紀元前きげんぜん8世紀せいき

千年紀せんねんき:	紀元前きげんぜん1千年紀せんねんき
世紀せいき:	前ぜん9世紀せいき - 紀元前きげんぜん8世紀せいき - 前ぜん7世紀せいき

「カピトリヌスの雌めす狼おおかみ（カピトリーノ美術館びじゅつかん蔵くら）」。画像がぞうは牝めす狼おおかみの乳ちちを飲のむロームルスとレムスの銅像どうぞう。ロームルスは都市とし国家こっかローマを紀元前きげんぜん753年ねんに建国けんこくしたと伝つたえられる初代しょだい王おう。

「ディピュロンのアンフォラ」。ギリシア陶器とうきの幾何きか学がく様式ようしき後期こうきを代表だいひょうする名品めいひんで現在げんざいはアテネ国立こくりつ考古学こうこがく博物館はくぶつかんが所蔵しょぞうしている。

ホメロス。『イリアス』『オデュッセイア』をまとめたとされる盲目もうもくの吟遊詩人ぎんゆうしじん。画像がぞうはウィリアム・ブーグローによる歴史れきし画が「ホメロスと案内あんない人じん」（ミルウォーキー美術館びじゅつかん蔵くら）。

聖地せいちオリンピア。もともとゼウス神かみが祀まつられていた神域しんいきで、紀元前きげんぜん8世紀せいきからこの神かみに捧ささげられるオリンピアの競技きょうぎが行おこなわれることになった。画像がぞうは紀元前きげんぜん740年ねん頃ごろに作製さくせいされ競技きょうぎに際さいし奉献ほうけんされたラコニア様式ようしきの青銅せいどう製せいの馬うまの像ぞう（ルーヴル美術館びじゅつかん蔵くら）。

ウラルトゥ王国おうこくの繁栄はんえいと凋落ちょうらく。ウラルトゥの王おうサルドゥリ2世せいの時ときに勢力せいりょくが最大さいだいとなったが、隣国りんごくアッシリアに攻せめ込こまれて衰退すいたいした。画像がぞうはウラルトゥの主神しゅしんハルディの像ぞう（アルメニア・エレバン・エレブニ要塞ようさい博物館はくぶつかん蔵ぞう）。

ドゥル・シャルキン。アッシリア王おうサルゴン2世せいの時代じだいに造営ぞうえいされた都とで10年余ねんよほど用もちいられた後のち、ニネヴェに改あらためて遷都せんとされ放棄ほうきされた。保存ほぞん状態じょうたいは悪わるくなく多おおくの浮彫うきぼりで飾かざられた宮殿きゅうでんの城壁じょうへきが発掘はっくつされている。画像がぞうはサルゴン2世せいと家臣かしんの浮彫うきぼり（ルーヴル美術館びじゅつかん蔵ぞう）。

アッシリア支配しはい下かのフェニキア人じん。海上かいじょう交易こうえきを保護ほごされたフェニキア人じんはこの時代じだいにも大おおきな足跡あしあとを残のこした。画像がぞうはドゥル・シャルキンにかつてあった浮うき彫ぼりで、船舶せんぱくを用もちいて木材もくざい運搬うんぱんに従事じゅうじするフェニキア人じんたちが刻きざまれている（ルーヴル美術館びじゅつかん蔵ぞう）。

西にし周あまねの滅亡めつぼう。西にし周しゅうの幽かそけ王おうは極きわめて愚おろかで美女びじょ褒姒に溺おぼれて戯じゃれに烽火ほうかを焚たいて危急ききゅうに駆かけ付つけた諸侯しょこうを慰なぐさみ者しゃにしたと伝つたわる。この伝説でんせつ的てきな話はなしはともあれ、申さる侯こうの手引てびきにより遊牧ゆうぼく民族みんぞく犬いぬ戎えびすが侵入しんにゅうし、都との鎬京が陥落かんらくしたあげく幽かそけ王おうが殺害さつがいされ、西にし周あまねが滅亡めつぼうしたことは事実じじつであろう。画像がぞうは『帝みかど鑑かん圖說ずせつ』幽かそけ王おう本紀ほんぎの「戲おどけ舉烽火ひ」の場面ばめん。

紀元前きげんぜん8世紀せいき（きげんぜんはちせいき、きげんぜんはっせいき）は、西暦せいれきによる紀元前きげんぜん800年ねんから紀元前きげんぜん701年ねんまでの100年間ねんかんを指さす世紀せいき。

