「インファイト」の他ほかにカラミンゴを倒たおすシーンでは効果こうか抜群ばつぐんのでんきタイプの技わざ（「ワイルドボルト」だと思おもわれる）を使用しようしている。かくとうタイプにテラスタルすることが可能かのう。声優せいゆうは佐藤さとう健輔けんすけ。

ブレイズ種しゅ

タイプ：かくとう・ほのお、重おもさ：85.0kg

ほのおタイプの姿すがた。角かくが長ながく伸のび首くび周まわりの毛けが逆立さかだっており、尻尾しっぽは束たばねている。高温こうおんの鼻息はないきを吐はく。炎ほのおエネルギーで熱ねっした角かくは摂氏せっし1000度どになり、突つきされた相手あいては傷きずとやけどに苦くるしむ。

「スカーレット・バイオレット」ではアカデミー教師きょうしのキハダが使用しよう。

ウォーター種しゅ

タイプ：かくとう・みず、重おもさ：115.kg

みずタイプの姿すがた。渦巻うずまいた角かくと首くび周まわりの毛けが垂しだれており、尻尾しっぽはスクリュー状じょうになっている。角かくの先さきから水みずを噴射ふんしゃして泳およぐ。他たの個体こたいと比くらべて体重たいじゅうが重おもいのは、脂肪しぼう分ぶんによって水みずに浮うきやすくするため。

「スカーレット・バイオレット」ではアカデミー教師きょうしのキハダが使用しよう。

TVアニメ版ばんではサトシのポケモンとして登場とうじょう。サファリゾーンでサイホーンなど別べつのポケモンを捕つかまえようとする度たびに群むれが通とおりかかり、支給しきゅうされたサファリボール30個こ全すべてをケンタロス捕獲ほかくに費ついやしてしまった。後のちに転送てんそうされたオーキド研究所けんきゅうじょの広大こうだいな敷地しきちでは30匹ひきの群むれが元気げんきに走はしり回まわる。群むれのリーダーらしき個体こたいがオレンジリーグなどでベトベトンなどと共ともに活躍かつやく。ある時ときは他たのトレーナーの手持てもち、ある時ときは群むれを成なす野生やせい、またある時ときはライドポケモンとして別べつ個体こたいが度々どど登場とうじょうすることがある。

スマートフォン用ようアプリ「Pokémon GO」では、北きたアメリカのみに出現しゅつげんする地域ちいき限定げんていポケモンとして設定せっていされている。

『Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』では乗のれるポケモンとして登場とうじょう。移動いどう速度そくどはやや速はやめ。

コイキング

コイキング No. 129

分類ぶんるい: さかなポケモン	タイプ: みず	高たかさ: 0.9m	重おもさ: 10.0kg
特性とくせい: すいすい	かくれ特性とくせい: びびり	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ギャラドス

コイのような姿すがたをしたポケモン。力ちからはなく、ただピチピチと「はねる」ことしか出来できない、最もっとも弱よわく情なさけないポケモンとされる。そうして跳はねている内うちにピジョン等ひとしに捕つかまってしまう。たまに高たかく跳はねても2メートルを超こえるのがやっと。

海うみや川かわ、池いけはおろか水みずたまりなど至いたる所ところに生息せいそくしているが、泳およぐ力ちからも弱よわい。流ながれの淀よどんだところでは複数ふくすうの個体こたいが密集みっしゅうし、流ながれの速はやいところではただ流ながされていくだけである。弱よわいが生命せいめい力りょくはとても高たかく、どんな汚よごれた水辺みずべでも生いき抜ぬくことができる。かつてはもう少すこし強つよいポケモンだったらしい。

赤あかい鱗うろこに覆おおわれ鯛たいのように丸まるっこい胴体どうたいに、王冠おうかんを模もしたような金色きんいろの背せびれ・腹はらびれと長ながい髭ひげを持もつ。髭ひげの色いろはオスは金色きんいろ、メスは白色はくしょく。

『赤あか・緑みどり・青あお・ピカチュウ』および『ファイアレッド･リーフグリーン』バージョンではおつきみ山やま入いり口くちの手前てまえのポケモンセンターでレベル5のコイキングを500円えんで購入こうにゅうできる。また、『ブラック・ホワイト』においてもクリア後ごに500円えんで購入こうにゅうすることができるが、この時ときの男おとこのセリフは『赤あか・緑みどり・青あお・ピカチュウ』のポケモンセンターでのコイキング商人しょうにんのセリフをセルフオマージュしたものである。また、手持てもち6体たい全すべてがコイキングの釣つり人じんが登場とうじょうするのは恒例こうれいとなっている。

ゲームでのグラフィックでは横よこになってその場ばでぴちぴち跳はねているような演出えんしゅつとなっている。

スマートフォンアプリ『はねろ!コイキング』では、従来じゅうらいの姿すがただけでなくニシキ模様もようなど様々さまざまな姿すがたのコイキングが登場とうじょうする。この現象げんしょうはホップタウンでのみ見みられるものらしい。

TVアニメ版ばんでは第だい1話わに、サトシとピカチュウがオニスズメの群むれから逃にげるために飛とび込こんだ川かわで生息せいそくする野生やせい個体こたいとしてギャラドスと共ともに登場とうじょう。また、ロケット団だんのコジロウも短期間たんきかん所持しょじしていた事ことがあった。また、サトシはポケモンセンターの診察しんさつ台だいで弱々よわよわしく横よこたわる様ようを見みて「まな板いたの上うえのコイキング」という慣用かんよう句くをつぶやいたことがある。カスミによると体からだのほとんどが骨ほねと皮かわと鱗うろこだけなので食用しょくようには向むかないらしく、実際じっさいに食たべようとしたニャースも噛かみついた拍子ひょうしに牙きばが欠かけた。金銀きんぎん編へんでは「コイキングス」というプロ野球やきゅうチームが名前なまえのみ登場とうじょう。『DP』では最強さいきょうのコイキングが、『XY』では色いろ違ちがいの金かねのコイキングが、『SM』では子役こやくスターのコイキングが、『2019年版ねんばん』では巨大きょだいなヌシコイキングそれぞれ登場とうじょうしている。ロケット団だんの潜水せんすいメカとしても登場とうじょう。

WEBアニメ『ポケトゥーン』の「まっててね！コイキング」では少年しょうねんトレーナー・リクオのポケモンとして登場とうじょう。音楽おんがく好すきでリクオの吹ふく笛ふえの音色ねいろを気きに入いっている。一いち度どは両親りょうしんの反対はんたいで育そだて屋やに預あづけられることになったが、しばらくの時ときを得えてリクオ（会あった時ときより少すこし成長せいちょうしている）と再会さいかいを果はたし、ギャラドスへと進化しんかした。

かつて、小学館しょうがくかんの学年がくねん誌しの企画きかく「タマムシ大学だいがく」において「りゅうのいかり」を覚おぼえたコイキングがプレゼントされた事ことがある。また、同どう学年がくねん誌しで『金色きんいろのコイキング』の画像がぞうが公開こうかいされた。あくまでも「存在そんざいする」ということが明あかされただけであり、明確めいかくな出現しゅつげん方法ほうほうが書かかれていなかったが、実際じっさいには他たの色いろ違ちがいポケモンと同様どうようごく低てい確かく率りつで出現しゅつげんするのみで、特別とくべつな出現しゅつげん条件じょうけんなどがあるわけではない。2013年ねん3月がつには、ポケモンセンターナゴヤの松坂屋まつざかや名古屋なごや店内てんないへの移転いてんを記念きねんして『ブラック2・ホワイト2』に金色きんいろ（色いろ違ちがい）のコイキングがプレゼントされた。このコイキングはレベルが99であり、大技おおわざのハイドロポンプを覚おぼえている。

『ソード・シールド』にて強力きょうりょくな水みずタイプの技わざ「ハイドロポンプ」を習得しゅうとくできるようになったが、コイキング本来ほんらいのとくこう（特殊とくしゅ攻撃こうげき力りょく）が低ひくすぎるためあまり使つかいようがない。

2016年ねんにはコイキングのテーマソングが流ながれ、コイキングネタをふんだんに取とりそろえた特集とくしゅうページが公式こうしきに公開こうかいされた。

ポケモンセンターヒロシマがオープンした際さいには色いろ違ちがいのコイキングが配布はいふされた。また一いち周年しゅうねんの際さいにはアニメのコイキンズスのモデルとなった広島東洋ひろしまとうようカープとコラボが行おこなわれ、カープ球団きゅうだんの帽子ぼうしを被こうむったコイキングが商品しょうひん化かされた。

ポケモンセンターサッポロのリニューアルオープン記念きねんとして、木彫きぼりの熊くまに似にせた木彫きぼりのリングマの置物おきものが受注じゅちゅう予よ約やく生産せいさんにて商品しょうひん化かされた。本来ほんらいの木彫きぼりのヒグマが鮭さけをくわえているのに対たいし、こちらは「跳はねたコイキングが、四よつん這ばいのリングマのアゴにぶつかる瞬間しゅんかん」を象かたどっている。

ギャラドス

ギャラドス No. 130

分類ぶんるい: きょうあくポケモン	タイプ: みず/ ひこう	高たかさ: 6.5m	重おもさ: 235.0kg
特性とくせい: いかく	かくれ特性とくせい: じしんかじょう	進化しんか前まえ: コイキング	進化しんか後ご: なし

コイキングの進化しんか形がた。鯉こいの姿すがたをしたコイキングから一転いってんし、青あおい竜りゅうのような姿すがたとなるが、ドラゴンタイプではない。鯉こいが竜りゅうへと姿すがたを変かえる進化しんかの形態けいたいは、登龍門とうりゅうもんの故事こじを表あらわしている。進化しんか前まえと比くらべて性格せいかくはかなり凶暴きょうぼう。人前ひとまえに姿すがたを現あらわす機会きかいこそ少すくないが人間にんげんが争あらそい始はじめると姿すがたを見みせる習性しゅうせいがあり、周囲しゅういを焼やき尽つくすまでその怒いかりは収おさまることがないといわれている。また、破壊はかいの神かみといわれており、都市としを壊滅かいめつさせたりひと月がつにわたり暴あばれ続つづけた記録きろくも残のこされているほど怒いかりに満みち溢あふれている。性格せいかくの豹変ひょうへんは進化しんかのエネルギーによって脳のう細胞さいぼうの構造こうぞうが組くみ換かわるためだとされる。滝たきを登のぼる勢いきおいで岩いわ壁かべが剥はがれることもある。ひこうタイプでありながら飛とぶことはできないが、はるか昔むかしヒスイ地方ちほうでは飛とぶ姿すがたが目撃もくげきされていたらしい（長ながい年月としつきによって飛行ひこう能力のうりょくが退化たいかしたか、別べつの種族しゅぞくだったかは不明ふめい）。コイキングと同おなじく髭ひげの色いろで性別せいべつを判別はんべつでき、オスは髭ひげが青あおく、メスは髭ひげが白しろい。

ゲーム中ちゅうにおいてはジムリーダーや四天王してんのう、チャンピオンといった強豪きょうごうとされるトレーナーも頻繁ひんぱんに使用しようする。『赤あか・緑みどり・青あお・ファイアレッド・リーフグリーン』ではライバルが使用しようする場合ばあいがあり(ヒトカゲの場合ばあいはカメックスに差さし替かえられ使用しようしない)、四天王してんのうのワタルが先発せんぱつで使用しよう。『金きむ・銀ぎん・クリスタル・ハートゴールド・ソウルシルバー』でもチャンピオンとなったワタルとトキワシティジムリーダーとなったグリーンが引ひき続つづき使用しようする他ほか、『ハートゴールド・ソウルシルバー』でフスベシティジムリーダーのイブキ（1体たい目めのハクリューに代かわった）、『エメラルド』『オメガルビー・アルファサファイア』でミクリ（『エメラルド』ではチャンピオン、『オメガルビー・アルファサファイア』ではルネの民みん）、『ダイヤモンド・パール・プラチナ』「ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール」ではノモセシティジムリーダーのマキシとギンガ団だんボスのアカギ、『X・Y』でフレア団だんボスのフラダリと四天王してんのうのズミ（フラダリの個体こたいはメガシンカする）、「スカーレット・バイオレット」ではアカデミー校長こうちょうのクラベル(ニャオハ・クワッスを選えらんだ場合ばあいのみ。ホゲータの場合ばあいはウェーニバルに差さし替かえられ使用しようしない)が使用しようする。

『金きむ・銀ぎん・クリスタル・ハートゴールド・ソウルシルバー』ではいかりのみずうみにて赤あかいギャラドスが登場とうじょうする。

『赤あか・緑みどり』当初とうしょは技わざの仕様しよう上じょう高たかい能力のうりょくを最大限さいだいげんに発揮はっきできる技わざが少すくなかったが、現在げんざいではかなり多数たすうの技わざを覚おぼえることが可能かのうであり、「りゅうのまい」で威力いりょくを上あげた「ギガインパクト」「アクアテール」「たきのぼり」「とびはねる」「じしん」「かみくだく」「こおりのキバ」などの物理ぶつり技わざの他ほか、「はかいこうせん」や「だいもんじ」、「10まんボルト」のような特殊とくしゅ技わざも多おおく覚おぼえる。『ソード・シールド』では「パワーウィップ」も覚おぼえるようになった。

『はねろ!コイキング』ではアイテム「かわらずのいし」を破壊はかいした上うえでレベル20にすることで進化しんかイベントが起おきる。

『X・Y』では「メガギャラドス」へのメガシンカが追加ついかされた。

メガギャラドス

タイプ：みず/あく、高たかさ：6.5 m、重おもさ：305.0 kg、特性とくせい：かたやぶり

ツノと腹部ふくぶの色いろが変かわり、胴体どうたい・ヒレ・ヒゲが肥大ひだいし大型おおがた化か。超ちょう大型おおがたのリヴァイアサンにも近ちかしい、さらに威圧いあつ感かんと荘厳しょうごんのある外観がいかんとなった。2 つに分わかれ巨大きょだい化かした背せビレは、胴体どうたいのしなり具合ぐあいに連動れんどうし開閉かいへいする。また、雌雄しゆうともに髭ひげの色いろが白しろくなった。色いろ違ちがいは全身ぜんしんが朱色しゅいろになり、より壮麗そうれいな外観がいかんとなる。雌雄しゆうを判別はんべつする髭ひげの色いろはともに紅色こうしょくに染そまっている。

メガシンカエネルギーが脳のうに作用さようして、全すべてを焼やき尽つくす破壊はかいの本能ほんのうになる。しかしながら、本当ほんとうに信頼しんらいを寄よせるトレーナーの命令めいれいに対たいしては本能ほんのうに逆さからってでも従したがう。マッハ以上いじょうという目めにも止とまらぬ速はやさで水中すいちゅうから出現しゅつげんし、その衝撃しょうげきは海底かいてい火山かざん噴火ふんかを想起そうきさせる数すう百ひゃくメートルの水柱みずばしらを発生はっせいさせるほど。巻まき込こまれれば大型おおがた船せんすら真まっ二ぷたつにへし折おるパワーがあるので危険きけんだといわれる。

