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HD DVD

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア（Wikipedia）』
（HDDVDから転送てんそう）
メディア (媒体ばいたい) > 記録きろく媒体ばいたい > 光ひかりディスク > HD DVD
この記事きじの項目こうもく名めいには以下いかのような表記ひょうき揺ゆれがあります。
  • HD DVD
  • HD-DVD
HD DVD
High-Definition Digital Versatile Disc
HD DVD logo
HD DVD-R DL
メディアの種類しゅるい 光ひかりディスク
記録きろく容量ようりょう
  • 片面かためん一いち層そう 15 GB
  • 片面かためん二に層そう 30 GB
コーデック
映像えいぞう
音声おんせい
読よみ取とり方法ほうほう 405 nm 青あお紫色むらさきいろレーザー
策定さくてい DVDフォーラム
主おもな用途ようと 映像えいぞう、データ等とう
ディスクの直径ちょっけい 12 cm
大おおきさ φふぁい12 cm×1.2 mm
下位かい規格きかく DVD
関連かんれん規格きかく Blu-ray Disc（対抗たいこう）
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HD DVD（英語えいご: High-Definition Digital Versatile Disc）はDVD規格きかくを基もとにしてハイビジョン放送ほうそう時代じだいに対応たいおうするために開発かいはつされた第だい3世代せだい光ひかりディスクである。

ソニー・フィリップス・松下電器産業まつしたでんきさんぎょう（現げん・パナソニック）が中心ちゅうしんとなって開発かいはつを進すすめていたBlu-ray Disc（以下いか、BD）に対抗たいこうする形かたちで2002年ねん8月がつ29日にちに東芝とうしばとNECがDVDフォーラムに「AOD (Advanced Optical Disc) 」として提案ていあん、同年どうねん11月26日にちにDVDフォーラムがAODを「HD DVD」の名称めいしょうで正式せいしき承認しょうにんしたことで誕生たんじょうした。しかしBDとの規格きかく争あらそいの結果けっか、市場いちば（消費しょうひ者しゃと、その動向どうこうを受うけた映画えいが配給はいきゅう会社かいしゃ）はBDを選択せんたくしたことで、2008年ねん2月がつ19日にちにHD DVD陣営じんえいの中心ちゅうしんの東芝とうしばが全面ぜんめん撤退てったいを発表はっぴょう、普及ふきゅう団体だんたいも解散かいさんした。

仕様しよう

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CD、DVD、BDとの比較ひかく

CD、DVDと同様どうよう、直径ちょっけい12 cm / 8 cm、厚あつさ1.2 mmのプラスチック製せい円盤えんばんであるが、読よみ取とりに使つかわれるのは波長はちょう405 nmの青あお紫色むらさきいろ半導体はんどうたいレーザーである[1]。DVDよりも波長はちょうの短みじかいレーザーを用もちいることでより高密度こうみつどの記録きろくが可能かのうとなっている[2]。

HD DVDの直径ちょっけい12 cmディスクは1層そうで15 GBの容量ようりょうを持もち、2層そうで30 GBの容量ようりょうを持もつ[2]。直径ちょっけい8 cmディスクでは1層そうで4.7 GB、2層そうで9.4 GBの容量ようりょうを持もつ。保護ほご層そうの厚あつさがDVDと同おなじ0.6 mmであるため[2]、DVD製造せいぞうラインの一部いちぶを流用りゅうよう可能かのうであるとされ[3]、また振動しんどうによるレンズとディスクの衝突しょうとつの回避かいひに使用しようする接近せっきん検知けんちシステムの一部いちぶ流用りゅうようが可能かのうであるとされた。

規格きかく

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メディアの種類しゅるい

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HD DVDにはDVDと同様どうように読よみ取とり専用せんよう型がたと記録きろく型がたの規格きかくが存在そんざいする。書かき換かえができる記録きろく型がたHD DVD規格きかくはランドグルーブ記録きろくを採用さいようしているHD DVD-Rewritable (HD DVD-RW) の規格きかく策定さくていが行おこなわれていたが、2層そう化かが困難こんなんなことなどからHD DVD-Rの基本きほん構造こうぞうを継承けいしょうしたHD DVD-ReRecordable規格きかくを策定さくていしHD DVD-Rewritableの名称めいしょうをHD DVD-RAMに変更へんこう、HD DVD-ReRecordableの名称めいしょうをHD DVD-RWと決定けっていした。

HD DVD-ROM
読よみ取とり専用せんようのHD DVD規格きかく。12 cm 片面かためん1層そう 15 GB / 片面かためん2層そう 30 GB / 片面かためん3層そう 51 GB、8 cm 片面かためん1層そう 4.7 GB/片面かためん2層そう 9.4 GB
2005年ねん5月に片面かためん3層そう 45 GB（1層そう15 GB）HD DVD-ROMの開発かいはつ発表はっぴょうが行おこなわれ[4]、2007年ねんのCESにて片面かためん3層そう 51 GB（1層そう17 GB）HD DVD-ROMの発表はっぴょうが行おこなわれた。
2007年ねん9月12日にちに片面かためん3層そう 51 GBのHD DVD-ROMはDVDフォーラムによって規格きかく化かがなされ[5]、11月15日にちに正式せいしきにver.2.0として承認しょうにんされ規格きかく化かを完了かんりょうした[6]が製品せいひん化かはされていない。
HD DVD-R
1回かいだけ書かき込こみ可能かのうな記録きろく型がたHD DVD規格きかく。片面かためん1層そう 15 GB / 片面かためん2層そう 30 GB
HD DVD-RW
繰くり返かえして書かき込こみおよび消去しょうきょが可能かのうな記録きろく型がたHD DVD規格きかく。片面かためん1層そう 15 GB / 片面かためん2層そう 30 GB
データ用ようが2007年ねん7月がつからPCメーカー等とうに向むけてサンプル出荷しゅっかされており、2007年ねん12月に製品せいひん化かされた。ビデオ用ようは2008年ねん2月がつに製品せいひん化かが発表はっぴょうされた[7]が東芝とうしばの撤退てったいにより対応たいおうするビデオレコーダーは発売はつばい中止ちゅうしとなりメディアの発売はつばいも中止ちゅうしされた[8]。
しかしその後ご、磁気じき研究所けんきゅうじょ、あきばんぐダイレクトが台湾たいわんRiTEK社しゃ製せいのHD DVD-RWメディアの販売はんばいを開始かいしした。この製品せいひんはAACSに対応たいおうしており、書かき込こみに対応たいおうしたQosmioシリーズの一部いちぶで地上ちじょうデジタル放送ほうそうのムーブが可能かのうである。日本にっぽん国内こくないで入手にゅうしゅ可能かのうなHD DVD-RWメディアはRiTEK社しゃ製せいのものだけであった。
HD DVD-RAM
繰くり返かえして書かき込こみおよび消去しょうきょが可能かのうなPC用途ようと向むけ記録きろく型がたHD DVD規格きかく。ランドグルーブ記録きろくを採用さいよう。片面かためん1層そう 20 GB（2層そうに関かんしては未み策定さくてい）
HD DVD-RAMは製品せいひん化かされていない。