出来事できごと

紀元前きげんぜん800年代ねんだい

• 紀元前きげんぜん800年ねん頃ごろ
  • ギリシア各地かくちでポリス(都市とし国家こっか)の誕生たんじょう。
    • 人口じんこうの大幅おおはばな増加ぞうか、英雄えいゆう祭祀さいしと聖域せいいきの成立せいりつ、都市としへの集しゅう住じゅう（シュノイキスモス）などが随伴ずいはんして見みられる。
    • ギリシアの陶器とうきは「幾何きか学がく様式ようしき」から「東方とうほう化か様式ようしき」に移行いこうする。
  • ギリシア人じんによる地中海ちちゅうかいおよび黒海こっかい沿岸えんがんでの植民しょくみん市し（アポイキア）建設けんせつが始はじまる。
    • エウボイア人ひとによるシリア沿岸えんがんの植民しょくみん市しアル・ミナやナポリ湾わんイスキア島とうの植民しょくみん市しピテクサイがこの時期じきのもの。
  • アナトリア半島はんとうキリキア地方ちほうのカラテペ遺跡いせきから出土しゅつどしたフェニキア文字もじと象形しょうけい文字もじルウィ語ごの併用へいようの石碑せきひ（カラテぺ二に言語げんご併用へいよう石碑せきひ）が作つくられる。
  • 中央ちゅうおうヨーロッパは鉄器てっき時代じだい初期しょきでハルシュタット文化ぶんか（ハルシュタットC期き）が広ひろがる。
    • ハルシュタットは世界せかい最古さいこの塩しお坑あながあり、アルプス以北いほくと地中海ちちゅうかいとを結むすぶ「塩しおの道みち」の要衝ようしょうとなった。
    • ハルシュタット東方とうほうにはルサチア文化ぶんか（ラウジッツ文化ぶんか）があり、その代表だいひょうは現げんポーランドのビスクピン遺跡いせきである。
  • イベリア半島はんとうのグアダルキビル川がわ下しも流域りゅういきのタルテッソス王国おうこくが繁栄はんえいする。
    • 「錫すずの国くに」と呼よばれた現在げんざいのイギリスのコーンウォール地方ちほうから錫すずを独占どくせんし、フェニキア人じんとの交易こうえきも行おこなわれる。
    • セビリア近郊きんこうで発掘はっくつされた「カランボロの財宝ざいほう」が代表だいひょうとされる。
  • 中央ちゅうおうアメリカのオルメカ文明ぶんめいはラ・ベンタ期き（ - 紀元前きげんぜん400年ねん頃ごろ）。
    • この時期じきを代表だいひょうする翡翠かわせみ輝石きせき製せいの群像ぐんぞう彫刻ちょうこく「会議かいぎをする人々ひとびと（メキシコ国立こくりつ人類じんるい学がく博物館はくぶつかん蔵くら）」が作つくられる。
  • 南みなみアラビアにサバア王国おうこくが成立せいりつする。
    • 都とマアリブの近郊きんこうにはマアリブ・ダムが造営ぞうえいされ、アワム神殿しんでんやバラン神殿しんでんが建たてらる。
  • イラン北西ほくせい部ぶソルダス谷だにのテッペ・ハサンル遺跡いせき出土しゅつどの「ハサンルの恋人こいびとたち」が埋葬まいそうされる。
    • テッペ・ハサンル遺跡いせきからは「ハサンルの黄金おうごんの盃さかずき（イラン国立こくりつ博物館はくぶつかん蔵くら）」も出土しゅつどしている。
• 紀元前きげんぜん800-500年ねん頃ごろ - 古こ散文さんぶんウパニシャッド文献ぶんけんが成立せいりつする。
  • 最さい古層こそうの『ブリハッド・アーラニヤカ・ウパニシャッド』『チャーンドーギヤ・ウパニシャッド』が代表だいひょうとされる。

紀元前きげんぜん780年代ねんだい

• 紀元前きげんぜん789年ねん - 周しゅうの宣せん王おうが千畝ちうねの役やくで姜きょう戎えびすと戦たたかうが敗退はいたいする。
• 紀元前きげんぜん786年ねん - ウラルトゥ王おうアルギシュティ1世せいが即位そくいし、ウラルトゥの領土りょうど拡大かくだいが始はじまる。
• 紀元前きげんぜん780年ねん - 周しゅうで涇水・渭水・洛らく水すいの三川さんかわの水みずが涸かれて岐山きざんが崩くずれる大だい地震じしんが発生はっせい（三川みかわ岐山きざん地震じしん）。