タイプは「みず・あく」となり、とくせいは「かたやぶり」となる。HPとすばやさを除のぞく能力のうりょくが上昇じょうしょうし、こうげき・ぼうぎょ・とくぼうがバランスよく上昇じょうしょうする傾向けいこうにある。4 倍ばい弱点じゃくてんはなくなるが、くさタイプ・フェアリータイプの技わざや今いままで効果こうか今いまひとつだったかくとうタイプのみならずむしタイプまでもが効果こうかバツグンになる上うえにじめんタイプの技わざも受うけるようになるなど、弱点じゃくてんの数すう自体じたいは増ふえる。バトルツリーに出でてくる強豪きょうごうトレーナーやバトルレジェンドのグリーンやフレア団だんボスであるフラダリが切きり札ふだとして使用しようする。

ポケモンWCS2014の優勝ゆうしょう者しゃの選抜せんばつメンバー六ろく体たいの内うちの一体いったいである。

『金きむ・銀ぎん・クリスタル』及および『ハートゴールド・ソウルシルバー』では「いかりのみずうみ」に色いろ違ちがいの赤あかいギャラドスがレベル30で出現しゅつげんする。通常つうじょう、色いろ違ちがいのポケモンはごく低てい確かく率りつでしか出現しゅつげんしないが、このギャラドスのみ確実かくじつに登場とうじょうする。また、色いろ違ちがいのコイキングを進化しんかさせた場合ばあいも赤あかいギャラドスになる。この他ほか、『ダイヤモンド・パール』でも物語ものがたり冒頭ぼうとうに「あかいギャラドスをおえ！」というテレビ番組ばんぐみが放送ほうそうされているが、同どう作品さくひんのゲーム中ちゅうで特定とくていの赤あかいギャラドスが出現しゅつげんするイベントはない（『プラチナ』では違ちがう番組ばんぐみに変更へんこうされているが、赤あかいギャラドスの話はなし自体じたいは出でてくる）。また、2015年ねん6月26日にちに開店かいてんしたポケモンセンターヒロシマ（広島ひろしま市し中ちゅう区く）のロゴマークにも描えがかれている。色いろ違ちがいのポケモンがロゴマークに選えらばれたのは赤あかいギャラドスが初はつである。

『Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』では水中すいちゅう移動いどう用ようの乗のれるポケモンとして登場とうじょう。

TVアニメ版ばんでは海うみのシーンに登場とうじょうすることが多おおく、第だい1話わにてコイキングと共ともに登場とうじょうしている。1997年ねん7月がつ15日にち放送ほうそうの第だい16話わ『ポケモンひょうりゅうき』ではロケット団だんのコジロウに捨すてられたコイキングが進化しんかし、海上かいじょうの竜りゅうの怒いかりに伴ともなって竜巻たつまきでサトシ達たちを吹ふき飛とばした。カスミはギャラドスにトラウマを抱だいていたが、サイドストーリーで克服こくふくしてからは手持てもちに加くわえている。『ミュウツーの逆襲ぎゃくしゅう』ではウミオのパートナーポケモンとして登場とうじょう、きょうあくポケモンでありながらウミオに忠実ちゅうじつで石いし化かしたサトシに涙なみだするなど涙なみだもろい一いち面めんもある。金銀きんぎん編へんでは、いかりのみずうみでゲーム同様どうよう赤あかいギャラドスが登場とうじょうする。四天王してんのうチャンピオンにしてポケモンGメンのワタルにゲットされた。XY&Z編へんではゲーム同様どうよう、フレア団だんのボス・フラダリのポケモンとして登場とうじょうしているが、こちらは色いろ違ちがいの個体こたい。本家ほんけ同様どうよう、メガシンカする。『2019年版ねんばん』ではシンジが使用しようし、サトシのルカリオとバトルした。野生やせいではサトシ達たちを襲おそう凶暴きょうぼうなポケモンとして登場とうじょうすることが多おおい。

実写じっしゃ映画えいが『名めい探偵たんていピカチュウ (映画えいが)』でも登場とうじょうし、ピカチュウがコイキングを刺激しげきした事ことで、進化しんかが促うながされ、主人公しゅじんこうたちを救すくうこととなる。

スマートフォン用ようアプリ「Pokémon GO」では、進化しんかさせるために「コイキングのアメ」を全ぜんポケモンの中なかでも最多さいたの400 個こ集あつめなければならない仕様しようとなっている。

ラプラス

ラプラス No. 131

分類ぶんるい: のりものポケモン	タイプ: みず/ こおり	高たかさ: 2.5m	重おもさ: 220.0kg
特性とくせい: シェルアーマー/ ちょすい	かくれ特性とくせい: うるおいボディ	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

首長しゅちょう竜りゅうのような姿すがたのポケモンで、大おおきな耳みみと背中せなかのトゲ付つきの甲羅こうらが特徴とくちょう。甲羅こうらに人ひとを乗のせて泳およぐことを好このむ。高こう知能ちのうで人語じんごを理解りかいすることができる。気分きぶんが良よいときれいな声こえで歌うたう。人ひとを恐おそれない温厚おんこうな性格せいかくを逆ぎゃくに利用りようされ、人間にんげんに乱獲らんかくされたことが原因げんいんで絶滅ぜつめつの危機ききに瀕ひんしたため大切たいせつに保護ほごされていたが、現在げんざいは数かずが再度さいど増ふえており、一時期いちじきは逆ぎゃくに増ふえすぎたことがある。アローラ地方ちほうではライドポケモンとして利用りようされており、ひでん技わざ「なみのり」のように水上すいじょうを移動いどうでき、そのまま釣つりもできる。『Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』でも水中すいちゅう移動いどう用ようの乗のれるポケモンとして登場とうじょう。

みずやこおりタイプのみならず、「10まんボルト」「サイコキネシス」「げきりん」など多彩たさいなタイプの技わざを多おおく覚おぼえる。『ソード・シールド』ではかつてアシレーヌの専用せんよう技わざだった、「うたかたのアリア」をタマゴ技わざとして習得しゅうとく可能かのう（ただし、ポケモンHOME解禁かいきん前まえまではポケモンの巣すでゲットした時ときのみ）。また、「つのドリル」、「ぜったいれいど」、「じわれ」といった一撃いちげき技わざを多おおく覚おぼえる数少かずすくないポケモンでもある。

『金きむ・銀ぎん・クリスタル』と『ハートゴールド・ソウルシルバー』では毎週まいしゅう金曜日きんようび「つながりのどうくつ」最奥さいおうにシンボルエンカウントの形式けいしきで出現しゅつげん。一度いちど倒たおしたり捕獲ほかくした後のちも次つぎの週しゅうになれば再ふたたび現あらわれる。『赤あか・緑みどり・青あお・ピカチュウ・ファイアレッド・リーフグリーン』ではシルフカンパニーで、『X・Y』では12番ばん道路どうろでそれぞれもらえる。

トレーナーでは四天王してんのうのカンナが切きり札ふだとして繰くり出だすほか、「金きむ・銀ぎん・クリスタル・ハートゴールド・ソウルシルバー」ではハナダシティジムリーダーのカスミが、『ブラック2・ホワイト2』ではイッシュ地方ちほうチャンピオンのアイリスが使用しようする。『ハートゴールド・ソウルシルバー』ではレッドの手持てもちのポケモンとして登場とうじょうし、『ブラック2・ホワイト2』のポケモンワールドトーナメントにも参加さんかする。「シールド」ではジムリーダーのメロンがエースポケモンとして使用しようし、キョダイマックスする。アプリゲーム『ポケモンマスターズEX』ではライヤーの臣下しんかであるチェッタ（声こえ - 井澤いざわ詩織しおり）がバトルヴィラで使用しよう。

キョダイマックスのすがた

背中せなかの甲羅こうらが大おおきくなり、5000人にん以上いじょうも人ひとを乗のせることができるようになった。体からだの周まわりに五線譜ごせんふと氷こおりが音符おんぷのように並ならんでいるため、流氷りゅうひょうをものともせずに極寒ごっかんの海うみを航行こうこうできる。キョダイマックスわざは「キョダイセンリツ」。攻撃こうげき後ご、味方みかたに「オーロラベール」を張はり、物理ぶつり攻撃こうげきと特殊とくしゅ攻撃こうげきに耐たい性せいがつく。

「シールド」ではジムリーダーのメロンがエースポケモンとして使用しよう。

TVアニメ版ばんでは番外ばんがい編へん「ルージュラのクリスマス」で初はつ登場とうじょう（声こえ：鈴鹿すずか千春ちはる）。オレンジ諸島しょとう編へんではサトシのポケモンとして登場とうじょう。なお、オレンジ諸島しょとう編へんのエンディングテーマは「ラプラスにのって（歌うた - 飯塚いいづか雅弓まゆみ）」だった。群むれと再会さいかいしサトシと別わかれた。その後ご、偶然ぐうぜんにも成長せいちょうした姿すがたでサトシと再会さいかい（気きづくまで自分じぶんのラプラスだとは知しらなかった）し、終盤しゅうばんで群むれのリーダーとなった。

テレビアニメ版ばんでは第だい8シリーズ（『リコとロイの旅たびシリーズ』）では第だい25話わにてリコの祖母そぼであるダイアナ（声こえ - 吉沢よしざわ希のぞみ梨なし）の台詞せりふからルシアスのパートナーであり黒くろいレックウザとオリーヴァとガラルファイヤーに続つづく「六ろく英雄えいゆう」の一体いったいであることがエンテイとバサギリと共ともに判明はんめいし、第だい31話わ（『テラパゴスのかがやき』第だい6話わ）にて本物ほんものが登場とうじょう。通常つうじょうより巨大きょだいな上うえに左目ひだりめに傷きずを持もっている。霧きりの中なかで迷まよった船ふねを歌声うたごえで導みちびいてくれると噂うわさされていたが、その実態じったいは自みずからが放はなった霧きりで船ふねを迷まよわせ自身じしんに気きをとられている隙すきに他たのポケモンたちに食料しょくりょうを盗ぬすませるという海賊かいぞく団だんのボスだった。性格せいかくは荒々あらあらしいがラクアやルシアスを思おもい出だして涙なみだするなど根ねっから悪わるいポケモンではない。他ほかにも第だい26話わ（『テラパゴスのかがやき』第だい1話わ）から変更へんこうされたオープニング映像えいぞうおよびエンディング映像えいぞうにも登場とうじょう。

ゲーム『ソード・シールド』の前日ぜんじつ譚たんを描えがいたWEBアニメ『薄明はくめいの翼つばさ』第だい5話わではゲームと同様どうようにジムリーダーのメロンが息子むすこであるマクワとの対戦たいせんで使用しようし、キョダイマックスを行おこなった。

第だい一いち世代せだいでの対戦たいせんでは当時とうじ理不尽りふじんな強つよさを誇ほこっていた技わざである「ふぶき」をタイプ一致いっちの恩恵おんけいを受うける形かたちで放ひてるポケモンとして需要じゅようがあり、高たかいHPも対戦たいせんで役やくに立たった。

スマートフォン用ようアプリ「Pokémon GO」では強力きょうりょくではあるものの非常ひじょうに出現しゅつげん率りつが低ひくいポケモンとして設定せっていされており、出現しゅつげんに起因きいんした交通こうつうトラブルも発生はっせいしている。

2019年ねん7月がつに「みやぎ応援おうえんポケモン」に任命にんめいされ、宮城みやぎ県けんとコラボレーションすることとなった。以来いらい、宮城みやぎ県内けんないでは様々さまざまなイベントが行おこなわれている。

メタモン

メタモン No. 132

分類ぶんるい: へんしんポケモン	タイプ: ノーマル	高たかさ: 0.3m	重おもさ: 4.0kg
特性とくせい: じゅうなん	かくれ特性とくせい: かわりもの	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

変身へんしん能力のうりょくを持もつ数少かずすくないポケモン。紫色むらさきいろ（一部いちぶではピンク色ぴんくいろ）をしたスライム状じょうの体からだ組織そしきを持もち、他たのポケモンをはじめ、非ひ生物せいぶつや人間にんげんにまで変身へんしんすることがある。これによりどんなポケモンや人間にんげんとも仲間なかまになれる。笑わらうと力ちからが抜ぬけて変身へんしんが解とける。メタモン同士どうしが出会であうと、相手あいてとそっくりな形かたちになろうと活発かっぱつに動うごく。メタモン同士どうしの仲なかは悪わるい。寝ねる時ときは外敵がいてきから身みを守まもるため石いしに変身へんしんする。変身へんしんの再現さいげん度どには個体こたい差さがあり、変身へんしん対象たいしょうが目めの前まえに居いない場合ばあいは自分じぶんの記憶きおくに頼たよるため失敗しっぱいする事ことも有ある。変身へんしん失敗しっぱい例れいとしては、顔かおが変かわらなかったり、身体しんたいの一部いちぶが本物ほんものとは多少たしょう違ちがった形かたちになる事ことが多おおい。本来ほんらいはかなり小型こがたのポケモンであるが、変身へんしん時じは伸縮しんしゅく自在じざい。メタモン自身じしんはタマゴから生うまれてこないため、どのようにして繁殖はんしょくするのかは分わかっていない。名前なまえの由来ゆらいは「メタモルフォーゼ」。尚なお、メタモンには性別せいべつの概念がいねんが存在そんざいしない（任天堂にんてんどう公式こうしきガイドブックポケットモンスター金きん・銀ぎん参照さんしょう）。

ゲームでは技わざ「へんしん」によってHPとレベルを除のぞく相手あいての能力のうりょくをコピーして戦たたかう。一方いっぽう、隠かくれ特性とくせい「かわりもの」を持もつものの場合ばあい、バトルステージに出でた直後ちょくごに相手あいてがいま使つかっているポケモンに即そく変身へんしんできる。また、他たのポケモンとメタモンを一緒いっしょに育そだて屋やに預あづけることで、相手あいてと同種どうしゅのポケモンのタマゴを手てに入いれることができる。その対象たいしょうはタマゴを入手にゅうしゅできるポケモンをほぼ全すべて網羅もうらする。コイルやヤジロンやフリージオなどの性別せいべつ不明ふめいなポケモンや、ニドキングやウォーグルのようなオスしかいないポケモンにとっては、この方法ほうほうが唯一ゆいいつとなる。これにより、「タマゴによってポケモンを増ふやす」というシステムが確立かくりつした『金きむ・銀ぎん』以降いこう、タマゴの入手にゅうしゅ手段しゅだんとしてメタモンの需要じゅようが上昇じょうしょうした。

TVアニメ版ばんでは第だい37話わにて、ものまねむすめのイミテ（声こえ：福島ふくしまおりね）のポケモンとして初はつ登場とうじょうした。初はつ登場とうじょう時じの「メタちゃん」は「変身へんしんしても顔かおが変かわらない」という欠点けってんを持もっており、物語ものがたりの中なかでこの欠点けってんを克服こくふくした。再さい登場とうじょう時じに新あらたに連つれていた「メタぴょん」は「変身へんしんしても大おおきさが変かわらない」という欠点けってんを持もっていた。こちらは克服こくふくできていないが、それを逆ぎゃく利用りようしたパフォーマンスで周囲しゅういの人気にんきを得えることに成功せいこうした。声優せいゆうは「メタちゃん」が三石みついし琴乃ことの、「メタぴょん」がこおろぎさとみ。ヘッドリーダーのユウジも使用しよう、多おおくのトレーナーをこのメタモン一いち匹ひきで倒たおしてきたが、メタモン本来ほんらいの能力のうりょくは変かわらない欠点けってんもある。これ以外いがいにもゲストとして何なん度どか登場とうじょうしているが、顔かおが変かわらない欠点けってんを持もつ個体こたいが多おおい。