そのほか以下いかのメディアが開発かいはつされた。

ツインフォーマットディスク
片面かためんにDVDとHD DVDの両方りょうほうの記録きろく層そうを持もち、記録きろく層そうの深ふかさが現在げんざいのDVDと同おなじであることからピックアップ用ようのレンズ共用きょうようが可能かのうなため、設計せっけい製作せいさく上じょうのハードルが低ひくいとされる。一部いちぶのHD DVDソフトで採用さいようされた。
2006年ねん9月がつ11日にちにはメモリーテックと東芝とうしばが共同きょうどうで3層そうのツインフォーマットディスクの開発かいはつを発表はっぴょうした[9]。
Total Hi Def
両面りょうめんディスクの片面かためんにHD DVD、もう片面かためんにBDの記録きろく層そうを持もち、2規格きかくが店頭てんとうに並ならび混乱こんらんを生しょうじることへの解決かいけつ策さくとしてワーナー・ブラザースにより独自どくじに開発かいはつされ、製品せいひん化かが進すすめられていたが2007年ねん秋あきに開発かいはつ中止ちゅうしされた。

HD DVD-Video

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主おもに市販しはんビデオソフトを収録しゅうろくするために策定さくていされた規格きかく。従来じゅうらいのDVD-Video規格きかくのHD DVD版ばんとも言いえるものだが、コピープロテクションなどではAACS (Advanced Access Content System) とよばれる新しん技術ぎじゅつが使用しようされている。各かくプログラムデータの多重たじゅう化か（コンテナフォーマットを参照さんしょう）にはMPEG2 PSシステムが採用さいようされている。

DVD-VideoのContent Scramble System (CSS) が破やぶられ違法いほうコピーが蔓延まんえんしていることから、CSSに代かわる新あらたな著作ちょさく権けん保護ほご機構きこうとしてより強固きょうこなAACSが採用さいようされている。このAACSは再生さいせい専用せんようメディアに限かぎらず、記録きろく型がたメディアにも対応たいおうしている。

HD DVDではHDiとよばれる対話たいわ型がた操作そうさ機能きのうが必須ひっす機能きのうとなっており、すべてのHD DVDプレーヤーで利用りよう可能かのう。HDiはマイクロソフトが中心ちゅうしんとなって開発かいはつされXMLやECMAScript、SMILといったWWW関連かんれん技術ぎじゅつからなるものであった。全すべてのプレーヤーにネットワーク端子たんしの搭載とうさいが必須ひっすのため、インターネットを通つうじて対応たいおうソフトの追加ついかコンテンツの配信はいしんが可能かのう。

なお、映画えいが会社かいしゃなどからリージョンコード導入どうにゅうに対たいする要望ようぼうにより導入どうにゅうに向むけて検討けんとうが行おこなわれていたものの、最後さいごまでHD DVD-Videoではリージョンコードによる制御せいぎょは行おこなわれていなかった。

映像えいぞうコーデックは下記かき。

音声おんせいコーデックは下記かき。

HD DVD-VR

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DVDでのDVD-VRに相当そうとうする規格きかくである。映像えいぞうコーデック、音声おんせいコーデック、インタラクティブ機能きのう、著作ちょさく権けん保護ほご機構きこう、リージョンコードについては前述ぜんじゅつのHD DVD-Videoに準拠じゅんきょしている。

DVDではDVD-VRがビデオ用ようアプリケーションのDVD-Videoより後のちに策定さくていされたためDVD-Video用ようプレーヤーと再生さいせい互換ごかんが無なかったことの反省はんせいとしてHD DVDではHD DVD-VideoとHD DVD-VR(HDVR)のフォーマット構造こうぞうを多おおくの部分ぶぶんで共通きょうつう化かし、HD DVD-VRフォーマットのディスクもHD DVD-Videoプレーヤで再生さいせい可能かのうな設計せっけいとした[10]。従したがってDVDと異ことなりレコーダーにHD DVD-Videoフォーマットの記録きろく機能きのうとHD DVD-VRの記録きろく機能きのうを併載する必要ひつようが無ない。

エンコード録画ろくが用よう（DVD-VRに相当そうとう）のVideo Object (VOB) モードと放送ほうそうストリーム（TS信号しんごう）をそのまま記録きろくするStream Object (SOB) モードの2種類しゅるいがある。

  • VOBモード:MPEG2-PSシステムを採用さいようし、MPEG2のほかMPEG4 AVC (H.264) やVC-1 (WMV) などの各かく映像えいぞうコーデックに対応たいおうしていた。またVOB (VR VOB) モードで録画ろくがしたものはHD DVD-ROMのアプリケーションフォーマットであるHD DVD-VideoのVOB (standard VOB) とサブセット扱あつかいとなるため、同どうモードで記録きろくしたディスクは通常つうじょうのHD DVDプレーヤーでも再生さいせい可能かのうである。
  • SOBモード:デジタル放送ほうそうのMPEG2-TSをそのまま記録きろくするためのモード（MPEG2-TSシステムを採用さいよう）。SOBモード録画ろくがの映像えいぞうはHD DVD-Video専用せんようプレーヤーでは再生さいせいが出来できない。