紀元前きげんぜん770年代ねんだい

• 紀元前きげんぜん776年ねん7月がつ1日にち
  • 記録きろくに残のこる最古さいこの古代こだいオリンピック第だい1回かい大会たいかいがギリシアのオリンピアで開催かいさいされる。
    • またギリシアにおいて最古さいこの文字もじ使用しよう例れいが特定とくていされた年としでもある。
• 紀元前きげんぜん776年ねん9月がつ6日にち
  • 幽かそけ王おう六ろく年ねん十じゅう月がつ朔日さくじつ辛からし卯うのこの年としに日食にっしょくが起おこる（『詩経しきょう』「小しょう雅みやび・十じゅう月がつ之の交」）。
• 紀元前きげんぜん771年ねん - 申さる侯こうの乱らんで、鎬京が犬いぬ戎えびすに攻せめられ西にし周あまねの幽かそけ王おうが殺ころされる。
  • 幽かそけ王おうの子こ平ひら王おうは鎬京を離はなれ洛らく邑に遷都せんとし東ひがし周しゅうが成立せいりつ（周しゅうの東遷とうせん）。
  • これより春秋しゅんじゅう時代じだいが始はじまる。平ひら王おうを擁立ようりつした秦はたの襄じょう公おおやけが諸侯しょこうに列れっする。

紀元前きげんぜん760年代ねんだい

• 紀元前きげんぜん763年ねん6月がつ15日にち
  • アッシリア王おうアッシュール・ダン3世せいが日食にっしょくを記録きろくした（アッシリアの日食にっしょく）。
    • それを天文学てんもんがく的てきに割わり出だすと正確せいかくな日付ひづけが特定とくていできたため、アッシリア年代ねんだい学がくの基点きてんとなっている。
• 紀元前きげんぜん762年ねん - 秦はたの文ぶん公こうが汧水と渭水の合流ごうりゅう地点ちてんの秦はた邑に本拠ほんきょを遷うつす。
• 紀元前きげんぜん760年ねん頃ごろ
  • ユダ王国おうこくのウジヤ王おうの治世ちせいに大だい地震じしんが起おきたと、預言よげん書しょ『アモス書しょ』に言及げんきゅうがある。
    • 考古こうこ学者がくしゃイガエル・ヤディンやイスラエル・フィンケルスタインはガリラヤ湖こ北部ほくぶのハツォル遺跡いせき（テル・ハツォル）第だい6層そうの倒壊とうかいした建造けんぞう物ぶつ等とうとこの地震じしんの年代ねんだいが符合ふごうすると論証ろんしょうしている。

紀元前きげんぜん750年代ねんだい

• 紀元前きげんぜん756年ねん - 洛らく邑の平ひら王おうが鎬京の携王を倒たおし、周しゅうの王おう統みつるは統一とういつされる。
• 紀元前きげんぜん753年ねん - カロプス（アルコン）がアテナイのアルコンに就任しゅうにんし、これ以後いごアルコンの任期にんきは10年ねんとなる。
• 紀元前きげんぜん753年ねん4月がつ21日にち
  • 伝承でんしょうによればロームルスがラテン人じんによるローマを建国けんこく（王政おうせいローマ）。
    • この年としがローマ建国けんこく紀元きげん元年がんねんとなり、ティベル川がわに面めんしたローマの七ななつの丘おかが整備せいびされる。
• 紀元前きげんぜん753年ねん頃ごろ
  • アッシュール・ニラリ5世せいが遠征えんせいによりアルパド王おうマティールを服属ふくぞくさせる。
• 紀元前きげんぜん8世紀せいき半なかば
  • ホメロスの『イリアス』『オデュッセイア』が成立せいりつ。
  • ギリシア陶器とうきが幾何きか学がく様式ようしき後期こうきになり人物じんぶつ表現ひょうげんが復活ふっかつする。
    • 逸いっ名めい絵付えつけ師し「ディピュロン・マスター」の「ディピュロンのアンフォラ」（アテネ国立こくりつ考古学こうこがく博物館はくぶつかん蔵ぞう）が有名ゆうめい。
  • クレタ島とうドレロスのアポロン神殿しんでんから出土しゅつどしたアポロン・アルテミス・レトの青銅せいどう製せい三さん神像しんぞう（Apollonian Triad AMH）が作成さくせいされる（イラクリオン考古学こうこがく博物館はくぶつかん蔵ぞう）。
  • トルコ南部なんぶ（キリキア）アダナ県けんで出土しゅつどしたルウィ語ごとフェニキア語ごの二に言語げんご併記へいきのチネキョイ碑文ひぶんが作つくられる。