実写じっしゃ映画えいが『名めい探偵たんていピカチュウ』ではハワード・クリフォードのポケモンとして登場とうじょう。ハワードによって遺伝子いでんし強化きょうかされており、得意とくいの変身へんしん（ポケモン以外いがいにも人間にんげんに変身へんしんしている）でティムを追おい詰つめた。一方いっぽうで目めだけそのままなのはアニメ版ばんとほぼ同おなじである。声優せいゆうは金魚きんぎょわかな。

『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズDX』では、トーナメント乱闘らんとうで自分じぶんのキャラをランダム選択せんたくにすると、キャラクターウィンドウにメタモンが表示ひょうじされる（メタモンをプレイヤーキャラとして使用しようできるわけではない）。当初とうしょはアイテム・モンスターボールから登場とうじょうするポケモンとしてメタモンを登場とうじょうさせる構想こうそうがあったが、開発かいはつ期間きかんの都合つごうで採用さいようされなかった。この構想こうそうは後続こうぞく作品さくひんとなる『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズSPECIAL』で実現じつげんしており、一定いってい時間じかんプレイヤーキャラクターに変身へんしんしNPCとして乱闘らんとうに参加さんかする。声こえは先述せんじゅつのアニメ版ばんでも同役どうやく(メタちゃん)を務つとめた三石みついし琴乃ことのが担当たんとうした。

ゲーム版ばんに見みるように、メタモン本来ほんらいの変身へんしん能力のうりょくは完璧かんぺきである。しかし、先述せんじゅつしたアニメ版ばんメタモンの変身へんしん上じょうの欠点けってんが特徴とくちょうとして活いかされた結果けっか、ポケモンカードをはじめとする関連かんれん商品しょうひんでは、変身へんしん後ごのメタモンは不完全ふかんぜんの状態じょうたい（顔かおがメタモン、下半身かはんしんがゲル状じょう）で描写びょうしゃされる場合ばあいがほとんどである。例たとえばピカチュウに変化へんかしたメタモンの場合ばあいは「メタモンピカチュウ」と呼称こしょうされることが多おおい。

スマートフォン用ようアプリ「Pokémon GO」では2016年ねん11月23日にちより出現しゅつげんするようになった。他たのポケモンに変身へんしんして現あらわれ、捕つかまえたときに元もとの姿すがたに戻もどることでメタモンを捕つかまえられたかが分わかるようになっている。ジムバトルでは最初さいしょの対戦たいせん相手あいてとなったポケモンに変身へんしんし、そのポケモンのタイプや技わざをまねて戦たたかうことができる。

イーブイ

鹿児島かごしま県けん指宿いぶすき市しに設置せっちされたイーブイのマンホール（ポケふた）

イーブイ No. 133

分類ぶんるい: しんかポケモン	タイプ: ノーマル	高たかさ: 0.3m	重おもさ: 6.5kg
特性とくせい: にげあし/ てきおうりょく	かくれ特性とくせい: きけんよち	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: 本文ほんぶん参照さんしょう

4足そく歩行ほこう型がたの小しょう動物どうぶつポケモン。黒くろい瞳ひとみの大おおきな目めにウサギのような長ながい耳みみとキツネのような尻尾しっぽを持もつ。体からだ色しょくは茶色ちゃいろで、首くびの周まわりを覆おおう襟巻えりまき状じょうの白しろい毛けが特徴とくちょう。周囲しゅういの環境かんきょうに合あわせて体からだのつくりを変かえていく持もち主ぬし。姿すがたを変かえることにより、様々さまざまな厳きびしい環境かんきょうへの対応たいおうが可能かのうになる。一部いちぶの鉱石こうせき（及およびその鉱石こうせきがある場所ばしょ）や天体てんたいから発はっせられる放射線ほうしゃせん、トレーナーとの仲なかの良よさなどにより進化しんかする。現時点げんじてんで8種しゅのポケモンに進化しんかする。ゲットされると次第しだいに親おやになったトレーナーの顔かおに似にる。専用せんようZワザは『ナインエボルブースト』。イーブイの進化しんか系けい全ぜん種たねの力ちからを借かりて「こうげき」・「ぼうぎょ」・「とくこう」・「とくぼう」・「すばやさ」がそれぞれ2段階だんかいずつ上あがる、専用せんようZワザ唯一ゆいいつの変化へんか技わざである。また、『Let’s Go! イーブイ（LPLE/ピカブイ）』からイーブイは雌雄しゆう区別くべつが設もうけられるようになり、雄ゆうはこれまで通とおりギザギザ模様もようだが、雌めすはしっぽ側がわからみるとお花はな模様もようである。また、LPLEでは相棒あいぼう個体こたいと野生やせい個体こたいのイーブイのデザインが異ことなっている。性別せいべつ比ひは7･1でメスは非常ひじょうに少すくない。

『赤あか・緑みどり』では岬みさきの小屋こやに住すむマサキのパソコンを調しらべることでイーブイとその進化しんか形がたの姿すがたを見みることができ、のちにタマムシシティのマンションで1匹ひきのみ入手にゅうしゅできる。同どう作さくではアイテム「みずのいし」でシャワーズ、「かみなりのいし」でサンダース、「ほのおのいし」でブースターに進化しんかする。 登場とうじょう当初とうしょの進化しんか形がたは上記じょうき3種しゅのみだったが、『金きむ・銀ぎん』からはエーフィ、ブラッキー、『ダイヤモンド・パール』からはリーフィア、グレイシア、『ポケットモンスター X・Y』からはニンフィアが登場とうじょうし、現在げんざいは8種しゅの進化しんか形がたが存在そんざいする。イーブイとその進化しんか形がたを全ぜん種たねをまとめて「イーブイフレンズ」、「イーブイズ」、「ブイズ（非公式ひこうしき用語ようご）」と呼よばれることもある。

エーフィ、ブラッキーの進化しんか条件じょうけんはなつき度ど（『ソード・シールド』からはなかよし度ど）によって決きまり、十分じゅうぶんになついた状態じょうたいでレベルアップすることで進化しんかする。進化しんか先さきは時間じかん帯たいによって異ことなる。リーフィア、グレイシアは「リーフのいし」や「こおりのいし」を用もちいて進化しんかする。ニンフィアはイーブイが十分じゅうぶん仲良なかよくなった状態じょうたいでかつフェアリータイプの技わざを覚おぼえている状態じょうたいでレベルアップする事ことで進化しんかする。

複数ふくすうの進化しんか条件じょうけんを満みたしているイーブイの進化しんか先さきは優先ゆうせん度どの高たかい方ほうからリーフィア/グレイシア→ニンフィア→エーフィ/ブラッキーの順じゅん。なお、『Let’s Go! イーブイ』の相棒あいぼう個体こたいのイーブイ、および下記かきのキョダイマックスの個体こたいのイーブイは進化しんか条件じょうけんを満みたしても進化しんかすることができない。

キョダイマックスのすがた

高たかさ:18.0m。キョダイマックス個体こたいのイーブイがキョダイマックスした姿すがた。キョダイマックスパワーで首くびまわりの綿毛わたげが頭あたまを覆おおうようになり、敵てきを包つつみこみとりこにする。無邪気むじゃきさにも拍車はくしゃがかかり、どんな相手あいてもじゃれつき圧あつ(お)し潰つぶす。この状態じょうたいでは、ノーマルタイプのわざがキョダイマックスわざ「キョダイホーヨー」に変化へんかし、性別せいべつの異ことなる相手あいて全体ぜんたいをメロメロ状態じょうたいにできる。

『Let's Go! イーブイ』のセーフデータがあった状態じょうたいで『ソード・シールド』をプレイした場合ばあい、特別とくべつなキョダイマックス個体こたいのイーブイを手てに入いれる事ことが出来できた。なお、オンライン上じょうで開催かいさいされたキョダイマックス登場とうじょうイベントでの捕獲ほかくでき、エキスパンション・パス『鎧よろいの孤島ことう』発売はつばい以降いこう、通常つうじょうのイーブイにもキョダイマックス個体こたいにすることが可能かのうであった。

TVアニメ版ばんでは第だい39話わにて4人にん兄弟きょうだいの末すえっ子こ、タイチ（声こえ：冬ふゆ馬うま由美ゆみ）のポケモンとして登場とうじょうする。それぞれサンダース・シャワーズ・ブースターを使用しようする3人にんの兄達あにたちから進化しんかさせるよう迫せまられていたが、タイチは進化しんかさせずイーブイのまま育そだてる道みちを選えらぶ。第だい117話わからはシゲルの手持てもちポケモンで登場とうじょうしてサトシのピカチュウと対戦たいせんし、勝利しょうりした。『金きむ・銀ぎん』編へんでの再さい登場とうじょう時じにはブラッキーに進化しんかしていた。『アドバンスジェネレーション』ではハルカのポケモンとして登場とうじょう。声優せいゆうは林原はやしばらめぐみ。『ダイヤモンド&パール』でグレイシアに進化しんかして再さい登場とうじょうした。『XY』ではセレナのポケモンとして登場とうじょう（声こえはシゲルのものと同様どうようにかないみか）。『XY&Z』でニンフィアに進化しんかした。『サン&ムーン』の第だい93話わから98話わまではミニコーナー「イーブイどこ行いくの？」があり、イーブイがマンタインに乗のって海うみを渡わたってアローラ地方ちほうまでたどり着つき、ピカチュウたちに出会であうところまでが描えがいた。以降いこう、第だい99話わでスイレンにゲットされ、ナギサと名付なづけられた（声こえ：金魚きんぎょわかな）。『ポケットモンスター (2019年ねんのアニメ)』では、イーブイ進化しんか研究所けんきゅうじょの雌めすのイーブイがコハルの初はつゲットのポケモンとなった。コハルのパートナーポケモンである。なお、しっぽに雌雄しゆう区別くべつが付ついて初はじめての雌めすの個体こたいとなる。声優せいゆうは真堂しんどう圭けい。

ポケモンセンターサッポロが2009年ねん3月がつに常設じょうせつ開店かいてんした際さい、ピカチュウやポッチャマと共ともに同店どうてんのロゴマークの1体たいとして採用さいようされた。2022年ねん現在げんざい、リニューアルしたポケモンセンターヨコハマやキョウト、メガトウキョー「モクロー広場ひろば」にはイーブイのオブジェがある。沖縄おきなわのポケモンストアでは、かつて表情ひょうじょうが異ことなるウインディの衣装いしょうをまとったシーサー風ふうのイーブイのオブジェ2体たいが左右さゆうにあった。『Eievui Collection』発売はつばいに際さいしては、各地かくちのポケモンセンターの3ヶ所かしょにイーブイのぬいぐるみが置おかれた「イーブイタワー」が配置はいちされた。2018年ねんには、横浜よこはまランドマークタワーにおいて、イーブイズのタワーが設置せっちされ、注目ちゅうもくを集あつめた。

2021年ねん夏なつには横浜よこはま市役所しやくしょ前まえにモンスターボールを模もしたオリジナル郵便ゆうびんポストが設置せっちされ、ポストの上うえにはイーブイのオブジェが取とり付つけられている。

『ポケモンカフェ』では、2021年ねん6月がつ12日にちから「みんなメロメロ♡イーブイプレート」「こんにちはイーブイ！ロイヤルミルクティー　〜ふんわりしっぽのフィナンシェ付つき〜」が定番ていばんメニューとして提供ていきょうされている。また、『ピカチュウスイーツ by ポケモンカフェ』では、「イーブイのもふもふクリームとキラキラスモア風ふうフラッペ」が発売はつばいされた。『ポケモン Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』時じには、ポケモンカフェから「ピカチュウとイーブイのなかよしマフィンプレート」「ピカチュウとイーブイの冒険ぼうけん!?フライドポテト」が発売はつばいされており、「イーブイのプレートセット」は2021年ねん5月がつまで定番ていばんメニュー化かされていた。

デザイナーは元もとゲームフリーク社員しゃいんの藤原ふじわら基はじめ史しである。名前なまえの由来ゆらいは英語えいごで「進化しんか」を意味いみする「Evolution」の頭あたま2文字もじ「EV」からとされている。

海外かいがいではかわいいポケモンとして非常ひじょうに人気にんきがあり、ゲームニュースサイト『WatchMojo.com』で2016年ねん1月がつ3日にちに公開こうかいされたランキングビデオでは1位いに輝かがやいている。また、国内こくないでも初期しょきから人気にんきポケモンの1匹ひきである。

ファンを中心ちゅうしんに人気にんきが爆発ばくはつしたことから2017年ねん11月20日にちには、『プロジェクトイーブイ』の特設とくせつサイト及およびTwitterやInstagramアカウントが作成さくせいされ翌日よくじつ詳細しょうさいが明あかされた。Twitterでは、イーブイやその進化しんか系けいの広報こうほう・企業きぎょう訪問ほうもんを中心ちゅうしんに活動かつどうし、Instagramでは、ぬいぐるみのイーブイと一緒いっしょに国内こくないや海外かいがいの観光かんこうの様子ようすをアップする活動かつどうをしていた。4コマ漫画まんが「ぷろじぇくといーぶいだよ」は人気にんきを博はくし、LINEスタンプ化かした。また、特別とくべつ企画きかく展てんEVs+cafeが六本木ろっぽんぎヒルズヒルズカフェで催もよおされた際さいには、画家がかのヒグチユウコやアートディレクターの佐野さの研けん二郎じろうなどのイーブイフレンズのイラストが展示てんじされた。「いぶすき」と「イーブイ好すき」の語呂合ごろあわせで鹿児島かごしま県けん指宿いぶすき市しスポーツ・文化ぶんか交流こうりゅう大使たいしに任命にんめいされ、2018年ねん12月には指宿いぶすき市内しないにイーブイのマンホール（後ごのポケふた）が先行せんこうで設置せっちされた。2018年ねん11月21日にちには、一般いっぱん社団しゃだん法人ほうじん日本にっぽん記念きねん日び協会きょうかいより、『イーブイの日ひ』が公認こうにんされた。このプロジェクトの初期しょきから現在げんざいもなお「午前ごぜん11時じ21分ふん」と「午後ごご23時じ21分ふん」を『イーブイタイム』としている。プロジェクトイーブイテーマソングとして、『イーブイマーチ（歌うた・みゆはん）』（ひきこもり情報じょうほう弱者じゃくしゃ収録しゅうろく）がある。振ふり付つけはパオパオチャンネルが行おこなった。なお、プロジェクトイーブイは2018年ねん12月をもって主おもだった活動かつどうが終了しゅうりょうしたが、Twitterでは新しん体制たいせいが行おこなっている。

2018年ねん11月18日にちには、ゲーム『Let’s Go! イーブイ』が本編ほんぺんのゲームとして発売はつばいされた。主人公しゅじんこうの相棒あいぼう且かつメインキャラクターとして登場とうじょうする。この作品さくひんは『ポケットモンスター ピカチュウ』をベースにしており、『ピカチュウ』では主人公しゅじんこうがピカチュウを使用しようするのに対たいし、ライバルがイーブイを使用しようすることから、イーブイがメインとして選出せんしゅつされた。同どう作さくからイーブイの声こえは悠ゆう木き碧あおが担当たんとうし、相棒あいぼうのイーブイ及および野生やせいのイーブイ全すべての個体こたいの声こえを担当たんとうした。『ソード・シールド』『ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』では引ひき続つづき悠ゆう木きの声こえが使用しようされており、ダイマックスやキョダイマックスなど新あらたに収録しゅうろくされた声こえもある。『New ポケモンスナップ』や『Pokémon LEGENDS アルセウス』では電子でんし音おんの声こえで登場とうじょうしている。