このHD DVD-VRを利用りようして、記録きろく型がたDVDにHD DVDと同様どうようの形式けいしきでデジタルハイビジョン放送ほうそうを記録きろくできる規格きかくとしてHD Recが製品せいひん化かされた。これはDVD-R/RW/RAMメディアにMPEG-4 AVCなどのコーデックでHDやSDの映像えいぞうを記録きろくする規格きかくである。

同おなじくDVDメディアにHD DVD-VRで映像えいぞうを入いれる規格きかくとしてHD DVD9がワーナー・ブラザースにより提案ていあんされたが製品せいひん化かされなかった。BDでも同様どうようのコンセプトでBD9が提案ていあんされており、HD DVD9とあわせて3x DVDの総称そうしょうでもよばれた。上記じょうきHD Recと直接ちょくせつは無関係むかんけい。

HD DVD9はDVD-Videoの3倍ばいの帯域たいいき幅はばを持もち、MPEG-2のかわりにVC-1やH.264といったより高こう圧縮あっしゅくのコーデックを用もちいることでハイビジョン規格きかくの映像えいぞうをDVDメディアに保存ほぞんすることが可能かのう。DVDメディアであるため記録きろく容量ようりょうがHD DVDに比くらべて少ずくなく、記録きろく時間じかんや画質がしつの面めんではHD DVDに劣おとる。片面かためん2層そう 8.5 GBのDVDに平均へいきんビットレート13 Mbpsで85分ぶんのハイビジョン映像えいぞうの収録しゅうろくでき、HD DVDプレーヤーにのみ対応たいおうする。当初とうしょワーナー・ブラザースが想定そうていしていた物ものは片面かためん2層そう 8.5 GBのDVDに平均へいきんビットレート8 Mbpsで120分ぶんのハイビジョン映像えいぞうを収録しゅうろくし、青あお紫色むらさきいろ半導体はんどうたいレーザーを用もちいない3x DVD対応たいおうのDVDプレーヤーで再生さいせい可能かのうにする事ことであった。

HD Rec、HD DVD9ともDVD-Video規格きかくとは全まったく異ことなるため一般いっぱん的てきなDVDプレイヤーで再生さいせいすることはできず、再生さいせいには特とくに対応たいおうした機器ききが必要ひつようである。

沿革えんかく

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BDとの規格きかく戦争せんそうについては「高こう解像度かいぞうど光ひかりディスク規格きかく戦争せんそう#沿革えんかく」を参照さんしょう

参入さんにゅう企業きぎょうの変遷へんせん

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  • 2004年ねん12月22日にち - HD DVDのコンテンツや商品しょうひん開発かいはつの促進そくしんや普及ふきゅうを目的もくてきとした、HD DVDプロモーショングループがメモリーテック、日本電気にほんでんき、三洋電機さんようでんき、東芝とうしばの4社しゃが中心ちゅうしんに設立せつりつ[11]。商業しょうぎょう的てき推進すいしんを同どう団体だんたいが行おこない、規格きかく策定さくていは別べつ団体だんたいであるDVDフォーラムが行おこなった。
  • 2005年ねん
  • 2006年ねん4月がつ3日にち - NECの光ひかりドライブ事業じぎょうがソニーとの合弁ごうべんとなりソニーNECオプティアーク株式会社かぶしきがいしゃが設立せつりつされる。事実じじつ上じょう策定さくてい主導しゅどう企業きぎょうであるNECの離脱りだつ。
  • 2007年ねん8月がつ20日はつか - ヴァイアコム傘下さんかのパラマウント映画えいが・ドリームワークス等ひとしはコンテンツをHD DVDに独占どくせん供給きょうきゅうすると発表はっぴょう、契約けいやく開始かいしから18ヶ月かげつ間あいだHD DVDのみでの発売はつばいとなるとした。ただし、スティーヴン・スピルバーグが監督かんとくした作品さくひんに関かんしては対象たいしょう外がいとなっていた[12]。ヴァイアコムの決定けっていにはHD DVD陣営じんえいからの1億おく5,000万まんドルの見返みかえりがあったためであると複数ふくすうの米べいメディア[13]が伝つたえていた。
  • 2008年ねん
    • 1月がつ4日にち - 米べいDVD売うり上あげ1位いのワーナーブラザーズがHD DVDへの供給きょうきゅうを取とりやめてBD1本ほんに絞しぼると発表はっぴょう[14]。HD DVDへの供給きょうきゅうは2008年ねん5月がつまで続つづけるとしている。これによりHD DVD陣営じんえいの割合わりあいは2割わりほどに落おち込こみ、規格きかく争あらそい終結しゅうけつのきっかけとなる。又また、これに伴ともないニューライン・シネマは既すでにBDへの独占どくせん供給きょうきゅうへと移行いこうした[15]。2008 International CES開催かいさい直前ちょくぜんの発表はっぴょうだったため業界ぎょうかい内ないへの波紋はもんは大おおきく、北米ほくべいHD DVDプロモーショングループによるプレスカンファレンスは直前ちょくぜんでキャンセル、また1月がつ8日にちにはHD DVD単独たんどく支持しじを表明ひょうめいしていたパラマウント映画えいがをはじめポニーキャニオンなど約やく20社しゃがHD DVD陣営じんえいからの離脱りだつを準備じゅんびないし検討けんとうしているとの報道ほうどうもなされた[16][17]。
    • 2月がつ11日にち - 米べい量販りょうはん店てん大手おおてベスト・バイ[18]と米べいオンラインDVDレンタル大手おおて・Netflix[19]が別々べつべつにBDを優先ゆうせん的てきに支持しじすると発表はっぴょう。
    • 2月がつ15日にち - 米べい小売こうり最大手さいおおてにして米国べいこく内ないのDVDソフトの約やく4割わりの販売はんばいシェアを誇ほこるウォルマート・ストアーズが2008年ねん5月末すえまでにHD DVDソフトの店頭てんとう取扱とりあつかいを停止ていしし、2008年ねん6月がつ以降いこうはBD製品せいひんだけを扱あつかうと発表はっぴょう[20]。米国べいこく内ないにおける大手おおて小売こうりのHD DVD取扱とりあつかい停止ていしによりますますBD一本いっぽん化かへの流ながれが加速かそくした。
    • 2月がつ19日にち - HD DVD陣営じんえいの中心ちゅうしんである東芝とうしばが全面ぜんめん的てきな撤退てったいを発表はっぴょう[21]。規格きかく争あらそいが終結しゅうけつした。
    • 3月28日にち - HD DVDプロモーショングループが解散かいさん[22]。歴史れきしに幕まくを下おろした[23]。