紀元前きげんぜん740年代ねんだい

• 紀元前きげんぜん745年ねん - ティグラト・ピレセル3世せいがアッシリア王おうとなる。軍制ぐんせい改革かいかくが行おこなわれ常備じょうび軍ぐんが導入どうにゅうされる。
• 紀元前きげんぜん743年ねん - 第だい一いち次じメッセニア戦争せんそう始はじまる（ - 紀元前きげんぜん724年ねん）。
• 紀元前きげんぜん743年ねん頃ごろ
  • アナトリア・アルメニアのウラルトゥ王国おうこくのサルドゥリ2世せいが最大さいだい領土りょうどを実現じつげん。
  • ギリシア系けいカルキス人ひとがメッシーナ海峡かいきょうを望のぞむイタリア半島はんとう先端せんたんに植民しょくみん市しレギオン（現げんレッジョ・カラブリア）を建設けんせつ。
• 紀元前きげんぜん740年ねん - アッシリア王おうティグラト・ピレセル3世せいがシリアのアルパドを陥落かんらくさせる。
• 紀元前きげんぜん740年ねん頃ごろ
  • ギリシア文字もじの最古さいこ級きゅうの銘文めいぶんである「ディピュロンの銘文めいぶん」が刻きざまれた酒さけ注そそぎ（オイコノエ）が作つくられる（アテネ国立こくりつ考古学こうこがく博物館はくぶつかん蔵ぞう）。
  • フリギア王国おうこくの首都しゅとゴルディオン（トルコのヤッス・ホユック遺跡いせき）の「ミダス王おうの墓はか（Tumulus MM）」が建たてられる。
    • ゴルディオンで最もっとも大おおきな墳丘ふんきゅうであり、最古さいこ級きゅうの木き槨墓でもある。木製品もくせいひんなどの副葬品ふくそうひんが残存ざんそんしていた。
    • アンカラのアナトリア文明ぶんめい博物館はくぶつかんに木き槨墓が再現さいげんしてある。

紀元前きげんぜん730年代ねんだい

• 紀元前きげんぜん735年ねん - アッシリア王おうティグラト・ピレセル3世せいがウラルトゥ王おうサルドゥリ2世せいに勝利しょうりし都とのトゥシュパ（ヴァン）を攻撃こうげき。
• 紀元前きげんぜん734年ねん頃ごろ - ギリシアのコリントス人ひとによりシチリア島とうに植民しょくみん市しシュラクサイが建設けんせつされる。
• 紀元前きげんぜん732年ねん - アッシリア王おうティグラト・ピレセル3世せいによるシリア・エフライム戦争せんそう。地中海ちちゅうかい東岸とうがんのダマスコ・サマリアなどを征服せいふく。