2019年ねん夏なつには、バスキン・ロビンスから「アイスクリームケーキ イーブイ」が期間きかん限定げんていで登場とうじょう。2022年ねん7月がつには、アイスクリームのフレーバーで「イーブイのもふあまアイス」が登場とうじょう。このフレーバーは、9月まで販売はんばいしていた。「アイスクリームケーキ イーブイ」も再販さいはんされた。2023年ねん7月がつより、フレーバー「イーブイのもふあまアイス」が大だい好評こうひょうにつき再販さいはん。

2021年ねんには、ミスタードーナツで「イーブイ ドーナツ」が発売はつばいされた。「イーブイのふりむきドーナツ」も発売はつばい。2018年ねんには、「モンスターボール ドーナツ」にイーブイのスリーブがついて登場とうじょう。福袋ふくぶくろやその中身なかみのグッズにもイーブイが度々どど登場とうじょう（2020年ねんなどは不在ふざい）。

2019年ねん1月がつ26日にちにはポケモンシリーズと『たまごっち』とのコラボレーションにおいてイーブイが起用きようされ、『イーブイ×たまごっち』が発売はつばいされた。育そだて方かたによって8タイプのいずれかに進化しんかする。

「プロジェクトイーブイ」の取とり組くみの一環いっかんに、イーブイの着きぐるみがある。4足そく歩行ほこうと異ことなり、2足そく歩行ほこうで活動かつどうしている。容姿ようしは忠実ちゅうじつに再現さいげんされており、首くび元もとにはもふもふな毛けも伸のびている。2018年ねんには、「もふ会かい」、「もふもふ会かい」が開催かいさいされ、ポケモンセンターに登場とうじょう。2018年ねん・2019年ねんの夏なつには、横浜よこはま市しでイーブイの行進こうしんが行おこなわれた。また、イーブイのウォーターショーも開催かいさいされた。それ以降いこうも、ポケモンセンターやポケモンカフェなどのイベントから、YouTubeチャンネル『Pokémon Kids TV』などの動画どうがまで多岐たきに亘わたって活躍かつやくしている。花はな模様もようの尾おのメスのイーブイの着きぐるみもあるが、原作げんさく同様どうよう希少きしょうである。

アメリカに於おいて、2021年ねん11月25日にちに開催かいさいされる全米ぜんべい最大さいだい級きゅうの感謝かんしゃ祭さいイベントMacy's paradeでピカチュウ＆イーブイの巨大きょだいバルーンがニューヨークのストリートに登場とうじょう。2022年ねんも登場とうじょう。

読売新聞よみうりしんぶんの連載れんさいポケモン四よん字じ熟語じゅくごでは『千差万別せんさばんべつ・せんさばんべつ』、英語えいごでひとことでは『That's rare.（めずらしいね）』が、ポケモンとまなぼう 熟語じゅくご大だい百科ひゃっかでは『多様たよう』 が、イーブイを紹介しょうかいするキャッチフレーズとして用もちいられた。2020年ねん10月がつ1日にちの読売新聞よみうりしんぶん（朝刊ちょうかん）では、ポケモンセンターの採用さいよう企画きかく「キミの進化しんか大だい作戦さくせん」がメッセージ広告こうこくとして掲載けいさいされ、群馬ぐんま、栃木とちぎ、茨城いばらきではイーブイが一いち面めんを飾かざった。

『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』では、「モンスターボール」から登場とうじょう。ファイターを見みつけるととっしんする。

シャワーズ

鹿児島かごしま県けん指宿いぶすき市しに設置せっちされたシャワーズのマンホール（ポケふた）

シャワーズ No. 134

分類ぶんるい: あわはきポケモン	タイプ: みず	高たかさ: 1.0m	重おもさ: 29.0kg
特性とくせい: ちょすい	かくれ特性とくせい: うるおいボディ	進化しんか前まえ: イーブイ	進化しんか後ご: なし

イーブイの進化しんか形がたの一ひとつで、みずタイプに変化へんかしたもの。魚類ぎょるいと哺乳類ほにゅうるいが混まぜ合あわさったような姿すがたで、首くびの周まわりにエリザベスカラーのようなエラを持もつ。尻尾しっぽは魚さかなのものとそっくりで、耳みみは魚さかなのヒレのような形状けいじょうへと変化へんかする。その姿すがたから、人魚にんぎょと間違まちがえられることもあるという。体からだ色しょくは水色みずいろなど青あお系統けいとうを基調きちょうとしたものとなる。水辺みずべおよび水中すいちゅうに適応てきおうした種たねで、身体しんたいの細胞さいぼうの構造こうぞうが水みずの分子ぶんしと似通にかよっており、水みずに溶とけて姿すがたを見みえなくすることが出来できる。水みずを操あやつる能力のうりょくのほか、雨あめを察知さっちする力ちからがあり、雨あめが近ちかづくと全身ぜんしんのヒレが小刻こきざみに震ふるえはじめる。

「スカーレット・バイオレット」ではポケモントレーナーのボタンが使用しよう。

TVアニメ版ばんではイーブイ4兄弟きょうだいのミズキ（声こえ：伊藤いとう健太郎けんたろう）の手持てもちとして登場とうじょうしているほか、多数たすうのトレーナーが使用しよう。『ミュウツーの逆襲ぎゃくしゅう』ではウミオのポケモン。

2020年ねんには国土こくど交通省こうつうしょうが、ポケモンの中なかでもきれいな水辺みずべを好このんでいるという設定せっていから、8月がつ1日にちの水みずの日ひ啓発けいはつのポスターのデザインに採用さいようした。翌よく2021年ねんには水みず循環じゅんかん政策せいさく担当たんとうの赤羽あかはね一嘉かずよし国土こくど交通こうつう大臣だいじんより“「水みずの日ひ」応援おうえん大使たいし”に任命にんめいされた。

サンダース

指宿いぶすき市しに設置せっちされたサンダースのマンホール

サンダース No. 135

分類ぶんるい: かみなりポケモン	タイプ: でんき	高たかさ: 0.8m	重おもさ: 24.5kg
特性とくせい: ちくでん	かくれ特性とくせい: はやあし	進化しんか前まえ: イーブイ	進化しんか後ご: なし

イーブイの進化しんか形がたの一ひとつで、でんきタイプに変化へんかしたもの。体からだ色しょくは黄色きいろに変化へんかし、首くびの周まわりや腰こしの毛けが鋭するどく尖とがっている。穏おだやかだったイーブイから一転いってんして感受性かんじゅせいが非常ひじょうに強つよい。わずかな刺激しげきでも感情かんじょうが変化へんかし、それに伴ともなって全身ぜんしんの細胞さいぼうが発電はつでん・蓄電ちくでんを起おこし、場合ばあいによっては1万まんボルトの電気でんきを帯電たいでんさせることもあるという。帯電たいでんした体毛たいもうは針はりのように逆立さかだち、これを飛とばして相手あいてを刺さし貫つらぬく攻撃こうげきも持もつ。また、体毛たいもうの隙間すきまにはマイナスイオンが発生はっせいしており、常つねに電気でんきの弾はじける音おとを発はっしている。ただし、普段ふだんは普通ふつうの毛並けなみをしており、トレーナーが触さわることもできる。

対戦たいせんでは最高さいこうクラスの素早すばやさと「でんじは」による妨害ぼうがい性能せいのう、高たかい特殊とくしゅの数値すうちによる攻撃こうげき性能せいのうから第だい一いち世代せだいの対戦たいせんにおける主流しゅりゅうを担になっていた。

ゲーム『ポケットモンスター プラチナ』ではシンオウ図鑑ずかんの拡張かくちょうに伴ともない、ジムリーダーのデンジが新あらたな先鋒せんぽうポケモンとして採用さいようした（再戦さいせんでも使用しよう）。「スカーレット・バイオレット」ではポケモントレーナーのボタンが使用しよう。

アニメ版ばんではポケモン検定けんてい試験しけんで、試験しけん官かんのポケモンとして登場とうじょう。サトシはアーボックを使つかったが、巻まきついた時ときにとげとげの体からだが刺ささってしまった。

読売新聞よみうりしんぶんの連載れんさいポケモン四よん字じ熟語じゅくごでは、『紫電一閃しでんいっせん・しでんいっせん』が、サンダースを紹介しょうかいするキャッチフレーズとして用もちいられた。

ブースター

指宿いぶすき市しに設置せっちされたブースターのマンホール

ブースター No. 136

分類ぶんるい: ほのおポケモン	タイプ: ほのお	高たかさ: 0.9m	重おもさ: 25.0kg
特性とくせい: もらいび	かくれ特性とくせい: こんじょう	進化しんか前まえ: イーブイ	進化しんか後ご: なし

イーブイの進化しんか形がたの一ひとつで、ほのおタイプに変化へんかしたもの。オレンジ色しょくをしたフサフサの体毛たいもうに覆おおわれ、あたかも炎ほのおを纏まつわっているかのような姿すがたをしている。体温たいおんが非常ひじょうに高たかく、体からだに炎ほのおを溜ためている時ときは900℃以上いじょうもの高温こうおんになる。体内たいないに「炎ほのお袋ぶくろ」という器官きかんを持もち、深ふかく息いきを吸すい込こめば、1700℃の炎ほのおを吐はくことができる。体毛たいもうは上あがりすぎた体温たいおんを空気くうきに放熱ほうねつする役割やくわりもある。戦闘せんとうに際さいして体温たいおんを上あげることが多おおいため、普段ふだんの状態じょうたいならトレーナーが接せっすることもできる。

トレーナー戦せんでは、『ポケットモンスター プラチナ』で四天王してんのうのオーバが新あらたな炎ほのおタイプのポケモンとして繰くり出だしてくる。「スカーレット・バイオレット」ではポケモントレーナーのボタンが使用しよう。

アプリゲーム『ポケモンマスターズEX』ではリッカ（声こえ - 高垣たかがき彩あや陽ひ）のパートナーとして登場とうじょう。

TVアニメ版ばんではイーブイ4兄弟きょうだいのアツシ（声こえ：岡野おかの浩ひろし介かい）、エンジュ5姉妹しまいのコウメ（声こえ：かないみか）がそれぞれ使用しようしている。

ポリゴン

ポリゴン No. 137

分類ぶんるい: バーチャルポケモン	タイプ: ノーマル	高たかさ: 0.8m	重おもさ: 36.5kg
特性とくせい: トレース/ ダウンロード	かくれ特性とくせい: アナライズ	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ポリゴン2

ポリゴン状じょうの体からだで構成こうせいされた人工じんこうのポケモンで、きじ馬ばのような姿すがたをしている。体からだ色しょくは赤あか、口先くちさき・足あし・尻尾しっぽは青あお。作中さくちゅうに登場とうじょうする、ヤマブキシティに所在しょざいする、キズぐすりやモンスターボールなどを開発かいはつ・製造せいぞうする大手おおて企業きぎょうシルフカンパニー（ロケット団だん参照さんしょう）がコンピュータ技術ぎじゅつでポケモンの構造こうぞうを模倣もほうし、意図いと的てきに作つくり出だしたポケモンである。生物せいぶつというよりはまだロボットに近ちかく、呼吸こきゅうをせず、プログラムされた動作どうさしかできない。体からだが角かくばっているのはその影響えいきょう。自己じこをデータ化かし、電子でんし空間くうかんに自由じゆうに出入でいりできる。なお、既すでに旧式きゅうしきと化かしており時代遅じだいおくれな部分ぶぶんも散見さんけんされる。

『赤あか・緑みどり・青あお・ピカチュウ』『金きむ・銀ぎん・クリスタル』『ファイアレッド・リーフグリーン』『ハートゴールド・ソウルシルバー』ではタマムシシティのゲームコーナーの景品けいひんとなっており、景品けいひん交換こうかん所しょでコインと交換こうかんすることで入手にゅうしゅできる。必要ひつようなコインの枚数まいすうはバージョンにより異ことなる。

『Let's Go! ピカチュウ・イーブイ』ではタマムシシティ東側ひがしがわの短みじかい道路どうろの草くさむらで野生やせい個体こたいが生息せいそくしている。また、ロケット団だんによるヤマブキシティ・シルフカンパニー本社ほんしゃビル占拠せんきょ事件じけんが解決かいけつした後のち、ポリゴンを連つれた男性だんせい社員しゃいんがビル前まえに外出がいしゅつしており、話はなしかけるとそのポリゴンをもらえる。そのためこの作品さくひんでは、シルフカンパニー関連かんれんにおいてラプラスを含ふくむ2匹ひきのポケモンをもらえる事ことになっている。

『金きむ・銀ぎん』では進化しんか形がたのポリゴン2が登場とうじょうした。アイテム「アップグレード」を持もたせ、通信つうしん交換こうかんすることで進化しんかする。

ポケモンスタジアムシリーズでは倒たおされると体からだがバラバラになるシーンがある。

『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズシリーズ』のステージ・ヤマブキシティにてステージギミックとして登場とうじょう。「たいあたり」でファイターを吹ふっ飛とばす。初代しょだいでは声優せいゆう不明ふめいだが、『SP』では林原はやしばらめぐみに新しん録ろくされている。

専用せんよう技わざとして「テクスチャー」、「テクスチャー2」を覚おぼえる。「テクスチャー」は自分じぶんの覚おぼえているわざ(最大さいだい4つ)の内うち、一番いちばん上じょうに配置はいちされている技わざと同おなじタイプになる。「テクスチャー2」は自分じぶんが最後さいごに受うけたわざのタイプに耐たい性せいがあるタイプに変化へんかする技わざ。なお、これらの技わざは第だい二に世代せだいの「のろい」が「？？？タイプ」のため対象たいしょう外がいとなり、不発ふはつに終おわる。

TVアニメ版ばんでは1997年ねん12月16日にちに放送ほうそうされた『ポケットモンスター』第だい38話わ「でんのうせんしポリゴン」で登場とうじょうした。この回かいで映像えいぞう中ちゅうの激はげしい発光はっこう演出えんしゅつなどで視聴しちょう者しゃが集団しゅうだん的てきに光ひかり過敏かびん性せい発作ほっさなどを起おこした通称つうしょう「ポケモンショック」が発生はっせいして以降いこう、ポリゴンはアニメ本編ほんぺんに登場とうじょうしていない。フィルムコミックス版ばんでも第だい38話わは欠番けつばん扱あつかいとなり、ポケモンショックの影響えいきょうを受うけて一時いちじ「モンスターコレクション」などのポリゴンの商品しょうひんが店頭てんとうから撤去てっきょされたことがあった。現在げんざいでも、多おおくのポケモンのポスターでもポリゴンがほとんど載のっておらず、ポリゴンの商品しょうひんが販売はんばいされているものは少すくない。また、2020年ねん9月19日にちには、日本にっぽん国外こくがい(アメリカ版ばん)のポケモン公式こうしきツイッターが「Porygon did nothing wrong.」と呟つぶやき反響はんきょうを呼よんだ 。