東芝とうしばの撤退てったい発表はっぴょう後ごの各かく業界ぎょうかいの動うごき

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  • 2008年ねん
    • 2月がつ21日にち - ヨドバシカメラ、エディオングループ（石丸いしまる電気でんき・デオデオ・エイデン・ミドリ電化でんか・100満まんボルト）はHD DVDレコーダー・プレーヤー販売はんばいの全面ぜんめん終了しゅうりょうを発表はっぴょう[24]。エディオングループの店舗てんぽでは2月がつ22日にちまでに対象たいしょうHD DVD製品せいひんを購入こうにゅうした人ひとのうち、希望きぼう者しゃに対たいしてBlu-ray Disc対応たいおう機器きき（プレイステーション3対象たいしょう外がい）との交換こうかん対応たいおうを3月がつ31日にちまで実施じっしした[25]。
    • 2月がつ28日にち - 東芝とうしばは新聞しんぶん広告こうこくにてHD DVDレコーダーやHD DVDプレーヤーの製造せいぞう販売はんばい終了しゅうりょうを表明ひょうめい。
    • 4月がつ3日にち - 日立ひたちマクセルは先さきに発表はっぴょうしていた2倍ばい速そくHD DVD・HD DVD-RWの発売はつばい中止ちゅうしを発表はっぴょうした。これに先立さきだち日立ひたちマクセルは記録きろく型がたDVDメディアの自社じしゃ生産せいさんを打うち切きっているため、HD DVD-RWメディアを生産せいさんするメーカーは存在そんざいしなくなった。
    • 4月がつ23日にち - 東芝とうしばはHD DVD記録きろくディスクメディア・HD DVD-R、HD DVD-R DLを自社じしゃのインターネットショッピングサイト「Shop1048（ショップ トウシバ）」で販売はんばいすると発表はっぴょう[26]。

ソフトメーカー側がわの動うごきとしては規格きかく争あらそいの終結しゅうけつに伴ともない、各かくメーカーがBD参入さんにゅうを発表はっぴょうした。ユニバーサル映画えいがの初はつ参入さんにゅうやパラマウント映画えいがの再さい参入さんにゅうの他ほか、ワーナーやパラマウントはHD DVDのみで発売はつばいされていたタイトルのBlu-ray化かも行おこなった。日本にっぽんのソフトメーカーは2009年ねんに日活にっかつやショウゲートがソニー・ピクチャーズ エンタテインメントに販売はんばいを委託いたくする形かたちでBlu-rayに参入さんにゅうし、松竹しょうちくも同年どうねん秋あきに参入さんにゅうした。一方いっぽう既すんで発売はつばいHD DVDソフトの生産せいさんは中止ちゅうしされ、以降いこうに発売はつばい予定よていだったタイトルも発売はつばい中止ちゅうしや初回しょかい限定げんてい生産せいさんとなることが多おおく見みられた。

既すでにHD DVDにムーブされたコピーワンスのデジタル放送ほうそうコンテンツはBDなど他たのメディアへの再さいムーブが現状げんじょうでは出来できないため、ドライブの修理しゅうりが出来できなくなった時点じてんで再生さいせいが困難こんなんとなる。

なお終息しゅうそく宣言せんげん直後ちょくごの2008年ねん2月がつには東芝とうしば社長しゃちょうの西田にしだが「BDへの参入さんにゅう予定よていはない」と明言めいげんしていた[27]が、2009年ねん6月がつの株主かぶぬし総会そうかいの席せきでは「SDメモリーカードの将来しょうらい的てきな規格きかく開発かいはつにおいてBD陣営じんえいとの協力きょうりょくが重要じゅうようになる」[28]としてBD参入さんにゅうに含ふくみを持もたせる表現ひょうげんに変かわった。

東芝とうしばは2009年ねん7月がつ18日にちに、現行げんこうDVD機きに加くわえて新あらたにBD再生さいせい専用せんよう機きの年内ねんないの発売はつばいを発表はっぴょう。再生さいせい専用せんよう機きを先行せんこう発売はつばいする理由りゆうは、海外かいがいでテレビ番組ばんぐみのインターネット配信はいしんが進すすんでおり、日本にっぽんで主流しゅりゅうの録画ろくが再生さいせい機きの需要じゅよう増大ぞうだいが見込みこめないためとしていた。しかし後のちに需要じゅよう状況じょうきょうを鑑かんがみてBDレコーダーも発売はつばいした。当初とうしょはOEM供給きょうきゅうだったが、2010年ねんにレグザブルーレイを自社じしゃ開発かいはつし発売はつばいしている。

支持しじ企業きぎょう一覧いちらん

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HD DVDプロモーショングループには、解散かいさんの時点じてんで一般いっぱん会員かいいん・準じゅん会員かいいん合計ごうけいで135社しゃが加盟かめいしていた[29]。

以下いかの支持しじ企業きぎょうリストは東芝とうしばの撤退てったいが決きまる前まえのもの。太字ふとじはHD DVDの幹事かんじ企業きぎょう[29]。※印しるしはBlu-ray Disc Association(BDA)にも参入さんにゅうを表明ひょうめいしている企業きぎょう[30]。

ハードウェア・ソフトウェア関連かんれん企業きぎょう
エンタテインメント関連かんれん企業きぎょう

発売はつばいされた製品せいひん

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「光学こうがくドライブ#HD DVDドライブ」も参照さんしょう