紀元前きげんぜん720年代ねんだい

• 紀元前きげんぜん729年ねん - アッシリア王おうティグラト・ピレセル3世せいによるバビロニア遠征えんせい。ナブー・ムキン・ゼリを打倒だとうしバビロンを占領せんりょう。
• 紀元前きげんぜん728年ねん - メディアの初代しょだい国王こくおうデイオケスが即位そくいし、都とのエクバタナを建設けんせつする。
• 紀元前きげんぜん727年ねん
  • ヌビア人ひとの王おうピアンキがヘルモポリスの王国おうこくとヘラクレオポリスの王国おうこくを征服せいふく。
    • さらに第だい23王朝おうちょう（レオントポリス）・第だい22王朝おうちょう（タニス）・第だい24王朝おうちょう（サイス）の王おうが順じゅんに降伏ごうぶくして全ぜんエジプトを支配しはい下かにおく。
    • ピアンキによりエジプト第だい25王朝おうちょうが成立せいりつする。ゲベル・バルカルのアメン神殿しんでん「勝利しょうりの碑文ひぶん」にその記録きろくが残のこる。
  • アッシリア王おうティグラト・ピレセル3世せい死去しきょ、シャルマネセル5世せいが即位そくい。
• 紀元前きげんぜん724年ねん - イトメ山やまの戦たたかいでのメッセニア王おうアリストデモスが自殺じさつ。スパルタが勝利しょうりしメッセニアを占領せんりょう。
• 紀元前きげんぜん722年ねん
  • 魯の隠かくれ公こう元年がんねん。この年としより『春秋しゅんじゅう』の記述きじゅつが始はじまる。
  • メロダク・バルアダン2世せいがバビロン王おうになりアッシリアに対たいして反乱はんらんを起おこす。
  • アッシリア王おうシャルマネセル5世せいが廃位はいいされ、サルゴン2世せいがアッシリア王おうとなる。
    • この王位おうい継承けいしょうは簒奪さんだつの可能かのうが高たかく、この王おうからサルゴン王朝おうちょうが開始かいしされるという。
    • サルゴン2世せいによりイスラエル王国おうこくが滅亡めつぼうする。イスラエル10部族ぶぞくのアッシリア捕と囚しゅう。
• 紀元前きげんぜん720年ねん - サルゴン2世せいがダマスカスなどの反乱はんらんを鎮圧ちんあつ。

紀元前きげんぜん710年代ねんだい

• 紀元前きげんぜん719年ねん - 衛まもるの公子こうし州しゅう吁が兄あにの桓公かんこうを殺害さつがいし君主くんしゅとなる。
  • 州しゅう吁は鄭ていの公子こうし共きょう叔段と組くみ衛まもる・宋そう・陳ひね・蔡・魯と連合れんごうして、鄭ていの荘そう公こうを攻撃こうげきするが失敗しっぱいし処刑しょけいされる（東門ひがしもんの戦たたかい）。
• 紀元前きげんぜん717年ねん
  • アッシリア王おうサルゴン2世せいがカルフ（ニムルド）からドゥル・シャルキン（コルサバド遺跡いせき）へ遷都せんと。
  • アッシリア王おうサルゴン2世せいが新しんヒッタイト系けいのカルケミシュ王国おうこくを征服せいふくする。
• 紀元前きげんぜん716年ねん頃ごろ
  • リュディアでヘラクレス家かのカンダウレス王おうに代かわり、メルムナス家かのギュゲス (リュディア)が王おうになる。
  • アッシリア王おうサルゴン2世せいの石碑せきひにサバア王国おうこくの王おうイタァアマルの貢みつぎ納おさめの記録きろくが残のこる。
• 紀元前きげんぜん716年ねん - 初代しょだいローマ王おうロームルスが死去しきょ。
• 紀元前きげんぜん715年ねん - サビニ人じんヌマ・ポンピリウスが第だい2代だいローマ王おうに選出せんしゅつされる。
  • ヌマの42年間ねんかんの治世ちせいでは戦争せんそうが起おこらなかったとされ、フォルム・ロマヌムのヤヌス神殿しんでんが建立こんりゅうされたと伝つたわる。
• 紀元前きげんぜん714年ねん -
  • アッシリア王おうサルゴン2世せいによりウラルトゥ王おうルサ1世せいが大敗たいはいし、ムサシルが陥落かんらく、領土りょうどを奪うばわれる。
  • 秦はたの寧やすし公おおやけ（憲けん公おおやけ）が平ひら陽ひに都とを遷うつす。
• 紀元前きげんぜん713年ねん - アッシリア王おうサルゴン2世せいが新しんヒッタイト系けいのタバル王国おうこくを制圧せいあつする。
• 紀元前きげんぜん712年ねん頃ごろ - ギリシア系けいメガラ人ひとの植民しょくみん市しとしてニコメディア（アスタコス）が建設けんせつされる。
• 紀元前きげんぜん710年ねん頃ごろ - レラントス戦争せんそうによりハルキスとエレトリアがエウボイアの覇権はけんをめぐり激突げきとつ（ - 紀元前きげんぜん650年ねん頃ごろ)