『赤あか・緑みどり』のディレクターである田尻たじり智さとしは、自身じしんがドット絵えにこだわりを持もっているにもかかわらず、周まわりからは「これからはポリゴン（3DCG）だよ」と言いわれ続つづけたので、「ポリゴン」というポケモンを出だしたと語かたっている。

オムナイト

オムナイト No. 138

分類ぶんるい: うずまきポケモン	タイプ: いわ/ みず	高たかさ: 0.4m	重おもさ: 7.5kg
特性とくせい: シェルアーマー/ すいすい	かくれ特性とくせい: くだけるよろい	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: オムスター

オウムガイのような姿すがたをした古代こだいポケモン（絶滅ぜつめつ種しゅ）。現在げんざいは化石かせきしか残のこっていないとされるが、未いまだ深海しんかいに生息せいそくしているという話はなしもある。10本ほんの足あしをくねらせて泳およぎ、自身じしんよりも小ちいさい海中かいちゅう生物せいぶつを捕食ほしょくする。敵てきに襲おそわれると固かたい殻からに隠かくれるが、アバゴーラに殻からごと食たべられてしまうことも。また、見みつかった化石かせきの中なかにはアーケオスの歯形はがたがついたものもあり、アーケオスにも捕食ほしょくされていたことが分わかった。復元ふくげんされるとすぐ逃にげ出だす厄介やっかい者しゃ。

『赤あか・緑みどり・青あお・ピカチュウ』と『ファイアレッド・リーフグリーン』ではお月見山つきみやま、『ダイヤモンド・パール』では地下ちか通路つうろ、『ハートゴールド』ではアルフの遺跡いせき、『ブラック・ホワイト』ではネジ山やまで発見はっけんされる「かいのカセキ」を復元ふくげんすることで入手にゅうしゅできる。

オムスター

オムスター No. 139

分類ぶんるい: うずまきポケモン	タイプ: いわ/ みず	高たかさ: 1.0m	重おもさ: 35.0kg
特性とくせい: シェルアーマー/ すいすい	かくれ特性とくせい: くだけるよろい	進化しんか前まえ: オムナイト	進化しんか後ご: なし

オムナイトの進化しんか形がた。古代こだいポケモン（絶滅ぜつめつ種しゅ）で、渦巻うずまき状じょうの殻からと10本ほんの触手しょくしゅを持もつところまではオムナイトと同おなじだが、殻からには外周がいしゅうに沿そって棘とげが生はえ、前面ぜんめんには鋭するどい牙きばを持もった口くちを有ゆうする。シェルダーなどの殻からを破やぶり、中身なかみを捕食ほしょくしていたが、逆ぎゃくにアバゴーラに殻からごと捕食ほしょくされていた。最終さいしゅう的てきには自分じぶんの殻からが重おもくなりすぎたために獲物えものを捕食ほしょくできずに絶滅ぜつめつしたとされている。専門せんもん家かの間あいだでは、オクタンの祖先そせんではないかと囁ささやかれている。

『赤あか・緑みどり』発売はつばい当時とうじ『ファミ通ふぁみつう』で行おこなわれたポケモン人気にんき投票とうひょうでは「気持きもち悪わるい」という声こえばかりが届とどき、マイナス4票ひょうと不人気ふにんきを表あらわすマイナス票ひょうが先行せんこうする結果けっかに終おわった。『青あお』のグラフィックはポーズをキメているシーンがある。

『金きむ・銀ぎん・クリスタル』およびリメイク版ばんでは、ニビシティのジムリーダー・タケシが使用しようする。

アニメでは復活ふっかつした化石かせきポケモンとして登場とうじょう。体からだを回転かいてんさせ、たいあたりでサトシ達たちを襲おそう。

第だい8シリーズでは第だい35話わにてポケモンハンターの部下ぶかのポケモンとして登場とうじょう。相性あいしょうの悪わるいリコのニャオハやキャプテンピカチュウと互角ごかくに戦たたかえるが、最後さいごはキャプテンピカチュウの「かみなりパンチ」で敗北はいぼくし、ハンターもろとも逮捕たいほされてしまった。

カブト

カブト No. 140

分類ぶんるい: こうらポケモン	タイプ: いわ/ みず	高たかさ: 0.5m	重おもさ: 11.5kg
特性とくせい: カブトアーマー/ すいすい	かくれ特性とくせい: くだけるよろい	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: カブトプス

カブトガニのような姿すがたをしたポケモン。体からだは硬かたい殻からに覆おおわれており、背中せなかと腹部ふくぶに目めを持もつ。背中せなかの目めは周まわりを見渡みわたすために使つかう。海中かいちゅうを泳およぎ、爪つめで獲物えものを捕食ほしょくする。3日にちに一いち度ど脱皮だっぴをして殻からを固かたくする。絶滅ぜつめつ種しゅとされているはずのポケモンだが、稀まれに生いきた個体こたいが全まったく変かわらぬ姿すがたで見みつかる事こともある。更さらに一部いちぶの地域ちいきでは普通ふつうに見みかけるらしい。

『赤あか・緑みどり・青あお・ピカチュウ』と『ファイアレッド・リーフグリーン』ではお月見山つきみやま、『ダイヤモンド・パール』では地下ちか通路つうろ、『ソウルシルバー』ではアルフの遺跡いせき、『ブラック・ホワイト』ではネジ山やまで発見はっけんされる「こうらのカセキ」を復元ふくげんすることで入手にゅうしゅできる。『ソード・シールド』では、冠かんむりの雪原せつげんにて野生やせい化かしたカブトが発見はっけんされた。

アニメでは復活ふっかつした化石かせきポケモンとして登場とうじょう。集団しゅうだんでサトシ達たちを襲おそう。

カブトプス

カブトプス No. 141

分類ぶんるい: こうらポケモン	タイプ: いわ/ みず	高たかさ: 1.3m	重おもさ: 40.5kg
特性とくせい: カブトアーマー/ すいすい	かくれ特性とくせい: くだけるよろい	進化しんか前まえ: カブト	進化しんか後ご: なし

カブトの進化しんか形がた。古代こだいポケモン（絶滅ぜつめつ種しゅ）の一種いっしゅで、全身ぜんしんが外そと骨格こっかくに覆おおわれている。カブトの頃ころの甲羅こうらは頭部とうぶとなってそこから胴体どうたいが生しょうじ、人間にんげん型がたのシャープなシルエットとなる。後うしろ足あしで2足そく歩行ほこうし、陸上りくじょうでも活動かつどうできるように発達はったつしたが、環境かんきょうの変化へんかに適応てきおうできずに絶滅ぜつめつしたとされている。大人おとなしいカブトとは正せい反対はんたいの凶暴きょうぼうな性格せいかくで、両手りょうての鋭するどい鎌かまで捕とらえた獲物えものの体液たいえきを吸すうという、タガメやミズカマキリなど水生すいせいカメムシのような生態せいたいを持もつ。水中すいちゅうを泳およぐときは手足てあしを甲羅こうらに小ちいさく折おり畳たたんでから泳およぐ。

『赤あか・緑みどり・青あお・ピカチュウ』および『ファイアレッド・リーフグリーン』ではニビシティの博物館はくぶつかんに化石かせきが展示てんじされている。

『金きむ・銀ぎん・クリスタル』およびリメイク版ばんでは、ニビシティのジムリーダー・タケシが使用しようする（オムナイトと共通きょうつう）。『エメラルド』でもツツジが再戦さいせん時じに使用しようする。

アニメではカブトと共ともに登場とうじょう。サトシ達たちを襲おそう立場たちばとして登場とうじょうすることが多おおい。

ゲーム『ソード・シールド』のストーリーを基もとにしたWEBアニメ『薄明はくめいの翼つばさ』では特別とくべつ編へん（通算つうさん第だい8話わ）にてカンムリ雪原せつげんに向むかう電車でんしゃの窓まどに映うつっていたポケモンとしてアマルルガとガチゴラスと共ともにシルエットの状態じょうたいで登場とうじょう。

プテラ

プテラ No. 142

分類ぶんるい: かせきポケモン	タイプ: いわ/ ひこう	高たかさ: 1.8m	重おもさ: 59.0kg
特性とくせい: いしあたま/ プレッシャー	かくれ特性とくせい: きんちょうかん	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

遥はるか昔むかしに絶滅ぜつめつしたポケモンの一種いっしゅ。コハクに残のこされた遺伝子いでんしから再生さいせい・復元ふくげんされた。その際さい、科学かがく者しゃが数すう名めい犠牲ぎせいとなった。当時とうじは空そらの王者おうじゃとして猛威もういを振ふるっていたと考かんがえられている、極きわめて凶暴きょうぼうな肉食にくしょくポケモン。高たかい声こえで鳴なきながら、怖こわいもの知しらずに空そらを滑すべるように飛とんでいたらしい。全体ぜんたい的てきな容姿ようしは嘴くちばし口こう竜りゅう亜あ目めが大型おおがた化かしたかのようで、大おおきな顎あごに敵てきのノドを食くいちぎる鋭するどい鋸のこ状じょうの歯は、長ながい尻尾しっぽを備そなえており、名前なまえから連想れんそうされるプテラノドン (翼つばさ竜りゅう)の特徴とくちょうとは異ことなる部分ぶぶんが多おおい。

『赤あか・緑みどり』をはじめ、多おおくの作品さくひんにおいて「ひみつのコハク」を復元ふくげんすることで入手にゅうしゅできる。化石かせきから復元ふくげんするポケモンの中なかではウオノラゴンなどと同様どうように進化しんかしない。『赤あか・緑みどり』では四天王してんのう、『金きむ・銀ぎん』ではチャンピオンとなったワタルが使用しようする。『プラチナ』では、ジムリーダーのヒョウタが強化きょうか版ばんで1番手ばんてに繰くり出だしてくる。ほかにも『X・Y』では友人ゆうじんのトロバが、『オメガルビー・アルファサファイア』ではチャンピオンのダイゴが強化きょうか後ごに使用しようする。

『赤あか・緑みどり』のニビ科学かがく博物館はくぶつかんに見学けんがくへ訪おとずれたおじいさんはプテラの化石かせきを見みて「有ゆう難なんや有ゆう難なんや！龍神りゅうじん様さまの骨ほねを拝おがめるとは！（ゲーム内ないでは全文ぜんぶんひらがな）」と話はなしていた。

『Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』では空中くうちゅう移動いどう用ようの乗のれるポケモンとして登場とうじょう。速はやさはリザードンとほぼ同おなじ。殿堂でんどう入いり後ごは更さらに高たかい位置いちで飛とび、樹木じゅもくや一部いちぶの建物たてものの上うえを移動いどうすることが可能かのうとなる。

『X・Y』以降いこうでは「メガプテラ」へとメガシンカを遂とげる。化石かせきから復元ふくげんするポケモンの中なかでは唯ただ一いちメガシンカが可能かのうな種類しゅるいである。

メガプテラ

タイプ：いわ/ひこう、高たかさ：2.1m、重おもさ：79.0kg、特性とくせい：かたいツメ

メガシンカによって失うしなわれていた遺伝子いでんしが蘇よみがえり、研究けんきゅう者しゃの中なかには、本来ほんらい化石かせきから復元ふくげんされたばかりのプテラではなく、このメガプテラこそが古代こだいに棲息せいそくしていた真しんの姿すがたであったと主張しゅちょうする派閥はばつも存在そんざいする。全身ぜんしんの随所ずいしょが石いし化かし黒曜石こくようせきのような鋭するどい岩いわの突起とっきが発生はっせい、より刺々とげとげしく攻撃こうげき的てきな外見がいけんとなる。

ギャラドスと同おなじく、メガシンカの過剰かじょうなパワーが体からだに負担ふたんをかけることで、とても苛立いらだち動うごくもの全すべてに襲おそいかかるほど、凶暴きょうぼうな気質きしつに拍車はくしゃがかかる。

特性とくせいは「かたいツメ」に変かわり、様々さまざまなタイプのものを習得しゅうとくする接触せっしょく技わざを生いかせるようになった。能力のうりょくは「HP」を除のぞく全ぜん能力のうりょくが「こうげき」をメインに上昇じょうしょうし、全ぜんポケモンの中なかでもトップクラスの「すばやさ」を獲得かくとくする。

任天堂にんてんどうの公式こうしき記事きじでは2005年ねん全国ぜんこく大会たいかいの東京とうきょう大会たいかい代表だいひょう決定けってい戦せんで小学生しょうがくせいの部ぶを優勝ゆうしょうしたプレイヤーのメンバーとして紹介しょうかいされている。2005全国ぜんこく大会たいかい中学生ちゅうがくせい以上いじょうの部ぶでは決勝けっしょう進出しんしゅつ者しゃ9人にん中ちゅう1人にんが使用しようしていた。

TVアニメ版ばんでは第だい46話わで初はつ登場とうじょう。サトシのリザードを散々さんざん馬鹿ばかにしたため、リザードは悔くやしさと怒いかりでリザードンに進化しんかする。また『ダイヤモンド&パール』ではロケット団だんが復元ふくげんしたプテラがクロガネシティで暴走ぼうそうする。ヒカリのポッチャマとミミロルの活躍かつやくによりモンスターボールに戻もどされた。サイドストーリーではトレーナーを引退いんたいしたシゲルが研究所けんきゅうじょでプテラを復活ふっかつさせるシーンがある。

第だい8シリーズではエクスプローラーズのメンバーのオニキスの移動いどう用ようポケモンとして登場とうじょう。また、オニゴーリが戦闘せんとう不能ふのうの際さいにはサンゴを咥くわえて運はこぶ役目やくめもしている。

カビゴン

カビゴン No. 0143

分類ぶんるい: いねむりポケモン	タイプ: ノーマル	高たかさ: 2.1m	重おもさ: 460.0kg
特性とくせい: あついしぼう/ めんえき	かくれ特性とくせい: くいしんぼう	進化しんか前まえ: ゴンベ	進化しんか後ご: なし

ゴンベの進化しんか形がた（『ダイヤモンド・パール』以降いこう）で、緑みどりがかった紺こんとクリーム色しょくを基調きちょうにした体からだ色しょくの怪獣かいじゅうのような外見がいけんのポケモン。『金きむ・銀ぎん』まではハガネールやバンギラスなどをも凌しのいで最もっとも体重たいじゅうの重おもいポケモンであった。『ダイヤモンド・パール』では、進化しんか前まえのゴンべが登場とうじょう。1日にちに食たべる量りょうは400kgと推定すいていされ、生うまれながら周囲しゅういの環境かんきょうを大おおきく変化へんかないし破壊はかいする生物せいぶつ。食たべる物ものが傷いたんでいたりカビが生はえていても気きにせず、胃袋いぶくろの消化しょうか液えきはとても強力きょうりょくで腹痛はらいたも起おこさない。猛毒もうどくのベトベトンの体液たいえきでさえ、カビゴンにとってはちょっとしたスパイスに過すぎない。満腹まんぷくになると指ゆびを動うごかすことすら面倒めんどうくさくなるという。普段ふだんから食事しょくじ以外いがいで行動こうどうすることはないが、何なにかのきっかけで凄すさまじいパワーを発揮はっきすることもあるらしい。もっとも、環境かんきょう破壊はかいや怪獣かいじゅうというイメージとは裏腹うらはらに非常ひじょうに温和おんわな性格せいかくであり、大おおきな腹はらの上うえで人間にんげんの子供こどもや小ちいさなポケモンが遊あそび場ばにしても振ふり払はらわない。基本きほん目めは閉とじているが、一部いちぶのゲームや漫画まんがでは目めが見開みひらくシーンがある。性別せいべつ比ひは7：1でメスが非常ひじょうに少すくない。