以下いかに記載きさいするのは2008年ねん2月がつ19日にちまでに発売はつばいされた代表だいひょう的てきな製品せいひんである。全ぜん機種きしゅとも東芝とうしばの撤退てったいにより生産せいさん完了かんりょうしている。

何いずれも3波長はちょう化かしておりCDやDVDも使用しよう可か。

ハードウェアの歴史れきし

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  • 2006年ねん
    • 3月31日にち - 日本にっぽん国内こくないでHD DVD再生さいせい専用せんよう機き「HD-XA1」が東芝とうしばより発売はつばいされた（HD DVD-RやCPRM対応たいおうDVD-RAM・DVD-RWの再生さいせいには非ひ対応たいおう）。当初とうしょは2005年ねん内ないにHD DVDプレーヤーを発売はつばいする予定よていとしていたが同年どうねん9月がつに米国べいこくの映画えいが産業さんぎょうの意向いこうにより米国べいこく内ないでの発売はつばいを翌年よくねん春はるに延期えんきすると発表はっぴょうし、同年どうねん12月がつには著作ちょさく権けん保護ほご規格きかく・AACSのライセンスの発行はっこうが遅おくれているとして日本にっぽん国内こくないでの発売はつばいも年明としあけへ延期えんきしていた。
    • 7月がつ14日にち - 東芝とうしばが録画ろくが再生さいせい機きの「RD-A1」を発売はつばいする予定よていだったが、生産せいさんが遅おくれているとして7月がつ28日にち発売はつばいに延期えんきとなった。記録きろくメディアはHD DVD-Rのみ対応たいおう。フロントパネルに「VARDIA」のロゴが入はいっているほか、デジタルとアナログのチューナーを1つずつ搭載とうさいしていた。
    • 11月22日にち - マイクロソフトよりXbox 360用ようHD DVD-ROMドライブ「Xbox 360 HD DVDプレーヤー」が20,790円えん（税込ぜいこみ）で発売はつばい。Xbox 360との組くみ合あわせでHD DVDプレーヤーとして機能きのうする。既すでにXbox 360を購入こうにゅう済ずみのHDTVユーザーには当時とうじのHD DVDプレーヤーに替かわる魅力みりょく的てきで安価あんかなHD DVD導入どうにゅうの選択肢せんたくしであった。発売はつばい当初とうしょのXbox 360はHDMIに対応たいおうしていなかったためデジタル転送てんそうができなかったが、2007年ねん以降いこうに市場いちばで出回でまわったHDMI端子たんし搭載とうさいのXbox 360ではデジタル転送てんそうが可能かのう。
    • 12月下旬げじゅん
      • 東芝とうしばより新型しんがたプレーヤー「HD-XA2」が11万まん円えん前後ぜんこう（翌年よくねん1月がつ下旬げじゅんに延期えんき）、「HD-XF2」が5万まん円えん前後ぜんこうで発売はつばい。再生さいせいメディアやCPRM未み対応たいおう等とうは既存きそんのプレーヤーと同等どうとうであったが、ローディング時間じかんの短縮たんしゅくや上位じょういバージョンの「HD-XA2」でのHDMI Ver.1.3相当そうとうに対応たいおう等とうの機能きのう向上こうじょうがみられた。また、NECエレクトロニクスは12月27日にちに東芝とうしばと協力きょうりょくして開発かいはつしていたHD DVDレコーダー/プレーヤー用ようシステムLSI「EMMA3」のサンプル出荷しゅっかを開始かいしした。CPU/映像えいぞうデコーダー/エンコーダー/音声おんせいデコーダー/ストリーム処理しょり/グラフィックスエンジン/ビデオスケーラーの第だい3世代せだい光ひかりディスク向むけ機能きのうを1チップにしたLSIであり今回こんかいはHD DVDに特とく化かした物もので「HD-XA2」と「HD-XF2」に採用さいようされているが、BDにも対応たいおう可能かのうなため先さきに開発かいはつされていたドライブ向むけシステムLSIと同おなじくコスト削減さくげんと両りょう対応たいおうの用途ようとへの使用しようも可能かのうであった。
  • 2007年ねん
    • 6月12日にち - 東芝とうしばは新型しんがたHD DVD/HDDレコーダー「RD-A600」600 GB HDDと「RD-A300」300 GB HDDの2機種きしゅを6月がつ末まつに発売はつばいと発表はっぴょうした。同年どうねん2月がつに発売はつばいしたDVDレコーダーを改良かいりょうしHD DVDの録画ろくが再生さいせい機能きのうを搭載とうさいした物ものだが、HD DVD-RWには非ひ対応たいおう。月産げっさん1万まん台だいで第だい3世代せだいレコーダーのシェア7割わりを目標もくひょうにしており、国内こくないの販売はんばい目標もくひょうはHD DVD製品せいひん総計そうけいで30-40万まん台だいとしていた。
  • 2008年ねん
    • 1月がつ14日にち - 東芝とうしばは2007年ねん9月がつ以降いこう北米ほくべいで発売はつばいした「HD-A3」、「HD-A30」、「HD-A35」の3機種きしゅの価格かかくを同どう13日にちより最大さいだいで半額はんがくに値下ねさげしたことを発表はっぴょうした。値下ねさげの理由りゆうとして、年末ねんまつに実施じっししていた期間きかん限定げんてい割引わりびきプロモーションでの販売はんばいが好調こうちょうだったためとしている。同時どうじに、ユーザーに対たいしHD DVDプレイヤーの操作そうさ方法ほうほうやHD DVDプロモーション情報じょうほうなどを電話でんわで提供ていきょうする「HD DVD Concierge」サービスを1月がつよりスタートすることも明あきらかにした。
    • 2月がつ16日にち - 東芝とうしばがHD DVD機器ききすべての生産せいさん中止ちゅうしを決定けっていした（販売はんばいは継続けいぞく）とNHKが報道ほうどう[33]。
    • 2月がつ19日にち - 東芝とうしばがHD DVDレコーダ/プレーヤの開発かいはつ、生産せいさんを直ただちに停止ていしし3月がつ末まつをめどにHD DVD関連かんれん事業じぎょうから撤退てったいすると発表はっぴょう[21]。
    • 9月17日にち - 3層そう 51 GBのHD DVD-ROMのファイルシステム仕様しようバージョン2.0がDVDフォーラム 第だい43回かい Steering Committee Meetingで承認しょうにんされた。
  • 2016年ねん2月がつ29日にち - 東芝とうしばHD DVD製品せいひんの修理しゅうり受付うけつけを3月がつ31日にちをもって終了しゅうりょうすることが発表はっぴょう[34]。