紀元前きげんぜん700年代ねんだい

• 紀元前きげんぜん709年ねん
  • アッシリア王おうサルゴン2世せいがバビロンを陥落かんらくさせ「バビロニア王おう」を名乗なのる。
  • フリギア王おうミダス(ムシュキ王おうミタ)がアッシリア王おうサルゴン2世せいに和平わへいを申もうし入いれる。
  • 陘廷の戦たたかいで、晋すすむの分家ぶんけである曲きょく沃の姫ひめ称しょう（後ごの晋すすむの武たけ公こう）が宗家そうけの哀あい侯こうと小しょう子こ侯こうを滅ほろぼす。
• 紀元前きげんぜん707年ねん - 東あずま周あまねの桓王が蔡・衛まもる・陳ひねと連合れんごうして鄭ていを攻撃こうげきしたが撃退げきたいされる（繻葛の戦たたかい）。
  • 鄭ていの荘そう公こうはこの戦たたかいで威信いしんを高たかめ「春秋しゅんじゅうの小しょう覇は」と呼よばれた。対たいして周しゅう王室おうしつの力ちからの衰おとろえが明あきらかになった。
• 紀元前きげんぜん706年ねん - スパルタのパルテニアイらによるタラス（イタリア半島はんとう南端なんたんの現げんタレントゥム）植民しょくみん市しの建設けんせつ。
• 紀元前きげんぜん705年ねん - アッシリア王おうサルゴン2世せいがアナトリアの小国しょうこくタバルとの戦争せんそう中ちゅうに戦死せんし。
  • 後継こうけいのセンナケリブはドゥル・シャルキンからニネヴェへ遷都せんと。
• 紀元前きげんぜん704年ねん - 楚すわえの熊くま徹てっが沈鹿の会かい盟めいを行おこない、王おう号ごうを名乗なのる（楚すわえの文ぶん王おう）。
• 紀元前きげんぜん703年ねん - アッシリア王おうセンナケリブがバビロニア王おうメロダク・バルアダン2世せいを倒たおし、傀儡かいらい政権せいけんを擁立ようりつするがバビロニアの政情せいじょうは不安定ふあんてい。
• 紀元前きげんぜん700年ねん以前いぜん - フリギア王国おうこくの「ミダス王おうの記念きねん碑ひ（トルコのエスキシェヒル県けんのヤズルカヤ遺跡いせき）」が建たてられる。
• 紀元前きげんぜん700年ねん頃ごろ - ヘシオドスの『神かみ統みつる記き』『仕事しごとと日ひ』が成立せいりつ。

人物じんぶつ

中国ちゅうごく

• 幽かそけ王おう（？ - 前ぜん771年ねん） - 西にし周あまねの第だい12代だいの王おう（在位ざいい前ぜん781年ねん - 前ぜん771年ねん）
• 褒姒（前ぜん8世紀せいき前半ぜんはん） - 周しゅうの幽かそけ王おうの后きさき・申さる后きさきに代かわり后きさきにされる・絶世ぜっせいの美女びじょで亡国ぼうこくの原因げんいんとされる
• 虢石父ちち（？ - 前ぜん771年ねん） - 周しゅうの王族おうぞく・虢の君主くんしゅ・幽かそけ王おうに遊興ゆうきょうを勧すすめ亡国ぼうこくの因よしをなしたか
• 申さる侯こう（前ぜん8世紀せいき前半ぜんはん） - 周しゅうの諸侯しょこう・娘むすめは幽かそけ王おうの后きさき（申さる后きさき）・犬いぬ戎えびすと結むすんで幽かそけ王おうを倒たおし平ひら王おうを擁立ようりつ
• 平ひら王おう（？ - 前ぜん720年ねん） - 東あずま周あまねの初代しょだい（周しゅうの第だい13代だい）の王おう（在位ざいい前ぜん771年ねん - 前ぜん720年ねん）
• 襄じょう公おおやけ（？ - 前ぜん766年ねん） - 西にし周しゅうから東あずま周あまねの秦はたの初代しょだい君主くんしゅ（在位ざいい前ぜん777年ねん - 前ぜん766年ねん）
• 文ぶん侯こう（前ぜん807年ねん - 前ぜん746年ねん） - 西にし周しゅうから東あずま周あまねの晋すすむの君主くんしゅ（在位ざいい前ぜん780年ねん - 前ぜん746年ねん）
• 武たけ公こう（? - 前ぜん744年ねん） - 春秋しゅんじゅう時代じだい初期しょきの鄭ていの君主くんしゅ（在位ざいい前ぜん770年ねん - 前ぜん744年ねん）
• 荘そう公こう（? - 前ぜん701年ねん） - 春秋しゅんじゅう時代じだい初期しょきの鄭ていの君主くんしゅ（在位ざいい前ぜん743年ねん - 前ぜん701年ねん）