『赤あか・緑みどり・青あお・ピカチュウ』および『ファイアレッド・リーフグリーン』では12番ばん道路どうろと16番ばん道路どうろにシンボルエンカウントで出現しゅつげんする。遭遇そうぐう時じはフィールド上じょうで熟睡じゅくすいして道みちを塞ふさいでいるが、「ポケモンのふえ」をカビゴンのすぐ隣となりで吹ふくと、寝ねぼけて襲おそってきて、戦闘せんとうになる。また、『金きむ・銀ぎん』および『ハートゴールド・ソウルシルバー』ではクチバシティ側がわの「ディグダのあな」入口いりくち前まえ、『X・Y』では7番ばん道路どうろにシンボルエンカウントで出現しゅつげんする。ウソッキーと同様どうように“道みちを塞ふさぐポケモン”の代表だいひょう格かくとしても有名ゆうめい。ゲームでのグラフィックは主おもに寝ねそべっていたが、シリーズが進すすむごとに寝返ねがえりを打うつ→頭あたまだけ起おこす→上体じょうたいを起おこして座すわり込こむといった順じゅんで変貌へんぼうし、『X・Y』で遂ついに直立ちょくりつした姿すがたとなる。また、『サン・ムーン』では早期そうき購入こうにゅう特典とくてんとして、「ほんきをだすカビゴン」に進化しんかするゴンベが配布はいふされた。このゴンベは通常つうじょうでは手てに入はいらない「カビゴンZ」を持もっており、カビゴンに進化しんかさせると「ギガインパクト」を元もとに専用せんようZワザ「ほんきをだすこうげき」が使つかえるようになる。発動はつどうすると眼めが輝かがやくと同時どうじに起おき上あがり、普段ふだんでは想像そうぞうがつかないような身みのこなしでジャンプしたり猛もうスピードで走はしり、最後さいごは高たかくジャンプして真上まうえから豪快ごうかいにのし掛かかる。

物理ぶつり攻撃こうげき技わざのみならず、特殊とくしゅ攻撃こうげき技わざを覚おぼえる数かずも豊富ほうふであり、「だいもんじ」や「なみのり」、「かみなり」や「ふぶき」、「ソーラービーム」など多おおくの技わざを覚おぼえることができる。

トレーナーでは、主おもに、『金きむ・銀ぎん・クリスタル』『ハートゴールド・ソウルシルバー』に登場とうじょうするレッドや、『ダイヤモンド・パール』のライバル、「サン・ムーン・ウルトラサン・ウルトラムーン」のククイ博士はかせ、「ソード・シールド」のホップが使用しようしてくる。

キョダイマックスのすがた

高たかさ35.0m。キョダイマックスのパワーにより、お腹なかに草くさや木きが生おい茂しげっている。腹部ふくぶを中心ちゅうしんに肥大ひだい化かしたためか、以前いぜんのバージョンの様ように寝ねそべったまま戦たたかう。顔かおはほとんど腹部ふくぶの後うしろに隠かくれており見みえにくいが、目めは赤あかく光ひかっている。

動うごくことはほとんどなく、攻撃こうげきも少すこしだけ上体じょうたいを起おこし手足てあしをバタつかせるのみで、やる気きがないようにも見みえるが、その破壊はかい力りょくはすさまじく、ダイマックスポケモンの中なかでも一いち二にを争あらそう怪力かいりきを誇ほこるという。ノーマルタイプの技わざがキョダイマックス技わざ「キョダイサイセイ」に変化へんかし、味方みかた全体ぜんたいが一度いちど使つかった木この実みを確かく率りつで再生さいせいさせる。当初とうしょには期間きかん限定げんていのマックスレイドバトルでのみ入手にゅうしゅ可能かのうだったが、エキスパンション・パス『鎧よろいの孤島ことう』発売はつばい以降いこう、通常つうじょうのカビゴンにもキョダイマックス個体こたいにすることが可能かのうであった。

『テレビアニメ第だい7シリーズ』では第だい5話わで登場とうじょう。アニメ版ばんで初はつ登場とうじょうのキョダイマックスポケモンである。なお、このカビゴンは3.2mで通常つうじょうの個体こたいより大おおき目め。キョダイマックスの影響えいきょうで線路せんろに乗のっかってしまうが、ヒバニーの活躍かつやくで事ことなきを得えた。

TVアニメ版ばんでは第だい40話わで初はつ登場とうじょう。生活せいかつ用水ようすいや作物さくもつ栽培さいばいに必要ひつような川かわの上流じょうりゅうで眠ねむってしまって水みずをせき止とめてしまい、村むらの住民じゅうみんが食糧難しょくりょうなんに陥おちいっていた。オレンジ諸島しょとう編へんでも登場とうじょうし、果樹かじゅ園えんのザボンを食くい荒あらしていたところをサトシにゲットされた。その後ごも何なん度どかゲストで登場とうじょうしている。

『ピカチュウたんけんたい』にも登場とうじょうした。声優せいゆうは高木たかぎ均ひとし。

『Pokémon Sleep』では同どう作さくの主役しゅやくポケモンとして登場とうじょうし、同どうアプリの正式せいしきロゴにも飾かざりをつけた。また、同どうアプリのリリースの合あわせて、2023年ねん3月がつ17日にちに、ポッチャマ以来いらい特定とくていポケモンをフィーチャーした期間きかん限定げんていプロジェクト「プロジェクトカビゴン」特設とくせつサイト・X(開設かいせつ当時とうじTwitter)・Instagramアカウントが開設かいせつされた。

ポケモンだいすきクラブが発表はっぴょうしたデータによると、第だい一いち世代せだいのポケモンの中なかで鳴なき声ごえの短みじかいポケモンの第だい2位いである。因ちなみに1位いはポッポ。

開発かいはつスタッフである西野にしの弘二こうじ（ゲームフリーク所属しょぞく）がモデルとされている。

「大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズシリーズ」ではモンスターボールから登場とうじょうする。出現しゅつげんすると一旦いったん上空じょうくうへ飛とび去さり、その後ご巨大きょだい化かして落下らっかする「のしかかり」で敵てきを攻撃こうげきする。出現しゅつげんした瞬間しゅんかんから攻撃こうげき判定はんていを持もつ。声こえは小西こにし克幸かつゆき。

『Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』では乗のれるポケモンとして登場とうじょう。主人公しゅじんこうがカビゴンのお腹なかにしがみつき、ゆったりとした歩調ほちょうで移動いどうする。移動いどう速度そくどは全すべてのポケモンの中なかで最もっとも遅おそい。

『Pokémon UNITE』では操作そうさポケモンとして登場とうじょう。全ぜんポケモンの中なかで最もっとも耐久たいきゅう力りょくが高たかい。その耐久たいきゅうの高たかさを活いかして味方みかたを援護えんごするのが得意とくい。ユナイトわざは眠ねむって体力たいりょくを回復かいふくしつつ攻撃こうげきする「ばくすいインパクト」。

フリーザー

フリーザー No. 144

分類ぶんるい: れいとうポケモン	タイプ: こおり/ ひこう	高たかさ: 1.7m	重おもさ: 55.4kg
特性とくせい: プレッシャー	かくれ特性とくせい: ゆきがくれ	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

サンダー、ファイヤーと並ならぶ伝説でんせつの鳥とりポケモンの一種いっしゅ。体躯たいくは水色みずいろをしており、1組くみの長ながい翼つばさと長ながい尾お、青白あおじろい羽毛うもう、三さん対ついの鶏冠けいかんを持もつ。その姿すがたは『赤あか･緑みどり･青あお･ピカチュウ』のポケモン図鑑ずかんにおいて「すばらしい」と感嘆かんたん詞しを付つけて賞賛しょうさんされているほど優雅ゆうがで、尾おをたなびかせながら冬空ふゆぞらを飛とぶ。雪山ゆきやまで遭難そうなんした者ものが死しを迎むかえる直前ちょくぜん、その眼前がんぜんに姿すがたを現あらわすことがあるという。「れいとうポケモン」の通とおり、空中くうちゅうの水分すいぶんを凍こおらせて雪ゆきを降ふらせる。訪おとずれた街まちには一足早ひとあしはやく冬ふゆが来くる。

第だい1世代せだいでは威力いりょくが高たかいだけでなく、3割わりの確かく率りつでこおり状態じょうたいになる「ふぶき」のこおりタイプとこのポケモン自身じしんの持もつこおりタイプが一致いっちするため威力いりょくが1.5倍ばいになることと、自身じしんがこおりタイプを持もつことでこおり状態じょうたいにならないことから、対戦たいせんにおけるトップメタの一角いっかくであった。また、次つぎのターンの自分じぶんの攻撃こうげきが必中ひっちゅうになる「こころのめ」によって一いち撃げき必殺ひっさつ技わざの「ぜったいれいど」を確実かくじつに当あてるというコンボを全ぜんポケモン中ちゅう唯一ゆいいつ使つかうことができるポケモンでもある。なお、必中ひっちゅうの一いち撃げき必殺ひっさつ技わざを使つかうだけであれば、「じわれ」を覚おぼえたカイリキー（特性とくせい「ノーガード」により互たがいの攻撃こうげきが全すべて必中ひっちゅう）を過去かこ作さくから連つれてきた場合ばあいや、一撃いちげき必殺ひっさつ技わざを覚おぼえたポケモンの特性とくせいを「スキルスワップ」や「なりきり」で「ノーガード」に書かき換かえることも可能かのう。

『赤あか･緑みどり･青あお･ピカチュウ』、『ファイアレッド･リーフグリーン』、『ハートゴールド・ソウルシルバー』では、双子島ふたごしまの洞窟どうくつの中なかで登場とうじょうする。レベルは50。『プラチナ』では、シンオウずかん完成かんせい後ご、ハクタイシティでオーキド博士はかせと話はなしをした後のち、シンオウ地方ちほうの各地かくちを飛とび回まわり、野生やせいの個体こたいで出現しゅつげんする。レベルは60。『X・Y』ではハリマロンを選えらぶと殿堂でんどう入いり後ごにカロス地方ちほうの各地かくちを飛とび回まわった後のち、11回かい目めで「海神わたつみ(わだつみ)の穴あな」に出現しゅつげん。レベルは70。戦闘せんとうBGMはミュウツーと同おなじく初代しょだい『赤あか・緑みどり』の戦闘せんとうBGMのアレンジが使つかわれている。『ウルトラサン・ウルトラムーン』では「にちりんのさいだん」（「がちりんのさいだん」）からウルトラワープライドで行いける「ウルトラスペースゼロ 崖がけの世界せかい」に出現しゅつげん。『ソード・シールド』では有料ゆうりょう追加ついかコンテンツ(エキスパンション・パス)「冠かんむりの雪原せつげん」のマックスダイ巣す穴あなを調査ちょうさする『ダイマックスアドベンチャー』に出現しゅつげん。『シャイニングパール』では殿堂でんどう入いり後ごに行いけるハマナスパークに出現しゅつげん（カント―のせきばんが必要ひつよう）。『スカーレット・バイオレット』ではおやつおやじからおやつを貰もらうとナッペ山さんのフリッジタウン西にしの池いけ付近ふきんに出現しゅつげん。

ガラルのすがた

分類ぶんるい：れいこくポケモン、タイプ：エスパー・ひこう、重おもさ：50.9kg、特性とくせい：かちき。ガラル地方ちほうでのフリーザーの姿すがた。『冠かんむりの雪原せつげん』に登場とうじょう。

体からだ色しょくは紫色むらさきいろで、目めに仮面かめんのようなものを付つけており、目めからビーム状じょうのサイコパワーを発射はっしゃし、相手あいてに浴あびせることで動うごきを封ふうじ、サイコパワーを凝縮ぎょうしゅくした羽はねで止とめを刺さす。冷酷れいこくですべてを見下みくだす冷徹れいてつな性格せいかくだが、立たち振ぶる舞まいは上品じょうひん。サイコパワーで浮ういているためほとんど羽はばたかない。フリーザーによく似にた外見がいけんから、リージョンフォームとして「フリーザー」と名付なづけられたが、実際じっさいは別種べっしゅらしい。

専用せんよう技わざの「いてつくしせん」は両目りょうめからサイコパワーを打うち出だして攻撃こうげきするエスパータイプの特殊とくしゅ技わざで、相手あいてをこおり状態じょうたいにすることがある。

カンムリ雪原せつげん南みなみに位置いちするダイ木きの丘おかにある赤あかい木きでのイベント後ごにカンムリ雪原せつげんに出現しゅつげんし、そこでゲットすることが可能かのう。

アプリゲーム『ポケモンマスターズEX』ではネオ・チャンピオンの衣装いしょうを着きたビート（声こえ- 永塚ながつか拓馬たくま）が使用しよう。

アニメ版ばんではゲーム『ソード・シールド』のストーリーを基もとにしたWEBアニメ『薄明はくめいの翼つばさ』で初はつ登場とうじょうを果はたし、特別とくべつ編へん（通算つうさん第だい8話わ）にてカンムリ雪原せつげんに向むかう電車でんしゃを見みつめていた（この時ときは専用せんよう技わざの「いてつくしせん」のように目めを光ひからせていた）。

TVアニメ版ばんではジョウト編へんでトオルが撮影さつえいしようと近ちかづき、プリンも登場とうじょうする第だい189話わでようやく撮影さつえいに成功せいこうする。声優せいゆうは冬ふゆ馬うま由美ゆみ。『アドバンスジェネレーション』バトルフロンティア編へんではバトルファクトリーのフロンティアブレーンで、ファクトリーヘッドのダツラの友達ともだちでありパートナーとして登場とうじょう。サトシのリザードンとバトルし敗北はいぼくした。サトシが初はじめて公式こうしき戦せんで戦たたかった伝説でんせつのポケモンである。声優せいゆうは小西こにし克幸かつゆき。第だい7シリーズ（『新しん無印むじるし編へん』）ではプロジェクトミュウのトライアルミッションのレイドバトルでサトシ、ゴウ、シゲル、トキオのポケモンたちを圧倒的あっとうてきな実力じつりょくで下くだした。

スマートフォン用ようアプリ『Pokémon GO』では2017年ねん7月がつ23日にちから31日にちまでと8月がつ15日にちから9月がつ1日にちまでの期間きかん限定げんていでレイドボスとして登場とうじょうし、レイドバトルに勝利しょうりしてゲットチャレンジに成功せいこうした場合ばあいのみ入手にゅうしゅが可能かのうとなっていた。

アプリゲーム『ポケモンマスターズEX』ではチャンピオンの衣装いしょうを着きたレッド（声こえ- 蒼あおい井い翔太しょうた）が使用しよう。

『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズDX』ではモンスターボールから登場とうじょうする。周囲しゅういの敵てきを「こごえるかぜ」で一瞬いっしゅんの内うちに氷こおり漬づけにする。

サンダー

サンダー No. 145

分類ぶんるい: でんげきポケモン	タイプ: でんき/ ひこう	高たかさ: 1.6m	重おもさ: 52.6kg
特性とくせい: プレッシャー	かくれ特性とくせい: せいでんき	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