HD DVDレコーダー

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2006年ねんに最初さいしょの製品せいひんが登場とうじょうした。大だい容量ようりょう（DVD比ひ）の記録きろく型がたHD DVDにデジタルハイビジョン放送ほうそうを、ハイビジョン画質がしつ（水平すいへい解像度かいぞうど1080本ほん）のままで長時間ちょうじかん記録きろくできるのが最大さいだいの特徴とくちょうであった。

光ひかりディスクへの記録きろく方式ほうしきとしてはデジタル放送ほうそうをそのままの形式けいしき (MPEG-2 TS) で記録きろく型がたHD DVDに記録きろくするのが代表だいひょう的てきだが一部いちぶの機種きしゅを除のぞきDVDレコーダーと同様どうよう、記録きろく型がたDVDに標準ひょうじゅん画質がしつ（水平すいへい解像度かいぞうど480本ほん、MPEG-2形式けいしき）に変換へんかんして記録きろくできる。またMPEG-4 AVC圧縮あっしゅくすることにより、記録きろく型がたBlu-ray Discにより長時間ちょうじかん記録きろくすることができる機種きしゅや記録きろく型がたDVDにMPEG-4 AVC圧縮あっしゅく形式けいしきで記録きろく (HD Rec) 可能かのうな機種きしゅも登場とうじょうしている。

ハイビジョン画質がしつ対応たいおうのテレビ受像じゅぞう機き（日本にっぽん国内こくないでは主おもに薄型うすがたテレビ）が一般いっぱん家庭かていに普及ふきゅうしはじめ画面がめんの大型おおがた化かが進すすんでいるのに伴ともないHD DVDレコーダーの普及ふきゅうも期待きたいされていたがBDレコーダーの台頭たいとう、東芝とうしばの撤退てったいにより消滅しょうめつ。

なお従来じゅうらい型がたのDVDレコーダーではデジタルハイビジョン放送ほうそうを記録きろく型がたDVDに記録きろくする際さいに標準ひょうじゅん画質がしつに劣化れっかさせなければならず、このことがBD/HD DVDを含ふくむ第だい3世代せだい光ひかりディスクレコーダーとの大おおきな差異さいとなっていたが2007年ねんからAVCRECおよびHD Rec機能きのう搭載とうさいのDVDレコーダーが登場とうじょうしたことにより現在げんざいでは記録きろく型がたDVDにもハイビジョン放送ほうそうをハイビジョン画質がしつのままで記録きろくすることが可能かのうとなっている。

デジタルテレビ放送ほうそうチューナーと300 GB / 600 GBのハードディスクドライブ (HDD) を搭載とうさいし、地上ちじょう・BS・110度どCSデジタル放送ほうそうをHDDに録画ろくができる。さらに記録きろく型がたHD DVD-Rに品質ひんしつを損そこなわずに保存ほぞんできる。HD DVDへの直接ちょくせつ録画ろくがも可能かのう。

片面かためん1層そう 15 GBのHD DVD-RにBSデジタル放送ほうそう（24Mbps）で約やく81分ふん、地上ちじょうデジタル放送ほうそう（17 Mbps）で約やく115分ぶんの記録きろくが可能かのうとされているが地上ちじょうデジタルのハイビジョン放送ほうそうは連動れんどうデータ放送ほうそうを除のぞくと概おおむね13 - 14 Mbps程度ていどであり（放送ほうそう局きょくによって異ことなる）その場合ばあいは片面かためん1層そうで2時じ間あいだ30分ふん近ちかくの記録きろくが可能かのうとなる。

デジタルチューナー内蔵ないぞうDVDレコーダーのVARDIA・RD-Sシリーズと同等どうとうの機能きのうを搭載とうさいしている。機能きのうの詳細しょうさいはVARDIAを参照さんしょう。記録きろく型がたDVDの規格きかく争あらそいの名残なごりがHD DVDレコーダーにも引ひき継つがれており、発売はつばいされた全ぜん機種きしゅでDVD+R/+RWへの録画ろくがは不可能ふかのう。

東芝とうしばはHD Recに対応たいおうした機種きしゅを発売はつばいした。

多数たすうのメディア規格きかくが混在こんざいするDVDと異ことなり、録画ろくが用ようメディアは追記ついき型がたのHD DVD-Rの1種類しゅるいのみであった。なお、書かき換かえ型がたのHD DVD-RWはレコーダーとしては対応たいおう機種きしゅ及および録画ろくが用ようメディア未み発売はつばいのまま終焉しゅうえんを迎むかえた。

RD-A301にはMPEG-2形式けいしきのデジタル放送ほうそうをより圧縮あっしゅく効率こうりつの高たかいMPEG-4 AVCで再さい圧縮あっしゅくし、ハイビジョンのままでより長時間ちょうじかんの記録きろくができる機能きのうを搭載とうさいしている。同どう時期じき以降いこうに発売はつばいされた殆ほとんどのBDレコーダーや一部いちぶのDVDレコーダーにも同等どうとうの機能きのうが搭載とうさいされている。

3種類しゅるいの画質がしつモード（約やく3.6, 8.2, 15 Mbps）及および47段階だんかいのマニュアルレート設定せっていが用意よういされ、片面かためん1層そうのHD DVDに最大さいだいで7時じ間あいだ程度ていどのハイビジョン記録きろくが可能かのうとなる。地上ちじょうデジタル放送ほうそうの画質がしつを大おおきく損そこなわずに保存ほぞんするためには8 Mbps程度ていどが必要ひつようとされる（映像えいぞうの内容ないようや再生さいせい環境かんきょう・見みる人ひとの主観しゅかんによって異ことなる）が上記じょうきのように地ちデジのビットレートは13 - 14 Mbps程度ていどであるため、それを12 Mbpsなどのモードで再さい圧縮あっしゅくしても記録きろく効率こうりつがさほど上あがるわけではない。