王政おうせいローマ

• ロームルス（在位ざいい前ぜん771年ねん - 前ぜん716年ねん） - 王政おうせいローマの建国けんこく者しゃ
• ヌマ・ポンピリウス（在位ざいい前ぜん716年ねん - 前ぜん673年ねん） - 王政おうせいローマの第だい2代だいの王おう

ギリシア

• リュクルゴス（前ぜん820年ねん頃ごろ - 前ぜん730年ねん頃ごろ？） - スパルタの伝説でんせつ的てき立法りっぽう者しゃ・軍国ぐんこく主義しゅぎ制度せいどを確立かくりつ
• アリストデモス（在位ざいい前まえ744年ねん？ - 前ぜん724年ねん？） - メッセニア最後さいごの王おう・第だい一いち次じメッセニア戦争せんそうで敗北はいぼく
• テオポンポス（在位ざいい前まえ720年ねん - 前ぜん675年ねん） - スパルタ王おう・第だい一いち次じメッセニア戦争せんそうでは将軍しょうぐんとして活躍かつやく
• ホメロス（前ぜん8世紀せいき） - イオニア出身しゅっしんの詩人しじん（アオイドス）・『イリアス』『オデュッセイア』の伝統でんとう的てき作者さくしゃ
• エリスのイピトス（前ぜん8世紀せいき） - エリスの王おう・デルポイの神託しんたくによりオリュンピア祭さい競技きょうぎを行おこなう
• エリスのコロイボス（前ぜん8世紀せいき） - ギリシアの陸上りくじょう選手せんしゅ・最古さいこのオリュンピア祭さい競技きょうぎのスタディオン走はしの優勝ゆうしょう者しゃ
• ヘシオドス（前ぜん8世紀せいき頃ごろ - 前ぜん7世紀せいき頃ごろ） - アスクラの詩人しじん・『仕事しごとと日ひ』『神かみ統みつる記き』などがある

オリエント

• ミダース（前ぜん8世紀せいき後期こうき） - アナトリアのフリギアの王おう
• ヒゼキヤ（? - 前ぜん687年ねん） - ユダ王国おうこくの王おう（在位ざいい前ぜん715年ねん - 前ぜん687年ねん）
• イザヤ（前ぜん8世紀せいき） - 旧約きゅうやく聖書せいしょ『イザヤ書しょ』に登場とうじょうするユダ王国おうこくの預言よげん者しゃ
• ヨナ（前ぜん8世紀せいき） - 旧約きゅうやく聖書せいしょ『ヨナ書しょ』に登場とうじょうするイスラエル王国おうこくの預言よげん者しゃ
• ティグラト・ピレセル3世せい（? - 前ぜん727年ねん） - アッシリアの王おう（在位ざいい前ぜん744年ねん - 前ぜん727年ねん）
• サルゴン2世せい（? - 前ぜん705年ねん） - アッシリアの王おう（在位ざいい前ぜん722年ねん - 前ぜん705年ねん）
• ルサ1世せい（? - 前ぜん714年ねん） - ウラルトゥの王おう（在位ざいい前ぜん735年ねん頃ごろ - 前ぜん714年ねん）
• ピアンキ（? - 前ぜん716年ねん） - ヌビアの王おう・エジプト第だい25王朝おうちょうのファラオ（在位ざいい前ぜん747年ねん - 前ぜん716年ねん）

南みなみアジア

• ウッダーラカ・アールニ（生なま没年ぼつねん不ふ詳しょう） - 古代こだいインドのウパニシャッドの哲人てつじん・ヤージュニャヴァルキヤの師し

日本にっぽんの社会しゃかい

• この頃ころ日本にっぽんで弥生やよい時代じだいが始はじまる（確定かくていしていない）。
  • 中国ちゅうごくの戦乱せんらんの余波よはを受うけ、中国ちゅうごくから日本にっぽんに移住いじゅうが続つづいたことが想定そうていされている。
  • 古事記こじき､日本書紀にほんしょきによると、紀元前きげんぜん711年ねんに神武じんむ天皇てんのうが生うまれたとされている(日本にっぽん神話しんわ)。

関連かんれん項目こうもく

• 年表ねんぴょう