フリーザー、ファイヤーと並ならぶ伝説でんせつの鳥とりポケモンの一種いっしゅ。全身ぜんしんが黄色きいろい羽毛うもうに包つつまれている。翼つばさや尾おの先さきは鋭するどく尖とがり、くちばしは長ながく伸のびている。全体ぜんたいとして雷撃らいげきのような鋭利えいりなデザインをしている。普段ふだんは雷雲らいうんの中なかで暮くらしており、時折ときおりその割われ目めから突如とつじょ現あらわれる。基本きほん的てきにいつも帯電たいでんしており、羽はばたく度たびに火花ひばなが発生はっせいする。夏なつの嵐あらしの元凶げんきょうの一ひとつだという。

『赤あか・緑みどり・青あお・ピカチュウ』『ファイアレッド・リーフグリーン』では「無人むじん発電はつでん所しょ」、『ハートゴールド・ソウルシルバー』では「カントー発電はつでん所しょ」の外そとに出現しゅつげん。レベルは50。『プラチナ』では、全国ぜんこく図鑑ずかん入手にゅうしゅ後ご、パルパークに行いき、ハクタイシティにいるオーキド博士はかせに話はなしかけると、シンオウ各地かくちを飛とび回まわるようになる。レベルは60。『X・Y』ではフォッコを選えらぶと殿堂でんどう入いり後ごにカロス地方ちほうの各地かくちを飛とび回まわった後のち、11回かい目めで「海神わたつみ(わだつみ)の穴あな」に出現しゅつげん。レベルは70。戦闘せんとうBGMはミュウツーと同おなじく初代しょだい『赤あか・緑みどり』の戦闘せんとうBGMのアレンジが使つかわれている。『ウルトラサン・ウルトラムーン』では「にちりんのさいだん」（「がちりんのさいだん」）からウルトラワープライドで行いける「ウルトラスペースゼロ 崖がけの世界せかい」に出現しゅつげん。『ソード・シールド』では有料ゆうりょう追加ついかコンテンツ（エキスパンション・パス）「冠かんむりの雪原せつげん」のマックスダイ巣す穴あなを調査ちょうさする『ダイマックスアドベンチャー』に出現しゅつげん。『シャイニングパール』では殿堂でんどう入いり後ごに行いけるハマナスパークに出現しゅつげん（カント―のせきばんが必要ひつよう）。『スカーレット・バイオレット』ではおやつおやじからおやつを貰もらうとコサジの灯台とうだいの展望てんぼう台だいに出現しゅつげん。

ガラルのすがた

分類ぶんるい：けんきゃくポケモン、タイプ：かくとう・ひこう、重おもさ：58.2kg、特性とくせい：まけんき。ガラル地方ちほうでのサンダーの姿すがた。『冠かんむりの雪原せつげん』に登場とうじょう。

体からだ色しょくはオレンジ色しょく。原種げんしゅよりも比較的ひかくてき好戦こうせん的てきなイメージが強調きょうちょうされており、自分じぶんより強つよそうな相手あいてでも構かまわず戦たたかいを挑いどもうとする。羽はねが退化たいかしたため飛行ひこうはできないが、代かわりに脚力きゃくりょくが発達はったつした。素早すばやい動うごきと軽かるい身みのこなしで相手あいてを翻弄ほんろうしつつ、強烈きょうれつな蹴けり技わざをお見舞みまいする。サンダーに酷似こくじした外見がいけんや、羽毛うもうが擦こすれる時ときに電気でんきのような音おとがすることから、リージョンフォームとして「サンダー」と名付なづけられた。

専用せんよう技わざの「らいめいげり」は雷かみなりのような素早すばやい動うごきで相手あいてを翻弄ほんろうし、鋭するどく刺さすように蹴けりつけるかくとうタイプの物理ぶつり技わざで、必かならず相手あいての防御ぼうぎょを下さげる。

カンムリ雪原せつげん南みなみに位置いちするダイ木きの丘おかにある赤あかい木きでのイベント後ごにワイルドエリアを走はしり回まわり、そこでゲットすることが可能かのう。

アプリゲーム『ポケモンマスターズEX』ではネオ・チャンピオンの衣装いしょうを着きたホップ（声こえ - 三瓶さんべ由布子ゆうこ）が使用しよう。

アニメ版ばんではゲーム『ソード・シールド』のストーリーを基もとにしたWEBアニメ『薄明はくめいの翼つばさ』で初はつ登場とうじょうを果はたし、特別とくべつ編へん（通算つうさん第だい8話わ）にてカンムリ雪原せつげんを走はしり回まわっていた。

TVアニメ版ばんでは第だい243話わでサトシ達いたるが電気でんきタイプのポケモンを癒いやす湖みずうみに辿たどり着ついたときに姿すがたを現あらわす。声優せいゆうは小西こにし克幸かつゆき。XY&Z第だい17話わのイカズチタウンの話はなしでは、サンダーに関かんする伝承でんしょうとそれにちなんだ祭まつりが登場とうじょうする。この個体こたいのサンダーはロケット団だんのせいで怒いかり、サトシのファイアローとルチャブルを撃退げきたいしたが、オンバットが進化しんかしたオンバーンに圧倒あっとうされる。その後ごはロケット団だんに捕つかまるが、助たすけられ和解わかいした。第だい7シリーズ（『新しん無印むじるし編へん』）ではゴウがゲットしようとしたが、失敗しっぱいした。

スマートフォン用ようアプリ『Pokémon GO』では、2017年ねん8月がつ8日にちから9月がつ1日にちまでの期間きかん限定げんていでレイドボスとして登場とうじょうし、レイドバトルに勝利しょうりしてゲットチャレンジに成功せいこうした場合ばあいのみ入手にゅうしゅが可能かのうとなっていた。

アプリゲーム『ポケモンマスターズEX』ではチャンピオンの衣装いしょうを着きたグリーン（声こえ- 逢坂おうさか良太りょうた）が使用しよう。

『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズDX』ではモンスターボールから登場とうじょうする。周囲しゅういの敵てきを「でんきショック」で連続れんぞく攻撃こうげきする。

ファイヤー

ファイヤー No. 146

分類ぶんるい: かえんポケモン	タイプ: ほのお/ ひこう	高たかさ: 2.0m	重おもさ: 60.0kg
特性とくせい: プレッシャー	かくれ特性とくせい: ほのおのからだ	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

フリーザー、サンダーに並ならぶ、伝説でんせつの鳥とりポケモンの一種いっしゅ。大型おおがたのオレンジ色しょくから黄色おうしょくの体躯たいくをしており、翼つばさ、たてがみ、尻尾しっぽが炎ほのおを模もしている。元もとは南国なんごくからやってくると言いわれる。ファイヤーの飛来ひらいは春はるの訪おとずれをも早はやめる。

ポケモン世界せかいでは昔むかしから「火ひの鳥とり伝説でんせつ」のポケモンとしてよく知しられている。夜空よぞらさえ赤あかく照てらすほど激はげしく燃もえ上あがり、その美うつくしさは見みる者ものを圧倒あっとうする。体からだが傷きずつくとマグマに入はいり、全身ぜんしんを燃焼ねんしょうさせて傷きずを癒いやす。穴あな久保くぼ幸作こうさくのポケットモンスター等ひとしの二に次じ的てきな作品さくひんにおいては、ファイヤーを不死鳥ふしちょうとする描写びょうしゃが見みられることがある。

伝説でんせつの鳥とりポケモンの中なかでは唯一ゆいいつカントー地方ちほうにおける出現しゅつげん場所ばしょがシリーズごとに分わかれており、『赤あか・緑みどり・青あお・ピカチュウ』ではチャンピオンロード、『ファイアレッド・リーフグリーン』では灯ともし火山かざん、『ハートゴールド・ソウルシルバー』ではシロガネ山さんの最深さいしん部ぶに出現しゅつげんする。レベルは50。他方たほう、『プラチナ』では全国ぜんこく図鑑ずかん入手にゅうしゅ後ごにパルパークへ行いき、ハクタイシティにいるオーキド博士はかせに話はなしかけるとシンオウ地方ちほうの各地かくちを飛とび回まわるようになる。当とうバージョンでのレベルは60。『X・Y』ではケロマツを選えらぶと殿堂でんどう入いり後ごにカロス地方ちほうの各地かくちを飛とび回まわった後のち、11回かい目めで「海神わたつみ(わだつみ)の穴あな」に出現しゅつげん。レベルは70。戦闘せんとうBGMはミュウツーと同おなじく初代しょだい『赤あか・緑みどり』の戦闘せんとうBGMのアレンジが使つかわれている。『ウルトラサン・ウルトラムーン』では「にちりんのさいだん」（「がちりんのさいだん」）からウルトラワープライドで行いける「ウルトラスペースゼロ 崖がけの世界せかい」に出現しゅつげん。『ソード・シールド』では有料ゆうりょう追加ついかコンテンツ（エキスパンション・パス）「冠かんむりの雪原せつげん」のマックスダイ巣す穴あなを調査ちょうさする『ダイマックスアドベンチャー』に出現しゅつげん。『シャイニングパール』では殿堂でんどう入いり後ごに行いけるハマナスパークに出現しゅつげん（カントーのせきばんが必要ひつよう）。『スカーレット・バイオレット』ではおやつおやじからおやつを貰もらうとロースト砂漠さばくの見張みはり塔とうから見みて北東ほくとうにある岩場いわばの頂上ちょうじょうに出現しゅつげん。

書籍しょせき『ポケットモンスター図鑑ずかん』ではファイヤーを指さして「彼女かのじょ」と表記ひょうきしているが、ゲームでは性別せいべつ不明ふめい扱あつかいとなっている。

ガラルのすがた

分類ぶんるい：じゃあくポケモン、タイプ：あく・ひこう、重おもさ：66.0kg、特性とくせい：ぎゃくじょう。ガラル地方ちほうでのファイヤーの姿すがた。『冠かんむりの雪原せつげん』に登場とうじょう。

体からだ色しょくが黒くろく、翼つばさに燃もえ上あがっているのは炎ほのおではなく邪悪じゃあくなオーラ。傲岸ごうがん不遜ふそんな性格せいかくで本能ほんのうの赴おもむくままに悠然ゆうぜんとした振ふる舞まいを見みせる。体内たいないにほとばしるエネルギーを火柱ひばしらのようなオーラとして放出ほうしゅつしており、普通ふつうのポケモンは近ちかづけない。翼つばさを大おおきく広ひろげることで周囲しゅういに邪悪じゃあくなオーラを放はなつ精神せいしん攻撃こうげきを得意とくいとしており、この攻撃こうげきを食くらうと燃もえ尽つきたような強つよい疲労ひろう感かんを感かんじてしまう。数かず十じゅう年ねんに一いち度ど、カンムリ雪原せつげんに姿すがたを現あらわす渡わたりポケモンの一種いっしゅであり、ファイヤーに酷似こくじした外見がいけんと、体からだから出でる邪悪じゃあくなオーラが炎ほのおのように見みえることから、リージョンフォームとして「ファイヤー」と名付なづけられた。

専用せんよう技わざの「もえあがるいかり」は怒いかりを炎ほのおのようなオーラに代かえてそのまま相手あいて全員ぜんいんに放はなって攻撃こうげきするあくタイプの特殊とくしゅ技わざで、相手あいてを怯ひるませることがある。

カンムリ雪原せつげん南みなみに位置いちするダイ木きの丘おかにある赤あかい木きでのイベント後ごにヨロイ島とうを飛とび回まわり、そこでゲットすることが可能かのう。

アプリゲーム『ポケモンマスターズEX』ではネオ・チャンピオンの衣装いしょうを着きたマリィ（声こえ- 田村たむらゆかり）が使用しよう。

アニメ版ばんではゲーム『ソード・シールド』のストーリーを基もとにしたWEBアニメ『薄明はくめいの翼つばさ』で初はつ登場とうじょうを果はたし、特別とくべつ編へん（通算つうさん第だい8話わ）にてカンムリ雪原せつげんの上空じょうくうを飛とんでいた。

また、テレビアニメ版ばんの方ほうは第だい7シリーズ（『新しん無印むじるし編へん』）では未み登場とうじょうだったものの、第だい8シリーズ（『リコとロイの旅たびシリーズ』）で初はつ登場とうじょうを果はたし、黒くろいレックウザとオリーヴァに続つづくルシアスのパートナーである3体たい目めの「六ろく英雄えいゆう」として第だい22話わから登場とうじょう。右足みぎあしにいにしえのモンスターボールを掴つかんでいる。キャプテンピカチュウが敵てきわない実力じつりょく者しゃ。精神せいしん攻撃こうげきの疲労ひろう感かんは浴あびたものが強つよい精神せいしん力りょくを取とり戻もどすと打うち破やぶることができる。続つづく第だい23話わでリコとロイたちの仲間なかまになった。使用しようする技わざは「もえあがるいかり」（第だい22話わおよび第だい23話わで使用しよう）。他ほかにも第だい26話わ（『テラパゴスのかがやき』第だい1話わ）から変更へんこうされたオープニング映像えいぞうおよびエンディング映像えいぞうにも登場とうじょう。

TVアニメ版ばんにおけるカントー地方ちほうのポケモンリーグの聖火せいかはファイヤーの翼つばさの炎ほのおとされている。また、週刊しゅうかんポケモン放送ほうそう局きょくの最終さいしゅう回かいで放映ほうえいされたサイドストーリーでは、ヒロシが灯ともし火山かざんで出会であっている。声優せいゆうは愛あい河かわ里さと花子はなこ。XYでは野生やせいの個体こたいが登場とうじょう、サトシ達たちを敵てきとみなし襲おそったが、ヒノヤコマがバトルをし、途中とちゅうファイアローに進化しんかし実力じつりょくを認みとめ和解わかいした。こちらの声優せいゆうは佐藤さとう健輔けんすけ。第だい7シリーズ（『新しん無印むじるし編へん』）ではプロジェクトミュウのトライアルミッション「ファイヤーの燃もえる羽根はねをゲットする」にシゲルが挑いどみ、成功せいこうした。

スマートフォン用ようアプリ『Pokémon GO』では、2017年ねん8月がつ1日にちから7日にちまでと8月がつ15日にちから9月がつ1日にちまでの期間きかん限定げんていでレイドボスとして登場とうじょうし、レイドバトルに勝利しょうりしてゲットチャレンジに成功せいこうした場合ばあいのみ入手にゅうしゅが可能かのうとなっていた。

アプリゲーム『ポケモンマスターズEX』ではチャンピオンの衣装いしょうを着きたリーフが使用しよう。

『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズシリーズ』では、第だい2作さく『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズDX』以降いこうモンスターボールから登場とうじょうする。出現しゅつげんすると「そらをとぶ」で上空じょうくうへ飛とび去さる。一見いっけん何なにもしないように見みえるが、ファイヤー自身じしんが強力きょうりょくな攻撃こうげき判定はんていを持もつ。

ミニリュウ

ミニリュウ No. 147

分類ぶんるい: ドラゴンポケモン	タイプ: ドラゴン	高たかさ: 1.8m	重おもさ: 3.3kg
特性とくせい: だっぴ	かくれ特性とくせい: ふしぎなうろこ	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: ハクリュー