  • RD-A1（HDD:1000 GB）
  • RD-A600（HDD:600 GB、Wチューナー）
  • RD-A300（HDD:300 GB、Wチューナー）
  • RD-A301（HDD:300 GB、Wチューナー、HDRec対応たいおう）

レコーダーは日本にっぽんで約やく2万まん台だいが販売はんばい。

HD DVDプレーヤー

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HD DVDプレーヤー

HD DVD-Videoを再生さいせいする単体たんたいの機器ききで、2006年ねんに最初さいしょの製品せいひんが登場とうじょうした。対抗たいこう規格きかくのBDプレーヤーとともにテレビ番組ばんぐみを録画ろくが保存ほぞんする習慣しゅうかんが殆ほとんどない海外かいがい諸国しょこくでの普及ふきゅうが見込みこまれていた。しかしBDプレーヤーの台頭たいとう、東芝とうしばの撤退てったいにより消滅しょうめつ。日本にっぽんではわずか3機種きしゅが発売はつばいされただけであった。なお日本にっぽん国外こくがいではLG電子でんしとサムスン電子でんしからBD/HD DVD両りょう対応たいおうプレーヤーが販売はんばいされていた。

国内こくない発売はつばいモデルのみ記載きさい。

  • HD-XA1
  • HD-XA2
  • HD-XF2

対応たいおうメディアは以下いか。HD DVD-Rの再生さいせいは後期こうきの製品せいひんで対応たいおうした。

  • HD DVD-ROM
  • HD DVD-R（HD-XA2/XF2のみ）
  • DVD-ROM
  • DVD-R（HD-XA1はVRモード非ひ対応たいおう）
  • DVD-R DL
  • DVD-RW
  • DVD-RAM（HD-XA1のみ）
  • 音楽おんがくCD
  • CD-R（HD-XA1のみMP3/WMA対応たいおう、他たはCD-DAのみ）
  • CD-RW（HD-XA1のみMP3/WMA対応たいおう、他たはCD-DAのみ）

プレーヤーは日本にっぽん市場いちばで約やく1万まん台だい、海外かいがいを含ふくめて約やく70万まん台だいが販売はんばい。

ゲーム機き

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Xbox 360用ようHD DVDプレーヤー

マイクロソフトが発売はつばいしているゲーム機きであるXbox 360は、別売べつばいのHD DVDプレーヤーを接続せつぞくする事ことによりHD DVDを再生さいせいする事ことができた。このプレーヤーはWindows XP SP2以降いこうのPC（但ただしすべてのPCで動作どうさするわけではない）に接続せつぞくすればHD DVDドライブとして使用しよう可能かのうであった[35]。

不正ふせいコピー問題もんだい

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2006年ねん12月18日にち、Muslix64というクラッカーが著作ちょさく権けん保護ほご機構きこうであるAACSで用もちいられているキーを取とり出だすことに成功せいこう、これによりHD DVDの映画えいがなどが暗号あんごう解除かいじょされてBitTorrentなどのネットワークに流出りゅうしゅつするという事件じけんがおきた。またHD DVDのバックアップツールであるBackupHDDVDが公開こうかいされ、原理げんり的てきに2007年ねん1月がつまでのコンテンツは全すべてコピーが可能かのうとなった。これに対たいしAACSのライセンス管理かんり団体だんたいである米べいAACS LAでは想定そうてい済ずみ問題もんだいであり必要ひつよう手段しゅだんを講こうじるとしたため、今後こんご発売はつばいされるコンテンツに関かんしてはこの方法ほうほうでコピーできなくなる。しかし限定げんてい的てきとはいえAACSが策定さくていされて1年ねんもかからずにコピーが可能かのうとなったことがハリウッドを代表だいひょうとするコンテンツ供給きょうきゅう側がわの方針ほうしんなどに影響えいきょうを与あたえるとする懸念けねんがある。また同おなじAACSを採用さいようしているBlu-ray Discは著作ちょさく権けん保護ほご機構きこうとしてAACSの他ほかにROM MarkやBD+の実装じっそうがあるのに対たいし、HD DVDはAACSのみであるために今回こんかいの問題もんだいによる第だい3世代せだい光ひかりディスク規格きかく競争きょうそうに与あたえる影響えいきょうが指摘してきされている（ただしBD+搭載とうさいコンテンツは2007年ねん3月がつからの出荷しゅっかであったため、2007年ねん1月がつまでのBDコンテンツはHD DVD同様どうよう不正ふせいコピーされている）[36][37]。

脚注きゃくちゅう

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[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]
  1. ^ 北川きたがわ 2003, p. 69.
  2. ^ a b c 北川きたがわ 2003, p. 70.
  3. ^ 北川きたがわ 2003, pp. 70, 72.
  4. ^ 記録きろく容量ようりょう45GBの再生さいせい専用せんよう次世代じせだい光ひかりディスクの開発かいはつについて
  5. ^ DVD Forum、HD記録きろくDVD用ようロゴ「HD Rec」を策定さくてい −3層そう/ツインフォーマットなどを規定きてい AV Watch、2007年ねん9月13日にち
  6. ^ DVD Forum、3層そう51GB HD DVD-ROMを承認しょうにん、AV watch、2007年ねん11月16日にち
  7. ^ 日立ひたちマクセル、世界せかい初はつの2倍ばい速記そっき録ろく対応たいおうHD DVD-R/RWディスクを発売はつばい、ITmedia、2008年ねん2月がつ14日にち
  8. ^ 弊社へいしゃ新しん製品せいひん2倍ばい速そくHD DVDの発売はつばい中止ちゅうしのご案内あんない、日立ひたちマクセルプレスリリース、2008年ねん4月がつ3日にち
  9. ^ 『ディスクの片面かためんからHD DVDとDVDが再生さいせいできる３層そうツインフォーマットディスクの開発かいはつ』（プレスリリース）東芝とうしば、2006年ねん9月がつ11日にち。https://www.global.toshiba/jp/news/corporate/2006/09/pr1102.html。2024年ねん6月がつ26日にち閲覧えつらん。 
  10. ^ 次世代じせだい光ひかりディスクHD DVD
  11. ^ HD DVDプロモーショングループが22日にちに発足ほっそく－東芝とうしばEMI、マクセル、バンダイビジュアルなどが参加さんか(AV watch 2004年ねん12月22日にち)
  12. ^ ドリームワークス、パラマウントから離脱りだつか・米べいメディア、NIKKEI NET、2007年ねん7月がつ25日にち
  13. ^ 東芝とうしば、HD-DVD支持しじ見返みかえりに170億おく円えん・米べい紙し報道ほうどう、NIKKEI NET、2007年ねん8月がつ22日にち
  14. ^ WarnerがBlu-rayに一本いっぽん化か。6月がつ以降いこうBDのみ発売はつばい-「消費しょうひ者しゃは明確めいかくにBDを選択せんたくした」、Impress AV Watch、2008年ねん1月がつ5日にち
  15. ^ New Line Details Transition to Blu-ray、High-Def Digest、2008年ねん1月がつ8日にち（現地げんち時間じかん）
  16. ^ 米べいパラマウント、次世代じせだいDVDで「HD DVD」支持しじ撤回てっかいへ-FT紙し、Bloomberg、2008年ねん1月がつ8日にち
  17. ^ Blu-Ray takes inside edge in war with HD-DVD、TIMES ONLINE、2008年ねん1月がつ8日にち
  18. ^ “Best BuyもBlu-ray支持しじに”. ITmedia NEWS. アイティメディア (2008年ねん2月がつ12日にち). 2024年ねん6月がつ26日にち閲覧えつらん。
  19. ^ “レンタルビデオのNetflix、Blu-rayに一本いっぽん化か”. ITmedia NEWS. アイティメディア (2008年ねん2月がつ12日にち). 2024年ねん6月がつ26日にち閲覧えつらん。
  20. ^ 新しん世代せだいDVD、米べいでブルーレイの優位ゆうい拡大かくだい・小売こうりが支持しじ、NIKKEI NET、2008年ねん2月がつ16日にち
  21. ^ a b 東芝とうしば、HD DVD事業じぎょうから撤退てったい。3月末まつで終息しゅうそくに-DVDレコーダは継続けいぞくも「BDの予定よていはない」、ウォッチインプレス、2008年ねん2月がつ19日にち
  22. ^ HD DVDプロモーショングループが28日にちに解散かいさん－3年ねん3カ月かげつの歴史れきしに終止符しゅうしふ (AV watch 2008年ねん3月がつ28日にち)
  23. ^ 「HD-DVD」名実めいじつとも幕まく、東芝とうしば陣営じんえいの団体だんたいが解散かいさん IT PLUS、2008年ねん3月29日にち
  24. ^ 東芝とうしばHD DVDプレーヤー・レコーダー販売はんばい終了しゅうりょうのお知しらせ、yodobashi.com、2008年ねん2月がつ21日にち
  25. ^ エディオン、HD DVD機器きき購入こうにゅう者しゃにBDへの交換こうかん対応たいおうを実施じっし、AV watch、2008年ねん2月がつ21日にち
  26. ^ HD DVD記録きろくディスクの当社とうしゃ直販ちょくはんウェブサイトにおける販売はんばいについて
  27. ^ 2008年ねん2月がつ19日にちLifeStyleより
  28. ^ 東芝とうしば、Blu-ray Discの事業じぎょう化かを検討けんとう
  29. ^ a b HD DVDプロモーショングループ会員かいいんリスト - ウェイバックマシン（2008年ねん2月がつ14日にちアーカイブ分ぶん）
  30. ^ Blu-ray Disc Association - Supporting Companies
  31. ^ Two Studios to Support HD DVD Over Rival、The New York Times、2007年ねん8月がつ21日にち
  32. ^ 米べいワーナー、ブルーレイ単独たんどく支持しじ・DVD規格きかく争あらそい、早期そうき決着けっちゃくも、NIKKEI NET、2008年ねん1月がつ5日にち
  33. ^ 東芝とうしば HD DVD撤退てったいを決定けっていへ、NHKニュース、2008年ねん2月がつ17日にち
  34. ^ 「ＨＤ ＤＶＤレコーダー及およびＨＤ ＤＶＤプレーヤーの修理しゅうり受付うけつけ終了しゅうりょうについて」
  35. ^ Xbox 360 HD DVDプレーヤーはPCで利用りよう可能かのうか? WinDVD 8 HDでテスト。3万まん円えん弱じゃくのHD DVDソリューション（AV Watch 2006年ねん11月21日にち観覧かんらん）
  36. ^ Studios’ DVDs Face a Crack in Security、The New York Times、2007年ねん1月がつ1日にち
  37. ^ 「離陸りりくの矢先やさきに 次世代じせだい光ひかりディスク不正ふせい複製ふくせい、災わざわい転てんじて福ぶくになるのか」、日経にっけいエレクトロニクス、2007年ねん2月がつ12日にち号ごう、30-31頁ぺーじ（日経にっけいBP、2007年ねん2月がつ12日にち発行はっこう）

参考さんこう文献ぶんけん

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  • 北川きたがわ達也たつや「Blu-ray Disc vs. AOD最前線さいぜんせんレポート」『DOS/V POWER REPORT』第だい13巻かん第だい9号ごう、2003年ねん9月がつ、69-74頁ぺーじ。 

関連かんれん項目こうもく

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ウィキメディア・コモンズには、HD DVDに関連かんれんするカテゴリがあります。
ウィキニュースに関連かんれん記事きじがあります。
  • 映像えいぞう機器きき
  • CBHD - 中国ちゅうごくが開発かいはつした、物理ぶつり規格きかくや再生さいせい機器きき設計せっけいなどの技術ぎじゅつの一部いちぶを流用りゅうようした光ひかりディスク

外部がいぶリンク

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