つぶらな瞳ひとみと特徴とくちょう的てきな耳みみを持もつ、東洋とうようの竜りゅうの姿すがたをした細長ほそながいポケモン。長ながらく幻まぼろしのポケモンとされてきたほど、目撃もくげき数すうが少すくない。脱皮だっぴを何なん度ども繰くり返かえして何なん度ども大おおきくなるが、これはからだの中なかのエネルギーが成長せいちょうに合あわせて肥大ひだい化かし、抑おさえきれなくなるため。脱皮だっぴした皮かわを目撃もくげきされることもある。図鑑ずかんには1.8mとあるが、子供こどもでも2mを越こえるらしい。額がくの突起とっきは成長せいちょう前まえの角かく。

『赤あか・緑みどり』ではスロットの景品けいひんでコインと交換こうかんして入手にゅうしゅできるほか、サファリゾーンの池いけですごい釣竿つりざおを用もちいると稀まれに釣つれる事ことがある。しかし、後者こうしゃは逃にげやすく、捕つかまえるのもかなり困難こんなんである。

また、ポケモンスタジアムではひんしになると体からだを釘くぎのようにピーンと伸のばし、そのまま硬直こうちょくして倒たおれるという演出えんしゅつとなっている。

TVアニメ版ばんでは「カントー編へん・サファリパーク」で初はつ登場とうじょう。声優せいゆうは冬ふゆ馬うま由美ゆみ。ジョウト編へんではジムリーダーのイブキのポケモンとして登場とうじょうし後ごにハクリューに進化しんかした。

ハクリュー

ハクリュー No. 148

分類ぶんるい: ドラゴンポケモン	タイプ: ドラゴン	高たかさ: 4.0m	重おもさ: 16.5kg
特性とくせい: だっぴ	かくれ特性とくせい: ふしぎなうろこ	進化しんか前まえ: ミニリュウ	進化しんか後ご: カイリュー

ミニリュウの進化しんか形がた。ヘビのように細長ほそながい体型たいけいが特徴とくちょうの、東洋とうようの竜りゅうのような姿すがたをしたポケモン。頭部とうぶと背面はいめんは青白あおじろく、腹はら面めんは白しろい。頭部とうぶには小ちいさな角かくと翼つばさのような形かたちをした耳みみが存在そんざいする。また首くびに1つ、尾おに2つ、水晶すいしょうのような玉たまを持もち、この玉たまによって天候てんこうを自在じざいに操あやつる能力のうりょくを持もつとされる。翼つばさを持もたないが空そらを飛とぶことができ、飛とぶ時ときは耳みみが大おおきくなる。体からだからは神秘しんぴ的てきなオーラのようなものが出でていることもある。湖みずうみや海うみに住すみ、現地げんちで神格しんかく化かされることもあるという。

ミニリュウからレベル30で進化しんかするほか、『ピカチュウ』や『金きむ・銀ぎん・クリスタル』など、一部いちぶのバージョンではLv.30未満みまんの野生やせいの個体こたいも存在そんざいする。『青あお』ではスロットの景品けいひんとしてレベル30の個体こたいを手てに入いれることができる。トレーナーでは、四天王してんのうでチャンピオンでもあるワタルや、フスベシティジムのジムリーダー、イブキが使用しようする。

TVアニメ版ばんでは第だい35話わで初はつ登場とうじょう。サファリゾーンの湖みずうみから現あらわれ、サトシを救すくう。このハクリューはサファリゾーンの管理人かんりにんであるカイザー（声こえ：鈴木すずき泰明やすあき）が30年ねん前まえに出会であったミニリュウの進化しんかした姿すがたである。額がくには十字じゅうじ型がたの傷きずがある。また、子供こどもも生うまれていた。声優せいゆうは進化しんか前まえと同様どうように冬ふゆ馬うま由美ゆみ。ジョウト地方ちほう最後さいごのジムリーダーであるイブキの使用しようポケモンとしても登場とうじょう。声優せいゆうは林原はやしばらめぐみ。

カイリュー

カイリュー No. 149

分類ぶんるい: ドラゴンポケモン	タイプ: ドラゴン/ ひこう	高たかさ: 2.2m	重おもさ: 210.0kg
特性とくせい: せいしんりょく	かくれ特性とくせい: マルチスケイル	進化しんか前まえ: ハクリュー	進化しんか後ご: なし

ハクリューの進化しんか形がた。東洋とうようの竜りゅうのような姿すがたをしたハクリューから一転いってん、手足てあしと翼つばさを備そなえた西洋せいようのドラゴンのような姿すがたとなり、体からだ色しょくも青あおから山吹やまぶき色しょくへと変化へんかしている。頭あたまには触角しょっかくのような角かくがあり、巨大きょだいな敵てきを「たたきつける」だけの膂力りょりょくを備そなえた太ふとい尻尾しっぽも持もつ。約やく16時じ間あいだで地球ちきゅうを1周しゅうできるほどの速はやさで飛とぶことができ、知能ちのうも人間にんげんに匹敵ひってきする。荒あれ狂くるう海うみを物ものともせずに飛とび回まわり、難破なんぱした船ふねを助たすけることもある。その力ちからから海うみの化身けしんや破壊はかいの化身けしんとも言いわれるが、本質ほんしつは心しん優やさしいポケモン。広大こうだいな海原うなばらのどこかにはカイリューだけが暮くらす楽園らくえんがあるらしい。

高たかさは進化しんか前まえのハクリューから減へったが、これは体型たいけいの変化へんかによって測定そくていの仕方しかたが変かわっているため。

ハクリューがレベル55以上いじょうで進化しんかする。 トレーナーでは、『赤あか・緑みどり』ではポケモンリーグの四天王してんのうの1人ひとりとして、『金きむ・銀ぎん』ではチャンピオンとして登場とうじょうするワタルが使用しようする。他ほかにも、『エメラルド』ではジムリーダーのナギが再戦さいせんでひこうタイプのポケモンとして使用しよう。「ダイヤモンド・パール・プラチナ・ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール」ではタワータイクーンのクロツグが初戦しょせん時じに使用しよう。「ホワイト2」では白しろの樹き洞ほらボストレーナーのバンジロウが使用しよう。「サン・ムーン・ウルトラサン・ウルトラムーン」ではチャンピオン防衛ぼうえい戦せんに現あらわれるリュウキが使用しよう。「スカーレット・バイオレット」では四天王してんのうのハッサク、ブルベリーグ四天王してんのうのカキツバタ、ブルベリーグチャンピオンのスグリが使用しようする。 『ブラック・ホワイト』ではシッポウシティの博物館はくぶつかんで頭蓋骨ずがいこつの化石かせきが展示てんじされており、プラズマ団だんに狙ねらわれていたが、主人公しゅじんこうが奪還だっかんした。

かなり多彩たさいな技わざを習得しゅうとくでき、「りゅうのまい」で攻撃こうげき力りょくを上あげた「ドラゴンクロー」や「げきりん」、「ほのおのパンチ」や「かみなりパンチ」、「たきのぼり」、「いわなだれ」、「そらをとぶ」のような物理ぶつり技わざのみならず、「りゅうのはどう」や「りゅうせいぐん」、「かえんほうしゃ」や「10まんボルト」、「れいとうビーム」、「ぼうふう」、「はかいこうせん」のような強力きょうりょくな特殊とくしゅ技わざも多おおく覚おぼえる。

またすべての能力のうりょく値ちを合計ごうけいして600を超こえることから600族ぞくとも呼よばれており、これは以降いこうのシリーズに登場とうじょうするバンギラス、メタグロス、ボーマンダ、ガブリアス、ヌメルゴン、ジャラランガ、ドラパルト、セグレイブなどにも該当がいとうする。

最強さいきょうクラスポケモンキャンペーンでは「ドラゴンタイプ 特殊とくしゅ最強さいきょうクラス」として2008年ねん1月がつ15日にちから2月がつ14日にちまで全国ぜんこくのポケモンセンターなどで配布はいふされていたが、このカイリューは通常つうじょうプレイでは入手にゅうしゅできないレベル50のものである。そのため、レベルの上限じょうげんが設もうけられた大会たいかいなどに参加さんかできるようになった。

『Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』では空中くうちゅう移動いどう用ようの乗のれるポケモンとして登場とうじょう。移動いどう速度そくどは陸海空りくかいくうを含ふくめたすべてのポケモンの中なかでも最大さいだいの最速さいそくである。

TVアニメでは凄すさまじい潜在せんざい能力のうりょくのため、ワタル、イブキ、クロツグのような強つよいトレーナーのポケモンとして何なん度どか登場とうじょうしている。ヘッドリーダーのユウジの切きり札ふだとしても登場とうじょう、多彩たさいな技わざを多おおく覚おぼえるのが特徴とくちょうでサトシのリザードン、ゼニガメ、ケンタロスを倒たおしたが、ダメージの蓄積ちくせきによりピカチュウに敗やぶれた。声優せいゆうは小西こにし克幸かつゆきが担当たんとうすることが多おおいが、クロツグのカイリューは古島こじま清孝きよたかが担当たんとうした。

『ベストウイッシュ シーズン2』ではアイリスのポケモンとして登場とうじょう。温厚おんこうなカイリューにしては珍めずらしく性格せいかくは暴あばれん坊ぼうな上うえに目めつきも非常ひじょうに悪わるく、当初とうしょはアイリスの指示しじをほとんど聞きいていなかったが、次第しだいに信頼しんらいするようになった。声優せいゆうは佐藤さとう健輔けんすけ。

第だい7シリーズ（『新しん無印むじるし編へん』）ではサトシのポケモンとしても登場とうじょう（詳細しょうさいは「サトシのポケモン (テレビアニメ第だい7シリーズ)#カイリュー」を参照さんしょう）。元々もともとはハクリューだったが、サトシを助たすけるために進化しんかし、そのままゲットされた。性別せいべつはメスで、気きに入いった人ひとを見みると抱だき着つく癖くせがある人懐ひとなつっこい性格せいかくである。声優せいゆうは三宅みやけ健太けんた。別べつ個体こたいは飯田いいだ誠まこと規ぶんまわしが担当たんとう。また、無印むじるし編へん第だい13話わではカイリューに似にた巨大きょだいポケモンが登場とうじょうしていたが、こちらはシルエットのみであるため実際じっさいにカイリューかどうかは定さだかではない。性格せいかくはおとなしく、ロケット団だんに攻撃こうげきされても反撃はんげきはしなかった。

webアニメ『ポケモンジェネレーションズ』第だい2話わおよび第だい3話わにてワタルのポケモンとして登場とうじょう。第だい2話わでは挑戦ちょうせん者しゃ（ファイアレッド・リーフグリーンのライバル）のカメックスと対戦たいせんし、描写びょうしゃは無ないものの敗北はいぼくした。第だい3話わでは5匹ひきがかりのロケット団だんのしたっぱたちのポケモンを相手あいてに一体いったいで倒たおし、さらにラムダのマタドガスも圧倒あっとうした。使用しよう技わざは「はかいこうせん」（第だい2話わ）、「ほのおのパンチ」、「かえんほうしゃ」、「10まんボルト」（以上いじょう第だい3話わ）。

2015年ねんにはポケモンだいすきクラブが「りゅうのまい」と「げきりん」のコンボをWeb上じょうに掲載けいさいしており、道具どうぐ「とつげきチョッキ」を持もたせたタイプのカイリューも掲載けいさいされている。同どう記事きじでは、ぶつり技わざもとくしゅ技わざも豊富ほうふに覚おぼえるポケモンであると紹介しょうかいされている。

ミュウツー

詳細しょうさいは「ミュウツー」を参照さんしょう

ミュウツー No. 0150

分類ぶんるい: いでんしポケモン	タイプ: エスパー/ 本文ほんぶん参照さんしょう	高たかさ: 2.0m	重おもさ: 122.0kg
特性とくせい: プレッシャー	かくれ特性とくせい: きんちょうかん	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

遺伝子いでんし工学こうがくによって、ミュウの遺伝子いでんしをベースに様々さまざまなポケモンのデータを加くわえた結果けっか造つくり出だされた、人工じんこうのポケモン。電子でんし工学こうがくを駆使くしして作つくられたポリゴンとは異ことなり、正真正銘しょうしんしょうめいの生体せいたいである。身体しんたいを構成こうせいする遺伝子いでんしはミュウのものとほとんど同おなじだが、ミュウよりも遥はるかに大型おおがたで、手足てあしや尻尾しっぽもより長ながく強靭きょうじんとなった人ひと型がたに近ちかい外見がいけんをしている。また首くびの後うしろには頭部とうぶと体からだをつなぐ管かんが存在そんざいするが、何なんの器官きかんなのかは不明ふめい。

遺伝子いでんし操作そうさによって極限きょくげんまで戦闘せんとう能力のうりょくを高たかめられた結果けっか、目めの前まえの敵てきを倒たおすことしか考かんがえられない、闘たたかいのためだけに存在そんざいする生命せいめい体たいと化かしている。闘たたかいで力ちからを最大限さいだいげんに出だせるよう、普段ふだんは洞窟どうくつ深ふかくで少すこしも動うごかず眠ねむりにつき、エネルギーを貯ためている。その性格せいかくはポケモンで最もっとも凶暴きょうぼうであり、優やさしい心しんは存在そんざいしないと言いわれている。

ミュウ

詳細しょうさいは「ミュウ」を参照さんしょう

ミュウ No. 151

分類ぶんるい: しんしゅポケモン	タイプ: エスパー	高たかさ: 0.4m	重おもさ: 4.0kg
特性とくせい: シンクロ	かくれ特性とくせい: なし	進化しんか前まえ: なし	進化しんか後ご: なし

全すべての技わざを習得しゅうとくすることができることから、遺伝子いでんしには全すべてのポケモンの情報じょうほうが含ふくまれているといわれており、ポケモンの祖先そせんと推測すいそくされている幻まぼろしのポケモン。頭あたまに耳みみと思おもわれる二ふたつの小しょう突起とっきを持もち、体からだ色しょくは薄うすい桃色ももいろ。すでに絶滅ぜつめつしたポケモンだと考かんがえられていたが、南米なんべいジャングルの奥地おくちに住すむとされている。自由じゆうに姿すがたを消けしたり、他たのポケモンに変身へんしんする事ことが出来できるため、発見はっけんすることは非常ひじょうに難むずかしいが、清きよらかな心しんと会あいたいという強つよい気持きもちを併あわせ持もつ者ものの前まえにのみ、姿すがたを現あらわすとされている。グレン島とうのポケモン屋敷やしきの日記にっきでは「ミュウが子供こども（ミュウツー）を生うんだ（このミュウはメスだった）」という記述きじゅつがある。

『ポケットモンスター 赤あか・緑みどり・青あお・ピカチュウ』では、グレン島とうのポケモン屋敷やしきにミュウに関連かんれんした記述きじゅつのある日記にっきが残のこっており、その存在そんざいを示唆しさしていたが、基本きほん的てきに普通ふつうのプレイでは手てに入いれることができず、内部ないぶデータとして存在そんざいしているのみだった。しかし、バグなどによって存在そんざいが露見ろけんしたことを契機けいきに任天堂にんてんどうは「イベントによる配布はいふ」という形かたちでミュウを151番目ばんめのポケモンとして認定にんていすることに決きめ、以後いご数すう回かいに渡わたって配布はいふが行おこなわれている。専用せんようZワザは「オリジンズスーパーノヴァ」。